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「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー(アニメ映画)」

総合得点
77.6
感想・評価
400
棚に入れた
1738
ランキング
611
★★★★★ 4.1 (400)
物語
4.3
作画
3.9
声優
4.1
音楽
3.9
キャラ
4.1

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うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマーの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

映画単発として見る方にはオススメのアニメ映画作品

数年ぶりに見返しましたが、やはり全体の印象は変わらない。映画単発としての面白さなら90点、しかし「うる星やつら」として見るなら20点ぐらいです。
 0点でないのは、一応キャラクターの設定が随所に織り込まれ、原作全編を読んでらっしゃるんだな、と思えるから。
 単発で見ただけだとわからない細かいキャラクターの特徴や設定、「チェリーのどアップはキツい」「暗所恐怖症かつ閉所恐怖症の面堂だが、女性の前だと平気」「今までにあたるが浮ついた女キャラが登場(名前だけ登場もあり)」など、原作ファンには嬉しい細かい箇所が随所に盛り込まれています。

<本作単体>
 映画単発として見た時、「(特に)怖さの演出」「映像美」「構成」「設定」「BGM」などは極めて素晴らしく、この時代のアニメ映画作品として傑作と言わざるを得ません。
 いわゆる名シーンのオンパレードで、「温泉とさくらさんの喫茶店での対話シーン」「しのぶと風鈴の迷宮のシーン」「友引町から飛び立つシーン」「夜の学校探索シーン」「メガネの独白」等々、どんだけあるんだよっていう名シーンの山です。映像と演出、カメラワークが神がかっています。

<「うる星やつら」作品として>
 しかし、「うる星やつら」として見た時は、全く見え方が異なります。この作品は、「うる星やつらを読んだ男が作った作品」なんです。ラムちゃんではなくあたるに焦点を当てた、言い換えれば「男目線で作られた作品」「女の気持ちがわからない男の作品」です。なお、原作者は女性です。

 原作のラムちゃんとあたるの関係は、ラムちゃんは外面は愛情表現全開だが、心の中ではいつもあたるのラムへの気持ちについて不安がっている。あたるは外面は男の本能の塊で浮気症だが、心の中で一番大切なのはラム。という描かれ方です。
 にもかかわらず、本作ではあたるが再三「ラムに惚れとる」的な発言をし、ラストシーンでキスしようとさえする。

 違うんです。

 原作のラストシーンは「(好きだと)一生かけても言わせて見せるっちゃ」「今際の際に言ってやる!」です。
 これが「うる星やつら」の全てなんです。

 今際の際に言ってやる=死ぬ間際に言ってやる=死ぬまで愛してる、という意味なわけですが、それでもなお「好きだ」とは直接的に言わないわけです。この「女の子と男の子の違い」がキモなんです。
 あたるのことが大好きで、心で繋がっていると思ってはいるが不安があり、たった一言、好きだという一言で心の不安を取り除きたいラムちゃんという女の子と、ラムちゃんのことが大好きで、言葉になんかしなくてもわかってるだろ、恥ずかしいという態度を取ってしまう不器用な男の子であるあたるとの対比なんです。

 女と男の考え方や態度の違いを描き、理屈ではなく感情面に焦点を当てた、実に女性らしい女性目線における作品なんです。
 原作の高橋留美子先生の凄いところは、「男のことよくわかってんな~」というところなんです。

 それゆえに、作中の「ラムにも惚れとる」「キスシーン」等の「直接的に」あたるがラムを好きだと認識させてしまう表現は、「うる星やつら」という作品においては絶対にやってはいけないタブーなんですね。
 だって、原作全編においてそれらを言わない、それらをしない、女の子と男の子との違い、ってのがテーマになってるんですから。

 ただしアニメ映画としては非常に面白いので是非多くの人に見てほしい作品です。
 

投稿 : 2024/03/25
閲覧 : 73
サンキュー:

10

ネタバレ

xwTza00790 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

セクシー田中さん問題からの視聴

アマゾンプライムでの配信、セクシー田中さん問題、世間では押井守監督と高橋留美子氏の関係が好意的ではなかったこと、うる星やつらの漫画を読破したこと、さまざまな要因が重なり、この作品を視聴することに至りました。

高橋留美子氏は、『これは自分とはあまり関係ない、監督の作品ですね』という発言をしているとのことで、なぜそのような発言をしたのか興味が湧きました。

争いの有無は置いておいて、その発言の理由を知りたくて作品を視聴しました。作品は原作にはない物語で、夢の中の出来事であり、夢から覚めても今いる場所が夢かもしれないという内容。

時代背景を考慮すると、前提が夢であれば自由度は高いと思われます。フランケンシュタインの映画やホラー映画が話題になっていたり、タイムリープが描かれたり、不気味なチンドン屋が登場するなど、流行やトレンドを取り入れることは、監督としての押井氏のやりたいこと、意図だったのでしょう。

全体的に暗い雰囲気が不評だと感じました。
原作にはそこまで暗いシーンはなかったはずです。うる星やつらのイメージは明るくてユーモラスなものであり、それとは異なる印象を受けます。

最大の問題はキャラクターであり、特に主人公のあたるとヒロインのラムの関係性です。ラムがしのぶのようなセリフを口にする場面があります。漫画にはしのぶと着ぐるみウサギ(いなば)のエピソードがあり、原作ではしのぶが「今のまま みんなが かわらないと いいな…」と発言していますが、劇場版ではラムが類似の発言をしています。また、あたるがラムのことを好きだと明言する場面もあります。

ネット上のコメントでよくある、そのキャラは「そんなことは言わない」これが最大の問題だったのではないかと感じました。

結果として、うる星やつらは4年半続き、武道館でのお祭りも成功を収め、全体的には大成功と言えます。そして、留美子氏の作品である『らんま』や『犬夜叉』へとつながっていきますが、今回オリジナル作品ということもあり、個人的にもこのビューティフル・ドリーマーは異なる作品であると言えるかもしれません。

現代の視聴者にとってはハードルが高い作品でしょう。なぜなら、アニメ表現(音も含む)に中傷的な要素が多く、退屈に感じる可能性が高いからです。ただ、見方を変えれば、面白い作品として見ることもできるかもしれないなと感じ、レビューしてみたということです。

押井監督が述べたように、喜ばれたのはうる星やつらの初期作品だったようで、この作品に関してはそうでもなかったとのことです。

その「そうでもなかった」部分が、この作品の問題点なのかもしれません。

投稿 : 2024/02/18
閲覧 : 120
サンキュー:

2

ネタバレ

マーティ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

とかげの尻尾だな。まるで( ゚∀゚)!

 全98分。原作は未読。

 2回目の視聴を終えての感想。

 僕の好きな「まどかマギカ」や「涼宮ハルヒ」の原点といわれるだけあって、やはり面白かったです!1回目よりもさらに色んな発見があってさらに楽しめました。

 文化祭前夜から始まったかと思いきや、次の日も文化祭前日であるところからサスペンスが始まります。最初はさくらさんと刀持ってる人(名前忘れた)が主役かな?と思いましたが、終盤であたるが主人公、ラムがヒロインってところで締め括りました。現実と虚構が入り交じる、すばらしい映画だと思います。

 これにて感想を終わります。ここまで読んでくださりありがとうございました。

投稿 : 2023/01/13
閲覧 : 558
サンキュー:

30

ネタバレ

芝生まじりの丘 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

無邪気さの生み出す楽しげな牢獄

宇野 常寛の「ゼロ年代の想像力」によれば、この作品の無限ループする夢世界という設定は、無条件に主人公を好いてくれる異性を用意し、苦しみを覆い隠し、無限に変わらない日常に閉じ込める、というオタク系ラブコメジャンル自体をメタファーしているのだという。

実際見た感想としては、そのようなメタファーが実際どの程度押井守の意図したものであるかは微妙かなと思う。
ただ、夢を叶えようという「無邪気さ」が歪な牢獄を生み出し、人々を閉じ込めてしまう、と捉えると、これはまあ確かに現代のオタク文化の流れに対する適切な表現であるような感じがする。
インモラルな創作などというのはアニメ以外にも世の中掃いて捨てるほどあるのだが今日のオタクコンテンツというものはインモラルなものが、途方もない無邪気な装いを帯びていて、作っている方も何やら清純なものを作っているかのような無邪気な面持ちをしているというのが非常に倒錯的なところだと思う。

アニメ自体の話をすると、とくに序盤のふうりんの演出だとか、さくら先生と温泉マークの夢に気づいていくシーンの現実と夢が交差するようなところが好みだった。
ただ、現代においては願望からループに閉じ込められるという筋立ては少し食傷気味の感もある。

投稿 : 2022/03/19
閲覧 : 228
サンキュー:

5

ネタバレ

ひろたん さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

視聴者自身をも当事者の一人に仕立てられてしまう恐ろしさ

自分は、子供のころに観ているはずですが、全然覚えていませんでした。
あらためて観直したら、それもそのはずです。
それについて、感想を踏まえながらお話したいと思います。

この作品は、「うる星やつら」のTVシリーズをベースにしています。
ごちゃっとしたドタバタ劇です。
この場合、普通はTVシリーズを知らないとチンプンカンプンになるはずです。
しかし、この作品が良くできているのは、それを知らなくても大丈夫だからです。
知っていても「あたる」が主人公、「ラム」がヒロインぐらいしか役にたちません。
ラムが宇宙人と言うのは、劇中で説明されます。
登場人物のキャラ設定も基本的に劇中での行動そのままのキャラクターです。
ある意味、「うる星やつら」でなくてもこの話は成立したかのようにも思えます。
しかし、このドタバタは「うる星やつら」であり「あたる」があって成り立ちます。
このバランスがとても上手いのです。


そして、この作品で一番すごいなと思うことは、物語への引き込み方の上手さです。
この話を最初に観た人は、どんな話か分かりません。
TVシリーズ知っていれば、いつものドタバタラブコメかと思って観始めます。
案の定、学園祭の前日のドタバタを観てやっぱりねって思います。
「はいはい、いつものことね」と思いつつ自分も話の中に入っていくのです。
実は、これは罠です。

話が進むと、ちょっとしたことから、「なんだかおかしいぞ」となります。
この事象に最初に気づいた二人の会話からとんでもないことが起こっている。
そう視聴者も認識するところとなるのです。
会話の途中、カメラの構図が二人のうち聞き役の「サクラ」を対面にとらえます。
そして、この現象に最初に気づいたもう一人が自分と重なり画面から消えます。
まるで自分が第一発見者でそれを「サクラ」に話しているかのような構図です。
この時点で、視聴者自身も登場人物の一人として取り込まれてしまうのです。
つまり、この世界の中に閉じ込められた一人にさせられてしまうのです。
この後は、この状況をはたして打破できるのかどうか・・・。
そんな不安を視聴者自身も一緒に抱えさせることになるのです。
ここまできたら、もう視聴者や傍観者ではいられません。当事者です。


この作品は、タイムリープものと言うと必ず名前が挙がる作品です。
しかし、自分は、そう言う見方はあまりしませんでした。
あくまでもきっかけに過ぎないからです。
かといって、SFやファンタジーのような類の話でもありません。
あくまでも、最初から最後まで「夢」の話なんです。
しかも、「夢」から覚めてもまたそこは「夢」の中。
まるで、あたるが学校の中で見た「合わせ鏡」のような入れ子現象です。
この世界から抜け出せない。
これがどれほど恐ろしいことか。
最後に恐怖すら覚えるのは、視聴者自身もこの悪夢に閉じ込められているからです。

視聴者をも当事者の一人に仕立ててしまうような作品の中では一級品だと思います。


話を最初に戻します。
この作品の内容を覚えていなかったのは、これはまさに「夢」の話だったからです。
そして、自分も当事者としてその中にいました。
まんまと脚本と演出にやられていたのです。
その後、幸いにも自分はその「夢」から覚めることができたのでしょう。
つまり、「夢」って目覚めたら覚えていないものですから・・・。


***

作品的には、最近の作品で例えるなら、前半が「サニーボーイ」、
後半が「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」を思い浮かべます。
「脱出不可能な世界」+「もしもの世界」です。
また、両方に共通するのは、抽象的で説明が難しい世界観です。
今でこそ、このような作品を例に挙げられます。
しかし、この作品が公開されたのは、1984年。今から40年近く前のことです。
そう考えると、当時は、とても斬新で前衛的な作品だったと想像に難くありません。
そして、その後の作品への影響も計り知れないと思います。
このような原典的な作品は、一度触れてみる価値があるなと思いました。
これを知っているのと知らないのとでは、その後の作品の見方が変わると思います。

投稿 : 2021/10/31
閲覧 : 259
サンキュー:

19

ネタバレ

fuzzy さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

バイブル

蝶の夢を見たけど、今の私が蝶の見る夢なのか
浦島太郎だけではなく、村人全員が亀に乗っていたとしたら?

昔観て衝撃を受けて
今でもたまに観る
最初はうる星やつらの世界観が好きで観たけど、今では押井守の出発点として観てみたり

本当かどうかわからないけど
世界観が違うと高橋留美子さんがキレたと噂もありますが

私的にはうる星やつらの世界ですごくノスタルジックな世界と思います
その後はまったパトレイバーとも声優陣も重なるので
とても思い入れのある作品です

面白いものに絶えず飢えて探すようになったのは
この作品のせいだ!
と、笑いながら語りたいバイブル的作品です

投稿 : 2021/06/25
閲覧 : 289
サンキュー:

8

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

閉じた関係性の系譜 1.戦後日本

この作品は押井守の作品の中で最もすぐれた作品であり
その後に続く、エヴァンゲリオン、ほしのこえ、そして「ほしのこえ」の回答ともいえる実写映画「インターステラー」に通じる「閉じた関係性の系譜」の原点である。

こので作品で注目するべきところは、意図的に極めてロジカルに「閉じた関係性」を描いているからである

そして、それはよく言われるのが「オタクコミュニティ」のメタファーでありもっと言えば「戦後日本」のメタファーである

この作品で重要視されるのは、前半の「ループ」であることが多いが、
それ以上に重要なのは、ループ以前からある「閉じた関係性」を強固に守ろうとする強制力が働く中盤から後半にかけてである

その強制力とは、ヒロインのある種の願望を基に整えられる環境にこそある。
物語にはそれを実行する超越的なキャラクターとして夢邪気が出てくるわけだが、超越的なキャラクターにいよって生み出される環境こそが社会のメタファーでもある。つまり一人ではどうしようもない環境のように

それは永遠に祭りの前日を過ごし、終わりを知らず、止まった青春意味し、ある種の去勢を想像させ、アメリカ統治時代の日本やその後の社会運動の失敗、終わりなき日常へ続く「閉じた関係性」の系譜の始まりだと言っていいだろう。

それはSEALDsの失敗を見ればよく分かるように、現代日本において、いまだに祭りの前夜を過ごしている。祝祭に失敗し可能性の明日迎えることのできない永遠の前日である。

投稿 : 2019/07/03
閲覧 : 232
ネタバレ

Mi-24 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ミステリーホラー。ラムは脇役。

異常な世界で人が一人ずつ消えていく、ミステリーホラー。

ストーリーは良いのだけど、うる星やつらの世界では「人は絶対に死なない」と分かっているので、緊迫感がなくちょっと退屈な感じ。

レオパルト戦車とハリアー戦闘機が出てくるよ。

投稿 : 2019/05/10
閲覧 : 312
サンキュー:

5

ネタバレ

レイン さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

だけど、やっぱり、うる星やつら

自分の好きな劇場アニメベスト3の内の1本。
原作は全話読んでいますが高橋留美子さんが怒るくらい原作と違うのでしょうが、
やはりこの作品はうる星やつらです。
(他の方のこの作品のレビューを見ると、
高橋留美子さんが怒る理由が分かって勉強になりました。)

物語のススメ具合も素晴らしいし作画も主題歌も素晴らしい。
公開当時劇場で観ましたが何度見ても楽しめますね。
温泉マークの部屋のカビの表現はいまならCGで簡単に出来るでしょうが
手描きでここまで気持ち悪さを表現してるのは圧巻。
最初の方の文化祭の準備で色々なキャラが動き回っている作画も素晴らしい。
いまこんな動画が描ける人はどれくらいいるんだろう。
森山ゆうじさんは、うる星やつらシリーズの作画監督で一番好きな人なのでたまりません。
押井守が監督というのは後で有名になってから名前を知りましたが
テレビ版も監督していて押井守の演出回はどれも良かったのを覚えています。
アニメ好きでまだ観た事がない人は必ず見た方がいい作品ですね。
しかし宮崎駿と押井守の作品の食べるシーンを見るとその食べ物が食べたくなる不思議w

投稿 : 2018/04/01
閲覧 : 310
サンキュー:

11

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

明日は文化祭の初日ですから

ループものの王道作品。
後々多くの影響を及ぼした押井守の最高傑作。
夢の世界に囚われた主人公のあたるとラム。
いつまでも繰り返す文化祭の前日。
学校から家に帰ることができないシーン。
電車は同じ駅を繰り返し回ります。

真実を知った瞬間、世界は崩壊して廃墟になります。
未だにこのイメージを超える作品にはなかなかお目にかかりません。

コメンタリーに押井監督と千葉繁氏が出演。
当時の裏話を赤裸々に話してくれました。

さすがというか、レベルが違います。
それは与えられた状況でどこまでやるか、ということです。

私たちは自分の状況や時代、境遇を変えることはできません。
それらを言い訳にすることは簡単です。

コメンタリーでは全ての不利な状況を逆手にとってこの傑作を作った
押井監督のすさまじい才能を感じ取れます。

他の方も指摘しているように海外のSF小説に影響されてます。
私はアーシュラKルグインの「天のろくろ」に類似性を感じました。
こちらもお勧めです。(実写映画化済み)
余談ですが、押井監督も宮崎監督もSF小説好きですよね。

投稿 : 2017/10/15
閲覧 : 445
ネタバレ

蒼い✨️ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

作品の私物化。

アニメーション制作:キティ・フィルム、スタジオぴえろ
1984年2月11日に公開された劇場版作品。
高橋留美子による漫画作品が原作ですが、押井守監督の創作によるオリジナルストーリーです。

【概要/あらすじ】

空は太陽が眩しく、カモメの群れが舞っている。
大地に目を向けると人の姿が消え、赤茶けた廃墟となった友引町。
レオパルト1戦車の上で双眼鏡を覗き込んでいる面堂、車体にビキニ姿でうつ伏せのサクラ先生。
池となった水たまりの上をウォーターバイクで遊んでいるラムにカクガリとチビ。
さながら資源ゴミ置き場のようでありながら稼働している家電に囲まれながら日光浴をしているメガネとパーマ。
そして、水辺で放心している諸星あたるがいた。
彼らを残して全てが無くなってしまったかのような世界で、何事もなかったかのように遊んで過ごしている。

非常識なふしぎな出来事が日常茶飯事の『うる星やつら』でも、流石にありえない光景である。
何が起きて、こうなってしまったのか?話は友引高校が健在だった日常。文化祭の前日に遡る。

【感想】

商業的には成功した前作の『オンリー・ユー』を失敗作としてノーカン扱いにしてまで、
押井守監督が、アニメ映画監督の原点としている作品です。
『うる星やつら』である必然性が無いストーリーでありながらも、
それでいてアニメ映画史に名を残して名作扱いされているという複雑なものであります。

wikiでの、この映画の項目から辿って知ったのですが、
アニメ脚本家・首藤剛志(しゅどうたけし)のコラムの162-167回と169回にある裏話を読んでしまうと、
押井守氏のアニメづくりのスタンス。プロデューサーへの騙し討やら工作をして、
徹底的に周囲を追い詰めて後に引けない状態にしてまで100%自由な創作活動を可能な環境作りをする執念。
前作での鬱屈がモチベーションなのでしょうが、作品の私物化へのプロセスが凄まじすぎます。
ラノベやアニメを深夜アニメに翻訳するのがお仕事の今時のアニメ監督とは違う生き物ということが見えてきますね。
アニメ監督がみんながみんな、押井守だったら業界がメチャクチャになって潰れてしまいますね。
希少価値と実績があるからこそ、押井守が押井守であり得るのです。

『うる星やつら』とは、あたるとラムのラブコメが中心であるはずなのですが、今作では舞台の配役の一人にすぎない。
あたるは終盤では目立っているのですが、ヒロインのラムの影が薄い。
ラムの存在が物語の重要なファクターであるにも関わらずです。

押井守自身の文学性・美意識・思想を具現化する装置として、
『うる星やつら』のキャラと世界を借用した二次創作的な内容であり、
ゲストである昭和の名優・藤岡琢也らによる台詞回しのケレン味や物語の緊張感が高橋留美子のそれとは全く異質。

試写会で高橋留美子が『これは、私の作品とは違いますね』と途中で退席したのは有名な話。

ラブコメとして密度は薄く哲学的なストーリーは、やっぱり『うる星やつら』ではありえない。
それでありながらも、幻想的な不思議な魅力のある世界観の演出力。
グループ・サウンズのモップスのメンバーであった星勝による音楽と合わさって微睡みの中の心地にさせてくれます。

押井守個人のオリジナル作品では難解さと娯楽性の偏りなどで商業的にコケたであろうものが、
高橋留美子が生み出した数々のキャラクターの魅力によって助けられていると思います。
それは、『うる星やつら』の監督降板から1年後のオリジナル作品『天使のたまご』で大コケ、
そして、『機動警察パトレイバー』で復権を果たすまでの計4年間の押井守氏の業界での変遷を見ると解ります。

この映画作品は高橋留美子の『うる星やつら』でのルール違反に抵触している部分があって、
だからこそ原作と相容れないとも言います。
それは、終盤にあたるの(押井守の解釈による)自分自身の気持ちをはっきり言い切ってしまった。
男の気持ちは男にしかわからないし、女の気持ちは女にしかわからない。
やはり、高橋留美子と押井守は作家性において水と油なのでしょう。

監督のカラーが人を選ぶクセが強い作風。また、古い作品ですので合わない人もいるかもしれません。
しかしながら、映画作品としての完成度といい後学のために鑑賞する意義の作品であると私は思いました。


これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2017/03/21
閲覧 : 899
サンキュー:

51

ネタバレ

ミュラー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

最初気が付かなかった

なんでもありの「うる星やつら」。中でもこの作品は傑作。
話の展開には古臭さを感じさせない。

最初見たときにループが分からなかった。この連中のお祭り騒ぎで、そんなシビア展開が来ると思わないもんね。温泉に指摘されて、サクラさんと一緒にあっ!と思ってしまったのは印象的。
そこがこの作品のキモかなあ。
全編面白いし、押井ワールドも結構あるけどね。

投稿 : 2016/12/07
閲覧 : 259
サンキュー:

5

ネタバレ

天地人 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

新SFスーパー英雄(?)列伝56

当時、うる星やつらの作品の中で一番好きな作品であり、一番高橋留美子らしからぬ作品だと思いました。
とにかく最初に観た印象が強烈でしたね。
ただ、この作品が好きになれない人も多いんじゃないでしょうか。
しいていうと、高橋留美子原作ではなく、押井守原作のうる星やつらって感じですか。
そう考えると(自分的には)いろいろ納得できるというか・・・まあ、面白かったので当時はどうでも良かったんですけど(苦笑)
しかも違うようで、やっぱりうる星やつらから大きく外れてはないんですよね、これが。
学園祭前夜のシーンは、ホント画面にこれでもかというほど、ネタが入ってましたね(X星人なんて、時代を感じます)
ラムはカワイですし、しのぶが迷い込む風鈴のシーンはホント幻想的でした。
ただ、ラストの校舎を観ると、まだ夢の世界から抜け出してないんじゃないのって思いました(汗)
あたる
「お兄ちゃんはね…好きなアニメを好きで居る為に、そのアニメから自由で居たいのさ(って、違う)」
良くも悪くもアニメ史上に残る傑作のひとつですね。

投稿 : 2016/03/14
閲覧 : 323
サンキュー:

15

ネタバレ

あにめじさん さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

現在のループものに多大な影響を与えた一作(長文レビュー)

※少々書き忘れていたことがあったのでネタバレ末尾に追記 8/2316:00
先日、STEINS;GATEのレビューの中で本作を取り上げたが、幸いにしてCS放送にて放映されたので、10何年ぶりに視聴。
冒頭の崩壊した世界で水遊びに興じるラムやメガネたち。日光浴をするサクラ先生。訳が分からないがぼろぼろになって旗を持ってふらふらと立つ諸星あたる。象徴的なシーンから始まる。
押井守氏の監督2作目であるが、圧倒的押井節で、高橋留美子の作風が好きで押井守が苦手な人は観ない方が良い。
この「ビューティフルドリーマーの一部評価に『押井版最終回』とあるのも納得できる。

さて本作はループものの原点に近い作品である。
STEINS;GATEのレビューでも述べたが、ループから抜け出す物語とは『日々を無為に過ごす「何者でもない自分=モラトリアム」から「自己を確定させた存在」への変化を描くもの』であるだろう。
それに当てはめてみると、このビューティフルドリーマーとは非常に良くできているといえる。

原作(高橋留美子)の設定では主人公である諸星あたるは決してヒロインであるラムを好きだということを表明しない。
端から見ていて明らかに両想いであるにもかかわらず、頑なにそれを有耶無耶にしている。
これは他の高橋留美子作品(らんま1/2、境界のRINNNEなど)にも取り入れられている手法であるが、それはそのまま高橋作品の根幹をなすものでもある。
押井守は今作において、それをあっさりと破り捨ててしまった。試写会で高橋留美子が怒るのも無理はないだろう。

個人的な見解ではあるが、押井守は恋愛に対し臆病ではあるが誠実な人間性を好むのだろう。
また物事は常に変化し続けているととらえているのではないだろうか。
それ故にいつまでも変化のない、言い換えると停滞しているラブコメを強制的に破壊してしまうのではないだろうか。

閑話休題。

前述のようにビューティフルドリーマーは高橋留美子作品としてではなく、押井守作品としてみるべきだが、それとは別に現代の作品へ多大な影響を与えた作品でもある。
まず多くの小ネタを含むこと。
これは現代のギャグやコメディアニメ作品では当たり前のようにされているが、この時代がスタート地点である。
次にサブカルチャー(アニメ含む)の中にループものというカテゴリーを確立させたこと。
これについては世界的には、ケン・グリムウッドの小説『リプレイ』がスタートであるとされる。
最後に物語の舞台装置を露見させてしまったこと。
となる。
つまり、ビューティフルドリーマーがあったからこそ後のクリエイターたちは積極的にループする世界を作れ、小ネタを挟み、視聴者も舞台装置ありきで物語を楽しめるようになっていったといえる。
さて、そこでこの物語の特徴の一つ、ループであるが、この作品から多くのループものが出来ていったと述べた。
だがそのすべてが正しくループものとしての『お約束』手順を踏んでいるかと言えば、そうではなく「涼宮ハルヒの憂鬱、エンドレスエイト」のようにループの手法だけを劣化コピーしたものも存在する。
それは作り手の理解不足でもあるし、ループものの本質を敢えて避けたという部分でもある。
ループものの本質は克己(堕落)であり、主人公を通しての自己投影である。
振り返ってビューティフルドリーマーではどうか。
物語の視点は様々な人物を通して語られていく。その度ごとに主人公が移動しているといえるかもしれない。
最初に登場人物全員が特に心理描写もなく状況に流される様が描かれる。この時点では全員が主人公であり、視聴者でもある。次に事態に気づく温泉マー{netabare}クの物語がはじまる。
彼は数日ぶりに帰った自宅アパートがまるで数年以上も留守にしていたかのような崩壊ぶりに愕然となり、その事実を養護教員であるサクラ先生に告げ、その後姿を消す。
世界が文化祭前日を繰り返していることを知ったとたん、劇中の言葉を借りれば「開き直ったかのように」メインメンバー以外を残し、世界は姿を変える。
次の主人公は千葉繁演じるメガネだ。
崩壊した世界で彼は仲間(チビ、カクガリ、リーゼント)とともにこの世界で生きていくことを受け入れる。その横ではメガネが「おかしくなった」とあきれる面堂終太郎が戦車砲をぶっ放している。
次の主人公はその面堂とサクラ先生になる。
二人はおかしくなったのではなく、世界を受け入れず、調査していた。
そして、その結果として世界を変えた存在を突き止め、相対する。
最後に諸星あたる。
現状に納得せず、しかし先に進むことも嫌う彼の口からは「お兄ちゃんはね、好きな人を好きでいるために、その人から自由でいたいのさ。…わかんねぇだろうな、お嬢ちゃんも、女だもんなぁ」と本質的な言葉がでる。
{/netabare}
さて、一連の主人公たちの行動から、このループする世界に対してどういうスタンスなのかがこの物語のキーワードになるだろう。
最初の温泉マークは拒絶。次の{netabare}メガネは享受、サクラ先生と面堂は否定、最後の諸星あたるはモラトリアム。何者かになることを拒否している。
結局物語は外部からの強制力が働き、終結するのだが、視聴されたかたは気づいていただろうか、前半、やたらと姿を見せていた(ヒロインなので当たり前だが)ラムが後半殆ど姿を見せず、終局を迎えたことを。
この物語は「みんなとずっと一緒にいたい。変わりたくない」というラムの無邪気な願いを叶えるために用意された世界をどうするか、というものだったはずである。
そこに当事者たるラムが介在しないことに一種のメッセージを感じる。

さて、どたばたしつつも物語は終わり、世界は繰り返しつつも変わっていく日常へと戻っていくわけだが、劇中にあるサクラ先生の言葉「木造モルタル三階建て」の校舎がエンディングでは二階建てになっていることに気づいただろうか。
{/netabare}
そして劇中では否定し、調査していたはずのサクラ先生と面堂が、冒頭シーンではなぜ受け入れてしまっていたのだろうか。諸星あたるがぼろぼろだった理由はなんだろうか。
{netabare}
8/2316:00追記
変化を肯定し、停滞や繰り返しを否定する押井守だからこそ虚構世界のさらに虚構である舞台装置を見せ、そのことによって、この作品を単なる繰り返し世界の批判ではなく、虚構だからこそ夢想することが出来る『永遠』のあり方を示せたのではないだろうか。
{/netabare}
そして物語はループする。

投稿 : 2015/08/23
閲覧 : 446
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8

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UsaMin さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

覚めない夢

最初は単純に楽しい馬鹿騒ぎ
でもだんだん不穏な空気が漂いだして・・・
というような内容。

とにかく話がよくできているとおもう。
当時うる星やつらでやらなくてもという声があったみたいですが、
原作の一話完結ドタバタコメディーでは絶対できない話になっています。
逆に、原作やTVを見ていなくても主な人物数人の設定程度知っていれば
問題ないのではないでしょうか。

これを見たいちアニメファンとしての自分にも「覚めない夢」の問題を
突きつけた話でした。
このままアニメをいつまでも見続けるのはとても楽しいし、大人になんて
なりたくないし、社会に出る前の「文化祭の前日」である今をずっと
続けていたい。

でもそれで本当にいいの?本当に幸せ?

逆にずっとこのままで居られるならそのほうが幸せなんじゃない?

そんなことを考えさせられました。


余談ですが、個人的にはエンドレスエイトに限らず「涼宮ハルヒの憂鬱」の
世界はこれの世界観を下敷きにしていると考えています。

投稿 : 2015/05/29
閲覧 : 403
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4

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necopen さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 5.0 作画 : 3.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

押井うる星の総括

これはガキのころシュールレアリスムの何たるかを教えらえたし、今でも鉄板!

投稿 : 2014/10/19
閲覧 : 229
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みのるし さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

とにかくラムちゃんの可愛いことといったらなかったな!

前半1時間の緊迫した雰囲気がサイコウでした。
始まってすぐにこの不思議な世界にどっぷりのめりこみましたねぇ。

最終的には日常の友引町にもどらないといけないので、終わり方は半ば強引な感はありましたけども、ラムちゃんを囲むあのええ加減な連中だからこそこの難局を乗り越えれた的なわりとすがすがしい感じでエンディングを迎えれた感もあり、よく出来たハナシだったとは思います。

このシーンはこのハナシと関係あんのかぁ~?と勘繰ってしまう部分(しのぶが風鈴に囲まれるとことか)もあるけれど、そういった不思議感あふれるシーンをそこここにちりばめることによって世界観を作り出してる感じはしましたし、それはバッチリハマっていたと思います。BGMの7拍子のピアノ曲(曲のタイトルとか知らないですけども)もすごいよかったですよねぇ。

EDの愛はブーメランのギターソロはもちろんコピーしましたぜw

投稿 : 2014/07/22
閲覧 : 299
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7

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roro-k さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

避けてとおれナイ作品.....。

とうとうコレのレビューを書くときが来ましたか……、とは言っても平常運転です。特別ダイヤでの運行はゴザイマセン。
ワタシの評価は
エピソードとして100点満点中 68点。
日本アニメ史的評価点      ∞ 点
 と、させていただきまスた。
純粋にオハナシとしてみたときには、ゆっくりとお話が動き出す前半、セカイのカラクリに気づき友引町脱出をはかるも失敗、ついには垂直離着陸機ハリアーによる上空への飛翔、そして明らかになるセカイの真の姿(劇中最大のクライマックスシーン、まさに息をのむ名シーン?です)。廃墟と化した友引町での生存を約束されたサバイバル生活、ここまでは文句の付けようがない位オモシロイ。やがて迎える黒幕との対決、と こ ろ が である、ここら辺からお話が陳腐になってしまう、まるでマンガ映画のように.(いや、マンガ映画なんだけどさあー.)。特にあたるが夢邪鬼の夢セカイをブチ壊したあとの夢オチの連続は さ む い (押井守監督、力尽きたか?)。ここら辺の出来の悪さが引っかかって“合格点”があげられない(感想には個人差があります)のですヨ。以降、夢邪鬼が再び取引を持ちかけるシーンからエンドロールまでは“スバラシイ”の一言。とくにあたるとラム達の日常シ-ン後からのエンドロールはアニメの歴史に残る名シーンですネ(感想には個人差があります)。 以上がエピソードとしての評価なのですけれど.....,,,本題はコレからなのですヨ。
 
あらかじめコトワラセテいただきますが、ワタシのレビューは100%の独善によって書かれています、よって異論は認めます。

日本の戦後アニメ史には3回の転機があり、それによって日本のアニメは世界に類をみない独自の進化を遂げるに至りました。
(手塚治虫先生は開祖でいらっしゃるのでのぞかせていただきます)
ひとつ目 「宇宙戦艦ヤマト」
これによりアニメは「作品」になった。商業ベースにのせられる商品として市民権を得たということです。
 ふたつ目 「機動戦士ガンダム」
この作品によってアニメは「物語性の自由」を獲得しました。従来の勧善懲悪にとらわれない自由なストーリ性を獲得したということです。
 
そしてっみっつ目 「うる星やつら2ビューティフル・ドリーマー」
コレに関しては 「表現の自由」の獲得といえると思いマス。それは対象の自由であり、方法の自由でもあります。

もともと「ビューティフル・ドリーマー」は構成上夢と現実の堺が曖昧です。それは「夢オチ」で片付けられる限界を超えています(ラストですら実は夢世界である可能性もあります)。、当時この作品をご覧になられた数多くのクリエイターやクリエイターのたまごだった方々の衝撃はどれほどのものだったでしょう「ナニヲツクッテモイインダ、ヤリィー!!」などと、セカイの中心で叫ばれた方がどれだけおられたことか想像に難くないです(この作品の当時の評価は高かったようですしネ....).。しかし、この甘味な「ナニヲツクッテモイイ」代償がいかに大きなものであるのかを押井監督自身が次回作「天使のたまご」で世に知らしめることになるのですが.....。

ワタシはこの作品からの一連の押井作品が日本アニメ界に与えた影響は計り知れないと考えております。☆庵野秀明さんの「新世紀エヴァンゲリオン」なんかとくに顕著な例ですよネ、ロボット物が最後、精神世界のみのオハナシになってしまうという。まさに日本のアニメーション独自のトンデモな展開(ソレがイイことかワルイことかは別にして)。でも、そんな他では絶対に見ることができない作品を創り出せるということこそが世界に誇れることではなかろうか?と、ワタシはおもっているのですヨ。
◆ワタシ自身のネタばれ◆
「魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語」の鑑賞と「らき☆すた」のレビューがきっかけで本作のレビューを書くに至りました。2作品共 まちがいなく本作の“影響”を受けたシーンがありますよネ。

ジャパニメーションと世界から評価される日本のアニメの成り立ちには本当は実に様々な要素があると思われます。ここでワタシが取り上げたのはその断面の一部でしかアリマセン。
たとえば~、そう、スタジオ・○ブリとか....,いつかオハナシできるとイイですネ(はい、そう思っているのはワタシだけですネ)。

投稿 : 2013/11/07
閲覧 : 271
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4

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遥か彼方 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

不思議で不気味で癖になる、そして何度も観てしまう名作

監督押井守のうる星やつら貴重作品!
不思議で不気味でそれでも何度も観たくなる。温泉マークがさくらと話す時間観念が非常に興味深い。気付けば自分だけ何か異変に気付いている温泉マークと一体化させられていて、そうなると背筋に冷っとしたものを感じる一種のオカルトチックな世界観を味わえる。何度言っても相手にしてくれないさくら。異変に気付かないでループを繰り返している友引町のメインキャラ達、この辺になると自分一人だけ時空の間に放り出された孤独感すら感じる。
その内異変に気付き始めるキャラ達が出て来て、ちょっとほっとする(書いてて気付いたが自分はこれを観ている時、かなり温泉マークと一体化していたらしい)
オチはこの作品独特のトンでもオチw「こんなのアリ!?」いや、それがうる星やつらクオリティ☆だから仕方無いw

投稿 : 2013/10/09
閲覧 : 286
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月夜の猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

『あたる世界は鬼娘ばかり』

劇場映画第2作。
押井守が脚本・制作を総指揮した。押井作品 の原点?

プロットとして優れた作品だと思うけど・・うる星の
キャラをキャスティングした押井さんの世界だと思う。

とても評価は高いようですが、諸設定等の世界観だけ
プロットとして使って別キャラあてたほうが面白そう。

映画のオマージュが幾つか含まれ、パロってるようで
独自のセンスで纏めているようです。

前半は略サクラ先生の視点で描かれ、基本シリアスで
ミステリアスな展開に多少はうる星のキャラの個性を
活かして小ネタやコミカルなシーンもありますが・・
笑えるシーンは少ない。

中盤はメガネの視点で独り語り風に展開したり、面堂
の視点だったり、サクラ先生だったり・・真剣に謎の
解明に取り組む者と対照的に、ミステリアスな世界を
陽気に愉しむ様な雰囲気で描かれていく。

終盤にはハーレムエンドで はっぴ~♫とおもいきや・・
此処で「あたるの本音」だと!?

ラストは如何にもラブコメ風に良い感じかな♫

うる星らしく終焉♫

サクラさんの顔など徐々に綺麗になってヒロインの
ラムの顔も可愛らしくなってきている。

EDは如何にも映画風のEDだけど・・イメージに合うか
は微妙に感じた。

ゲストキャラクター
夢邪鬼(藤岡琢也)

諸星あたる - 古川登志夫
ラム - 平野文
面堂終太郎 - 神谷明
テン - 杉山佳寿子
三宅しのぶ - 島津冴子
サクラ - 鷲尾真知子
藤波竜之介 - 田中真弓
メガネ - 千葉繁
パーマ - 村山明
カクガリ - 野村信次
チビ - 二又一成
あたるの父 - 緒方賢一
あたるの母 - 佐久間なつみ
温泉先生 - 池水通洋
竜之介の父 - 安西正弘
校長 - 西村知道
錯乱坊 - 永井一郎

投稿 : 2013/09/15
閲覧 : 302
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morizo-- さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ふつう

意外なアニメで評価が良かったので見てみたが、普通の「うる星やつら」
うる星やつらを知らない人がみて、評価をしたのか
うーん。ごめん。ふつう

投稿 : 2013/07/31
閲覧 : 231
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1

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南のエデン さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

うる星のキャラを使った別格的作品ですw

うる星やつらの劇場版では最高に好きな作品なのです^^


ラムちゃんの世界とても良かったですね^^


自給自足のコンビニありきの生活なんてもう最高ですよねw


私もあの中で生活したいと何度思ったことでしょうww


常識も非常識も全部ありの世界で気のいい仲間とだけの生活なんて、本当に夢の世界ですよね^^


私もそこの住人になりたかった::


無邪鬼さん私のとこにもきてw永遠の「学園祭前」の日々なんて幸せすぎ^^


とてもいい作品ですよw

投稿 : 2013/01/25
閲覧 : 411
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13

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ソルバルー さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

アニメの教科書

どんな世界を描こうが物語を紡ごうが、なんでもアリアリのこのアニメの世界ですが、この作品を観ると、作り手側の視点で色々考えさせられてしまう。

学校にウルトラマンやピグモンが徘徊していても不自然ではない状況、立ち食いソバ屋の地下室にハリアー機があったりなどなど、面白い事はなんでもぶち込め的な作りでも全く問題がない。

セリフや世界観に押井節が効きまくってます。作中に漂わせている緊張感すら笑いに繋がる凄い作品です。
何度見返しても鑑賞に堪えうる優秀作。是非どうぞ。

投稿 : 2013/01/25
閲覧 : 242
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無毒蠍 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ループものの成功例。押井守監督による、うる星やつらの異色作!

学園祭の準備に追われるいつもの面々ですがいつまでたっても学園祭はやってこない…
学校に泊り込んで連日連夜作業しても学園祭はやってこない…
繰り返される学園祭前日…
はたして皆がすごしてる今日は本当に昨日を過ごしてからの今日なのだろうか?

このいつものうる星やつららしくないオカルト的な要素が斬新で面白かったです。
前作ではあまり出番のなかったさくら先生も事態の謎にいちはやく気づいて終始奮闘してました。

事の発端は担任の温泉が今日という日に疑問をもったことにあるんですよね、
序盤でループ世界から退場させられましたが彼がいなかったら一生抜け出せなかったかもしれません。
この作品で重要なのは温泉が最初やってくれたようにループした一日でも
前のループとは違った行動を起こすことです、
そうすれば小さいけど何かしらの相違点が生まれてくるんですよね。

いつものドタバタ劇を維持しながらループした日常の緊迫感というのもうまくでており見応えがあります。
ループという疑念が温泉からさくらに伝わり、さくらから面堂に伝わり面堂からあたるたちに伝わります。
ループ世界では一人で抱えてても仕方ないですよ、まわりもまきこんだほうが絶対にいいって。

主要メンバーは最初のほうでこの世界がループしてるということに気づくんですよね、
そして中盤からはその世界からの脱出が主軸になっていきます。
だらだらループが続かなかったのは好印象。
ループしてるあたるたちからそれに気づき脱出を試みるあたるたち…
あたるたちのポジションが二転三転するので飽きません。

町から出れないのでメンバーは諸星家で寝泊りするのですが
修学旅行みたいで楽しそうでしたなw
ループしてる緊迫感とこういったドタバタ劇の塩梅はちょうどよかったです。

空から見た町は空飛ぶカメの上にありましたw
諸星家を中心に丸く抜き取られていたんですよね。
これはかなり絶望的な事実ですよ…
そんな閉鎖的な空間じゃ対応策も限られてくるし
それ以前に他の町は?となりますもんね。
しかも行方不明だったチェリーと温泉がカメの上で大きな石像として発見されました。
謎が謎をよぶ怪奇現象の数々…

それからどれほどの月日が経過したのか知りませんが
あたるたちはループした世界でも楽しく過ごしてましたねw
急激に荒廃していった町でたくましく生きてました。
オカルト的内容から一気にサバイバル展開になって本当に二転三転する物語だったなぁ。
メガネも後ろ髪が伸びて冒険家のような身なりでした。
キャラの身なりが変わってたりすると時間の経過というのを感じさせられます。

ここまでくるとループという印象じゃありませんでした。
だってメガネの後ろ髪にしたって町の荒廃にしたって時間の経過で変わりはじめましたから。
作中でもメガネが言っていましたが世界が開き直ったという感じでしたね。
この世界の秘密を知ったお前らを欺いたって仕方ないだろ?と言われてるような感じ。
あたるたちがループに気づいてるとはいえ何も変わりはしないのです。
ループしてるのはこの世界そのものなんですから。

そういった楽しい日常を謳歌していたメンバーですがとうとう世界に動きがあるのです…
突如として姿を消したしのぶと竜ちゃん…
今まで楽しくやってきていたのに急に消えてしまいました…というより消されたといったほうが正しいか。

諸星家を中心に抜き取られた町…
諸星家にだけ供給される電気、ガス、水道、請求書は一切なし…
最寄のコンビニにある食料のストック…なぜかストックは無限大…

まるで諸星家を中心につくられた世界になっています。
考えようによってはまるで夢のような世界ですよね。
生きていくうえでは一切の不都合がないように思える。

世界の理を無視しまくりのこの世界はまるで夢のようです。
そう、夢です…メンバーも薄々感じつつ決して口にしなかったその答え…
これは誰かが見てる夢の中なんじゃないか?
ループしてるだけならまだしも夢の中ときました。
あまりにも突拍子もなくバカバカしい答えですが
このふざけた世界を一言で説明するなら「夢」というのが一番簡潔でしっくりくるのもまた事実。

誰が見てる夢なのか?というのも簡単な話で
諸星家に都合のいい世界ですがあたるの望むハーレムではない、
あたるがちょっかいをだすしのぶ&竜ちゃんの失踪。
これはラムが見てる夢以外に考えられませんよ。
この世界はラムの「ずっと皆と一緒にいたい」という理想を具現化した夢の世界だったんです。
現にラムは面堂の「この世界をどう思うか?」という問いに対して「楽しい」と答えています。
面堂もあたると一緒にいるとバカにしか思えませんがやはり常識人ですよね。
まっさきにラムの夢なんじゃないかと疑いを持ったのが面堂でした。
さくら先生と面堂が独自に調査を重ねた結果ですね!
ただ夢という仮説については調べるまでもなく他のメンバーも薄々気づいていたというのが笑えますw

このラムの夢を具現化してあげた諸悪の根源が夢邪鬼という化物なんですが
本人は良いことをしてるつもりでしたね。
ラムの純粋な夢を叶えることに全力になっていました。
まるでラムのためにやってるようなことを言っていましたが
夢邪鬼には純粋な夢を叶えてあげたいという夢があったので
しょせんは自分のためだったんですよ、
自分自身が叶えてあげたい人の夢を叶えたというエゴにすぎません。

終盤ではあたるの無鉄砲さにしてやられたので
夢邪鬼の狙いはラムそっちのけであたるになっていますw

そもそも「ずっとみんな一緒」という夢ですが
そんなものは夢邪鬼に叶えてもらうまでもなく必然とそうなるでしょう。
この面々がバラバラになるところなんて想像できませんよ。

ラムから始まりあたるで終わるこの構成は素晴らしいですね。
押井守監督のテイストが良いふうに作用してるんじゃないかな。
うる星やつらっぽくないかもしれませんがそのミスマッチさが面白いです。
キャラが活き活きとしていて、いつもに増して個性に磨きがかかっていました。

ループというのが切欠にすぎなかったのも良かった。
そこから展開して広がりを見せる物語は飽きませんし見応えがあります。
劇場版特有のオリジナルキャラというのも夢邪鬼をのぞけば登場せず、
終始いつもの面々だけで展開していきました、
そのおかげでうる星やつらファミリーのやりとりを贅沢に堪能できる作品に仕上がってるんですよね。
キャラの個性に磨きがかかってるように思えたのもその部分が大きいかもしれません。

一つの作品として単純に面白かったです。
シリーズの中では異色作かもしれませんが私は好きですよ。

【A82点】

投稿 : 2012/08/01
閲覧 : 430
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5

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dancingkid さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

観れば観るほど面白い!

リアルタイムで見た人はもちろん、今見ても楽しめる作品だと思います。

監督、スタッフ達の意図と偶然がが重なって、細かいところまでよく見ている人ほど、観終わったあとに疑問符が出てくるんじゃないでしょうか?

自分はうる星やつらの細かい設定までは知りませんが、校舎の階数の伏線を最後のエンドロールで回収してくるあたり、大好きです。

あと、映画の途中で主人公たちの食事のシーンとか車に乗っているシーンとか、観ていて?となる所もありますが、

そもそも夢の世界なんだから多少おかしくたっていいじゃない!

うる星やつらのキャラクターたちを通じて夢というものをよく表現している映画だと思います。

投稿 : 2012/06/08
閲覧 : 256
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ひろ美 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 5.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

アニメ映画の中でも一二を争う良作品

うる星やつらの主要キャラ全員登場!

文化祭の準備でわいわいしてるのがすごく楽しかったラムちゃんがずっとみんなとあそんでいたい…

そう思った事から無限ループが始まるのです

純粋なラムちゃんの気持ちにきゅんきゅん。

ラストにはきっちり解決します!

投稿 : 2012/04/12
閲覧 : 282
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kain さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

タイトルなし

「あ~なたの愛はパラダイス 繰り返しては消えた I LOVE YOU 唇噛んだ~」
今回から1984年に入りましたが、最初は`80年代でkainの一番愛している作品
「うる☆やつら」の劇場版第二弾『ビューティフル・ドリーマー』です。

見ていない人は是非見てください!
これ単体でも充分解かりますから。

「パ・パ・パ パラパラ零れていくのよ頭の中から キ・キ・キ キラキラ煌きだすのよ不思議な夢達」
今見ながら書いています。

文化祭前日を毎日繰り返している前半は 凄んごく楽しかったあー!!
kainは学園祭ネタに目がありませんv
 タクシーの中のサクラ先生と夢邪鬼のシーンは名シーンでした。セリフを全部覚えたものです。
それ以外のセリフもかなり覚えています。

夢邪鬼の夢がバレた後半もスピード感が有って良かったですね。
ハリアーのシーンは凄かったです。「翼よ アレが友引の灯だ」w
 BGMも好かった!あの タンッ、 タタ タン! の曲とか。 BGM集も買いました。

「好きな人を好きでいる為に その女性から自由でいたいのさv」
「責任とってね!」


投稿 : 2011/08/09
閲覧 : 491
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うしくん さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

アニメ映画の最高作品のひとつ

昔、初めて見た時の衝撃は忘れません!!
今はこの様なパラレルワールド系のアニメが増えましたが、当時、画面を見ながら自分が勘違いしているものだと思っていました。
物語当初から散りばめられた伏線は初見では殆ど気づく事はないでしょう、この作品の醍醐味は再度見直した時にこそ味わえます。

投稿 : 2011/07/28
閲覧 : 347
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Jelly さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

何度でも観れる大好きな作品

子供の頃から何度でも観ています。仲のいい友達とこんな風に何も考えずにひたすら遊ぶという、タイトル通り夢のような話です。
笑いのノリも好きですし、この不思議な世界観が何度観てもあきません。

投稿 : 2011/07/07
閲覧 : 419
サンキュー:

1

薄雪草 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/11/18
閲覧 : 0
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うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマーのレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマーのレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら こちらのフォーム よりお問い合わせください。

うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマーのストーリー・あらすじ

あたるの通う友引高校は、本番を明日にひかえて文化祭の準備に大わらわ。だが……翌日になってもやはりあたるたちは文化祭の準備をしていた。実は友引高校のみんなは同じ日を延々と繰り返していたのだ。事態に気付いた担任の温泉マークと養護教諭・サクラは原因を究明しようとみんなを下校させるが、無事帰り着けたのはあたるとラムだけ。みんなは何度帰ろうとしても、友引高校に戻ってきてしまう。その間にも異変は起こり続け、ついに財閥の御曹司・面堂終太郎が自家用ハリアーを持ち出して空から現状を確認する事態に。すると、なんとそこには友引町を甲羅に乗せて中空をさまよう、巨大な亀の姿が…!! 脚本・監督を、「攻殻機動隊」の押井守が務めた。本作品の特異な世界観やストーリーは、現在の押井守の世界の原形とも言われている。(アニメ映画『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
1984年2月11日
公式サイト
pierrot.jp/archives/mov_list_20th/mov_002.html

声優・キャラクター

平野文、古川登志夫、島津冴子、神谷明、鷲尾真知子、田中真弓、千葉繁、村山明、藤岡琢也

スタッフ

原作:高橋留美子(小学館「週刊少年サンデー」連載)
監督:押井守、脚本:押井守、キャラクターデザイン:やまざきかずお、美術監督:小林七郎、撮影監督:若菜章夫、音響監督:斯波重治、音楽:星勝

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