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「放浪息子(TVアニメ動画)」

総合得点
70.2
感想・評価
660
棚に入れた
3573
ランキング
1627
★★★★☆ 3.7 (660)
物語
3.8
作画
3.8
声優
3.5
音楽
3.6
キャラ
3.7

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放浪息子の感想・評価はどうでしたか?

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

数多現れた男の娘でも最強なニトリん。

男の娘を本当にショタが演じた稀有な例


「青い花」などの志村先生原作


萌え殺されるところだった…


私的ベスト男の娘候補なニトリン


ベストボーイッシュ候補な高槻さん


ベスト面倒い美少女候補な千葉さん


独自な光の処理が産んだ水彩画のような世界


重すぎず、軽すぎないジェンダー問題

投稿 : 2024/05/02
閲覧 : 471
サンキュー:

12

ぺおる さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

3話で断念・・・

放送当時、3話まで観ましたが
自分には合わないみたいです・・・

投稿 : 2022/05/03
閲覧 : 363
サンキュー:

1

うぐいす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

そこまで踏み込んではいない女装したい男子と男装したい女子

女装したい男子と男装したい女子を中心に恋愛やらカミングアウトやらのお話。

後半まで甘酸っぱい青春みたいな雰囲気。
主人公には周りからどう見られるとか自分を客観的に見られない子供っぽさがあり、主人公の苦悩というよりは主人公の行動に周りがついていけなくて人間関係がおかしくなったりする。

こういうのはLGBTとか性同一性障害とか性癖とか一言で言えないのだろうし、そもそも障害って付くのは違和感ある。

本人の気持ちは誰にも分からないのだろうし、その辺は描けている。

こういうデリケートな部分を題材にするものには何人かの代弁者が出てくる。
二人の教師だったり二宮くんだったり。

何だかんだあっても弟を受け入れているっぽいお姉ちゃんが可愛いし器が大きい。

投稿 : 2022/03/27
閲覧 : 258
サンキュー:

2

ネタバレ

tinzei さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 2.5 作画 : 2.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

題材は悪くないのに、構成がクソ過ぎる

女のコになりたい女装男子の物語。


物語は途中から始まるから、人間関係の把握に苦労した。
原作漫画は全く知らないけど、もし小説だったら、入試問題とかで使われそうな言い回しが多い。


題材は悪くないのに、構成がクソ過ぎる。
おそらく原作を一から描くと、キリの良いところで終わらなかったんだろうけど、結局最後はみ出た分を未放送話として作ってるなら、最初からovaありきで全部作って欲しかった。
まあテレビアニメとしては一旦の完結を見せないといけなかったというのは理解できるけど、それにしたって中途半端。


思春期特有の悩みも描きつつ性別の悩みも描くのは良かったけど、主人公が女装して登校した後のクラスメイトの反応がテンプレすぎる。もっと周囲が異様に気を遣うようになるとか、陰口が増えるとか、現実的な反応が欲しかった。

作画で優しい雰囲気を与えてるけど中身はシリアスだし、酷いイジメや修羅場は無かったけど、設定は現実の社会問題だし、「観やすい雰囲気(作画)」と言えば聞こえはいいけど、個人的にはどっちつかずの状態に見えるから嫌。
これに関しては作者が同じの百合を題材にした『青い花』を観た時も思った。ただ向こうは、女子校が舞台でそれが許容されてる世界観だったからまだ許せたけど、今回に関しては違和感がある。


声優は超有名と新人をうまく混ぜ合わせて使っているけど、主人公の声に主人公と同年代の男の子を使ってたのには驚いた。

投稿 : 2021/11/26
閲覧 : 274
サンキュー:

0

ネタバレ

lll1 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

君の名前で僕を呼んで 僕の名前で君を呼ぶ

 以前から観たいと思っていた作品だったが、PASTEが発表した「The 30 Best Anime Series of All Time」の中に含まれていたので観賞した。下はそのURLです。
https://www.pastemagazine.com/tv/list/best-anime-of-all-time/#30-hack-sign

 取り扱った問題やテーマ、そしてその扱い方が実に見事だった。『NHKにようこそ!』の感想(https://www.anikore.jp/review/790585/)で消費について書いたが、本作が取り上げた問題についても消費の傾向がある。"男の娘"などがそうだろう。同性愛もポルノの一つのジャンルとして、消費だけに向かう傾向もある。いわゆるBLはその典例かもしれない。大きく広がることは否定しないが、消費のみに向かってはいけない。
 本作は、その消費の傾向が全く見られなかった。原作も読みたいと思ったのは久々だ。『惡の華』以来かもしれない。LGBTQやポリティカル・コレクトネスの認知が広がったことで、今まで差別や消費に向かっていたものが、真摯に扱われた作品も増えてきた。
 
 本作のキャラクターと同世代の人々(子どもたち)がこれらに対する認知や理解が深まっていくことも重要だが、より重要なのは親の方である。親が、当たり前のように「お前は男だ、お前は女だ。好きな女の子はいる?好きな男の子はいる?」と性自認と性的指向について限定してしまうことはすべきではない。LGBTQに該当する子供からすれば、「親は味方ではないかもしれない」、「自分はそうあってはならないんだ」と深く悩んでしまうからだ。家庭内に居場所を失えば、行く場所がなくなってしまう。家が自分の最も安心する場所であるべきだと私は思っている。
 

 タイトルにした「君の名前で僕を呼んで」はルカ・グァダニーノ監督の傑作映画のタイトルである。{netabare} 何が驚いたかって、本作にこのセリフがあったことだ。正確には同じではないが、似たようなセリフだ。すぐさま、私は原作の年度を調べた。こちらの方が先だった。もしかしたら元ネタがあるのかもしれないが。「こんな作品が日本にあったのか」と今まで観ていなかったことを後悔した。 {/netabare}
 バリー・ジェンキンスの『ムーンライト』やセリーヌ・シアマの『燃ゆる女の肖像』など、最近のものでも観て欲しい映画がたくさんある。

 キャスティングも良かった。よく日本では、幼少の男の声を女性があてることが多々ある。海外では実はほとんど見られない。日本が、子役の声優をしっかり育てていないこともあるが、キャストとキャラクターの性や人種を合わせることは重要である。幼少はまだしも、中学生や高校生までも女性が当てるのはあまり好ましくない。正直、エヴァのシンジはどうなんだろうと、かなり疑問に思っている。
 ゆえに、なぜ本田貴子を起用したのかは疑問に思った。脇役もしっかり合わせるべきだった。
 
 扱った問題については素晴らしいが、脚本に関してはいまいちな部分も多かった。まず純粋にストーリーがさほど良い出来ではない。物語の大きな出来事を文化祭に頼り過ぎていたし、時間の流れも速かった。
 また、キャラクターの数が非常に多く、主役がかすんでしまっていた。ゲイやノンバイナリー、配慮の不足等を描きたいのは分かりますが、主役がかすむまで、いってしまうのはよくない。キャラクターが多いがために、そのシーンが誰のものかが分かりにくいというのもある。
 「誰のシーンか分かりにくい」というのは、上でもあげたが『NHKにようこそ!』で分かりやすいシーンがある。
 以下『NHKにようこそ!』のネタバレ 
{netabare} 第11話の終盤の方で先輩が起床し、佐藤が「出かけよう」と誘うシーンがあります。本来、主人公は佐藤なので、佐藤のいるシーンというのは、基本的に佐藤のシーンでなくてはならない。佐藤が語り手であり、佐藤が視点人物なのだ。しかし、このシーンは先輩が視点人物になっている。佐藤の顔を隠すことでそれを分かりやすく描写している。{/netabare}
 こういったように、"誰のシーンか"なのかがはっきりすると、"何のシーンか"なのかも見えてくる。これらが不鮮明だと、"一体何のシーンだったんだ?"と困惑してしまうことがある。

 『放浪息子』は、それが上手いことできでいなかった。カットすべき、脇役のシーンがいくつもあった。千葉さんが通う教会の男性などがそう。しっかりと主役にカメラを置き、千葉さんや少数のクラスメイトを用いて物語を構成すべきだったかなと。姉の視点や、その友達のシーンがそこまで必要には思えなかったし、必要であるユキさんの掘り下げが浅かった。最も浅かったのは、主役の高槻よしのだろう。毎話交代でどちらかの視点人物のみで物語を構成した方が、問題がより見えてきただろうし、その視点の違いにも面白さが含まれたと思う。
 
 しかし、絵コンテは非常に上手かった。あおきえいはこんなにも絵コンテが上手いのかと感動した。引きの構図をあれだけ効果的に使っているのは見事だし、こういったドラマ作品でつまらない画がないのは凄い。 

 一丁前に駄目出しや、改善案を出してしまった。申し訳ない。

 

投稿 : 2021/05/30
閲覧 : 250
サンキュー:

1

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:途中で断念した

私の弱さが露呈した作品

序盤 ごめんなさい本当にごめんなさい

この話は中学校に入学した学生の話
まずこの作品はジェンダーについてものすごく触れます。心が男の子だったり、女の子だったり、性別という概念がいまいちわからない学生が出てきます。この作品はとても見る価値があると思います。今よりもジェンダーについて、触れられなかった時代に放送され視聴者の一部をかなり驚かせました。私は当時見ていなくこの作品をあとから見ました。その時にはすでにそういう風潮がありました。
まぁそういうことで出遅れた視聴でしたが、私は一話目で断念してしまいました。まだ話の「は」の字もデていない段階で私はやめてしまいました。全然話がつまらなかったとか、キャラが気に食わないとか、声優さんが無理とか、作画が無理とか、そういう理由は全くありません。ただ私は弱かっただけなのです。
この作品はものすごくリアルというか生々しいです。そういう方たちの肩身の狭さ、中学生特有の雰囲気、異性との会話のぎこちなさ、すべてに対して私は耐えられませんでした。別に灰色の中学生時代を過ごしたわけでも中学生にトラウマがあるわけではないのですが個人的に子供(中学生まで)というのが嫌いでして…まぁものすごく見てるのが辛いというか、「もうやめて!」と叫びたくなってしまうようなそんな作品でした。おそらく今見ても同じ反応をしてしまうと思います。
とてもテーマとしては重く、決して軽々しく扱ってはいけない真剣な問題です。逃げては行けないのはじゅうじゅう承知していますがやはり私は弱いのだな、と改めて実感させられた作品です。ぜひ皆さんは逃げず真剣に向き合ってください。

原作は志村貴子さん。LGBTや百合などのジャンルを書かれたことですね。
監督はあおきえいさん。喰霊ゼロの監督をされた方ですね。
シリーズ構成は岡田麿里さん。あの花などの青春系アニメの脚本をよく担当されてますよね
キャラデザ・総作監は牧野竜一さん。三回目だそうですね
劇伴は神前暁さんと岡部啓一さんと帆足圭吾さん。
アニメ制作はAIC Classicさん。アマガミSSなどを制作したところですね。
とても素晴らしいスタッフの方だと思いますし、作画も素晴らしかったです

作画は丁寧でした。繊細な作画で絵画のようでした。
声優さんは本当に素晴らしく、本当に中学生みたいなかんじでした。あのぎこちなさ(大物声優やちゃんとした声優ではなくちょっと新人さが目立つような方を想像させるような)が非常に私を追い込みました。声優さんもその肩を選んだ監督さんたちも素晴らしいと思います。


総合評価 見たほうが良いです。

投稿 : 2020/07/30
閲覧 : 483
サンキュー:

6

ネタバレ

タック二階堂 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

LGBTに悩む思春期の中学生をリアル(?)に描いたストーリー。

詳細は公式でも。

2011年にフジテレビ系「ノイタミナ」枠で放送された
作品です。原作は志村貴子さんによる同名コミック、
シリーズ構成を岡田麿里さんが担当しています。
制作はAIC Classicです。

中学校に入学した主人公・二鳥修一は女の子になり
たい男の子。一方、もうひとりの主人公であり、
メインヒロインである高槻よしのは男の子になり
たい女の子。この2人の性同一性障害を持つ子どもが
中学校でさまざまな人と絡み、ともに何かを目指して
(主に文化祭の“倒錯劇”ですが)共同作業をして
いくなかで、思春期特有の悩みなどを飲み込んでいく
といった感じのストーリーです。

長くなるから畳みましょうか。
{netabare}
誤解を恐れずに言えば、はたしてこんな割合で性同一
性障害の人間がいるのか疑問です。
主人公の2人に加え、修一の親友・マコちゃん、
大人のお友達であるユキさん、さらにはサオリに
つきまとう教会に通う男子・フミヤ(まあ、これは
修一に対抗して女装しただけだが)。

んっと、これが原作準拠なのか、ヘタレ男を描くのが
大好きな岡田マリーさんの指示なのか分かりませんが
修一が本当に、自己主張がまともにできないフニャ
フニャの男子。まあ、女子になりたいからってこと
はあるとしても……。

そのくせ、小学校時代には唐突に高槻くんに告るわ、
サオリの家で女装遊びをして告られたら拒否るわ、
同じキーホルダーもらっただけで読モのアンナちゃん
に告るわ、しかも付き合っちゃうわ、さらには学校に
女子の制服を着ていっちゃうわ、とにかく行動が突飛。

本当は芯が強いという演出なのかなぁ。それにして
は、ふだんがフニャフニャすぎるから違和感です。

そして、サブキャラも変な人間が多い。
誰に対しても全方向に喧嘩を売りまくるサオリ、
いきなり男子の制服を着て登校する女子・ちーちゃん
などなど。

そして原作を知らないので、アニメを観た印象だけで
言いますが、思春期のLGBT……というか、これだけ
見るとはたしてLGBTなのか? という疑問が。
性的な話を一切、排除しているから、かなり無理が
出ているんです。

アンナちゃんが修一にキスとかしたくないの? と
聞くところがありますが、そういうのはない的な
返答。これが、同性(と考えている人)に対する
態度であれば、逆に男子に向けた、そういうリビ
ドー的な何かが描かれて然るべきです。

たとえば、土居が修一を、おそらく“女性”として
見た描写があります。このあと、女子の制服で登校
するわけですが、その前に土居に対して嫌いと言い
ながら、倒錯劇の脚本作りを手伝ってほしいという
あたりは、微妙な女心(男子だけどね)を表現した
つもりなのかもしれません。
でも、結局のところ修一が男女どちらを性的対象
にしているかを描かないものだから、なんだか
主題がボヤけている感じになってしまいました。

最後もまた、なんともハッキリしない。
修一が背が伸び、声変わりして、で、何?
修一が自分は男なんだという自覚が芽生えたと
いうことなの?
それなのに修一、高槻くん、サオリの3人で
女の子の服を着て、というフィナーレは……。
{/netabare}
結果的に、非常にデリケートなテーマを扱い切れず
なんとなく雰囲気でまとめましたという感じを
受けました。

ま、岡田マリーさんは思春期の性を描く着想を
さらに進めたのが、のちの「荒ぶる季節の乙女
どもよ」につながったのかもしれないですね。
あくまで想像の域を出ませんけど。

実験的な作品ではありましたが、これを1クール
で腑に落ちるストーリーにまとめるのは、少し
無理があったのではないかと思いました。
ただ、それでも最後まで観させるだけの力は
感じる作品だと思います。

投稿 : 2020/06/05
閲覧 : 306
サンキュー:

1

KANO さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

偽れない心の内側

女の子になりたい男の子、男の子になりたい女の子
2人を中心に、恋愛感情を持つ友達、理解ある友達
理解しようとする友達、全く理解出来ない周囲
嫉妬心を持つ姉など、中学生の思春期に於ける、
繊細な心の揺らぎや、それぞれの様々な想いが
交差する青春群像劇…

原作未読
LGBTの題材を扱った作品
トランスヴェスタイト
(性自認、身体性的が一致しているが、それとは
異なった服装を身に纏う状態)
の2人が互いに男装女装をして一緒に出かける間柄。

シリーズ構成は岡田麿里さんが手掛けています。
原作の中盤だけのアニメ化です。

個人的な感想ですが、今までアニメに関わらず
辿り着かなかった題材で、評価としては難しいですし
やはり共感が持てないのがどうしても多いですが
青春群像劇としては、丁寧な心理描写は秀逸で 
色彩画のような作画、流れる静かなBGMなど
全体的に綺麗に感じ取れる作品だと思います。

題材内容に対して異なった観点を見出せるか
それとも受け付けないか…がポイントなので
万民受け出来る作品ではないと思うので
評価は分かれてしまうでしょうね…

私は、考えさせられる内容で少し余韻も残り
原作が気になる程なので、高評価したい作品です

投稿 : 2020/02/28
閲覧 : 498
サンキュー:

28

ネタバレ

うるかり さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

似鳥くん最終的には好きになれた

なんかやたらとモテモテな似鳥くんが割と嫌いだったけど、学校にセーラー服着ていったあたりから好きになった。
杏奈ちゃんと付き合いながら、でも高槻くんとつるむその心持ちがまだ全然好きのそれで、同志に対するそれ以上の感情っぽくて、「じゃあねもおはようも遠い」みたいに勝手にポエミーになってるのちょっと腹立ったんだけど、でも好きとか感情の配分てそれくらいおぼろげで曖昧で抑制も効かないそんなもんなのかなーとか。

ずっとずっとかわいいのはマコちゃんです。

時代がLGBTとかトランスジェンダーとかで紛糾したりそれについて語られたりと多様性の一つとして認知されつつある中で、いつかこの話の中での悩みが悩みとして思いつかない世の中に今後なっていくのかなーなった方がいいのかなーと思ってみたり。
でもこの作品は正直ストーリーの中ではそこまでの話ではなく、思春期の、成長期の間でうまれるゆらぎくらいまででしかないと感じます。良いとか悪いでもなく。でもそれくらいのゆらぎは許されてもいいんじゃない?とは思う。

投稿 : 2020/02/12
閲覧 : 285
サンキュー:

2

nemuri さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

好き

つい最近見返しました。むちゃ良い… まだ今ほどジェンダーレス化が進んでない頃、リアルにこんな感じやったんかなって思う。
作画が素晴らしい。アップの時とかめっちゃ綺麗。
原作の方読んだらもうちょっと詳しいところまでわかるのかな?読んでみたい。

投稿 : 2020/02/06
閲覧 : 219
サンキュー:

2

TimuTimu さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

結局何を伝えたかったのかイマイチわからなかった

僕はこの作品には何かメッセージ性があるのだと思い視聴しました。
理由は主に2つです。

1.デリケートな問題を取り扱った作品だから。

2.「放浪」の目的は他意もありますが大体「自分探し」か「好きなことを突き詰める」のどちらかなので、物語がどのような形で終着するかで伝えたいことも変わってくるから

そして…全て視聴……。

全く分からないままでした。

結局二鳥は性同一性障害なのか女装好きな男性なのか分からないと言うのがこの作品を不鮮明にしているように思えました。そこを不鮮明にする意味は無いと僕は思いますが…。

今回の作品はたまたまニ鳥や高槻に味方をする人が沢山いたことが救いでしたが、リアルではもっと悲惨な場面に会うこともあり得るわけで…
その点、理解者がいると言う事実はとても大事なメッセージなのかもしれません。

ただ、人によっては狐につままれたような感覚に陥るかもしれません。
聲の形が好きな人は気にいるのでは無いでしょうか

投稿 : 2020/01/03
閲覧 : 286
サンキュー:

3

ネタバレ

buon さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

どうすればいいのかね

まず私の性同一性障害やら同性愛やらの認識や考えをネタバレに包みます。
知識も経験もないからテキトーなのでそういうのまじめに考えているひとは読まないで。
{netabare}

先天性の性同一性障害はそれでいいんじゃないかと思う。それしかないし。

性同一性障害や同性愛者ってのを後天的になる人も多くいるように思える。
環境・経験、好みや感情の問題かと。

例えば、男が女性ばかりが周りにいる環境で、女装するのが当たり前、
あるいはそれが強要される環境で思春期まで、大人になるまで過ごしたら、
それが当たり前になったりするんじゃないかな。
女性は男性を好きになる、自分は女性、そういう認識が刷り込まれたら、
性別は男、中身は女になったりするような気がする。

好みについては俺でも理解ができる。
例えば衣服、女性ものの方が断然色とか模様の種類が豊富。
赤やピンクを取っても、メンズの色は濃いはっきりした色のものが多いのに対し、
レディースは濃淡に幅があり、キラキラしているのからしっとりしているものまである。
ユニ○ロってユニセックスとクロースを足したんじゃないのかな?
もういっそのこと、メンズとかレディースとか分けなきゃいいのに!って思ったりする。

日除けパーカー、レディースの着てるし。

色や形や模様もそうだが、
顔とか体型の好みもあるだろう。
私は男を性的な対象にはこれっぽっちも見ないが、
芸能人とかでカッコイイと思ったり逆に不細工じゃね?と好みが分かれる。
もし、男が男の顔や体型が好きで性的興奮でも覚えるものなら、
それも同性愛とかになるんじゃね。

気に食わないのは感情的な問題だ。
異性を嫌悪して同性を拠り所にするとか、その逆とか。
小学校高学年にもなると男グループと女グループが完全に分かれる。
つるむヤツも同性が多くなるだろう。
友情とか居心地の良さの延長、
あとは単純にモテないとかそういうので同性に逃げるヤツもいるんじゃないかな。

この作品内でも誰とは言わないけど、それっぽいヤツがいて正直鬱陶しい。
けど、そいつが先天性なのか後天的なものかは分からない。
{/netabare}

この作品では主人公の男の子がかわええ。

女になりたい男の子、男になりたい女の子などなど、
普通ではありえない密度で集合している。
あるいは私が気づいていないだけで、世間一般でもそれぐらいの割合が集まっているのかも知れない。
統計とか見ると信じられないし。

確かにそういう人がいるんだろう。
今回はそういう人やその周囲の人たちにステキな人が多かった。

主人公が中学校に入学するところから始まり、
二次性徴?が顕著になり始める時期を過ごす。

文化祭で劇をやることで性の色合いを少し浮き出す。
人を好きになったり恋もし始める。

なんなんだろうね?

こういう人もいるんだ、いるのかもって勉強になった。
あと、女の子がみんなかわえかったので最後まで楽しく観れました。

思春期の女の子、たまらんです(笑)

投稿 : 2019/10/22
閲覧 : 290
サンキュー:

2

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

良作だと思います

女の子になりたい男の子と、男の子になりたい女の子をメインとした、青春群像劇。

決して軽くはない話ですが、志村貴子氏の原作を忠実に再現した水彩画風の色彩設定や演出により、思春期特有の触れたら壊れてしまいそうな心理描写など伝わって来る物がありました。

女性が男装するとカッコいいで、男性が女装すると親の呼び出しって…可愛ければOKって、この歳になると思うところもありますが、同年代でいたらう〜む…多勢に賛同するかな…

まぁ一癖も二癖もある男女のドロドロは、岡田麿里女史の十八番でもあるし。
今まで観た岡田麿里女史脚本の中では、この作品が1番好きかも!

投稿 : 2019/08/12
閲覧 : 246
ネタバレ

Jun さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 2.5 音楽 : 5.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

君はどう思うと問われている?

普通は作品に触れて、時に泣き、笑い、興奮する。このアニメって常に、あなたはどうだった、あなたはどう思うって、訊かれているよう。
第二次成長、声変りやニキビが自分におきる前、自分はどんな世界にいたのかなと。ほとんど忘れたけど。

同じような顔の人が何人かいてはじめはわかりにくかったけれど、どう成長するのか気になって、最後まで自分を惹きつけてくれた。

まんまとマーケティングにはまって、‘高校生’編に進みます。

投稿 : 2018/07/31
閲覧 : 357
サンキュー:

8

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

女の子になりたい男の子 社会的テーマに挑戦しつつもやっぱり可愛い青春劇

2011年放送のテレビアニメ 全12話 ノイタミナ枠のため11話に編集して放送

原作 志村貴子 監督 あおきえい 構成 岡田摩里 キャラデザ 牧野竜一
制作 AIC Classic

原作単行本は、1~4巻が小学生編、5~12巻が中学生編、12~15巻が高校生編。
このテレビアニメ版は中学生編のみ。

長さから言って中学生編が本編なんですが、小学生編が削られたことによって、
物語に入り込み辛い構成になっています。
アニメ化の時点では高校生編はまだ途中。

コミックの販促アニメなので理解できるのですが、
社会的に重要なテーマを扱った作品なので、もうちょっと慎重に考えて欲しかった。
分割2クールで原作終了後に2クール目を作るのが正当だと思います。

漫画家志村貴子の商業デビュー短編作「ぼくはおんなのこ」を原型としたリアルな青春劇です。
初期短編「花」の主人公のトランスジェンダー「ユキ」も登場します。

二鳥修一 CV畠山航輔 中学生男子 一貫して「女の子になりたい男の子」
二鳥真穂 CV水樹奈々 中学生女子 修一の実姉 弟には複雑な感情 
高槻よしの CV瀬戸麻沙美 中学生女子 男の子になりたい女の子⇒?
千葉さおり CV南里侑香 中学生女子 素直になれない美少女
佐々かなこ CV南條愛乃 年齢の割に小柄で幼い少女

主にこの五人で小学生編が描かれたのですが、
アニメ化の際にカットされて主人公の行動が唐突に感じられるようです。

ユキ CV本田貴子 男性から性転換して女性になった大人

という人が登場するのですが、出会いは小学生編です。

末広安那 CV堀江由衣 人気モデルの女子中学生 修一の彼女

声優に無理がありそうですが、大人びた中学生なのでまあ何とかです。

突然の展開で登場人物が多く、説明が無理な部分もありますが、
さすがは岡田摩里さんで、なんとか12話でまとめたというところです。

なぜ性同一性障害という状況になるのかはこの作品のテーマではなく、
その状況下での主人公と友人たちの青春群像劇と言うのが原作のテーマです。

二鳥くんと高槻さんの男女逆転カップルは可愛くて絵になりますが、
中学生の心情をリアルに描くと言うことで、可愛いだけではない揺れ動く感情が見どころです。
二人の幼い恋のすれ違い、末広安那という魅力的な少女の登場、
周囲の人々の想いを丁寧に描いた原作のほぼ半分のアニメ化と言うことで、
結局は原作を読めと言うことになるアニメ作品だと思います。

ちょっと変わり種の青春恋愛アニメに興味がある人にとっては価値があると思います。
原作押しだけでなく、スタッフにも魅力的な人材がそろっているので、
単独のアニメ作品としても一度は観て欲しい作品です。

性同一障害のデータの多くは隠蔽されている。
はっきりしていることは、人種や国にかかわらず必ず一定の割合で出現すると言うこと。
マイノリティの人権を守るためなのか、医者が儲けるためなのか、両方でしょうが。

現代社会に現実として存在するありように目を背けることなく描いた問題作。
と言うほどでは無いかもしれませんが、可愛いだけの青春群像劇ではありません。

最も真面目に男の娘について考えたアニメではありました。

投稿 : 2018/04/22
閲覧 : 512
サンキュー:

17

kabaj31 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

最後まで見たが時間の無駄だった。

デリケートなテーマを扱っているが、
正直、ただキモいだけで中身の無いアニメだと感じた。

投稿 : 2018/04/04
閲覧 : 393
サンキュー:

0

ミミック さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

まぎれもない『良作』

いやぁ~、いいっすね。
放送時期なんか関係なくホント凄いです。


自身でも既に何度か観ていたのですが、書きたいことがまとまらず、先延ばしにしいていました。出て来るキャラは中学生がほとんどなのですが、最近で言うと「月がきれい」とはまたかなり違った観点から捉えた作品だったように感じました。

性自認に揺らぎを抱える二人の主人公(wiki参照)とあるこの作品、かなりチャレンジしていると自分は感じました。しかし、二鳥君や高槻さんを始めとする思春期真っ只中の少年少女によって繰り広げられる展開に更に拍車をかけるの大人達が良いスパイスになりとても”ほんわか”した温かい作品になったのではないでしょうか。

自分自身でもこういった話が身近になかったため感情移入という点では難しかったですが、現実に起きたら恐らくこうなるのかなみたいなリアリティさや中学生(思春期)ならではの能天気さ?のようなものに身につまされるようで、観てる側からしたら画面内と現実での比較することの複雑さも交じり自然と物語にのめり込んでいってしまいました。

素晴らしい作品ありがとうございました!

投稿 : 2017/12/06
閲覧 : 575
サンキュー:

23

kku さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

淡い淡いストーリー

女の子になりたい中学生の少年の日常を描いたストーリーです
 ですが、女の子になりたいとは言いつつ、性転換したいのか、女装だけが好きなのか、男の子が好きなのかは詳しく言及されていません。
思春期に心が形成されていく中での葛藤を主題にしてるからでしょうか
自分はどうあるべきなのか?どういう人間なのか?どう見られてるのか・・・
実はそんな平凡なテーマです
 この作品の特徴はそんなひとつの個性を、コミュが苦手な子や、周囲と上手く噛みあわない子や、他人に依存する子などを周囲に配置してたくさんある個性の一つとして捉えている点です。
しかし、物足りないなと感じる部分はあります。少年たちの関係性や家族関係です。あまりそこにフォーカスが当たってないのが気になりますが、吹っ飛ばして次に子供たちの成長に視点が置かれます。
マイナスな気もしますが、肯定的な点もあると思います
視聴者はあまり考える事なく、成長だけに力点を置くことで毎回清清しい気分にさせてくれるからです。
出てくる子供たちもすごくかわいいし、水彩画風のグラデーションが子供達のさまざまな個性や学生生活を暗示してるようでとても美しかったです

投稿 : 2017/08/11
閲覧 : 349
サンキュー:

3

海老蔵 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

悪くない

気軽に見ればよいと思うよ

思春期の葛藤や悩みが、LGBTやジェンダー目線で表現されているので
特殊に見えてしまうかもしれませんが
題材が特殊なだけで思春期の繊細な心情が表現されていて良かった
重くもなく軽くもなく普通の日常が表現されています

生理的に受付けられない方もいるでしょう
ただ考えさえられることもあったり、日常をうまく表現しているので
飽きずに見れるのではないでしょうか

投稿 : 2017/05/30
閲覧 : 267
サンキュー:

4

ネタバレ

雀犬 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 2.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

主題を失いただの雰囲気アニメになっている

完結前にアニメ化してしまったのが失敗だったんじゃないでしょうか。
小学生編がないことで人物関係が分かりづらくなり、
高校生編がないことでテーマが見えなくなっています。
作画は頑張って原作の雰囲気を出すことに成功しているけど、
本来はセクシャル・マイノリティを扱った作品なのに
これでは思春期のモヤモヤを表現しただけの雰囲気アニメです。

{netabare}
アニメの最終回で「二鳥君は特別な男の子ではない」「私たちはみんな特別な存在」という禅問答のようなやり取りがあります。
これを見て登場人物の異性装志向は思春期の一時の心の揺れであり、
この先は普通の男の子・女の子として周囲に溶け込んでいくのだと視聴者は思います。
ラストで修一が拒んでいた声変わりを受け入れることでその印象は決定的なものになります。

しかし原作の高校生編で、
学校にセーラー服で来てあれ程ひどい目にあったのだからもうやらないだろうと思っていた女装にまたもや修一は手を出します。
身体は男らしくなって徐々に周囲の目を誤魔化せなくなってきているのにも関わらず、です。

そして最後に自分探しの末に出した結論は
「自分は女の子の恰好をしたい男の子ではなく、女子になりたい男の子」
というもの。

つまり、修一は本当に性同一障害者だったのです。
アニメを見て感じる修一とマコちゃんに対する嫌悪感はある意味正常な感覚で、
マコちゃんも実はゲイだと原作を最後まで読めばわかります。
嫌悪感の正体は、彼らに対する生理的な拒否反応です。

二鳥くんと高槻さん、「女の子になりたい男の子」と「男の子になりたい女の子」が同じ学校にいるというのはある種の奇跡です。
しかし運命の二人が結ばれるというロマンスは原作では用意されていません。
なぜなら高槻さんは「女の子の恰好をしたくない女の子」であり、
その差は成長とともに埋められないものとなり、恋は終わってしまいます。

二人の恋の結末の悲痛さをもって、見る者に性的マイノリティの苦悩を考えさせる作品が放浪息子だったといえます。
{/netabare}

懐かしさだけではなく、つらさを感じさせるものでなければ
この作品をアニメ化した意味がないと思う。
青春アニメなんて他にいくらでもあるのですから。

予定調和で締めたアニメ版は残念ながら失敗作だと思います。

投稿 : 2017/04/24
閲覧 : 372
サンキュー:

7

ネタバレ

橙色特別室 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

上手くまとまっている

原作は未読。アニメは全十二話です。どうやら原作漫画では、主人公の少年の小学校から高校までの生活を描いているようで、本作はその中学校時代の一部に焦点を当てています。

最後まで観て「とてもきれいにまとまっているな」と感じました。原作ファンの方は物足りなく感じたり、作品の主題が違うと違和感を覚えるのかもしれませんが、原作を読んでいない自分としては心に残る一作となりました。制作費や放送話数が決められており、あまつさえ当時原作が完結しなかった中でこの完成度なら上出来だと感じております。小学校時代の描写がないため、人物同士の関係性が掴めず首を傾げる方もいると思いますし、実際に伝わりにくい部分もありましたが、不足なくまとまっています。オリジナル以外のアニメすべてに当てはまるかもしれませんが、アニメと本とで媒体が違う以上、原作とは切り離して観るべきなのかもしれません。

内容については、重すぎず軽すぎず…という具合です。性の不一致らしい題材の通り、視聴者の想像のつくような困難が待ち受けています。観ている途中で胸が締め付けられるような思いをする部分もありました。
ただ、主人公の男の子の周りには、素の自分を受け入れてくれる良き理解者がいて、現実で悩みを抱えている方よりも幾分恵まれているであろう環境に彼は身を置いています。実際に同性愛で悩む方と対面したことはないので想像の域を出ませんが、現実は、この作品に描かれている内容よりずっと過酷なものでしょう。

つまるところ、このアニメはある程度のご都合主義的展開であり、そして辛い部分は流れるように描かれています。別に視聴者に「性」の理解を求めているわけでもなければ、登場人物の苦悩や葛藤を明確に描写して彼らの心情を伝えようとしているわけでもないので、現実に基づいた重たい内容にする必要はなかったのだろうと解釈しています。水彩画のような絵柄が特徴的ですが、これも物語を暗くし過ぎないための工夫に感じました。OP、ED両曲とも作品に馴染むくらいに爽やかです。

もし仮に。このアニメが重たい色調で、内容も現実的な問題をありありと描いており、かつ暗い音楽ばかり流れていたであろうなら、私は心が傷んで最後まで観れなかったでしょう。そうならないような配慮が随所にみられます。アニメである以上、比較的若い人たちの好みにあわせて売上を確保する必要があるので、そういう部分も考慮して全体的に爽やかな作風で仕上げたのだと感じました。物足りなさが残るのであれば、主題や登場人物の心の変化を明確にせずぼかしていることや、簡潔にまとめ過ぎているせいかもしれません。

長々と書きましたが、いいアニメでした。もちろん、原作とは切り離して観ています。別作品として捉えた上で、原作も読んでみたいです。
題材が題材なので、「何か伝えたいものがあるのだろう!」と構えてしまうかもしれませんが、ぜひ気軽に観てほしいと思います。

投稿 : 2017/02/04
閲覧 : 303
サンキュー:

5

real さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

いろいろアレですが、最後のシーンが好きです。

終わりよければすべてよしと思いました。

女装に拒否反応する人には厳しいかな。

投稿 : 2017/01/22
閲覧 : 271
サンキュー:

1

あいき さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

よかった

よかった

投稿 : 2016/11/18
閲覧 : 288
サンキュー:

2

ふにゃぴー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 2.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

性同一性障害について考えさせられる作品

"~障害"などと書くと少々差別をしているように思われますが
そうは思わないでくださいね!
このアニメを見る前から男女が逆になったらだったり
意識が入れ替わったりするようなアニメやドラマなど
そういった類が私は好きなんですよね
エロ系統でもこういった類の作品を見ると興奮します///
っとまぁ冗談はさておきこのアニメの話をしますと
女の子になりたい男の子
男の子になりたい女の子
の二人が自分はどうあるべきかを学んでいくようなアニメですね。
納得させられるようなシーンもあり
共感できるような話もありました。
尚且つ実際でもありそうな話ですから
興味が引かれますよね
面白いとは違いますが見ていて飽きない感じはありました。
あと絵も独特で良い雰囲気を出してますね。(こういったような絵ってなんていうんだろう?)
もし見るか迷っている方がいれば私は強く推します!
是非!

投稿 : 2016/11/04
閲覧 : 318
サンキュー:

2

DB さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイトルなし

当初ギブしたものの、原作を読んだ上で再度視聴してみた。
原作からの切り取り方が不満。小学生時代を描かなかったことで最初から変態全開の作品に見えてしまっていて損をしていると思う。
重要な心情部分が単純化されてしまっていてどれだけ共感が得られたのか・・・原作よりもすばらしいw圧倒的な映像なのにもったいない。

投稿 : 2016/09/19
閲覧 : 252
サンキュー:

3

08261216 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.7
物語 : 3.0 作画 : 1.5 声優 : 1.0 音楽 : 2.0 キャラ : 1.0 状態:途中で断念した

うーん・・・

ごめんなさい、受け付けませんでした。
キャラとか見分けつかないし
声優さんの声とかも気持ち悪く感じてきた上に

ノスタルジック感を出そうとする作画や音楽にも拒否反応が

ストーリーは全部は見ていないので初期保存で

投稿 : 2016/05/09
閲覧 : 270
サンキュー:

1

古川憂 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

思春期の海を放浪する少年少女の魂

 本作の表面的なテーマとして据えられているのは、性自認と身体的性別が一致しないという『トランスジェンダー』である。

「女の子って、何で出来てる?」

「僕のことを、女の子として見てほしい……です。僕も高槻さんのこと、男の子だと思ってるから」

「僕も……ずっと、こういうふうに、したかったんです」
「なんで?」
「女の子に、なりたいからです」

 身体的性別は男であるにかかわらず、女子への転身を望む主人公二鳥修一、身体的性別は女であるにかかわらず、男子への転身を望む高槻よしの。そして、二人を取り巻く周囲の人間たちを踏まえて織り成される濃厚な人間ドラマが提出したのは、果たして性同一性障碍への問題提起ではなかった。
 トランスジェンダーを主題として扱った作品と言えば、東野圭吾著『片想い』、キンバリー・ピアース監督作品『ボーイズ・ドント・クライ』などがあがるが、それらの作品と比べれば、本作『放浪息子』は性意識への視点に重点を置いてはいないように思える。名前を挙げた二作品では、性同一性障碍者である主要人物はセクシュアルマイノリティとして、周囲からは冷たい視線を突きつけられる存在として描かれていた。一方、本作では主人公・二鳥修一に向けられる差別的視線は殊更に強く描写されるわけではなく、彼は周囲に巧く溶け込んでいる。この、修一と周囲との関係の描写法が意味するのは、「二鳥修一は何ら特別な人間ではない」ということだ。
 本作において修一が闘うのは、周囲の視線ではない。自分自身の意識なのだ。「女子へ転身して、誰を愛するのか」「女子として見られたいが為に女装をするのか」「周囲に肯定されて、そこから先は?」湯水のごとく生まれ出ずる数多の問いが、少年を絶えず苛む。
 彼らが求めるのは、自己の肯定。脆い心の上に成り立つ存在を、誰かに認めてもらいたいがために、彼らの魂は放浪する。女子になりたい修一、男子になりたいよしの――二人を通じて描かれたのは、「何者か」になりたい「自分自身」であった。
 触れたくとも触れ合えない他者との、一線を引いた距離感での探り合い。そんな難しいテーマを、様々な人物を通して描き抜く物語。舌っ足らずで奥ゆかしく、不器用な感情をなんとか言葉に乗せるような繊細な演技をこなした畠山航輔。水彩画のような柔らかい色彩で描写される作品世界。アニメーション作品をそれ足らしめるすべての要素がこれ以上ないほどに噛みあった本作、是非、すべてのアニメファンに推薦したい。

 余談だが、本作のシリーズ構成を務めた脚本家、岡田磨里は後に『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』『心が叫びたがってるんだ。』など青春群像劇を手掛けるが、女装や舞台の作劇など、本作中で使用されたドラマパーツの一部が引き継がれているようにも思える。


 ※自分は原作本は未読である為そちらへの言及は避けて本稿が書かれていることに注意されたい。
 

投稿 : 2016/05/07
閲覧 : 323
サンキュー:

6

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

思春期の甘酸っぱい思い出

面白かった、面白かったけど、これを引き合いに出してセクマイがどうだとか語るのは違うんじゃないかって気がする。

誰にでもあるかはわからないけど、よくありがちとされる思春期あるあるに、作者の趣味嗜好を反映させているだけのように僕には見える。

新しいゆるふわ青春ドラマとして見るぶんには面白いかもしれないけど、それ以上の事をこの物語から汲み取ろうとするのは無意味だと思う。

それ以前にこの手の作品は面白いと思うことはあっても、あまり好きじゃない場合が多い。

主人公たちは色々と深刻に悩んでいるようだけど、周りにいる人たちってなんだかんだで結構良き理解者で、あからさまな差別や、偏見というものが、この物語の中には存在しない。

本来ならあるはずの不都合なことも、うまいこと隠されていて、主人公たちは自分の安全圏内で、うすらぼんやり自分のことについて考えている。そんな作品がここ最近増えているような気がする。

結局のところこの作品は、視聴者が安心して見る事のできる痛みまでしか描かず、その外にある問題は取り扱わずに、徹底した他者排除によって成り立っている。

自分の性について悩む彼らはとても純粋で綺麗にみえるけど、同時に自閉的で同質なものとしか交わろうとしない、見せかけだけの葛藤ばかりで、中身がない。言い方は悪いかもしれないが、オタク向けの作品だと思った。

投稿 : 2016/03/21
閲覧 : 272
ネタバレ

たこやきトンママン さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

これをキワモノアニメとして敬遠したら人生損するくらいカッコイイ

最高に面白いアニメだった。今まで観ていなかったのが悔やまれるレベル。
一生の宝ものの一つにしたい。

●少年・少女の強い生き様がカッコイイ
女の子になりたい少年・ニトリ君は、最初部屋で密かに女装している。
両親にはバレていないものの、姉はそれを「気持ち悪い」と罵る。
小学校時代には、そのことがクラスメイトにバレ、虐めに遭ってきた。
そんな、ともすれば心が崩壊してしまいそうな環境でも、
彼には自分を貫く強さがある。
物腰柔らかで消えてしまいそうな雰囲気の少年なのに、とても強い。
それがとてもカッコイイ。

一方の、男の子になりたい高槻さんは、
ニトリ君よりもウジウジ考えがちな弱い存在。
それが共感でき、たまらなくカワイイのでもある!
友人からの言葉で気付きを得るのだが、そのセリフがとても印象的。
「今の高槻さんは、
女の子であることから逃げようとしていてカッコ悪い。
昔の高槻さんはカッコ良かった」
と。

ニトリ君も高槻さんも、やがて、【別の性になること】ではなく、
{netabare}【自分らしく生きること】を選択していく。
声変わり、ニキビ、生理、胸のふくらみなど、
中学生になって経験する身体の変化。
それを目の当たりにしながら、自分の生き方を
選びとっていく2人の姿は本当にカッコイイのだ。
そして、ニトリ君は流れ星に願う。
「声変わりしないでください、女の子にしてください、
じゃなくて。
僕は。」
これだ。このカッコイイセリフに、TVの前で悶えていた。
{/netabare}

このアニメは、異性装者とかトランスジェンダーとか、
一見キワモノ的なテーマを扱うものだが、
彼等の生き様には、誰がみてもカッコイイと思える普遍性が潜んでいる。
表層的なテーマだけで語られる作品ではないのだと思う。


●2人を取り巻く友人たちの温かさ
ニトリ君を受け入れ、応援してくれる親友・マコちゃん。
彼も記号的ではなく、嫉妬していたことを告白したりする人間らしさをもつ。
ニトリ君が具合悪そうなシーンで、
自分のカバンを掲げて日陰を作ってあげるという可愛らしさを発揮する。
彼の女子力は相当なものだ。
ちなみに、漫画原作の方では、マコちゃんがもっともっと魅力的になっている!

ニトリ君に内省のきっかけを与えた、元イジメっ子・土居くん。
彼は、一目惚れしたユキさんが男であったことに衝撃を受けつつも、
性とは何か、生き方の多様性とは何か、自分なりに消化していく。
やがてニトリ君に理解を示し作劇の手伝いをしたりする。
でも不器用。ニトリ君から「嫌い」と正直に言われ、ちょっとイラッとしたり。
こういうヤツいたな~という感じ。

そして、彼・彼女らの生き方をみまもってくれる大人・ユキさん夫婦がいる。
こんな温かいコミュニティなかなかないよ!


●「キミは生まれてきてよかったんだよ」と、誰かの支えになりうるアニメ
マジョリティに加われない人って何処にでもいる。
エンターテイメントって、そういう人たちに寄り添って、
キミは生まれてきてよかったんだよ、
と肯定してくれるものであるべきだと思う。
マイノリティに刺さった上で、他の多くの人にも
広がっていけるのが最もよいエンタメ作品だと勝手に思っている。
(←あっそう)
『放浪息子』は、その点をしっかりおさえ、
最高に美しい形にまとめ上げている。

そして原作も読んだ。
アニメは、原作のエッセンスを余すところ無く抽出濃縮していた。
水彩画タッチまで含めて。
あおきえいさんスゴイ。
そして志村貴子さんのファンになりました。

以上でございます。

投稿 : 2016/02/18
閲覧 : 466
サンキュー:

8

subaru_s さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

淡々と語るけど深い意味を持つストーリ

「おかま」という言葉は、お笑い芸人のイメージしがち。「BL」や「ユリ」系のアニメは、腐女子やオタクの妄想を満足しようとするものが多い。でも「放浪息子」は、そうじゃなかった。ただ淡々と、「女の子になりたがってる男と子」と「男の子になりたがってる女の子」の日常を、ただ語っただけの物語。「萌え」が売りつまりセールスポイントに使うことはなかった。実感がいい作だと思う。作者の志村貴子さんは、トランスの関係者だなとさえ思った。何しろ妄想だけじゃ、そんなふうな描写ができなかったと思う。お勧めの作品です。私たちみんな、ただ同じく人間なのだから。

https://twitter.com/SubaruAlice

投稿 : 2016/02/15
閲覧 : 257
サンキュー:

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放浪息子のストーリー・あらすじ

「女の子になりたい男の子」二鳥修一はその気持ちを押し隠していたが、あるときクラスメイトのさおりに女装しているところを見つかってしまう。以前から修一に好意を持っていたさおりは、それから修一に積極的に女装させるようになるが、今度はよしのにも女装がバレてしまう。しかし、よしのは「男の子になりたい女の子」だった。(TVアニメ動画『放浪息子』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2011年冬アニメ
制作会社
AIC
主題歌
≪OP≫ダイスケ『いつだって。』≪ED≫Rie fu『For You』

声優・キャラクター

畠山航輔、瀬戸麻沙美、南里侑香、南條愛乃、千葉紗子、豊崎愛生、井口祐一、水樹奈々、堀江由衣、松岡禎丞、水原薫、中井和哉、藤原啓治、本田貴子

スタッフ

原作:志村貴子(エンターブレイン『月刊コミックビーム』連載)、 監督:あおきえい、シリーズ構成・脚本:岡田麿里、キャラクターデザイン・総作画監督:牧野竜一、メインアニメーター:サトウミチオ、美術監督:伊藤聖、美術設定:児玉陽平、小物設定:松本昌子、色彩設計:大内綾、コンポジットディレクター:加藤友宜、3D:サンジゲン、オフライン編集:右山章太、フォーマット編集:ソニーPCL、音楽:神前暁/岡部啓一、音楽制作:アニプレックス/フジパシフィック音楽出版、音響監督:明田川仁、音響効果:中野勝博、録音調整:根岸信洋、音響制作:マジックカプセル

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