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「借りぐらしのアリエッティ(アニメ映画)」

総合得点
66.0
感想・評価
663
棚に入れた
3156
ランキング
3106
★★★★☆ 3.6 (663)
物語
3.4
作画
4.1
声優
3.3
音楽
3.7
キャラ
3.5

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借りぐらしのアリエッティの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

koaki さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

人が手を出さずに見守るのは難しい・・・

人間の持ち物を借りて暮らしている(借りぐらし)小人たち。
スクリーンで観ると小人目線の描写がとてもリアルで
人間にとっては気にも留めない小さな虫や雨粒すらも
小人達にとっては、とても大きい。

人間が生活する上で当たり前に立てている足音や話し声
冷蔵庫のモーター音が振動と共に伝わって来る感じ。
{netabare}寝ていると思っていた翔が実は起きていて
その瞳と対峙してしまった時のアリエッティの恐怖。
「怖がらないで」という声が、恐怖に追い討ちをかけるシーンは{/netabare}
とても迫力があった。

人間の居住空間に侵入して「借りる」工程は
正にサバイバルなんだけど、使っている装備の類は
人間の持ち物を上手に工夫して作り直しているのがわかる。
昔の日本人の物作りの精神を見た様な気がした。

翔の複雑な心境から出た暴言でアリエッティを傷つけたり
優しさから行った行為が裏目に出たりするのだが
大切な者の為に何かしたくてうまく出来ない切なさや
もどかしさが伝わって来る。

部屋に置いてある本格的なドールハウスの意味
叔母さんの優しい気持ち。
それが小人たちに伝わっていたらと、思わずにはいられない。

そして突然訪れる別れ。
共存するというのは難しい事。
全ての種が生き残る為には、人が手を出さずに見守る事。
それが出来ない事が悲しくてしかたないけれど、それも現実。

今回は大きな盛り上がりもなく、淡々と物語が進んでいく感じだけど
これは後からジワジワと効いて来る。
やはりジブリ作品はいい。
忘れていた大切な何かを必ず思い出させてくれる。

映画を観た後、アリエッティ展を見に行きました。
自分が小人になった気分が味わえました。
ゴッキーを小人目線で見ると、怖いです!

投稿 : 2014/12/15
閲覧 : 407
サンキュー:

9

アニf さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 2.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

アリエッティ

あんまりお勧めしません

投稿 : 2014/12/10
閲覧 : 311
サンキュー:

3

ネタバレ

renton000 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

我が家においでませ

あらすじは他の方のレビュー等をご参照ください。

 2回目です。95分くらいの現代ファンタジー。
 「傑作か」と聞かれると「まぁまぁで」と言いたくなるのですが、好き嫌いで言うと結構好きな作品です(悪いところはレビューの下の方にまとめています)。

 スケール感はとても綺麗に表現されていると思います。軒下とその周辺というアリエッティの世界が、家と庭へと拡大して、その先へというストーリー展開に合わせた世界の作り方もいいですよね。小人のいないシーンでも時折不意に入るローアングルが、私たちの知らない世界を見せてくれて、ドキッとさせてくれます。

 甥っ子と遊んだりすると、彼らの住む「膝丈の世界」に驚いてしまいます。腰丈のテーブルの下を走り回り、腰掛けるソファによじ登り。そんな彼らの目線に合わせると、自分たちのスケールで作られた世界のなんと不便なことか。でも、彼らにとってはもともと「そういう風に作られた世界」であって、そんな世界にいることに何の疑問も持ってはいないんです。アリエッティたちも同じですね。
 私たちも以前は確かに「膝丈の世界」に住んでいたんですが、成長とともに気が付くとギャップが埋まっていて、いつの間にか「当たり前の世界」に住んでいる。でも、最後までこのギャップが埋まらないのが、アリエッティたちのいる「小人の世界」です。


ギャップ:{netabare}
 問題はスケールのギャップではなくて、認識のギャップ。

 アリエッティたちは「借りぐらし」をしています。でもハルは彼女たちを「泥棒の小人」と言っていました。
 例え少量でも、返すあてのない無断の借り物は泥棒です。「借りている」と主張する側と「盗まれた」と主張する側の認識の乖離は埋められず、事実は「盗まれている」のです。正に借りパクですね。小人と人間の間には、「取る側」と「取られる側」というギャップが拭えないのです。

 アリエッティたちも同族からは「借り」ないはずです。同族だと罪になるけど、他種族なら「借りる」という言葉を使って「盗む」ことを正当化してしまうのです。
 これは私たちも同じです。私たちも生きるために「殺し食べる」必要がありますが、同族に対しては罪になります。他種族に対しては「いただきます」という感謝の言葉を使って、「殺し食べる」という事実を正当化するのです。
 「借りる」も「いただきます」も罪の意識を軽減するための言い訳の言葉と捉えることができます。善悪の問題ではなく、それぞれがそういう「当たり前の世界」を作り上げているのです。生きるための行動に罪を感じてしまっては、生きること自体が辛くなってしまいます。
 それぞれの異なった「当たり前の世界」が存在していることが、この作品の根底にあります。

 小人に理解を示すショウ。彼ですら二つの「当たり前の世界」を壊し、一つにすることはできませんでした。
 彼は盗まれたものを「わすれもの」とすることで、小人の正当化を幇助しました。でも、これは上から目線のほどこしであって、「共生」ではありません。「取る側」と「取られる側」という一方通行の構図自体は変わらないのです。彼のほどこしを受けることは、アリエッティたちにとっては、自助努力を無くした単なるペット化に等しいものです。プライドのあるアリエッティは受け取りませんでした。

 相容れない二つの世界が出会ってしまったら、ハルのように破壊するか、ショウのように懐柔するか、このいずれかであって、共生は困難なのだとこの作品では語られています。アリエッティパパの言うとおり、「見つかってしまたら離れる」ことが生への道なのです。もののけ姫の結論に非常によく似ています。

 もし、巨人というのがいて、私に餌付けをしてきたらカチンと来ますよ。私はペットになる気はありません。自力で「借りる」ことを選択するでしょう。例えそれが巨人にとっての「盗む」だとしても、です。「悪者なら殴っていい」とまで理論を展開するつもりはありませんが、環境の変化に合わせて、自分を正当化する新しい「当たり前の世界」を作り出してしまうことでしょう。
 もし、我が家にアリエッティが来たら、餌付けしたくなっちゃうけど…見て見ぬふりをしなければいけませんね。餌付けはエゴですものね。ビデオで撮ってこっそり愛でることにします。
{/netabare}

アリエッティの髪型:{netabare}
 アリエッティは髪を上げたり下ろしたりと結構忙しいですよね。

 最初は、初めての屋内探索の日に行っています。日取りが事前に決まっていたこと、衣装替え、髪を上げる、腰のベルトなどからすると裳着(成人の儀式)のアレンジみたいに思えます。14歳ですから妥当な年齢です。裳着は結婚適齢期に入ったという意味も持ちます。アリエッティママが、アリエッティにスピラーとコミュニケーションを取らせようとしていることからも伺えます。

 最後の髪下げはエンディングで、こちらは二つの意味を持ちそうです。
 一つ目は、ショウ(人間)との別離。角砂糖を受け取ること自体は「和解」とか「共感」だとは思います。そして、ヘアクリップをプレゼントするのですが、「あげる」というよりは、「借り物を返した」だけですからね。「盗む」にはならなかったけれど、最後まで真の意味での与える側にはなれなかった、という埋まらないギャップを感じます。「共感」までが限界で「共生」はできませんでした。

 二つ目は、女性化ですね。髪が伸びるとか髪を下ろすというのは、やっぱり女性を感じます。成人の儀式があって、女性化が描かれているので、やっぱり結婚は近そうです。相手は、スピラー…なの? 少なくとも選べるほどは候補がいなそうですけどね。まぁ、選ぶなんて言っているのも私たちの価値観のもとで成立することであって、彼女たちにとっては選べないことが「当たり前の世界」なんでしょうけどね。

 ちょっと話はズレますが、エンディングテーマ中に、スピラーがアリエッティに木イチゴを渡すシーンがあります。この木イチゴの大きさは、ちょうど角砂糖と同じくらいです。角砂糖はカバンにしまいますが、木イチゴはその場で口に含むんでいますよね。こういうのを見るとやっぱりアリエッティは小人側なんだな、と思います。
 スピラーはコオロギの足ではなくて、木イチゴに変えていて、渡す仕草からも思春期っぽさが出ていましたね。
{/netabare}

小人と人間:{netabare}
 冒頭の軒下を駆けるアリエッティには、高い身体能力を感じますよね。で、そんなアリエッティが拍手喝采を送るのがアリエッティパパなんですけど、そんなパパを優に超えていくのがスピラーです。身体能力以上の生命力みたいなものを感じます。
 一方のショウ。心臓の手術に備えて、安静にするためにこの屋敷に来たわけですけど、どんどん弱っていく。顔色が変わらないので分かりづらいですが、胸を押さえるシーンが増えますよね。

 「滅亡する種族」と「繁栄する種族」という大局の対比があるのですが、その中身を見ると少し違う。
 「滅亡する種族」の家庭には逞しいお父さんと活発な子供達がいるんですが、「繁栄する種族」の家庭には、二人の老婆と心臓を病んだ少年しかいないんです。種族という大きな枠で見ると滅亡する側と繁栄する側なんですけど、家庭という局所でみると、滅亡と繁栄が逆転されています。「生きて行く滅亡する種族」と「死に行く繁栄する種族」という構造になっています。
{/netabare}

エンディング:{netabare}
 ショウとの別れのあとで描かれるのは、「生きて行く滅亡する種族」が川を下る姿だけです。
 ヤカンの上で描かれるのはアリエッティとスピラーの思春期です。これはやはり「生きて行く」姿だと思うのです。そして、ヤカンは障害物にも引っかからずに川に沿って下って行きます。この流れに沿う感じとその淀みのなさに、小人という種族の行き着く先の必然性みたいなものを感じてしまいます。やっぱり運命には抗えない「滅亡する種族」なのだろうと実感してしまうです。結局、エンディングテーマ中で描かれているのは、思春期という清々しさを隠れ蓑にした「生きて行く滅亡する種族」の姿なんだと思うわけです。

 エンディングでは、ショウについては何も描かれていません。ショウには不吉なフラグが立っているんですが、そのフラグを壊すところも行き着く先も描かれません。この描かないところがなんとも嫌な予感を受けます。
 「生きて行く滅亡する種族」が「生きて行く滅亡する種族」として説明されている以上、「死に行く繁栄する種族」も「死に行く繁栄する種族」なのではないだろうか、と予測せざる負えません。

 ただ、この予測に対しては二つの反証があります。
 一つ目は「君は僕の心臓の一部」というショウのセリフ。このセリフは、心を奪っていった的なものではないと思います。奪ったのではなく、その逆。補完しただと思います。
 ショウの心臓は、そもそも病んだ心臓・欠けた心臓です。生きることに後ろ向きでした。ここの欠けた部分に、アリエッティのために頑張るという思考が加わって、生きることに前向きになった、というのがショウの持っているストーリーです。アリエッティがショウの生を補完してくれたのです。ショウは生きたいのです。
 二つ目は、オープニングの「僕はあの夏…一週間だけ過ごした」という語り。二日後の手術前に「あの夏」という振り返りはないでしょうから、もう少し先の未来からの語りでしょうね。ショウは生きているんです。

 二つ目の反証はショウの生存を確定的なものにしますが、一つ目の反証は期待できるという程度のもので、反証とは言い切れません。オープニングだけでしか生存を明言しないために、最後の最後でモヤモヤしてしまうのですが、個人的には明言しなくて良かったと思います。最後に言い切ってしまうと、積み上げてきた「生きて行く滅亡する種族」と「死に行く繁栄する種族」という構造を壊す、ご都合主義エンドになっちゃいますからね。
 まぁ語りの時点での生存が確定していたとしても、「死に行く繁栄する種族」の枠から抜け出せなければ、どれほど元気かはわかりませんけどね。個人的には元気でいて欲しいです。
{/netabare}

 何やらこの作品には賛否があるようですが、決して悪い作品ではないと思います。
 テーマが分かりづらいなんて意見もあるようですが、構造をシンプルにしている分、むしろ分かりやすいのではないでしょうか。「(別々のところで)共に生きよう」という擬制的な共生は、もののけ姫が持つテーマと変わりません。一緒にいることに価値を見出しているのではなく、別々のところであっても生きていることに価値があるってことです。「生きろ、そなたは美しい」の精神です。

 で、悪いところがないのか、と言われると残念ながらあります。結構あります。
 以下、文句。{netabare}
 軒下、家、野外と舞台が展開していくにも関わらず、後半になると世界のダイナミズムみたいなものが、むしろ失われていきます。これはホントにダメ。

 私たちの天敵(?)のゴキブリが、小人にとっては天敵足りえないというのは百歩譲って許しましょう。でも、カエルとかネズミとか「外にいる怖いもの」のエピソードに不足しているのはどうなんですかね?チラ見せだけにせずに、外の怖さを感じるエピソードも欲しかった。結局外に出るんだし。

 ディティールへのこだわりが強いのは分かるのですが、なんにも効果を持たずに、綺麗なものの列挙で終わっちゃうのもいただけませんね。例えば、アリエッティ一家の三人が使っているマグカップのデザインは、ハートダイヤクラブなんですけど、スペードはありません。スペードをショウかスピラーに担わせておけば、とかね。描いたものを活かそうという視点には欠けています。

 あと人物描写。感情にもうちょっと溜めが欲しい。唐突な感情爆発が結構多いです。感情爆発自体は構いませんが、そこに至る過程があまり良くありません。人物の掘り下げもちょっと足りない。
 最後にアリエッティ。あんなに楽しそうだったアリエッティが、罪の意識に苛まれて後半はほとんどふさいだ顔。最後の最後はハツラツとしたアリエッティが見たかった。
{/netabare}

 酷評してもおかしくないんですが、脚本が宮崎駿だけあって、骨子自体は悪くないと思います。アニメ作品としての表現の部分が今ひとつなだけで。ただ、観察眼は良いと思いましたし、水関係の描き方はホントに素晴らしい。なによりアリエッティがかわいい!全てを許しましょう!


対象年齢等:
 私が一番重視しているのって対象年齢なんですけど、この作品はちょっと厳しい。
 言葉の選び方やキャラクター(昆虫とか悪役)の使い方は子供向けっぽいんですよね。でも、「借り」の概念を伝えるエピソードに乏しくて、子供への説明は足りてないように思えます。大人向け、というのも粗が目立って難しい。
 子供が見ても分かるように説明するか、後半のエンタメ要素を増すかのテコ入れは必要でしょうね。

投稿 : 2014/11/03
閲覧 : 593
サンキュー:

6

wininng さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

人間に見られてはいけない

借りぐらしって

勝手に暮らしてる?

みんな仲良く暮らしていこう

投稿 : 2014/10/14
閲覧 : 252
サンキュー:

0

ネタバレ

leojojo さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 2.5 作画 : 5.0 声優 : 2.5 音楽 : 5.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

滅び

結局小人は滅ぶべくして滅び行く種族なのか。
小人のアリエッティは人間である翔の対比であり (世界に対する味方が違う) 比喩である (滅び行く中でも生きる覚悟をする) だったのがいいアイディアだと思いましたが、ジブリなら、それをもうちょっと面白く表現できたのではないかな〜と残念に思っています。
あと、残念ながらアリエッティの声優さんがマッチしていなかったと感じています。

投稿 : 2014/10/13
閲覧 : 224
サンキュー:

1

イカちゃん☆休止中 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

☆小人の少女の物語

アリエッティと翔のふれ合いと交流の物語です。

繊細で心の優しい翔が素敵です♪(*^^*)

ハルばあさんが面白かったです。


監督/米林宏昌

企画/宮崎駿

作画監督/賀川愛、山下明彦

製作/スタジオジブリ

配給:東宝

2010.7.17公開


主観的評価(A)





追記欄_

投稿 : 2014/10/10
閲覧 : 263
サンキュー:

1

ネタバレ

セレナーデ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

「外には危険な生き物がいっぱいいるのよ」の不自然さ

「外には危険な生き物がいっぱいいるのよ」
自分としては、冒頭5,6分にアリエッティママが放ったこのセリフで全てが決したといっていい。この一言で本作への期待値がスゥーっと下がり、その後の展開も期待値に背反することなくエンディングを迎えたのである。引きの強さを感じた場面も少しはあったのだが、総じて言うと、予感した通りの低空飛行シナリオであった。
それくらい、ママの一言はある意味象徴的といえるものだった。

◆「外には危険な生き物がいっぱいいるのよ。」の不自然さ

このセリフ、一言で言うと説明くさいんである。

そのセリフが発せられたのは、アリエッティが外界から帰宅した直後。まだ外界の危険性を熟知していないアリエッティの活動的な行動を、アリエッティママが心配し、諭すシーン。

そのシーンでは、「外界の生物が小人にとって脅威となることは、小人の世界での社会通念である」という情報を発信している。つまり、人間にとっては特別注意を払う必要のないカエルや猫のような小動物も、小人にとっては命を脅かす存在であり、そのことは小人の世界では常識だ、という世界観を、アリエッティとママとの会話で「表現」しようとしていたわけである。

・・・・・・であるのだが、カエルや猫が脅威的な存在である世界観において、心配の言葉をかけるなら「カエルや猫だっているのよ?」とかそういう親身な言い回しが自然と思う。

そこのとこ「外には危険な生き物がいっぱいいるのよ」という一言は、作品が持つ「小人にとって外界の生物(小動物)は脅威である」という世界観を「描写」するのではなく、視聴者に「説明」しようとしてるようなマインドが感じられる。

シナリオの文脈ではさも「自然に発せられた咄嗟の一言」のような口跡だったけれど、視聴者を意識しすぎてる香りがして、観てるこちらとしては、ナチュラルな一言には感じない。

しいて例えるなら、免許とり立てでいざこれからドライブにいかんとしてる息子に注意を促すとき、本来なら「気をつけて走りなよ」とか「右折には気をつけるんだよ」と目線を合わせた物言いをするところを、いきなり「車社会には危険がいっぱいあるのよ」という大上段な諭し方をされたような、ぎこちなさ。

ママのセリフにはそのような、表現として生硬な印象を受けてしまう。視聴者に対し、小人の生活を「見せる」ためではなく、小人の生活を「教える」ために見繕われたような不自然さ、それは、作品世界への陶酔の妨げに他ならないんである。

で、

しいては「そんなセリフがまかり通った脚本」に、後の展開にも一抹の不安を覚えてしまったわけで、個人的な感想の範囲として、その不安は奇しくも的中した形となった。
楽しめれたのは、小人が人間の家宅を探検するときはこうやってるんですよ的な描写くらいで、基本的には予感したとおりの味気なさ。病に苦しみ死を案じていたショウくんのドラマのカタルシスの薄弱さ、樹木希林が小人の捕獲に執念を燃やす唐突さと動機の不明瞭さ、住まいを放棄しざるを得ない宿命を背負ったアリエッティ一家の結末の投げやり感。あと、なんだ、あれとか、これとか、それとか。ともかく、面白くねえなこれ、の連続で。

脚本至上主義者の自分としては、「外には危険な生き物がいっぱいいるのよ。」には、その面白くねぇなの連続を予感してしまったのでしたとさ。

以下、ネタバレじゃないけど、独り言で。

◆「外には危険な生き物がいっぱいいるのよ。」は子供向け

{netabare}「外には危険な生き物がいっぱいいるのよ」に対しての考えをもうちょっと言わせてもらうと、こういう説明じみた表現自体は、全然あってよいと思います。

ただ、本作にはやって欲しくなかったな、というだけで。

このママのセリフは、低年齢層向きな手法なわけです。表現としてはかなり直接的で、「外には危険な生き物がいっぱいいるのよ」という言葉と、「小人にとって外界の生物は脅威である」という情報とのリーチを短く表現している。

なんで直接的な表現が子供向きかというと、単純に分かりやすいから。
というより、そうでないと子供に分かってもらえないかもしれないから。

大人は「直接的な表現」でも、対する「間接的な表現」でも対応が可能なわけです。怒った表情で「怒った」と言いながら勢いよくドアを閉めて退室される、柔らかい笑顔で「怒ってない」と言いながら勢いよくドアを閉めて退室される、どちらも”怒り”の表現であると理解できる。

むしろ後者の「間接的な表現」のほうが、残る印象は強いんじゃないかと勝手に推測してます。少々の計算というか、「空気を読む」という作業を通過したほうが、大人は真に迫る説得力を感じられるんじゃないかと思う。

しかし、子供の場合、皆が皆「空気を読むスキル」を有しているとは限らない。人生経験が不十分であるがゆえ、「『怒ってない』と言ってたから怒ってないのだろう」と認識してしまう子がいても不思議ではない。

仮にママのセリフが本当に「カエルや猫だっているのよ?」であったとした場合も同じで、子供によっては、「外にはカエルや猫がいると説く」+「心配する声のトーンや表情、前後の会話の内容など」で、
≒「小人にとって外界の生物は脅威である」と答えを導き出す計算が働かず、「外にカエルや猫がいることをママは教えただけだ」と、そのままの意味で捉えてしまうかもしれない。

つまり、「行間を読む」とか「文脈から察する」と言った高度なリテラシーを要求する間接的な表現方法は、低年齢層のオーディエンスをおいてけぼりにしてしまう危険性がある。

そんなリスクを背負う表現をするくらいなら、素直に「直接的な表現」をした方がいい。怒ったなら「怒った」、悲しいなら「悲しい」、許せなかったら「許さないぞバイ*ンマン!」、外の世界が危険だったら「外には危険がいっぱい」とキャラに言わせたり、叫ばせたり、説明させたりすれば、子供に情報が正確に伝達する可能性はぐんと高くなる。低年齢層向けコンテンツであれば、その手法は極めて真っ当な手段であり、大正解だと思う。

ただ、個人的には『借りぐらしのアリエッティ』が、ターゲットを低年齢層に特化させた作品だとは、ちょっと思えない。低年齢層寄りではあるかもだけど、アダルト層の集客を見込んだシナリオや演出を目指してる姿勢も、なんとなく感じるわけで、本作が劇場版の『ドラえもん』や『アンパンマン』や『プリキュア』と同じ敷居かと訊かれると、感覚的にはやっぱNOなのです。

だからこそ「外には危険な生き物がいっぱいいるのよ」という、お子様向きである純度の高い直接的説明的なセリフには、少々落胆してしまいました。もうちょっと気の利いたセリフにならんかったのかと、そんな気分になりました。{/netabare}

投稿 : 2014/08/31
閲覧 : 444
サンキュー:

9

三崎鳴 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 2.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

魅力のない作品

スタジオジブリ16作目。人間に姿を見られてはいけない小人の話。ありふれた設定ながらに小人の視点から見た世界の描写は流石。蟻や団子蟲との対比や,人間の家から角砂糖などを調達する描写などはファンタジーとしての世界観をうまく引き立てている。更に矮小な世界での音響へのこだわりも垣間見える。やはり毎度のジブリ作品ながらにアニメーションとしての質は高い。ただ、内容に関しては一切の賛辞を送れない。率直に言えば単純につまらない作品だ。まず引き込みがない上、人物描写も薄く展開といえる展開もないままに終わる。特にコメントのしようがない、見せたい話があるわけではなく見せたい世界観があるだけの中身のない作品だが、これでも興行収入を稼ぎまくってる辺りジブリブランドは強いなと再認識せざるを得ない。

投稿 : 2014/08/22
閲覧 : 305
サンキュー:

6

アニメンダァ10 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

子供のころに見ていたら・・・

勝手な評価 ; 80点

まだ会ったことないけど
我が家にも、同居しているはず・・・・だ

この作品を、幼少期に見ていたら
間違いなく、家中を探し回っていたに違いない!!!


あっ、
ジブリって、究極の「中二病」源なのでは!?

って、これ書きながら、
イマサラ気が付いた!!!

投稿 : 2014/08/15
閲覧 : 191
サンキュー:

0

鈴野 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

設定は良かったのに

もう少し面白いストーリーにできたような気がします。

クライマックスも盛り上がりに欠けるし、もっと主人公たちの種族について掘り下げてほしかった。

投稿 : 2014/08/12
閲覧 : 178
サンキュー:

0

ばけー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

借りパクりぐらし

夏は毎年ジブリやってますね~ww
借りぐらしと呼ばれる小人の家族、その娘のアリエッティのおはなし。
序盤の、父さんと一緒に「借り」に行くシーン。正直ここが一番面白かった!人間が使っている小道具を小人が使うと・・・っていうワクワクが半端なかったww
台所へのルートとか、父さんがコツコツと開拓してったんだんなーっていう努力が伝わってきましたね。
身近なものを巨大にするとこう映る。さすがジブリですw
その後のストーリーはありきたりな人間に見つかってうんぬん。
展開もまあベタでしたね。
とりあえずアリエッティが可愛かったです。声が志田未来ちゃんっていうのもだいぶ補正はいってますけどwwwww

見つかってしまった人間の男の子、しょうとの関係は案外あっけなく終わってしまいましたね。スピナーっていう出てきただけでアリエッティとフラグ立てちゃったとっちゃん坊やと結局くっつくんだろうなーとかいう妄想マジアリエンティー。

なんだかんだいって初めて見たときより全然面白かった。個人的にはジブリでTOP5に入る良作です!

投稿 : 2014/07/30
閲覧 : 321
サンキュー:

17

ネタバレ

Dr.コトォ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

報われるとは限らないから

実は初めて映画館で観たジブリ作品だったりします。

重い病気を抱えた少年が療養のために来た家屋には
小人の家族が住んでいたというお話。

毎回お馴染みのジブリ作品ですが、この作品は宮崎駿氏は脚本製作にとどまり、
監督はジブリ生え抜きの新人監督が担当しています。
なので雰囲気作りや登場人物の描き方には宮崎アニメとの違いを感じます。

{netabare}
ストーリー展開に華やかさはあまりありません。むしろ夢が無い。
現実を突きつけるようなお話です。
同じ世界に住む異質な生き物が共存していく物語はすでにもののけ姫で描いており、
一つの可能性も見出していますが、この作品ではそれは否定されてしまいます。

この作品では、家政婦のおばさんはほぼ全編に渡ってワルモノとして描かれ、
小人が住む世界を脅かし続けます。
それに対抗して主人公としてのキャラクターが共存の道を探るのが物語としての王道ですが、
この作品の主人公の場合は小人たちを安全な場所へ逃がすのがやっとであり、
自分の命を維持するのが精一杯という状態です。
視聴者に快感を与えるエンタメはこの作品には無いのです。

中盤で描かれる庭園での会話が強く印象に残っています。

アリエッティに滅びを突きつける翔。
涙ながらにそれを否定し、自分の覚悟を言い放つアリエッティ。
そして本当は死ぬのは自分の方だと懺悔する翔。

この生と死のやり取りの様な会話が
この作品の核であるような感じがしました。少なくとも自分は。
今までの宮崎アニメを別の視点から眺めている気分なのかも知れません。
{/netabare}

余談ですが、宅急便のおじさんがサッとガラケーを出してるシーンがあって
ちょっと笑ってしまいました。
ジブリアニメでケータイが出てくる作品はほかにあったかなぁ?
あったらごめんなさい。

投稿 : 2014/07/27
閲覧 : 258
サンキュー:

9

パックマン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 2.5 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 5.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

深くない

キャラクターのひととなりが見えない。
絵でカバーしているように思えるが、物語の
言いたい事が伝わらない。監督は人間が嫌い
なのかな?と思う。

好きな人は好きだと思うが、私には合わなかった。

投稿 : 2014/07/27
閲覧 : 216
サンキュー:

1

ato00 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6
物語 : 2.0 作画 : 4.0 声優 : 1.5 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

レンタル生活、アリエッティ

小人少女アリエッティと病弱な少年の交流を描くジブリアニメ。
登場人物は少なく、話はシンプル。
ただし、笑いも涙もメッセージ性もないので、どちらかと言えば退屈です。

借ぐらしのところにひっかかりを感じます。
いろいろレンタルしているのに、それを返さないなんて。
ジブリとは思えないほどの反社会的な作品ですね。

悪い意味で印象的なのは、素人声優の起用。
揃いも揃って破壊的な演技をするのは、何かを狙っているのか?
せめて、オーディションにより声優さんを選んでもらえませんでしょうか?
ジブリさん!

良い意味で印象的なのは、映像表現。
小人から見た世界がリアルです。
とくに巨大な虫が気持ち悪い。
その描き方は新鮮でした。

投稿 : 2014/07/23
閲覧 : 532
サンキュー:

40

ahirunoko さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

TV放送を視聴。さすがジブリ!と思う良作

原作50年以上前の小説。未読。
監督は宮崎駿氏でなく米林監督。

ストーリーは小人の設定がかなりキツイが、まあファンタジーと思えばありかなと。
それ以外の部分はよく練られていて面白い!全く間延びする事無くラストまで観れました。

声優さんは・・・酷評しますm(_ _)m
アリエッティ役の志田さんと家政婦役の樹木希林さん以外は・・・ダメです!

この作品、特にスゴイと思ったのは作画!背景がまるで絵画のような素晴らしさ!
細かい部分まで丁寧に描き込まれている繊細さ。芸術の域に達している気がする。
衣服の擦れる音や歩く時に床がきしむ音など、雰囲気作る音も素晴らしい!

小人の生活での知恵を使った小道具や水の表面張力を考慮した所など全く隙が無い!

ちょっと切ないラストとか好みだねぇ(^^)

さすがジブリ!子供も、大人にもおススメの世界に誇れる素晴らしい名作!

投稿 : 2014/07/20
閲覧 : 268
サンキュー:

22

ネタバレ

plm さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

小さな世界と、ささやかな懸命

 結論からいうと、かなり面白かった。
観る前はあまり印象が良くなかった。周りの評判を聞いても微妙という話で占めていたし、
ここのレビューもざっと見たところ、「盛り上がりに欠ける」、「スケールが小さい」、
というような意見が目につく。いや、でも実際それは文字通りスケールは小さいんだもの(笑)

けれど、そのスケールの小さな世界と、何かに影響を及ぼすほどの力などないけれど
その小さな世界で生きる住人の、その住人自身が生きるための問題に立ち向かうことを、
綺麗に描き切った作品だと思う。

■"人間"は登場"人物"か?
 いくつかレビューを読んで、この作品が微妙だと感じられる原因を分析してみた。
多くの人は、序盤のアリエッティとお父ちゃんが"借り"に行くところまでは面白く観られているようだ。
しかし中~終盤あたりでどうもつまらなくなったり、がっかりしたり、気勢を失う人が多いらしい。
それは多分、登場する人間の心情が理解できなくなるからなのではないかと思う。

例えば、少年が天井をぶち壊して突然の劇的ビフォーアフターをするシーンには、
なんでこんな無茶なやり方で家壊してんだよ!少年いいやつじゃなかったのかよ! だとか、
家政婦さんはなんでこんな意地悪いんだよ!でも悪役にしては弱いし盛り上がらないなぁ、だとか。
どんな考えで行動してるのかよくわからないし、何を描きたいのかわからない、みたいな感じ。

これについては人間の心情は大して重要ではない、と答えてしまってもいいんじゃないかと思う。
なぜかというと、人間は小人にとって"味方でもないし、敵でもない"から。

 序盤で少年は落とした角砂糖を届けに来てくれたり、対話をしようとしているのは、
両者の歩み寄りであり、もしかしたら仲良くなれるかもしれないという希望を抱かせられることだろう。
しかし突然の屋根破壊改築は、人間が小人のために何かをしてあげたいというささやかな想い、
人間側からしたら美談としか思えないような良かれと思ってやったことだが、そこには完全に齟齬がある。
人間の善意は必ずしも小人のためにはならない、両者は相容れないという裏切りを描いたシーンだった。

 家政婦さんにしても、とても邪悪な表情で意地の悪い人に見えるけれど、
それは小人の視点が入っているから。
未知の存在を見つけたら、まずとっ捕まえて観察したいと思うのは誰しもがもつ好奇心だろう。
それに、家政婦さんは小人がドールハウスの物を盗んだと思っているのだし、
小人の話を聞いていて、奥さんに見せたいと考えていたのだから人の行動としては至極自然である。
自然な行動であって、実は悪意はないし意地が悪いわけでもないのだろう。
けれどそんな自然な行動こそが、小人にとっては脅威。だからこそ、小人は人間に見つかってはならない。

"人間"の描写は、小人の視点と共に脚色を帯びているのだ。
だから人間視点として心情が理解し辛くなっているのだと思う。

そして自分は、この作品における"人間"は作品としての"登場人物ではなかった"んじゃないかと思う。
例えるならナウシカでいう王蟲、千と千尋でいうカオナシみたいな、知性を持った何か。
そういう異質なものとの触れ合いとしての役割をもつキャラクターであって、"人物"ではない。
こんな風に観たら、小人たちがいかに異常なものと対峙していたかを感じられるのではないだろうか。

■相容れないはずのものと、関わること
 角砂糖を落してから、それを少年が届けにきてくれたこと、
これは歩み寄りのシーンだと思っていたので、これから仲良くなれるのかな?と予感させていた。
しかし、それを見たアリエッティは不愉快そうな態度のままだった。
ここらで突っかかりを覚えていたが、屋根破壊改築のところで確信に変わる。
ああ、こいつらは仲良くなることはできないんだ、小人と人間は相容れない存在なんだな、と。
この両者が関わり合うことは絶対無理だろうと思った。

だからママンの窮地で、窓を開くために両者が手を取り合うシーンで、不覚にも感動した。
大きい力と小さい力、両方があって開くことができた活路だったから。
噛み合うことのないはずの存在同士が、初めて対等な立場になれた瞬間であるように思えた。
こういう異質なものとの関わりっていうのは、ジブリにある普遍的なテーマって感じがする。
トトロのネコバス的な感覚が思い起こされた。

◆疑問コーナー
 どこかのレビューサイトのコピペっぽいけど、
友達が貼り付けていった疑問が答え甲斐ありそうだったので、これについて回答してみる。

疑問1 なぜ人間に見つかっちゃダメなのか?{netabare}
 これは家政婦さんの行動を見ても明らかなように、見つかったら好奇の目に晒され、
下手すれば嬲り痛めつけられることも有り得る。少なくともこれまでの平和な生活は失われるだろう。
{/netabare}
疑問2 なぜドロボーを借りと言い張るのか?{netabare}
 小人側の視点だから。人間同士で他人の家のものを盗めばドロボーでしかないだろう。
けれど人間より力の弱い生き物にとっては、人間が多大な影響を持つため、それも環境となる。
{/netabare}
疑問3 ハルさんは結局何がしたかったのか?{netabare}
 これは推測になるけれど、小人の存在を夢見るご主人の話とかを聞いていたのだし、
業者依頼する際も殺さないようにと言っていたことから、捕まえて見せてあげたかっただけだと思う。
{/netabare}
疑問4 ハルさんはなぜ少年に小人について話さなかったのか?{netabare}
 単に他の人に邪魔されたくなかっただけだと思われる。
{/netabare}
疑問5 猫の心境変化の理由は?{netabare}
 猫は飼い主が信頼している人物に対しては気を許すらしいので、
少年とアリエッティの心が通じたことを察したのだと思う。
{/netabare}
疑問6 少年が心臓病を患っている理由は?{netabare}
 活発な少年だったら小人にとって敵っぽくなってしまうだろうから、
少年は歩み寄るタイプの人間として描くため、大人しい性格にする必要があって病弱なのだろう。
少年の手術が上手くいくかどうか、といったことはこの物語で言及することではないのだ。
{/netabare}

■物語は尻すぼみ?
 自分としては一番いいところで綺麗に終わったと思うけどなぁ。
物足りない、とかこれからっていうところで終わったなんて感想を結構見かける。
これ以上何を描くというのか?蛇足のようにしか思えない。

起:小人がいました。
承:小人は借りに出かけ、生活しています。
転:人間に見つかった!やばい!ママンが捕まった!
結:奇跡的に力を合わせることができたけれど、人とは相容れない。住処と決別して生きていきます。

って、これ以上ないほど綺麗にまとまっているように思う。
"離別"こそが小人たちが下した決意であり、生き様であり、この作品が描きたかったオチだろう。
人間がその後どうなりました、とか知ったこっちゃないのだ。

たしかにスペクタクル大冒険とは言い難いし、オリジナリティにも欠ける作品かもしれない。
けれど小さなアリエッティたちの、小さいけれど確かな決意こそが力強い生き様を感じさせてくれた。
無駄なシーンなんて一個もなく、どの場面にも意味を感じ取れて退屈しなかった。

小人たちにとっては、大きな世界で何が起きてるかなんてわかりやしないのだけれど、
人間にとってみれば小さなスケールの問題に、一喜一憂しながら懸命に立ち向かっている。
居心地の良い住処だと渋っていたママンが、身を持って瓶詰めされる危険を思い知ったのだから、
身一つだろうが一家揃って旅にでれるのは良かったじゃあないか、とおあつらえ向きなヤカン渡航。

投稿 : 2014/07/19
閲覧 : 268
サンキュー:

15

ネタバレ

animeneko さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

アリエッティのその後は

人間からいろいろなものを借りて暮らしている小人のアリエッティ達と心臓病で静養中の少年の物語
特にダイナミックなことが起こるわけではないのに、とても心に残ります。
アリエッティ達は滅びてしまうのか?必死で生きていこうとするアリエッティ達をみて心臓病で生きるのをあきらめていた少年も生きる希望を取り戻す。

このあとのアリエッティ達はどうなるのかな?少年の運命は?
あとが気になるお話でした。

投稿 : 2014/07/18
閲覧 : 266
サンキュー:

2

kuroko85 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

淡々と流れていく時間

ここ最近のジブリ作品は小粒になってきたように
感じています。
それは心が過大評価をしているからでしょうか。
「千と千尋の神隠し」や「もののけ姫」と比べる
やはり、、、

ただ、こういった雰囲気の作品は嫌いじゃないです。
淡々と流れていく時間と言うか、、、
それでも昆虫の描写や植物の見え方なども
よく研究しているのが解る。
後、アリエッティが主人公と正対する時の描写や
声の演出など、、、
こう言ったところにはしっかりとしたジブリの
こだわりを感じる。
ただ、見終わった後の感想として
あまりにも大きく残っているのは樹木希林の演技。

投稿 : 2014/05/08
閲覧 : 309
サンキュー:

3

ネタバレ

(´◉◞౪◟◉`) さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

B

プロの声優さんを使って下さい(´◉◞౪◟◉`)

投稿 : 2014/03/14
閲覧 : 248
サンキュー:

0

boiler さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ん。

アリエッティかわいい。
緑がトトロっぽくて好き(トトロ大好き)

ストーリーはこれといって。
多分雰囲気を楽しむ映画。

投稿 : 2014/01/23
閲覧 : 193
サンキュー:

0

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 2.0 音楽 : 5.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

人間に見られてはいけない。

2010年劇場公開作品

「人間に見られてはいけない」という掟を持つ小人の一家の娘、アリエッティと心臓に病を抱える人間の少年、翔の心温まる物語
監督は米林宏昌さん
演出も良かったと思うので次回作があるなら楽しみです

セシル・コンベルのハープ演奏と美声は素晴らしい
久しぶりにジブリ関連のCDを購入しました

アリエッティ役の志田未来さん
本職声優では無いけど巧かったと思います
それ以外の配役はやはり残念な感じでした

投稿 : 2014/01/01
閲覧 : 257

てけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

尻切れトンボ

ジブリ作品。

心臓に病気を抱える少年・翔(しょう)と、小人のアリエッティとの出会いを描いた作品。
アリエッティの冒険活劇です。


小さいものが大きく描かれる世界。
動物や虫、草花が圧倒的な存在感を持っています。
特に見事だったのは「水滴」。
表面張力で丸く固まる水は、よく観察され描写されているのがわかります。
また、BGMも場面にマッチしたかっこいいものが多かったです。

そんな中を駆け回るアリエッティにはワクワクさせられました。


ただし、オチが微妙。
見ていて、「あれ? もう終わり?」となりました。
一応悪役のばあさんがいますが、勧善懲悪でもなければ、特に何か大きなものを得るわけでもない。
シンデレラストーリーにはなりません。
登場人物も少ないし、全体的にこぢんまりとした印象です。

テーマもはっきりしませんでした。
小さいけれどたくましい命と、大きいけれど弱い命。
その対比で「死生観」を表現しようとしていたのかな?
ただ、見せ方があいまいであまりメッセージが伝わってきません。

悪くはないんですが、小人視点での世界観以外は、印象に残らない作品でした。


【おまけ】

生物学的にいうと、小さい生物ほど声帯が小さくなります。
その結果、発声時の音域が上がります。
つまり、人間をそのままの構造で縮小すれば、どんどん声が高くなっていきます。
アリエッティら小人たちの声は、翔にはさぞかし高く聴こえたことでしょう。

投稿 : 2013/12/21
閲覧 : 704
サンキュー:

53

ネタバレ

あにも さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

タイトルなし

人間視点からの小人世界の表現、アリエッティと舞台・草花や昆虫との戯れ感は素晴らしかった。 草むらを掻き分ける・登るなどの、 草とアリエッティの相互作用を踏まえたアニメーションはかなり見応えがある。 上手く説明できないが、自分が子供の頃飼っていた虫や小動物が、 草むらなどで環境と戯れながら遊んでいる気分がよく出ていると思った。 個人的にとてもフェティッシュな映像。


逆に気になったのは、小人視点からの世界表現。 もうちょっと小人と舞台の関係を掘り下げて表現してほしいと感じた。 細かいディテールをもっと拾ってほしかった。 例えば、小人の家の上を人が歩けば、大地震となるだろうし、 人間にはそよ風でも小人たちには台風並みの強風となるだろう。
草・石・土・家の壁などの素材感も物足りないと感じる。もっとダニとか微生物やらホコリに塗れていて、人間視点とは別物の、 ナウシカの腐海のような世界観でも面白かったのではないかと思う。 もっと小人が人間を含めた環境に翻弄される感じが出てると良かったのだけど。

でも、小人にとっての環境音の再現度はかなり高いと感じた。 とくに「借り」で最初に訪れる、深夜の台所の環境音には「ああ!」と感嘆させられた。

物語というか思想的には、人間嫌いが出ちゃってる作品だなぁと思った。 小人たちの生活を決定的にぶち壊した、お手伝いのおばあさんは 好奇心旺盛なだけで悪い人ではないのだろうが、 どうもワルモノにしか感じられない。 小人にとっては天敵という扱いで問題ないと思うが、 少年の視点からは「変わってる」程度のおばさんに見えてほしかった(実際はそうなのかもしれないが) 。
視点は、人それぞれで全く違うものになる。 その意味でこの映画は、膨よかさが足りないと感じる。


ジブリ系の絵柄に限界を感じる映画でもあった。恋愛もの・少女趣味的な耽美さは宮崎系キャラと相性が良くない。先にも書いたように、お手伝いのおばちゃんの元気の良さ・ユーモラスさがもう少し描かれていたら、そうは感じなかったかもしれないが。

宮崎絵なのに宮崎作品ではないなぁ、という違和感ってことか。 逆にいえば、宮崎脚本とはいえ「借りぐらしのアリエッティ」は米林監督作品になっていたのだと思う。

投稿 : 2013/11/22
閲覧 : 272
サンキュー:

2

青陽 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

良作だけれども

どこか物足りなさを感じた人が多いのではないかと思います。
今までのジブリ作品の壮大な世界観に対して、この作品では小人が主人公、一軒家を舞台として話が進んでいくのでどうしてもスケールが小さくなってしまいます。それが作品の良さであり、面白さでもあるのですが。
小人たちの借りぐらしの生活は細部まで丁寧に描かれていて、家の中を冒険する様子も観ていて楽しかった。

ただストーリーがね。
えっ!?これで終わっちゃうの?って感じでした。
あー面白かった というより、もっと観ていたかったなーという気持ちが強かったです。

どちらかというと、映画よりもTVシリーズで長い期間に渡って観ていきたい作品でした。

投稿 : 2013/11/17
閲覧 : 248
サンキュー:

7

ネタバレ

水音 秋 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ニーヤちゃん♡

猫が出てくるので好きです。

アリエッティ目線の作品なので、自分がいつも見ている世界とアリエッティの世界の違いがよくわかります。

そして美しさ、恐ろしさもわかります。

違う視点での作品って初めてだったので、結構好きな作品です

投稿 : 2013/11/17
閲覧 : 372
サンキュー:

0

ビックリヤングコーン さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

おもしろいよ!

そこそこ面白かった!

投稿 : 2013/11/11
閲覧 : 246
サンキュー:

0

ネタバレ

イブ夜 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

これで最後かな

この頃はけっこうジブリが微妙やったけど
久しぶりに面白かったです。

もうファンタジー系は最後なのかな??

投稿 : 2013/10/26
閲覧 : 376
サンキュー:

3

阿部あいす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ネタは良いけど…

とても期待していたけど、実際は大した事無かった。
深みもあんまり感じられず、最後の方は特に駆け足でとても勿体ないです。
終わり方も疑問が非常に残りました。

小人は可愛かったです。
でも、サイズが曖昧?
なんか気持ち悪い感じがしました。

投稿 : 2013/09/10
閲覧 : 295
サンキュー:

1

ネタバレ

◎TARGET さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

宮崎駿氏の作品と比べると見劣りする

❏総評

ジブリの作品なので、宮崎駿氏の作品とどうしても比較してしまうが、
やはり宮崎駿氏の作品と比べると見劣りする。

宮崎アニメ以外のジブリ作品の中では、平均点ってとこかな。


❏具体的に何が見劣りするのか

・ストーリーに緩急がなく、ただ淡々と話が進んでいくので
 90分弱しかないアニメなのに、なんとなく見てて退屈。

・主人公やその仲間が窮地に陥ってる際の、緊迫感が伝わってこないw
 宮崎アニメだと映像と音楽の力で臨場感たっぷりにこれでもかと、
 グイグイ来る。手に汗握って、心臓バクバクになるぐらい緊迫する。

 伝わってこなかった例を挙げると
 {netabare}
 アリエッティのお母さんがお手伝いさんに捕まりそうなシーンでは、
 映像と音楽の力で緊迫感を伝えられないもんだから、お母さん役の
 声優さん(大竹しのぶ)がすごい一生懸命キャーキャー怖がって
 緊迫感を伝えようとしてるんだけど、単にお母さんがバカみたいに
 大げさに騒いでるようにしか見えない。

 お母さんが神経質な性格として描かれているのもわかるのだが
 このシーンでお母さんは神経質だな-と思わせてもしょうがないわけで、
 視聴者をハラハラドキドキさせないとダメなのでは。
 そこはやはり演出が下手糞なんだと思う。
 {/netabare}

・宮崎アニメの悪役には彼らなりのポリシーや信念があり、
 そのキャラクターの存在価値、存在理由が必ずあるのだが
 こちらは単に意地が悪いだけw
 (樹木希林の演技はよかった)


・絵の躍動感が足りない。もちろん動いてるんだけど何故か絵画のよう。
 でも絵はキレイすぎるぐらいキレイだし、色使いも赤と緑の使い方が最高!
 (赤と緑の使い手といえば大友克洋氏が思い浮かぶが、影響受けたのだろうか)
 唯一、色使いだけが宮崎氏より勝ってる部分かな。


❏監督の米林宏昌氏について

元々宮崎アニメで原画を担当してた人。だから演出の経験が全くないのかもしれない。
演出は演出のプロに任せたほうがいいのではないか。

wikiによると過去にジブリ内で、雨が降ってきた時に自分の天窓だけしか
閉めない米林氏を見て、宮崎駿氏が「国に帰れ」と激怒したことがあるらしい。

米林監督、他の人の窓も閉めてあげてくださいw



❏最後に

このままだと宮崎駿氏が亡くなったらジブリは終わる。
早く下を育てて欲しい。

投稿 : 2013/08/13
閲覧 : 330
サンキュー:

3

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 2.5 作画 : 3.5 声優 : 2.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

感想

なんかもったいない
全然ワクワクしない

つまらなくは無いけど、面白くも無い。

酷評ですみません。

投稿 : 2013/08/11
閲覧 : 545
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借りぐらしのアリエッティのレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
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借りぐらしのアリエッティのストーリー・あらすじ

とある郊外に荒れた庭のある広大な古い屋敷があった。その床下で、もうすぐ14歳になる小人の少女・アリエッティは、父ポッドと母ホミリーと3人でひっそりと静かに暮らしていた。アリエッティの一家は、屋敷の床上に住むふたりの老婦人、女主人の貞子とお手伝いのハルに気づかれないように、少しずつ、石けんやクッキーやお砂糖、電気やガスなど、自分たちの暮らしに必要なモノを、必要な分だけ借りて来て暮らしていた。借りぐらしの小人たち。そんなある夏の日、その屋敷に、病気療養のために12歳の少年・翔がやって来た。人間に見られてはいけない。見られたからには、引っ越さないといけない。それが床下の小人たちの掟だった。そんなある日、アリエッティは翔に姿を見られてしまう・・。(アニメ映画『借りぐらしのアリエッティ』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2010年7月17日
制作会社
スタジオジブリ
公式サイト
www.karigurashi.jp/index.html
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/%E5%80%9F%E3%82%8A%E3%81%90%E3%82%89%E3%81%97%E3%81%AE%...
主題歌
≪OP≫セシル・コルベル『Arrietty's Song』

声優・キャラクター

志田未来、神木隆之介、大竹しのぶ、竹下景子、藤原竜也、三浦友和、樹木希林

スタッフ

原作:メアリー・ノートン『床下の小人たち』(林容吉訳・岩波少年文庫刊)、 監督:米林宏昌、企画:宮崎駿、脚本:宮崎駿/丹羽圭子、音楽:セシル・コルベル、プロデューサー:鈴木敏夫、制作:星野康二、作画監督:賀川愛/山下明彦、美術監督:武重洋二/吉田昇、色指定:森奈緒美、映像演出:奥井敦、音響演出・整音:笠松広司、アフレコ演出:木村絵理子、製作担当:奥田誠治/福山亮一/藤巻直哉

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