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「走れメロス(アニメ映画)」

総合得点
68.1
感想・評価
17
棚に入れた
95
ランキング
2238
★★★★☆ 3.8 (17)
物語
3.9
作画
3.9
声優
3.9
音楽
3.7
キャラ
3.8

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走れメロスの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

てとてと さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

原作補完して原作文学よりも内容が良いアニメ映画

太宰治の小説が原作の、107分のアニメ映画。
※作品データベース様より転載

【良い点】
原作の不自然な強引さや御都合展開を悉く改善した完成度の高いシナリオ。
原作の予備知識があっても無くても、違和感なく自然に引き込まれる良質な内容。
原作を脚色した障害展開で終始ハラハラドキドキさせて目が離せない。
友情もさることながら、真のテーマであろう無心の信頼の尊さを理屈を超えて見せてくれる。
セリヌンティウス(本作では愛称セリネ)とディオニシウス王の交流シーンが多く、そのやりとりを通してもテーマが分かり易い。
原作と違いメロスの動機が別に邪智暴虐の王を除かねばならぬ、わけではない、この改変もテーマを信頼に絞る面では良かったと思う。

メロス以外のキャラも丁寧に掘り下げ、オリキャラも含めて魅力的に描かれている。
セリネの恋人のライサが非常にいい女だったり、悪役の王妃も王を本心から案じるが故の刺客派遣だったり、各々の立場や心情が描かれていて人物描写が一面的ではない。
刺客の指揮官も、王妃が幼い頃から彼女を見守ってきた腹心で王妃への忠誠があるなど、(モブ以外は)捨てキャラがいない。
王も猜疑心の塊だけど公正な人物だったり、モブ刺客を除けば邪悪なキャラがいないので清々しい。
シラクサの老人やメロスの村の村長も人格者で存在感を出している。

主にセリネの生い立ちや心情を原作から大幅に補完。
原作だと御都合主義感が拭えないところ、アニメ版はセリネが自ら人質を買って出た背景が掘り下げられていてドラマ的に説得力がある。

作画が素晴らしい。古代ギリシャの風景や風俗の描写、メロス他登場人物の躍動感、激流の水の描き方、戦闘シーンの緊迫感などなど。
風俗ではメロスの妹の結婚式の描写が興味深い。
小説に対するアニメーションの醍醐味、絵があり動く事を最大限に活かせている。

声優陣も豪華、山寺宏一氏のメロスは流石。

【悪い点】
王様が改心するシーンが削られている。
大方のシナリオは原作より良いが、ここだけは改悪。
テーマ的にも、物語の王道的にも、ここで王が改心してハッピーエンドの方がより後味良かった。

原作のハイライトであろう、メロスとセリネが互いに「一瞬疑っちゃった、許せ」と殴り合うシーンを冒頭に持ってくる構成自体は良いが、ラストシーンが地味で消化不良気味に感じる。
この名場面の盛り上がりは流石に原作に遠く及ばない。

【総合評価】9~8点
文学小説のアニメ版の中でもかなりの良作。
名作に対し不謹慎を承知で、ぶっちゃけ原作よりも良いと思う。
小説とアニメ、異なる表現媒体に優劣は無い。本作品は正にアニメーションにしか出来ない世界を見せてくれた。
評価は最高には惜しい「とても良い」
王様が救われてないのだけが残念だった。

余談
「とある科学の超電磁砲T」5話にて婚后さんが「邪智暴虐ですわー!」と激怒していたのを見て、走れメロス難民救済…
走れメロス以外で邪智暴虐って言う事あるんだなぁ。
この回の婚后さんと敵のやりとり、多分、走れメロスのテーマを意識してそう。

投稿 : 2023/08/11
閲覧 : 138
サンキュー:

1

ネタバレ

天地人Ⅱ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

私的アニメ感想簿46

王宮を目指して走り続けるメロスだが、今までの疲労と急な坂道に心が折れかかっていた
「(も、もうだめ)・・・きかれないのだ。」
「ヒ~メヒメ(な、何だと、この斜度20%以上の激坂を、まさかママチャリで登る奴が居るとは)」
「さあ、一緒に歌って頑張りましょう。ラブリ~チャンス、ペタンコチャン♪・・・」

メロス
「セルヌンティウス、許してくれ。あの歌がなければ・・・ここに来る事は出来なかっただろう。」
セルヌンティウス
「何も言うな、メロス。」
ガッシリ抱きあうメロスとセルヌンティウス(おいっ)
ナレーション
「この作品は弱〇ペダルとのコラボ作品となって(って、ある訳ないだろーが)」

まあ、二人が抱き合うところを除いてそんなシーンはありませんでしたが(苦笑)、太宰治の名作「走れメロス」の劇場映画です。
別のアニメでは、カッコ良く描かれていたメロスですが、この作品ではちょっと抜けてるようなキャラデザインになっていましたね。
短い作品を劇場アニメとするため、だいぶ脚色された作品となってますが、劇場作品だけあって、作画は美しいですし、古代ギリシャの生活が丁寧に描かれているところも評価できます。
あと、気になったのが、ラスト近く、ウマに縛られて王宮を目指していたメロスが、縛っていたロープごと上着を破り捨てるシーンですね。
筋肉の動きだけで、上着を破り捨てるって、アンタ、ケンシロウですか

「ア~タタタタタッ、お前は既に感想を書いている(何だと~、ひ、ひでぶっ)」

おまけ
「おい(何だ?)この映画のサムネを見てろ。」
「メロスのメの字が×に見えないか(そういえば)きっとメロスじゃなくてエロスにしかったんだよ(な、なるほど)ガシッ(えっ)」

「世を惑わす不届き者め、直ちに処刑せよ(助けてくれ~っ)」

だって、ど~見ても×にしか見えないじゃ・・・

投稿 : 2022/05/05
閲覧 : 202
サンキュー:

5

ネタバレ

天地人 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

もっと私的アニメ感想簿15

王宮を目指して走り続けるメロスだが、今までの疲労と急な坂道に心が折れかかっていた
「(も、もうだめ)・・・きかれないのだ。」
「ヒ~メヒメ(な、何だと、この斜度20%以上の激坂を、まさかママチャリで登る奴が居るとは)」
「さあ、一緒に歌って頑張りましょう。ラブリ~チャンス、ペタンコチャン♪・・・」

メロス
「セルヌンティウス、許してくれ。あの歌がなければ・・・ここに来る事は出来なかっただろう。」
セルヌンティウス
「何も言うな、メロス。」

ガッシリ抱きあうメロスとセルヌンティウス(って、ウソです 汗)

まあ、最後を除いてそんなシーンはありませんでしたが(苦笑)、太宰治の名作「走れメロス」の劇場映画です。
別のアニメでは、カッコ良く描かれていたメロスですが、この作品ではちょっと抜けてるようなキャラデザインになっていましたね。
短い作品を劇場アニメとするため、だいぶ脚色された作品となってますが、劇場作品だけあって、作画は美しいですし、古代ギリシャの生活が丁寧に描かれているところも評価できます。
あと、気になったのが、ラスト近く、ウマに縛られて王宮を目指していたメロスが、縛っていたロープごと上着を破り捨てるシーンですね。
筋肉の動きだけで、上着を破り捨てるって、アンタ、ケンシロウですか

「ア~タタタタタッ、お前は既に感想を書いている(何だと~、ひ、ひでぶっ)」

投稿 : 2018/08/12
閲覧 : 418
サンキュー:

7

ネタバレ

ぴの さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

母に感謝!

小学生か中学生の頃に、教師をしている母が家に持ち帰って来て私に見せたのが初見。もちろんビデオテープで。
それから大学進学と同時に上京するわけですが、この作品も一緒に持っていきました。
今もありますが、劣化して観れなくなる前に早くDVDにダビングしなくては…。

それはさておき、
とてもシンプルな作品ですが、昔のジブリ作品のように子供から大人まで楽しめる良質なアニメーション作品だと思います。

大学卒業まではアニメはほとんど観るようなことはなく、ジブリとエヴァくらいしか見ない自分でしたが、攻殻や人狼を観て「ん?この絵の雰囲気、どっかで・・・」と思ったらビンゴでした。
沖浦さん他、IG関係っぽいんですね(多分)
メロスはどこかトグサっぽいし?

このアニメを観た後に原作小説を読みましたが、アニメは若干改変されてることがわかりました。しかも良いベクトルで。
原作はメロスが人質にセリヌンティウスを指名しちゃいますが、アニメではセリネが自ら人質を買って出る。
他にもいくつかありますが、とにかくこのアニメ作品は原作に忠実に、そして上手くトッピングを施した良作です。
なぜあまり知られてないのかが不思議です。
声優に中森明菜・音楽監督に小田和正と話題性はあるのに。
あ、サブカル的には嫌われる要素かもしれないけど。
とにかく良作なので、ProductionI.G・攻殻・トグサ好きwな人には是非観ていただきたいですね。
自分が教師であったら、たしかに太宰入門として生徒に見せたくなるかもしれません。

投稿 : 2013/04/20
閲覧 : 508
サンキュー:

1

tatsuya さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

投稿 : 2017/11/18
閲覧 : 116

あとみっく さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2016/03/13
閲覧 : 119

( ´_ゝ`)y─┛ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2015/05/31
閲覧 : 113

きききき さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

投稿 : 2014/12/10
閲覧 : 131

motimoti00 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2011/11/30
閲覧 : 208

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走れメロスのストーリー・あらすじ

紀元前360年、妹の婚礼に必要な品々を買い求めるため、羊飼いのメロスは、シシリー島のシラクサの町にやって来た。この町でひょんなことから、メロスは石工のセリヌンティウスと出会い、意気投合する。セリヌンティウスはシラクサの町で知らぬもののない有名な石工だったが、3年前から石を彫ることを止めて、酒びたりの生活を送るようになり、人を愛することもやめてしまっていた。そのことをセリヌンティウスの恋人・ライサと町の老人・カリッパスから聞いたメロスはセリヌンティウスという人間に興味を覚え、彼の作品が多く飾られている王宮へと足を踏み入れる。(アニメ映画『走れメロス』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
1992年7月18日
制作会社
ビジュアル80
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B5%B0%E3%82%8C%E3%83%A1%E3%83%AD%E3%82%B9_%28%E3%82...
主題歌
≪ED≫小田和正『そのままの君が好き』

声優・キャラクター

山寺宏一、小川真司、中森明菜、坂口芳貞、小林昭二、水沢アキ、青野武

スタッフ

原作:太宰治、 監督:おおすみ正秋、脚本:おおすみ正秋、音楽監督:小田和正、キャラクターデザイン・作画監督:沖浦啓之、美術監督:大野広司、セルワーク色彩設定:小林美代子、撮影監督:森下成一、音響監督:山田悦司、担当プロデューサー:蔭山康生、プロデューサー:石黒光一

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