当サイトはアリフィエイト広告を利用しています

「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか(アニメ映画)」

総合得点
79.8
感想・評価
463
棚に入れた
2101
ランキング
486
★★★★☆ 4.0 (463)
物語
4.0
作画
4.1
声優
3.7
音楽
4.3
キャラ
3.9

U-NEXTとは?(31日間無料トライアル)

レビューを絞り込む
☆の総合評価
文字数
サンキュー数
視聴状況
表示形式
キーワード
この条件で絞り込む

超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますかの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

おおかみ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

観ておいて損はないけど

あまり細かく論評するつもりはないので箇条書きで。
・フォッカーがいい
・歌で。ってのを生み出したのが凄く革新的で後のシリーズを観ることになりました
・バルキリーは良いと思うんですが、言うほど好きではない。。昔からのファンは大好きって言うのはわかる
・リンミンメイの歌もまぁ良いんだけど同じく言うほど好きではないかな。。
・敵が巨人なの何か良い。ヤックデカルチャー 結局後に小さくなるけど

マクロス観たことない人にここから入られるとキツいかも。

投稿 : 2024/04/15
閲覧 : 57
サンキュー:

2

ネタバレ

Mi-24 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

「誰かを愛したい。私を愛して欲しい」は誰の叫びなのか

話の骨格は同じだが、TV版とは違う別の話し。
TV版の総集編ではないので、2時間の映画として破綻なく纏まっているし、独立した映画として予備知識ゼロでも楽しめる。


マクロスと言えば恋の三角関係だが本作の三人は、
・一条輝→純情な青年
・リン・ミンメイ→恋する乙女
・早瀬未沙→老練な戦士
一人だけ桁違いで不釣り合いな三人。


荒廃した地球に、輝と未沙の二人が取り残され孤立する。
輝は廃屋に「今の自分達に役立つ物はない」との判断をしたが、未沙は「朽ちた食器」に価値を見出だす。
朽ちた食器でのおままごとは、男女の思考の違いを垣間見るようで面白かった。
これは偶然だったと思うが、おままごとの後の出来事も、未沙の計算ずくだったとしたら恐ろしい。

マクロスに帰還したミンメイを出迎える、輝と未沙の二人。
感極まり輝に抱き付くミンメイ。輝は許可を求めるように未沙の方をチラチラと見る。
「このタイミングでそんなことするか?」と思うが、輝はまだ青臭い青年だから仕様が無いか。

輝の自室で、抱き合っている輝とミンメイに遭遇した未沙。
未沙はその場から立ち去らずに、二人の間に強引に押し入る。
部屋に入った未沙は「自分はここからテコでも動かない」と態度で示し、「輝は私のもの。貴様には渡さない」とのメッセージを体で表してミンメイにプレッシャーを掛け続ける。
ミンメイが圧力に負けて部屋から出ていった後、未沙の輝とのやり取りもあざとかった。

機動要塞との決戦時、輝から最終兵器の歌詞を手渡されるミンメイ。
ここでミンメイは最後の攻勢に出るが、「世界が滅ぶとしても、私と一緒に居て(私を選んで)」は悪手だった。
輝には、ただのワガママとしか受け取られない。
結局このミスを挽回出来ないまま、ミンメイの恋は実る事なく終わってしまう。


初恋の小娘のような「ミンメイ」が、計算高く強い意思と行動力を備える「未沙」に輝の争奪戦で破れたのは必然といえる。
未沙は儚く大人しそうなイメージとは裏腹に、自分の思いを貫く「勇気」と「気力」を持つ強い人だった。

投稿 : 2023/08/06
閲覧 : 115
サンキュー:

9

ネタバレ

蒼い✨️ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ヤックデカルチャー。

【概要】

アニメーション制作:竜の子プロダクション
1984年7月21日に公開された115分間の劇場版作品。

監督は石黒昇、河森正治。

【あらすじ】

西暦2009年2月。
人類初の超大型宇宙移民船マクロス進宙式の日。
突如出現した謎の宇宙艦隊の攻撃により地球は壊滅的ダメージを受けた。

地球を襲った異星人とは、男のゼントラーディと女のメルトランディの巨人族であり、
この二大勢力が50万年も宇宙戦争を続けている。ゼントラーディ艦隊の奇襲を受けて、
避難民5万数千人を乗せたマクロス艦はフォールド航法で緊急脱出を試みるも、
システムが想定通りに作動せずに冥王星軌道上へと跳ばされてしまう。

そのフォールド事故から5ヶ月後。
マクロスが地球への帰還の途中、土星の衛星タイタン付近の航行から物語は始まる。

ゼントラーディ軍のブリタイ艦隊の司令部は、捕獲した地球の物体に驚いていた。
特に、音波信号と異星人が呼ぶものを聴いて戦闘不能になる兵士が続出との報告。

その音波信号とは地球人類が歌と呼ぶものであり、
マクロス艦内でデビューして人気歌手となった少女、リン・ミンメイの歌声が、
戦うこと以外に何も知らないゼントラーディ軍の兵士に未知の感情を芽生えさせ、
その恐怖や戸惑いが戦闘不能に陥らせる大きな衝撃になっていた。

そのミンメイのコンサートの当日、ゼントラーディ軍の襲撃を受けて、
マクロスは要塞型から強攻型に変形(トランス・フォーメーション)
して戦うことになりコンサートは中断。

可変戦闘機バルキリー隊を指揮する隊長のロイ・フォッカー少佐と、
部下の一条輝、マクシミリアン・ジーナス、柿崎速雄がゼントラーディのパワードスーツに応戦。

戦闘中にマクロス艦内にゼントラーディ軍の一部が侵入。
輝は、敵戦艦の迎撃との上官の早瀬未沙の命令に逆らってマクロス艦内のゼントラーディ軍を追う。
艦内の市街地で敵機を倒してミンメイを救った輝であったが、重力制御システムが損傷。

閉鎖されたエンジン・ブロック区画に閉じこめられたふたり。
バルキリーも壊れて動かなくなってしまい、外部に連絡も出来ない状態。
新人パイロットの一条輝とスーパーアイドルのリン・ミンメイ。
若い男女がこの状況でお互いに特別な感情を抱くのには無理も無かった。

【感想】

エンディングロールのキャストクレジットの先頭が、「リン・ミンメイ 飯島真理」
となっているように、歌姫ミンメイを主役に再構成された劇場アニメ。
なので、アイドルPV的なアニメーションのシーンが多数あります。
また、三角関係の変遷の流れがTV版よりもミンメイに感情移入出来るように変更されていますね。

メカのデザインだけなくTV版で演出家としても評価された河森正治氏が抜擢されて、
TV版から続投の石黒昇氏と共同で監督を務めています。
もともと、TV版時点でストーリーの原案を作っていたのが河森氏であり、
『歌で戦争が終わるわけ無いだろ!』とスタッフから散々ツッコミを入れられながらも説得をして、
マクロスの実質的な最終回の第27話「愛は流れる」のコンテを作ったのが凄い。
石黒監督はじめ多くのスタッフに助けられてることも忘れてはいけませんが。

年齢がごく近い、板野一郎氏、美樹本晴彦氏、庵野秀明氏らアニメーターに恵まれていたと、
河森氏本人が述べてるのに加えて平野俊弘氏、垣野内成美氏、木上益治氏や結城信輝氏など、
自分でも名前を知ってるアニメーターが全員凄い。知らないアニメーターも多分凄いメンバーで、
河森監督も自分でセル画のメカの大部分のレタッチをする熱の入れようでして、
本人のインタビューを読むとむちゃくちゃ面白い。

美樹本晴彦氏を中心に一級のアニメーターによって版権絵レベルで描かれていたのが、
ただ美しいだけではなくて、登場人物の感情のニュアンスを大切にした細やかな動きの人物作画。
記号的な表現を避けて感情豊かに描かれていて、特にリン・ミンメイや早瀬未沙らヒロインの表情が、
スクリーンの中に素晴らしい女優が出現したかのよう。

台詞でくどくど状況を説明するのではなくて最高のクオリティで作られた芝居のアニメーションと、
飯島真理氏の歌で、観る者の心を動かす。

また、メカの動きも空気抵抗や真空などの小さいところまで手を抜かずにこだわったり、
宇宙戦艦マクロスの描き込みのディティールや有名な板野サーカスの素晴らしさは勿論、
宇宙空間戦闘での色の表現は今のアニメでは再現が難しいと思えるものがあり、
(セル画を何重にも重ねて撮影したら偶然なったとか)
この劇場作品のアニメーションのクオリティはオンリーワンであると思いますね。
(近年のアニメでも神作画と言って差し支えない作品があり、それぞれに魅力がありますが)

スタッフがアニメを作るのが好きなのと、若さ(河森監督は当時24歳)で突っ走ってた時代。
スケジュール的に全力を出せる機会が限られていたTV版のリベンジで劇場の大画面を意識して、
キャラデザやマクロス艦内の設定を観客の視線を意識して全面的に作り直した、
その異常なまでの描き込みの密度は、
日本のセル画アニメでは歴代最強であると自分では思っています。

そうやって出来た作品を見た当時のアニメファンの熱狂は、
レジェンドと呼ぶに相応しいものでしょう。

ストーリーの深さやテーマ性という点ではTV版に軍配が上がりますが、
アニメは観て聴いて楽しむものという角度から作られた劇場版もまた素晴らしい。

劇中歌「愛・おぼえていますか」をミンメイが歌いながらの、
クライマックスの7分間の戦闘シーンを観るに、
これは間違いなく昭和のアニメの最高峰のひとつとして殿堂入りの作品であると思いました。


これにて、感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2022/10/27
閲覧 : 688
サンキュー:

68

ネタバレ

Jun さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

やっぱりこの曲なら攻撃が効く

テレビの27話をこのラスト15分と入れ替えてほしい。この曲は幼少期に完全に刷り込まれているらしい。破壊力がテレビ版と全く違う。35年前の刷り込みがまだ効いた。恐ろしい。

ここではミンメイの孤独感とプロ根性が垣間見える。でも曲自体は50万年前の歌謡曲には聞こえない。もっと次元の違う曲が創造できれば、これベースに1クールリメイクすると、いいものになると思うけど。

投稿 : 2019/09/16
閲覧 : 313
サンキュー:

17

ネタバレ

ライロキ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

バドワイザー・タコハイ

ロボット戦闘ものではあるけれど名作ですよね。
コメディーではないのに、バドワイザーミサイルやタコハイミサイル
が一瞬画面に映るっていう製作者の皆さんの遊び心も入っていて楽しんで
作られたのがよくわかります。
アニメでキャラがステージで歌うようになったのはこれが始まりではないで
しょうか。(間違っていたらすみません。)
また、主人公がヒロインに対して「お前」や「あなた」ではなく「オタク」って
言うのがアニメ好きの間で流行って、オタクという言葉が定着するにいたった
んでしたよね。(これも間違っていたらすみません。)
物語は恋愛要素もふくまていますがいたってシリアスな内容で、戦闘シーンの
動きも滑らかで感動したものです。
最後の突入シーンが音楽とあいまっていいですよね。

投稿 : 2019/08/20
閲覧 : 552
サンキュー:

13

ネタバレ

ma7 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 1.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

あれっこんな話だっけ・・・・

昔見て大好きでした。DVDではなくレザーディスクも持っていました(笑)
最近ちょっと気になって見直してみたのですが・・・・
吊橋効果は、長い方が有利というだけの話だったのかと気がつきました。
昔はTV版を引きずってしまい、ミンメイは調子に乗ったイキった人と思っていたので
スルーしていましたが、映画版ではものすごいいい子でした(笑)

またこのシリーズは「三角関係」を前面に打ち出しているとのことですが
全然三角関係じゃないじゃん・・・
優柔不断だからこそ、ある意味三角関係というのが成り立つのですが
主人公が今回きっちりきっぱりしたしまっているので
好きになる時期がずれているし
三角関係ではなく過去の好きだった人との回行程度でした。

これは監督も思ったそうですが・・・
流れから行ってラスボス倒す必要ないんじゃね・・・
歌の力どこいったとこれは昔から思っていました。
ただその昔主人公らしさを演出したかったとも何かに
書いたいて納得した記憶もあります。

君には歌があるじゃないかと
ホストバリの、意味のない言葉で終わらせる・・・
いやー今見ると
結構ショッキング的に最低のお話でした(笑)

投稿 : 2019/07/05
閲覧 : 279
サンキュー:

5

ネタバレ

狗が身 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

完走した感想。

僕の観たかったマクロスが詰まった、間違いなく傑作と呼べる代物。

作中に漂っていたシュールさとか艦内の住人の暢気さとかはかなり抑えられており、シリアスな雰囲気に変わったのは大正解。

そして物語の中心が輝と早瀬、ミンメイのドラマというのも、本作のテーマに沿っていて、ロボットものでありながら戦闘シーン以外の手段を通してテーマを描くというのも本作ならではのアプローチとして非常に素晴らしかった。
このドラマもリアリティがあってよく出来てるんだよなぁ…。

作画も全体的にレベルが高く、TV版を断念した人も――いや、断念した人にこそ観て欲しい。僕がそうだったから。

投稿 : 2018/12/31
閲覧 : 404
サンキュー:

10

ネタバレ

fuushin さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ロボット系アニメの一つの試み。うん、歌はいいですね。

この作品。発表されたのは「風の谷のナウシカ」と同じなんですね。(1984年)

マクロスが「男女の三角関係」を練り込んだ作品だということは知りませんでした。
変身ロボ系でありながら、大人の男女関係もしっかりと落とし込んであるストーリーはちょっと刺激的な雰囲気も漂わせています。

また、全シーン「手描きのセル画」での表現では、当時の最高水準ということにも関心を持って視聴しました。

もうひとつ、「人類の歌声が敵の異星人の戦闘意欲を消失させる」というあまり聞きなれないコンセプトにも注目しました。

それから、異星人が日本語を話さないものですから、「翻訳を字幕で示す」という斬新な技法でリアルさを丁寧に表現しています。

私は、三つめの「歌」について述べてみたいと思います。
「三角関係」、「セル画」、「字幕」については、ほかのレビュアーがとてもわかりやすく丁寧に解説してくださっていますので、そちらをお読みください。


「歌」については、広辞苑(第六版)で次のように解説しています。

「一緒に生活できない人や亡くなった人に強くひかれて、切なく思うこと。また、そのこころ。特に、男女間の思慕の情。恋慕。恋愛。」

万葉集では、「常陸さし 行かむ雁もが 吾が恋を 記して付けて 妹に知らせむ」という歌があります。

この和歌の意味はつぎのようです。

「常陸(ひたち)の方向に向かって飛んで行く雁(かり。がんの古名)がいてくれればいいなぁ。(そうすれば)恋しい妻への私の思いを紙に書き記して、雁に付けて(何とか)妻に知らせてやれるのに」です。

この和歌が詠まれた背景はつぎのようです。

西暦755年、常陸(ひたち、茨城県あたり)に住んでいた物部道足(もののべのみちたり、生没年未詳)が、防人(さきもり)として筑紫(九州北部)に派遣されたときに、故郷に残してきた妻を恋しく思い歌に詠んだものです。

このように、逢えなくなった恋しい人の面影を想い浮かべて、切ない思いと惜別の情を「五七五七七」の調べに乗せて、遠い空のかなたを見上げては詠んでいたのでしょう。当時は、それが男性の嗜(たしな)みでした。

この万葉の歌は、今でいうとメールといっていいものでしょう。

私の感覚では、新海誠監督作品の「ほしのこえ」のノボルとミカコ、といえば、ぴったりとフィットします。

一つのメールのやりとりが、数か月、数年という気の遠くなるようなスパンで心情を伝え合う二人。

相手を思いやる変わらぬ気持ちを、言葉を探しながら、慎重に選び選びして、祈るようにして文字におこしている二人。

待ち焦がれ、待ちくたびれ、それでも一途に待ち続け、永遠とも思える時間を、8光年(約76兆㎞)の途方もない距離を隔てた宇宙空間で、一文字も途切れることなく必ず届けられるようにと願って、わかたれた場所で淋しさに耐えながら過ごしているノボルとミカコの二人。

「ほしのこえ」は、いにしえの歌(和歌)のありようを、未来の男女の淡い恋心に乗せて、「声を待ち続ける切なさ、儚さ、心細さ」を最大限に強調して、映像化した名作だと思います。

このように、日本人の感性から見ると「歌」というものは、時間や距離を超越して伝わる、或いは、伝えたいとする「思いの結実」であることがわかります。

マクロスのシリーズの中でも、特にこの作品は「歌のはたらき」に焦点を当てていて、人類と異星人の闘争関係すら終結させる強力なエナジーを持つものとして位置づけられています。

また、作中では、「人類の遺伝子を操作し」、「異星人の祖先」でもある「太古の宇宙人」が登場し、歌を構成する「歌詞」と「メロディー」を記録したツールを、別々に作製していたという設定になっており、そのふたつを重ね合わせることによって、最も強力なパワーを発揮することができるようになっています。

地球人には歌を歌い楽しむという文化があるのですが、異星人には闘争に次ぐ闘争の連続のために、文化は廃れ、「歌」そのものも失われています。否、闘争の勝利のためには「歌」はむしろ邪魔であり、不要なのです。

異星人は、地球人の言葉を理解することはできませんが、リン・ミンメイが歌う、音曲から伝わるエナジーと、言霊から伝わるエナジーのハーモニーによって、闘争心がそがれていきます。そして、歌に込められた愛念の響きのシャワーによって、激しく動揺し戦士としての機能を失っていくのです。

日本でも、かつて、縄文、弥生時代より連綿と継承されてきた音曲は、手拍子や音声、打楽器、土鈴などが主でしたが、やがて大陸やシルクロードを経て輸入された各種の青銅器や弦楽器、管楽器などによって、厳かな神楽に使われるようになり、更にはたおやかで雅な宮中音楽へと移り変わっていきます。「歌」をはじめとする音曲は、こうした長い歴史に裏打ちされて私たち日本人の魂と結びついています。

ところが、先の世界大戦では、西洋音楽は敵性文化として、抑圧され大きく制限されたという歴史を持っています。

また、大方の国々では、従軍歌謡慰問団というものがあり、彼らは戦地に赴き、また巡回して、兵隊や傷痍軍人らに、歌や音曲を聴かせることで、慰め、励まし、希望を持たせ、戦意を高揚させるという目的を担っていました。(不本意ながら、という人もいたようです。)


マクロスでは、おおもとの宇宙人が準備してきた「歌」の意図が、「歌」を愛する人類によって、数万年の時をのりこえてリレーされ、再現され再演されます。

これによって、戦いに明け暮れる異星人に、文化の意義を再認識させ、異星人自らに、文化を守る側に立って、戦争をやめることを決断させるというストーリーになっています。

これが「新しいエッセンス」であると思います。
このシナリオは、当時も多くの視聴者の支持を得ていたようですが、今、観ても同じ感覚を持ちます。
「歌」にこめられた歌詞の意味、メロディーもとてもよいと思いますが、もっと言えば、コンセプトそのものへの評価ではなかったかと感じます。

その意味においては、「歌」が好戦的な側面に使われたという人類の戦争遂行のツールとしての有用性を強調してきた歴史観を継承するのではなく、むしろ、戦争への批判、破壊よりも文化による創造性に力点を置いた作品として評価するべきであって、平和国家だからこそ作れた作品として、平和を目指す日本アニメ界の一つのターニングポイントとして位置づけることに意義があるとみてよいと思います。


この作品の中核は、宇宙を舞台にして、相違(あいたが)わぬ存在だった異星人と地球人が、「歌」の持っている力の可能性として、「癒しと諭し、鎮静と安寧、歓喜と鎮魂、融和と友愛、相互理解と連帯」など、多様な価値観を導きだすツールとして、お互いに認め、取り入れ、やがて文化として位置づけていくという予感がエピローグに示されています。

「歌」の持つ未来志向性、平和賛歌へのパワーを、ストーリーのど真ん中に取り入れて、強く強くアピールして終幕します。

「歌」にこめられた「愛、おぼえていますか?」
このテーマこそマクロスの真骨頂。

なかなかどうして、現代でも十分通用する作品であると再認識しました。

三角関係もなんのその・・ん? ん??


最後に、1984年(約34年前)の作品なので、全体としてはさすがに古さは否めませんが、さまざまな要素を織り込み、ストーリー的にも無理は感じられません。
作画も、評価通りの細やかな計算とこだわり、そしていくらかの遊び心もちびっと盛り込まれていて、面白みのある内容でした。
まぁ、時代性もあって、視聴者層は、大方男性なのでしょうが、女性からのレビューも期待したいですね。

長文を最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この作品が、みなに愛されますように。

投稿 : 2018/01/14
閲覧 : 496
サンキュー:

17

ネタバレ

tora さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 2.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

テレビ版の編集ではない。

テレビ版とは設定がかなり違いますし、マクロス自体の活躍もほとんどありません。

焦点になっているのは、三角関係。
それでも尺の短さから簡素な恋愛という感じは否めませんが。


今見ればデザインは古いですが、作画が素晴らしいですね。テレビ版とは比べ物になりません。

投稿 : 2017/03/09
閲覧 : 325
サンキュー:

2

ネタバレ

血風連あにこれ支部 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

愛は剣よりも強し、という事なのか

歌とロボットと三角関係なコンセプトを持つマクロスの初代作品(正確には劇場版リメイクらしいが)。
事前にネタバレである程度知ってはいましたが、荒廃した地球を見るのは辛かった…。
砂漠だらけで汚染されていて、草木もろくに生えていない。当然のように生存者は皆無。
後のマクロスシリーズでも地球が一切出てこないのはこういう背景があるからこそですか。

メカ作画も板野サーカスと呼ばれるミサイル作画も良かったですが、話のインパクトが凄まじかったですね。
荒廃した地球をさ迷って、ボロボロになった食器をテーブルに並べて「お帰りなさい」と言うシーンは、かなり胸に来るものがありました。
キャラデザはやや古臭い感じがするものの、シリーズ化して人気が出るのもわかりますね。
恋愛的な面では、ヒロインAとイチャイチャした後でそう間を置かずにヒロインBとくっつくので多少の唐突感は感じざるを得なかったです…。
この主人公は別に嫌いでもありませんが、劇場版という短い尺で三角関係を描くのはいささかきついものがあったかもしれません。

さて、話の内容ですが。男と女が争っている…分かりやすい程に愛を失った種族が、歌によって文化に目覚めさせられるという話だった。
このゼントラーディ、元々人間と同じ遺伝子構造を持っている、という裏設定らしいですが。
人類が元々持っている闘争本能を透かして見せられている気がして、何とも微妙な気分になりましたね。
歌が世界を救うなんて言うと大げさに聞こえますが、確かに悲惨な戦場にいてドンパチやるよりは、アイドルにハマってCDをバカ買いでもしてた方が幾分かマシなのかもしれません。言い方はキザですが、愛は剣よりも強しという事ですか。
一言付け加えれば、ゼントラーディが人間の「ズル賢さ」という性質を持っていなかった事が救いかなと思いました。

投稿 : 2017/01/03
閲覧 : 468
サンキュー:

12

ネタバレ

Kouneria さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

名作ですね!

マクロスシリーズが始まる最初の作品!
これを見なきゃマクロスファンとは言えないよね~!
歌で戦争を終わらせるのは斬新でした。

投稿 : 2016/07/27
閲覧 : 284
サンキュー:

2

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ミンメイの歌+戦闘シーンの凄さ

子供の頃にTVで見ていたマクロスの話が難しく、理解できなかったため
劇場でみたこの作品は頭からっぽ口ポーカーンで見入ってしまいました。
ナウシカより見入った記憶があります。

テレビシリーズのダイジェストではなく、別作品に近いのですが
テレビシリーズの日常回などを抜いて再編
歌と戦闘に特化した話づくりをしているのが今作です。
最低限度の予備知識(用語)をしっていればすぐ話は理解できます

最高峰のセル作画戦闘シーンが圧巻です
戦闘シーンと音楽で身震いするアニメはそうありませんので
ぜひ見て頂きたいです

投稿 : 2015/12/11
閲覧 : 299
ネタバレ

雷撃隊 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

昭和のオタク魂が炸裂

先日ハセガワからSDF-1マクロスのプラモデルが発売されたので記念に書かせていただきます。

マクロスはガンダムやヤマトを見て育った人達が作り手に回ったロボもので言わばアニオタが製作したアニメだ。スタジオぬえに加えてあのガイナックスの中核メンバーが参加している。海外発注の関係からやたらと作画レベルのバラつきが多かったTVシリーズに対してこの映画版はオタク魂が炸裂、当時としては異常なまでのクオリティーの高さを誇った。執念というか怨念というかとにかくグッジョブだ。暗闇の中から出現する空母マクロスの巨大感にまず圧倒される。この作画レベルは90年代でも充分通用する。プラスと比べても遜色無いレベルだ。

BGMの使用法も格段にレベルアップ。羽田健太郎の「運命の矢」「ドッグ・ファイター」のメドレーに合わせて颯爽と登場するVF-1バルキリーの編隊飛行は最高にカッコイイ。「聞いての通りだ、各機、迎撃フォーメーション17に移れ」「スカル、エンジェル、アポロ小隊準備良し」「スカル1よりデルタ1へ、攻撃開始だ」やはり航空ファンには嬉しいねー。

この映画のバルキリー、特定の姿を持たないマシンとしての描写が向上している。普段はファイター形態で飛行しつつ操縦桿を手前に引くとガウォーク形態となり停止するとロボットであるバトロイド形態へ。加速すると再びファイターとなり空戦へ。華麗な変形と空中戦を魅せてくれる。またターンテーブルが回転しミサイルや各種追加装備を取り付けるシーンも空母戦の世界を表現している。河森氏はじめ皆さんの飛行機や船舶に対する愛を感じる。こういうのは解ってる人達が見たいモノを作ってくれていてうれしくなる。

後半の画面を埋め尽くす敵艦隊との戦闘はあれが全部手描きだと思うと気が遠くなる。吹き飛ぶ地上の建物や水柱やらもはやキチガイの世界だ。凄すぎるよ、これ。「所詮は短い平和だったか」どころの沙汰じゃないぞ。

ドラマ的には輝、ミンメイ、美沙の三人からダラダラした優柔不断さが無くなりしっかり者になっているのが良い感じだ。ミンメイは輝にはっきりと意思表示しているし輝も周囲に振り回されてばかりじゃ無くなって主人公らしさが増している。でもあの状況でミンメイを振るのは冷たいよな。普通だったら「俺のために歌って欲しい」と言うべきだろうけど。でもクライマックスでは専用機に搭乗してラスボスにトドメを刺すので許してやろう。TV版最終決戦では途中で離脱したのとは大違いだ。後に結婚するマックスとミリアのドラマはあっさりし過ぎで物足りなかったのがやや残念。
全体的にTVの優柔不断さやモヤモヤ感が無くなっているのでフラストレーションが吹き飛んだ。この映画版をもって初代マクロスは役目を全うしたことになるだろう。

さて、マクロスというのが宇宙船の名前というのは意外と知られていない。艦載機のVFシリーズばかり知名度が高いけどれっきとした主役艦だ。正式名称はSDF-1マクロス、SUPER DIMENSION FORTLESS、つまり超時空要塞だ。マクロス7は7番艦ということになる。このマクロスという艦により和製アニメは重要な転換期を迎える。宇宙戦艦ヤマトのような第2次世界大戦のイメージから完全に脱却する。デザインモチーフは現代の原子力空母だ。平べったいシルエットに滑走路がいかにも空母然としている。バルキリーはF-14トムキャットなのは一目瞭然だ。スカル小隊のモデルはベトナム攻撃隊の「VF-84ジョリー・ロジャース」という部隊。後継機はX-29やSU-27やF-22がモデルとなり「現用機の変形」がシリーズの売りとなってゆく。VF-1の凄い点は80年代にして水平尾翼が無く2次元ノズルを取り入れている点だ。河森正治氏の先読み能力たるや凄い。

マクロスも30周年で新シリーズが動き出すらしい。お次はどんな飛行機が変形するのか楽しみだ。

なんか、艦船や飛行機ばかりの話で申し訳ない。でも好きなものは好きなんだから仕方ない。さー、マクロス艦のプラモデル作るぞー(笑)

投稿 : 2015/03/14
閲覧 : 342
サンキュー:

14

ネタバレ

るすぃー さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

THE 現代だからこそ見るべきアニメ

これから見る人へ
●確かにこの作品は古い。
 しかし古い作品だからこそいい作品もある。
 現代のぬるぬる動くCGアニメも確かにいいが、セル画時代にここまで表現していたまさにアニメというものを再発見することができるぜ!
 またシナリオは現代のマクロスFなどにも通ずるものがあり、脚本も好評化だ!
 現代っ子ならばこのアニメを見てもう一度アニメに対する感性を磨くことができるぜ!
 今のアニメがあるのもこういった名作があったことを忘れちゃいけないんだからな!
 マクロスFはみたけどまだ昔のマクロスを見たことがないそこの君!
 ぜひみてみよう!
 

投稿 : 2014/11/24
閲覧 : 289
サンキュー:

3

ネタバレ

たんぽぽの花 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

完成度の高さはピカイチです。

TVシリーズでは色々な男女問題や異星人との戦闘、ミンメイのマネージャーの話とかで、何か嫌な部分が目立ったマクロスでしたが、映画になったこの作品は完成度は、当時の中では1番だったのではないかと思います。
ガンダムの映画版よりも作画、音楽、構成が高いと思いました。
それは、やはり一条ヒカルの行動が優柔不断さが、映画版ではあまり感じられなく、ミンメイやリサもヒカルに対して一途な所でTVシリーズでは出せなかった物がいい感じに変化していたのと、やはり当時のロボットアニメでも
ヒカル達がのるバルキリーのデザインが映画でもダントツに高い完成度を持っていたと思います。TVでも少し登場したブースターパックも映画版で使われているが、背中のブースターが片方がキャノン砲になっていたり新たに独自のデザインで登場していました。そして、やはりマクロスの一番は「歌」です。当時のアニメの中でも挿入歌、主題歌ではこのマクロスがその常識を変えてしまったと言っても過言ではないと思います。
いい曲はドラマから、ではなく、アニメでも歌の必要性が高まった作品です。実際に、マクロス以降のアニメではアニメソングでも当時の売上で人気歌手と互角にまでいく勢いも有り、いまや、アニソンとまで独自の形態を持っています。もちろん、アニメ以外でも良い歌はたくさん有りましたが、子供達が当時のおこずかいで、レコード(懐かしいw)を買うと言う現象は凄い事と思います。値段は700~1000円程度でも当時のお金の価値と今の価値では違います。今で考えると子供の1ヶ月分のお小遣いぐらいの価値があったので、その金額の物を買うのは大人の方が多かったかも知れません。当時はレコードで聴くのが、今はパソコンでもCD、DVD時代もかわりましたが、この作品「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」を見て貰えればわかりますが、今見ても違和感が少なくとても何世代も前のアニメには
思えないほどの完成度だと思っています。
この映画が上映されていた時、まだこの世に生まれていなかった人も結構いると思います。その人たちでも違和感なく見れると保証します。
ぜひ、見てください。マクロスシリーズの火付けになった作品です。
TVよりもこちらをお勧めしたいぐらいです。

投稿 : 2014/08/22
閲覧 : 264
サンキュー:

9

ネタバレ

キョウスケ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

アニオタ人生を決定した作品

ヤマトや999やハーロックなどの松本零士作品、ガンダムなどのサンライズのロボット物、それまでもアニメが好きだったが、マクロスを見て変わった。
TV版と映画版を合わせて、その後のアニオタ人生を決定的にした作品。

ここでは特に映画版について、TV版との比較について評する。

その頃のアニメ映画はTV放送を編集しただけのものがほとんどだった。あのガンダムでも(劇場版Ⅲでは復活した安彦氏が相当作画し直したが)ストーリーや設定はTV版とほぼ変わらなかった。
ところがマクロスの映画は違った。すべてを作画し直すだけではなく、設定やデザイン、ストーリーなどあらゆるところが、TV版の良さを崩すことなく作りこまれていた。

例えば、「エウレカセブン」のTV版と劇場版のように、ストーリーや設定が全く別方向に転換するなど、全然別の作品として造り直されるケースもある。これは賛否が別れるケースも多い。

しかし、この映画版マクロスはTV版の方向性はしっかりと死守しつつ、ありとあらゆるところをグレードアップした。なんといってもこのこだわりかすごい。100%手描きアニメのこの時代に、とてつもない書き込み作画であった。(TV版の作画はしばしば崩壊していた。)

TV版は当初23話の予定だったが、後継作品が遅れてマクロスの放送話数が伸び、36話になった。映画版ではとても全てカバーできないので、ストーリーは27話の最終決戦までの抜粋になり、出会いの展開なども改められたが、三角関係などのテーマはしっかりと踏襲されていた。

バルキリーなどのメカも基本デザインは変わらないが、アーマードやスーパーパックもよりスタイリッシュにリデザインされて、グレードアップした。

TV版ではほとんど登場しなかった敵の敵「監察軍」の替わりにメルトランディ軍(女性軍)が登場して、ゼントラーディ軍(男性軍)の戦争に改められた。
TV版ではゼントラーディも日本語をしゃべっていたが、ゼントラーディ語まで設定された。実はゼントラーディ文字も設定がありアルファベットとの対応表もあった。(プラモにおまけでついていた。)

TV版で使われていた楽曲も(TV版に比べて)短い時間の中で、ちゃんとメドレーとして流れていたし、なんといっても新曲「愛・おぼえていますか」をストーリーにしっかりと関連付けて登場したところも大変にくい演出・テーマだった。

アイドルソングだけではなく、BGMも(TV版も担当した)故羽田氏がオーケストラの壮大な音楽にすべて書き下ろしていた。

やはりマクロスは「歌(文化)と戦争とロボット。それと三角関係」というテーマがしっかりしていて素晴らしい名作。
「ヤック・デカルチャー!」

投稿 : 2014/08/20
閲覧 : 318
サンキュー:

8

ネタバレ

kiss-shot さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

「ヤック デカルチャー!?」

TV版を観てからの視聴

作画はちょっぴり綺麗になってる

内容はTV版ありきで、観てないと意味わかんないだろうな

ちょっと端折りすぎてる

尺の関係で、綺麗に纏めようとした感じが否めない

TV版のオマケのような感じです

何故かフォッカーとスレッガーが被って見える、気のせいだね

「愛・おぼえていますか」聞けたからいいや

投稿 : 2014/08/10
閲覧 : 294
サンキュー:

15

ネタバレ

蓬(Yomogi) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 2.5 音楽 : 4.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

タイトルなし

作画の密度は素晴らしいです。
昨今はシンプルな線で書き込みが少ないデザインが多いので新鮮だった。
やっぱ納豆ミサイルは手書きがいい!
キャラクタも肉付きがよくて艶めかしく絶妙。
こういうスタイルの作画がもうちょっと増えて欲しい。

ストーリーは、マクロスらしい。
キャラクタの行動に突っ込みどころが多い。
ミンメイは小賢しくない、といえば聞こえは良い。アイドルだから大目に見よう。

しかし主人公のはずの輝はいただけない。
軽率、優柔不断、幼稚、設定年齢は18歳らしいがそれにしても「もうちょっと脳みそ使えよ!」と突っ込みたくなった。

しかしそういうリアリティはありと言えばあり。
ティーンの男の子は現実こんな感じだろうし。
二人ともこんな男のどこに惚れたんだ??

歌を主題に持ってきたのは凄く面白い。
ラストも歌に合わせての演出でカタルシスを感じさせる劇場版らしいシーンになっていた。
ミンメイの振りが80年代っぽいのも気にならにほど良い演出だった。

投稿 : 2014/04/14
閲覧 : 285
サンキュー:

5

ネタバレ

Tomo-Q さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 3.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

原点

リンミンメイ、最高でしょ・・・

投稿 : 2014/04/02
閲覧 : 298
サンキュー:

3

ネタバレ

Lovin さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

見た感じ

 VHSビデオで視聴。歌で宇宙を救う話。

 ロボットに変形するバルキリーという戦闘機のパイロットである主人公は、戦闘に巻き込まれ危険な状態に陥ったアイドルのヒロインを救うところから物語が始まる。

 その出会いを切っ掛けに二人の距離は知事待っていく中、違う戦闘中にかつて文明が栄えたと思われる惑星に戦闘員である別の女性キャラと不時着する。

 当時私は幼かったので余り詳しくは覚えていないが、主人公の周囲の戦闘員に焦点を絞った話があったり、作画枚数を増やすことで戦闘シーンに迫力があったことなどは覚えている。

 キャラクタデザインに美樹本晴彦、音楽は羽田健太郎と、ネームバリューのある方がスタッフにおり、ビデオを見せてくれた先輩は凄く興奮していた記憶がある。

 最近の声優さんは歌も歌うが、当時はアイドルのキャラが居て歌を歌うということで本物の歌手を抜擢し、歌手としてはアフレコが上手くできていたと思う。

 マクロスシリーズはその後も沢山生み出されており認知されていると思うが、原点に興味がある方は一時代を築いたこの作品をお奨めしたい。

 蛇足:いつもより長いかも{netabare}

 リンミンメイは漢字で書くと林明美になる、と何かの雑誌で読んだのだが、検索してみると鈴明美になっていて少しショックだ。

 私は当時リンミンメイのLP盤を所有していた。家にビデオデッキはなかったが、プレイヤーはあったのでカセットテープに録音して聞いていた。

 TV版と劇場版とで恋愛面の結末はほぼ同じだが、演出と言うか展開面では全く違うものになっている。

 クライマックスの戦闘シーンでバルキリーがミサイルを発射したシーンをコマ送りにすると、タコハイとバドワイザーの缶が飛んでいる。
{/netabare}

投稿 : 2013/09/01
閲覧 : 379
サンキュー:

25

ネタバレ

八神流古武術(亜種) さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

TV番よりこっちがオススメ

こっちの方がストーリーがわかりやすくまとめられ、尚且つ作画が凄い!
(TVver'はむしろ作画崩k…ゲフンゲフン)

信じられるか?…全部手書きセル画なんだぜ…これ…

当時の作画としてもズバ抜けていたアニメ
やはり変形は男のロマンだな!

最後のリン・ミンメイのデカルチャーっぷり&最終総力戦は感動モノ

男 な ら 見 と け ィ !




パインサラダは…柿崎ぃぃぃぃぃ!!

投稿 : 2013/05/01
閲覧 : 312
サンキュー:

2

ネタバレ

南のエデン さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

宇宙からのラブソングでしたw

劇場版ということで感じたのは、やはり絵が綺麗でしたねw


テレビ版では時々絵が手抜きに見える回があり、見ないふりするのがたいへんでした^^


色使いもさすがに綺麗で良かったとおもいました。でも、さすがスタッフ遊び心もあり、ミサイルにタコやチューハイの落書きがあったりするなど見つけて笑ったりできましたww


この作品では設定にあまり変化はなく、ただゼントランとメルトランで抗争を繰り広げていました。ボドルザーさんやラプラミズさんが戦艦になってて、少しかわいそうな気もw


この劇場版でもロイ・フォッカー大佐死んじゃいましたね::


今回は男前な死に方でしたが、クローディアさんかわいそうだったな::


マクシミリアンとミリアの恋はもう語るまでもないですねw


今回は輝くんの男前ぶりが目立って良かったです^^


優柔不断が売りなのかと思えた時もあったのですがw


ラストの愛おぼえてますか?はもう感動でした^^


とても納得の作品なのでしたww^^

投稿 : 2013/01/13
閲覧 : 362
サンキュー:

11

ネタバレ

hiroshi5 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

傑作は時を経ても傑作で在り続ける。

TVシリーズを見ていないので比較はできないのだが、今作品が傑作中の傑作であることに違いはないだろう。

マクロスの定番である歌と三角関係を見事なまでに描き、内容も理解の範疇を逸脱しない範囲で上手く抑えている。

物語に関してはマクロスがいかなる世界観の上で成り立っているかをある程度把握していれば問題なく理解できると思う。それ以外の人は別のマクロスシリーズかwikiでも調べてから見る事をお勧めする。
劇場版とあって、やはりはしょっている部分が多いのはTVシリーズを見ていない私でも分かる。
その分世界観に関する説明も手抜きになっているのは否めない。

打って変わって、作画は素晴らしいのひとことに尽きる。素人にでも分かるであろうヌメヌメの動きである。
細かい部分までキレイに描いていて、ヌルヌル動く戦闘機やミサイルには圧巻される。


歌もまた素晴らしい。プロトカルチャー時代に流行ったとされる「愛・おぼえていますか」が50万年周期の敵同士を繋げるのに相応しく、2012年の今聞いても心を動かされる。
最後に流れる「天使の絵の具」もアニメ界に残る名曲だ。

この作品を見ると、良作というのは時代の流れによって変わるものではないことが良くわかる。

確かにコンピューターグラプフィックを使った現代のアニメの方が絵は奇麗だ。
しかし、アニメはそれだけではない。昔の作画には昔ながらの良さがある。そして何よりも当時作られた時代というものを反映している一種のタイムカプセル的役割を持っている。

古い作品を沢山見ている訳ではないので大したことは言えないが、以下のことは確信を持って言える。

傑作は時を経ても傑作で在り続ける。

投稿 : 2012/10/24
閲覧 : 325
サンキュー:

15

ネタバレ

アップルパイ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

タイトルなし

マクロスシリーズで1番好きかな

投稿 : 2011/12/04
閲覧 : 340
サンキュー:

1

ネタバレ

じょー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

リン・ミンメイの悲哀と喜び

遺跡で朝を迎え、髪と服を整える早瀬未沙の仕草の意味が分かったとき、僕は大人になりました。

マクロスシリーズのベストテンを作り、この作品に対する思いが結構大きい事に気付かされ、書き始めました。自分の人生において、天空の城ラピュタに次いで、再生回数の多い作品です。

時代背景ですが、この年のアニメを象徴するのが「風の谷のナウシカ」です。ガンダムではZの前年にあたります。他の方もコメントされていましたが、後付けで2031年の映画という設定がなされています。TVが2008年の史実。”主役リン・ミンメイ”というキャッチからも、劇中劇を臭わせていました。作画監督、美樹本晴彦、板野一郎、原画筆頭に庵野、メカに出渕裕、音楽に羽田健太郎という贅沢な時代です。

TV版とは異なるストーリーで、ミンメイのキャラクターは、けなげな女性。未沙はずるさを持つ、大人の女性という位置付けです。正ヒロインは、TV版とは異なり美化されたミンメイと言ってよいかと。TV版のストーリーをはしょりながら進めて行きますので、ストーリーに若干無理があったりしますが、そこはご愛敬。

まず作画ですが、これは手書きのアニメとしては当時、最高傑作といっても過言ではない出来かと。ナウシカと比較しても遜色ありません。板野サーカスの弾道、ヴァルキリーの動き、どれをとっても素晴らしいです。本作ではスーパーに代わり、ストライクヴァルキリーが用いられていますが、重厚かつ美しく洗練された機体です。歴代でも、YF-19イサム機、VF25Sオズマ機、VF-0フェニックス、ロイ・フォッカー機に並ぶ四天王と個人的に思ってます。

そして何より圧巻は、ラスト直前8分間の、リンミンメイによる主題歌に乗せての突撃シーン。戦闘シーン、セリフ、そして歌の全てが、アニメ史上に残る名シーンです。直前に輝の気持ちを確認した心の動き、それを感じさせない、明るい歌声。ブリタイの演説「リン・ミンメイの歌を聴く全ての者に告げる、、」に対して、歌手としての喜びを爆発させる美しい笑顔。そして、輝と未沙のフラッシュに重ねられる、ミンメイの「もうひとりぼっちじゃない」のフレーズ。ここでの心情は直接的に表現されていないのに、ミンメイの悲哀と喜びが伝わって来るようでした。ラストシーンには、成功を収めたミンメイの「天使の絵の具」で希望と未来を示します。

TV版でステーキを食べ損ねた柿崎は、ここでもあまりにあっけない死に方をします。「柿崎ぃぃぃぃ」柿崎について語り出すとレビュー一つ書けてしまうので、ここらへんで。

とにかく、当時のアニメの中では必見の作品だと思います。フロンティアを見てマクロスシリーズに興味をもたれた方、是非ご試聴を。マクロスFの見方が変わり「ヤック・デカルチャー」と叫びたくなること請け合いです。「涙がとまりませんよ」

投稿 : 2011/08/14
閲覧 : 482
サンキュー:

16

ネタバレ

kain さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

タイトルなし

◎「今あなたの声が聞こえる ここにおいでと」
kainのアニメ暦 1984
今回は劇場版『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』です。
kainは映画館に行って、ビデオを買いました。

監察軍が葬り去られた作品。
その点はガッカリですorz

柿崎は早かった。
カムジンは早いけれど カッコ良かったです。

作画も綺麗だし、テンポも好いしで名作ですね!

投稿 : 2011/08/09
閲覧 : 568
サンキュー:

3

薄雪草 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

投稿 : 2024/11/18
閲覧 : 0

「ひろ。」 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/10/04
閲覧 : 1

santaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/09/30
閲覧 : 1

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/05/16
閲覧 : 5
次の30件を表示

超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますかのレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますかのレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら こちらのフォーム よりお問い合わせください。

超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますかのストーリー・あらすじ

50万周期にわたり大宇宙で抗争を続ける巨人族の二大勢力、男のゼントラーディ軍と女のメルトランディ軍。西暦2009年、その戦火は地球にも及び、ゼントラーディ軍の奇襲をうけた地球統合軍の巨大宇宙戦艦SDF-1マクロスは、脱出時の動力不調から太陽系外周部へ飛び出すこととなる。追撃をうけながら地球への自力帰還をめざす航海の5か月目、土星の衛星タイタン宙域から物語は始まる。地球を離れる際避難した5万8千人の民間人は、広大な艦内に市街地を建設し生活を営んでいた。バルキリー隊パイロット一条輝はアイドル歌手リン・ミンメイや、上官早瀬未沙と近しい関係になっていく。そんなありふれた日常風景が、接触した巨人族たちの規律に思わぬ混乱を招くことになる。(アニメ映画『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
1984年7月21日
制作会社
タツノコプロ
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B6%85%E6%99%82%E7%A9%BA%E8%A6%81%E5%A1%9E%E3%83%9E%...
公式サイト
www.macross.co.jp/
主題歌
《ED》飯島真理『愛おぼえていますか』

声優・キャラクター

飯島真理、長谷有洋、土井美加、羽佐間道夫、小原乃梨子、神谷明

スタッフ

原作:スタジオぬえ
監督:石黒昇/河森正治、企画:ビックウエスト、ストーリー構成・脚色:河森正治、脚本:富田祐弘、キャラクターデザイン:美樹本晴彦、プロダクションデザイン:宮武一貴、作画監督:美樹本晴彦/板野一郎/平野俊弘、音楽:羽田健太郎

このアニメの類似作品

この頃(1984年7月21日)の他の作品

ページの先頭へ