テングタケ さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
「ペルシャがすき」は全巻持っていました。
漫画版は面白かったなあ・・・。
えっと、本作は主人公があんまり可愛くないです。原作では確かペルシャは高校生でしたが、本作では小学生に幼女化されています。しかも野生児だということで(その辺の説明が無いぞ!)、さらに性格や知能は幼児化され、自分勝手・わがままぶりは園児レベルです。「やーのやーの」じゃねえ!
しかもそれを取り巻く御学友どももわがまま放題なサイコパスばかりです。前作では、敵キャラを含めみんないいキャラばかりだったのに、今作は本当に腹が立つヤツらばかりです。ストーリーも度々胸糞レベルの話があるので(六つ子の話、ルンペン腹話術師、よよ子&紀信の話全般、デブメインの話等々)、見ているのが辛かったです。
しかもマスコットの河童まで可愛くない。子猫とかモモンガと違ってカッパだよ?あいつら両生類で(多分)、始終ヌメヌメしてるんだよ?千葉繁とかうるさいしオカマとかキモイし。途中からモフモフのイエティみたいなやつが出てきましたが、ほとんど意味が無かったです。
前作に近い立ち位置のキャラを何人も前作の声優が続投してるのも、なんか安い感じ。人気シリーズ必殺仕事人の繋ぎ番組に秀とか勇次とかが出てくる感じです。
超名作である前作も、大事な話以外はどうでもいい展開が多かったですが、そのどうでもいい展開のみで構成したのが本作という感じ。ハートのエネルギーを集めるとかどうなったんだ。最後の方で正体を現す妖精のボス(の部下)の姿が始終デビルマンかガッチャマンのボスみたいだったのが笑えました。
前作で魔法少女物は新しい時代に突入したはずなんですが、本作はミンキーモモの時代に逆戻りしてます。前作より子供受けを狙ったんでしょうね。愛染と不動が学と力という名前に変えられたのも子供向けだからでしょうね。まあ属性は分かりやすくなりましたが。前期の「ペルッコラブリンクルクルリンクル」も大概ですが、後期から「クルクルピカリンクルピカリン」という頭が沸いたような呪文に代わりました。そう言えば魔法使いプリキュアでも「フルフルリンクル~」って言ってましたね。
とまあ、褒めるところを探すのが難しい本作。ですが、1期オープニングだけはベタ褒めしたい。楽曲の良さもさることながら(ストーリー中に何度も出てくるピアノアレンジもいいです)、そのアニメが素晴らしい。宙を舞う紙飛行機に飛び乗る河童たち、それを追いかけるペルシャ、そして大空に羽ばたくカモメ。ここまでの一連の動きは完璧。その後のコメディレリーフもペルシャらしくて好感持てます。そして、電車のドアによりかかるペルシャ(本体)とガラスに映るペルシャ(変身後)。街灯を通り過ぎるたびに消えつ現れつする虚像がなんともエモい!アニメ史上でもかなり上位にランクインするOPアニメーションだと思います。
2期はねえ・・・。なんかスカした歌詞だと思ったら秋元康かよ・・・。アニメもペルシャ(大)の目元ドアップとか意味不明で、なんか不愉快で毎回早送りしてました。
というわけで、やっとペルシャ観終わったので本命の次作を視聴開始します。もしかして2度とこちらの世界に戻ってこれないかもしれないという危惧を抱きながら・・・。