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「もののけ姫(アニメ映画)」

総合得点
89.8
感想・評価
2053
棚に入れた
13339
ランキング
72
★★★★★ 4.2 (2053)
物語
4.2
作画
4.3
声優
3.9
音楽
4.2
キャラ
4.1

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もののけ姫の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

*marisa* さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

キスシーンがあったよね!?

アシタカとサンの恋の行方がひたすら気になって見てましたww

アシタカイケメンだなぁ…

てかキスしてたよね!?

あれびっくりしたわw叫んだww

投稿 : 2014/07/31
閲覧 : 267
サンキュー:

0

ネタバレ

リッち さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

人間側と自然側の話し。

✱すとーりー✱

エミシの隠れ里に住む少年アシタカは村を襲った「タタリ神」に
死の呪いをかけられる。そのタタリ神の中からでてきたものは
鉛の塊だった。肉を切り裂き、酷い痛みと苦しみを与えたその鉛。
西で何かが起こっている...。アシタカは己の運命を見定めるため
はるか西方の地を目指して旅立つ。森を抜けたところにある村では
大勢の武士が農民を襲っていた。農民を救うべく弓をつがえた
アシタカの腕がブヨブヨと不気味に蠢く。 アシタカの放った矢は
武士の腕と首を奪った。呪いのアザが濃くなったことに気付くアシタカ。

さらに西の村でアシタカはジコ坊という僧侶に出逢う。
西の土地の話を聞いたアシタカは「ししがみの森」を目指し旅立つ。
「ししがみの森」にたどり着いたアシタカは傷付いた人間とコダマと
大きな山犬を見つけた。 傷付いた山犬に駆け寄る少女サン。
山犬の血にまみれた彼女は美しかった。アシタカは名乗りをあげ
彼女に正体を尋ねたがサンは「去れ」と言い、山犬に乗って去ってしまった。

「ししがみの森」を抜け、そこでアシタカが見たものは
山林を開拓して鉄を作るタタラの民とその長エボシ御前、
森を守る山犬一族、そして山犬として生きる人間の少女サンであった。
アシタカはその狭間で、自分が呪われた理由を知る。
やがて、森を守ろうとするもののけたちと、もののけの長
「シシ神」を殺そうとする人間の壮絶な戦いが始まる。

アシタカの呪いの原因であるタタリ神を生み出したのはエボシ御前だが
彼女を頼りに生きている人間はたくさんいた。
「森と人、双方生きられる道は無いのか」 アシタカは
その答えを見つけるべく、走る。


✱かんそう✱


金曜ロードショーでやっていたので久しぶりに観ました。

わたしはジブリで1番もののけ姫が大好きです。
世界観や「生きる」ということ。とても深いです。
+アシタカがとても好きなのもあります←

これを見るとどちらも正義のために戦っています。
エボシもタタラ場のみんなを守るため
サンは自然を守るため。
どちらも大事なことでありそれは対立してしまいます。
エボシは少し野心が強すぎてしまったところがあるかなとは思いますが。
サンも頑固な故話しを聞かないところもありましたし。
どっちもどっちなのでしょうね~。

そこにアシタカが間に入り「供に」という言葉を教えていってます。

それはこれからの私たちにも関係してくるお話しです。


ジブリは見終わるととても心に何かを残してくれる作品ですね。

投稿 : 2014/07/04
閲覧 : 332
サンキュー:

18

ネタバレ

nonopoo さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

一番心に残るジブリアニメ

たしか「生きろ」がキャッチコピーだったジブリの名作。
当時学生だった私は学業で落ちこぼれ、塾をさぼって何となく映画館へ。
そこでこの映画を見て衝撃を受けたのを今でも覚えています。結局映画館で4回見たのかな。

といっても当時、何に衝撃を受けたのかはよくわかりませんでした。
正直サンの声については微妙に思っていたし、ラストも感動的というわけではなく、誤解を恐れずに言えば「共倒れ」の印象。
確かに作画や音楽は素晴らしかったですが、お金があるジブリなのだから当然とも言えました。

ただ、なにか響くものがあった。
思春期の私が心揺さぶられるものがあったのです。

そして大人になった今、改めて見た結果、やはりこのアニメは名作だと感じました。
中身を語り始めたら長くなるのでやめますがw

「世を呪い、人を呪い、それでも生きたい」
「生きてりゃなんとかなる」
私もがんばって生きていきます。

ただひとつ残念なのは、このアニメは映画館で見た方がいい!
音楽も映像も迫力が違う!

投稿 : 2014/07/03
閲覧 : 223
サンキュー:

7

ネタバレ

青陽 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

国破れてサンがあり

 鈴木Pの暗躍により今のタイトルに変わったが、もともと宮崎駿は『アシタカせっ記』というタイトルにする予定だった。
アシタカが各地を旅し見聞きしたことを記した物語、そんな意味だったはずだ。ガリバー冒険記よりはセンスよく感じる。そして物語冒頭で流れる同名の曲は久石譲の楽曲の中でも五本の指に入る名曲だと思う。

この物語はいろいろな見方ができるが、主にアシタカとサンについて書いていこうと思う。ちなみに『アシタカとサン』も素晴らしい名曲!



サンとアシタカのラブストーリー

1なぜアシタカはサンを、サンはアシタカを助けたか?
 たたら場に奇襲を仕掛けたサン。命を粗末にするな!とアシタカはサンをかばい、腹に火縄銃をぶち込まれながらも彼女を助ける。まあ助けたのはサンだけでなくエボシもだが。アシタカは腕に刻まれた呪いと闘い、タタリ神の憎悪を感じるゆえにか、憎しみの心を悲しみ、すべての命を救おうとする。もののけ側の想い、人間側の事情を知った上で双方の歩み寄る道を模索しようとしたからだ。
 サンを救ったことにはそれ以外にも理由が考えられる。ひとつは、やはりサンが美しいことにあるだろう。みなさんは二次元の美少女ばかり見て感覚が麻痺していないだろうか。大事なことなのでもう一度言おう、サンは美しいのだ。『風立ちぬ』の菜穂子が儚い美しさなら、サンは気高く強さを伴った美しさだろう。それだけでも命を助ける十分な理由になると思うが、もうひとつ!作中におけるサンとアシタカの境遇は非常に似ていると思う。
 モロが言うように
サンは山犬にもなれぬ、人間にもなれぬ哀れな娘だ。神々の怒りを恐れた人々によって生贄として山に送られ、山犬に育てられた。現実でも狼に育てられた少女が話題になったことがあるが、あのケースと根本的に違うのは育ての親……ただの狼か、人語を用い思考し未来を憂うことのできる尊く賢い山の神か。ただの狼と生活を共にするならただ生きることに必死だろうが、モロに育てられたサンは人間との会話に何の問題もなく言語を使い、二本足で歩き、道具を用い、服も着ている。人間のようでありながらも人間と異なるのはサンの思想と価値基準。山でもののけに育てられた彼女は
手前勝手な行いで自然を傷つけるたたら場の人間が許せない。しかし、自分もそんな憎むべき人間なのだ。アイデンティティの壁、ただの狼に育てられればぶつかることもないはずの壁だったろう。
 そしてアシタカ。彼もまた狭間に生きる人間だ。タタリ神からその身に呪いを受け、それにより人間離れした異常な力を得てしまっている。もののけ達の憎悪をその身で実感し、人と人ならざるものの中間のような状態で己の運命を見定めようともがいている。アシタカにとってサンは他人のように思えなかったはずだ。

 「行ってしまわれた……」
たたら場を後にしたアシタカとサンだが、アシタカが受けた傷は深く、倒れてしまう。最初はアシタカを殺そうとするサンだが、最終的には山犬を宥めて彼の命をシシ神に託すことにする。アシタカのあのセリフを聞いたからだ。
先にも書いたが、サンは見た目こそ人間だが心は山犬として育った。たたら場の連中からしてみればモロとその子どもの山犬が三頭いるようなものだろう。そんな曖昧な存在だから、言葉は話せても人間と会話したことはこれまでほぼなかったことだろう。会話相手は山犬ともののけ達だけ。人間であることを嫌悪し、山犬になろうとした。山犬こそが気高く賢く美しい、目指すべき姿。山犬のように毛皮を身にまとい、山犬の牙のようにナイフを武器として。それでも、自分は山犬ではない。醜い人間である。モロもサンを愛しているものの、彼女を表現するときに「哀れで醜い可愛い我が娘」と述べている。サンは自分を美しいと思ったことは一度もなかっただろう。しかし、そんな彼女をアシタカは美しいと言った。この場面でサンの人間としての一部が目覚めたとともに、アシタカというこれまでと違う人間に興味を抱いたのだろう。
 こうして互いが互いの命の恩人となったのだ


2なぜアシタカはカヤからもらった大事なお守りをサンに渡したか?
 このシーンまでの物語を見てきた視聴者は、アシタカという立派な漢が軽い気持ちでサンにお守りを渡したわけないことはわかるだろう。
そもそもアシタカにとってカヤはどういう存在だったのだろうか?
見送りを禁じられていたにもかかわらず、カヤだけがアシタカの旅立ちに立ち会った。普通に考えれば、タタリ神に襲われそうなところを助けられたから。そして自分を助けたがためにアシタカは呪いを受け、村を出て行かなければならなくなったから。しかしそれだけか?感謝や罪悪感から「いつもカヤは兄様を思っております」なんてローラ姫のようなセリフがでてくるだろうか。カヤはアシタカを兄様と呼び慕っていた。村の娘のためとはいえ、タタリ神に手を出すのはよほどの覚悟が必要だったはず(そんなこと考えている余裕はなかったかもしれないが)。もしタタリ神の襲来もなく平穏に暮らしていればこの先二人は結ばれていたのではないか。
 ほぼ出番が無いので気づきにくいがカヤはサンと声優が同じだ。意味なくそのようなつながりを持たせはしないだろう。もう村には戻れない、結ばれることは決してないからせめてもの代わりにカヤはあのお守りをアシタカに渡した。そしてアシタカは西へ旅を続け、行き着いた先で出会ったのがサンだ。彼にとって彼女はカヤと同じような存在になる、声がそれを示しているのではないだろうか。そう考えると川辺で遭遇した時にサンの声を聞いて、アシタカに何か思うところがあって彼女のことを気にするようになったのではないかとより納得がいく。
 決戦前夜、モロとの会話からもアシタカがサンとともに生きていこうと考えていたことがわかる。そう心に決めたからこそ、今までの感謝も含めて大切なお守りをサンに渡すことにしたのだろう。ワンピース東の海編でアーロンパークに向かうルフィがナミに麦わら帽子を預けたのもけっこう似たような理由だと思う(ルフィは仲間として、だけど)





薄れゆく神々への畏怖、人の業、自然は消えゆくのか

当たり前だがもののけ姫はフィクションであり、正史ではない。しかし、人間の行いとしては間違っていない。映画を見て人間は酷いと思っても、そうやって生活を発展させ、その恩恵を受けて生きてきたのが自分も含めた人間である。はたして彼らの行いは罪だったのか。強欲は七つの大罪の一つだが、欲がなければ向上心も生まれず、そもそも文明の発展・技術の進化はなかっただろう。もしその行いが罪だったとしても悔い改めることができるのが人間のいいところだ。
 いま私たちの身近にある自然は人間の手によって植え替えられてできたものであり、シシ神の森のような古代からある原生林ではない。ラストでシシ神の森が消滅し、下草と潅木だけの草原のようなはげ山になってしまったのはまさしく人間の強欲がもたらしたものである。
しかし現在において里山と呼ばれる自然は、人の手が加えられることで自然の力だけでは生まれることのない豊かな生態系が育まれている。シシ神がアシタカの呪いを消したのは、彼が自然と人の共生、その導き手となることを願ったからではないか。サンが言うようにシシ神が消え、すべてが終わってしまったのではない。全てはここから始まるのだ。たたら場が崩壊し、神々が姿を消しても、サンやアシタカ、エボシたち人間と大地は残されているのだから。
 もし「呪い消えたんなら村に帰ればいいんじゃね?」なんて思った人がいたらその人は何もわかっていない。おおいに反省すべきだ。
呪いが解けようが解けまいが、もう故郷の村には戻れない。村というコミュニティを抜けること、断髪の儀はそんな単純なものではない。大相撲だって断髪式を行ったあとに「やっぱ体調よくなったんで戻りまーす」なんて人は居ないだろう。
これからアシタカは彼の地で起こりうる事柄を曇りなき眼で見定め、行動を選択し続けていくはずだ。たたら場で生きながら、そしてサンとともに生きながら



完全なる蛇足
DVDに収録されている英語吹き替え版はおすすめできない。もののけ姫の雰囲気ぶち壊しだから!日本人に生まれてよかったと改めて思った。

投稿 : 2014/06/22
閲覧 : 524
サンキュー:

13

ネタバレ

たんぽぽの花 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

変則的な、の!

宮崎駿先生の作品で本人曰く、構想し制作するまで約20年かけた作品だそうです。それだけでも凄い!0歳児が成人式するまでの時間月日と同じだけ
考えて、作った『もののけ姫』!あれ?と気付く人は凄い!
そう、宮崎駿先生の作品は名詞と名詞の間に『の』と言う字が入るのです。
でも、本作品は、『の』と言う字は2つ使われますが、名詞とすれば、
本来は『もののけの姫』となると思うのですが、本作品は『もののけ姫』
実は調べるとひらがなで、もののけと思われがちですが、漢字では
『物の怪』とされているのです。なので、疑問に思った人は法則はあっていると言う事を理解しましょう!『物の怪姫』だと余計に複雑になるので、
ひらがなで『もの・の・け姫』となり『もののけ姫』となると言う訳です。

作品の内容はあえて紹介しません。それは映像や音楽や細かい所まで多々に
力の入った作品で、~~~~~~~~~~って説明する自信も
自身にも思い出多き作品で見てもらたい!が大きいからです。
数々の作品の中でも私はこれが、一番自分的に好きな作品なのです。
まあ、べた褒めのコメントなんて見ても面白くないでしょうし(笑)
これだけは、言っても良いかな?主人公はサンとアシタカと言うのですが、
私とアシタカは一文字違いなのです。嫁がぽつりと、『一文字違うと
こんなにちがうの?』と、呟きました。おい!!!と突っ込みはしたが、
本当に一文字で違うな~~と納得もしてしまいました(笑)

ここからは余談ネタバレにしますが、ネタバレの話ではありません!
少し違った方向性の話なので、興味のある方のみ見て下さい。
{netabare}株や投資家の間のお話です。
まあ、映画の放送は人気のある映画放送局で時間もしっかりとれてさまざまな映画を放送するのですが、ある時に週末にジブリの映画が流れると株価に影響が大きく出ると言う事に気付いた人がいたのです。本人は軽い感じだったと思いますが、所が過去を放送日とその後の株価の変動が約8~9割も当てはまっていたそうです。一部の人がそれで、ジブリの放送日に合わせ利益を出し損失を抑えると言う奇妙な都市伝説が出来たのです。専門家は相乗効果的でみんながそう思い損をしないように気をつけると、余計に信憑性がでる→ますます信じる人が増えると言う悪循環を生むのです。でも実際に投資家は、週末にジブリが放送予定に入ると不安になるそうです。逆にその日だけで約200万円利益を出した人も居たそうです。真実は?{/netabare}

投稿 : 2014/05/30
閲覧 : 320
サンキュー:

5

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0
物語 : 1.0 作画 : 1.0 声優 : 1.0 音楽 : 1.0 キャラ : 1.0 状態:途中で断念した

意味がわかりませーん

じぇじぇじぇ 駄作

投稿 : 2014/05/11
閲覧 : 236
ネタバレ

えびぃ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

黙れ小僧!

ジブリにしては普通すぎた。

投稿 : 2014/04/19
閲覧 : 207
サンキュー:

0

ネタバレ

無毒蠍 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

スタジオジブリの傑作!日本が世界を魅了できる、数少ないアニメ作品の一つだと思います。ジブリが「美女と野獣」をリメイクしたかのような世界観が素敵です。

むかし、この国は深い森におおわれ、そこには太古からの神々がすんでいた。

人間から蹂躙され「タタリ神」と化した森の主に
死の呪いをあたえられた少年アシタカが西の国へ赴き、
人と人、獣と獣、人と獣…それぞれ共生できる道を
勇気ある行動力と揺らぐことのない信念によって指し示していく物語です。

今まで観てきたジブリ作品の中で最も幻想的で少しグロくも一番面白い作品でした。
人の腕が千切れたり今までのジブリではあまり見ない凄惨な描写もありますが
その描写が「もののけ姫」という作品内での現実を教えてくれてます。
幻想的な世界観の美しさとそこで暮らす者たちの醜さとのコントラストが面白い。

ジブリ作品の中では珍しい男性主人公のアシタカ。
主人公役の声優さんは風の谷のナウシカでアスベルをやってた方です。
アスベルのころに比べると成長が著しいですね。

このアシタカという少年はその身に死の呪いを宿しながらも絶望することはありません。
なぜ西の森で暮らしていたはずの主が「タタリ神」になったのか…
どうして自分たちの里までやってきたのか…
なぜそこまで人間を憎んでいたのか…西の国で何があったのか…
それらの原因を右腕に「タタリ神」の呪いと
憎しみを宿したアシタカは探っていきます。
何をしたところでアシタカが死ぬことに変わりはないのかもしれませんが
それでもアシタカは見極めたかったんですよね…
森の主を殺めた責任と主の憎しみを受け継いだがゆえの行動なのかもしれません。

内容はシンプルながら奥が深い。
この世界で暮らしてるもの同士の争いと憎しみを描写しつつも
その世界にある、ほんの少しの優しさも描かれてます。
狂気に満ちた世界で自分を見失うことのないアシタカが
作中で魅力を存分に発揮し、
今までにないジブリ作品としての基盤をつくってます。
なかでも中盤でタタラの民からサンを救出するシーンのアシタカは
本当にかっこよく、作中屈指の名シーンだと思ってます。
他にもモロとの掛け合いシーンは有名ですし、
侍との戦いのとき相手が射ってきた矢を素手で止め、
自分の矢として射る姿もカッコよかったですね。
そんな再利用ありかよ、とw
何気に侍のセリフでアシタカの「押し通る!」に対して
「こいやあああ!」と言ったのが好き(笑)
あの侍のセリフはかっこよかったw無駄にやる気になってる侍w
こんな感じで非常に名シーン名台詞を多く生み出してるキャラクター、作品なんですよ。
それはアシタカの存在に限らず、サンなど他のキャラクターもそうですし、
もののけ姫という作品を構築する世界観がそうさせてるんだと思います。
端正な顔立ちとは裏腹にその身に呪いを宿し、
その呪いを鬼の形相で封じ込める姿は
さしずめ「美女と野獣」でいうところの野獣かな。
ジブリの三大男性キャラクターといえばムスカ、マルコ、アシタカだね!

物語のタイトルにもなってる「もののけ姫」のサン。
モロに恐れをなした人間がモロの気をひくために捨ててった人間の子供。
犬神モロに娘として育てられ、いつからか「もののけ姫」と呼ばれるようになった。
獣に育てられただけあって身体能力はすさまじく並の人間のそれではありません。
でもしょせん15歳の少女なのか知恵を使う人間の前では厳しい場面が多いです。
この作品は獣が徒党を組んで人間を襲ったり獣の愚直さ荒々しさを描写してますが、
それ以上に人間の狡猾さと恐ろしさを描いた作品でもあるんです。
人間から見た人間の醜さと獣から見た人間の恐ろしさを
それぞれの視点から楽しむことのできる稀有な作品ですよね。
サンもそんな人間を毛嫌いし森を蹂躙するエボシを終始殺そうと狙ってました。
大嫌いなはずの人間アシタカに命を救われ戸惑うサン…
「生きろ…そなたは美しい」
そんな事まで言われさらに困惑(笑)
そしてサンはアシタカを生かしました。
モロはサンについて「哀れで醜い可愛い我が娘」と言ってましたが
そこに「優しい」も加えておいてほしいかな。
共生する道への第一歩を踏み出したのは何気にサンが一番最初だったかもしれません。
「美女と野獣」でいうところの美女…「そなたは美しい」
アシタカの一言がすべて物語ってますね!

「アシタカは好きだ、でも人間を許すことはできない」
当然です、この言葉こそがサンが人間である証明な気がしてならない。

この作品の脅威として描かれてる人間の筆頭がエボシ様。
女性キャラなんですが女性キャラクター独特の怖さというものがあり、
印象的なキャラでした。
力強く、たくましい女性が多く登場するんですが
女性が戦う力をもったらいかに恐ろしいか実感。
男の存在が霞むどころか必要性すら感じなくなります(汗)
人間が住みやすい環境をつくりだすために
邪魔な存在を根こそぎ排除してってる女帝。
タタラの民からの信頼はあついが物語が進むにつれ自分を見失ってるように感じました。
最後はモロに片腕を噛み千切られそれまでの行いの代償を支払いました。
絶命したかのように思えたモロが最後の最後で一矢報いた形になりましたね。
最後はアシタカをタタラに迎え一からやり直すそうです。
アシタカが側にいるならもう大丈夫だよね、きっと。

人と獣との共生の前に
まず人と人との共生から始めるという良い終わり方だったと思います。

「いや参った参った。馬鹿には勝てん。」
アシタカの無鉄砲さにしてやられたジコ坊の言葉。
チャンチャン♪というSEが聴こえてきそうなオチのセリフです(笑)
そう、これだけカッコいいアシタカですが馬鹿だったんですよ。
最初から最後まで馬鹿みたいに共生を訴え続けてきたアシタカ大勝利のラストでした。
しまいには呪いまで消えてくれて馬鹿ってすごいのね…

視聴したのはブルーレイ版です。
まぁジブリは大抵ブルーレイで観てます。
とりわけ「もののけ姫」という作品は古来の日本を舞台にしてるかのような
世界観で木々や水のせせらぎ一つとっても美しくブルーレイで映えます。
こういった美しい日本の在り方を描写した作品は
日本が世界に誇れる数少ないアニメーションの一つだと思ってます。
「魔女の宅急便」などを観て海外の街並みに憧れる日本人がいるように
「もののけ姫」を観て日本の世界観に魅了される外国人もいると思うんです。
まさにこの作品こそジャパンアニメーションと呼ぶに相応しい内容だったと思います!

最後に心のオアシス、トキさんの好きなセリフ。
「生きてりゃなんとかなる!」

【A+85点】

投稿 : 2014/04/14
閲覧 : 341
サンキュー:

6

ネタバレ

うーぽんた さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

すごい面白かった!

自然と文明の共生は難しいねってお話。

ジブリでbest3に入る良作だと思う。動物と人が会話してるのってなんか楽しいね。あしたかー。

好きなキャラクターはサン

投稿 : 2013/10/20
閲覧 : 232
サンキュー:

3

ネタバレ

木原 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

宮崎ワールド

宮崎駿が最後の作品にしようとしていただけにテーマの自然が強調されている長編になっている
また米良がヴォーカルのもののけ姫も素晴らしい

投稿 : 2013/07/16
閲覧 : 188
サンキュー:

4

ネタバレ

hiro-hiro さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

神様のいなくなった世界で僕たちは・・・

神頼み、神のみぞ知る・・・
神様に関わる言葉はたくさんあります。

熱烈な信者でない僕たちにとって、神様ってどんな存在なんでしょうか。

劇中に、シシガミが殺されるシーンがあります。
すごく印象に残っているところです。

シシガミを殺したことは、これまで人間が「神と呼ばれるもの」にしてきたことの象徴的なものだと感じました。

そして、もう決して神様のせいになんてできない。
自分たちでしたことの責任は、すべて自分たちで負っていかなくてはいけない。
そんなとても厳しい世界に私たちはすんでいることを、ちゃんと自覚してください。

そんな監督からのメッセージが伝わってきたような気がしました。

ほかにも見所はたくさんだし、エンターテイメントとしても一級品ですね。

投稿 : 2013/07/03
閲覧 : 264
サンキュー:

13

ネタバレ

yokumra さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

サンってさ・・・

狼に育てられた少女を連想した。
不思議だ、何故彼女らは言葉をしゃべれるのだろう。
細かいことはさておき、レビューを。
地をはうイノシシの歩兵がキモかったのをよく覚えてる。
あと、サンの口うつしシーンとか
アシタカがサンを抱き寄せるシーン。
(そんなシーンばっかかよ)
で、結局全部ぶっ壊していちからやり直せってことですね。
作品の展開は面白い。
冷静に振り返るとあまり重い深いメッセージが
伝わってこない。
自然を大事にしろ、であと何が言いたかったんだ。
全部パーにしてもまた出来上がるのは
同じやつでしょ。
だったら、はじめから全壊することなかったのに。
それとも、精霊のことはそっとしておいてくれって
言いたかったのかな。
あれ…この作品結構、謎が多い。

投稿 : 2013/06/22
閲覧 : 328
サンキュー:

7

ネタバレ

ナッキー0804 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

はじめて観た、ジブリ作品。

初めて観たジブリ作品のうえ、多分20回以上は観ているだろう。
『宮崎駿』さんの作品は、登場人物一人ひとりの個性がはっきりしているような気が・・・・。なので、他作品とかぶることはあまりないので、観やすい。

主人公・『アシタカ』・・・・私は結構好きなタイプ。友達だったら・・・・。でも、最後周辺の
『会いに行くよ。ヤックルに乗って。』みたいなことを言うシーンがありますが、『ヤックルに乗って』はいるのでしょうか?私は毎回笑ってしまいます。

私的には、もっと、『サン』と『アシタカ』のイチャイチャした場面が観たかったなぁという心境です。

投稿 : 2013/06/04
閲覧 : 266
サンキュー:

6

ネタバレ

ちゃいにーず☆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

サーーーン!!

ジブリの中で一番すき!!
もー10回は見てる!ってか何回みてもはじめと同じくらいおもしろい!!
ジブリさいこー!!

投稿 : 2013/04/10
閲覧 : 245
サンキュー:

8

ネタバレ

★ほのぽん★ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

森の神々と人の戦い

テーマは「生きろ」。


ジブリ作品としては珍しく難しく、

生死の表現が随所に見られトトロやラピュタとは

一線を画する内容なっています。

投稿 : 2013/03/24
閲覧 : 297
サンキュー:

12

ネタバレ

ヒロトシ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

はみ出し者達の紡いだ歴史

映画館で見ましたが、小学生だったので話は本当に分かりませんでした。ただ迫力ある映像とタタリ神の狂気的な姿が非常に怖かったのは覚えています。大学生の時に見直しましたが、流石に内容はそこそこ理解できたものの・・・やっぱり難しい!宮崎監督は当時この作品で引退するかもみたいな話もしていましたね。そういう刷り込みもあってか、宮崎監督の狂気ともいえる雰囲気をこの作品からは今でも感じ取る事が出来ました。

{netabare}主人公アシタカはかつて大和朝廷との争いに敗れた蝦夷の末裔、ヒロインであるサンは人間にも山犬でもない娘、タタラに住む者達は、らい病を患ったり、身請けされた女だったりと表の世界で生きていくことが難しかった人間達がこの作品の主役となっています。そんなはみ出し者同士がお互いの安住できる世界を求めるために話し合いではなく、戦を始めるという展開が非常に切なさを感じさせます。スタジオジブリ御用達の音楽担当、久石譲さんの奏でるBGMは時に優しく、時に残酷と、場面ごとにカラーを変えていたのが素晴らしかったです。

アシタカはどちらの味方でもなく、両方の勢力に属した経験から、最終的にサンとタタラ者達との『共生』という選択肢を勝ち取るまでにあらゆる所で奮闘します。タタラ神の呪いを受けてからなのか、元からなのか分かりませんが、非常に達観した青年という描かれ方で、好感が持てる人物でしたね。主人公が尊敬できない人物だったら、あのようなEDを見せられても全く納得できるものではありませんでしたけども。まあ元々蝦夷の村ではリーダーとなるべき存在だったようですから、充分なカリスマ性は元から持ち合わせていたのだと思います。

後、私は宮崎駿の映画で本職の声優をさほど起用しない主義はあんまり好きではないんですが、この映画に限ってはそこまで違和感を感じるキャスティングではなかったので、あまり気にせずに鑑賞出来るのも、この作品が好きな点ですね。気になる人は気になるんでしょうがw でもモロ役の美輪さんの演技なんかは鬼気迫るものがありましたし、流石だったと思います。舞台経験のある俳優さんをメインに据えたのが、そう思わせる要因なんでしょうね。そうそう、かつてナウシカの声を務めた島本須美さんが出ていたのもファンとしては嬉しかったです。トトロ以来のジブリ出演でしたね。

提示されたテーマに自分なりの考察を加えて楽しむもよし、宮崎監督の迫力ある演出に圧倒されながら見るもよし、話は難しいですが、色々な視点から視聴できる作品だと思います。{/netabare}

投稿 : 2013/03/14
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遠藤梨乃 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

個人的にスキなので

私はジブリが好きなんです。
その中でも、1,2位を競う作品だと思います(個人差はありますが)

小学生の頃は、内容が難しくちゃんと理解できないですが
中学生くらいになりやっと理解すると、いままでのイメージとは違うギャップに感動します。

投稿 : 2013/03/09
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みかみ(みみかき) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

メッセージ性とか、テーマ性とか、そういうものをどうして「必要」としてしまうのか

 「国民的アニメ」としての地位を得た、ジブリ×宮崎駿という看板。この、スーパーヒット確実な、状況のなかで、一定の思想性・社会的メッセージをもった作品をヒットさせた、ということがもっとも大きな意味だろう。
 本作の成し遂げている最大の功績はそこである。…というか、その点にしかない、とすら今現在のわたしはおもっている。あくまで、それひゃ「社会的意義」という点においてであって、作品としての魅惑や、メッセージの内実、という点について言うと、ちょっと素直に褒めるのはいろいろと難しいと感じるところがあるのだ。これは。

 第一に、環境問題をめぐる構図の描写が、そもそもこの作品のようなものであって、はたして良いことなのかどうか?つまり環境思想の問題。
 第二に、一〇〇歩譲って、本作のメッセージ性がたとえ支持できるものだったとしても、物語において何がしかの社会的問題を扱うというやり方が本作のようなやり方が本当に理想的なのか、どうかということだ。つまり、芸術と言説の関係の問題。

 結論から言ってしまえば、第一の、環境思想の問題としても、第二に芸術と言説の関係の問題としても、本作の評価は、ちょっと素直に高評化をつけることはいささか難しい。

■環境思想:もののけ、よりもナウシカ(漫画版)という評価は不動。

 まず、環境思想のほうからいこう。
 ナウシカ漫画版の「血反吐を吐きながら変わる!それが生命というものだ!」という言葉をしみじみと味わったことのある人は読まなくてもいい。
{netabare}  
「人と自然」を対立構図として、高度な知能をもった獣たちの自立した社会を描いてしまうというのは、思想的には評価がわかれる(後述)が、物語としてはごくわかりやすく、エンターティナーとしての宮崎駿としてはナウシカよりも、明瞭に多くの人にとどく作り方を志向しているともいえる。

■「自然」は変わらないものなのか、変わっていくものなのか?

 一方で、自然思想的にいえば、本作は実は退行しているようにしか見えないところがある。それは言っておくべきだろう。その意味では、結局のところ、なんで、宮崎駿はこんなものを作りたいと思ったのか、わたしには、いまだに疑問なのである。

 自然思想として言えば、94年3月までに連載されていた『風の谷のナウシカ』の漫画版のほうが、はるかに実りのある思想にたどりついている。それは、単に漫画版のほうが長いから、言葉が豊穣である、という意味のみならず、自然観そのものが、議論するに値するものになっているということだ。

 「人と自然」という二分法は、先述のとおりわかりやすくはあるのだが、固定された対立としてこれをとらえてしまうと、これは罠に陥りやすい。ごく簡単に言ってしまえば「人も自然の一部」というはなしだが、「自然の一部」であるとはどういうことか。
 それは、もう一歩おしすすめてみれば「人という生命体の仕組みそのものが変化可能なのかどうか」ということが、より重要な問題となる。
 「自然」は昔から変化しないシステムとして描かれることが多いが実際には、数千年単位でみると、多いに変化をし続けるものだ。一方で、100年や200年の単位でみると、変化の速度は人間社会のそれよりもゆっくりとしたもので「宇宙船地球号の資源は限られているんだ」というような、「変わらない自然」「限りある自然」という話になる。

 「変わらない自然」と、
 「変化し続ける自然」のどちらを我々の想像力の前提とすべきなのだろうか?

■ナウシカ=自然は変わる、もののけ=悠久の自然
 
 ナウシカ(漫画版)における、ナウシカの答えは「血反吐を吐きながら変わる!それが生命というものだ!」ということだった。人も自然も、変化するシステムの一部なのだ。ナウシカは、人間が滅びた未来の話であり、その対象とする時間感覚も数千年や数万年といった極めて雄大な自然感を土台としていた。

 一方で、もののけ姫は、人間と自然の「過去の歴史」を描いた作品だ。ここでは、人間というシステムは変わらない。自然というシステムも変わらない。
 その「変わらない」人間社会と、「変わらない」森の生態系という二つの短期的には硬直したシステムが相互に衝突しあい、一方を征服してしまった負の歴史の物語、それがもののけ姫だ、ということになる。

 人間と、自然がどちらも「変わらない」システムだと考えてしまえば、人間と自然のどちらが「持続可能」なシステムなのか、ということは明らかだ。
 人間4000年。自然46億年。「自然」こそが、もっとも持続可能なメカニズムをもっている、という議論になる。それこそが、もっとも浅薄な自然思想の想像力だろう。この思想的想像力の延長には、「アンチ人間社会」を気取るシーシェパードや、グリーピースのような迷惑な「自然原理主義者」のようなものが待ち構えている。

 だが、『ナウシカ』における自然観は違う。「人は変わる、自然も変わる」だから、自然は圧倒的な勝者にはならない。自然と人間を区別する、という視点自体が、存在しない。「人をとるか、自然をとるか」「人が大事か、自然が大事か」ではない。
 人のありようそのものが、いかに変わっていくか。自然のありようがいかに変わっていくか、という調整と変化をめぐる試みこそがナウシカにおける壮絶な覚悟をもった「友愛」の世界だった。命をかけて、人間社会をぶちこわすのではなく、命をかけて「変わっていく」こと。
 それこそが、『ナウシカ』において示された思想的到達点だった。


■ナウシカの後にもののけ、ではなく、もののけの後にナウシカが作られていれば。

 繰り返すが、もののけは「過去」の話である。
 ナウシカのような未来が数千年、数万年後に変わるという話ではない。
 その意味で、ナウシカが問題とする状況にとどりつく以前の、非常に初歩的すぎてわらってしまうほどの議論を「わざわざ確認」するためのものとして、本作がつくられた、ということであれば、わからないことはない。確かに問題の起源を象徴的に描いたはなしとしては理解できる。

 当時の宮崎駿のインタビューやらなんやらを察するに、どうやら民俗学的な世界観に、目覚めた、ということのようだったし、中世に、日本人は、森の神を殺したんだ、と。そのことを象徴的に描きたかった、というのはわかる。それもまた、人類と自然とのかかわり方において、重要な歴史であり、重要な問題を構成しているものではある。
 しかし、神殺しの後に、対立構図そのものが、機能しなくなるような世界をきっちり描くようなところのフォローみたいなところが、まったくない、というのはやはり重大な片手落ちだろう。
 物語を終わるタイミングがそこっていうのは、やはりまずい。最後に、アシタカは、人の側でも、自然の側でもどちらでもない、という両義的な立場を最後に選択する。これが、せめてものフォローといったところだろう。しかし、これがアシタカの、たった一言、というのはやはり圧倒的に足りない。ほとんどの人は、自然vs人という対立構造を
 「容易には変えられない対立構造があり、その問題枠組みを前提に悩んで、共存を目指すのが大事」
 みたいなメッセージぐらいにしか解釈できないだろう。それでは、あまりにも残念だ。問題を2つの異質なメカニズムの「対立構図」として理解した、その瞬間に、問題の解決の仕方の想像力も限られてしまう。

 わたしには、そもそも、こういう自然をめぐる想像力が普及してしまったこと自体が、不幸なことだと思う。われわれは、本当は、こういう想像力のもう一歩、先に行かなければいけない。

{/netabare}

■想定再反論とか。

{netabare}

 まあ、もちろん、コレでも、まあなんとか好意的に評価することもできるっちゃできる。最後のアシタカの一言でどうにか踏みとどまっているし、全体に好意的な解釈をして「あれは対立構造じゃないんだ」とか言いだそうと思えばできないことはない。それはわかる。
 別にそれはそうだと思ってます。
 ただね、そういうことをいう人は、確かに一定数いて、わたしはそういう人の書いたものも読むんだけれども、いつも、感想はいっしょなんです。ひどいようだけれども、
 「じゃあ、あんたは、あの映画をみた、大多数の人間が、ほんとうに、そういう素朴な対立構造以外の構造を、映画のなかに見出したのと思うのか?」
 と。
 パンピー馬鹿にすんな、と思うわけです。
 あたま良い人が、勝手に好意的に解釈するのは可能だろうけれども、宮崎さんのような圧倒的メジャーな作家が、メジャーに通じる作り方でああいうものをやっている。
 これを普段、まともに本を読むことのないような人にとどけるわけだ、ぶっちゃけ、むりぽでしょー、と個人的には思うのです。まぁ、どうやったら可能になるか、と言われるとそれはまたとっても難しいのだけれども、少なくとも、世間のステレオタイプを強化はしても、ステレオタイプを破壊はしなかったと思うぜ…。という感想です。

{/netabare}

■メッセージ性とかを、どうしてこんなにストレートにやっちゃちゃってるのか?

{netabare}

 でー、あと、あれですよ。
 仮に、ここまで話してきたよーな、メッセージの中身が仮に妥当だったとしてもですよ。ああいうメッセージ描写って、「社会派作品」としてどーなの…?という話がもう一点あるわけです。
 メッセージ性とか、テーマ性とか、そういうものが「高尚」だとか、思っているタイプの、作品解釈って、実を言うと批評理論とか、ちょっとでもかじった人は、実はあんまりしないのですよ。あれって、なんか、中高ぐらいの国語の授業で教えたりする先生がけっこういるらしいけれども、残念ながら、テーマ性とか、メッセージ性とかは、作品解釈上、重要な問題ではないんです。
 むしろ、そういうタイプの作品解釈をすると、「あ、うん、この人は、批評理論しらん人なのね。おk」 という扱いを受けるので、ご注意ください。

 理由はいろいろあるんですが、
 いちばん、簡単なはなしからいうと、
 たとえばね、メッセージ性が露骨にあるようなタイプの映画作りとかを肯定しちゃうとしましょう。すると、映画の出来の良し悪しじゃなくて、メッセージの中身が、映画の感想を決めちゃうじゃないですか…ですか、ということです。
 たとえば、北朝鮮の宣伝映画とか、某宗教団体の宣伝アニメとかあるじゃないですか。
 で、あれ。
 まあ、普通、観ないわけですが、仮にアレを観たとして意外と演出がよかったとか、どうとか、そういうところがあったとしても、明らかにある特定のメッセージを露骨に肯定する物語なわけですよ。究極的には。
 そういうものって、どんだけ演出がどうとかなんとか言うても、けっきょく、作品が伝えようとしているメッセージの中身そのものが問題になっちゃうじゃないですか。
 それって、映画とかアニメじゃなくて、「単純に、言論雑誌で仕事すればいいんじゃね?」って話があるんですわ。
 これは、文学と哲学(思想)との関係とかでもあって、昔っから、文学の人って、哲学に対する一種のコンプレックスみたいなものがすごくあるんです。人間の非常にねじれた問題を描こうとすると、そういう仕事って、文学よりも、哲学のほうが「明晰」にやっていたりして、文学の人って「おれらの仕事って哲学以下なの?」って悩むことが多いのです。でも、文学の長い長い歴史のなかで「やっぱり我々の仕事は哲学の人間にはできない、固有性がある」も発見している。
 何かというと、すごくざっくりと言うと、「問題を明晰に語ること」は哲学の圧勝。ただし、そうではなく「なぜ、問題が悩ましくなるのか、をまざまざと描くこと」を描くこと。この点においては、文学・映画・アニメといった物語の表現は、哲学に圧勝できるんです。
 すごくざっくりと言うとね。

 たぶん、この問題について、
 あにこれ内だと、宗助さんとかはご存知の上で、

>監督自身、「Aがいいのだ」と言った2年後のインタビューで、Aについて怒るような人だ。しかもその矛盾だって本人はわかってるようで、単純な社会批判なんてしない。

 とか書いてくださっている。

■ただ…そこにはさらに悩ましい問題が…

 ただし、宮崎御大がこの問題にどう対峙しているのか、というのはかなり悩ましい問題。
 宗助さんは、宮崎御大に対して、非常に好意的なことを書いていらっしゃったのだけれども、宮崎さんに対するわたしの解釈はちょっと違っている。
 あの人は、そりゃまあ「単純な社会批判いくない」ぐらいの議論は、そりゃ頭の一部では理解しているとは思うが、一方で理解しつつも、単純な社会批判をやりまくってしまうことを抑えられない男…それが宮崎御大だと思っています。
 宮崎さんのことは、むろん、わたしは非常に尊敬はしておりますが、偉大な人物の知性というのは、たいがいが偏りに偏りまくっているものだと思っております。ええ、まあ、だいたいあれですよ。いわゆる一つの良くも悪くも「イッちゃってる」。
 手塚先生の追悼文にどうして、「あいつがアニメ界の賃金構造をダメにした」とか、なんとか、どうしてああいうことが書けてしまうのか。まあ、「あえて空気読まないで発言することの意義」はもちろん、あるんだけれども、宮崎さんは、やっぱり経営とかマジで興味ねーんだな、鈴木敏夫さんがいなかったら、絶対にジブリつぶれてんな、こりゃ…と思うわけです。

 宮崎さんの知性は、いろいろな教養に支えられているとは思うけれども、そうは言ってもなんだかんだで、究極的には「良いエンタメ映画をつくる」という一点に、その知性は集約されていると、わたしは思っています。
 だから、どうやってメジャーに受ける良いエンタメ映画を作るか…その問題のために宮崎さんは、たぶん、文学と政治をめぐる問題とか、たぶん、知ってはいるけれど、どうでもいいんだと思うんだよね。あの人。
 ある種のメッセージ性を素直に感じてくれたほうが、オーディエンスに届くものがあるのならば、たぶん、宮崎さんは、その方法を素朴に選んでしまう。
 そういう人なんじゃないか、とわたしは思っています。

 で、メッセージ性とか、テーマ性ってさ、露骨な形であるとあるで、実は一般受けは、すごくよかったりするわけです。
 そこらへん、決着がつかないかんじで、もよよーんとした文学のかおりのする作品よりも、明確に言い切ってくれる作品のほうが、マス受けはすることはかなり多い。それは、なんか、ほら、こうワンピースとか、見てると要するに、そういうことなんだな、って思うわけで。

 まあ、ワンピースほどまで露骨なアレはさすがに躊躇われるにしても、ワンピースほどまでにされると、さすがに、宮崎アニメのオーディエンス層から馬鹿にされるんで、それを調整して「テーマ性をちょっとだけ宙吊り」にして終わらせるぐらいのバランスに留めてるのがもののけなんだろうな、と思うわけです。
 でも、「かなりがっちりと、テーマを宙吊り」にすると、オーディエンスから、「は???結局なんなの?何言いたいの?意味ワカんないんだけど????」とか言う、こころない反応がくる可能性のほうがめっさ高いので、それはやらない。
 それをやったとしても、宮崎さんならある程度のヒットは飛ばせるとは思うけど、たぶん、Beutiful Dremerとか、あのぐらいの作品のヒットが限界で、ミラクルヒットは、たぶん、きつい。

 宮崎さんは、そこらへん、たぶん、天然なのか、計算なのかはわからないけれども、マス受けのエンタメ作品をつくる、ということについて、徹底的に彼の知性は磨かれているのだと思っています。
 それが、ミスター宮崎。
 わたしは、そういう、マス・エンターテイナーとしての宮崎さんを深く尊敬しています。

 だから、『もののけ』は、わたし好みの作品なのか、といわれると、その点は、まったく頷けないけれども、
 『もののけ』のマス作品としてのあり方自体には、一種、言いがたい感動というものがあるわけです。
 つまり、文学としてはダメだけど、マーケティングやエンタメ産業と「思想」の融合の仕方としては、これ以上ないというほどに、よく洗練されたバランスであると思うのです。

 だから、文学の人たちの既存の評価枠組みの作り方――「価値を宙吊りにした上で、その悩ましさを書くことのすばらしさ」――ではなく、
 「いかにエンタメとして成立させつつも、その中に政治性をいれこむか」という問題に対する、コタエ方としては、やはり、これはものすごい達成であり、
 むりくり文学的評価を与えるのではなく、
 「エンタメ批評理論」とでもいうべき、独自の批評理論ジャンルを立ち上げるつもりで、評価するのであれば、本作ほど、すばらしいものはほかにはなく、
 すげー、、、ということを思うのです。

{/netabare}



 なので、エンターテインメントとしての『もののけ姫』にはたかく評価はするが、文学としての『もののけ姫』に対するわたしの評価はどうしても低い。でも、それでいいんです。
 それこそがすばらしいんです。
 

■パズーの「40秒支度」に匹敵する、アシタカ「ヤックルを頼む!」

 なお、まったく別の雑談だが、
 本作で多くの人の記憶に残っているのは文脈すっとばしての「生きろ!」など、いきなり感のただよう台詞とかの粗忽さのようなところだろうが、わたしがなんともいえず印象に残っているのは、アシタカが「ヤックルを頼む!」と村人にヤックルを高速に託して飛び出していくシーンだ。
 ここは、わたしのなかで「40秒で仕度」するパズーのクオリティと双璧をなすと思っている。
 決断がはやすぎて、潔すぎて、そして相手の都合おかまいなしすぎるのだ。わたしだったら、ヤックルを頼めない気がする。
 こういう主人公を描ける宮崎駿の脳内はいったいどうなっているのか、ある種のリーダー気質だとか、短気さみたいなものに支えられている人格の人でなければ、むりなのではないだろうか。

投稿 : 2013/02/19
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音神 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

生きろ

ジブリの中でも特に話題になった作品ではないでしょうか?

キャラもなかなか良い味出しているキャラが多数登場していますし、曲も良いBGMが多く、ジブリの中でも大作というイメージです

確かキャッチフレーズ的なものが「生きろ」だったと思うので、この作品にメッセージ性的なものが込められているなら、きっと生命とか、命の尊さとか、儚さとか、そういった類のものを伝えたかったのではないかと思います

投稿 : 2013/02/12
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吸血鬼の成れの果て さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ジブリお気に入り作品のナンバー4

ジブリ作品は特にないです、ただよかった・・・

投稿 : 2013/02/09
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ソルバルー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 1.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

佳作!

テーマをしっかりと把握して観たい作品。
尚、この作品に悪者は出てきません。
人々の発展には数々の自然が犠牲になるというお話。

近年の宮﨑作品などにもよくありますが、俳優に声優はやらせるなという気がします。面白いのに残念です。

投稿 : 2013/01/28
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4

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ぽんぬ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

すべてにおいて秀逸!

テーマ、物語、絵、音楽、カットに至るまですべてがドラマチックで芸術的!

作中には様々な人や神、動物が登場する。

主人公アシタカは自らを顧みずに人を守り、理不尽に村を追放される。サンは、山犬にもなれず人間にもなれない自分を醜いと信じながら、人間と戦う。エボシは差別され苦しんできた人々を守る反面、神や動物は非情に殺す。野心に生きるジコ坊。差別され虐げられてきたが、幸せをつかもうとする人々。雪辱を晴らすために最後まで戦い続けた乙事主。ただそこにいて、命を与え奪うシシ神……。

誰の生き方も共感し、決して否定できない部分がある。ただ平和に、ただ幸せに生きようとしている。それなのにそのことが恨みを呼び、憎しみの連鎖が生まれ、やがて血で血を洗う争いへと発展していく。

どうして争いが起きるのか、どうして誰も止めないのか。物語は進みながら、シシ神のように命を奪っていく。

大自然の恩恵を受けながら、自然との共存を望まなかった人間は、結局豊かな森を禿山にしてしまう。美しい音楽が流れ争いは終わった。だが決してハッピーエンドとは言えない。製鉄所の火は消え、豊かな資源はなくなった。きっとタタラ場の人たちもサンも皆、誰ひとりとして今まで通りに生きることはきっとできない。でも、生きている。そのことが見終わったあとに妙なスッキリ感と、切なさが残ります。

投稿 : 2012/12/26
閲覧 : 204
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3

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退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

食べちゃダメ

食べちゃダメが可愛かった。
そなたは美しいです、はい。

最近ジブリ作品を見直していて気づいたのですが・・・
吾朗版「ゲド戦記」って「もののけ姫」の焼き直しだったのか。ナウシカどころではないぞ・・・
ジブリファンなら常識的なことなのかもしれないが・・・つい最近見直すまで全然気づかなかったです。
雰囲気全然違いますが、主人公の境遇やヒロインとの関係性・メッセージ性に至るまでかなり似通っている部分があります。読んだ事はないが、どちらも「シュナの旅」が原型らしいので似ているのは当然といえば当然なのかも知れないけど。

宮崎ジブリにしては稀な事に生死を逃げずに描いているので、「生死は命そのもの」というメッセージ性により説得力が感じられます。獅子神様の首をアシタカとサンの手で返す事で、永遠の生を否定し生死こそ命であると結論づける。まぁ自然と共生できるかどうか分からん終わり方をしてますが、簡単に結論づけて良い問題じゃないし、人と森のメロドラマみたいな感じでよろしいかと。適当でごめんなさい(笑)

メッセージ性がうんたらかんたらは実際どうでも良くて、エンタメとして非常に優れていたと思います。最初から最後まで無駄がない人物描写、一気にその世界観に引き込む迫力の映像、活劇としても素晴らしく、あまりの作品に神々しいオーラが満ちあふれておりますが、一級の映画としてシンプルに楽しむこと出来る。多分大人より子供の方が楽しめるんじゃないかな、少年漫画ぽいし。

投稿 : 2012/12/08
閲覧 : 359
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たんたんたぬき さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

自然観

この作品を見る前、後でもいいですが、是非漫画ナウシカを見て欲しいです。私は正直言えば基本的な部分は漫画ナウシカの焼き直しなのであまり面白くないです。むしろ漫画ナウシカを見ていると分かる問題点をこの作品で掘り下げています。掘り下げた結果が作者の主張無しです。視聴者に放り投げと言えばそうですが、質の高い放り投げだと思います。見事漫画ナウシカの主張を壊さない形で片付けています。

アニメとしてこの作品の素晴らしさは内容より映像にあると思います。後世界観ですね。これは緻密ですね。宮崎監督が元ネタにしたというどこかの大学教授の論がふんだんに生かされています。日本の自然と言うものを学術的、自己流に再度構築した深みを感じる世界観です。この世界観を映像にしています。

私はこういったSFファタンジー作品は小説としてのストーリーの大半は世界観で締めていると思っています。それらを基にした映像化。動き絵画としての価値を感じます。後もののけ達が自然に溶け込む姿など本当に見事だと思います。そして宮崎アニメといえばアクション性です。これもガンガンもののけ達が森を駆け抜けます。人間の話を避けていたのは、それがやっぱりこの作品にとって人間と自然を台頭に置いている関係性を出してると思います。この作品人間視点じゃないんですよね。アシタカがよその村から来た傍観者としての立ち位置もその視点に拍車をかけています。

ただそういった水平視点で描かれた作品ですが、印象に残ったのは、デイタラボッチとモロです。デイタラボッチはわけの分からないさと神聖の様な感じが良いですね。モロは躍動感と勇壮さを感じますね。森重さんの演じていた猪も存在感がありましたが、それをモロは上回ります。手塚治虫のジャングル大帝を思い出します。お互い白いですしね。

本来なら漫画ナウシカの後編を作るのが筋なのかと思います。だから似通っています。しかし、この作品は漫画ナウシカを続編でアニメ化しないで良かったと素直に思えます。そこに価値を置いています。ナウシカとは違うこの作品独自の個性それを今回書いたつもりです。

ただ惜しいのはサンの声優さんはあまり良くないですね。これはジブリアニメの方針が最近は上手く行ってない一つの例です。ただ松田洋二さんは本当に良かった。また演じてくれないか?と思うのですけど。

投稿 : 2012/10/08
閲覧 : 262
サンキュー:

3

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南のエデン さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ヤックルがかわいいw

主人公のアシタカがカッコイイですね^^私はそれにつき従うヤックルがかわいくて仕方ないですw


タタリ神は怖いですねーあいつに狙われたら絶対死ぬと思う
自然を壊さないと生きていけないし、壊すと祟られるし、難しい問題が浮き彫りでしたね><

でも生きている人達はみんな必死なんで、お互いが尊重できる共存の道を早く探し出せるといいかな。


この作品を見て気になったのがサンとアシタカの動向が気になりましたねー別々に生きて上手くいくのかなーとかw

後モロの声の美輪明宏さんの声がハマってました。

投稿 : 2012/09/29
閲覧 : 256
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9

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misakasg さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

初めて好きになったキャラ!

もうサンに出会えてなければ今の俺はいませんww

ショートが好きになったきっかけでもあり、
ベタ惚れしたヒロインですw

こんな作品なかなかありませんw
やっぱりサンが一番好きかな~w

投稿 : 2012/09/27
閲覧 : 262
サンキュー:

2

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退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

アシタカ「クッ・・・静まれ俺の右手ぇ!!」

私は当時、映画館に行って見ましたw

今見ても本当に面白いです。

ぶっちゃけジブリシリーズに関しては見た事ある人が多いでしょうし、
感想なんかも大体出尽くしてる感あるんじゃないでしょうか?

なので、私的にツッコンじゃ駄目だろって部分をいくつか上げますねww

まず主人公がリアルに中2病にかかってしまうという事
(今見るとあの右腕はそうとしか・・・www)

主人公が、意識を失いヤックルから落ちて、オオカミに頭をかじられるシーン
(よく見て下さい、頭ブルンブルンしてますw)

ヒロインが触手まみれに・・・
(人によっては興奮するんだろうかwww)

一度見た事ある人も今度はツッコミ所を探しながら見るとより楽しいでしょう。

投稿 : 2012/08/28
閲覧 : 362
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まぁちゃん さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

おもしろい!

男女ともに楽しめるアクションファンタジー

投稿 : 2012/08/26
閲覧 : 223
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通れ天使 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

大人も子供も楽しめる

 初めて観たとき(小4)の感想は、モロかっこいい!エボシかっこいい!ジコ坊うざい!アシタカ眉毛ゲジゲジ!サンかっこいい!サンがアシタカに口移しでdgふいおs

 大人になって再度観てみると、子供の頃には見えなかったものが見えてきて、本当に素晴らしい作品なんだなぁと感銘いたしました。どのように素晴らしいかですって?それは私如きの言葉では表現できませんよ。

投稿 : 2012/07/31
閲覧 : 221
サンキュー:

3

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xixi さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ジブリのアニメの中で一番好き

ジブリ映画の中で最も大人向けの作品ではないでしょうか。

投稿 : 2012/07/14
閲覧 : 213
サンキュー:

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もののけ姫のストーリー・あらすじ

エミシの隠れ里に住む少年アシタカは、村を襲った「タタリガミ」に呪いをかけられる。ただ死を待つより、己の運命を「曇りなき眼」で見定めるため、はるか西方の地を目指して旅立つ。そこでアシタカが見たものは、森を切り拓いて鉄を作るタタラの民とその長エボシ、森を守る山犬一族、そして山犬と生きる人間の少女サンであった。アシタカはその狭間で、自分が呪われた理由を知る。やがて、森を守ろうとする動物たちと、その長「シシ神」を殺そうとする人間達の壮絶な戦いが始まる。(アニメ映画『もののけ姫』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
1997年7月12日
制作会社
スタジオジブリ
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%82%E3%81%AE%E3%81%AE%E3%81%91%E5%A7%AB

声優・キャラクター

松田洋治、石田ゆり子、田中裕子、上條恒彦、西村雅彦、島本須美、小林薫

スタッフ

原作:宮崎駿、 監督:宮崎駿、脚本:宮崎駿、プロデューサー:鈴木敏夫、作画:安藤雅司、美術:山本二三/黒田聡/田中直哉/武重洋二/男鹿和雄、音楽:久石譲

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