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「涼宮ハルヒの消失(アニメ映画)」

総合得点
92.3
感想・評価
5209
棚に入れた
23057
ランキング
23
★★★★★ 4.2 (5209)
物語
4.4
作画
4.3
声優
4.2
音楽
4.0
キャラ
4.3

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涼宮ハルヒの消失の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

テングタケ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

全く個人的な話ですが、

本作がハルヒ初体験というのはやっぱり無理がありました。

主人公の友達に対する態度が悪く、好感が持てませんでした。
2時間以上の長さがありますが、刺される以降の下りは蛇足だったのでは?
話はなかなか面白くて、劇場版うる星やつら4を思い出しました。

投稿 : 2021/10/01
閲覧 : 237
サンキュー:

2

ネタバレ

nohara さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

一人世界に取り残される演出好きになる

気に入らなかったところ
{netabare}
・キョンの滑舌が終始悪いことにイライラした。
・涼宮ハルヒの声色がピロートークみたいで鳥肌が立つ。
・谷口の彼女の話を最初に持ってきたので後半出てくるのかと期待したまま終わった。
{/netabare}

これ以外全部好きだったので観てみて。

校外の涼宮ハルヒを探しに行くシーンが特に好みだった。
アニメシリーズから通してよくできてた。

新作出てほしい。

投稿 : 2021/08/12
閲覧 : 177
サンキュー:

2

ネタバレ

Bハウス さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

実験的作品が見せた世界線

ハルヒの名前を聞いたのは2004年
下火になっていたラノベで圧倒的な部数を誇り

当時勤めていた会社の近くにあった本屋で
凄い数の平積みとポップに圧倒された

その後アニメ化されハレハレダンスや
一期のエピソードシャッフル

そしてエンドレスエイトと物語としても
京アニとしてもかなり攻めたというか
実験的な制作を敢えて行っていたと思う

原作自体が何でもありのバーリトゥードで
笹の葉ラプソディーでタイムリープ使った時に
もう突き抜けているなと呆気にとられていた

そして2期から1年後の2010年
原作で一番人気と言われたこの消失が公開される

本作は長門有希が作りだしたもう一つの世界
ハルヒや小泉達は存在しない

長門は憂鬱の世界ではまったく表情が変わらないが
この世界ではメガネをかけキョンの顔を見ては
頬を赤らめる

キョンは突然の変化に驚いたものの
長門との二人きりの状況を受け入れる

しかしこの世界は間違っていると思い直し
ハルヒや小泉を探し出して元に戻そうと奮闘する
と言うのがあらすじ

とにかく前半は長門の照れる仕草がふんだんに描かれる
この世界では友人として出てくる朝倉は
はずがしがる長門をフォローしていくのが自然で

キョンはそこで現実ではないと思うのだけど
長門の表情を見て戸惑いながらも付き合うのが
彼らしいと言うか顔が近いと言うかw

笹の葉で使った偽名ジョン・スミスを通じて
別の女子高に通うハルヒと出会う事になるが

髪を伸ばした姿を見てTVシリーズで見ていたけど
やっぱり劇場で驚いた記憶がある

脱出プログラムから抜けた後で
朝倉にナイフを刺されるシーンはこの作品の見せ場

ラストに出てくる雪のシーンは今まで見た中でも秀逸
長門の無表情も相まって思わずキャラソンの
「雪、無音、窓辺にて」が頭をよぎる

ハルヒシリーズの集大成と位置付けるに相応しい力作で
この一本があったから未だにハルヒの事を
思い出させてくれるのかもしれない

投稿 : 2021/07/23
閲覧 : 284
サンキュー:

9

にわか さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

五臓六腑が逆流しそうだぜ、以外は完璧

エンドレスエイトで修行済みなので2時間40分…あれ?20分×8と同じ長さだったのですね。ひょっとしてこれは埋め合わせなのですか?お詫びなの?とにかく長さは気になりませんでした。

憂鬱は再視聴を検討しようとも思わないけれど消失は良い作品です。日常をみつめなおしてみてはというメッセージがこめられているのでしょうか。今を楽しめる人であることが幸せの秘訣でしょうからね。ないものねだりしちゃいますけどね。

投稿 : 2021/07/23
閲覧 : 271
サンキュー:

8

よれん。 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

メタっぽい?

美しい。非日常が失われたことに対するキョンくんの思いともろもろ。綺麗で見やすくて3時間弱があっという間でした。

投稿 : 2021/06/21
閲覧 : 279
サンキュー:

6

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

憂鬱より消失

っていう人もおおくないはず…
自分も憂鬱よりもこっちの映画の方が好きかもって思えるくらいかなり引きこまれるような作品でした!!

特に前半部分はかなり引き込まれて夢中になるような展開でした!
あれ?ハルヒが普通の人になっとる??あれ??世界観がすごいことに…みたいな笑
やっぱりキョンはハルヒのことが大好きで一緒にいる日常が好きなんだなあと思うとすごく嬉しくなりました(❁´ω`❁)

投稿 : 2021/04/14
閲覧 : 208
ネタバレ

ねっち さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

〇〇の憂鬱

今作は完全続編なので本編を見てからどうぞ。
久しぶりに見返しましたがストーリー構成や演出がズバ抜けてました。今作のプロローグは今まで見て来た中でも屈指の興味を惹く、そそるようなプロローグだったと思います。始まりはやはり涼宮ハルヒの憂鬱の代名詞ともいえるキョンの語りから始まるのですが台詞回しのセンスがすごくよくてツッコミを入れるたびクスクスと笑っていました。そんないつも通りの涼宮ハルヒの憂鬱を見せられてからの異変。今回のタイトルにもなっている涼宮ハルヒの消失です。ここから数十分間は衝撃の連続で鳥肌が止まりませんでした。そして今作を語る上で絶対に外せないのはヒロイン長門有希の存在です。これは「涼宮ハルヒの消失」もとい「長門有希の憂鬱」なのです。涼宮ハルヒの憂鬱本編で散々描かれたエンドレスエイトなどの長門有希に対する負荷やSOS団との交流を経て長門有希に感情が芽生えたことで彼女の手によって世界の改変が行われたのです。世界の軸を戻すため長門有希にキョンたちが仕掛けるところで朝倉涼子が狂乱するシーンのスローモーションは正直震えました。全体的に暗めの演出で進めていってからのあの画面全体に血を飛び散らせての演出は京アニにしかできない技だと思います。そして今作はキョンの決断というものが大きく関わって来ます。涼宮ハルヒの憂鬱では基本的に涼宮ハルヒに振り回され、キョンの自発的な行動は少ないように感じましたが今作ではキョン自身が自分をしっかりと見つめ直し自分の感情を爆発させます。今作では2つの世界線がありその両方で長門有希はキョンに「ありがとう」と伝えるのですが、それがほんとうに良かった。エンディング後のシーンまで目が離せない大傑作でした。

100/100点

投稿 : 2021/02/25
閲覧 : 326
サンキュー:

11

ネタバレ

友利奈緒 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

くそアニメとか言ってごめん

面白かった。最初のシナリオの絶望感とハルヒに会ったときに光が見えたところまで一気に引き込まれた。後半の話はよく分からなかったが、こんなに感情移入したのは久々だと思う。
くそアニメとか言ってごめん。大好きでした。

あと長門さんね。素晴らしいね、待ってた。実際、待ってた。
これが見たかった。ありがとう。

投稿 : 2021/02/15
閲覧 : 346
サンキュー:

4

ネタバレ

セシウス さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 2.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

長くてびっくり

TV版「涼宮ハルヒの憂鬱」は昔見ましたが途中エンドレスエイトで挫折しました。結構昔なのでSOS団5人のことは覚えていますが、鶴屋さんとか一部のキャラクターについては忘れてしまっていました。
 そんな状態で久しぶりに本作でハルヒを見てみましたが、思っていた以上に楽しめました。多分シリアスな雰囲気がTV版とはだいぶ違っていたからだと思いますが、TV版に絡んだエピソードもあったのでTV版を見てからのほうが楽しめるのかもしれません。
 ストーリーは主人公がいた世界が改変されて、 {netabare}元に戻すか選択を迫られた上で元に戻す選択をする {/netabare}、というお話です。このことによって元の世界での主人公のスタンスが前向きなものに変化するようで、シリーズ全体の中ではけっこう重要なポイントとなる話なのでしょうが、この作品だけではそこまではわかりません。
 今作で新たに登場するキャラクターはいませんが、SOS団の一人は別人格と言ってよいくらい性格が変わります。このキャラと主人公との関係がなかなか新鮮で良かったです。

 物語は基本的に冬なので、冷えた空気や雪などのシーンが美しく印象的に描かれています。音楽は個人的に暗すぎる感じがあまりあわなかったです。

 シリーズのファンの人はもちろんはずせない作品だと思います。それ以外の人にとってはやたら長丁場(2時間42分)なこともあって見る価値があるかどうかは微妙なところだと思います。

投稿 : 2021/02/07
閲覧 : 230
サンキュー:

4

ネタバレ

にゃん^^ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ハルヒの自己中がイヤ?

 
゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。

ハルヒの自己中がいい
(にゃんの「涼宮ハルヒの憂鬱」の感想読んでたらとばしてね)

{netabare}
はじめはよくわからなかったかな(^_^;

でもみていくと
なんとなく分かってきて
だんだん
おもしろくなってきたよ

ハルヒは自己中だネ

でもあんなきれいで
あたまもよかったら
あんなツヨキになっちゃうよね。。やっぱり

イケメン(もしかして異世界人!?)
宇宙人(?)
未来人
超能力者
みんな引っぱりまわして
でも
きらわれないところがすごいなぁ

にゃん^^も
ハルヒみたいだったらなぁ。。。

学校ももっと
たのしいのになぁ。。。(ねぇ)
{/netabare}
゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。


でも。。
それってユキちゃんには重かったのかなぁ。。

そうだよね。。

みんなが知らない間にひとりでがんばってたことも
エンドレスエイトとかみたいに15,532回!もくりかえして
みんなが忘れちゃったことも
ぜんぶ覚えててつかれちゃったよね。。

ハルヒの自己中がいい☆
なんて言ってられなくなっちゃった。。
それで
ハルヒの自己中がイヤって思いはじめたんでしょ?

でも
ハルヒの自己中がいいって思ってたのは
にゃんだけじゃなかったみたい

ハルヒにいつもふりまわされてるキョンくんも
宇宙人や未来人や超能力者の人たちだって
ハルヒがふつうの女の子だったほうが
ほんとはよかったんじゃないのかなぁ?

でも
みんなで力を合わせてキョンくんを応援したでしょ

にゃんは思うんだ
それってみんなもハルヒの自己中がいいって
思ってたんじゃないのかなぁ。。って


もとの自己中ハルヒのいた世界
それをえらんだのってキョン君だけじゃなかったんだよね?


ユキちゃん。。
ちょっとの間だったけどふつうの女の子になってどうだった?
にゃんはユキちゃんにそう聞いてみたいな。。


今回は
ユキちゃんのちょっと暗いおはなしだったから
つぎは
みくるちゃんのもっと楽しい映画とかあってもいいかも♪

投稿 : 2021/02/06
閲覧 : 2116
サンキュー:

323

ネタバレ

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

アンドロイドは「電気羊の夢をみるか」

カート・ヴォネガットJrというSF作家が書いた1959年の小説に「タイタンの妖女」という作品がある。

あらすじ

主人公のマラカイ・コンスタントは、カリフォルニア州ハリウッド生まれの22世紀のアメリカの富豪である。大変な幸運の持ち主で、彼はそれを父親の財産を殖やすことに使ったが、他には彼の人生で大したことはしていない。彼は、地球から火星へ旅し、記憶を消され、火星軍の一兵士として地球との惑星間戦争の準備をする。しかし出陣の際に水星へむかってしまい、そこで3年間を過ごした後、地球に戻って神の不興のしるしとしてさらし者になり、最後には、土星の衛星タイタンで彼の幸運に責任を持つ「ウィンストン・ナイルス・ラムフォード」と会う。

ラムフォード自身はニューイングランドの裕福な家系の出で、個人用の宇宙船を建造するほどの富を持ち、宇宙探検家となる。地球と火星の間を旅している時に、ラムフォードとその飼い犬のカザックを載せた宇宙船は「時間等曲率漏斗」(クロノ・シンクラスティック・インファンディブラム)として知られる現象に飛び込み、ラムフォードとカザックは「量子力学」において波が有する確率と同様な「波動現象」になる。彼らは、太陽からベテルギウスに至る螺旋に沿って存在し、地球のような惑星がその螺旋を横切ると、一時的にその惑星で実体化する。

長門有希というキャラクターを創造したとされる「情報統合思念体」の元ネタはここから来ているだろう。あるいは、アメコミ最高傑作と言われる「ウォッチメン」に出てくる量子力学的ヒーロードクターマンハッタンだろうか。。。

「感情」のない。。あるいは理解できない「ロボット」がより「人間」を理解するために「感情」を知ろうとする。。というテーマはSFの古典中の古典的なテーマであり、「人間」そのもののテーマでもあるのだが、
計算出来ようもない。。途方で、時に全く理屈に合わない行動をするのが「人間」であり、

そのどうしようもない「感情」を表現するのが、「映画」だったり、「音楽」だったりするのです。

人はパンのみに生きるにあらず。。

「人」の複雑さほど解明しようもできない「謎」はないでしょう。

投稿 : 2021/01/24
閲覧 : 384
サンキュー:

19

オカルトマン さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

感想

10年ぶりに視聴。

要約すると、長門はキョンが好きって事で良いのかな?

投稿 : 2021/01/07
閲覧 : 170
サンキュー:

6

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ハルヒの大暴れパートが少なめで落ち着いた作品に

こちらは某アベマなTVで何回か視聴した感じ。

TVシリーズを見た上で、それぞれのキャラが頭に入っていたおかげで、しっかりとストーリーを終えた。
また、複数回視聴出来ているので、そういう意味でもしっかりと魅せるパワーをもった映画らしい作品と言えると思う。

あとは・・・長門ちゃんがじれったかわいかった。

そして、物語じたいはちょっとだけ複雑。
世界軸的にも、感情面でも・・・。



賑やかなTVシリーズの裏にこういう感情が内包されているとしたら・・・、
ちょっと切なくなってしまいますね。
全体的な見方すら変えてしまうかもしれませんな。


とは言え、今となってはそういう思いもあった、と過去形に近い形になってしまったようですが・・・。



キャラクターのラインをしっかりと頭に入れて観たい作品でした。
面白かったです。

投稿 : 2020/12/26
閲覧 : 270
サンキュー:

25

ネタバレ

ウィスタリア さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

これは、新しい!

主人公の破天荒ぶりに付き合わされるのが当たり前だったアニメだけど、もし彼女が消えたら…というのを実際にやってみるのは新しい発想だと思いました。それもその『普通の日常』を願ったのがキョンではなく彼女だったとは…。確かにハルヒの無茶な願いを影で叶え続けてきたのは長門だったかもしれない。無表情な彼女の新しい一面を見ることが出来ました。

投稿 : 2020/12/22
閲覧 : 237
サンキュー:

6

ネタバレ

遊微々 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

地球をアイスピックでつついたとしたら、ちょうど良い感じにカチ割れるんじゃないかというぐらいに冷え切った12月18日、平凡なる彼の非日常は再び塗り替えられた。

100本目記念レビューはこれって決めてました。

本作は「涼宮ハルヒシリーズ」の中でも一際異彩を放つ『涼宮ハルヒの消失』を2010年に劇場アニメーションとして映像化。
私自身がハルヒにハマったのは当時としては衝撃的だった作画、カメラワーク、演出、構成、EDのダンスといったアニメーションの部分の魅力に惹かれたためで、セカイ系SFというジャンルに分類される本編自体の内容は正直そこまででした。
しかしこの「消失」だけは違いました。私は原作小説は読んでいませんでしたが、コミカライズの方には目を通していて、その中でも「消失」は明らかに空気が一変し、それまでのエピソードとは一線を画す内容であったため衝撃を受けたのを覚えています。
「憂鬱」以来の本格的な長編であったこともそうですが、何よりそれまで観測者としてどんな時も平静を保っていた長門が大きく変化を見せたのが何よりの驚きでした。そして今までトラブルを引き起こす原因となっていたのはハルヒでしたが、今作ではその原因が長門であったことも強く印象に残ります。

今作のタイトルにある「消失」とはハルヒの存在が消えた世界ではなく、ハルヒの力が消えた世界のことを指します。キョンにとってそれは今まで自分が求めていた平凡な日常であり、宇宙人も未来人も超能力者も存在しません。
しかし彼にとって、今まで散々恨み言を放っていた非日常こそが既に彼の日常になっており、そんな世界を楽しいと思っていたのも事実でした。そして何より、作り替えられた世界を受け入れることで、今までの世界が、自分の体験してきたことの全てが否定されるような感覚、恐らくそれを受け入れるのが嫌だったのでしょう。だからこそ元の世界を望んだんだと思います。
そしてもう一人のキーパーソンと言える長門です。彼女は自身のそれを「バグ」と称していましたが、キョンが言うようにあれは「感情」の芽生えだと思います。冒頭で古泉が述べていたハルヒを始めとするSOS団メンバーの変化についての話はまさに伏線で、ハルヒやキョンと関わるうちに彼女の中にも感情という変化が生まれました。表には出しませんでしたが、彼女の中に戸惑いや不安といった様々な感情が巡っていたのかもしれません。最後にキョンに選択を委ねたのは、彼にどうしたらいいのか助けを求める、そんな彼女の弱みだったのではないかと自分は考えています。

しかし今回レビューを書くために再視聴しましたが、改めてそのクオリティに感嘆させられましたね。
公開当時はまだ自分も目が全く肥えていないため特に気にしてなかったのですが、キャラクターの僅かな息遣いにいたるまで一挙手一投足を躍動感溢れる且つ緻密に描いた繊細で美麗な作画、京都アニメーションの持つ技術力の高さに改めて感動させられました。
エヴァーガーデンも良かったけど、それでも京アニ史上最高傑作はやっぱりこれだと思っています。

投稿 : 2020/11/25
閲覧 : 1501
サンキュー:

49

ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

バグは世界に不要なんだろうか

季節は冬。もうすぐクリスマスで、ハルヒも相変わらずな感じ。

あたりまえに過ごしてきた何気ない毎日。
それがある日突然終わったとしたら。

突然の、いないはずの朝倉さんがいて、居るはずのハルヒが突然いなくなった世界に戸惑うキョン。

朝比奈さんも、長門さんさえキョンのことを知らなくて。

動揺し、取り乱すキョンは、はたから見るとただの変な人みたいで・・
本当に異世界人になってしまったみたい。

ハルヒのいない世界で、自分の中のハルヒの存在の大きさに気づくキョン。

でも、照れて赤くなったり、笑ったり、見たことない表情をする長門さんが新鮮でなんかいいな♡


谷口くんの言葉を頼りに会いたいと思っていたハルヒの姿を見つけたときのキョンの表情。
そして足がすくんで動けない気持ち・・
私もキョンと同じ気持ちでドキドキしながら見てました。。

・・まさかここで、”ジョン・スミス”のエピソードが活きてくるなんて!

キョンからSOS団の話を聞いて興味を持ったハルヒはキョンの高校へ乗り込んで、文芸部の部室にはSOS団だった団員たちがいつのまにか集まって。。


PCの長門さんにどちらの世界を選ぶか、選択を迫られるキョン。

私も見てて迷った。
だって私にはこの変わってしまった世界がそう悪くはないと思えたから。

決断して・・エンターキーを押すキョン。

それはキョンに好意を持ってる長門さんのいる世界ではなくて、あのワガママで、傍若無人で、自己中で、・・でもとても気になる、あのハルヒのいる世界を選んだということなのかな。


すべての起点の、3年前の七夕に、いつもの長門さんに会って真実を告げられるキョン。

ぼかされたけど・・なんとなく私にも誰が犯人なのかわかってしまって・・
ああ、だからキョンに選択の余地を与えたのね。。

3年後の12月18日。現れたのはやはり長門さんでした。
この時点でなぜかとてもせつなくなる私。。

長門さんの中のバグが引き起こしたこと?それはいけないことなの?

ハルヒの世界改変の能力がなくなって、世界の危機が訪れる心配もしなくていい平和な世界。

でもキョンが選んだのは、やっぱりあのハルヒのいる世界なんだよね。。


全宇宙をひっくり返しても、必ずおまえを取り戻す!

キョンが長門さんに言った言葉だけど、悪いけど私には響かなかったかな。
だってキョンが選んだのはハルヒなんだから。

機械みたいで無口な長門さんのほうがいいなんて、長門さんがなぜエラーを起こしたのかを考えたらそんなこと言えないよ。。

世界は元に戻り、無事にクリスマス鍋パーティーが始まってハッピーエンドなんだけど、どこかせつなさの残るラストでした。

投稿 : 2020/11/12
閲覧 : 361
サンキュー:

39

ネタバレ

フィコンパ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

取り合えず取り戻せました。

やっぱり人によって大切な物は違うんですね。
どっちが楽しいか?
それを選んだそれで凄い心意気と決心素晴らしいと思います。
続きは長門有希シリーズか期待しています。

投稿 : 2020/10/21
閲覧 : 261
サンキュー:

14

ネタバレ

USB_DAC さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

創造的日常の勧め

★物語
・原作 : 谷川 流
・監督 : 石原 立也(総監督)、武本 康弘
・脚本 : 志茂 文彦

楽しくはあったが個人的には何となく煮え切れない思いが残ったTV版。
しかも終始騒がしくネガティブな印象も持っていたが、実に手の込んだ
作り込みにより見事覆してくれたこの作品。コメディタッチなシリーズ
から一転、そのシリアスな作風は、狼狽・切なさ・驚愕・希望が上手く
絡み合い、絶妙なバランスで仕上げられている。ファンでなくとも一度
は見ておくべき傑作映画の一つ。


★作画
・作画監督 : 池田 晶子、西屋 太志、他7名
・美術監督 : 田村 せいき
・色彩設計 : 石田 奈央美

流石京アニの劇場版と言うべき作画。シリーズの延長線上にあるものの、
そのクオリティは全くの別物。特にキョンの自問自答、本性を現し狂気
と化した朝倉のシーン、屋上での二人のやり取りなど、その描写と背景
の美しさは必見。


★声優
・キョン : 杉田 智和
・涼宮 ハルヒ : 平野 綾
・長門 有希 : 茅原 実里
・朝比奈 みくる : 後藤 邑子
・古泉 一樹 : 小野 大輔

一体台本の厚みはどれくらいあるのだろう?ってほど喋り続けた杉田氏。
元々が低く落ち着いた声質故に高校生にしては少々老けた印象を受ける
が、モノローグと会話に微妙なトーンの違いを見せるなど、玄人らしい
手慣れた上手さを披露してくれた。


★音楽
・OP :「冒険でしょでしょ?」 / 平野 綾
・ED :「優しい忘却」 / 茅原 実里
・音楽 : 神前 暁、高田 龍一、他2名

無伴奏の独唱曲「優しい忘却」。長門(茅原さん)自身が歌うその歌詞
は、彼女の想い全てを物語るかのよう。エフェクトが効いたその歌声に、
ひとり俯く淋しげな彼女を何となく想像してしまう。


★キャラ
・キャラクターデザイン : 池田 晶子

何と言っても消失後の長門が衝撃的キャラ。そこ迄に至った経緯を知り、
そのか弱く儚い姿を見て心を動かされない筈が無い。彼女がにっこりと
微笑む姿を見たかった(近いシーンはあったが)、そう思ったのは自分
だけでは無い気がする。愛おしさを通り越して「守りたい!」、そんな
庇護欲を掻き立てられるキャラと言われる理由も分かる気がする。



[感想Ⅰ] 

長門に蓄積した負担がバグと称する感情の芽生えを生み、突如創り出し
てしまったパラレルワールド。騒々しいSOS団の存在自体を無きもの
にし、情報統合思念体をこの世から消してしまう程の絶対的な力を捨て
てまでして手に入れた平穏無事な日常。彼の記憶だけを唯一残して。

その後キョンに委ねた世界の選択。しかしそんな彼女の想いなど彼が知
る由もなく、当然の様にあの賑やかな日常を選ぶ。

痛みを伴いながら漸く取り戻した以前の日常。寒空の下、冷える身体を
気にし、積もる雪を振り払いながら自身のコートを彼女に羽織るキョン。

「ありがとう」

その言葉に秘めた想いはきっと彼に伝わり、再び始まる創造的な日常を
二人で支えながら、賑やかで楽しい日々を送り続けていくのだろう。



[感想Ⅱ]

「キョンをニヒリストにはしないで欲しい」。

シリーズの制作に際して、武本監督はスタッフにそう伝えたとか伝えな
かったとか。

傍若無人なハルヒに終始振り回されたTV版のキョン。愚痴っぽい台詞、
モノローグの多さ故、ニヒリスティックで少々捻くれた若者という印象
を個人的に持っていました。しかし、この『消失』という作品によって
それが一変。多少理屈っぽいけどポジティブなイメージへ。その後改め
て『憂鬱』を見返すと彼の言動とモノローグが初見以上に面白く感じる。
但し今作の重要な鍵となる「エンドレスエイト」は最初と最後だけ観れ
ば充分その辛さは理解出来ます。8話全話観て少々胃もたれ気味でした。

それにしてもタイム・パラドックス(既定事実との矛盾)の回避の為に、
狂気に満ちた朝倉に刺されなければならない彼の運命にはゾッとします。
しかもいくら周知の事実とは言え、大量に血を流す姿に平然としている
未来の彼の台詞には若干違和感を覚えたのも確かです。血が怖い自分は
気を失うかも知れない。多分直面したら足が震えます。w

そもそも過去に情報連結解除をした朝倉を、長門は何故復活させる必要
があったのでしょうか?僕自身原作は未読なのでその理由は全く定かで
はありませんが、孤独な彼女にとってはそんな猟奇的な朝倉も消し切れ
ない存在だったのかも知れませんね。同じ穴の狢として。

そう言えば約9年ぶりの新作『直感』の受付がスタートして早一月と半。
今作『消失』を高いクオリティで傑作へと作り上げた京アニスタッフの
新たな動きを願い、その時をいつまでも待ち続けたいと思います。



以上、拙い感想をお読み頂きありがとうございます。

投稿 : 2020/10/19
閲覧 : 244
サンキュー:

19

ネタバレ

ただのアニメ好き さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

鳥肌立ちすぎて鳥になってしまう。

実のところアニメ1期だけ楽しむつもりでしたが、やっぱり最後まで見てしまいましたね(笑)
鳥肌もんでしたよ。背中から羽根が生えてきそうでした。

本作は「涼宮ハルヒの憂鬱」の続編ですので是非そちらを先に視聴することをお勧めします。
一応、未視聴でも楽しめる内容となっているかと思いますがTV版を観た後の方が絶対面白いので...

本当に何もかもが素晴らしいを超越している作品でした。
作画はもうCGが入ってる事すらきずきませんでしたし(笑)何より演出と作り込まれたストーリが特に素晴らしかったです。

正直言ってストーリーが複雑すぎてネタバレするのも少し難しいような気もしますが、ここではなるべくネタバレ無しで行きます。
本作が2時間と45分くらいなのですが幾度も期待を裏切られすぎて飽きるという概念がどっか吹っ飛んでましたね。(いい意味で)
毎回プロットが進むたびに「そうなるのか...」と驚いていて気づいたら映画が終わってました。
これもすべてストーリーの作り込みにあるかと思います。
とにかく作り込まれている。
というか作り込まれ過ぎている。

演出も凄いです。
特に{netabare}キョンが自問自答して自分に踏まれるシーンや長門を振り切って改札口を抜けるシーン。
あそこは本当にキョンの選択の意味が上手い事表現されていて只管、流石だなと{/netabare}
アニメでしかできない演出に特に見入ってしまいました。

この作品の唯一の欠点というか自分がストーリーを5ではなく4.5にした理由は単純に分かりにくいからです。
↑でも申しましたがストーリーが複雑すぎるのです。
故に1度だけ見ると今一終わった気がしませんでした。

そもそも欠点なのかわかりませんが。。。

以下、適当な考察的なやつ:
{netabare}ストーリーの複雑性についてですがこれは二つに分類できます。
・長門が世界をつくりかえた理由
・時系列

時系列は机に向かって30分くらい考えたら分かったのでまだ良かったのですが個人的に難解だったのが上の方です。
というのも最初はやっぱり恋心なのかなぁ。と思いましたが伏線が今一見当たらなかったし、後々キョンが「疲れてたんだな」とか言いやがるんですよね。
恐らく気が付いていないだけなのでしょうがとても混乱しました(笑)

長門が世界を変えた理由ですがやはり恋心で合っているようです。
やはり京アニさんだけあってちゃんと伏線があるんですよね。
)めっちゃ分かりにくかったですけど。
その内の2つがこちら

・1期の朝倉と長門の戦闘シーンの早口セリフ

これは本当に流石すぎると思いました。
最初は呪文かなんかかと思っていた早口にまさか意味があったなんて。。。
1期の戦闘シーン、朝倉の早口なんとあれは
「キョン君のことが好きなんでしょう?」
だったんですよね。
いや流石。

・2期最終回のカーディガン

2期の最終回に寝ているキョンにカーディガンを掛けた人物がハルヒ以外にもう一人いますがあれは長門でしょう。
長門はこの時、観測者であることを止めようと思ったのでしょう。
エンドレスエイト時、長門は1万回ほど繰り返した夏休みの中で観測者であることを貫きましたがカーディガンを掛けるという行為は観測者の長門では出来ない行為でしたので。
結論として恐らく長門は変えたいと思ったのでしょう。
キョンとの関係性も観測者である長門自身も。
キョンを除いては。

分かりにくい説明で申し訳ないですが本当に作り込まれ過ぎでしょ。ってツッコミたくなりました(笑)

この作品は本当に紛れもない傑作だと思います。{/netabare}

こんな時に言うのもなんですが3期が製作されないのが商業的な理由というのが何とも悲しいですね。

自分の記憶を消してもう一度見たいリストに作品がまた一つ増えました。
忘れたころにもう一度見直したい作品です。

投稿 : 2020/10/17
閲覧 : 532
サンキュー:

36

ネタバレ

うどんこ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

長門がめちゃくちゃ可愛い

長門がめちゃくちゃ可愛かったので、その可愛さについて分析しました。

結論から言うと、長門有希の可愛さのキーワードは”不憫”だと思います。

1、負けヒロイン
2、一人ぼっちの文芸部(消失長門)
3、データの修正による人格の消滅(死)
4、アンドロイド(仮の呼称)物で付き物の、感情ある?ない?有ってくれ...!の奴

などなど。

また何か書きたくなったら、加筆します。

投稿 : 2020/10/12
閲覧 : 216
サンキュー:

5

りは さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

SOS団入部希望します

事前にTVアニメシリーズ必聴です。
SOS団に入部したいけど、
今のメンバーのままがベストかなー。

投稿 : 2020/09/25
閲覧 : 257
サンキュー:

16

ネタバレ

さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ファンなら堪らない一本に違いない

涼宮ハルヒシリーズに対してそれほど思い入れのない私でも面白いと思うのだから、ファンなら堪らない一本に違いない。

アニメは1期2期共にさらっとは見てる。
過去作の履修は必要と言われているけど{netabare}七夕や校庭の線を指した話を{/netabare}観てなくてもとりあえず大丈夫だった。

なんか途中長いなと思ったら2時間40分もあったことに見終わってから気が付いた。気軽に手を出していい映画じゃ無かったらしい。

それでも前半の丁寧な日常芝居や中盤の鏡や反射を多用したえぐい作画、後半の{netabare}キョンの精神世界での{/netabare}トリッキーな描写など見どころが多くて終わってしまえば名残惜しさの残る映画だったなと思う。

仮にそれがなければ、長いわりにモノローグばっかりで完結してない映画なんて糞だと途中で気づいた時点で切っていただろう。
小説を読む分には気にならないだろうから(謎の残し方好きだし)、映像化にそもそも向いてない話なんだろうな。
だから、よくここまで面白く出来たなと、演出陣と作画陣の力量に感服させられた。

最後のあれはまだアニメ化されてないの?
やっぱりそこはまだ引っかかってる笑

投稿 : 2020/09/13
閲覧 : 260
サンキュー:

19

ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

プログラム起動条件 鍵をそろえよ

この作品はかなり面白いのですが、必ずTV版本編を見てから視聴するように、強くお勧めします。
この作品だけ視聴すると、この作品の魅力が正しく伝わりません。
{netabare}
長門有希の切ない恋心が・・・。
{/netabare}

私はこの作品を見た後、TV版を見返し、再びこの作品を視聴した覚えがあります。1回では正しくストーリーが理解できなかったのと、TV版とのリンクが気になったからです。

もう一度言います。
必ずTV版本編を見てから視聴するように、強くお勧めします。

投稿 : 2020/09/06
閲覧 : 1161
サンキュー:

92

ネタバレ

くろゆき* さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

待て待て、朝倉は何といった?俺を殺す?ホワイ?何故?

アニメ映画としては傑作の部類に入るんじゃないかと思う。

とにかく原作に忠実に映像化。
まぁ原作読んだ人向けではあるんだけど・・・。
キャラクターの作画も滑らかに描かれていて、ぬるぬると動く。
特に背景の作りこみが素晴らしいと思った。

上映時間は2時間45分。
3DSF大作のアバターと同じぐらいの時間らしい。
まず映画で初めてハルヒを見る人向けに簡単なキャラ紹介があり、その後アニメ1期のOPソングである「冒険でしょでしょ?」が流れるオープニングが入る。
前情報で知っていたとは言え、思わずニヤリとしてしまった。

世界改変後のキョンの絶望感もよく描かれていたと思うし、その後谷口にハルヒの居場所を聞き学校の坂を駆け下りていくキョンの疾走感。
音楽と合わさっていてかなり良かったと思う。
話の中核は改変された世界でキョンが元の世界への脱出方法を模索する事だが、前半までの鬱々とした展開と打って変わって一気に話が解決へと向かっていく後半にはカタルシスを感じた。

ラスト付近のキョンの自問自答シーン。
ここは特によく描かれていると思った。
キョンがキョンを問い詰め、更に上から足で踏んづけて最後の質問を投げかけるシーンはアニメならではの演出だと思った。
制服の袖を掴む消失版長門を振り切り、最後の答えを出し元の世界を望んだキョン。
脱出プログラムのエンターキーを押す直前に入部届けを返すシーンと合わせると、残された世界の長門の事を考えて寂しく感じてしまうシーンだった。

キャラクターの心理描写もしっかりしており、前でも少し触れたが特にキョンの絶望感がよく描けていた。
長門が倒したはずの朝倉に教室で会うシーンは緊迫感がよく出ていたが、初見の人は何故?と思ってしまうかもしれない。
ヒロインは消失版長門と言わざるをえないほど長門の作画に力を入れており、ハルヒの存在が少し霞むぐらいだったと思う。
長門が世界を改変するシーンは映像として見るとなんとも不思議なシーンだった。
その前の物陰に隠れて長門を待つキョンと大人版みくるを見ているとこちらもドキドキしてしまったほど。
その後朝倉がキョンを刺すシーンは思ったより生々しく描かれていた。

ラストの病院屋上での長門との会話。
ここの背景である夜景の作画が特に素晴らしかった。思わず実写だと思ってしまったほど。
最後に雪が降り始め、キョンが長門の名前である「有希」とかけて喋るシーンは思わずなるほどと感じてしまった。
エンドロールで流れる曲は長門の声優である茅原実里さんがアカペラで歌う「優しい忘却」。
原作者の谷川流さんが作曲をしたらしく、まさしく長門の気持ちを歌った曲なんだと思う。
しかし、ハルヒらしくラストはアップテンポの曲で締めてもよかったんじゃないかなぁと思う。
それこそ、「冒険でしょでしょ?」がオープニングに流れたのだから、1期エンディングテーマである「ハレ晴れユカイ」を新作画のダンスと合わせて流すのもいいんじゃないかなと思った。

総括として冒頭にも書いたが、とにかく素晴らしい出来だと思った。
上映時間の長さも気にならない面白さがあると思った。
原作を読んだ人やアニメを見た人は是非見るべき映画。
逆に、アニメや小説を読んでいない人にはちょっと面白味に欠けるかもしれない。
とにかくファン向けに作ってありエンドロールのラストで「Thank´s All Fun´s」と出るほど、初めて見た人は置いてけぼりに感じると思う。

内容は大満足だった。
自分はハルヒをリアルタイムで見ていた時のようなワクワク感がもう一度味わえた。


とにかく消失長門がかわいかったですね・・・
長門萌えは絶対見に行っとけ。(私は違います!!)

しかし何と言う杉田無双・・・
終始喋りっぱなしでしたね。
まぁキョンの独白が無いとハルヒという作品は成り立たないわけですが。
でもこれ杉田だけ台本電話帳ぐらいあるんじゃねーの?

この消失で京アニの本気ってのを見させてもらいました。
作画まじすげぇ・・・。
キャラめっちゃぬるぬる動くし。
3Dも随所で使っていたけど、違和感無かったしセルの作画とちゃんとマッチしてましたね
特に背景の書き込みやばすぎでしょ・・・
病院屋上の夜景なんか鳥肌立ちましたよ。

でも本当にハルヒ1期を見ていた時のような感覚が味わえました。
あの時は本当に楽しかった・・・
まさかこんなとんでもない作品になるとは思ってもいなかったですけどwww

投稿 : 2020/08/22
閲覧 : 325
サンキュー:

12

あ~にゃ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5
物語 : 2.5 作画 : 2.5 声優 : 2.5 音楽 : 2.5 キャラ : 2.5 状態:途中で断念した

数話で断念

人気があるので頑張って観てみたのですが数話で断念。

ハルヒの性格に魅力を感じなかったため、ついていけませんでした。

ただ、God knowsは曲として好きなので、そこだけは見ましたが、長門が何故あんなにギターが上手なのか理解出来ませんでした。

投稿 : 2020/08/22
閲覧 : 244
サンキュー:

1

ネタバレ

あいうえお さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

神作

最初から最後までおもしろい

投稿 : 2020/06/24
閲覧 : 223
サンキュー:

5

ネタバレ

必死の羊 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

これが、10年前…?

憂鬱の放送当時、エンドレスエイトで、話題作りかよと思い、1度断念し、しばらくしてから再度試聴。
消失は憂鬱とは一転して、かなりシリアスな内容となる。いつもはハルヒが持ってくる非日常だったが、今回はキョンだけが非日常に巻き込まれる。自分が兼ねてから望んでいた平穏よりも、団員と過ごす非日常な日常を選ぶキョンの葛藤に感動した。
演出としては、やっぱり、
そんな 非日常な 学園生活を お前は 楽しいと 思わなかったのか
のところがたまらなかった。
また、様々な考察を視聴者が持ったこともよかった。
憂鬱のエンドレスエイトで、何周しても長門に声をかけるキョンや、サムデイの背中のカーディガン、色々と結び付きそうなところもまた一興!

投稿 : 2020/06/21
閲覧 : 256
サンキュー:

9

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ラノベアニメ文化遺産

"長門は俺の嫁"の意味がわかりました。

アニメ映画究極のクオリティ。立ち方、座り方、歩き方、走り方、階段昇降など、全ての動作で身体の重心を感じられる作画に驚愕した。CGも全く違和感が無い。ドア開閉時のヌルヌル感も流石。凄い。あまりにも凄すぎる。

本編見てないと魅力半減なのが唯一の減点。SF好きでもなければエンドレスエイト全視聴はキツイでしょうが全話見た後だとより楽しめる作品でしょう。エンドレスエイトは最初と最後と中間の3話は最低でも見て欲しいところ。

キャラ萌えしない身からすれば長門の扱いはやっぱりあざとい。しかし圧倒的作画と演出の妙で嫌らしさは殆ど感じない。引き留める袖は即座に掴み、返された紙は上手く掴めない。所作の演技が抜群に上手い。素晴らしいとしか言いようが無い。

冒頭ノーヒントの絶望から谷口がこぼした一言に希望を見出し1つずつ解決の糸口を手繰り寄せていく展開は1人取り残された孤独なキョンへのスムーズな感情移入により物語への没入感が凄まじいことに。

やっとハルヒを見つけた時の安堵感ときたらもう。


本編視聴者にはハルヒの突破力は嫌というほど染み込んでるので初対面のはずのみくるを強引に連行する場面にも全く違和感を感じない。長門の無愛想キャラも同様で消失長門とのギャップに萌えつくす事も出来る。



レベルが違い過ぎる。どう転んでも傑作。

投稿 : 2020/06/16
閲覧 : 315
ネタバレ

さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

最高傑作

涼宮ハルヒの憂鬱のアニメ1期2期を観てきて本当に良かった。
何故七夕でのタイムスリップが必要なのかも納得。
いやいや、全てが必要でした。
エンドレスエイトの意図は、少しでも長門の気持ちがわかるようになのか・・・?とすら思えてくる。
初めてこの映画を観たときは改変の犯人が誰だか全くわからなかったポンコツの自分でも、
アニメを観返して、もう1度この映画を観たときに、
改変後の世界には長門の好きなものがしっかり残されていたことに気付いた時は
少し涙が出そうになった。

長門推しの自分には、普通の女の子になった長門を見ることが出来て良かったけど、
SOS団がないのは寂しいし、やはり長門は長門だと再認識。
劇中、何かが物足りないと思ったのは、やはりハルヒだった。
ハルヒが居ないとこんなにも日常は静かなのだと、
ハルヒが居ないと何も楽しいことを持ってきてはくれないのだと、
キョンと同じく感じた。
ハルヒとキョンの出会い(再会?)のシーンは大好きです。

改変後の世界でSOS団が全員集合した時は、嬉しかった。
団長のハルヒが皆を集結させたのも良い。
集結後の部室はそう、これこれ!というSOS団のキャラの濃さというか、
全員が居る形がとても心を落ち着かせたし、わくわくした。
いつもはキョン以外が普通の人間ではないSOS団の世界だったけど、
その時はキョンのみが異世界人という逆の立場というのにも個人的には感動。
しかし、やっぱりSOS団の団長はハルヒで、宇宙人は長門、未来人はみくる、超能力者は古泉、そして団員その1はキョン。
集まっても個々のキャラが違う。
皆の魅力に改めて気付ける作品だと感じた。

願わくば、これからでも続編を期待してます。

投稿 : 2020/06/10
閲覧 : 367
サンキュー:

18

煮干し さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

感動のラスト

感動作品でした。
恐らくアニメ映画の中でも大成功だといってもいいと思います。
この作品で長門推しが多く増えたことでしょう!w
この映画は三時間ほどの映画ですが、最初の10分、20分くらいでだいぶ引き込まれますw
本当に見てよかったと思います。
あと、ロングハルヒがマジでかわいかった…

投稿 : 2020/05/29
閲覧 : 226
サンキュー:

7

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涼宮ハルヒの消失のストーリー・あらすじ

クリスマスを間近に控え、嬉々としてクリスマスパーティーの準備を進めるハルヒと、彼女に引きずられるキョン。彼が過ごしていたそんな日常は、ある日突然終わりを告げる。クラスメートと話が合わない。教室の様子が昨日までと明らかに違う。なにより、後ろの席にハルヒがいない。それどころか、その席に座っていたのはキョンを殺そうとして長門に消滅させられた朝倉だった。キョンは他のSOS団員を探しに教室を飛び出したが…。(アニメ映画『涼宮ハルヒの消失』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2010年2月6日
制作会社
京都アニメーション
公式サイト
www.kyotoanimation.co.jp/haruhi/movie/
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B6%BC%E5%AE%AE%E3%83%8F%E3%83%AB%E3%83%92%E3%81%AE%...
主題歌
≪ED≫茅原実里『優しい忘却』

声優・キャラクター

平野綾、杉田智和、茅原実里、後藤邑子、小野大輔、桑谷夏子、松岡由貴、白石稔、松元惠、あおきさやか

スタッフ

原作・脚本協力:谷川流、原作イラストキャラクター原案:いとうのいぢ、 総監督:石原立也、監督:武本康弘、企画:安田猛/嵐智史/八田陽子/酒匂暢彦/井上俊次、脚本:志茂文彦、キャラクターデザイン超総作画監督:池田晶子、総作画監督:西屋太志、美術監督:田村せいき、撮影監督:中上竜太、設定:高橋博行、色彩設計:石田奈央美、編集:重村建吾、音響監督:鶴岡陽太、音響効果:森川永子、録音:矢野さとし、録音助手:砂庭舞、音響制作担当:杉山好美、録音スタジオ:Studio2010:、音響制作:楽音舎、音楽:神前暁/高田龍一、音楽制作協力:monaca、音楽プロデューサー:斎藤滋、音楽制作:ランティス、制作プロデューサー:大橋永晴、アシスタントプロデューサー:山口真由美、プロデューサー:伊藤敦/八田英明

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