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「スカイクロラ - The Sky Crawlers(アニメ映画)」

総合得点
64.3
感想・評価
427
棚に入れた
1998
ランキング
3931
★★★★☆ 3.6 (427)
物語
3.6
作画
4.0
声優
3.3
音楽
3.6
キャラ
3.4

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スカイクロラ - The Sky Crawlersの感想・評価はどうでしたか?

hiro_y0705 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

何かを手に入れられたのか・・

個人的にはかなり高評価な作品です。
まぁ、私の評価基準が”世界観”なので見る方によって
「超つまらない!!」「戦闘シーン以外に価値なし」
「意味わからない」「見るだけ無駄」
と、なることでしょう。

このコメントをご覧になっている方で最初の攻殻機動隊の
主人公がダイビング・・と言うか海に潜る(沈んで行く)場面。
そして終盤の戦車との戦闘シーン。(画的な意味ではなく表現している内容)
記憶にある方はいますか?

私の中ではあのシーンとこの作品は非常に似ています。

どこまでも広がる虚無感。
でも、'何か'を手に入れようと、又は'何か’を守ろうとする。
彼らは何かを手に入れられたのか・・気がかりです。

この作品をおすすめ出来るのは「灰羽連盟」「ラストエグザイル」「エルゴプラクシー」等の作品に拒絶反応の無い方。

又は、他人の世界観を受け入れられる方。

又は、自分の中に「世界が広がっている」方です。

投稿 : 2015/04/12
閲覧 : 429
サンキュー:

1

minisaku さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

悪くはないけど良くもない。

あらすじ飛ばして感想。 劇場版120分位の作品です。

とりあえず、映像はすごいキレイだし音楽も良かったですw
ですが、物語や設定は少し解りづらい感じでしたね。
もうちょっと補足がほしかったかな...

まぁ見終わった後に考えさせられる様な内容ではありましたが、
中途半端な感じがして好みではありませんでした。

他の方のレビューで、「2回見たら良さが分かった」って人も
いたのですが、自分にはもう見直す気力が...ww

特にオススメはしませんが、最初に言った通り、映像や音楽は
すごく良いので、興味のある人は見てみてもって思いますw

投稿 : 2015/03/13
閲覧 : 339
サンキュー:

11

はがね さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

淡々とストーリーは展開します。。。

シナリオ自体は結構重くシリアスな内容です( ̄ー ̄)

観る人を選ぶアニメだと思いますが俺は普通に楽しめました( ・∇・)

ただ、戦争の中での日常を淡々と描いている印象で派手な盛り上がりとか、過度な演出はあまりないから
つまらない印象を受ける人もいる気がします、、汗

終盤の空戦もあまりにもあっさりしていて、、それはそれでこの作品らしい終わり方だと思います( ゚ー゚)

戦争描写が嫌い&シリアスが嫌いでなければ楽しめる作品ですo(^o^)o

投稿 : 2015/03/12
閲覧 : 304
サンキュー:

6

イカちゃん☆休止中 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

☆キルドレ

永遠に歳をとらないパイロットが主人公。

敵国など細かい状況の説明がなく「僕」の
視点を中心に物語が進行します。

戦闘シーンは圧巻ですけど劇的ではなく
淡々と醒めている描写がこの「キルドレ」と
通底してます。

戦うことでしか生を実感できない宿命がある「僕」
に現代に生きる私達の生の希薄さを重ねられる作品だと思います。

監督/押井守

アニメーション制作/Production IG


2008年8月2日公開

投稿 : 2015/03/09
閲覧 : 323
サンキュー:

1

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 5.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

Mr.Children<改稿>

森博嗣小説原作既読。本作はシリーズ5冊中の2冊目にあたる物語を主に描いたお話。
戦争請負会社の日本人部隊で、戦闘機に乗って戦う若者の物語。「若い人に、生きることの意味を伝えたい」という。押井は、本作が成功しなかったら辞めると語る。

キルドレであるパイロットは体は成長しないまま、永遠に生きられる人で戦闘によって死なない限り生き続けることが出来る。この設定によって逆に生き急いで戦死する者や、戦闘以外、空以外で生きる感覚が見い出せない者などの葛藤をうつつに表現している。ジンロウと言うパイロットが戦死した穴を埋める為に配属されたカンナミ。そして上司のクサナギ。この三者の関係が主にに描写される。

本作はカンナギとクサナギの物語であり、若い人に生きることの意味を伝えたいという。押井氏うんぬん作品。人それぞれになってきますが、まず、彼等は死なない、死ねないと言う所。大人ぶって煙草を吸ったり、酒を飲んだり、女と過ごす。それは意味を持たない。ぶっているのだ。(くさなぎは別)まるで青春を空虚に生きる若者像のようで、モラトリアム期間、ピーターパンのようだった。それは凄くこの世界の雰囲気にもマッチしているし、幻想的なロマンも感じたが、遠まわしすぎて、もうちょいストレートな表現もするべきだったようにも感じる。〆としても感動モノであったが、決して終わりとは感じない終わりだった。ちょっと想像しないといけないかも知れません。

*

実相は大人の遊戯の為に利用される、キルドレ達の永遠の戦闘ショー。

どうやらニーチェの永劫回帰や、仏教の輪廻をテーマとしているようで、ここら辺の話をレビューでするのはアレなので、気になる人は「スカイクロラ ニーチェ」でくぐってみて下さい。貼るのはNGワードに含まれるようです。
何度でも頑張ろうって事なんすかねー

投稿 : 2015/01/31
閲覧 : 434

ホロムギ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

戦う意味はもはや・・・

最初から最後までとにかく切ない。

もう切ないとか言ってられなくなります。



ただひたすら苦しくて、うめき声しか出なくなります。


面白いとかそんな評価はありません。
物語に引き込まれますし、胸を鷲掴みにされるので、物語の評価は☆5でもいいのですが、他のアニメのように評価できませんでした。


人とは何なのでしょうか。


主人公は最後の瞬間何を感じたのでしょうか。


そして次の人は何を感じるのでしょうか。



心を動かされたいと願う人はぜひ見てください。
心は感動とは真逆に引っ張られますが。



私はこのアニメを忘れることはできないでしょう。

投稿 : 2015/01/31
閲覧 : 329
サンキュー:

4

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

どこかで戦争が起こっていなければ、自分たちの平和が実感できない世界

どこかで誰かが戦い死んでいくことを安全な場所で
見ることでしか、平和だと実感することができない。
そんな中人々に求められたショーとしての戦争。
そこでキルドレ(思春期で年齢が止まり、空で死ぬまで生き続ける)
と呼ばれる人々がショートしての戦争のため命懸けで空を飛ぶ。
そしてティーチャー(絶対に倒せない敵、キルドレにとって倒すべき父)
が存在する。

絶対に倒せない敵と戦うということの繰り返し、
結局戦争はなくならないのか、平和と戦争は、時代は繰り返されるのか、
誰かの不幸でしか、自分の幸がわからないのか

私にはこんな解釈しかできないです;なんだか自分の中でぐるぐる
考えているのですが難しいです。
良い意味で後を引きずる作品でした。


監督:押井守
原作:森博嗣
スカイ・クロラシリーズは、長編5作、短編集1作からなる小説シリーズ
主題歌:絢香「今夜も星に抱かれて…」

投稿 : 2015/01/22
閲覧 : 208

大滝政人 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 2.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

押井監督の直球

始まった早々にゲームのムービーシーンみたいで
「大丈夫かコレ?」と不安がよぎる。
キャラの絵も浮いてしまっていてマッチしていません。

物語もスロースターターで中盤位まで坦々としていて、
十分に睡眠を取っておかないと寝てしまうのでは…。
私は、こうした作りの作品は好きではないんです。

とか、いきなり悪く言ってみたが、
この作品だけは別である、と言っておきたい。
と言うのも私個人は序盤から退屈せず観ていたし、
キャラの浮きも進めば落ちついてきます。

あとは皆さん言っておられますが、
押井監督にしてはストレートな作品で、
私的には好感度高いです。
それに考えてしまう要素が、やはりあるんですよね。
う~ん、素晴らしい。

押井作品は数あれど…
真のオススメは本作です。

最後に本当に悪い点を一つ(←性格悪い)
それは…声、です。

投稿 : 2014/11/20
閲覧 : 324
サンキュー:

0

esm24722 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

予告編作った人出ておいで

 この映画はアニメーションっぽくない。アニメーションの表現を広げてる、大いに意義のある作品だと思う。感情表現が主にアニメっぽくないし、流れてる空気が忙しくなく何だかまどろんで眠気を誘う・・・・んですけど、寝ないで(笑)。恋愛部分や日常の脚本は良い出来だと思ったんだけど、脚本家が実写の人でSFやったことないっていう部分が悪い方向に出てる。押井監督の映画の良さである世界観の魅せ方がドヘタなのである。素直な性格してそう。

※ここからが超重要。この映画は結構など真ん中、直球勝負の作品で設定のとっつかみ難さも公開当時はそうだが、今のアニメ観てる人は全然平気だと思う。故にネタバレをくらってはならない。魅力が激減する。物語があまり凝ってないからこそ割とスムーズに見れると思う。だが、あの忌まわしき5分ほどの予告編を絶対観てはならない。本筋がまんま理解できてしまうのだ。絶対見るな。

投稿 : 2014/10/16
閲覧 : 266
サンキュー:

3

まーさちゃ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

最後だけ解釈が分かれる

原作未読。
「もう一度、生まれてきたいと思う?」というキャッチコピーに惹かれ鑑賞。
押井作品ということで「難しいのかな?」と思い、“キルドレ”という大人になれない子どもの存在や、擬似戦争を民間会社が運営して行っているという舞台設定だけ予習した。

と、思っていたら、作品の中で大体の事は分かる(登場人物達が喋ってくれる)。
なので、観ていて意味が分からないという事はない。

主人公をはじめとするキルドレたちは、戦争を運営している会社に雇われ(あるいはもっと別の手段で造り出され)、仮想敵国(ライバル会社)と日夜戦争を行う。今もどこかで戦争が行われているという現実感が、人々の平和への意識を維持することに役立つのだと言う。

いわば、キルドレたちは平和を維持していくためのスケープゴートである。だが、そこには、「祖国のために」といった愛国捧心や、「愛する家族を守るために」といった大義は存在しない。ただ、仕事として戦闘機に乗り、敵と戦い、そして死んでいく。

こういう現状を見ると、キルドレたちが可哀想と思う。作中でも、敵機に撃墜され戦死したキルドレに対し、同情の声を投げかける老婆がいた。だが、この同情の声に対し、主人公の上官である草薙は、「同情なんかでアイツを侮辱するな」と激しく憤る。

この怒りは何なのだろう。自分たちをこんな状況に追いやった大人たちに対する憤りであろうか。草薙は、自分たちの基地を見学しに来た観光客にも、敵機の襲撃への対応が遅れた会社の上司に対しても、怒る。これだけ感情を表に出すのは、草薙ぐらいである。

「現状を変えたい。だけど、変わらない」

この何とも言えない絶望感が作品全体に漂う中、それでも主人公たちは運命に抗おうとする。そんな中、最後のシーンで見せる草薙の表情が、これまた何とも言えない。


最先端の映像技術で作られた本作品について、空戦の描き方等はお見事の一言。
押井作品が苦手という人でも、この作品はある程度観れるのではないだろうか。

投稿 : 2014/09/25
閲覧 : 265
サンキュー:

0

ねこひげ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

5の評価のどれにも当てはまらない

変な作品です。賛否が分かれると思いますがわたしはすきです
カメラワークがとても素晴らしく本当に飛行機に乗り、戦っているような錯覚を起こします
ただ、物語、声優、キャラ、作画、音楽がいいとも言いずらい作品のようにも思えます。
自分で見て判断するのが一番いい作品だと思います

投稿 : 2014/06/04
閲覧 : 328
サンキュー:

3

ネタバレ

くらうち さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 2.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

同じことの繰り返しじゃ、ない

押井監督作品ということで視聴しました。

{netabare}
新薬の実験で偶然生まれたキルドレは、思春期で成長が止まってしまい、老いることがない。
世界は、彼・彼女らに代理戦争をさせることによって平和を保っていた。
キルドレ達は、死なない限り、一生理由なき殺し合いを続けなければならないという自分達の運命に苦悩します。

一つよくわからないのが、キルドレは死んでも新しい名前を与えられ、記憶を失って再び戻ってくるのはどういうことなのか、ということです。
老いないだけで死はあるのですから、おそらくは別の個体なのでしょう。
遺伝子治療薬の開発の最中に生まれたということですから、オリジナルの遺伝子の複製という現象、すなわちクローンが生み出されると考えると、筋が通ります。
「ティーチャ」は大人になっているのですからキルドレではない。彼の戦法は、函南と酷似していた。そうすると、函南も仁郎もティーチャのクローンであると考えられます。
クローンが、成長し続けるオリジナルに勝てるわけがない。
憶測ですが。

この無限ループから脱出する術は、最後まで見つかりません。
それでも、函南は生き続けること、オリジナルに抗うことを選択する。
「いつも通る道でも 違う所を踏んで歩くことができる」
同じことの繰り返しでは、ないんだと。
{/netabare}

余談ですが、谷原章介のアフレコはうまかったですねー。
声優を使っていないので、かなり違和感ありましたが、彼だけはよかったです。

投稿 : 2014/06/01
閲覧 : 343
サンキュー:

3

ネタバレ

蓬(Yomogi) さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイトルなし

一言で言うと「綺麗な映画」だった。それ以外にない。

絵が綺麗、音楽が綺麗というレベルではなく、抽象的な意味で綺麗。
描こうとしていた人間の感情が綺麗だと感じた。
それは原作を読んだときに感じた印象そのままだった。
ここまで原作とシンクロした作品は珍しい。

まず声の話。
賛否両論の声優だが自分は本当に良かったと思っている。
特に主役の菊池凛子は「やられた!」といった感じ。
棒読みとか、へたくそなどと言われているけれども、アレこそが草薙水素の声なのだ。
原作を読んだとき水素の声のイメージが湧かなかった。
高いような低いような。
クールな司令官だけれども少女と書かれてもピンとこない。

しかし菊池の声を聞いて「ああ、この声か」と納得。
例えるなら「『ボクは天の邪鬼だから』とかいいたがるオタクの女子高生」。
本人は斜に構えているつもりでも端から見るとジェンガのように不安定。
これで水素の行動が良くわかるようになった。
特にティーチャーと関係を持った理由はまさにこの手の女子の思考回路!!

土岐野、函南の声は全く違和感なし。
三ツ矢の声(栗山千明)もここまでマッチするとは思わなかった。
ただし、三ツ矢が顔を覆ってしゃべるシーン。
口が隠れたとたん、もう栗山千明の声にしか聞こえない。
口が見えるともう三ツ矢の声にしか聞こえない。
リップシンクロでここまで感覚が支配されていたとは、あっぱれ。

次に絵について。
動いていた印象がない。
しかし細かく見ると動いていた。動いていたけれど、監督の意図した印象を観客に与えているか微妙なラインだ。
もともと西尾さんの絵がスッキリしているので多少動いても密度が低く感じられる。

またCGの絵がリッチに作ってあるので多分初見ではCGに食われた印象の方が強い。
もちろん自分的には大大大満足で、目力の強いキャラたちに吸い込まれそう。
水素も函南も瞳がピュア、まさに子供の目なのだ。
主役二人が常に無表情なので細かい仕草の演技の意味が大きい。(能か?)
そのへんも踏まえて末節ではなく、全体で見ると雰囲気は十分にじみ出ていた。

すべてCGで作られた空戦シーンについては、贅沢に作ってあった。
空のコンテは竹内敦志史が担当で非常にキレのあるシーンに仕上がっている。
CGが綺麗なのはさておいて、カメラワークがめまぐるしいのにゴチャゴチャした感じがしない。
きちんと戦況を理解できるし、飛行機の動きも追える。
緊迫感や迫力は今までみた映画(実写も含める)のなかでも一番だった。

パイロットが戦闘中に敵機を必死で目で追っている描写や、太陽光が操縦席を横切るのは今までにないリアリティ。
実際見てみるとすぐに納得する。ドキュメントの映像は実際にそうだから。

特に前半ダムを駆け上るシーンでは無重力の時のお腹が浮き上がるような浮遊感を感じるくらい臨場感に溢れている。
飛行機のシーンではあのダムのシーンが一番好きだ。
まさに原作を読んだ時のイメージそのまま。

音楽について。
メインテーマを軸に威力のあるオケ曲、情緒のあるボーカル曲を配している。
テーマ曲はハープがメイン。バリエーションでオルゴールも。
美しく切ない感じが今までの押井作品とは異なる。
女性向きになっているとも言う。
OPとEDの曲はバリエーション違いの同じ曲で良かったのではないか?
絢香の曲は良い曲だと思うが、あのラストシーンの後だとちょっと解釈が難しい。

キャラクタについてひとこと。
笹倉が女性になっているのは大したことではない。
むしろフーコの扱いに驚いた。
あれほど捻くれたキャラクタをアニメで見たことは一度もなかったので楽しみだった。

しかし蓋をあけてみてびっくり、大人のお姉様になっているではなか。
かなりショックだったが、中盤のサングラスをかける仕草で映画版フーコの役割が何となくわかった。
たぶんこの映画ではフーコの物語は語る暇がなかったのかもしれない。
フーコ好きとしてはちょっと残念だが、その分水素と函南に集中できて良かった。

語ることが多過ぎで書ききれないが。
とにかく、原作を読んだ時の印象そのまま。
自分にとって小説スカイクロラと映画スカイクロラはセットの作品として語っても良い。

作品内で主人公たちは「子供」と強調される。
酒も煙草もセックスもするのに子供というのは変だ、という意見があるだろう。
しかし、現実の子供をみてどうだ?同じじゃないか?
むしろ現実の大人は?大人と呼べるのはなんだ?
今の大人は子供のままではないのか?
自分だって大人になったとは思っていない。

主人公たちはまるで子供だ。
自分を自分のために使っているという点でまるで子供。
多分、大人になるということは何かのために自分を殺すことなのだ。
かつての大人がそれを欺瞞と分かっていても、国のために、会社のために、家族のために自分を犠牲にしてきたように。

それが良いと言っているのではなく、自分を自分以外のために使うというのは子供のままでは絶対に出来ない。
それが「大人になる」ということなのだ。

ティーンエイジャーには分かりにくいかもしれない。
思春期の子供は自分が世の中のことは一通り分かっていると思っている。
だから水素の思春期の理屈は大人の理屈のように感じて、彼女たちが「子供」と強調されることに反発を感じるだろう。

抑圧を受ける立場からの解放が大人になるような錯覚を持つが、実際には抑圧する側になった瞬間が大人になるといえる。

映画の中では水素の為に函南がティーチャーと対決する。
彼女のために自分を殺す決意をする。
彼は大人になったのか、彼女は子供のままなのか。
映画の中にすべてがある。


それにしても、ほんと、一般受け悪いよなぁ。相変わらず。ねえ?

投稿 : 2014/04/15
閲覧 : 314
サンキュー:

2

JJunuJJ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4
物語 : 2.0 作画 : 4.0 声優 : 2.0 音楽 : 2.5 キャラ : 1.5 状態:観終わった

劇場版ならではの映像と『間』が見られる作品ですが。。。

原作小説は読んだことありません。


国家間の戦争を軍隊ではなく戦争請負会社なるものが代理して行う世界で、『キルドレ』と呼ばれる思春期を過ぎてから老化しなくなる兵士が物語の中心となります。

作中はとてつもなく、雰囲気が暗い。
戦時中だと考えれば、当然なのかもしれませんが....ちょっと度が過ぎる。

色々な場面で、『間』を使って表現しています。
普通は尺が足りなくなるので、こんな贅沢な使い方はできません。
さすが劇場版なのですが.........ただ、乱発しすぎ、鬱陶しい。

背景は綺麗だし、CGを使った戦闘機のアクションシーンなどはきれいな仕上がりを見せているのですが..........手書きとの違和感が大きすぎ。

ストーリーも、色々考えさせられくところもあり、言わんとしていることも多分わかっているのですが.....面白くない。

この作品、アニメ化する必要があったのでしょうか?
たぶん、小説で読んだほうが素晴らしい作品なのでは?
いろいろな演出を使って、小説の空気感を表現しようしたのだと思いますが、表現になにか薄っぺらさを感じます。


押井守が好きな方 & 戦闘機好きな方 & 『間』が好きな方どーぞ。

投稿 : 2014/04/15
閲覧 : 238
サンキュー:

1

チョビ髭 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ツァラトゥストラほど語らない

この作品は“キルドレ”と呼ばれる私達の理とはどこか異なる存在を中心に展開される、とあるパラレルワールド。主人公はエース・パイロット【ジンロウ】の抜けた穴を埋めるべく、どこからともなく戦闘機で現れ物語が始まります。円環する世界の中キルドレたちはどんな行動をとるのか。最終的に解脱へと至る事は出来るのか。

視覚を楽しませてくれるのは、戦闘機同士でのアクロバティックな空中戦。アニメならではの特殊なアングルから描き出す迫力ある攻守のせめぎ合い、コクピットを含めた戦闘機の描き込みも上質の仕上がりに成っています。
反面、抑揚の抑えられた会話は抽象的な概念を思案しながら表面上の展開を追うといった仕様。萌えキャラも出てこないので好みが分かれるかもしれません。
音楽は押井作品から外すことはできない川井憲次氏が担当されていますので間違いありません。

【ジンロウ】はフリークスの方にとっては押井監督の手がけた【人狼】を想起させるトリガーとしての役割を果たし、『スカイクロラ』が生成した世界観の解答へ確信が持てる、そんな構成に成っていたと思われます。

視聴を終えた私は何故こんなにも監督は救いようのない、しかも危険思想と理解され兼ねない表現方法へとばかり傾倒するのかと考えさせられました。
しかししばらく悩んだ結果、別の考えへ至りました。

あれ?もしかして『GITS』、『イノセンス』も一貫したテーマで作られていないか?と。そして『天使のたまご』(一度目のレンタルで眠りに落ち、意を決し挑戦した二度目のレンタルでも睡魔に襲われどうにもならず、倍速で視聴。それでも苦痛に感じ4倍速。結果まったく理解できず人生初のお蔵入りアニメ)あれも、もしかしたら・・・。

この作品の謂わんとする事がいまいち理解できなかったという方は“ニーチェ”を中心にググってみると手っ取り早く解答へ行きつけるかと思います。
視聴されていない方はテーマ性の深い作品です。なかなかモヤッとしますが意図した思惑で奥行きのある作りに成っています。
『人狼』も併せてお薦めします。よかったらどうぞ。


『スカイクロラ』2008年公開 上映時間122分
監督:押井守
原作:森博嗣
脚本:伊藤ちひろ
キャラクターデザイン/総作画監督:西尾鉄也
メカニックデザイン:竹内敦志
音楽:川井憲次
アニメーション制作:Production I.G.

『人狼 JIN-ROH』2000年公開 上映時間98分
内容:活動家ヒロインvs公安主人公で描くデストピア

投稿 : 2014/04/14
閲覧 : 436
サンキュー:

8

繧上i繧上i繧 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 2.5 音楽 : 5.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

難しい

解らなかったが何か興味を持ったので原作者である森博嗣のスカイ・シリーズを読破。
さらにわからなくなった。

深みを感じるが明確化出来ない。得体のしれない何かに魅了され、深みにはまっていたような。中毒性な感覚とでもいうのだろうか。
気付けば手放すことの出来ない作品になっていた。

一つの作品としての技術的な要素は他を逸脱している。その表現の創意工夫に押井守の表現者としての器の高さが伺える。個人的にはこれこそアニメ。これこそエンターテインメントであると言いたい。

投稿 : 2014/04/10
閲覧 : 301
サンキュー:

2

にく さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

作品に流れる空気が好き

決して楽しい気分になれる作品じゃあない。
空しさとやるせなさを感じる事の方が多い。
でも、この作品が好き。

投稿 : 2014/03/13
閲覧 : 246
サンキュー:

0

ネタバレ

フナボリとシブヤ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

・・・

3度TRYして3度とも途中で寝てしまった。

よく分からないが他にそんな作品はない。


あと話も盛り上がりに欠ける気がした・・

押井守が好きなのだが、これだけは受け入れられなかった・・

投稿 : 2014/02/06
閲覧 : 222
サンキュー:

1

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

お空がきれいだわー。

大人の男性が好みそうなお話です。
難解といいますか、考察むけな作品でもあると思います。
押井作品ですし、おすし。

最初に説明がないので、感情移入がしにくかったけど
終わり30分くらい前に説明が出てきます。
その時点でロジックを組み立て
残りの時間を鑑賞して楽しむ?のが正しいのかな…

{netabare}

内容が分かって来るに従い
絶望的な状況である、という事がわかります。
キルドレ=大人になれない子供、永遠に死ぬ事はない
     ただし、戦死であれば死ねる。
実際死人も出る訳ですから、戦争ゲームのゲームですまされない。
生きている実感を、戦争を忘れないよう
色んな意味を込めてこのゲームは行われているのでしょう。

ですが、飛行機に乗ってる人間はキルドレ。
同じ時間を、同じ行動をただ繰り返し
記憶も忘却の彼方へと消えて行く。
死ぬ事も許されず、ただぼんやり生きている感覚は死に等しいのでは…
でも、戦争ゲームのおかげで生きているという実感が湧き
精神が保たれてるのかな?と思いました。

説明後の残り時間で話が動く。
遺伝子でクローンのように死んでも再生?されるという事実。
同じ日常から道を踏み外す瞬間と言えばいいのかな
悟ったうえで生きる希望を与える言葉を残し
大人と思われる敵に向かって行く。
なんという散りざま…と思いましたが


ちゃんと救いはありましたね。
エンドロールの後に。
待っていたのよという言葉と共に希望が。

{/netabare}

後味も悪くなく、世界観に入り込めれば
すんなり見れる作品かと。
制限された狭い世界と空の対比が
なんともいえない余韻を残しました。

ちょっと真面目な作品が見てみたいの!って方はどうぞ。

投稿 : 2014/01/26
閲覧 : 343
ネタバレ

シェリー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 1.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

神の子どもたちはみな踊る

押井監督作品です。
劇場版『機動警察パトレイバー』シリーズや『攻殻機動隊』シリーズでもよく見かける鳥。
クライマックスやシリアスなシーンにはよくいます。それで今回は人間が飛ぶわけです。飛行機に乗って。

内容はあまり知らずに観た方が面白い作品だと思います。物語はぼんやりとしたまま進んでいく構成です。
飛行機の搭乗シーンの臨場感はびっくりするほどの迫力です。またカメラワークが見事です。

死を経験し、常にそれと隣合わせでいながらもどことなく流れる怠惰な雰囲気に
「自分」を見失っていく者、見失いつつある者、流される者、追う者。
どこに向かっているのか、行き着く先はあるのでしょうか。

しっとりとした映画です。

{netabare}
声があんまり良くなかったです。ちょっと不満。

最後、カンナミが死んだのには驚きました。
勝って物語もそして彼らも終わりを迎えると思っていたら死んでしまいました。
結局、ここで行われていることはゲームのようなものでした。
世界の大多数の人間が相対的に「平和」を認識するためには本物の血が流されることが必要なのです。
でも彼らだけは生物からも、空間からも、思考からも、「永遠」に閉じ込められていた。
成長は途中で止み、場所を自分達で選択もできずに、流れゆく時間への認識は薄らいでいき、自己が形になることはない。
この「ループ」からは抜け出すことはできない、許されない。
唯一は戦死。そう、死あるのみです。
何も生まれず、何も満たされない。ただただ温かい泥の中に深く沈んでいく。
それでも「戦争」という名のゲームは止むことなく繰り返され続ける。
まるで何かを演じるように。たとえ誰も見ていなくても踊り続けるのだ。
彼らはそのための「永遠の犠牲」なのです。そう思いました。
{/netabare}


レビューのタイトルは村上春樹さんの短編小説の題名をお借りしてみました。

投稿 : 2014/01/21
閲覧 : 499
サンキュー:

11

Yeager さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 2.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

きみは何を感じる?

劇場版なだけあってグラフィックはすごく綺麗。

しかし
物語性と世界観の構築にかけるところがあると感じる

まあ、時間が限られた劇場に収まりきらなかった感があるという感じ

しかしキャラや臨場感においては特筆すべきだと思う

そして何よりこの作品はアニメ映画でありながら、観衆の読解力の高さが要求されると感じる

投稿 : 2014/01/08
閲覧 : 256
サンキュー:

2

ネタバレ

シス子 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

Innocent Aces

原作は未読
ゲームはプレイ経験有です

数年前に
本作ゲームを
親戚の子(♂、当時小学5年生)を相手に興じ
年甲斐もなく悔しい思いをしたこの作品

当時を振り返ると
若気の至りというのか(そんなに若くないか^^!)
思考が単純なだけだったのか

悔しさのあまり
ゲームの攻略方法や
作中に出てくる戦闘機をネットで検索して
かなり本気でゲーム対策など練ったものです
(全く参考にならなかったけど^^)


そして最近になって
このアニメ作品を視聴

そのときの煽りなのでしょうか
空中戦のシーンでは
それこそ液晶画面に穴がいくつも開くくらいに
DVDが擦り切れるくらいに(そんなことには絶対ならないけど)
何度も何度も
空中戦のシーンを観察してしまいました


とにかく
空中戦
そして
戦闘機の描写がハンパないです

作画の細かさや綺麗さもさることながら
縦横無尽に動き回るカメラワークや
所々にスローモーションを入れたりして
戦闘機の動きを
よりダイナミックに見せる演出

さらに戦闘機の細部に至るまでの設定

いたるところに
細かくて
しかもツッコミを入れたくなるくらい

ある意味
マニアックな設定が施されていることが分かってしまい
数年前の無駄な努力がこんなところで日の目を見るなんて
ちょっと空しくなるくらいテンションがあがりました


特にすごいと思ったのは
主人公の「函南優一」(かんなみゆういち)くんが操る
「散香」(さんか)という戦闘機

「エンテ型」と呼ばれる
プロペラが機体の後方に設置されている
独特のスタイルの戦闘機で

Wikiによると
「実際に飛びそうな単発単座のプッシャ機を模索した結果、外観が旧日本軍の『震電』と似てしまった」
と記述されてますが

ホントは
その「震電」自体を”モチーフ”にしてるのでは・・・
と思われるような描写が随所に見られます

被弾してパイロットが緊急脱出するときは
パイロットが怪我をしないように
エンジンと本体を繋ぎ目で爆発させて切り離したり

プロペラへの損傷を防ぐため
機銃発射時に機体外部への薬莢の排出をしないなど
(他の戦闘機はジャラジャラとバラまいてる)

その独創的なスタイル故
実機で実際に取り入れられていた特殊な仕様を
とことん盛り込み映像化するこだわり
(って勝手に思い込んでるのですが^^)

さらには
作画描写が難しいはずなのに
あえて
実機には採用されなかった二重反転プロペラを
惜しげもなく採用し
運動性能の向上を図ったり

普通なら機体が空中分解してしまうくらいの
激しいマニューバ(急激な旋回)を
いとも簡単にやってのけてしまう
等々
(ここら辺になるとかなりテキト~に書いてますよ^^)

まあ
実際には
「震電」の機体については
試作機段階で終戦を迎え
実戦での運用実績がないので

想像の範囲内での無茶な設定くらいおおいにアリなんでしょう^^
(って超エラソ~なこと書いてしまった^^!)


反面
ここまで書いておいて
お話のほうは
よく分かりませんでした!(キッパリ!)

「大人」にならない(なれない?)
だけど
お酒を飲んだり
喫煙したりする
「キルドレ」と呼ばれる「子供」(?)

私にとっては超うらやまし~(歳取らないところが)
キルドレという運命を背負わされた
主人公のゆういちくんをはじめとする
戦闘機パイロット達の
戦闘に明け暮れる

現実からかけ離れた“日常”・・・

なのかな?

戦争や空中戦よりも
彼らの日々の生活や
キルドレである自身の苦悩や葛藤が
淡々と描かれており

表情の薄いキャラデザも手伝って
ちょっと気持ちが沈んでしまいそうになります


ストーリーは
ヒロインで指揮官
そして
こちらもキルドレの「草薙水素」(くさなぎすいと)(♀)の元に送られてきた
或る一人のパイロット(今回はゆういちくん)のエピソード
という感じ

最後は
{netabare}次の男の子が基地にやってきて
“ふりだしに戻る”
みたいな感じ{/netabare}

{netabare}すいとのおめがねにかなう
「どストライク」の男の子が現れるまで
このループが繰り返されるお話・・・{/netabare}

なのかな?

{netabare}何人もの若い男の子を吟味できるなんて
うらやまし~
な~んて{/netabare}

{netabare}ちょっとだけ筋違いな嫉妬をしてしまいました^^{/netabare}

抑揚のないエピソード・・・
戦争モノなのに日常モノみたいなお話・・・
いったいどこに主眼を置いてこの作品を観ればいいのか?


でも
よ~く考えたら
こんな展開そのものが
この作品の隠れたテーマなのかもしれません

作品を構成する要素
そのどれもが
途中経過
成長過程
そんな印象を受けます

出てくる飛行機のほとんどが
現実世界では
構想段階で終わったものや
開発途中で断念されたのものばかり

キルドレという
見た目は子供
頭脳は戦闘マシーンみたいな
中途半端な状態の子供達

そして
喜怒哀楽の
感情の起伏の少ない
途中経過のストーリー

なんだか
お話が醸し出す無限ループ展開のようなものに引き込まれていくような感じ

観ていて
ちょっと違和感を覚える作品でした

投稿 : 2013/12/04
閲覧 : 628
サンキュー:

19

ネタバレ

roro-k さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

考えるコトないですよね♪

内容以外の外回りのワタシの感想としては
「この飛行機では萌えない」、
「谷○章介さんうめー」くらいかなー。
後者はまんまなんスけど前者はネー、ワカリやすい例えでいうと 
松本零士さんや宮崎駿さんの描く飛行機とか戦車は愛情あふれていて“カワイイ”のだけれど押井守作品のソレは“無機質で冷たくてコワイ”のですヨ。どうもCGを多用するようになってからこの傾向が強まったようですけど、アニメには メカを愛でる人々(ワタシも含めて)も結構いるんですヨ。 もっとも、そんなメカ描写だからこそ主人公機の××シーンの残酷さもキワ立つんですけどネ.....。

以前、この作品の感想を知人に訊いてみたところ
「わたしが死んでも、替わりはいるもの.....」某エヴァン○リオン19話より、ということでした。
ワタシの視聴後のイメージとしてはやはり同作品の23話のラストで水槽の中で無数にただよっている予備の“綾○レイたち”でアリマシタ。
 なるほど作品の心象というものは伝える側のコンセプトさえブレていなければ観る側にもあるていどは理解させることが可能なのだと感心させられました。

冒頭の函南優一が着任後 機体からおりての喫煙シーンにおける一連の動作。
EDタイトル後に見られる新任のヒイラギ・イサムと呼ばれる人物の同シュチュエーションにおける一連の所作。 
外見こそ違えどこの二人の行動は....。 
さらに物語のなかで語られる函南優一の“既視感”。

仮説
「キルドレ」とは特定の自我をコピーされた戦闘のための“消耗品”であり、死亡時においては別の肉体にコピーされ 再生されつづける存在である。
当然、この仮説だと「彼ら」「彼女」らのオリジナルデータはこの戦争ショーの“運営側”が保管していると考えられる。(但しこの場合 さきにあげた“既視感”に関する説明はつかない。どこかで死亡する前にバックアップがとれればイイのだけれど....)
ハッ、いかんいかん すぐに煮詰まってしまうのがワタシのわるい ク セ。
だいたい公式でもネタバレしてナイですしー。

で、アリマスからここらで店じまいです。作品がクールだから観るほうもどっか醒めちゃいますよネ。

投稿 : 2013/11/26
閲覧 : 311
サンキュー:

10

ヴァッハ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

大人になれない人々の物語

押井さんらしい雰囲気の作品。
題材がすこし今までの押井さんとは違っていますが、なかなか面白いです。

一巡目の子供が終わるとニ巡目の子供がやってくる。
一、二、似た人たちがやってくるんですよ。

子供故にってことなのでしょうね。

投稿 : 2013/11/22
閲覧 : 227
サンキュー:

0

ネタバレ

水音 秋 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

森博嗣だなあ

まさに、森博嗣ワールドです
小説でも結構色々書いてあるのですが、映画だとなるほどこういうことか、と分かって結構楽しいです。

絢香の主題歌もよく合っています

投稿 : 2013/11/12
閲覧 : 301
サンキュー:

1

じぇりー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 2.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

映画だからこそ成立できた含蓄アニメ

特に空中戦における、空や戦闘機などのCGの描写が流石の映画クォリティー。

独特の「間」だとか、登場人物たちの見せる意味深な表情やしぐさの描写に、惜しまず尺を取る。映画クォリティー。

難しい説明は抜きだ。とにかく画面から己で感じ取れ!映画クォリティー。

主要キャラクターに職業声優ではなく、俳優を起用する。映画クォリティー。

ストーリーは非常に含蓄に富んでおり、生きること・死ぬこと・愛すること・戦うこと…など人間の本質的な部分について考えさせられる内容になっているので、個人的にはお勧めしたい作品ではある…が、

キャラデザや、声優など、かなり見る人を選ぶ作品になっている。
事実、主人公2人の声、特に女性の方の菊池凜子の演技の不味さといったらない。

恐らく、プロでも演じるのが難しいであろう、何かと精神不安定なこの役どころは、いくらアカデミー賞ノミネート女優とはいえ、声の世界ではキャリアのない彼女には荷が重すぎたように思う。(あのノミネートされた映画も、そもそもしゃべらない役だったしナ…、この方は表情や存在感で魅せる女優さんなんでしょう。)

特に激高して叫ぶシーンや、終盤、物語の根幹をなす謎に迫る非常に大切な台詞のザ・棒読みには、げんなりした。

…と、声の不満が噴出してしまったが、考察モノが好きならば見てみて損はない作品だと思う。

投稿 : 2013/11/05
閲覧 : 416
サンキュー:

6

ネタバレ

りんのす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 2.5 音楽 : 3.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

タイトルなし

初めてこの作品を見たのは誘われたからだった。
自分は興味もなかったのでただ退屈で内容もよく理解できずにいた。
5年経って押井守監督作品だし、もう一度しっかり見てみようと視聴した。

作画は戦闘機などのCGが他のCG,絵から浮き気味なところが少しだけ気になるがそこは見ているうちに慣れた。
ただ、キャラデザは背景などに合っていない様に感じた。それ以外は押井監督&project I.Gなのでやはり丁寧に描かれていて好印象。

キャラデザについて批評したが、声優がメインのキャラが本職の方じゃないので、逆にこの顔や表情だったから違和感が抑えられたのかもしれないとも思う。

声優については本職の方も出ているのでメインの2人との差がかなり激しい。
特に菊池凜子さんは最後まで受け付けられなかった。
始めは我慢できたが見た人なら分かると思うが{netabare}「enough is enough.
可哀想なんかじゃない。(中略)あいつを侮辱するなぁ!」{/netabare}という劇中でかなり印象に残る台詞が酷すぎて単純に驚いてしまった。それ以降も比較的喋るのでかなり聞くのがきつかった。

wikiの情報なので本当かは知らないが、「当初監督は交信中の英語の会話は、たどたどしい方がリアルだと考えていたが、声優が英語に堪能であるとわかり流暢な英語に変更」とあり、交信中の台詞は合成されていたから違和感はあまり感じなかったのだが、それ以外の会話(民間人との会話など)はわざわざ英語にしなくても良かったように思う。
するなら喋れる人にした方が良かったと思う。



話の内容について、賛否両論あると思う。
私は言いたいことも分かったし、それの表現については別に悪いとも思わないのだが、これといって優れていたと思える点がなかったので、やはりこの作品の良さが分からなかった。
それに、間延び、中だるみしてしまっている点がこの作品の良くない点だとも思う。
中だるみを台詞が少ない作品だからという指摘もあるが、それがいけないわけではないし一概にそのせいだとも思わない。

原作未読なので実際どんな話か知らないが、映画を若者向けエンターテイメント作品として制作したのなら、もう少しドラマがあってもいいように感じた。

投稿 : 2013/10/19
閲覧 : 284
サンキュー:

3

HIRO さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

押井守氏の作品です。

お蔵に入れていた作品を観直しました。
監督が押井守氏だと思うとやや不満が残る作品です。

低予算で作らなけばならないはわかりますが、最初の数分と残り映像の違いに唖然としてしまいました。



アニメーション制作:プロダクション・アイジーさん

投稿 : 2013/10/11
閲覧 : 235
サンキュー:

6

イブわんわん さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

個人評価は高いが、あまりお勧めはできないアニメ

押井監督の120分のアニメ映画です。

とりあえず作画は押井監督ならではのクオリティで、申し分ありません。
特にCGによるメカや空中戦、空や海の描写は他のアニメとは比べ物にならないほど素晴しいです。

さて内容といいますと、深く重く鬱的なシリアス展開です。
どこまで設定を理解し感情移入できるか、メッセージを受け止めれるかで、評価も雲泥の差が出てくると思います。

終盤に近づくにしたがって、この戦いの意味や真実、そして各キャラの心の深い部分がわかってきます。
その理不尽さやラストは「エルフェンリート」や「ほしのこえ」にも似た感覚でした。

お勧めはしませんが、個人的にはこう言う評価になりました。
(2013.9.23修正)

投稿 : 2013/09/23
閲覧 : 639
サンキュー:

14

魔女旅に出る さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

戦争と争いは永遠に続くもの…

3年前に観た作品なので記憶が曖昧ではありますがとっても暗い内容でした。簡単に説明すると永遠に勝てないとわかっている敵に挑み続けるお話です。たくさんの人が死にます。でも人が死ぬということはこの世界では日常の一部なので登場人物の悲しみの感情がとても薄いです。どのようなメッセージを伝えようとしているのか…僕はまだわからないので今後ともこの作品を観ていきたいと思っております。

投稿 : 2013/07/21
閲覧 : 602
サンキュー:

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スカイクロラ - The Sky Crawlersのストーリー・あらすじ

現代に似たもうひとつの世界。平和を実感するために“ショーとしての戦争”が行われる中、思春期のまま戦闘機のパイロットとなることを余儀なくされた通称“キルドレ”たちの運命を描く。(アニメ映画『スカイクロラ - The Sky Crawlers』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2008年8月2日
公式サイト
sky.crawlers.jp/tsushin/
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%AD%...

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