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「空の境界 第一章 俯瞰風景[フカンフウケイ](アニメ映画)」

総合得点
76.7
感想・評価
1106
棚に入れた
6365
ランキング
684
★★★★★ 4.1 (1106)
物語
3.9
作画
4.3
声優
3.9
音楽
4.1
キャラ
4.0

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空の境界 第一章 俯瞰風景[フカンフウケイ]の感想・評価はどうでしたか?

上からで、すいやせん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 5.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

総合的な面白さ

映像ならではの演出が光っていると思う作品。

ストーリーは特別良い訳でなく、現実離れ感による雰囲気の良さ、ロマンチックな締め以外
これといった長所はない(超主観)。


しかしこの「雰囲気の良さ」を音楽やアングル(?)、おまけに良作画で
上げまくっている・・・のが、この作品の魅力。
「雰囲気がいい」は何かこう、独特なのである(自分でも何を言ってるのかよくわからない)。

そもそも作品の世界が狂っている。けっこうグロいし、超能力みたいなもんとか出てくるのに、本人達はまるで日常茶飯事みたいな感じで、
登場人物はたいていなんかオカシイ。加えて物事の説明はなぜか
厨二のような言い回しで、映る風景も美しかったり日常風景でなかったりを
また不思議な音楽がついていて、引き込まれる。


そんな非現実的な雰囲気に飲み込まれ、見ているとロマンチックな締めで後味良く終わってる。そんな作品。けっこう面白いと思いました。



いかんせん雰囲気に飲まれないと面白くないと思う。ちょっとした厨房心とか
現実離れしたい、とかの願望がないとつまらないかもしれない。
上からレビューですいませんでした

投稿 : 2016/04/18
閲覧 : 280
サンキュー:

5

ナルセッチ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

梶浦由記の世界を背景とした異色の大作

評価は劇場版全て(未来福音まで)を見ての物です。


反則的(良い意味で)としか言いようが無い。

梶浦由紀という人はデータ上でしか知らないが、
抜群の音楽センスを持つ上にこの作品の為にKalafinaを
結成する凄腕。
そのKalafinaの各章ごとの曲が素晴らしすぎる。
神がかっていると感じる。


それだけ素晴らしい音楽を背景にして、
ストーリーも斬新。(自分はきのこ作初めて)
声優もすばらしい。
作画も秀逸。

ジャンル的には自分の関心が薄い物なんだけど、
そういった主観をぶち抜くハイクオリティ。

時系列ごとにしたTV版もあるけれど、
個人的には劇場版の方が良いです。

最初背景がまったく見えず、
自分なりに考察していくのも結構面白い。

大衆受けを狙わない拘りでグイグイと
引き込まれた。

こんな作品にまた出会いたい。

投稿 : 2016/04/17
閲覧 : 314
サンキュー:

10

ブリキ男 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

全ての章を見終えて

式さんと黒桐君の性格は異質の様であり、少なからず同質で、男女として、またお互いの分身として、欠点を保管し合える理想的な関係であったのだと思います。彼女らを見ていると非常に羨ましく思うと共に、祝福したい気持ちになってしまいます。

奈須きのこさん原作という事で、作中に登場する「魔術」の概念は「Fate」シリーズとかなりの部分で共通しています。また「抑止力」という言葉も、著者が違うので直接の係わりは無いものの「魔法少女まどか☆マギカ」で言う所の「円環の理」を思わせるものがあります。「Fate」や「魔法少女まどか☆マギカ」に何かしらの感銘を受けた人であれば見るべきと言っても良い作品なのかも知れません。

物語やキャラクター、声優の方の演技、作画や音楽も含めて非常に魅力の有る作品であると思います。

投稿 : 2016/02/28
閲覧 : 398
サンキュー:

15

arias さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

自分用メモです

ツタヤでレンタル(2015年2月)


劇場版 空の境界 第一章 俯瞰風景


数年前にTV放送編成版をちょこっと見てましたが、今回からちょくちょく劇場版本編を。

これが第一章ですがキャラ説明世界観説明等は全く御座いません。
他の方も仰られていますが時系列順に見ることをおすすめします。

やはり2007年の作品とは思えないほど、映像が凄まじく美しさを感じます。
ですが音楽にも耳を傾ける事もオススメします。
空の境界の世界観が梶浦由記にマッチしているのか、
梶浦由記の音楽観が空の境界にマッチしているのかと考えてしまうほどです。

DVD版の特典として劇場用マナーCMが付属します。
一分未満のCMですが頬を赤らめた式が登場します(嘘は言っていない)。


終わり

投稿 : 2016/02/25
閲覧 : 229
サンキュー:

1

mrt さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

空の境界の幕開け

浮いているのか飛んでいるのか……
僕は俯瞰の風景は孤独を感じるのであまり好きではない
背後に壁、目の前に硝子、真下を見れば地面か床か……そんなものが自分には丁度いいのだと思う。
彼女もきっと飛べたのは1度きりだったのだと思う。

アニメの話はさておき、
両儀は太極より生じしモノですが
太極は全であり無であり宇宙であり混沌でもあります。
ぶっちゃけカオスデ~ス
それを分けたのが両儀なのでこれらは相互に対立します。
陰と陽はみなさんおわかりでしょうが
男と女、天と地、はては大と小、善と悪といった
性質的なものにまで及びます。
ところが、これらは完全に分かたれてはいません。
太極図をご存じでしょうか?
わからない方はブランドの『town&country』のロゴを思い浮かべて頂ければわかると思います(わかんなかったらマジでゴメン)。
あれは円の中に勾玉の様な形をした黒と白が存在している様子をあらわし、そして同時に、互いに小さな相反する色をした点(・)を内包しています。
これが陰と陽が移り変わることを表します。
陽は老陽と少陽、陰は老陰と少陰にわけられます。
簡単に言えば男と女で区別していたものを
より男らしい男性:女性的な男性
より女らしい女性:男らしい女性
にわけたようなものです(*^^*)
これをさらに陰と陽にわけると8種類になりますね。
これが皆さん良く耳にしたことがあるでしょう
『八卦』はっけ
というものになります
これを男女で言えば去勢したオカマとか去勢してないオカマとか面倒な話になるのでやめます。
このような経路をたどり、最終的に太極は『六十四卦』の事象:変化:物体:意味という大業になります。宇宙はこれらからできていると言えます。
typemoonの作中ではよく『根源』や『起源』等といった言葉が使われ、登場する魔術師らの多くははこれらに到達する事を目的としていますが、これこそ太極に他なりません。

この知識が、あなたが両儀式という
激しくも美しい女性の物語を楽しむためのスパイスになれば幸せです(*´∀`*)

投稿 : 2016/02/23
閲覧 : 260
サンキュー:

4

ネタバレ

Takaさん さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

第一章『俯瞰風景』

ストーリー概要は、あにこれ参照。
原作未読。

はじめに、見る人を選ぶというか、第一章だけ見ると「?」と
なって、切る場合がある作品だと思う。

第一章~終章まで通した後に、時系列で見直すとやっとわかる感じ。

正しい時系列
2章→4章→3章→1章→5章→6章→7章→終章だと思う。
間違ってたら、ごめんなさい。

「死に依存して浮遊する二重身体者」巫条 霧絵との話。
1章だけ見てもわからないので、式の名台詞とデレ台詞を

{netabare} 「より所にしたのは、私が先だ!返してもらう!」幹也、今日は泊まれ」 {/netabare}

初見の人は時系列で見ると、いいかも。

投稿 : 2015/09/07
閲覧 : 286
サンキュー:

4

オキシドール大魔神 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

vs巫条 霧絵

何と言っても作画がすごい。水滴の一つ一つまでが綺麗に描かれているのは見事。

投稿 : 2015/08/19
閲覧 : 341
サンキュー:

0

ネタバレ

ごはんちゃん さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 2.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

面白いのかどうなのか・・・

長いのでここに1章から~7章までの感想をここに書きたいと思います。

で、概要は、ン~!難しい!何せ、1~7までの話の時間軸が
別々(バラバラ)になっているので、見ていて、えーっとこれはどの
話だったかなとか、これは何との関連性があったかな?なんて
頭の中をフル回転しながら見ていました。
とりあえず、主人公(式)と、黒桐君がラブラブなんだけれども
ツンツンしちゃってる主人公可愛いなあみたいな感じでしょうか。
呪術とか、なんかそういうのがいっぱい出てきました。
主人公には色々な葛藤があって、色々悩んで大変そうでしたが、
次元が違いすぎて、へー・・・という感じ。
私の軽いおつむではついていけなかったな。残念。
(正直あんまりのめりこめなかったので最後まで見るのが疲れてしまった・・・)

作画はとてつもなく綺麗でした。流石です。
(殺人シーンが多いのでグロが苦手な人は要注意かも?)
声優さんはそういえば、リアルご夫妻じゃないですか。
まあこの方達は共演作品が多いからビックリするほどでもないのですが、
なんとなく凄いなあと思ってしまった。

ここの会社の作品が好きな人のオススメしたい作品の一つです。
あと、難しい話が得意な人にも是非。

投稿 : 2015/07/18
閲覧 : 371
サンキュー:

2

mania2015 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

完成度が高い作品です!

はじめから観て欲しい作品です!内容が少し難しいかもしれないですが、段々と引き込まれていきます。どれが現実なのか分からなくなりましたが、ストーリーや描写はとても完成度が高い作品だと思います。

投稿 : 2015/05/10
閲覧 : 305
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1

ひらめ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 5.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

タイトルなし

音楽がいいですね。梶浦由記さんさすがです。
とりあえずつづきが気になる。

投稿 : 2015/04/15
閲覧 : 239
サンキュー:

1

ネタバレ

chelsea! さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

これが2008年の作画とは思えない。

絵が綺麗です。音楽最高です。小説読んでから観ればさらに楽しめます。

投稿 : 2015/04/02
閲覧 : 262
サンキュー:

1

ネタバレ

えるぷさいこんがり さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

「確かに  こいつは無敵だ   なら 殺さなくっちゃなあ!」

初見だとなにがどうなっているのかわかりづらい作品になっていますが、第一章だけでなく続きも観ていくとだんだんとわかってくるようになっています。

何でそうなのかと言いますと、時間軸がばらばらだからwスター○ォーズみたいに何代にもわたってとかそういう長い時間が動いてはいませんが

第一章だけ観ると、納得のいかない点が多くあります。とりあえず目とか、あとは左腕とか、腕とか腕とか。ほんとに腕とか初見じゃわからなかったーw

作品としては、さすが型月。中二病くさいんですが、世界観はぶれず、キャラの個性も立っていて、音楽もすごくいい。

特に戦闘中のBGM、んもーちょーかっくいい!!ウォークマンのアニソンのフォルダに入れちゃうくらいかっくいいw

作画もufotable制作の映画だけあって素晴らしく綺麗でした。
最近では、Fate/Zeroだったり、Fate/ubwだったりと、そんなTYPE-MOONの世界観が好きな人には絶対おすすめしたい作品です。

{netabare}あと、あんまり関係ないですけど、なんで型月のヒロインってあんなにおっかないんですかね?w
殺人衝動もってたり、(人違いらしいけど)月落としたり、ビーム剣を街中でぶっぱなしたり {/netabare}

投稿 : 2015/03/15
閲覧 : 274
サンキュー:

1

toriJJJ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

不思議な感じ

さきに劇場版のほうから見たからなのか、1回見ただけではわからない部分もありました。
でも絵とかきれいだったので質は良いのではないかと、

投稿 : 2015/02/14
閲覧 : 344
サンキュー:

1

ネタバレ

HATAKE さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

みなさんロケットペンシル知らないの?

えっ?自分今年で18歳ですけど、小学生の頃に100均とかで安い文房具を探してて、ロケットペンシルを買ったのを覚えてます。
確か、鉛筆の芯▲の部分が10個くらい詰まってるのがロケペンだったような…。
要するにシャーペンの鉛筆版です。

って、レビューなのに何を言ってるんだおいらは…

確か、空の境界は全七話+ovaだったかな?←違ったらすいません(^^;;


ガッカリしたのは矛盾螺旋の話のなかに登場した金髪魔術師さん(オルバ)があまりに弱すぎて、思ってたほど強くなかったこと…

金髪魔術師さんが式の後をつけていた時は『おっ?こいつ式とやり合うのかな?それとも橙子さんとかな?強いんだろうなぁ〜♪楽しみだなぁ〜♪』
って思ってたのに…


各話の背景の凝りは一級品。
ここぞ!という時にシーンに合ったテンションの上がるBGM。
劇場版だからこそ出来る各話ストーリーの濃密さ。
どこを取ってもクオリティの高い作品です。

劇場版だから一話見るだけでも1時間以上かかりますので完走するのが億劫…
そんな人は1話の俯瞰風景(ふかんふうけい)だけでも見て欲しいです。

自分は1話の作画のクオリティの高さと、個性豊かで魅力的なキャラたち。BGMも好みでしたし、とどめの主題歌(カラフィナさん)で空の境界の世界にハマってしまいました。

長くなりましたが以上です
それでは〜

投稿 : 2015/02/13
閲覧 : 355
サンキュー:

3

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

驚愕!

何気にジャケットに興味を引かれてレンタルしました。見てすぐにこの作品が持つ独特の世界観に魅了されてしまっていました。本作のストーリー終盤のバトルは、作画、BGM、演出どれをとっても最高でした!全作品の中で、なかなか好きな回です。

投稿 : 2015/02/07
閲覧 : 153
ネタバレ

眠夢 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

タイトルなし

いきなり始まってよくわからんかった

投稿 : 2015/02/02
閲覧 : 263
サンキュー:

0

ネタバレ

緑の先駆者 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

第一章は小説とおなじくらい、とっつきにくく、難しい

この作品に敬意を表し、まずは、奈須きのこさんの原作本を読んでみようと思い立った。ブックオフに行き、文庫本だと、350円x上・中・下の3冊が必要だったため断念。しかし、新書版のところをうろうろしてみたところ、上・下の2冊組で200円だったので、即購入。
小説読み始める。難しい。独特の世界観。正直、最初の3章くらいは、読みにくかった。慣れてくると、結構はまる。後半はぐんぐん読める感じだった。

アニメの方はどう?と作品を観始めたのだが、
小説読んでおいて良かった、と思った。正直、理解するのが難しい。
原作読んでない人が、ストーリーにすんなり入れたのか、ちょっと不思議。
{netabare}
物語の背景とか、主人公(式:しき、女の子)が、いきなりナイフ持って、走り回るシーンとか、なんじゃこりゃ?という状況だったのでは。
まして、コクトー君の状況の表現方法、小説読んでいても、ちょっと理解しがたかったのに、アニメで初見の人が理解しきれたのかな。

正直、最後、ほんとに終わった?、という気分だった。
{/netabare}

俯瞰風景は、小説でも一番理解が難しかったけど、次の章やその次の章はもっともっと式の魅力に引き込まれて面白くなっていくはず。とりあえず、2章にチャレンジ。

投稿 : 2014/12/29
閲覧 : 231
サンキュー:

2

つきひちゃん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

意味が分からない…そんな人いっぱいいると思う(´・ω・`)

予備知識が一切無い状態で見た私は、登場人物の名前も関係も主人公の属する組織のことも、敵のことも…etc…分からないことしか無かったですょ!(*`Д´)ノ!!

ですが、最後まで見たらきっと面白いだろうと言う予感だけはしました。

作画は非常に綺麗です。
引き込まれるような決め細やかな描写だったと思います。

ちなみに、「俯瞰」とは、
高いところから見下ろし眺めること。
だそうです。

投稿 : 2014/12/24
閲覧 : 263
サンキュー:

3

ネタバレ

latte さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 5.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

深いなぁ

空の境界は何回見てもよくわからないところがあるし、難しいなぁと思います。でも毎回はっとするような考え方があって好きです。

飛び降りた彼女たちは落ちたのか、浮いたのか。何回みても考えさせられるところがありますね。

綺麗な映像も、音楽も作品の雰囲気にとっても合っていてステキですね!

1時間位のお話ですが、時間のある時にゆっくりじっくり観たい作品です♪

投稿 : 2014/11/19
閲覧 : 256
サンキュー:

2

ネタバレ

MuraBustan さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 2.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

一作目

この一作目だけでは何が何やら、まだよく分からなかった。

投稿 : 2014/11/16
閲覧 : 262
サンキュー:

2

くかす さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

感想

空の境界の映画の1作目

1作目ではあるけど、時系列をバラバラにしてる作品だから
これだけ見てもよくわからないです

空の境界は話を進めていくうちに
どんどん内容が理解できるようになるというのが面白いです

個人的には5章の矛盾螺旋、最後の殺人考察(後)
あと番外編てきな扱いですが未来福音が好きです

投稿 : 2014/11/09
閲覧 : 261
サンキュー:

7

Baal さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

私は今日、空を飛べるのだろうか・・・

奈須きのこによる長編伝奇小説を原作とする

劇場アニメです。全八章の第一章です。原作未読。


飛び降り自殺が多発していた取り壊しが

決まっていたビルでそこに近づいた黒桐幹也が

昏睡状態に陥る。幹也を取り戻すべく

両儀式はそのビルに向かうのであった・・・。


まだ第一章とのことであり、まだよく分からない

ことが多くあったように思いました。

それに次回予告で時が過去に遡っていたので

時系列順ではないとのことが判明してなぜ式と

幹也が共にいるのかや、その他もろもろが分からない

理由が分かりました。


今回の話では背景に当たることが分かっていないので

式が一体どのような存在なのかが分かっていない

という状態だったので戦える理由が見えてこず

ちょっと待ってと思うようなところもありましたが

その背景が少しづつ明かされていくのだろうと

思うので、概ね面白かったと思います。

年齢制限はかからないものの少しグロイところも

あるのでそこのところが苦手な人は注意が

いるのかなと思いました。


まだ知らない分からない事だらけですが

その先を知ることで少しずつ判明していく

と期待して次の章もみたいと思いました。

投稿 : 2014/11/08
閲覧 : 376
サンキュー:

22

わかばん さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

自分には合わなかった

シリーズは全部観ましたが、1作目にまとめてレビューします。

合うか合わないかって言ったら合いませんでした。
ただ、決してダメな作品ではありません。
劇場版なので作画は綺麗だし、力は凄い入っています。
作品ごとに監督が違うのですが、気になりませんでした。
それくらいシリーズが一貫して整合性が保たれています。

物語が難解と言われていますが、
時系列をシャッフルしたらそりゃあ難解になりますよね。
その為、話の前後関係を理解しながら観るのが少々辛かったです。

それにしても主人公とヒロインの愛はとても歪んでいます。
歪みすぎててもう勝手にしてくださいって感じです。(良い意味で)

投稿 : 2014/11/03
閲覧 : 191
サンキュー:

0

aki さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 1.0 状態:途中で断念した

見れば見るほど

ヒロインが好きになれなかった。見進めていけばいくほど色々ときつくなる。残り一章で挫折するとか残念ではあるが疲れた~

投稿 : 2014/10/26
閲覧 : 233
サンキュー:

0

サブアカウント01 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

いまいち世界観がつかめない

原作未読、予備知識0では世界観がよくわからず面白味があまり理解できませんでした。
ん?どーいう話なんだろうと?マークが大量発生。
?マークが続きを見て解消されていけば嬉しいです。

作画はとても奇麗!!

投稿 : 2014/10/21
閲覧 : 215
サンキュー:

0

2S-305 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

「決定的なまでに欠落している何か」を感じさせる世界観の異色作

BDボックスにより視聴(原作かなり前に既読)、レビューもボックス収録全章分まとめてのものです。

決定的に欠落した何かを感じさせる独自の世界観と、叙情性を伴いながらもある意味退廃の極みともいえる「奈須きのこ」原作によるストーリーは、大手を振って称揚できる内容ではありませんが、「死」に対する独自の視点に基づく凄惨な描写や思考・思想は強い吸引力を持って観る者に迫ります。

「直死の魔眼」を持つ「両義式」を中心に描かれる「死」にまつわるエピソードは、極度なまでに刹那的なもので、かなり好き嫌いが分かれる内容なのではないかと思います。

心理描写についてもかなり特異な価値観に基づくものであるため、時に理解の範疇を超える行動原理に基づく行動などがありますが、独自のキャラクター性により観る者を納得させてしまうものがあり、冒頭で述べさせていただいた「欠落した何か」によるアンバランスな世界観が強烈な没入感を生み、この作品固有の形容しがたい魅力の源となっているように感じました。
ここでいう「欠落した何か」とは、本来あるべき「日常」や「常識」「倫理観」という一括りの言葉で表される根底的なもののみではなく、それぞれのエピソードで浮き彫りにされる登場人物の「生きる」ことへの能動性であったり、「死」に対する畏怖であったり、より直情的な禁忌とされるものへの肯定であったりと様々ですが、「欠落」により何かが大きく歪み、その歪を正に抉り出すかのように描かれており、非日常における痺れるような倒錯感にむせ返るような感覚を覚えます。

うまく表現できませんが、言いようのない「口当たりの悪さ」こそがこの作品の真骨頂なのではないかと思います。

また、BDでの視聴時の特筆すべき点として、一聴して「音の情報量が多い」ことに気付かされます。
独自の世界観を彩る重要なファクターとして、作り手側が「画像」のみならず「音」に対しても強いこだわりを持っていることがわかります。
数あるアニメBDの中でも現在のところここまで音の情報量が多いメディアコンテンツは無いように思います(24ビットリニアPCM収録)。

以上本編とは関係ないところにまで言及してしまいましたが、個人的には万人向けではありませんが、原作の持つ「未完成な危うさ」をも映像・音楽で見事に再現した、独自の魅力を持つ異色作・異能作として高く評価できる作品だと思います。

投稿 : 2014/10/16
閲覧 : 298
サンキュー:

8

ネタバレ

f97302012 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイトルなし

第一章 俯瞰風景
第二章 殺人考察(前)
第三章痛覚残留
第四章 伽藍の洞
第五章 矛盾螺旋
第六章 忘却録音
第七章 殺人考察(後)

投稿 : 2014/10/10
閲覧 : 207
サンキュー:

0

ネタバレ

入杵(イリキ) さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

空の境界の序章 空の境界の作風を実感! 俯瞰の視界、浮遊と飛行とは・・・

「空の境界」は奈須きのこによる、同人誌に掲載された長編伝奇小説である。全7章で構成され、本作は第一章「俯瞰風景」が映像化された。「そらのきょうかい」でも「くうのきょうかい」でもなく、「からのきょうかい」なのでお間違えの無い様に。略称は「らっきょ」。

「空の境界」は奈須きのこの小説だが、奈須きのこと武内崇の所属する同人サークル(現在は有限会社Noteのブランド)「TYPE MOON」の作品に「月姫」、「Fateシリーズ」などがあり、「空の境界」と世界観を共有している。奈須氏によると「微妙にズレた平行世界」とのこと。

劇場版「空の境界」は圧倒的な映像美、迫力満点の戦闘シーンと、難解且つ素晴らしい世界観を、原作小説を忠実に再現し映像化したufotableの力作である。
本作のメインテーマは「境界」である。相反する二つのものに関するメッセージが緻密に組み込まれている。
その各々に対する矛盾もまたテーマの一つだ。
奈須氏の命の重さ、禁忌を主題とした本作の完成度には脱帽するばかりである。
「生」と「死」、「殺人」と「殺戮」などについて考察するわけだが、テーマがこれであるから必然的にグロテスクな描写がある(しかも美しかったり)。
また、難解な言葉(辞書的意味では用いない)や、時系列のシャッフルにより、物語の理解はやや困難である。
しかし、この時系列シャッフルこそが「ミステリ」における叙述トッリクとして作用しているのである。
決して時系列の通りに見てはいけない(2度目からはご自由に)他にも、原作にはなかった「色分け」が行われている点も魅力的だ。式の服の色や、月の色なども見てみると楽しい。
全7章に渡って展開される両義式と黒桐幹也の関係も素晴らしい。
設定はここで説明するとつまらないので、作品を視聴することをお勧めしたい(丸投げであるが(笑))
副題のThe Garden of sinnersは直訳すると「罪人の庭」と言う意味。sinには(宗教・道徳上の)罪という意味があり、guiltの(法律上の)罪とは区別される。
Theの次のGardenが大文字であることから、これはギリシアの人生の目的を心の平静(アタラクシア)に見出した精神快楽主義のエピクロス学派を意味する。よってThe Garden of sinnersは快楽主義に溺れた道徳的罪人という意訳が適切ではないか。



第一章の本作は「空の境界」の時系列で、全7章のうち4番目にあたる作品だ。本作の視聴だけでは、物語の全体像はおろか基本設定すら見えてこない。なぜならこの第一章は、奈須作品を視聴する視聴者の「ふるい」としての機能を有しているからである。その為、独特の世界観・台詞回し・時間軸を十二分に表現した作品に仕上がっている。よって一章を視聴して視聴を断念する方もいることだろう。しかし、私は五章の矛盾螺旋が一番好きなので、一章で断念されるのは残念。
副題のThanatosについて、Thanatoは精神医学用語で死亡恐怖症という意味。

考察←観る前に見ない様に。
{netabare}

時系列:4/8
1998年9月
両儀式:18歳 職業:高校生(サボりがち)
黒桐幹也:18歳 職業:大学中退 伽藍の堂に勤務

原作との相違:中(原作の補填による尺の増量が主)
原作との尺の比 73P:50min=1:1(1分当たり1.46P)
(一番原作との尺の長さの比が合致していると判断される2章の比を基準:1とする)
(原作の頁数は講談社文庫を用いる)

・「俯瞰」について
私達の認識出来る世界は肌で感じ取れる程度のものでしかなく、人間は自身の周りにあるものでしか安心出来ない。地図で自分の位置を知っていても、それは単なる知識に過ぎない。
高所から世界を俯瞰したとき、自身は狭い世界しか認識できないが、実際は狭い世界は、俯瞰の視界から展望出来る広い世界の一部である。
この時に、認識の内に、世界の隔たりが出来、ズレが生じて、「遠い」という衝動(突然襲い掛かる暴力のような認識)を得る。
自分が体感できる狭い世界より、自分が見ている広い世界のほうを「住んでいる世界」と認識することが出来ず、知識としての理性と経験としての実感が摩擦し、意識の混乱が起こる。しかしそれは一時的なもので、まともな認識のプロテクト(理性や知識)があれば、無意識下で制御出来て、地上に戻れば正常に戻る。だが不安定な状態にあるとき、意識の混乱から逃げ出したいという気持ち(或いは世界の同一性を実感する為に落ちてみたいという気持ち)へ向かってしまうのだ。(谷に行って底を覗きたくなる感じにも共通する意識かもしれない)

橙子「視界とは眼球が捉える映像でなく、脳が理解する映像だ。私達の視界は私達の常識によって守られているから・・・」
という台詞は、カントの認識論を彷彿させた。
認識は感性(受動的な知覚を担う)と悟性(感性と共同して認識を行う。概念把握)のア・プリオリ(経験的認識に先立つ先天的、自明的な認識や概念)により成り立つ、という哲学である。
眼球が捉えた映像は、私達の脳内で、常識に合致した「モノ」として認識される(常識に合致しないモノは、お化けや幽霊などの怪奇現象として処理されたりする)。

「俯瞰」については情報化社会のメタファーと認識すると分かり易い。
私は震度6強の地震を経験し、被災者として日々を送ったことがある。自身の周りも被災し、認識出来る世界で災害が起こった。しかし、2011年の東日本大震災での津波の映像を見たとき、私はそれが現実に起こっているんだと知識ではわかっているものの、それを実感することは不可能であった。
「遠い」東北の地で起こったことを自分の住む世界と同じ世界であると認識することは困難だ。そこで無意識下で自身の住む世界と被災地を別の世界と認識してしまうのだ。

・「浮遊と飛行」について
自身と世界、理想と現実のズレを認識した人間は、その乖離に苦悩し、生きる目的を失ったときに、それから逃れようとする。これが「逃走」だ。
浮遊と飛行は「逃走」するための手段である。
目的のない逃走を浮遊、目的のある逃走を飛行と呼ぶ。
「浮遊」(例え:羽ばたかない蝶)は、自己の現在置かれた不遇の状態を甘んじて受け入れ、受動的であることである。
今回の霧絵の場合は、理想と現実の乖離に耐え、生きる目的も無いままに、受動的に死を受け入れることである(詰まるところ、自然死、病死)。
此れには、生きる目的が無いにも関わらず、死ぬまで生きるという無意味さを受け入れる勇気、死ぬまでの毎日を生き抜き、刻一刻と迫る死を待つ勇気が必要だ。
「飛行」(例え:羽ばたく蝶)は、自己の現在置かれた不遇の状態を打破する、或いは暫定的に打ち消す(紛らわせる)、或いは解放される為に、”能動的”であることである。
今回の霧絵の場合は、その乖離に耐えず、生きる目的が無いから、能動的に死を受け入れる。(詰まるところ、自殺(しかも他人に自己の死を強調))
人間は、無意識下で、日々のストレスから逃れる為に、夢を介して、この飛行を行っている場合があるらしい(夢とは欲求の捌け口である為)。

「飛行」による自殺について、幹也曰く「極論だけど甘えなんだと思う。当事者にはどうしようもなく逃げたい時もあるだろう。それは否定できないし、反論もできない。だって僕も弱い人間だから」。


・なぜ彼女ら8人の自殺が「事故」と表現出来るのかについて
巫条霧絵は手に入れた霊体で、自分と同じように逃避行動をしている仲間を見つけて、友達になろうとした。「生きる目的」や「生の実感」がきちんと有るものの、夢の中で「飛行」(前項参照)をしていた少女は、霊体の巫条霧絵に介入され、夢の中の無意識下の飛行を、霧絵の能力である強い「暗示」に依って意識するに至った。
彼女達は夢の中だからこそ、飛行出来て、尚且つ、無意識下の為、自身が飛行出来たことには気付かない。しかし、一端意識してしまうと、理性が利かなくなるほどの強い衝動を得てしまうのだ。自分は現実に飛行出来たのだから、当然次も飛行出来る筈だと。
ここでの飛行には、逃避行動に於ける「飛行」と、俯瞰の視界から展望する世界を自己の居住する世界と同一視する為の飛行という二つの意味が含まれているのではないか。
そして、彼女達は、霧絵と同質の存在(つまり霊体)となった。
巫条ビルは時空が捻れており、本来死んでいない少女の幽霊も確認出来た。これは巫条ビルの上空は、巫条霧絵の現出した俯瞰風景の内部だからだろう。少女達は霧絵の暗示により精神に異常を来たし(具体的には、現実に人間単体での飛行(=能動的な現実逃避)が可能であるという脅迫のような逃れられない衝動)少女達は自己の意思とは表現出来ない自殺をすることになった。
よって、彼女達は夢の下での「飛行」中に精神に干渉され、「ボディジャック」状態で自殺したことになる。よってこれは彼女達の意志による故意の自殺に該当しない。より事故と表現出来る。


・黒桐幹也が寝ていた理由について
幹也は独自に一連の自殺を調査しており、結果として霧絵にたどり着いた。しかし、霧絵の幹也を死ぬまでの付き添いとしたい、「浮遊」から逃れる手段として、彼が欲しいという強い想い(暗示)から、昏睡状態に陥ってしまう。式が固定電話に録音された幹也のメッセージを恋しがっていたことや、ふいに巫条ビルに赴き、落下してきた少女に「幹也!」と叫んだのも、幹也が霧絵に魅入られた少女の様に「飛行」、つまり霧絵の下で自殺したものと勘違いした為である。橙子の延命努力により数週間昏睡していながら、リハビリもせずに復活した。


・式が巫条ビルに駆けて行って自殺した少女に「黒桐」と叫んだ理由について
前項での説明通り、幹也は霧絵による昏睡状態に陥っていた。自殺した少女は霧絵の暗示によって意識下での飛行が可能であるとの強迫観念より跳んでおり、また、これは霧絵の人恋しさによるものである為、黒桐も同様に跳ぶ可能性があった。式は電話で幹也の声を聴き、胸騒ぎがして巫条ビルに赴いた為、少女を黒桐と勘違いした。


・式の義手について
式の義手については第三章痛覚残留で明らかになり、何故式が巫条ビルの幽霊に操られた義手を止められたのかは、第四章伽藍の洞で分かる。式がビルからの跳躍の後に、片手で着地出来たのもこの義手のお陰であり、式の義手は霊体を掴むことが出来るので、巫条ビルの幽霊の首を掴むことが出来た。


・巫条霧絵の俯瞰風景について
巫条霧絵は{netabare}荒耶宗蓮によって{/netabare}、病院の外が見晴らせる階の窓のある病室で、家族も居らず、一人で何年間も、不治の病によって不自由な生活を強いられていた。彼女は病室から展望出来る外の世界をずっと憎んでいた。自分は不自由なのと対照的に外の世界の住人は自由だからだ。彼女は外をずっと眺めている内に、外界への憎悪と羨望による呪詛から、病室周辺の風景を脳内に取り込み、同時に盲いることに依って、強力な能力を得た。
彼女の視界は空中にあり、彼女の精神・肉体が存在する器とは別に、彼女の視界の存在する場所に、荒耶宗蓮によって二つ目の器・巫条ビルの幽霊を与えられた。

空を飛ぶという行為は、空の果てを目指す行為である。空の果てには、自分が逃避しなくて住むような世界(=生の実感や生きる目的のある世界、或いは死への恐怖が無い世界)があるのかもしれない。霧絵は黒桐の首尾一貫とした揺るぎ無い人間性に憧れ、また、「生の実感」を他者に供給する人物として、空の果てに自分を導いてくれることを望んだ。
(この空自体も隠喩と解釈することも十二分に可能だ)

霧絵「わたしは生に執着していて、生きたまま飛びたかったの。彼とならそれが出来たはずだから」

霧絵「あの人、子供なのよ。いつでも空をみてる。いつでもまっすぐにしている。だからその気になれば、どこへだって飛んでいけるんだわ。そう――わたしは、彼に連れて行ってほしかった」

巫条ビルの幽霊は、巫条霧絵の二つ目の身体だったので、彼女は一度死を経験しながらも、生きながらえるに至った。病室の霧絵を見限って出来た、巫条ビルの幽霊と病室の巫条霧絵との間の境界は空(ソラ)の境界とも呼べるかもしれない。


・巫条霧絵について
{netabare}巫条霧絵の起源は「虚無」。荒耶宗蓮は両儀式と相反する能力者をつくる為、彼女に長年の夢と悪夢を同時に与え続け、「死に依存して浮遊する二重身体者」にさせたのだ。
前述の通り、式の入院していた病院に霧絵も入院していたのだが、式が橙子に会う前、橙子の前任医師は荒耶宗蓮だった。霧絵の病室の病室代や管理費は荒耶が払っており、身寄りの無くなった彼女をずっと保護していた。{/netabare}
巫条家は混血の大敵である四家系「浅神」「巫浄」「両儀」「七夜」の一つである「巫浄」の傍系であり、盲いることにより特別な力(呪詛)を手にいれる。巫浄家の人間は強力な暗示能力も持っており、暗示によって相手を支配することが出来る。式の右手が勝手に動いたのも、「堕ちろ」という暗示も、これで説明出来る。
{netabare}彼女は、両儀式、浅上藤乃と同様に起源に「虚無」を持ち、特別な家系故に、特別な力を発現した。
「陰陽太極図」で式が一つの肉体に二つの人格を持つ二重存在者なのに対し、彼女は二つの肉体に一つの人格を持つ二重身体者である。
彼女も浅上藤乃と同様に荒耶宗蓮の「根源の渦」である「 」への到達という最終目標の為に両儀式と接触する駒となった。{/netabare}
幹也(そして、僕はさっきまでの夢を思い出した。蝶は最後には墜落してしまった。彼女は、僕についてこようとしなければ、もっと優雅に飛べたのではないか。そう、浮遊するようにはばたくのなら、もっと長く飛べていたはずだ。けれど飛ぶという事をしっていた蝶は、浮遊する自身の軽さに耐えられなかった。だから飛んだ。浮くのをやめて)

黒桐が霧絵に眠らされている間に見た「ゆっくりと浮遊する蝶が一羽あり、そこに蜻蛉が現れ、蝶は蜻蛉に追いつく為に羽ばたいたが、遂には堕ちた」という夢は、身体中に腫瘍があり、余命幾ばくも無い霧絵(=蝶)が「浮遊」している所に、生きる望みである幹也(=蜻蛉)が現れて、霧絵は幹也に「気付いて欲しい」と、後を追うも、結局気付いてもらえず、「飛行」してしまったという隠喩であろう。
{netabare}尚、四章伽藍の洞で両儀式が入院していた病院に巫条霧絵も入院しており、霧絵は、式の元に何年も通い詰めていた幹也を目撃していた。{/netabare}彼女は恋人という生きる目的、死ぬまで付き添ってくれる人が居ないことを悔やみ、同時に幹也を、自分を救ってくれる人物として望むようになる。式に「落ちろ」と暗示として連呼したのは、彼女が幹也という依り所を持っていて、羨望していたからだろう。彼女は式に殺された時に感じた「生の実感」を、もう一度味わう為に、「飛行」という逃避行動を一度採ってしまったことによる開放感をもう一度味わう為に、自分が死に至らしめてしまった少女達への自責の念から逃れる為に、巫条ビルからの転落死を選択した。


・「oblivious」について
obliviousは英語で「~を忘れて」「(没頭して)~に気付かないで」という意味の形容詞。名詞はoblivionで忘却という意味。巫条霧絵をイメージして奈須きのこ監修の下、梶浦由記によって作詞・作曲された。4章を視聴すると分かるが{netabare}巫条霧絵は両儀式の入院する病院に入院していた経験があり、そこに小まめに見舞いに来ていた黒桐幹也と出会うのである。{/netabare}「本当は空を飛べると知っていたから 羽ばたくときが怖くて風を忘れた」という歌詞も、本作を視聴すれば意味がわかるだろう。巫条霧絵の静かな恋について上手く纏められている。


・「俯瞰風景」という作品について
巫条霧絵は祈祷(本性は呪詛)を生業とした古い家系の末裔で、重い病気に掛かり何年も病室から地上を俯瞰し、空を見上げていた。彼女は意識が途絶えるくらいまで外を見つめ、外を憎み、恐れた。彼女は継続して世界を「俯瞰」することにより、周辺の風景を脳内に取り込み、二つ目の器である巫条ビルの幽霊を手に入れた。{netabare}与えたのは荒耶宗蓮。{/netabare}巫条ビルの幽霊、巫条霧絵の意識体は、夢の中で「飛行」を行っていた少女達に近づき、「飛行」が可能なことを意識させた。そして彼女達は飛び、当然の如く落ちたのだ。巫条霧絵は、黒桐幹也を拠り所とし、生きたまま「飛行」することを望んだ。しかし、黒桐幹也を拠り所として必要としていた両義式により巫条ビルの幽霊は殺されてしまう。彼女は、罪の無い少女達を殺してしまった自責の念と、幽霊である自身(二つ目の器)の心臓を貫かれた時に感じた圧倒的なまでの死への奔流と生への鼓動をもう一度味わう為に、
あらんかぎりの死をぶつけて生の喜びを感じる為に、巫条ビルの俯瞰から転落死するのだった。
巫条霧絵は「浮遊」することが出来ていたのだが、黒桐幹也に追いつこうとすることで「飛行」という手段を選んでしまったのだ。しかし飛行を選んだ彼女は死んだ後も雲の上を目指し空に落ちるように飛行するはめになる。


・名言(原作より抜粋)

橙子「君の俯瞰風景がどちらであるかは、君自身が決めることだ。だがもし君が罪の意識でどちらかを選ぶのなら、それは間違いだぞ。我々は背負った罪によって道を選ぶのではなく、選んだ道で罪を背負うべきだからだ」

幹也(いくら正しくて立派でも、死を選ぶのは愚かなんだ。僕らは、たぶん、どんなに無様で間違っていても、その過ちを正す為に生き抜かないといけない。生き抜いて自分の行いの結末を受け入れなくてはいけない。)

式「幹也、今日は泊まれ」

橙子「自殺に理由はない。たんに、今日は飛べなかったんだろう」
{/netabare}

感想

最後の式の「幹也、今日は泊まれ」は良かった。式のクーデレっぷりが最高である。また、私も昔、高いところから高速で落下する夢をよく見た。あれは無意識下の飛行だったのだろうか・・・



この一章は、視聴者に世界観を何と無く掴ませながら、しっかり今後の伏線を十分に張って終わっている。原作の長々とした文を簡潔に短く纏め、視聴者に分かり易く(全部観た後二回目観ると分かる)展開している。

本作は考察のし甲斐があり、非常に面白い。また現代人への処方箋のような役割を果たし、私達にカタルシスを与える。

私は全章視聴後原作を購読したが、読み応えがあって大変面白い。アニメを観た人は補足の為にも、お勧めしたい。
未視聴の方は、是非挑戦していただきたい作品である。

投稿 : 2014/10/09
閲覧 : 1067
サンキュー:

55

イカちゃん☆休止中 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

☆奈須きのこの伝奇小説

ダークファンタジーな内容です☆
老朽化したビルの屋上のバトルシーンがカッコいいです♪(*^^*)

ちょっとグロな内容ですので観るときは注意しましょう。

著者/奈須きのこ(講談社)

イラスト/武内崇


ドラマCD -Magic ・Cage

2007年12月1日公開


音楽/梶浦由記

アニメーション制作/ufotable

配給:アニプレックス

製作-アニプレックス、講談社、ノーツ、ufotable


主観的評価(A)



追記欄_

投稿 : 2014/10/03
閲覧 : 270
サンキュー:

4

D.D さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

全9作品を観終えて

個人的にですが、今後この作品を視聴される方にはWiki等を見て、時系列順に観られることをおすすめします。

私はナンバー順に視聴しましたが、脈絡もなく時系列が飛びまくるので作品内容を含む様々な疑問を抱えながら視聴して行くので、途中で幾度と無く挫折しかけました。
構成等が雑に思えて感情移入が出来ないと言いますか、入り込めないと言いますか、続きが気にならないと言いますか、兎に角集中出来ませんでしたね。

時系列順に視聴していたなら各作品の評価も印象ももっと違っていたと思います。

8作目の終章に関してはこの作品にドはまりした方以外は特に観なくてもよいと思います。


個人的なナンバー順に視聴した全体の感想ですが、映像は綺麗でしたが特におすすめする程の作品では無かったかなと。
前述の通り時系列順ならば・・・・?

良い点としては、
9作目で伏線を回収した上に綺麗に纏まって終わっている点はかなり高評価です。
ナンバー順に視聴していると正直続きが気になりませんでしたが、逆に続きがあっても良いのでは?と思いましたね。

投稿 : 2014/08/28
閲覧 : 191
サンキュー:

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空の境界 第一章 俯瞰風景[フカンフウケイ]のレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
空の境界 第一章 俯瞰風景[フカンフウケイ]のレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら こちらのフォーム よりお問い合わせください。

空の境界 第一章 俯瞰風景[フカンフウケイ]のストーリー・あらすじ

落下する少女の夢、俯瞰を断つ直死の眼 連続する少女たちの飛び降り自殺。現場はすべて、かつては街のシンボルタワー、今では廃墟と化した巫条ビル。屋上には浮遊する「霧絵」がいた…。\nそして事件が5件を数えた頃、万物の生の綻びと死線を視る能力「直死の魔眼」を持つ両儀式が謎に挑む。(アニメ映画『空の境界 第一章 俯瞰風景[フカンフウケイ]』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2007年12月1日
制作会社
ufotable
公式サイト
www.karanokyoukai.com/
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A9%BA%E3%81%AE%E5%A2%83%E7%95%8C
主題歌
≪ED≫Kalafina『oblivious』

声優・キャラクター

坂本真綾、鈴村健一、本田貴子、藤村歩、田中理恵

スタッフ

原作:奈須きのこ『空の境界』(講談社ノベルス)、キャラクター原案:武内崇、 監督:あおきえい、脚本:平松正樹、キャラクターデザイン・作画監督:須藤友徳/高橋タクロヲ、音楽:梶浦由記、美術監督:池信孝、撮影監督:寺尾優一/松田成志、3D監督:中村慎太郎、色彩設定:千葉絵美、音響監督:岩浪美和、制作デスク:鈴木龍、制作プロデューサー:近藤光

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