当サイトはアリフィエイト広告を利用しています

「機動戦士Vガンダム [ヴィクトリー](TVアニメ動画)」

総合得点
67.8
感想・評価
356
棚に入れた
1658
ランキング
2327
★★★★☆ 3.6 (356)
物語
3.6
作画
3.4
声優
3.6
音楽
3.7
キャラ
3.6

U-NEXTとは?(31日間無料トライアル)

レビューを絞り込む
☆の総合評価
文字数
サンキュー数
視聴状況
表示形式
キーワード
この条件で絞り込む

機動戦士Vガンダム [ヴィクトリー]の感想・評価はどうでしたか?

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

トラウマなシーンが多いガンダム作品

主要キャラがバタバタ命を落とす点では富野作品のZガンダムと並ぶものがありますが、個人的にはこっちの方がなかなかトラウマなシーンが多かった印象。

ギロチン絡みのシーンやウッソと苦楽を共にしたシュラク隊のメンバー達が回が進むごとに命を落としていくのもなかなかでしたが、個人的にはウッソのV2ガンダムに生身で攻撃するネネカ隊(ハイレグ美女)がビームサーベルで焼かれるシーンが衝撃的で、かなりのトラウマものだったなと。

悲惨なシーンも多く、どんよりさせられるものの、ストーリー自体はしっかりしており、面白いので不思議と最後まで観られた作品でした。

投稿 : 2023/04/28
閲覧 : 118
サンキュー:

4

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

女性の生き方、親と子、戦争の狂気、洗脳、環境、世代交代…濃すぎます。

 水星の魔女がガンダムの何を引き継いだのかを確認したくなって再視聴。ガンダムシリーズは4クールあるので考察に時間がかかるのが大変です。

 ただ、見て良かったです。ガンダム作品としてはあまり人気が高いとは言えない本作ですが、メッセージ性という点では非常に深い作品だったと思います。

 老人と女性と子供のゲリラ部隊のリガミリティア。男1人が率いる女だけの部隊、シュラク隊。洗脳装置であるエンジェルハイロウ。マーペットの妊娠。ギロチンとは?

 Vガンの登場人物の特徴は、個人対個人の場面だとみんなまともで、紳士淑女で優しい大人なことが多いです。そして子供が戦場にいる事に驚く描写が何度も繰り返されます。
 また、男女ペアの登場人物が非常に多く、そしてまともな人ほど死んでゆく。狂った人間が強くなるという感じだったと思います。親子の関係が数組描かれていたのも特徴でした。

 老人たちが子供たちのために自分たちの意思で…というのもまた世代交代を感じます。

 それと初見でタイヤのモビルスーツや艦隊は富野監督もやる気ないのかと思いましたが「進撃の巨人」の先取りでしたね。また、環境破壊への提言ということで逆シャアとは違う意味の地ならしでした。
 車の形をしていたのは、バブル期で猫も杓子も高級車高級車で、核やコロニー落としとは違う形の環境破壊を揶揄していたのでしょうか。
 モビルスーツの破壊時の核爆発にも注目していました。結局どんな理屈をつけても戦争も文明も環境を破壊するという意味でしょうか。

 エンジェルハイロウは、ネット…だと時代的にうがちすぎかもしれませんが、価値観の洗脳ですね。TVによるバブルの洗脳という意味なのか、権利に胡坐をかいて戦争を忘れた平和ボケなのか。もちろん人類補完計画でもあります。
 そしてガンダム的にはニュータイプ…分かり合えると思っていたこの設定が結局洗脳装置になったのはなぜでしょう?

 とにかくテーマとしては、女の生き方、子供に対する親、老人は去り子供に場所を残せ、環境問題、経済第一・女性は職場に出ろという画一的価値観、バブルに浮かれた平和ボケ日本に対する強烈なアンチテーゼが感じられます。

 
 女性の登場人物は、なんといってもカテジナですね。平和を願い世界が間違っているという意識はいいし、子供を戦争に使うことに反発し力がありスマートな戦いをするクロノクルに惹かれるというのは極めて自然です。
 ただ、だんだん変わってゆきます。主義主張ではなく自分の思う通りになるかどうかが大事。ならないとイライラする。力を持つウッソへの憎しみは迫力がありました。最後結っていた髪の毛がほどけ長髪になる意味です。平和や理想を捨てて最後で女になったと言う事です。

 カテジナの女性であることを利用した戦術(エロ水着部隊)はひどかったですね。恋愛から男にすがった女の生き方の象徴な気がします。また、ウッソの成長を見誤っていたのかもしれません。富野氏のミソジニーが女性キャラ、特にカテジナに乗っていますが、一方で富野氏は女性に母性の他、聖性も見ているるのがややこしい。決してカテジナを憎み切れないように描いていた気がします。それが最後です。

 初見では評判通り嫌な女という印象がありましたが、最後のシーンが非常に印象に残っていました。なぜ、あんな描き方をしたのか?今回見て、彼女に拒否反応は起きませんでした。彼女もまた狂わされたんだろうと思いました。

 その点でマーペットとは対照的です。どこが違ったんでしょうね。かなり初めの方では嫉妬という醜い部分も見せていました。母は強いということでしょう。大人では彼女だけというのがまあすべてでしょう。

 そして、シュラク隊はなぜ全滅するのか。戦う女性の象徴でした。バブル期の作品ですから、これは今のままの男と同じ立場で戦おうとする女性の姿から屍を予想したということでしょうか。特にケイトの衝撃はすごかったですね。

 ルぺシノもまた女を使って生きる感じですが、したたかな印象です。ウッソというかショタっぽい感じもありましたので、感情と行動を切り離せるという感じで上司に媚びて出世を狙う感じ?

 ファラですね。なぜ妊娠に驚いたのか。そしてなぜ男を道連れにするのか。愛されていなかったことに対する復讐でしょうか?ギロチンが何を象徴していたんでしょう?残酷な殺しではありますがTV中継ですね。ショーとして殺しを見せるガンダムという作品への自己批判かもしれませんし、人の不幸を娯楽とする世評、誰かの犠牲の上になりたつ社会。

 シャクティ…うーん。語るものが余りないです。ガンダムシリーズの歴代ヒロインの中では一番薄い感じです。それはやはりカテジナとファラが本当のヒロインということでしょう。あるいはルぺシノやシュラク隊を含めてヒロインを分散した感じです。
シャクティは最後の場面。カテジナであることに気が付いていたかどうかです。私は気付いていたと思いますが、どっちとも取れます。人相が変わってしまっていたとか酷い怪我で顔わからないのをアニメ的表現でああしたとか解釈はあります。が、シャクティもまた女という意味で気が付いたと取りたいです。

 とまあ、書きだすとキリがないですね。とにかくVガンダムは濃い。濃すぎるくらいテーマが詰まっている作品だと思います。だから、登場人物もストーリーも歪に感じるのかもしれません。戦争の狂気は前提としていろんな視点から何かを感じることができる作品だと思います。

 もう1回見たいけど、51話。うーん。見落としがいっぱいありそうだなああ。


 追記 なおWW2の従軍女性を描いたノーベル賞作品「戦争は女の顔をしていない」のコミック版があります。その帯に富野監督がコメントを載せています。アニメには「戦う女性もの」の作品が沢山ありますので、是非参考に1巻だけでも読んでおくとよいと思います。

投稿 : 2023/01/27
閲覧 : 319
サンキュー:

4

ウィラード さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

序盤は良かったが、冨野節が酷くなり面白さが半減した

ファーストやザンボットでは冨野監督の役割が最適で
分かりやすいストーリーとなっていますが

それ以降、冨野節が酷くなるとシナリオが分かりづらくなるのですが
Vガンダムでは序盤以降あまり面白くなかったです

序盤の地上ではギロチンとか
敵との攻防が分かりやすいんですが
宇宙に行ってから、よくわからなかったです

と言ってもレコンギスタよりも把握しやすいと思います
カテジナさんが豹変していくのもいきなり過ぎるので
その描写が欲しかったですね

投稿 : 2022/07/09
閲覧 : 191
サンキュー:

0

ネタバレ

栞織 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

一言では言えない作品

そろそろこの「Vガンダム」についても話したほうがよさそうです。今までの感想に出していますし。先日ガンチャンで再放送されているのを見て、「この最終回を今なら平穏に見られる」と思いました。歳月がたち、私も平常心で本作に対することができるようです。それぐらい見た当時は大打撃だったです。

と言うのも、本作のガンダム三大悪女に数えられるカテジナ・ルースが、「サムライトルーパー」のナスティ柳生と激似で色指定が「サイボーグ009」のフランソワーズ・アルヌールなんですね。なんでこのキャラデザインなのか。単なる「冨野対高橋」の監督ライバル対決という狭い考えでは納得ができないキャラデザインです。なぜこれを採用したのか?それでアニメファンたちに対する打撃は何も考えなかったのか?そういう思いを持った、これは最初の作品でありました。何よりも今あげた似ているキャラクターたちが、ファンに愛される非常に心優しい美少女たちだったからです。何も制作会社にはなかったのでしょうか?こういったファンの心を裏切る所業が、京アニ事件のような悲しい結末を産んだのではないでしょうか。あれも、犯人は制作会社に自作のものを揶揄されていると感じたのが事件の発端だと聞いています。

私がこういう事を言うのも、このカテジナ・ルースがまさに私も含めたアニメファンの同人活動への批判で出されたキャラだと思うからです。要するに「それぞれの人はそれぞれの家に帰るべきでありましょう」というシャクティの言葉は、家を出て同人活動を続ける腐女子たちに向けられたものでありました。私はその時、同人活動を中断しシャクティのように赤ん坊を育てていましたから、分裂した言いがかりと感じましたが、そのような感じ方は、作り手にはシャットダウンされていたと思いました。そのような「主体性が宙に浮いた状態」にさせられたファンは、その当時相当数いたのではないでしょうか。同人をやめて子育てを余儀なくされていた人は、私だけではなく大勢いたはずです。しかしその当時、そういった層の女性ファンには、声をあげる場はありませんでした。今もそのような声は私には聴くことはできません。「Vガンダム」再放送のガンチャンネルでも、コメント欄では絶賛のコメントばかりで、まったく批判する人は存在していません。

しかし私はそういう人たちは存在していると思います。何よりも、私の同人活動で、トルーパーを「まだ書いてほしい」と思っている人たちがいるという事実があります。このような同人界の話に終始してしまいましたが、本作は東欧史に取材した、当時のユーゴ紛争を思わせる複雑な作品で、その点ではガンダムが好きな男性ファンには受け入れやすい作品だと思います。物語も最後まで続き物として紆余曲折があり、飽きさせない作りになっています。要するに、お話としては文句のつけようのない作品で、カテジナに天罰が下るのも、話としては教訓的な童話によくある惨酷な結末なのです。しかし人々の心に残したその爪痕は、本当に歴史に残る作品だと思います。

投稿 : 2022/03/20
閲覧 : 250
サンキュー:

2

心底に来るアニメ切望 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

殺しの富野が存分に出した(総製作者の富野氏自身が)失敗作だったらしいですが…。個人的には戦争の悲惨さや不条理等を露骨に描いたのが非常に心底に来ました…。ですがやはり決して最後まで超暗い気持ちで観ていたのを憶えています…。

普通ならこんなに超暗い&グロ展開満載…という時点で途中で切ろうと思ったが、何か変な不思議な魅力(!?)で最後まで観ました…。それでも結末の方も、正直、スッキリは全くしなかった…。だが不思議と観て後悔は決してしなかった…。富野マジックの妙なトリックに私は知らず知らずにすっかりハマったらしいですね…。
それにしてもカテジナさんは何故あんなに凶変してしまったのか…。このキャラ設定で見ても(富野氏が一番)Vガンが失敗作だったと思わせるね…。
このVガンがここまでのある意味凄いアニメになってしまった背景には、放送元のテレ朝の当時の系列局拡大戦略の影響で新ガンダムシリーズを当初の予定より大幅に早くやると一方的に決めたらしく、さらに玩具販売担当だったバンダイも今までと違うソフトなキッズ路線なMS等のロボや戦艦等をデザインして欲しいと強く強要した様で、富野氏がそれに激昂して2大制作元に反発する形で、子供世代向きでは決して全く無いあの超暗いグロ展開満載(プラスバイク隊出現)のアニメが出来てしまいました…。(ただバイク隊出現自体はプラモの売り上げは上々だったらしくバンダイサイドは富野氏の反抗に反して評判は上々だったとか…。)
多くのファンの皆様からはガンダムシリーズの中で下のランクの方の評価するのも本当に解る様な(MSのデザインの評判の悪さや世界観の設定がチグハグな所等も含めて)いろいろな意味で後味の決して良くないVガンダムでしたが、個人的にはそれはそれで戦争の悲惨さ不条理を強く描いたアニメでもあり心底に来る刺さる人間ドラマだったと本当に思いました。
最後にですが、シリーズ前半のED(本来はある仮面ライダーシリーズのテーマ曲に使う予定だった)はVガンダムのカラーを強く出したテーマ曲だったと思いました。(そして個人的にこのテーマソングはとても好きな曲のひとつであります。)

投稿 : 2021/01/18
閲覧 : 344
サンキュー:

1

ネタバレ

haruto さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

2回目2020.2.12

2回目2020.2.12

投稿 : 2020/04/24
閲覧 : 677
サンキュー:

0

ネタバレ

メタトロン さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7
物語 : 3.0 作画 : 2.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

ものたりない。

TVアニメシリーズでは4作目にあたる今作は、いままで以上に死を多く描いている。
そのわりに、全体的にキャラクターに魅力がないのが残念である。

今作は特にこれといったボスがおらず、主人公のライバルポジションにいるキャラも印象が薄く魅力がない。
さらに、MSも残念すぎるほど魅力がない。

物語は終盤に盛り上がりを見せるし、超科学的な設定も良かったが、同時に最終決戦で無駄死にが多すぎるのが、強引だと思った。

投稿 : 2019/09/21
閲覧 : 300
サンキュー:

1

けつねころけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

一番好きなガンダム

いろいろいわれているガンダムだけど個人的に一番好き。
Vを中学生の時に見たことで考え方に何かいい意味で影響を受けたと感じています。

ストーリー・設定的にちょっとどうなの?と思えるところも多々あるけれど、自分の中で「だめ」を大幅に上回るおもしろさ・魅力を感じたガンダム。敵のMSはダサイけどガンダムの中で一番デザインが好きなVガンダム。富野ガンダムの中でもよく人が死にます、それもあってか色々考えさせられます。

あと特筆すべきは音楽。千住明の最高傑作だと思う、オーケストラを使った重圧な暗い音楽がVによくあっていると思います。

事前情報なしで見ることは古いアニメなので難しいかもしれませんが、まだ見たことがない人は是非一度見てみてはどうでしょうか。

投稿 : 2019/07/29
閲覧 : 451
サンキュー:

5

ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

《戦士の哀しみ》は無印やゼータよりもずっと上手に描けてる気がしました。

※2周目完了したのでレビューを更新します。
(個人評価を × 3.4 → ☆ 3.6 に改訂)

同じ富野監督のアナザー・ガンダム作品である∀の視聴と並行しながら、嫌々視聴していた前回と違って、今回は落ち着いてじっくり視聴してしていくことが出来、レビュータイトルに書いたような本作の美点にも気づくことが出来ました。

ただ、難点をいえば、やはり富野監督作品の常として、①やたらとシナリオがあっちこっち飛んでゴチャゴヤしてて、②敵も味方も上層部は自分の保身や味方を裏切って自分が成り上がることばかり考えてる食わせ者ぞろいで、③そのうえ、肝心なところで精神感応やオカルト現象が都合よく発生する等で、真面目にシナリオを追っていくのが途中で虚しくなってしまう感じは、やはりあると思います。

やはり今回も、しばらく前に2周目を終えた∀の方がずっと面白かったと思うので、両作とも未視聴の方は、∀の方を先に視聴して、本作の方は、そのあと“ついでに”視聴する程度で十分ではないでしょうか。


※以下は1周目時点の感想です。
{netabare}
無印・Z・ZZのあとの第4作目の《機動戦士ガンダム》TVシリーズということで、見とかないとイケナイかな?と思って一気観しましたが・・・並行して視聴していた「∀ガンダム」の方が個人的にはずっと好印象でした。

それから、ひとつだけ本作を見てて「なるほど」と思ったのは、これが∀のいう《ガンダム世界》の「黒歴史」のヒトコマなんだな、ということでした。

本作は《宇宙世紀(UC)》という紀年法で時期が示される最後の期間の作品、ということなので後に続く物語はありません。
→正確に言うと、この後、{netabare}2,000年だが10,000年だか経って「∀ガンダム」の時代になる{/netabare}、ということらしいです。
→ということで、《ガンダム世界》の行く末が知りたい方は、本作と併せて「∀ガンダム」に手を伸ばしてみるのも一興です。{/netabare}


◆視聴メモ
{netabare}
・第1話視聴終了時点
「新しいガンダムの合体シーンを真っ先に視聴者に見せたい」というスポンサー(プラモメーカー)の強い要望で、第1話からガンダムを登場させるために、本来は第4話に相当する話を最初にもってきて、第2~4話まではヒロイン(シャクティ)の回想という形式にしているため、話が非常に分かり辛くなっていることに注意。
白いガンダムを駆る少年(ニュータイプの少年ウッソ)vs.赤いモビルスーツを駆る顔を隠した青年(連邦軍の将校クロノクス)・・・という『初代ガンダム』のアムロvs.シャアを本家どりした構造が早くも示されている点にも注目。
・第4話視聴終了時点
この回のラストでやっと第1話につながる。
・第6話視聴終了時点
ウッソと死闘を繰り広げたワタリー・ギラ小隊長が、ウッソの姿を見て驚愕し自決する後列な印象の残る回。
・第7話視聴終了時点
ここまでシリアスな脚本にするなら作画・演出もっと頑張らないと・・・
・第14話視聴終了時点
ケイト戦死の瞬間にウッソが精神感応→またニュータイプとかいう陳腐な異能力者かと少し幻滅。
・第26話視聴終了時点
マリアの恩寵ということで、完全に異能力ものに。
・第35話視聴終了時点
ウッソ&オデルがシャクティ自身の意思に逆らって彼女を敵艦から救出してしまう注目回。
オデロの脱出間際に艦内で雑用をしていた少女が「ハイル・ザンスカール」と叫んで事切れ、オデロが「ザンスカールの主義者だったのか。マリア主義ってのはそういうんじゃないんだろう!」と叫ぶシーンが入っていることにも注意。
・第36話視聴終了時点
主人公ウッソが「母さんです」といって血のしたたるヘルメットをマーベットに手渡す有名らしいシーンがラスト付近で見られる回。
・第47話視聴終了時点
富野作品おなじみの精神官能満載のメタメタ展開・・・
・第50-51話視聴終了時点
こちらも毎度もカオス状態&メタメタ意味不明のオカルト展開満載で興醒め。
但しラスト(後日譚)だけは割と良い感じ。{/netabare}


◆制作情報
{netabare}
原作            矢立肇、富野由悠季
総監督          富野由悠季
キャラクターデザイン 逢坂浩司
メカニックデザイン   大河原邦男、カトキハジメ、石垣純哉、佐野浩敏
音楽            千住明
アニメーション制作   サンライズ{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

========== 機動戦士Vガンダム (1993年4月-1994年3月) =========

 - - OP「STAND UP TO THE VICTORY」、ED「WINNERS FOREVER」 - -
{netabare}
第1話 白いモビルスーツ ★ 東欧の森のMS戦(ウッソvs.クロノクル中尉)、リーガ・ミリティア隠れ施設への敵襲、ヴィクトリータイプG合体・赤いMS撃退
第2話 マシンと会った日 ☆ シャクテイの回想(不法居住者の村カサレリア、MSシャッコー奪取(ウッソ)、ベスパの特別区ウーイッグ爆撃、ウッソ初MS戦)
第3話 ウッソの戦い ☆ 続き(ベスパの民間人殺戮、ウッソのカテジナ&カルル輸送、ベスパMS2機との交戦・撃退)
第4話 戦いは誰のために ☆ 続き(ウッソ自宅地下の秘密、サバト隊の森焼き討ち・再MS戦、コアファイター出撃、赤いMSとの戦)、シャクティの心配
第5話 ゴッゾーラの反撃 ★ リガ・ミリティア秘密工場、クロノクル潜入、ガリー・タン機来襲、ウッソ再出撃、ガリー・タン捕囚、カテジナの苛立ち、ベスパ再襲撃
第6話 戦士のかがやき ★ クロノクルのオイ・ニュング伯爵&カテジナ拉致、ウッソ敵MS隊撃退、ワタリー・ギラ小隊長自爆
第7話 ギロチンの音 ★ ガッタール隊のリガ逃亡部隊追撃、オデロ等少年達の奮闘、ピピニーデン大隊降下・撃退、オイ・ニュング伯爵ギロチン刑(ファラ中佐)
第8話 激闘! 波状攻撃 ★ ウッソ&シャクティ帰村、VG(マーベット搭乗)vs.ピピニーデン隊、パイロット交代(ウッソ)・苦戦、救援到着(オリファー搭乗VG)
第9話 旅立ち ☆ クロノクル&カテジナ来村、カテジナの決別の手紙、離村
第10話 鮮烈! シュラク隊 ☆ ウッソ&シャクティの単独行動と危機、シュラク隊来援(女性部隊)、オリファーの制裁
第11話 シュラク隊の防壁 ★ ベチエン飛行場到着、ウッソの父ハンゲルグ・エヴィンの噂、ヘレン戦死、宇宙引越公社所属輸送機発進(ジブラルタルへ)
第12話 ギロチンを粉砕せよ ★ 初めての海(ロブ爺さんとの出遭い)、港町バルセロナの一幕(ファラと少年たちの出遭い、ウッソのギロチン台破壊、ファラ隊撃退)
第13話 ジブラルタル空域 ★ 中立地帯アーティ・ジブラルタル到着(両親の消息、母の用意したチケット、伯爵の仇ファラ)、クロノクル&ファラ隊との戦、マヘリア戦死
第14話 ジブラルタル攻防 ★ マヘリアの葬儀、カテジナの意図判明(スパイ)・ウッソの申出拒否、ケイト戦死(マスドライバー死守)、シャトル(カテジナ乗船)発進(クロノクル&ファラ同乗)
第15話 スペースダスト ★ ウッソ等宇宙空間へ(シャクティとの一時的な別れ)、ファラ中佐の宇宙漂流刑(タシロ大佐)、凄腕ゴッドワルド&ウッソ遭遇
第16話 リーンホース浮上 ★ 連邦所属・旧式戦艦リーンホース発進(シャクティ宇宙へ)、ハイランド周辺臨検事件
第17話 帝国の女王 ☆ ザンスカール帝国の指導部(マリア女王・カガチ首相)と国是(マリア主義) ※半総集編
第18話 宇宙艦隊戦 ☆ 太陽電池施設ハイランド、戦艦リーンホース救援、リガ・ミリティアの指導者ジン・ジャハナム(?)登場
第19話 シャクティを捜せ ★ タシロ大佐のシャクティ収容、シャクティの素性判明(マリア女王娘)
第20話 決戦前夜 ☆ シャクティ&カテジナ再会、敵カイラスギリー艦隊強襲(ウッソ発案)
第21話 戦略衛星を叩け ☆ 続き、リーンホース突入・白兵戦、タシロ大佐撤退、カテジナの伝言(シャクティの無事)
第22話 宇宙の虎 ★ ラビアンローズ4入渠、ゴッドワルドとの再会・死闘
第23話 ザンスカール潜入 ★ マルチナ発病、学徒兵との小競り合い、ウッソ達の密入国、建設工事用ロボットとの交戦、首都アメリア(スージとの再会)
第24話 首都攻防 ★ シャクティ&マリア面会、シャクティ&ウッソ再会
第25話 敵艦と敵地へ ☆ ウッソの再潜入、式典中の女王との対面、式場騒乱、マリア人質に
第26話 マリアとウッソ ★ 続き、ペギー戦死、捕らわれたウッソ&マーベット、マリアの恩寵、公開処刑寸前のVG機動、カテジナ機飛来
第27話 宇宙を走る閃光 ★ ウッソvs.初陣カテジナ、連邦MS奇襲、コロニー脱出成功・レーンホースJr合流、シャクティの悪い予感、ジュンコ爆死(カテジナ設置爆弾)、ビッグキャノン発射(ザンスカール艦隊直撃)
第28話 大脱走 ☆ マケドニア・コロニー退避(捕虜収容所へ、マーベット&オリファー結婚)、クロノクルのモトラッド艦隊の司令官抜擢、カテジナ機来襲、ウッソ以外コロニー脱出
第29話 新しいスーツV2 ☆ ウッソ捕囚、ルペ・シノ大尉との入浴騒動・脱出、ウッソの新ガンダムV2搭乗・敵機撃退、母(ミュ-ラ・ミゲル、V2開発者)の所在
第30話 母のガンダム × 月面都市セント・ジョセフ入境、母との再会 ※半総集編だが編集の仕方が適当過ぎる
第31話 モトラッド発進 ☆ シャクテイ独断でネオ・カタルヘナ行き、カテジナvs.ウッソ、母の身代わり(シャクティ救出)、オリファーの敵艦アドラステア突撃・戦死{/netabare}

 - - - OP「DON'T STOP! CARRY ON!」、ED「もう一度TENDERNESS」 - - -
{netabare}
第32話 ドッゴーラ激進 ★ モドラッド艦隊旗艦アドラステア地球へ、MAゴッドーラvs.マーベット指揮MS隊、ゴッドーラ撃滅、オリファー等の宇宙葬
第33話 海に住む人々 ★ リーンホースJr大気圏突入、マリア主義の信者たちの集会、ゴッドーラ来襲、シャクティ再確保(クロノクル司令)
第34話 巨大ローラー作戦 ☆ 地球クリーン作戦開始(ピピニーデン指揮)、戦艦による市街地踏み潰し、核爆発
第35話 母かシャクティか ★★ 仕組まれたゴズ・バール脱走(ウッソ&オデロ敵艦潜入)、シャクティ自身の意思に反した救出(再び母ミューラの身代わり)
第36話 母よ大地にかえれ ★ ミューラ奪還作戦、ゴズ・バールの卑劣な罠(ミューラを盾にしたウッソ搭乗V2撃滅作戦)、母の死、ザンスカールと連邦の一時停戦
第37話 逆襲ツインラッド ★ 北回り欧州航路(久々の休暇)、停戦協定違反のホワイトアーク強襲(ガッダール隊)、島の腐臭とマルチナ&エリシャの動揺(シャクティの喝)、連邦の援軍到着
第38話 北海を炎にそめて ★ ガッダール隊々長ドゥカー・イク&副官レンダ猛攻・戦死、オデロ&エリシャ進展、オデロ突撃と苦い勝利 ※ラストのバイク演出はやや唐突△
第39話 光の翼の歌 ★ 欧州到着、故郷カサレリアでの敵襲、マチス隊特攻・全滅、マチス・ワーカー大尉戦死(シャクティの弔歌) ※光の翼のメガ粒子で・・・というチート技はイマイチ×
第40話 超高空攻撃の下 ★ ラゲーン居住区でのマチス大佐家族との出遭い・墓参り、上空からのリーンホースJr.砲撃(鈴の音の敵MS)、故郷への別れ
第41話 父のつくった戦場 ☆ MSザンネック(ファラ搭乗)との交戦、ハイランド到着、リガ・ミリティア新旗艦ジャンヌ・ダルク乗船・父(ハンゲルグ・エヴィン)との再会、連邦軍への合流(ムバラク・スターン提督)・正規兵拝任
第42話 鮮血は光の渦に ☆ 巨大脳波発信装置(エンジェル・ハイロゥ)建設進行、ルペ・シノ(ピピニーデン隊副隊長)戦死、ピピニーデン爆死
第43話 戦場の彗星ファラ ☆ ザンネック(ファラ少佐搭乗)vsGV2(.ウッソ搭乗)、ファラ宇宙漂流刑の顛末、ザンネック撃破・ファラ脱出、リーンホースJr.のエンジェル・ハイロゥ接近
第44話 愛は光の果てに ★ 偽装輸送船(エンジェル・ハイロゥ潜入)、シャクティの決意・脱走・捕囚、近衛師団所属カリンガ&恋人キスカール同士討ち、ファラ機シャクティ確保、シャクティのタシロ対面
第45話 幻覚に踊るウッソ × マリアのサイキッカー達を利用した精神攻撃 ※半総集編
第46話 タシロ反乱 ☆ シャクティのアドラステア乗艦、タシロのカガチ離反・マリア連れ去り
第47話 女たちの戦場 ☆ エンジェル・ハイロゥ作動(シャクティ)・退行現象発生、ファラ戦死、マリアの後悔と祈り、ジャンヌ・ダルク来援、シャクティの祈りの波動(地球へ拡散)
第48話 消える命 咲く命 ★ ウッソの敵艦ブリッジ突入(マリア死亡、タシロ死亡)、タシロ旗艦シュバッテン轟沈、マーベットとオリファーの子
第49話 天使の輪の上で ★ ユカ戦死、V2エンジェル・ハイロゥ突入(サイキッカーの犠牲、カテジナの姦策(ネネカ隊の特殊装備)撃破、シャクティ救出)、エンジェル・ハイロゥ大気圏降下(シャクティの悲鳴)
第50話 憎しみが呼ぶ対決 ★ シャクティ&ウッソのEH再突入、戦艦ジャンヌ・ダルク特攻・轟沈、シャクティの浄化の歌声、戦艦リーンホースJr.突撃(リガ・ミリティア老人たちの見せ場)・モトラッド艦隊全滅、コニー戦死(シュラク隊全滅)、ウッソvs.クロノクル一騎打ち
第51話 天使たちの昇天 ☆ 続き、EH分解、ジャンヌ・ダルク突撃・爆裂、オデロ戦死、クロノクル戦死、カガチ死亡、ウッソvs.カテジナ、後日譚(数ヶ月後のカエサリア){/netabare}
--------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)1、★(良回)27、☆(並回)22、×(疑問回)1 ※個人評価 ☆ 3.6

投稿 : 2019/02/26
閲覧 : 1022
サンキュー:

22

塩谷ナオ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 2.5 キャラ : 2.5 状態:途中で断念した

タイトルなし

<36話で断念しました>

投稿 : 2018/09/25
閲覧 : 605
サンキュー:

0

ネタバレ

こまたち さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

女たちの戦い、子供たちの戦争(鉄血の源流)

1993年放送、宇宙世紀の後期を描いたガンダムシリーズ。

【印象に残る回はリーンホースが特攻をしかけた50話】
この回だけは涙腺が緩くなりました。1話からウッソを支えてきたおじいちゃんず、今作屈指の人格者でありウッソたちの良き理解者である艦長、そしてそれまで置物の狸だった偽ジャハナムの決死の覚悟ー。これにはかなり心を打たれました。死ぬ間際までその不敵な笑みやもろもろを含めた彼らの”らしさ”はフィクションを超えて本当に個々の生命が生きているように感じましたし、なんというか家族のような暖かさにも触れた気持ちがしました。ロボットアニメ史上屈指の名シーン間違いなしです。

【カテジナ=ルースという女】
今作のヒロインかと思われた女性。その実は巷でガンダム三大悪女のレジェンドと評されるほどの狂乱ぷり。ただ悪女かどうかと言われると、自分は悩ましく思います。というのも、「世間知らずのお嬢さんが男に嵌って、その男を経由して宗教に嵌って狂っていく」というのはいかにもありそうじゃないですか?カテジナはそれを体現してたに過ぎないのかなぁと考えると、家族や周囲によき理解者がいなかった故の不運ともとれる訳で・・
そもガンダムシリーズの姫様やお嬢様ポジのヒロインが優秀過ぎるわけで、
彼女みたいな在り方がよっぽどリアリティを帯びて私には感ぜられました。

【オデロを偲んで】
今作の真のヒロインであるオデロさん(大嘘)。実は最終話でのあの展開は早い段階から予期してました。ただ、もっと見せ場があってから逝くと思ってただけにあの死に方は納得できません。私の理想ではオデロがカテジナとの戦闘でニュータイプに目覚め、激戦の末に、シャクティを連れたウッソをカテジナの凶弾から庇って戦死というものでした。そのほうが面白そうじゃないですか?この作品の残念なところはそういうところだぞ!!

投稿 : 2018/08/11
閲覧 : 322
サンキュー:

2

Dkn さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

皆殺しの異名は伊達じゃない!

おっ、最強のオネショタアニメ来たな!


ごめんなさい。嘘です。


『逆襲のシャア』観るとメビウスの輪(ループ)
から抜け出せなくなるよね(面白すぎんだろ…)

置いといて(/・ω・)/

これは、
シリアス過ぎて逆に笑っちゃうでお馴染みの
『Vガンダム』で御座います。

子供が戦ってることに
絶望して自爆するワタリー(モブ)

順番に消耗していくシュラク隊に、

心の支えだった人間がどんどん狂っていく様

そしてクライマックスに向け
来たら打つ!来たら撃つ!来たら鬱!の
V2(アサルト)無双。

敵もさるもの引っ掻くもので、
一筋縄ではやられない(結局やる撃墜王ウッソ)


象徴的なカリスマも戦闘での美学も何もない

この戦争を終わらせるために戦争をする


シャア?

ハマーン?

ダメだあんなカリスマ( ´ー`)y-~~


残念だったなあっ!!殺戮さ!!!!


・・いかん、ノリで書きすぎたw


その勢いと子供の狂気を抱えた
主人公ウッソ・エヴィンや、
ヒロインのシャクティ・カリンに
カテジナ・ルースがとても印象的。

ただただ、
レジスタンスがザンスカール帝国という
“カリスマ不在の巨悪”を撃ち抜く様を追ってました

最終回に向けて完璧ではない人間の心と
その移り変わりを描き、何もかもが上手く行かず
視聴者からも恨まれる登場人物たち。

そして“皆殺し”の異名を持つ監督の
目を疑うような最終回を終えた時、

描いたのは主人公たちの成長でも
戦争の厳しさでもなく、

ただただ“死んだ者と生き抜いた者”がある

その結果だけがあった…ように思う。


でも何故だか、戦いの軌跡と、

死んでいった者や残された者の事が
強く印象に残って、瞼の裏に残る…


ラストのワンカットを忘れられません。


メチャクチャだったけど、、、

好きなんですよね。

投稿 : 2018/04/26
閲覧 : 464
サンキュー:

20

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

お子様にはおすすめできない内容だと思います

テレビ本放送のガンダムとしては4作目。
富野監督が「全否定したいと思っている作品」と切って捨てている本作ですが、私的には普通に面白かったです。
一つの戦闘が流暢に進まず冗長に感じる部分もありましたが、ストーリーが進むに連れて秘密が明かされるなど、飽きない展開がされています。

舞台は、F91から30年後のU.C.0153年。
地球連邦はF91の頃よりもさらに形骸化が進み、結果、各コロニーは独立を望む力が強くなり各地で軍事衝突が頻発する「宇宙戦国時代」が到来していた。
そんな中登場したサイド2のザンスカール帝国と、民間レジスタンス組織リガ・ミリティアの戦争を描いた作品。

リガ・ミリティアが連邦サイドで主人公側、ザンスカールが敵方です。
ただ、過去のガンダム作品同様、ザンスカールにも各々異なった立場や思想を持った人物がおり、一枚岩ではないとなっています。
ザンスカールは反逆者をギロチンで公開処刑にかけるという恐怖政治と、マリアという女王を母として崇めるマリア主義により人々を盲目的に先導する、明確な悪の組織なため、ストーリーは単純でわかりやすいです。

F91や過去の宇宙世紀ガンダムとは時間的な繋がりはありますが、ストーリー的には連続しておらず、Vガンダムもビクトリータイプのモデルスーツでガンダムではありません。
ニュータイプや強化人間といったワードは一応登場しますが、知らなくても本作からの視聴で問題はないかと。

主人公のウッソ・エヴィンは地球で幼馴染のシャクティ・カリンと暮らしていたところ、戦いに巻き込まれ、気がついたらモビルスーツに乗って戦っていたという巻き込まれ型の主人公なのですが、残念なところとして、主人公から、結局のところ何のために、どういった思想や主義から戦っているのかが感じられませんでした。
ザンスカールの幹部も各々が別のベクトルを向いているようで、何故戦っているのか、何が許せないのかが観ていてもわからず、モビルスーツで戦うために理由を作っているのではないかとすら思えました。
ある意味では、戦争の渦に巻き込まれて、登場人物全員が狂気に取り憑かれてしまったとも読み取れる内容だと思います。

ストーリーは全体的に暗く、それもΖ的な暗さではなく、鬱々とした雰囲気があります。
主人公は13歳の子供で、子供なのにモビルスーツに乗って戦争をしているということについての周囲の大人や敵兵、そしてウッソ自身の苦悩、ウッソに対し異常な感情をぶつける女性たち、ギロチンや罪のない人々の大量殺戮など、直接的に残酷であったり扇情的なシーンが多々あり、お子様にはおすすめできない内容だと思います。

総括としては、見てよかった作品ですが、ラストはハッピーエンドなのか微妙なところでした。

投稿 : 2017/09/10
閲覧 : 406
サンキュー:

3

ごる さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

皆殺しに近い

かつて、皆殺しの富野と言われた作品の復活かと思うくらいキャラが死にます。
ギロチン処刑とかとても子供向きではない内容がギッシリ( ´△`)

投稿 : 2017/06/24
閲覧 : 318
サンキュー:

0

ネタバレ

狗が身 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

人の営みを今一度問う。

本作は監督自らが駄作と発言している、かなりの問題作です。(苦笑)
でも僕はこの作品、作品としての完成度とかは抜きにして、すごく気に入ってます。

この作品について監督は「なにひとつ自分のやりたいように出来なかった」と発言しているけど、僕からすれば「え、それでこんなに面白いの!?」って気持ちです。
たぶんストーリー展開を思い通りにさせてもらえなかったのかな。でもその鬱憤晴らしというかここだけを好きにさせてもらえたからなのか、本作は過去のTVシリーズと比べて、戦闘が圧倒的に面白い。
主人公であるウッソが独創的なアイデアで編み出す戦法に毎回驚かされ、次はどんなことを思いついてくれるのかと次第にワクワクしてくるんだ。

『逆襲のシャア』や『F91』もそうだったけど、監督のバトルを魅せるセンスは素晴らしいものがあるよね。
今までのガンダムシリーズで欠けがちだったロボットアニメとしての面白さが、実はこの作品には結構詰まってると思う。

ストーリーの方は、これまでのガンダムシリーズを観てきた人ならすんなり頭に入ってきやすいかもしれない。
一人の女性をすべての母マリアとして崇めるマリア主義なる怪しい宗教が武力を用いて地球の制圧に乗り出すって、設定だけなら突拍子もないけど、その背景には宇宙戦国時代という状況が大きく影響している。

宇宙に対する地球連邦政府の関心は『F91』の時よりも更に悪化しており、この時点でもはやほとんど機能していない。
こうなればコロニーの独立の障害はなくなったと言ってもいい。ところが地球連邦政府の束縛がなくなるや、今度は宇宙の覇権を巡ってコロニー同士がドンパチをやり始めてしまった。もはや無法地帯となり、疲弊したコロニーの人間がマリアという信仰の対象を得れば、魅入られても仕方ないかもしれない。

そしてこの作品にて監督が行ったのが、人としての営みを放棄した者たちへの制裁だ。
男も女も母マリアという虚像を求める。しかし彼女自身が語るように、マリアもまた母ではなく女を選んだ卑しい存在なんだ。だから、そういった者達に監督は容赦なく制裁を下したということ。(カテジナと恋仲になったクロノクルでさえ、死の間際にはカテジナではなくマリアに救いを求めているんだよな~…)

母親になるまでの行程をすっぽかしてウッソに子を求めたルペ=シノや、女が子を宿す存在であることを全く想像もしてなくて動揺してしまったファラといったキャラクターが非常に印象深い。
また、作中の随所でシャクティがカルルの世話をするシーンも見受けられた。
過去の『Zガンダム』にもあったように本作は、女でありすぎた女が印象強く描かれていて、それを罪と言わんばかりだった。
ウッソはマーベットの「次の命を生んでくれる女性の為に安心できる場所を作るのが男の役目」という考えに納得していたけど、そもそもその戦場であまりに女がいすぎてるというその異常さには気づいてなかったんだよね~。

そんな女たちの代表格であったカテジナはすごく魅力的なキャラクターだったと思う。純粋に敵役としてもそうだし、時折心の弱さが見え隠れするところなんかも。シャクティとサイキッカーの祈りを「気持ち悪い」と表現したのも彼女ぐらいだし、彼女が抱いていたのは平和とかそういうのじゃなくて、自分の抱えるいろいろな怒りをはき出せる環境だったんだろう。
そんな自分の醜さとか弱さを自覚してはいるけど、それを認めることが出来ない。だから少年らしからぬ強さをもつウッソとシャクティが目障りだったんだろうね。
だからといって赦されないことをしたのは確かだから、最後にはきんと罰がくだされた。
何気に、監督が死以外でキャラクターを処理するのって珍しいことだよね。やっぱり監督もカテジナには強い思い入れがあるんだろうか?

人はいつまでも争いを繰り返す愚かな生き物だけど、かといってエンジェル・ハイロゥのようなものを用いて闘争本能を失えば、人は人ですら無くなる。
人にとって大事なのは、自分の帰る居場所をもつこと、と言いたかったんじゃないかな。
これまでのガンダムシリーズと違うのは、ウッソたちにはカサレリアという故郷があったこと。そしてシャクティを中心としたサイキッカーたちによって働いたエンジェル・ハイロゥの力は、ザンスカールの兵士たちを本国に帰すものだったからね。…そう考えると、本作のメッセージも、初代ガンダムや後の∀に通ずるものがあるのかもしれないね。


気に入っている作品だけあって、やっぱり長くなってしまった。
素晴らしい作品かどうかはともかく、面白い作品だとは思いますよ。…オススメもしませんけどね。
…それにしてもマーベットさん良いキャラだったな…エリシャさんの謎の色気も素敵でした。

投稿 : 2017/05/03
閲覧 : 318
サンキュー:

7

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

【これ】母さんです

Vガンダムの象徴的なシーン
母さんの首が入ったヘルメットを「母さんです」と言って渡して、立ち去る主人公ウッソ13歳

この作品の主人公は「月がきれい」の主人公よりも若かったんだなあと思い出しました

少年少女たちの運命は悲劇ではなく狂気の中にあった

日本が支援した21世紀湾岸戦争も狂気であった
劣化ウラン弾という核兵器でどれだけの人間が死傷したのか
この作品は90年ころであるので、全く教訓になっていないし、今後どんな作品が出ても、教訓になどなるはずがない

どこが駄目なのか探してください、と言われてもこんなもの忘れてしまった
バカにでも分かるように戦争の狂気を描くべきだったとか、その程度しか言えません

わたしのガンダムは∀ガンダムで終わり、その後は一切見ないことにした
若い世代は新しいガンダムを見るべきであり、過去のガンダムは引き合いに出すべきではない

朝鮮戦争やベトナム戦争のような本土決戦を描いた作品であり、持ち上げられている日本の過去の悲劇を描いた作品群よりは見るべきかもしれない作品

投稿 : 2017/04/11
閲覧 : 417
サンキュー:

7

ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 2.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

同時代のボスニア紛争に激突、爆散したガンダム

物語は見事にクラッシュしていると私は思います。
当初、目論んだであろう作風すら消滅してしまっています。

でもリアルタイムに視聴した私にとっては、
冷戦終結後も地域紛争が続いていた同時代との関わり方が、
結構、印象深かったガンダムでもあります。

富野監督自身は本作を評価するのはやめてくれ。
と方々でおっしゃり続けていますがw
僭越ながら、その辺りを語らせて頂きますw


{netabare}冒頭のナレーションでほのめかされた通りだとすると、
本作は人間は戦いを繰り返す愚かな存在である。
だからと言って、エンジェルハイローにより
闘争本能まで削いだらもはや人間社会たり得ない。
戦いも含めて人間らしさであり、その先に可能性もあると信じたい。

こうした着想を、主人公ウッソら次世代を担う少年少女たちの冒険譚を、
適宜、明るさ、楽しさも交えて描写していくことで、
戦いの果てにも未来に向けて光明が差す。
そういう筋書きを通じ語っていく……。

冷戦終結後、初のガンダムTVアニメシリーズにて、
未だ戦火が収まらない世界にも希望のメッセージを贈る。

そんなガンダムになるはずだったと思われます。


ところが、現実世界の紛争。
特に当時の旧ユーゴスラビア、ボスニア紛争は想像以上にえげつなかった。

本作も人々を腑抜けにするエンジェルハイローによる救済が求められる程度には、
戦争の悲惨さを描いて行こうとはしました。

けれど放送時は、テレビ朝日で17時に本作で、ちょっと仲間が一人落命したところで、
18時の全国ニュースにてボスニア紛争等で
民族浄化、引き裂かれた家族や恋人、強制収容所、空爆、人間の盾と、
悲惨な光景が立て続けに飛び込んでくるわけです。

本作にてギロチンで首を落とした程度では、現実世界の紛争と照らして、
とても戦場のリアリティを感じられるものではありませんでした。


ここで、現実世界とのチャンネルなど締め切って、
アニメ世界に引き籠もって物語を展開しても良かった。

けれど、スタッフたちはそれをよしとせず、
まるで現実の紛争と張り合うように、
恐慌を煽る千住明さんの楽曲と共に、
鬱展開が加速していきました。


さらに富野監督が『Ζガンダム』でも発病した、
ガンプラメーカーの都合で作品を振り回されたくない病が再発w

そもそも初回ガンダム登場後、
2~4話でそのいきさつを語る時系列前後など、
ガンプラ販促構成の極みw
富野さんへのストレスは多大なものだったと想像されます。

ボスニア紛争も本作も泥沼化の様相を呈して行きました。


こうして“皆殺しの富野”の暴風雨が吹き荒れた末、
最後、人間から闘争心を奪い支配する試みが頓挫した後で……。
戦うのもまた人間。希望はあるさと言うムードなど漂う気配もなく……。
当初、いるはずだった、未来を夢見て上を向く青少年の姿は何処にもおらず……。
人間同士で傷付け合ってしまった悲惨さ故の落涙で物語は締めくくられるのでした。{/netabare}


当初の構想が崩れた作品など、
確かに評価に値しないのかもしれないと私も思います。

けれど、一方で、物語の圧壊を恐れず、
現実世界とのつながりを絶たずにぶつかって行った。
その蛮勇は称えたいという気持ちもあります。

私にとっては最も同時代性の強いガンダムとして印象深い作品です。

投稿 : 2016/11/03
閲覧 : 382
サンキュー:

18

ネタバレ

たるりん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

人が簡単に死にすぎでしょ

リアルタイムでは観てなかったですが、ゲームなどであらすじは
知ってましたので、ちゃんと観て見ようと思って視聴しました。

とにかく人がわんさか死にます
人が死ぬのを描きたかったのかなぁ
ギロチンとか出してくるのも意味不明

ウッソ少年に関わったお姉さんもいっぱい死にます
シャクティは勝手につかまったりするので振り回される人が可愛そうです
とにかくみんなおかしな台詞を言います

カテジナさんは、どうしてあんなに狂ったような言動を発して
あんなにMSの操縦が上手いのかわかりません
ある意味ウッソ以上にニュータイプな気がします

最後はいつもの皆殺しモード発動でしたが
作った人も罪悪感が少し残ってたらしく生き残った人もいました

結局なんだかわかんないけどガンダムでした

悲しいけどこれガンダムなのよね

投稿 : 2015/11/21
閲覧 : 260
サンキュー:

0

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

監督の精神状態が心配になる

作品中に監督の精神状態が映し出されている作品。自分にとっては面白い作品と感じたのだが、他人におすすめできるかを考えてしまう所がある。

良い点
・OP/EDと作中で使用される曲(クラシック調)が素晴らしい。
・戦闘シーンに工夫があり主人公がトリッキーな戦い方をする。
・終盤は感動的。

悪い点
・登場人物や作中のドラマにかなり病的な部分があり観る人を選ぶ。
・敵モビルスーツのデザインが万人受けではない。
・中盤のストーリー展開に無駄があり、話数が増えてしまっている。
・作画のばらつきがとても大きい。終盤になると突然良くなったりするので余計に目立つ。

視聴するととても疲労する作品なので、精神状態が良いときに観ることをおすすめします。

投稿 : 2015/11/07
閲覧 : 289

Takaさん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

あの子はスペシャルなのよ!

ウッソの年齢が13歳だったせいか、本編通して、
アムロ、カミーユ、ジュドーの様なNTとしての覚醒や精神的な成長などは
感じられず、わがままで、甘えている感が最終回まであった印象。

ヒロインは、シャクティというより、ウッソの初恋の相手カテジナの方が、
まだ合っている感がしたけど…

個人的には、ちょい役で出た敵のワタリー・ギラ大尉が好きかな。
子供が戦争に駆り出されているのを目の当たりにして泣いたのは
敵ながら良かった!

ライバル的な敵キャラの小物感と敵モビルスーツが格好悪かったのも残念。

投稿 : 2015/10/30
閲覧 : 438
サンキュー:

2

ネタバレ

youkey0627 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

「富野喜幸」が創った、最後の‘機動戦士’ガンダム

ガンダムには「機動戦士」という冠タイトルと、そうでない物があります。
「機動戦士」とつく作品は元々、「富野喜幸」が創造した「宇宙世紀」に連なる物だけに付けられていましたが、「ターンAガンダム」や「Gのレコンギスタ」など、富野作品で「宇宙世紀」のその後を描いた作品では「機動戦士」は付かなくなります。
逆に富野作品以外では「機動戦士ガンダムSEED」シリーズや「機動戦士ガンダムOO」、「機動戦士ガンダムAGE」などの「宇宙世紀」作品以外に「機動戦士」は付くようになります。
(まぁ他にもOVA作品はいくつもありますが、それらはあくまで富野作品の宇宙世紀に乗っかっているだけなので、ここでは論外に置いています。)

このヴィクトリーは、富野監督の最後の「‘機動戦士’ガンダム」作品であり、よく知られているようにこの後監督は壊れてしまいます。

壊れた原因はご本人もおっしゃっているように、創作者としての監督と商業作家としての監督の板挟みなのですが、それでも最後まで一応破たん無く物語を完結させたのは、素直に凄いなと思います。

全体としては{netabare}「やたらと登場人物が死ぬ」{/netabare}作品として知られているようですが、{netabare}僕はそんなに無闇に人が死んだという印象はなく、戦争なのだから人が死なない方がリアリティーがないと思っています。{/netabare}

ただ、親会社の意向による「商業化」の為にリアルロボットものを逸脱する要素が多くて、「子供向けアニメなのに{netabare}人が死に過ぎ{/netabare}」という印象が付いてしまったのではないでしょうか。

富野監督はその後長い時間をかけて回復され、「ターンA]や今の「レコンギスタ」が作れるまでにはなりましたが、残念ながらもう過去の作品のような‘楽しめる’ものは作られておらず、僕にとってはこの作品が最後の「機動戦士ガンダム」です。

ご本人が「一番嫌いな作品」とおっしゃっていますが、主役機のガンダムの作りや運用は往年のガンダムファンとして楽しく、ストーリーも(ご本人が酷評している「宮崎駿」作品のような)エスコートヒロインファンタジーとして、それなりに良かったと思います。

一つだけ残念なのは、この枠は本来「F91」のTV版になる可能性があった事で、「F91」が大好きな僕としてはそちらこそが観たかったという事ですね。

投稿 : 2015/03/13
閲覧 : 293
サンキュー:

7

熊一郎 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 2.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

あの後、地球圏は・・・

ロボット戦争もの。全51話。

アムロ・レイから始まる宇宙世紀(UC)ガンダムの続編もの。
アムロたちを描いたファーストガンダムはUC0079、本作はUC0153ということは約70年後が舞台です。
あんなに強大だった地球連邦が弱体化した結果、各サイドが好き勝手やり始め、サイド2にもザンスカール帝国が起こり、地球侵攻を開始。ヨーロッパの地方都市カサレリアに住む少年ウッソは、飛行中のパラグライダーがザンスカールのMSに引っかかってしまったことから成り行きでそのMSを奪取し、その後も仲間や憧れの女性を守るためにレジスタンスの1パイロットとして戦争に参加する、というお話。

これまでのガンダム作品のパターンと違う点は、物語が地球から始まることと、主人公を13歳とかなり幼くしたことです。子供を主人公にしたせいか、ストーリーが行き当たりばったりに感じます。
敵陣に乗り込む→つかまる→助けに行く→助け出す→またつかまる・・・
このパターンを延々と繰り返す感じで、途中から退屈になってしまいましたが、最後はそれなりに盛り上げて、収支を合わせてきましたかね。

MSは、これまで重力下ではベースジャバーやドダイに乗って空中戦をやりましたが、本作では腕にプロペラがついていて、それで単独飛行します。逆シャアやユニコーンからの進化の果てがこれに至るとはちと考えにくいのですが。。。あとは、制作陣にバイク好きがいたからなのか、やたらバイクを押します(どうやらスポンサーの意向だった模様)。戦艦が二輪走行して街を押し潰したり、MSも大きな車輪の内側に収まって戦いに出てきたりします。はっきり言って格好良くないですし、いくら文明が進化してもこのスタイルは選ばんだろうと。。。

「ガンダム」とついていたので我慢して最後までみましたが、あまり面白くありませんでした。51話は長かった。完走した自分を褒めてあげたいです(笑

投稿 : 2014/11/17
閲覧 : 267
サンキュー:

8

サブアカウント01 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

トチ狂った世界の物語

一部のガンダムファンでは評価が高いですが個人的には合わなかったです。


やはり古い作品でしかも4クールは敷居が高いです。
最近の作品に慣れた人間には見ていて作画的な面からもつまらなくかんじてしまいます。

内容の方は
超泥沼化した世界の物語です。
泥沼の社会なので人間性がまともな人間がほとんどいません。
唯一好きになれ、まともな人間は序盤で登場したワタリーギラくらいかな
狂った世界が見たいならこの作品はオススメできそうです。

1st~UCで平和に向かおうとなったのに結局ここに行き着くのかと考えると悲しいものです。

投稿 : 2014/11/09
閲覧 : 291
サンキュー:

2

まめ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

どうしようもなく悲痛。だって戦争だもの。

よくロボットものだと、敵を倒してやったー!
みたいなのが主だと思うのですが、
本作に関しては全く無く、
常に人を殺すことに葛藤して、なるべく人を殺さずに
ロボットだけを止めることにこだわる主人公。

しかし戦いがこじれていくにつれ、
後半は、だんだんと主人公の心が壊れていき、
それでも戦い続ける様子が
どうしようもなく悲痛です。

敵も、
争いのさなかながら、騎士道を重んじる者
下劣な手を使ってでもはい上がろうとする者
ひたすら私利私欲に走る者など様々。

戦況の変化や、人の生き死にが脚色されすぎず
淡々としているのもいいですね。
戦争や争いの異常さってそういうところだと思いますから。

投稿 : 2014/11/06
閲覧 : 298
サンキュー:

0

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

タイトルなし

90年代のガンダムの中じゃ一番マシかな
でも自分の中では到底ファーストやZ,ZZより劣る
主人公が若すぎるのと、とんがったような生意気さが足り無い
むしろ甘えすぎ、ヒロインはこれまた問題児
一年戦争から74年後の設定だけど、MSが退化してる様にしか見えない

宇宙世紀の〆がコレじゃつまんないね

後からUCとか創りたくもなるよねぇ

投稿 : 2014/09/01
閲覧 : 498
ネタバレ

yoh123 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.5 作画 : 2.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

夢は呪いだと誰かが言った

アニメのガンダムは構造が実にシンプルだ
視聴ターゲットの年齢が10代前半~中盤である事も大きい
故に敵を、特にメインキャラ周辺を、倒しまくるヤツほど主人公キャラに近い扱いになる
此の意味でウッソやカテジナは別格という事になる

にも拘らず此のVガンは人が死にまくり、其の描写に容赦がない
其れこそふとしたシーンでメインすら死ぬ、子供向けドンパチアニメには全く似つかわしくない
{netabare}
シュラク隊の面々は設定上殺される為に登場させたとしか思えない
序盤でギロチンに掛けられた爺さんの方が数段華々しい

さて、主人公ウッソの年齢の低い事もありVガンには、マーベットやジュンコをはじめ年上女性キャラが数多く登場する
そして敵味方を問わず主人公への愛の類の感情を抱き形を様々に受け入れるのだが、恐らく唯一の例外が裏主人公のカテジナ・ルースだろう

10代終盤の女が昔の自分を捨て己が花を開かせようと藻掻いている時に、10代序盤のガキが事ある毎に邪魔をしては、見え見えの恋慕や郷愁をして理想をかつての女自身だと押し付け喚くのだから、拒絶も嫌悪も当然だろう

しかも、カテジナは愛する男を見つけ其処に己が理想を見、巨大兵器を駆り人殺しをしてすら己が道を進むと心に決め歩いていると言うのにだ

実際、何かを欲するために他の全ての選択肢を捨て去り、其の先が誤りだろうが己が選んだ道を歩み続けるのは並大抵の事ではない
狂気をすら巻き付けなくては歩めない修羅の道の途上で、彼女は主人公から自分勝手な楔を打ち込まれ続けるのだ

しかも狂気が正気を裏返していく過程は、心に決めた男に見た理想は幻と気付き、憎む対象のウッソにこそ其の片鱗が見え、邂逅の度に其れが確実に露になっていくというものだ
エグイとしか言いようがない
どうして今になってと毒づく事すら彼女に出来たかどうか

ウッソもカテジナも、突き進む為には閃きも準備も打てる手段を打ちまくり死中に活を求めるタイプとして描かれ、二人とも下手をすると手段を選ばない
両者ともなまじ強いが故に生き残り、畢竟失うべくして失っていく
特にカテジナの方は何もかも失していき、最後は寄る辺の狂気も封じた懊悩も求めた開花も光も己すらも失い殻だけになる

対して主人公の方は、選択を嫌がり他を捨てる事を諦めずクソのような駄々を捏ねながら英雄への階段をしかし確実に昇って行き、失うものも多分にありながら、最後は大切なものも仲間も安寧も手に入れる

だが凡そ人は何かを選ぶ時、冷淡になる
何もかもを選べないと知るのは心の痛む事が多いが、いつか他を捨てなければならなくなる
そして多くの場合、人生で一番最初に己が意思絡みで以て冷淡になるのが10代終盤の事だ
ウッソとカテジナの彼我には元よりそういう絶対差があった

己を求める者ほど得てして間違いを踏み、なまじ強ければ歩みは止まず、其の強い矜持が呪いを受けても引き返すを認めない
やがて帰るべき所すら失うのだが、カテジナの場合実家のある時から既に寄る辺が無かった

ガンダムの製作者は救いようのない話をかつてよく作った
何が救われないと言って、呪われた人間はどうしたって赦されない
一方で約束された者達は確実に存在し勝ち抜けやがて正義となる

だからガンダムは幅広く人に好かれたのかも知れない
前者に思いを馳せながら後者にただ嬉々とするような器用者が多いとは思えないからだ
実際、巷間で主人公だけでなく裏主人公を俎上に載せる事が多いのはそういう事もあるのかも知れない
{/netabare}

投稿 : 2014/08/08
閲覧 : 314
サンキュー:

0

イポンカ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4
物語 : 2.0 作画 : 2.5 声優 : 2.0 音楽 : 4.0 キャラ : 1.5 状態:観終わった

意地で50話見ました。

正直、50話見ていて途中であきてきました。次々新キャラが出ては死んでゆき、うんざりしてしまいます。
片手間に見ていると、中田譲治さん(特徴的な声の方なのに)色々なキャラで使いまわしていて混乱しました(笑)

ガンダムシリーズとはいうものの、全く別物だと思って視聴するべきでしょう。メカデザインに奇抜なものが多くて驚きました。ミノフスキー粒子など設定が使われているだけで、他シリーズとのリンクもほぼありません。

暗い展開ですが、主人公があっさりした性格なためか、嫌な気分になったり視聴後引きずったりはありませんでした。
千住明さんの音楽はかっこよかったです!

投稿 : 2014/07/15
閲覧 : 328
サンキュー:

2

Kikuta さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6
物語 : 2.0 作画 : 1.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 1.5 状態:観終わった

消化不足

多く死ぬといっても主人公含めて皆殺しとなるダンバインや人類滅亡し子供や恋人の首が吹っ飛ぶイデオン、主人公は辛うじて生き残っても発狂して終わるZに比べればそれほど多く皆殺しの富野にしては死んでいないかも(笑)

この作品の場合は感情移入する前に登場人物が死ぬ事が多く、にも関わらず主人公は人一倍悲しんでいるので、パターン化された悲しみの演出が滑稽に見えてしまうのが前出の作品との違いですかね。

また登場人物達の行動原理に説得力が欠けるものが多く、悲劇なのに悲しむ以前にツッコみたくなるシーンの方が多くあります。

制作の舞台裏から察するに、鬱状態の監督が個人的な恨みを作品にぶつけてるようなので唐突な展開が多くなっています。本人も分かっているからこそ、大嫌いな作品としているのでしょう。シュラク隊や水着の女部隊なんて女性を出せば視聴率を上げれると提案したシナリオライターへの報復でしょう(笑)

イデオロギーの衝突というより、実体の掴みづらい新興宗教を敵にしたので物語に厚みがでない、低年齢向けに現実離れした優等生の少年を主人公にしたため、大人のエグいストーリーから主人公が浮いてしまいいかにも2次元のお話になってしまったのがこの作品の致命的な欠点だと思います。

量産型ガンダムは良いと思いますが、ブーツが簡単に撃ち落とされるのを見せられると合体する意味が見出せなかったのは残念というかオモチャ屋への監督の復讐ですかね。それでも戦闘シーンは敵MSのデザインを除けば良いものが多かったと思います。

作品としては鬱展開といっても前出の作品にあった人の業の深さが描写不足で主人公が現実離れしているためか、あまり心に残らない残念な作品でした。

投稿 : 2014/06/01
閲覧 : 331
サンキュー:

2

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0
物語 : 1.0 作画 : 1.0 声優 : 1.0 音楽 : 1.0 キャラ : 1.0 状態:----

投稿 : 2014/05/11
閲覧 : 333

JJunuJJ さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0
物語 : 1.5 作画 : 2.0 声優 : 2.0 音楽 : 3.0 キャラ : 1.5 状態:観終わった

宇宙世紀最後のガンダムTVシリーズだけど.....

主人公が13才って......

ストーリーも救いようがないほど暗い。まさに富野アニメ。
個人的には、二度と見ることは無い。
宇宙世紀ガンダムにする必要あったの???

いろいろ突っ込みどころ満載で、リアル系ロボットアニメの域からは外れていると思う。

投稿 : 2014/03/11
閲覧 : 298
サンキュー:

0

次の30件を表示

機動戦士Vガンダム [ヴィクトリー]のレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
機動戦士Vガンダム [ヴィクトリー]のレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら こちらのフォーム よりお問い合わせください。

機動戦士Vガンダム [ヴィクトリー]のストーリー・あらすじ

宇宙世紀0153年、地球圏を統治している地球連邦政府は形骸化し、宇宙に存在する各サイドは連邦政府の統制を離れた独自の道を歩み始め、各地で紛争が勃発する「宇宙戦国時代」に突入していた。
そのなかでもサイド2に存在するザンスカール帝国はギロチンによる恐怖政治と、救済と慰謝を基調とするマリア主義を掲げて急激に民衆の支持を獲得し、地球に向けてベスパと呼ばれる帝国軍を派遣した。ベスパはヨーロッパの都市 ラゲーンを制圧下に置いた後、地球侵攻のための拠点とする。また、ザンスカール帝国への抵抗活動を続けている組織 リガ・ミリティアの構成員たちも、それに対抗してヨーロッパで散発的な抵抗を始める。
こうした中、ヨーロッパの都市 ウーイッグ近くに存在するカサレリア近辺にてパラグライダーを操っていた主人公の少年 ウッソ・エヴィンはベスパのMS(モビルスーツ) シャッコーとリガ・ミリティアに所属する小型戦闘機との戦闘に巻き込まれ、シャッコーに引っかかり取り付いた挙句、パイロットを引き摺り落としてMSを奪ってしまう。これを発端に、その後ウッソはリガ・ミリティアと共に、数奇な運命をたどることになる。(TVアニメ動画『機動戦士Vガンダム [ヴィクトリー]』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
1993年春アニメ
公式サイト
www.gundam.channel.or.jp/
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A9%9F%E5%8B%95%E6%88%A6%E5%A3%ABV%E3%82%AC%E3%83%B3...

このアニメの類似作品

この頃(1993年春アニメ)の他の作品

ページの先頭へ