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「パプリカ(アニメ映画)」

総合得点
72.1
感想・評価
836
棚に入れた
3966
ランキング
1207
★★★★☆ 4.0 (836)
物語
3.8
作画
4.3
声優
3.9
音楽
4.0
キャラ
3.8

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パプリカの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

クワル さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4
物語 : 1.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 2.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

魅力がわからなかった

作画以外に良さがわかりませんでした。

投稿 : 2024/10/18
閲覧 : 29
サンキュー:

1

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

心の歪みは夢だけでなく現実を侵食する。パプリカとはエロスの事?

24年9月再レビュー

 この作品は、映像として夢の表現と、夢と現実の境のあいまいさに幻惑されるのが素晴らしい映画でした。そのイメージの発想があるからこそ、その中身を楽しめたんだと思います。

 内容は科学者のコンプレックスの話、刑事の映画の才能のコンプレックスの話、理事長の脚が不自由なこと、あつこの時田への気持ちと容姿の不満?などの精神の歪みが夢で混在することで、現実とつながったような話です。

 今回再視聴して以前(21年7月)、夢の話=フィクションなので、刑事と映画の話を主題にすべきというレビューを書きましたが、ちょっと違う気がしてきました。

 というのは、夢が現実を侵食するという部分の意味は、心の歪みが現実を狂わせているという部分なんだと取れます。また、パプリカという存在がエロスすなわちフロイト的な精神療法として見た場合の限界も表しているような気がしたからです。

刑事がパプリカの導きもあってその過去にあった出来事を思い出すことで、トラウマを克服するのも心理療法のイメージでしょう。ですが結局刑事は自分で答えにたどりつきました。

 そのパプリカ=エロスの根拠なんですけど、冒頭のホテルで同衾しているガウンのシーンでモロに描いてますけどね。そのほか小山内の精神的な凌辱のシーンが顕著ですが、むしろ、パプリカとあつこが分裂するシーンですね。あそこで、千葉あつこの女性的な部分と研究者としての部分の両面を描いていたからです。

 サラリーマンが集団で落ちてゆく印象的なシーンや女子高生のスカートをチラリとするシーンはバブル社会の象徴である感じですが、一方でタナトスとエロスとも取れます。つまり、深層心理にある病理が社会とか現実をゆがませているという風に読み取れました。

 ですから、理事長の完璧主義は、やっぱり女性に対する不能のコンプレックスなのかなと思いました。最後、少女であるパプリカに食われるシーンですが、女を知ると心の闇が晴れるという感じで描いていたと思います。

 そんな感じで、心の歪みの集合=現実であり、心の歪みが現実をゆがませるという話でしょう。その世界で生きるためには健全に恋愛しようよという極めて単純ですけど、納得感のある話だったのかな、と再視聴して思いました。

 昔読んだ原作は全然違った気もしますので、さっきポチリましたので、読んで映画の解釈に変化があればまた追記します。



21年7月のレビューです。

価値は夢の映像化ですから、刑事と映画の話を本筋にすべきでした。

 確か原作は中学生くらいの時に読んだと思いますが、あまり覚えていません。アニメでは、パプリカという存在が少しファンタスティックに描かれていますが、実際は敦子が変装して化粧をしてパプリカに化けるという設定だったと記憶しています。
 冒頭の刑事とのシーンでバスローブを着ていたことで分かりますが、かなりエロティックな行為を使って治療していたと思います。

 本作です。まず特筆すべきは映像です。夢を視覚化するというのは、非常に難しいと思います。本作は、アニメというメディアを使って、目眩というか幻惑というか、トリックアートというか、実に不思議な夢空間を作り出すことに成功したと思います。
 結果、本作のヒロインである、自由に夢を行き来する「パプリカ」という存在を見事に描き出しました。

 特に中盤の空から落ちてくる場面と、OPのパプリカがクルクルと色んな場面を動き回るシーン。平沢進さんの「白野虎の娘」と良くマッチして、何年経っても忘れることのできない素晴らしいシーンを見せてくれました。

 テーマについては、新しい技術をめぐる天才同士の考え方の違い、秀才どまりの人間のひがみ、そして刑事のトラウマ、ほんのちょっと恋愛でした。夢すなわち精神の世界の題材として着眼点は良かったのですが、果たして、深掘りができているかは疑問です。

 刑事のパートは映画という題材を使って、なかなか面白いストーリーでしたが、研究者たちの主題から浮いてしまっていて別々の話を無理に一本にしたような印象でした。夢=映画というのは上手いつながりなだけに、本来こっちのテーマの方が、パプリカの主題としてふさわしかったような気がします。

 もう1つ、パプリカと敦子の2つのぺルソナが女と科学者の象徴で、科学者である敦子がパプリカと相対することで、愛情に気が付くみたいな取り方ができるかもしれません。あるいは敦子自身がパプリカに治療されたのでしょうか。

 科学者たちの対立は、夢という舞台を映像化するためのギミックに過ぎないような気がしました。最後の現実世界と夢が融合したシーンも、どうでしょう。映像としてはすごいんですけど、あれが何だったかというのは分かりませんし、正直考察するような深みを感じませんでした。

 ということで、本作の価値は、夢を映像化したこと、につきると思います。で、作品の中身からいって、映画館で見ることに価値がある映画なのかもしれません。映像に幻惑される目眩が楽しめそうです。是非機会があれば映画館で見てみたいです。

投稿 : 2024/09/02
閲覧 : 266
サンキュー:

12

ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

バイキャメラルマインド

今敏監督作品、原作筒井康隆。

他人と夢を共有できる画期的なテクノロジー、
{netabare}DCミニが研究所から盗まれる。
人々は奇怪な夢を見始め暴走する。
夢が現実世界にも影響を及ぼし始めた。{/netabare}
夢探偵パプリカの追跡が始まる。

夢を共有し分析する精神治療の新地平、
誇大妄想患者の夢、壮大なブリキの行進、
アニメ史に残る平沢進の狂乱のパレード。

やがて恐るべき未来が来る、君の安易な行動のために。
いちいち気にすることはない、既に手遅れなのだから。

コンラッドは「闇の奥」に記し、
マーロンブランドは、それが恐怖だと震える。
フロイトが語った心の底にあるものを、
エドガーポーはその50年も前から知っていた。

本当の悪夢とはどんなものだろう。
{netabare}心が2つに割れ、2つが4つに割れ、
やがて砂粒のようになり流れ落ちるが、
粒1つ1つにも意識が宿っているのならば、
いったい、いつ人の意識は死ぬのだろう? {/netabare}

今こそ凱旋の時だ、勇敢にも進軍の時だ。

外にも内にも、豊潤な物語である。

投稿 : 2024/05/21
閲覧 : 1029
サンキュー:

61

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

夢は、その人の心を深く深く描き出す。

筒井康隆氏による小説「パプリカ」を原作とする、
2006年に公開された作品。

内容は友人から「難しいよ」と聞いていた通り。
だけど最初から最後まで惹きつけられる魅力がありました。

90分ほどの作品です。


● ストーリー
他人の夢を共有できるテクノロジー“DCミニ”。

精神医療総合研究所のセラピスト・千葉敦子(ちば あつこ)は、
DCミニを用いて“パプリカ”として患者の夢に潜り込み、
治療を行っている。

ある日、研究所からDCミニが盗まれた。
そして研究員たちが奇怪な夢で精神を侵されていく。

盗まれたDCミニを探し、謎を解決するため、
パプリカは夢の世界で真相を追う。


どれが夢の世界で、どれが現実世界なのか。

その境目がわかりやすい時もあれば、
わかりにくい時もある。

その妙な感覚が、
DCミニが見せる世界の不安定さやパプリカの曖昧な存在と重なる。

本当の夢のように、ころころと脈絡なく移り変わっていく景色に、
なんだか精神が酔ってしまいそうでしたw

台詞回しや演出は気持ち悪く不気味になされているところもあって、
でも嫌いじゃなくて。

美術館で美術品に接している時のような感覚に近かったです。

ストーリーの大まかなところは理解できるけれど、
細かく理解しようとすると難しかったです。

精神が侵されてしまった時の台詞回しも何と言っているのかよくわからないところが多かったですが、なんだか面白いなと感じられる表現がさすがです。

嫌いではなかったし、観てよかったとも思う作品なのですが、
この世界観に追いつくために頭を使ったからなのか、
なんだか疲れました。笑


● キャラクター
キーとなるのがパプリカ。

DCミニを使う時の敦子の別人格なのですが、
同一人物というより分身のような存在に感じます。

普段は冷静沈着なクールビューティーである敦子と、
無邪気で明るいパプリカ。

でも迷いのない行動力はどちらもかっこいい。

パプリカは夢世界での存在なので、
その行動も自由自在。

型にはまらない動きは予測不能で、
わくわくさせられるところもありました。


DCミニを発明した天才・時田くんはさすがに太りすぎていて、
彼の体形が気になりすぎてセリフが入ってきませんでしたw

エレベーターから出られないってどういうことだw


● 音楽
【 ED「白虎野の娘」/ 平沢進 】

劇中の音楽かっこよかった。

このEDも唯一無二のサウンドですね。

「すごい」とは感じるのですが、
私の好みとは少し違うのがごめんなさい…。

好み抜きの評価ならもっと点数を上げたいところなのですが。


● まとめ
凡人の私にはまだ早い作品だったようだ^^;

すごいということは感じるんだけど、
自分の感性が追い付けていない。笑

ストーリーも、演出も、音楽も。

見てよかったとは思うのですが、
自分の好みからは外れるようです。

すごい作品なのは感じたし、
これが芸術とも思ったし、
まだ見たことがないなら一度観てみてほしいとも思う作品でした。

他の今監督の作品も観てみたいです。

投稿 : 2024/05/20
閲覧 : 160
サンキュー:

15

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

夢見る機械

現実は楽しいだろうか?夢は明るいか?

毎日の日常を生きていると、ふと抜け出したくなることが多々ある。

ゲームやアニメや漫画はそういった退屈な社会から抜け出すための装置であり、ファンタジーや恋愛もののアニメや漫画を見るのも現実の代換え行為でしかない。

去年、世にも奇妙な物語で諸星大二郎の「夢みる機械」が実写ドラマ化された。
ドラマそのものは昨今のドラマより非常に構成や演出が巧みな力作だったように思える。

そしてなによりも、この「パプリカ」の次回作として企画された今敏のアニメ映画こそが、「夢みる機械」そのものだった。

残念ながら今敏監督はその夢半ばに亡くなられてしまったことが実に惜しい。

今敏監督は「妄想代理人」などの大人向けアダルトで哲学的な映像作家であり、現実社会に切り込むとともに創造性豊かなアニメ的快楽を突き詰めた監督だったと思う。

脚本は若干荒いが、「パプリカ」はその最たるものだ。

作画に関しては言うことなし、現実的な世界と妄想世界が入り乱れる演出も素晴らしいの一言である。

なにより、諸星大二郎や押井守、筒井康隆作品のような倒錯的なSF世界を映像化できる数少ないSF映画監督だった。

今こういったアニメを作れる映像作家は稀である。

改めて皆に問おう。


現実(リアル)は楽しいだろうか?

今敏に影響された代表的な映画監督として、
クリストファーノーラン、ダーレンアロノフスキーなどが挙げられる。
どちらも米、英アカデミー賞常連監督だ。

投稿 : 2023/09/05
閲覧 : 892
サンキュー:

30

青星アーツ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

興味を持ってみたが、しんどさ有り

何かと目にしてきた作品なのでちゃんと見てみたら、不気味でよく分からないところのある物語でした。エンタメというより芸術系の作風なため、普通の感覚の人はあまり楽しめないと思います。意味の分からない悪夢の映像がずっと続きますので疲れるのと、不安定な空気が漂っているため怖さもある。最後の展開もあまり納得いく人物関係ではなかったのでしっくりこないです。また、冒頭から内容が難しめでかつ視聴者側にたったキャラクターがいないので頭を働かせる必要があるのと、身近な人物がいないことで謎の世界観になじめない感覚が最後まで続く。有名であると思いますがおすすめはしません。

投稿 : 2023/07/01
閲覧 : 134
サンキュー:

3

ネタバレ

Lilac さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

圧巻

誇大妄想の夢、日本文化を絡めた狂気のパレードの表現が芸術的。不気味さを見て、背徳感を感じた。夢をこれ程までに上手くそして独特な色彩と作画で現実と非現実を共存させて表現出来ているのが圧巻だった。
ただし物語の設定が曖昧で、ストーリーの一貫性や整合性は乏しいと感じた。

投稿 : 2023/05/25
閲覧 : 106
サンキュー:

7

ジョン・ファースト さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 5.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

とんでもない作画と演出それ故に不気味

私が観てきたアニメで一番不気味な作品がこの「パプリカ」である。
(観ていない作品を含めればもしかしたら「ファンタスティックプラネット」のほうが不気味かもしれない…観ていないから分らんが)
悪夢を見たような感覚とでもいうのだろうか。
とにかくとてつもない作画と不気味なセリフ回しなどがその印象に拍車をかけており、正直もう一度観たいとは思わない。面白い作品というわけではないが、凄い作品であることは間違いないのでその凄さを体験してみたい方は一度観てみるのもいいだろう。

投稿 : 2023/05/19
閲覧 : 154
サンキュー:

4

ねるる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

夢に犯される現実を味わえる、類を見ないSFサイコホラー作品

原作小説未読。今敏監督作品。2006年公開。上映時間90分。

~あらすじ~
精神医療研究所が開発した、他人の夢を共有できる画期的テクノロジー"DCミニ"が盗まれ、それを機に研究員たちは奇怪な夢に犯されていく。謎を解明するため、夢探偵"パプリカ"は他人の夢の中へと入り込んでいくこととなる。SFサイコホラー作品。

ずっと昔から評価の高い今作品、ついに見てみました。

最初から最後まで、奇妙でサイコホラーな悪夢の世界が続きます。気持ち悪くて怖いんだけど、画面も音楽もなんだか中毒的で、飽きずに見ちゃう、見入っちゃう面白さがありました。全然分からないんだけど、つまんないとか、見るの辞めたくなるような不快感はない、謎の魅力。

作品のテーマは"夢"。
夢といっても悪夢、正夢、白昼夢など様々な夢があります。
言葉の意味を調べると、①眠っている間に、様々な現象を見聞きすると感じること。②現実が持つ確かさがないこと。③現実のあり方とは別に心に描くもの。とあります。
夢という言葉の持つ、不確かで不安で自分以外に的確に伝えられない、この危うさ、サイコホラーな世界観で見事に表現されてました。怖かった。

悪夢に犯された人の普通は考えつかないような、異常なセリフや異常な妄想、脅かしに来る怖さでは無いけれど、潜在的な恐怖を感じる映像と音楽と演出。監督が鬼才と呼ばれる所以が分かりました。

理解はしきれませんでしたが、充分に世界観を感じとれました。
登場するキャラクターたちも、見た目もキャラ性も惹き付けられる魅力があったし、類を見ないクリエイティブな作品として、一度は見てみる価値がある作品だなと思いました。精神に異常をきたさない程度の視聴をオススメします。

投稿 : 2023/03/24
閲覧 : 182
サンキュー:

19

ネタバレ

マーティ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 2.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

オセアニアじゃあ常識なんだよ!

 全90分。

 見終わって・・・うーん、難しいです。自分にとってはあまり好みではなかったですね。

 作画とか、「夢」をテーマにした世界観はすばらしいと思います。それに平沢進さんの曲も良いです♪主題歌も繰り返し聞くくらいには好きです。
 ただストーリーがすばらしいだとかキャラに魅力があるだとか、そういったものは感じられず、事件を解決して終わった後、自分の中になにか残るものはなく、淡々と終わった感じでしたね。ただエンドロールを見て、声優に原作者の筒井康隆さんと監督の今敏さんがいたのは笑ったw

 短いですが、これにて感想を終わります。ここまで読んでくださりありがとうございました。

投稿 : 2022/05/19
閲覧 : 276
サンキュー:

13

camuson さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 2.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

印象度:40

原作小説は未読です。

結構、手間を掛けてる割には、ワクワク感がないというか、
あまり面白くないんですよね。

夢の中の表現は手間を掛けて頑張ったのはわかるのですが、
目新しさをほとんど感じないというか、
オモチャやガラクタの行列が、「イノセンス」の祭りのシーンと重なって
既視感バリバリでした。
夢の映像化を、表現者として一度はやっておきたかったのですかね。

キャラクターも今ひとつ馴染めませんでしたね。
パプリカというキャラが、おっさんが考えたところの若い女性像の臭いがして、
自然な魅力を感じないんですよね。(パケ写は結構イイ!のですが)

CVを林原めぐみにしたのも、どうだったのでしょうか。
これまで、癖のあるキャラを演じてきているので、
それらのイメージがちらついて、
キャラに完全に馴染んでないように感じました。

医者のおばさんの方は、それなりに魅力があったと思いますよ。


これまでのアニメと違う、アニメ、アニメしていない作風を狙っていると思うのですが、
結果として、新しさが感じられないのは残念ですね。

投稿 : 2022/05/19
閲覧 : 233
サンキュー:

5

ネタバレ

fuzzy さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

今敏さんと筒井さんによる華麗なる悪夢への誘い

地上波でやってたので久々視聴
声優陣が見事にあっている
聞き慣れた方々ですが
ストーリーの展開の速さがそれを忘れて没頭させる

街での悪夢のパレードは迫力あるので
あまり繰り返さない方がよかったかな
ちょいリアルめな作画なので
筒井さんの小難しいこと言ってへらへらわらってるいっちゃってる人達がきもい笑

ほんと暗くはないけど悪夢を映像化したようなですごいなぁ。
90分なのにパプリカの二面性が気になる
はてこれはなにか次にあるのかと気になる

今敏さんはすばらしいなぁ
地上波では短かったけど平沢進さんの音楽も素晴らしく、昔観て平沢さんのベスト買いました。映画館で観て最後平沢さんのエンディングだと鳥肌だろうなぁ。。

映画にまつわるシーンやうんちくが出てたから映画好きなんですね
なんかトグサもいるから攻殻機動隊の映画オタの回を思い出しました

今さん46歳でご逝去
ご存命でしたらこの後どんな映画を作られたのかな

古谷徹さんは私の中ではまだアムロ
アムロの声で太った天才開発者
でも子供のまんまの心ってとこがアムロでよかったのかなとも。

好き嫌いあると思いますが
アニメ映画として
いや日本映画として
いいというかくせのある珍味作品だと思います

※昔原作も読んだけど記憶なし笑

投稿 : 2022/02/01
閲覧 : 221
サンキュー:

4

overnao さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

一般人が楽しめる程度に狂気を描くセンス

今敏、筒井康隆、平沢進という日本が誇る鬼才が作り上げた2000年代アニメ最高傑作の一つです。
ミームと化した「オセアニアじゃ常識なんだよ」を始めとする名言の数々に圧倒されます。
狂気じみた作品ですが、グロテスクな表現や陰鬱な展開は無く、エンターテイメント作品として楽しめるギリギリのラインを攻めています。
独特の台詞回しが作り出す狂気と、その狂気を補完する作画クオリティ、そして平沢進が奏でる世界観にマッチした楽曲によって完璧な作品に仕上がっています。

投稿 : 2022/01/24
閲覧 : 214
サンキュー:

6

ASKA さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

今敏監督の小説原作の名作。

今敏監督の作品で、筒井康隆さんの小説が原作です。
音楽は平沢進さんで、とてもいい要素になっています。
お話は夢に入り込んで人の精神を治療する主人公の女性の精神科医の千葉先生がパプリカというもう一人の人格になってDCミニという夢に入り込むマシンを使って治療していたらある日それが何者かに盗まれて・・・というところから始まります。
ミステリー?だと思います。SF要素もあり、でも時々出てくる夢の世界がなんだか怖いホラー要素もあります。
でも今監督作品らしく細かく書き込まれた夢の世界は必見です。

投稿 : 2021/11/11
閲覧 : 235
サンキュー:

23

ちあき さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

良い

『妄想代理人』『パーフェクトブルー』など、独特なアニメ映画を手がける今敏氏の監督作品。いろいろと考えを巡らさせてくれます。

好みは分かれそうですが、私は好きです。

投稿 : 2021/10/25
閲覧 : 303
サンキュー:

5

nloveY さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

深い理由がありそうでなさそうでありそうで

『有名ではないけど実は名作』のニオイがしたので視聴して観たが正直「ワカラナイ」というのが感想。
今まで様々な自分の手に余る作品に出会ってきましたがそれともまた違うような気もしてます。

ただ、一度の視聴では色々取りこぼしてるんだろうなというのは間違いなさそうだけどもう一度見ようという気にもならないのも現実で・・・。

扱っているテーマは自分好みなのに何故なんだろうと考えてみたけど、作者の伝えたいことの本質が不透明であるとこだったり、キャラクターの深堀が足りてないと感じる部分だったり(もちろん映画なので仕方ない部分はあるんだろうけど)

敢えてそれをしているのか、受け手側の私が取り違えているだけなのかが分からず、ずっとモヤモヤしているのが原因なのかなと。

この手の作品は受け手側に本質が伝わらないと芸術感溢れる描写がかえって逆効果に感じるのが悩ましいところ。

原作ではどうか分からないので皆さんの考察を見て、できるだけスッキリしたいと思います。

投稿 : 2021/06/20
閲覧 : 207
サンキュー:

9

ネタバレ

蒼い✨️ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 2.0 状態:観終わった

ドッキリ秘宝館。

【概要】

アニメーション制作:マッドハウス
2006年11月25日に公開された劇場アニメ。

原作は、筒井康隆による小説。
監督は今敏。

【あらすじ】

精神医療総合研究所に勤める千葉敦子は、
頭に装着することで他人と夢を共有できるデバイス「DCミニ」を使って、
「夢探偵パプリカ」という少女の姿で神経症などの患者の夢の世界に入り込んでの精神治療を、
非公式に行っていた。

ある日、敦子は3機のDCミニが盗まれてしまったことを、
DCミニの開発者であり超肥満体の同僚・時田浩作から告げられた。

DCミニを悪用して他人の夢の世界に干渉することで、
壊れた言動をする人間が現れる事案が発生。

理事長の乾精次郎からDCミニの使用中止を命じられ、敦子ら開発チームは犯人探しをすることに。
精神に異常をきたして大怪我を負って入院する者が増えるなか、
敦子ら研究者たちははパプリカの患者の一人である粉川警部の協力を得るのだった。

【感想】

原作者の筒井康隆氏は、有名なSFジュブナイル小説「時をかける少女」の作者でもありますが、
幅広いジャンルを扱う中でも社会の風刺や人間の醜さやブラックユーモアを扱った作品が数多く、
今敏氏は「妄想代理人」などを見るに筒井氏から作風の影響を多大に受けたと思われます。
その筒井康隆氏が今敏監督を直々に指名しての「パプリカ」の映像化。
監督は原作者と相思相愛と言っても良い関係ですね。

今敏氏の作品は、師匠の大友克洋の画風・筒井康隆からの作家性の影響・押井守の演出的な要素。
これらのキメラであり、どれもアクが強すぎて組み合わせることで万人受けしない…。
それがいいっていう人もいるけどキャッチーじゃないですよね。

その今敏氏は、自分がわかりやすく売れる作風では無いのを自覚してるだろうに、
意外なことに売れたいということを生前に長々とブログで語っていたのですが、
人間の醜さ弱さ加減を執拗に描く一方で、「東京ゴッドファーザーズ」のホームレスのギンの娘など、
真っ当に生きている善人キャラの扱いが淡白であることから影が薄くて顔と台詞が記憶に残りにくい。
人の善性や優しみ成分の描写への執着心に欠けるがためにそれらが印象に残りにくい作風は、
映像で人間の嫌われる部分ばかりが悪目立ちしていて、汚くて嫌な人間が愛されないのと同様に、
一定のファン層がついてこれても今敏氏が望んだ商業的成功が得られなかったのは当然ですね。

これを敢えて優しい言葉で言い換えれば、賛否両論と言えば波風立たないのでしょうけどね。

エグい描写を好むということは、キワモノで注目されたい自己顕示欲の現れで毒ポエム。

今まで自分が今敏氏の数々の作品を観た限りでは話作りに、

・スノビズム = 「知識・教養をひけらかす見栄張りの気取り屋」
・シャーデンフロイデ = 「他人の不幸を面白いと感じ、愉快に思う気持ち」に通じる後味の悪さ。
・ルサンチマン = 「自分より強いものを妬み、憎む気持ち」人間が落ちぶれたり酷い目に遭う。

の傾向が強く、これらを娯楽として飲み込めるかが今敏作品ファンになる踏み絵ではないでしょうか?

「言い訳探しに躍起になっているやつをぶん殴って笑おう」
「一所懸命働くのはイヤだが、立場と評価は欲しい」

と、妄想代理人に見られる私憤に起因した企画意図による薄暗く激しいキャライジメ展開や、
氏の作品全般に見られる皮肉とか、えげつなさなどを楽しみにアニメを見られる人が、
このアクの強さを個性とネタとして楽しむ!これはナンバーワンでなくオンリーワンなのであって、
比較して他の会社やクリエイターのアニメ作品にケチをつけて模倣を推奨するものではないですね。

このパプリカにしても、他者の評価によって称賛されるのは、カエルのパレードや不気味な日本人形、
人間が皮を剥がされて脱皮して別の姿が引きずり出されるシーンなどの、
インパクト満載な悪夢の世界の映像の数々と、

『カエルたちの笛や太鼓に合わせて回収中の不燃ゴミが吹き出してくる様は圧巻で、
 まるでコンピューター・グラフィックスなんだ、それが!
 総天然色の青春グラフィティや一億総プチブルを私が許さないことくらい、
 オセアニアじゃあ常識なんだよ!』

などなど壊れた人間の奇天烈な台詞回しのびっくり大会。

狂人などのイロモノを晒すことで衆目の関心を引く芸風。
毒々しいキ●ガイ加減が個性として輝く作品であって、その下にある人間模様の物語は、
インパクトを与えようとしてる割に人格表現がびっくりするほど薄いです。

天才に嫉妬し目的のためにホモに身体を売った小山内くんの惨めな気持ちなんて知ったことか!
でありますし、意味ありげなことを無表情で呟く黒幕の台詞も頭に入ってこないです。
粉川刑事の過去のトラウマ払拭の話にこそ尺が割かれていてる反面、
ヒロインである敦子の恋愛話は盛り上げるための段取りも特に無く、『え?』でしかないですね。
(アニメの堅物な敦子とは逆に原作では多情であり時田への恋心について多めに描いてたらしい)

単純に私の感覚が鈍くて映像から情報やキャラの感情を汲み取れないのかと思えば、
体重200キロありそうな時田なんか演じる古谷徹がキャラを掴めなくてアムロのままでいいですか?
とスタッフに言い出す始末であり、役者ですら演じる役の人間性を理解できないのですから、
キャラ立てやドラマの組み立てがおざなりなのでしょう。

アニメづくりのスタンスの違いを敢えて例に出しますが、
2020年に公開されて多くの観客の胸を打った某人気アニメ映画では、

『これは個人的な意見ですが、今の深夜帯に放送されるアニメは、
 どれだけ話題性があって瞬間最大風速を起こせるかを競いあっているような気がしていて。
 それが嫌とか否定したいということでは、全くないのですが、
 それとは違った方向性の作品が一つくらいあってもいいのではないかと思います。

 (中略)

 逆のベクトルで突き抜けることで、既存のアニメとは違った作品になれるのではないかと。
 普遍的な人の感情やひたむきさを描いた方が長く愛される作品になると思いました。』

と公式ファンブックで述べ、

『音響監督が『芝居として上手いものではなくて感情が乗っている方、
 気持ちが乗っている方を多少絵と合わなかろうが使う』
 とおっしゃってくださっているので、僕も絵を作る立場として、
 芝居がズレているのなら絵のほうを直そうと思っていました。』

と舞台挨拶で語った某監督。打ち合わせの積み重ねでキャラの心に向き合い、
その芝居と映像の徹底したこだわりで成熟した描写の完成度と比較すると、
このパプリカの表現は自分の設計した変わり種の映像で視聴者に驚きを与えたい顕示欲ばかりで、

人間が何を思い行動したかへの関心の薄さを世相批判や皮肉と知識で塗装して、
それらで人間を語ってるつもりの頭でっかちであって、
キャラというか人間そのものの表現への誠実さが非常に欠落しているように見えました。

作り手がこんなだから、見てる自分もキャラに愛着が微塵も湧いてこない。
愛着の持てない面々がピンチだろうがドキドキしないし、作中で死んでもちっとも悲しくならない。
なんせ映像の中の人物への共感性が皆無すぎて無の感情しか残らなかったですね。

「人の名前においても、見なれない珍しい漢字を付けるのがはやっているが、
 まったくつまらないことだ。 どんなことも、珍しさを求め、一般的ではないものを好むのは、
 薄っぺらな教養しかない人が必ずやることだ」

(徒然草 第百十六段)

吉田兼好の当時のキラキラネームに対する苦言ですが、この監督の作風はそれに通じています。
それは、普遍的なものに目を背けて珍奇やウケ狙いのエグい映像表現に走りすぎた、
自己顕示欲の成れの果て。

というか過激なエログロって視聴者にぶつけるにはそれそのものが強すぎて、
やりたいのならそれを主体にしないとテーマそのものを飲み込むノイズになるんですよね。

「パプリカ」も見ての通り話題になるのは物語や芝居ではなくて、
悪夢の映像のアクの強さのみが語りぐさになるばかりであり、
その自己主張の強さに記憶が上書きされることで、
キャラがこんな人間でこうだったという話の存在感が押し潰されてしまいましたね。

ということで、二度観てみたものの作品への理解が及ばなかった自分にとっては、
「パプリカ」は、ビックリ映像アニメ劇場の以上でも以下でもないというのが正直なところです。

細かい事は抜きにして、『うわー!このシーン凄い!』で楽しめば良いのではないでしょうか?
初見ネタバレなしで刺激を得たい人には一定の満足感を得られる内容なのでしょうしね。


これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2021/04/16
閲覧 : 307
サンキュー:

30

たくと さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ナイトメア

噂は聞いていたんですが、なかなか見る機会がなかったこの作品、この機会に視聴


攻殻(攻殻機動隊)

AKIRA

あと千と千尋の神隠し

ちょっと平成狸合戦ぽんぽこ


なんというか、全体が程よくナイトメア(悪夢)で、自分の夢に出そう 笑
噂通りの良い出来でした

ただ個人的には、積極的なリピはしばらくないかな


声は超豪華メンツでさすがでした

投稿 : 2021/04/05
閲覧 : 202
サンキュー:

3

ネタバレ

7でもない さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

無から有を生み出しているただの最高傑作

これも15年くらいに作られた古い作品だけど
非常にクリエイティブな仕事をしている
無から有を生み出している
今まで見た事もないような映像を最初から最後までポンポン生んでいる
今後日本のアニメがどの方向に進むべきか示す指標的作品
 
関係無いが
パプリカでは過ぎ去りし過去の憧れだったもの、
気持ち悪くて独りよがりでデブなオタク(なぜか
悪意と救済をこめられ描かれてる)、
恋人同士になりきる前の恋愛感情、
現実を侵食する夢というテーマなのに対し
翻案作品のInceptionでは、glockやMP5k、HK、M4、カンフー、
本当に夢から覚めているのか、家族愛、別れた妻との妄執・
決別などがテーマだと思う

あと途中でおかしくなる博士はやはりマッドハウスの丸山さん
(例のsirobakoの社長)が元ネタなんじゃないかなーって思う

投稿 : 2021/04/03
閲覧 : 175
サンキュー:

6

ネタバレ

やまげん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 2.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

映像〇、音楽◎、物語△

原作の小説は読んでいない。

映像はけっこう良かった、音楽はかなり良かった、物語はちょっとイマイチ、というのが率直な感想。

夢の世界をひとつの舞台としているために、魔法などが存在するファンタジーの世界を舞台にせずに現代日本を舞台としながら、ファンタジー感あふれる映像を作ることができて、しかもその映像も面白かった。

夢世界の描写は、謎や不気味さも感じつつ、でも惹かれるという良い映像だったと思う。

音楽は、かなりよかった。平沢進の名前は知っていたが、けいおん!の登場人物の名前の由来になっているということくらいしか知らず、音楽そのものは全く聴いたことがなかったので、音楽を知るいい機会になった。

物語は、最終的に作者が伝えたいメッセージがよくわからなかった。

{netabare}ラストで、千葉さんと時田くんが結婚していたことが、混乱のもとのような気がする。二人の恋愛的な意味での内面が描かれたのは、ほとんどラスト10分くらいのみだったように感じたから、え!?そこ重要だったんですか!?と思った。

まあ、粉川刑事を主役に感じようが、千葉さんを主役に感じようが、見る人の自由なんだろうが。

千葉さんだけ、パプリカとして夢世界で完全に別個の人格を維持できていた理由は、イマイチわからなかった。{/netabare}

投稿 : 2021/02/14
閲覧 : 223
サンキュー:

7

御宅忍者 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 2.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

2000年代を代表する今敏監督の映像美

あまりハマりませんでした。映像美や狂っている描写などは素晴らしかったです。物語は体感3、4時間に感じてしまい、「やっと終わったか…」という気持ちが片隅にありました。林原めぐみさんを中心とするキャストの皆さん、映像、音楽は最高です。

投稿 : 2021/02/14
閲覧 : 231
サンキュー:

3

フェイルン さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

オンリーワンな演出が光っている

BS12の日曜アニメ劇場で久々に観ました。

「私の夢が、犯されている―」「夢が犯されていく―」。
一応、R指定の作品ですのでちょっとエッチかな?
故・今敏監督の遺作です。
今敏監督作品の中でも私が1,2位を争うほどに好きな作品です。

夢の中というのか精神世界とリアルの世界を行ったり来たりでトリップ感があります。アレ?これは現実か夢か?途中からどちらか分からなくなりその感覚が楽しいです。
作画も非常に美しく、演出や音楽もオリジナリティーが強めで感性が刺激されます。
内容は久々に観ると色々と忘れていてついて行けない部分もありますので、複数回観る楽しみがある類いの作品です。

声優は今ではレジェンド級の方々ばかりで、2役こなしている林原めぐみさんの演技も見物です。

今のアニメ作品にはなかなか見られない独特の演出が最大の魅力ではないでしょうか。未見の方には特におすすめします。

投稿 : 2021/02/07
閲覧 : 251
サンキュー:

4

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

オセアニアじゃ常識でした

今敏監督の劇場版アニメ。
原作は筒井康隆氏の長編SF小説。
夢に介入することで精神治療を行う新技術・PTを悪用した犯罪に対し、夢探偵「パプリカ」が暗躍するストーリーです。

大雑把に言うと"夢の共有"、"夢の介入"、"夢の操作"をすることで、精神を崩壊させ、異常行動を起こさせる事件に、夢をコントロールする装置の開発者「時田浩作」とサイコセラピスト「千葉敦子」が調査に乗り出すという展開なのですが、夢と現が入り交じって重なり合い、とにかくゴチャゴチャしていてわかりづらい作品でした。
今は"どっち"なのか、あるいは、最初から最後まで夢だったのかもしれないと思われるような展開が続きます。
夢探偵・パプリカは、夢の中の女性のはずなのですが、妙なことに神出鬼没、出没自在です。
また、夢の世界は非常に素っ頓狂で、理屈に合わない理屈が理屈としてまかり通ります。
映像はキレイで騒がしく、幻想的な感もあり、そういった独自の世界観が楽しめるかどうかがポイントかと思います。
訳が分からないのを分からないとして楽しめないと難しい作品です。

面白かったかというと、個人的には、正直微妙でした。
よくわからない芸術作品の感想を求められている感覚に近いです。
好きな方は好きだと思います。
監督・今敏と、原作・筒井康隆、そして音楽の平沢進が複雑にコラボレートされて、爆発的な化学反応が起きていることを感じました。
複雑怪奇な展開ですが、ファンが多いのも頷ける、不思議な作品だと思いました。

投稿 : 2021/01/14
閲覧 : 219
サンキュー:

7

クマリャフ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

例:面白い

VRの世界と現実の世界を行ったり来たりする感じが流れ、
自分が今VRの世界にいるのか、表面上の現実世界にいるのか
わからなくなってくる。

それがパプリカ?

投稿 : 2020/12/13
閲覧 : 186
サンキュー:

2

ネタバレ

ねっち さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 2.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

最高峰の芸術

今まで今敏監督作品を見たことがなく、今更になって視聴しました。常々噂は聞いていましたが、なるほどわからん。
ですが少なくともつまらないの一言で切り捨てられるような作品ではないなと思いました。今この世界は夢か現実か、とても混乱する作品でした。まるで本当に夢を見ているかのような、こんな感じの夢あるよなと謎に共感してしまいました笑ストーリーもさることながら作画、演出、音楽、ここまで尖りに尖った作品は今まで出会ったことがなかったかもしれません。あと、パプリカを視聴している1時間半が3時間くらいに感じたのは僕だけでしょうか?時間が経つのがすごくゆっくりに感じました。

65/100点

投稿 : 2020/11/12
閲覧 : 257
サンキュー:

7

スクールランブル さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

オセアニアじゃあ常識なんだよ!

混沌とした世界を飛び回るような映像、最大限にアニメの良さを出していると思います
そして平沢進さんの圧倒的な音楽、これは芸術作品と言わざるを得ないでしょう
他の今敏作品と比べるとストーリーはそこまででした(というか自分には合わなかった)が映像は一段と魅力的で何回も見返したくなりますね

投稿 : 2020/11/07
閲覧 : 221
サンキュー:

3

さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

回数を重ねるほど味が染み出てくるアニメ

初めて見たときの感想は、わからないでした。
何処まで夢で、どこからが現実なのか、また用語も分からないし、主題歌は、テクノ系なのでしょうか・・・?ちょっとだけある歌詞も何と歌われているのかわかりません。

考えれば考えるほど分からなくなっていきます…

見終わって
攻殻機動隊と似ているかも、と思いました!
声ではバトーと粉川、トグサと小山内が共通
時田の声はどこかで聞いたことがあるなと引っかかっていたのですが、まんまガンダムのアムロだそうです(攻殻機動隊ではありませんでした)
また、敵の正体が一つではないところや、仕事が出来る美女一人にむさい男という組み合わせもなんだか近い。
攻殻機動隊が好きな人なら、楽しめるアニメかもしれないですね


2回目の時の感想
なんとなくどこが現実で、どこが夢なのかが見えてきました。
DVDに収録されていたメイキングも拝見したのですが、初見の印象よりも映像にこだわりがあるようでびっくり!
一瞬しか映らない水たまりや雨粒もコンピューター上で計算してCGで作られているそうです。雨粒は特に見た目も手描きのようでメイキングを見たときに驚きました。1回見ただけでは気づかなかったような部分にどれだけの力を入れてるんだ!と。
もしかするとまだ気付いてない部分も沢山あるかもしれませんね。
それを発見した時の感動がこの作品の魅力かなあと思いました。

あと、一回目は曲が気になって集中出来なかったのですが、OPアニメの演出がとてもかっこいいです。
パプリカがディスプレイや壁を次々にテンポ良く駆け、次はどう繋ぐのだろうとわくわくさせてくれました。

ほんと噛めば噛むほど味わい深い作品だなと思いました。

投稿 : 2020/07/15
閲覧 : 582
サンキュー:

19

ネタバレ

まつまつ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

独特の世界観、奇才が手掛けた作品という感じ

ロンブー淳のYou Tubeチャンネルで紹介されていて気になったので視聴。

今監督の独特な世界観に音楽界の奇才平沢進が映画音楽担当となると更に興味がそそられた。

夢と現実のカットが次々と入れ替わり最後は融合して行く。常に流れるように作品が動いているにも関わらず、人形や街並みの色使い等細部にまで拘っている事が伝わってくる。
作風としてはAKIRAの影響を受けているような感じがした。
監督の今敏はまだ40代半ばで既に亡くなっている方だと知って、まだ生きていれば面白い作品を作っていただろうと思うと残念でならない。

ヒロインのパプリカはとても魅力的な女性であるが、林原めぐみさんの演技がより引き立たせてくれたと感じる。
タイトルはパプリカだが実際の主役は刑事の粉川なのかもしれない。

投稿 : 2020/06/11
閲覧 : 293
サンキュー:

7

クタクタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

夢という未知の世界の先にあるもの

ただただ世界観に圧倒された。
1回ぽっきりみただけじゃ自分には全然理解が、、、
人類には早すぎた映画だったというどっかでみた感想が浮かぶ。
意外と粉川警部が主人公だった気もする。
音楽もとにかく凄かった。

投稿 : 2020/05/28
閲覧 : 268
サンキュー:

7

ネタバレ

haruto さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

2回目2020.5.2

2回目2020.5.2

投稿 : 2020/05/08
閲覧 : 263
サンキュー:

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パプリカのストーリー・あらすじ

医療研究所が開発した他人と夢を共有できる画期的なテクノロジー“DCミニ”。だがそれが盗まれ、悪用して他人の夢に強制介入し、悪夢を見せ精神を崩壊させる事件が発生するように。一体、犯人の正体は? そして目的は何なのか?事件の解明に挑む美人セラピストの千葉敦子は、クライアントの夢の中へ容姿も性格もまったく違う夢探偵“パプリカ”となって入っていくが、そこには恐ろしい罠が待ち受けていたのだった…。(アニメ映画『パプリカ』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2006年11月25日
制作会社
マッドハウス
公式サイト
bd-dvd.sonypictures.jp/paprika/index.html
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%97%E3%83%AA%E3%82%AB_%28%E3%82%A2%E3%83...

声優・キャラクター

林原めぐみ、江守徹、堀勝之祐、古谷徹、大塚明夫、山寺宏一

スタッフ

原作:筒井康隆、 監督:今敏、脚本:今敏/水上清資、キャラクターデザイン・作画監督:安藤雅司、美術監督:池信孝、編集:瀬山武司、撮影監督:CGディレクター:加藤道哉、音楽:平沢進、音響監督:三間雅文

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