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「時をかける少女(アニメ映画)」

総合得点
89.6
感想・評価
4041
棚に入れた
21198
ランキング
77
★★★★☆ 4.0 (4041)
物語
4.3
作画
4.1
声優
3.7
音楽
4.1
キャラ
3.9

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時をかける少女の感想・評価はどうでしたか?

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

細田さん、この頃を思い出して…。私の細田守論。

 夏の日、そんなに期待せずに本作をトボトボ歩いて見に行った日が、まさか特別一日なろうとは夢にも思わなかった。見終わってからの帰り道、同じ道がまるで違って感じるほどの感動の余韻を味わいながら、トンデモない才能に出会って
しまったという予感に期待に震えたのを今日も忘れられない。その後、細田さんのテレビ時代の作品やデジモンを見て、益々その才能に惚れ込むようになったのである。


 何故か「サマーウォーズ」以降の作品で語られがちな細田さんであるが、正直大作を任されすぎて、本作以前の繊細さが持ち味だった作風から外れてしまっているように感じられる。本作ラストにおけるいなくなり演出の切れ味のような、絶妙な詩情とセンスを感じられるシーンが最近見れないのは、残念でならない。


 生き生きとした影なし作画、美術の妙、切なくも愛おしいストーリー、まさに一夏の思い出として見事に調和し、ちゃんと季節を感じさせてくれる。こういった季節感も最近の作品では見られないのが残念である。


 正直これより良い作品は沢山存在するかもしれない。しかし、個人的な本作との出会いの感激と、細田さんに対する複雑の気持ちもあって、俺が推さなきゃ誰が推すな気持ちがあるので、超高評価です。


 「おおかみこども」は割と好きなほうだったのだが、「バケモノの子」や「未来のミライ」は最悪と言わざるをえない出来栄えだった。細田さん原点を見失っているように思えてならない。凄いポテンシャルを持っているのだから、自分自身を取り戻してほしい。


 そもそも、自分のスタジオを持って大作映画で国民的な作家に…というのはなんだかんだいってパヤオ以外には無理な偉業だと思う。パヤオというロールモデルが有るから他の人もポスト宮崎の名の元にその路線に進みがちだが、自分の脂質との兼ね合いを考えないといけない。


 そもそも細田さんの資質って実は押井さんに近くて、エンタメ王道なオリジネーターじゃなくて、王道な作品に玄人好みな味わいを加えるのが上手いアレンジャーだと思う。


 細田さんが東映時代に演出として素晴らしい仕事をしてきたのは、「おジャ魔女」、「デジモン」、「ワンピース」といった王道も王道な作品であった(ウテナやスラダンもやってるが)。押井さんもキャラ立ちした作品、「うる星」や「パトレイバー」や「攻殻」といった力のある原作と組んだ時こそ力を発揮してきた。


 誰もかれもが自由裁量を任されてエンタメ王道作品を作れるわけじゃないし、実はそれが一番難しいことだって年を経てだんだんわかってきた。細田さんは脚本は実力のある他人に任せる。或いはスタジオは解散して一演出家に戻り、普通にテレビの演出や監督で辣腕を振るい、時が満ちたら既存のスタジオで映画を任されるってオーソドックスな道に戻った方が良いような。やはり川村元気は害悪!、よくわかんだね。

投稿 : 2024/11/20
閲覧 : 795
サンキュー:

41

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 1.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

愛は輝く舟過去も未来も

細田守監督作品。
原作は一応ありますが、実質的に細田守監督のアニメーション映画作品の一作目であり、その後に作られる細田守作品群の最初の作品と数えられます。
数々の賞を受賞した氏の出世作ですね。

筒井康隆氏の小説が原作ですが、単純なアニメ化ではなく、小説の出来事から約20年が経過した別のストーリーです。
作中では原作小説の主人公・芳山和子が、角川映画版で主役演じた原沙知絵の声優で登場しているというファンサービスもあります。
別ストーリーですが全くのオリジナルというわけでもなく、原作小説から設定、ストーリーの流れが輸入されているところもあり、現代版・時をかける少女として完成度の高い作品でした。

主人公は、とある都内高校の2年生・紺野真琴。
彼女には、津田功介、間宮千昭という二人の友人がいて、放課後は三人で野球をよくする仲です。
ある日、真琴は、日直でノートを運んでいるときに、理科準備室で不審な人影を発見し、その人物を確かめようとしたところ転倒し、その直後に不思議な光景を見る。
理科準備室の床で目覚めた彼女は、自分の体験を不思議に思いながら、いつも通り自転車で下校するが、その時、自転車のブレーキが壊れてしまう。
坂道で止まることができず、遮断器を乗り越え電車が走る線路に侵入してしまい、電車にはねられた、ところで、気付はひかれる前の時間に戻っていた。
その出来事を叔母の芳山和子に尋ねると、それは"タイムリープ"であることを説明される。
その後、タイムリープをコントロールできた真琴は、それを利用していろんなことを企てるが、というストーリーです。

お調子者の真琴は、降って湧いたタイムリープという能力を好き勝手利用して、やがてそのリスクに気づいて後悔するというのび太くんポジションですが、最後もドラえもんライクにいい話で終わります。
ストーリーの始まりから完結までがとてもきれいで、一度バッドエンドになりかけるが、まさかの展開で救われるのがとてもうまいと感じました。
テンポもかなり良く、万人におすすめできる作品だと思います。

ただ、致命的な点として、声優の滑舌が絶望的に悪く、神シナリオに反して演技が学芸会レベルです。
フレッシュさ求めた結果、なぜか声優を排除したという謎のインタビューがあり、ある意味では「俺でも声優になれる」と多くの人に思わせてしまった罪深い作品でもありますね。
加えて、貞本義行がキャラクターデザインのため、主人公の真琴は女装したシンジ君です。
激しいアクションにかかわらず鉄壁のミニスカートでパンツの色は守られていますが、残念ながらあまり気にならないです。
爆死であっても観客動員数を確保するための話題作りのためと思いますが、これで脚本がまずければ目も当てられない結果になっていたような気がします。

投稿 : 2024/09/22
閲覧 : 35
サンキュー:

2

ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

24年8月 描写が情緒的すぎて登場人物の存在感が薄く過去が妄想できない。

24年8月 描写が情緒的すぎて登場人物の存在感が薄く過去が妄想できない。

「サマーウォーズ」は何度も見直しているのに、本作は多分今回で3回目くらいだと思います。SF的な仕掛けが弱いというのもあるんですけど、結局、真琴と千昭の間の心の交流の描写に何か納得感がないというか、青春ものとしてラブストーリーの出来がそうでもないというか…

 千昭と功介が繰り返しの過程でそれぞれ別の女性を選んだというのもあります。まあ、ここは高瀬がどんどん不幸になってゆく過程と対になって、テーマ的に青春の不可逆性とか、タイムリープの身勝手さとかあるので、そこはIFの中で真琴が自分を見つめなおすために必要だったともいえるかもしれません。

 ですが、だからと言って3人の青春に素直に乗っかれないんですよね。バックグラウンドの描写が弱いせいかもしれません。3人が「野球」をやるまでの過去を妄想すればいいんでしょうけど、その妄想が何か上手く働かないんですよね。それはやっぱりキャラ描写が薄いからかなあ、という気はします。描写というか存在感ですよね。タイムリープのせいもありますけど、3人の生活感とか感情が迫ってこない気がします。

 単純でもいいので、もっと人間が描かれていればなあという気がします。その点では「サマーウォーズ」の人物も実は描写が濃くはないんですけど、不思議なことに、あの主人公には乗っかれるんですよね。周囲のサブキャラが分厚いせいかもしれませんし、世界観がきっちりしているからかもしれません。

 対して本作は情緒的なのはものすごい情緒的です。ですので、理屈をこねなければ本作の方が優れているという評価もわからなくはないです。

 それと絵ですよね。以前見たときはそこにちょっと感心したんですけど、今回見ると、ちょっと良くわからなくなりました。未来の状況を暗示しているのだとは思いますが。

 ということで4.1という評価は変えませんが、主観的な印象はやっぱり面白さはほどほどかな、と。ヒロインの性格もちょっとデフォルメがキツイので感情が乗っかりづらいし。





21年6月のレビュー
タイムリープは、いい目を見ている分、悪い目にあっている人がいる。

{netabare} キービジュアル(あの空を飛んでるやつ)そのままの話で笑いました。飛んでましたね。ヒロイン。とにかく走って飛んで転がってました。究極の事故体質少女でした。

 男男女の関係が続けたかった、というわけでもないんでしょうね。ヒロインはそれぞれの男に告白した女の子たちが上手く行くように時間を遡ります。
 2人の男はもともとヒロインが好きだったのに、結果的にそれぞれの男は一回ヒロインとは違う他の女の子と付き合いますので、ここの解釈は難しいところでした。

 友達でいたいという気持ちと好きという気持ちのジレンマがそれともあったんでしょうか。ジレンマはなさそうです。告白されて躊躇なく時を戻していました。

 最後の未来から来た男との別れも、この展開があったので、???となりました。あの時点まで戻ったから、結果こうなったわけで、戻りかた次第では別の女の子とつきあって、ひょっとしたら絵を見て未来に帰ったわけですから。
 ですので、ヒロインが素直な気持ちになれて良かった、とはちょっと思えないですね。人の気持ちをよく聞かないでなかったことにした、という反省はわかりますが。
 青春というのは、いろんな分岐の上を、運とかタイミングとか偶然とかそういうものの上を綱渡りで、過ごしているんだ、ということでしょうか。だから気持ちに素直になれと。
 
 そして、タイムリープ。ヒロインがいい目を見ている分、悪い目にあっている人がいる。至言ですよね。私がタイムリープものを好きになれない理由です。このアニメに主張があるとすれば、これでしょう。
 あの天ぷらの男の事件が象徴していますが、ちょっとドジを踏んだことをなかったことにするだけで、他の女の子が怪我をして、下手をすれば一人の人生を台無しにしてしまった。
 男とその彼女が電車に突っ込んで死んでしまった。
 タイムリープで人間関係をコントロールしようとして、人の気持ちを弄んだ結果自分も傷つく。


 全体的に、つまり、と結ぶには少し言いたい事が分かりづらくもあります。あの未来から来た男がいなければ3人の関係もなかったわけです。また、ヒロインは電車に突っ込んで死んでおしまい、という人生だったということでしょうか。

 あの修復していた絵の話は何が言いたいんでしょうね。時間は巻き戻せないから、ひどい未来をちゃんと予想して、私たちもきちんとしましょう、なのか、ひどい時代でも優しい気持ちを忘れずにいましょうなのか。それともあの絵によって、未来でまた会えるという意味なのか。絵の題材から言って、恋人ではなく本当は親子とか?

 結局、起こった事件はちょっとおバカで事故体質のヒロインに振りかかかったエピソード以上のものではない、何が言いたいかを考えても答えはでないと思います。寓話的な何かは入れていないということでしょう。
 本編の時かけのヒロインだった叔母さんも結局は青春時代の思い出で終わったみたいですし(記憶を消されて実際は好きでもない人と付き合ったから、うまくいかなかったともとれますが)。
 その叔母さんが軽ーくタイムリープしちゃえば、みたいにいっています。高校時代の夏の前の一番いい時間。誰にでもあるちょっと不思議な甘酸っぱいエピソードだ、ということでいいでしょう。

 青春アニメとして、ヒロインの大騒ぎを楽しみましょう。{/netabare} 

投稿 : 2024/08/25
閲覧 : 250
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10

チャリア さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

青春物語を描いたドっ直球アニメ

好きな作品の1つです。トップ10に入るでしょう。タイムリープをくだらない用途で使っている所が好きです。気が付いた時には遅かったというか、未来に希望を見出しながらもハッピーエンドで終わっていない所がいいのかも知れません

投稿 : 2024/01/18
閲覧 : 80
サンキュー:

0

薄雪草 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ツンでもなく、デレでもなく、今でもなく。でも、それだって恋。

ジャパンノベルのSFジュブナイル作品としては、55年にも及ぶロングフォーマット。

そして、いくつものバリエーションモデルを世に打ち出している恋のデザートプレートです。

「青春群像作品」が、映画館からテレビ放送へと移行するときに出現した稀代のアンカーポイントでもあるし、何度でも原点に立ち返り、また、明日へと跳ね上げてくれるスプリングボードにもなっています。


~      ~      ~


本作を観るたび、本棚のアルバムには特別な魔法がかけられます。

誰もが未来を疑わなかったし、誰ともエネルギッシュを尽くした高校時代。

自由を謳歌し、可能性に甘苦して、破天荒だったけれど、風のように駆けぬけた3年間。

数学の高次方程式は、てんでうわの空のくせに、恋の三角関数の謎ときには、汲々と入れあげては笑いあった。

昼休みには屋上まで駆けあがって眩しい陽射しに打たれ、放課後には図書室の秘やかな静謐に身を置いては思索を巡らせていた。


そんなクラスメイトたちとのワンシーンが、いつの間にかカラフルな息吹きに彩られていくのです。

真琴が跳躍するたびに、センチメンタルなノスタルジーがどうしようもなく掻き破られていくのです。


~      ~      ~


本作は、1967年の鶴書房盛光社刊行版を踏まえたシナリオにもなっているので、現役高校生から先輩方(75歳くらい?)までの幅広い世代に共感しうるDNAを持っています。

それは、昭和から平成にかけての価値観が雑多にミックスされるもので、いろんな新陳代謝が混ざりあい、愉快な茶話会談義も開けそうなものです。

そんな世代間の青春像を、本作は "たった一言" にまとめ上げます。


「お前を未来で待っている。」


千昭のそれは、真琴や巧介ら、現役世代への期待値です。

きっと「未来を創造していくのはお前たちなんだぜ。」っていうことなんでしょうね。


~      ~      ~


真琴のタイムリープは、事の大小に無頓着な、謂わば "ハチャメチャなたられば"。

楽観的にも稚拙にも見えるのは、数学Ⅱの小テストに9点しか取れない彼女の知性に窺えそうです。

でも、女の子の魅力はそんなところで留まるものじゃあないんです。


千昭のそれも、消失した絵画を観たいという、なにぶんに "手前勝手なたられば"。

巧介を挟んで真琴とキャッチボールをするのは、歴史に干渉しないギリギリのお作法とも言えそうです。

でも、男の子の勇気もそれだけじゃあ留められないってことなんでしょうね。


Time waits for no one.

時は待ってはくれない。
だから、未来への責任を果たしていく。

若さに呆(ほう)けて、大事を取りこぼさないように。

小事に感(かま)けて、あとでほぞを噛まないように。


~      ~      ~


タイムリープなんて "極上のシロモノ" を、高校生風情の欲得勘定で使うなら、真琴や千昭の "たられば" が関の山なのかもしれません。

そもそも平凡な毎日に起きる変化にも、無気力・無関心・無責任な手合いでやり過ごすのが、当時世代の定番と言えば定番。

でも、いつの時代でも、悪気のない無邪気さと、真摯にすぎるひた向きさで突き進むのも、当代世代の特権と言えば特権。

イージーゴーイングに任せた若者らしさという落としどころです。
ですが、千昭のメッセージは、真琴の一歩先を予見させるものです。

過去と未来とをつなぐのは今の行動なんだと。

だからでしょうか・・・。
どんなにささいなことにも全身で跳躍していく真琴をつい応援したくなります。

後頭部、打ってばっかりなのが、どうにも痛々しいのですけれど・・・。


~      ~      ~


ツンでもなく、デレでもなく。

友情も、恋心も、何でもありなのがハイティーンの可能性。


だから、なかったことなんてなりはしないし、できもしない。

全部を抱きとめて、何度でもダイブして、まだ見ぬ世界のバイアスをカチ割っていく。


それが "時をかけるお約束" なのです、ね。

投稿 : 2024/01/12
閲覧 : 332
サンキュー:

18

きゅん さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

何回も見たー

好きな作品

投稿 : 2023/12/21
閲覧 : 66
サンキュー:

0

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

面白い

何回も見てる〜

投稿 : 2023/12/19
閲覧 : 47

お茶 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

Yesterday Once More –

本作はタイムリープする作品ですが、青春物として二度と取り戻せない時間をタイムリープすることによって得られる体験は本作ならではであると感じますし、中々味わい深いものがあります。

タイムリープ自体に主軸を置いている作品は少ない。よくある未来や過去と繋がった展開とか、パラレルワールドとして描かれる作品は多数存在するものの、それ自体はほとんど手段だ。その点本作はタイムリープすることによるデメリットも演出されている。そこに注目したい。

成功も失敗もするという実感がこの作品には詰まっている。うまくいってとんとん拍子で進んでいく物語よりも、傷を負っていくほうが青春らしい気がするんです。誰だってそんな風にして、悩んだり、迷ったりもするけれど、青春を謳歌しきれない人のほうが多いんじゃないでしょうか。でもそれも青春ですよね…

本作は序盤タイムリープに目覚めて、好きな事に使い放題な楽しいストーリーでありながら、後半はシビアな展開。要は時間を駆けた分、本来気づけなかった事に気づけた。向け合えなかったことに向き合える自分になれた。

タイムリープしなかったら向き合わずに済んだのかもしれない。タイムリープしていたから向き合える自分になれた。いやタイムリープしていなくても向き合わざる負えなかったのかもしれない…その他様々な感傷に浸れる分、カタルシスを感じる作風になっております。

タイムリープすることによって都合の良い展開を描くだけではなく、良くも悪くも必要な時間として描かれた塩梅が良い。終わり方も考えさせる余韻があり、〆がどちらでもないトュルーエンド。スペクタルな是非よりも、これぐらいが丁度良い。これくらいが安心できる。これが良かった。

投稿 : 2023/09/23
閲覧 : 521
サンキュー:

37

ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

20世紀少女

細田守監督作品、原作筒井康隆。

高校2年生の紺野真琴は、
あるきっかけから過去をやり直せる力、
タイムリープ能力を持つに至る。
多層構造を持つ不思議な時計が成立する。

射し込んだ夏の日差しと入道雲、
蝉の声と校庭に響く部活動する学生の声、
{netabare}三角形が象徴する少年と少女のキャッチボール。
ある時、少年が告げた言葉が、
少女の心に微妙な距離と葛藤を生み、
時の流れに逆らう小さな波紋が、
やがて大きな事件に繋がっていく。{/netabare}

掛けがえのないこの瞬間は、
意識をすればもう過ぎ去り遠ざかる瞬間で、
私たちが経験した蒸し暑い夏の日と共に、
若さへの肯定と躍動が美しく描かれています。

今思えば答えなんてないのでしょうけど、
道を間違えないようにと思い悩み道を間違える。
次こそは大切なこの瞬間を間違えませんように。

胸がいっぱいになる素敵な作品です。

投稿 : 2023/08/11
閲覧 : 630
サンキュー:

70

さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

タイムリープ物のアニメ映画といえば!

タイムリープ物のアニメって意外と少ない中でこちらのアニメーション映画は代表作と呼べる映画だとは思う。題材が「時間跳躍」リープ物なので初めて観る人の大半は楽しめるのではなかろうか。

投稿 : 2023/05/12
閲覧 : 106
サンキュー:

4

ネタバレ

-gin- さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

大人になって忘れたものを取り戻せる作品

細田守監督の作品といえば、これって名前が上がるほどの名作。
原作は筒井先生が書かれているが、アニメーションにして爆発的に認知されるようになったのは間違いないだろう。

さて、ストーリーの方から触れていくが、タイトルにもあるようにタイムリープという現象により主人公が時間をかけることにより、さかのぼって戻る力を手に入れたことから始まる。
その力の意味、手に入れた経緯など色々な場所に伏線が施され、それが後半に一気に回収されていく様は圧巻としか言いようがない。

また作中に散りばめられた作者の想いやメッセージを紐解いていくと、色々な考察が出来るが、その大半が大人になって忘れてしまっていた心の部分に起因すると私は思う。

ストーリーに絡ませながら流れるメロディや、当時としては中々斬新で未来的な作画描写は今となっても引き込まれる魅力を兼ね備えている。

何度も何度もみては、新たな発見をすることも多い噛みしめ甲斐がある作品である。

全体的に見てもよく考えられた感動できる名作なのは断言できる。
この作品は間違いなく神推し認定である。

投稿 : 2023/04/08
閲覧 : 105
サンキュー:

7

あと さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

夏と青春と恋と時間。SFアニメの大傑作。

とても面白い作品でした。正直アニメ映画に求めるものとしてこれ以上のものは無いです。青春と非日常が混ざりあって、濃密な人間関係を描きながら展開がとてもスムーズ。見せ場が各所に用意されていて全く飽きないテンポ感やドキドキ感。タイムリープを色々なことに使う主人公に感情移入することもできますが、その周辺のキャラクターの心情や行動がとても丁寧でした。作画や音楽に関しても素晴らしく、このアニメの世界観をより一層引き立てながら盛り上げる役割がしっかりしていて調和が取れていました。また、演出に関しては物語の深みを感じさせるように、印象的なシーンでの演出がとてもよく引き込まれました。野球は1人ではできないし、キャッチボールは野球とはちょっと違って物寂しい。かといってこの関係性が崩れるのも好ましくない。でも、時は誰も待ってはくれない。そんななかで葛藤する思春期ならではの悩みや、失敗から伝わる経験。全部が繋がっているような脚本と構成が素晴らしかったです。
特に注目したいのが要所でのキャラクターの動きやその表情で、ここからの躍動感や緊迫感などが肌まで伝わってくるようで、そしてそれに味を付ける声優さんの演技が良かったです。
この経験を通して成長し、何か考えるようになる。時は誰を待つのか、未来で誰が待っているのか、そのために何をするのか、何をするようになったのか、考察も終わらない余韻も感動も満足感もある映画でした。

投稿 : 2023/03/31
閲覧 : 77
サンキュー:

4

もっちょん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイムリープ恋愛

おもしろい

投稿 : 2023/03/26
閲覧 : 82
サンキュー:

2

なんとか さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:----

久しぶりに観たが・・・

かなり久しぶりに視聴してみたが、声優陣のレベルの低さに驚いた。今時の声優たちに比べると、棒読み連発で逆に笑えてくる。でも、当時はこれであまり違和感がなかったんだよな。

もっとも、私の記憶ではジブリアニメはほとんどがこんな感じだったような・・。(この作品は細田監督だが・・)声優は使わないが宮崎監督のポリシーだったようだ。

投稿 : 2023/02/20
閲覧 : 125
サンキュー:

3

青星アーツ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

明るくも悲しさのある作品

全体的にタイムリープものとして面白かったです。
知らなければ、驚く展開もあるでしょう。

投稿 : 2023/01/21
閲覧 : 146
サンキュー:

4

ネタバレ

これ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイムリープ者に駄作は無い

細田守監督のデビュー作だったっけ??
やっぱ原点にして頂点
ジブリの後継者ともいってよさげなくらい
名作映画たくさんつくってるよね、
タイムリープ能力がもしあったら何に使うかとか
まさかこの人はここから来たのかとか
考えさせられる点がたくさんあったりして
何より奥華子さんの主題歌がアニメにマッチしてて最高だった!

投稿 : 2022/09/20
閲覧 : 177
サンキュー:

7

ネタバレ

やまげん さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 1.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

声優が最悪

原作小説は読んでいない。

原作はいわゆるジュブナイル小説のようなので、展開やキャラの行動が安っぽいという感想は的外れなのだろう(話の内容は小説に準拠しておらず、ほとんど映画オリジナルのようだが)。

{netabare}ただ、タイムリープをそのまま描いたのでは物足りないと思ったのか、ちょっとひねった形にしてきたのだが、もうちょっと上手いことひねれなかったのかなとは思った。特に終盤、千昭が未来から来たという箇所からのくだりは、唐突感と説明不足感もあいまって、単純に物語としてあまりおもしろくなかった。{/netabare}

声優の演技は最悪。
一部のプロ声優が担当した人物を除き、登場人物のほぼすべてが下手くそで、正直聞いていて苦痛だった。
真琴が泣く演技のときは特にひどかった。真琴役は、オーディションで200人以上の中から選ばれたらしいが、信じられない。出来レース?
これまで見た中で最悪だと思う。

投稿 : 2022/09/11
閲覧 : 170
サンキュー:

7

ネタバレ

はる さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイトルなし

毎年一回夏に見てます!

投稿 : 2022/07/01
閲覧 : 246
サンキュー:

6

ネタバレ

マーティ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

Time waits for no one.(゚д゚)ハァ?

 全100分くらい。原作は未読。

 細田監督作品はいくつか見てるのに、なぜかこれを見てなかったのでこの度視聴。結果としては予想してたよりもとても面白かったですね。

 以下、ネタバレ配慮してません↓

 まず、キャラが良かったですね。アニメ声ではない、普通の高校生みたいな自然な声でした。またものすごいヒーローとか悪党とかがいるわけではなく、学校にいそうな感じがして良かったです(でも恋を応援する子たちが誇張気味かな)。
 主人公のまことについては、美人ではないし、スカートは短いけど色気はないし、等身大かな。今回はたまたま手にいれたタイムリープ能力を使ってまことが好き放題する話です。

 ストーリーとしては「シリアス多めな四畳半神話大系」みたいでした。最初はまことがバカみたいなことにタイムリープを使って図に乗るんですけど、段々裏返しに悪いことが起こったり、告白されて逃げるためにタイムリープしたり、しまいには命に関わることに直面したりします。
 そういった様々な後悔の上に、最後にまことは「逃げずに立ち向かう決心」をして、人間として一皮剥けた姿になるわけです。
 ちゃんとギャグやアホさ、そしてシリアスや後悔、そして成長をしっかりと描いた名作だと思います。

 ただ、タイムリープということで一回見ただけではわからないこともちらほら。
 例えばちあきについて。いきなり未来人だとか知られたから帰らなきゃいけないとか、またまこととの約束とか、、、その辺は解説読んだり見返したりしなきゃですね。

 あと映画見終わった後調べると、まことの叔母さんがなんと原作の主人公ということにビックリ。今回のは2代目「時をかける少女」だったんですね。

 これにて感想を終わります。ここまで読んでくださりありがとうございました。

投稿 : 2022/05/01
閲覧 : 309
サンキュー:

28

ネタバレ

れるびい さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

未来で待ってる。

青春長編アニメの傑作です。なんとなくまた観たくなって、
やっぱり感動したので再度レビューを書きます。

個人的に、夏に観たくなるアニメナンバーワンです。
青い空と積乱雲の代名詞みたいな作品。

2006年の細田守監督の作品です。
今(2022年)から16年も前の作品なんですね。
僕がまだアニメのアの字も知らなかった頃、実はこの作品にはハマっていました。
奥華子さんのCDはもちろんの事、設定資料集とかも買ったりする程好きでした。

元気でバカでピュアな女子高生の真琴が主人公。
声は女優の仲里依紗さん。良い意味でアニメキャラ然としていなくて
リアルな女の子の感じがとても良かったです。

主題歌の「ガーネット」、挿入歌の「変わらないもの」は当時
どれだけ聴いたかわからない程聴きました。

終盤の、千昭を救うため真琴が坂道から飛び立つシーンで
「変わらないもの」が流れてくる時、いつも泣きそうになります。

千昭「未来で待ってる。」
真琴「うん。すぐ行く。走って行く。」

当時このシーンでキュン死した人は多いのではないでしょうか。
アニメ史に残るくらいの名シーンだと思ってます。

人生で一番多感な時期の、訳も分からず動き出したくなる様な感情は
たぶん二度とは戻ってこないし、だから青春は尊いし見てて面白いんだと思います。

今実は「ガーネット」をリピートで流しながら書いているんですが、
なぜこんなに泣けるのか謎。説明できないです。

投稿 : 2022/02/26
閲覧 : 485
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27

ネタバレ

天地人Ⅱ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

SFスーパー英雄(?)列伝29

お~湯をかける少女~♪(by工藤夕貴)お湯をかけて3分間ピッピッピッ・・・って、何か違う(汗)

まあ、某CMの思い出は置いといて、時をかける少女といえば古くはNHKにようこそ(違)じゃなくてNHK少年ドラマシリーズ「タイムトラベラー」の原作としても有名ですが、やはり原田知世主演の映画が個人的には一番好きです。
なんで、食わず嫌いという訳ではないんですけど、このアニメ観てなかったんですよね。
で、ようやく観たんですけど、面白かったです(苦笑)いや~っ、もっと早く観れば良かったです(おいっ)

まあ、絵柄がどうだとか、メインの声がアレだったりと言いたい事もありますが、この場合、その下手さ(失礼)が、かえって作品に合ってたんじゃないでしょうか。
あと、何回も劇中で走るシーンが出てきますけど、その意味が変わってくるのも興味深かったです。
とにかく、青春でしたね、でも未来で待ってるって、いいのか信じても(おいおい)

※ 2016/02/05新SFスーパー英雄(?)列伝10として天地人で投稿したものを転記しました。

以下、追記です。
この「時をかける少女」の最初の映像化作品である「タイムトラベラー」ですが、当時マスターテープを使いまわしていたためNHKに映像が無く、視聴者から提供された最終回しか映像が残ってないんですよね(涙)
で、その主人公である和子を演じた島田淳子(当時)さんですが、「ウルトラマン80」に女性教師役で出てきて、ビックリした記憶があります。
いや~キレイになっていて(チョイ)
大人の色気が(チョイチョイ)
うるさいな~(クルッ)あ、あなた様は(汗)
「何がキレイにだって(怒)」
(あわわわっ、こんな時に時間を戻せたら)
そ、そうだ。その芸人さん、決め台詞を
ぺこぱ
「時を戻そう」
よし、これで時を・・・も、戻ってね~(あぎゃ~~~~っ)

投稿 : 2022/01/08
閲覧 : 218
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11

神谷 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

感想!

時をかける少女

感想!


とても素晴らしい作品です!

 何回も見ると飽きますけど、私は学生の頃はこの作品で泣きましたね!
 大人でも見れるアニメ、やはり昔の頃のアニメといえばこういうアニメのことを言うんじゃないでしょうか?

 自分にはこういう実写のような表現はできないので羨ましい限りです。

 感想!

 こういう青春感動ものって昔はなかったので、子供の頃は新鮮でした。
過去に戻れたらいいなあという共感性から生まれるドラマ。もし本当にタイムマシンができてもこういうことになるから最後は現実を受け入れなきゃいけないという展開。
 最後の展開が、時を超えてもまた会いにいくという内容で、とてもロマンチック。
 ヒットの理由はこの共感性の高さと時を超えるロマンチックな展開にあると思います。
 要するに時を超えたりシュチュエーションがロマンチックであったりする。
 そして、感動するポイントというのがあり、
 解決が難しい状況
 シュチュエーション
 キャラクターの好感度
 感情をむき出しにすること
 のポイントを抑えられてるところが高ポイントだと思います
 

 ____
 ただ何回も見るとその感動も薄れるなあ。子供の時どんな感情だったかってわからなくなるんですよねえ。

 総評

 面白かったです!個人的に2回見るともう感動も薄れるのでどんどん新しいのを作って欲しいですね!

投稿 : 2021/12/31
閲覧 : 174
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7

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

細田守アニメ映画で唯一手放しで褒められる。

「歴史改変」や「タイムスリップ」ものはSFの定石であり、世界各国で題材にされるコンセプトの中ではダントツで1位かもしれない。

もし、今の人生と違う道を歩んでいたら。。。あの時、好きなあの人に告白していたら。。。今は亡き人にお礼や感謝を言えたなら。。。と思っている人も多いかも知れない。

過ぎ去った時間は元には戻らないが、その一瞬一瞬が掛け替えのないものでありその時にしか味わえないからこそ、

タイムスリップというファンタジーに人は夢を見るのかもしれない。

もし、一瞬でも時が戻るとしたら。。あなたは何を夢見ますか?

投稿 : 2021/12/03
閲覧 : 698
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25

ネタバレ

祇園 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

タイトルなし

未来で待ってる

投稿 : 2021/10/02
閲覧 : 179
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2

ネタバレ

AI さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

とてもよかったです

晴れた暑い夏の日の昼に観て欲しい。

とても素敵ですね。
背景も良かったしキャラデザも脇役とかのキャラクターもよかった。

投稿 : 2021/09/27
閲覧 : 163
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4

ネタバレ

こげぱん さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.5
物語 : 1.5 作画 : 1.5 声優 : 1.5 音楽 : 1.5 キャラ : 1.5 状態:観終わった

感情移入できない

初めて細田守監督作品を見たのが本作で、出だしこそは期待感があったものの、人物描写が薄く、感情移入がしにくい。最後まで入り込めない作品で、オチもイマイチ理解しづらい。

投稿 : 2021/09/04
閲覧 : 214
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2

ネタバレ

ひろたん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

実写版の方が好きかな・・・。

自分は、大林宣彦監督の実写版、つまり、原作に近い方が好きです。
この話は、やはり最後のシーンがあってこその「時かけ」かと思いますし、
{netabare}実は未来からきて記憶に入り込んでいる人がいる{/netabare}と言うサスペンス要素みたいなスパイスも必要かと思いました。
アニメ版は、少しそれが弱い気がしました。

しかし、こんなにも表情豊かな主人公を描けるのはさすがですね。

投稿 : 2021/08/15
閲覧 : 253
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7

チィ千 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

細田アニメはここから始まる

良い点
・原作の続編にあたる作品だが、原作未読でもすんなり入れる世界観
・クラシックと映像とのコラボレーションが面白く画面に引き寄せられる出来
・作中に登場する時間戻しを有効活用する様がコメディで面白い
・登場人物たちのからみがいい感じ
悪い点
・似たような風景を繰り返し見るので、シーンによっては飽きる
・時間戻しによって一部のキャラがいじめの対象にされたり、怪我を負ったりするのでちょっと辛い
・終盤に出てくる未来人の正体が唐突過ぎて後付け感がある。(まあこのあたりは作中で多少語られてるので、よーく話を聞いてると何となく察しがつく)
・時間戻しを繰り返ししてるので今何日なのか混乱する

投稿 : 2021/08/12
閲覧 : 189
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4

ネタバレ

haruto さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

2回目2021.7.25

2回目2021.7.25

投稿 : 2021/07/25
閲覧 : 198
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0

ようす さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

「あなたと過ごした日々を この胸に焼き付けよう」

2006年に公開された細田守監督によるアニメ映画。

原作は筒井康隆先生の「時をかける少女」ですが、
この作品は、原作の舞台の20年後。

主人公の真琴は、
原作の主人公・芳山和子(よしやま かずこ)の姪です。

過去に見てレビューも書いていましたが、
久しぶりに見直したのでレビューも書き直します。

細田監督の作品はほぼ全作品見ていますが、
この「時をかける少女」が一番好きだなあ。

100分ほどの作品です。


● ストーリー
高校2年生の紺野真琴(こんの まこと)は、クラスメイトの男子二人、津田功介(つだ こうすけ)と間宮千昭(まみや ちあき)が遊び仲間だった。

理科室で不審な人物を見かけた真琴は、
準備室で不思議な感覚に包まれる体験をする。

その帰り道、ブレーキのきかなくなった自転車で踏切に突っ込み、
電車と衝突。

死んだと思ったが、
気が付くと少し前の時間に戻っていた。

パニックになりながら叔母のところを訪れると、
「それはタイムリープだ。」と告げられる。


タイムリープの力を手に入れた、
高校生の女の子のひと夏の物語です。

真琴の力の使い方には段階があって、
まずは自分の楽しさや心地よさのために使う。

カラオケ無制限ループしたり、
抜き打ちテストをやり直したり。笑

次はやり直したい訂正事項に使い始める。

うまくいかなかったことや、
なかったことにしたいことに使う。

その後、他人や友達のために(おせっかいで)使う。

自分のささやかな幸せのために使っている初めの頃はよかったけれど、
結果を何度も訂正しているうちに徐々に雲行きが怪しくなります。

自分の都合だけ考えて、
タイムリープしてやり直して、

それによって伝えられたはずの勇気がなかったことになったり、
別の誰かが不幸になったり、

自分だけが得する世界で、
自分だけが思い通りになる世界で、
それで本当にいいのか?

その辺りはちゃんと諭されていて、
教育的によろしいです。笑

人生は一度きりで、
やり直しがきかないぐらいがちょうどいいのかもしれない。

やり直して、自分の望む結果になったとして、
それが本当に幸せなのかは、また別の話。

それにしても真琴の力の使い方は非常にもったいない…!
私ならもっと上手に使う!

…とりあえず、布団とかいっぱい洗濯したのに、
ゲリラ豪雨でびしょぬれになってショックなので、
洗濯をしないというところからやり直すかな。笑
(映画を見た日の話)


《 人の命に関わって 》

「人生はやり直しがきかないぐらいでちょうどいい」
とは言ったのものの、例外もあって。

それはやはり人の命が関わったとき。

もし、あのときブレーキがきかなくなることがわかっていたら、
自転車になんて乗らなかったのに。

誰かが死ぬ現実なんて、それが事故なら尚更、
絶対やり直ししたくなる。

真琴のタイムリープは大きなリスクもないようですし。

だけど実際にそんなことがあちこちで起きていたら、
世界は崩壊しそう…。

実際はどうなのだろう?

そのあたりの詳しいところは、
原作読めばすっきりするのかな。

ちなみに原作は1967年発行。
(私は未読です。)

現代アニメとしての改変は大いにあるだろうけど、
今見ても楽しめて、考えさせられる内容なのだから、すごいよなあ。


● 音楽
【 挿入歌「変わらないもの」/ 奥華子 】
【 主題歌「ガーネット」/ 奥華子 】

この2曲はレジェンド級に好きなんですよね…!

歌詞も曲調も、
この作品にぴったりだし切ないし。

レビューのタイトルは、
「ガーネット」の歌詞から引用しました^^


● まとめ
真琴にとって、3人でいる時間が当たり前で、楽しくて、
ずっと続くと思っていた。

だからそれが壊れるのが怖かったのだろう。

その気持ち、わかるなあ。

特に昔は、
今の楽しい時がずっと続けばいいと思っていた。

でもやっぱり終わりは来てしまって、
終わりが来ると意外とあっさりしていて。

そんなふうに感じること、
大人になった今ではなくなったな…。

青春の特権の一つ、なのかもしれませんね。

ひと夏の、少女の成長物語。
味わうのなら、夏がおすすめです^^

投稿 : 2021/07/24
閲覧 : 430
サンキュー:

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時をかける少女のストーリー・あらすじ

東京の下町にある高校に通う女子高生・紺野真琴は、ある日踏切事故にあったのをきっかけに、時間を過去に遡ってやり直せるタイムリープ(時間跳躍)能力に目覚めてしまう。最初は戸惑いつつも、遅刻を回避したり、テスト問題を事前に知って満点を取ったりと、奔放に自分の能力を使う真琴。そんなある日、仲の良い2人の男友達との関係に、微妙な変化が訪れていく。(アニメ映画『時をかける少女』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2006年7月15日
制作会社
マッドハウス
公式サイト
www.kadokawa.co.jp/tokikake/
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/%E6%99%82%E3%82%92%E3%81%8B%E3%81%91%E3%82%8B%E5%B0%91%...
主題歌
≪OP≫奥華子『ガーネット』
挿入歌
奥華子『変わらないもの』

声優・キャラクター

仲里依紗、石田卓也、板倉光隆、原沙知絵、谷村美月、垣内彩未、関戸優希

スタッフ

原作:筒井康隆(角川文庫刊)、 監督:細田守、製作会社:角川書店、脚本:奥寺佐渡子、キャラクターデザイン:貞本義行、美術監督:山本二三、音楽:吉田潔

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