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「機動戦士Zガンダム 星を継ぐ者(アニメ映画)」

総合得点
62.2
感想・評価
128
棚に入れた
877
ランキング
5029
★★★★☆ 3.5 (128)
物語
3.5
作画
3.3
声優
3.6
音楽
3.5
キャラ
3.7

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機動戦士Zガンダム 星を継ぐ者の感想・評価はどうでしたか?

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

影の主役はレコア=ロンド。Zは女性に着目すると面白い。

 ガンダムシリーズは宇宙世紀ものでも、アナザーでも女性に視点を置くと見やすくなると思います。
 その顕著な例の1つが本作かなと思います。その視点でZを考えだしたら面白くて仕方ないです。現状、新訳の本作の他、TVシリーズ、北爪宏幸氏のコミック版、小説版などを見返しています。ですので、いろいろ混ざっているかもしれません。

 本作について先に行っておくと1作目の本作は、劇場版は3作目を描きたい故の総集編的な位置づけかなと思いますので、TVを見た人でなければ楽しめないと思います。総集編故に説明不足で不満は沢山あります。評価としては高くはつけれません。


 さて、女性の件です。私はZガンダムの影の主役はレコア=ロンドかなと思います。彼女の重要性です。彼女はシャアの愛人です。そしてシャアが女性に求めるのは母性であり都合の良さです。レコアは非常に問題意識とプライドが高い人で、自己承認としてシャアを選択したのかなと思います。
 ただ、彼女は自ら地上に降りることを選択します。この段階でシャアへの気持ちがかなり薄れているんだろうなとは思います。あるいはもともと恋愛感情はなく立場を作っただけなのかもしれません。

 シャアの本質が正義ではなく思想だと見抜いているのか、女性を道具としてしか見ないことに気が付いたのか、あるいはマザコンのララア萌え野郎だとわかったのか。アクシズの狙撃後のシャアの対応が直接の原因でしょうけど、もともと信頼感は薄かったと思います。のちのパステマスシロッコに触れたときに転向した理由もそこにあるでしょう。

 このシャアとシロッコの対比は面白くて、おそらくシロッコは木星帰り=外国人なんだと思います。女性への扱いとか能力の高さなどが、シャアの日本的なマザコンに比べて引き付けられたんだと思います。これは後のVガンダムにおけるカテジナルースに繋がってゆく気がします。

 1作目のポイントは基地のところですが、本作ではレコアの重要なセリフで取り調べで、辱めを受けたことをにおわせるセリフがカットされています。その男への絶望も経験したことを忘れてはいけません。しかし、屈辱を感じながらもそれはプライドの問題であって、病んだり悲しんだりしないところに性に対する考え方の割り切りもあります。

 また、カイシデンのぶっきらぼうな感じと、女性を女性として扱わない感じにちょっと心地良さを感じている雰囲気もあります。また、本作ではないですが自分への辱めを上手く隠してくれたことへの気遣いへの感謝もしていました。このカイシデンとの関係性を挟んで、シロッコに向かうところにレコアの心情の変遷と奥行きを感じます。

 カミーユの扱いですね。レコアはシャアからの依頼だから面倒を見ていたカミーユが懐いてくるのを持て余し気味でしたが、憎めない感じでした。それが、基地から救助してくれた時は結構本気で喜んでいました。この段階の描写でシャアからは心が離れている気がします。
 また、カミーユに関しては、エマ=シーンとの対比も結構描写されています。カミーユを兵士として新兵という指導するエマでしたが、レコアの場合は男として見た場合の子供としてカミーユを見ていた気がします。

 シャア、カミーユ、シロッコの3人への態度とカイと一緒にいるときのレコア。この対比が素晴らしいんですよね。だからこそ影の主役認定になります。この仕事も出来て思想もしっかりしているけど、自分で「男」を選んでるつもりで、どこかで「男」に左右される女というのがレコアの印象です。

 また、レコアは両親を戦争で失いゲリラなどで生をつなぎました。その間の苦労から、生き残ることに費やした子供時代だったと思われます。シャアとシロッコとの関係を見る限り(シロッコは「依存」という言葉で表していました)、その間もいろいろあったんだろうなと思います。最後の対決はなんとエマというのもかなり作りこんでます。
 女同士でエマにはせめて自分の想いを知ってもらいたかったのか、自分の二の舞になる予言なのか。


 で、エマですね。能力は優秀な組織人で、理想主義者として描かれます。エマとレコアの2人が話しているときのピリピリ感はすごかったですね。結果としてレコアが「人」「承認」で帰属先を決めるのと対照的に、「正義」でふるまいを決める女の2人の性質の違いでしょう。
 カミーユやファに対しても年長者として指導しなきゃという使命感を感じます。これもVガンで考えるとマペットを思い出すキャラです。

 ただ、それゆえに面白みがない人物像になるので、キャラとしては印象的な活躍がありません。

 なお、ヘンケン艦長と云々がありますが、ヘンケン=偏見?最初の方のエマへの態度はひどかったです。それはエマの気真面目さに対する偏見ということかな?つまり、エマのような女性も内面をしると、そこに惚れる人間もいるということかな?

 
 ライラ=ミラ=ライラは、TV版の姉御肌の切符のいい有能なオールドタイプという意味合いが本作では感じられませんでした。たたき上げ感というのでしょうか。ティターンズと連邦所属というおそらく身の振り方の不器用さ故に、ジェリドとの身分の差を逆転してジェリドが懐くところに、面白さがあったのですが。

 あとはファですけど、この娘がわからないんですよね。幼馴染属性でマスコット的立場です。カミーユの活躍に焦りを感じて成長したい、役に立ちたいという感じが可愛いですが、知名度ほどには活躍しないんですよね。フラウ=ボウと似た立ち位置かな?ただ、行動をすることろがフラウとの対比になっています。

 フラウ=ボウは良かったですね。結婚してお母さんになってもアムロへの想いが見え隠れします。そして、そういう運命になった2人を受け入れつつも、悲しみが忘れられない感じです。カツレツキッカの母となるところに、彼女の母性が感じられます。
 つまり、アムロが求めているのは、母性ではなくセイラ=マスのようなお姉さんで芯が強いようでいて生まれ故に業を共有できる人なんでしょう。

 ロザミアは登場しますが、これからでしょう。

投稿 : 2024/09/30
閲覧 : 37
サンキュー:

4

ネタバレ

haruto さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

3回目2022.1.10

3回目2022.1.10

投稿 : 2022/01/10
閲覧 : 251
サンキュー:

0

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.0 作画 : 2.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ちゃんと予算をかけてリメイクしていたらもっと名作になっていたのでは

Ζガンダムの劇場版3部作の1作目。
ガンダム劇場版ではおなじみテレビ版の総集編です。
とはいえ、本編の時点ですでに難解なストーリーが50話で説明しきれておらず、早馬のような展開だったものを1本1時間半程度の劇場版3作に短縮しているため、無理な改変や重要なシーンの大幅な編集が行われています。
そのため、ジェリドを殴りとばすシーンがカットされ、カミーユの尋問シーンから始まったり、地球に降りたレコア・ロンドが次のシーンには投獄されていたり、総集編というよりダイジェスト版のような内容になっています。
本編を見ずに劇場版から見た方がいれば、ポカーンとするしかないと思います。

また、テレビ版のカットと新作カットで作画が違っていることの違和感が酷いです。
機動戦士ガンダムの劇場版の場合は特に違和感を感じませんでしたが、Ζガンダムは本放送から間が空いての劇場版なので、その間に作画技術が大きく進化しており、新旧カットでもはや別人レベルで別物になっています。
モビルスーツ戦では新作カットが凄過ぎて感動できますが、統一してほしかった。
内容よりも作画が、声優がに目がいかざるを得ない残念な作品になってしまったなと。

ただ、改変に関しては1作目時点では顕著でなく、幾つかの無理のある編集に目をつぶれば、ストーリー的には無難に収まっていると感じました。
ラストは、かつてのライバル、アムロとシャアが再び出会うシーンで終わっており、これから先の2作を期待させる終わり方になっています。
主題歌のGACKTも作品の雰囲気にあって、とても良かったです。

ちゃんと予算をかけてリメイクしていたらもっと名作になっていたのではと思いました。

投稿 : 2017/03/20
閲覧 : 725
サンキュー:

2

ネタバレ

狗が身 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 1.5 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

映画としては明らかに落第点。

新訳ゼータ。このフレーズに惹かれ、思わず本作を手にとった。

TV版の再編集でありながら異なる結末を迎えるという。
それはどういう意味なのかと期待して視聴してみると、基本的にはツギハギしたTV版の作画の合間に新作カットが含まれているという微妙としか言いようがない方法をとっていた。

最近のTVアニメの総集編なら、これで映画にしてもなにも問題はなかったと思う。
ただ、何十年も前の映像と今の映像では、いくらエイジング処理を施していようと無理があるよね、やっぱり。
案の定、視聴中は映像に対して常に違和感がつきまとう。

Zガンダムを知らない人に対して、間違っても本作を紹介する気にはならないだろう。
また、既存のファンからしてみれば「これだけ新作カット入れるなら、いっそ単発の作品でいいから、富野の新作ガンダムにして欲しかった」という思いの方が強いと思う。
初代ガンダムの劇場版は、そもそもストーリー自体に大きな変化が無かった+話数も40話近くで終わっていること、そして三部作それぞれの尺が2時間近くあったからこそ、あれだけの完成度になれたんだ。

それに比べて本作は、全50話もある+三部作それぞれ90分近くしかない。
これで納得のいく作品に仕上がるはずもないのだ。
案の定、本作もかなりの説明不足が目立ち、映画としては完全に駄作。
断っておくと、僕はZガンダムはかなり好きです。

好きだからこそ、本作の出来には喜ぶことができない。
TV版と異なる結末を拝む為の視聴、と割り切らないと、楽しめない。

投稿 : 2016/12/23
閲覧 : 463
サンキュー:

5

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイトルなし

【ブレンパワード】【∀ガンダム】を通して白くなった富野監督が、黒富野時代の【Zガンダム】をセルフリメイクした、富野好きならば興味をそそられずにはいられない作品。
TV本編を視聴した側からすると、よく纏めれたなぁと感心の出来です。尺に合わせて新規カットを用いて内容を縮小したところは見事。
その新規カットは綺麗だし、戦闘シーンは劇場クオリティ。ラストをアムロとシャアの再会シーンにしたのも個人的に良い演出だ。

ただし気になるのは、この新訳がどの層をターゲットにしているのか、ということだろう。
新規の視聴者に向けたものだとするなら舞台設定、シナリオの説明が圧倒的に不足しているし、Zファンに向けたものだとするなら、カミーユの言動やアーガマクルーとの会話に強烈な違和感を抱くと思う。ファンがこの作品の趣旨を理解するかどうか、そこが重要となってくる。僕は「まぁ新訳だしな」と割りきったので楽しめたけど、Zの張りつめた空気が好きという方は多分、いまひとつ楽しめないかと。

本作は【機動戦士Zガンダム】の総集編映画ではなく、新訳を題しているように、リメイク作品なのだ。そこを間違えてはならない。
特にカミーユは、本質こそ変わらないものの言動自体は序盤のMPとのくだりを除いて、シーブック並みに常識的な発言が多く、観てる分ではかなりまともな人物となっている。TV本編の頃がウソのようだ。
なるほどこのカミーユであれば、ウォンに修正されるシーンがカットされてるのも充分に頷ける。

物分かりの良い大人へと変化を遂げたアーガマクルーに囲まれたカミーユが、どういう結末に行き着くのか、期待出来る内容でした。

投稿 : 2015/08/14
閲覧 : 422

Takaさん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

新訳ZガンダムⅠ

新旧混合Zガンダムの第一弾
アニメ版だと14話辺りまでを保管

ガンダムといえば、主人公の初搭乗シーンは重要だと思うんだけど、
ちょっとカットが入っていたのが残念。

旧作画に新カットを入れているのでかなり違和感があったかなぁ…
カツのシーンが減っていたのはよかった!!

ZのBGMやSEすごく好きだったんだけど、半分ぐらい変わっていて残念。
よりよい物になっていればよいのだけど、うーん…って感じだったし…

声優の交代で違和感を感じたのは、勇者王ハヤトと、ファだけかなー
アニメ版をもう一度、観るのはカロリー使うけど、美味しい所を
観直したい人にはいいかも。

新規の人には向いていないとは思う。

投稿 : 2015/06/27
閲覧 : 497
サンキュー:

2

ネタバレ

あのみ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

Z初見でも本編よりこっちがオススメ

Z本編を通してみて残念だと思っていた点が
・カツがうざすぎる
・後半ダレていて見ていられない
・衝撃のラスト
という所だったのだが、
・カツのうざエピソードをだいぶ削って自分の意思を貫いた結果大人たちに反抗してするということになっている。
・枚話視聴率のためか入れられていた使い回しの出撃シーンやMS戦がかなり削られている。あれがなくなるだけでだいぶ見ていて苦痛が減るし、他にも大筋には関係のない話を削ったり、本編を補完するような内容を入れたりで見ていて暇をしない。
・ラストは本編で理解が追いつかなかったが、こちらの終わり方は綺麗にまとまっていて気分よく見終わることが出来た。

当然本編を見てからのほうが楽しめるとは思うが、とりあえずどんな物語か知りたいだけという方はこちらだけ見ても楽しめると思う。

Gackt様かっこいい

投稿 : 2015/02/09
閲覧 : 370
サンキュー:

2

ろれ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

Zガンダム劇場版

Zガンダムを3部作の劇場版にしてまとめたのがこれです。
3部作まとめてここに評価を書きます。

まずはGacktさんの主題歌。
個人的には雰囲気もあってて良かったと思います。
曲自体は普段から聴いてて元から好きだったっていうのも影響してるかもしれませんが。

そして作画。
これは残念でした。
全編新規作画だと思ってたのですが、全体の6~7割くらいはTVシリーズのままでした。
しかもただでさえ少ないのに新規作画での戦闘シーンはほぼなかったと思います。
新規作画自体は良かったです。

そして内容。
1作目...結構丁寧にやってたと思います。アムロとシャアの再会シーンは大好きなので、そこで終わったのは良かったです。

2作目...ゴミ。なぜキリマンジャロとダカールを全カットしたのか。ラストのガザCの大群が押し寄せるシーンで終わったのは良かったです。

3作目...オチがTVシリーズと違いますが、こっちはこっちで良かったです。
あと、この3作の劇場版ではロザミィに関してはほとんど触れなかったので、シロッコを倒す時に出てきたのは違和感しかなかったです。

総評....すでにTVシリーズを視聴したことがあって、大まかなストーリーをおさらいしたい&TVシリーズとは違うラストシーンが見たいっていう人には良いかもしれません。

Zガンダムを見たことない人には全くお勧めできません。
全編新規作画ならまだ良かったのですが...。

投稿 : 2015/02/03
閲覧 : 522
サンキュー:

1

JJunuJJ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 3.0 作画 : 1.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

TV版見ていない人はこの映画だけで理解できるのかな?

結構難解な舞台背景があるのだけど、TV版見ていない人は理解できるのかな?

『エゥーゴ』は、軍に属するのテロリスト組織っだったり、『ティターンズ』vs『エゥーゴ』は地球連邦軍内部のただの派閥争いだったり.....この映画だけではわからないのでは?

TV50話を映画3本にまとめるのは無理をしないと収まらないのは当然。
でも、もうちょっとうまくできなかったのかな? と思った。

あまり意味のない富野節炸裂シーンは入っているのに、ストーリーに重要なシーンを省略しているのはどうかな。


作画もちょっと差が激しいね。
頑張って、オール新作で作って欲しかった。
もったいない。

あと、新旧作画に差があるからと言って、新作カットにわざと粒子が荒れた様な処理をしているのが許せない。
余計に違和感が目立つし、ものすごく見難い、目が疲れる!
せっかく良い仕事をしてくれたアニメーターを馬鹿にしているとしか思えない。
処理を加えるなら、旧作カットの方でしょ。
アニメを見ていて久しぶりに腹がたった!!


Zガンダムが大好きで、色々と心の広い方におすすめです。

Zガンダム好きな作品なんだけどなぁ....

投稿 : 2014/03/27
閲覧 : 305
サンキュー:

0

おふとん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 4.0 作画 : 1.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

新訳Z第一章「新旧混合ゼータ」

85年にTV放映され、シリーズの人気を不動のものにした名作「Zガンダム」の劇場版。05年公開。
各100分程の三部作構成で、TV版のストーリーを踏襲しつつ新解釈を加えた「新訳Z」との事。


簡単に物語のあらすじ。

宇宙移民者(スペースノイド)独立を標榜するジオン公国と、地球連邦との間で争われた1年戦争。
総人口の半数が死亡するに至った凄惨な戦いに地球連邦軍が勝利して7年後の宇宙世紀0087。

依然として地球居住者(アースノイド)が特権を享受し、スペースノイドに差別的な政策が続く体制
の中、ジオン軍残党刈りを名目にアースノイド優遇のもと軍内部で結成されたティターンズは、
スペースノイド弾圧の傾向を強め、これに反発する人々がエゥーゴを組織して対立が顕在化、
地球連邦軍内部の主導権をめぐりグリプス戦役が勃発。

エゥーゴに参加して争乱に身を投じることになった主人公の少年カミーユ・ビダンが、
戦火の中で出逢いと別れ・哀しみを重ね、人としてニュータイプとして成長してゆく物語です。
アニメ史に残る衝撃のラストが有名ですね。詳細はTV版のレビュー参照。(私は書いてないです)


それで、第一部「星を継ぐ者」の感想ですが・・・うーん、予想以上に新作カット少なかったです。
TV版越えの傑作だった『劇場版ガンダム三部作』と同じように編集の妙でしのぎつつ、一部・二部
と経るごとに新作カットの割合を増やして、第三部で描きたいものを描くつもりなのでしょうか?

しかしこの新旧カット混ぜるやり方は何とも遺憾。違和感を減らす工夫をしてるようだけど無駄無駄。
TV放映からそれほど間を置かず制作した『劇場版ガンダム三部作』と異なり、ZはTV放映から20年。
MS(ロボット)描写は我慢するとしても、人物の絵柄が忍耐の限界レベルで違っていますね。

しかも人物に関して新作カットの出来がよろしくない。安彦キャラ独特の「目力」が全く感じられない。
近い時期に制作されてる安彦良和キャラデザインの『ガンダムUC』と較べるとその差は一目瞭然。
旧カットとのバランスも考えての事でしょうが、どうせ似てないのだから変なとこだけ合わせなくても・・

あ、でも新作カットの戦闘シーンは良い出来。過剰なほど迫力充分、カメラワークが一々カッコいい!
今ひとつインパクトに欠けたTV版の戦闘シーンに対する怨念がそうさせているなコレは(笑)

いずれにせよ、私はレンタルで観たからまだしも、劇場の大型スクリーンで「刻をこえて」20年前の
TV絵が混在した映画を観させられた人達の衝撃を想うと、作画を評価する気になれません。

編集そのものは三部作の中で本作が最もまとも(意味深)。切った貼ったはさすがの富野監督。
序盤だから登場人物も組織もまだ比較的少なく、エピソードの取捨選択も楽でしょうけどね。
それでも、端折った(結構大切な)エピソードを劇中のPCモニターを通して説明させたりして、
上手いな~と思わせる場面もありました。 展開早いけど何とか初見さんもついて行ける・・・かな?


ではでは第二部「恋人たち」のレビューに続きます。

投稿 : 2014/01/31
閲覧 : 702
サンキュー:

10

ネタバレ

yuala さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 2.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

穢されたアニメ。

そもそも50話×約30分を約120分×3話内で終わらせることが無理だと思った。

しかも、作画は新旧入り混じっていて、これは酷い仕打ちだと思った。
Ζ(TV版)を愛する人間への冒涜ともとれるとは大げさかもしれないが、本当に雑に扱われていると思った。

せめて、ヱヴァンゲリヲン新劇場版のように、絵コンテや作画から全て出直して、やって欲しかった…。

投稿 : 2013/10/25
閲覧 : 312
サンキュー:

3

ネタバレ

tora さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

物語は面白いが

作画が新旧入り乱れ。
当然ながら出来が全然違うのでそこが興ざめ。
ただエンディングがアムロとクワトロの邂逅っていうのは、
とてもよかったです。

投稿 : 2013/09/17
閲覧 : 296
サンキュー:

0

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

複雑

登場する陣営が三つある.地球連邦軍と地球連邦軍のエリート部隊であるティターンズ,そしてエゥ-ゴ.このうちの連邦とティターンズの関係が複雑である.元は同じ組織であったのだが組織内で分裂を起こしている.傲慢なやり方が目立つティターンズまたは連邦からエゥーゴに所属を移す者が出ている.劇中ではブライトとエマである.組織がぐちゃぐちゃしていて誰がどの側で戦っているのかというのが把握しにくい.
 また,組織内の人物もそれぞれ思惑を抱えている.かつてシャアと呼ばれ一年戦争で英雄となった男がエゥーゴという組織でクワトロと名乗り今度はティターンズと戦っている.同じく前回の戦争で英雄となったアムロは連邦によって軟禁状態で自己能力を発揮できないでいる.英雄が最後まで英雄たりえないというのがリアルである.
 主人公であるカミーユはどこか屈折している少年である.それは家庭環境によるところが大きい.愛人をつくっている父,それに気づいていながら仕事に没頭する母.愛情に対する飢えと絶望.それらの想いが戦場であっけなく無にきっしてしまう.人間関係とは別に戦争というものが展開していくので無慈悲感が倍増する.

投稿 : 2013/07/20
閲覧 : 230

P2 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6
物語 : 2.0 作画 : 2.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

Zの劇場版3部作でもレビューは1-3まで同じだよ 

 ZガンダムTV版を劇場版に焼き直し
 もともとの50話を120h×3本で表そうとするのがどだい無理な話
 しかも映像自体TV版の使いまわしと新たに作り直した超美麗シーンが混在しており、はじめてZを見る人にもTV版を完走した人にも物足りない orz
 どうせなら全シーン作り直してくれればTV版見ている方にはおススメできたのに・・・

投稿 : 2013/07/02
閲覧 : 269
サンキュー:

0

naoi-riki さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

Zガンダムを見たことある人も、見たことない人も…ガンダムファンなら絶対に楽しめる作品

ご存じZガンダムの劇場版
旧作品と完全新作カットが混在する形での作品です
アニメとして楽しもうとすると、ちょっと違和感あるかもしれません
…が、やっぱり今作の魅力は新しいZガンダムという点でしょう

ストーリーは完全にオリジナルを順守しております
でも、初めて見る人にも分かり易いように作り直されているところがあります
ガンダムの基礎知識は多少必要ながらも、小難しい話は偉い人に任せましょう
TV版の十数話分をまとめて見るなら、映画版で事足りるかも
もちろん、劇場版を見てから地上波版を見るもよし

地上波版を見た人なら、新作カットのシーンに興奮するかも
特に戦闘シーン全般は作り直されているので、迫力ある戦闘シーンを満喫できます

テーマソングはガンダム好きで有名なGackt
とても気合の入った楽曲でございます

総じて、ガンダムを紹介するなら、短編として見せるのもいい作品
圧巻の戦闘シーンで魅力されること間違いなし
古き良きガンダム世代に送る、新しいZガンダムです

投稿 : 2013/02/01
閲覧 : 282
サンキュー:

0

Moji さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

総集編Ⅰ

4:3のテレビ画面から16:9の映画画面になり、上を切ったり、横を書き足したり、色合いが異なったり、と工夫されている。
話の流れの矛盾を無くすために書き直しのシーンもある(画質・キャラが明らかに違う)。
と、いろいろ変更点はあり、時々唐突に話が進むこともあるが、大筋は変わらない。
第1話からシャアとアムロが再会する第14話まで95分。OP/EDはGact。

投稿 : 2012/10/21
閲覧 : 265
サンキュー:

0

ひげ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.0 作画 : 2.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

某SF小説の名前よね

好きなのかな。

期待して映画館みにいって・・・飽きれるというよりも同情してしまった作品。
なんでこんなもん作らされたのか。おkしたのか・・。
監督お金ないの?バイストンウェルのため?
きっとバイストンウェルのせいか。

作画が当時のままってのは無理がありすぎる。
すげえうまいことごまかしてるのと物語のつなぎ方はさすが天才。でもひどい。これで1500円?とかねえよ。
あとキックかっけえええ!!!
アッシマーかっけえええ!!!
新規の台詞もさすが。

愛がないと観れないひどい映画。




投稿 : 2012/01/29
閲覧 : 339
サンキュー:

1

だんちょー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4
物語 : 2.0 作画 : 1.5 声優 : 3.5 音楽 : 2.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ちょっと残念

TV版のZガンダムを編集&新カットを入れた劇場版3部作の1作目。

新映像と旧映像が混ぜこぜになってて違和感があります。

どうせなら全部作り直せば良かったのに・・・

投稿 : 2011/01/21
閲覧 : 586
サンキュー:

2

クローマ・ツェンダー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ストーリーを変えてしまうのは・・・?

う~ん個人的には☓ですかね・・・

投稿 : 2011/01/01
閲覧 : 578
サンキュー:

0

ゆにこん さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2023/08/14
閲覧 : 22

ダイクニ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2023/05/28
閲覧 : 23

ひじけん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2022/06/12
閲覧 : 29

v31vv5 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2022/02/20
閲覧 : 32

ロボ子 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2021/12/29
閲覧 : 18

Tadano さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2021/11/21
閲覧 : 36

Jeanne さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2021/09/13
閲覧 : 37

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2021/09/12
閲覧 : 34

CnAcF50951 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

投稿 : 2021/03/28
閲覧 : 22

ルカ☆ルカ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:----

投稿 : 2020/08/12
閲覧 : 31

87丸 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2020/06/05
閲覧 : 63
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機動戦士Zガンダム 星を継ぐ者のストーリー・あらすじ

TV版放映時は殺伐さと悲劇しか無かったストーリーを、「新たな解釈と異なる視点」を加えることで「健やかな物語」に再構成するというテーマのもと、TV版の総監督である富野由悠季自らが全三部作に再編集を行い、2005年より全国で上映された。
ファンからは単純に「劇場版Ζガンダム」もしくはキャッチコピーである「A New Translation」の直訳である「新訳」を取り付けた「新訳Ζガンダム」といわれている。
(アニメ映画『機動戦士Zガンダム 星を継ぐ者』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2005年5月28日
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A9%9F%E5%8B%95%E6%88%A6%E5%A3%AB%CE%96%E3%82%AC%E3%...

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