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「雲のむこう、約束の場所(アニメ映画)」

総合得点
72.0
感想・評価
852
棚に入れた
4706
ランキング
1228
★★★★☆ 3.7 (852)
物語
3.6
作画
4.1
声優
3.4
音楽
3.7
キャラ
3.5

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雲のむこう、約束の場所の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

少し難しいがそれでも光る物が要所にある作品

量子論的平行宇宙を扱った設定。劇中に登場する軌道エレベーターみたいな塔が平行宇宙を現出させる兵器。でも、そもそもの舞台が平行宇宙。日本が津軽海峡を挟んで、まるで南北朝鮮のように分断されている世界観が面白い。身近に「国境」を感じることの少ないニッポン人には新鮮です。そして、人が居なくなった国境近くの環境を利用して「廃駅」をセンチメンタルに美しく表現したりする。巧妙な設定だと思います。前作、「ほしのこえ」と同様に描きたいのは少年少女の想いだけ。設定がぶっ飛んでも、戦争が起こっても、やさぐれた大人が周囲に絡んでも、主人公たちが多少は歳を取っても、そこだけは外さない。遠く澄んだ空の表現が、その純粋さの象徴なのでしょう。実はこの空の表現だけでも、観る価値があると思っています。

余談ですが、ずいぶん前に「秒速5センチメートル」を観ました。本作や「ほしのこえ」で扱ったティーンの心情を、そこで終わらせずにR25あたりまで引っ張ったのが「秒速5センチメートル」なんだと分かりました。

投稿 : 2024/10/21
閲覧 : 40
サンキュー:

9

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 2.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

薄赤く、いっそう陰惨な雲から

新海誠監督の2作目となる劇場版アニメーション作品。
一作目の『ほしのこえ』は30分弱でしたが、ネット上で公開された予告編のクオリティの高さと、しかもそれがほぼ一人の力で作られたということで、多くの人の関心を集めて大きな話題となりました。
本作はその話題性の成功を受けた二作目で、声優にはタレントが起用され、制作に大勢のスタッフの手が入っており、新海誠氏の監督作品としては初の商用アニメと言えるかと思います。

内容は結構、ハードなSFです。
1996年、日本は南北に分断されており、北海道は日本とはまた別の『ユニオン』という共産国家の支配下に置かれています。
エゾと呼ばれた北海道の中央にユニオンはとてつもなく高い純白の塔を建造しましたが、その目的は不明となっています。
主人公の中学生、「藤沢浩紀」と「白川拓也」は、この塔に憧れを持っており、自作の飛行機『ヴェラシーラ』で津軽海峡を越え、塔へ行くことを計画しています。
それは当然ながら犯罪で、国家間問題となり得るヤバい行動のため、極秘で進めていたのですが、それがクラスメイトの少女「沢渡佐由理」にバレてしまう。
仕方なく浩紀と拓也は、佐由理を仲間に引き入れて、計画を進めます。
二人は佐由理に、「塔へ連れて行く」ことを約束するのですが、その矢先に佐由理が行方不明となります。
もはや佐由理を塔へ連れて行くことが目標となってしまっていた二人は計画を停止、そのまま3年の月日が経過します。

平行宇宙の観測、塔の破壊を企てるテロ組織、広い場所から抜け出せなくなった少女、そして3年越しのあの日の約束を果たすため、少年だった青年が少女を救いに行く物語です。
SFとボーイ・ミーツ・ガールが新海誠作品の潮流を感じますね。
スタッフがいるとはいえ、本作は原作・脚本・監督に、絵コンテ、演出、美術、撮影、CGにモデリングに音響監督、主題歌の作詞まで新海誠が行っており、新海誠が色濃く出ている作品だと思います。

内容に説明不足な感じがありました。
私的には、日本(北)のポジションがよくわからず、アメリカの一部となったくらいの認識でいましたが、それであってたのだろうか。
また、平行宇宙の考え方もよくわかりませんでした。
一方からのみ観測できたり、深い闇のようなものが侵食してきたり、ラストでは記憶がどうとか、どこで知ったのか、あるいはなぜそう考えたのかわからない新情報が唐突に出てきたりします。
ですが、割りと新海誠作品は整合性よりも雰囲気に重点が置かれるので、そういう意味でもらしい作品でした。
ただ、反ユニオンの組織がゼーレっぽ過ぎるのはどうかと思いました。
目が悪くなるので部屋の電気はつけて仕事していいと思うし、そんなにキーボード必至でカタカタさせなくてもいいと思うんですよ。

色々気になる点はありますが、夕暮れのシーンなどの美術は素晴らしく、新海誠らしい作品でした。
氏の作品のファンであれば楽しめるかと思います。

投稿 : 2022/12/18
閲覧 : 190
サンキュー:

2

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

君の名は。ジ・オリジン

 新海監督のSF設定というのは、特殊な状況に置かれた少年少女の心の動きを表現するための装置であって、SFを描きたいのではないだろうな、と思います。したがってSF設定を考察する楽しみもありますが、先にまず登場人物たちの心情に入り込みましょう。

 本作のストーリーは、夢に捕らわれた少女(ヒロイン)と心が繋がる少年(主人公)の話です。2人は現実世界のほのかな恋心から始まり、理不尽な別れの後、2人の置かれた状況は違いますが孤独な世界で3年間過ごすことになります。が、お互い夢で相手と会っている時間だけが唯一の救いとなります。

 主人公がヒロインが入院していた場所に行くと、夢が繋がりお互い話をします。この場面、「君の名は。」のカルデラの上の邂逅とほとんど同じです。そこに気がつけば、舞台は違いますがほとんど「君の名は。」と同じテーマだ、ということがわかります。

 主人公とヒロインが中学生の頃、手作りの飛行機に乗せて、遠く離れた巨大な塔まで連れて行ってあげる約束をしていました。この約束を果たせばきっとヒロインは目覚める、と主人公は確信します。

 主人公は寝たきりのヒロインを連れ、最後は塔にたどり着きます。ヒロインは目覚めますが、記憶を失います。でも、主人公が大切だという気持ちだけは残っていました。(訂正 約束の場所を壊しちゃったので、残っていなかった…ですね。残念。ただ、喪失感だけはあったようです)

 他に主人公とヒロインの共通な友人など重要な役割ですが、やっぱりダブル主人公ではなくサブですね。

 というわけで、これが恐らく「君の名は。」の原型なんだろうな、というのが分かります。好みがわかれるかもしれません。どちらも素晴らしいので甲乙つけがたいです。
 逆にいえば、「君の名は。」と同じくらい面白いです。
 SF設定が苦手な人は「君の名は。」でしょうか。壮大だし、演出や映像などはやはり「君の名は。」が上でしょうね。
 でも、多元宇宙とかのSF設定や、戦闘や人の悪意みたいな部分が苦手でない人は、こっちのほうが少年少女の気持ちがよりピュアで、より詩的で、心情的に感情移入しやすいです。

 この物語に出てくる高い塔ですが、これが非常にいい雰囲気で、少年のころに夢見る何かわからないけど近づきたくなるような憧れの象徴になっています。また、登場人物それぞれが立場によってこの塔を見てどう感じるかが表現されていています。

 今回は電車や廃駅など、鉄道にかかわる描写がものすごいので、アニメ的にはそこを味わってみてください。

投稿 : 2022/12/04
閲覧 : 366
サンキュー:

6

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

日本で戦争

日本が南北に分断された、もう一つの戦後の世界。青森の少年・ヒロキとタクヤは、ユニオン占領下の北海道にそびえる謎の巨大な「塔」まで飛ぼうと、自力で小型飛行機“ヴェラシーラ”を組み立てていた。二人は憧れの少女・サユリとある約束をするが、中学三年の夏、サユリは突然転校してしまう。三年後、ヒロキはサユリがあの夏からずっと原因不明の病により眠り続けたままなのだということを知る。サユリを永遠の眠りから救おうと決意し、タクヤに協力を求めるヒロキだったが──。というあらすじ。


戦争で分断された地に冒険するようなもの
奇跡は起こるよとだけ。

投稿 : 2022/11/10
閲覧 : 167
サンキュー:

4

ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

浮き上がれヴェラシーラ

新海誠、映像叙事詩の始まり。

物語を動かすのは2人の少年。
憧れの少女との遠い日の約束。
国境の向こうの塔へと、少年は飛行機を疾らせる。

日本が南北に分断統治されたもう一つの世界。
舞台は東京/青森/北海道/そして少女の夢の世界。

眠り続ける少女の夢。
{netabare}青春の夢と喪失、ここでもそうなのだ。
繰り返される新海誠のテーゼ、{/netabare}
今はまだ手が届かないものに共感する。

歩いても、歩いても道に迷い、
たどり着けない遥か遠くの約束の場所。
自分でも驚くほどの、遠回りを経験して、
日々成長していくものだ。
次こそはちゃんと歩こう、ちゃんと飛ばそう。
そんな気にさせられる繊細な作品です。

空の向こうに広がる透明な空、
空と雲の描写が圧倒的に美しいですね。

浮き上がれヴェラシーラ。

投稿 : 2022/05/08
閲覧 : 838
サンキュー:

54

ガバ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 5.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

音楽が素晴らしい

新海アニメの中で一番bgmは好き。ストーリーも2000年代sf感があり好印象。ストーリーを追いすぎず秒速と同じような態度で見るのがいいかもしれない。ノスタルジーです。

投稿 : 2021/02/17
閲覧 : 249
サンキュー:

0

ASKA さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

新海誠監督作品視聴4作目。新海監督初の長編&SF映画。

新海監督作品視聴は個人的に4作目です。
君の名は、言の葉の庭、星を追う子どもと視聴&レビュー済みです。
そして4作目のこの雲のむこう、約束の場所ですが、新海監督の初の長編で、2作目のSF映画だったと思います。
日本が北海道とそれ以外で分断されていて、北海道にあたる地域はエゾと呼ばれていて、そこに塔がたっている、そしてヒロキとタクヤそしてサユリという3人の男女の人間模様、そしてユニオンやそれに対抗する組織のあれこれを描いたSF作品です。91分の作品でした。
今まで見てきた新海作品では初めてのSF作品になりましたが、新海さんのSF作品は個人的に好きになりました。
またこういうSF作品を作ってほしいですね。
また、キャストも、ヒロキ役 吉岡秀隆さんとタクヤ役萩原聖人さん。
サユり役の 南里侑香さんと良かったです。

投稿 : 2020/12/20
閲覧 : 297
サンキュー:

17

ネタバレ

栞織 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ロシア・・・空軍?

この作品は昔レンタルビデオで見ました。当時新海監督の名前が出だした頃で、アニメ誌で特集されていたので、どんなものかなあと思い、作品リストも知らずに手に取ったのでした。今でも完全なリストは知りませんが、ミーハーなので新海さんの展覧会にも足を運んだことがあります。

さてこの作品、出だしはよかったのですが、ラストで北方領土とかロシア空軍の領空侵犯みたいなオチだったように記憶しています。かなりやばいなーと思いました。政治色がまさか入っているとは思いませんでした。きれいな環境ビデオのようなアニメを見るつもりだったのが、びっくりした覚えがあります。どこかからの要請で入ったのか不明でしたが、こういうオチは見たくなかったです。それでこれ一作見たあと、長い間新海監督の作品を見ることはありませんでした。

作画などは言われているとおり、非常に美しいと思います。特に出だしの地平線が広がる風景は、はやりの「世界系」のイラストでよく出てくる構図で、解放感と爽快感がありました。CG処理画面もきれいでした。あらすじも上述のとおり、途中まではとてもよかったです。主人公たちが都会の中で孤独に暮らしている描写は、新海作品には繰り返し出てきますが、その描写は今までのアニメ作品にはなかったもので、若い世代にアピールしているのもそこだと思います。その部分を今後の作品でも掘り下げていってほしく思い、領空侵犯関係の政治話は抑えてほしいと思います。しかしアニメ映画の興業も政治的思惑が影響しているみたいなので、仕方がないのかもしれませんが。

投稿 : 2020/10/06
閲覧 : 301
サンキュー:

6

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

あの遠い日に 僕たちは、かなえられない約束をした。

この作品は、2004年に上映された新海監督2作目の長編アニメーション映画です。


日本が南北に分断された、もう一つの戦後の世界。
米軍統治下の青森の少年・藤沢ヒロキと白川タクヤは、同級生の沢渡サユリに憧れていた。
彼らの瞳が見つめる先は彼女と、そしてもうひとつ。
津軽海峡を走る国境線の向こう側、ユニオン占領下の北海道に建設された、謎の巨大な「塔」。
いつか自分たちの力であの「塔」まで飛ぼうと、小型飛行機を組み立てる二人。

だが中学三年の夏、サユリは突然、東京に転校してしまう…。
言いようのない虚脱感の中で、うやむやのうちに飛行機作りも投げ出され、
ヒロキは東京の高校へ、タクヤは青森の高校へとそれぞれ別の道を歩き始める。

三年後、ヒロキは偶然、サユリがあの夏からずっと原因不明の病により、
眠り続けたままなのだということを知る。
サユリを永遠の眠りから救おうと決意し、タクヤに協力を求めるヒロキ。
そして眠り姫の目を覚まそうとする二人の騎士は、
思いもかけず「塔」とこの世界の秘密に近づいていくことになる。

「サユリを救うのか、それとも世界を救うのか」
はたして彼らは、いつかの放課後に交わした約束の場所に立つことができるのか…。


公式HPのSTORYを引用させて頂きました。

この作品のタイトルについて新海監督は以下のように述べています。
「「雲のむこう」という言葉には、登場人物たちの前向きな意志を込めています。
今ではない、ここではない、彼らが目指すその先に「約束の場所」があるというような。」

確かに、雲の向こうに約束の場所はありました。
ゴールは分かりやすかったんですが、ゴールに至るまでのプロセス…といいか、構成に少々モヤモヤ感があったのは事実です。

一番気になったのは何の前触れもなく、別の物語が走り出すような展開が何度かありましたが、この展開には正直ついていくのがやっとでした。
それに主人公やヒロインが突然出てこなくなってしまう展開も、個人的にはイマイチだったかな…

そしてキャラデザ…
主人公2人の男の子が、ちょっと蒼穹のファフナーに似てるかな…と思ったのは私だけでしょうか^^;?
はにかんだ時や、少し頬を赤らめた時の表情が似ていると思ったんですけれど…

主人公の男の子2人の声優が俳優さんだったのもちょっと…
ですがその分、南里侑香さんの演技がより光って見えたのは紛れもない事実でしょう。
透明感があって、線が細い声質は、思った以上に心に染みわたりました。

南里侑香さんがこれまでの出演された作品をググってみると…
なんとGUNSLINGER GIRLでヘンリエッタ役を演じられているではありませんか!
こんな繋がりがあったなんて…素直に嬉しいです^^;

そして物語の纏め方…
完成した作品に対して言うのも何ですが、これで良かったのでしょうか。
彼らは約束を守るため唯一無二を選択して実行した…
物語のラストで感じた思いは、もっと熱く、もっと直向きだったと思います。
それによって得られたモノも確かにあったはずです。
それなのに…掌には一体何が残ったんでしょうね。
個人的には大団円を期待していましたけれど…

上映時間90分超の作品です。
新海監督の作品なので、チェックしておいて間違いは無いと思いました。

投稿 : 2020/09/13
閲覧 : 263
サンキュー:

21

ネタバレ

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

その先に約束は存在しているのか

視聴前 どういう

視聴後 おお

この話は北海道がユニゾンに侵略された話
ジャンルは恋愛・飛行機・中学生
新海誠作品の中で一番好きな作品です。私は当時この作品を見ていなかったのですが、秒速5センチメートルを機に見ました。
本作は物語というよりテーマを重視した作品なのかな、という印象です。序盤も中盤も終盤も基本は遅い展開です。内容もあまり濃くなく、「儚い淡い物語」と表現すればよいのですが、お世辞にも正直そうは言えません。が、現時点(2020・6)では満足できる新海誠の作品がないのでテーマがちゃんとしてる本作は一番という感じです。若干消去法感が否めませんが、とりあえず「本作が一番良かった」ということにしときましょう。
さてここまでテーマが良いと言ってきましたが、そのテーマについて述べていきたいと思います。
本作でおそらく一番出てくる単語「夢」とそれの「忘却」です。{netabare}本作のヒロインであるサユリは夢の中に閉じ込められていきます。しかし閉じ込められてもなお体には意志があります。それは今まで過ごしてきた現実の中で交わした約束にすがっているからです。その約束さえなければサユリはとっくに夢の中にすんでいたでしょう。その約束しか無いサユリはその中で出てくる主人公に頼るしかなく、そのまま異様なまでに依存してしまうわけで。そして徐々に夢の中でリンクしていきます。つまり自分も前から好きだった女の子と夢では会えなくなるのです。まぁ本人も「なんか大切なことを忘れている気がする」と夢の内容を忘れてしまっているんですがね。しかし物語が庵 進むに連れサユリを「夢」から救い出す方法がわかります。本人は得体のしれない感覚を持ちながら飛行機を完成させ、飛ばし目的地に飛ばすのですが、ものすごい喪失感を伴うわけです。
さてここで本題です。夢ときくと「寝たときに見るもの」という意味にも捉えることができますが、「私の夢」とも表現されるように「希望」や「願望」という意味も備わっています。本作は前者の方の夢にとらわれていましたが、同時に約束という希望もみていたわけです。夢から覚めるというのは希望を捨てるということになります。若干言葉遊び感がありますが、本作ではその言葉遊びを丁寧に描いたといって差し支えないでしょう。
そして見た夢というのは覚めても絶対覚えているということはありません。絶対に何かしらを忘れます。忘れては行けないこと、忘れたくないことも忘れてしまいます。本作は「「忘れる」という感覚に対し共感をもとめているやべー作品」という意見がありましたが、実際にそうだと思います。忘却という感覚自体忘却されてしまうのですから、頑張ってその感覚に共感しようとしても結局は忘れてしまうのです。無理がありますよねw
さて本当に本題です。主人公はなにかの違和感を感じ取りながらも、その約束を頼りに彼女の夢を壊し、両者にとてつもない喪失感をあたえたように、{/netabare}私達の行動には、自分と他人のリスクが伴うということを自覚しなくてはならなく、そして失うことに恐れてはいけない、ということです。まぁわかりきったおとではありますが、再認識できたかなって。
私の文章能力の低さが目立つ文章になってしまいましたねw

原作・脚本・監督・絵コンテ・演出・撮影・CGワーク・編集・色彩設計・音響監督は新海誠さん。うへぇ。過労死しそう。
キャラデザ・総作監は田澤潮さん。
劇伴は天門さん。
アニメ制作はコミックス・ウェーブさん。

作画はさながら表現や演出も本当に素晴らしかったです
主題歌は新海誠さん作詞、天門作編曲、川嶋あいさん歌唱の「きみのこえ」

総合評価 新海誠作品の中では

投稿 : 2020/08/01
閲覧 : 366
サンキュー:

11

ふぁんた さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

非常に静かな、空の美しさ

空が美しく、太陽の光がとても印象的
新海監督の作品に通ずる空の表現で、
物語の表面的な派手さと奥行きの深さ


この作品はタイトルは知っていましたが、初めて観ました。


2004年、リアルタイムに観ていればまた違った感想でしょうね。
実に公開当時に観て、すごい作品が発表されたとしたり顔で布教したい作品です。



監督初期の作品なので、エンターテイメントには少し乏しく、
非常に静かで美しい作品です。

しかし、新海風味の風景や小物の美しさはすでに健在です。
この作品を見ると「君の名は」はエンターテイメント要素や、
リズムの良いコマ割りなど、何作も通して監督が円熟していったことが感じ取れます。



物語は変に登場人物が増えすぎず、しっかりとした格子を持っています。
しかし、少し起伏が乏しいというか、意外とすんなりと進んでしまいます。



全体的なプロットは面白いだけに、少し残念ですね。
この物語を今の予算と能力で仕上げたら、すごい作品になりそうです。



とにかく印象的な空と太陽の光。



新海作品に共通するモチーフ。
いつまでも平和で美しい空を仰ぎたいですね。

投稿 : 2020/07/24
閲覧 : 237
サンキュー:

4

ネタバレ

くろゆき* さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3
物語 : 2.0 作画 : 3.0 声優 : 1.5 音楽 : 1.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

あの瞬間、僕たちには恐れるものなんて何も無かったように思う。

まず前半の青春模様。
山の向こうには何があるんだろう。国境を越えたら何かが変わるんじゃないか。
そんな少年心が詰まっています。国境を超える感覚って日本人にはわかりにくいですけど
それをアニメーションにしようという意欲はおもしろくて、三人の約束と関係性がどの
ように動いていくのか期待しながら観ていました

そしていきなりの三年後。袂を分かれていた三人が約束の忘れ物を取り戻すために再会を
果たしていくドラマがメインコンテンツだったんですが、、、さすがに切り方が雑すぎたので
前半と後半の切り替えには工夫が必要だったんじゃないかな

最後はセカイとヒロイン(約束)のどちらを選ぶのか。っていうセカイ系みたいな展開になり
難解でしたけど、色んなところで聞いてた感想として「説明不足」っていうのがあったのだけど
私はむしろ「説明しすぎ」っておもいましたね

といっても内容を理解できたわけじゃないですよ。全容はよくわかっていません。でも監督が
やりたかったのがSFじゃなくて「彼女との約束」のほうなのは明白ですよね。なのにあんなに
SFを長々と説明するシーンがあったら否定的な意見もでて当然ですよ。だったら必要なのは
「ちゃんと説明しろ!」ではなく「もっと省いてよ」だとおもうんです

今の時代にみても十分に通用するどころかトップレベルの作画で、ナルシストっぽい雰囲気を
膨らませる映像美は、それだけで評価できるので、であればその映像を三人の関係と約束を膨ら
ませることに尺を使うべきだったんです

極端にいうとSFはどうでもよくて、監督のやりたいことは「秒速5センチメートル」と大差ない
んだろうなと私は感じたので、SFという余計なものがあった分だけ完成度は低いとかんじました。
逆にいえば本作の経験があったからこそ「秒速」のような突出したモノが出来上がったのかも
しれません

ところで最後は、これから二人の思い出を作っていけばいい。みたいな雰囲気でおわりましたが
新海賊さんの傾向からすると結ばれることはないのだろうなぁ。と察してしまいます。そういえば
冒頭ではヒロキが帰郷してましたが一人で思い出に浸るようにしていたのを踏まえると二人は
、、、つまり、そういうことなんでしょうね

なんてことを考えながらEDの「きみのこえ」を聞いてたらネタバレソングだということに
気が付いてしまいました。やはりかそうなのか

投稿 : 2020/07/14
閲覧 : 217
サンキュー:

2

ネタバレ

既読です。 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6
物語 : 2.0 作画 : 5.0 声優 : 2.0 音楽 : 2.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

リメイクしたのが12年後の「君の名は。」?

観てる途中で何度断念スイッチを
我慢したことか。

観ながらwikiで調べたら
新海監督作品だと知って視聴続行。

「君の名は。」を先に観ていたお陰で、
行ったり来たりボンヤリばらけたシーンが
パラレルワールドや時空のズレを
描いているのだと得心しながら視聴。

残念ながら、作品全体のテンポが悪く、
予習でもしてなきゃ着いて行けない内容。

描かれる世界の原因と解決策も妄想過ぎて
私にはとても我慢比べなアニメでした。

投稿 : 2020/02/13
閲覧 : 323
サンキュー:

5

ネタバレ

きつねりす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 2.5 音楽 : 2.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

起伏はそれほどないけど新海監督要素はたくさん。

はっきり言ってしまうと中だるみしても仕方ないかな・・・という分かりにくさと難しさが混在する映画だと思います。根幹はシンプルだけど、そこを何重にも覆っているものを紐解いていこうとすると一回だと難しい気が。設定の説明がくどく書かれていない分、置いてけぼりを食らうとなかなか辛い。
テイスト的には背景の美麗さや、意識の底での繋がりの描写など、今後の新海監督作品に通じるものは多くちりばめられている印象があるので、この系列が好きなのであれば見ておいて損はないと思います。ただ、「君の名は。」的なパキッとした音楽や、キャラの年相応の瑞々しい声が無いので、全体的にもっさりとした雰囲気なのは致し方ないかと・・・。けれど、人間の文明では到底及ばないような塔が立っていて・・・とか、夢と宇宙が繋がってて・・・といったSF要素には「君の名は。」以上のスケールの大きさがあって、胸躍らされます。そして「あの塔」の中を覗くまでの焦らしに何度もやられるんですね。3人で過ごす草原や、水の中に佇む古い駅舎といったモチーフもかなり好きです。
個人的にはそれほど鬱とは感じないけれど、 {netabare}色々なものを最後に巻き込んで終了、目覚めた彼女はずっと抱えていた主人公への感情を忘れてしまっている {/netabare}という点では鬱かもしれません。前向きに捉える主人公のラストのモノローグのせいで和らいでいるのかも。{netabare}ここで奇跡が起きて思い出が蘇ると大衆向けに持っていけるんだろうな・・・ここで終わりだからこそこのアニメなんだろうな・・・ {/netabare}と思いながらエンドロールを見てしまいます。

投稿 : 2019/07/19
閲覧 : 357
サンキュー:

1

ネタバレ

fuushin さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

語れること、語らせないこと。

本作を鑑賞するのは、新海氏の3作目(言の葉の庭→ほしのこえ→本作)だった記憶があります。
で、今回で4回目の視聴となり、レビューしてみようと思い立ちました。

● 作品について。

ジュブナイル世代に特有の、目の前に見える現実への理解と評価への "覚束なさ" や、乖離した世界に対して、統合を訴求する無意識のなかの "抗戦性"。 ともすれば空疎さにもつながりかねない独りよがりな "想像性" や、勢いのままの約束にも確かな答えを見出そうと苦悩する "一途さ" などが入り混じって描かれます。

これらの要素が、開戦まぎわという "彼らにとっての非日常" の緊張感の中で、(この設定すらも、戦後世代の私たちには、実感性も想像性も持ちにくいというハードルの高さがありますが)、嫌がうえでも高まっていく閉塞感と厭世観を突破する萌芽として、しずかに成長していきます。

そうした混乱と混迷もまた、彼らの "生きている日常の全部" であり、それゆえに、かつての僅かな時間、温かい記憶に遺された "約束の場所" に行きつこうと希求する想いは、簡単には捨てられないものなのでしょう。

挫折と別離によって、今にも切れかかりそうになっている細い糸を、"彼らの日常" にふたたび取り戻そう、手繰り寄せて縒り合わせようと、それぞれの意識性と献身の方法で、先鋭化・具現化していく3人の若者たちの懸命な姿が描かれています。

彼らが心を寄せあい、集うべき場所の目当てと象徴が、ユニオンの尖塔です。
恐るべき破壊兵器でありながら、一方では、天上から垂れ落ちる蜘蛛の糸のようにもみえる白く輝くその垂線は、彼らが歩むだろう救いの道しるべのようです。

でも、大地と天空とを結ぶのは、白いそれではなく、愛を睦みあう、純白無垢な祈りの飛翔こそがふさわしい。
それを名付けて、ヴェラシーラと呼ぶのですね。
 


● 新海氏の作家性について。

量子力学の解釈における自己の実存性と、心理学における自己覚知への意識性。
両者の関係性を、夢見(無意識性や潜在意識)とか、恋愛感情(激情ともいえる顕在意識)とかのコトバに置きかえたり、シチュエーションに落とし込んだりして演出する(例えば、シナリオの49%をSFチックに、51%をロマンティックにブレンディングする)のが、新海氏の十八番(オハコ)です。

もうひとつの特長は、氏の "猫遣い" に表象されるところの近代日本文学へのオマージュがあり、合わせて、わが国の明治期以降の文化的黎明期における歴史的背景や時代性を踏まえている視点があります。

また、"空、星、宇宙" などに象徴されるところの、日常性とはかけ離れた、より高次元からの視点や、人類の意識性の遠く及ばない未来からの眼差しが色濃く反映されているようにも思います。

広大にして無辺の宇宙と、無限のなかに与えられた有限の時間とを対比させながら、自らの実存さえも観測できないようなほんの微かな接点に、氏は一つのステージを設(しつら)え、二つのシナリオを敷き、スポットライトを用意します。

演ずる二人の魂は、灯明のまどかのなかでその視線を交わしあいます。
刹那に赤い糸を見つけだして、やがて春に笑みわれるハッピーエンドを映し出すときもあれば、その端緒に触れることも許されず、ついに睦みあうことの叶わぬ絆の儚さに、愁訴する涙を描くときもあります。

その表現性は、優れて繊細、あまりにドラスチックであり、その後の氏の演出は、ますます沈潜と突出を繰り返していったように感じます。
本作においても、視聴される方の心にその足跡をたしかに刻み付けるものでありましょう。



ユニオンの尖塔は、天に唾吐くバベルの塔の再現を象徴しているよう。
北海道の消滅は、かの国に起きる天変地異の凄惨さを象徴しているよう。

そのシーンには、矮小で偏狭なイデオロギーに支配されたリーダーが、未だ神の意志に背き続けている浅ましさを感じます。
また、ひたすらに資源の収奪を図るサピエンス経済の膨張と傲慢さを、許容し助長させている市井の人々への警鐘とも受けとれます。

国家という概念が、自然淘汰とは全く違う意味合いで、即ち、人心に棲みつく猜疑心に鍔ぜりあう、戦略・戦術に活用され続けていることへの、深い悲しみと苛立ち、そして痛烈な批判というアンチテーゼが含まれているように、私は感じました。

とは言いましても、それさえも、私の些末な独り言。
本作に込められた深遠な文化性には、とんと及びません。

それでも、氏の描き出す作品性には、ジンワリと浸透し、マグマだまりのよう内包し、いつか身近な暮らしの環境や世界の情勢を、一変させるかのような力を醸成しているかのような、そんなメッセージ性をいつも感じてしまうのです。
本作にも、そんな思いで心を寄せて楽しみました。



雲とは、人の心に生じる雑念を示していると思うのです。
その向こうには、きっと約束の場所があるはず。

そこに至るプロセスは、超高度技術にかける希望の芽と、古いイデオロギーの崩壊と終焉に象徴されています。
新旧二つの世界線をリレーションするのは、ヴェラシーラに象徴されるピュアなパワーを持った若者たちです。

決定的に世界を変える秘密?
もしかしたら、"天気の子" の先につながっていくキーワードが明かされるのでは?と、つい期待してしまいます。



長文を最後までお読みいただき、ありがとうございました。

本作が、皆さまに愛されますように。

投稿 : 2019/07/17
閲覧 : 387
サンキュー:

24

響-n4 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

想像より、劣る作品。

内容は良かったと思いますが、ちょっと意味が分からない点がちらほらとあります。
また、何がメインで造られたアニメ映画だったのかが分かりません。
それにcm等では戦闘シーンらしき所がありましたが、戦闘シーンと呼べるとは否かかと思いました。

投稿 : 2019/07/14
閲覧 : 283
サンキュー:

2

ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

前作を踏襲しつつ、クオリティは向上

 新海 誠監督の劇場公開2作目。
 作画の雰囲気やキャラクターデザインなどは前作「ほしのこえ」に似たものがあるが、より
クオリティが上がった感じ。
 「ほしのこえ」同様にSF要素が強い作品であるが、「ほしのこえ」のそれが主役の男女の環境を
作るための最低限の舞台装置といった感じだったのに対して、本作におけるそれは上映時間の関係も
あるのか、もっと凝ったものになっており、SF要素それ自体が見応えの一つになっている感じ。
 SFだけでなく、日本が南北に分断されているPF要素も加味されているが、同じ民族が分断
されている悲劇を殊更描くのではなく、距離的に近いがおいそれと訪れることはできない「近くて
遠い場所」という位置付けが強そう。
 それゆえにそこにある塔が藤沢 浩紀と白川 拓也という二人の少年の冒険心を駆り立てるもので
あり、更に途中から加わった沢渡 佐由理との約束の場所となりえたのかなという感じ。

 設定や世界観を取っ払ったところでは、「ほしのこえ」から現時点での最新作である
「君の名は。」までに続く、「離れてしまった男女とそれでも届けたい思い」といったテーマ性を
同じくするもの。
 前半において3人の少年少女の日常が本当に幸せそうで、更に背景などが日本人の普遍的な
ノスタルジーを感じさせるようなもの。こういった日々がていねいに描かれたことで、後半の別離の
悲しさと再会を求める気持ちがより説得力あるものの感じられる。
 新海作品の場合、テーマ性に似たようなものがあっても、作品によって結果は多々といった感が
あるが、本作に関しては佐由理は目覚めるも記憶を無くしており、更に約束の地は崩壊、冒頭の
大人になった浩紀が一人であることを考えるとハッピーエンドとは言い切れない感じ。

 「ほしのこえ」でも感じられたが、青森や東京の背景作画は現実にある情景をそのまま描いた
ようなもので、特に青森はすぐ近くに敵対国があるとは思えないような感じ。
 SFやファンタジーなどの非現実的要素のある作品においてリアリティを考慮する場合、設定や
世界観などから社会状況、環境、風俗などを想像して描くのが一般的だと思うんだけど、そういった
ことより視聴者に身近な情景などを重視して、そういったものを取り込むことでリアリティを
感じさせるやり方もあるみたい。最近だと「BEATLESS」などは22世紀の話なのに情景は平成の
それをそのまま描いていたが、本作や「ほしのこえ」もそういったことをやっていたのかなと。

2019/01/24
2019/01/26 誤字修正

投稿 : 2019/01/26
閲覧 : 447
サンキュー:

5

さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

タイトルなし

飛行技術云々や大人は何してたの?とか突っ込むのは無粋。

こういったところを突っ込ませないほどにさらに洗練昇華したのが君の名は。だったんだろうな。

さて、今回、個人的には新海作品3作目であった。
これまでの作品に通底している
「超えることのできない距離」

今回の距離は「並行世界」「夢」だった。

後年の作品よりは主人公の絶望感逼迫感が無かったが、フレーズや音楽回しなど、随所にその粒を感じた。

特にお気に入りなのが、
「僕たちはこの暖かな時間がずっと続くと思っていた。
そしてこの世界で現実に起こってることとは関係なしになんでも出来るよう気がした」

「電車の中でのフレーズ」

投稿 : 2019/01/13
閲覧 : 384
サンキュー:

3

ネタバレ

ギャザード さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.4
物語 : 1.0 作画 : 2.0 声優 : 2.0 音楽 : 1.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

つまらん

つまらない
時間の無駄
飛行訓練もしてないのに、よく飛べたな
大人たちは何をしたのか疑問
緊迫のシーンがあったにも、全く緊迫しないで終了
戦争するのかと思わせといて、戦闘しない
いったい何を伝えたいの?
最後のミサイル一発の破壊力、何あれ


非常につまらない作品でした
時間返せ

投稿 : 2018/12/30
閲覧 : 307
サンキュー:

1

褐色の猪 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

2004年、新海氏初の長編作品

新海氏初の長編作品との事
「第59回毎日映画コンクールアニメーション映画賞を、宮崎駿監督の『ハウルの動く城』などを抑え受賞。 」
というのが驚きです。

前半は割とよかったが後半があまりパッとしない感じ

これも「ほしのこえ」の時と同じ佐原ミズ氏のメディアミックス漫画がありますが
途中で休載になってます。

なんとなく納得

投稿 : 2018/05/11
閲覧 : 399
サンキュー:

5

あぱぱ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

一途な作品

視聴回数 5回

改めてリピート視聴しましたのでレビューします。

この作品の「もったいなさ」は91分の劇場映画で表現した点です。
たぶんTVアニメ24話構成くらいで表現できていれば、視聴者の感想が大きく変わると思える作品です。
低評価にあたるところが、「視聴者の受け止め方に任せます」と感じ取れる部分だと思っています。
それでも私はいろいろと思わせてくれるこの作品は好きです。

さすがに作画描写は最高点です。
エンディング曲も意味あって作られているところがいいです。
しかし登場人物描写が短時間で表現しきれていないので、感動的なところも希薄に感じられてしまいます。
タイトルも、これよりもっと違う題目だったら印象が変わっていたのかなと。
主人公が一途に思う気持ちは伝わってきますので、そこは好印象です。

一途で純粋な気持ちが込められている作品です。
取り巻く社会に関係なく、自分の想いを貫き通したい人向けです。

投稿 : 2018/05/07
閲覧 : 371
サンキュー:

6

ネタバレ

蒼い✨️ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 2.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

監督の浪漫の世界ですね。

アニメーション制作:コミックス・ウェーブ
2004年11月20日に公開された劇場版作品。
監督は新海誠。

【概要/あらすじ】

2011年の夏に故郷の青森に戻った31歳になる藤沢 浩紀(ふじさわ ひろき)は、
懐かしい津軽の地を踏みしめていた。青い空の下の平和そのものな世界。

だが、史実と違い共産国家が絶大な力を持ち、世界の半分を支配していた世界。

浩紀が中学三年生だった1996年。戦前と呼ばれた時代。
日本も津軽海峡を境に領土が分断されていて、
北海道と呼ばれていた北の大地は共産圏に取り込まれた異国となっていた。
そして室蘭市には、共産国によって天にも届かんばかりの巨大な白い塔が建設されていて、
その塔には、とある重要な秘密があるのだった。

当時、浩紀は親友の白川拓也とともに、機械工場のアルバイトで得た資金を元手に、
自分で設計した飛行機を完成させて、国境である津軽海峡を越えて白い塔まで飛んで行くことを企んでいた。
そして、その秘密を知ったクラスメイトの沢渡佐由理を加えて一同は3人になる。
同じ秘密で結ばれた共犯関係にある彼らの楽しい日々が、このまま続くことを3人は望んでいた。

だが、おとなになった浩紀の傍らには佐由理はなく、青森の空には白い塔が存在しない。
彼らに何があったのか?過去が語られる。

【感想】

SF、寂しげな恋愛、背景作画。

新海作品を構成する3大要素ですね。
観た感じ、輝かしい青春をイキイキと描けていれば良い作品になってたと思うのですが、
3人の青春黄金期がテンプレ的で味気ない。

んで、SF展開で戦争を目前とした時代が進んでいくのですが、設定がファンタジーでファジー過ぎる。
作中で説明がなされて内容は把握できるものの、
何故こうなったのか?どういう理屈でこうなったの?理由付けが強引で説明になってない部分が見られて、
脳内補完が必要な部分が多々あり。ファンタジーと科学が噛み合ってないようなボンヤリしたストーリーに、
浩紀と佐由理の恋愛要素で力技でオチまで繋げていった感。

監督の頭のなかで魅せたいシーンが絵コンテになってて、ストーリーが付属物っぽい。
1個1個のシーンは綺麗なのですが、展開に比して登場人物の描写が浅いためか感情移入しにくい。
詳細ネタバラシになるので解説は控えますけどね。

監督がこの作品で描きたかったのは、SF設定と自身の恋愛観かな?

愛のためなら他は一切顧みなくていいみたいな感性と無償の愛みたいな、
その手のストーリーが好きなら楽しめるんじゃないでしょうか?

作画は綺麗なことには綺麗なのですが、物語が私にはしっくりこなかったw
絶対に壊したくない恋心というほど人間関係が緻密に描かれていない上に、
終盤に{netabare}主人公が知っててヒロインの目覚めと引き換えにわざと北海道を消滅させたという{/netabare}酷いことをしましたしね。
映像美と雰囲気作りで一見綺麗に取り繕っていますが、それほどの深みがシナリオに無い作品だと思いました。


ということで、これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2018/02/17
閲覧 : 462
サンキュー:

43

ネタバレ

tyuio さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 5.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

雲の向こう

Endingを歌ったのは、誰?

投稿 : 2018/02/17
閲覧 : 349
サンキュー:

0

ひつまぶし さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

タイトルなし

このアニメがどういう世界観なのか、つかむのに時間がかかった
絵はきれいだし、ヒロインはなかなかかわいい
が、いかんせん印象には残りにくいかもしれません

投稿 : 2018/02/07
閲覧 : 308
サンキュー:

0

ネタバレ

ワドルディ隊員 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7
物語 : 2.0 作画 : 4.0 声優 : 2.0 音楽 : 3.5 キャラ : 2.0 状態:観終わった

睡魔に襲われるアニメ

このアニメは新海監督が手掛けた作品の一つである。

ちなみに、このレビューも酷評気味に書いてあるので
新海監督ファンの方は見ないことを推奨する。

あらすじに関しては他の方がレビューを書いているので
それを参照したほうがいいだろう。正直なところ、私はこのアニメの
全てを把握することができなかった。だって眠かったんだもん。
(実際の所、途中で寝たし。)

毎度毎度、作画の高さには驚かされるばかりだ。
お見事としか言いようがない。ただ、この頃はまだ
キャラクターデザインの出来はすこぶる高くないため
そこが少し気になるといったところか。

ここからは個人的に気になった点を挙げる。(ネタバレ含む)

一番の弱点は、脚本の稚拙さにある。
世界観の部分に関しては素晴らしいとは思うのだが、
説明不足な点が非常に多いことと展開が急すぎるため
私の頭の中でうまく整理することは非常に困難だった。

主要人物が3人であるとは把握できたのだが、その関係を
深く掘り下げていない印象を受けた。
そのため、主人公が東京に逃げた理由も
私には上手く伝わってこなかった。
ヒロインが好きな動機に説明がなされていないのも
難解さにさらに拍車をかけている。
新海氏は、一体誰と戦っているのだろうか。
もしや、もう一人の新海氏か?それなら納得できそうだ。

中盤辺りのやりとりでは、ヒロインと出会えないという理由から
親友と関わりを持ちたくないのだという意思表示を感じた。
親友がとっても可哀そうである。
しかも、途中からバイオリンを弾き始める有様。
これは監督からの視聴者に向けての
ブレイクタイムシーンということでいいのかな?

親友が主人公に銃口を向けたシーンがあるのだが、これは
スタッフが新海氏への怒りを銃で表現したのだろうか。
私には、全く持って意味不明なシーンだった。

岡部が主人公を許した理由も、私にとってはとても陳腐なものだった。
新海監督の都合により、記憶を勝手に改ざんされたという
印象しかない。岡部がとことん報われないアニメである。
リアルタイムで見ていた岡部ファンは、激怒しても不思議ではない。
今の時代ならtwitter等でクレームの嵐だ。

ヒロインを目覚めさせるために、塔へ向かい行動するのだが
それにより、北海道の住民の全てが滅んでしまった。
まさしく悪魔のなせる業だ。このアニメにおける最大の
被害者は北海道民であるのは間違いない。完全にとばっちりだ。

その上、お得意の自分語りセットまでついてくるのだ。
新海ファンには申し訳ないのだが、急にスリープモードが
やってきた。抗おうと試みたのだが、中途半端にしてしまうと
余計ややこしくなると判断し、仮眠を取らせていただいた。
案外頭の中がすっきりした。
こういった体験談から、このアニメは睡眠学習として見れば
非常に優秀な作品だったのではないかと考えている。

ちなみに、新海作品の中では珍しく流血シーンが存在する。
このアニメにおける、一番の衝撃だった。
アクションシーンを作りたかったのだろうか。
その気持ちはよくわかるのだが、新海氏と
相性が悪いような気がする。割とどうでもいいが。

どうしても寝たいのになかなか寝付けないとお困りの方には
一度このアニメで試してみてはどうだろうか。
もしかすると、あなたに心地よい眠りを
与えてくれるのかもしれない。
残念ながら、自分が何度も視聴しているわけではないため
確信は持てないが。この際、市販の睡眠薬と比較してみて
どちらが良い睡眠を得られたかという実験をしてみるのもいいだろう。
非常に興味深いデータが得られそうだ。

良くも悪くも新海監督好きな方向けの作品であることは間違いない。
新海ファンは見て損はしないと思う。

投稿 : 2018/01/16
閲覧 : 532
サンキュー:

17

はまち さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3
物語 : 2.0 作画 : 3.0 声優 : 2.5 音楽 : 3.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

キャラクターに一つも興味がもてないからストーリーもつまらない。

今の日本とは違った日本が舞台の作品です。
新海誠監督ということで背景は中々綺麗ですね。

しかしあまり面白く無かったです。

まずこの作品では三人の男女が交わしたある「約束」が大きなキーとなっているのですが、率直に言ってその三人のキャラクターに興味が持てないのがこの作品がつまらなかった原因だと考えます。
私が思うに三人で何かしてる話がもう少し欲しかったように思います。

あの程度のエピソードだと彼らが何かしていても何も面白く感じません。



それともう一つ良く思わなかったのが中盤についてです。
中盤付近は場面が変わりまくって時系列がついていけなくなりました。
ただでさえ架空の世界の話なのに加えこれでは意味不明な気持ちになります。
まあ正直この辺は雰囲気で面白く見れるかもしれませんがそもそも主人公たちに興味が持てなかったので雰囲気すら味わえませんでした。

退屈な上に全体的に重い感じの物語なので、後半は(早く終わって欲しいな)と思ってました。

私が評価するのは
背景とエンディング曲ぐらいです。

投稿 : 2018/01/10
閲覧 : 556
サンキュー:

4

ネタバレ

Marsa さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 2.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

卓越した映像美と見事に調和した音楽が魅力の作品。

2004年に上映された新海監督2作目の劇場用アニメ。

私が観た新海監督作品は「君の名は。」、「言の葉の庭」、
「秒速5センチメール」、「星を追う子ども」に続き、
これが5作目。2004年と結構古い作品で、前から映像美は
すごかったのかな? というのは視聴の動機です。

卓越した映像美とそれに見事に調和された音楽は非常に
美しいものでしたが、「君の名は。」とかぶった感を
感じたかな。それでも2004年でこれはすごいなと驚く
ばかりでした。
しかし作品としてストーリーはちょっと。。。
設定は面白いかなと思ったんですけど。。。
らしいと言えばらしいのですが。。。
(酷評になるので隠します。)

{netabare}
•以前から人と人との関わりの動機が希薄、ここでは
主人公が一途な性格とは言え、東京に逃げる事までするかな?
そこまでするだけの動機、その描写がない。
•ヒロインが主人公に惹かれる理由も、いつから惹かれていった
のか、これも理由と描写がない。
•日本が南北分断され、敵国の統治下である北海道の塔に、
敵国と緊張状態の中、飛行機で塔まで飛びたいってどんな心理?
•ヒロインが突然いなくなって、飛行機を作らなくなるって
親友との友情はどうなるの? さらに塔が見えなくなる東京の
高校に入学、つまりは逃げるって。。。なのに、彼女が
引いていたバイオリンを買って、引きあ始めるとか。。。
(この時点ではヒロインと夢でそれほど繋がってないと
思うのですが)
•何故、親友は主人公に銃口を向けた?そこまでの事を主人公は
したのでしょうか?
•岡部が主人公が飛行機で眠ったヒロインを乗せて塔に向かう事
を許した理由が、岡部の過去の経緯(写真が関係、写っていた
女性は妻?)と外殻弾を打つだけでは動機が薄い。
•最後にヒロインを塔まで連れていけば目覚めて、塔周囲の
位相空間が拡大するのが分かってて、塔に行って、北海道
ほぼ全域が壊滅。なんて事をすのでしょうかw
と、私にとってはストーリーに?がかなり出ました。
{/netabare}

と、言うことで、この作品においてストーリーは、映像と音楽を
際立たせることと、内容を曖昧にしといて上映後、物議を醸し出させる
為のデバイスと言った印象で、ストーリーを楽しみたい系の私には
残念感満載という結果となりました。
しかし、この手法が悪いかと言えば、そうでもないのかもしれない
かな。
自信のある映像とそれに調和のとれた音楽を
際立たせるに、当時では正解だったかもしれませんし、商業的に
物議を醸し出させることは成功とも言えなくもないかな。

総じて、私には合わなかった作品で、ストーリー重視の方には
おススメできませんが、「君の名は。」よりもゆったりとした
落ち着いた音楽とそれにマッチした映像美を楽しみたい方には
おススメです。

投稿 : 2018/01/08
閲覧 : 409
サンキュー:

19

cbr さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

スローストーリー

話がゆっくりと進みます。最近のテンポの速い作品に慣れてると
退屈かもしれないけど、絵がきれいで癒されます。
この作品で描かれている場所を知っているので結構感動しました。

気持ちがせかせかしていない時にぜひ・・・

投稿 : 2018/01/04
閲覧 : 335
サンキュー:

1

ネタバレ

雀犬 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 2.5 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

眠り姫

2004年公開 新海誠監督初の長編作品。初の商業作品でもあります。
内容は前作「ほしのこえ」に続きセカイ系。
このアニメの特徴は…圧倒的な眠さ(笑)

―開始10分経過
やわらかな光の加減と色使いが心地よい。
初期の作品でもやはり新海作品の風景描画は素晴らしい。
ウトウト、いやうっとりするような風景です。

――開始15分経過
主人公の浩紀(CV.吉岡秀隆)と親友の拓也(CV.萩原聖人)の声は中学生時代から低い。
浩紀の方は滑舌があまり良くなくて若干眠気を誘う。

―――開始20分経過
落ち着いた雰囲気のBGM、それに加えてヴァイオリンの甘美な音色が副交感神経を刺激する。
この辺からかなり眠くなってくる。

――――開始25分経過
ここで時間が飛び、研究施設に舞台が移る。
「平行世界」「平行宇宙」「分岐宇宙」「位相変換」等々よく分からない単語が飛び交う。
頭で理解が追いつかない。弱ったところを眠気が襲い掛かる。

――――開始40分経過
主人公がモノローグでつぶやくように語り始める。
もう・・だめだ・・・

―――――開始1時間経過
Zzzz...Zzzzzzzz.....

――――――開始1時間20分経過
飛行機の音で目を覚ます。
「やべっ寝落ちしてた!おお、空を飛んでる。ついにやったんだなお前たち!!あれ、終わり?」

↓真面目にレビュー書け!!という方はクリック
{netabare}
このアニメは「君の名は」などを観て新海監督のファンになった人向けですね。
うっとりするような映像美は本作からすでに備わっています。
空、雲、電車、雨、猫などなど、あちこちで見つかる「新海印」を探すのも楽しいかと。

基本的に映像と音楽の一体感、そして雰囲気を味わう作品かなと思います。
ストーリーについては…個人的な意見ですが、
映像とストーリーの一体感が出るのは「言の葉の庭」以降でしょうか。
SF設定が舞台を整えるための道具になっていて、
それ自体が楽しめるものになってないように感じられます。

それでも、本作は新海さんが表現したいものがダイレクトに味わえる作品です。

冒頭で社会人になった浩紀が、故郷へと向かいます。
電車のシートで向かいあって話す中学生の男女を遠目で見る彼は一人です。
約束の場所だった廃駅には草原と青空が広がり、平和を感じさせます。
そこで彼は幼い佐由理の幻を見る。なぜ彼の隣に佐由理は居ないのか。

中学生のとき憧れだった塔は、禍々しい兵器であり、
中学生のとき憧れだった女の子は、目覚めたとき夢の中の記憶を失い恋人にはならなかった。

人の夢の、儚さ。
この喪失感が新海さんの作品世界を作り出す源泉なのだと思います。
ただ、こういったセンチメンタリズムは大人の男性以外には
あまり受け入れられないものですから、より多くの人に共感してもらうため
「君の名は。」で一度手離してしまったようにも見えます。
最近のインタビューで「もう一度王道のエンタメを作って自分を試したい」
と仰っていた記憶がありますがはてさて次作は。

「秒速5センチメートル」はちょっと苦手だけど、この作品は好きですね。
{/netabare}

投稿 : 2018/01/03
閲覧 : 406
サンキュー:

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雲のむこう、約束の場所のレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
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雲のむこう、約束の場所のストーリー・あらすじ

日本が津軽海峡を挟んで南北に分割占領された、別の戦後の世界が舞台。
1996年、北海道は「ユニオン」に占領され、「蝦夷」(えぞ)と名前を変えていた。ユニオンは蝦夷に天高くそびえ立つ、謎の「ユニオンの塔」と呼ばれる塔を建設し、その存在はアメリカとユニオンの間に軍事的緊張をもたらしていた。
青森に住む中学3年生の藤沢浩紀と白川拓也は、津軽海峡の向こうにそびえ立つ塔にあこがれ、「ヴェラシーラ(白い翼の意)」と名づけた真っ白な飛行機を自力で組立て、いつかそれに乗って塔まで飛ぶことを夢見ていた。また2人は同級生の沢渡佐由理に恋心を抱いており、飛行機作りに興味を持った彼女にヴェラシーラを見せ、いつの日にか自分たちの作った飛行機で、佐由理を塔まで連れて行くことを約束する。
しかし、突然佐由理は何の連絡も無いまま2人の前から姿を消してしまう。(アニメ映画『雲のむこう、約束の場所』のwikipedia・公式サイト等参照)

ティザー映像・PVも公開中!

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2004年11月20日
制作会社
コミックス・ウェーブ・フィルム
公式サイト
www.kumonomukou.com/
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%B2%E3%81%AE%E3%82%80%E3%81%93%E3%81%86%E3%80%81%...

声優・キャラクター

吉岡秀隆、萩原聖人、南里侑香、石塚運昇、井上和彦、水野理紗

スタッフ

原作:新海誠、 監督:新海誠、脚本:新海誠、キャラクターデザイン・総作画監督:田澤潮、美術:丹治匠/新海誠、音楽:天門、ラインプロデューサー:伊藤耕一郎、広報:遠田尚美、プロジェクト管理人:川口典孝

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