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「イノセンス -INNOCENCE(アニメ映画)」

総合得点
76.0
感想・評価
770
棚に入れた
4249
ランキング
746
★★★★★ 4.1 (770)
物語
3.8
作画
4.4
声優
4.1
音楽
4.1
キャラ
4.0

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イノセンス -INNOCENCEの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

薄雪草 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

人は何に奉じるのか

まぁ、人を選ぶ作品だと思いました。
興行は国内10億円(延べ70万人)、アメリカでは1.2憶円(Wikiより)。
興行収入では大ヒットの目安が10億円なので、ギリ滑り込んではいます。
押井監督は50億を見込んでいたそうですが、私はやっぱり人を選ぶ作品に仕上がっていたと思います。

公開は2004年。奇跡的ではあるけれど、劇場で観た記憶があります。
映像美が凄かったし音響も凄まじかった。何よりシナリオに圧倒されました。
おかげでしばらくは頭の中がカンカン鳴っていました。
あの頃を振り返りつつ、今の私の脳を少しばかり比べてみようと思います。



まず第一関門。
とにかくやたらめったら引用文が多い。格言、箴言のオンパレードです。
初見ではちんぷんかんぷん。仮に知っててもシナリオに紐づけようものなら、脳みそがみるみる加熱すること請け合いです。

その結果、セリフを何度も聞き直す(観なおす)ハメに。
メモと辞書を突き合わせてシナリオを追いかけるハードワーク。
凝った作品だなという記憶が強く残りました。
もちろん今でも同じ印象です。

第二関門。
前作の攻殻機動隊のシナリオを踏んでいるし、キャラにも見覚えがありますが、「攻殻機動隊」のフレーズはどこにも見当たりません。
もはや別モノと言ってもいいくらいテーマ性が違います。

表層は電脳をモチーフにした難事件に立ち向かう機動隊には間違いありません。
中層は人間の生と性の業の深さが配置され、電脳への不遜と浅ましさが描かれます。
深層では児童虐待と女性蔑視が横たわっています(世界観設定がほんの8年後、2032年とは驚きです)。

そのうえでイノセンス=純真無垢、天真爛漫が、結語として提示され視聴者に訴求されます。
受け止め方はいろいろでしょうが、皮肉なのか当て擦りなのか、とにかく気持ちが萎えてしまいました。

第三の関門。
本作のコアには、強者と弱者が構造化されています。
ガイノイドが人間を殺すというのは、アンドロイドが人間を殺すのとは少し意味合いが違うというか、印象が変わるように思います。

ガイノイドは女性型玩具用アンドロイドを指し、本作ではセクサロイドに特化するものとして俎上しています。
女性性へのおぞましい消費が、男性生への反語として犯罪利用されるというわけです。
男性は心を痛めるでしょうか。それを私は喝采はしませんが・・。

第四の "関門" 。
20年たってようやく追いつけた感が私の実感です。
それだけ先見の目が未来のカタチを深く抉っていたという理解です。
あと8年も経てば、おそらくAIがゴーストの代替となりうるでしょう。
ならば不気味の壁を乗り越えたガイノイドたちが、市場に散見、いえ席巻しているのかも知れません。

その頃中国では {netabare} ゲノム編集されたクローンベビーが 14才を迎えているはずです。
オリジナルとコピーは何を語るでしょうか。
大きすぎる関門です。{/netabare}



ガイノイド、アンドロイドは、言うなら傀儡(くぐつ、容れもの)です。
そんな彼らの電脳には、少女の生きた脳(ゴースト)が供与され、使役され、消費されるのです。

セクサロイドとなれば、男性の処女性への追求が、児童の肢体と少女の脳を生贄として犠牲を強いるのでしょうね。
それは魂への侮辱、凌辱、損壊。たとえAIだったとしても嫌悪感しかありません。

事件の発端はガイノイド(モデルネーム=ハダリ)による男性要人殺人です。
傀儡のハダリは、購入者・使役者の夜の営みに道具として扱われます。
同時にセクサロイドを囮にした正真のマーダーに豹変し、首謀者のプログラムに殉教するのです。

公安9課のバトーとトグサは身を張って事件の本丸に切り込み、無数のハダリを滅多打ちに。
攻殻×傀儡のバトルは物語の必然であり一興でもありますが、それはつまるところ、ハダリには高い性需要がある証左なのです。
児童の性の搾取、男と女の性対比として見るなら、心に棘を残すシーンでした。

解決として少佐のゴーストが関与することになりますが、バトーを側方支援しても、正面突破する "主体性" は見られませんでした。
ただ、少佐が降臨する理由は、明確に攻殻の目的意識性と合致しているわけで、あたかも鬼神のごとくの存在です。

さすがに「ネットにアクセスすれば、私は必ずあなたのそばにいる」というセリフには、彼女の "主意性" がしんみり伝わってきました。
でも、そこに何かの期待感を抱いたり、違和感を差し挟んだりするのは無用というものでしょう。

少佐とバトーの相関性は、トグサに抱かれた娘とその腕に抱かれた娘への "プレゼントの人形" と、同時にバトーに抱かれた "飼い犬のガブリエル" の両者の視線とに形而上化されるからです。
有体に言えば、傀儡には意志や感情などは本来不要であり、飼犬はあるじ(国家)に尾を振る姿が身の程というもの。

そんな玩具と玩犬の対置に、少佐とバトーの淡いイノセンスが窺えるし、それがこの物語の主張なのだろうと感じました。
ただ、 "世界を愛し、世界から愛される存在" として、ともに理解し合える徒(ともがら)として、その想いを形而下に置いておきたい二人なのでしょうね。

従は主となりえずとも、主たりうる願いをささやかに希求する従でありたい。
そんなふうに掬い取れば、「攻殻機動隊」などの大仰すぎるネームは、不要となっても構わない。
そんなふうに私は頷けるのです。



おまけ
{netabare}
作品を俯瞰すれば、原作の時代背景には経済バブルとその崩壊の実相が見て取れるように感じます。
男も女も、老いも若きも、バブルマネーに狂奔し、我が世の春を永遠なるものと疑わなかった時代。
カラダの器は少しも変わらないのにキモチだけが肥大し、見栄え性だけは攻殻のように固太りした時代でした。

それに反して、精神性は礎石を見失い、あたかも浮わつくゴーストのように堕落と酔生夢死に現を抜かした時代。
バブル崩壊で実体経済も労働市場も極端に歪曲化し、明日をどう生きるかさえ見通せず、リストラと時間労働の切り売りに、国家の安定が根こそぎ損なわれた時代でした。

そんな時代に生まれた本作を、今になって見返す意味は何だったろうと自問しています。
インターネット、スマホ、AIなどのハイテクには目を剝くけれど、軽重犯罪と誹謗中傷が蔓延し、戦争と紛争が世界を蝕み、気候変動さえも近年待ったなしの瀬戸際です。
速度を上げて不安定化に突き進む地球に、いったいどんな選択肢を手にすればいいのでしょう。

イノセンスは "無知" とも "潔白" とも解されます。
二律背反にも感じられますが、そこに "規律と自由" とが併存し調和しうる道はあるのでしょうか。
そこを歩むとしても、この先、本物の寛容と忍耐とが問われる時代になるような気がします。

失われた30年とこの先の困難に、私は生々しいリアリティーを肌身に感じます。
果たして、人類の未来に何を奉じればよいのでしょう。
{/netabare}

投稿 : 2024/12/11
閲覧 : 46
サンキュー:

6

ネタバレ

マーティ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 1.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

そう囁くのさ、俺のゴーストが。

 見終わっての感想、、、はあんまり思い付かなかったので適当につらつらと。

 まず作画がとんでもないことになってますね(; ゚ ロ゚)。人形や研究所、建物や空までもが美術館の展示品みたいにアートになってました。
 次に、人形が怖い(ノдヽ)。ちなみにこの映画、僕が小学生のときにちらっと見たことがあったんですが、最初の女の子の人形、研究所の並んだ人形が怖かったです。軽くトラウマでした。これが攻殻機動隊シリーズだと気付いたのは大人になってからでしたね。終盤の大量の人形が襲ってくるところは特に怖かったです。
 
 前作の押井版攻殻機動隊がアイデンティティーをとうものだったのに対し、今回は「人間と人形」について描かれていましたね。たくさん人形が出てきてたのもそのせいかと。「なぜ人は似姿の人形を作るのか?」「機械と生命の違いは?」といった問いに対し、「そんなこと言われても、、、」としか答えられないんですが、着眼点はすごいな、と思いました。

 他にも戦闘シーンや無限回廊みたいな、現実と虚構入り交じる不思議なシーンは見所です。話の面白さというよりは、難しい世界に浸りたい方におすすめです。

 これにて感想を終わります。ここまで読んでくださりありがとうございました。

投稿 : 2022/06/18
閲覧 : 541
サンキュー:

14

ネタバレ

7でもない さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

このざわざわした感覚を 楽しめるかが、この作品の評価の分かれ目かなー

寝なかったよ。褒めて
予想を覆してかなり面白かった。絵と画が良くて大満足、いや超満足
流石押井守

・内容
・よかった
・わるかった
・まとめ

内容
割とこじんまりとした話だった。色々なん癖をつけられ9課のバックアップは無い。ほぼバトーと生身のルーキートグサちゃんの二人+最後だけちょろっと素子。捜査シーンは会話を含めあまり面白くない。眠い。エンドレススリーの場面はかなり楽しめた。テーマは子供は人形みたいなもの、魂が宿っていない(P.K.D.の短編人間未満を思い出す)とか、人形が怖く見えるのは、人形の中の見える人間の姿が怖いからとか、壊れてしまう人形の中に、人間もまた簡単に壊れなくなってしまう、ただの物質でしかないのと気づいてしまうからだ、みたいな思想。
という事で1作目が夢の中の蝶は現実かまぼろしかなのに対して今作では人間と人形、生物と静物の違いがメインのフォーカスだった


よかった
犬作画いや、犬演出がすごい。流石押井守。・・・・何考えているんだこの犬おっさん。
今作ではやたら引きの背景のアレのシーンがあってよかった。撮影/動画編集がすごい。凄まじい。鑑定のハマーンおばさんの目パカシーンやヤクザとの闘いなど視覚的刺激が満載。2006年作品だけど、最近のハリウッドの謎の。空中モニター上でタービーンをくるくる回すシーンよりはずっといい。音楽も独特で良かった。底力を感じた。

物語の最後で多国籍企業が朝鮮語で話していたけど(冒頭でも?)、音声加工をした朝鮮語は非常に「ワル」兼「サイバー」だったので、もっともっとフィクションで朝鮮語を取り入れて欲しいと思った。外国人のサイバー作品に変な日本語がでてくるけど、感じたのはあれの逆バージョンかな。とにかく朝鮮はサイバーだった。今思うと近藤和久氏は35年くらい時代を先取りしてたな。またオーニソプターのような独特なデザインのVTOL機や
ギブソンやオーストンスコットカード作品とかにでてくるようなサイバーイルカがでてきて、いとおもしろきかな。
 
   
わるかった
ただ、殺された警察官の書斎を初期調査してる動背景のシーンで、バトーが歩く脇の本の厚みが感じれなかった。バンプマップが張られていないのか、本棚のモデリングにお金をかけてなくて単純な立方体なのかわからんけど厚みが無い。なのでリマスターする時はその場面だけ修正して欲しいと思う。

東西の賢人、偉人の言葉の引用があるのはいいけど、その上、更に中国の唄?短歌?漢詩?みたいなのが頻繁にでてきて、1~3回ならいいけど、6回くらいでてくるのは過剰に思えた。知性アピールするのはいいけど、さすがにひつこいにょ!!!!!

あと音量調整が最悪だと感じた。映画やアニメ映画とかでたまに音量調整で「?」ってなる事はあったけど、ここまで酷いのは初めてだ
二人の間の普通の会話:音量レベル30%
独り言:音量レベル10%
音楽が全力で鳴る:70%
10%から70%から10%を行ったり来たり。劇場の迫力の音源に特化した妥協の無い作品なのはわかる。だから多少は妥協する。譲歩するしょうがない
これはしょうがないんだ。でも、家でみてると、数分置きにアンプのつまみを上げ下げ調整しながら見ざるえなくて、俺はPAか。卓の人か。って自己ツッコミしそうになり没入感が激しく阻害されたのは事実。

人形・ガイノイドの気持ち悪さを表現するために、キャラデザがバタ臭くなってるのは気になった。これを嫌う人多いだろうなガイノイド(/球体人形?)も生理的に若干不快でこれもこの作品を割ける理由の一つだろうなと思った。このざわざわした感覚を楽しめるかが、この作品の評価の分かれ目かなー。

まとめ
問題点はあるものの予想を覆してかなり面白かった。絵と画が良くて大満足、いや超満足。いやーこんないい物だと知っていたらもっと早く見るべきだった。視覚的に素晴らしい。


追記、感想の感想:自分のレベルの低い感想がいいね0なのはある程度想像の範疇だし、その評価は甘んじて受けようと思うけど、他の人達が他のアニメよりずっと真面目に見て、それなりにまともな感想を素直に述べているのにかからわず観覧60~300でいいねが1~3みたいなのがずらーーーって並んでいるのは、なんか壮観....とってもとってもとってもすごい!すごいなああああ!って思いましたあ。


初見20210402

投稿 : 2021/04/17
閲覧 : 218
サンキュー:

4

ネタバレ

haruto さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

3回目2021.4.1

3回目2021.4.1

投稿 : 2021/04/01
閲覧 : 272
サンキュー:

0

ネタバレ

tt さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

観たのは10年以上も前

ghost in the shell→攻殻機動隊という和訳になったのはこのアニメのおかげですね。

innocence(イノセンス)
無罪、潔白、純潔、純真、無邪気、etc→という意味らしいです。私はこのアニメを見て人格や命という解釈がinnocenceなのかな?と勘違いしたまま過ごしておりました。
2004年からこのような世界観や構想を思いついていた原作者がすごいと思いました。タチコマもAIというよりほぼ人間みたいに話ししてるので多分、Singularity後のお話しなんでしょうね。
量子コンピュータ+自己学習プログラム+膨大な音声データでアニメに出てくるくらいの精度のAI実現出来そうな気がしますが、私が生きてる間には多分実現しないんでしょうね;;現時点でのソフィアはかなりすごいと思うんだけど。
自己学習機能の問題はプログラム組んだ人にさえ学習したAIが、なぜその結果出したの?っていうのがBlackBoxになってしまう所なんでしょうね。

内容についてはそこまでメッセージ性を感じれませんでしたが、テクノロジーとか世界観が単純にファンな作品です。これを見て攻殻機動隊も観ました。
SF、テクノロジー好きな方?にはお勧めの作品です。

投稿 : 2020/10/29
閲覧 : 234
サンキュー:

3

ネタバレ

プラント浜口 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

テーマが一作目と同じ。そして作画も好みではない

一作目から3年後の世界。
バトー目線で話が進む。
発生する事件は難解だが、ちゃんと解き明かされる。
一方で、映画のメッセージが分かりにくい。
結局「生き物とは何か?各個体自身にそれぞれ理想があり、固定観念を押し付けるべからず…」的なことを言いたいだけなのでは?と思ってしまった。
バトーの「人形の気持ち考えろよ」の発言に集約されてると思う。
(と、いうか、ほぼこれくらいしか汲み取れなかった。。。)

映像も綺麗という人もいるが、個人的には嫌い。
リアルに寄せに行ってるものの、"CG"感が抜け切ってなくて、リアルさが冷める。
リアルを表現できるほど技術が進んでいないのであれば、アニメの世界観で映像作れば良かったのに……と。

まあともあれ、事件の解き明かし具合はまあまあ楽しめると思う。

2020.4

投稿 : 2020/04/22
閲覧 : 216
サンキュー:

1

ネタバレ

BLEU62 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

バトーでは役不足!草薙少佐をもっと前面にだしてくれ!!

最近、攻殻機動隊を見直しているのですが、こちらの作品は製作費20億円を投じた大作とのこと。期待して視聴したのですが、話が重すぎて疲れた。
アクションシーンは最高ですが、暗いシーンが多く、会話も難しく、「ついてこれない人はほっときますよ」という感じ。
ストーリー的に少佐を全面的に出すのは難しいでしょうが、やはりファンは草薙少佐をもっと見たかったに違いありません。そこにタチコマの可愛い声が加われば申し分なし。
TV版とは言わないまでも、もう少し娯楽性を出してもらいたかった。

投稿 : 2019/08/31
閲覧 : 249
サンキュー:

2

ネタバレ

タツヤ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

大人向け

前作が良すぎて超えられてないけど楽しめた

投稿 : 2019/07/28
閲覧 : 371
サンキュー:

0

ネタバレ

nan-nan さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

やっぱり最高です✨

「イノセンス」より!

押井守監督の作風が色濃く反映された作品だと感じました✨

「あいつは逝っちまったのさ。均一なるマトリクスの裂け目の向こうへ」

投稿 : 2019/07/01
閲覧 : 239
サンキュー:

2

ネタバレ

fuzzy さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 2.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

再トライ。。。再挫折

攻殻機動隊&押井守さん好きで
昔観たけど、なんか覚えてなくて
再度観たけど
再度わからずw

攻殻機動隊の世界と押井守イズムはふんだんに
音楽は菅野よう子さんちっくかとおもったけど違うのね

自分は自分であるのか
同じ場面の意図的な繰り返し
もっともらしい格言
はうる星やつら ビューティフルドリーマーの押井さんが垣間見られるw

女性要素少ないというのもあるが
攻殻機動隊は
素子姉さんとタチコマはやはり必要なエッセンスかなと

音楽、作画、映像、お話の筋
素晴らしいとは思うけど、やはり何度も観る作品ではないかなぁ、自分はね

でもまぁ押井さんと攻殻機動隊は
それでも好きかな

----------
自分にとっての攻殻機動隊の魅力は
素子の凛とした強さと決断力
バトーのマッチョでハード的には強固だが揺らぎある心
トグサの普通の人的思考での迷いと葛藤
そしてタチコマのユーモア
これが絶妙なバランスで成り立っている世界が好きなんだなと改めて感じました

投稿 : 2019/06/10
閲覧 : 287
サンキュー:

3

ネタバレ

ラーズグリーズ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

劇場版とテレビシリーズとは別物なのだよ。

士郎正宗原作の至上主義者の意見として読んで下さい(^-^;

ただの警察モノに墜してしまったテレビシリーズとは別物です。
ヒトと人形とを分かつものはなにか?というテーマを忘れて観ると、この作品は単なるバトー無双のモノ以上の面白さを見いだせないかも知れません。
ハラウェイとの会話、北辺の祭り、プラント船での出来事。押井守は前作と合わせて、原作コミックをほぼ完全に映像化したと言って良いと思います。ストーリーは変わってはいますが、エピソードもほぼ全て使い切り、新しいエピソードを加え、完璧な脚本を組み上げた。展開も遅滞なし。作画楽曲とも万全。ただ、これは観る人を選ぶ性質も併せ持つ、類い稀な作品でもあるかと。
囁くのさ、俺のゴーストが。
前作で素子がこぼした科白を、今作ではバトーがこぼしています。

素子に対する、バトーの深い想いも随所に描かれています。切ない…。
『孤独に歩め…悪をなさず 求めるところは少なく 林の中の 象のように』

ラストシーン。トグサが娘に渡したお土産を見詰めるバトーの表情が、深いです。

物語の評価、低く付けている方も多いようです。哲学的要素も強い作品ですので、結構教養を問われる部分は否定出来ないのは確かかも知れません。

投稿 : 2018/03/08
閲覧 : 294
サンキュー:

5

ネタバレ

シルメリア さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

「バトーさんの私生活を垣間見ることが出来る唯一の作品」

押井守攻殻機動隊
GHOSTinTHESHELL後の話
日本人形ってやっぱり、不気味だよな!
心霊ブームの代名詞の1つとして鳥坐されて
からその心象は定着したと思われる。
日本が舞台だけどネオンとかは、発展途上国のネオン街もといアジア諸国を連想させる。
雅楽が、より人形の不気味さを掻き立てる。
択捉入ったら「押井攻殻全開」
芸術的映像美術は、変わらずか♪
キム屋敷のリピートは、円盤が飛んだのかと勘違いしそうだったわ。
2度目は驚いたが、3度目は流石にねw
やはり、少佐だったか。
一体だけ草薙素子似のアンドロイドだったから
そんな気はしてたよ。アンドロイド出演!
にしても、押井監督はトグサの事嫌いなのか?神山監督はトグサの娘可愛く作っていたが、対して押井監督はトグサの娘を不細工にw
観たのだいぶ昔だったから、完全に憶えてなかったヾ(・ω・`;)ノぁゎゎ
バトーさんファンは一見の価値有り♪
個人的にはレンジャー時代の話も映像で観てみたいと一言添えて。
では
(。>ω<。)ノ またねぇっ

投稿 : 2018/02/17
閲覧 : 265
サンキュー:

7

ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

草薙 素子無き後

 原作は未読。
 「GHOST IN THE SHELL」の続編で、草薙 素子がいなくなったため、残されたバトーが
主役。
 決して投げやりとは言わないが、バトーの行動になんとなく虚無的なものを感じるのは、
草薙がいなくなった寂しさなのだろうか?。
 結構、激しいアクションがあるものの、バトーの心情を反映しているのか、全体的には静的な
ものを感じる。
 展開的にはバトーとトグサの捜査を軸としており、トグサが妻子ある家庭人ゆえに、その
対比としてよりバトーの孤独さが際立つ。
 望んで孤独でいるような感のあったバトーだが、やはり一人は淋しいのか犬を飼っていると
いう一面が見られる。思えばテレビシリーズにおけるタチコマに対する態度なども愛する
ペットに対するものに近く、かなり情の深いタイプみたい。全体に冷たい雰囲気が漂う本作に
おいて、この犬が結構、癒し要素があったように思える。
 この犬に関してはそれだけではないようで、本作の事件における重要モチーフの
ガイノイドが人の姿を得て、ゴーストを持ちながらも愛玩用としての存在でしかないという点に
おいて、ペットと変わらないということを示唆しているような。
 バトーの活躍は見応えあるものの、草薙のいない状態に物足りなさを感じていたが、
最後に草薙登場。視聴者としても嬉しかったが、それ以上にバトーが嬉しそうな感が。まあ、
姿を拝見できなったのは残念ではあったが。

 テーマ的には前作にもあった自己認識の問題などは本作でも触れられているが、特に本作では
製造物に宿るゴーストについて焦点を当てている感があった。
 世界観を体現した背景美術は相変わらず素晴らしく、更に前作より時を経たため作画
そのものもパワーアップ。この映像に合わせたようなBGMも独特の雰囲気があって良い。

投稿 : 2017/05/28
閲覧 : 265
サンキュー:

6

ネタバレ

tinzei さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

少佐

もうちょっと少佐の出番が欲しかったかな……

投稿 : 2017/02/13
閲覧 : 281
サンキュー:

2

ネタバレ

しもん さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ペットは可愛いから飼いません。

ペットは可愛いから飼うものらしい。でも、ペットは望んでペットになったのだろうか。そのペットを愛でる行為は、ペットにとってどんな意味を持つのか。

ペットを家族だと言い張る者がいる。彼はペットを人間に見立てているのか、自分達と同格の存在だと言う。しかしペットにとっては飼い主に依存していることに変わりはない。一方的で強権的な関係だ。

ペットはある種の奴隷のようなものなのだ。少なくとも、動物を可愛いと思うほど感情移入してしまう僕にとってはそうだ。だからペットを飼うのは極力避けたい。

愛でるというのなら人形なら大丈夫だ。だって人形には命がない。相手の意思なんてない。

人間の子供はどうか。親と子の関係。これもやはり、一方的な関係になる。子供が小さなうちは特に。だったらペットのとき同様、育てる気は起きなくなるのかもしれない。

思えば人形だって、愛でるときには特別な感情が起こる。幼少期、人形遊びをしていた頃を思い出せばわかる。それは感情移入だったのではなかったか。

ペットにも人形にも子供にも、支配と隷属の関係という影が見える。対象に感情移入しようとした途端、不安になる。ペットも子供も人形も、だんだんと同じに見えてくる。

そもそも愛とは何か。
僕には、それが美しいものとは思えない。自らつくりだした幻想にすがりつき、離れようとしない。とても誇るべきものとは言い難い行動として現れる。

押し殺してきた欲求が、捻れ、歪んだ結果生まれたものならば、
愛はきっと、
どれも醜いかたちをしている。

投稿 : 2016/09/16
閲覧 : 261
サンキュー:

9

ネタバレ

DM さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

タイトルなし

・前作観てないと訳わからないので攻殻観てない方は観ない方が良い
・2006年ものとは思えない程の圧巻な映像美、音
・背景が常に暗い映画
・聖書、小説家の引用がかなり随所に散りばめられてて疲れる
・2501が出てきて嬉しい気持ちになる
・制作思考が何回も観れる作品、という事だが一回で満足かな(笑)

投稿 : 2016/08/15
閲覧 : 231
サンキュー:

1

ネタバレ

craftbeer さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

バトーを好きになる作品?

草薙素子が失踪扱いになった後の世界のため、主人公がバトーになっています。そのためバトーっぽい人間くささが随所に表れている作品です。

内容は少女型ガイノイドの暴走から端を発した組織的犯罪の可能性を、トグサがチーフとなった公安9課が調査していくことで物語が進んでいきます。その調査の要所で素子が顔を出してはバトーを導く「守護天使」として事態をサポートしていきます。

人間からサイボークへと変わっていくバトー自身の気持ちの揺れ動きや、素子に対して抱き続けている気持ちなども描かれており、バトーの人となりをより知れるいい作品です。

世界観に合ったBGMも素晴らしいので、併せてお勧めです。

投稿 : 2016/07/03
閲覧 : 275
サンキュー:

2

ネタバレ

マックス さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

雰囲気を味わえ!

まず第一に前作の攻殻を観ないとわけが分からないのは間違いないです
で観たところでこれが評価できるかと言うと…はっきり言って微妙です
とにかく引用引用で禅問答のような会話が延々続いたり一応警察機構のような存在なのにいきなりヤクザの事務所に押し掛けほぼ皆殺しにしたりと(まあこれについては作中で意図は言及されてはいますけど)滅茶苦茶です
しかし途中の中国のお祭りのようなシーンはアニメ史に残したいくらいの映像美ですし音楽も同様に素晴らしい
この映画はとにかく「何が面白いか」なんて分析しようとせずひたすら暗く陰鬱でハチャメチャなキャラや暴走会話や映像美を味わうことが肝です…個人的には
ただせっかくの台詞もぼそぼそ喋りが多すぎて聞き取り辛かったり台詞のテンポがやけに速くて雰囲気に浸る暇も無かったりと難点も多数あります

投稿 : 2016/01/18
閲覧 : 378
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ダビデ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

大好きな攻殻シリーズだけど,話が難しかった

他の攻殻シリーズと同じ気持ちで観たのですが,話しが難しく,ちょっと理解する力が必要でした。
話しの終わり方も,なんだか,胸につかえるものがあるような感じでした。
取り扱っているテーマの重さから仕方がないのかもしれませんが。

「2501」が出てきた時は,観ていて嬉しかったです。

投稿 : 2015/10/12
閲覧 : 268
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6

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退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 1.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

タイトルなし

「映画版攻殻機動隊の続編か……え、観る意味あるの?」と思っていた。
いや、面白かったんだけど、ストーリー的な続きは別に必要ないんじゃないかなぁって。
でも観ちゃった。

相変わらずストーリーというかテーマの部分に関しては「自分で考えてください」と言わんばかりだ。ワケ分からん。それだけなら良いんだけど、本作の場合、考える気になれないんだ。
だって人間と人形だぜ? それに命とか虚構と現実を織り交ぜてくるんだぜ? 降参ですわ。
そしてキャラの会話はテンポをぶつ切りにする禅問答や引用の応酬ときた。

ついでに言うとキャラも面白くもなんともない。普通。というか面倒くさい。偉人の言葉を引用にするのがこの世界では流行っているのだろうか……。
というワケで最初からストーリーの方にはまったく注目せずに、その映像美のみを堪能することにしました。結果的にはこの判断は正しかった。

美しい。本当に、美しいとしか言いようがない。
CGによる背景ビジュアルは圧巻。ブレードランナーを彷彿とさせる街並みが、全てCGで再現されるなんて思わなかった分、衝撃も大きく、感動は言わずもがな。
このCGに関しては、よく「手描きが浮いてしまっている」という指摘を見かけるけど、僕はこれで良かったと思う。
違和感があるという点には同意する。でもこの違和感こそが、本作になくてはならないものなんじゃないかなぁ。CGという虚構の世界に浮いてるリアルな人間。これって、本作における生死や虚構と現実という題材に合ってると思うんだよね。
だって普通に考えてさ、CGと手描きとで違和感があるなんて、観れば分かるもの。それを修正せずにそのまま採用したってことはそれだけ拘りがあるってことだろうし。(そうじゃないならただの思い上がりの阿呆ってことになるけど)

CGの背景を一点からのみ映すのではなく映画的な手法でダイナミックに魅せつけたりするからか、CGにチャチさは一切感じられない。虚構ではあるけど、間違いなく現実の世界として出来上がってる。
一方で人間は前作以上になんだか無機質というか、人間味が薄い。CGの背景を写実的に映して、人間を虚構っぽく描ことで、不思議な映像になっている。ほんと面倒くさいことするな、この人。

あとはやっぱり、音楽が素晴らしいなぁ。なんつーか、本作はSEとBGMだけでも本編全部聴ける自信がある。音の全てが気持ち良い。
むしろBGMでもうテーマとか題材まで語れてしまえてる気さえしてくる。一番要らないのがストーリーと言ってしまってもいいレベル。


前作までにあったジャパニメーション臭が消え、純粋なアニメーションとして一段階進化した観のある一作。でもお勧めはしない。自分から観たいと思って観ないと、きっとこの作品(に限らず押井作品全般)は楽しめないから。

投稿 : 2015/08/12
閲覧 : 218
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諭吉がいつも逃亡 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

何故ジブリが加わったの?

って最初知ってイライラした作品。
『売れる訳ない』
ってジブリの鈴木氏(だっけ?)が当時GHOST IN THE SHELLを押井氏本人に直接言うのを見てたので、当たったから乗っかったなジブリめ〜。と思ってたら、やっぱりクレジットにジブリの名前があるだけで、観に行く友達の多さに驚いた。
ま、そんな諭吉の怨み節は置いといて

観念と哲学のアニメ

じゃないかと。
人間らしいのトグサだけ。
後、犬。
そして人形使いと融合し元の素子はもう居ないのに、想いを寄せてるバトーさん。

徹底的に人間らしさを排除してるので、押井守を知らずに観に行った人、残念。そこジブリ違うよ(笑)
可愛いキャラ居ないし、内容なんて観たら心カッサカサになるよ〜
って捻くれ諭吉は思ってました。
すいませんイヤな奴で。

この頃からアニメにCGが沢山加わった感じかな。
個人的には好きな作品。
言葉遊びが好きな方は是非観ても損はないかと。
言ってる事、イチイチもっともで、ハラウェイさんが語る子供とは…は、成る程と目から鱗でした。

投稿 : 2015/02/04
閲覧 : 314
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みのるし さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

山寺さんの説明を聞かないとよくわからない

DVD借りて見たんですけども、最初にやまちゃんが物語の設定や背景を詳しく説明してくれるメニューがあって助かりましたな。

あれ見やんといきなり本編再生したらたぶん訳分からんかったと思うな。

まま、これはなんてゆうかストーリーがどうのこうのとゆうんではなくて(もちろん唸るストーリーもちゃんとあるのですが)、その設定やら背景やらに潜む(とゆーか内在している)哲学的なテーマについて同意するか?意義無き時は沈黙を持ってこたえよ~的な問いかけをしてくるような。

そおゆうなんとゆうか、押井さんがガッと顔を近づけて『どや!?』とゆうて来てるーみたいな、ある意味異様な迫力に満ち満ちた作品だった思います。

それにしても絵はすごかったなー。始まってすぐの女の顔が、こうバーっ!となるとことか思わず『うおー』とゆうてしまいましたがな!

にしても草薙少佐はいつもかっこええのう。

投稿 : 2014/07/30
閲覧 : 334
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HIRO さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

アメリカでは「GHOST IN THE SHELL 2」で上映されたそうです。

押井守監督による劇場用アニメ映画。
2004年作品
「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」の続編になり少佐こと草薙素子が失踪してから4年後の西暦2032年を描いている。

バトー(CV:大塚明夫さん)が主人公なので草薙素子ファンには寂しい限りですが、大塚明夫さんの渋い声がこれでもか!ってくらい聞けてこれはこれでよかったかも。

出だしのシーンは1982年のアメリカ映画「ブレードランナー」そのもので
サイバーパンクSFの流れをくむ作品です。映像も斬新で鮮麗されていてまばたきするのを忘れそうになりました(笑)3DCGの先駆け的な作品をセル画でやってしまうんだからすごい人です。

世界銀行が4月に発表した推計では、今年、GDPが米国を抜いて、世界一になると言う中国、しかし大都市圏では大気が汚染されて町中が霞がかっていて、ビルの谷間に入れば、時代に取り残された人々がその日暮らしをしている・・・・そんな姿をリドリー・スコット監督は1982年に映画「ブレードランナー」で予見してたなんてすごい監督さんです。

この作品を観て思うことは押井守監督は職人なんだなって思います。いわゆる玄人好みの作品なんですね。
「THE NEXT GENERATION -パトレイバー-」を実写で撮るみたいですけどたぶんヒットしないと思う・・・・
私ふぜいがこんなことを言うのもおこがましいが、ショー‐ビジネスはコアな客層でなくてマスの客層をおいかけなきゃ売れないよ。
コアな客層が多いアニメの世界に戻ってきて下さい。

投稿 : 2014/05/19
閲覧 : 315
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(´◉◞౪◟◉`) さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

AA

綺麗・カッコイイ・スタイリッシュ!扱うテーマも面白い!

ただ・・・毎回思うのだけれど・・・

理屈っぽいよね(´◉◞౪◟◉`)

TVシリーズはそれが無いので(無いことはないけど)最高!

投稿 : 2014/03/13
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OZ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 2.5 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

今でも通じる映像の美しさ

攻殻機動隊シリーズが
好きな人も
面白いか否かで分かれる
前作『Gohst in the Shell』の続編。

■映像の美しさに■
真っ先に感じるのが
今でも通じる映像の美しさ。

特にマーケットでの銃撃戦。
ガラスの割れる描写は
入り込んでしまう程。

クオリティの高さに
よく作ったなぁと魅入ってしまう。

■1回観ただけじゃ分からない■
最初に観た時は
映像が綺麗なだけで
内容は残らなかった。

と言うか 理解し辛かったなぁ。

繰り返し観ないと
難しいかもしれない。

2回3回と観る内に
理解出来る様になってくる。

観れば観る程味が出る作品。

■二人の距離感■
SACシリーズも通じてなのだけど
【少佐とバト-】
何とも言えない二人の距離感が
もう一つの魅力。

恋愛感情とまた別な
女と男の関係が垣間見える。

アンドロイド(少佐)にそっと
ジャケットを掛けるバト-。

少佐「そういうところ 変わってないわね」

この一言や
再開の合い言葉「2501」。

前作を観ていると
つくづく憎い演出だと
気付かされるね。

■あとがき■
つまらなくは無いが
おススメ出来るかどうかは
人を選ぶ作品だなぁと。

台詞も今作品は
古典の引用を多様する為か
くどく感じて
自分には合わなかったかも。

ただ 作り込まれた
映像の綺麗さを楽しむのなら
うってつけのアニメ。

満足度 ★★★★☆☆☆☆☆☆ (4)

投稿 : 2014/02/11
閲覧 : 288
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nyuyoku さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

タイトルなし

神作品

投稿 : 2014/02/09
閲覧 : 214
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limitさん さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

もはやアニメではない

そこらのハリウッド映画と比べても、比較するのも申し訳ないくらいにクオリティーが高い。
アニメとは思えないカメラワークにデザインセンス。
CGのレベルは時代が経てば風化するだろうが、
この作品のクオリティーは何年経っても変わらないだろうと思わせるだけの緻密さと説得力がある。
ストーリーは前作『攻殻機動隊』の完全続編なので、前作視聴後(理解した後)に。

投稿 : 2014/01/20
閲覧 : 234
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くりきん さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

アニメ版が楽しめたからといって楽しめる作品ではない。

この劇場版攻殻機動隊(でいいのかな?)の2作目ですが、前作同様に明るいシーンなど一切といっていいほどなく、暗い雰囲気がずっと続きます。
特にループするシーンなどは不安をあおり、欝にさせる演出になってます。

ですがこれはそういう作品であり、アニメ版のかっこいいバトルや情報戦がたくさんあり個性あふれるキャラの絡みがあったりするわけではない上に本編中によく分からないセリフばかり出てくるのでわけがわからないアニメで終わってしまうかもしれないということを言っておきます。

あと音楽に関してですが、民族系?の音楽ばかりで少し嫌でした。こういうのはあまり連発されるのは耐え難いですねー。

総評でいうと作画は良かったし、私自身こういう作品は苦手ではないのでそこそこ楽しめました。
ラストシーンはグっときますね。 子供のセリフに対してのバトーの反論、これは本当に子供派とバトー派に分かれるシーンだと思います。

投稿 : 2014/01/16
閲覧 : 232
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roro-k さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

テーマバレ?をアナタに....

「innocence(イノセンス)」は前作「GHOST IN THE SHELL 」の続編です。
この作品の見所は圧倒的なそのビジュアルです。ですからとにかく「観てください」としか申せません。アっ、ナニか登場人物たちがムズカシそうなことをのたまわっておられるようですけどスルーしちゃってください「特に意味は..ない」ですから(本当に意味がないからこまる...)。
「GHOST IN THE SHELL」のときは考察のしがいがありましたがこの「innocence(イノセンス)」にはほぼ必要ナイと思われます、そこには、ただ「自己の存在の境界が限りなく曖昧になったヒトたち」と「ヒトの魂(ゴースト)を無理やり持たされた人形たち」がいたという現実だけ....,、「GHOST IN THE SHELL」をご覧になっている方なら その意味はご理解いただけると思いマス(わかったからタノシイというオハナシではアリマセン、むしろ胸糞悪い部分があるだけです..人形たちのゴーストが哀れで...)。

☆ここから先はネタバレではなくて実はテーマバレ?です。過去の作品からの引用もありますが ご容赦くださいネ☆
それにしても 押井守(監督)という人はダイスキですよネ「アナタはだ~れ?」とか「キミはだれだい?」的なセリフ。挙句の果ては「わたし」の存在すらわかんなくなる。
そして究極の最終形態、「本当は君も僕もとっくにいなくなってしまっていて、誰もいないセカイに ただ 雨が降っているだけなのかもしれない(台詞はオリジナルより少し短縮してアリマス)。」って(1985年制作。原案・脚本・監督 押井守「天使のたまご」より)、どこまで“自我の認識とか存在の揺らぎ”に拘り続けるんだか....。 そうです、この監督さんが「GHOST IN THE SHELL」を経て「innocence(イノセンス)」に至る今日まで描き続けてきたテーマは二十数年間変わっていません(スカイ・クロラ以降については???ですが)。この認識があれば“難解だ”と言われてきた作者の映画を読み解くのも比較的たやすくなるとオモハレます....(たぶん、..ネ.)。

さて、映画「innocence(イノセンス)」は主人公バトーがお船を急襲、何故かしゃべるお人形さんとペアを組んで大立ち回りを演じながら真相にたどり着いて幕となります。ソレにしても結局“アノ人”オイシイトコロ 全部持ってっちゃいましたネ~~。で、バトーさん独りで..いえ、“ガブリエル”(あの犬の名前です)と二人?で家路につきます。なにげにこのイヌのおかげで同僚達との距離がほんの少しだけ近くなったような....、子(犬)はかすがい、とでもいいましょうか...ネ。
それにしてもエンドロールの「Aranjuez(アランフェス)」はひきょうヤワー! 反則やデーー!!

投稿 : 2013/11/03
閲覧 : 273
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teji さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

かなり むずかしかった

3回見て 理解できたかなぁ
 よくできた 話にはかわりないけど

投稿 : 2013/10/10
閲覧 : 258
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イノセンス -INNOCENCEのストーリー・あらすじ

草薙素子(少佐)がいなくなって3年後の2032年。
少女型の愛玩用アンドロイド(ガイノイド)「ロクス・ソルスType2052 “ハダリ(HADALY)”」が原因不明の暴走をおこし、所有者を惨殺するという事件が発生した。被害者の中に政治家や元公安関係者がいたことから公安9 課で捜査を担当することになり、公安9課のメンバーであるバトーは新しい相棒のトグサとともに捜査に向かう。
(アニメ映画『イノセンス -INNOCENCE』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2004年3月6日
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%8E%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%B9

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