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「千と千尋の神隠し(アニメ映画)」

総合得点
87.7
感想・評価
1805
棚に入れた
12244
ランキング
143
★★★★☆ 4.0 (1805)
物語
4.1
作画
4.2
声優
3.8
音楽
4.1
キャラ
4.0

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☆の総合評価
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千と千尋の神隠しの感想・評価はどうでしたか?

ストックトン さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 2.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

タイトルなし

ファンタジーだけど妙にリアルな世界観と
ストーリーが面白かった。
もののけ姫もそうだけどメッセージ性がとても
強い作品だなあ。

投稿 : 2018/04/13
閲覧 : 412
サンキュー:

2

ネタバレ

ヲリノコトリ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ジブリベスト10のためのレビュー

【あらすじ】
引っ越しの途中で迷い込んだトンネルの先は、神々の世界だった。両親ともはぐれ、10歳の千尋は一人でこの世界を生き抜かなくてはならなくなった……。

【成分表】
笑い☆☆☆☆☆ ゆる☆☆☆☆☆
恋愛★☆☆☆☆ 感動★★★★☆
頭脳☆☆☆☆☆ 深い★★★★★

【ジャンル】
ジブリ13作目(2001)、

【こういう人におすすめ】
「観たことない」と言うと逆にびっくりされるジブリ作品の一つ。

【あにこれ評価(おおよそ)】
86.2点。名作。あにこれ点数順では第7位。

【個人的評価】
おおよそ世間と同じ評価だが、ジブリが遊び半分に隠した要素が多すぎて細かいところはよくわからん。
『自分のお気に入り』『おすすめしたい作品』

【他なんか書きたかったこと】
 ルパンベスト10を作った流れでジブリベスト10とコナン映画ベスト10に挑戦中。一般人でも分かるアニメ映画シリーズのベスト10があれば、私自身を理解してもらいやすいかなあと。

 ジブリ作品に共通するテーマとして「水の表現」と「対立」と「内包」があるというのをどっかで聞いた気がします。まあ水なんて2時間分のお話作ったらどっかで絶対出てくるし、対立と内包なんて曖昧な言い方したらなにかしら無理やりこじつけることは可能だと思いますが、その辺を踏まえてみてみるといいかもしれません。

 ↓以下一言くらいの感想
{netabare}
 ジブリ黄金期最後の大作で、国内での評価も一定以上はあったが、特に海外での評価が高かった印象。ジブリ映画は無駄に深読みされる傾向にある(と筆者は思う)が、この作品だけは確かに深読みすればするだけ底知れないものを感じる。

 おそらく「宮崎駿監督」にとって「日本古来の神々」が特別な存在であり、その世界を描くにあたってほかの作品以上に空想を巡らせた結果だと思われるが、その辺はあんまり興味ないので(おいw)ネット上に散らばるほかの考察に任せる。
 まあでも銭婆に会いに行く道中とかすごいよね。なんか。

 世間の認識としても私の認識としても、この作品を最後に「ジブリ黄金期」は終わる。いわゆる「到達点」としての作品。
 しかしそれはおそらくこれ以降「ジブリが衰退した」のではなく、他の制作会社がジブリの作画に追いついた時期だったのだと思う。私のベスト10でもこれ以降の作品は殆ど入っていないが、それまでの作品と比べて世間で言われるほど大きく劣っているとは思わない。
 不人気ジブリ代表の「ゲド戦記」も、私は別にそこまで嫌いじゃない(笑) まあ「じゃあ何位だ」って言われたら下の方だけれども。
{/netabare}

投稿 : 2018/03/03
閲覧 : 388
サンキュー:

14

こっとん さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

超名作

ジブリの中での1, 2を争うぐらい好きな作品です。千尋の成長に感動します。終始ジブリならではのワクワク感がすごくて、ずっと大好きな作品です。

投稿 : 2018/02/28
閲覧 : 383
サンキュー:

1

wiseman さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ジブリ映画の超名作

日本の映画で最も売れた作品ですので、皆さんご存知の通りだと思います。
もし観てないのであればすぐにでも観るべきです。

投稿 : 2018/02/28
閲覧 : 287
サンキュー:

1

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

タイトルなし

私の幼い頃のといえばこれ
何度も見たし、いろいろ感じた、好んで見てたわけじゃないけど
神隠しということで、日本の昔の怪異的なものを私が好きなのは、もしかしたらこれのせいかもしれない
ちなみに鬼太郎は見てたけど好きじゃないです

投稿 : 2018/02/10
閲覧 : 217

Dkn さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

風邪を引いた時にみる夢

子供の頃に風邪を引いたら決まって、
揺れるカーテンや風の鳴る音におびえてました。

あれはなんでなんだろう? 


ふわ~り  ゆらゆら~ ゆらゆら~


もうそれだけで泣きじゃくっていました。おかあちゃ~ん(TдT)


宮崎監督のアニメは、たとえファンタジーでも現実感がある。
人は赤ん坊から老人まで。刻まれたシワは年輪で、生きた証。
雨風にさらされた街は寂れ、錆つく。文明があり、戦うために武器を持つ。

それが、一貫して子供の為の世界を創りあげてきた、宮崎監督作品の印象でした。

ただ逃避だけをさせてなんてくれなかった(笑)あのオジサンいつも厳しい。

ですが・・。この『千と千尋の神隠し』は今までと違いました。

私が子供の頃に見ていたあの世界。

大人になった今は思い出せないけれど、小さい体で熱に浮かされながら感じてた。

悪夢とはまた違う。何か引っ張られて連れて行かれるような感覚。

だから母親にしがみついてたんです(笑)こわいよ!って。


今はもう行けないから・・・

このアニメでも観て、神々のお宿に遊びに行ってきますね(*´∀`*)ノ

投稿 : 2018/01/13
閲覧 : 467
サンキュー:

26

ロリルス さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

友達に勧められるがままに

うん、見終わったが、うーんやはり胸に来ない

投稿 : 2017/09/15
閲覧 : 255
サンキュー:

0

ネタバレ

pokaerion さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

狂気

物語:精神的に来るものがあります。この作品でしか味わえないエグさがあります。
作画:カオナシの嘔吐がトラウマ。建物や風景の作画はきれいです。
声優:カオナシ(通常時)の声がトラウマ。千尋は相応のあどけなさ出てていいと思う。
音楽:カオナシのテーマが少しトラウマ。6番目の駅は名曲。いのちの名前も名曲。
キャラ:カオナシはトラウマ。湯婆婆のすさまじい造形。千尋の髪型が好き。

総評:他の作品とは何かしらが根本から違っている気がする。
視聴体験と感情そのものが鮮烈に記憶に残っている、個人的に唯一無二の作品。狂気。

投稿 : 2017/09/14
閲覧 : 330
サンキュー:

3

みむう さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

やっぱりジブリ

この映画はジブリの象徴と言ってもいいでしょう。
ヒットを見込んでか声優さんもなかなか豪華です!
君の名は。で大ヒットの神木隆之介くんが「ぼう」の声をやっていることは驚きました。
ジブリだから作画もよく話の内容も良いです!
見てない人は勿体無い!

投稿 : 2017/08/18
閲覧 : 348
サンキュー:

5

tinzei さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

安心と信頼のジブリ作品

ストーリーは語る必要ないでしょ。
ここらへんのジブリ作品は安心と信頼があるから何度でも見れる、個人的にはあの大根みたいな神様が好き。

もうこういう作品に出会うことは一生ないだろうな、スタジオジブリは人手不足、技術は旧式、宮崎駿は引退詐欺して復活したけどいかんせん年だし、高畑さんも実質引退、駿の息子吾郎は『ゲド戦記』で原作者を不機嫌にする大失敗、駿がキャスティング原作などほとんどを担当した『風立ちぬ』以降、だいたい赤字で目立った成功映画もない、正直未来がない・・・

ぶっちゃけ安心と信頼のジブリ作品っていうより安心と信頼の駿作品だよねw

投稿 : 2017/07/02
閲覧 : 351
サンキュー:

3

◇fumi◆ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 2.5 作画 : 5.0 声優 : 2.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

これが八百万の神々なんですか? マジですか

2001年公開の劇場版アニメ 124分

監督脚本原案原作 宮崎駿 制作 ジブリ

制作時期の日本を舞台にした和風ファンタジー。
引っ越し先に向かうトンネルを出たら異世界。
両親は豚に変えられ、10歳の少女が見知らぬ世界で冒険をする。

この作品を若い人はフルスケールで観ているんでしょうか?
わたしは公開当時に劇場で観て以来、観ていません。

問題は次のデータです。
日本の歴代興行収入
1位千と千尋の神隠し 2位タイタニック 3位アナと雪の女王
第75回アカデミー賞 長編アニメーション部門受賞
イギリスBBCによる21世の偉大な映画ベスト100 4位

日本のベスト3は全部観ましたが、全部2度と観たくはありません。

宮崎さんは日テレPの10歳の子供のために作ったと言ってますが、
はたして喜んでくれたのでしょうか?
本当に喜んでほしいのなら「パンダコパンダ」の長さで作りますよね。

この作品のモチーフは「不思議の国のアリス」ですが、
きちんと消化した作品とは思えません。消化不良です。
21世紀開幕と浮かれた時期に重なった実績のある所の作品、
として食いついたと見ています。自分がそうだったので。

邦画に限ると、
国内1位 千と千尋の神隠し 2位 君の名は。
海外1位 君の名は。 2位 千と千尋の神隠し

君の名は。と比べられる作品とは到底思えないです。

これが「劇場版魔法少女まどかマギカ」とか「劇場版ソードアートオンライン」だったら、と考えてみてください。
千と千尋の神隠し 一般人はとっくに忘れたタイトルですが、本格的アニメファンとしてはどう思うのだろうかと知りたいです。

良作ですが、傑作名作の類ではありません、と言うのが感想です。
 

投稿 : 2017/06/24
閲覧 : 397
サンキュー:

21

シーチキンフロスティ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

豪華声優陣に加え、興行収入300億越えの至高作品。

宮崎駿さんが再び長編アニメーションを
手がけると宣言して最近話題になりましたね!

ちょっとジブリ作品をレビューで
振り返りたくなりましたので綴ります。

千と千尋の神隠しですが、
ジブリ作品でも傑作中の傑作ですね。

当時は映画を観に行きました。
その後も金曜ロードショーで
何度も見た記憶があります。

夏木マリさん演じるゆばーばの迫力が
今でも凄まじく脳裏に焼き付けられています。

その他、菅原文太さん(享年81)、内藤剛志さん、沢口靖子さん、
大泉洋さん、神木隆之介さんが声優として
出演しています。

普通に実写で出ないと勿体無い顔ぶれですねw

放映前からものすごい投資をしてきた
ジブリ作品だと言うことがわかります。

15年以上前とは思えないぐらい
色褪せません。


ここまでのレビューで
「作品の内容について触れられていないですよ〜」って
思いましたよね??
少なからず当作品を観ている方は多いと思いますし、
観ていなければなぜ敢えて作品の内容に
ネタバレとも付けずに教えないのかお分かりですね!

そうです。それだけ期待を抱きながら
ご覧いただきたいと言う想いからです!

投稿 : 2017/06/11
閲覧 : 311
サンキュー:

19

ネタバレ

狗が身 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

なんで隠したの…?

本作は10歳ぐらいの子供達の視聴を意識して作られた作品らしい。ということはつまり、主人公である千尋には監督の理想が色濃く反映されているということ。

千尋はこれまでのジブリ作品の主人公とはかなり変わったキャラクターだ。鈍くさくて頼りなく、かなり年相応の少女だ。
そんな女の子が、不思議な世界で一所懸命に仕事に取り組んでいくうちに大きく成長していく、というのが大まかなあらすじ。

また、両親もこれまでとはかなり異なるキャラ造形だ。
興味深いのが序盤のシーン。不思議な世界に迷い込んだところの台詞から察するに、千尋の両親はバブル世代なのだろう。で、どうやら駿氏はバブル世代をかなり毛嫌いしているらしい(笑)
千尋の両親の傲慢稚気っぷりが中々に酷い。母親は夫に寄り添って女の顔を見せるが、千尋に対してはややドライ。小川を通る時なんかも、後ろにいる千尋にテを差し伸べることもしない。
父親はというと、従業員のいない飲食店で無断で飯を食い出して「大丈夫だ、お父さんがついてる」ときた。こんなにも恥ずかしい「お父さんがついてる」って台詞は初めて聞いたわ…。
節度のない人間は豚も同然と言いたいのかもしれないね。

そんな両親に育てられた千尋は、最低限の常識は弁えているものの、挨拶やお礼の言葉といった礼儀はなっていないんだよね。
豚になった両親を救うべく必死に働くことで、彼女はどんどん成長していく。終盤、銭婆の家を訪ねた際にしっかり挨拶できてたのが印象的だ。
千尋が実直な姿勢で仕事に励んで大きな成功を収めるという中盤までの流れは完璧だった。
…のだけど、カオナシとの追いかけっこ辺りからなにかがおかしくなった。

どこにでもいそうな純朴な少女像が千尋だったんだけど、白のぶちまけた血反吐に怯えず、不気味な巨体になったカオナシに対しても顔色を変えない、超然としたいつものジブリのヒロインになってしまったのがすごく勿体ないと感じた。
他にもあれだけ執拗に追いかけられても見捨てなかったカオナシのことを別れの時にはガン無視していたり、千尋だけじゃなく、湯婆によって過保護に育てられた超我が儘な坊の精神が成長するのもかなり急だったし、物語を畳もうとする作り手の意思を感じずにはいられない話の運び方だったんだよな~。

対照的に、キャラクターが一貫していたのがカオナシだ。
あまり他者から認識されない日陰者で、存在自体が疎まれているカオナシにとって、自分を嫌悪感も示さず見てくれた千尋を求めるのは当然の感情だ。
でもカオナシは愛情表現が持ち合わせていない。日陰者で他者とコミュニケーションをとることなんて滅多にないからだ。だから、物を与えるということでしか他者と繋がっていられない。
どれだけ暴飲暴食をしようと、本当に求めているもの(たぶん、他者からの優しさとか愛情といったものだと思う)が手に入らないから、満たされないんだ。
たぶんカオナシにとって、あの列車での旅が一番楽しかっただろうな~。銭婆のところにとどまったのも、銭婆に必要とされたことでカオナシの求めていた物が手に入ったということなんだろうね。


たぶん本作を通して駿氏が言いたいのは「親を手本にしたってなんの意味もないから、若いうちから一所懸命頑張れ」ってことなんだと思う。だって千尋の両親が反省するといった展開がなかったから。これってつまり、バブル世代になんの期待も抱いていないってことでしょ?
ただ引っかかるのが、現実世界に帰ってきたらかなりの年月が経ってるっぽいということ。
父親の車が埃だらけって台詞から、かなり年月が過ぎてるっぽいんだよね。
千尋はこれから新しい土地で新しい生活を始めようとしているところだった。これを機に千尋が頑張るようになる、という締めにするのなら、むしろ逆に【不思議な世界で何日も過ごしたのに現実世界では全然時間が経っていない】にするべきじゃなかったのかな?
これのせいですごい後味が悪いんだよね…。

投稿 : 2017/06/02
閲覧 : 358
サンキュー:

16

ダビデ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ジブリ 子ども向け

映画館で観ました。
面白かったです。
でも,ストーリーの最後は「?」ってなってしまいました。

テレビで観るたびに,豚にならないように気を付けないとと感じてしまいます。笑

投稿 : 2017/05/01
閲覧 : 336
サンキュー:

5

ネタバレ

ジパミィナ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

個人的には過大評価な作品 65点

作品の好みによると思いますが、歴代興行成績1位としては、とても評価できないです。
正直、「君の名は」や「アナと雪の女王」に勝てる要素がほとんど無いと思ってます。
湯婆婆とかはジブリらしいキャラだと思いますが、「ラピュタ」のドーラの変化球的なキャラであり、ドーラほど魅力あるキャラには感じられません。
また、釜爺も使い回しにしか感じられず、呆れるレベルです。

一番は物語が面白く無いです。
タイトル通り神隠しにあい、元の世界に戻る為に奮闘して、無事帰還するだけであり、そもそも神隠し自体に理由が無いので、不思議体験をする為のこじ付けであり、異世界に入り込んでしまうという設定にしたいだけだと思います。
かおなしの必要性も無い登場に、坊という登場させるとパターンが決まってしまうキャラ、ハクの魅力不足とキャラの魅力が大きいジブリ作品の中で、何でこんなキャラと感じました。
「ナウシカ」や「ラピュタ」のようにキャラの魅力が無く、記憶に残るセリフも無いです。
湯屋など、柱になりそうな舞台はあっても、スター性のある役者がいないと舞台だけあってもダメなんだなぁと思います。

ジブリやディズニーは隠し要素や本編で語られないその後やもう一つのエンディングなどが、後から話題になりますが、作品に後出しは無く本編で完成できない作品は正直視聴者に対して、無礼であると思います。
こども向けの作品なので、シンプルなお子様ランチの様な作品でありつつ、随所に職人の技が光るという、玄人の仕事が施されていた「ナウシカ」や「ラピュタ」の輝きはこの作品には無いと思います。

投稿 : 2017/03/09
閲覧 : 593
サンキュー:

7

ネタバレ

k-papa さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 2.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

列車の車長さんのキップ切断機に駿さんの凄さを見た。

多くの方が見たジブリ作品。

今更コメントすることは愚の骨頂であるが、
声優陣、タレントばかり使ちゃって・・・。
千尋の両親の声はなんでしょうか・・・。

まあ、良いです。
やはり、私は水の上を走る列車が素晴らしかった。
特に車長さんが千尋のキップを切断機にかけるシーンは良かったわ。
流石、駿さんと思いましたわ。
同じ見てた家族に言ったら、アホと言われましたが・・・。

いろいろ映像で良いところはありますが、
まあ、私の好きなところはそんな感じです。

これも万人向けのアニメ作品ですね。

投稿 : 2017/02/08
閲覧 : 272
サンキュー:

0

ネタバレ

NANA さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

やっぱり理解出来ませんでした

最初に観た時は意味不明過ぎて、何故この作品が絶賛されているのかが不思議でした。海外勢が日本的な要素に食い付いているだけなんじゃないかなと。

先日久しぶりにテレビで視聴。今度こそはちゃんと理解しようと気合い入れて観たのですが、やはり多くは理解出来なかったようです。
宮崎監督のもののけ姫以降の作品は日本神話や昔話、宗教、哲学色々盛り込まれていそうで難解…あまり視聴者に優しくないような…(^^;; 物語として与えられた部分だけ楽しめば良いのでしょうけど。
でも、ある意味、ラピュタやナウシカみたいな完成度の高い作品よりも考察のし甲斐はありそうです。
実のところ、初めて観た時よりもずっと楽しめました。謎解きを楽しみながら、紡がれていく映像の意味を追っていた(多分意味があるのだと思った)からかも。
少しだけ理解(というか自分なりの解釈?)出来た部分も。


湯屋の役割について

{netabare}
湯ばーばの湯屋は神様達が身体を休めに来る場所なのですね。名のある川の主はヘドロやゴミを残し、身を清め天に帰って行きました。
そう言えば、映画の最初の方で神様の祠?みたいな物が出て来ました。あれ何だろう?
でも、湯屋を訪れるのは神様だけでなく、彷徨える霊なども来るらしい?それがカオナシだったのかなぁと。多くの霊は湯屋で浄化されて仏になるのかも。カオナシは成仏したと言えるのか謎ですが。やっぱり仏教の概念が含まれていそう。
{/netabare}


湯屋のモノノケ

{netabare}
湯屋にいるモノノケ達の正体は何なのでしょう?ちらっとリンさんが白狐ではないかという噂をネットで見掛けましたが。
リンさんって男の娘?じゃないですかね?千尋と会話してたシーンで肩が大きく開いた服着てた画、明らかに体格描き分けてる⁉︎あれ男だ…(^^;;狐の雄ってこと?
湯ばーばに名を奪われてしまうと自分の正体を忘れてしまうらしいので、性別分からなくても仕方ないかも。

名前で支配されるという概念は日本古来の言い伝えとかでもあるのでしょうか?ケルト神話(?)か何かで似たような概念があったような…?
湯屋で働いている者達が生きているのか、死んだ霊なのかも分かりません。そして千尋が人間界に帰った後も、彼らは湯ばーばの下で働かなければならないのでしょうか?うーん気になる。(^^;;
{/netabare}


神隠し

{netabare}
一番の疑問はなんで千尋が?ってことですね。千尋が見たものは果たして夢か現実か?
両親の無能っぷりにイライラ。千尋の足を引っ張るだけだし。(^^;;
なので、もしかしたら千尋の夢なのでは?という疑念が浮かびました。でも車上の枯葉の描写から現実に起こった事であり、何日か経過していると解釈するのが妥当な気がします。
では何故、両親は物語とはまるで無関係なところにいるのか。これは千尋の神隠しであり、千尋自身が試されている成長物語であると言うこと。千尋が乗り越えなければいけない試練を神様が与えたと解釈すればいいのかな?

物語は常に千尋の目線で進んで行くので難解でありながら見易いし、千尋が不思議に思ったこと、驚いたことに共感出来るので決して置いてけぼりになることもない。やっぱり魅せ方が上手いのででしょう。
{/netabare}


ハクという謎のイケメン

{netabare}
ハクは以前千尋が溺れた川の主で、小さな川だったらしく今は埋め立てられてマンションが建っているようです。(よく考えたら怖い(^^;;)
ハクも彷徨える霊の如く、行く宛もなく彷徨っているうちに湯ばーばのところに辿り着いたのでしょうか?
千尋にまた逢えると言っていたけど、どういう形で逢えるのかヒントぐらいは欲しかった。(もしかしたら見逃した?)
ハクが千尋のことを大事にしていたのは、以前溺れた子供だからという理由だけなのですかね?その辺はよく分かりませんでした。恋愛に結び付けて考えることも出来るけど、自分はあまりそういう風に捉えたくないかも
。それぞれのご想像にお任せってことでしょうか。

名前を取り戻したので八つ裂きにされることはないと思いますが、ハクが今後千尋とどう関わって行くのかは気になります。
そう言えば、“名のある川の主”のエピソードはハクの正体への伏線でもあったのですね。
{/netabare}


カオナシは誰だったのか

{netabare}
カオナシからは見る人によって色々な人物像が浮かんで来そう。個人的には、こんな感じです。
生前大金持ちで、金によって何でも手に入れることが出来ると思っていた。でも手に入れれば手に入れるほど自身は空虚さに苛まれ、一人寂しく生涯を終えた霊なのかなと。
千尋に執着したのは千尋が金を受け取らなかったからで、お金では得られない物があることを痛感し、深い哀しみに囚われたのだと思う。
最後は銭ーばの手伝いをすることになり、ようやく居場所を見付けた。成仏はしないのね。誰かに必要とされたかっただけなのかも。
列車のシーンは宮沢賢治の銀河鉄道を連想しました。宮沢賢治も信心深い仏教徒でしたね。あの世への列車だとすれば、湯ばーばのところは現世とあの世を繋ぐ場所、銭ーばのところがあの世だったのでしょうか。と考えるとカオナシは成仏したことになる???
{/netabare}


などなど考え出したらきりがなくなりそうです。あれはどういうことなのだろう?と分からないことだらけでもどかしい。(^^;;
でも、視聴後にあれこれ思い巡らせたくなるのは作品の持つ熱量を感じたからで、なんだかんだで楽しませて頂きました。
この作品が賞賛される理由が何となく分かった気がします。
あ、でも、海外勢はきっとそんなに深く考えてない。日本ワンダフル!ぐらいの感覚で観てると思う。(^^;;

投稿 : 2017/01/29
閲覧 : 363
サンキュー:

19

ネタバレ

セラコン さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

多くを語らないアニメ

映画の興行収入ランキングで堂々の一位を飾り、今でも時々テレビで放送されている、誰もが知っている人気アニメ。

このアニメの特徴は「多くを語らない」ことだと思います。つまり何も考えずに見ていると「ナニコレ?」「どゆこと?」となるシーンが多いのです。
主人公の「千尋」は迷い込んだ世界の事を何も知らず、そういった表現をすることで我々が千尋目線で話に入り込むことができます。

さらには視聴者の想像力を働かせ、物語の奥行きを広げます。

しかし、「多くを語らない」という事に失敗すると、何しているのかさっぱり分からないアニメに成り下がってしまいます。そのため、ストーリーはしっかりと描きつつ視聴者の想像力も搔き立てるこのアニメは、大変上手く作られているなぁと思いました。

アニメが全て教えてくれるのに慣れていたり、それを期待している方には少々つまらない映画に感じられるかもしれません。しかし、そういった人も「想像力を働かせることでより奥行きのあるアニメになる」という事を意識してまた見てほしいです。

Ex.{netabare}
千尋はどうやって豚を見分けたのか?
湯ばぁばが言った「この世界の理」とは?
別れた「ハク」のその後は?
そもそもあの世界とは?
etc...{/netabare}

投稿 : 2017/01/22
閲覧 : 251
サンキュー:

6

ペガサス さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

君の名は

宮崎駿の監督、脚本、2001年公開の劇場版アニメ。
日本の興行収入では歴代一位。

日本の歴史において抹消されたニギハヤヒの名前を表に出しただけでも評価されるべき作品。
(劇中では饒速日ではなく饒速水)

八百万の神々の湯治場という設定が面白い、日本的情緒に富んだ異界訪問譚の傑作。

投稿 : 2017/01/22
閲覧 : 255
サンキュー:

1

ネタバレ

しゃけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ジブリの頭

ジブリの最高傑作といえばこの作品でしょう。
何か語ることはないかと考えてみたのですがなにを書いても既出でしょう。
皆さん個人的にはぽんぽことかトトロとか耳をすませば等々、各々の一番好きなジブリがあると思いますが一番売れたジブリなのでこれが一番人気だと思います。

投稿 : 2016/12/12
閲覧 : 244
サンキュー:

3

愛chan さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ジブリといえば

ジブリといえばこの作品。一番好きなジブリ作品です。
他のジブリ作品よりも心にくるものがある。後、世界観が圧倒的。いやー、よくこんな世界観思いつくよなーと感心します。
ジブリって、ほんと何回見ても飽きない。

投稿 : 2016/10/27
閲覧 : 229
サンキュー:

2

ぜろひと さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

世界に誇れる

これは一度は見ておくべき作品です!

小さいころから繰り返し何度も何度も見てきました。私にとってジブリと言えばこれ!という作品です。

千尋の成長、ハクの成長が見られる心温まる話だと思います。

観終わった後のなんとも言えない儚い気持ちになります。千尋とハクのその後が気になりますね。

サントラも最高で、音楽も耳に残って離れません。
主題歌の「いつも何度でも」は本当に綺麗で美しい曲です。

投稿 : 2016/08/09
閲覧 : 216
サンキュー:

2

ネタバレ

ノリノリメガネ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

少女の成長を描く渾身の和風ファンタジー

ジブリによる名作和風ファンタジー

ファンタジックなアニメは数あれど、和風ファンタジーはやはり日本でしか生まれないし、その中でも第一人者である宮崎駿氏の渾身の作品がこれ。
{netabare}
まず特筆すべきは世界観。今作の世界観を作り出しただけでもう勝利したも同然と言えるほど素晴らしい。八百万の神々のデザイン、湯屋のデザインなど、その一つひとつが洗練されている。

ストーリーは大きなイベントがあるわけではなく、少し掴みどころのない作りとなっている。千尋一家が神隠しに出会い、捕まった両親を助けるために湯屋で働くというところから始まる。湯屋での生活の中で、さまざまな出会いを経験し成長していくという展開。

このキャラクター達がまた素晴らしい。ハクはかっこいいし、釜じいとリンは優しい。カオナシやユバーバも千尋にとっては迷惑なやつなのにどこか憎めない。こんな風に魅力あふれるキャラクターたちをいとも簡単に生み出してくるジブリはやはりさすがとしか言いようがない。

好きなシーンもたくさんある。
まず千尋の成長がはっきりとわかるシーン。最初は階段もおっかなびっくりで一段ずつしか降りられなかったのに、後半にかけてたくましく梯子を上っていく姿に変わっていたのが印象的だ。
ハクのおにぎりを食べるシーンももらい泣きできるし、「よきかな」のとこもなんか感動する。
カオナシのくだりも好きだ。欲望と寂しさのカタマリとも言えるカオナシが金でその欲望を満たそうとするのだが、結局一番欲しかった千尋は手に入らないのが切ない。暗に金だけでは手に入らないものもあるということを教えてくれてるのではないだろうか。
終盤の海を走る電車シーンはその退廃的な雰囲気がとても美しい。

作画はジブリなので問題なし。「あの夏へ」と「いつも何度でも」は名曲だった。
あらゆる面で完成された作品だと思う。

好きなセリフ。
「一度あったことは忘れないものさ。ただ思い出せないだけで。」byゼニーバ
{/netabare}

投稿 : 2016/07/16
閲覧 : 263
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7

ああああ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

8.92/10.0

某、アニメサイトの評価は、「8.92/10.0」です。
(2016/06/04時点)

投稿 : 2016/06/04
閲覧 : 187
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0

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帝釈天 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

さすが

やっぱアニメといえばこの作品ですよね
あの川の主の話とか、顔なしの話とか・・・
あ、でも、一番よかったのはあれですかね、油ばーばの姉の話あれは心があったまりましたね

投稿 : 2016/05/14
閲覧 : 233
サンキュー:

2

K.S さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

とても面白かったです。

インパクトが強烈でした。
冒頭のあの肉的なもの凄く食べたい。

新入社員さんで「千尋さん」が入社してくると
千と千尋から?ってきくもんな~

投稿 : 2016/05/06
閲覧 : 201
サンキュー:

3

kFNFM66461 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

タイトルなし

何度見ても飽きない。作画や世界観に魅入ってしまう。

投稿 : 2016/02/14
閲覧 : 252
サンキュー:

2

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はちこ風味 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ちょっと、ね?でも、、

ジブリの代表格であることは間違いないことは興業収入をみれば頷ける。
いい作品でもある。
とてもきれいだ、映像美、動き。素晴らしい。
終わり方が気に入らない、伏線の未回収。
わかる、わかるがそれがジブリなのである。
その先は見る側に委ねるのが宮崎駿の考えである。
憶測が飛び交うが、それでいいと思う。
公開から何年も経って、いまだにあーだのこーだの。
そんなこと言われる程のアニメなのだ。
素晴らしいことである。

投稿 : 2016/02/09
閲覧 : 231
サンキュー:

3

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こっくん さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

豚になってしまう・・・

小学生の千尋は、両親と共に引越し先へと向う途中、森の中の奇妙なトンネルの先に広がる無人の街に迷い込む。しかし、そこは怪物のような姿の八百万の神々が住む、人間が来てはいけない世界だった。食べ物屋で無断で食事をした千尋の両親は豚にされてしまい、彼女自身も消えそうになるが、千尋はこの世界に住む少年ハクに助けられる。
ハクは八百万の神々が客として集う「油屋」という名の温泉宿で働いていた。油屋の主人は、相手の名を奪って支配する、恐ろしい魔女の湯婆婆(ゆばーば)だ。この世界で仕事を持たない者は、湯婆婆によって動物にされてしまうと教えられた千尋は、湯婆婆に仕事をもらえるように頼み込む。千尋は、名を奪われて「千(せん)」と新たに名付けられ、油屋で働くことになり・・・無事に元の世界に帰れるのか?


最初の両院が豚になるとこは結構トラウマだったりします(笑)
歳が小さかったのもあるのかもですが「えっ」って思ったのを覚えています

ジブリ作品の中でもしかしたら一番人気が高い作品かもしれないですね。
ストーリーがとても深くて大人になってから見返すとなるほどって納得できる部分が多かったです。

まあ無断でご飯食べたら豚になってしまうのもしょうがないかな(笑)

投稿 : 2016/01/26
閲覧 : 260
サンキュー:

1

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renton000 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

思い出の作品ではないけれど、思い入れのある作品

あらすじは他の方のレビュー等をご参照ください。

 2時間くらい。3回か4回くらいは見ていると思います。

 先日トトロを視聴して、その流れでポニョも見て、で、ポニョのレビューを書こうと思っていたのですが、上手くまとまらなかったのでこちらに逃げてきました。千と千尋は有名な作品ですから、重箱の隅をつつくようなレビューを書くつもりはありません。むしろ書きたいのは重箱について、ですかね。

 千と千尋は少女の冒険譚ですから、魔女宅に近い作品と言えます。魔女宅は、魔女という異質な少女が普通の都会へ行く話。千と千尋は、普通の少女が異質な世界へ行く話。アプローチは逆で、テーマは同じというやつですね。


異世界のモチーフ:{netabare}
 千と千尋では異世界が描かれていますが、ここまで露骨に描かれているジブリ作品は珍しい気がします。

 千尋は「トンネル」を通って異世界に行き、「川」を渡って物語の舞台へと到達します。で、帰りも「トンネル」を通って帰ってくる。その帰り際に、ハクから「振り向いちゃいけないよ」と言われます。

 これと同じ構造の物語があります。ギリシャ神話のオルフェウスの話です。千と千尋とオルフェウスの類似性に関しては、あまり異論のないところだと思われます。
 オルフェウスは、亡くなってしまった妻を取り戻しに冥界へと赴きます。「洞窟」を通って、「三途の川」を渡り、冥王ハーデスの元へたどり着きます。そこでハーデスから妻を連れ帰ることを許されますが、その際に元の世界へ帰るまでは「振り返ってはいけない」と言われます。そしてまた、「洞窟」を通って元の世界を目指します。

 異世界の往路と復路に加え、禁止のルールまでが一緒です。経緯は違いますが、連れ帰るという目的も一緒。日本神話のイザナギの話も同じような流れを持っていますが、「川」の存在を踏まえるとギリシャ神話の方が近そうですね。トンネルを抜け川を越えた先は、冥界に等しいものだったと言えます。

 なお、宮崎駿作品でギリシャ神話の引用がされるのはこれが初めてではありません。漫画版ナウシカの第1巻で、「ナウシカは、ギリシヤの叙事詩オデュッセイアに登場するパイアキアの王女の名前である」と監督自身が述べています。ナウシカもギリシャ神話の出身でした。
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神隠し:{netabare}
 千尋は、冥界、実質的には死の世界に行っていたことになります。千尋は死んじゃったの?という問いについての回答がこのレビューの主題なんですが、それについては後々述べることとして、まずは死の世界と現世の距離感について確認しておきます。

 宗教的には、死生観を含めて、死を考えることが非常に重要な要素になります。そのため、死の世界を現世とは隔離されたものとみるのが一般的です。私たちが死の世界と言うときは、このような隔離された世界の感覚で話していることが多いのではないでしょうか。

 ただ、神話の世界においては、死の世界はもっと近くにあるものです。オルフェウスやイザナギのように、洞窟を通れば冥界や黄泉の国へ行けてしまう。さすがに「ちょっとそこまで」という気分で行けるものではないのでしょうが、隔離された世界ではなく、つながった世界なんです。死の世界なんて言うよりも「あっちの世界」くらいが丁度いい。

 すぐそこにある世界、でもこことは異なる世界。そんな微妙な距離感を持つ「あっちの世界」での冒険を、宮崎駿監督は「神隠し」と表現したんだと思います。
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特別ルール:{netabare}
 こんなに近い「あっちの世界」。「こっちの世界」と一体どこが違うのか。それが特別ルールですね。

 最も重要なのが禁忌(タブー)です。「振り返ってはならない」と言われたオルフェウス、「見てはいけない」と言われたイザナギ、浦島太郎を「あっちの世界」の話とするなら「開けてはならない」になります。千と千尋では、前述の通りに、唐突な「振り向いちゃいけないよ」がありました。理由の不要なルールなんです。

 千と千尋には、他にもたくさんのルールがありました。ハクやリン、カマジイ辺りはいろいろと千尋に教えてくれていました。千尋が両親と帰るためにも、ルールに従う必要がありましたし、こればかりはユバーバでもどうにもなりませんでした。ユバーバは「こんな誓いを立てるんじゃなかった」と言ってましたから、ユバーバが誓いを立てる先、上位の存在がいることも窺えます。
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食事①:{netabare}
 次に重要そうなのは食べ物に関するルールでしょうか。「あっちの世界」の食べ物を食べると「あっちの世界」の住人になってしまいます。ギリシャ神話ならザクロの実ですね。

 千尋が食事をするシーンは全部で3回あります。ハクからもらった赤い何かと、ハクからもらったおにぎりと、リンから分けられた大きな饅頭のようなものです。千尋は「あっちの世界」の住人になってしまったのか、という仔細を述べる前に、引用元のギリシャ神話を確認しておきます。
 
 ギリシャ神話でザクロの実を食べたのはペルセポネという女神様です。彼女は冥界に連れ去られてしまいました。そこで、ハーデスに差し出されたザクロの実の中身12粒のうち、4粒を食べてしまうんですね。そのせいで1年(12ヶ月)のうちの4ヶ月を冥界で過ごさなければならなくなってしまいました。残りの8ヶ月は「こっちの世界」に帰って来れていますけどね。

 ちなみに、これに激怒したのがペルセポネのお母さんであるデメテル。豊穣の女神様なんですけど、ペルセポネのいない4カ月の間は地上に実りをもたらすのを止めました。これが冬の起源。ペルセポネが帰ってくると春が始まるわけですから、ペルセポネは春の女神様です。冥王ハーデスの妻なのに春の女神様。私にはすごく違和感があるのですが、やはり神話においては「あっちの世界」は近いもののようです。
{/netabare}

食事②:{netabare}
 千尋は「あっちの世界」の食べ物を食べて、「あっちの世界」の住人になってしまったのでしょうか。帰って来るのはペルセポネと同様に問題なさそうですけどね。では、千尋が食べた3つの食べ物を確認してみます。

 まずは、ハクからもらった赤い何か。これがいきなりの大問題です。
 この赤い何かが何であるのかは明らかにされていませんが、おそらくザクロの実の中身を暗示したものだと思います。気になる方は作中の赤い何かとザクロの実の中身を比べて、その類似性を確認してみるといいかもしれません。すごく良く似ています。ハクは、千尋が消えかけているときにこれを食べさせています。千尋が消えてしまわないように、つまり、「あっちの世界」に馴染むために食べさせていますから、千尋は「あっちの世界」の食べ物を口にしてしまったのです。

 神話を前提にするなら、ザクロの実の中身を1粒食べた千尋は、毎年1ヶ月は「あっちの世界」ツアーに行かなければならなくなってしまいます。さすがにこれは大問題ですから、何かしらこれを解決する方法が採られていたはずです。
 おそらく、「12粒のうちの1粒」ではなく、「ただの1粒」だったから問題なかったのではないかと思われます。ここが神話と違うところですし、これなら毎年ではなく、1回だけ「あっちの世界」に1ヶ月間滞在すれば問題なし、という結論でも許されそうですね。
 千尋がどのくらいの期間「あっちの世界」に居たかは明らかにされていませんが、作中の月の満ち欠け(※)が一巡してそうなので、少なくとも1ヶ月はいたようです。もちろん「こっちの世界」の時間は別問題。

(※)千と千尋の月の描写
 月は作中で3回出てきます。①オクサレ様が帰る時の満月、②沼の底駅の上限の月、③ハクに乗って帰る時の大きめの上限の月。②から③は満月に向かっています。①のもう少し前から物語が始まるので、満月手前から満月を経由して満月手前までが滞在期間。これで1ヶ月ですね。

 次に、ハクから貰ったおにぎり。
 おにぎりは、事情を知っているハクが「まじないをかけた」ものだと言っています。「あっちの世界」の住人にならないためのまじないでしょうから、おそらく問題ないのでしょう。赤い何かにもまじないがかけられていたと考えたくもなるのですが、その可能性はないでしょうね。千尋が消えてしまいますから。

 最後に、リンから貰った大きな饅頭のようなもの。
 リンは事情をある程度は知っているものの、まじないの類は使えそうにないので際どい感じがあります。ただ、千尋は直前に苦団子を口に含んでいました。苦団子の効果は吐き出させるというものでしたから、実質的には食べていなかったといったところでしょう。こちらも問題はなさそうです。

 お父さんとお母さんの食事が原因でもありますし、千尋の食事のシーンにはかなり気を使っていたのが窺えます。
{/netabare}

死んだ??:{netabare}
 では、千尋は死んでいたのかについて。
 「あっちの世界」が描かれると、条件反射のように「死んだ!」と考えたくなってしまうのですが、もちろん死んでいません。以上で述べてきたように、日本っぽさのあふれる千と千尋の世界は、ギリシャ神話が大きく影響しているのが分かると思います。どちらも神様がたくさんいますから、その関連性の高さに目を付けたのかもしれません。で、千尋の生死もこれらの影響を受けていると見ていいはずです。

 オルフェウスは、生きたまま冥府に辿りつき、生きたまま帰ってきます。千尋も生きたまま行って、生きたまま帰ってきた。これで良いんだと思います。死の世界を描くことと、実際に死ぬことは、やっぱり違うんです。
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エンディング:{netabare}
 千尋が無事に生きていたことが分かったところで、この物語のトンネルを抜けた後について言及しておきます。

 オルフェウスは「振り返ってはいけない」と言われたのに振り返ってしまった。禁忌を犯した彼は、無事に「こっちの世界」に帰って来れたものの、妻を連れて帰ることは出来ませんでした。禁忌を犯すと何かを失ってしまうのです。

 千尋は成長できたのか、というと、残念ながら出来ませんでした。正確に言うのなら、「あっちの世界」では成長できたものの、「こっちの世界」への影響はなかったんです。行きと帰りの両方で描かれるお母さんにすがる様とお母さんの同じセリフは、千尋が成長できなかったことを描いていていました。
 ですが、千尋は無事に禁忌を犯すことなく、帰ってくることが出来ました。つまり、オルフェウスと違って何かを得ることが出来たのです。それが最後に光るゼニーバからもらった髪留め。

 ゼニーバは「一度あったことは忘れないものさ、思い出せないだけで」と言っていました。これはハクの名前を思い出せることを述べたものですが、それだけではなく、この千と千尋の世界全体に係る言葉、テーマを象徴する言葉だったんだと思います。千尋にも思い出せなくとも忘れない何かが残ったのでしょうね。
 子供は忘れてしまうかもしれないけど、思い出作りは大切だよってメッセージですかね。
{/netabare}

おまけ:{netabare}
 おまけその①。ハクに対して「八つ裂き」という言葉がぶつけられます。これもギリシャ神話がらみだと思います。オルフェウスの末路が八つ裂きですから。
 とはいえ、ハクの末路が八つ裂きだとは思いませんけどね。件のセリフは、覚悟を問うたものであるというのが理由の一つ。もう一つの理由は、千と千尋がオルフェウスのifストーリーだからです。千尋が神話を覆したのと同様に、ハクも覆す側だったという方がしっくり来ます。そもそもオルフェウス役は千尋ですしね。

 おまけその②。今度は風俗がらみの話。
 千尋の腹痛が描かれていますよね。これは生理を象徴したものだと思います。千尋は腹痛の後に、オクサレ様のお世話をしています。床掃除をしていた見習いの千尋が、腹痛を契機として一人前になったということです。
 「宮崎駿監督は、性を隠し過ぎる!」なんて指摘もありますよね。まぁ、おっしゃる通りで(笑)
{/netabare}

 神話の引用が多かったし、外観にしか触れなかったため、文章量の割には薄っぺらな内容になってしまいましたね。千と千尋のレビューでは全く違う内容を書こうと思っていたんですが、以前トトロのレビューで書いた「死を描くことと実際に死ぬことは違う」ってことの具体化で使ってしまった、というオチです。ご勘弁を。

投稿 : 2016/01/17
閲覧 : 835
サンキュー:

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千と千尋の神隠しのストーリー・あらすじ

10歳の少女、荻野千尋(おぎの ちひろ)はごく普通の女の子。夏のある日、両親と千尋は引越し先の町に向かう途中で森の中に迷い込み、そこで奇妙なトンネルを見つける。嫌な予感がした千尋は両親に「帰ろう」と縋るが、両親は好奇心からトンネルの中へと足を進めてしまう。仕方なく後を追いかける千尋。

出口の先に広がっていたのは、広大な草原の丘だった。地平線の向こうには冷たい青空が広がり、地面には古い家が埋まっていて瓦屋根が並んでいる。先へ進むと、誰もいないひっそりとした町があり、そこには食欲をそそる匂いが漂っていた。匂いをたどった両親は店を見つけ、断りもなしに勝手にそこに並ぶ見たこともない料理を食べ始めてしまう。それらの料理は神々の食物であったために両親は呪いを掛けられ、豚になってしまう。一人残された千尋はこの世界で出会った謎の少年ハクの助けで、両親を助けようと決心する。(アニメ映画『千と千尋の神隠し』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2001年7月20日
制作会社
スタジオジブリ
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%83%E3%81%A8%E5%8D%83%E5%B0%8B%E3%81%AE%E7%A5%9E%...
主題歌
≪ED≫木村弓『いつも何度でも』

声優・キャラクター

柊瑠美、入野自由、夏木マリ、内藤剛志、沢口靖子、上條恒彦、小野武彦、我修院達也、はやし・こば、神木隆之介、菅原文太、玉井夕海、大泉洋

スタッフ

原作:宮崎駿、 監督:宮崎駿、脚本:宮崎駿、製作総指揮:徳間康快、音楽:久石譲、作画監督:安藤雅司、美術監督:武重洋二、プロデューサー:鈴木敏夫、色彩設計:保田道世

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