kuroko85 さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
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GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊の感想・評価はどうでしたか?
kuroko85 さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
(´◉◞౪◟◉`) さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
JJunuJJ さんの感想・評価
4.3
物語 : 5.0
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
1995年公開の作品。
まだ、インターネットが一般的に普及していなかった時代に作成されたとは思えない世界観。
その後、色々なSF映画に影響を与えた名作。
珍しく、原作を先に読んだことがあったけど、雰囲気は全く別物!
TVシリーズ(SAC)とも別物で、パラレルワールド的な?扱いなのかな?
好きな作品です。
1061000you さんの感想・評価
3.5
物語 : 4.0
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
私は〈攻殻機動隊シリーズ〉を見る順番を間違えたために、初見では あまり楽しめませんでした。orz
私の二の舞になる人が減るように〈攻殻機動隊シリーズ〉を見始める前の超基本的な予備知識をまとめました。
原作は士郎正宗の漫画『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』(1991年発売)
①GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊(アニメ映画)
②攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX(テレビアニメ)
③イノセンス -INNOCENCE(アニメ映画)
④攻殻機動隊S.A.C. 2nd GIG(テレビアニメ)
⑤攻殻機動隊S.A.C. Solid State Society(OVA)
⑥GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊2.0(アニメ映画)
⑦攻殻機動隊S.A.C. SOLID STATE SOCIETY 3D(アニメ映画)
※①-⑦は製作年の順番
①③⑥は 押井守 監督作品。
原作を基に制作されており、③は原作を下地にしたオリジナル展開をしている。
①⇒③でストーリーがつながっている。⑥は③のリメイク版。
②④⑤⑦は 神山健治 監督作品。
キャラクターの外見や基本設定は①と原作を取り混ぜ、物語の舞台設定は①や原作とは違うパラレルワールドとなっている。
各シリーズ毎に主題が有りながら、それのみで展開される訳ではなく 各キャラクターの過去や性格に触れられた1話完結の事件が織り交ぜられている。
②⇒④⇒⑤でストーリーがつながっている。⑦は⑤のリメイク版。
これらをふまえて、見る順番を決める時は
“監督別”かつ“製作順”(①⇒③と②⇒④⇒⑤)に見ることが シリーズを楽しむための最低限の条件だと思います。
さらに、どちらの監督作品を先に見るかは 理解力や好みによると思います。
個人的には、押井監督の作品は神山監督のものより小難しいので 前半で挫折する可能性がある分、神山監督作品を先に見る方が無難かと思います。
神山監督の作品は①を取り入れた部分があるとは前述しましたが、見ていなくてもそれ程問題は無いかと思います。
(もし、神山監督作品を先に見て 解りづらい部分や知らない言葉・設定があったとしても、多分 それは①でも説明されていません)
ちなみに、私は全く予備知識が無かったので⑤→③→②→④→①の順で見ました。
偶然とは言え、超楽しめない順番で見てしまったと思います。
HG anime さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
MuraBustan さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
OZ さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
退会済のユーザー さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
深みのあるアニメじゃなイカ?構成力も重厚なSFでゲソ♪不死身の草薙素子は最強でゲソ☆こんな未来がいつか来るのか怖いじゃなイカ?
退会済のユーザー さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
1995年劇場公開作品
西暦2029年。他人の電脳をゴーストハックして人形のように操る国際手配中の凄腕ハッカー、通称「人形使い」が入国したとの情報を受け、公安9課は捜査を開始する
押井監督の攻殻機動隊です
個人的には神山監督のTV版の方が好みだけど、押井監督の攻殻機動隊もサイバーパンク的な雰囲気が漂い独自の良い味が出てると思います
バトーさん演じるは大塚明夫さん
はじめの一歩のブライアン・ホークやパトレイバーの五味丘巡査もやってます
りんのす さんの感想・評価
4.5
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
正直、攻殻は私の文章力では伝えられない傑作なのでいつも評価するのを躊躇ってしまうのですが、軽く触れます。(物語には触れません)
とにかくラストの戦闘シーンが圧巻。
セル画というとAKIRAの凄さが際立っているが(年代はAKIRAの方が前だし)私はGISの戦闘シーンも屈指の出来だと思っている。
戦闘シーンに加え私が特に好きなのははじめの、多分「マトリックス」がオマージュ?(丸パクリ?)している制作関係者の名前が出る映像部分とラスト、{netabare}子供素子が田中さんの声に戻りバトーと別れるシーン。{/netabare}
こちらの素子を見てしまうとTV版(神山監督版)素子は女性らしさが結構あったんだなという印象を受ける。それほど素子の強さがより鮮明に描かれているように思う。
光学迷彩の設定もただ見えなくなるのではなく、よりリアルに考えられている。
2.0と初代どちらも鑑賞したが、個人的には初代の方が好み。
確かに映像や音声が綺麗にはなっているのだがところどころ変更しているせいか、映像に違和感が出てしまうから。
また、2.0では人形遣いの声優が男性から女性に代わっているのだが、それはどちらも楽しめるところだと思う。
攻殻の初映像化作品として最高のものだと思う。
roro-k さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
teji さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
てけ さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
押井守監督によるの攻殻機動隊シリーズ劇場版第1作。
劇場版は、テレビ版の「攻殻機動隊 Stand Alone Complex(http://www.anikore.jp/anime/475/)」のパラレルワールドという設定です。
世界観がよく似ているのでどちらから入っても大丈夫です。
しかし、テレビ版から見たほうがとっつきやすくていいと思います。
GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊 → http://www.anikore.jp/anime/1798/
↓
イノセンス -INNOCENCE → http://www.anikore.jp/anime/1864/
人間の脳が電脳化され、ネットワークで接続されるようになった時代。
人形使いと呼ばれるスゴ腕のハッカーが、次々と電脳をハッキング。
それを追う公安9課(攻殻機動隊)の物語。
ガッチガチのシリアスなストーリーです。
テレビのシリーズとは異なり、タチコマという癒やし要素が存在していません。
もともとの硬派なアニメがさらに硬くなりました。
目立つ特徴は独特な間。
多くの時間がBGMと動画だけで占められています。
映像と音楽で表現される「行間」です。
しかし、いったんしゃべり出すと嵐のようなテーマ展開。
キーワードは、
・全と個の境界
・生命の定義
・現実と夢の境界
といったところです。
見るだけでくらくらしますね。
でも、そんな哲学を上手に表現するのが、このアニメの持ち味です。
みなさんは、「世界5分前仮説」ってご存じですか?
文字通り、この世界は5分前に生まれたという話です。
「世界は5分前に、5分前の状態で作られた」
別に30秒でも1時間でもいいです。
要するに、「記憶」は本当にあったできごとなのか、それとも植え付けられたものなのか。
それは証明できないという理論です。
このアニメでも似たようなことを表現しています。
自分という個が昔から確かに存在し、今も存在している。
それを証明する手立てはあるのか?
また、これからも個を存続させることはできるのか?
それに対していろんなアプローチをしているのが本作。
テーマは「アイデンティティ」。
カギとなるのが先ほどのキーワードです。
何やら難しいことを書きましたが、簡単に言えば、
{netabare}
素子(もとこ)「機械化しすぎてワケがわからなくなったけど、自分って本当に人間として生まれてここにいるの?」
人形使い「記憶があるんだから自分は人間と変わりがない。でも、自分をコピーで増殖しても進化がない」
機械に近い人間と、人間に近い機械。
さーて、そんな2者が合体したら答えは出るのかしら?
{/netabare}
ということです。
なかなか面白いテーマだと思います。
2度、3度と見ると、テーマにつながる新しい発見があります。
余韻が残り、いろいろ考えをめぐらせてみたくなる、そんな作品でした。
コンス さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
古臭さを感じないアニメの一つ。
益体も無い事を書くが商業を意識しているときの押井監督の作品は良質だ。
ときおり作るオ○ニー作品の粗雑さは正直きつい。
監督はいわゆる「狭間の世代」だからなのだろうか、お兄さん・お姉さん達が狂乱した全共闘時代に対する憧れがあるのだろう。
それはさておき当作品は近くて遠い未来のお話。
監督の中に過去から現在、そして未来まで続く観念のようなものが背骨として存在するため、硬派な作りであるが破綻していない。
アニメオタクを自認される方々には是非一度視聴をお願いしたい。
koji6 さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
ずいぶん前の作品ですが、戦車との戦闘シーンなどは今見てもすごいなぁと思うし、
SFなのに現実感がある描写が多くて、引き込まれてしまったのを覚えています。
もはや陰鬱な雰囲気が持ち味とも思えるこの作品ですが、
観た後にいろいろ考えていると「ああ、確かになぁ」なんて思えたり、
作者はすごく深い思考ができる人なのかなと思います。
超パソコン依存人間の私ですが、PC・ネットなしの環境で暮らすことになったら
今の自分を保つことは難しいのでは?と、そんなことなどなどを考えさせられる作品です。
そんなわけで、15年以上前の名作として近未来物好きの人や
難しいものも大丈夫というような人には特におすすめできる作品だと思います。
tib さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
公開された当時にみて、SACスタートの時に見てという感じで、各シリーズが始まるたびに見直してました。
公開当初に見た時は、完全に意味不明でした。そして、やたらとリアルな作画で、良い意味で気持ち悪いなぁと・・・
他のシリーズよりは、サイボーグ的な感じを全面に押し出してる(声のトーンとか?)んじゃないかなーって思います。
それにしても、全シリーズ通して少佐かっこいい(笑)
ヌンサ さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
何回見ても全く飽きません。見れば見るほど新しい発見があります。
気軽に見ることのできる作品ではありませんが、ハマる人は大いにハマると思います。
yoh123 さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
色調、雰囲気、音楽、テーマともに、静謐且つ沈滞な調で抑えつつ、戦後の雑然とした混沌とサイバーパンクが恐ろしく自然に絡んでる
最早古典の部類だが、クラシックと言うコトバがこれほど似合う作品も無い
因みに公開はWindows95が世に出る前後であり、インターネットやPCはもとより、ケータイすら一般的でなかった時代だった
げば さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
この作品は決して悪いわけではないが、初見ではまず何がいいたいのかよくわからない。
海外で評価を受けた名作ではあるが、その評価されたポイントはこの5つの項目にはない、「緻密な世界観」だろう。
今は当たり前のようにネットが普及しているが、当時は黎明期にようやくとさしかかる頃だったと思う。
そんな時代に既に、ネットの進化⇒電脳化という未来図を描いているのはすごい発想力だ。
それを緻密に描いているのが最大の魅力だと思う。
で、そういう予備知識を入れずにストーリーのみを観てしまうと…
ん?何したいの?ということになってしまう…
タイトルにも書いたが、見てない人はまずはSACを見てから。
多分、SACは面白いと感じるだろう。
そう思ったらこれを観ることをおすすめする。
退会済のユーザー さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
たっくん。 さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:----
h02dvvd さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
【萌え】☆☆☆☆☆ 【シリアス】★★★★★
【ヒューマンドラマ】☆☆☆☆☆ 【アカデミック】★★★★★
【ギャグ】☆☆☆☆☆ 【演出】★★★★☆
前評判を読む限りでは「難しい」という印象を受け、観るのを少々ためらっていた押井版攻殻。しかしその心配は杞憂でした。素直に楽しめなおかつ深い作品です。
攻殻機動隊の世界が何の説明もなしに展開されるのでシリーズ初見はつらいでしょう。ひとまずSACから見始めることをオススメします。で、SACを好きになったならこの作品にGO!
神山攻殻が情報ネットワーク・義体が社会にいかなる影響を与えうるかという社会学っぽいことをやってるのに対して、押井攻殻は「人とロボットってだいたい一緒じゃね?ゴーストなんて幻想じゃね?」という身体論っぽい話題を扱ってます。(身体論も社会学の範疇だけど、押井さんの場合は社会が全く入り込んでこないというか、全て個人レベルで話が進んでいる印象。)監督によって攻殻の世界から切り取る要素が変わってくるのも面白いところで、その点ARISEの黄瀬さんはどの辺をぶち抜いてくるのか楽しみ。
AKIRA さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
攻殻ARISEを友人と見に行こうと話していく中でそういえばこのシリーズってまったく手をつけていなかったので視聴。
上映開始が一番古かったのでこちらから見始めることに。
とりあえず前知識がまったく無かったので電脳とか物語の背景がわからなく一時停止してwikiとにらめっこ(笑)
概要が掴めてきて盛り上がってきたところで終了。映画だからこのくらいでいいかもしれませんね。どちらかというとアニメーションよりな作品と感じました。結構昔の作品でしたがそこまで作画は気にならず。
ので今は攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEXを視聴中。イノセンスをどのあたりで見るか迷い中
sawako さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
映画マトリックスなど様々な映像クリエイターに影響を与え、現在も世界で注目され続けている点では、日本アニメの革命的作品
最初見たのは中学とかだったが、とにかく意味不明だった。
退会済のユーザー さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
個人的に大好きな作品です。
攻殻シリーズは全て視聴しましたが、
TVシリーズはそこまで楽しめたとは言えませんでした。
確かにTVシリーズは面白かったです。
ですが少しエンタメ性を突き詰め過ぎてこの映画独特の世界観がそちらに継承されていたとは思えないのです。
先ず、続編のイノセンスはアクションも比較的多くこちらよりも見やすいかと思います。
正直な話、好き嫌いが分かれる作品ではないかと思います。
なのでTVシリーズが好きな方には詰まらないと感じてしまうこともあるのかもしれません。
まあそんなことは置いておきましょう。
今こうして存在している現在。
自分が自分である不思議。
そんなことを掘り下げたのがこの作品と僕は感じています。
エヴァンゲリオンが「個」と「他」の関わりを表現したものだとしたら
この攻殻機動隊は「私は誰」という深い、泥沼にはまる様な問に対する葛藤や困惑を非常に良く表していると思います。
この攻殻機動隊の様な「個」の思考範囲が電脳という技術によって拡張された世界だからこそ強調される自我の危うさはよくよく考えてみると今現代に生きている我々にも当てはまることがあります。
そもそも本当に何も変わらないものとはあるのでしょうか。
「私は私!」と主張するのは簡単です。
ですがそれを証明することは非常に難しいものです。
後天的に「自分」というものに貼られる「属性」や「関係」のラベルを剥せば何もないことに気付くはずです。
タイトル通り、肉体という殻(Shell)の中に存在するとする魂(Ghost)とは何でしょうか。
メタ的なことばかり羅列しましたが
非常に楽しめる作品だと私は感じます。
ただアクションを期待する方には物足りないと感じるかもしれません。
古い作品ですし作画の劣化を指摘する声もありますが、そこまで気にすることもないと僕は思います。
長くなりましたが「自分って何?」という問いを持ったことのある方にはお勧めしたい作品です。
しゅんこう さんの感想・評価
4.5
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
Tuna560 さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
士郎正宗の原作漫画のアニメ化作品。
押井守監督の代表作であり、世界を驚かせた作品でもあります。
アニメ好きなら、一度は通らざる終えない作品ですね。
”サイバーパンク”と呼ばれるジャンルに含まれる作品で、電脳化・義体化(アンドロイド化)するのが一般的になった近未来を舞台に、以上犯罪やサイバー犯罪の対策を行う「公安9課」の物語です。
(あらすじ)
他人の電脳をゴーストハックして人形のように操る国際手配中の凄腕ハッカー、通称「人形使い」が入国したとの情報を受け、公安9課は捜査を開始するが、人形使い本人の正体はつかむことが出来ない。
そんな中、政府御用達である義体メーカー「メガテク・ボディ社」の製造ラインが突如稼動し、女性型の義体を一体作りだした。義体はひとりでに動き出して逃走するが、交通事故に遭い公安9課に運び込まれる。調べてみると、生身の脳が入っていないはずの義体の補助電脳にはゴーストのようなものが宿っていた。(wikipedia参照)
”サイバー犯罪追跡”の側面と同時に草薙素子の”義体化故の葛藤”が描かれており、ストーリーは非常に難解な物となっています。それ故に1回の視聴だけだと展開に置いてけぼりになってしまうことが多いと思われます…。設定やストーリーが難解すぎるという点で、敷居が高い様に思われがちですが、作品視聴前にある程度用語や設定の予備知識を持っておけば問題ないと思われます。
作画に関しては細部まで細かく書き込まれ、非常に美麗です。個人的な好みなのですが、押井監督の陰影の使い方がとても好きです。暗がりに光が差し込まれる描写がとても綺麗なんですよね。
また、本作はハリウッドにも多大な影響を与え、ウォシャウスキー兄弟の『マトリックス』は本作を元に作られたと言われています。
さて、ストーリーが難解なこの作品ですが、ここで少し哲学的な解釈を展開したいと思います。
テーマは「人間と機械の境界線」についてです。
{netabare}本作で描かれている素子の葛藤とは、「自分は本当に人間なのか、それを証明する物がない」という物です。脳と脊髄の一部以外を電脳化・義体化を施した素子の身体は、言うならばほとんどアンドロイドも同然。”自分が人間なのか、または機械なのか”ということが非常に曖昧な状態に陥っています。それを証明する物は”ゴースト”と呼ばれる「心・魂」の類いの概念で、残念ながらそれを実感または知覚する事は出来ないのです。
この”心と身体”については、哲学的な観点でとらえると”心身問題”と重なる部分が非常に多い。
この”心身問題”には大きく分けて2つの視点があります。
1.”二元論”=心と身体はそれぞれ存在し、それらの相互作用によって人間の行動は為される(心≠身体)
2.”一元論”=心と身体が存在論的に異なるものだという主張を認めない(心=身体)
本作において、心(ゴースト)と身体(電脳・義体)は別の存在として描かれているため、”二元論”的な観点で考えていきたいと思います。
・”二元論”とは
フランスの哲学者ルイ・デカルトによって「心と身体それぞれが実体として区別される」という”実体二元論”が提唱されています。これは「心と身体の本質はそれぞれ異なり、相互に影響し合う」という考え方です。つまり、心と身体はそれぞれ存在し、それらの相互作用によって人間の行動は為されるという物です。しかし、この実体二元論には「性質の異なる心と身体がどう作用し合っているのか」という事が解明されず、その後の哲学において重要となりました。(イギリスの哲学者ギルバート・ライルはこれを”機械の中の幽霊(GHOST IN THE MACHINE)”と批判しており、これは本作の題名『GHOST IN THE SHELL』の元ネタに思われるます。)
では、その批判の内容とは何か?
簡単に言えば、”心と身体”の相互作用(因果性)は単一ではないということ。それらの因果性には、機械的(行動)なものと心的(感情・知覚)なものと二つがあるからです。つまり、心的状態(心)はある行動を引き起こす傾向に過ぎず、心的状態に因果的関係を認めてはならないということですね。この先は”一元論”の話になってきますので、この辺りにしておきましょうか…。
・素子の葛藤
さて、本題に戻りましょうか。素子の本当の葛藤とはなんだったのでしょうか?
私の考えでは、上記の批判内容が非常に重要に思います。
身体のほとんどを電脳化・義体化した素子にとって、一番の懸念要因は自身の”ゴースト”の存在です。魂は身体と結びつくという二元論的観点からすると、機械の身体に果たして魂は宿るのかということですね。
自身の行動によって”機械的因果性(身体を動かす事)”は実感できても、認識や知覚などの”心的因果性”は実感出来ない。このため、自身がプログラムによって構築された人格である可能性を否定出来ないわけです。このことから、素子は自身の”心的因果性”を模索し、知覚しようと試みます。
その事が露になっている有名なセリフがあります。
「そう囁くのよ…私のゴーストが。」
この”ゴーストの囁き(直感)”こそが魂の存在を自身で実感出来る物であり、自身が”人間”である拠り所となっています。つまり、”心的因果性”への固執ですね。
これは、自身が”人ならざる物”という事を知覚してこその葛藤だと言えるでしょう。その点でも、やはり”人間と機械の境界線”が曖昧になった事が元の発端だとも言えます。
・曖昧になった”人間と機械の境界線”
人間と機械というのは本来は別の存在で、相容れない物だと私は思います。
心臓ペースメーカーを例にとって考えてみましょうか。これは不整脈疾患や心不全治療の為に体内に埋め込むのが通常ですが、”体の一部”とは言えません。如何に生きる上で必要な物であって一心同体であっても、ペースメーカーを自身の意識で作動させる事が出来ないからです。
しかし、本作の世界では自身の意識によって自由に操作・動作出来る”義体”が存在します。果してこの場合の義体は、”自身の一部”なのか?こう聞かれると、非常に曖昧に感じますよね。
しかし、これが曖昧になってしまう理由というのは、ただ単に身体に機械を組み込む事だけが理由ではないと思います。と言いますのも、もともと人間の身体が曖昧な部分が多分にあるからです。
例えば、”伸び縮みする身体”という現象があります。
これは、熟練したドライバーの車幅感覚や経験と実績によって生まれた職人技の様な、所謂”名人技”に見られる現象のことをいいます。人間の身体(主に感覚)は、個人の能力や意識の在り方によって拡張・収縮されるという物です。
いくら形がハッキリとした物であっても、曖昧な物と掛け合わせると、最終的には曖昧な物しか生まれないという事でしょうか。”科学技術が発達したとしても、人体に手を加えてはならない”という警告に近いもの感じました。
人間と機械の境界線が曖昧になって、もう一つ曖昧になったことがあるのですが…この事は続編の『INNOCENCE』に通じる内容になりますので、そちらのレビューにて記述したいと思います。(続く) {/netabare}
(2/10:改稿)
退会済のユーザー さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
人々が脳をネットワークに接続した未来を描いた世界
そこで起こる犯罪と、これを取り締まる警察組織
記憶すら改竄される可能性のある世界で、人々は個を保つことが出来るのか?
この物語の中で人形使いとの戦いの中、主人公はある重大な選択をするのですが、これは社会に囚われ、個を保つことの重大性を忘れ、自らの道を探すことをしなくなった人々への暗喩となっています。
そう、世界は広大なのです。
GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊のレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。
あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら。
GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊のレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら
こちらのフォーム よりお問い合わせください。
他人の電脳をゴーストハックして人形のように操る国際手配中の凄腕ハッカー、通称「人形使い」が入国したとの情報を受け、公安9課は捜査を開始するが、人形使い本人の正体はつかむことが出来ない。そんな中、政府御用達である義体メーカー「メガテク・ボディ社」の製造ラインが突如稼動し、女性型の義体を一体作りだした。義体はひとりでに動き出して逃走するが、交通事故に遭い公安9課に運び込まれる。調べてみると、生身の脳が入っていないはずの義体の補助電脳にはゴーストのようなものが宿っていた。(アニメ映画『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』のwikipedia・公式サイト等参照)
田中敦子、大塚明夫、山寺宏一、仲野裕、大木民夫、玄田哲章、生木政壽、家弓家正
原作:士郎正宗(講談社刊『ヤングマガジンKCDX』)、 監督:押井守、製作:宮原照夫/渡辺繁/ANDY FRAIN、プロデューサー:水尾芳正/松本健/KEN IYADOMI/石川光久、絵コンテ:押井守、脚本:伊藤和典、演出:西久保利彦、キャラクターデザイン・作画監督:沖浦啓之、作画監督:黄瀬和哉、メカニックデザイン:河森正治/竹内敦志、銃器デザイン:磯光雄、美術設定:渡部隆、美術:小倉宏昌、色彩設定:遊佐久美子、撮影:白井久男、編集:掛須秀一、音楽:川井憲次、音響:若林和弘
ジャンル:アニメ映画
放送時期:2004年3月6日
草薙素子(少佐)がいなくなって3年後の2032年。 少女型の愛玩用アンドロイド(ガイノイド)「ロクス・ソルスType2052 “ハダリ(HADALY)”」が原因不明の暴走をおこし、所有者を惨殺するという事件が発生した。被害者の中に政治家や元公安関係者がいたことから公安9 課で捜査を担当することになり...
ジャンル:アニメ映画
放送時期:2008年7月12日
時代は21世紀、第三次核大戦と第四次非核大戦を経て、世界秩序は大きく変化し、科学技術は飛躍的に高度化した。その中でマイクロマシン技術(作中ではマイクロマシニングと表記されている)を使用して脳の神経ネットに素子(デバイス)を直接接続する電脳化技術や、義手・義足にロボット技術を付加...
ジャンル:OVA
放送時期:2006年9月1日
「個別の11人事件」後、草薙素子が公安9課を去って2年経った2034年。草薙が失踪したことにより組織の変革を余儀なくされた9課は、課員を大幅に増やし、捜査活動やその方針にも変化が見られる。そんな中、シアク共和国残党の特殊工作員によるテロ計画が判明。実質的リーダーとなったトグサ率いる9課...
ジャンル:アニメ映画
放送時期:2013年6月22日
『公安9課』が最優先ラインの攻性部隊とはなり得ていない、A.D.2027。公安捜査の権謀術数に限界を覚える荒巻の前に現れたひとりの女─ 陸軍『501機関』所属・草薙素子三佐。 最高度のフィジカルと電脳戦スキルを備える一方、向こうみずで世慣れぬ未熟さをあわせ持つ草薙は、荒巻と不即不離の関係をた...
ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:2002年秋アニメ
西暦2030年…あらゆるネットが眼根を巡らせ、光や電子となった意思をある一方向に向かわせたとしても「孤人」が複合体としての「個」になるほどには情報化されていない時代…。 情報ネットワーク化が加速度的に進展し、犯罪が複雑化の一途を遂げる社会的混乱の中、事前に犯罪の芽を探し出し、これを...
ジャンル:Webアニメ
放送時期:2020年4月1日
2045年。全ての国家を震撼させる経済災害「全世界同時デフォルト」の発生と、AIの爆発的な進化により、世界は計画的且つ持続可能な戦争“サスティナブル・ウォー"へと突入した。だが人々が、AIによる人類滅亡への危機を日常レベルで実感できるまでには衰退の進んでいない近未来――。内戦・紛争を渡り...
ジャンル:アニメ映画
放送時期:2015年6月20日
2029年3月、総理大臣暗殺事件という戦後最大の事件が発生した。 被害者の中には草薙素子のかつての上司、501機関のクルツもいた。バトーやトグサたち寄せ集めメンバーと捜査を開始する草薙。 「お前たちは私のパーツだ。パフォーマンスを発揮出来ないヤツはパージする」と言い放つ草薙に、「俺た...
ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:2015年春アニメ
企業のネットが星を被い、電子や光が駆け巡っても国家や民族が消えてなくなる程、情報化されてない近未来――西暦2027年。高度化した電脳犯罪を前に、"攻性"の特殊部隊設立を望む内務省公安9課・荒巻大輔の前に現れる、陸軍501機関所属・草薙素子三佐。生まれる以前に全身を義体化されたサイボーグで...
ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:2004年冬アニメ
「笑い男事件」が解決して半年…労働力不足を補うため国外から招かれた約300万人の招慰難民。日に日に存在感を増す招慰難民と、国家の孤立を謳うインディビジュアリストたちの対立は深まり、テロが頻発するようになった。その状況の中で「個別の11人」を名乗るテロリストがテロと自決を決行する。 ...
ジャンル:アニメ映画
放送時期:2013年11月30日
自らが育った501機関から独立を果たし軍内部での自由を得た草薙素子。しかし自立を後押しした荒巻の薦めにも関わらず自身の部隊の結成を先送りしていた。そのさなか、何者かによるロジコマへのハッキングが発生。調査のためにロジコマを移送する草薙は武装集団に襲撃される。そこには、「眠らない眼...
ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:1995年秋アニメ
西暦2015年。15年前に起こった大災害・セカンドインパクトで総人口の半数近くを失った人類は、使徒と呼ばれる新たな脅威にさらされていた。国連直属の非公開組織である特務機関NERV(ネルフ)は、汎用人型決戦兵器 人造人間エヴァンゲリオン (EVA) を極秘に開発し、予測されていた使徒の襲...
ジャンル:アニメ映画
放送時期:1995年11月18日
他人の電脳をゴーストハックして人形のように操る国際手配中の凄腕ハッカー、通称「人形使い」が入国したとの情報を受け、公安9課は捜査を開始するが、人形使い本人の正体はつかむことが出来ない。そんな中、政府御用達である義体メーカー「メガテク・ボディ社」の製造ラインが突如稼動し、女性型の...
ジャンル:アニメ映画
放送時期:1995年10月7日
2040年、人類の移民惑星エデンにあるニューエドワース基地では、統合宇宙軍の次期主力可変戦闘機の採用コンペティション「スーパー・ノヴァ計画」が行われていた。競合メーカー2社のテストパイロットは、かつて親友同士であったイサム・ダイソンとガルド・ゴア・ボーマン。幼馴染の二人は、7年前の...
ジャンル:OVA
放送時期:1995年12月18日
その衝撃的な内容で巷に物議を醸したかわぐちかいじ原作の人気劇画を、『ボトムズ』の高橋良輔監督がアニメ化。 日本初の原子力潜水艦が、処女航海の当日に突如姿を消した。それを奪取したのは、かつて海自で潜水艦艦長を務めロシア原潜との衝突で死亡していたはずの、青年士官・海江田四郎。海江田...
ジャンル:OVA
放送時期:1995年10月21日
実業之日本社のティーン向け雑誌「My Birthday」に寄せられた読者の恐怖体験集の単行本「わたしの学校の幽霊」「音楽室に霊がいる」を原作に制作されたオムニバス型式の怪談OVA。そのタイトル通り、学校を題材としている点が特徴。本作は第1話「忘れたノート」をはじめとする各話約15分の全6話を制...
ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:1995年秋アニメ
詳細不明
ジャンル:TVアニメ動画
放送時期:1995年秋アニメ
聖(セント)ポーリア学院に通う羽丘芽美は、マジシャンを父に持つ中学2年生の少女。しかし夜になると自らが住む聖華市に出没する怪盗セイント・テールになって巧妙な詐欺や窃盗で巻き上げられた金品を盗み、本来の持ち主に返す。学院礼拝堂の見習いシスターにして情報アシスト役のパートナーの親友...
ジャンル:OVA
放送時期:1995年12月18日
TV未放映話「オンステージ」、「どっちが好きなの?」、の2編を収録。DVD版はテレビシリーズ第13巻に「最強女の艦隊」を含め収録された。
ジャンル:OVA
放送時期:1995年11月1日
愛銃Cz75で戦う賞金稼ぎのラリー・ビンセント、ボム・フリークスのミニー・メイたちを描いた同名の園田健一原作コミックのOVA作品。ストーリーはオリジナルで、運び屋ビーンのコンビを組みやっかいなトラブルに立ち向かい、原作の硝煙臭いストーリーをそのままにシカゴを舞台にガンアクションが展開...
ジャンル:OVA
放送時期:1995年12月8日
人気コミック『ギャラリーフェイク』の細野不二彦と、『デスノート』のマッドハウスが手掛けたアクションホラーのアニメーション作品。人間を妖怪に変えてしまう病原体・デモンウイルスが巻き起こす事件を解決する越ケ谷と駒田。二人はデモンウイルスをコントロールすることができるという特異体質...