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「紅の豚(アニメ映画)」

総合得点
86.6
感想・評価
1215
棚に入れた
8074
ランキング
192
★★★★☆ 4.0 (1215)
物語
4.1
作画
4.1
声優
3.9
音楽
4.0
キャラ
4.1

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紅の豚の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

栞織 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

まさに「くれないの豚」という内容

これは私は映画館で見なかったんですよ。「魔女宅」から「耳すま」までは映画館で見ていないんです。このあたりの作品は、こう言うのも何ですが、ジブリ映画でも低調だったと思います。その中で一番話の作りが雑かもしれないと思うのが本作です。

作画はいいと思います。航空機をこれだけうまく飛んでいるように見せる技術は、ジブリはやはりピカイチです。しかしそれだけなんですよね。メカファンだけが喜ぶ作品というのがロボットアニメにはある分野なんですが、本作はそれに当たります。中年男性が喜ぶ映画とか、監督さんは言っておられたようですが、その眼の肥えた中年男性も喜ぶかどうかと思います。ラブロマンスがまったく話の上で進展しないからです。これは二人の女性に思われる「両手に花」がよくないという意味ではありません。要するに物語が存在しない状態なんです。ポルコに昔一緒に飛行機に乗った戦友たちがいた、それを見守っている女たちがいた、それだけの話なんですよ。こんなの年寄りが回想するだけのもので、10分も話せばお釣りがくるというようなものであります。

それでですね、このお題にした「くれないの豚」というのは、確かこの当時こんなタイトルのギャグマンガがあったように記憶しているのですが、まさにこれが掛詞ではなく本作の本質なんですね。海賊のような空賊たちがいる。お宝を狙って出撃したら幼稚園児たちの乗る飛行船だった。ここで観客たちは残らずルパンカリ城の「ゴート札だな、捨てっちまおう」の後の展開を期待する。しかしポルコが「そういうのはな、人間たちでやんな」と言ってこの映画は終わりなんです。お宝は最後まで出ない。なんだそれ、って言っちゃいけない。加藤登紀子さんも参加している、かつて赤旗に集った人々の思い出に捧げられているんです。作画はいいだけに、本当に空疎な映画だったと思います。

投稿 : 2022/03/20
閲覧 : 229
サンキュー:

3

lostmemory さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

傑作。内容は他の人に任せて豆知識詰め合わせ

ジブリ作品で一番好きなのは風の谷のナウシカだが2番目は本作。
良い意味で宮崎駿らしくない作品に仕上がっている。とにかく
大人向き。子供にはこの作品の本当に良さがさっぱり分からない
だろう。レシプロ機の良さをここまで引き出せるのは後にも先にも
宮崎駿しかいない。空中戦の描き方はもはや芸術的だ。

まあこの辺は他の人も十分感想を書いているのでここからは
知っておくとより楽しめて見れる豆知識でもどうぞ。
・ポルコ(マルコ)はこの作品の時点で36歳。意外と若い。
・フィオ役の岡村明美は本作がデビュー作。現在はワンピースの
 ナミ役で有名。
・ライバルのカーチスは大塚明夫だが、この頃はまだデビュー
 して4年も経っておらず新人の域を出ていなかった。
一方ポルコ役の故・森山周一郎は既に声の役を35年以上やって
 いたベテランだったので、大塚明夫は相当プレッシャーが
 あったと思う
・元々は30分程度の作品で飛行機の中でのみ上映される作品の
 予定だった
・ポルコの愛機はサボイアS.21試作戦闘飛行艇。この飛行艇自体
 は架空のものだがサボイアというのは実際大戦時戦闘機を
 イタリアで製造していた実在した企業である。なおフィオが
 改装した後のはS.21F。これはプラモデル化される際に
 宮崎駿自身がS.21Fという型番を付けた。
・カーチスが乗っている機体の方がポルコのより最高速度が速い。
 それもそのはずでカーチスの機体はオリジナルではなく実在した
 レース優勝機であるカーチス R3C-2を改造したという設定に
 なっているからだ。つまりカーチスとは本作では人物の名前だが
 史実ではこの機体を作った企業の名前なのだ。なおフェラーリン
 が乗っていた機体も実在したレース機である。なお他にも
 イタリア空軍の飛行艇、ポルコの回想で出てくる飛行艇も全て
 実在したものである。さらに登場した武器類も全部実在する
 もので架空のものは出てこないのが特徴。
・ピッコロのおやじの声は落語家で当時は桂三枝。現在の桂文枝。
 カーチスと対戦してる時にフィオと一緒に戦闘を見ながら色々
 解説を入れるマンマユート・ボス役は俳優の上條恒彦。
 なおマンマユートとはママ助けて。という意味。



 

投稿 : 2022/01/20
閲覧 : 208
サンキュー:

4

ちあき さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

A pig who doesn’t fly is just an ordinary pig.

「時には昔の話を」の歌も作品とマッチしていて、想像を膨らましてくれます。
良い作品だと思います。

投稿 : 2021/10/25
閲覧 : 513
サンキュー:

7

ネタバレ

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

飛べない豚

ポルコ・ロッソの言う「飛べない豚はただの豚だ。」と言うセリフは、「アニメを描かない俺(宮崎駿)はただの人間だ。」とも読みとれるセリフである。

当人にもソックリな容姿で現れ、資本主義に浸かりながら、それを否定した生活をしている。。。という、なんとも日本のコミュニスト(共産主義者)らしい設定であり、団塊の世代特有の二ヒリズムを醸しながら空を滑空するのである。

フィオやジーナに人間的なリアリティは一切ないが、それでも大空を翔る男のロマンは一見の価値があります。

投稿 : 2021/10/11
閲覧 : 421
サンキュー:

17

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 2.5 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

イメージビデオ?

 日本人がイタリア映画のマネをして、カッコつけているような感じが、恥ずかしくなります。恋愛の感性が、今の日本人とは違い過ぎて、ジーナの愛情に感情移入ができません。セリフが上滑りしている気がしてなりません。
 犯罪組織とのなれ合いがどうも、すっきりと消化できません。爽やかな男たち、というには、少しダークサイド過ぎる気がします。ファシズムと戦うのはいいですが、子供はさらっちゃ駄目でしょう。

 イメージビデオを1時間30分見せられている気がします。物語に起伏もないし。
 1度目見たときは結構面白かったと思った記憶があるのですが、2度目みたら、なんじゃこりゃあだったので、見るタイミングで感想が変わるのかもしれませんが。

 アニメに関しては宮崎駿の描く西洋の街の風景って、なんとなく借り物というか文化を消化しきれていないような、絵ハガキを切り取ったような感じで、魅力を感じません。トトロや風立ちぬ、千と千尋などと比べれば明らかです。

 ポルコロッソが環礁のような島に住んでいるシーンと、死んだ飛行機乗りたちが上空を川のように飛んでいるシーンは良かったです。多分、街ではないからでしょう。

 呪いは最後フィオのキスで解けたということだと思います。つまりフィオとくっついて、ジーナは賭けには負けた?最後の表情とセリフからジーナは利用されるだけ利用されているという感じでもあります。まあ、あってるか間違ってるかわかりませんが。
(追記;正解はジーナと結婚したらしいですね。でも、そうするとジーナは利用されるだけの女ですから、豚は人間になって、フィオとイチャイチャしてる?)

 浅い見方しかできていないかもしれませんが、深く見ようという興味がもてない映画でした。

投稿 : 2021/08/04
閲覧 : 232
サンキュー:

1

ネタバレ

fuzzy さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

時には昔の話を

子供の頃、青年期は
何が面白いんだろう?
と思った作品

おじさんになって
味のある作品だなぁと好きになりました

ポルコの女性には無駄かと思われる?ようなこだわり
修理工場での女性達の活躍
端役で出てきた子供の無邪気さ
加藤登紀子さんが声優のジーナの可憐さ
そして登紀子さんの歌うエンディングの詩の素晴らしさ

一度観て自分には価値がわからない。。
っと思っても
時を経て色んな経験をして観たら
価値がわかった
そんな事を
体現した作品でした

この頃の作画が好きだなぁ

つまらないなぁと思っても
中年以降にもう一度観て観てほしい
だと思った作品でした

投稿 : 2021/06/06
閲覧 : 197
サンキュー:

1

ネタバレ

れるびい さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

時代

先日、主人公ポルコ・ロッソ役の森山 周一郎さんが
亡くなられたというニュースを見ました。
それがきっかけで久々に視聴してみました。
書きたくなったのでレビューを書いてみます。

紅の豚は個人的にジブリでも一番か二番に好きな作品。
小学生の頃はじめて観た時はそれほど好きではなかったのですが、
大人になってから観て、とても影響を受けた作品です。

舞台は第一次世界大戦中のイタリア、アドリア海。
そこで暮らす飛行機乗りたちの物語。
この物語の何に惹かれるのか、最初はよくわかっていませんでした。

現代の方が遥かに文明や科学も発達しているし、個人的に今の時代は嫌いではありませんが、
文明が発展途上で戦争中である作中の時代の方がなぜか自由もロマンも感じます。

飛行機乗りたちはお金や名誉や恋人などのために戦います。
軍隊、空賊、賞金稼ぎなど、所属や戦う理由はそれぞれだけど、
明確な敵や味方という事ではなく、大きな括りで見ると
みんなその時代を必死で生きてきた仲間です。

この作品を見終わった時いつも、
良いやつも悪いやつも最後はどの道老いて死んでしまうんだから、
今できる事を先送りにしたり、出し惜しみしてる暇ないよな、と感じます。

エンディング曲、加藤登紀子さんの「時には昔の話を」は最高です。
先日、ポルコ役の森山さんの訃報をうけて、ジーナ役の加藤登紀子さんが
ご自身のYoutubeチャンネルで「時には昔の話を」を弾き語っている動画を拝見して、
とても感動したとともに、すごい時代だなと思いました。

有名でも無名でも、世界中に向けて無料で映像や音楽を発信できる
それを無料で視聴できてしまう、とんでもない時代です。

そんな歴史上最も恵まれた環境を活かすも無為にするも自分次第。
自分が死ぬ時に、楽しかったと言える時代にしたいものです。

投稿 : 2021/03/11
閲覧 : 238
サンキュー:

10

ネタバレ

Progress さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

紅の豚 レビュー

一言では言えないストーリー。飛行機乗りの賞金稼ぎで豚のポルコ・ロッソを主人公とした、空戦ロマンとノスタルジー、自由で芯のある大人達の生きざまを描いた作品。

いつも見ている作品よりも、テーマを決めづらいと感じました。恐らく鈴木プロデューサーが決めたであろうキャッチコピー「カッコイイとは、こういうことさ。」という言葉に従って、カッコイイ大人という視点で書くのでもいいのですが、それはそれでつまらないし、テーマなしで書こうと思います。


まず、ストーリーのあらすじを引用させてもらいます。
こちらはamazonの作品紹介。というかストーリー紹介(旧版)
<ストーリー>
イタリア・アドリア海で飛行艇に熱中する、4人の少年とひとりの少女がいた。彼らはともに大空をめざした。やがて少年たちは戦火の中に、ひとりは青い海に、もうひとりは荒野の果てに、それぞれ手の届かないはるか彼方へと消えていった。そして残されたのは少女と、ひとりの少年。その少年も自らに魔法をかけて、人間であることをやめた・・・。

最新版のストーリー紹介はこちら。
<ストーリー>
1920年代末のアドリア海は、ファシズムの足音と新たな戦争の予感におびえていた。それは決して「古き良き時代」などではなかった。食い詰めた飛行機乗り達は空賊となって暴れまわり、彼らを相手に賞金稼ぎたちは功を競った。その中に、賞金稼ぎとして最も名を上げていた一匹の豚、ポルコ・ロッソ(紅の豚)がいた。イタリア空軍のエース・パイロットだった彼は、自らに魔法をかけて豚の姿になってしまったのだ。ポルコをとりまく女性たち、手に汗握る空賊との戦い、アメリカからやってきた宿命のライバル、そして全編を彩る空を飛ぶロマン。誇りと金と女のために、命を賭けた戦いが今幕を開ける。

私の持っているDVDはおそらく最新版で、上記amazonの作品紹介とは微妙に違うのですが、amazonのストーリー紹介はおそらくDVDの裏表紙の作品紹介を改変したものだろうと、ところどころのフレーズから伝わってきます。

旧版のストーリー紹介は、前日譚のような文章になっています。4人の少年と少女というお話を過去において、この映画の時間において過去の時間に思いをはせるノスタルジーな作品にもなっています。

しかし、昔の私のように、ポルコがなぜ豚になってしまったのか?などという疑問に囚われる魅力を旧版のストーリー紹介には秘められています。最新版のような、「全編を彩る空を飛ぶロマン」「命を掛けた戦い」などといった煽り文句を持ったほうが、何を楽しめばいいのかを、この文章を書いた人の視点を介することによって、多数にわかりやすくかみ砕かれた文章も悪くはないと思っています。


さて、どうでもいいストーリー紹介文章の紹介はこれくらいにして、内容に入っていきましょうか。

まずは登場人物たちの生き様について考えていこうと思います。紅の豚、ポルコ・ロッソは、空賊相手に賞金稼ぎをする凄腕の飛行機乗り。性格は、表面上はスケベで、頑固者で、豚。
どうでもいいですが、周囲がどうやったらポルコが豚じゃなくなるのか、という事を考えていますが、ラストシーンでカーチスが「お前その顔」という言葉を聞いてすぐ顔を隠したあたり、ポルコの本当の顔を見たと思われるシーンからも、ポルコは豚から戻る方法を知っているのではないでしょうか。
それと、作品紹介にもある通り、自ら豚になる魔法をかけてしまったなどというネタバレを食らっており、ポルコにとって豚になる選択と、豚をやめる選択、それはやろうと思えばいつでもできるという問題なのかもしれません。
フィオがキスしたからポルコは本当の顔を取り戻したという説を聞いたことがありますが、ポルコなぜ豚変身論なぜ人間に戻る論は魅力的なテーマかもしれませんが、よしておこうかなと思います。
ただ、豚であることが彼の生き様に直結する話であり、彼が豚でなくなった時、彼がどんな生き方をするのかは、私はそこまで推測して書く勇気はありません。

話をポルコの作品中の生き様に戻しましょう。彼のビジネスに対する姿勢を見ると、義があるか、金になるかなど、正義感とシビアさを持ち合わせています。フィオに対しては、エンジニアとして接するシーンもありつつも、一人の人間に昔話を語ってしまう一面や、異性としてキスされて赤面してしまうような照れ屋な部分ももっています。


ポルコはジーナに手を出さないのは、何故でしょう。
彼は、初めて少年の時にアドリアヌ号にジーナを乗せた際に、後ろに乗っていたジーナに好意を持っていたことが描写されています。
ジーナ自身も、次にポルコが昼間にここに来たら、思いを告げようと思うと言っています。作品の時間中ではおそらく相思相愛なのです。
しかし、なぜジーナはほかの男と3回結婚しているのか、そこを描かないのが、やはり人物の深みになっています。女性の心が移り行く物であり、そんなエゴの上に成り立つポルコとの恋愛、そこに、純粋とは別の深さのある恋愛物としての印象があるのだと思います。
そして、ポルコがジーナに少年時代からずっと手を出さない理由は何でしょう。、ジーナの婚約相手の一人目は4人の少年の中の一人であり、3人目の飛行機乗りともポルコは知り合いでした。
ポルコは好きな人が婚約して失ってを繰り返すのをずっと見てきました。友人が婚約相手だったこともあり、失ったばかりのジーナにすぐに求愛するような失礼な男でもないし、彼の照れ屋という要素も、ジーナに告白できなかった大きな理由なのかもしれません。

さて、ポルコ論は、まだまだ見返せばもっといろいろ出てくるかもしれませんが、この辺で。

ジーナについて、先ほど、ポルコとかかわることで見えてくるジーナという人物は話しましたが、もう少し。
彼女はアドリア海の飛行機乗りの間では有名な美人で歌姫であり、多くの男たちが惚れていました。
ジーナ自身は、3回も結婚をしており、それが彼女の深みにつながっています。4人の少年の中から、1回目の結婚相手がいて、ポルコは選ばれなかった。その後2回の結婚をして、3回目の結婚相手の行方が分かった後、ポルコに思いを伝えたいと、ポルコに恋をしていることがわかります。一途という純粋とは真逆に非常に恋が多く、ポルコへの恋心も、いつから抱いていたのかという疑問も沸く、魅力的な人物です。
ポルコに対して思いを伝えようと機を待ちつつも、ポルコが夜にしかやってこないことを理由に、思いを伝えないジーナ。言葉を介さないコミュニケーションがそこにはあり、ポルコがジーナを思いやっている事、ジーナが昼に来ないポルコにやきもきしつつも、ポルコが心の準備ができるまで待ち続ける、その関係性に謎の魅力を感じてしまうのです。

ジーナとポルコの関係との対比がポルコとフィオの関係です。
フィオは、自分の思う事をかなりストレートに打ち明けるタイプです。
悩んでいたと思う事や、ポルコが好きだという事も。お互いに思いやって未だに好きと言えていないジーナとポルコの関係とはまるで逆なのです。お互いの気持ちを思いやる、成熟した大人の恋愛を描くのと同時に、ストレートに感情をぶつけるフィオの恋愛を描くことで、二つの恋愛のコントラストが素晴らしく、大人でも子供にもモテちゃうポルコのカッコよさを描いているんだと思います。豚なのにというギャップも込めて。
ここで、なぜ豚に変身論ではなく、何故主人公が豚なんですか論に繋がってくるのかなと思います。
中年太りであったりとか、イケメンではなかったりとか、コンプレックスを人は何かしら抱えています。ですが、生き様によってこんなにカッコイイんだぜ、ポルコは豚でもカッコイイだろと、コンプレックスの象徴かつ、やはり生き様を強調して描くための、豚なのかもしれません。

まとめます。全編において空戦シーンの気持ちよさがあり、大人達のノスタルジーをもちつつ、フィオという存在によって青春を取り戻す男を描いた、大人の男に消えかけた空へのロマンと、ポルコのような生き様への憧れを望ませる作品でした。

投稿 : 2020/12/22
閲覧 : 428
サンキュー:

36

ASKA さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ジブリの名作。飛行機乗りの豚の物語。

1992年公開の原作・脚本・監督宮崎駿のジブリ長編アニメ映画です。
とある理由で豚になってしまった飛行機乗りポルコロッソが賞金稼ぎをしながら暮らしている様をイタリアの周辺を舞台にいろんな空賊やライバルの飛行機乗り、ホテルのマダムジーナなどの登場人物を中心に人間関係を描いた作品。
ポルコがとにかくかっこよく、飛行機の飛ぶシーンもとても見ごたえがあった作品でした。
音楽は久石譲さんで、今作も素敵なBGMでサントラが欲しくなる曲たちです。

投稿 : 2020/10/11
閲覧 : 274
サンキュー:

18

tag さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

人生、最後に観るとしたら、これかもしれない。

傑作と思う作品は数知れず、人生に影響を与えたという作品もいくつか、子供に観せたいと思う作品もそこそこ、奥さんと観たい作品は・・・(笑)、では、人生の最後に観たいと思う作品は、たぶん「紅の豚」かな、と。

ええ、まだ死ぬ気は毛頭ないのです。が、その頃、たぶん、結構な爺になっているだろうし、耳も、目もそこそこ劣化しているだろう。たぶん、1クール、2クール観るのは難しい、となると映画かぁ、かと。

宮崎駿は、カリオストロで洗礼を受けた後、ナウシカ、ラピュタ、魔女の宅急便と、傑作を続け、でも、個人的には、彼のネタ切れを感じていました。同時にプレッシャーもあるのではと勘ぐっていました。そんな中、ちょっと耄碌した熟年以上に達した宮崎駿が、「もういいや、俺の作りたいモノを作る!」と言って作ったのが本作。しかも、最初は短編のつもり、でも興が乗って、そこその尺まで伸びました。でも長編よりちょっと短め。

この作品は、アニメーションという表現技法をとことん使っています。飛ぶ、走る、機械が動く、実写ではありえないカット、顔芸等。兎に角、良く動く。まさにアニメーター冥利に尽きる。これほど「動く」というアニメーションならでは表現を使い切った作品はあまりしりません。そういう意味で、「観たら瞬時に分かる面白さ」が満載。スリルあり、サスペンスあり、笑いあり、涙あり、切なさあり、恋あり、そう、「C'est la vie(セ・ラヴィ!=これが人生さ!)」という感じ。

今も携帯の中に入っていて、海外出張の時などに、機内エンタがダメダメだと、観たりしています。何度も見たんだけど、やはり良いものは良い。その長さも、動きと、ストーリーで引っ張る分かりやすさも、おじさんには最適だ。

晩年に入った宮崎駿は、妙に、左傾化したり(元々そういう人だけど)、変に環境や、平等・差別に入り込んだりと。。。元来、彼は、純粋なエンタテイメント嗜好だった、兎に角、面白いものが作りたいと。そんな彼が、晩年、唯一のリミッター解除で製作した作品です。

何年か、前、下の息子(当時小4くらい)が友達とうちの家で、「紅の豚」を観て、笑い転げているのを見ました。自分は、「いや、それは今より、もうちょっと後のほうが。。。宮崎駿なら今見るべきモノがあるぞ。。」と言いかけて止めました。「まあ、いっか、何年か後にまた見直して観ろ、また違う感想を抱くはずだ」と心の中で、言っている自分がいました。

投稿 : 2020/05/24
閲覧 : 351
サンキュー:

18

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

小さい頃

小さい頃見たけど、内容が難しくてよく理解できなかった。ただ、今思い返せばいい作品だったなぁと思う。

投稿 : 2020/02/08
閲覧 : 149
ネタバレ

tomledoru さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ちょっとだけ,大人向けのジブリ作品かなあ

宮崎駿監督曰く,
「疲れた中年向けに描いた」作品と。

ラピュタ・ナウシカ・トトロ・宅急便とは
ターゲットも世界観も全く違う世界。

「カッコいいとはこういうことさ」
というキャッチフレーズもあります。

大人向けの作品である証拠に
声優陣で,森山周一郎・加藤登紀子を
採用したところからもうかがえます。

空を飛ぶ飛行機の作品は個人的に好きで
それらしい作品は楽しんで見ています。

「豚は尊敬されないけど、少なくともあんまり憎まれない」
と,宮崎監督は豚に設定した理由を言いますが

なぜ豚になったのか,作中でははっきり語られないんですよね。
諸説あって,いろいろな人が豚になった理由を
語っていますが,

第一次大戦中の戦いで,手練れの3機に
追い回されて逃げる途中で見た「夢」
にヒントがあるんではないでしょうか。

敵も味方も空の飛行機の墓場へ行くシーン

「お前はそうしてずっと飛んでいればいい」
と神様ではなく,自分で豚になるように
魔法を掛けたんだと思います。

豚ならば,煩わしい人間界の「悪」に
触れられずに済むからです。

「悪」とは,戦争や人殺し
煩わしいとは,世界恐慌の不景気と
次に来る第二次世界大戦の足音

「恋」も煩わしいことのうちに
入れているのかもしれません。

「飛ばない豚は,ただの豚さ」という
とおり,アメリカのカーチス(飛行機)と
戦闘を繰り広げるあたりは圧巻です。

ポルコも,フィヨのキスで元にもどり,

最後の「微々たる」カットで,赤い戦闘艇
が,ジーナの店の桟橋に昼間に止まっていることから
ジーナの賭けは勝ったということで
めでたしなのです。

投稿 : 2019/11/17
閲覧 : 256
サンキュー:

9

かきくけこさん さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

漢感 

ジブリ作品の中で異色。
従来の作風は夢を与える感じな中、男の人に問いかけてくる作品。
「男とは~」、「男なら~」みたいな昭和な漢感を大事にしている感じが伝わってきます。
自分が、ジブリで1番好きな作品です。
作中音楽、声優さんから絵のタッチに至るまで非の打ちどころのない仕上がり。
純情だけどナンパな豚の漢物語。

投稿 : 2019/11/10
閲覧 : 285
サンキュー:

4

ネタバレ

fuushin さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

中年ブタ野郎は、夢見るレディの賭けには負けない。

なんて看板を掲げられるくらい、ポルコは渋カッコいい。

滾るスピリッツと、惚れ惚れする腕前は、
フィオ嬢のためになら、フルスロットルで蒼天を突くのに、
ジーナの店では、宵闇の安穏にグラスを傾けるだけである。

彼が、下衆なブタ野郎を決め込み、
賞金稼ぎをしながら隠遁生活を送るのは、
ジーナが紡ぎえなかった孤愁へのエールであり、
愛憎さえも問答無用で断ち切る戦争へのレジスタンスなのだろう。



ポルコは、かつての友情に、誓いを固く立てている。
スゴ腕は、仲間との絆を切り裂く戦争には供しない。

ジーナの閉じた心を、抉ぐることになるからだ。
アドリア海の魅力に、今も虜になっているからだ。


彼は、強烈なナルシストで、
辛辣なニヒリストでもあり、
クールガイ気取りを足れりとする。

気取られちゃいけないのは、
希代のロマンチストであり、
無類のフェミニストであることだ。
 
そんな張りぼてを彼が被るのは、
祖国の振る舞いが、大空への憧れを台無しにしたからだ。

ジーナの歓びを、奪いとったからだ。
ジーナの幸せを、守れなかったからだ。

タマのやり取りの生々しさに、腐ってしまっているからだ。



ポルコのアイデンティティーは、祖国の英雄として創られている。
だからこそ、自分の痴れ台詞に、酔い痴れているフリをするのだ。

そんな道化を演じていなければ、
自分がしでかしてきたことに、半旗が掲げられないのだ。
そんな流儀を貫いていなければ、
戦争に加担した罪悪感に、真正面から向き合えないのだ。


誰も彼も、彼を酔わせることなどできっこない。
ジーナだって、そのことは十分に分かっている。

夜の帳のほんのひと時、喧騒から離れ、寡黙なエレジーに浸り込むのは、
綯交(ないま)ぜになったままの、愛と青春へのレクイエムの作法なのだ。

カーチスのちょっかいなぞ、酒のつまみにもならない、
甘っちょろいボクちゃん程度にしか思っていないのだ。




それがどうだ。フィオのヤツ。
まんまとカーチスの賭けに乗っちまって。
マンマユート団のやつらも踊りやがって。



誰にだって、夢と自由への真っ直ぐな若さがあったのさ。
ファシズムが、そいつをオトナの忠誠心に挿げ替えたのさ。

その顛末かい?
厚い友情も、仄かな恋心も、バラバラに引き裂いちまった。
  

飛行艇乗りなら、誰だって流した涙のわけを知っている。
だから、俺たちゃ国の勝ち負けなぞ知ったこっちゃない。

火の粉が身内にかかるのも、
火の海に故郷が燃え落ちるのも、
紅蓮の焔が全てを焼き尽くす世界を

空の上から、二度と生み出したくはないのさ。



下らない戦争は、乗り手を降らせる。
降った飛行機野郎の魂は、昇りつめてヒコーキ雲になる。

そこは、鎮魂の天国で
空を愛した漢どもの夢の行き着く果てさ。

そこは、静寂の地獄で
大地を汚した大罪をあがなうとわの檻さ。



だから、俺たち空賊や賞金稼ぎは、中空に茶番を演じてやってるのさ。

アドリアの空が大好きでしょうがなくて、
アドリアの海で遊びたくてしょうがなくて、

皆、心をガキのままにしてバカ野郎どもになったのさ。
皆、大人になれないバカ野郎どもに、夢を預けるのさ。

空賊ごっこの張りあいに、
精一杯の矜持の見せ合いに、

戦争の鬱屈した空気から逃れて、ひと息、気分を晴らすのさ。



俺たちは、青のカンバスに、白い航跡を引きながら、自由の息吹を謳歌するのさ。
自分の生きざまに、国境なんて無粋な境界を持ち込んで何になるっていうんだい。

ジーナの唄と、フィオの未来が、アドリア海の宝ってことなのさ。



賭けには何を賭ける?
漢の生きざまってやつさ。

勝ちの取り分は何かって?
好いたレディの微笑みさ。


・・・ああ、やっぱり漢は仕方のない生きものだなあ。


なら、
勇気は、フィオのために使おうか。
昔話を、ジーナの中庭で語ろうか。


紅の翼を、天上まで高く飛ばすなら、
そんな青臭い台詞がよく似合うってもんだろうよ。



飛ばねえ豚は、ただの豚だ。



長文を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

本作が、皆さまに愛されますように。

投稿 : 2019/08/22
閲覧 : 375
サンキュー:

21

ネタバレ

タツヤ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

自分的アニメ最高傑作

渋くてかっこいい豚さん
雰囲気からなにからもちろんストーリーも面白い
何回でも見れる

投稿 : 2019/07/28
閲覧 : 265
サンキュー:

3

ネタバレ

anime さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

豚の姿をした罪な2枚目

豚の姿をした飛行艇乗りの主人公は空賊相手の賞金稼ぎ。そんな彼があるとき空賊の用心棒としてやって来たアメリカ人カーチスとの戦いに挑むお話。

主人公の2枚目っぷりが見事。
この役を豚の姿で描こうというぶっ飛んだ発想は脱帽モノですね。
実写じゃこの味わいを表現するのはなかなか無理でしょう。

空中映像にも目を奪われました。空中戦もど迫力でしたが、何気にカーチスとの初戦前に主人公が一人空のドライブを楽しむシーンの映像も大好き。

あと独特の明るさもよかったです。第一次大戦後の独裁政権下という暗い世相の中、子供たちから老人まであらゆる世代の人たちが活き活きと暮らす雰囲気とか生活感が迫ってくる感じも魅力的でした。

細かいとこでは飲み食いするシーンが印象的。なんか普通のコップにワインを無造作に注いでガブガブ飲みたくなりました。

日本のアニメの中でのジブリの別格感をまざまざと見せつけられるよい例かと。
これは時を経ても色褪せることはないでしょうねー。

傑作だと思います。

投稿 : 2019/03/21
閲覧 : 305
サンキュー:

5

かずなみ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

何回見たかわからん

個人的にはジブリの最高傑作にして、男のロマンが詰まりまくった一作。

親曰く3歳くらいからずーっと見続けていたらしく、
多分1000回くらい見たのではないかと思う(笑)

大戦の合間のイタリア、
飛行艇乗りで賞金稼ぎをする腕利きのパイロット、ポルコ・ロッソはフツーに歩き、フツーに話し、フツーにタバコをフかす・・・豚だった。

昔金曜ロードショーの解説で「男の本当のカッコよさってのは、こういうのを言うと思うんですよ。」と語っていたが全くその通りだと思う。

キャラの一人一人の行動がイチイチカッコいい。
どいつもこいつも魅力的で本当にいい。


極め付けは空中戦。
今のCG全盛期に見ても全く見劣りしない物凄いドックファイトがバンバン入ってます。

宮崎駿監督はヒコーキマニアな事もあって、超マニアックな機体が出まくりで飛行機ファンにはたまらないはず。

あと、エンディングの「時には昔の話を」も名曲でこちらもオススメ。

何も言わず、ビールでも飲みながら観てみてくださいよ

投稿 : 2019/01/27
閲覧 : 344
サンキュー:

10

ネタバレ

ゼルミナ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

個人的ジブリベストアニメ

2014現在、という事になるけどw

戦闘飛行艇。
その後の歴史を振り返れば一過性の存在であった兵器にスポットをあてて、しかもそれが文句なしに美しく、カッコよく描かれているのには脱帽。
流体、とくに風とそれに乗るものの表現に関してはジブリはやはり別格だなぁと嘆息してまうのだ…まぁ、決まり文句ではあるが、それだけに言っておかないと座りが悪い気がしてのう。

個人的に別格として推す理由としてはその抒情的な展開の素晴らしさ。
そもそもポルコが「豚である」という事になんの理屈づけもなく進み、終わるあたりには「考えるな、感じろ」というエライ人の言葉を思い出す。

今でも機会があれば観てしまうのだけど、感想は初見の時から変わらず一つ。
「男ならこうありたい」

…まぁ、現実の自分は男らしさの欠片もない人間(オス)なんですがねww

投稿 : 2019/01/15
閲覧 : 384
サンキュー:

5

REI さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

かっこいい豚

皆さんご存知の通り日本、いや世界のアニメ界のなかで一番かっこいい豚が主役のアニメでございます。ストーリーはすごく有名なので今更書かないです。

なんといってもポルコのカッコ良さはやはり森山周一郎さんの声が大きく起因してると思います。渋くてとても良い声です。今は若手の女の子の声優がチヤホヤされすぎだと思うのですよね、まぁ商業的にしょうがないのだとは思うのですけど、男の声優さんもちゃんと育てていかないと、これは、あくまでも私の主観なんですけどね。

そして飛行艇がカッコ良い、普通の戦闘機ではなく飛行艇っていうところが良いですよね、飛行艇なので発進、発着は当然ながら水上になるので迫力満点になりますね

あとは大人の恋ですよね・・・

このアニメは大人の人に是非観て欲しいです

すべてのアニメに携わる人に感謝を!

投稿 : 2018/12/07
閲覧 : 465
サンキュー:

10

前田定満 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

かっこよすぎる豚(主人公)

ジブリの中でもかなり好きな作品です。
その理由はほぼ明るいシーンばっかりだからです。
暗いより明るい方がいいですよそりゃ!
あと僕は今まで観た映画の中で、こんなに豚をかっこいいと思ったことはありません。

映画の冒頭から宮崎駿監督の細かさが出ています。
最初に主人公ポルコに空賊に子どもをさらわれたと
連絡が入り飛び立つシーン。
普通なら知らせを聴いてすぐに飛び立つところを
きちんとエンジンをまわし飛び立たせている。
ヒーローでありながら皆と同じ人間であることを
自然と描ける宮崎監督はやはりすごいです。

この話では二人のヒロインが登場しますが、自分はフィオが好きです。
男勝りで強気だけれど、内心恐がっているというシーンにはキュンとしました。
声を当てているのはワンピースのナミ役の岡村明美さん。
この紅の豚がデビュー作なようです。

投稿 : 2018/11/06
閲覧 : 495
サンキュー:

9

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

「格好良い」の一言

<2018/11/2 初投稿>
日テレ金曜ロードショーでやってたので久しぶりに楽しみました♪

映画館で観たかったなぁ

というのが感想の一つ目。
初公開された頃はアニメ見る習慣なかったんでスルーしてたんですよね。
勿体無いことした。
(公開後からかなりの年数経ってからテレビで見たのが初見でした)


そして二つ目は
「格好いい」

舞台は第一次大戦後のイタリア・アドリア海

「いい女」
「元気で可愛らしい娘」
そして「格好いい豚」

メインの登場人物はこの三人。

この豚、とにかくカッコいいんですよー。

人間の顔という余分な装飾が無いから、
言葉一つ一つや立ち居振る舞い、心意気
そして男の痩せ我慢。
全てが渋くてハードボイルドな凄腕の飛行艇乗りです。
森山周一郎さんの声の魅力を100%引き出してる史上最もカッコいい豚。

「いい女」もただただ「いい女」です。
気怠げな雰囲気に
さりげない優しさと一途さ。
落ち着いた色気の中に、
いたずらっぽさも併せ持つ未亡人。
最強で無敵の「いい女」
ついでに有能。

「娘」は「元気できっぷが良くて可愛らしい」
明るく跳ねっ返りで奔放、無茶もするけど、
少女らしいあどけなさも。
腕の良い飛行艇技師なんですが、男を見る眼もありますね。まだ若いのに 笑。
つまり有能。
健康的な魅力に溢れた女の子です。

この三人、みんな「カッコ良い」
他の登場人物たちもみんな「粋」

そんな三人を中心に
アドリア海と突き抜けるような青空を飛行艇が駆け巡る。
そんな作品です。


そして、観る側が歳を経るほど、味わい深さが増していくように感じられる作品でもあります。

投稿 : 2018/11/03
閲覧 : 617
サンキュー:

43

ネタバレ

※アニをた獣医師 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

かっこいい男は姿で語る。

飛べない豚は…こと紅の豚。
この時代を感じさせる時代背景。

彼はどうして豚なのか?それも気になりますが、それよりも彼の生き方、女性などの人間関係、過去の話、そちらに興味がわいてしまうでしょう。

そして男性より女性が強いというのもみられます。
強いだけでなく可憐で美しく、切ない。

飛ぶとは。飛ぶことで何を求めるのか。そんなロマンもつまっていて、女性が惚れるのも納得です♪

ジブリはいいですね…

ポルコ(マルコ)がかっこいいのはなおのこと、ジブリは女性はかわいく美しいね。ジーナさんも綺麗だけど、フィオのおてんばさとかわいさがたまらない…

フィオがポルコの心を変える…
それがたまらなく尊いんですよね…

投稿 : 2018/11/02
閲覧 : 499
サンキュー:

10

ストックトン さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

タイトルなし

マルコ・パゴットがかなりカッコよかった。
「飛ばねぇ豚はただの豚だ」がなぜか
後世に残るような名台詞になってるのも
面白かった。

投稿 : 2018/04/13
閲覧 : 444
サンキュー:

2

ネタバレ

ヲリノコトリ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ジブリベスト10のためのレビュー

【あらすじ】
アドリア海で空賊狩りをする正義の豚、ポルコ。空賊に雇われた凄腕の飛行機乗り、カーチスとの戦いの末に彼が得るものとは……。

【成分表】
笑い☆☆☆☆☆ ゆる☆☆☆☆☆
恋愛★★☆☆☆ 感動★★★★☆
頭脳★★☆☆☆ 深い★★★★☆

【ジャンル】
ジブリ7作目(1992)、飛行機乗り、豚、シブい

【こういう人におすすめ】
意外と観たことないひとが多いジブリ作品。たぶん見たほうがいい。

【あにこれ評価(おおよそ)】
83.2点。良作。あにこれ点数順では第8位。

【個人的評価】
私的には2位だが、ジブリの主な派閥に私が紛れ込むとしたら「くれ豚派」。
『自分のお気に入り』『おすすめしたい作品』

【他なんか書きたかったこと】
 ルパンベスト10を作った流れでジブリベスト10とコナン映画ベスト10に挑戦中。一般人でも分かるアニメ映画シリーズのベスト10があれば、私自身を理解してもらいやすいかなあと。

 ジブリ作品に共通するテーマとして「水の表現」と「対立」と「内包」があるというのをどっかで聞いた気がします。まあ水なんて2時間分のお話作ったらどっかで絶対出てくるし、対立と内包なんて曖昧な言い方したらなにかしら無理やりこじつけることは可能だと思いますが、その辺を踏まえてみてみるといいかもしれません。

 ↓以下一言くらいの感想
{netabare}
 ジブリ黄金時代中盤の良作。世間では中堅どころの認識だが、一定数のジブリファンが1位に挙げる作品で、ジブリ作品に「笑い」を求めるとしたらこれ。ジブリ内の系譜としては「天空の城ラピュタ」→「紅の豚」→「風立ちぬ」で宮崎駿監督の「飛行機好き」の傾向が分かるが、この3作品のテーマは大きく異なり、それが逆に面白かったりする。

 「飛行機で並走しながら真横に銃を撃つと当たらない」という割とどうでもいいところが印象的で、私に物理学の面白さを教えてくれた最初の作品だったかもしれない(笑)
 
 慣性はあるけど空気抵抗で曲がるんだよね多分。まあとりあえず……そういうところを考える作品ではない(笑)
{/netabare}

投稿 : 2018/03/03
閲覧 : 394
サンキュー:

17

こっとん さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

かっこいい

ポルコがかっこいいですね。全編を通して時代の良さのよう雰囲気を感じられます。加藤登紀子さんの「時には昔の話を」がとても好きです。

投稿 : 2018/02/28
閲覧 : 327
サンキュー:

1

ネタバレ

ようす さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

大人でダンディな魅力とは、こういうことさ。

1992年公開のジブリ作品。
長編映画としては6作目に挙げられています。

原作・脚本・監督は宮崎駿。

100分ほどの作品です。


● ストーリー
豚の姿で飛空艇を操り、
空賊相手の賞金稼ぎをしているポルコ・ロッソ。

商売の邪魔をされることで彼を目の敵にしている空賊や、
イタリアの政権に非協力的なことから彼を捉えようと狙う空軍など、

彼を取り囲む様々な人たちとの日々を
イタリアのアドリア海を舞台にして描いた物語。


“空の戦い”も多く描かれている中で、
争いの無常さや悲しみが強調されていません。

むしろ、
空賊との争いのシーンで子どもたちが無邪気に笑っていたり、
のんきなBGMが流れていたりと、道楽的な要素の方が強いです。

これは、作中でポルコも言っていたように“戦争”ではないから、
というのが大きいと思います。


さらに、「とにかくポルコがかっこいい」というのが、
この作品では大きく印象に残る部分です。

見た目は豚です。体系もぽっちゃりです。
だけど、言動がいちいちかっこいいんだよなあ。

男のかっこよさというものは、
見た目だけで決まるものではないということが、
ポルコによって証明されました。笑


≪ ポルコの見た目は、なぜ豚? ≫

人間でもいいのでは…と、
序盤では思っていました。

しかし、物語が進むにつれ、
ポルコの姿が豚であるからこそ、

この作品に独特の味が生まれていることに気づきました。

もしもポルコの姿が人間だったら…。
この作品は、ただのヒューマンドラマ。

しかし“豚の姿”を取り入れることで、
どこかファンタジーな、ジブリ独自の世界観と見事に融合。

結果として、
彼をジブリの代表的なキャラとして位置付けることに成功したように思います。

他のキャラとの“差別化”。
彼は特別なキャラであることを、まずは視覚で印象づける。

豚の姿であってもかっこよくてモテる。
人間とは違うし、人間らしくもある。

いやもう、この作品を見て、
ポルコに惚れない人が果たしているのだろうかw

ちなみになぜ豚なのか、というと、
監督が公式で述べている理由の一つは、

『豚は尊敬されないけど、少なくともあんまり憎まれない。
 犬だと忠義を描かなければならないし、ネコは自分のことしか考えない。』

と感じたからだそうです。へえ~。


● キャラクター
この作品のキャッチコピーの一つでもある
「カッコイイとは、こういうことさ。」が指すのは、
きっと主人公・ポルコのことでしょう。

ポルコの他にもう一人、
大好きなキャラがいます。

それが、飛行艇製造会社「ピッコロ社」の経営者の孫娘・フィオです。

メインヒロインの一人であると思われるジーナよりも、
私はフィオの方が強く印象に残りました。

強気でばっさりはっきりな性格が大好きですw

ジブリ作品って女が強く描かれていますよね。

冒頭の子どもたちもみんな女の子だったけど、
空賊に手を焼かせるほどの自由奔放さがあったし、

飛行艇製造の女性たちもたくましかった。

弱くて守られて…じゃなくて、
男たちが手に負えなくて頭を抱えてしまうような女の強さと自由さ、
大好きです♪

ちなみに私がこの作品が大好きだと思った決定打は、
ラストの{netabare} フィオのキス {/netabare}です。

一瞬の出来事だったけど、
一瞬だから素敵!最高の演出!と、この作品が大好きになりました^^


● 音楽
大人向けジブリということで、
主題歌も挿入歌も大人ですよねー。

【 挿入歌「さくらんぼの実る頃」/ 加藤登紀子 】
【 主題歌「時には昔の話を」/ 加藤登紀子 】

加藤登紀子さんは、
作中でジーナを演じています。

ジブリの主題歌をヒロイン役を演じた役者が歌うのは、
これが初めての事だそうです。

これらの曲はこれまでにも聴いたことがありましたが、
この作品を見たことで、より好きになりました^^

やっぱりアニメの主題歌は、
その作品を見て初めて本当の良さがわかりますね~。


● まとめ
この作品、私はとっても好きです。

確かに子どもよりも、
大人向けのジブリ作品です。

ストーリーもよかったけれど、
キャラが自身の意志を自然と貫く姿が何よりも心地いい。

見てよかったです♪

投稿 : 2018/02/07
閲覧 : 570
サンキュー:

39

ネタバレ

筒井筒 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

飛べない豚はただの豚だ!

飛べない豚は、ただの豚だ。
という、チキンなバードボイルドではなく、正真正銘のハードボイルド。
渋いという言葉も、ハードボイルドも、死語化しつつあるけど、かっこいいの代名詞的な時代もあった。意外と、ロマンチストだからなぁ、そのような形容をされる方々は。どこかで、流れ旅でもしているのかな?

話は、空族との果し合いの物語。
ひょんなことで、飛行気乗りのメカニックになった女の取り合いという、情けない面もあるが、男にとっての人生とは。

とか、ちょっとかっこいい気分になれるし、笑えもする楽しいお話です。

投稿 : 2018/01/10
閲覧 : 466
サンキュー:

10

tinzei さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

最初ジブリだと知らなかった

初めて見た時、ジブリだと知らなかったけど、よくよく考えれば戦争の話なのに明確な死亡シーンを流さない当たり確かにジブリだわ。

ただジーナのおばさん臭さは異常。

投稿 : 2017/07/01
閲覧 : 357
サンキュー:

0

ネタバレ

狗が身 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

おおマルコよ、豚になるとは情けない。

主人公のマルコは豚の外見をしていてポルコ・ロッソと名乗っているけど、豚になった経緯は全く描かれていない。
観てて思ったんだけど、これって要は、とにかく人間以外の生き物であれば豚じゃなくてもよかったんだろうな~。豚にした方が色々面白そうだから、っていうぐらいの軽い考えからじゃないかな。

マルコって、本質は他のキャラクターが言ってるような格好の良い人間じゃないんだよね。
たぶん、戦争によって次々と仲間が死んでいってしまう現実とか、ファシストに傾いていく自国に嫌気が差して逃亡したんだろうし、良い奴はすぐに死んでしまうという持論から察するにマルコはそんな自分の弱さも分かっていて、だから自ら豚になったんじゃないかな。

豚には人間社会のルールは当てはまらない、というような言い訳で立場とか責任、人間関係といったしがらみをのらりくらりと交わしているけど、その割にはラジオで社会に対してアンテナを張っているし、豚になったといってもほとんど顔だけで、手も足も人間の頃のまま。世捨て人と言えるほど人間社会との繋がりは離れていない。
こういうところに、マルコというキャラクターの弱さが表れているよね。
何年もジーナのところに通い続けていてお互いに気が向いているってどこかで分かってるだろうに、一向に進展させることができていないんだもの。
極端な話、マルコという男は奥手で頑固な人間なんだ。そして豚という姿は自己嫌悪を隠す分厚い面の皮ということ。

そんないい歳した頑固で拗ねた男が奮い立つ理由と言えば、それはやっぱり、生気と希望に満ちた若者との交流による刺激となってくる訳で、ここでカーチスとフィオが重要になってくる。
マルコにとってヒロインは間違いなくジーナなんだけど、マルコに影響を与えるのは彼女ではなく、この2人なんだよな~。

この2人が、すごく良いキャラクターをしてるんだよね。
カーチスは若く、大統領になるという大きな夢をもつ野心家であり、女性への求愛も非常にストレートな行動派という、マルコとは対照的な人物。
フィオからのキスに頬を染め、カーチスからジーナの心意を聞かされて赤面するぐらい初心でシャイなマルコのことだ、カーチスぐらいの男でなければ、マルコを焚き付けることなんて出来なかっただろう。
フィオは自分の仕事に誇りを持っていて、無茶をしがちだけどそれは若さが持つ力だ。
彼女の姿はマルコにとって非常に眩しく、羨ましいものだったに違いない。


物語のオチでは結局、マルコがジーナの下に向かったのかは明確に描かれておらず、マルコが人間の姿に戻ったのかも不明瞭に終わった。(カーチスが最後に驚いていたけど、あの時点で体型までは戻ってなかったから、判断に困るところなんだよね)
でも多分、マルコはあの後も相変わらずジーナのところに通い続けて、もっと年月が経てからようやくあの離れに足を運ぶんだろうな~って僕は思ってる。
そういうの、なんか素敵だよね。

投稿 : 2017/05/10
閲覧 : 380
サンキュー:

21

ダビデ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイトルなし

何度もテレビで放送されてたので、観ました!
画もストーリーもキャラクターもジブリっぽいですよね。
その後の話を想像できる感じなところも、良いです。

エンディングの「時には昔の話を」も最高です!!

投稿 : 2017/05/01
閲覧 : 339
サンキュー:

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紅の豚のストーリー・あらすじ

舞台は、空中海賊が暴れまわっていた第一次世界大戦中のアドリア海。空中海賊退治で活躍していたのが、紅の豚ことポルコ・ロッソでした。イタリア空軍の英雄だった彼は、ある理由で豚になり、社会に背を向けるようになったのでした。あるとき、二人の女性ジーナとフィオを巻き込み、彼女たちが見守る中、ポルコを倒すためにアメリカから来たカーチスと決闘をすることになりました。・・・・・(アニメ映画『紅の豚』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
1992年7月18日
制作会社
スタジオジブリ
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B4%85%E3%81%AE%E8%B1%9A
主題歌
≪OP≫加藤登紀子『さくらんぼの実る頃』≪ED≫加藤登紀子『時には昔の話を』
挿入歌
J.B.Clement-A.Renard、Arr. M.Villard、Jack Lantier『LE TEMPS DES CERISES』

声優・キャラクター

森山周一郎、岡村明美、加藤登紀子、大塚明夫

スタッフ

原作:宮崎駿(月刊『モデルグラフィックス』連載)、 監督:宮崎駿、脚本:宮崎駿、プロデューサー:鈴木敏夫、作画監督:賀川愛/河口敏夫、美術監督:久村佳津、音楽監督:久石譲

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