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「ルパン三世 カリオストロの城(アニメ映画)」

総合得点
89.7
感想・評価
1256
棚に入れた
8157
ランキング
75
★★★★★ 4.2 (1256)
物語
4.3
作画
4.1
声優
4.2
音楽
4.0
キャラ
4.3

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ルパン三世 カリオストロの城の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

アニメアンチ2号 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.9
物語 : 1.5 作画 : 2.0 声優 : 2.0 音楽 : 2.5 キャラ : 1.5 状態:観終わった

ハート💛泥棒とロリコン伯爵の秘密

泥棒さんはカリオストロの姫君の大切なもの「💛」を盗んでいきましたが
実在したカリオストロ伯爵という存在を踏まえた上で『「💛」泥棒』という
行為の意味について改めて深堀りしてみたく思います。

ロリコン伯爵と姫君の婚姻の儀式をわざわざローマカトリック教会の大司教を招いてまでして
大々的に描いたことには当然の如く深い意味が込められていたと考えることができます。

{netabare}婚姻の儀式に際しロリコン伯爵は正装を身に纏うわけですが、この正装こそが
ある意味大正解の大当たりで、この作品の本質を見事に表していると言えましょう。

ロリコンとはロリータコンプレックスの略でありまして、少女趣味や少年趣味
みたいな意味合いがあります。

有名なところでは織田信長、空海、ジャニーズ先生などが少年マニアでありました。
海外ではこの手の類を「ペドフェリア」即ち「小児性愛」と呼びます。

海外の貴族だとか大富豪だとかハリウッドのセレブだとか、所謂上級国民的な
方々は漏れなく「ペドフェリア」であるなんていう噂もあります。

本作の「ゴート」のロリ伯爵も恐らくはこの「ペドフェリア」に該当する
のではないかという推測が成り立つわけであります。

ゴート札の「ゴート」とは「山羊」のことでありまして、
山羊と言えば【スケープゴート】に繋がるものであります。

山羊は「贖いの儀式」の【犠牲】として捧げられるものであり、
この際に2匹で一対の山羊が用意されまして、1匹を犠牲として屠り、
もう1匹にはその「角」に犠牲の山羊の血を塗りまして遠方へと追放します。

「追放の山羊」のことを【アザゼル】と呼びまして血に穢れた忌むべき存在
【サタン】に属すものとされ、もう1匹の方を天に召された「白い山羊」と
いうようにして「一対の山羊」は対照的な扱いを受けます。

「白い山羊」は「カリオストロの姫君」であり、
「黒い山羊」(または「血染めの山羊」)に相当する
【アザゼル】はロリコン伯爵であります。

ロリコン伯爵が公式な婚姻の儀式で「山羊の仮面」を身に着けるという変態
コスプレの醜態を惜しげもなく恥じらいもなく堂々と披露するわけですが、
この変態貴族様の趣味趣向の意味するところは「ヴェネツィア」発祥と言われる
【マスカレード】であると考えられます。

【マスカレード】の「ロリコン貴族様」でありますから、
変態性がかなり強調されているということになります。

【イニシエーション】においては当然「花嫁」も【マスカレード】を装着するのが
お約束でありますが、幸いにも囚われの姫君にあっては「それ」の描写がなかったのが
唯一の救いであった言えるのかもしれません。

儀式が行われた「礼拝堂」の地下には「ゴート札(偽札)」の工場がありまして、
そのような形で儀式の裏側に込められたとある思想性が暗示されるわけであります。

お金とは元々はコインでありましたが、紙幣もそれに準じており同じような
意味合いがありまして、例えば福沢諭吉の肖像画がプリントされているように
そもそもは神の権威を価値として表すものでありました。

福沢諭吉という人物のカリスマ性を利用して、なんとなく信用できるような
イメージを付け加え、1万円紙幣に価値を担保させようという魂胆がそこに
仕込まれるわけであります。

1万円札様、福沢諭吉様の価値を「信じる」ものには1万円分の価値が与えられ
福沢諭吉様の価値を「信じない」ものにはただのプリント付きの紙切れとなります。

今では不換紙幣となった只の紙切れに価値を与えている仕組みが
「信用創造」という【偶像崇拝】のシステムでございます。

缶ジュース1本が100円で買えなくなったのは、缶ジュースの付加価値が
上がったからではなく、「¥」の信用が落ちて「¥」の価値が下がったからであります。

「¥」に価値があると信じる人が多ければ多いほど缶ジュースの値段は下がりますが
「¥」に価値があると信じる人が少なく、$やゴールドやビットコインに
価値があると信じる人が多ければ多いほど、それらの価格は上がるわけであります。

「貨幣の神」とは【偶像崇拝】を示し【アイドル信仰】を意味するものであります。

そうしてまして本作のカリオストロ公女殿下とはまさにこの【アイドル】を表す存在であり
従いまして【偶像崇拝】のルーツとなる宗教思想の関係性から【神殿娼婦】即ち
【大淫婦バビロン】の化身であるという結論が導き出されます。

「天空の城ラピュタ」の「シータ+ムスコ大佐+パズー」の「三位一体の神」の関係性と
同じように本作でも「生贄の姫君+ロリコン伯爵+宙を舞う泥棒さん」で「三位一体の神」
を示しているということになります。

【大淫婦バビロン】をルーツとする「神殿娼婦」には儀式の「祭司」と「生贄」
という2つの意味合いがありますが、片割れの山羊を暗示する指輪の所有者であることから
彼女は天に召される「生贄」であることが確定するわけであります。

もう一方の片割れの山羊は血塗られた山羊=【アザゼル】でありますが、これを
ルーツとする神が【テンプル騎士団】の祭壇に祀られていたと言われておりまして
その名は【バホメット】と呼ばれる「サバトの黒山羊」であります。

この「黒い山羊」はそもそも【フェニキア人の神=鬼神バアル】に由来するもので
【ニムロデやオシリス】が失った男根「🍄」を補完した両性具有の神という特徴を持っています。

「🍄」が強調された【両性具有の神】故に【テンプル騎士団】は【ソドミー】=同性愛の罪
の疑惑がもたれており、【マスカレード】が変態祭りであるということの謂れでもあります。

【ボアズとヤキン】=「♂と♀」の原理が融合されるだけでなく両性具有の性質も組み込まれ
「♂」+「♀」+「♂♀」=「三位一体」のすべての要素が一つになった至高の存在を
想定するものでありますので、LGBTや近親相姦の関係性が【イニシエーション】
において示されるということになります。

「天空の城ラピュタ」のシータが【アシュタルト】の役を負っていたのと
同じようにカリオストロの姫君も神殿娼婦の役目を果たすのであります。

「進撃の巨人」の調査兵団における兵士には
「心臓を捧げよ!」ということが求められます。

これを【イニシエーション】として考えると「心臓」=「命」を
【ティターン】=【巨神】に捧げるという儀式を暗示していることになるかと思います。

「心臓=💛=命」と表すことができ、また「心=💛」という関係性から
「心=💛=命」というように考えられますので、
「💛」泥棒とは、命を盗んだり、命を横取りしたと解釈できるわけであります。

そもそも姫君は「カリオストロ家の花嫁」でありました。
花嫁は「犠牲の山羊」の役割を担う、神殿娼婦であったわけです。

従いまして花嫁の「💛」は神への捧げものであるということになり婚姻の儀式において
【アザゼル】の黒山羊ないし【バホメット】に引き渡すべきものとなります。

それを横取りしたのが泥棒さんということであります。

泥棒はとんでもないものを盗んでしまいましたので、その奪還こそが
最重要課題となるわけであります。

そういうわけで後の「天空の城ラピュタ」や「となりのトトロ」などで
花嫁の【イニシエーション】が繰り返し執り行われるようになるわけであります。

調査兵団と同じように魂は「神の御許」に還さなけらばならないということが
「魂のルフラン」の歌詞「私に還りなさい…」においても示されております。

カリオストロの花嫁の「💛」は大変価値のあるものでありますから、
その価値に見合うように大切に保管されるわけであります。

ある意味監禁されるのでありますがその部屋は「星室庁」でお馴染みの「星の間」でございます。

「星室庁」とは「絶対王政」や「王権神授説」を暗示するものでありますから
「星の間」に仕舞われた花嫁とは神の所有物であるという意味合いがある
というように考えることができます。

また天井に描かれた星空から「プラネタリアン」という作品が示す「星の種族」が
想起されるわけですが、天体観測が生き甲斐の【バビロン、シュメール文明】と
その後継者である【フェニキア人】に繋がるということが見えてくるわけであります。

山羊の仮面を装着した伯爵が纏っていたのが「紫色」のマントであり
そのマントの下に隠された上着の色が「スカーレット」であったことも
【フェニキア】(=「紫色」)を暗示していたものと解釈することができます。

カリオストロ伯爵とは実在した人物でありますが、小説よりも奇なりの彼は
実に【フリーメイソン】でありました。

この伯爵の肩書は「錬金術師」でありますが、「錬金術師」とは【黒魔術師】のこと
でもありますから、彼は本物の【フリーメイソン】ということになります。

本物の【メイソン】とは【フェニキア人】の知恵を引き継ぎ【占星術や数秘術】
に精通しており、従いまして「星の種族」特有の【イニシエーション】についても
熟知していたと考えることができます。

「エジプト・メイソンリーの会合では、少年少女を霊媒に降霊術をとり行った」
という逸話がこの伯爵にはありまして、メイソンの会合で降霊術とは即ち
【イニシエーション】を意味しているのだということになるわけであります。

そんなわけで本作のロリコン伯爵に妙な性癖があることのルーツについても
【メイソン】との関係性により明らかになるわけであります。

本作において描かれるロリコン変態の伯爵とは、かつてはハプスブルク家の家臣
であった貴族たちの正体について暗示する要素があるものと推測することが
できますが、そういう種族が集う拠点とはどこの国なのかと言うならば、
それは「スイス」ということになります。

偽札工場=金融業のルーツでもありますが、水没したローマ遺跡が暗示する
【アトランティス文明】の後継者である種族が集う国=スイスのことを
「カリオストロ公国」として表現しているのであります。

中世から近代にかけて金融業の礎を築いた貴族、あるいは金融マフィアの起源となる眷属が
かつての神聖ローマ帝国の領土内に生息していたわけですが、それがスイスに拠点を移し
一方で金融業はイタリア、スイスからオランダやシティオブロンドンへと
世界に拡大させていきます。

基軸通貨「$」も「¥」もその他も、その創始者は同じ貴族様であります。

「ゴート札」とは「偽札」のことですが、
そもそも本物のお札=紙幣なんてものは存在するのでありましょうか?

「日銀券」とはただの紙切れでありますから、例え本物でも紙切れは紙切れでしかありません。

ある時は¥1,000で買えた米が、いつの間にか¥3,000となり、次に行った時は
¥5,000出しても¥10,000出しても買えないという手品みたいな話のトリックが
ご理解いただけますでしょうか?

すべては「信用創造」という詐欺師の口上、
【偶像崇拝】のマーケットメイカーの仕業であります。

NISA口座に金を預けるとお金が増えると政府が言ったとして、
それはどういう仕組みなのでしょうか?

中央銀行とはせっせっとお金を擦り散らかすのがお仕事ですが、
それをやり続けると信用がなくなることは歴史が証明しています。

頭のいい金融業の創始者様たちは紙幣の意味を知っています。

最終的にどうなるのかと言えば、ルパンが冒頭のシーンでばら撒いたのと同じ
運命が「偽札」には訪れます。

【偶像崇拝】の信者たちがせっせっと集めた紙切れが「偽札」だと認識できる時
いったい何が起きるでしょうか?

【バビロン、シュメール】から続いた人類史も紙幣の終わりとともにいよいよ
幕引きを遂げる最終局面に至りました。{/netabare}

裏設定を駆使することしか能がないアニメ業界も悉く淘汰される
【グレートリセット】の瞬間が間もなく訪れるでしょう。

糞アニメに興じている場合ではなく悔いなき人生のために
価値のあるものに時間を費やしましょう。



【グレートリセット】の最終局面に際して
すべての人々の幸運をお祈り申し上げたく思います。

投稿 : 2025/03/14
閲覧 : 43
サンキュー:

2

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.5 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

やつはとんでもないものを盗んでいきました

あなたの心です

不朽の名作だなあ
ただの泥棒が一人の女性を助ける
ルパンの中でもとりわけ人情味にあふれた作品かな

ボビーの”炎のたからもの”がこれまた良い味を出している。

投稿 : 2025/03/12
閲覧 : 32
サンキュー:

3

momo さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

音楽、ストーリー、作画など全てが高次元

最高に面白いです。
世代を超えて楽しめるアニメ映画です!

投稿 : 2024/11/03
閲覧 : 32
サンキュー:

1

pppp さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

小さい頃毎年テレビで観てた記憶

間違いなく名作。
昔の作品でおすすめを教えてた言われたら、これが浮かんでくる位には好き。

投稿 : 2024/04/13
閲覧 : 69
サンキュー:

1

チャリア さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 5.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

宮崎監督の作品中、これが一番好き

私が小学生の頃の作品です。これほどまでの名作を、当時良く作れたと思う。それも4か月という短期間で・・・

投稿 : 2024/01/18
閲覧 : 74
サンキュー:

1

ほほほい さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 3.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

カリオストロの物語

有名すぎるカリオストロ。パロディ観ても面白い。

漫画版のルパン、TVシリーズのルパン、とは違うルパンの物語です。モンキーパンチルパンとは解釈が違うのでしょう。

週末は別アニメをレビューのために観なおす予定だったが、気が付いたらカリオストロを観ていた。

「くっそー、ひとあし遅かったか。ルパンめ、まんまと盗みおって。。」
「いいえ。。あの方は何も盗まなかったわ。。。」
「いや、奴はとんでもないものを盗んでいきました。。」

ちなみに銭形はicpoなのでルパン三世のストーカーということだけらしい。

投稿 : 2023/12/02
閲覧 : 238
サンキュー:

6

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

宮崎監督の映画初監督作品

宮崎監督の映画初監督作品。ここまで驚異的なデビュー作は、「十二人の怒れる男」のシドニー・ルメットくらいだろう。


 内容は、今更語るまでもあるまい。宮崎アクション、ロマンという絶妙な組合せ!。やはりカッコイイ男は、ロリを守って黙って去っていくべき。見返りを求めないところにこそ男の矜持がある。


 宮崎監督は、「未来少年コナン」に始まり、本作と「ラピュタ」を経て、「もののけ姫」という最終到達点をもってもうこういう作品は作りきってしまったのかもしれないなぁ。それにしても公開当時は、箸にも棒にもかからない状態だったというのだから恐ろしい。まぁ、大衆というのは内容で見てないという良き例証の一つだろう。

投稿 : 2023/12/01
閲覧 : 492
サンキュー:

31

taka_2 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

宮崎駿監督作品

劇場版ルパンの中でも特に評価が高い本作品、いままで見たことがなかったんですが、U-NEXTで見られたので見てみた。
さすがに時代を感じるなーって思うストーリーと作画なんですが、次元がミートボールスパゲッティをぐるぐるってやるシーンと、五右衛門が今宵の斬鉄剣は切れ味が違うとか言ったセリフが最高すぎた。不二子のにぎやかしと、相変わらずの銭形警部と、ピンチになるけど最後はなんとかしちゃうルパンと、かわいいヒロインと、見どころ満載でしたね。当時見てたら胸熱だっただろうな・・

投稿 : 2023/05/13
閲覧 : 135
サンキュー:

2

青星アーツ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ジブリより前の宮崎駿監督作品

名作として今も放送され続ける宮崎駿監督初の長編アニメ映画。
綺麗な水中都市に、そびえる悪、ユーモラスで頼りになる怪盗
ルパン3世の魅力と序盤からのストーリー展開は今も健在。
終わり方も素晴らしい。スパゲティはおいしそう、食べたい。
宮崎駿監督の描く食べ物はなんでこうもおいしそうなのだろうか、
印象に残る。

投稿 : 2023/04/22
閲覧 : 134
サンキュー:

3

ネタバレ

マーティ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

こんばんは、花嫁さん。忘れ物ですよ。

 全100分。過去視聴記録。

 昔からDVDとか金曜ロードショーとかで何回も見てますけど、何回見ても面白い。懐かしさを感じますよね~

 原作はあまり知らないので原作との違いはよくわかりませんが、とにかくジブリらしいボーイミーツガール、冒険劇にワクワクします。冒頭の大量の偽札束を放り投げるシーン、ルパンと次元の二人で山盛りのスパゲティを取り合うシーンがすごく豪快ですごく好きです。

 ラストのシーンは、ハッピーエンドだけど少し切ない。ルパン達はこれからもいつも通り泥棒活動をするのでしょうが、クラリスの方はずっとルパンを思い出としてずっと待ち続けるのかな~って思うとなんかね、、、(銭形警部もそこで完璧なフォローしましたが)

 普遍的なエンターテインメントだと思います。とてもおススメです。

 これにて感想を終わります。ここまで読んでくださりありがとうございました。

投稿 : 2023/04/15
閲覧 : 264
サンキュー:

25

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

宮崎駿の描く「大人」

宮崎駿が描くアダルトチックなアニメ。これ以降は一部の作品を除いて基本的には子供向け。

なんでも製作期間がたったの三ヶ月だとか。。(驚愕)

ここまでのエンターテイメントをたった三ヶ月で作ってしまう駿はやはりアニメ界の怪物である。(ちなみに神は漫画でお馴染み手塚治虫)

投稿 : 2022/10/19
閲覧 : 610
サンキュー:

28

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

欠点なし

好き嫌いは別としてアニメとしての完成度が高すぎてケチのつけようがない。
無理のない大迫力アクションが見てて飽きない。
登場人物一人一人に魅力があるのもさることながら、ストーリーとしての辻褄も合わせつつ、それでいて明るいテイストに仕上がってる。
まあ、名作ですわな。

投稿 : 2022/10/18
閲覧 : 115
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

その瞳とカラクリに心を奪われる

近年、リマスターだ4Dだと上映企画が催される本作。
今回は作中のクラリスの結婚式が9月13日だからと企画された期間限定上映。
ネタには全力で乗って応えるのが礼儀だと私は13日夜に行って来ました。
因みに本作は金ローでしか観たことなかったので劇場鑑賞は初めて。


【物語 4.5点】
宮崎 駿氏、初の長編アニメーション映画監督作品。

プロットは闇の世界で生きる怪盗ルパンが、
欧州の小国・カリオストロ公国に蠢く巨悪から、
野望に汚されつつあるヒロイン・クラリスを光の当たる世界へ連れ出そうとする構成。

次元のマグナムが通じない公国の暗殺部隊など、
序盤からカリオストロ城が難攻不落であることを印象付ける。
それ以上に偽札を通じて歴史の中で暗躍してきた公国の巨悪の影響力は世界的なもので、
一介のこそ泥如きがどうこうできる物ではない。

そこを城に潜入中の藤子、平生の敵である銭形警部も含めた、
“役者を揃える”ことによりルパンのターンに引き込んで、ひっくり返していく展開が痛快。


ルパンが完全無欠の大怪盗ではなく、結構ヘマをやらかしつつ城を攻略していく綱渡り感もスリリング。


【作画 4.5点】
昭和時代の宮崎 駿監督作品あるある。
冒頭の小柄なフィアットの車内に大量の札束を押し込むカットからして、物理法則無視したエンタメ重視。
にも関わらず、機械の造形は、盗みの小道具から車、飛行機に至るまで、
パーツひとつひとつから精巧に再現、構築し、シーンに説得力を与えます。

で、丹念に組み立てた乗り物は大体バラバラに壊すw
何でも分解したい少年にとっては堪らない描写。
作画するアニメーターも堪ったもんじゃないでしょうがw

このカラクリ感が湖上のカリオストロ城に至るまで徹底しているのが素晴らしいです。
水を汲み上げるために敷き詰められた歯車、張り巡らされた罠、可動式の渡り廊下……。
ラストの{netabare}「ドロボーは湖の水を飲み干すことだってできるのに」{/netabare}を有言実行する大仕掛は圧巻です。

壁走りも交えて車体が分解されるカーチェイスなど、
主人公がもう一回やれと言われても絶対にできないギリギリアクションw
このリアルを越えた心躍るエンタメ性の追求。
昨今メディアにジブリの後継?と押されている方々の作品に不足している要素です。


【キャラ 4.5点】
主人公ルパンは宮崎駿監督も関わったTVアニメ版1stシリーズ準拠の緑ジャケット。
(私は第2シリーズ再放送の赤ジャケット・ルパンで育ったので緑ルパンは今でも馴染めませんw)
歴代ルパンの中でも、私はこのルパンの瞳が一番カッコいいと思っています。
普段はひょうきんで掴みどころのない目をしているのに、
ここぞという時にはグッと精悍な眼差しになる所が痺れます。
あんな目で見つめられたらクラリスの心も奪われますよ。
ラストの{netabare}自分は闇の世界で生きているから、クラリスを連れていけないと悟った哀しい{/netabare}眼もそそられます。

目つきが良いのはライバル・銭形警部も同様。
本作では宿敵ルパンとの共闘も通じて、
巨悪を隠蔽しようとする上層部に対して、
人として譲れない矜持などルパン一味とも共有している価値観を示す。
最後の有名な「とんでもないものを盗んでいきました」の件も、
{netabare}クラリスとキッパリと袂を分かちたい{/netabare}ルパンの真意を汲んだアシストプレイとも解釈できて、
粋なことするよな……と感慨を覚えます。


敵役のカリオストロ伯爵。
クラリスへの仕打ちなど悪逆非道な良好な憎まれ役。
申し訳ないですがクライマックスの{netabare}時計台の針に挟まれて圧死する最期{/netabare}には、
不謹慎ながらいつも笑ってしまいますw


【声優 4.0点】
ルパン担当の故・山田 康雄さん。
高めのボイスで、ギャグや女たらしの中に、たまにハードボイルドを織り交ぜる独特のバランス。
クラリスを笑わせた{netabare}手品{/netabare}の件もこの初代ルパンだからこそできる芸当かと。

ヒロイン・クラリス役の島本 須美さん。
ルパンをおじさま、ドロボーさんと清純な声で呼ぶ演技で、
このお姫様は裏世界の闇に染めちゃいけないとの使命感を視聴者とも共有させます。


伯爵腹心の部下で、公国の汚れ仕事担当「カゲ」のリーダー・ジョドー役の永井 一郎さん。
低めにコントロールされたボイスでルパンを狙撃し重傷を負わせるなど手強い仕事人を表現。
最後に{netabare}観念して五ェ門に介錯を求める{/netabare}辺りには潔い“武士道”も垣間見せます。


【音楽 4.0点】
担当はお馴染みの大野 雄二氏。
基本はフルート、木琴も多用したシリーズ音源のピックアップ。
が、OP主題歌及びEDには「ルパン三世のテーマ」ではなくボビー歌唱の「炎のたからもの」を作曲し提供。
長閑な異国情緒と、どこか寂しさを感じるこのバラードソングは、
作中でもバリエーションとしてBGMに織り込まれる。
この楽曲構成が、ルパンとクラリスの住む世界の違いと、それ故の哀愁を際立たせます。

投稿 : 2022/09/20
閲覧 : 498
サンキュー:

32

カミタマン さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ヨーロッパの貴族

2022/09/19 初投稿

エリザベス女王の葬儀を見てこの作品の結婚式のシーンを思い出しました。

投稿 : 2022/09/19
閲覧 : 173
サンキュー:

11

けいP さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

映画館で観てきた。

本日映画館で観てきました。
今まで金曜ロードショー等で
子供の頃から何回か観てきましたが、
いやぁカリ城を映画館で観られる日がくるなんて
人生何が起こるか分かりませんね。
やはり何年経っても色あせない名作、
素晴らしい!

往年の名作を映画館で観られた自分は幸せ者ですよ。

投稿 : 2022/09/11
閲覧 : 169
サンキュー:

17

ネタバレ

福松 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

またもやアニメの感想ではありません(あにこれ失格)

まずは次のリンクを見て頂きたいと思います。神戸新聞です。
https://www.kobe-np.co.jp/news/tanba/202205/0015340754.shtml
要するに、これに参加してきました。カリ城の感想はおこがましくて、とてもじゃないですが書けません。ぱーぺきです。ただ一言、映画館で観るのはやっぱりいいな、と思いました。写真も鬼のように撮りまくったのですが、ここに載せられず残念です。
上記リンクの記事中にもありますが、もう少し詳しく書いておこうと思います。
まず、定員50人で満員(というか、臨時の補助椅子まで出てきました)のため空調を全開にしたので、音響をベストの状態に持っていけない事をご了承願います、と支配人さんから上映前のご挨拶がありました。それでもやっぱり音響はすごかったです。非常に高価な機材を揃えています。笑ったのは、上映を開始した時、音を出し忘れていて、やり直しをした、という珍しい体験もできました。おかげで最初の「びよーん」って走るシーンを2回観れました。
上映中はとりあえずクラッカーが鳴りまくっていました。暗くてはっきりと分からなかったのですが、誰かが物凄くクラッカーを鳴らすタイミングが良くて、ドンピシャでした。声出しは禁止だったのですが、一部、どうしても声が出ちゃうものです。盛り上がっていましたよ。みんな温かかったです。300円の応援セットの中にも紙吹雪とクラッカーと曲げたら光が出る棒とかが入っていて、たくさんの人が購入していました。会計は事後に自己申告でした。あと、本物の一万円札より小ぶりの、昔で言う子供銀行の一万円札が、とあるタイミングで大量に劇場内にばら撒かれました。その札を発射するマシンガンみたいなのがたくさん突然出て来て、関係者が一斉に一万円札を撃ちまくるものだからスクリーンが見えなくなるくらい大量のゴート札が飛び交いました。極めつけはラストの風船です。たぶん100個以上の風船がばら撒かれました。風船のなかにはキラキラの小さな光を反射する紙が仕込まれた上、LEDライトの小さいものが入ってて、それはもう物凄い光景でした。これが応援上映というものなのか、と初体験の私は驚きました。そして感動しました。
書く順番を間違えました。コスプレのみなさんの紹介をしていませんでいた。正確な数ではないのですが、私が確認できたものを列挙していきます。まずルパンは二人です。共に男性でした。クラリスは三人いました。一人はラジオのレギュラーの女性、一人は大人の女性、一人は4歳くらいの女の子でした。次元は一人かな。小六の男の子でした。大人の男性も居たような気もします。五右衛門は多かったです。女性も居ました。模造刀までぶら下げていました。私も刀を持っていったら良かったです。銭形警部は一人かな。ラジオのレギュラーの女性です。峰不二子もラジオのレギュラーの女性で、後の方に出てくる迷彩服でした。ちゃんとマシンガンと手りゅう弾も持っていました。支配人さんは伯爵がオートジャイロに乗っていた時の衣装でした。島本須美さんはコスプレではなかったのですが、新横浜で一時間半、新幹線が豪雨のため止まっていたそうです。姫路あたりで降りて乗り換えしたのでしょうか。変わり種としては機動隊の人が一人居ました。盾とかも非常に精巧に作られていました。サイズが本物より一回り小さかったのですが、それでも大きくて上映中は邪魔だなあって仰っていました。
ラジオ収録は二週分おこなったのですが、こうやってラジオって収録するんだって判って非常に新鮮でした。NGシーンもあって面白かったです。もちろん島本須美さんは超美声でした。これは言うまでもない事でしたね。質問を一人だけ出来たのですが、質問者はなんと「きょうこ」さんとお名乗りでした。ひっくり返りましたよ。みなさんご存じだろうけど、念のために書いておきますが、めぞん一刻の音無響子も島本須美さんだったのです。「管理人さん!」って叫んでいてみんなに大受けでした。特筆すべき瞬間がありました。島本須美さんがマスクと戦争に言及した後に「巨神兵は出てこないで欲しい」と発言された瞬間、劇場内が凍り付きました。当たり前ですが、みんなは巨神兵が核兵器の比喩だという事を知っています。もう瞬時に空気が固まりました。私も一瞬、言いようのない恐怖に襲われました。プレゼントコーナーも収録されたのですが、島本須美さんの指紋の付いた家電で、これは凄いプレミアものだと思います。扇風機と庭用ライトでした。じゃんけん大会もありました。私は瞬殺されました(笑)。あと、神戸新聞だけのスクープ(?)なんですが、支配人さんが監督をされている次の映画のナレーションを島本須美さんがするという発表がこの場で行われました。リンク記事にある通りです。
まったくもってあにこれに投稿するべき内容ではないような気もするのですが、同志がたくさん田舎町に集まって同じ時間を過ごせたという体験は貴重なものだと感じました。配信などでアニメを我々が観る時は、たいてい一人で観ます。大勢で観る、しかも応援上映で観るという事がこんなに素晴らしいものだとは思いませんでした。所帯じみたことを書きますと、今回の劇場側がやってくれたたくさんの演出は大変な費用がかかっています。映画撮影用の一億円の札束も展示されていました。風船にかなりの金額が掛っているはずです。人手も相当に必要だったでしょう。スタッフに聞くと、この日はバイトも含めてほぼ全員出勤だったそうです。準備も大変だっただろうなぁ。あ、また書き忘れです。ウェイトレスのコスプレが二人、劇場のスタッフさんがしていて、「あのパスタ」を作ってくれていました。ほぼ完璧なコスプレでした。「あのパスタ」にはミートボール入れすぎでしょ、という感じで、一皿に七個入っていました。美味しかったです。これの会計も事後の自己申告でした。誤魔化すファンは居ないと思います。
そうそう、準備と言えば片付けもあります。上映とラジオ収録が終わった後の劇場内は物凄い散らかり具合で、とてもスタッフだけで掃除なんてできません。支配人さんからのお願いで、時間のある方は掃除を手伝ってください、とアナウンスがあり、私もせっせとゴート札をたくさん拾いました。風船ももらいました。
脱線ついでに最後の脱線を書いておきます。この映画館は暴力団事務所を追い出した後、その建物に作られました。支配人さんは漢です。大変な役割を買って出た、という形です。凄いです。過去の上映ラインナップによるとアニメを結構上映していて、ここは通わないといけないかもしれません。ちょっと遠いのですが、その価値はあると思います。
上映と収録でかなりの長時間だったはずなのですが、まさに時の経つのを忘れる、という非常に幸せな体験をすることができました。

投稿 : 2022/05/30
閲覧 : 248
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17

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shino さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

IT'S SHOWTIME

宮崎駿監督作品。

世界の大泥棒ルパン三世と次元大介。
モナコの国営カジノ襲撃に成功し、
大金を手に入れるもそれはゴート札と呼ばれる、
史上最も精巧な出来を誇る偽札だった。
次の標的は決まった、カリオストロ公国への潜入。
ゴート札の謎を解き明かせ。

アニメ史に残る作品である。
ワクワクして、ドキドキして、
そして切なく感動的で心躍る有名な終幕のセリフ。
大人のエンターテイメント、
今でも色褪せない傑作でしょう。

冒頭のカーチェイス、
そしてカリオストロ城からの王女誘拐。
卓越したアニメ技術で見せる躍動感。
これぞ宮崎駿演出の真骨頂、
ほんと今の技術で見たいですね。

若かりしルパンの失敗、
{netabare}傷を負って横たわる泥棒に、
差し出されたコップ一杯の水。
無垢なる少女との出逢い。{/netabare}
水の記憶、いつの日かその恩に報いる。

軽快なオープニング、
たった3行でわかるルパン三世。
追われる女と、追う黒服の男たち。

次元「どっちにつく?」
ルパン「女」
次元「だろうな」

ルパン、最高の男だ。

投稿 : 2022/05/13
閲覧 : 896
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70

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栞織 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ルパンじゃないと言われてもオールタイムイズベスト作品

これは映画館で見なかったですが、当時新聞広告でこのポスターが出ていたのは記憶しています。しかし「ルパンの劇場版またやるのね」ぐらいにしか思いませんでした。それぐらいアニメ業界にはまだまだうとかったです。当時カルピス名作劇場の関係資料を集め始めていましたが、ルパンにまで気が回っていませんでした。後手後手です。それなので、はじめて見たのはテレビ放映でですが、その頃にはアニメ誌で評判を聞いてしっかり録画し、そのビデオテープはそれこそ何度も見たと思います。もちろんDVDも現在所有しています。

私が言うまでもなく、名作中の名作だと思います。起承転結もしっかりついていますし、幕切れも見事です。最後の銭形の「あなたの心です。」は名セリフです。劇中でルパンたちがいろいろなメカを乗り回すのもかっこいいですし、どの場面も迫力ある動画になっています。またクラリスは非常に可憐な作画で、どの場面も美しいと思います。演じている島本須美さんの声がいいのもそうです。ルパンと結局別れて別々の人生を歩んでいくのも、いいと思いました。そこが子供も大人もこの映画に感銘を受けることができる点だと思います。

このルパンが宮崎監督のルパンだと言われているようですが、私にとってはこの映画のルパンが本物に思えて、テレビシリーズのものは偽物に思えてしまうほどです。実際テレビシリーズの最終回でそのようなルパンを宮崎監督は描いていますが、そういうパロディめいた事も私には許せてしまいます。劇中のルパンの回想シーンなどが、本当にルパンならそうだと思わせるものになっているからです。

ただ宮崎監督が参考にしたと言われている、モーリス・ルブランの「緑の目の令嬢」や江戸川乱歩の「幽霊塔」は私はまだ読んだことがありません。「幽霊塔」は宮崎監督がラフ絵コンテの本を出すぐらい思い入れがある作品のようなので、いつか機会があれば読んでみたいと思います。

物語の背景を考えると、その後のクラリスの前途は決して優しいものではないと思いますが、たとえ贋金づくりで財産を築いた血塗られた王家であったとしても、クラリスなら過たないだろうという希望で物語が終わっているのが、とても素敵です。

投稿 : 2022/03/21
閲覧 : 192
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14

セシウス さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

原作無視だけどエンターテイメントの塊

 子供時代に漫画・アニメ両方とも見て両者が全く別物であることは知っていました。中でも最も原作から遠いルパンがこの作品だと思います。なにしろ国際指名手配中のルパンがお姫様を助けに伯爵の城に乗り込むお話ですから。しかしながら創作の楽しい部分を一切の隙なく詰め込んだこの作品は、何度見返しても全く飽きない傑作といって良いと思います。

 ストーリーはとてもわかりやすい勧善懲悪ものです。そして本来悪側のルパンたちが正義側にたっているのが最大の特徴ですね。またレギュラーメンバーは皆成熟した「中年」として描かれているのも特徴的です。ティーンのヒロインから「おじさま」と呼ばれる主人公って今でも珍しいですよね。ルパン以外のメンバーもそれぞれに見せ場があり何か名ゼリフを一つ以上は残しています。

 作画は粗いです。3~4ヶ月くらいで制作したらしく雑なカットが多いです。しかしながら城の要塞+迷宮っぽい感じや、ルパンの乗るフィアット500の内部とかディティールで世界観やキャラ属性をよく表していて制作側のこだわりが感じられます。音楽はいわずもがなの名曲揃いで、語り草になっているカーチェイスシーンにかかるテーマ1980はシーンへのフィット感が半端ないです。

 古いけどアニメの面白さが凝縮された作品だと思います。色々な国の吹替え版があるので、ルパンたちの名ゼリフがどのように翻訳されているのかを調べて楽しんでみたり、などもできます(笑

投稿 : 2022/02/23
閲覧 : 208
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11

ASKA さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ルパン三世映画の名作。名セリフの宝庫。

言わずと知れたルパン三世の映画シリーズの中でも名作。
中でも銭形警部が言う名セリフは誰でも聞いたことがあるんじゃないでしょうか。
金曜ロードショーでも何度か放映されているはずです。
ストーリーはルパンや次元、五右衛門が今回はカリオストロ公国に偽札ゴート札を秘密を追って忍び込むという話で、途中クラリスという女性を助けるのですが、それがだんだんとカリオストロ公国の秘密に関わってくるというあらすじです。
声優も、ルパンの山田康雄さんや次元の小林清志さん、不二子の増山さんなど、旧キャストの方々が演じてくださっています。
ストーリーもとても善かったです。
ここまで読んでいただきありがとうございます。

投稿 : 2021/10/04
閲覧 : 230
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24

メガマインド さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

横浜ブルク13にて鑑賞

二週間の限定上映というわけで横浜ブルク13にてみてまいりました。

新作のTV放送(パート6)が控えている状況での鑑賞だったので、

何度も観た作品にもかかわらず、新鮮な気持ちで観に行くことができま

した。


二本立てで、カリ城とは別のルパン作品もみるはめになりましたが、

こちらはこちらで楽しめました、(ルパンパート5のBDでしかみてない

{ルパンが今も燃えているか」がみれたので、買えない人はけっこうお

得かも)

投稿 : 2021/10/02
閲覧 : 209
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10

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〇ojima さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

あにこれを利用していて観ていない方はいないと思いますが

あにこれを利用していて観ていない方はいないと思いますが
改めて名作を観るのはいかがでしょうか。

アニメといえば「カリオストロの城」
リアルで観れる年齢でありませんでしたが、テレビの放送を録画して
ビデオテープが擦り切れるほど何度も観ました。
でも、次元がルパンに変形卍固めをするシーンはノーカットを観るまで知らなかった!

この作品の一番の魅力は登場人物が全員格好いいんです!

相棒としての 次元大介
必要な時に登場する 石川五右衛門
物語に絡んでくる 峰不二子
ルパンの一番の理解者 銭形警部
貴族ぶった カリオストロ伯爵
忠実な召使 ジョドー
金庫に閉じ込められた 宝石 クラリス
そして女の子は緑の野に放してあげる ルパン

いいタイミングで登場してそして最後まで何度も出演するので
それぞれのキャラを格好良さが楽しめますね。

そしてルパンの本業は泥棒なのでしっかり犯罪してます。(笑)
カジノの金庫破り 不法入国 {netabare}印刷所放火 クラリス誘拐未遂 神父誘拐。{/netabare}など。

極めつけは{netabare}クラリスの心を盗んでしまった(怒){/netabare}
{netabare}けど本当は盗むつもりはなかったんですよね。
クラリスの気持ちを尊重してあげたい気持ちはあるが、これからの将来に向けて後押しをしてあげるルパンは本当かっこいいです。{/netabare}

1979年の作品ですから今から40年前の作品となったことにびっくり。
でもデジタルリマスターなどで非常に見やすく処理してあります。

2019年、映画館上映を観まして大画面で見れたことに感動しました。また、4DXも初体験だったのですが、4DXはうっとうしかっただけです。普通に大画面で見ればよかったです。。

投稿 : 2021/09/16
閲覧 : 427
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52

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

面白いですが、ルパンじゃないですよね。深さもないし。

 エンターテイメントを目指した映画としては、かなり面白いと思います。

 ただ、あまりに分かりやすい勧善懲悪で、敵キャラが類型的な悪の権化、ヒロインが白い衣装を着た聖女という構造でした。ラストシーンはあまりに有名ですが、あれはルパンの中で出てきて良いセリフだったのか。
 キャラクターが毒抜きされすぎて、やっぱり子供向け感がすごかったですね。不二子の「悪」も味付け程度に薄まって結局はいい人でした。

 子供向けといえば話も適当で、カジノも騙し、世界中を席捲したニセ札をルパンは一発で見破ったのはいいとして、なんでカリオストロ公国に行ったのでしょう。動機の説明ってありましたっけ?
 不二子と一緒で原版を狙いにいったんでしょうか? でも、せっかく奪ったお札を捨ててますよね。何がしたいの?つぶしに行ったの?大泥棒が?それになんでルパンと同じ時期に不二子がいたんでしょうか。
 で、偶然逃げているクラリスを見つけて意味もなく味方して。さも、因縁がありそうな思い出エピソードがありますけど、結構行き当たりばったりですよね。

 そもそもカリオストロ伯爵も宝が欲しいだけなら、結婚なんて待たないで指輪を取り上げればいいじゃないか、とも思うし、クラリスもそんなに大事な指輪なら失くすなよ、って思います。指輪の使い方も誰も知らないし。そもそもあんな物が出てくる仕掛けの伝承としては不自然ですよね。

 まあ、エンタメなのである程度のご都合主義は仕方ないですが、大人が真剣に考察する映画ではなく、頭を空にしてエンタメアニメとして楽しむ、というレベルかなあ、と思います。そういう種類の映画としては相当上位なんでしょうけど。

 クラリスというキャラが当時のオタクたちには鮮烈だったのかもしれません。ものすごい人気だったみたいですね。ハイジのクララが成長したようなイメージですかね。確かにいいんですけど、今見るとちょっと類型的だしロリ好きの処女厨大好きな造形で、古さは隠せませんでした。
 
 ルパン三世は本来アダルト向けで、不二子の裏切りや女の部分や五右衛門のつかず離れずの関係、何より正義とは無縁の大泥棒としてのルパンの活躍がなく、看板に偽りありになっています。ルパン三世ではないですよね。宮崎駿が作りたいアニメを好き勝手に作っただけの気がします。

 後のビューティフルドリーマーやパトレイバー2で押井守がやらかしましたが、原作者の創造したキャラクターを勝手に改変してしまうのは、どうなのかなあ、という気はしました。

 かなり古い作品なので当時としての評価がものすごい高いのはわかります。でも、今見たときにそんなに高いレベルのアニメだとは思えません。
 
 まあ、あまりに評価が高いので、アンチテーゼ的に少し辛辣に書きましたが、実際ルパン三世としての出来は、さらに前のマモーの方が格段に上な気がします。

投稿 : 2021/07/12
閲覧 : 240
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4

nas さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

長く続くシリーズの劇場版2作目がこれというハードルの高さよ

もう完璧すぎない?っていうくらいに面白い
スペシャル入れたら2時間のルパンはもう40本以上あるけどその2作目のこれがもうハードル高すぎて越えるの無理じゃん?っていう
ルパンというジャンルでなく劇場版アニメという枠で余裕でベスト10に入る

投稿 : 2021/07/02
閲覧 : 208
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7

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haruto さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

2017.2.19

2017.2.19

投稿 : 2021/03/09
閲覧 : 218
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1

ネタバレ

ねっち さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

どこまでもかっこいい!

金曜ロードショーにて視聴
今までカリオストロの城は1度見たのですが見たのがまだ小さい頃だったのでほぼ初見でした。ルパンがかっこよすぎて男だけど惚れました笑なるほど、これを不朽の名作というのですね。次はルパンがどうやってクラリスを救い出してくれるんだろうとずっとワクワクしながら見ていました。ぜひまた見たいです。

97/100点

投稿 : 2021/01/08
閲覧 : 297
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13

ネタバレ

イムラ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

最高に好きなルパン

<2020/11/20 追記>
また金曜ロードショー
そしてまた観てしまう 笑

<2020/7/16 初投稿>
1979年公開のアニメ映画です。
・・・超々有名作の超名作。

宮崎アニメで好きな作品を挙げると
「天空の城ラピュタ」
「風の谷のナウシカ」
そして本作「ルパン三世 カリオストロの城」
この三作はアニメ映画としては別格だと思っています。

さらに言えば数あるルパンアニメの中でもぶっちぎりで圧倒的に本作が一番好き。

初めて見たのはたぶん1980年代のテレビ。
見る前までの印象は
「カリオストロ?あれ?本家アルセーヌ・ルパンの『カリオストロ伯爵夫人』に寄せてきたのか?」
「緑ジャケルパン!絵ヅラ的にはこちらの方が好きかな」
ぐらいのものでしたが。

いざ見てみると
・・・目が釘付けになりました。
最初から最後まで。
最高に楽しく、最高にハラハラドキドキ、そして最高に感動できる作品。

ルパンの肩の力がよい感じに抜けた渋いカッコよさも。
次元の最高な相棒っぷりも
五右衛門のここぞという時の秘密兵器っぷりも
峰不二子の曲者なのに嫌みのない、いい女っぷりも
銭形警部の不器用で実直な男っぷりも
クラリスの嫋やかなにのに芯は強い宮崎ヒロインっぷりも
カリオストロ伯爵のいっそ爽やかなまでの{netabare}悪役っぷり{/netabare}も

主題歌「炎のたからもの」も、
主題歌をアレンジしたせつないBGMも
両切りのシケモクに爪楊枝刺して最後まで吸う「次元タバコ」も
スーパーチャージャー積んだフィアットのありえないまでの爆走も
銭形警部with埼玉県警のカップヌードルも
五右衛門の三度笠も
不二子のバイクやハングライダーも
カリオストロ伯爵の半熟ゆで卵の食べ方も
ジョドー率いる「影」の「カサカサカサカサ・・・」も
ミートボール入り超大盛りパスタも
城の塔の上の「あの」アクションも
あの時計塔のシーンも。

次元の「どっちにつく?(ニヤリ)」も
不二子の{netabare}「まさか。捨・て・た・の」{/netabare}も
五右衛門の{netabare}「・・・可憐だ・・・(敵陣に飛び込み)今宵の斬鉄剣は一味違うぞ!」{/netabare}も
クラリスの{netabare}「泥棒はまだ出来ないけど、きっとおぼえます」{/netabare}も
カリオストロ伯爵の{netabare}「どこまで行くのかな?クーラーリースー」{/netabare}も
銭形警部の定番「いや。奴はとんでもないもの(以下略)」も
ルパンの{netabare}「今はこれが精いっぱい」{/netabare}も{netabare}「俺みたいに薄汚れちゃいけないんだよ」{/netabare}も
園丁のおじいさんの「なんと気持ちの良い連中だろう」も

好きなところ上げたらキリがございません。

本作はテレビシリーズ「ルパン三世 1stシリーズ」「2ndシリーズ」そして映画「ルパンVS複製人間」の次に世に送り出されたルパン三世のアニメ作品。
宮崎駿氏の初監督作品。
しかも宮崎監督、半年で作り上げたとかなんとか。
・・・マジか(/・ω・)/

物語は「ルパン三世と囚われのお姫様」
そういう意味では「未来少年コナン」や「天空の城ラピュタ」と近い構図ですね。

本作を見たことがない方は是非一度ご覧ください。
アニメファンなら無論のこと、普段はアニメ見ないという方にもおすすめです!!!



ところで本作が200個目のレビューとなりました。
先日「月刊少女野崎くん」のレビュー書く際に、自分が書いたラブコメレビューを探してたら、野崎くんが199作目なのに気が付いてびっくり。
200作目はせっかくなのでまだ書いてない名作のレビューをと思い立ち、アニメ史に残る本作をとなった次第です。

あにこれ始めて約3年で全部文章付きで200作品レビューってことは、週1以上の結構なペースってことで自分でも驚いてます。
堪え性のない自分がよくここまで書いたな、と。
これもレビューを読んでくださる方がいるから。
こんな拙いレビューを読んでいただき、さらにはサンキューまでいただいたり、本当にありがとうございます。

この場を借りて深くお礼申し上げます。。

そして、これからものんびり続けていきたいと思いますのであらためてよろしくお願いします。

投稿 : 2020/12/25
閲覧 : 852
サンキュー:

59

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

やっぱりベタが好き

時代を超えて愛される名作。

大泥棒、サムライ、ガンマンとコテコテベタベタなまんがキャラであえてハードボイルドなダークヒーローものをやるってのが原作のオリジナリティ。ルパンの殺しも辞さないクールさと仲良し仲間でなくお互いのメリットで組む傭兵のようなフラットな関係の手下たちと魅せるダーティーなヒロイズムはまさにオトナ向け作品。しかしTV放映当時はアニメは子供が観るものという時代。TVシリーズ序盤は「大人向けアニメをつくる」という異例のチャレンジで原作者も認めた作風ではあったが当然視聴率的には大コケ。子供達からすれば当時主流の派手なメカも出ないし武器がハンドガンのみなんて地味も地味。リアル風等身が目新しかったくらいでドカーンボカーンと派手なファンタジーアニメを観慣れた子供達にフックする要素がまるでない。これではいかんとスポンサーが慌ててキッズ向けに路線変更を画策し宮崎駿に白羽の矢が立つことになる。これまでのキャリアで培った演出技法を持ち込みガラッと作風を変えるも間に合わず初シーズンは打ち切り。本放送では一部の評価しか得られなかったが再放送で人気爆発したのはガンダムも同じだが事情は全く違っていた。

宮崎駿自身の企画ならまずチョイスされないであろうダークヒーローもの。完成された世界観の下地があったからこその奇跡のケミストリーが生まれ日本アニメを代表するビッグタイトルに成長した。キャラの設定や配置はかなり変えられているが、自身の企画ではまずできない現在の新人がこれをやろうものなら失笑どころか業界追放レベルのベタにも程があるわかりやすいキャラデザインを更に活かす作風へ。おちゃらけた昼行燈キャラが本気を出せば俺ツエーという時代劇でも飽きるほどに溢れている日本人の遺伝子に脈々と刻まれた伝統的な紋切り型のキャラクター造形。だれがどう見ても悪役にしか見えない容姿のラスボスがしっかりイキってヘイトを集める勧善懲悪。キッズ作品ではバトル作品以外の主役の殺しはご法度なため実は意外と人情家設定という原作を根本から否定したともとれない大胆な変更も施し、園児でも初見で楽しめる完全なる全方向全年齢万能アニメに仕立て上げた。これ以降ルパンはキッズアニメ映画の代名詞へと上り詰め、むしろ原作がアニメに寄せていくまでになる。

当時の原作ファンは激怒しただろう。自分たちの愛する数少ない希少なオトナ向けアニメがこともあろうによくあるガキ向けアニメにされてしまったのだから。「ベタなまんがキャラでダーティーヒーローをやるのがいいのにベタなキャラでベタな話をやるとかマジでセンスなさすぎ。所詮ポッと出の知らん監督。こいつはなんにもわかってない。」ただ要請に従って仕事しただけでそもそも自分たちの企画ではない。その当時からしてベタベタコテコテの古臭い古典的なキッズアニメに迷いなく振り切って制作された本作は「今時こんなベタな話されても…」「「重厚なテーマも無く浅い」「まあ…面白いっちゃ面白いけどそれだけ」「既視感ガー」「捻りガ―」「成長ガ―」「感情移入ガー」といった現在でもよく見るオトナが上から目線で観たキッズアニメにありがちな評価で当然ながら脚光を浴びることなく凡作の烙印を押されることになる。

ただやはり大人も子供もやっぱりベタが好きなもの。その後の展開は周知のとおり。爆死寸前のマイナー作品を国民的作品に仕立て上げた手腕は時代が証明してしまった。当時叩いてた原作ファンもほとんどが鳴りを潜めるか、掌を返すほかなかっただろう。

子供の頃に散々観ている者でさえ観返す度に新しい発見に出会える熟練の演出技法の数々に「これいつの作品だよ…」と驚愕させられる不動の名作。

「魅せるアニメーション」とはこのこと。
画面で語る駿イズムが堪能できるキッズアニメの傑作。

新人がベタな作品を目指すと猛烈な勢いでブッ叩かれる現代。
大御所は総監督とか総指揮とかの名誉職での名前貸に収まって
今後を見据え後継を育てる地盤を作っていって欲しい。


余談
作品のファンは何時までも愛を注ぐがアンチは飽きて次のターゲットに移行するもの。エヴァもまどマギも現在名作との評価を疑う者はいないが当時は各地で紛争が勃発。だがアンチにまで波及してこそ名作の資格を得るもの。鬼滅はどうなるか…時代の証明を待つのみ。

投稿 : 2020/12/13
閲覧 : 424
ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

こんなに面白いのルパン三世を、宮崎駿さんの初監督作品として観てしまう、自分にガッカリ

[文量→中盛り・内容→感想系]

【総括】
ルパン三世シリーズの最高峰だと思います。

あまりに有名な本作。私が語るべきことなんて、何にもないです。

アニメ好きなら、必ず通るべき作品の1つ。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
久しぶりに観た。

面白かった、掛け値なしに。

でも、どこかで宮崎駿を探していた。

あ、ここ宮崎駿っぽい。あ、ここ初監督らしい部分。あ、ここはこれまでのアニメの影響受けてる。あ、ここは逆に宮崎駿っぽくない。

つまんないアニメの観方だよね。

初めて観た時は、もっと単純に、純粋に、この素晴らしい世界にのめり込んでいたはずなのに。

たくさんアニメを観てきて、得たものもあるけど、失ったものもあるんだな~と。

とりあえず1つ感想めいたことを書くとすると、本作で最も有名な台詞、銭形警部の「いや、ヤツはとんでもないものを盗んで いきました。あなたの心です」なのですが、この台詞、あまりに有名になりすぎて、ちょっと一人歩きしているのではないかとも思う。

あれ、別に格好つけたセリフでも、負け惜しみでもないんですよ、アニメ観てれば分かるだろうけど。

あれは、多分、銭形の優しさ。

ルパンとの突然の別れに呆然とし、少し肩透かしくらったようなクラリス。そこに、無駄に現れる銭形、、、そう、あの台詞を言う必要性は、銭形にはないんですよね。

あのセリフで大事なことは、クラリスが笑顔になったこと。その1点なんです。

淡い恋心に、あっという間の失恋。現実感のないなかに、あの銭形のウェットなジョークにくすりと笑う。

あそこてフッと笑えたことで、クラリスはあの恋愛にすらならなかった恋愛を、しっかり受け止め、良い思い出として自分の中に消化できた、前に進めるんじゃないかなって思うんです。

それを裏付けるような、銭形のウィンク。

勿論、この台詞には他の解釈もあるでしょう。

その答えは、是非、この超有名アニメを観て、自分の答えを出してほしいっすね♪
{/netabare}

投稿 : 2020/11/20
閲覧 : 221
サンキュー:

30

みのるし さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

興行成績は悪かったなんて信じられん

これぞ冒険活劇の王道!見終わったときのなんともいえん爽快感。
これを見たオッサンたちは必ずクラリスの恋したはず!!

オープニングから劇中まで犬神家の一族かと思うくらいにかかりまくる大野雄二サウンドも実に大人なテイストですんばらしい!

当時は多分子供向けの映画としてプロモーションしたんではないかな~。

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まあ、相当の昔に書いたレビューなんであれなんすけども。

劇場公開されてから40年もたってますけども、いまだに色あせない文字通り不朽の名作となっております。

この映画観てアニメの世界に飛び込んだオッサンたちも大勢いまして、細田さんをはじめ今50歳前後くらいのアニメ映画監督はおそらくみーんなもれなくその口のオッサンたちだろうと思います。


ボクなんかでもいまだに日常会話の中でカリ城のセリフを使いまくって生きています。もちろんみんな使ってる『またつまらんものを斬ってしまった』や『あなたの心です』はゆうに及ばずww

《以下は会社なんかの仕事先で頻繁に使います》

『おい●●!次の仕事は決まったぜ!』
『へ~怖いねぇ。怖いから オレ 寝る』
『平和だねぇ~』
『どっちにつく?「●●!」…だろうな』
『こんどのはただの●●じゃねぇぞ』
『お宝でもよみがえるのか…な。』
『●●!ふしまつだな』
『待とうではないか。●●とやらが来るのを』
『いまはこれが精いっぱい』
『●●。まさかしくじったのでは』
『12時間ありゃあジェット機だって直らぁ!』


《(老眼のため)字が小っちゃくて読みにくい時などによく使います》

『すり減っててよく読めないなぁ…ひかりとぉーかげぇーぉ~』
『光と影を結び時告ぐる高きヤギの陽に向かいし眼に我を納めよ』



・・・・もうね。

書き出したらきりがないわ(笑)!!


なのでこの辺で。

ばいならw

投稿 : 2020/10/30
閲覧 : 354
サンキュー:

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ルパン三世 カリオストロの城のストーリー・あらすじ

人口三千五百、世界一ちっぽけなカリオストロ公国の田舎道をボロ車でドライブしていたルパンと次元はクラリスという美女を助けた。彼女はカリオストロ公国・大公家に残された最後の娘で、カリオストロ伯爵は彼女を強制的に妻に迎え、公国の権力をひとり占めにしようと狙っていた。クラリスはルパンに助けられたが、再度捕えられてしまう。(アニメ映画『ルパン三世 カリオストロの城』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
1979年12月15日
制作会社
東京ムービー
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AB%E3%83%91%E3%83%B3%E4%B8%89%E4%B8%96_%E3%82%AB...
公式サイト
www.ntv.co.jp/kinro/lineup/20120330/
主題歌
《ED》ボビー『炎のたからもの』

声優・キャラクター

山田康雄、増山江威子、小林清志、井上真樹夫、納谷悟朗、石田太郎、島本須美

スタッフ

原作:モンキー・パンチ(「週刊漫画アクション」)
監督:宮崎駿、製作:藤岡豊、脚本:宮崎駿/山崎晴哉、作画監督:大塚康生、音楽:大野雄二、撮影:高橋宏固、美術:小林七郎、編集:鶴渕允寿、録音:加藤敏

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