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「ふしぎの海のナディア(TVアニメ動画)」

総合得点
78.4
感想・評価
582
棚に入れた
3144
ランキング
554
★★★★☆ 3.9 (582)
物語
4.0
作画
3.6
声優
3.9
音楽
4.0
キャラ
4.0

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ふしぎの海のナディアの感想・評価はどうでしたか?

とおる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイトルなし

おもしろだった
中盤の箸休め回は微妙だったけど
グランディス一味やマリーがいい味出してたね


終わり

投稿 : 2023/11/09
閲覧 : 61
サンキュー:

0

青星アーツ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 3.5 作画 : 2.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

情緒不安定のナディア、つぶらな瞳のジャン、メンタル高齢化のマリー

話はアトランティスの文明を巡る人間とガーゴイル達の戦い。
序盤感じたのは宮崎駿監督の影響とエヴァンゲリオンの面影
でしたが、特に前半はスタジオジブリのような絵柄ではあっても、
ジブリ作品のように大人も楽しめるかというと子ども向けなストーリー
やキャラクターとして作られているようであまり夢中になることは
ないです。終盤のBGMはそのままエヴァンゲリオンで聴き覚えがあったり
して、有名な新世紀エヴァンゲリオンの前作として見れるところはないわけでは
なかったです。最終話辺りのネオの事情やネモ艦長、ガーゴイルには感動展開や意外なところもあって良かったですが、話の大半は子ども向けであり、破綻しているわけではないので楽しめはしますが39話と長めに感じます。良かったのは、
そして名作と言われるのもおそらく最終話で描かれるキャラクターたちの
冒険を終え成長した姿に物語の感動を感じられるところがあり、ジャンたち
と赤毛のグランディスたちの旅が良い思い出として視聴者の心に温かい
ものを残してくれるところがあるからだと思います。
途中の無人島の話は制作の都合で話数を埋めるためなのか分かりませんが、
大分長くストーリーが進まず、かといって内容がつまらないわけではないですが
違和感は作画も含めて感じました。台詞があっても口が動かなかったり
髪の色が変わっていたりと。アニメをそこまで見ない人には勧めない作品でしょうがあえてあげるなら終盤や終わり方なども良かったので、良いところはある作品ではあるといえます。良さは感じましたが勧めるタイプの作品ではないと、
子ども向けなやりとりが強めなところからも感じる。ただ魅力もあると思いますのでその上でおすすめはしない作品です。

投稿 : 2023/04/17
閲覧 : 154
サンキュー:

3

ミスターK さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

やっと観た価値があった

前から観たかった作品、やっと見る機会ができてよかった。

舞台設定はエキゾチックで珍しい時代だったし、登場人物は魅力的で面白い関係が多く、とてもよかった。特に意外な展開ばかりで結構びっくりした。

投稿 : 2023/04/10
閲覧 : 110
サンキュー:

0

白毛和牛 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6
物語 : 2.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

島編が酷すぎ

この作品は最初は面白いかなと思ってた時期もあったが、
でも島編があまりに酷すぎて島編で個人的には実質的に見切りを付けました。
それとナディアのキャラも今から見ると非常にキツくて好感を持ち難いキャラです。

【評価】

30点・D級

投稿 : 2023/01/17
閲覧 : 245
サンキュー:

1

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

アニメ史に残る名作です(島編のぞく)

 OPはアニメソングN01の称号を与えたいくらいいい歌です。森川美穂さんですね。すさまじい歌唱力の方です。今でもようつべのホームの上の方に出てくるので、度々聞いています。
 そして、海、登場人物、ノーチラス号の見せ方。どれをとっても最高のOP映像です。後半のニューノーチラス号のバージョンもカッコいいです。

 いろんなところで話があって有名ですが、天空の城ラピュタの企画の原型らしいですね。ボーイミーツガール、力を持った石、王族の少女、石を狙う古代文明の末裔、初め敵だった一味が味方になる等々確かに似たようなパーツがちりばめています。
 つまりストーリーはラピュタが空でなく海になった感じです。

 どちらも面白いですが、作品の出来は圧倒的にナディアの方が面白いと思います。
 ナディアが単なるいい子キャラでなく自然体で活き活きしていました。もちろん可愛いし。
 3クール(島編があるので実質2クールです)なので、人間が描けていますし、コメディ回もあればトラウマになるような回もあって本当に起伏というか、メリハリがあって飽きさせない物語でした。

 で、さすがガイナックスですよね。とにかく戦闘シーンとか潜水艦、戦艦の描き方がすさまじくカッコイイです。ニューノーチラス号は発進から最終回までどこをとっても素晴らしいです。
 宇宙戦艦ヤマトをオマージュしたらしいですが、発進のシーンなんかはセリフもタイミングも全部そのものでした。主砲の音までそっくりです。反射衛星砲もありました。

 エレクトラさんのプラグスーツもいいですね。まあ、ちょっとあざといくらいエロいですが。

 島編については私は駄目でした。はっきり言えば見返すときは飛ばします。作画のクオリティも低いですし。

 物語の最後に、登場人物たちのその後が語られます。普通とってつけたようで、あんまり好きな演出ではないのですが、本作に限って言えば、これも良かったです。
 必ずしもハッピーエンドではない人もいますが、全体として活躍を見守った人たちのその後を聞いて、胸が暖かくなるような締めくくり方でした。物語に満足したということだと思います。

 アニメ史に残る名作(ただし島編除く)です。ぜひ、今のアニメの技術でシンナディアを作って欲しいものです。

 なお、Dアニメでみましたが、青がくすんだ感じがするんですよね。もっと鮮やかだった気が…今度確認してみます。

投稿 : 2021/07/21
閲覧 : 532
サンキュー:

7

ネタバレ

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

今君の目にいっぱいの未来

ガイナックスは本当に革新的なアニメ会社だと思う。

「エヴァンゲリオン」はともかく、

「王立」にしろ「トップ」にしろ、そして「ナディア」も

こんなにも人の心をわしずかみにできる最高のオープニングとエンディング、そして物語を作れたのは並大抵のことじゃないと思います。

この「ふしぎの海のナディア」はフランスのSF作家ジュール・ベルヌの「海底二万マイル」を原作としていますが

元々は宮崎駿の「天空の城 ラピュタ」をNHKで放送する予定だったということで、宮崎駿とNHKが共同で作ったプロットを、宮崎駿が劇場で公開してしまったので、あまったプロットを使ってNHKがTVアニメシリーズとしてガイナックスに発注したことから始まります。

つまり、「天空の城 ラピュタ」=「ふしぎの海のナディア」だそうです。

ガイナックスの元社長の岡田斗司夫氏は当時、NHKの会長から直々に作ってくれないかと打診され、あまりにもそのプロットが「天空の城ラピュタ」にそっくりで絶句したらしい。。。ですが、

同じプロットでも作る制作会社でこんなにも内容がガラリと変わってしまうのです。凄いですね。

作画に関しては多少古臭いところもありますが、最高のOP、ENと、庵野秀明監督特有の特撮オマージュやパロディを踏まえつつ、程よい冒険譚に仕上げられるのは本作くらいなものだと思います。

傑作です。

投稿 : 2021/03/15
閲覧 : 1049
サンキュー:

18

セシウス さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 1.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

エアトンさん声優代わりすぎw

 平成初期の代表的なアニメ作品ですね。当時アニメと全く縁がない生活をしていた私も名前とヒロインのビジュアルだけはどっかで見て知っていました。
 メインストーリーは、発明好きな少年が美少女と出会っていろいろ冒険するというありふれたものです。しかしその他の要素として、19世紀末の帝国主義時代、褐色のヒロイン、3人組の泥棒、スーパー潜水艇、古代文明の遺跡、無人島、宇宙戦艦といったものをごちゃごちゃにつっこんでそれらをうまく纏め上げて一本のストーリーにしています。またパロディ要素もたくさんあって、昭和な人は更に楽しめると思います(笑

 制作予算が足りなかったという裏話が公然の情報になっていて、途中作画がメチャクチャになります(笑 しかし各キャラクターが生き生きとしていて私は終始楽しめました。

 ヒロインが黒人で、とても魅力的に描かれています。性格が怒りっぽく自己中心的で苦手だという人が結構いますが、実際外国人の女の子はあんな感じの態度が主流だったと思いますし、嫌なものは嫌とはっきり言う子の方が個人的には好きです。その他ハガネのようなメンタルを持つ主人公や、もの凄くクレバーな妹分の孤児、主人公たちの良き兄貴分・姉貴分である泥棒一味など登場人物が本当に魅力的でした。

 音楽は多彩です。OP曲は有名ですが、劇中にかかる音楽はシン・ゴジラのような迫力とノリがありました。あ、作っている人たちが同じでした(笑

 大感動するような作品ではありませんが、庵野秀明氏とその仲間たちが作ったエポックメイキングな作品として一度見てみる価値のある作品だと思います。
 
 最後にラストシーンで「もうこのような戦いは起こらないで欲しい」とある女性キャラがつぶやくのですが、世界が大戦争時代に突入する幕開けのタイミングなので、最後まで皮肉がきいているなと思いましたw

 

 
 

投稿 : 2020/11/03
閲覧 : 1068
サンキュー:

5

ネタバレ

カミタマン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

タイムカプセル

結構,見終わるのに時間がかかりました。
理由は・・・
・全39話と(やや中途端に)長いこと
・続きが気になって止められないと言うわけでは無いこと
・昔の作品なので,映像的にかなり古さを感じること。

では,見る価値が無いかと問われれば・・・
自分としては見て良かったと思います。

良かった理由その1
見終わってみれば,それなりに面白かった事。特に自分はのんびりとした無人島での漂流生活が割と気に入りましたw
良かった点その2
本作品が日本のアニメの歴史を考える上でもなかなか興味深い位置付けの作品で,押さえておいて損は無いと思う点。具体的に言うと「ナディア」の企画自体は未来少年コナン2として宮崎駿が立ち上げ(ウィキペディアより。出典は岡田斗司夫の海賊生放送だそうなので,関係者の話なので確かかと思われます。)同じ企画を元にした「天空の城ラピュタ」と共通点が見られること,庵野秀明の監督作品として「トップをねらえ!」と「新世紀エヴァンゲリオン」の間に位置していること。特に,後のエヴァンゲリオンの原型となる設定や演出などが見られることなど,見ておけば何かの時にちょっと知ったかぶり出来そうな所です(笑)ただし,ナディア自体の認知度があまり高くないような気がするので「何かの時」はなかなか訪れないかもしれませんが・・・^^;

では本題で,「不思議の海のナディア」を見て感じたことなど1日1話とか2話ペースでメモを取ったわけでも無いので既にあやふやな部分もあったり,忘れてることも多い気がするのですが^^;


「不思議の海のナディア」というアニメを見るとてとにかく「時間」と言うものを意識させられ,ちょっとしたタイムトラベラー感覚を味わえました。

中でも強く感じたのがアニメが制作されてからの時間の経過です。ナディアは1990~91年の放送ということなので30年前の作品と言うことになります。30年前の空気感や30年でのアニメの進歩などについて随所に感じます。
具体的には
・画面の両端が余っている。
・作画の質が現在のレベルで見ると全体的に低い。ちょこちょこ作画崩壊している。さらに,作画以上に撮影のひどさが目立ちます。作画でスケジュールが押してよっぽど時間が無いところで撮影したのか,当時のセル画撮影の標準なのか?(たぶん前者?)ピントが合っていなかったり,ぶれたり,瞬間移動したり,埃がちらちらしたり,変な光が映り込んだり・・・かなり問題があります。
・セリフ的には今ではほとんど使わないなーといういわゆる「死語」がちょいちょい出てきます。「ああ!そんな言い回し昔有ったなー」的なたとえば,「お陀仏だぜ」とか「インチキねー」とか他にも最近あんまり聞かないなーって表現がいっぱいあります。
・冒頭のナレーションも時代を感じさせます!特にシリーズ後半の女性ナレーションは微妙にずれた感じがして変な味わいがあります。「いったいナディアは何を考えて生きているんでしょう?」みたいな感じで笑えます。
・パロディーというかオマージュというかパクリというか^^;小ネタ満載です。90年時点でのネタ化しているものなのでそれなりに古いです。しかも物語の核心に関する設定部分にも^^;さっと思い浮かぶところで列挙すると,ウルトラマンのカラータイマー,ひょっこりひょうたん島,アイアンキング&レッドキング,ハクション大魔王の壺,美味しいとメガネがずり落ちる件,「人の迷惑顧みずやって来ました・・・」などなど枚挙にいとまがありません。
・この作品おおらかというか,テキトーというかwキャラクターの一貫性の無さも昔の作品によくあったような感じです。設定が甘いのか共有されていないのか各話の脚本家がそれぞれの人物像でシナリオを書いているようなイメージです。
・OP「ブルーウォーター」神曲です。脳内で無限ループしています(ただし,脳内ではレイアースの「ゆずれない願い」と一体化してループされています^^;)90年っぽい点は歌詞です!まず作詞が来生えつこ!!この時点で90年ぽさ全開w歌詞を見てみるとなんか全然意味が理解できません(もちろん日本人なので言葉の意味は理解できますが歌詞全体としての意味という意味で・・・),番組との関連性も全く無さそうwただ耳障りの良さそうな単語を並べた感じ?とどめは「愛はjewelより~」の部分,今聞くと聞いてるこっちが恥ずかしいレベルwww一方,歌ってる森川美穂さんは歌唱力もさることながら,動画を見ると90年のアイドルとは思えないほどキレッキレッのダンスを披露していました。

 さてそんな1990年(平成2年)はどんな年だったか調べてみると,スーファミが発売され東側の崩壊が顕著になっただけでなく
バージニア州で初のアフリカ系アメリカ人州知事が誕生
ネルソンマンデラが27年ぶりに刑務所から釈放
アフリカ最後の植民地ナミビアが独立
などがあり,人種差別問題的にも大きく世界線が変動した年と言えると思います。
 そんな年にヒロインがアフリカ系人種設定(単に色が濃いだけのようにも見えますが作中で「黒人」と言っているのでアフリカ系人種(いわゆるネグロイド)と勝手に判断しました)のアニメがNHKで放映されたと言うのも,企画や放映開始までにかかる期間を考えると偶然なのですがシュタインズゲートの選択と言われれば納得してしまいますwそして自分が世界的にBLMが叫ばれている2020年現在にこの作品を見たことも。(こじつけw)


二つ目の時間軸として,19世紀後半という時代があります。
作品の舞台として設定されている1889年明治22年は明治の中頃,「ナディア」放映時の101年前になります。
作中で描かれている通り
パリの万国博覧会が開かれ,エッフェル塔が完成した年です。
ちょっと調べてみると
エッフェル塔の完成が3月15日,開業が3月31日だそうです
1889年のパリ万博は5月6日から10月31日まで開催されたそうです。
フランスがらみでは他に
ムーラン・ルージュ開業し象牙海岸がフランスの保護国となった年だそうです。
日本はと言うと,大日本帝国憲法発布され任天堂骨牌(任天堂の前身)設立された年だそうです。ちなみに任天堂はナディア放映時の1989年にスーパーファミコンを発売したそうです。
時代的には,まだまだ飛行機は往復20km程度,潜水艦は電気式が前年に作られた程度だそうです。
19世紀にはもう一つの時間,原案とされたジュール・ヴェルヌの「海底2万マイル」の発表された年が有ります。
1870年でこの年について調べるとフランスがらみでは
普(プロイセン)仏戦争開戦。そして,ナポレオン三世が捕虜となったり,第3共和制成立したり,ローマ教皇領では普仏戦争のための仏軍撤退によってイタリア軍による教皇領接収が行われた年でした。
つまり「海底2万マイル」は1870年時点で19年後の近未来である1890年描いた作品なんですね!
1970当時世界はまだ広大で,地球上にはまだまだ人類が知らない場所があるかもしれない状況だったと思われます。たとえばミッドウェー島の発見は1859年,ジャネット島1881年,ヘンリエッタ島1881年,日本の南鳥島の発見が1864年,だそうです。こうしたことを考えると,たびたび,どこの島かも分からない絶海の孤島的な無人島が出現したり謎の海底洞窟や地下空洞など,当時の空気感が感じられる設定が随所に見る事が出来ますね。(現在も海底部分など不明な部分は無いとはいえないが・・・)



1870年に19年後の近未来1889年を描いた作品を原案に,物語の舞台から約100年後の1990年に作られたアニメをさらに30年後の2020年に見ている自分こんがらがってきたwいろんな時間軸が入り乱れて不思議な感じです。19世紀と20世紀と21世紀が交錯する,ちょっとしたタイムトラベラー感覚です。
{netabare}さらに言うと,ナディアの話はエンディング後に,12年後の様子に触れ膜を閉じます。{/netabare}


その他

いままで勝手に,ナディアは褐色の天使的なイメージでいたのですが,全く違いましたw
{netabare}自己中で,頑固で,わがままでツンデレともちょっと違う厨二病全開のキャラといったイメージに変わりましたw{/netabare}

ナディアのブルーウォーターですが,当初カラータイマーっぽいなーと思っていたら,終盤忘れた頃に{netabare}まさかのM78星雲設定w本当にカラータイマーだったんですねwそして形状は横にするとメビウスの物と全く一緒です!しかしウルトラマンメビウスは2006年から2007年の放映なので逆にナディアが影響を与えたのかもしれませんね。{/netabare}

グランディス,サンソン,ハンソンは{netabare}ドロンボー一味的位置付けかと思ったらまさかの仲間展開!!結局ジャンとナディアに最も深く関わっった大人になりましね。{/netabare}

「トップをねらえ」や「エヴァンゲリオン」と似ている点なども見つけるとちょっと嬉しいですね!自分としてはナディアの誕生日が判明したときの{netabare}みんながおめでとうという場面とか,最終回のエレクトラさんの白いスーツとナディアの赤いスーツがかなり嬉しかったです。他にもメカの描写や戦艦名などいろいろあります!!{/netabare}

ところで,作中に出てくる「ノーチラス号」と言う名前,そもそもジュール・ヴェルヌが参考にした設計だけの潜水艦の名前だそうですが,「海底2万マイル」の影響か潜水艦(艇)の鉄板の名前になっているようで,米軍では歴代の潜水艦名として引き継がれています。ミッドウェー海戦に参加した潜水艦の一つだったり,米軍が開発した世界初の原子力潜水艦の名前だったりしています。そして自分のお気に入りは米軍とは別の研究目的のノーチラス!
https://nautiluslive.org/

気が向いたら見てみて下さい。

深海からライブ配信しています。でも配信よりはgalleryがオススメ(笑)

いつもにもましてぐちゃぐちゃな内容ですいません^^;

2020.09.14
2020.09.28 誤字訂正など

投稿 : 2020/09/28
閲覧 : 801
サンキュー:

14

ネタバレ

fuzzy さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

エヴァの源流

今更観ました

至る所エヴァの音楽、構図、戦闘シーン、撮影方法でパロディかと思うくらいですが
こちらが先ですものね
庵野監督の実験場という感じですね
前半ネモとの別れまでがNHK的かなと
島編はなんど観るのやめようと思ったか。。
最後の急ハンドル超SF転換は
キャラ付できてれば、いいもの見せれば納得するんでしょ?というメッセージのようなで
エヴァQであれやったの納得しました

ずっと冬月せんせがボスだしね
お金なかったとはいえ悪のラスボスが平気で一般キャラやってたのは苦笑い

エレクトラさんはたまにミサトとリツコ
ナディアはアスカなのかな
ジャンは最後空気でしたね

3人組もNHK的で好きだったけど超SFでは写実画にピカソのキャラを入れたような異物感
彼、彼女たちもエヴァラストには生まれ変わりで出ないかな

なんか面白かったですが
前半と超SFシーンだけしばらくしたらまた観るかと

あ、グレンラガンとアベノ橋魔法商店街のメカの街でもメカや戦艦が似てると思ったら、庵野さんとか色んな人やられてるのね

あと、今更ですが塩沢兼人さん、いい声だなぁ

投稿 : 2020/09/12
閲覧 : 688
サンキュー:

2

ネタバレ

lute さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

23〜34話は駄作

だらだらと間延びした上記以外はかなりの良作。

投稿 : 2020/05/29
閲覧 : 490
サンキュー:

0

ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ようやく見るに至る

再放送されていたのを見たことはあったが、追っていたわけではなく、話の内容はほとんど知らないも同然だった。
しかし、アマゾンプライムビデオにいつの間にかあったので、見ることができた。

何かと葛藤が多いし、割と人がばんばん死ぬんやなあ。思っていた以上にシリアス。潜水艦離脱からの中だるみしたのか無人島漂流。いつの間にかグランディス、サンソン、ハンソンが良い奴になってるし。キャラソン一挙放送みたいな謎回もあるし。ツッコミどころありすぎ。
さらに気づいたら、最終話に向けて一気にシリアス展開。僕の大好物である後日談も交えて、最終的にはしばらくロスに至る自分史に残る作品だと感じた。本当にずるいよ。庵野秀明。最後の脱出とか、あれだけで泣けてしまうよ。
{netabare}エレクトラがひっそりとネモとの間に子供まで作っているのはたまげた。サンソンはグランディスだと思っていたのに、まさかのマリーと結婚しているのもびっくりだわ。{/netabare}
褐色露出多めヒロインも当時も現在でも斬新でありですね。NHKも共同制作に入っているわりにはやりたい放題やっていたみたいね。なんにせよジャンとナディアがハッピーエンドを迎えられたのは良かった。

鷹森淑乃の声も良かったし、貞本義之のキャラクターたちみんな良かった。

人を殺すくらいなら殺されたほうがまし。とは言うけど、人殺しに自分だけで済むならまだしも、自分の大切な人が殺されても平気でいられるのだろうか?殺人は駄目なのは当たり前だけど、正当防衛というものがある。

23話には驚かされた。あれが例の嫉妬に狂った女エレクトラなのか!背筋がぞくぞくした。まじでとんでもないな。
{netabare}ナディアがネモの実の娘でそっちに愛を注がれるのは嫌だから殺そうとするなんて。清純で冷静沈着なお姉さんだと思ってたのに。挙句、自殺未遂ですよ。これじゃあ、単なるメンヘラですやん。ネモの圧倒的な漢気で全部解決。
嫉妬描写が多いグランディスのほうがやりそうなのに。あ、でも、グランディスのほうが気持ちいいほど分かりやすい性格しているから大丈夫やな。お嬢様育ちとは思えない。料理上手だしね。結婚詐欺の被害に会って、財産も勿論だが、ほぼ全てを失うという悲しい境遇を乗り越えているから強い。{/netabare}

ナディアが肉食を嫌う。科学、文明を嫌う。菜食主義って文明社会でないと達成できないよなあ。なのに、無人島に漂流したとき、自然と共に自分は生きていくだなんて矛盾を抱えている。食糧を盗むことでしか生活できないなら、自然と共生しているとはとても言えない。人間は自然の中では生活しきれないからこそ、文明を作りあげてきた。この便利さからは逃れられない。

子鹿を殺したことを責めるが、ライオンとかは子供を狙うじゃん。動物を殺すのは駄目でも植物は許されるのか?肉食動物が肉を食べることを知らないし、卵が動物の生まれる前の段階なのにそれは食べることができる。一見ヴィーガンのようだが、違う。そもそも僕はヴィーガンの思想自体理解しきれない。菜食主義でも肉を無理矢理食べると感動して菜食主義を辞めたくなるらしい。肉食には抗えない。人間も動物だからね。自分のポリシーとして貫くぶんには構わなくても、人に押し付けてはダメ。おいおい蚊は殺してもええんかーい!!過去のトラウマはそう拭えないもんだね。後日談でも断固として食べてないし。

ナディアは思春期特有かもしれないけれど、非常に面倒くさい。自分の過去を振り返ってもそう思う。なんでこんな面倒くさい思考回路してたんだろう?恥ずかしい。だからこそ、ナディアを見るとイライラしてしまうんだなあ。上手に描いているもんだ。腐った物を食べてお腹を壊したところを助けようとしたジャンに感動してしおらしくなったなあ。

ジャンもデリカシーがないなあ。女性の気持ちに鈍感。女性にキスを誰としたとか訊いたらまずいやろ。かくいう僕も女性の気持ち、ましてや人間の気持ちなんて分からない。努力はしているつもり。男子校生活は終わったはずなのに未だにおかわりしてるもんだから、なんだかんだジャンに共感できる。
キングがなんか可哀想。

そして、潜水艦から切り離されたあたりからシリアスからはほど遠いほのぼのとした生活。無人島とか部族とか。ナディアが浮気してしまえるほどの緩さ。いくらなんでもジャンが報われない。

マリーの声を聴くと水谷優子が忍ばれるなあ。

OP
ブルーウォーター 歌 森川美穂
ED
Yes, I will... 歌 森川美穂
この作品が放映されたとき僕は生まれていなかったけれども、曲は聞いたことがあって好きだった。どちらもいつまでもリピートできる気がする良曲。特にED。メッセージ性も強くて好きだな。
他にも大量のキャラソンやら挿入歌やらあるけど、見ている途中で僕もたるんできたので、あんまり印象に残ってない。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
時は、1889年。発明好きの少年・ジャンは、万国博覧会の会場で謎の少女・ナディアに出会う。ナディアに一目ぼれしたジャンは、ひょんなことからナディアとともに冒険へと旅立つことに―。


1. エッフェル塔の少女
パリの万国博覧会にやってきた発明好きの少年ジャンは、セーヌ川の岸辺で見かけた少女・ナディアに一目ぼれ。そこへ、ナディアの持つ宝石"ブルーウォーター"をねらう三人組があらわれる。

2. 小さな逃亡者
ジャンの活躍で三人組から逃れることができたナディアは、ル・アーブルにある彼の家で夜を明かす。ところが翌朝、三人組が万能戦車グラタンでふたたび襲ってきた。ナディアとジャンは、空を飛んで逃げることに。

3. 謎の大海獣
ジャンとナディアの乗った飛行機が故障し海に不時着。偶然パトロール中のアメリカの戦艦に発見され助けられた二人。しかしほっとしたのも束の間、今度は謎の大海獣が現れ、戦艦と激しい戦闘を始めてしまう。

4. 万能潜水艦ノーチラス号
謎の大海獣と戦艦の戦闘中に、海に投げ出され取り残されてしまったジャンとナディア。すると二人の前に最新の装備を持つ潜水艦が現れる。二人はエレクトラと名乗る女性から親切なもてなしを受ける。

5. マリーの島
ノーチラス号に別れを告げたジャンとナディアは、改良してもらった飛行機でフランスに向かう。ところが、突然攻撃を受け飛行機は近くの島に墜落、しかもその島は謎の侵略者たちによって占領されていた。

6. 孤島の要塞
侵略者にマリーが捕らえられてしまった。ジャンとナディアはマリーを救い出すため、島の中心にある秘密基地へ潜入する。二人はそこで、ノーチラス号と闘っていた潜水艦を目にする。

7. バベルの塔
ジャンをかばって囚われの身となったナディア。ネオ・アトランティスの首領ガーゴイルは、ナディアをなぜかプリンセスと呼び、マリーとキングを人質にして組織への協力を迫る。彼の狙いはいったい何なのか?

8. ナディア救出作戦
グランディスたち悪党三人組と再会したジャンは、ナディアを助け出すため力を合わせることに。ジャンと対面したガーゴイルは、ナディアたちの命と引き換えに、ブルー・ウォーターの在り処を聞き出そうとするが。

9. ネモの秘密
ネオ・アトランティスの基地が崩壊、グラタンで海へと逃げ出したジャンたちは、ノーチラス号に助けを求め、ネモの判断で救出されることに。そこで、初めてナディアに会ったネモは驚く。

10. グラタンの活躍
ネモの命令で部屋を分けられケンカをしてしまったジャンとナディア。一方、ノーチラス号はガーゴイルの飛行船カルカロドンを追撃するのだが、逆に地下水道で新型の浮遊機雷に囲まれてしまう。

11. ノーチラス号の新入生
ノーチラス号の窮地を救ったグラタンの活躍が認められ、グランディスたちは見習い乗組員として採用されることに。客員となったナディアも何か役に立とうと、船内の調理場でグランディスを手伝うのだが失敗ばかり。

12. グランディスの初恋
魚料理にあきて不満をもらすハンソンたちを見かねたネモは「狩りの日」をもうけ、ノーチラス号は無人島に上陸。次々島に繰り出す船員たち。その夜、無人島の浜辺でグランディスはナディアに自分の過去を語る。

13. 走れ!マリー
小鹿を狩ったことに激怒するナディアはジャンとケンカ、ほかの船員たちもみんな仕事が忙しく、かまってもらえないマリーはキングと島の探検に出かける。古い線路を見つけたマリーたちだが、迷子になってしまい。

14. ディニクチスの谷
ガーフィッシュを追い、再び海に出るノーチラス号。そんな時、マリーが灼熱病にかかってしまう。そしてナディアまでもが倒れてしまい、二人ともあと2日の命と診断される。病気を治すには特別な薬草が必要だった。

15. ノーチラス最大の危機
ノーチラス号の科学の力にますます感動するジャン、逆に反発するナディア。そんな折ノーチラス号は、ガーフィッシュとの戦闘の最中に損害を受けてしまった。修理をするため海上へ浮上すると、そこには。

16. 消えた大陸の秘密
全ての争いの元となっているブルーウォーターを持つ自らの運命に悩み苦しむナディア。一方、船体修理中に機関部で漏れた有毒ガスにより犠牲となったフェイトたちを埋葬するため、ノーチラス号は海底遺跡へ向かう。

17. ジャンの新発明
父の死を知りその敵を討つためノーチラス号の正式な乗組員を志願したジャンだったが、ネモに断られてしまう。すっかり落ち込むジャンに、ナディアは「またジャンの飛行機で飛んでみたいな」と、彼を元気付ける。

18. ノーチラス対ノーチラス号
度重なる戦闘補修によって資材が不足したノーチラス号は、補給のため南極にある秘密基地へ向かう。その途中、謎の物体に捕えられてしまう。それは何億年も前に生きていたとされる巨大なオーム貝・ノーチラスだった。

19. ネモの親友
南極大陸の地下に広がる秘密基地に到着したノーチラス号。ネモはジャンとナディアをつれてある場所へと向かう。その途中には遥か太古に絶滅した様々な生物たちが、氷で保存された氷の博物館があった。

20. ジャンの失敗
ガーゴイルは空中戦艦を建造し、ネモを倒すため再び動き始めていた。一方、ますます発明に没頭するジャンは、小型ジェット機を造り上げるが、実験に失敗し、その爆発によってガーフィッシュに見つかってしまう。

21. さよなら...ノーチラス号
ガーフィッシュの集中攻撃を受けたノーチラス号だが、逆にガーフィッシュを撃沈。ところが、空中戦艦からガーゴイルの新兵器・スーパーキャッチ光線が発射され、ノーチラス号は空中に引き揚げられてしまう。

22. 裏切りのエレクトラ
海底へと沈んでいくノーチラス号。ネモ船長は乗組員をメインブロックに集め、戦闘ブロックを切り離した。自爆した戦闘ブロックがガーフィッシュを全滅。ネモ船長は、船長室にナディアたちを呼び出し。

23. 小さな漂流者
ナディアたちを乗せた船長室は、ゆっくりと海中を進み、とある砂浜に漂着。しかし島はもう誰も住んでいない無人島。ナディアは、誰も、悪人もいない、この島で生きていこうと決心する。

24. リンカーン島
一夜明け、ナディアは島を"リンカーン島"、漂着した入江を"キャプテン湾"、砂浜を"ナマジャキビーチ"などと命名。科学文明と縁を切って生きていくと、森の中へと行ってしまった。

25. はじめてのキス
ジャンとナディアは、肉を食べるか食べないかで激しく言い争う。肉を食べない!と一方的に宣言し、意地を張るナディアはジャンに対して怒ってばかり。そして、腐ったホウレンソウの缶詰を食べ、寝込んでしまう。

26. ひとりぼっちのキング
人はひとりで生きていられないと感じ、ジャンにあらためて感謝し優しくなったナディア。その様子を見たキングは、激しく傷つき動揺。そして、仲良く寄り添いあうジャンとナディアを目撃し、ついに家出をしてしまう。

27. 魔女のいる島
リンカーン島を激しい台風が襲う。ジャンがせっかく作った小屋は吹き飛ばされ、発明した数々の装置も崩壊し、キングは強風に吹き飛ばされ行方が判らなくなる。台風が去った夜、見慣れない島が流されてきて。

28. 流され島
エアトンがおびえる「恐怖の大王」から逃げるナディアたち。重力異常でいつもより速く走り、高くジャンプすることが出来るのだが、やりすぎて島を一周してしまう。「恐怖の大王」の正体、それは。

29. キング対キング
新しい島での生活をはじめたジャンとナディアだが相変わらず言い争いが絶えず、グランディスはネモへの思いがつのるばかり。そんな中サンソンとハンソンはふとしたことから意見が対立、ケンカになってしまう。

30. 地底の迷路
グラタンの修理が完了する日が近づいていた。目指す場所はアフリカ東海岸だ。ところが蚊が大量発生し作業どころではなくなってしまう。一方ジャンとナディアは不思議な穴を発見する。その穴の中で目にしたものは?

31. さらば、レッドノア
地下にある遺跡で突然壁に吸い込まれたナディアは、島の中の大空洞に浮かんでいた。そこは衛星都市レッドノア――。そしてナディアの前に謎の巨人が現れ、アトランティス人の歴史を語り始める。

32. ナディアの初恋?
潜水をはじめた島からグラタンで避難したジャンやグランディスたち。だが途中でガーゴイルの空中戦艦に攻撃を受け、アフリカにある村に不時着する。ナディアはそこで出会った少年・ハマハマに一目ぼれする。

33. キング救助作戦
キングを捕らえて宝を要求してきたのは、グランディスの初恋の相手で、彼女から全財産を奪った男、ゴンザレスだった。その上、キングを助けに向かったグランディスとナディアまでもが捕われてしまう。

34. いとしのナディア(はーと)
ジャンはサンソンから、歌を作るようアドバイスされ、自分のすべての科学技術を投入して新しい発明に取り掛かる。ところが、発明に熱中しかまってくれないジャンにナディアは苛立ってしまう。

35. ブルーウォーターの秘密
グラタンが到着したナディアの故郷・タルテソス。何かに導かれるように大きな火山湖の中を進んでいくナディア。すると湖水が割れ、謎の地下遺跡が現れる。そこは古代アトランティス人の遺産「ブルーノア」だった。

36. 万能戦艦Ν(にゅー)-ノーチラス号
突如現れたネオ・アトランティスの空中戦艦。攻撃からジャンたちを守るため、ナディアは捕らわれの身となる。だがガーゴイルは約束を破り攻撃を開始する。ジャンたちは、間一髪のところを謎の小型艇に助けられ。

37. ネオ皇帝
ネオ・アトランティスの攻撃により消滅したと思われたN-ノーチラス号は、アフリカ大陸の地下トンネルを使って空中戦艦の攻撃を回避していた。一方、ネオ皇帝の力によりブルーウォーターが発動し。

38. 宇宙(そら)へ
パリ上空で、N-ノーチラス号とレッドノアの戦いの火蓋が切って落とされた。レッドノアの周囲には1億ボルトの電磁バリアが張られていて、内部に突入することができず苦戦を強いられる。

39. 星を継ぐ者
奇跡的に自らの意識を取り戻したネオは、命をかけてナディアを洗脳から解放する。ガーゴイルは見せしめに、エレクトラ、ジャンを次々手にかけ、悲しみに沈むナディアは、ここで最後の決断を迫られる。

投稿 : 2020/05/26
閲覧 : 686
サンキュー:

10

ネタバレ

コンキスタ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

久々に見た(^^)

小学生の頃に観た作品でしたが、ふと久々に見返してみたくなったため20年ぶりに視聴しました。子供の頃とは違い、新しく作品見てる感じで新鮮でした。OPの『ブルーウォーター』を聞いた時は「ああ!これだよ!これ!こんな曲だった!」と思わず声に出たほどです笑笑

作品を通しての感想は、素直に面白いです。けど無人島編に関しては明らかに、勢いが失速した感は否めないです。けれどやはり、近年のアニメと比較すると作品に物凄い熱量が込められていたように感じます。初めて気がついたのですが、新劇場版ヱヴァンゲリヲンQのBGMってここから来ていたのですね。

何よりジャンのナディアに対する一途さは見てて好きでした。(そういう意味ではガンダムXのガロードも好き)

投稿 : 2020/05/12
閲覧 : 458
サンキュー:

2

ワドルディ隊員 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ナディアの存在を受け入れられるかどうかで、評価が大きく変わってくる

この作品は、庵野秀明氏が監督を務めたTVアニメのひとつである。
ジュール・ヴェルヌが手掛けたSF小説『海底二万里』及び
『神秘の島』を原案となっているようだが、
よくよく調べてみると一部の名前や設定を除き
別物であることが分かった。

それに加え、元々は『海底世界一周』という企画
を宮崎駿氏がNHKに持ち込んだということも判明。
当初から天空の城ラピュタを思い起こさせるシーンが
多いなーと感じてはいたのだが、これですっきりした。

内容に関してだが、(先ほどの理由から)天空の城ラピュタとの
共通点が多いので、天空の城ラピュタについて書かれている
他の方のレビューを参考にして頂けると幸いだ。

ちなみに、ナディアの酷評も含まれているため
彼女に思い入れのある方は見ないことを推奨する。

まず良かったところから。

(ラピュタと類似しているというのもあるが)
序盤から引き込まれるストーリー構成だった。
OPを見た限りではほとんど明るい作風で進むのかと
思いきや、5話のベルデ諸島マハル回や15話の有毒ガス回など
息が詰まるような話もあり驚かされた。
また、そういった出来事を通じ、たびたび衝突する場面を
描くことで緊張感を生み出すことに成功している。

キャラクターが発する台詞で考えらせられることも多かった。
ただ、中盤から後半ににおける無人島編においては
到底褒められたものではなかったが。これに関しては
後で後述することにする。

主人公陣営で印象的だったのはグランディス一味。
序盤ではナディアの敵ではあったが、中盤以降は頼もしい
味方として力を発揮してくれる心強いキャラクター。

グランディス、サムソン、ハンソンの3人がいるのだが、
主人公のナディアとジャンにそれぞれアドバイスをくれたり、
時には叱るといったよきサポート役を担っている。
当初の段階では、早くにそのまま消失してしまうのではと
思っていたが、今思い返すと終盤まで彼らを登場させたの
には大きな意義があったのだと考えを改めた。

個人的な意見ではあるが、悪の首領であるガーゴイルは
この作品にはなくてはならない存在だと思う。
自分をアトランティス人の末裔と称し、人間を愚かな生物と
見下す傲慢な人物だ。また、古代アトランティス人の
科学技術を崇拝視する科学崇拝者としての側面を
持っており、傲慢さを助長している。

目的達成のためならば、人々をためらうことなく残虐する
だけに留まらず、部下を切り捨てる非情さも
持ち合わせている。正に外道。

ちなみに、指示の合図にフィンガースナップを
多用するため、指パッチン大好きおじさんグループの
仲間だったりする。
例の衣装が、ハウス食品のスナック菓子でお馴染みの
とんがりコーンを思い起こさせるような気がするが、
それは私だけだろう。哀れな最期を遂げるが、その時まで
自分の役割を果たしている点は高く評価したい。

気になるところもいくつか見受けられた。
確か23話から34話だったと思うが、無人島編辺りから
急にテンポが悪くなった。一応物語の進展はあるが、
非常にむず痒い気分にさせられたのは事実。

特に酷いのは34話。いわゆる回想回にあたるのだが、
本当にくどい。対して面白くない上に、途中で曲を
4.5曲ほど挿入してくるので気持ちが萎えてしまったのだ。

34話まで我慢して見ていたが、この回だけは流石に
製作スタッフへバベルの光を放ちたくなるレベル。
どっかのお侍さんが見ていたら、「うおっまぶしっ」と
発するに違いない。ぶっちゃけ、食事休憩や風呂の時間に
費やした方が良いと思われる。

無人島編における脚本も相まって、ナディアへ好感を
持つことが極めて困難になってしまった。
序盤から我がままで疑り深い性格ではあったが、
「最初だしこんなもんだろうなー」と温かい目で見てきた。

だが、無人島編に入ってからもそれが続くようなら話は別。
何かあれば「どうしてなの?」
動物に助けてもらえなかったら「どうして私を助けてくれないの?」
の繰り返し。他の仲間たちから心配されてもお構いなし。

ジャンに対しての扱いは酷いもので、見ているこっちから
すれば足を引っ張る足手まといという印象でしかない。
ジャンの純粋さや辛抱強さに救われたのは言うまでもない。
心の中では、他にもっといい女性を見つけたほうが良い
のになーと思ったが、それでは物語が破綻してしまうもんね。
だれか、ジャンの開発が実用化されるまで費用を
投資してあげてください。

ガーゴイルが終盤において語るアトランティス人の秘密や
戦闘シーンなど目を見張るものがあったが、手放しで
褒められない部分があったのも事実。
少なくとも庵野秀明氏を語る上では重要な作品で
あることに変わりはない。個人的には良作だと思う。

投稿 : 2020/05/08
閲覧 : 968
サンキュー:

21

をぬ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

忍耐力の化物ジャン

「一体ナディアは何を考えて生きているのでしょうか?」
もう、この一言ですねw

投稿 : 2020/05/02
閲覧 : 556
サンキュー:

1

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tomledoru さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

他のアニメの影響大かな

なぜか「不思議」なことに,
たまに「もう一度」観てみたいと
思いだしては観ている作品です。

ナディアは,元祖ツンデレなのかもしれないし,

3人組は,タイムボカンシリーズのみたいです。

カッコいい場面もあれば,
人が死ぬシリアスな場面もあり,
コメディのような場面もふんだんにあり,
登場人物の個性も,
作品から一人一人がはみ出しそうで,
言い尽くせない魅力があります。

古いノーチラスも宇宙船なのになぜ空を飛ばなかったのかな。
ニューノーチラス号は宇宙戦艦ヤマト
の影響そのものですね。

ネモの「人間をなめるなよ」と
本当は人間だったガーゴイルの
「私のしてきたことは・・・」という

対照的な最後のセリフは,ずいぶんと意味深だなあと思います。
それが人の持つ英知と痴愚,
善悪や矛盾を表現しているのかもしれません。
レッドノアの最後のシーンがいいです。

ところで
サンソンとマリーの歳の差,結婚ってどれぐらい年が離れてるのかな。

投稿 : 2019/11/02
閲覧 : 448
サンキュー:

7

メタトロン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 2.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

もったいない名作

原案が天空の城ラピュタと同じということで、どこか似た雰囲気があります。

そして、エヴァンゲリオンの庵野監督作作品でもあるナディアは同じ世界線の物語とも言われており、どこかエヴァンゲリオンに通じる所が多々あります。

残念ながら制作費の問題があったようで、途中から監督も変わり、クオリティが下がった明らかな蛇足回が終盤続き、その部分は黒歴史となってしまったようです。

総評
残念な部分もあるが、冒険、恋愛、友情、サバイバル、SFといった盛りだくさんな内容で満足。

投稿 : 2019/09/17
閲覧 : 569
サンキュー:

6

ネタバレ

Progress さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ふしぎの海のナディア レビュー

今この作品を見るという意味は、やはり、今も作品を作り続けている庵野秀明監督という人物を理解することが含まれているのは事実ですが、もちろんアニメというのは多くの人で作られているわけであり、ひとつの作品としての意識を忘れずに見ていこうと思います。

まず、作品の評価について、世界設定は、この作品を考える上では欠かせないでしょう。
「天空の城ラピュタ」と同じ企画から生まれているという本作。
超古代文明や、飛行石の代わりとなるブルーウオーターと呼ばれる宝石。
登場人物設定として男の子と女の子が一緒に冒険をする。
素人目に見てもいくつかの共通の設定を見出すことができます。

超古代文明については、SFとしての評価軸に挑戦したいと思います。
『海底二万里』及び『神秘の島』を原案としている事を一応知識として記述しておきます。
物語に出てくる言葉の元ネタは神話や伝承の中から構想を得ているようにうかがえます。
ここで、神話、伝承という物から構想が作られることによって、現実世界との繋がりが視聴者に生まれる事になり、作品を掘り下げたい人たちにとっては、元ネタの中から作品の神話性を見出すことで評価につながっています。
ただし、問題としては、今ある科学技術との連続性が、超古代文明にない事です。超古代文明は、作品中の技術とは別の独自のルーツによって科学を発展させており、現在の技術と繋がっていないサイエンスを扱っているものは、SFなんだろうか?これは、オカルトの類なんじゃないだろうかという感想は、SFとして評価するにあたり感じるところはありましたね。
しかし、例えばノーチラスなどの建造技術であったり、動力は現代技術から言えば説明できる範疇であります。(コーヒーカップがテーブルから出てくるのは、見たことがないですけどね)
視聴者視点で技術を見た場合は、現代技術との連続性がありますが、ジャンなどの登場人物が生きる世界からすれば、全く連続性がない技術に見えるんですよね。ジャンがつなぎ目のないノーチラス号をみてどうやって溶接したんだろうと言うあたり、ジャンの世界の技術的に想像のつかない領域にあることが示されています。

SFのジャンルは広く、ロボット物も、SFの中では主流といっていいでしょうが、私にとってのSFは、超古代文明などに隠されたオーパーツなどを指す、オカルトじみたものも含まれており、ふしぎの海のナディアという作品は、もしかしたら物心がつくか怪しい時期に見て私の人格形成に影響を与えたんじゃないかと思うほど不思議なくらいピンポイントな作品であります。


ここで、私は、SFとは何か、という壁にぶつかりました。つまり、作品がSFかどうかを論ずる前に、SFがどこまでをSFと呼ぶのか、何をもってSFというのか、その定義があいまいなところで思考が空転してしまいました。もちろん、その定義がレッテルやジャンル分けであるという意味で終わってもいいのですが。
サイエンスが現実的な物であるなら、フィクションは虚構であり、二つの交わらないはずの物がまじりあうジャンル、これを理解するのは、かなり難しい。

まず、SFに対しての空転した私の思考の残骸と印象を書いてみます。
・科学技術を使っている、それも、現代より発達しているというフィクション性を含む。
・その技術を判断する材料として、外界からの力に対してどのような性能を持つか。
・サイエンスフィクションにリアリティは必要なのか。つまり、外界の力を克服した未来の技術を示すからこそ、フィクション足りえるのではないか。そこに現代技術で説明できてしまうなら、フィクションではないのではないか。
・必ずしも現代技術と技術の過程が地続きである必要性はない。問題は、技術を評価する目線。性能。

ここで様々な人のSFの定義について情報を収集したのですが、何をもって作品をSFとするか、一つの回答が思い浮かびました。

鑑賞者がSFと思えばSF。

鑑賞者は、作品中の技術が超技術である事を承知で見ているのです。つまりフィクションであると。
現代技術によってそれが達成できるかどうか、という判断基準は、フィクションを見ているという前提によって的が外れている。
科学的な要素をそこに感じることが出来れば、それはもうSFなのです。
その感じる要素とは。
それは、映像的な形、潜水艦の形、飛行機の形。映像的な動き、なめらかなリアリティのある動き、超技術の性能を試験する現象の動きのリアリティ。
作品の時代における技術との性能の差。
そういった映像的視点、描写的視点によって、技術は説明できないけれども、性能が伝わるものが、サイエンスフィクションと鑑賞者に思わせることが出来るのだと、一つ回答を得ました。


その視点で見ると本作品がサイエンスフィクションとしてどうかという評価がしやすくなりました。

ノーチラス号のノット数の速さ、ガラスの強さ、形や作りの未来的形状さ、そのどれもが、今人間が克服できていないことを克服した性能を持っていると、リアリティのある現象を作品が描写し、現象に対し全く説明できない高い性能を示す、フィクションの賜物である事を感じれれば、技術的にはサイエンスフィクションにカテゴリされる作品と言っていいのではないでしょうか。

個人的な意見として、読んできてくださった方も違和感を感じてたと思いますが、私の視点はノーチラス号のガラス窓に焦点を当てていました。

深海の圧力にに耐えうるノーチラスのガラスのぞき窓。敵の攻撃にはかなりあっさり破壊されます。
このガラスがどれくらいの圧力に耐えるかという指標について、深さ10mごとに1気圧増えるとします。
ノーチラスの秘密基地がある南極の最大水深は7,236 m。
つまりその深さではおよそ724気圧かかるため、1平方センチメートルに対して724kgの水圧がかかります。
これに耐えうるガラスは相当なものです。ちなみに日本の「しんかい」(水深6500mまで潜行可能)はのぞき窓はメタクリル樹脂でできているそうで、ガラスですらない。よってガラス的な割れ方をするノーチラスののぞき窓は、相当なガラス技術によってできています。

耐圧という性能から作品を見て、深海で耐える凄い性能を持つガラスであり、現代技術は説明できないフィクションの賜物であるという事が言えます。
現実の水圧という物をリアリティをもって描写することで(まあ本当に水圧の描写ががリアリティがあったかは微妙な所ですが)、サイエンスフィクションとしての出来を評価できるのではないでしょうか。

(蛇足:なぜこんなにSFであるかをこだわるかについては、『海底二万里』及び『神秘の島』が、SF小説であり、SFの系譜である事から)



【サイエンスフィクションを思考したメモ】
{netabare}
人間は科学の発達によって外界からの力、行動的制限を克服したという、性能的目線によって、科学の連続性を感じ取り、フィクションであったとしてもサイエンスの枠に収めることが出来るのです。
たとえば、地を這う人々の時代に、空を飛ぶ人のフィクションがある。地を這う人々は、ジャンプしたら1秒くらい宙に浮くくらいの感覚しかないが、そのフィクションではいつまでも空を飛んでどこまでもいける。
滞空時間という性能に焦点を当てて、それが、オカルトであるか、サイエンスであるかを判断する。その判断基準は、周りの描写の正しさが決める。それは、超技術の技術を説明するのではなく、性能を評価するものの正しさで決まる。


では、オカルトじみた超技術について、それをオカルトではなく、サイエンスフィクションに落とし込むにはどうしたらいいか。
この作品がサイエンスフィクションであるといえるものは何か?

まず、作品中の世界の技術レベルとの比較。

さて、ジャンがノーチラスの技術が想像もつかない凄いものであると描いている事を先ほど示しましたが、SF的には、それではSFにならない。
なぜ凄いのか、というのはジャンの世界では溶接はつなぎ目があるという技術の比較を行ったからです。
では、ジャン達の世界の技術レベルを知ることがまず前提です。
1889年。飛行機がまだ発達せず、潜水艦もまだ発達していない時代。ようやく電気が使われ始めた時代となっています。
戦艦が登場したとき、艦長はノーチラス号のノット数に驚きます。最大船速108ノット。
1900年代にアメリカで最初に就役したホランドという潜水艦は最大速度5ノット。
作品世界中では如何に超技術であるかわかるかと思われます。

この技術の比較からわかるように、凄い技術であるかという事を描写するためにあるのが、性能であるとするなら、
作品中の技術がサイエンスにのっとった現実的な物であると評価基準にするものは、いったい何でしょうか?
(結局この考えはサイエンスフィクションであるという考え方によって、現実的な技術である必要性がないという理由によって必要のない評価基準であると否定された)

「しんかい」におけるメタクリル樹脂のガラス窓と、ガラス製ののぞき窓のノーチラスでは、技術が違いすぎるわけです。この場合、技術の連続性を現代技術とノーチラスの技術に見出すことが出来なくなってしまいました。(サイエンスフィクションの技術は必ずしも連続の中にある必要はなく、説明できないフィクションだからこそ、超技術を描ける。)
{/netabare}

さて、長い長い、SFとはという問いと、この作品がSFかという問いに一定の私見を出したところで、SFの示す、発達した技術を使う文明へのメッセージ性について考えてみます。
SF作品では、フィクション上の科学によって作られた機械が何らかの人間的意味、倫理観、感情、道徳であったりを問う物がありますが、本作品はどうでしょうか。
超古代文明「アトランティス」の人々が作った「ノーチラス号」、「バベルの光」、「発掘戦艦ニューノーチラス」「ブルーウオーター」などなどがあります。
印象的なのは、敵味方共に超古代文明の科学を使うという事です。
それに気づいた主人公のジャンは「ノーチラス号はと戦争をしてるんだ」と苦しそうに言います。これはジャンが科学好きであり、科学が戦争の道具に使われている事の苦しさを描いています。
ノーチラス号とネオアトランティスは戦争という行為をしている最中であり、超古代文明というSFが作り上げた科学力は戦争という道具として当てはめられています。
つまり、SFによって得られた膨大な科学が、人にどう作用するか、人が力を手に入れようとする欲深さと、それを利用して戦う業、そういった観点で見れるのではないでしょうか。
ここで一つの見方としてはナディアの「戦争が嫌い」という思想で見たとき。
ナディアは超古代文明と繋がりがあり、しかし古代文明の力は戦争に使われている。つまり、自分のルーツである文明でありながら、それが血に塗れている事を気付くことになります。
そこで彼女が故郷を探しているという話にもつながり、彼女のルーツである文明が彼女の思想的には受け入れられない物であり、その時ナディアはどこに拠り所を求めるのか、という問題に、ジャンたちがいる場所、ナディアが生きた場所に帰る場所を見つけるのです。
つまり、ここでSFでつくられた超古代文明は、元々帰る場所であったが、それを人間の意志によって否定される場所という位置づけになります。さらに言うと、科学が発達し有り余るほどの力を手に入れられたとしても、それが今生きている人たちと釣り合う価値ではないとも、とれる意味を与えたのではないでしょうか。
しかし、一応ジャンの科学好きから言える戦争に素晴らしい科学が使われることがつらいという視点から、科学技術を否定まではしない、バランス感覚に成り立っています。ジャン視点とナディア視点で見たSFとしての発達した科学技術へのメッセージは、自分の知らない技術によって与えられた力を行使する選択権は、人間にゆだねられており、使うかどうか、どう使うかは、人の心のありようによって決定するという、科学を否定せず人間の心を問うものになっていると感じました。

さて、SFという枠を抜け出して、物語としての今作品の魅力は?
まず冒険活劇として、どうか。主人公ジャンとナディアの冒険であり、この冒険を通してワクワクするような感情は、確かに私の中にあったと思います。
それは、陰謀をもつネオアトランティスという組織と戦うノーチラスという構造と、序盤のジャンがナディアをネオアトランティスのアジトから助け出すという、ヒーロー的な活躍の活劇。そしてブルーウオーターやノーチラスという、超技術の秘密、世界の秘密についての好奇心という、世界の広さを示した冒険的要素。その二つにおいて、冒険活劇として見れたと思います。
また、映像的にみても、N-ノーチラスで登場した、バリアや、ネオアトランティスが使用したバベルの光(レーザー兵器)など、未来的な兵器への好奇心、エネルギー的なスケールの大きさの高揚感、それらの感情を引き出す、物質や構造物の破壊の演出のすばらしさ。
そういった点についてはしっかり押さえておくべきでしょうね。


次に、恋愛物としての評価。
ネモ船長を中心とする、大人によって構成される、コメディとアダルトな恋愛模様。ネモと女性たちのお互いが示す愛の示し方、愛の形(ここで形とは、どういった意味で愛するか、何故愛しているかなど)。
ジャンとナディアの関係から描いた、人種が元々持つ容姿や、個人のダメなところを超えた愛、異性を愛することがいまいちわからないナディアを通して描く愛の示し方、愛の形。
そういった部分をくみ取り、恋愛というよりも、人の愛の示し方や愛の形を描いた作品だったなと振り返りました。


総合的な感想としては、使いまわしのカットがあったにせよ、それをうまく使ってストレスにもならなかったことが素晴らしかったです。無人島編における茶番も、箸休め的な意味でも良いし、ジャンとナディアの生活感を描いた、登場人物のキャラクター性を深める形になったと思います。
SFとしては、様々な技術を語ることが出来るでしょう。未来兵器としてバベルの光の光学兵器のすごさや、全面を守れるバリアなど、アイディアこそ示した人は別にせよ、現実では達成できない性能を持つ未来の技術を「アニメ」で一つの形を描いたことに、それは意味があるのではないかなと思います。のちに様々なアニメでレーザーやバリアは描かれていったのでしょうが、現実の神話と当時の未来技術を結び付けた独自性も、後世の作品に影響を与えたのではないでしょうか。

また、冒険活劇やラブロマンスとしても魅力があり、冒険によって変わる主人公たちの人間性の深さの変化、もしくは元から深い大人達の人間性、恋愛模様における人間関係の移ろいが、群像劇のような登場人物達を考察する上での面白さ、関係性の複雑さや恋愛における感情の複雑さを紐解く面白さが、そこにあったように感じます。




【書こうと思っていたことのメモ】
{netabare}
庵野秀明という人物を知る過程
ナディアという少女を肌の色を触れつつヒロインとして論じた場合、彼女とは?
ラピュタとの設定の一致。
映像的に観た、使いまわしの多さ。無人島編の作画エネルギーの節約。
SFとしての評価、世界設定は、どこまで登場人物を拘束し、そしてうごかすか。
sfにおける未知は、主人公にとってどういう存在か。敵と味方。巻き込まれる主人公
{/netabare}

投稿 : 2019/09/16
閲覧 : 480
サンキュー:

34

ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

青い空と海……制作者の掌の上で気持ち良く踊らされていたあの頃……。

あまり昔を美化する感想は書きたくないのですが、
こと『ナディア』に関しては、
私は懐古丸出しの小っ恥ずかしいレビューにならざるを得ませんw


土台となった宮崎駿監督のNHK用のTVシリーズ企画(未実現)が
先に『天空の城ラピュタ』に転用されたことによる、
『ナディア』と『ラピュタ』のシナリオの類似性。

聖書や神話をバックにした本作の世界観。
そこからの総監督・庵野秀明氏の次の監督作品『新世紀エヴァンゲリオン』
に繋がる要素のピックアップによる、
『ナディア』が『エヴァ』の“前身”であるかのような印象の流布。

この二点などにより、世間的には知名度の割に案外、存在感は薄いのでしょうか?


けれど、そんな制作背景など知る由もない放送当時の私は、
毎回、心躍らせて、夢中になって視聴していました。

日テレ系列のロードショーで『ラピュタ』を見て冒険熱に浮かされていた私にとって、
NHKで放送開始された『ナディア』は
またぞろ失われし超古代文明でも、その鍵を握る少女とのボーイミーツガールリターンズでも、
ブルーウォーターが飛行石みたいに再び青い閃光を放っても、
待望の冒険活劇でした♪

これが擦れた大人に成り果てた今の私だと、
『ラピュタ』の焼き直しwなどの煽りに流されて、
純粋な気持ちでは楽しめなかったのだろうなと思いますw


中盤の“島回”の悪名も高いらしい本作。

タイトな制作スケジュールの中、作画カロリーの高い終盤の超展開に作画兵力を集結させるため、
主人公少年ジャンとヒロイン・ナディアらを無人島に遭難させ、
メインシナリオ展開を停滞させ、作画カロリーも大幅カットする。
との大人の事情だと言うことなのですが……。

多少の作画の乱れなど気にならなかった当時の私は、
“島回”すら楽しかった思い出が残っています。

だって、ナディアみたいな可愛い女の子と無人島でサバイバルなんて、
それだけで初心な青少年視聴者はドキドキしちゃうじゃないですかw

確かにメインの冒険は膠着していましたが、
ジャンとナディアの二人の関係の行方は
あの無人島で定まったといっても過言じゃない。
私は“島回”も決して捨て回ではなかったと思っています。

ただ、これも万策尽きちゃう?だの冷めた見方ばかりしてしまう大人の私は、
終盤に山を持って行くための苦しい回が続くな~と斜に見てしまうのだと思いますw


ジャンにも、父親にも、素直になれないナディアは
本作のおよそ15年後確立されるツンデレに分類可能なのでしょうか?

ツンツンを越えて不条理な気難しさすら感じてしまうナディアには、
共感できないとの意見もあり得ますが、
当時の私は訳が分からない部分に女の子の神秘?を感じて時めいていましたw

かと思えば、並のツンデレなら蹴りが飛んで来るであろう、ラッキースケベの典型シーンで、
まさかの恥じらいを見せたりもする。

ツンデレとか安易に当てはめられない。ナディアはナディア。
当時の私にとって、このアニメの世界も女の子も不思議と謎で満ちていましたw

そう言えば、そのラッキースケベシーンも{netabare}“島回”でした。{/netabare}


ナディアだけでなく大人のお姉さんも色気を放っていた本作。
私の場合、終盤、エレクトラさんのピッチリボディスーツ姿が
ヒロイン&スーツフェチの目覚めでしたw

その数年後、レイ&アスカ、ピッチリプラグスーツのWヒロインが活躍する
『エヴァ』に私が引き寄せられたのは必然と言ってよいでしょうw


『ナディア』と『エヴァ』が同じ庵野秀明氏が手がけた作品だとか、
庵野監督と宮崎駿監督の愛憎の関係史とか、
そんな業界の裏事情など知らないまま……。
『ラピュタ』→『ナディア』→『エヴァ』と、
意外と狭い業界内で関連していた制作スタッフたちの
掌の上で気持ち良く転がされていた私……。

私は、大人になっても、こういう純粋な気持ちでアニメを楽しめれば良いと思い、
観たい!と決めたアニメについては、
しばしば関連情報をシャットアウトして没入を試みたりもしますが、
大人の腐った目には、裏事情とか、余計なアレコレが映ってしまうものw


嗚呼、あの青い海や空、ブルーウォーターみたいに、
純粋だったあの頃に戻りたいw

投稿 : 2019/08/24
閲覧 : 517
サンキュー:

36

ネタバレ

Jun さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

何年かぶり

久しぶりに、黒髪褐色肌でわがままで愛すべき少女に会いたくなったので。

投稿 : 2019/02/23
閲覧 : 529
サンキュー:

10

ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

『ブルーウォーター』はアニメOPの金字塔

2018.07.26記


現在ではおそらくもう作られないであろう要素がてんこ盛りの古典。最近のアニメとは違った風に吹かれてみたいと思ったなら手を出すのは一興です。

個人的には思い入れの深い作品です。リアタイで衝撃を受け、2012年の地上波再放送と20年ぶりの視聴でも普通に完走できました。思い出補正があったとしても、作品に魅力がなければ無理だった話でしょう。

とかく「エヴァ前夜」的文脈で語られがちな作品であり、たしかにファンが目を細める描写もありますが、ジョジョ以前のバオー来訪者や、幽々白書以前のてんで性悪キューピッドのような扱いでは決してなく、独立した作品として白眉ものの出来かと思います。

同様に「ラピュタ」の亜種という側面も、出自を考慮すればそれも納得するわけで、決して劣化コピーではありません。


【物語】
大筋は、ブルーウォーターという宝石を巡って繰り広げられる冒険奇譚といったところでしょうか。海洋を舞台にした冒険活劇と言い切れないのは長丁場の作品の最終盤でこれまでの伏線を回収し一気に哲学的、宗教的昇華をみせるからかもしれません。
前半ラピュタの後半エヴァとは言いえて妙とは思うものの、できれば先入観を廃してフラットな視点で作品に向き合えるといいんでしょうね。

30年前の作品とは思えないほど今でも使える数々の仕掛けとそれでも少し埃を被った古典の味わいと両方を堪能できるハイブリッドアニメです。


【キャラ】
主役はナディアとおそらくジャンもそうなのかな。彼ら彼女らを中心に、グランディス一味(グランディス、サンソン、ハンソン)、マリー、キング、ネモ船長、エレクトラさんなど個々にファンがいるほどの魅力的なキャラ達が脇を固めます。敵役{netabare}ガーゴイル{/netabare}も充分憎たらしい役回りを担ってくれてます。彼らの掛け合いの中にも心揺さぶられる明言が多い。

ヒロインのナディアは今でいうところの「ツンデレ」。だがしかしそこは30年前。PDCAサイクルを経てある意味様式美と化した現在のテンプレには該当しません。水戸黄門ばりの様式美を期待してると裏切られたと感じるかもしれないし、逆手にとってとても新鮮と感じるかもしれません。
当時、雑誌アニメージュの人気投票において、マンガ連載中という地の利を活かし数年王座を守っていたナウシカからトップを初めて奪ったのがたしかナディアだったと記憶してます。そしてしばらく1位2位をこの二人で争ってたような。それだけ魅力あるヒロインだったんですね。


【声優】※評価というより思い出話
ジャン役日高のり子さん。浅倉南の爪痕が生々しい当時に少年役とはびっくらこいた記憶があります。
ナディア役鷹森淑乃さん。正直これ以外存じ上げないのですが、最近は進撃の巨人エレンのお母さん役で安否を確認できました。お元気そうで何よりです。{netabare}ネモ船長に「生きろ」と言われた後、一世代を経て今度はエレンに「生きるのよ」と。命のバトンを繋げております。 {/netabare}
{netabare}少しだけ演技に言及すると、フェイトさんの最期とか、「裏切りのエレクトラ」回のエレクトラさんとか演技で魂震えてたような気がする。{/netabare}
それと、マリー役水谷優子さんですね。同時期に放送開始したちびまるこのおねえちゃん役と声全然違ってたものですから、私が「声優ってすげーな」と思った最初の声優さんだったと記憶してます。つくづくもうお声が聞けないのは残念でなりません。

それでレビューを書くにあたりあらためてキャストを見ると、当時人気だったり実力のある方たちで固めていたようですね。どうりで感情移入しやすかったわけだ。


【作画】
メカやキャラデザは素晴らしく、物語中盤の作画崩壊?については他の方のレビューにもあるとおりなので特にここでは詳しく言及しません。
今でも鑑賞に耐えうる作画といいますか、30年後の今のクールでもナディア未満の作画はけっこうあることを考えれば上出来じゃないでしょうか。
特筆すべきは、海だし宝石の名前だしと青色を基調とした絵が多い作品における青の表現でしょうか。OPアニメーションの色合いなんて味わい深いものですよ。
{netabare}「島編」のカオス作画だって、当時における「外注することの対価としてどういった代償を払ったか?」ですとか、はたまた「今ではマシになった韓国からの納品物がいかばかりのものだったか?」と歴史遺産であるとの見方をもって楽しむと・・・いやムリか・・・
でもこれ勢いでNHKのゴールデンタイムで流してたわけですから、イケイケドンドンのバブル時代ならではだったからなのかもしれません。{/netabare}


【音楽】
OPED 森川美穂さんのシングル買いました。サントラだって買いました。
鷲巣さんの劇伴、今でもたまにバラエティで使われたりしてます。印象的な曲が多かった。
OPブルーウォーターのイントロが流れた時、「1週間お待たせ!いざ開幕!」のワクワク感は当時たまりませんでした。突き抜ける高温&ビブラートは心地よく、EDのロッカバラード的な曲調に静かに余韻に浸ったものです。
森川さんについてはバブル全盛期の見た目上等!の世相の中で、ボーカル一本で勝負するぜという潔さに痺れて憧れてましたね。確か自分で作詞作曲はやらずにいただいた曲をボーカリストとしてどう向き合うかに必死です的なインタビューを読んだ気がします。間違ってたらごめん。



■閑話休題 ※そこそこネタバレします
{netabare}
放送年度が1990年。前年にパリ万博100周年、フランス革命200周年とことフランスに焦点が当たった翌年に放送されたアニメです。物語の舞台設定は1889年、まさに万博開催中のパリにて興行中だったサーカス団の花形少女ナディアが事件に巻き込まれるところからスタートします。同じく巻き込まれてしまったジャンと一緒に、ブルーウォーターを狙うグランディス一味からの手に汗握る逃避行。ガキンチョだった自分がワクワクしないわけがないのであります。

私は1986年のラピュタに感動して冒険ものが好きになり、そうこうしてNEXTラピュタが登場するのを待ってたきらいがあったと思うのですが、ラピュタ以降でやっと心震える冒険ものに出会った気がしたのがナディアでした。NHKではこの数年前に「心っに冒険をぉ~」とのりピーが歌ってたアニメもあるにはあったのですが、実際のところ「冒険」感は控えめでした。やっとです。

放送の数か月前にはドラクエⅣが発売し、ミネアとマーニャというエキゾチックな女の子も魅力的だなと思ってた矢先に、ヘソ出し褐色の少女が主役のアニメに出会ってしまったのが運のつきでしたね。

世間一般の評価の一面として視聴率は悪かったと思います。18:00か19:00のゴールデンの時間で5%いったかいかなかったくらい。今よりもっと多くの人がTVを観てた時代、これは致命的に悪い数字です。
ナディアを機に購入し始めたアニメージュでの凄い盛り上がりとは対照的にクラスの友達に話を振ってもあまり観てるやつがおらず反応が薄いという状態。これまで北斗の拳やキン肉マンでは一緒に盛り上がれてたのに、と断絶を感じた瞬間でした。
{/netabare}


NHKという制約があったものの、丸々1年間の猶予期間を与えられた庵野秀明監督を筆頭とする当時のGAINAXの面々が思いっきり好きなことをやったらこんなん出来ました、という傑作です。


-----
2019.01.17追記
《配点を修正》


思い出補正しときます

投稿 : 2019/01/17
閲覧 : 1184
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45

ネタバレ

クワル さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

不完全ながらも面白い

{netabare} ガーゴイルは、なんで自分がアトランティス人だと思っていたんだろう。
最後のアトランティス人がネモとナディアだけだとしたら…なんでガーゴイルの手下はガーゴイルに従っていたんだろうか。ガーゴイル同様、自分たちもアトランティス人だと思っていたのかな。 {/netabare}

いい作品なのは分かるけど過大評価じゃないかなぁ、という感想でした。
キャラデザが、どうしてもエヴァンゲリオンのキャラクターを思い出してしまうw

投稿 : 2019/01/07
閲覧 : 481
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2

ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

褐色の肌をもつナディアが、どうみてもベンガリ顔な件

ここのところ熱いレビューが何本も挙げられて気になっていた本作、取り敢えず完走したのでレビューを挙げておきます。

◆総評

庵野監督は、『エヴァンゲリオン』『トップをねらえ!』が割と好きなので、本作もどちらかというと贔屓目に評価したいのですが・・・1990-91年の制作アニメということもあって、流石にこの作画とシナリオでは、放送当時の評判はともかく、今見ても十分に面白いか?感動できるか?というフラットな評点を付けることにしている私の評価方針では、どうしても低めの評点となってしまいます。

もっとも、本作と同じくNHK製作・放送アニメで、本作よりもさらに古い1978年の作品『未来少年コナン』(宮崎駿監督)に私は ★ 4.1 というかなり高い評点をつけているので、本作に関して、まずそちらとの比較をしてみます。

(1) 作品内容としては、両作とも典型的な“ボーイ・ミーツ・ガール”型のストーリーであり、
{netabare}
 ①割と平凡そうな少年が、ある日偶然出遭った謎の少女に惹かれて、
 ②彼女に振り回されながらも、何者かに追われている彼女を懸命に守ろうと奮闘し、
 ③やがて彼女の信頼を獲得するとともに、周囲に次第に仲間が増えていき、彼女の素性・秘密も明らかになっていく{/netabare}

・・・という展開を取る点も共通しています。

(2) 但し、両作の視聴後の感想として、一番違うのは、

 <1> 『未来少年コナン』には第8話(※{netabare}少女が少年を救うために初めて身を挺する回{/netabare})という圧倒的な ★★★回(=神回)があり、それを境に作品世界にグッと惹き込まれてしまったのに比べると、
 <2> 『ナディア』には(※あくまで私個人の評価ですが)神回どころか、★★回(=優秀回)すら一度もなく、結局シナリオに思わず引きずり込まれる、ということがなかった点です。

はっきりいえば、私は宮崎駿監督の特に後期の劇場作品は、幾ら世間的には名声が確立していようとも、個人的には実は余り高く評価していないのですが、その私であっても、『未来少年コナン』の第8話の思いがけない展開には感嘆せざるを得ませんでした。
それで、本作に関しても、放送当時あれだけ評判が良く、現在でもファンが多い有名作品ということで、きっと『コナン』のような凄い展開があるのではないか?と期待していた部分はあるのですが、結局全39話を完走してもそういった展開には出遭えませんでした。


◆それでも、ナディアはやっぱり青春のヒロインなのかも?

上に、本作は作画/シナリオとも今の水準からみると出来が不十分で、思わず惹き込まれる凄い展開も見当たらない・・・と書きましたが、それでも褐色の肌を持つヒロイン(ナディア)には他のアニメ作品に余り類例のない不思議な魅力がある気がしたのも確かです。
というより、私のナディアの第一印象って「あ、これベンガリの女の子だ!」というものでした。

※ベンガリ(Bengali)←インド東部の西ベンガル州&ビハール州等とバングラデシュ国(旧東ベンガル州)の主要部族(ベンガル族)の人。

本作でも最初のうちは主人公のジャン少年はナディアのことを「インド人の少女」と勘違いしていたのですが、そのうちに彼女の素性が判明して・・・。
←って、ここ、シナリオにケチを付けるのは野暮とは思いますが、アフリカ系とか大西洋・カリブ海系だと、同じ褐色の肌でも、ナディアみたいな顔立ちにはなかなかならないんだよなあ・・・やっぱりどうみても彼女はベンガリ顔ですよ(断言)、何で「{netabare}古代アトランティスの末裔{/netabare}」とか変な設定にするのかなぁ(意味不明)。

・・・ということで、本作に関しては個人的に残念感が強く、余り高い評点にはなりませんでしたが、ナディアは'90年代初期のアニメヒロインとしては例外的にかなり記憶に残る素敵なヒロインである、という点には大いに納得しました。

シナリオの散漫さは・・・制作年代を考えれば仕方ないです。
これから初めて本作を見る方は、ヒロインを見て楽しむ作品と思って諦めましょう。


◆制作情報
{netabare}
原案          ジュール・ヴェルヌ 『海底二万マイル』(海底二万里)
総監督         庵野秀明
監督          樋口真嗣(第23話 - 第39話)
シリーズ構成     大川久男
脚本           大川久男、梅野かおる
キャラクターデザイン 貞本義行
音楽           鷺巣詩郎
アニメーション制作  東宝・KORAD{/netabare}


◆各話タイトル&評価

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

============== ふしぎの海のナディア (1990年4月-1991年4月) ==========
{netabare}
第1話 エッフェル塔の少女 ★ 19世紀末のパリ、ジャンとナディアの出遭い、グランディス一味からのナディア救出
第2話 小さな逃亡者 ☆ ル・アーブルのジャン宅へ、ジャン自作飛行機発進・不時着
第3話 謎の大海獣 ☆ アメリカ軍艦エイブラハム号の2人と1匹救助、海獣捜しとナディアの猛反対、交戦・エイブラハム号大破、2人と1匹の再漂流
第4話 万能潜水艦ノーチラス号 ☆ 潜水艦の救助、水中の交戦、離艦(飛行再開)
第5話 マリーの島 ☆ 島への不時着、島への侵略者(ネオアトランティス(NA)仮面部隊)、マリーの父母の死・埋葬 
第6話 孤島の要塞 ☆ 仮面部隊のマリー誘拐、NA秘密基地潜入、ブルー・ウォーターの不意の反応、ナディア投降
第7話 バベルの塔 ☆ NA首領ガーゴイルの野望、殺人兵器「バベルの塔」発射実験
第8話 ナディア救出作戦 ☆ ジャンとグランディス一味の協力、潜水艦ノーチラス来援、ナディア救出・NA秘密基地壊滅
第9話 ネモの秘密 ☆ ノーチラス(NC)号船長ネモとの対面、二つのブルー・ウォーター(ナディア&ネモ)
第10話 グラタンの活躍 ☆ ノーチラス号への機雷攻撃、ガーゴイルからの入電、万能戦車グラタンの機雷排除成功  
第11話 ノーチラス号の新入生 ★ ノーチラス号のオーバーテクノロジー
第12話 グランディスの初恋 ☆ ノーチラス号の目的(NA討滅)、グランディスの過去話 ※空気読めないナディアが微妙・・・・
第13話 走れ!マリー ☆ ナディアとジャンの喧嘩、マリーのNA兵遭遇、ネモ船長のNA兵射殺 ※同上
第14話 ディニクチスの谷 ☆ マリー灼熱病発症、ナディア発症、進路反転(深海洞窟リーフ64へ、薬草採取)、発症者回復
第15話 ノーチラス最大の危機 ★ NA大型潜水艦ガーフィッシュとの海中戦、アメリカ連合艦隊&バラクーダ号の対潜攻撃、機関員フェイトの犠牲
第16話 消えた大陸の秘密 ☆ 海底のアトランティス廃墟、犠牲者の埋葬
第17話 ジャンの新発明 ★ 早く大人になりたいジャン、ヘリコプター開発成功、ナディアへの約束
第18話 ノーチラス対ノーチラス号 ☆ 南極大陸近海の海底の墓場、オウム貝撃退、巨大水中トンネル通過
第19話 ネモの親友 ★ 南極大陸地下大空洞へ、2万年前のアトラン人の超科学遺産、長寿クジラとナディアの対話(父・兄との再会の予言)
第20話 ジャンの失敗 ☆ ジャンとナディアの微妙な心模様、エレクトラへのやっかみ(ナディア)、エレクトラの復讐心
第21話 さよなら…ノーチラス号 ★ ガーゴイルの本格攻勢、エレクトラ副長の自爆具申・ネモ船長の躊躇、ノーチラス号轟沈の危機
第22話 裏切りのエレクトラ ★ 戦闘ブロック切り離し・爆破、ネオ皇帝登場 ※13年前の惨事と船長・副長・ナデイアの素性が明かされる注目回だが脚本・演出は年代相応に稚拙×
第23話 小さな漂流者 ☆ ナディア・ジャン・マリー・キングの孤島漂着
第24話 リンカーン島 ☆ 
第25話 はじめてのキス ☆ ※毒キノコにあてられたナディア
第26話 ひとりぼっちのキング ☆ 
第27話 魔女のいる島 ☆ 台風、エアトン伯爵との再会
第28話 流され島 ☆ グラディス一味との再会、ナディアの手料理
第29話 キング対キング ☆ 
第30話 地底の迷路 ☆ 万能戦車グラタン二号、孤島地下の秘密基地へ、ナディアの異変
第31話 さらば、レッドノア ★ M78星雲から来たアトランティス王家の血を継ぐ者(ナディア姫)、神聖大要塞レッドノア機動、ナディアの運命拒絶、タルテソスへの招待、流され島からの脱出
第32話 ナディアの初恋…? ☆ アフリカ大陸へ、ナディアの一目惚れ(村長の息子ハマハマ)、囚われたキング
第33話 キング救助作戦 ☆ グランディスの仇(悪党ゴンザレス)、ハルハルの許嫁(ナディア失恋)
第34話 いとしのナディア♥ ☆ ※これまでのナディア&ジャンの心情推移のまとめ
第35話 ブルー・ウォーターの秘密 ☆ ナディアの故郷(タルティソス)へ、ノアの箱舟、ナディアの真の力と自己嫌悪、ジャンと仲間たちの励まし
第36話 万能戦艦N-ノーチラス号 ☆ ガーゴイルへのナディア投降、エレクトラ副長・ネム船長との再会、N-ノーチラス号発進
第37話 ネオ皇帝 ☆ ネオ皇帝とナディアの対面、地球人の創造主、ネオの地球人への服従勧告、最終決戦へ
第38話 宇宙(そら)へ… ☆ パリ上空~宇宙空間の戦(レッドノアvs.N-ノーチラス号、グラタン号活躍、レッドノア突入、神前裁判の茶番劇)
第39話 星を継ぐ者… ☆ 続き(ネオの意識回復・犠牲、ナディアの意識回復、ジャン死亡・甦生、ブルーウォーターの力喪失、地球帰還とネモ船長の犠牲)、後日譚(12年後){/netabare} 
---------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)8、☆(並回)31、×(疑問回)0 ※個人評価 ☆ 3.5

OP 「ブルーウォーター」
ED 「Yes, I will...」
挿入歌 「マーメイド・メモリー」

投稿 : 2018/10/03
閲覧 : 965
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18

ネタバレ

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

当時のNHKとしては大胆な物語(良い意味で)

このアニメは、当時のNHKとしては奇抜で大胆な内容を描いています。
お堅い印象しかなかったNHKが、これほど素晴らしいSFアニメをつくるなんて、当時はとても信じられませんでした。
そして、映像の美しさだけでなく、歌や物語の内容に大いに感動しました。

総監督はエヴァンゲリオンで有名な庵野秀明さんです。
この物語では、エヴァンゲリオンの下地となるネタをいくつか見ることができます。

物語はフランスのパリから始まります。
ブルーウォーターという謎の宝石を持った少女ナディアに発明好きの少年ジャンが恋をします。そしてグランディス一味がブルーウォーターを狙います。そのときジャンは、勇気を奮い起こしてナディアを守ります。

やがて舞台は海へと変わり、潜水艦ノーチラス号にナディアやジャン、そしてグランディス一味が救われます。
それから本編が始まるのです。
舞台はやがて空へ、そして最後には宇宙へと変わっていきます。


私は、主人公のナディアよりもジャンやグランディス一味に魅力を感じました。
ジャンは非力ですが、とても勇敢な少年です。どんな状況でもナディアを守ります。
グランディス一味のボス、グランディスはヤッターマンに出てくるドロンジョ的存在です。いつも場の雰囲気を明るくしてくれます。
同じくグランディス一味のサムソンは二枚目ですが、力持ちで、幼い少女マリーをいつも守ってくれます。
また、グランディス一味のハンソンは優れた頭脳の持ち主で、何度もノーチラス号を救ってくれました。

そして、38話と39話(最終回)では、非常に感動します。
まさに感動のてんこ盛りでした。 {netabare}
①まず、発想力がすごいです。 こんな凄いストリーを考えたスタッフに感謝です。
②戦闘シーンやメカニックデザインが凄い。 これはまさに芸術です。
③ハンソンのひらめきで皆の危機を救うところが凄い。 さすがハンソンです 
④ネオ皇帝の起こす奇跡(執念)が凄い。 まさに妹ナディアへの愛です。
⑤ジャンの勇気が凄い。  ジャンはナディアのためなら命を捨てることができる
⑥ブルーウォーターの起こす奇跡が凄い。 まさにブルウォーターは祖先の魂の結晶です。
⑦ネモ艦長のどんな状況でも諦めない心が凄い。 ここであの行動ができるところに脱帽しました。
⑧ネモ艦長の子を身ごもったエレクトラの様子に気づいたグランディスの悲しみが心に沁みました。
⑨その後のみんなの近況説明を大人になったマリーがしたことに驚き、そしてマリーがサムソンの子を身ごもったことが嬉しかった。
{/netabare}
是非見てください。「見て良かった!」と必ず思われるはずです。

投稿 : 2018/08/19
閲覧 : 755
サンキュー:

31

Dkn さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

冒険活劇にみる、深海のような冷ややかさ

ジュール・ヴェルヌによるSF小説
海底二万里、神秘の島を元にしたNHKアニメ
今でも色あせないキャラクターデザインに
個性的な登場人物の人間ドラマが魅力の不朽の名作

サーカス団で働く“ナディア”は、褐色の肌に
襟足で揃えた藍色の髪。活発で、影を持った少女
青い瞳をしたフランス人の少年“ジャン”は、
メガネに蝶ネクタイがトレードマークの利発そうな少年

そんなふたりが、本作のダブル主人公

第一話。エッフェル塔が見えるセーヌ川で
ふたりが運命の出会いを鮮烈に果たす一幕は
今でもこの作品が名作と言われる理由のひとつ

――通して印象的なのは“青”の色
ナディアの髪や持っているペンダント
主題歌の「ブルーウォーター」にも含まれます

少年少女は美しく冷たい蒼い海と空の元、
様々な事件に巻き込まれ、世界の謎を追う
快活な冒険譚でありながらも、突きつけられる
子供の目線から見た冷たく汚れた大人の世界――

《 嘘、欺瞞、嫉妬、愛憎、強欲さ 》

シビアな大人の世界に踏み込んだ二人は
気のいい仲間や信じられる人々との出会いを経て
時に落ち込み、無力さを感じ、それでも前へ進む

物語の幕引きは視聴者を長旅の疲れから癒してくれます


何と言っても本作で魅力的なのが“悪役”たち
コメディタッチの“お約束”をかます3人や
“巨悪”の描き方が過去を振り返ってもあまり無く
手放しで賞賛を贈る事のできる強烈さ

メカデザインの秀逸さも忘れられません

本作は前半、中盤、後半で、作品のテイストが一変
時代背景とは別に“不思議”な世界が待っているので
観てない方はNHKアニメの傑作と名高い、

――「ふしぎの海のナディア」全39話―

アニメ好きなら一見の価値ありだと思います

投稿 : 2018/04/13
閲覧 : 410
サンキュー:

25

ひうぜき さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

人類誕生秘話

SF冒険活劇ラブコメパロディと時々

フェルミのパラドックス、人類のミッシングリンクの解説。

投稿 : 2018/02/26
閲覧 : 567
サンキュー:

0

40代後半のおっさん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

90年代の名作のひとつ

NHKで放映されたことにより、同時代のアニメに比べ作画、声優陣など頭ひとつ抜けている感じ。
海底二万里を原作とした、冒険SFアクションコメディ時々ラブロマンス。
シリアスシーンも結構あり、子供ながらにトラウマになったシーンもあり。
ヒロインのナディアは今でも2次創作でちらほら観るので、知ってる方も多いのでは。

投稿 : 2018/02/23
閲覧 : 371
サンキュー:

5

ネタバレ

そらジロー さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ノーチラス号万歳

中盤の盛り上がり所「さよならノーチラス号」、「裏切りのエレクトラ」あたりがアツいです。

投稿 : 2018/01/31
閲覧 : 360
サンキュー:

2

ネタバレ

まる さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

これを見ずにエヴァ語るのはちょっと控えて頂きたい(割と本気)

タイトルの理由はこのまま書くとネタばれになるので、見終えてからWikipediaに流れましょう。話はそれからだ!|ω・)
(冒頭のあらすじ)
西暦1889年、世界中の海で謎の怪獣による船舶遭難事故が相次いで起こった。 その事件によって父親が行方不明になった発明好きの少年ジャン・ロック・ラルティーグは、飛行機コンテストに参加するため、パリ万国博覧会にやってきた。セーヌ川の岸辺で叔父と共にコンテストに向けて機体を整備していた時、上の道を自転車で走り去る少女、ナディアを見かけ一目惚れする。(ウィキ引用)

ここからが個人のレビュー

まずですね、1990年代のアニメです。
まぁこの時代にここまで隠れた名作を作ったもんですよ。庵野さん。
知ってる人は知ってるけど、若い層への認知がイマイチなんですよね。
これは致し方ないんです。何度も再放送してるしDVDも出てる!だけども!

このレビューに目が止まった方は、運の尽き!みろ!!

経緯もウィキに書いてあるんで、そっちも参照してほしいんですけど、
色々な素材が取り入れられて作りあがったのがこの作品なんです。
そこがまたいいのよ!!草案の段階でクリエイターの熱を感じる!
当時ガイナックスが受けたんですけど首脳陣があの!エヴァを制作した人達です。

おおお!!すごいですよね!!??
そんでまた声優陣がエヴァにもいくし、映画じゃこのお話のBGMがそのまま転用されているとか!!もうね、歓喜ですよ!!
エヴァの映画みたあと、これ見直しちゃったもんねwwww
何がすごいって当時のアニメでここまでしっかりと描く画力ね!
いや他にもあるよ?あるある!!だけど、NHKの教育枠でこれ流すか??
衝撃が走ったよ!うそだろ?これ!?ええ?これ素材の話読まなきゃあかんやん!ってなったし、なんというか毎回!感動の連続!
あと、もうこの時代には色々なコマの使い方がエヴァの根幹が見え隠れ…いや、出来上がってるコマもあるね。もうね、これさ、かれこれ20年近く前よ?
わかるかい?考えられないよ!!

色々いいたいのは以下ネタバレで書きます。
見たくない人はもう速攻でみてください!

忘れるとこだった!
OP&EDは森川美穂さん。
倖田來未の先生・師匠に当たる人
倖田さんの力強い歌い方はこの人から来てますね。
完全に。だって歌い方似てますもんw
最初の歌い方倖田來未みたいですからちょっと注意して聞いてください

というか、まじで神ソング

歌詞・曲ともに最高。
定期的に聞いてます。

{netabare}
まず、ノーチラス号の戦闘シーン
これはきめ細かいコマ使いしてますよ。当時はセル画ですから
作画崩壊とかあるんですけど(南の島編は除く)よお仕上げたわ!


南の島編
この時代にアジアに任せちゃったのが間違い。
酷いです。まぁ本編にあんまりかかわらないからいいんですけど、
まぁ…お粗末です。

そしてラストまで
ここの伏線回収が鮮やか!そして、エヴァへの使徒を降らせるという後付けwwwそれを設定することによって両作品がおもしろくなったりするんですけどね。
ええ。もう見ましょ??ね?


{/netabare}

投稿 : 2017/12/24
閲覧 : 379
サンキュー:

10

ネタバレ

筒井筒 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

たまには、そういうこともあるさ

文明化した結果、多くのことを口で説明しなければならなくなっていたのか。という、意外とストーリーと関係ないような、マニュアル的側面が、監督の意図として、われわれはテレビをどう見ていたのか?という問題に突き当たった。昔友達の家でチラッと見て知った作品だが、気になっていたのか、10数年後テレビで見た。そういえば!と、新聞欄を見て見るようになり、冒険を楽しんでみていたが、あれ、具体的なことを急に言い出したぞ!そういえば、そんなことを考える年にしては遅いのか・・・。なんか、刷り込みじゃなく、教えられた気がした。

はずかしい。

投稿 : 2017/12/03
閲覧 : 354
サンキュー:

8

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ふしぎの海のナディアのストーリー・あらすじ

西暦1889年、パリ万国博覧会中のエッフェル塔で、飛行機の発明を夢見るジャンは、サーカスの団員ナディアと、彼女の友達である赤子ライオン(キング)に出会う。彼女の持つ謎の宝石ブルーウォーターを狙うグランディス一味から逃げ、ナディアの故郷を目指す旅のなかで、悪の組織ネオアトラン(ネオアトランティス帝国)の首領ガーゴイルが占拠した島で生き残った少女マリーと出会う。しかし、マリー、キング、ナディアの3人は、ガーゴイルに連れ去られる。初めはブルーウォーターを狙っていたグランディス一味と共にナディア達を助けるうち、ジャンは万能潜水艦ノーチラス号のネモ船長とガーゴイルとの戦いに巻き込まれていく。(TVアニメ動画『ふしぎの海のナディア』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
1990年春アニメ
制作会社
GAINAX
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%B5%E3%81%97%E3%81%8E%E3%81%AE%E6%B5%B7%E3%81%AE%...
主題歌
≪OP≫森川美穂『ブルーウォーター』≪ED≫森川美穂『Yes!I will...』

声優・キャラクター

鷹森淑乃、日髙のり子、水谷優子、滝沢久美子、堀内賢雄、桜井敏治、清川元夢、大塚明夫、井上喜久子

スタッフ

原案:ジュール・ベルヌ作『海底2万マイル』より、 総監督:庵野秀明、キャラクターデザイン:貞本義行、設定:前田真宏、美術監督:菊地正典/佐々木洋、音楽:鷺巣詩郎、アニメーションプロデューサー:村浜章司/川人憲治郎、制作:丸山健一/久保田弘、アニメーション:東宝/KORAD、共同制作:NHKエンタープライズ/総合ビジョン、企画制作:NHK

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