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「茄子 スーツケースの渡り鳥(OVA)」

総合得点
64.6
感想・評価
105
棚に入れた
396
ランキング
3733
★★★★☆ 3.8 (105)
物語
3.8
作画
4.0
声優
3.8
音楽
3.7
キャラ
3.8

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茄子 スーツケースの渡り鳥の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

えりりん908 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ロードレースの楽しさを、どうぞ♡

高坂希太郎監督、言うまでもなく、アニメ界の重鎮のお一人ですけど、
意外なことに作画監督でのご活躍に比べると、監督作品は少ないです。

そんな高坂監督の、劇場公開アニメ「茄子 アンダルシアの夏」の、
続編にあたるのが、OVA作品として制作された本作です。
何しろ、アニメ界屈指のローディとして名を馳せ、
エリートクラスでレースに出て入賞まで果たしちゃうほどの自転車野郎(≧▽≦)
ロードレースを舞台にアニメ作ったら、この人にかなうアニメーターは、たぶんいないのですw

そして、{netabare}アンダルシアの夏では、単独でロングエスケープを仕掛けるレーサーの孤独や苦悩を、
家族や恋人の裏切りやチーム内でのいざこざとかまで絡めて描いたのとは対照的に、
この作品では、所属チームの年内での解散が決まっているのに、
選手はみんな明るく穏やかで、来年無くなるチームとは思えない程に、
みんな仲良しですw
その成果として、今回の舞台となるワンデイレース「JAPAN CUP」では、
ロードレースでのアシストの重要性がよく解る「チームプレー」が機能する様子が鮮やかに描かれます。

ヨーロッパ三大ツアーのひとつ、「ブエルタ・ア・エスパーニャ」を主戦場とするチームにとっては、東洋の自転車レース未発展国でのワンデイレースなんて、ちょっとした気分転換ぐらいなのかも知れないし、
個々の強さよりも、仲の良い選手を選出したという感じなのかも知れませんが、
そこに、日本でのサービススタッフ紅一点も加わって、
本当に、チームの輪がしっかりしていて、気持ちいい感じです。

では私が、この作品お気に入りなのに、なぜ感想書かなかったかと言うと、
実は、変速レバーの扱いと、連動するディレーラーの動きとか、
逃げグループとプロトンの関係性とか、
他のチーム同士で協調したり牽制したりとか、
レーサーの、洟をとばす仕草とかビンディングシューズの増し締めする仕草とか危険を後続車に知らせるハンドサインとか、
徹底的にディテールをきれいに描いていながら、
日本到着直後、宇都宮市内をチームみんなで足慣らし走行しているとき、
信号待ちしている選手が、サドルにお尻を乗せたまま、片足を路面に着けて止まっている仕草が不自然過ぎると思えてならなかったから。

スポーツ自転車のサドルの高さって公式があって、
股下長×0.875とか、
股下長×0.88とか、
股下長×0.894とか、
いくつか考え方はあるけど、サドルに腰かけたままでは足は路面に届かないと思っていたのです。
それが、去年の実際のレースをみているとき、覆りました。
グランツールで、ヨーロッパの一流選手がスタートラインに着いたとき、
サドルにお尻を乗せたまま、片足はしっかり路面に届いてる!
なんで?
ヨーロッパのレーサーは、違う公式でサドル高決めているの?
そんなセッティングで上手くペダリング出来るの?
結論は出てないままですけど、
どうもその映像を見る限り、少しお尻をずらして、車体を微妙に傾けて、
それで何とか足が着いちゃうみたいです。
不思議。でも、厳然たる事実。
これ見てしまって、まあこの作品に突っ込みは要らないわと納得して。
で。
やっと、何か書こうって。

お話は、来年には無くなるチームと到底思えない、和気あいあいとしたチームの、
主人公ペペが、この日のレースでは、
落車アクシデントで逃げが無理になった結果、アシストに徹すると決めて、
今年限りで引退すると前の晩に言ってきたチョッチを、
最後の最後にスプリント勝負出来るように引っ張りまくる、そういう展開です。
アシストって、地味っぽいけど、カッコいい!!
先頭交代しようとするチョッチを片手で制して、
「ここは俺の見せ場だ!」と前を譲らずにチームメイトの脚を温存させるプロ根性。
50km/hオーバーで走行するときの疾走感。
視界の悪い下り路面の恐ろしさ。

それから、これを忘れちゃいけない、
チョッチの先輩で、イタリアの英雄と称えられるマルコ・ロンダ二ーニの自死と、
その事件ゆえに、奇行に走るライバルチームのエース、ザンコーニの思い。
前にどなたかのレビューで読んだのですけど、
自死を罪深いことと考える欧州にあって、
ライバルをそういう形で喪ってしまって、それでも、それゆえに、
「どうだ!俺はこの地獄を生き抜いて走り切ったぞ、マルコのバカ野郎!」っていう清々しい態度は、千手観音の前で苦悶の果てに掴んだ、彼なりの結論だろうと考えると、胸が熱くなります。

{/netabare}秋の宇都宮の、紅葉が美しく映える市内や郊外の背景美術もなかなかです。

50分ほどの掌編、
ぜひご覧になって、そのカッコよさ、ご堪能ください!

投稿 : 2023/02/06
閲覧 : 196
サンキュー:

11

ねるる さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

熱さと爽やかさを感じ、パワーを貰える。ロードレースを描いた短編映画第2作目。

2007年公開、上演時間54分の短編映画。
『茄子 アンダルシアの夏』の続編。
原作未読。前作視聴済み。

~あらすじ~
舞台は日本:宇都宮。ジャパンカップサイクリングロードレースに参戦するため、主人公"ペペ"とチームメイト"チョッチ"は日本にやってきた。チョッチは、自分の慕う大切な同郷の先輩"マルコ"を失ったことに大きなショックを受け、レーサーとしての生き方に疑問を抱く。そんな複雑な思いを抱えるなか、レースの火蓋は切って落とされる_。

今作では、チームメイト"チョッチ"に焦点が当てられたストーリーとなっていました。ロードレーサーとして生きる道、ひとりの人間として生きる道。終える者、繋げる者、託される者。
悩んで苦しんで、自分と戦って答えを出そうとする1人の人間の様が描かれていました。

前作よりも色合いが鮮やかで、風景がとても美しく描かれていました。レースの前半は一緒にサイクリングをしているような気持ちで、鮮やかな景色を楽しめました。自分は自転車に乗ってないのに風を感じて、とても爽やかな気持ちになりました。
中盤戦の、雨の描写も良かった。ペペ目線になるカットも斬新で面白く、よりレースに没頭出来ました。

主人公ペペは前作より吹っ切れた様子があり、よりいい男になってました。ペペと大泉洋凄く相性良い。凄く好きです、この2人。

どのキャラもスカッとカラッとしてて気持ちがいい。色々悩んだりしてる中でも、自分で道を決めて進む様がカッコよくて、気持ちが良かった。多くを語らなくても背中で、オーラで語る。みなそれぞれカッコイイです。

雨も降って泥だらけになるけど、最後は晴れて"虹"が出る。
メッセージ性も感じました。
爽やかで熱くてとてもいい作品でした。

前作のペペ1人が戦うストーリーより、鬱屈とした気持ちが少ないのでより爽やかに見れると思います。今作だけでも独立して視聴可能なので、ぜひ春を迎えた今見てみて欲しい作品です。パワー貰えました。

投稿 : 2022/04/13
閲覧 : 198
サンキュー:

7

ネタバレ

天地人 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ちょっと私的アニメ感想簿51

「アンダルシアの夏」の続編なんですが、個人的にはこちらの方がレース物として楽しめました。

それは何故か?

その間に「弱虫ペダル」を観たからです(おいっ)
作品としては前作も楽しめたんですが、まだ競技としてのロードレースにあまり理解が無かったせいか、レースアニメとしてはイマイチだったんですよね(汗)
(多分、今見ればだいぶ印象も違ってくると思いますので、後でもう一度観たいと思います。)
あと、舞台が日本というのも大きかったと思います。
見知った道路での疾走感は、やっぱりリアルに脳裏に訴えてきます。

そして前半での偉大な選手の死とそれに影響を受けた二人の行動。
具志堅
「ちょっちゅね~」
って、違う!

じゃなくてぺぺの同僚のチョッチ、そしてザンコーニ。
特にあと1周でのザンコーニの行動にはいろいろな解釈があると思いますが、やはり影響を受けての行動なんでしょうね。
ただ、どうにも観ててジブリ作品に見えて来てしょうがなかったのと、ぺぺがルパンに思えてきたのは自分だけでしょうか?
まあ、確かにチョッチは次元ぽかったといえばそうなんですけど(笑)

と言う事は、もしかしてひかるが峰不二子?
(ないない)

投稿 : 2021/06/20
閲覧 : 200
サンキュー:

5

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

本作も茄子がおいしそうです

高坂希太郎氏の監督のアニメ映画「茄子 アンダルシアの夏」の続編OVA。
前作はスタートから終了まで"ブエルタ・ア・エスパーニャ"が舞台でしたが、本作はレース以外のチームの様子も描かれています。
前作はレースを展開しながらストーリーを進めるというちょっと独特な進め方をしていましたが、それに比べると本作はスタンダードな構成でした。

舞台は日本の宇都宮で開催される"ジャパンカップサイクルロードレース"。
主人公は前作同様、チームのロードレーサー「ペペ・ベネンヘリ」で、前作ではペペがアシストをしていた「ギルモア」も別チームに移籍して参加しており、パオパオの敵として競争をする相手になります。
また、ペペのチームメイト「チョッチ」が本作の重要人物で、節制に節制を重ねる日々の中、親友だった選手「ロンダニーニ」を自殺で失った彼は、ペペに現役引退をほのめかします。
レースに出場するため来日したチーム「パオパオビール」は、物珍しい日本を観光しながらも、来るレースに備えていた。
そして、大雨の中始まった"ジャパンカップ"で、ペペとチョッチは早くも集団から飛び出す。
雨で視界の悪い中、レースは大局を迎える、という展開です。

映画のスタート時点で既にロードレース中だった前作と違い、レースが始まるまで間があったため、レース描写よりドラマに比重を置いたのかなと思いきや、レースが始まったらひたすらにこぐ、こぐ。
もやもやや不安、途中で転んで服が擦り切れ、尻が丸出しになってもお構いなしで、とにかく他のチームのあんちくしょうを自分より後ろにするためにロードマシンをこいでこいでこぎまくる。
前作同様、いや、前作以上に"熱い"作品でした。

キャラの動きなど、前作同様"ジブリっぽさ"のようなものは感じました。
ただ、主要キャラは基本的に成人男性で、一応、登場の多いキャラに女性が一人いますが、主要といういうほど物語に関わっていないです。
ジブリ作品のような子供向けな雰囲気は本作にはなく、また萌えやエロや、超自然的な展開もないです。
また、感涙を誘うような作品でもなかったです。
一つのレースに懸けた思い、それは"願い"や"愛"や"友情"ではなく、社会人レーサーの、スポンサー様へ捧げる"勝利"にほかならないわけで、シンプルにドラマが楽しめる作品だと思いました。

前作が良作だったので、視聴前はパワーダウンが怖かったですが、心配することなかったです。
前作を見たなら、本作も合わせて視ることをおすすめします。

投稿 : 2021/01/26
閲覧 : 240
サンキュー:

5

さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

茄子アンダルシアの夏の続編

キャラの掘り下げはこっちのほうが良かった!
序盤の作画はこっちも凄かったけど、前作の方が見ごたえがあったな。

投稿 : 2020/08/18
閲覧 : 240
サンキュー:

3

三毛猫メリー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

スーツケースの渡り鳥

2019.9.8 視聴完了。

茄子アンダルシアの夏の続編で日本が舞台です。
全般にわたってロードレースが描かれています。
レースの駆け引き等が理解できたのは
弱ペダ見ていたおかげかなと思いました。

しかし、日本の道路は狭いな~仕方ないけどね。

投稿 : 2019/09/08
閲覧 : 273
サンキュー:

8

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ロードレースの真骨頂

前作 アンダルシアの夏に引き続き鑑賞。作品としては、前作の方が華があり、完結的にも評価が高い様な感が有りますが、
個人的には本作の方が良かったです。
レースの臨場感もさる事ながら、ロードレースのチーム感が良く描写されていて、アシストの重要性やレース後の疲労感の違いなどは、実際の映像でのレース鑑賞では計り知れない場面の演出もあり、僅かですがロードレースの真意に一歩近づける作品だと思います。
2作共良作でした。

投稿 : 2019/08/21
閲覧 : 222
ネタバレ

Progress さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

人生の辛酸

水曜どうでしょう感ね・・・

映像化の流れとしては、「茄子 アンダルシアの夏」の続編となる本作。
本作のテーマは前作のような青春や故郷への郷愁溢れたものではなく、
苦味や酸味のあるコーヒーのような作品。

レースはいつも辛い。マルコ・ロンダニーニはジャン・ルイージ・チョッチへそんな言葉を掛けました。

マルコがなぜ自殺を選んだのか、それはわかりません。
この作品内ではその理由にはっきりと触れるシーンはありません。

マルコ、なぜ、は必要ではありません。チョッチがマルコの死に対してどう向き合うかです。

次のチームと契約が見えず、先の見えない不安。親の誘いに乗ってしまいそうな、金のために辞めてしまいそうな自分に対しての苛立ち、才能への諦め。マルコの死の理由をどこかチョッチの苦しみの中に探してしまう自分がいます。

日々重なっていく生きることで生まれる苦しみとチョッチが向き合うのを見て、
チョッチの味わった苦味や酸味を感じるかもしれませんね。それを深みというのなら、コーヒーとにているかもしれません。

以下、雑感です。
アンダルシアの夏に比べて、かなり描写がクッキリスッキリしている印象を受けます。
北海道テレビの人とか出ていますが、主役の大泉洋さん出演する「水曜どうでしょう」という番組の関係者です(笑)
舞台が日本で非常に紅葉や天気の描写が美しいです。
前作の名言をいくつか取り込んでいるので、前作を見ないとそのシーンの意味がわかりづらいですね。
ペペがどこにいったって?ちゃんといます。ロードレース描写は前回に負けていないと思います。
特に導入のロードレースはかなりアニメーション的な楽しさを感じられます。
前作を見てからの視聴をオススメします。

【追記】
・ザンコーニについて
途中棄権したあの勝利について。
「今回の勝利は、マルコ・ロンダリーニに捧ぐ、お前ならそういうと思ったんだがな」
これはペペがチョッチにレース後に言った言葉です。
チョッチが以前の心境ならそんな事もいったかもしれません。チョッチの心境の変化は後述します。
ザンコーニがあの勝利を、マルコに捧げたのでしょうか
レース前に千手観音像に赴き、人生の重荷を降りたいと願ったのでしょうか。
人生の重荷を降ろしたマルコと、レースの重荷をおろしたザンコーニ。
それがザンコーニがマルコの理解者であることを天国のマルコへ伝えるためか、それともマルコへの叱責なのか、定かではありませんね。


・チョッチの変化について

チョッチはマルコが「レースはいつもつらい」と言っていたことに、自分との回答が違ったことに、住む世界が違うんだと、自らを腐していました。
(マルコの葬儀に参列しなかったのは、それが理由なのでしょう)
自分が辛い方向でなく、レーサーを辞めるという楽な方向に流れることに、苛立ちを感じていたチョッチ。そんな自分とはマルコやザンコーニを比較してますます腐る。

レース後、チョッチとマルコは千手観音像を見に行きます。
「人の一生は重荷を負うて長き道を行くが如しだ、お前さんたちの仕事とそのものだな」
という和尚の言葉に対し、チョッチは
「いや、人生は楽しく幸せであるべきだ」
と返しました。
マルコがレース(つまり人生)を「(重荷により)いつも辛い」といっていたのに対し、チョッチはいつもトップを走るマルコへの羨望を捨て、この答えを導き出したのかもしれませんね。
レースとは、楽しく幸せであるべきだ、そうチョッチが改めたなら、マルコとの人としての境界を引き、自分というものを見つけたのかもしれません。

・最後に
ザンコーニがマルコを理解させるための代弁者だったと考えてみます。
人生は辛いものだ、ドロップアウトするものだ、とレースでマルコの悲劇を体現した姿を比較対象とし、
レースを走りきったチョッチは人生は楽しく幸せなものだと言う。
生きていれば、レースを続ければ、楽しいことだってあると、それを見つけたチョッチだからこそ言える答えだと感じます。
これこそ、生の肯定、悲劇ではなく、喜劇でしょうね。

投稿 : 2018/10/10
閲覧 : 495
サンキュー:

24

ネタバレ

四文字屋 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

「茄子 アンダルシアの夏」とセットで完結する、アニメオリジナルキャラとそのエピソードが、原作を大きく上回って素晴らしいキャラ立ちで、

前作「茄子 アンダルシアの夏」の続編だが、これ1作でも十分楽しめる作品。

原作者がこの2篇しか描いてないから、事実上完結編です。

アンダルシアの夏が「ブエルタ・ア・エスパーニャ」を舞台にしていたのに対して、その数年後を描く今作は、舞台をヨーロッパからスタートして、日本の宇都宮で毎年実施されている国際格式の、「ジャパンカップ」に移動。

そして、出色なのが、スピード感。
前作は猛暑のスペインでの単独エスケープが見せ場だったが、Av40km/hで、リアルなんだけどちょっと遅めか?って感じだったのに比べると、今作ではのぼりの遅い感じがリアルに描かれているから、余計に50km/hオーバーでの平坦での疾走感が素晴らしい。

アンダルシアの夏の評価が高いのに比べて、スーツケースはちょっと評価低いけど、ぺぺを主人公だと思うから見誤るんで、内容は実際にはそんなことなくこちらも傑作です。
前作は、ぺぺひとりにフォーカスを当てていて、その孤独な戦いとスペインの熱い夏を表現していたのに対し、今作では、ぺぺのチームメイトであるチョッチが主役で、ロードレーサーのチームワークと走る意味の模索と苦悩、そして日本の情緒を表現しているので、別物なんです。

では前作で主人公だったぺぺはどうか、というと、むしろコメディリリーフ的な脇役、というかレースでもそうだったけど、まさしく「アシスト」で、あともうひとり、
{netabare}ザンコーニという数年前のイタリアナショナルチャンピオンが、原作ではただの変な奴としか描かれない人物なんですが、この作品では実は影の主役とも言うべき重要な役回りを担っています。
冒頭で、原作には出てこない、マルコ・ロンダリーニという、やはりイタリアのチャンピオンにまで上り詰めたレーサーが自殺するシーンからストーリーは始まるのですが、ロードレースを知っている人はみんな、マルコ・パンターニに重ねて見てたんじゃないかな?栄光をつかみ頂点を極め、その地位にふさわしいレーサーであるためには辛いレースを走り続けるしかない。しかしそんな人生に疲れ、名声に値する活躍はもう出来ない、と解ってしまったとき、マルコは絶望し、死を選びます。勝者の孤独。原作には出ていない優れたキャラクター設定。
マルコの練習仲間だったチョッチには、そのポジションもないしポテンシャルも持っていない。自分にとってのヒーローが孤高の辛さに耐えられず死んでしまっても、その頂きには到底届かない、と自己評価しているから、引退を考えるしかない。
そんな中で、レースを戦ううち、プロトンで脚を溜めていたザンコーニが、アタックには遅すぎるタイミングで、突然、ブリッジを仕掛ける。ザンコーニはマルコの葬儀では棺を担いでいて、この二人はともに、イタリアの英雄な訳です。で、ザンコーニは、逃げ集団に入っていたチームメイトのギルモアを集団からアシスト要員として落とさせることもなく、独力で追いつくのだけど、ここでパックに納まらずに、戦略無視の追い抜きで、逃げ集団からも単独エスケープ!まあこれは逃げ集団崩れるよな~って感じの飛び道具的作戦です。ザンコーニはこのレースでは全選手にマークされている実力者なのだから、引っ掻きまわして逃げ集団をばらけさせてしまえば、チームメイトのギルモアが最後にやってくれるだろう、という自分なりの捨て駒作戦だったのかも知れない。彼の真情は誰にも解らないし、なにしろ台詞が「ムッ」しかない、変人という描かれ方なんで、推測していくしかないのだけれど。
で、私はこう考えます。彼は作戦などではなく、ただ最後のレースで、かつての栄光に満ちた自分を再現して、マイナス1周回分で脚を使い切って、リタイヤする。
そのときに、自ら死を選んでしまったマルコに、「俺の生き様を見ろ!死んでいって人生を辞めてしまった弱虫め!」と言いたかったのかも知れない。マイナス1周回ゴールラインでの祈りにもみえるザンコーニの姿は、神にではなく、マルコに見せつけるため、自分の思いを届けるためのものなのではなかったか。
原作では、ただの変人としてしか描かれない脇役のザンコーにを魅力的なレーサーにキャラ立てして、原作にはないマルコという英雄を作り出し、その死をザンコーニの奇行と結びつけた脚本・構成が、素晴らしかったのです。
そして、落車で1分遅れになっても追いつける、ぺぺのルーラーとしての資質の高さと、ぺぺをアシストとして使い倒してゴールスプリントするチョッチのスプリンターとしての脚質の違いも解りやすく描かれていて、{/netabare}
見終わって、ああ、やっぱりロードレースはいいなあ。とつくづく思う訳です。

{netabare}ディテールもリアルで楽しいです。これは、ご自身もロードバイクに乗るレビュアーの方が「格好いい」と言っておられたシーンですが、ラストアタック直前、チョッチがビンディングシューズのラチェットを増し締めするんです。もちろんその前だって、踏力が逃げるから緩く履いてる訳じゃないです。ガチガチまで締めあげて気合を入れる熱い所作です。
あと、私が好きなのが、やはりチョッチが、レース中盤で片手洟をふんっ!と飛ばすところ。これローディはみんなやります。秋なら鼻水は絶対、飛ばしまくりですw{/netabare}

投稿 : 2017/11/13
閲覧 : 496
サンキュー:

16

褐色の猪 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

2作目の舞台は日本

監督の高坂希太郎氏はヒルクライムレース入賞経験があるという事で
必死漕ぎしてる身体の動きに反してゆっくりと坂を上がっていく感じなど
ヒルクライムの作画はさすが
あのアンバランス感はローディにしか解らないんじゃないか

「アンダルシア」と2本纏めて観ましたがこっちはちょっとこじんまり
巧く纏めた感が如何後期のジブリっぽい。

これも短めの映像なので「アンダルシア」と2作合わせて上映すると(興行的に)良い感じだったかもですね。

投稿 : 2017/07/11
閲覧 : 314
サンキュー:

5

tinzei さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 2.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

前作の方がよかったかな

前作は元カノと兄との関係など、気になる場面もたくさんあったけど、今作はロードレースだけ、元カノ出して欲しかったな。

投稿 : 2017/07/03
閲覧 : 298
サンキュー:

0

メルヘン◆エッヘン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

前作が良すぎたせいですが、これもなかなかですよ。

自転車の疾走感の演出は、前作を上回った気がします。

ひとこと、観て損はありません。

投稿 : 2017/06/26
閲覧 : 263
サンキュー:

7

ネタバレ

DEIMOS さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

躍動するレースシーンが鳥肌ものの自転車アニメ。

弱虫ペダルが流行る前の自転車レースアニメの続編。

前作がスペインを舞台にした話だったが、今作は、スペインチームの日本のレースへの遠征を描く。舞台は、宇都宮、大谷寺近辺。数年前、同寺には参拝したことがある。石窟の名所だ。

見所は、何と言っても、作画。
テレビアニメの弱虫ペダルとは異なり、キャラクターやストーリーよりも、レース描写の迫力に徹底的にこだわっている。キャラデザや動きは、ジブリを彷彿とさせる。それもそのはず、監督の高坂氏はジブリ出身。安定した画力を発揮。

特に、驚いたシーンは、サウナ、雨のレースシーン、マッサージの3箇所。何気ないシーンの表現も含め、抜きん出た技巧が目を引いた。ストーリーはさておき、トップクオリティの作画を楽しめる良作。この絵に触れれば、きっと自転車が好きになれるだろう。

投稿 : 2017/03/16
閲覧 : 246
サンキュー:

5

ネタバレ

ato00 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

続、果たして茄子は必要か?

舞台はアンダルシアから宇都宮へ。
宇都宮の雨は強くて、べたつく。
そして、沿道の山と緑が霧を誘い、視界を遮る。
今回も、自転車ロードレースに参戦したチームパオパオの奮闘を描く。

豪雨の中のロードレース。
しぶきを上げる自転車に目を奪われる。
そして、自転車の動きや傾きが迫力をもって描写される。

大胆で奔放なぺぺが主人公。
しかし、今回はレース直前に憧れの人を失ったチョッチに焦点があたっている。
{netabare}ペペとチョッチの共闘した追い上げは果たして成功するのか?
手に汗握るラストスパート。
ここで何かをつかんだチョッチ、人生の指針を得たのか。{/netabare}

臨場感溢れるレース風景は必見。
ですが、面白みや心に伝わってくるものは少ない。
よって、前作より低評価です。

投稿 : 2016/08/14
閲覧 : 291
サンキュー:

14

ネタバレ

kuroos さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

マルコパンターニの話か?

茄子アンダルシアの二作目

一作目は、ブエルタで二作目はジャパンカップって事で

舞台は日本

レースの格はだいぶ落ちたので

今回は、自転車レースにはあまり重点を置いてない

まあ、このアニメの見所は

水曜どうでしょうのメンバー3人が声優という所でしょうなw

主役は大泉洋、監督が藤村D、メカニックが嬉野D

嬉野さんは、あんまりセリフなかったけどね

飛行機の中でのやり取りはまさにどうでしょうの乗りでしたw

ちなみに、悲劇の選手マルコロンダニーニは

マルコパンターニという選手がモデルです。

まあ、その選手と水曜どうでしょうを取り上げたかった作品ですかね?

自転車ロードファンとしては

もうちっと、レースの駆け引きとかー欲しかったかなー?w

投稿 : 2015/02/27
閲覧 : 533
サンキュー:

1

ネタバレ

れんげ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

破れたズボンの先から語られる、本格ロードレースの続編

2007年発売。約54分。
3年前に劇場公開された「茄子 アンダルシアの夏」の続編OVA。


【前置き】

前作の完全なる続編。
ですが、主人公ペペが所属するチームメイトは一新されており舞台も別なので、前作の予備知識は必ずしも必要ではなく、本作からでも十分に楽しめます。

何より、前作よりもロードレースがメインの作りになっているので、純粋にレースゲームの駆け引きを見るというだけでも楽しめちゃいます。
逆に言うと、人間模様の方は前作より、少し盛り上がりに欠けた印象を持ちましたが。



【あらすじ】

レースの舞台は、前作のスペイン「ブエルタ・ア・エスパーニャ」から、日本の「ジャパンカップサイクルロードレース」へ。

主人公『ペペ・ベネンヘリ』が所属する「パオパオビール」チームも優勝を目指す傍らで、チームメイトであるチョッチの仲間で、かつて世界を制した男が急逝します。
後にチームの解散も決まり、今後の自分達に不安と疑問を抱きながら迎えたレース当日。

日本でのチームのサポート役となった「豊城ひかる」と共に、チームはどんな結果を残すのか……。



【論じてみる】
{netabare}
前作がスペインだったことに対し、今作は日本ということで、背景の情緒等は勝手知ったるとは言わずもがなですね。
しかし、かなり緻密な取材に基づいた背景描写のようで、栃木県宇都宮市のその再現度は素晴らしいようです。

こういうところは、実際のロードレースファンであればこそ分かる、通をくすぐるポイントのようで。
理解出来ないのが悔しい。

ただ本作では、ロードレーサーに憧れる小さな男の子や、サポート役の「豊城ひかる」が加わったことにより、その視点からレースを見ることで、視聴者も一緒に応援している気分になれるのが良いですね。
この透き通った声は…と思いきや、やはり「坂本真綾さん」でした。
ほんと良いぃぃ声です。

レース模様や人物描写に関しても、小難しいやり取りで深みを魅せる演出など無く分かりやすいのも良いですね。
加えて今作では、個性的なレース運びをする輩も出てきますしね。
それでも、間違いなく子供向けではないとは思いますし、時間的な都合もありますので、十分にそのキャラクターを描けているかと言われると疑問も残りますけど。


主人公ペペはアシスト役なので、基本的にエース(今作ではチョッチ)の体力温存の為の風除けとなり、レースを引っ張る役割です。
ただ、前作が全体的に平坦なコースだったことに対し、今回は起伏の激しい周回コース。
加えて悪天候も重なり、横転してパンツが破れ『お尻が丸出し』になるようなエマージェンシーも起こりながら、それでもペペは、エースのチョッチの為に走ります。

先に出るか。
いや、様子を見るか。
それとも、チームメイトを信じるか…。
なんて考えている間に、集団の一人がカウンターアタックで先に飛び出すっ!!

前作と同様に、無慈悲な実況が状況を的確に解説してくれるので、知識のない人にも作品に入りやすい作りなのは、やっぱり良く出来ていますね。
劇中を彩る音楽も、非常に場面を盛り上げてくれましたし。


最終局面の少し前、必至に引っ張るペペに対しチョッチは「変わろう…」と言いました。
しかしペペは手で彼の前を制し、こう言います。

「ここは、俺の見せ場だ。」

こういう縁の下の力持ちは、格好良いですね。
さぁ、エースを持っていくペペの行動は、エースを優勝に導けるのでしょうか?

続きは、是非本編で♪
{/netabare}



【総評】

人間ドラマとして見るより、今作はロードレースを存分に楽しむ54分な気がします。

やっぱり最後の最後、ゴール前の根性のスプリント勝負は、なにより画面が映えますしね。

勿論、その作画は前作以上。
レーサーの目線から描かれる雨の中のコース取りは、さながらジェットコースターのようで、見ててお腹がヒューンってなっちゃいました。
自転車の、快調な「チュイィィィィィーーン」って音も、とても臨場感がありましたしね。

スポーツ作品が好きな人。
ロードレースが好きな人。
「弱虫ペダル」が好きな人。
総じて、少なくとも見て損はないかと思いますよ。

ではでは、読んでいてありがとうございました。


◆一番好きなキャラクター◆
『ペペ・ベネンヘリ』声 - 大泉洋さん


◇一番可愛いキャラクター◇
『豊城ひかる』声 - 坂本真綾さん



以下、「おしり」について。
(どーでもいい話なので、〆ます。)
{netabare}
前作で、明瞭かつ小綺麗な屁をこいてくれた主人公ペペですが……。

今作でも、ズボンからお尻を丸出しにしたり、最後にやはり屁をこいたり……。

製作陣からは、タイトルの「茄子」以上に、「尻」と「屁」への、あくなきフェチズムを感じました。


男性の、筋肉質で小奇麗なお尻に魅力を感じる方にも、是非本作をオススメしたいですね。


あっ、現実みたくケツ毛が生えていたりはしませんので、御安心を。
{/netabare}

投稿 : 2014/08/11
閲覧 : 639
サンキュー:

24

ネタバレ

無毒蠍 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

『茄子 アンダルシアの夏』の続編…舞台はスペインの夏から日本の夏へ!「俺たちは勝つために生きている!」

茄子 アンダルシアの夏の続編です、
今回も一時間ないくらいの短編映画になってます。
続編ですが視聴後の印象だと特に前作の視聴を強いられる感じではないかな。
ただ前作キャラが登場したりするので前作も視聴しておくにこしたことはないかと。
例えば前作でペペのチームメイトだったギルモアもジャパンカップに参戦します。
ペペではなくギルモアが解雇されてしまったようですね、
前作のギルモアがリタイアした流れを知ってると不運に思えますが
勝負の世界はそういうものなのです。
あと前作のキャラクターとしか思えない容姿のキャラも登場しますが別人みたいです。
前作ファン向けのサービス要素かな?w

前作で勝利したことにより所属チームを解雇されずに済んだ主人公のペペ。
相も変わらずロードレースの世界にどっぷりですが
そんな中レーサーたちの憧れの存在ともいえるマルコ・ロンダニーニが突如自殺。
マルコと親しかったペペのチームメイトでもあるチョッチはレーサーとしての自分に疑問を抱きます。
ペペは「勝つために生き」チョッチは「生きるために勝つ」
来年にはチームが消滅してしまうなかそれぞれの想いを抱きながらジャパンカップへ参戦…
日本の夏が幕を開けます。

チョッチに限らずマルコというのはレーサーにとって憧れの存在だったようで、
だからこそ自殺という結末にチョッチは、
ある種の失望にも似た感情を抱いてしまったんじゃないでしょうか。
誰よりも強いと信じて疑わなかった男が実は誰よりも弱かったという現実…
マルコですら逃げ出したのに自分なんかが勝てるはずないじゃないか…
きっとチョッチはマルコの死によって色々なことを考えさせられたんだと思います。
今までの自分…これからの自分…
そんな彼が引退の決意まで胸に秘めながらジャパンカップに参戦し戦いぬいたとき、
おそらく決意は覆ることになるはずなんです。

ペペもチョッチのようなことを考えないわけじゃないと思うんです。
ただ彼は考えたくない…嫌なことは忘れてしまいたい。
彼がすべてを忘れられるのは自転車に乗ってる時だけなのかもしれません、
だからこそ彼は走ります、誰よりもがむしゃらに誰よりも遠くへ…
チョッチに本物にはオーラがある…でも俺たちにはそれがない、
というようなことを言われてましたがオーラってそこまで重要なのでしょうか?
ジャパンカップでザンコーニが動き出したとき他の選手にはないオーラがありました。
しかし結果ザンコーニはリタイアし勝ったのはチーム・パオパオビールです。
ザンコーニはポ-カーフェイスすぎて表情が読み取れないので何を考えてるのか
いまいち把握できません…ひょっとしたら彼もマルコの死に揺れ動かされた一人なのかもね。

日本の夏ならぬ日本のナスが登場しますのでそこも見所です(笑)

【B+75点】

投稿 : 2014/04/11
閲覧 : 352
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2

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花丸ぽっきー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

日本での自転車レースは迫力あり

1期のアンダルシア地方を舞台にした自転車ロードレ―スから一転、2期は日本の栃木県がレースの舞台。


迷いを持ちつつ過酷な自転車レースの世界で生きる選手たちの姿とアンダルシアとはちがった日本の風景や地形、気象条件でのレースの様子は見どころです。


ほんのちょっぴりですが、人生って何か考えさせられました。

投稿 : 2013/12/23
閲覧 : 283
サンキュー:

4

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momomax さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

人生を走り続ける感じ・・・大人なアニメ

茄子 アンダルシアの夏の続編。

パオパオビール・チームは日本で開催される
ジャパンカップサイクルロードレースに
参加することになった。
ペペとチョッチが活躍しますが
私はザンコーニが印象的でした!

{netabare}
伝説的な名選手マルコの死。
チョッチの同郷のサイクルロードレース選手だった。
過去の回想もあり、せつない…。
彼は何故死を選んだのか…。
{/netabare}

いろいろ考えさせられる大人なアニメ。

チーム・パオパオビールのサポートをすることになった
ひかるや弟の存在が明るくて和みます。


悪天候の中のロードレースは更に過酷ですね!
ペペはルパンに見えるのが、なんとも微妙。^^;

こちらも余韻があり、評価アップしました。

投稿 : 2013/10/20
閲覧 : 462
サンキュー:

19

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

スペインの茄子 日本の茄子

こちらは「茄子 アンダルシアの夏」の続編となっており、
前作同様、サイクルロードレースチームに所属する選手たちの人間模様を描いている。
そして今回の舞台は日本の宇都宮。
風景は相変わらず美しく、温度が伝わってきそうなほど。

そこで開催されるジャパンカップに参加することが決まった頃、
主人公・ペペの同僚の練習仲間で、かつて世界選手権を制したこともある名選手、
マルコが急逝し、悲しみの中、チームは宇都宮へと向かう・・という物語。

今作でもスピード感あふれるレースシーンは健在。
本物のレースを見ている以上に、選手の気迫が伝わってきた。

また、選手たちが入る宇都宮の漬物屋さんで、茄子漬けが出てきたとき、
アンダルシア編での「茄子のアサディジョ漬け」を思い出して嬉しくなってしまった。
個人的には、主人公のぺぺより、マルコを失って
金のため、勝つために生きるのじゃなく、オレは人生を生きたいと言った
チョッチ(前作のチョッチとは別人物)のほうが、キャラデザも声もお気に入り。

ちなみに余談だが、この作品のタイトルは
スペインからやってきた選手たちを渡り鳥に揶揄しているだけでなく、
EDの「自転車ショー」という歌は元々、映画「渡り鳥シリーズ」で
主演していた俳優&歌手 小林旭さんの持ち歌だそうだ。

それにしても、ペペって。
やっぱりどうしてもルパンにしか見えな~~い!

投稿 : 2013/03/18
閲覧 : 874
サンキュー:

49

ネタバレ

南のエデン さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

人は悩むものw

自分の体力だけが、頼みのこの業界なのです。


しかし、どんなに鍛えても死はやってきます。


知り合いの死が自分の生きる道と重なります。このままでいいのか?という思いに気分が乗らない中。


日本で恵まれてる環境での選手たちをみて、その心は沈んでいくのです。


自分が見えなくなっているぺぺなのですが、自分より年長の選手がまだ速く走る姿を見て、自分もまだそこまでやれていない事に気付き原点を見つけます。


そんな、シビアな世界に日本のボランティアの人達との交流や、日本の風景にしだいに意欲を掻き立てられて、チーム一丸で走り出すのですw


この作品は何がどうという作品ではないのですが、人間の味が出ていておもしろいとおもいます^^

投稿 : 2013/01/24
閲覧 : 328
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8

ひげ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

水どう藩士感涙の続編 ベンガベンガベンガベンガベンガ ベンガベンガベンガベンガベンガベンガベンガベンガベンガ

アフタヌーンの傑作。茄子から再びペペが登場。

今回はジャパンカップということで日本が舞台になります。
現場もたしか中継見たけど同じだとおもう。

前作と違ってちょいギャグ路線。

見所はバラエティ水曜どうでしょうのメンバーがまさかの参戦。ミスターは残念だがでてない。スケジュールのせいかな。

ひげこと藤村くんのディレクターらしからぬ演技が冴え渡る。あまりにもうますぎる。もう美味しいとこ取りです。


エンディング、前作同じく、故、忌野清志郎の自転車シュー歌もウケる。
もちろん元ネタは小林アキラのあれです。

ドラマとしては前作ですが、演出や遊び心はこちらが楽しい。
アンダルシアや茄子ファンのためのサービス作品と思っていただければいいのではないでしょうか。

投稿 : 2012/02/13
閲覧 : 869
サンキュー:

9

ネタバレ

みかみ(みみかき) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

おおむね、前作と同じ感想

茄子の、OVA第二作。あんたらいい仕事したよ!という、おおむね同じ感想。茄子が、漫画版よりもうまそうだった。

投稿 : 2011/08/29
閲覧 : 542
サンキュー:

1

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

茄子のたまり漬け!

自転車ロードレースを描くシリーズ第2弾。
灼熱のアンダルシアから、紅葉舞う日本へと舞台を移し、チームパオパオビールの面々がジャパンカップを駆け抜けます。
ロードレースの迫力は健在。
しかも今回は、アップダウンのある山道+大荒れの天気という最悪のコンディション。

F1をはじめ、レースの醍醐味は各チームの戦略や駆け引きなのですが、自転車レースはレーサー自身がエンジンであり、パイロットなんですね。
だからこそ、彼らの意地や想いが直接レースを動かす力になる。そこにドラマが生まれます。
…とはいえ、若干ドラマ性は描ききれてないような印象だったのが残念。前作よりは力が入ってますが。

主役のペペを演じるのは、前作に引き続き俳優の大泉洋。
プロの声優にもひけを取らないほど、大幅に進化してます。
脇を固めるのは山寺宏一、大塚明夫といったベテラン陣。
実はひそかに「どうでしょう」の藤村D&嬉野さんも出演してるそうですw

ちなみに、どー見てもペペが変装したルパンにしか見えないのは内緒♪

投稿 : 2011/07/27
閲覧 : 727

Anna さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

舞台はスペインから日本へ!!

高坂希太郎監督、マッドハウス製作による、
黒田硫黄による『茄子』が原作の、約1時間のOVA作品。

前作『茄子 アンダルシアの夏』では、太陽の照りつける南スペインを舞台に、レーサーとして結果が出せない歯がゆさと、好きだった女性が兄と結婚してしまう悔しさを払拭するため、ひたすら走り抜けた主人公、"ペペ・ベネンヘリ"!
今作は、日本で開催される"ジャパンカップ"に舞台を移し、友人の死に心痛めるチームメイト"チョッチ"を励ますため、ひたすら足を進ませる!
ところが大雨の天気のせいで舞台は大荒れ!最強のライバルも出現し…。果たしてレースの結果はどうなるのか!?

ぺぺ役の"大泉洋"は相変わらずいい味を出しており、さらにチームメイトのチョッチ役に"山寺宏一"、チームのサポーターひかる役に"坂本真綾"など、豪華声優陣が作品の魅力を上げています!

前作の太陽の照りわたる青空や荒地の背景とは打って変わり、今回は日本の街の様子や青々と茂る森がレースの背景として描かれている。
相変わらず、スピード感溢れるレースの描き方が印象的!!
クラシックギターの弾けるサウンドも、もちろん健在!!
ゴール前の緊張感溢れる展開も、とってもすばらしいです。
ED曲は、おなじみ、清志郎さんとサックスのコラボレーション!

今作ももちろん面白いですが、個人的には、アンダルシアでのスペイン風味満載のレースの方がお気に入りです!

ともかく、お時間があれば、2本セットでお楽しみください!





投稿 : 2011/07/21
閲覧 : 673
サンキュー:

10

sobako777 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

シンプルで飽きずに見れる内容ではあるが・・・物足りない

シンプルで飽きずに見れる内容。だが、続編としても単独の作品としても、意味深な要素はちょこちょこ出てくるし、発展していけるキーワードもたくさんあるのに、すべてサラッと通り過ぎる感じで、何か物足りない。

投稿 : 2011/07/17
閲覧 : 411
サンキュー:

1

ななろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

パッと見ルパン三世

茄子 アンダルシアの夏の続編。

同業のプレイヤーの自殺、所属チームが今季での解散等々で今後の人生を見つめ直す。

スピード感と体の限界への挑戦感が出ていて面白かったです。

大泉洋が声を担当しエンディングの忌野清志郎「自転車ショー」も最高に良かった。

投稿 : 2011/06/27
閲覧 : 520
サンキュー:

3

薄雪草 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2023/04/29
閲覧 : 13

かわ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2023/01/15
閲覧 : 112

ナンカ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

投稿 : 2021/12/30
閲覧 : 33
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茄子 スーツケースの渡り鳥のストーリー・あらすじ

パオパオビール・チームは日本で開催されるレースに参加することになった。その頃、ペペの同僚のチョッチの練習仲間で、かつて世界選手権を制したこともある名選手、マルコ・ロンダニーニが急逝する。悲しみの中、ジャパンカップが行われる日本・宇都宮へとチームは向かう。(OVA『茄子 スーツケースの渡り鳥』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
OVA
放送時期
2007年10月24日
公式サイト
www.vap.co.jp/nasu-wataridori/
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8C%84%E5%AD%90_%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%83%84%E3%82%B1...

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