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「ほしのこえThe voice of a distant star(OVA)」

総合得点
68.0
感想・評価
589
棚に入れた
2984
ランキング
2284
★★★★☆ 3.4 (589)
物語
3.6
作画
3.5
声優
3.2
音楽
3.5
キャラ
3.3

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ほしのこえの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

にゃんちゅ(・ω・` さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5
物語 : 2.5 作画 : 2.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

ロボと宇宙=○○○

新海誠監督の最初の作品です。

正直、素人が書いたようなキャラデザで、あんまり魅力的ではなかった。

2002年の作品なので、当時見ていたら印象も違ったと思いますが、
ロボットと宇宙ってのがメインだと
余計なイメージというか、他のアニメ作品を思い描いてしまい、
あまり作品に浸れませんでした。

あらすじと感想をまとめますが、
{netabare}
突然現れた異生命体によって人類の危機?!
異生命体の謎と脅威に対抗しようと、
ヒロインのミカコは、国連宇宙軍のロボットのメンバーとなり、
地球に家族と、ほのかな恋心を抱くノボルを残して、
生還の保障のない遠征調査に旅立つ。

地球から離れてゆくにつれ、ミカコとノボルの距離も光年単位で離れ、
2人の携帯電話メールのやりとりにかかる時間も次第に長くなっていく。といったストーリー。

実際、ミカコとノボルが交わすメールは届くまでに8年の時を費やし、
お互いが返信を待っているというところが純愛なのだとは思うが、


個人的な意見として・・・

電波どうなってんの?とか

なんでずっと制服なの?とか

なんで女の子が選ばれたの?とかばっかり考えてしまった。

「生還の保障のない」とはいえ、ロボットに乗っている際のバトルも
まったく勢いがなく、いまいちピンとこなかった。{/netabare}

長い時間、連絡が取れなくて切ない。
距離がありすぎて会えないっていうストーリー事態はいいのですが、
ロボットは特に印象に残らなかったな・・・

個人の作品って考えると、上々の出来かもしれまんが、
たった25分とはいえ、あまり人におすすめ出来るような作品ではありませんでした。

投稿 : 2016/08/08
閲覧 : 272
サンキュー:

11

ネタバレ

なる@c さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 2.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

緻密に作られたセカイ

2016/04/23

後に『秒速5センチメートル』、『言の葉の庭』、『ef』シリーズ(原作ゲーム)OPを手掛ける新海誠が自主制作作品として公開した作品。驚くべきことに、監督・脚本・演出・作画・美術・編集などの作業をほぼ一人(+Mac一台)で行った。音楽は後に新海作品、『ef』シリーズでお馴染みとなる天門。間延びしていると仰る方もいると思うが、この映画にはそれが必要なのだと思う。

主人公・昇とヒロイン・美加子は友人という間柄ではあるが、互いに恋心を感じ合っている未来の恋人だった。しかし、その未来が訪れることはなかった。高校に進学する昇と、国連宇宙軍の選抜メンバーとなって未確認の敵生物・タルシアンを調査する遠征に出ることになった美加子。二人の行く道は決定的に違えてしまったのだ。その間、昇と美加子はメールでやり取りをすることとなる。もちろん、相手は宇宙のどこにいるかわからない。電波の速度をもってしても送信してから届くのに数ヶ月の期間を要する。昇の学生生活は、いや、人生は、美加子からのメールを心待ちにすることのために消費されていくこととなる。美加子が地球から離れるにつれ、その期間は長くなっていき、彼女からのメールで次のメールにかかる期間が8年だということを知った時、昇は何も考えられなくなった。
彼女の帰りをいつまでも待ち続けるという昇の決意と、その決意を減退させる美加子のメール。僕らが昇側に感情移入できるのは、他のアニメ作品の1.5〜2倍、背景表現に時間が割かれているからだと思う。たしかに景色は素晴らしい。しかし、今僕らが見たいのはそれじゃない。この焦れったさこそが昇の気持ちだと思うのだ。美加子のことを思えば思うほど、頭のなかの美加子を意識していく。現実と乖離していく。そうして一歩引いて見た日常の風景はとても美しい。日本人から見て何も思わない富士山の景観に外人観光客が涙するように、スペイン人が見慣れるサグラダ・ファミリアに日本人観光客が圧倒されるように。自分から遠いセカイほど綺麗に見えるということが表現されているのではないかと感じる。
二人の距離を近いと思うか遠いと思うかは各々の判断による。二人以外に登場人物がいないセカイ系であるにも関わらず、実際の距離にするとまさに天文学的な距離のやり取りをしている。本来、狭いセカイの中での行われる二人だけの、世間に干渉されない物語であるにも関わらず、セカイが広い(長い?)のだ。相当な期間を要するが、なまじメールが届いてしまうからこそ、切なさは宇宙を超えて二人が共通に抱える。そうでなければ、8.7光年という数字で諦めてしまうだろう。メールが最後の枷になっている。

新海誠といえば徹底した色彩感覚による背景美術だ。作品を経て確実に精密さを増しているのがわかる。しかし、自主制作の『ほしのこえ』の時点で、既に他のアニメに劣らぬ素晴らしい個性のある背景となっているのだ。今も新海誠の背景に重要な逆光表現、水滴表現、赤と青をグラデーションさせた夕焼けから夜空への移行表現は今も引き継がれている。

個人による自主制作作品ということを差し引いても、一つの作品としてまとまり、かつ新海色も出せていると思う。

投稿 : 2016/04/23
閲覧 : 299
サンキュー:

18

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

瞬間、心、重ねて

どんなに距離が離れようとも心は繋がっているよ的なお話しかなって。
一通のメールが届く時間が8年かかるという超ド級な距離。
それでも、想い合っていれば、同じ事を考えてしまう瞬間があるかもねみたいな。
ロボットが登場しようが、ワープ出来ちゃおうが、どんなに時代が移り変わっても人の想いは変わらない。

程度の差こそあれ、好きな人は縛りたい、縛られたい。
相手の事を考えれば、自由に!とも思わないことも無いけれど、それだけ思い入れがあるって訳で。
「縛る」というとちょっと悪いイメージで、隠したくなっちゃうなと思います。
でも、それは当然の想いかなって。
見て欲しいし、見ていたい。
待ってて欲しいし、待っていたい。
忘れたいけれど、忘れたくない。


そんな青臭くロマンチックな恋物語だったかなーって感じました。
自分が観たとある作品とは真逆のストーリーだったなって勝手に思いました。
短いながらよく纏まっていたんではないかと。
全体的にちょーっと古臭いかなと感じちゃいましたが、十分楽しめた一本でした。

投稿 : 2016/04/19
閲覧 : 240

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0
物語 : 2.0 作画 : 2.0 声優 : 2.0 音楽 : 2.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

水臭い内容

こういう場合、きちんと別れてしまった方がお互いのためだ。

投稿 : 2016/03/27
閲覧 : 315
ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 2.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 2.0 状態:----

新海誠はキャラにハマれない

ロボものとして視聴
バトルシーンがえらい安っぽいです
迫力がまるでない・・・

通常の背景画や日常シーンはえらい出来きなのに
アクションはあまり興味ないのでしょうか

メインは恋愛ものなので
・・・・ぜんぜん感情移入できない
離れ離れになった男女ねぇ
若いときの恋愛なんか以下に美化しようが
もっと直情的でこんなんじゃないと思う
美談にする必要が無いと思う

この人は企業CMアニメとか作らせたら最適任だと思う
少なくとも魅力のあるキャラは作れない人

投稿 : 2015/12/12
閲覧 : 267

QTxZI99178 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

新海誠好きには良いと思います

作画はとてもキレイ。
だが、ちょっとラストの物足りなさ感はある作品。
新海誠好きな人にはとても良い作品だと思う。

投稿 : 2015/11/04
閲覧 : 239
サンキュー:

2

ネタバレ

くまきっちん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

独特の世界観

時代を感じさせる作品です

携帯電話がガラケーで今とは違いますが発想が面白いです

移動はワープ的なものを使うもののメールは遅れて届く

ここに注目した作品でとてもおもしろいと思いました

この作品をほぼ一人で作った新海監督はやはりすごいと思います

投稿 : 2015/10/02
閲覧 : 274
サンキュー:

5

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

流石!

新海作品だね。小説も持ってます。

投稿 : 2015/04/03
閲覧 : 220

ホロムギ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3
物語 : 2.0 作画 : 3.5 声優 : 1.5 音楽 : 3.0 キャラ : 1.5 状態:観終わった

距離。

新海誠監督作品。

ほとんどすべてを新海監督一人で作り上げたもの。
☆の評価は低いですが、素晴らしい作品です!


声は新海監督がやっていたりと、正直下手くそです。
人物も可愛くない。


しかし、背景は本当に美しい!!!
物語のメッセージも美しい!!!


ただ単に、物語を追うだけならば魅力はわかりません。
すべてが語られるわけではなく、謎も多いです。

小説を読めばよくわかりますけどね・・・



この作品の最大のポイントは、「距離」です。
地球にいる男の子と、宇宙にいる女の子。

宇宙移動のワープを繰り返すことで、生きる時間が変わってくる。
遠く離れた場所に送るメールは相手に届くまでにその距離に比例して何日、何か月、何年とかかる。

それは心の距離にも繋がる。




届いているのかもわからない。
生きる時間さえも違う。

届くのに数年かかれば、それはもう未来に宛てた手紙です。


距離に注目して物語を見てください。
きっと胸を、心を鷲掴みにされます。

投稿 : 2015/03/22
閲覧 : 281
サンキュー:

12

パムルガ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

切ないっす

僅か25分の映画、2002年の作品とは思えない程の映像美。
火星人からの攻撃を受けて、それを退治する為に一人の少女が選抜メンバーに選ばれて地球を離れる話です。地球から遠ざかる毎にメール送信の時間がどんどん長くなっていく。
実際にこんな事ってこれからあるかもしれないなと思いながら、今ならLINEあるけどどうなんだろなー?とか色々考えて見ていました。
2046年はガラケーあるのかな?笑とも思ったり。
とにかくしょっぱなから悲しいBGM.正直こっからウルウルもんでした。
もうメールが届かない距離に達した時、心は繋がっているよ。
今自分が身近にいる人、確かに近くにいるけど心から分かり合ってる人なんて居ないですね。近くにいても離れて居るなと思うことなんてザラにあります。
今自分が一生物と呼べる友達は12年間ずっと居った人だけ、この人は喧嘩もするけどこれからも仲良くやりたいなと思いました(^^)

投稿 : 2015/02/22
閲覧 : 249
サンキュー:

26

イカちゃん☆休止中 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

☆新海誠 2作目

様々な賞を取り話題となった作品。

宇宙にいる彼女と地球の彼氏の携帯メールの
やりとりを詩情ある映像で描写します。

後の秒速などの基礎が感じられるテーマです。


公開:2002.2.2(25分)フルデジタルアニメ


主観的評価(A)

投稿 : 2014/11/22
閲覧 : 252
サンキュー:

5

ANK2gou さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4
物語 : 3.0 作画 : 2.0 声優 : 2.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

タイトルなし

約25分の尺で、切なさストーリーに重点を置いてる為、その他の事が結構いい加減。

作画はそう言う作風なのだろうけど、雑に見える。



誰か、美加子が何故、中学の制服のまま戦ってるのか教えてくれ!w

投稿 : 2014/09/22
閲覧 : 264
サンキュー:

3

honoharu☆ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:----

setunai

メールに8年もかかるなんて

投稿 : 2014/09/09
閲覧 : 292
サンキュー:

1

rocknlol さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

原点にして頂点

一人でここまで作れたのがポイントじゃない。数百人がかりで作ったって感動だけはここまで伝わらない。
生半可にジブリを真似った最近の作品よりずっといい。

投稿 : 2014/08/27
閲覧 : 316
サンキュー:

3

SVOC さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

すごいっす^^

「私たちは、たぶん、宇宙と地上にひきさかれる恋人の、最初の世代だ。」

切なかったです。。 25分のなかにしっかりと物語があっておもしろかったです。 新海さんすごいっすね^^ 地球から離れるにつれ、メールが届くまでの時間が長くなっていってしまう、そんな二人がとても切なかった。

投稿 : 2014/08/24
閲覧 : 235
サンキュー:

6

Hideout さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ものすごく切ないです

秒速5センチメートルを見て、新海監督の作品に興味があったのでいろいろ借りてきたなかの1本です。
25分の短編アニメですけど、すごく感動したし、またとても切なくもなりました。

宇宙に旅立つ少女と、地球に残る少年のお話なんだけど、コミュニケーションのやり取りが携帯メールで、お互いの距離が離れるにつれてメール送信にかかる時間も増えていきます。
地球にいたとき恋心を持っていた二人だけど、距離が離れるにつれてお互いの気持ちが強くなって、想いが時間や距離を越えるかもしれないってところはウルウルきます><

作画だけど、風景はきれいだと思います。キャラやロボットは好き嫌いがありそうかな。私はちょっと苦手。

見終わってwikiで調べると、ほとんど新海監督1人でやってたみたいで、少年の声優も監督がしてるし、ひとりでここまでの作品を作れるんだとびっくりしました。

この続きとか製作されないかな^^;

投稿 : 2014/08/09
閲覧 : 302
サンキュー:

25

ネタバレ

renton000 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

総論大賛成、各論反対

あらすじは他の方のレビュー等をご参照ください。

 初見でした。25分ほどのショートストーリーです。
 非常に良い作品でした。特に時間と距離と心の関係を表現した部分は素晴らしかったです。エンディングに至るシーンも、情緒があり、リズミカルで素敵でした。風景の描写もきれいでしたね。新海作品の原点みたいなものは確かに感じることが出来ました。
 テーマの描き方を含め、全体的には素晴らしいのですが、細部の描写はオリジナリティに欠けていて、それが作品を毀損しているようにも思えました。総論部分と各論部分に分けてレビューします。

<総論編>

メール:
 メールは、テーマを担った一番大事な象徴物です。{netabare}
 手紙というのは、送り手と受け手の時間的な乖離が内包されているわけです。送り手の「届いたかなぁ」という心情が伴います。手紙が届かないというのは、物理的にも心情的にも届かないことを意味するので、送り手と受け手において「永遠の乖離」が存在しているわけです。
 メールというのは、「届いたかなぁ」という心情も確かにありますが、原則的には届かないことは想定されていないわけです。「届いているはずだ」という心理が手紙よりも強く働いてしまいます。メールが届かないというのは、実際には遅れているだけです。時間的な遅れはあっても「永遠の乖離」ではないわけです。しかし、時間の遅れが拡大化していくと、手紙と同様に物理的にも心情的にも「永遠の乖離」に近づくのだ、と表現されているわけです。
 つまり、「~=0」の物語ではなく、「~≒0」の物語を描いている。でも決してゼロではないので、確かに存在はしている。つまり「ここにいる」わけです。この辺のロジカルさには驚嘆しました。

 この作品は、「世界」の定義から始まっています。そして、つながりの強固な世界から、つながりの薄い世界へとストーリーが進んでいきます。つまり、メールがすぐに届く世界から、メールの遅延が拡大化した世界への展開です。つながりのない世界(手紙が消失してしまった世界)の説明が省かれているのですが、これは省略されているだけです。構造として確実に存在しているものを、あえて隠すことで、作品が抱える厚みを視聴者にゆだねていました。{/netabare}

雨:
 メールを基礎としたメインテーマを、背景の側から支えていたのが雨です。ここでは、雨の表現が意味するところを考えてみます。{netabare}
 最初の雨は、二人でバス停にいるところでした。雨が降っている最中は、高校生活について話していて、雨が上がった後で宇宙に行くことを告げるという展開です。
 次の雨は、ノボル側のエピソードです。女の子との傘のシーンの前から雨が降っていて、雨はバス停でのメールの受信まで続きます。「8年7か月」というミカコのメッセージとともに雨が上がり、晴れた後は「引き裂かれる恋人みたい」と展開していきました。
 最後の雨は、ミカコ側のエピソードです。雨の最中に「ノボル君に会いたい」と言い、「好き」というメールを送った瞬間に雨は上がります。雨が上がった後の最初のセリフは「届いて」でした。実際には願い空しく「好き」の部分は届きませんでした。

 これらの表現からは、雨降りが理想(希望)で雨上がりが現実(乖離)という表現のようです。一般的な作品では、雨は障害や不吉のイメージが強いですから、逆転させているようです。ミカコは、最後の雨のシーンで「雨にあたりたい」と言っていますから、雨自体は肯定的なもので間違いありません。
 また、雨の前後の表現だけでなく、雨が上がるタイミングにもかなり気を使っているのが感じられました。テーマを盛り上げる機能は十二分に発揮していたと思います。雨の使い方によって、作品の切なさを際立たせていました。{/netabare}

過去とロボットの足跡(雨の続き):{netabare}
 雨のシーンで疑問を抱いたのは、最後の雨の中で描かれる「ロボットの足跡が雨によって埋まる」シーンです。このシーンは非常に混乱してしまいました。
 当初私は、この文脈を、「ロボットの足跡」が「雨」によって埋まると解釈しました。足跡というのは過去を象徴するものです。また、この作品における過去は中学時代を言いますから、「正」のものだと捉えました。雨も前述の通り、「正」の表現ですから、「ロボットの足跡」を「雨」によって埋めるというのは、「正」に「正」を被せた演出であり、違和感を抱いてしまったのです。
 この文脈を、「ロボット」の「足跡」が「雨」によって埋まると解釈することも出来ます。ロボット自体は「負」のイメージを持っています。ミカコが選抜されたことが、自薦か他薦(徴兵)かは語られていませんが、作品の雰囲気から察するに、他薦のほうが近いように思えます。もちろんノボルとの乖離の原因でもありますから、「ロボット」が「負」であることは間違いないでしょう。「足跡」が単なる「過去」であるとすると、「ロボット」の「足跡」が「雨」によって埋まるというのは、「負」の「過去」を「正」によって消したい、と読み替えられます。これは論理性を持ちますから、おそらくこちらが正解です。

 私が前者のような誤った解釈をしてしまった原因は明白です。そもそも後者の解釈は、他の作品のように、過去自体に正負を持たせていない場合でのみ成立するものです。この作品で描かれる過去は、美化された中学時代が中心ですから、過去の表現を見ると、自動的に「正」を想像してしまうわけです。それゆえに、前者の解釈に至るということです。
 ここを正しく解釈するためには、この作品の特性を理解していなければなりませんでした。この作品は、メールの項で書いたように、「構造として確実に存在しているものをあえて隠している」のです。つまり、作中では過去が美化されていますが、過去が美しいものだけであるはずがない、という前提を抱えているのだと思われます。過去の象徴物である「足跡」は、「正」なのではなく、単なる過去でいいのです。これによって、後者の解釈が正解になるのです。 
 私は、理解するまでに時間が掛かってしまいましたが、一度理解するとこれ以外にないと言い切れるような素晴らしい演出だと思います。ロボットは終始出てきますが、タイミングとしてもあのシーン以外に考えられませんでした。

 話は変わりますが、全方位モニターというのでしょうか、座席のみになるやつです。あれは孤独を表現するいい手段になっていました。ロボット全景からロボット内部、座席のみという段階的な表現も良かったと思います。{/netabare}


<各論編>
 ここからは、否定的な見解を含みますので、読みたくない方は<総括>まで飛ばしてください。

街並み・小物:{netabare}
 なぜ現代(2002年)と同じなのか全く理解できませんでした。殊更に未来的な表現を使うべきだとは思いませんが、テーマの一つに「年月を経ても変わらぬ思いがある」というのはあったはずです。これは言い換えると、「物は変わってしまったが、思いは変わらない」ということではないのでしょうか。
 作中における8年の経過は、物への描写に表れていませんでした。街並みや携帯・バス停などの小物は、ほぼ一貫して現代(2002年)と同じものが描かれています。なぜ、思いと同じ「変わらない」側の表現だったのでしょうか。「変わらない思い」との対比が成立していません。
 思いの普遍性は、作品の中だけでなく、私たちにとっても同じです。私たちの存在も作品の対比構造の中に入れるべきだったと思います。つまり、2002年と2040数年とその8年後、それぞれ「物は変わってしまったが、思いは変わらない」と言えたはずです。変化を描いていないせいでミカコの言う「20世紀のエアメール」の効果が減退しています。

 確かに、作中のミカコとノボルの関係は、非日常と日常の対比であるのは、間違いないことです。しかし、ノボルの日常を2002年に固定するのは拙速です。非日常と日常の対比に、テーマである時間の経過を織り込むと、ミカコが「不変の非日常」であることに対して、ノボルは「変化の中にある日常」になるはずです。ノボルの周囲を変化させないことが、テーマを殺しているように思えました。
 私たちが近未来のSF物を見るときには、現代との違いを機微に捉えることが出来ています。この作品では、そこを捨て置いてしまっていました。トレースやコピーをしたのではない、新海監督の中にある時間の経過・未来の世界を描いて欲しかったと思いました。{/netabare}

ミカコの制服:{netabare}
 こちらもテーマに沿った演出になってないように思えました。別にパイロットスーツを着ろというわけではありません。8年という時間が経過して社会人になるノボルとの対比をする上でも、ミカコに制服を着せておくというのは必要な表現だと思います。
 ただ、中学時代の制服そのままというのはあり得ません。中学時代の制服は、思い出を想起させる重要なアイテムになるべきものです。中学時代の制服とそれ以外の制服で対比構造を作っておくべきだったのではないでしょうか。回想中だけとか、メールを送るシーンだけとか、過去に絡めたシーンでのみ、中学時代の制服を着用すべきだったはずです。もちろんガラッと服装を変える必要はなく、シーンによってネクタイの色だけ中学時代に戻す、という程度で十分だと思います。
 2040数年の制服が、現代と同じ制服であったことも含めて、やや工夫を放棄していたように見えてしまいました。{/netabare}


<総括>
 メールやロボットの足跡の項で述べたように、あえて省略している表現というのがありました。その部分の読み取りを視聴者にゆだねることで、作品の持つ背景に厚みが加えられていたと思います。誤読を誘発する可能性も孕んでいますが、効果は非常に高かったと思います。25分というショートストーリーだからこそ、大幅に省略した表現が成功したのでしょう。
 一方で、各論で述べた項目は、ここでいう省略には該当しません。描写をあきらめてしまったような印象に映りました。または、ただ書きたかったから書いただけというような印象です。オリジナリティも欠如していました。作品のテーマの描き方に成功している分だけ、この部分のミスマッチが気になってしまいました。個人製作ということですので、時間的な制約があったのかもしれませんが。
 SFの部分であるロボットや戦艦もオリジナリティには欠けていました。ただ、この作品はSFをモチーフにしているだけで、SF作品ではないと思うので、そこまで気にはしていませんでした。もちろんオリジナリティがあるに越したことはないのですけどね。

 この作品自体は、際立った良作です。
 むしろ、この作品の後の新海監督の作品に関して、やや不満を持っています。未視聴の方のために詳細は述べませんが、この作品における描写から逸脱できていないのではないでしょうか。別れや乖離を示す電車の表現は秒速でも使われていましたし、トレースとフレアレンズを多用する風景描写にも変化をあまり感じません。原点と言えば聞こえはいいですが、これ以降の作品で新しいものを生み出していないようにも思えてしまいました。
 ただ、私の個人的な愚痴はともかくとして、この作品における主題部分の完成度は、新海作品に限定せずとも高いものだと思います。他の新海作品よりは、まずこの作品を視聴することをお勧めします。

対象年齢:
 思春期世代でしょう。大人も大丈夫だと思います。あまり細部にこだわりすぎず、メインテーマにどっぷり浸かった方が楽しめると思います。

投稿 : 2014/08/04
閲覧 : 571
サンキュー:

13

-?- さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

新海誠がほぼひとりで作った初期の作品

オリジナルショートアニメ映画
短いですが2002年代でこのクオリティーはすごいと思いました


物語:地球と宇宙に引き裂かれる、切ない物語

作画:ほぼ自主制作で草が生えるクオリティー、美しいです(背景ヤバス、顔が嫌いな人はいるだろうとも思った)

キャラ:リアルにいそうな設定が共感できるかも…


物語というより映像と描写を見る・感じる作品だと思います
(秒速に近しい感じ)
娯楽というより芸術的です
(異生命体とのロボバトルもあります)

新海誠ファン、切ない系が好きな人にお勧めです

投稿 : 2014/06/10
閲覧 : 287
サンキュー:

2

ネタバレ

disaruto さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

2000年代を代表するセカイ系とのこと

新海誠監督作品です。
ジャンルはSF・恋愛・セカイ系です。
音楽(天門が担当)以外のほぼすべてを担当したということで、やはりものすごい才能ですね。


長峰美加子は国立宇宙軍のオペレーターとして選ばれ、地球を離れることになる。
寺尾昇とはお互いに両想いだったものの、思いを伝えないまま二人は離れ離れになる。
絶望的なほど遠い距離を隔てる二人の唯一の連絡手段はメールであった…


風景・メカ作画に関しては今後の片鱗が見られる素晴らしいものがありました。
ただ人物がね…、まあしょうがないです。
一人でやってここまでのクオリティなのですから称賛に値するでしょう。


美加子と昇の時間・距離感がだんだんと遠くなってくることを表すメール。
ラスト付近のシーンを見てもわかるとおり、時間のずれで{netabare}美加子は成長していません。{/netabare}
宇宙空間にいる美加子の周囲の風景、地球にいる昇の周囲の風景。
明らかに違う風景を対比して、二人の距離の遠さを引き立てています。

新海監督は心の距離感からくる切なさを描くのが本当にうまい。
それを効果的に表すために必ず何か比喩するものを持ってきています。(雨、ロケット、塔、メールなど)
正直ストーリーはどの作品も目新しいものはないのですが、この比喩とチョイスが良いのでしょう。
本作は時間的に丁寧な心理描写をそこまでしているわけではないですが、二人の距離が遠くなっていくことが痛いくらいに伝わってきます。


総括して、新海監督の作品がどれかしら好きならば見て損はないでしょう。
原点が詰まっているように感じました。

投稿 : 2014/05/05
閲覧 : 500
サンキュー:

43

野菜炒め帝国950円 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

三年目ーの浮気くらい大目に見ろよ(微調整)

秒速でお馴染みの新海作品の初期の1つ。
約30分程度。

見たのは随分前だが書こう書こうと思いつつすっかり忘れていた。

ではどういう話なのかと言うと平たく言えば遠距離恋愛もの。只、他の遠距離ものと異なる点は地球と宇宙でのってこと。
未だかつてここまで超遠距離な恋愛ものを描いた作品があったろうか。いや無い。無いよね?多分無い。

今回の恋するお二人の設定は(当時)中学生。
女の子のほうが唐突にロボ乗ってエーリアンと戦いに出かけたため地球に残された男の子のほうは相手からのメールをひたすら待つしかない苦難の日々に。
しかも段々地球から離れていくごとにメールが到着する時間も伸びていき最長なんと8年かかることになる。
並の、あいや普通の男ならこの時点で今まで有難うさようならお元気でってな感じなんだろうけど、そこは我らが新海作品の男の子。待ち続けますいつまでも。
勿論、忠実な犬じゃあるまいし人間なのだから葛藤もあれば迷いもある。当然彼にもソレはある。
その辺りは実際自分の目で見てぴょん。短い作品ながらも上手く表現出来てるんじゃないかと。

しかしまぁこう聞くだけで欝になりそうな話なのだが、そんなことはある。
正直作中そして視聴後もなんて言うか酷く虚しい。いや切ない?

あぁこの感覚が秒速に受け継がれて行くのかと妙に納得・・出来るわけもなくひたすら切ない作品だった。
自分は見た順番が秒速→これ→言の葉だったんでラストどういうふうに終わるのか気になりつつも秒速の悪夢が頭を過ぎりそこはかとなく嫌な予感がしてたのだが、ラストは・・。
とネタバレになるんで興味あったら是非自分でね。続きはwebで。おっとwebは不味いのか。

作画は相変わらず綺麗だねーて感じなのだがそれに反比例して人物の絵がすこぶる微妙な気もしたが、元々この人は背景の人だと認識してるしこの作品もほぼ1人で作ったらしくそこまで突っ込むのも野暮ってもんだろう。
当然、なんで学校の制服着用で戦ってんのかとか近未来設定なのに携帯が古いだの町並みがソレっぽくないだのそのへんに突っ込み入れるのも野暮であると自分は考えるであります。が、突っ込みたい気持ちはすごく分かる。

話自体はさほど特別なものでも無いのに心に来るのが新海作品。
描きこまれた風景画で魅せるのが新海マジック。新海新海をどうぞよろしくお願いします。

ネタ風味になったがこの人の作風自分は地味に好きだったりする。

投稿 : 2014/03/18
閲覧 : 675
サンキュー:

43

バントヒット さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

せつないの

深海監督初期の作品ということで
背景は綺麗なんだけどキャラがひどい
顔もうちょっとなんとかならんだのかな
あと、ポージングも

短い作品だったけどメッセージ性が強くとても良い作品
せつないなぁ
設定も納得できるものだったし独特の世界観も良かった

ラスト・・・
どうなっちゃったんだろう
ああせつない

投稿 : 2014/03/13
閲覧 : 275
サンキュー:

6

カスティエル さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 3.0 作画 : 2.5 声優 : 2.5 音楽 : 3.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

これを一人で作ったんだからすごい。

新海誠監督の伝説ですね。

投稿 : 2014/03/10
閲覧 : 270
サンキュー:

3

HIRO さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

宇宙のからメールを送ると届くまで数年かかるみたいです。

新海誠監督作品(2002年)
監督、脚本、演出、作画をほぼ一人でやってしまうなんてほんとにすごいと思う。

投稿 : 2014/02/15
閲覧 : 292
サンキュー:

14

シェリー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4
物語 : 1.5 作画 : 3.5 声優 : 2.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

届かない

個人的にストーリーは好きではありませんでした。
よく掴めないといいますか。恋愛描写もまたしかりです。

ストーリーは女の子の方が地球のピンチのために遠い宇宙でロボットに乗って戦うからしばらく逢えなくなってしまうものでした。
遠距離恋愛の強調、男性の立場としては何もできない無力感が表現されていたと思います。
でも少しぶっ飛びすぎているというか、やはり掴みどころがありません。
感想としてはどことなく悲しい雰囲気が流れているだけのような気がしただけでした。

新海さんの作品の中で初めて観たのが『言の葉の庭』でしたが
この作品を観ると昔から空、雨、電車のシーンにはこだわりあるように感じました。
彼なりにそこになにかを感じるのでしょうか。あるいは感情をそこに映し出そうとしているのでしょうか。
ただ単に綺麗だからというわけではないと思います。

彼の作品が好きで好きでたまらない人にとっては面白いかもしれません。

投稿 : 2014/01/21
閲覧 : 402
サンキュー:

11

ネタバレ

あさがお さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

タイトルなし

地球と宇宙の遠距離恋愛がテーマらしい

宇宙人と戦う選抜メンバーに選ばれたのは男の子ではなく女の子

未来のお話しなのに連絡手段はガラケーのメールのみ
遠く離れた宇宙からメールが届くのは8年後
その間に男の子はすねた大人になってしまう

あれ?
これってどこかで見たようなエンディングじゃない?

投稿 : 2014/01/08
閲覧 : 266
サンキュー:

1

みけねこ+ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 1.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

超遠距離恋愛

ここまで離れた遠距離恋愛は他にはないでしょう。
作品は25分という短編ものです。

物語は切ないです。

このストーリーで、長編ものにしてプロの声優使ったもの
であったらより感情移入しやすかったと思えてなりません。

世界観は面白いのに勿体ない作品

投稿 : 2013/11/28
閲覧 : 269
サンキュー:

13

ヴァッハ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

新海誠絶好調!

30分アニメでも、新海誠特有のもどかしくて上手くいかない純愛は健在です。
これだけの短時間で此処まで惹き付けるのは流石としか言いようがないです。
いつもとは違う映像の雰囲気ですが、これもまた綺麗でいいね。

投稿 : 2013/11/20
閲覧 : 225
サンキュー:

2

ネタバレ

yotsuba さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4
物語 : 1.5 作画 : 3.0 声優 : 2.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

うーん。

糞。
新海監督はバトルものは駄目だ。
昔のアニメだったから、絵も微妙。
でも、新海監督らしさはありました。
シナリオがどうも、好きになれませんでした。

投稿 : 2013/10/03
閲覧 : 231
サンキュー:

1

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5
物語 : 2.5 作画 : 1.5 声優 : 1.5 音楽 : 4.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

作品として評価できる点が……

25分のフルデジタルアニメーション映画作品。

新海誠の作品。監督・脚本・演出・作画・美術・編集を、
新海誠が殆ど一人で行なった作品。

物語は、宇宙に旅立つことになった少女と
地球に残された少年の恋物語。
連絡を取ることもままならずすれ違う二人の心境を描く。

残念ながら、作品の世界観は非常に分かりずらい。
25分では語りきれないだろう設定を端々に出し、
投げっぱなしだ。

登場人物の心情も、丁寧に説明しない曖昧さで
視聴者側に考えさせる手法なのだろうが、
残念ながら、こちらも手抜き感が否めない。

作品として評価できるのは、
個人制作のアニメーションである事。
アニメを観るのが好きな方ではなく、
アニメの制作や監督などまで掘り下げて好きな方には
とても貴重な作品でしょう。

しかし、その点のみが評価に値するといってもいい。
普通のアニメを見慣れていると物足りないかもしれません。

個人製作のアニメや短編アニメ作品が観たい方や
せつない恋の物語を探している方にお勧めです。

投稿 : 2013/09/29
閲覧 : 225

ダマサキ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

新海誠の挑戦

声優も含め、制作をほぼ一人で行った作品らしい。
やっぱりそうなるとクオリティーは下がってしまうところもあるが、内容はおもしろかった。
冒頭だけ紹介すると、国連宇宙軍という対外勢力が宇宙に進出していくような先進的な世界に、ある両思いの高校生男女がおり、彼女のロボットの操縦能力が評価され、彼女は国連宇宙軍に入れられて宇宙に飛び立ち、彼と離れ離れになってしまう・・・という感じ。
メールの下りなんかは、気が遠くなる。
発想は興味深くて観ていたが、作画が個人的に苦手だった。
30分もないので、新海ファンの方は、是非。

投稿 : 2013/09/28
閲覧 : 245
サンキュー:

4

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ほしのこえのストーリー・あらすじ

『ほしのこえ -The voices of a distant star-』 は、新海誠 監督 が制作し2002年に公開されたアニメーション映画。
2039年、人類の調査隊は火星のタルシス台地で異文明の遺跡を発見したが、突然現れた異生命体によって全滅させられてしまう。その異生命体はタルシアンと名づけられ、その脅威に対抗すべく国連宇宙軍が組織された。
2046年、中学三年生の長峰美加子は、国連宇宙軍のロボットのパイロットの選抜メンバーとなり、翌年にはタルシアンの追跡調査のため編成されたリシテア艦隊の一員として、同艦隊旗艦〔リシテア〕に乗艦、地球を発つ。ほのかな恋心を抱く友人寺尾昇を残して。調査艦隊がタルシアンの痕跡を追って、地球から離れてゆくにつれ、ミカコとノボルの距離も光年単位で離れ、二人の携帯電話メールのやりとりにかかる時間も次第に長くなってしまう。
ついにはミカコは地球から8.7光年の距離に位置する惑星アガルタに降り立つ。そこでミカコは、地球に届くのに8年もかかるメールを ノボルに送信する。 (OVA『ほしのこえ』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
OVA
放送時期
2002年2月2日
公式サイト
www2.odn.ne.jp/~ccs50140/stars/index.html
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%BB%E3%81%97%E3%81%AE%E3%81%93%E3%81%88

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