当サイトはアリフィエイト広告を利用しています

「るろうに剣心 明治剣客浪漫譚 星霜編(OVA)」

総合得点
68.5
感想・評価
247
棚に入れた
1426
ランキング
2083
★★★★☆ 3.8 (247)
物語
3.8
作画
3.9
声優
3.8
音楽
3.7
キャラ
3.8

U-NEXTとは?(31日間無料トライアル)

レビューを絞り込む
☆の総合評価
文字数
サンキュー数
視聴状況
表示形式
キーワード
この条件で絞り込む

るろうに剣心 明治剣客浪漫譚 星霜編の感想・評価はどうでしたか?

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

「北海道編」によって無かったことになりそう。。2

「北海道編」3巻で新キャラクター「永倉新八」が出てきましたが、非常に全盛期の「るろ剣」ぽさが良い味を出していると思いました。ヤンジャンの「ゴールデンカムイ」のこともあってか、新選組がまた注目されていますね。

ますます勢いが増す本編に対し、このOVAシリーズはなかったことに。。。

まあ、キン肉マンも2世が出てきてから展開がゴチャゴチャなので、人気作の宿命だと思います。

投稿 : 2020/11/03
閲覧 : 411
サンキュー:

4

ネタバレ

QdXYR85362 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

何年経っても色褪せないるろうに剣心最高傑作

るろうに剣心がジャンプで読み切りスタートした時、私は小学生でした。
明治の、その時代を知らない者にとってはあまりに魅力的な空気感、変革の世の中で時代に取り残されながらも孤高に存在する剣士の姿、重たい何かを思わせる謎の過去、キラキラした気持ちでカラーの中表紙を切り抜いて大切に保管した思い出が今でも鮮明に蘇ります。

その後、連載がスタートし、アニメ化も始まり、一大ムーブメントとなっていくわけですが、そんなブームとは裏腹に、私の心は乗り切れず逆に少し冷めていました。

剣心が背負っているものは、あまりに重い。その重さに対して、作中での心理描写や演出があまりに軽いシーンが散見されたからです。コミックでは作者である和月氏の意図がよく説明されており、原作ではまだそれはそれで楽しめるレベルだったのですが、アニメではその方向性が更に助長されていたように思います。

そんな潜在的な「これじゃないんだよなぁ」感を良い意味でぶち抜いてくれたのがOVA版の追憶編でした。この作品に対する評価は多くの方が絶賛をもって書かれているのでここでは述べません。

そして、そのOVA版追憶編の流れを組み、長年、ずっと心のしこりにあった、「人を殺め続けてきた人が抱える葛藤の重さはこんなものではないはずではないか?」という疑問に答えてくれたのがこの星霜編です。

暗い、と形容する方が多いですが、ただひたすらに美しい、と自分は感じました。
歳を重ねて、前よりは少しだけ違う立場の人の気持ちも理解できるようになってきた副産物として、逆に物語への共感性が揺らいで若い頃は感動したものでも今見るとチープに見えていったりする悲しい現象が発生しがちなのでが、この作品は今見ても約20年前、大学生になった自分が観て流した涙と同じものが流れます。

自分の罪と信念にどこまでも向き合って生きていく。それが人生じゃないかと。そしてそんな人生の締め括らせ方をあまりにも美しく、完璧な形で描いています。
剣心ではなく、共に人生を歩むことを決めた薫の目を通したストーリーテリングとすることで、あの短い尺に回想も含めて無理なく全てを詰め込めているのも見事です。

当時、唯一理解できなかったのが薫が剣心と同じ病を共有するというくだりなのですが、結婚して、自分よりも大切な人ができて、歳を重ねた今となってようやく共感めいたものを感じます。約10年ぶりに視聴して、類稀なる名作の中にあった一つのしこりが取れ、自分の中でより完璧な作品となった感覚がありました。

改めて、この作品を作ってくださった古橋監督をはじめとしたスタッフの方々、そして、これを世に出すことを良しとしてくれた原作者の和月氏に敬意と感謝を申し上げます。

投稿 : 2020/09/22
閲覧 : 270
サンキュー:

0

ネタバレ

フィコンパ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

注意:縁編では無く完全にオリジナルです。

どう思ったかは各々の自由でしょう。
まあ個人的には駄作ですね。とりあえず今までの追悼から始まって、結果縁はあっさり倒されます。縁戦といえば剣心の己自身との闘いがおそらくメインだと思います。そのシーンもおろそかで最後もバットエンドすぎます。それに作品で年齢判断すると矛盾だらけ。弥彦見た目約15歳前後でしょう。剣路以外が歳とらないの?見た目&言葉づかい10歳越えているでしょう。それを含めて今連載中の作品…不幸すぎます。

投稿 : 2020/08/08
閲覧 : 267
サンキュー:

1

ネタバレ

しゅりー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

るろうに剣心の一つの結末

2001年から2002年にかけて2つのソフトで展開され
後で1つのソフトにまとめられたるろうに剣心のOVA作品。
監督はTVアニメ版と同様に古橋一浩監督。

剣心の過去を描いた追憶編の実質続編と呼べる作品で
当時の原作漫画最終話後が描かれています。
回想として散りばめられた原作漫画準拠のエピソードは
原作とだいぶ雰囲気が異なり、本編での現在(明治26年)は
完全にアニメオリジナルエピソードとなっています。
追憶編同様かなりTVアニメ版より写実的で
印象深いキャラクターと風景とがとても美麗な映像となっています。


正直に申し上げますと追憶編以上に原作からかけ離れているため
とても観る人を選ぶアニメであると言えます。
視聴後に爽快感のかけらもない悲しい終わり方をするので
手放しに人に奨めたいとは思えません。

ただ、剣心が人斬りを償う生き方とそれを支える薫の物語として
一本筋が通っていて引き込まれます。
戦争のない世の中でも手の届く人々の笑顔を守る...
明治中期の世でそれを描くなら
疫病との戦いとなるのは仕方ないのかもしれません。
この時代は北里柴三郎先生など優れた医学者の方々が
医学を大きく進めていた過程の時代でもある訳で、疫病や疫病への偏見、
病に苦しみ人々が虐げられることなどもあったのだろうと想像できます。
そんな背景を思うと病に苦しむ人々に寄り添おうとする剣心の覚悟や
剣心と病を共有し、病床にある薫を支える恵の存在もまた眩しい。


ただ、そんな病に苦しむ姿だけではなくて
回想シーンで描かれる人誅編の顛末や元服する剣路のエピソードから
未来への祈りが感じられるのもまた本作の魅力と感じます。
明治26年(1893年)はまだ日清戦争前のはずなので
本来大陸から兵士が帰還してくるというのはおかしいかとも思いましたが、
剣路の元服する年齢に合わせたパラレルと思えば納得できます。


そんなこんなで本当に悲しい気持ちになるアニメではありますが
人によっては今の時代を一生懸命生きねばと思わせてくれる
そんな作品なのではないでしょうか。

るろうに剣心は当時のTVアニメや2012年頃の新劇場版
その後の実写映画版と映像作品が複数展開されていますが、
この星霜編もそうしたいくつかのパラレルワールドの一つとして
追憶編とセットで振り返る機会があって良いのではと愚考します。

投稿 : 2019/04/28
閲覧 : 402
サンキュー:

0

神撃のニャンコ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

シリアス一辺倒

この作品 原作のコミカルな部分が無いですね
代わりに とてもドラマチックで感動しました

ただ尺が短い事を残念と嘆きますが
それは 制作に携わるスタッフさんが
一番痛感してるみたいでした

ともあれ これは良い作品で
追憶篇と一緒にお気に入りの棚に並びます

これで私の中での るろ剣 補完が成りました

投稿 : 2017/06/27
閲覧 : 421
サンキュー:

1

ネタバレ

setuchi さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

きついです。

過去視聴からレビューです。

るろうに剣心だと思って見てはいけないけれど、
るろうに剣心を知らないと感動も薄くなるかなと。
気持ちが落ちる最高のアニメですw

重いです。観終わった後、気持ちがとんでもなく暗くなりますw
なので耐性の無い方は観ないことをお奨めしますw
どうすればいいのよこの気持ちw的な感じになります・w・
ある意味、真面目に観てはいけないアニメの一つですが
真面目に観ざるを得ないきついアニメです。

剣心の人生の引き際をかなりリアルに描写してます。
視聴中、ずーーーーっと哀しい悲しい。。
そして揺るがない愛に目からヨダレが。。とめどなく。。

音楽も暗くて、悲しくて。。作品によく合ってます。。
本当にきついwww

当時友人と二人で観たんですが、観終えた後に
二人ともしばらく口が利けなくて。。
困った記憶がありますね。。
その後も何度か一人で観て、落ち込んで。。観て。。落ち込んでww

作品の雰囲気を忘れかけた今。。再度観るか思案中ですw

投稿 : 2016/06/25
閲覧 : 388
サンキュー:

4

ネタバレ

あすかたん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 1.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

緋村はそんなこと言わない

タイトルでちょっと有名なセリフをもじりましたが、私がこの作品に最も異議を唱えるところはここです。
言わない、より正確には決断をしない、です。

そもそも剣心は原作でこの目に映る人の為に闘っているのに、薫や剣路を置いて海外に行くわけがありません。
さらに一度断っているとはいえ、病気の身で薫とチョメチョメするようなキャラクターではないです。

最後に剣路を置いて二人で死ぬ、と。いや、普通にないですよ。
そして最後に十字傷が消えるのですが、いや、こんな周りの大切な人たち不幸にしといて消えるわけないでしょう。

これには巴さんも激オコです。

投稿 : 2016/05/31
閲覧 : 393
サンキュー:

0

ネタバレ

まつはや さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

痛々し過ぎ

本作は、前半の総集編、後半の人誅編(雪代巴の弟、縁が剣心に復讐をする)と、アニメオリジナル展開のラストで構成されています。

追憶編と同じくキャラデザがTVシリーズと異なります。硬派な感じがしますね。

戦闘シーンの作画はすごいです。ぐりぐり動きます。
音楽もいいですね。

しかしラストは心が痛みます。
{netabare} 病気で変わり果てた剣心の姿 {/netabare}にはショック・・・
最終的には {netabare} 顔の十字傷が消えたからハッピーエンドなんでしょうか?{/netabare}
後味が良いとは言えませんね。

{netabare} 薫と桜並木で再開するシーン {/netabare}は感動しましたよ。

インパクトのあるOVAでした。

蛇足・・・こういう柳沢まさひでさんのリアル寄りのキャラデザをもっと見たいです

投稿 : 2016/01/06
閲覧 : 832
サンキュー:

1

まち猫 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

病む

原作とは別として観た方がいいかも。ギャグ系も一切なし。最初から最後まで観入ってしまいました。とりあえず悲しい、何回も観て何度も泣いた。観終わったあとは必ずと言っていいほど何故か病んだりした笑。どうせ実写化するならこっちの方が良かったのでは?と個人的に。※追憶編と合わせての感想。

投稿 : 2015/11/24
閲覧 : 480
サンキュー:

0

taketaketa さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

追憶篇をまず見るべき。

追憶篇を見終わって見ごたえがあったならみるべきです。


というか、回想で出てくる。ほんの少し。



んー、まー暗い雰囲気。


だけれど、人を殺しまくった結果、精神的な感じとか
リアルというか、そうなってもしょうがないと感じた。


やっぱり一貫している、筋が通っている、とよいよね。

投稿 : 2015/08/17
閲覧 : 425
サンキュー:

0

MryvE15360 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

タイトルなし

ジャンプではあり得ないラストですが、るろうに剣心のラストとしては『これしかない』というラストでした。
何の記事が覚えていませんが、作者が監督?はよくるろうに剣心を理解してくれていて、ラストを飾るOVAは彼しかいない、作品(作者の方向性)を理解した素晴らしい出来、
と言うような主旨のコメントを読んだ事があります。
賛否あるようですが、原作中や本編後の番外でもOVAがこういった作品になる伏線的な要素はチラホラ散見していたので、個人的には満足しました。
るろうに剣心流のハピエンであると思います。
まぁ、少年誌では絶対に無理な帰着点ですが、るろうに剣心本編自体が現在少年誌で連載できるかと言ったら、実は微妙な部分が多い作品だと思います。
子供への倫理/モラル/歴史観系でひっかかる部分多そう(笑)
完全に大人向け内容ですが、満足しました。

投稿 : 2015/01/27
閲覧 : 271
サンキュー:

0

らすきき さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

十字傷の終わり

前作追憶編の高評価に比べると、批判的意見が多く原作とのギャップもより激しい本作。  原作の主要キャラが出てくる分、雰囲気の暗さやキャラの性格の違い等戸惑いを感じることも多いかと思います。

というのも、追憶編は原作のエピソードの一つにスポットを当て、掘り下げ独自の雰囲気や表現を出しそれが成功していたのに対し、本作は雰囲気等こそは追憶編と似て悪くはないのですが、原作以降の物語のため、元となる根幹がないんですよね。 追憶篇は原作者も関わっていましたが、星霜編は関わっていないですし。原作者は剣心の物語は人誅編で完結していると公式でいってますしね。  本作は二次創作作品といった感じです。
見所としては、原作では見れなかった剣心と薫の〇〇シーンが・・( ゚Д゚)
剣路対弥彦も見れたのは良かったです。 あと燕ちゃん可愛い。
あと佐之助。。だけは変わらずナイスガイで、安心しました。
 

原作が少年漫画なので、剣心は正義のヒーローですが、本作は剣心の贖罪と因果応報の物語なので、暗く、このような結末になるのも仕方ないかなと思います。
るろうに剣心の名を騙らず、追憶編・星霜編で一つの作品として見れば、十字傷の始まりと終わりを描い物語として、また違った感想を持てると思います。 原作を知らないで見たほうがより純粋に楽しめるのかも?

自分は視聴前情報からどんな話かある程度知ってしまっていたので、原作後のIF世界と割り切って見れたため、なかなか楽しめましたが、原作後の剣心達の話が見たい! と思って見た人はこの作品には否定的な意見が出るのも、まぁそうだよね。。と思います ただ、製作者の伝えたいことは伝わってきましたし、原作愛も自分は感じました。  ただ、るろうに剣心ではない。

投稿 : 2015/01/13
閲覧 : 436
サンキュー:

2

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

散ってもなお咲き続ける

人を殺めて光奪った、周りの幸せを全て奪った。
そんな業を背負い続けながら生きる剣心。
傍で寄り添う薫の物語。

ふたりの間に息子「剣路」が生まれます。

いつも帰らない剣心、薫に寂しい思いをさせている、
そんな風にしか幼い剣路には思えないでしょう。
しかし、剣心は父親として剣路へ大きな背中を見せていたのです。

成長するにつれ剣路は思います。強くなりたいと。
剣心(父)よりももっと強くと。

そんな剣路をみて弥彦は想いを伝えるべく、
逆刃刀で剣路と対峙します。
{netabare}
弥彦の今までの剣心との想い、全力で込めた一太刀。
それを体で受けて剣路はようやく全て分かるのです。
逆刃刀に込められた想いを。

逆刃刀は剣路に託されました。
あの弥彦が伝えたのです。
あんな少年だったのに!弥彦も成長したのですね。

感動です。。私はここで沢山泣いてしまいました。
{/netabare}


高みから手を差し伸べるのではなく、共に苦しむ
痛みを絆に、苦しみを希望に変えて。
愛おしい人を待ち続ける薫。

そんな苦しい状況の中なのに、
薫の底から出てくる明るさ、笑顔、本当に素敵です。
やはり私は、薫の笑った顔が1番好きです。
でも、泣けてきて仕方なかった。

なんてやるせないのでしょう。


ここから先の物語、
私の脆弱な心では、とても耐え切れなかったです。
まるで、いなくなる準備をしているかのようなふたりの生。
少しずつ迫るものが、私にはハッキリと感じました。
目をそらしたくなって、心閉ざしたくなりました。
{netabare}
しかし、業や指名など何もなく、
最期のときに愛する人の腕の中、人斬り抜刀斎でも、剣心でもなく、
唯ひとりの「心太」としていられたのは本当によかったです。
{/netabare}

ふたりは確かに愛し合い、そしてその志は息子剣路へと紡がれたのですね。
ここにもう居なくとも。そうして人は伝えていくのですね。
私もそんな日が来るのでしょう。
皆にもそんな日がくるのでしょう。

たわいもないことを一緒に過ごしたいと思う人がいる、
見せたい景色がある、生きていることを共感したい人がいる。
そんなことがとても幸せなのですね。

みてよかったです。

投稿 : 2014/12/09
閲覧 : 425
ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

死が二人を分かつまで、愛し合いましょうどこまでも。

追憶編が巴と剣心の物語で、この星霜編は薫と剣心の物語。

追憶編はまだしもこちらは原作を読んでいないと分かりづらい所が多く、ファン向けの作品ですね。(そもそもOVAなので当然と言えば当然ですが)

例のごとく、長文失礼します。



人斬りとして幕末の世を闘ってきた剣心の人生を最後まで描き切ったことが、この作品の意義でしょう。
原作のラストよりさらに踏み込んだ『その後』、つまり剣心が剣心としての人生を全うするまでの物語、次の世代へ継がれていく剣心の意志の物語は、制作者の方々が原作を読みこんだ上で覚悟を持って臨んだと思うと感心せずにはいられません。



追憶編でも描かれたように剣心は巴との過去、そして人斬りとしての過去を深い傷として背負っていました。
それを単なる罪の十字架としてでなく、自分が背負うべき人々の想いとして生きる糧として受け止められるようになった。これこそ薫が剣心に与えた本当の強さだったのではないでしょうか。


客観的に見ると追憶編の方が星霜編より作品としての完成度は高いように感じます。
しかし個人的には星霜編の方が好きです。それは薫が実に魅力的だからです。巴も原作以上に良く描かれていましたが、薫の明るさと強さはアニメだと非常に映えます。
捉え方によっては悲劇であるこの物語も、薫のおかげで良い余韻に浸れるのです。

タイトルのように、どれほど辛い未来が待っていようとも剣心と添い遂げる覚悟のある薫の姿は、女として妻として実に献身的でありました。正に男冥利に尽きる、ですね(笑)
巴と薫、二人の女性に愛された剣心は間違いないく幸福であったことでしょう。



前述のようにオリジナル要素の多いこの作品、驚くことが多々ありました。

まず、一つ。重要なネタバレです。
{netabare}
剣心が亡くなること。
{/netabare}

これは見た人によって賛否両論でしょう。最後の方の剣心は見ていて痛々しく、こちらまで辛かったです。

しかしここまでやってこそ、真に剣心が目指した『闘いの人生を完遂すること』を成し遂げることができたと言えます。本当の完結だと思います。


原作ではなかった、しかし非常に素晴らしい要素として薫と剣心のやり取りも挙げられます。

こちらもネタバレなのでご注意を。
{netabare}
縁との闘いが終わった後、再び放浪する決心をした剣心。
そして薫に「剣心という名は師匠から付けてもらった名だ。拙者の本当の名は心太(しんた)。もし拙者が帰ってくることができたらその時はこの名で呼んでほしい」というような言葉を残して去っていきます。


放浪の旅を経て死にかけの身体を引きずって薫の元へ帰ってきた剣心。
「ただいま・・・薫」と剣心が呟くと、「おかえり、心太」と薫が返す。薫の膝の上で静かに息を引き取る剣心。

これは原作にはない描写ですが感動しました。あり得ない、とは感じませんでした。それほど自然な道筋だったので一つのifストーリーとして十分にありだと思います。
剣心が出かける前の晩二人が愛し合う場面などもあり、薫との通じ合いは原作以上の密度です。
脚本の吉田玲子さんは繊細な心理描写を得意としている方なので、薫に関しても新しい側面が見えたような気がしました。


ただ勘違いしてほしくないのは、剣心が死んだ意味はお涙頂戴な安易なオチではないことです。そうではなく、剣心は最後まで自身の過去と向き合い続けて、死ぬことで人生を全うした。
再び放浪に旅に出る展開は少々理不尽だったかと思いますが、剣心にとっての過去の清算は死んでやっと終えることが出来るという解釈はおかしくはないはずです。
{/netabare}


原作では剣心と弥彦の打ち合いがありましたが、あれは世代交代の始まりにすぎませんでした。
この星霜編では・・・ネタバレです。
{netabare}
成長した剣心の息子「剣路(けんじ)」も登場します。
丁度、原作ラストの弥彦位の年齢です。原作あとがき通りの成長をした剣路の姿は新鮮でした。
彼は剣の強さこそ最上であり、そのために必要なのは神谷活心流でも不殺の意志でもなく最強の流派・飛天御剣流であると考えていました。

しかし剣心の意志を継いだ弥彦は彼の過ちを正すため、剣心が弥彦にそうしたように、剣路と打ち合いをし逆刃刀を手渡します。
剣路が剣の強さだけでなく心の強さこそ剣の道であると気付いたとき、ようやく剣心から剣路への意志の継承が果たされたのでした。


・・・原作の構想では、この先さらに剣路と心弥(弥彦と燕の息子)がライバルとして競い合う展開もあったようですが、OVAでもそこまでやってほしかったなと思います。
{/netabare}

そう、原作では剣心の意志は完全に引き継がれてはいませんでした。これで剣心の二つの物語は無事完結です。



後半のオリジナルに尺を割いたせいで、剣心の過去にまつわる『人誅編』がおざなりになったのは残念なところです。

出てくる人物を剣心と薫と縁だけに絞ったまでは良いのですが、あそこまで端折ってしまうと剣心が見せる覚悟に説得力がなく、縁という男との因縁を解き放つカタルシスもさして感じられません。

オチの部分は救いがあって良かったと思います。
{netabare}
縁は剣心への殺意を失い、剣心が今後どのように一生を終えるか見届けると言葉を残し去っていく。原作では廃人状態になり落人群で父と出会って終わり。
{/netabare}

どちらが良いでしょう。原作の方が良かったという方も多そうな気がします。とりあえず人誅編に関しては消化不良でした。



《その他》
追憶編同様、岩崎琢さんの手がける音楽はこのリアルな世界にとてもマッチしています。闘いの激しさと日常の静けさと。流れる空気に合わせた雰囲気作りが最高に良かったと思います。
強い主張がなく、しかし欠かせない要素としてまさしくBGMにふさわしい。

笠原弘子さん歌う主題歌「愛しさの糧」も非常にこの作品に合っていました。曲を流さず音楽だけでも良かったですが、この曲は上手く雰囲気に溶け込んでいる感じで邪魔に感じません。
笠原さんはこういうしんみりした曲だと相性が良いと思います。良曲です。



作画は言うまでもなく素晴らしいです。追憶編よりさらに微細に描き込まれたため、あまりにリアルすぎてアニメではなく実写と見間違うほど。
ここまで行くと本格派時代劇と大差ない迫力ですね。そう、剣劇の際響く効果音はそのまま時代劇のものでした。あそこまでリアルな作りはアニメだとそう見られないと思います。



見た後心にジーンと響く、原作同様素晴らしいものがありました。
るろ剣のアニメはバトルがクローズアップされ子供向けな印象があり今まで避けていたのですが、このOVAは非常に素晴らしかったです。
TVアニメ、OVA、実写映画それぞれ別々の方向性で面白みが出せるのは、それだけ原作漫画に色々な面白みが詰まっていたからだと思います。

改めてるろうに剣心最高!燕ちゃん最高!と一言残してレビューを終えたいと思います(笑)
・・・星霜編の燕ちゃん、本当に可愛かったですよ?これは見ないと損です。

投稿 : 2014/08/23
閲覧 : 1685

葵ジュニRSS さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

表面だけを見てバッドエンドだと語ることなかれ

感動恋愛時代劇アニメ。
原作既読。
るろうに剣心のOVA。
OVAの追憶編ではよりリアルでシリアスなるろうに剣心が描かれたが、本作ではさらに切なくはかない物語になっている。
原作よりさらに歳を重ねて、剣心と薫も40代の中年。だいぶ老けているし、特に剣心は過去の壮絶な死闘の反動で体も弱っている。
前半は薫の回想という形で、原作も踏まえて今までの出来事を振り返り、後半はこれからの剣心と薫の人生、剣心の人斬りとしての業とそれに寄り添う薫が描かれる。
剣心が日に日に弱っていく姿と、健気な薫。見ていてちょっとつらくなるところである。
最後のシーンでの刀傷のくだりや2人の様子。これも一つの結末の形なのだろう。バッドエンドだという人もいるが、個人的にはハッピーとはいかなくてもベターエンドだと考える。
剣心と薫の明るい未来、笑顔とギャグの絶えない少年誌的なハッピーエンドが好きな人にはけっしておすすめできないが、個人的には好きな作品である。

投稿 : 2014/08/14
閲覧 : 527
サンキュー:

0

ネタバレ

star7 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

追憶編とセットで見るべき作品

追億編と併せて人によっては原作以上の名作になり得る作品
原作の少年誌向けの軽い雰囲気が好きな人、それを壊したく無い人にはお勧めできない

追億編が物語の始まり(起原)を描き、星霜編が終わりを描いている
追憶編での誓いを剣心が生涯貫き通した末の結末を描いているため、セットで見るべき作品です
作品としては原作以上に筋を通した結末を描き切っています


結末に賛否両論ある作品ですが、個人的な願望や感情を抜きにしたら
追億編を肯定して、星霜編を否定するというのも繋がり方からして出来ない作品だと思いますし

批判される理由としては
原作の少年誌的な軽い作風とのギャップ、剣心の最期を描く事自体を好しとしない、結末が個人的な願望にそぐわない
というのが大方の理由だと思います


原作からの設定やキャラ背景、追憶編からの繋がりをキチンと把握した上で作品を見たなら
作品の結末としては筋が通っていて決して否定できる物では無いと思います


{netabare}
評価に関して

薫の病気に関しては剣心との絆の深さを表し、より一層話の雰囲気を重くしてラストを感極まる物に演出してきましたが
結末を描く上での必然性は感じなかったため物語の評価で若干マイナス

採点が難しい所ですが、キャラの掘り下げが原作ありきながら原作とは異なる作風のため、キャラ評価もさすがに満点は付けれないですね


感想としては

原作からして設定や背景は重い物(剣心の背景、明治という時代背景、生死に関わる戦い等)
そして始まりは剣心の償いの人々を救う旅、意志を貫き通すならどこかで妥協なり自己満足しない限りは死ぬまで終わりが無い程漠然とした目的
意志を貫き通した剣心の物語を最期まで描き切った作品として非常に納得の行く物でした。
逆に薫と二人幸せな余生を過ごしつつも誓いを貫く行いをし続けた、と言ったような中途半端なハッピーエンドを見せられたら
原作からある重い設定や過去背景とのギャップも酷く、物語の起原でもある誓いの終着点が描かれて無いためよっぽど違和感を感じたと思います

ラストの薫とのやり取り、剣心のトレードマークとも言える十字傷を使った表現は見事で、かなり心に来ました。
救いが無いと書いてる方も居ましたが、死ぬ=救いが無い なんて事は決して無いですし
十分に救いのある最期の迎え方だったと思います。
自分の中ではるろうに剣心という作品の評価を上げた素晴らしいOVA作品でした
{/netabare}

投稿 : 2014/08/12
閲覧 : 437
サンキュー:

2

ネタバレ

chaosT さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 2.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

タイトルなし

独自の解釈をした結果最悪の終わりとなりました

投稿 : 2014/08/04
閲覧 : 437
サンキュー:

0

ネタバレ

Britannia さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

TV版、追憶編(OVA)後の作品

前半は作画の変わった、TV版の回想を織り交ぜ話が進む

後半は巴、弟の復讐から
薫の一途な愛
剣心の償いの旅が終わり
世代交代へと見所が有る

るろ剣、94話の長い旅の終わり
全体的に重くシリアスな作品。

投稿 : 2014/05/31
閲覧 : 439
サンキュー:

12

kakizaki さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

原作観ないと感動できず、原作観ると原作ファンだからお断りになりやすい作品

るろうに剣心のTV版、OVA版と何作か観たが、やはりOVA版は別物である

TV版はテレビ長編アニメーション  OVA版は、劇場短編アニメーション

という感じですかね。


今回の星霜編はまさに映画でしたね。


星霜編 実際に観てみて、

あの回想じゃ始めてこのアニメを観る人じゃ分からないだろうな

かと言ってTV版や原作を読んでる人からすると、原作通りじゃないとクレームが付きそう

そんなアニメだった。


個人的には、罪を背負う、背負い続けた末路 これをバットエンドという人言えど、俺はこれをハッピーエンドだと思う。


ナデシコの劇場版のような重くなってしまったアニメだったが個人的には感動した。


そんな一部の人が感動するアニメです。原作を損ねてることもあり万人にはオススメはできません。

投稿 : 2014/03/24
閲覧 : 416
サンキュー:

6

ネタバレ

きむた さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

私は好きです。

賛否両論の多い作品ですね。
確かに、キャラクターはだいぶ原作とは違います。
原作の剣心や薫だったらやらないし言わないな、というような場面は多々見受けられます。
ですが、この結末はるろ剣ファンの私にとっては深く心に響きました。
原作ではハッピーエンドですが、人斬りとしての重い罪を背負った剣心が幸せな結末というのは、剣心好きな私からしても納得がいかないです。
今作の、人斬りとしての罪を背負いながらも強く生き抜いた剣心と、それを支え続けた薫の姿には涙を流さずにはいられませんでした。
キャラクターの性格の点で少々違和感を感じるのは残念なところでしたが、剣心の本質や人生の描写という点においては、今作を超えるものはないと思います。

投稿 : 2014/02/05
閲覧 : 262
サンキュー:

1

animelike さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

う~ん。

るろうに剣心は好きですが。
星霜編はビミョウでした。
やっぱり剣心は最強であってほしいですね...

投稿 : 2014/01/11
閲覧 : 260
サンキュー:

1

ビックリヤングコーン さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

暗いかな!

ちょっと話が重い気がするな、いい作品だけど!

投稿 : 2013/11/03
閲覧 : 345
サンキュー:

0

understand さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 1.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

観なければよかった

衝撃的なラスト
物凄く嫌な感じがした。
追憶編はある程度原作道理だったけど
これは原作を完全に無視している。
原作者もノータッチらしい。
何か原作を汚された感じがした。

原作が好きな人は絶対に見ない方がイイ。
でも一つの物語としてはいい作品なのかもしれない。

投稿 : 2013/07/30
閲覧 : 355
サンキュー:

6

ヒーマ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

名作ですね。

本編にレビューあり

投稿 : 2013/06/28
閲覧 : 1021
サンキュー:

0

ネタバレ

BLEACH さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観たい

早くDVD借りよー

早く見たい

投稿 : 2013/04/18
閲覧 : 322
サンキュー:

0

ちんとんしゃん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.5 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

すごくいいんですよ、ストーリーは…

タイトル通りです。話自体は、本編の続編で決して華やかではない剣心と薫のその後が見られます。二人の関係も気になっていたし、王道少年マンガにありがちな内容の薄さを補完するに足りる、愛とは、斬るとは、生きるとは、を問いかけてくる味わい深いテーマとなっているとおもいます。
ただ、ただですね…違いすぎるんですよ、画もキャラも。かろうじて声だけは同じだけど。続編とは思えないほどです。顔変わり過ぎだし、過去の回想においても剣心がキャラ違い過ぎ。あえてそうしたのかもしれませんが、私は同じに(せめてもっと近く)してほしかった…残念!

投稿 : 2013/03/03
閲覧 : 389
サンキュー:

4

つるぴか さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.0 作画 : 2.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

これはこれで…… うーん(ー ー;)

追憶編のアフター的な感じです。
てか原作のあとの時間のifストーリー的な?ものでした。

なんかさらに重い話になっちゃってたし、薫がなんか別人みたいな絵でした。

縁との戦いもよくわからないし、カットされた部分が多かったので物足りない感があります。

ただ、弥彦の元服のところと弥彦対剣路のところはよかったなとおもいます。

暗くても平気だよってひとは見てもいいんじゃないでしょうか。
自分は正直きつかったです。

投稿 : 2013/01/04
閲覧 : 439
サンキュー:

11

ネタバレ

てけ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

るろうに剣心 AFTER STORY ~IF~

るろうに剣心のOVA。
本編の回想に加えて、本編終了後の世界を描いています。

映像はとてもきれいです。
必殺技名を叫ぶような少年漫画仕様ではなく、淡々と殺陣が繰り広げられます。
アクションシーンの立ち回りはなかなかのもの。

ただ、気をつけなければいけないのは、「OVAの監督によってアレンジされた展開と結末」であることです。
原作を重視する方にはオススメはできません。


また、原作を知らない方にとっては回想部分が肝となりますが、短くて概要をつかめない。
原作をご存じの方にとってはオリジナル展開が肝になりますが、その場合は逆に回想部分が邪魔にもなりえる。

少し中途半端な構成かもしれません。


しかし、原作をある程度知りつつも、原作とは切り離して、「IFストーリー」として捉えられる方なら、ハイクオリティな映像と、涙あふれる物語として見られる可能性があります。

テーマは「贖罪」。
こういった「贖罪」をテーマにした作品は、日本よりむしろ海外向けかもしれません。
{netabare}
剣心が本編で出した答えを実践し、全てを果たした…。
そして残ったものは…。

キリスト教を中心とする文化では、自己犠牲の精神と、無償の愛、罪をあがなうという行動が、心の琴線に触れると思います。
十字傷という名の十字架を背負い、日本を離れて遠くの大陸へ向かった剣心。
そして、まさに精も根も尽き果てるまで人々を守り続ける。

戻ってきた剣心に一言、
「やっと…消えたね…」
贖罪の完了。

イエス・キリストの行動と重なる部分もあり、心のどこかで共感できる部分があるのではないでしょうか。
{/netabare}
なかなか評価の難しい作品でしたが、私は泣けました;;

投稿 : 2012/12/06
閲覧 : 733
サンキュー:

21

sobako777 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7
物語 : 2.5 作画 : 3.0 声優 : 2.5 音楽 : 2.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

「回想」の詰込みすぎで、中だるみ&恋愛ドラマの説得力まで薄れてる

追憶篇は面白かったが新京都篇が駄作だったので、巻返しを期待してこの作品を見てみたが・・・かなりガッカリだった。まず、全体のトーンが音楽を含め暗めな上、「回想」を色々と詰め込むかたちで話を進展しているので本筋の流れがちょこちょこと遮られ、頻繁に中だるみする。またその「回想」で付属のエピソードを詰め込んだ割に、本筋の方の恋愛ドラマ自体は深く掘り下げてはいないので、悲恋が上っ面で説得力に欠ける。単なる総集編にしたかったのか!?

投稿 : 2012/12/02
閲覧 : 418
サンキュー:

0

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 2.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

TV版と原作のイメージを壊したくないなら見ない方がいい

るろ剣 のOVA2作目かな

メインストーリーが本編の後日談の部分にあたる作品。

しかし、制作側の独自解釈という1歩間違えれば恐ろしい悲劇
を生む作りのため、オリジナルストーリーとなっている。

結果から言うと私的にはヒドイかなと・・・
本編の主人公の状態や行動を考えると
ありえなくない設定だとは思うのですが、
TVアニメと原作を知っている人が見ると鬱展開すぎますね^^;

見方によればハッピーエンドなのかもしれませんが・・・

でもやっぱり本編を知ってる人にはあまりお勧め出来ませんねー^^

前作の追憶編は素晴らしかったですが、
やはりオリジナル展開っていうのは難しいものですね

投稿 : 2012/08/22
閲覧 : 391
次の30件を表示

るろうに剣心 明治剣客浪漫譚 星霜編のレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
るろうに剣心 明治剣客浪漫譚 星霜編のレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら こちらのフォーム よりお問い合わせください。

るろうに剣心 明治剣客浪漫譚 星霜編のストーリー・あらすじ

TVアニメでは描かれることの無かった人誅編をアレンジし、その後の剣心達の人生を監督が独自の解釈で描いたOVA作品。原作の十数年後(明治26年)の話となり、剣心と薫の出会いから人誅編までを薫の回想という形で描かれ、剣での戦いを終えた剣心は償いのための旅を続けている。神谷活心流メンバー中心のオリジナル内容ではあるが、原作終了後の細かい動向を知ることも出来、また、弥彦対剣路の次世代対決も見ることが出来る。追憶編と同じくテレビとは作画が大きく異なり、ストーリーは暗く、剣心や薫の生き方も原作とのギャップが大きい。この為に評価は真っ二つに分かれるが、キリスト教圏では「罪と償い」と言うテーマがキリスト教的道徳観に符合し、極めて評価が高い。(OVA『るろうに剣心 明治剣客浪漫譚 星霜編』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
OVA
放送時期
2001年12月19日
公式サイト
www.j-rurouni.com/
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%8B%E3%82%8D%E3%81%86%E3%81%AB%E5%89%A3%E5%BF%83

このアニメの類似作品

この頃(2001年12月19日)の他の作品

ページの先頭へ