当サイトはアリフィエイト広告を利用しています

「FLCL フリクリ(OVA)」

総合得点
73.4
感想・評価
580
棚に入れた
2483
ランキング
1022
★★★★☆ 3.9 (580)
物語
3.6
作画
4.1
声優
3.7
音楽
4.2
キャラ
3.9

U-NEXTとは?(31日間無料トライアル)

レビューを絞り込む
☆の総合評価
文字数
サンキュー数
視聴状況
表示形式
キーワード
この条件で絞り込む

FLCL フリクリの感想・評価はどうでしたか?

gm560 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

滅茶苦茶だけど面白い

滅茶苦茶なストーリーだけど、ちゃんと一本筋が通っててテーマもあるんよね。
でもやっぱり滅茶苦茶だし基本的にはコメディで遊び心溢れる作品。
そしてアクションもカッコいいし、音楽が最高にカッコ良い。
the pillowsっていうオルタナロックバンドのPV(MV)かと思うぐらい
ずっとバックで掛かってるけど、本当に映像とマッチしてカッコいいので、
それだけを見ても十分楽しめると思う。

クリエイターが集まってある程度自由に好き勝手に作った雰囲気の作品、
某ポプテみたいにそこまで滅茶苦茶で無くとにかくカッコよく仕上がってます。

追記:劇場版2作を見て改めて本編を見たけどやっぱり本家が一番かっこいい
実は本作は初見で途中で挫折し、2回目で完遂したけど頭が???になり、
3回目の視聴で面白いと思えるようになり、以降すっかりお気に入りです。

例えば仕事が割と忙しい時とか、頭の中を一旦リセットしたい時とかに
見るのが個人的におすすめです。こんな滅茶苦茶で楽しい作品を見て、
不思議とリラックス出来ます。

投稿 : 2019/02/18
閲覧 : 399
サンキュー:

13

三毛猫メリー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

フリクリ

2019.2.6視聴完了。

なんだかよくわからなかった・・・
舞台が日本の割には全体的にアメリカンな雰囲気。
流れるポップな音楽は良かった。

投稿 : 2019/02/07
閲覧 : 345
サンキュー:

10

ネタバレ

fuzzy さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

なにもない

なにかありそうで
期待大でみるも
なにも無いw
何年か経ってまた何かあったかと思うがなにも無いw
勢いのある作画と音楽と癖しかないキャラで
パワーは感じます
声優も新谷さん、大倉さん、松尾スズキさんと小劇団好きにもたまらない
昔は結局ストーリーがちゃんとしてないアニメは。。と思ってたけど
スペースダンディなどの一話完結でも面白ければってのを受け入れてみると
いい作品かなっと思います

投稿 : 2019/01/15
閲覧 : 332
サンキュー:

7

じん さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

視聴者を父さん代わりに何度もぶつ、そういうアニメ

この物語は少年が不思議な女性と出会い混沌に巻き込まれてゆく、といったあらすじをなぞる点において、王道ともいえるストーリー展開を見せる。
と、聞いたら多くのあなたは先が読めてつまらないだろうと考えるはずだ。そんなことがあり得ないのがこのアニメだった。
まず圧倒的な映像の勢いで客を翻弄してくる。次に時代を感じさせる止まらない下ネタ。鳴り響くエレキギター!

説明の難しいアニメとして度々名前が挙がるアニメである。違和感を覚える暇もなく大袈裟なノリが頭に突っ込んでくる、そういうアニメだ。
父さんにもぶたれたことのないパイロットもこれにはビックリであろう。
レビューという未視聴者への紹介も躊躇うところである。この作品に「触れる」事こそが価値なのだから。
難しいアニメ、何をいってるのか分からないアニメ、それなら映像表現一辺倒で、ストーリーは二の次かと言われるとそうではない。演出に注目することで実は細部に伏線を張った緻密な構成の作品であることに驚かされるだろう。この作品、OVAということもあり半クール分の長さしかない。たったの6話だ。我々に製作側から何度もの見直しが勧められていたりするのかもしれない。

思春期の主人公の揺れる心が描写されており、傲慢や嫉妬、葛藤、軽い憂鬱などが仕草や会話に織り込まれた、文学的な作品であるとも言えるだろう。
制作者たちの意匠だろうが、至るデザインや動きには暗喩が非常に大事にされている。このアニメはやはり楽しみだけでは完結しない重厚さを孕んでいる。

ストーリーに関して冒頭で示した女性と少年の出会いという型の作品、銀河鉄道999のメーテルと哲郎の関係と誰かが説明していたが、なるほどそうかと納得した。この事を頭に置いておくと見るときにいくらかよく分かるのかもしれない。

投稿 : 2018/12/25
閲覧 : 289
サンキュー:

6

ネタバレ

狗が身 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7
物語 : 1.5 作画 : 4.5 声優 : 2.5 音楽 : 3.0 キャラ : 2.0 状態:途中で断念した

断念した感想。

3話までで断念したので簡潔に。

過剰な音楽と意味不明なストーリーのせいで全体的にPV感が強く「いつ本編が始まるの?」って気持ちで観てました。

映像は凄いけどそれだけ。最終話でここまでの断片的な情報が繋がってくれるのかもしれないけど、そこにいくまでがつまらなさすぎる。
精神にちょっと支障をきたした人物の幻覚とか、あるいは脳内世界、とかなら全然アリなんだけど…たぶん、そうじゃないだろうし;

投稿 : 2018/11/25
閲覧 : 314
サンキュー:

3

レヲン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 1.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

未だオタクの間で語り継がれるだけの事はある

いまさら初視聴。
真面目にストーリー追ったり考察するのはアホのする事でーすw
と言わんばかりの攻撃的でフリーダムな作風も
つい飲み込んでしまえる謎のハイクオリティ。

素直に面白かったかといえば正直それは無いのだけど
型にはまる気のない存在感と完成度はすごい。

JKの喫煙描写とか性に達観したガキとか今なら絶対ありえないし、
(90年代作品によくみられた退廃的な世界感)
当時の時代とスタッフだから出来た
奇跡と偶然の産物感がある。なんとなくだけど。

今はもうお腹いっぱいだけど多分あと2年位したら
また観たくなりそうな気がする。

投稿 : 2018/10/27
閲覧 : 296
サンキュー:

7

Tnguc さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

エクスペリメンタルなパワーポップ

~
 なんでベースなんだ?。なんでピロウズなんだ?。なんでベスパなんだ?。なんでロボットなんだ?。そんなツッコミはどーでもイイ話。ロック、エロス、マシン、男子のすきなものいっぱい。そしてアニメーター集団・ガイナックスというケミカルXが混ざって誕生したのがこのフリクリというアニメ。クールでカッコいいものを詰め込んだだけの作品なのだから、主人公・ナオ太のように脳みそ空っぽにして眺めているだけでも楽しめる。ハイセンスなアニメーションの中で暴れるローファイな演出とオルタナティヴなサウンドによって研ぎ澄まされた世界を、目で、耳で堪能できる。ときにはグランジの様に小汚く雑多としているプロットもフリクリの特徴。でも根源は意外にもラブコメ。じつにキャッチーでポップ。かといってプリミティブさを感じさせないのは、やはりガイナックスの高いアニメーションとピロウズのサウンドによる錯覚なのかも知れない。ガイナックス特有のSF要素は本作でもモチロンご健在だけど、あくまでもベース的な立ち位置なので間口はとても広い。日常に隣接する非日常の見え隠れがあっという間に視聴者を引き込んでくれる。矢継ぎ早に巻き起こる奇抜な演出はEDにまで及びアウトローの心を刺激すること間違いなし。転じて、サブカルアニメと呼ばれるのも納得。DVDを部屋に置いておくとチョット意識が昂っちゃうような、そういう傾倒の作品。さらにAKIRAの漫画もセットで置いておくと尚良し、みたいな。

個人的評価:★★★★☆(4.0点)

投稿 : 2018/10/16
閲覧 : 376
サンキュー:

13

Seven_7G3A さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

感情脳で感じるアニメ

アマゾンプライムで視聴後の感想
「作画凄い、動き凄い、意味不明、演出センス満載、ちょいエロ、ナンセンスというセンス、パロディ&メタネタ、考えて見ちゃダメだな〜。感じて楽しむアニメ。アニメ表現独特の面白さや凄みを感じる作品。頭の柔らかい人にはオススメ!」

ガイナックスのエヴァ後作品なので、一度チェックして見たが、あまりの意味不明さに開始早々断念したが、最近アマゾンプライムで視聴可能になったのでチェック。

人間には理屈で考える論理脳と、感じるままに捉える感情脳があるとしたら、本作品はその感情脳で観る作品。視覚的な刺激満載で、その感情脳に快感物質が流れ出します。逆に意味を探るように倫理脳を使うと途端に混乱してしまいます。

洋楽を聴くような感じで、歌詞というストーリーはあるが意味はわからない、でも聴覚情報だけでノリや感情やメッセージを感じ取れる、そんな体験に似た作品です。

難しく考えずとにかく体験して体感してみてはいかがでしょうか!

投稿 : 2018/10/08
閲覧 : 257
サンキュー:

7

ネタバレ

esso-neo さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

太郎くんだったら死んでた

視聴者諸兄には激烈に難解に感じられたであろう。
だがよくよく見返して見ると裏で設定が走り回り、常々よく見せてくれるのは人物たちの関係性なのだ。メディカルメカニカなんかの状況、世相に翻弄されながらフォーカスアップされるのは心情。
実に愉快なものである。作った絵と音に物を言わせて視聴者を釘付けにしていくのだ。アニメだなぁ。
ギターでぶん殴った時の音の痛快さはこれを超えるものを見たことがない。フリクリが凝縮されているような気さえする。そして最後に響く音は、それはもう優しくて甘酸っぱい味のする音なのだ。
理解よりも感じることに全力サポートさせている実に気持ちのいい一品。

投稿 : 2018/10/03
閲覧 : 276
サンキュー:

7

E=mc² さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

どこか心地いい

泥臭くて、むちゃくちゃで、訳わかんなくて、勢いに任せてて。
でもどこかエキゾチックで、前衛的で、独創的で、観ていてどこか心地いい。
そんなよくわからない作品です。

投稿 : 2018/09/30
閲覧 : 247
サンキュー:

6

ネタバレ

きつねりす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

TRIGGERの系譜、ここに有り。

劇場版公開に向けて完走。前知識も何も無かったので、6本レンタルしてきて中身が普通のアニメの1話分くらいだったのに拍子抜け。1日かけて観てやるぞ!という気分だったので肩透かしを1人で食らったような形に。
全話見て思ったのは、製作年当時のアニメーション水準で考えるとかなり高いクオリティだということ。ロボットとアクション、そして若干のお色気要素というアニメ好き男性のツボをドンピシャで突いてくる要素に加え、ストーリーの後ろをカッコよく支えるピロウズの音楽。「こんな音楽が似合う男になりたい」と思ってしまう大人っぽい渋さとは裏腹に、物語で描かれるのは「当たり前だと思っていた日常」をぶち壊す問題因子・ハルハラ ハル子の介入によって浮き彫りになっていく主人公の思春期ゆえの心の葛藤。個人的には1人の男の子が人を好きになるという気持ちに気付くまでの物語かなと思いましたが、全体的に捉えどころのないセリフや描写も多々あるので、見ようによっては深読みしがいのある作品なのかな、と思います。ひとまず一度見た感じでは100%の理解までは達していないとは思います。最終話でようやく明らかになる巨大な工場の正体はともかく、結局明らかにならないロボットたちの誕生理由、なぜカンチはナオ太の頭から出現したのかなどは、補完されるようにして発表されたという小説を見ないと分からないのかもしれません。おそらく新作映画でもそこは触れずに、新しい人間関係のもとで話が進んでいくのかな…と思っています。
自分個人が野球ネタが好きなのでやっぱり4話はお気に入りです。バットは振らなきゃ当たんない、というのは野球モノではテンプレ化しているテーマではありますが、その感情をそこでぶつかるか!というので胸熱展開でした。それに付随して4話で入ってしまった「スイッチ」の描写が秀逸な5話もなかなか見ていて面白かったです。
これ見た人はギター(作品ではベースだけど)、バイク(作品ではスクーターだけど)、そしてピロウズの音楽に憧れを持ってしまいそうです笑 とりあえず男は好きそうなアニメ!ということで上のようなタイトルを付けさせてもらいました。(実際に創設メンバーの大塚氏、今石氏は本作にも携わってる)劇場版の展開に期待。

投稿 : 2018/09/13
閲覧 : 347
サンキュー:

7

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 2.5 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

自慰行為

ピロウズは、大好きなんですよ。
Theサブカルな作品のノリも嫌いじゃないです。
でもちょっとやりすぎかなー

歌モノは劇伴としてはどうしてもうるさい。
ロックだからギターも鳴りまくってて音量でかいし。
歌がセリフと被ってどっちも聞き取りづらいし。
あんまり良いことない。。

ピロウズはじめベスパにリッケンベース(レフティ…ポールを意識?)、
カメラにタバコ、あとはいろんなパロディてんこ盛り。
とにかく好きなもん詰め込めるだけ詰め込んで内容は二の次三の次…
…いや、それは全然かまわない。面白ければ。でも…

曲の入れ方もだいぶ強引。フェイドイン/アウトの多用は安易安直で、演出・編集の怠慢にしか感じない。
楽曲のテンポとカット割・セリフ・展開のスピードも全く合ってない。
だから余計に終始ガチャガチャでグダグダ。それじゃMVにもならない。
みんな口揃えてオシャレって言うけど、それって本当にオシャレなん?
ただひたすらピロウズ使いたかっただけなんです!っていう。
ナンセンスコメディっぽいノリが海外では受けるのかしら。
ピロウズももちろんひと役買ってるだろうけど。

キャスト陣は演劇界から新谷真弓さん、松尾スズキさん、大倉孝二さん。
ここも監督の趣味丸出しキャスティングなんでしょう。
ゆるーっとだるーっとチャラーい感じ、さすが上手いです。

投稿 : 2018/09/10
閲覧 : 209
ネタバレ

カンタダ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

日常、その最強性 *長文注意

フリクリの優れた考察をされているあるブログによれば、この作品には多くの裏設定があるらしく、この物語の理解を深めたければ小説と漫画を読むことをおすすめする。

じつはこのレビューはそのブログを読んで書こうと思ったのだが、そのブログによれば、主人公がなにもしないでモテてしまうギャルアニメに対するアンチテーゼであり、なにもしない直太はなにも手に入れず、成長もしないで終わる物語だと結論づけている。なるほどそういう解釈もできるし、なかなかおもしろい考察だ。「凄いことなんか無い。ただ当たり前のことしか起こらない」と独りごちる直太のこのセリフが、作品を終始一貫するテーマだというわけだ。

上の直太のセリフを一言で表せば「日常性」だろう。直太は常に常識的に振る舞うことを旨としており、非常識な大人をたいへんに嫌っている。非常識は「非日常性」であり、これにこだわる直太にとって常識とは自分を守る殻でもあり、また足かせともなっている。小学生にしては大人びているように感じるのも、こういったところに原因があるのだろう。

さて、そんな直太の常識をぶち壊すのが作中三人の女性なのだが、彼女たちはそれぞれ克服すべき問題と課題を各々抱えている年上の女性ばかりだ。一人だけ同級生がいるのだが、世の少女の成長は少年のそれより早い。彼女はすでに大人の女性としての階段に足をかけている。直太は大人ぶってはいても年相応に心も体も未熟な少年で、誰一人として救ってやれない。

それならそれで付け焼き刃でもいいから全身でぶつかって行けばいい。が、直太は自分の底が知れることを恐れてなかなか本気を見せない。ここぞというときでも、直太にとっての大人の象徴であり、憧れであり、劣等感の原因でもあるところの、ここにはいない兄に救いを求めてしまう。

一見直太が解決したような場面でも、実はそうではなく、大人が助けた結果であったりするので観ていて非常にもどかしい気分にさせられる。が、これも男として一皮むけるための試練だと思って、共に耐えるような気持ちで観させられる。

しかし、最後まで彼は誰も救わず、そして誰とも結ばれずに物語の幕が降ろされる。上記のブログ筆者の解釈の根拠もここにある。なにもしない・できない奴がモテるはずがないと言いたいのだ。なるほど、たしかにそうだろう。なにもしない・できない者がなにかを得られるはずはない。彼の言うことは正しい。

だが私はこの作品を通して直太は、まったくなにもしなかったようには見えなかった。実際、時に女の子を身を挺して守ってもいるし、大人の手を借りながらも難関に挑んでもいる。

ところで、少年は、少女が初潮を迎えることで「女」になれるようには「男」にはなれない。男は女や子供を養い守れなければ「男」になったとは言えない。古い考えと言われればその通り。しかし女、子供を守れない男が魅力的な大人の男だと言えないのも事実だ。実際尊敬できないような男と一夜は過ごせても、心から愛せる女はいない。だから少年は成長しなければいけない。そして大人は少年の成長を助けてやらなければいけない。

だから直太が伸びようとするとき、必ず大人が手を貸している。それはカンチであり、ハル子なのだ。それを直太は自分の力だと自惚れて痛い目に遭うが、若気の至り、若者が陥りがちな失敗だ。大いに反省すればそれでよろしい。そろそろ結論を急ごう。

すでに触れたが、この話は直太の「凄いことなんか無い。ただ当たり前のことしか起こらない」というセリフに象徴されるように、常識と「日常の力」を隠されたテーマに選んでいると私は考える。メディカルメカニカの工場が街の中心に居座っているのも同様の意味だ。その工場はアイロンの形を模している。アイロンはシワを伸ばし平らにするものだが、非日常をシワ、もしくは山や谷だと考えれば、それを平坦にするということは日常化を意味する。アイロンはその隠喩なのだ。世界の平坦化、完全なる日常化、それはつまり生活の死であり、精神の死である。

人は日常を生きているが、それを生きていられるのは非日常があるからだ。日常という平坦な生活は常に忍耐を強制するもので、非日常、つまり恋、競争、祭などがなければ、いずれ心は摩耗して生きながら死んでしまうものだ。話の冒頭の直太のセリフは、この日常性を表すものなのだ。しかし彼を取り巻く環境はハル子をきっかけに非日常的なものに急展開する。

そして物語の最後、直太は再びつぶやく。「凄いことなんか無い。ただ当たり前のことしか起こらない」。これまでの人生をひっくり返すほどの大事件に遭いながらのこのセリフは、日常性の最強性を示すものなのだ。どんな凄いことであっても、非日常であれば終わらなければならず、日常に戻らなければならない。なぜなら非日常はいずれかならず飽きるからだ。飽きられた非日常は日常と同じものだ。だから精神を溌剌とさせ生命力を取り戻す非日常は終わらなければならない。どれほど強烈な喜怒哀楽も愛憎も持続させられず、永遠とも思える日常が徐々にそれらを屈服させてしまうからだ。

ゆえに直太のセリフは最初と最後でまったく意味が異なっている。最初は日常に疲れきった諦めと無関心。最後は生命力を取り戻し、日常を生きる覚悟として。彼は一歩成長したのだ。日常に慣れきって疲れ切った、無感動無関心な大人としてではなく、心を殺そうとする最強の「日常」に耐えて生きていこうとする大人として。

成長しない者に未来はないわけで、そんなことを言いたいためにわざわざアニメにする理由はない。厭世主義なら哲学だけで充分だ。
このOVAは六話構成で手軽に見られるとおもう。近々劇場版も出るそうだ。これをきっかけに一八年前に作られた作品も観てみるのもいいだろう。4:3の画面だが、まったく古びてないのはすごい。

投稿 : 2018/07/23
閲覧 : 322
サンキュー:

9

ツナ丸 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

最高

始まり方がかっこよすぎる
「それはゆっくりと広がり、町を覆っていく…」

お~ぼえてないけど~


きっとそうさ~~…

投稿 : 2018/05/03
閲覧 : 229
サンキュー:

0

芝生まじりの丘 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

OVA、アリですねえ、、

【OVA作品というやり方】
既存作品の外伝とかではなくOVA単品という作品を見たのは初めてだったが、ちゃんと製作陣が作り込んで、かつやりたいことをやっているようでよかった。多分放映作品は浅く広く受けをねらう必要があるけど、OVAなら、狭くニッチなファンが買えばいいということで、相当やりたい放題やれたのだろう。また、放映させる場合、基本1回しか見ないし、視聴ごとに各話一週間開いてしまうので、わかりやすさが結構大事で、情報量を多くすることは難しいけれど、OVAなら何度か見て理解できる要素が色々あったり、激しい展開が可能になってくるのではないか。この作品は各話結構情報量多くて濃密な30分を堪能できる(情報量を絞っても面白い作品というのはあるが)。
こう言う商売のカタチを(自分が知らないだけで結構あるのかもしれないが)もっとやってほしい。

【メタ表現について】
作品として、製作陣の世界をつくりあげるのはいいけれど、メタ的な話を最終話までこねくりまわしたりしていて、そこは盛り上がりを阻害しているように自分は感じた。まあ第一話とかでのメタ表現は普通によく思えたし、調整が微妙なところだろうけど。

【ストーリー的な魅力】
話の内容としてはこの作品は、人間的な素朴なテーマ、SF的なかっこよさ、メチャクチャな小ネタの乱舞でできている。何よりすごいことに、(niconico動画等に通ずるようなレヴェルの悪のりを)あれだけやりたい放題やっているのに、人間的な共感や、優しさや痛さを感じられるような、力強い素朴な物語がしっかりあるのだ。
一番この作品で好きなのは麻美々だ。麻美々の物語が一番不完全で優しかった(現実的ではないが)。



【ストーリー的な難点】
重箱の隅を突けばでるものがないではない。
ご都合主義とはいえあの主人公がそこまでモテモテなのはどうなのかとかね、主人公にみんな優しすぎでしょとかね、やぼだけど。
ストーリーの難点とか気になってくる前に駆け抜けていったって感じはある。
あと自分の好みとはずれはある(まずピロウズみたいな曲聞かんし、ドンチャン派手でカッコイイ、っていうアニメって好きじゃない)。
でも見せ方がうまいし、全然見れた、

【作画】
2000年の作品だがそうは作画、演出は信じがたいほど洗練されていると感じた。女の子も男の子も可愛い(マユ毛とか)。漫画風演出は悪くないが、普通にちょっと忙しなくて分かりにくい感はあった。まあその労力に見合ってない感じも良いです。

【ニッチさ、オタクさについて、若輩の愚痴など】
延々と、さながらFaceBookで政治的な発言を繰り返すオヤジのように何度も言ってきた懐古的なことをまた話す。
やっぱりアニメ業界っていうのは(これは深夜アニメってわけじゃないからちょっとずれた話になるけれど)深夜枠という、比較的自由のきく時間帯を利用して、製作陣が好き放題、自分の世界を作ってきたものである。昔のアニメには確かにエネルギーがあった。「これが俺の世界だ、物語だ。」と、たとえ理解されなくても視聴者に堂々と作品を叩きつけていたのであった。
それがなんだ今は。視聴者に媚びへつらう技術ばかりが上達しているように思えてならない。最近はアニメも大衆化したと言うが、元々アニメにあったオタクの居場所が大衆に奪われたといった方が正しいのではないか。しかも大衆化といっても、ニッチな春画から即物的なアダルトビデオになったというような下卑たものである。AVも需要はあるだろうが春画の居場所を奪わんでくれ。

そんな世の中なのでこういう趣味全開の作品を発掘できると、その出来とは関係なしに嬉しくなる。また驚くべきは、趣味全開でありながら、それを丁寧に完璧に作り上げた上で叩きつけた手腕である。

【作品の総評】
やりたい放題やったエネルギッシュな作品に仕上がっていて、自分の趣味とは少しずれるけれどかなり高評価。
作画、演出等全部素敵です。

投稿 : 2018/04/03
閲覧 : 417
サンキュー:

12

takarock さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

レモンスカッシュ

本作はどういうアニメなのか?

・・・ええとですね、ベースギターで頭をぶん殴られたら角が生えてきて、
角から射精したようにドバっとロボットが現れてバトルする・・そんなアニメです。

意味不明である。
本作を未視聴の方に「こいつ何言ってるんだ?」と思われても仕方がないと思いますw
でも、そんなアニメなんですw

これ程レビュアー泣かせの作品もそうはありませんw
そりゃ表層面を掬えば、「スタイリッシュ」ですとか、「ぶっ飛んでます」とか、
「考えるより感じろ!」というアニメですなんてフレーズは出てきますが、
本作の本質部分を言葉にするのは困難極まりますw

本作の主人公であるナンダバ・ナオ太は小学6年生で、
やや斜に構えているところがあって、生意気なんですけど、実は純情で繊細と、
まぁこれから思春期に突入するであろう(または、もう突入している)
少年像の典型のようなキャラですw

ただ、彼を取り囲む異性の関係性は他の同年代よりも少し進んでいて、
ナオ太に何かとちょっかいを出してくる女子高生のサメジマ・マミ美だったり、
ナオ太の前に突如現れたハルハラ・ハル子(自称19歳)だったり、
ナオ太と同級生でナオ太のことを意識しているニナモリ・エリだったりに囲まれていて、
小学6年生のナオ太には少々刺激の強い環境です。

男の場合ですけど、思春期に突入する頃というのは、
異性への興味が即物的なものに変化していきます。
つまり、異性を性的な対象として求め始めるというということです。

他にも父と母の間には家族という関係以前に男女としての関係性が存在することに
気付き始めるのもこの時期ですかね。

あるいは、夏休み前に「学生の本分を忘れずに清く正しい生活を送るように」なんて
言っている先生が、ゲス不倫しているなんてことに気付くのもこの時期ですw

大人の世界の理不尽さに触れ、偽善と欺瞞を唾棄し、葛藤に苛まれる、それが思春期ですw

私は本作に、自身のバイブルである「行け!稲中卓球部」と似ている空気を感じていて、
思春期の時期に萌芽する初々しいまでの性への興味や、
この世(大人の世界)への葛藤だったりをギャグに昇華したのが「行け!稲中卓球部」ならば、
ハチャメチャなロボットバトルに昇華したのが本作かなと。

そのハチャメチャなロボットバトルを始めとする
(映像)制作に携わっているのは、錚々たる顔ぶれです。
価格.comでは、「ガイナックス全盛期の傑作」なんて宣伝文句もあるくらいですw
とにかく驚嘆の出来です。
アニメーションの文法に忠実に則った方法論を取りながらも、
そこに高密度な情報を乗せて、有無を言わさず直接視聴者の脳に叩き込むような、
ある種暴力的な映像です。
設定だとかストーリーだとかを考える暇もないテンポで、
言葉にしてしまえば荒唐無稽な事象が、
高い技術に裏打ちされた圧倒的映像で、形象化されています。
とにかく映像の訴求力が強くて、もうこちらはただただ呆然としていましたw
これが本作の「考えるより感じろ!」と言われている正体だと思います。

ところで、本作では様々な比喩が用いられていますが、
本作に登場するベースギターだったり、
バットだったりは男性器のメタファーというのは有名な説です。
その説に従うと、様々なシーンが実に興味深いんですけど、
そこはあまり考察せず、「考えるより感じろ!」ってことにしときますw

思春期の味が酸っぱいレモン味ならば、
そこに脳まで溶かすような強烈な炭酸が加わった
(本作にも登場する)レモンスカッシュこそが本作の味ですw

男ってのは、いくつになってもこの味が忘れられない馬鹿な生き物なんですよw

投稿 : 2018/02/09
閲覧 : 1043
サンキュー:

34

Dkn さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

全6話の一生忘れられないアニメ。

頭のネジ飛ばしてパッションで観るアニメ

ただただカッコイイ×1000回くらい言って

最後よくわかんない涙出る。

脳ミソかきむしりたい。


ッーー!!!!! フリクリ最高ッッッ!!!!!



ナディアやエヴァンゲリオン、グレンラガンなどで有名なGAINAXですが、
オリジナル作品は数年に1回しか作っていませんでした。

今はもう見る影もないGAINAXが一番輝いていた時代ですね。

コミケでガイナのスーパーアニメーターの同人誌買いあさってたけれど、
やっぱり吉成曜と平松禎史は別格です。
摩砂雪さん、鶴巻さん、今石さん、佐伯さん、吉成さん、ゲストで庵野さん。
揃い踏みっていうか、オールキャストですね。もうこれは作れないやつ。

作中で出てくる改造Vespa180ss可愛いw 

星は物語高くつけるのなんか違うなと思って低くしてますが、
ハマる人はこれで数年アニメ熱冷めないですよ。

2000年代はこれが10年ずっと話題に出てた。今でもまったく色褪せない。

視聴後は『the pillows』の「Ride on shooting star」口ずさみながら小躍りしますw


内容言うのなんて無粋だから見てくれって感じですよね。オススメ。

投稿 : 2017/12/08
閲覧 : 317
サンキュー:

23

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

全てむちゃくちゃ

レンタルビデオ店で何気なく取ってみた。
パッケージに意味不明な説明。
1巻1話のみの収録。
電気が走った。
絵、世界観、セリフ、メタ視点でキャラが役者のロケバスで話すシーン。
全てむちゃくちゃ。
BGMはピロウズで統一。

今も自分史上最高傑作のひとつ。
個人的にはブルードライブモンスターが好きです。

投稿 : 2017/08/28
閲覧 : 199

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ぶっ飛び過ぎ

パロディやらなんやらかんやらがぶっ飛び過ぎていて、見終わったあとになんとも言えない気分に。

投稿 : 2017/06/22
閲覧 : 241
サンキュー:

8

レモン さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4
物語 : 1.5 作画 : 2.5 声優 : 2.5 音楽 : 3.5 キャラ : 2.0 状態:観終わった

楽しみどころがよくわからないアニメ

下ネタはつまらないし話も意味不明。音楽は良いけど。
海外では大人気だが海外ではこれとか妄想代理人見たいな意味不明な作品が受ける。ただプラネテスや攻殻機動隊見たいな名作も受けてるから海外の評価もあてにならない訳ではない。

雰囲気アニメとも言われてるが雰囲気も好きになれない。灰羽連盟はまぁ世界観とか雰囲気好きだったけど

投稿 : 2017/05/26
閲覧 : 347
サンキュー:

2

ほほほい さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 2.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

演出、センス、音楽

「ストーリーって一体、なんだったんだろ?」

演出、センス、音楽を楽しむアニメ。そして3ピースバンドthe pillowsのMV・PVです。

当時、一緒に観た外人は衝撃を受け、その後、日本のコミケに足を運ぶほどの「アニメ好き」へと変貌をとげました。

「アニメってアートだと思うんだよ。。ストーリーがどうこうだけではなく。。」

暇な週末にでも一気観するのがお勧め。

投稿 : 2017/02/19
閲覧 : 229
サンキュー:

4

オブ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 1.0 状態:途中で断念した

気になって視聴

笑えない下ネタが苦手なので断念。

レビューではオシャレとかスタイリッシュとのことだったので期待していたのですが下品と感じました。まだそこに至るまで観れてないかもしれません。
いつかリベンジして観たいとは思うが先延ばし。

投稿 : 2017/02/14
閲覧 : 232
サンキュー:

4

亜盗 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

少年とえっちな女のことギター

最近見直したらやっぱり面白かった。
センスしか感じない、おしゃれ系アニメのパイオニア。
OVAで面白いのは何かと聞かれれば迷わずこれ。

絶対にみて後悔しません。

投稿 : 2017/01/06
閲覧 : 200
サンキュー:

3

ディルド村田 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

もぉぉんの凄くかっけぇじゃねぇですか

「あにこれ」でこのアニメ知りました
キルラキルのレビューで引き合いに出してた方がいて

「ほむほむ観てみよう」

きゃぁぁぁぁぁ

私ハマりました
ピシャリとハマりました

内容
みなさん言ってるようによくわかりません

けどいいんです!

だってハル子さん!
底抜けに格好良いですよ!!

音楽も素敵♡

べスパの排気音が時々ちょと違うと思いましたけど...
改造してるんすもんね

全然いいんです

投稿 : 2016/10/13
閲覧 : 267
サンキュー:

3

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5
物語 : 2.0 作画 : 2.5 声優 : 2.0 音楽 : 4.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

曲 only

すごく、訳分からない。作風がとても気に入らない。合ってなかった。

pillowsの曲だけで、見てた。いや、聞いてた。
海外(特に米)では、相当な人気らしいが・・・

投稿 : 2016/05/09
閲覧 : 218

NEET(仮) さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

エヴァ=ガイナックスの常識をぶち壊せ

一言でいうとかっこいい

なにがかっこいいかというとほぼ全てかっこいい

特にかっこいいのは音楽
the pillowsという日本のバンドの曲を使っている

フリクリからthe pillowsのことを知って好きになったという人もいるのではないか

私もその一人だが


そしてキャラが濃い


また映像?演出?もかっこいい


ぜひフリクリを1度見てほしい
見たらここに書いてることがわかると思う


全部で6話しかないのですぐに見終わるとおもうのぜひ視聴を

投稿 : 2016/01/16
閲覧 : 205
サンキュー:

4

ノンリニア さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

スタイリッシュな気分を味わう

「何だかスタイリッシュなモノに触れたいなぁ……」って気分のときにピッタリの作品かと。

作風とテンポのみを感覚的に楽しむもよし、作画やテーマを自分なりに深掘りして味わうもよし。

ただ、向こうから歩み寄って来る作品ではないので、鑑賞のスタンスを決めて向き合う必要があります。

私は、この世界観の上っ面を眺めるだけで楽しめました。
クセはありますが全6話なので胸焼けはしません。

投稿 : 2015/04/12
閲覧 : 292
サンキュー:

9

CountZero さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

もう15年も前の作品になっちゃうのね…ヾ(´ε`;)ゝ

手持ちのCDをごそごそと整理していたら、フリクリのCDがでてきました。
と言ってもインストなしの歌モノだけなので、ピロウズのベスト盤みたいな感じですが。

聞いてみて…
ああ、やっぱりかっこいい。
シンプルな3ピースはかっこいいと、自分のロック好きを再確認していると、猛烈にフリクリが観たくなってレンタル屋さんへ。
あったあった!と手に取るも、なんかパッケージがボロい(笑)
裏をひっくり返して制作年を見ると2000年!の表記が。
おおぅ、いつの間にそんなに時間が過ぎてしまったの?と軽いめまいを感じながら久しぶりに借りて観ました。

感想は…
ああ、やっぱりかっこいい。
昔、初めてこの作品を観たときもそう感じましたが、今観ても変わらない魅力がこの作品にはありました。
せっかくなので、なんで自分がフリクリを好きなのか少し考えてみました。

理由その1「音楽が好き」
私はアニコレのレヴューでも事あるごとにロック好き、特にオルタナ/グランジ好きであることを勝手に公言していますが、ピロウズは今では日本を代表する(と思うけど、それほどメジャーでもないか…)オルタナバンドで、昔から好きなバンド。
そのピロウズが音楽を担当しているから好き。

理由その2「サブカル具合が好き」
サブカルといってもいろんなものが含まれるけど、メジャーじゃなくてマイナー、マジョリティーじゃなくてマイノリティーな感じ、とにかくいろんな人に受け入れられることを目指した作品ではないところ、そういう意味でオタクというかマニアックなところとか、凝った演出と実験的な映像でありながら作品として破綻していないところとか、ダサさとクールさの絶妙なバランスが好き。

理由その3「キャラが好き」
ヒロインの一人であるハル子のパンクな傍若無人ぶりとか、持ってるリッケンのベースとか、乗ってるベスパとか、レトロでモッズなスタイルとか、いちいちかっこいい。
そしてもう一人のヒロイン、マミ美のアンニュイな雰囲気が特に好き。
セーラー服で厚い唇にくわえタバコで煙を立ち上らせている姿が、どきっとさせる(もちろん未成年の喫煙はダメですよ)。
すごーく惹かれる、かわいい(笑)
他にも、貞本義行さんのデザインしたキャラがいい味出しててみんな好き。

理由その4「無いようである、あるようで無いストーリーが好き」
これはこの作品の好き嫌いの分かれ目の一つかもしれません。
観る人によっては、意味不明でナンセンスなストーリーについていけず、というかあって無いようなストーリーだから、起承転結とかちゃんと伏線回収するしっかりしたお話が好きな人は、飽きてしまうこともあるかと思うので。
でも感覚的に観たり聴いたりするのも好きな人は結構楽しめます。
このストーリーに明確な理由を求めちゃいけないかな?
強いて言うならナオ太の成長物語(笑)
こういうのも私は好き。

と、ここまで書いてみて、好きな理由なんてごくごく普通だなと思ってしまいましたヾ(´Д`;●) ォィォィ
まあ自分の好みが明らかになったのは良いとして、あまりみんなの役には立ちそうにないレビューとなってしまいました…。
とりあえず、ちょっと変わった作品を観てみたい人にお勧めします。
だらだらと書いちゃってごめんなさい。
読んでくれた方、どうもありがとうございましたー<(_ _*)>

投稿 : 2015/03/13
閲覧 : 535
サンキュー:

36

イカちゃん☆休止中 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

☆斬新な作品

よく言えば独創的でアーテイステック、悪く言えば
意味不明な内容です(*^_^*)

ガイナックス臭がちりばめられている雰囲気で
グレンラガンやエヴァ、キルラキルみたいな感じです。

ハルコがリッケンバッカーのベースを振り回して暴れる
無茶苦茶な面白さが笑えます(^o^)

ロックビートが延々刻み込まれる異色のアニメでした♪

鶴巻和哉監督

2000年-2001年OVA 作品

投稿 : 2015/03/02
閲覧 : 332
サンキュー:

6

ラファエル@アニヲタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

実験的なアニメーション

ガイナックスの作品であり日本では認知度は低いものの海外ではかなりの人気の作品

内容は非常に捉えにくく、アニメよりストーリーを重視する人にはかなり微妙な作品であったと思う
オリジナルアニメ(アニメ全般にも当てはまる)では必ず世界観を視聴者に把握してもらうために世界観をある程度説明しようとするが、このアニメではそういった描写はわずかであり非常に分かりにくい。抽象的とかではなく単純に説明不足(タイトルのフリクリも結局最後まで明らかにならない)
しかし、この作品のテーマとなっていることは非常に分かりやすくアニメの様々な描写でそのテーマに触れているのは非常に面白かった
そういった意味ですこしエヴァに似ているのかもしれません

このアニメの面白いところはやはりアニメーションだと思います。かなり実験的な演出をしていて動きだけを見ていても飽きないと思います。ただ、たまに実験的すぎて見辛いときもあるのはちょっと...

音楽も多彩で格好良い曲が多い一方、声優はジブリかと思うような素人感があります(慣れますが)

フリクリは確かにアニメとしては素晴らしい作品だと思いますが内容という点では好みが別れると思います

フリクリの良作mad:【MAD】フラフラ【フリクリ】 http://nico.ms/sm15185419

投稿 : 2015/02/20
閲覧 : 297
サンキュー:

5

次の30件を表示

FLCL フリクリのレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
FLCL フリクリのレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら こちらのフォーム よりお問い合わせください。

FLCL フリクリのストーリー・あらすじ

後に「トップをねらえ!2」で監督を務める鶴巻和哉の初監督作品である。脚本は「少女革命ウテナ」「桜蘭高校ホスト部」の榎戸洋司、キャラクターデザインは「ふしぎの海のナディア」「新世紀エヴァンゲリオン」の貞本義行が担当した。

ベースギターを背負いベスパのバイクに乗ってやってきた謎の女・ハル子と彼女によって頭から変なモノが出てくるようになった小学生・ナオ太、彼と付かず離れずの関係で学校では孤立しているカメラ好きの女子高生・マミ美が主人公の不思議でサブカルな空気の実験的演出が多用された作品。

全編に渡ってthe pillowsの楽曲が使用され、物語の空気感を作る重要な要素となっている。(OVA『FLCL フリクリ』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
OVA
放送時期
2000年4月26日
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%AA%E3%82%AF%E3%83%AA

このアニメの類似作品

この頃(2000年4月26日)の他の作品

ページの先頭へ