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「銀河英雄伝説(TVアニメ動画)」

総合得点
89.2
感想・評価
950
棚に入れた
4074
ランキング
89
★★★★★ 4.3 (950)
物語
4.6
作画
3.8
声優
4.5
音楽
4.2
キャラ
4.5

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銀河英雄伝説の感想・評価はどうでしたか?

WB さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

すごい

二人の主人公が魅力的+脇役が魅力的+ストーリーが深い

投稿 : 2019/04/29
閲覧 : 246
サンキュー:

4

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

広大な宇宙で、己の願いや理想を掲げた者たちの戦い。これは、歴史の物語。

原作もアニメも有名なこの作品は、
一度見ておきたいと思っていました。

こんなに長い話数のアニメを見たのは初めてでした。

覚悟はしていたもののやはり長くて、しかも話が難しくて、
途中、心が折れかけました。笑

だけど、彼らの戦いがどこにたどり着くのか。
それを見届けたい気持ちの方が強かったので、完走することができました。

結果、最後まで見てよかったと満足しています。

全110話です。
(他に外伝や劇場版もありますが、まだ見ていません。)


● ストーリー
広い銀河系に2つの勢力が存在していた。

ひとつは、皇帝と貴族が支配する銀河帝国。
もうひとつは、民主主義の理念を掲げる自由惑星同盟。

それぞれの勢力で、
後に歴史に大きな影響をもたらす存在が育っていた。

銀河帝国では、
姉を皇帝の後宮として連れていかれ、
姉を取り戻すための力が欲しいと軍人になったラインハルトが。

自由惑星同盟では、
望んでいなかったが士官学校に入り、軍人として武功を立て、
周りから期待されていたヤン・ウェンリーが。

2つの勢力は、互いの理想や目的のために争いを続けていた。
自分たちの信念が絶対的なものであることを証明するために…。


2つの立場が登場しますが、
どちらが正義だとか、どちらが主人公だとか、そういうものはありません。

どちらも正義で、どちらも主人公です。
どちら側にも、悪い人もいれば、いい人もいます。笑

帝国軍と同盟軍の話が交互に描かれています。

それぞれのお国事情にも触れていくので、
政治的な側面も濃いです。

もちろん銀河を舞台にして、
戦艦を使って戦う話も多く、

作戦を立てて、それが成功したり失敗したり、
知略のぶつかり合いが面白かったです。

ひとつの作戦で動きが変わり、
その作戦を見破ることでまた動きが変わり、
いくつもの作戦が張り巡らされ…

もうわけがわからないほどでしたww

どこまで先を読んで作戦がたてられているのか、
もはやついていけませんでしたw

それほど、じっくり深く練られていて、すごいんです!


≪ 歴史とは ≫

この物語のテーマを一言で表すのなら、
やはり「歴史」だと思います。

瞬間はただの“点”であるこの時間。

それらが重なってつながって“帯”となり、
歩みを振り返った時、それは“歴史”となって刻まれている。

歴史の流れの重さと、偉大さに圧倒される。
そういう110話です。

ひとつひとつのお話がすごいわけじゃない。
積み重ねられた歴史がすごいんだ。

なるほどこれは110話見なければ感じられない重みだと思います。

総集編やダイジェスト版では、
戦いのおもしろさや登場人物たちのすごさはわかっても、
重みまでは感じられないと思うので。

この「銀河英雄伝説」は誰のための物語なのだろう。
歴史は、誰のための物語なのだろう。

個人の思想や譲れないものがぶつかり合って、
生き残ったものや人が作りつなげていく物語。

それが歴史なのであり、
この作品なのだと感じました。


ヤンは元々歴史家になりたかったということもあり、
歴史に対する考え方を話すことも多く、
感心させられる名言がたくさんありました。

ヤン名言集とか、ありそう。ほしい。笑

いつの時代を見ても、
人類は同じような過ちを繰り返しているような…。

人は権力を求め、争わずにはいられないのか。
恒久的な平和など実現不可能なのか。

政治家や権力者が野心を出せば、簡単に壊されてしまう。
それ以外の人たちは巻き込まれて振り回される。

発展は悪いことではないけれど、
それを独占しようとする、権力を握りたいという欲望が、
たくさんの人の平和を脅かす存在となってしまうのかしら。

絵本「六にんの男たち」を思い出しました。
(戦争への道を歩んでしまう人間の姿が、
 単純明快にわかりやすく描かれています。)


彼らが歩んできた、110話という帯がつづった歴史は、
長い長い宇宙の歴史の中ではほんの一部分のことでしかないけれど、
彼らの精一杯生きた証であることは確かです。

歴史はいつでも単純じゃない。
いろんな立場の、いろんな思惑が巡って絡み合って、歴史が動く。

そして、人生に終わりはあっても、
歴史には終わりもゴールもない。


≪ 2つの立場 ≫

1.
帝国貴族が支配している帝国。

同盟軍は帝国から逃げ出した“反乱軍”である。

だから戦争をするのだ。

2.
惑星が同盟を結び、帝国に抵抗する。

奴らは民衆を虐げる悪である。

虐げられた民衆を開放するため、我らは戦う。


どちらにも掲げる正義があり、
守りたいものがあり、
己の信じるものを貫かなければならない理由がある。

どちらの立場だけを応援なんてできないから、もどかしい。笑

帝国軍が優勢になると同盟軍の事が心配になるし、
同盟軍が優勢になると帝国軍応援したくなるし。笑


民主政治とは…専制政治とは…国家とは…
そんな理想や理論がたくさん語られます。

言っていることはおもしろそうなんだけど、
理解するのは簡単ではありません。

でも理解したいな。
なんとなくでしか理解できなかったけど^^;


● キャラクター
初めは全然覚えられなかったキャラクター。

だって多すぎるんだもの…!
そしてなんか顔が似てるんだもの!笑

しかし不思議なことに、
彼らはみんなかっこいいんです。

貫禄というかオーラというか、
活躍や言動を見ているとかっこよく見えてきます。
内面からにじみ出るかっこよさ。

帝国軍の偉い軍人の方(司令官?)たち、
初めは名前も顔も覚えられないし、
ちっともかっこよさを感じられなかったのに(見た目の話)、

今ではみんなそれぞれのかっこよさがわかるよ。
頭が良くて堂々としていて、惚れ惚れしちゃう。笑

帝国軍では、
ミッターマイヤー、ミュラー、ケスラーの三人が、

同盟軍では、
ヤンとアッテンボローの二人が印象的でお気に入りです^^


そして声優さんが豪華です。
聞いたことのあるベテラン声優さんの名前がずらり…。

「銀河声優伝説」という異名を持つのも納得です。


● 音楽
高貴な雰囲気の音楽が多いです。笑

OPは帝国軍、EDは同盟軍が描かれています。

どれも好きです^^
銀英伝の雰囲気にも合っていると思います♪


● まとめ
壮大な、だけど歴史のほんの一部分でしかない物語。

人は何のために戦い、血と涙を流すのか。
苦しい思いをしてまで戦い手に入れたいものは何なのか。

本当に手に入れたいもののためには、
時間も労力も惜しむことはできない。

戦い続けていなければならない。
それでも手が届かないまま死を迎えてしまうこともある…。

人生に終わりはあっても、歴史に終わりはない。
たくさんの喪失感を残しながらも、それでも歴史は続いていく。

また新しい者たちが時代を受け継いでいくから。

この作品らしさを感じられる、
余韻のあるラストでした。いやー、すごい作品でした。

投稿 : 2019/04/13
閲覧 : 417
サンキュー:

30

三毛猫メリー さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

銀英伝

過去に視聴済み。
後に原作読了。

このアニメはとても好きで
新しい方の銀英伝はまだ見ていません。
見るのがこわい・・・
かなり原作に忠実に作ってあるのが
すごいと思いました。

EDの小椋佳さんの歌は響きます。

投稿 : 2019/04/01
閲覧 : 299
サンキュー:

11

funamushi さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

見応え

政治もの、戦争もの のエッセンスを110話に余すことなく、ぶち込んだ作品です。英雄譚の部分も魅力的に描かれてました。
歴史好きには満足の大河ドラマです。

投稿 : 2019/03/31
閲覧 : 232
サンキュー:

5

ネタバレ

ピピン林檎 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.5 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

絶賛する程ではないが、一定の政治哲学的な考察内容を含む点は評価したい《英雄一代記》

これまで色々視聴してきた『機動戦士ガンダムシリーズ』は、確かに多彩な要素を含む《メカ系バトル&エンタメ作品》として大いに楽しめたのですが、その一方で、初代→Zや、SEED→SEED DESTINYといった同シリーズの中でも大作&有名作に顕著な傾向として、

①如何にも「戦争と平和」或いは「望ましい政治のあり方」といった政治的/思想的大問題を描き出す「ふり」をしつつも、
②実際のところは、そうしたテーマの分析に必要不可欠な緻密な論理的考察を積み重ねることなく、専ら感情論的・情緒的に戦争や政治に関わる人々の悲劇性を謳い上げる「戦争文学」「戦争叙事詩」的な内容に終始していること

に少しばかり失望して、もう少し「政治哲学」的な考察内容を含んだアニメ作品がないものか検討してみたところ、そうした分野での有名作として本作が目に留まったので、この機会に手を出してみました(※制作順に劇場版+本伝を完走。外伝は一部のみ視聴)。

※以下、本作と部分的に類似した内容をもつ大作『機動戦士ガンダム(UCシリーズ)』『コードギアスR1-2』にも言及つつ本作を考察していきます。

◆総評

本作は、視点の置き方により、次の3階層で楽しめる作品となっていると考えます。

(1) 頭脳バトルもの(ないし戦術・戦略もの)として
(2) 英雄一代記(※好敵手の外伝的内容を含む)として
(3) 政治体制や戦争と平和についての政治哲学的考究ものとして

◇まず、 (1) 頭脳バトルもの(戦術・戦略もの)として
{netabare}
戦闘シーンについて言うと本作って、敵味方双方の軍艦が直接砲撃を交わして雌雄を決する「大艦巨砲時代のバトル・スタイル」(つまり、日清戦争の黄海海戦・日露戦争の日本海海戦や、英独艦隊のユトランド沖海戦(WWI)、ライン演習作戦(WWII)当時のバトル・スタイル)なんですね。
その点では、ガンダム・シリーズその他の宇宙/地球圏バトルものの主流が、索敵活動ののち戦闘機・爆撃機なり機動兵器(Mobile Suits等のロボット)なりを出撃させて雌雄を決する「空母機動部隊同士のバトル・スタイル」(WWIIのThe Pacific Campaign(日米艦隊のいわゆる太平洋戦役)以降のバトル・スタイル)となっていること、との戦闘スタイルの違いが気になりました。
この点について、本作にも一定の見所はあったと思いますが、ガンダムシリーズなど他の有名作品に比べると、本作に格段に高く評価できるほどの要素はなかったと考えます。{/netabare}


◇次に、 (2) 英雄一代記(※好敵手の自由市民の外伝的内容をも含む)として
{netabare}
『コードギアス』の主人公ルルーシュは最愛の妹ナナリーの幸福のために戦うのですが、本作の主人公ラインハルトは最愛の姉を取り戻すために戦います(少なくとも序盤では)。
あるいは、『機動戦士ガンダム(UCシリーズ)』の英雄シャアは父ジオン・ダイクンから実権を奪ったザビ家への復讐を心に秘めて戦うのですが、本作のラインハルトも下級貴族である自分や姉を卑しむ皇族や上級貴族達への強い復讐心を秘めて戦います。
そうした強烈でネガティヴな感情を動機として果敢に行動する、いわゆる「ダークヒーロー」の「一代記」として、本作には『コードギアス』や『機動戦士ガンダム(UCシリーズ)』に匹敵する大きな魅力があると思いました。
それに加えて、『コードギアス』にはスザク、また『機動戦士ガンダム』にはアムロという、ダークヒーローの活躍を妨害する好敵手が存在したように、本作でも、ヤン・ウェンリーという、ラインハルトの野望を妨害する軍事的天才の活躍が描かれており、物語に厚みを加えている点も高く評価できると思いました。{/netabare}


◇最後に、 (3) 政治体制や戦争と平和についての政治哲学的考究ものとして
{netabare}
この点は、『機動戦士ガンダム』や『コードギアス』にはない、本作ならではの視点であり、本作を絶賛される方が多いのも、この点に反応してのことと考えます。
但し、本サイトで幾つかのレビューを拝読した限りでは、「本作の何が/どう凄いと思ったのか?」ということを明瞭に述べているものは皆無なように見受けられたので、その点について若干の考察を加えたいと思います。{/netabare}


◆本作の結末についての考察(重要)

本作の展開を簡潔に書き出すと

{netabare}(1) 専制君主政国家(銀河帝国)と、民主共和政国家(自由惑星同盟)の間に長期にわたる不毛な戦争が続いている。
(2) あるとき専制君主政国家の側にラインハルトという一代の英傑が現れて、皇帝位簒奪を狙うとともに、宇宙統一の野望を果たすべく民主共和政国家への攻勢を強める。
(3) これに対して民主共和政国家の側にはヤン・ウェンリーという天才軍師が現れてラインハルトの野望を妨害するが、民主共和政の宿痾であるデマゴギーの蔓延により自由惑星同盟は衆愚政治に堕落し、やがて崩壊して銀河帝国に併呑されてしまう。
(4) 宇宙を統一した銀河帝国では新皇帝ラインハルトの没後、体制の安定化のために専制君主政国家から立憲君主政国家への脱皮が図られる。{/netabare}

・・・ということで、本作は、アニメ作品に限らず、戦争もの/政治ドラマ仕立ての作品によくあるような「民主主義万歳!」「革命万歳!」「独裁者を倒せ!」etc.といった安直な内容にはなっておらず、逆に、

<1> デモクラシー(democracy、正確に訳すと「民主制」「民主政治」であり「民主主義」は誤訳)は、デマゴギーの蔓延によってモボクラシー(mobocracy、衆愚制・衆愚政治)に堕落する危険性を常に孕んでいること、
<2> 堕落した衆愚政治に支配された民主政国家は、英邁・有能な独裁者をいただく専制君主政国家に政治的・軍事的に劣後し敗北する結果を招きかねないこと、

を、長編アニメという作品媒体を通して、首尾一貫した構成の下に確りと描き出していることについては、やはり原作者/アニメ制作者はなかなかの見識をお持ちである、と素直に賞賛したと思います。

但し、本作に描かれたような展開と結末は、実は政治学(政治哲学を含む)をある程度真面目に学んだ者には常識に属するものであり、

[1] それをわざわざ、本伝110話+劇場版3作も掛けて描くほどのものではないように思われる上(※それだけの時間があれば、政治哲学の有名著作を何冊か読んだほうがマシだと個人的には思います)、
[2] アニメしか見ない層の場合は、せっかく本作を見終わっても「よく分からないけれど何やら政治に関して高級な薀蓄(うんちく)が色々と披露されているみたいで、とにかく凄かった」程度の感想しか残らないもの、と推測され、

・・・そういう意味で、本作を、「頭脳バトルもの+英雄一代記」 というエンタメ作品としての評価に加えて、「政治体制や戦争&平和の関係」についての政治哲学的作品として絶賛するには、個人的には足踏みしてしまう結果となりました


◆シリーズ別評価(外伝は除く)

(1) 劇場版 わが征くは星の大海 (1988年2月)  ★ 4.0
(2) 本伝  第1期 (1988年12月-1989年6月) ☆ 3.7
(3) 本伝  第2期 (1991年6月-1992年2月) ★ 4.0 
(4) 劇場版 黄金の翼 (1992年12月) ☆ 3.7
(5) 劇場版 新たなる戦いの序曲 (1993年12月) × 3.4 ※後半が本伝1-2話の使い回し
(6) 本伝  第3期 (1994年7月-1995年2月) ☆ 3.8
(7) 本伝  第4期 (1996年9月-1997年3月) ☆ 3.5
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
本伝・劇場版を併せた総合評価       ☆ 3.8

※上記の理由のとおり、本作の作品テーマ自体はそれなりに評価するものの、その冗長さがマイナスとなって、全体評価は ☆ 3.8 と程々の点数に留めました。
(それでも『機動戦士ガンダム(UCシリーズ)』の平均点 ☆ 3.7 より少し上です)。


◆各話タイトル&評価(本伝+劇場版)

★が多いほど個人的に高評価した回(最高で星3つ)
☆は並みの出来と感じた回
×は脚本に余り納得できなかった疑問回

{netabare}======= 劇場版 銀河英雄伝説 「わが征くは星の大海」 (1988年2月) =======

全1話 (60分) ★ 4.0 {netabare}惑星レグニツァの戦い、第4次ティアマト会戦 ※ラインハルト&ヤンの両者が印象的に描かれており導入編として中々の出来{/netabare}


====== 銀河英雄伝説 本伝 第1期 (全26話) (1988年12月-1989年6月) =====

{netabare}第1話 永遠の夜の中で ☆ アスターテ会戦開始、包囲殲滅か各個撃破か
第2話 アスターテ会戦 ☆ 続き、ジャン・ロベール少佐戦死、ヤン准将への電文
第3話 第十三艦隊誕生 ★ 自由惑星同盟の実情、憂国騎士団、ヤン少将昇進 
第4話 帝国の残照 ★ ラインハルト姉弟とキルヒアイスの出遭い(過去回想)
第5話 カストロプ動乱 ☆ ラインハルト元帥府、キルヒアイス中将昇進
第6話 薔薇の騎士 ☆
第7話 イゼルローン攻略! × ※展開が都合良すぎる
第8話 冷徹なる義眼 ★ ラインハルトの野心、策士オーベルシュタイン帰参
第9話 クロプシュトック事件 ☆ 銀河帝国の内情(ブラウンシュバイク公爵邸爆破事件) 
第10話 ジェシカの戦い ☆ 自由惑星同盟の内情(英雄ヤンを利用した選挙謀略)
第11話 女優退場 ☆ 銀河帝国の内情(皇帝の寵愛を巡る陰謀)
第12話 帝国領進攻 ☆ 自由惑星同盟の内情(選挙目当ての大規模軍事作戦決定)
第13話 愁雨来たりなば… ☆ 帝国軍の撤退・焦土作戦(オーベルシュタイン立案) 
第14話 辺境の解放 ★ 輸送艦隊全滅・同盟軍解放地での暴動発生 ※脚本は面白いが作画・演出は粗雑
第15話 アムリッツァ星域会戦 ☆ キルヒアイスの指揮の冴え、同盟軍派遣艦隊壊滅
第16話 新たなる潮流 ★ 同盟・帝国それぞれの政変 ※地球教大主教登場は唐突×
第17話 嵐の前 ☆ イゼルローン司令官ヤン、捕虜交換交渉、ヤン-キルヒアイス会談
第18話 リップシュタットの密約 ☆ 帝国内の不平貴族とライハルト派の対立、帝国内乱勃発 
第19話 ヤン艦隊出動 ☆ 同盟のクーデター(救国軍事会議、グリーンヒル大将) 
第20話 流血の宇宙(そら) ☆ オフレッサ上級大将の奮戦・釈放後殺害
第21話 ドーリア星域会戦、そして…  ☆ 救国軍事会議軍艦隊の大敗、同盟首都の民衆暴動
第22話 勇気と忠誠 ☆ ガルミッシュ要塞陥落、貴族連合の退勢
第23話 黄金樹(ゴールデンバウム)は倒れた ☆ 惑星ヴェスターランドの虐殺、貴族連合の崩壊
第24話 誰がための勝利 ☆ 自由惑星同盟の内乱終結
第25話 運命の前日 ★ ラインハルトを取り巻く軍人たちの心模様
第26話 さらば、遠き日 ★ キルヒアイス殉職、ラインハルトの政権掌握、覇者の覚悟{/netabare}
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★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)7、☆(並回)18、×(疑問回)1 個人評価 ☆ 3.7


====== 銀河英雄伝説 本伝 第2期 (全28話) (1991年6月-1992年2月) =====

{netabare}第27話 初陣 ☆ ユリアン出撃、フェザーン自治領の方針変更
第28話 肖像 ☆ 帝国軍の双璧ミッターマイヤー&ローエンタール両上級大将の素性
第29話 細い一本の糸 ☆ フェザーンの思惑と地球教
第30話 失われたもの ☆  同盟政府のヤン首都召還、フェザーンのシューマッハ他軍人招致
第31話 査問会 ★ ヤンの現状認識(ラインハルトとの共存可能性、フェザーン策動の影)、ガイエスブルグ要塞出現
第32話 武器なき戦い ★ ヤンへのイゼルローン防衛命令、ヤン帰還までの時間稼ぎ 
第33話 要塞対要塞 ★ イゼルローン要塞の危機、客将メルカッツ元帝国軍提督の参戦・戦線膠着
第34話 帰還 ★ イゼルローン守備艦隊&ヤン救援艦隊の挟撃作戦、帝国ケンプ艦隊壊滅
第35話 決意と野心と ☆ ※ライハルトが「マキャベズム」の権化となる危険の指摘 
第36話 雷鳴 ☆ フェザーンの策動とラインハルトの追及、アンネ・ローゼとヒルダの面
第37話 幼帝誘拐 ☆
第38話 矢は放たれた ☆ 幼帝のフェザーン経由の同盟亡命、同盟政府の政治宣伝、宣戦布告
第39話 ひとつの旅立ち ☆ ユリアンのファザーン自治領駐在武官任命 
第40話 ユリアンの旅・人類の旅 ☆ 帝国/同盟/フェザーンの成立事情 ※民主共和制から衆愚政治さらに独裁制の成立の説明もあるが内容イマイチ
第41話 作戦名『神々の黄昏(ラグナロック)』 ☆ 帝国軍の国民軍化・フェザーン回廊通過作戦
第42話 鎮魂曲(レクイエム)への招待 ☆ ユリアンのフェザーン到着、フェザーン内部の波乱の芽、陽動作戦開始
第43話 ギャラルホルンは鳴った ★ イゼルロール方面の戦い(ヤンvs.ロイエンタール)
第44話 フェザーン占領 ★ 帝国軍侵攻、ミッターマイヤーの綱紀厳正化、ライハンルト進駐
第45話 寒波至る ☆ 同盟政府・市民・諸組織の動揺、帝国軍の同盟支配宙域侵攻開始
第46話 ヤン提督の箱舟隊 ☆ イゼルローン要塞撤退作戦、ロイエンタールの要塞奪還
第47話 自由の宇宙(そら)を求めて ☆ ユリアンのフェザーン脱出
第48話 双頭の蛇〜ランテマリオの決戦〜 ★ ビュコックvs.ミッターマイヤー、同盟軍艦隊撤退・ヤン艦隊合流、ユリアン合流
第49話 闇が深くなるのは… ☆ ヤン元帥昇進と同盟政府・市民・報道からの戦勝圧力、唯一の勝機
第50話 連戦 ☆ 帝国軍補給線寸断作戦、ラインハルト本隊出撃
第51話 バーミリオンの死闘(前編) ★★ ヤン結婚申込、ヤンvs.ラインハルト直接対決 ※唐突なグロ描写は×
第52話 バーミリオンの死闘(後編) ★ 続き、ラインハルト旗艦包囲、ミュラー艦隊の救援
第53話 急転 ★ 同盟政府の停戦命令(帝国の双璧の同盟首都進駐・同盟政府降伏(バーラトの和約)・地球教徒暗躍)、ヤンの受諾、勝利を譲られたラインハルト
第54話 皇帝ばんざい!(ジーク・カイザー) ★ ヤンとラインハルトの対面、占領統治開始、皇帝即位{/netabare}
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★★★(神回)0、★★(優秀回)1、★(良回)10、☆(並回)17、×(疑問回)0 個人評価 ★ 4.0


========= 劇場版 銀河英雄伝説 外伝 「黄金の翼」 (1992年12月) ========

全1話 (約60分) ☆ 3.7 {netabare}※ラインハルトの幼少期より16歳での駆逐艦司令官着任・第5次イゼルローン要塞攻防戦までを描く。ヤン・ウェンリ-も登場。{/netabare} 


====== 劇場版 銀河英雄伝説 「新たなる戦いの序曲」 (1993年12月) ======

全1話 (約90分) × 3.4 {netabare}※ラインハルト(20歳)のローエングラム伯綬爵からアスターテ会戦、さらに元帥昇進までを描く。なお後半は本伝1-2話と同じ話であり、その使い回しシーンが多い。{/netabare}


====== 銀河英雄伝説 本伝 第3期 (全32話) (1994年7月-1995年2月) =====

{netabare}第55話 儀式から再び幕は上がり… ☆ ライハルト即位祝典、ヤン結婚式、ユリアンの旅立ち
第56話 地球へ ☆ 宇宙史解説回(地球の宇宙開拓・圧制・シリウスの宇宙覇権・銀河連邦成立・地球の没落)
第57話 キュンメル事件  ★ 皇帝暗殺未遂(ハインリッヒ)、地球教徒取り調べ、地球征討軍派兵
第58話 訪問者 ☆ ユリアンの地球教団本部潜入 ※この辺りの展開はマンネリ気味
第59話 過去と現在と未来と ☆ 銀河帝国歴代皇帝の黒歴史、年金生活中のヤン監視
第60話 魔術師捕らわる ☆ メルカッツ艦隊の同盟軍廃棄艦隊接収、ヤン不当逮捕
第61話 歌劇(オペラ)への招待 ★ ローゼンリッター連隊の蜂起、ヤン救出
第62話 血の流水階段(カスケード) ☆ 帝国高等弁務官レンネンカンプ拿捕・自決、ヤン再び宇宙へ
第63話 聖地 ★ 帝国派遣艦隊ワーレン提督暗殺未遂、地球教団本部突撃、狂信者の群れ
第64話 休暇は終わりぬ ☆ 帝国閣僚間の不協和音、フェザーン遷都の布告
第65話 すべての旗に背いて ☆ 惑星エル・ファシルの同盟離脱、ヤンの合流逡巡
第66話 黄金獅子旗(ゴールデンルーヴェ)の下に ★ 皇帝の倦怠、再始動(バーラトの和約破棄)
第67話 『神々の黄昏(ラグナロック)』ふたたび ★ 皇帝の同盟政府討伐宣言・ヤンへの帰参呼び掛け 
第68話 エル・ファシルへ ☆ 一部同盟艦隊のヤンへの譲渡、ヤンのエル・ファシル到着
第69話 イゼルローン再奪取作戦 ★ ヤンとユリアン再会、作戦準備、同盟軍残存艦隊出撃 
第70話 蕩児たちの帰宅  ★ 要塞守備隊撹乱作戦、ヤンの置き土産、要塞陥落 ※脚本が都合良過ぎな点は×
第71話 マル・アデッタ星域の会戦(前編) ☆ 同盟軍ビュコック艦隊vs.皇帝親征艦隊
第72話 マル・アデッタ星域の会戦(後編) ★★ 続き、同盟軍艦隊壊滅、ビュコック提督戦死
第73話 冬バラ園の勅令 ★ 同盟首都ハイネセン無条件降伏・皇帝の事後処理、自由惑星同盟消滅 
第74話 前途遼遠 ★★ シェーンコップ連隊長と娘(カリン)、フェザーンと地球教団の闇の関係 ※ヤンの「民主主義と専制政治」論開陳回  
第75話 雷動  ☆ ロイエンタール元帥弾劾・拘禁
第76話 祭りの前 ☆ ハイネセン火災、憂国騎士団検挙、ロイエンタール旧同盟領(ノイエラント)総督任命
第77話 風は回廊へ ☆ 帝国軍へのテロ暴発、イゼルローン要塞討伐艦隊接近
第78話 春の嵐 ☆ 元フェザーン領主ルビンスキー暗躍、ヤン暗殺計画
第79話 回廊の戦い(前編)〜常勝と不敗と〜 ★ ヤン艦隊vs.ビッテンフェルト&ファーレンハイト艦隊、ファーレンハイト戦死
第80話 回廊の戦い(中編)〜万華鏡(カレイドスコープ)〜 ★ ヤン艦隊vs.皇帝親征艦隊、シュタインメッツ戦死
第81話 回廊の戦い(後編)〜大親征の終幕〜 ☆ 帝国軍の物量戦、フィッシャー中将戦死、皇帝からの停戦・会談申し入れ
第82話 魔術師、還らず ★ 地球教団のヤン搭乗艦襲撃、ヤン提督殉職
第83話 祭りの後 ★ フレデリカとユリアンのヤンの役割継承、ムライ中将の離脱
第84話 失意の凱旋 ☆ エル・ファシル革命政府瓦解、ミュラー提督の弔問、帝国軍撤兵
第85話 遷都令 ☆ フェザーン正式遷都
第86話 八月の新政府(ニュー・ガバメント・イン・オーガスタ) ☆ ロイエンタール総督府開設(旧同盟)、イゼルローン共和政府樹立{/netabare}
--------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)2、★(良回)12、☆(並回)18、×(疑問回)0 個人評価 ☆ 3.8


====== 銀河英雄伝説 本伝 第4期 (全24話) (1996年9月-1997年3月) =====

{netabare}第87話 嵐の予感 ☆ トリューニヒトのハイネセン参事官着任
第88話 辺境にて ☆ 革命的専制君主ラインハルト
第89話 夏の終わりのバラ ★ ヴェスターラント虐殺の心の傷、皇帝の伴侶
第90話 鳴動 ☆ 旧同盟首都ハイネセンの民衆暴動、ロイエンタール総督の心境、地球教団の狙い
第91話 発芽 ☆ ヒルダ再出仕、ラング-ルビンスキー謀議、皇帝ハイネセン行幸
第92話 ウルヴァシー事件 ☆ 中継惑星での皇帝暗殺未遂、ルッツ提督殉職
第93話 矜持にかけて ☆ 皇帝の不在、ロイエンタール総督の焦燥・決断
第94話 叛逆は英雄の特権 ☆ ミッターマイヤーへの出撃命令、ラング内務次官跳梁
第95話 双璧相撃つ!  ☆ ユリアンのロイエンタールの申し出拒絶
第96話 剣に生き… ☆ ミッターマイヤーvs.ロイエンタール、帝国艦隊のイゼルローン回廊通過
第97話 剣に斃れ ☆ グリルパルツァー離反・ロイエンタール艦隊撤退
第98話 終わりなき鎮魂曲(レクイエム)  ☆ ロイエンタール死亡、叛乱終結
第99話 未来への助走 ☆ ミッターマイヤー周辺の物語、皇帝のヒルダ求婚、幼帝誘拐犯逮捕 
第100話 皇妃ばんざい!(ホーフ・カイザーリン) ☆ 祝宴、地球教団の新たな策動
第101話 動乱への誘い ☆ 旧同盟諸星の食糧暴動発生、イゼルローン共和政府の方針決定
第102話 敢えて武器を手に ☆ イゼルローン要塞攻防戦(ユリアン軍司令官としての初陣)、ワーレン艦隊撤退
第103話 コズミック・モザイク ☆ オーベルシュタイン軍務尚書のハイネセン不穏勢力弾圧、武闘派三提督の不満
第104話 平和へ、流血経由 ☆ イゼルローン首脳へのハイネセン出頭勧告
第105話 昏迷の惑星 ★ 政治犯収容施設襲撃事件、ルビンスキー逮捕、皇帝ハイネセン到着
第106話 柊館(シュテッヒパルム・シュロス)炎上 ★ 地球教団の皇妃襲撃、皇子生誕・命名
第107話 深紅の星路(クリムゾン・スターロード) ☆ 対イゼルローン戦中の皇帝不慮(病状進行)
第108話 美姫(ブリュンヒルト)は血を欲す ★ ユリアン隊の帝国旗艦突入、メルカッツ提督戦死、シェーンコップ隊長戦死、ユリアンと皇帝の対面・停戦 ※脚本に無理あり×
第109話 黄金獅子旗(ゴールデンルーヴェ)に光なし ☆ ルビンスキー死亡・ハイネセン地下爆発、立憲政治の提案(ユリアンから皇帝へ)
第110話 夢、見果てたり ☆ 地球教団最後の襲撃、オーベルシュタイン殉職、皇帝薨去{/netabare}
--------------------------------------------------------------
★★★(神回)0、★★(優秀回)0、★(良回)4、☆(並回)20、×(疑問回)0 個人評価 ☆ 3.5{/netabare}


◆(既視聴者向け):本作からの拡張

もし本作を、「政治論」とくにその中の「デモクラシー」の考究ものとして捉えるならば、その重要な指摘のひとつは、

「デモクラシーの要諦は、正当な言論とデマゴギーの見極めである」、あるいは、
「政治の要諦とは、デマをデマとちゃんと見抜くことである」

・・・でしょう。

デマゴギーはいつの時代だって発生します。
古代ギリシアの直接民主制では、デマゴーグ(デマを撒き散らす者=デマゴゴス)はアゴラ(広場)でアジテーション(扇動演説)を繰り返す人、と相場が決まっていましたが、近代以降の間接民主制では、デマゴーグ達はその主戦場を新聞やTVといったマス媒体に移し換え、「権威」や「真実」の衣を偽装して人々を彼らの思う方向へ扇動しようと試みます。
その卑近な例が、2009年9月の一時的な政権交代に至るマスコミによる異常な政治的扇動であったと私は理解していますが、そのようなものに引っかかってしまった人たちが、今後再び同じ愚を犯さないと、私たちは果たして言い切れるでしょうか?

せっかく本作を視聴して何らかの感銘を受けた方ならば、本作について「深い」とか「考えさせられる」みたいな余り内容のない感想を持つだけで終わらずに、どうせなら、もう少し本格的に政治現象を読み解くための杖 -政治学とか政治哲学とか呼ばれているもの- にも手を伸ばして欲しいと思いました。

※そのための第一歩として、岩田温『逆説の政治哲学』(2011年刊)あたりを個人的に推しておきます。(必ずしも岩田氏の論説に全て同意する訳ではありませんが、本書自体は『ザ・フェデラリスト』、『フランス革命の省察』、『革命について』といった政治哲学の古典の秀逸なガイドブックになっているため。)

(2018.8.29 誤字訂正) 

投稿 : 2019/02/27
閲覧 : 989
サンキュー:

31

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

空想大河ドラマアニメ

ストーリー、キャラクター、スケール、全てが壮大な作品。
話数も圧倒的に長いがはまってしまうと完走しなくてはいけなくなる何かがあります。

そしてこの作品で一番すごいのは数百人の声優起用はすごい。
これはもう越えられない壁。です。

ただ、この作品の一番の問題は作画修正、
Blu-rayの恩恵が受けられないアプコンなど
変な販売をしてしまったところ。
完全版を出してほしいが新作も出たしもう出ないだろうと
揃えられないジレンマ。


(ベスト10棚制作中の為のタイムラグ評価)

投稿 : 2019/02/01
閲覧 : 221
ネタバレ

cabinmild さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 3.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

名作。ただし、見るのに覚悟は必要。

小説原作、略称「銀英伝」。宇宙を舞台に繰り広げられるヤンとラインハルトという2大傑物の英雄譚として描かれていますが、その実政治(思想)シミュレーションとしての側面が強いです。

2018年春に公開されたリメイク版は、リメイクなりの良さもありますが、現段階では本当に触りの部分しか描かれていませんので、そちらで興味を持ったら本作に手を伸ばしてみるのもアリかと思います。

娯楽の域を超えて、政治哲学的な様々な問いを投げかけてきます。999とかと違ってストーリーが110話通して地続きであるため、頭でしっかりと追いかけていかないと物語に取り残されます。気軽には見られません(笑)

しかし観終わった後の感慨はひとしお。頭を使う物語だけあり達成感すら覚える心地よい余韻は、他の作品に類を見ない域に達しています。逆に言えば、流して見てしまうとそれほど楽しめない類の作品。冗長でくたびれただけだったという感想に辿り着くことは想像に難くありません。タイトルに「覚悟」という強い言葉も用いたのもそれが理由です。冗談抜きで山に挑むが如くの意識で視聴されることをオススメしますし、その気概に応えてくれる作品です。

一大叙事詩として様々なテーマが内包されていますが、全編を通して言わんとするところは「一つの正義に対して、逆の方向に同じだけの質と量を持った正義(アンチテーゼ)が必ず存在する」ということではないでしょうか。54話にて、ラインハルトとの問答の中でヤンの発した台詞です。当たり前のようでいて、それがつい忘れさられてしまいがちであることは、本作がくどいほど示してくれます。徹底しているのは、その考えについてさえヤンは自ら「私がそう思っているだけで、信念というほどのことではありません。あるいは宇宙には、唯一無二の真理が存在し、それを解明する方程式があるとも思います」と述べることです。

その証左とも言えますが、本作にはほぼ“悪役”が登場しません。一部心を壊した人間は登場しますが、それを除けば各登場人物の思想と行動原理が明確です。その気になれば全ての人物サイドに立って物事を考えられる構図となっています。故に「シミュレーション」。例として、 {netabare} 劇中最も暗躍したであろうルビンスキーも「権力に縛られることを良しとせず、自由を愛した商人」と捉えれば理解できる部分があります。 {/netabare} 地球教は「自己回転を始め独り歩きし始めた集合体」であり、記号としての側面が強く役ではありません。
劇中、完全悪として描かれたのはトリューニヒトただ一人くらいのものだと思いますが、 {netabare} 最終的に彼の政治構想が、主人公サイドと同じものに帰着したことは、 {/netabare} 正義に対する痛烈な皮肉ととれ、初見で主人公サイドの立場であれこれ考えを巡らせてきた身からは、思わず苦笑いがこぼれました。

骨太なテーマもさることながら、各キャラクターもいちいち格好いいです。軽快で優雅な台詞回しが徹底されているので全キャラクター魅力的な部分はあるのですが、個人的なお気に入りはシェーンコップとポプランです。(リメイク版でもシェーンコップだけはこっちに寄せてほしかったなぁ…)

そんなわけで、重厚で優雅な本作、気軽にオススメというわけにはいきませんが、その分上質な時間を提供してくれるポテンシャルを持っています。その可能性を生かせるかどうかは観る者次第で、覚悟を持って鑑賞に臨むことが、本作を堪能する“コツ”だと思います。

投稿 : 2018/09/02
閲覧 : 357
サンキュー:

9

kiji さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 5.0 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

30年近く経ってるような・・・

りにゅ~アルされた新しいのを見終わって、ちょろっと書こうと
思いましたが、新しいのが見つからない感じなので、昔の方を
昔話で書いて見ようかと(30年近く前だよ~たぶん(笑))

たまたまこれも遠い昔に作ったDVDが何十枚か正月前にでてきて数か月
前に視聴したという・・・結構年数経っていても観れるもんだね~w

初めて見たのが従妹の家に免許取り立てで札幌から美唄に1時間掛けて
夜中に遊びに行って、これおもしろいから見て見と言われ観たのが
最初だったはず、このころはまだビデオだった! 続編がビデオレンタル
されるのに何年も待たされた記憶が残っています。
 
たしか角川の小説からのアニメ化で、一言でいうと壮大、スケ~ルがでかすぎるの印象だったなぁb

2大大国と1自治領の3巴の政治、経済の話を核にそれにともなう、
策略や計略、人間模様、・・・解り難いなぁ・・・・・

専制政治と民主政治の話!・・・

北朝鮮と日本の政治!の話。。。なんかあってるようで間違ってるような。。

しかも面白くなさそうに聞こえる(笑)

2大大国の話が同時に進んでいくような、
ひとつは専制政治にたいして疑問を抱き、これを打倒して新しい国を
作っていこうと考えてその目的を達成する為に力を尽くしていく話

もうひとつは自分のやりたいと思う事とは、どんどん違う方向に
進んでいって、政治の中核に望みもしないのに近ずいていってしまう
話かなぁb

実社会にも通じてるものが結構あると思いますよこのアニメはv

投稿 : 2018/06/29
閲覧 : 295
サンキュー:

10

REI さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

大河アニメの草分け的存在

これだけ長いアニメだけれども話は飽きません。(人によると思いますが)
古いアニメなので技術的な面とか絵の古さはどうしようもないですが
それを差し引いても面白みはあると思います。
もちろん好き嫌いはあるでしょから好きになれない人もいると思いますが
頭の片隅に入れておいて欲しいアニメですね。
全話見るのは一苦労ですが好きな人は一気に見られると思います。
一気に見なくても5話くらいづつ見てもいいかもですよ

富山敬さんのヤン・ウェンリーは魅力的

2018年版の銀河英雄伝説を見る前にできれば見て欲しいです。
たぶん2018年版はここまで長くできないと思うので(予想ですが・・・)

全てのアニメ製作者に感謝を!

投稿 : 2018/06/26
閲覧 : 323
サンキュー:

7

shitasama さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:今観てる

ん~

前作とどうしても比べてしまう、絵的には格段に良くなっいるのだけど、前作のイメージから抜けきれない、駄目とは言わないけどなんかだかな~って感じ

投稿 : 2018/06/23
閲覧 : 279
サンキュー:

1

おいちゃん さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

過去の栄光ではない

15年度ほど前、本アニメの評価を聞いてVHSかDVDで1話目を見た時、激画タッチのうえ話しが重く、笑いが無ければ世界観が合わない。
当時は最初の数話で切ってしまった。

しかし、最近新しい銀河英雄伝説を見る機会を得、過去の評価と違う思いがあったので過去作品を一気に見ることとした。

本編だけで110話。なんとも長いことか。。。

まず、全ての話しを見終えて、私は本作品をどう表現するか迷うぐらいに本作品にハマってしまった。。。

大作も大作、物語に一喜一憂し、複数の勢力に潜む悪役に殺意を懐き、帝国、民主主義国家共にどのキャラクターも幸せに生きて欲しいと願うほどにハマった。

20話を超えたぐらいだろうか、ワクワクが止まらず、次の話を見たくて会社に行くのが辛く、会社に行くのが辛い。。。

50話を超えたぐらいだろうか、この銀河の物語を傍観する事がやめられない。
会社に行くことがそんなに重要であろうかと考え出す。

最後は・・・最後はもう良いや・・・サボっても文句言わないよね・・・ボス・・・。

この壮大なストーリーと魅力的なキャラクター達はなんだろうか。。。

銀河英雄伝説を語る時、恐らくみんなどこから話せば良いものか困ることだろう。

何せ、俺が今困ってる。

たくさんレビューやら、考察やらがあるけど俺には書けないわ・・・。

コレが何十年前の作品か。。。

昭和が描く未来と文化を感じ、エグい描写や細かい戦闘機の戦いに魅入り、長く重厚なストーリーに混乱し、クラシック音楽に癒やされ、よく考えられたキャラクターや、大好きな声優達の若き声に涙する。

否定的な意見が、古い絵や長いストーリー、独特な言い回しぐらいしか思い付かない。

新しい銀河英雄伝説も良いのだろうけど、こちらも負けじととても良い。

ちょっと、ちょっとでいいから見てほしい。
最低でも2,30話ぐらいは見てほしい!(長いか、、、

どうしても書きたかったのが、この作品の魅力は全体的に高いクオリティもあるけど、個人的にはナレーターの存在だと思う。

ストーリーが始まる時、大きなシナリオが動く時など、何年何月何日何時何分まで細かく説明してくれることで、自分もそのストーリーを第三者的に触れている気持ちになれる。

誰が何分後に動いたのか、何分後にその情報を知ったのか、何分後に絶命したのか。。。そういう情報ってストーリーとして重要な要素なんだと今更ながら思わされた。

「銀河の歴史も・・・」最後の最後までホント震えたわ。。。

ありがとう。

投稿 : 2018/06/03
閲覧 : 191
サンキュー:

5

ffgmr16780 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 5.0 作画 : 3.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:今観てる

新作が始まってついつい観直ししてしまいました。

十数年前に初めて小説版を読んでから動画の方は何度か観ていたのですが
『Die Neue These』からの流れでついつい観てしまっています。
特に Yang Wen-li のファミリーがこの作品は良い味をだしていますし、
途中までは物語もかなり面白いと思いますので見たことない人は是非。
ただ今となってはアニメーションが古いのと、110話と少し長すぎるのが
玉に瑕ですね・・

投稿 : 2018/05/23
閲覧 : 268
サンキュー:

2

ネタバレ

HG anime さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

人類の歴史がまた1ページ

※ネタバレレビューですのでネタバレを多く含むことに注意してください。タグで隠してません。



国内外でとても評価が高いのでかなり前から気にはなっていたんですが、かれこれ30年も昔の作品だし、第一に110話もある長編作品なのでなかなか視聴に踏み切れなかったんですよね。あらすじ見る限りでは世界観や設定はすごく好みだったんですけどね。数年前に試し見してみたんですが、遠方の艦艇は点でしか描かれていない作画は、最近のアニメに慣れた目ではなかなか馴染めなくて数分で切り上げていました。そして月日は流れ、今期ついに銀河英雄伝説のリメイクである『銀河英雄伝説 Die Neue These』が始まりました。リメイクの1話を視聴し終えた瞬間に旧作の銀河英雄伝説の映画を視聴することを決めましたね。そして映画の第一作と第三作を視聴してついに旧作の110話すべてを視聴することを決めました。ちなみに原作は読んでませんし、外伝と劇場版2作目はまだ未視聴です。

物語は銀河全体を舞台に政治軍事両面で非常に動的に展開される一方、個人や市民レベルでも非常に細かく繊細に作られている。民主主義体制の自由惑星同盟と専制君主体制の銀河帝国という2大勢力がしのぎを削る様、ヤン・ウェンリーとラインハルトという2人の非凡な人物の対峙模様が物語のほとんどを占める。この作品はもちろんSFだけれども、非常によく作られているのでもはや未来の人類史を見ているような気にすらなる。核戦争、核戦争後の地球統一政府、FTL技術の確立、地球以外の惑星への居住など、いまだ想像の域を出ないけれど起こり得そうな話の先にこの物語は描かれている。好きな人にはたまらないでしょう。そしてこれらの設定は作中で度々ナレーションがある上に、詳細に語られる回もある。一方でルドルフ1世が民主主義のなかから独裁者となり帝国を築き上げてしまう様などは、まるでヒトラーなどの伝記を読んでいるかのような気になるし、ヤン・ウェンリーの用兵術や政権(ヤンの場合は民主主義)への愚直なまでの忠誠はまるでベリサリウスのよう。民主主義や絶対王政それぞれについて描かれているそれぞれの利点や欠点はおよそ歴史に実例がある。歴史は繰り返す、を地で描いている。繰り返される人類史が描かれているとはいえ、上述したSFの要素が加わっているので世界史に知識がある人でも新鮮に楽しめる物語である。そして力関係の描き方が素晴らしい。それも政治軍事両面ですばらしい。フェザーン自治領が同盟と帝国をバランスよく潰しあって漁夫の利を得る様子や、方や個人の権力争いや利益調整まで現実味を帯びているのは戦慄極まる。軍事的にも戦力分散などはランチェスターの法則(戦力分散の愚を方程式で示す、用兵の基本中の基本)などを考慮しつつ状況によってあえてしているように見えるし、各将軍の力量による戦術的な優劣の変化まで違和感ない。ゼッフル粒子というものの存在によって、宇宙機雷の除去を含めて戦術面でも宇宙戦闘に面白みが出ているし、ビームライフルだと誘爆するということで中世のころのような白兵戦の理由にもなっているのがよく考えられている。星系の自然状況を利用して用兵にあたっているシーンもたまに描かれいているが、これも面白い。物語のどこに文句をつけたらいいのか考えたが、悔しいが思いつかない。1話もつまらない回がないし、回収していない伏線や破綻している点もない。
ちょっと脱線。スルーでOK→{netabare}物語の最後に、歴史を悔い改めなければ歴史は繰り返すという話があったが、だれでも同感するのではないかなと思う。でもそれは正しいのだろうか。ヤン・ウェンリーやラインハルトの政治的な持論はとても重厚で、彼らの独り言ちや他人と話しているシーンはそれだけでもなんとも面白いわけだが、彼らの意見は現代までの世界史や歴史上の人物の考え方でおよそすべて踏襲できる。彼らは賢くて歴史にも詳しいがそれでも遠い未来で彼らは歴史を繰り返しているわけで、たぶん実際今後も戦争はなくならないだろうし政治も10番煎じ100番煎じを繰り返していくのだと思う。人類が不老不死だったら歴史は覚え続けられるかもしれないけれど、同時に恨みつらみは世代交代でリセットされないから戦争は続くかもしれないし、戦争に疲れて休戦しても何百年後にまた戦争が始まるのが関の山だろう。また実際のように世代交代によって命をつなげば世代によって禍根は薄らぐかもしれないけれど、戦争の記憶も含めて全ての知識はリセットされるので学びなおさないと脳みそに知識は入ってこない。第一、もし人類全員が世界史をすべて知っても戦争がなくなるかというと疑問である。それでもやはり歴史を知ることはいくらかの選択の誤りをしないようにできるので有効だと思う。ヤン・ウェンリーやユリアンが歴史を愛して自分たちの歴史を書き綴ったのは有意義で立派なことだと思う。しかし私は人類史から戦争は絶対になくならず、平和は戦争と戦争の間の休戦期間にすぎないという考えに残念ながら同意する。歴史を悔い改めても歴史は繰り返すのかもしれない。{/netabare}

音楽はクラシック音楽の名曲の名パートを、シーンの雰囲気に合わせて使っている。贅沢。OPやEDも大人な感じですねぇ。歌で一番印象的なのは『歓送の歌』ですね。76話「祭りの前」エンディングでのこの曲の醸し出す雰囲気のなんと甘美なことでしょうか。全話見た後にこのシーンだけ見返しましたけど、優しさと切なさで胸がいっぱいになりましたわ・・・。

キャラと声優は言うまでもなく最高。伊達に『銀河声優伝説』などと言われていませんなこれは。今までそこそこアニメ見てきたから知ってる人ばかり。でもこの作品の時点ではその人たちがまだ当たり役をつかむ前だったりするのがまた面白い。あ、あの役の人だな、というのはわかるんだけど、この作品の時点ではまだその役の人じゃないというねw この豊富な登場人物それぞれをよく描けているし、よく熱い演技で声を当てている。

作画はもしかしたら最初はあまりきれいに思えないかもしれない。でも人物画は私はリメイクのほうよりも旧作のほうが好きである。表情や髪の毛の描き方は丁寧だと思うし、戦闘シーンも何万という戦艦の戦闘陣形や動きがしっかり立体的に分かるように描かれている。たしかに遠方の艦艇は点であり、しかも筆でチョンっとやったような点であることもある(笑)。一方で何千何万という艦艇が宇宙空間に布陣しているので点に見えるのは現実味があるとも思える。だがやはりリメイクの1話や2話の戦闘シーンを視聴してしまうと、これについては最近のCGを駆使した作画に軍配が上がる。真近の艦艇と点に見える艦艇の間の距離にある艦艇までしっかり艦艇のシルエットで小さく書いていればより最高の作画なのだが、さすがにそこまで言うとたとえ現代のアニメであろうと酷であろう。また、宇宙戦艦は現代の原子力空母の2~3倍の大きさがあるが、この艦艇の大きさを感じる描き方という点でもさすがにリメイクのほうがその大きさをひしと感じる。今期始まって、しかも結構本気で作られているリメイクと30年前の作品を比較するのは無粋なことだが、参考程度にしてもらえると嬉しいと思ってあえて書いておく。いろいろ言ったが、30年前の作品だということを考慮しなくても十分に見れるどころか、銀河や星系や惑星とそこに住まう人々、戦闘シーンともに立体的で丁寧な作画だということは声を大にして告知しておきたい。戦闘シーンやテロの現場などでグロいシーンも多くあるが、これも私は好感が持てる。



まぎれもない超神作。レビュー活動無期限休止しているが、あまりにもよくできた作品なので例外的にレビューしてみた。
歴史は歴史のままであり、色あせることは未来永劫ない。この作品は今までに繰り返された歴史であり、これから繰り返される歴史でもある。ぜひぜひ多くの人に視聴してほしいものですね。

投稿 : 2018/05/21
閲覧 : 294
サンキュー:

6

りじゅ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 3.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

銀河英雄伝説

はじめて見たのは1期のビデオがレンタルされ始めた頃。

今でもヤン・ウェンリーが私の人格形成のひとつになっています。そういうアニメです。

短いですがこのくらいで・・・。


新規にアニメ化するようですが、さてどうなることやら。




2014/4/2 追記

名作だと思いますし、私の中では今まで見てきたアニメの中で1番の作品ですが、たぶん万人向けではないと思う。


●政治劇 ●宇宙 ●艦隊戦 ●大河ドラマ
こんなキーワードがお好みならうまくいければ面白く感じると思います。

逆に上のキーワードに面白みを感じる事がなければ見始めることすら苦難の道がまっています。

絶対面白いとも、絶対に合わないとは言わないけれどねー。 

投稿 : 2018/04/03
閲覧 : 588
サンキュー:

6

sao さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

定期的に観たくなる作品!

アルスラーン戦記の作者の田中芳樹さん原作ということで気になってみたのがきっかけだったのですが。
もっと早く観ておけばよかった!と思いました。
素晴らしい作品をありがとうございます。
と制作者の方々に感謝です。

政治、戦争、平和、恋愛、家族、友情。
全てがぎゅっと詰まっていてとても見応えのある作品でした。さらーっと見るよりもじっくり少しずつ観たいような内容で、時間をおいて観たら違う感動を何度も味わえそうな作品です^ ^
集中力がいる内容でしたが、最後まですごく良くて観終わった後の余韻が残ります。

大勢のキャラクターが出てきて覚えるのが大変でしたが、帝国軍も自由惑星同盟軍も両方魅力的なキャラクターが沢山でみんなカッコいいです!
帝国軍のシュッとした感じも好きだし、
同盟軍の毒舌めいたジョークの台詞もセンスがあってすごく好きです!
おじさま達も渋くて良いです!!

再アニメ化が来月から楽しみです!!

投稿 : 2018/03/23
閲覧 : 217
サンキュー:

3

kakizaki さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 3.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

アニメだからこそできるこの壮大さ

今のアニメになれてる人にとっては作画が少女漫画ぽいイメージが湧くかもしれない点をのぞけばこの作品は他の作品を寄せ付けない群を抜いすばらしい作品である。

今の政治不安な日本へ多くのことをアニメながらも語りかけてくれる作品だと私は思います。


歴史・宇宙・政治・すべての要素がここにあり!

投稿 : 2018/03/17
閲覧 : 370
サンキュー:

12

茶筅 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:----

古事記ブロガーw
アニオタに政治哲学の本を薦めてどうすんだよw

投稿 : 2018/02/26
閲覧 : 216
サンキュー:

1

pikotan さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 5.0 作画 : 3.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

アニメ化されたのが驚きの重厚長大作品

銀英伝はアニメ好きなら一度は見ているであろう人気作ですが、長編のためそのうち時間が出来たら見ようと、ずっと後回しにしていました。
しかし、新作が放送されると知り、その前に旧作を見なければと重い腰を上げたのが昨年夏頃でしょうか。
日々の深夜アニメを見る合間にコツコツと見続け、本伝110話をようやく先日見終わりました。
確かに面白いです。人気作なのも肯けました。最新技術で甦る新作が楽しみになりました。

物語は淡々と進む感じでしたが、不思議と飽きることなく見られました。
古い作品のため戦闘シーンなどは迫力不足を感じましたが、本作の見所は人間ドラマでしょうから、その点は全く問題ありませんでした。
イデオロギーの違いによる帝国と同盟のぶつかり合いや、それぞれの内部での出来事、暗躍するフェザーン領主や地球教徒の面々など、大変中身の濃い作品だと感じました。
最近多い軽薄短小な作品とは対極に位置する作品ですね。

また、ラインハルトやヤンなど、多くの登場人物が敵側にも敬意を示し行動する様は感動的でした。
一方で私利私欲に動く浅ましい政治家達を見ていると、実在する政治家の名前が頭に浮かんできて、物語世界から現実世界に引き戻されガッカリすることもしばしば。
民主主義を謳いながら、実際には独善的な政治を行っている、某大統領や某総理大臣に本作品を見てもらいたいものです。

声優陣も豪華ですね。さすが銀河声優伝説の異名を持つ作品。皆様素晴らしい演技でした。

投稿時点であにこれの総合ランキング101位ですが、もっと上位でも良いかも知れませんね。

投稿 : 2018/02/24
閲覧 : 272
サンキュー:

8

まる さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

リニューアルされる前にお前らみとけよ!?特に腐属性の人!!

あのですね、軽く煽ったのは、まもなくリニューアルされるこの作品がですね、黒子のバスケを制作した会社なんですよ。
会社はどうこういいませんよ!黒子はイイですよ!面白かった!!!
(黒子については割愛します)

でもね!!!作画が黒子の英雄伝にしか見えんのよ!!
リニューアルされるのはいい!!!リマスターでもないし、期待はする!!
だがな、こちらの作品を無視するような作画にすんなよ。
宝塚で演目するくらいの作品やぞ???
トップスタァがこのローエングラム伯のお姿まで真似したんやぞ??

なんで、あの作画でOKするん??
もうちょっと力入れろや!!!!!

ああ!!!???頼んますわ!!!おま!ガンダムSEEDみたいにすんのか??イケメンばかりにしてよぉ??
リメイクするなら、このアニメ原作に寄せてくれよ!!
往年のファンに申し訳ないとかないんか??
まぁた金かよ!!!???

と、愚痴を先に書きました。だから、先にこっちみろ!!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ということで、レビューいきます。


ネタバレ含まないように書きますね。
ざっくり書きます!


宇宙に開拓に出てある程度宇宙を行き来できるようになり、とある王朝ができ、君主制と民主制に別れて戦います。
(経緯はアニメ内で詳しく説明してくれる回が設けられてますので、そちらをご参照ください)
グロ描写もあります。それは戦争ですからなかったらおかしいですね。
話を戻すと、8割が君主制の領域であり、とある暗礁宙域を介して民主制の2割と別れて、数百年争いが続きます。
その中で、両陣営で二人の英雄が同じ時代に存在するというお話で、二人とも主人公です。

第一話はその最初の会戦の話からスタート

この話を本編とし、両者の過去回想録が外伝として扱われ存在しますので、
それはそれで面白いのでチェックしてください。

これをバイブルにする人多いんじゃないかな?男であったら、これは絶対みた方がいい。そんで、女性はこれを見て、男ってバカだなってならないと思います。
実は男ってのは真面目な話、このような戦時の局面でしっかりできるやつがいるのといないのとで、人生変わるんですわ。巻き込まれるなんて現代でも同じ!だから、わからないじゃなくこれをみてなんとなく察してあげてください。
ここに出てくる魅力的な男性はその辺にいます。
二次元だけじゃなく現実も見てやってください。

イケメンじゃなきゃやだとかどうでもいいわ!!
男の生き様がみれる作品なんだから見ろ!!

男の中の男!出て来いやぁ!(゚Д゚)!!

投稿 : 2017/12/24
閲覧 : 322
サンキュー:

3

ギガマイン さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:----

キャラ数多wwww

個人点数94点
登場キャラ数が半端じゃないです。しかも声優陣豪華、無駄なキャラが基本いません(これほんと凄いと思う)世界観は少し特殊ですが話自体が長いので少しずつ理解できていけます(しかし長いので体力と時間がいる・・・)

個人的感想
現在ではこれほどの作品の制作まず無理じゃないですかね?いろんな意味で・・
この作品の魅力の内の一つはクラッシック音楽を多く使われてる所ほんとすこ

投稿 : 2017/12/18
閲覧 : 274
サンキュー:

1

ネタバレ

たかし さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 3.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ヤンウェンリーがかっこいい

専制政治と民主政治の対立を描いた作品で、それぞれに考え方があって面白かった

投稿 : 2017/12/10
閲覧 : 536
サンキュー:

3

ネタバレ

りおんたかし さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 3.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

大人になってアニメの世界に戻してくれた作品

■概略
原作は田中芳樹によるSF小説。小説好きな実弟から「この小説面白いよ」と紹介され、何気なく読んでみたら思いっきりハマりました。
この小説で戦略・戦術の意味を勉強したのを思い出します。おかげで少しは仕事に役立っています。
その後、WOWOWか何かで放映するのを知り、20年以上振り(ジブリ以外)に見ました。

■感想
エピソード数は相当な数ですが、私は5回以上、早送り無しで見ていますので、個人的には面白いです。
動画のクオリティーは、確かに古さを感じますが、それを超えるほどの声優陣の演技力に脱帽します。
小説でも好きだった”歴史の授業”感が、アニメもしっかり反映されているので、最近でも小説を読む時間がなかなかないので、見直しをしています。

■心に残ったシーン
ラインハルトやヤンのエピソードも良いですが、イチオシはロイエンタールとミッターマイヤーの友情です。
{netabare}ロイエンタール最後の時、テーブルの上にグラスを置いてウイスキーグラスのシーンは、泣けました。 {/netabare}

■エピソード
この前NHKのアニメ特集で知ったところ、このアニメは銀河”声優”伝説と言われたほどとのこと。近々リニューアルした映像が出来るようなので楽しみです。

■エピソード
銀英伝を知っている人と酒を飲むと「誰が好き?自分はどのタイプ?」というネタになります。私はロイエンタールが好きです:-)

投稿 : 2017/11/11
閲覧 : 250
サンキュー:

4

ネタバレ

nSTeR さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

タイトルなし

100話超えの長い作品ですが、最後まで興奮尽きることなく楽しめました。おすすめです。

自分の中ではこれがアニメを測る基準となってしまった...

投稿 : 2017/10/12
閲覧 : 267
サンキュー:

2

ネタバレ

天啓 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

まるで 大河ドラマ

まず 第一に とにかく長い MONSTORも長かったけど 流石に108話は長い

でも、見ごたえは十分だった

政治論、国家論、人間の本質とか 良く描けていた

基本 民主共和制VS専制君主制国家の対立を軸に
その指導者達の思考が描かれる

民主共和制の旗頭 ヤン=ウエンリー
専制君主制政治を敷く銀河帝国の君主に ラインハルト=ローエングラム
彼らを取り巻く 武将達の物語

一番記憶に残った台詞
どんな政治形態であっても、政治は国民のために行わなければならない(ヤン=ウェンリー)

そう言いながら、何故ヤンは専制君主制と戦うのか?
本当は歴史家になりたかったらしいが
貧乏人だったため、入れる学校が軍の士官学校しかなかったとのこと
そして、そのまま 軍人へ
本人は望んでいないが、過去の戦争の歴史から学んだ戦術を駆使し、天才と呼ばれる用兵家になり、提督まで上り詰める。

自由主義のメリットとデメリット
複数の意見を調整しながら、国策を決めるので、独裁政治になりにくい
デメリットは 決定と実行が遅くなる (今の日本もそうだよね)

専制君主制
意思決定は君主の考えで決まり、実行速度が速い
デメリットは ほぼ一人の意思で物事が決められるため、独裁者を生みやすい
(某ミサイル開発に余念のない 北○○と同じ)
この辺も劇中で良く語られている

自習主義でも 不満を持つ人間はいるもので
そういう人間が もっと良い国を作ろうと立志して飛び出し
新しい国を建国する

しかし、最初は人々のためと思って行動しても
自身が権力を掴めば 自分が神になったと勘違いし
自分に反抗する人々や、敵対する組織を弾圧粛清するようになり
どんどん 悪の独裁者に成り下がる
そして民衆によって打倒される運命
と言った人間よ弱さから来る 問題点などもしっかり指摘している


銀河帝国 初代皇帝 ゴールデンバウムは この弱さに勝てず
暴君となりさがり、
そんな悪政をなんとかすべく 立ち上がったのが ラインハルト
彼は まるで個人の欲がないようで、国民や民衆のための政治を行っていた
ただ一点、戦争が好きという欠点を除けば 優れた指導者だった

経済問題やら、宗教問題やら 様々な事情も絡み、彼らを戦いへと誘う

とてもよくできたストーリーと関心しきりだったが、ただ一点
{netabare}ラインハルトの腹心である帝国軍元帥のロイエンタールが謀反を起こしたのだけは。どうも納得いかなかった。

そこまでは、英雄列伝に名を連ねる一人として描かれていたのに
いくら謀反を起こすような陰謀があったにせよ
それにまんまと乗ってしまうロイエンタールではないはず
結局、用兵家として、天才ラインハルトと戦い、命を懸けた腕試しをしたかったのか?
それにしても、ロイエンタールの部下達もラインハルトに忠誠を誓った帝国軍人であり。それに刃を向けることを良しとする訳もなく、謀反軍の士気も纏まるわけが無い。
そんなことも判らないロイエンタールだったのか?と{/netabare}
この部分が凄く残念だった。

あと声優の演技
ラインハルトを中心とした帝国軍のみなさんの演技がかなり芝居じみていて
ちょっと不自然だったかな

作画  古い作品なんで仕方ないが、メカデザがちょっといただけない
やはり車の作画は全然ダメだった

音楽 まさにスペースオペラって感じで 作品にはよくマッチしていた。

投稿 : 2017/09/18
閲覧 : 289
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18

a2uny4n さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

長い…だが最高である

はじめの頃はキャラや地名などが覚えられず話をちゃんと理解できませんでした

ですがすぐにとても面白くなりました

魅力的なおっさん(中年?)キャラたち、深いテーマそして今では実現できない素晴らしい声優陣、何もかもが素晴らしすぎます

はじめは110話(本伝のみ)!長いよwwと思っていたのですが終わりが近づいていくうちにこの作品がもうすぐ終わってしまうのかと、とても悲しく感じました

話が難解だからと見るのを断念しようとせずに最後まで見続けてください

きっと銀英伝にどっぷりハマることになると思います

投稿 : 2017/06/17
閲覧 : 304
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0

ラルぞう さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

自分の価値観に多大な影響を与えた名作

中学生の頃から10周以上観てます。
その度に感情移入するキャラやグッとくるセリフが変わります。

古くて長いアニメですが見終わった後に必ず何か心に残るアニメだと思います。

投稿 : 2017/06/12
閲覧 : 275
サンキュー:

0

jaddy さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 3.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

骨太大河アニメ。

出会いは何の気無しに読んだ漫画版でした。
その漫画版の続きが気になり、小説版へ。
一気にファンになりました。漫画版とは比較にならないほど緻密に描かれた人間群像。登場人物の一人一人がとても個性的で魅力的。ユーモアもあり、涙を誘う場面もあり。
100話以上あるアニメ版も見てみようと決心するに至りました。

結論から言います。まさに大傑作!!
まず、音楽が素晴らしい。クラシックの名曲の数々が物語を彩り、ある意味、まさに「スペース・オペラ」。
さらに、豪華声優陣。登場人物たちの魅力をさらに引き出し、物語に活力を与えてくれています。
作画はさすがに古い感が否めませんが、それでもとても丁寧で、慣れてくれば見づらさはありません。
そして……ストーリーはほぼ原作に忠実。つまり、最高です。
戦争とは何か?政治とは、社会とは、人間とは何か?正義とは何か……。現代の現実世界につながる「問い」が、多彩な登場人物を通して投げかけられます。そして、彼らの生き様、死に様には時に涙を禁じ得ません。

小説版を経て入る場合、キャラの造形や声に違和感を感じる人もいるでしょう。自分も最初はそうでした(漫画版も経ていたので、とくに画に関して笑)。
しかし、覚悟を決めて見始めればすぐに気にならなくなります。というか、もはやアニメのキャラじゃないと違和感をおぼえます。笑

とにかく、物語のスケールと設定のディテール、そして人間模様・社会変動のリアリティは圧倒的。それに加えてクラシック音楽、豪華実力派声優陣。他のアニメ作品とは一線を画す、アニメ史上最高最大の骨太作品です。

歴史や大河ドラマ好きの方にはとくにオススメ!!

投稿 : 2017/04/18
閲覧 : 474
サンキュー:

13

megyumegyo さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

見て良かった‼

結構ちょくちょくおすすめアニメに出てくるのは知ってたんですが、古そうだしガンダムっぽいので 気になってはいたけど置いといた作品です。

もっと早く見れば良かったと思うと同時に これ見ないで死んでたら損してたなとマジで思いました。


見ているうちに絵の古さはあまり感じなかったです。

ただ戦闘シーンは迫力に欠けます。ビームがただの線です。
でも人間が死ぬシーンは内臓が出たり 首が飛んだり手足が飛んだり細かく表現されてます。苦手な人は やめた方がいいかも?
でも絵が荒いので 私はそんなにグロくは感じませんでした。

銀河の戦闘の話なんですが おおまかに2つ星の政治の話です。

君主政治と民主政治。どちらがいいか?私は初め当たり前のように民主でしたが最後は君主よりになったような気がします。

どちらも政治に対する人間の質 次第なんですけどね。

理想的な指導者を私が生きているうちにぜひ見てみたいもんです…。


主人公は2人いて その1人ラインハルトがベルばらのオスカルみたいで久々に快感!
清く正しく美しく…ただし戦いを好むシスコン。


もう1人はヤン ウェンリー。
地味で平和主義 魔術師と言われる戦略。歴史好き。欠点は野心が恐ろしく無いこと。



銀河英雄伝説はキャラ達が個性的でそっちの方も楽しめました。

今は銀河英雄伝説 外伝を見初めてます。


今まで攻殻機動隊が私の中で1位でしたが銀河英雄伝説が1位に変わりました

投稿 : 2017/03/07
閲覧 : 368
サンキュー:

5

デリダ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

政治的、戦記の長編作品として一つの完成をみた作品です。

小説原作からOVA展開のこの不朽の巨塔作品。
同い年の作品としてはトップをねらえ!で、この作品もまたOVA展開であり、重なる部分は多いですが内包する指向性は全く異なるものでしょう。
まあこの話は置いておくとして、心に残る作品でした。
同時に評価も難しい作品だなあとも。

ということでとりあえず評価は保留のオール5、
時間をかけて徐々に感想を整理して個人的ながら評価をしていきたいです。笑
数量的な評価よりも質的な文章による評価の方がこの作品には向いてる気がします。

真面目な感想の前にもし言うべきことがあるとするなら、
ポプラン、シェーンコップ、アッテンボローの伊達と粋狂に生きた
愛すべきバカ達が好きになっちゃいましたね、あの生き様はイカンですよ。

ヒルデガルドの父君の求婚の下りも最高でしたね、あれ一体なんなんですか、、、
笑うなという方が無理ですよ、、、ヤンとフレデリカにしたってなあ
まったくもう、、、最近のギャグアニメより破壊力ありますよあれは。


ということで真面目な評価を書きたく思うのですが、
この作品の個人的な評価点はひとえに制度的な統治支配と物理的領域の限界といった問題が物語において非常に意識的に使用されているところです。
「人が作り出したものなんだ、ならば不滅ではない」と言った内容の発言をヤンやラインハルトがしきりに言っていたポイントです。これが具体的な一国家ということにとどまらず専制政治や民主政治といった抽象的な社会構造自体へ向けられていることで、
よく比較対象で名を上げられるガンダム作品とは根本的に性質が異なるところだと考えます。初代ガンダムではその問題自体が人類にとって初めての経験であり、物語を彩る一要素になるにとどまっていると考えます。
これは宇宙世紀がターンエーガンダムまで来てやっと触れられてるものだと思うのでガンダム作品群に比べ評価に値すべき点だと思います。

現実的に現在人類が作り出した政治的、経済的社会は物理的な基盤を地球の表面のみで止めていますが、多くの国家に分かれ統治し、その上に地方自治、地方分権的な政策も見受けられます。
銀河英雄伝説の舞台に比べてはるかに狭い領域でこの社会構造が採用されているのにまあこのザマなんですが、それは置いといて

この物語が始まる前史とされて用意されている宇宙進出後の人類史は生活圏拡大に伴う物理的な距離と時間差による避けがたい中央集権型の政策採用と、そこからのさらなる拡大による自治権問題と政策不行き届きに伴う失敗と格差、格差だけならまだ他の作品でも描けているのですが
人類の現存する思想の物理的限界と政府と軍隊の別ですね、軍隊にも風通しの悪い中央集権型の腐敗と、分権型の暴走や紛争にもつながる。拡大というのが非常に具体的な想像を持って構成されている。
そして最終的には専制政治への後退。これはマキャベリの君主論に習ったものみたいですが、これはまあ著名な古典なので言及する必要もなさそうですね。
ともかくこれは思想の限界だけでなく国家という概念を構成する要素の問い直しも含まれているということじゃないでしょうか。
現在と国家という概念と民主主義という組み合わせの先にはまだ新たな組み合わせやあ発展の余地があるというこではないかと。民主主義の問題点は人々が戦争の痛みを忘れなければどうにかなるという日本純粋培養のエリート的な歴史解釈による批判ではなく、そろそろ統治構造と民主主義の限界を宇宙に出た先ということで想定で描いたものではないかと考えます。多数決という最も公平とされている原則そのものが間違っているのではないか、市民意識にうったえるとかそういうもっともらしい話ではなく、そもそものマイノリティを切り捨てるのが原則である社会システムを冷静に見つめなおす機会なのではないか、とか。社会が健全に機能してる間しかマイノリティの意見を汲み取る余地がないシステムはどう考えても欠陥品なんですよねー
あ、これは僕の個人的な意見ですね

このレビューを書いた現在はアメリカでトランプが大統領就任しましたが、多少なりともトリューニヒドと似てなくもないというか。トランプは民主主義の腐敗だとか失敗だとかじゃないんですよね、最も方法論的に民主主義の多様さを示しているわけですから。
とりあえず単なる戦後日本が持ったイデオロギーの解体と構成の過程みたいなものには見えないんですよね

あまりうまくはまとまっていませんが、世界設定としてはこんな風に感じました。

そもそもアニメ作品が持つ社会的意義とはなんなのでしょうね。
この話はアニメにかかわらず大衆的な文化生産領域全体にかかわる問題だと思うのですが。
この手の作品の感想をお書きになる方が使う哲学的、政治的、学術的な作品の価値やメッセージ性というのはどのように解釈され評価されるべきなのか。
よく直接的に「現実にあるこの問題を批判あるいは表象してる」ゆえに評価に値する、しないがされていますが
ニコラスルーマンという哲学者が自己言及性についてという著書の中で
芸術が持つ自己言及性(端的に言ってしまえば形式批判やフォーマリズムの概念)
こそが社会がこれからより良い発展を遂げるために参照すべき点であり、
社会における芸術の価値とはこの点にある。みたいなことを述べているんですが
その通りだと思っていて、このような間接的な接点によってもあらゆる文化生産は評価されうると思うんですね。
(故に安易な元ネタ賛美の肯定的なメタ表現や、表面的な引用は僕は逆に否定的な立場をとります。)

直接的な批判や引用ではなく物語の進行を通して、アニメの中における物理的な領域と概念的な構造を作り上げ一種のコンピューターシュミレーションみたいなことがなせているのではないかとか考えました。
直接的な批判は学問の内でやれば良いですし、引用であれば既存の問題に依存する形でしか作品自体が持つ意義を成立させることができず時代が経てば無意味なものとなってしまうと考えます。
ある程度の作品価値の普遍性を保ちつつ、一つの社会的意義を持った提案をできるためにはそう言った作品構造を持つことが重要ではないかと
その上で後日談的な語りを持って戦記、スペースオペラといった形式を採用するのは非常に納得のいく選択ですしアニメという商業媒体とも親和性が高いように感じられます。

長いな、、、とりあえずここでやめときます。
他にもやたらドイツ語や北欧神話を多用しているのが見られますが、こういった作品に対する北欧神話の価値とかもろもろ
後日気が向いたときに修正なり追記なりして読みやすくまとまりがあるようにしますね。
なんかくどくど書きましたが必見の価値はあります。おすすめです。笑

投稿 : 2017/02/14
閲覧 : 314
サンキュー:

2

タイチョー さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 3.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

最高傑作SF

おそらく宇宙を舞台にした軍人たちの戦術戦略といったものを描いた最高傑作。

大抵のSFはいち軍人とかいちパイロットの視点から戦争を描くものが多いですが、こっちは指揮官・司令官クラスの人々の戦術など大枠で話が進むので、ある意味、戦国武将が主役の大河ドラマの宇宙版といったところですか。

政治あり戦闘あり。とりあえず登場人物が多く、話も本伝が110話以上あり、さらに外伝劇場版も含めるととんでもない量があるので、長く楽しめます。下手すると一年かかるかも。

銀河帝国と自由惑星同盟の戦いが中心ですが、それぞれの国の内乱であるとか政治の駆け引きがきっちり描かれているのが好印象です。
作風としては大河ドラマ風であるので、歴史好きはとっつきやすいかもしれない。
歴史回が特に秀逸で、ヒストリーチャンネルの歴史番組風の回があったりして面白い。特に地球の歴史がもうね、何度も見ましたよ。

描写はどちらかというと銀河帝国の方が多い。ラインハルトはもとよりその配下の部下たちの魅力的なことこの上ない。ミッターマイヤーにロイエンタール、そこに無口提督アイゼナッハとか調子に乗って身を滅ぼすトゥルナイゼンなどなど。
門閥貴族は基本アホで傲慢。なのになぜか嫌いになれない魅力があってよかった。彼らは人が持つ悪い部分が大きいだけなんです。

実質のローエングラム朝最後の皇帝フリードリヒ4世の政治に無関心に見えて実はよく世事を理解しているあたりがぐっとくる。彼は悪人じゃないんだよ。でもアンネローゼを宮中に入れるから……。


自由惑星同盟のゆるい大学のサークルのノリでヤンウエンリーを中心に話が進んでいくのが心地よかった。ヤンは勝手に周りから人材が集まってくるからね。

フェザーンの狡猾な商売人魂がよかった。したたかに策を練るルビンスキーがたまらん。

結局のところ、戦争よりもひとつの未来の人類の歴史物語と考えた方がいいかと思います。
銀河とアニメの歴史がまた一ページ。

投稿 : 2017/01/31
閲覧 : 257
サンキュー:

3

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銀河英雄伝説のストーリー・あらすじ

西暦2801年を宇宙暦1年とした遥かな未来。宇宙に進出した人類は、専制政治を敷く銀河帝国と民主共和政を唱える自由惑星同盟の二大勢力に分かれ、 150年にもわたる断続的な戦争を続けていた。長く不毛な戦いが永遠に続くかに思われていた宇宙暦700年代末、両陣営に2人の英雄が出現する。銀河帝国の貧乏貴族の家に生まれたラインハルトは、姉を皇帝に奪われた事をキッカケとして、銀河帝国を奪い取る野望を胸に軍人となり、出世していく。 一方、敵国である自由惑星同盟にあって、不本意ながら軍人になってしまい、不本意にも関わらず功績を立て続けるヤン・ウェンリー。 一見正反対の彼ら2人の登場により、人類の歴史が大きく展開し始める(TVアニメ動画『銀河英雄伝説』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
1990年春アニメ
公式サイト
www.ginei.jp/
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/%E9%8A%80%E6%B2%B3%E8%8B%B1%E9%9B%84%E4%BC%9D%E8%AA%AC#...

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