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「銀河英雄伝説(TVアニメ動画)」

総合得点
89.2
感想・評価
948
棚に入れた
4066
ランキング
88
★★★★★ 4.3 (948)
物語
4.6
作画
3.8
声優
4.5
音楽
4.2
キャラ
4.5

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銀河英雄伝説の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

蒼い✨️ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 3.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

人類の歴史は戦争の歴史。

アニメーション制作:キティフィルム三鷹スタジオ、ティー・ピー・オー、ケイファクトリー
OVA第1期 — 全26話(1988年12月 - 1989年6月)
OVA第2期 — 全28話(1991年6月 - 1992年2月)
OVA第3期 — 全32話(1994年7月 - 1995年2月)
OVA第4期 — 全24話(1996年9月 - 1997年3月)

本伝110話外伝52話劇場版3作という異例の大長編OVA。

原作は、田中芳樹によるベストセラーSF戦記小説です。

遠い未来、宇宙に進出し恒星間国家を持つに至った人類は、
地球すら過去の存在として銀河の辺境の一惑星として人々の頭から忘れ去られ、
2つの陣営に別れて絶え間なく戦争を続けてきました。


"ゴールデンバウム朝銀河帝国"

"大帝"ルドルフ・フォン・ゴールデンバウムが建国した専制政治の国。

大衆の熱狂と絶大な支持を基盤に民主的な手続きによって、
銀河連邦の最高権力者に上り詰めたルドルフが銀河帝国皇帝に即位し、
それからは民主主義を弾圧し、功労者には爵位を与えて貴族制度の復活。
特権階級が平民から搾取する圧政を繰り返し、政治は民主主義から中世の時代へと逆行しました。

時代は流れて銀河帝国も老朽化し、
身分制度はしっかり根付いて門閥貴族が特権にあぐらをかき続けていたものの、
民主主義を掲げる“叛徒”を相手にした戦乱による人材の喪失を埋めるためにも、
下級貴族や平民でも能力や武勲によっては高級将校にまで出世可能になり、
依然、貴族と平民の身分の差は分厚いままであるも、
銀河帝国の創成期と比較しても平民への扱いが少しだけマシになりつつありました。


"自由惑星同盟"

銀河帝国初期の恐怖政治に逆らい、
弾圧と虐殺の歴史の中で殺されずに奴隷階級に落とされた者達の子孫が、
アーレ・ハイネセンをリーダーに氷に覆われた監獄惑星から脱出し、
「長征一万光年」を経てバーラト星系に到着し、民主主義国家復活の地とした恒星間連邦国家。

しかし悲しいことに帝国への抵抗の歴史を繰り返しているうちに、
政治家の選挙のためのプロパガンダで出兵をするなど、
民主主義の理念は歪み、政治は腐敗してしまい、
硬直した「反帝国主義国」に成り果ててしまいます。

そんな時代の中、宇宙暦796年/帝国暦487年2月。
アスターテ会戦から物語が始まる、人類の歴史の1ページを記した壮大な軍記物です。

帝国に現れた若く覇気に溢れた金髪の天才“ラインハルト・フォン・ローエングラム”

一見冴えない歴史学者にしかみせない青年だが、
同盟軍人であり最強の用兵家である不敗の魔術師“ヤン・ウェンリー”

この二人を主役にして銀河帝国と自由惑星同盟の両陣営の戦争を軸に物語が進みます。

銀河帝国は初代皇帝ルドルフの貴族趣味で中世ヨーロッパの香りがする封建国家。
また、ラインハルトの元帥府には親友キルヒアイス、ミッターマイヤー、ロイエンタールなど、
若く鋭気に溢れた優秀な提督が大量に集結してまさに精鋭ぞろいです。

自由惑星同盟はアメリカ的な民主主義連邦国家。
物語開始当初は帝国軍の侵略に耐えうる規模の軍隊、そしてビュコック、ウランフなど歴戦の提督たちがいましたが、
政治の腐敗に足を引っ張られたり帝国との争いで戦況が悪化していきます。

また、第三国として莫大な資金力を持つ中立の商業国家フェザーンが裏から戦乱を操り、
漁夫の利を狙っての陰謀を企てています。

この作品は、戦争だけでなく政治体制に対する異なる思想の潮流の対立がテーマになっていて、
考えさせられます。(現実と比べたらデフォルメされていますが)

昔のアニメだけあって、また予算は一説には一本1000万円と言われ、
2期なんか北○鮮作画とか言われていて、はっきりいって作画はかなり地味です!
SF設計やドッグファイトアクションなどを期待すると近年のロボアニメと比べると、
スピードや躍動感では遅れを取りますが、
本質的には群像劇ですので大河ドラマ的な楽しみ方をすれば、
それを補って余りあるほどの濃密な内容です。

銀河声優伝説の異名のとおりに惜しげも無く往年の名優揃いで、
大物声優ですら使い捨てに等しい様々な端役に名を連ねていて、
声優起用においては最高に贅沢な使い方をしています。
登場人物はなんと、660名!恐ろしいですね。

そのなかでやっぱり一番は主役のヤン役の富山敬さん。
彼の温かみのある声と演技は多くのファンを魅了したことでしょう。
ヤン艦隊の面々は個性的なメンバーで艦隊ひっくるめて、
銀英伝ファンから愛されましたね!

本来ならば物語も★5にするところですが、
初期のアニメ独自色のぶんマイナスとさせていただきます。
→でもやっぱり原作に忠実になってからは本当にいいのでキャラともども★5に訂正。

普通のアニメならば、美少年や美少女に萌えるところですが、
このアニメは登場人物の平均年齢が高く、
ビュコック提督とかメルカッツ提督など年長者に味わいのある良いキャラが多くて、
個人的には不朽の名作に値する作品だと思いました。

これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2023/11/16
閲覧 : 692
サンキュー:

76

ネタバレ

マーティ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

銀河の歴史がまた1ページ・・・・・

 今更ながら視聴開始。全110話と結構長いので、ちょっとずつここにメモしていこうと思います。ちなみに
1期(1~26話)2期(27~54話)3期(55~86話)4期(87~110話)
のようです。


SF×宇宙×戦争×群像劇。ゴールデンバウム朝銀河帝国側と自由惑星同盟側でそれぞれの人々の様子や戦争、背景が描かれる様子。前者の主人公がラインハルト・フォン・ローエングラム、後者の主人公がヤン・ウェンリーですね。
・ラインハルト→銀河帝国の貧乏下級貴族、ミューゼル家に生まれた。姉アンネローゼが銀河帝国皇帝の妾姫となった事で困窮から脱するが、最愛の姉を妾にした皇帝、その所業を許す門閥貴族に独占された権力構造に恨みを頂くようになり、腐敗した王朝を滅ぼし社会構造を正すため、幼馴染のジークフリード・キルヒアイスと共に軍に入る。姉の七光りと陰口を叩かれながらもその天才的実力を次第に顕し、数々の功績を認められて皇帝からローエングラムの姓と伯爵号を賜り、なおもその皇帝を倒す為に頂点へ向けて駆け上がっていく。
・ヤン→自由惑星同盟にて商人の息子として生まれた。歴史学者志望だったが両親が諸事情により学費を遺せず亡くなり、タダで歴史が学べる同盟軍士官学校・戦史研究科に入学。ところが同盟の財政事情により戦史研究科が廃止され、不本意にも花形である戦略研究科へと転属となる。卒業して軍後方で事務職に就いたものの評価は芳しくなく、半ば懲罰的な人事で前線に近いエル・ファシル星系に転任する。そこで駐留艦隊の敗北と帝国軍接近という事態に直面し、彼の才能がその意思に反して開花することになる。

1期 
{netabare}この話は基本戦争・政治ですが、戦争に携わる人たちの家庭事情、資源を搾取される平民、または恋人や夫が戦争に駆り出される際の葛藤・死別など、ラブロマンスも結構描かれてます。軍事関係の話は難しく、正直あんまり理解できてません。しかし、自由や正義を語るにおいて考えさせられる話が多く、ハッとさせられることが多いです。

 色んなドラマがありましたが、印象深いのはヤンの親友の婚約者・ジェシカの死やラインハルトの唯一無二の親友・キルヒアイスの死でしょう。俺たちの戦いはこれからだで終わりましたが、どう展開するのでしょうか、、、、、{/netabare}

2期
{netabare}引き続き戦争や政治、正義について語り合いや戦いが繰り広げられます。ラインハルトはずっとキルヒアイスの死を引きずってます、、、しかもヤンも生きていれば、とつぶやいてます。それほど彼は優秀だったんですね。途中、難しい話が続き何度か寝そうになりましたが、最後はラグナロックという戦争に持ち込みました。残酷な死を見届けながらも戦争は終結しました。最終的に、ラインハルトは皇帝の位置に(キルヒアイスと姉のアンネローゼがいないことを悔やんでいたが)、ヤンはフレデリカにプロポーズし結婚しました。また、ついにラインハルトとヤンが会合しましたね。

 これからどうなることやら、、、{/netabare}

3期
{netabare}・ヤン夫妻が新婚生活を始めると思ったらなぜかあらぬ疑いをかけられたり命を狙われたりと、結局戦場に戻ることに、、、
・ラインハルトは働きすぎで過労でよく倒れ、食事もろくにとらないくらい仕事に没頭してる。信念がずっと貫かれててすごい。
・戦争が落ち着き、ラインハルトとヤンが話し合いすると思ったら、その前にヤンが地球教に命を狙われ、まさかの死亡(´;ω;`)
・ヤン亡き後、ユリアンが後を継ぐ。ラインハルトはライバルを失ってかなり悔しがる。

 激動の3期でしたね、、、ヤンの死に方が雑なのがちょっと気になりましたが、悲しいですね。。皆なんだかんだ前を向いているのが良かったです。ここまで来たら、最後まで見届けたいですね(・∀・´){/netabare}

4期、というか全体の感想。
 実は、シーズン3からだれてきて1, 2ヵ月ぐらい間が空いてました。それから久しぶりに見てみたら面白かったので、最後まで見ました。

 結果、ついに全部見終わりました。長かった、、、!でもホントに見て良かったです。
 これからも歴史は続くし、また同じ過ちを繰り返すかもしれません。でも、確実に人類は良い方向へと向かっている。そういった未来への希望を感じました。
 特にロイエンタールとミッターマイヤーの関係が良かった。好感度がかなり上がりました(*^ω^)。
 「俺たちは話し合いですむことを、一体何億リットルの血を流さなきゃいけないんだ?」
 「たったこれだけのことを決めるのに500年かかったのね、、、」このセリフが特に突き刺さりました。

 終盤、二人の赤ちゃんが手を取り合います。僕にはそれが希望の象徴のように見えました。
このアニメの世界もそうですし、現実でも、いつか争いのない平和が訪れる日を切に願います。

 これにて感想を終わります。ここまで読んでくださりありがとうございました。

投稿 : 2022/03/11
閲覧 : 740
サンキュー:

27

ネタバレ

福松 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

【ご注意。感想になっていないです】私の中ではアニメからはみ出た存在です

昔々、友人から紹介されました。毎週かな、2本のビデオテープ(記憶が曖昧)が届く、それ以外では決して観れないという触れ込みのアニメ「銀河英雄伝説」です。(結果的にその約束は反故にされ、世に広まりました)
なんじゃそりゃ?と思って友人に借りて観たらドはまりして、以来、5,6周は優にしています。もちろん外伝も全て含めてです。外伝では「螺旋迷宮」がとびっきりの好みです。風間杜夫さんが最高です。「モルダー、あなたは疲れているのよ」ですからw。現在はもちろん全てのDVDを所有していますが、取り出すのが面倒なので、結局配信で観ています。
あ、順番間違えました。友人に紹介されてまず、小説本伝全10巻を購入し読んだのです。あっという間に読んじゃいました。凄かったです。で、ある程度友人手持ちのストックが溜まってからアニメを観た、という順番です。
感想は、膨大なものになるのですべては書けません。書ける方、果たして居られるのでしょうか。
簡単に言うと、「銀河声優伝説」であって、権利上クラシック音源が使えるので使ってみたらそれはそれは素晴らしくて、女性キャラが異常に少なく、オッサン(とお兄さん)ばっかり出て来て、名言がたくさん(単なるうんちくではありません、たぶん)、私はヤン派で、東京のカフェ「イゼルローン」に行きたくて、腹立つキャラ、悲劇的なキャラがたくさん、くらいです。
すべての感想は諦めて1エピソードのみ、感想ではないものを語らせてください。

それは、ジェシカ・エドワード氏とそれに重なる(と私が勝手に思っている)実在の人物についてです。
非業の死を遂げたジェシカの存在は、ヤンにとっても非常に大きいものでした。結ばれるルートもあったと思います。更に、民主主義というものにとっても非常に大きいものでした。
いま、とある衆議院議員に注目しています。名前を出すのはルール違反なので出しません。けど、私はどうしても彼女をジェシカに重ねて見てしまうのです。非業の死なんて絶対させたくないし、いまの日本ではありえないでしょう。しかし、決して孤立させたくない、という思いを強くしています。
この投稿は問題視されるかもしれません。その場合は潔く削除します。いや、自動的に消えているでしょう。
誰かにこの感じ方を強制するつもりも権利もありませんが、心を無にして銀英伝全体をぜひ一度ご視聴ください。そうすれば、世界史・歴史の進展および現代社会に通じる大きなテーマが見えてきます。その一文脈で書かれた事が現実になったと感じているのです。あくまで個人の感想です。
現実とアニメの世界がオーバーラップすることは多いですが(お、ラップも出てきたw)、本作はド直球でこれに挑んだ意欲作です。原作の田中芳樹先生にはアルスラーン(完結済み、外伝の新作期待)や他もあるし、すごい温和な理想的なおじいちゃんだし、目指したい人物像だし、十分ご健康に留意して執筆活動を続けてほしいなって思います。

2022-02-14追記
原作者の田中芳樹氏がネット記事になっていました。ここにはURLは貼れないでしょうから、「田中芳樹 GLOBE+」で出ると思います。とても良い記事でした。

投稿 : 2022/02/14
閲覧 : 411
サンキュー:

12

ネタバレ

padatal さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

110話見終わっての感想.....

110話を見終わるにあたって、あまりにつらく苦しい日々が長く続いた。気が重くて見たくないと感じながらも見ないわけにはいかず、重苦しい気持ちの中で見続けた。しかし最終回で、ラインハルトの平穏に満ちた眼、つまり彼の満足した死をみて、キルヒアイスやヤンが死んだ時のように泣くことなく、むしろよかったと思えた。ラインハルトの、敵だけでなく自分自身をも焼き尽くす炎、「神々しい」とまでビッテンフェルトに言わしめる覇気・鋭気は、自分の身を焼き尽くしたあとに穏やかに消えていったのだと。これがヒルダの言う「命数」であった。

(1) ずっとこの世界にいて何が辛かったかといえば、戦争(艦隊戦+白兵戦)・謀略・テロによる人々の死だ。
艦隊戦の戦術・戦略は面白くみられたが、ローゼンリッター、シェーンコップらの斧による白兵戦(特に「血のカスケード」など)は特に残虐で、見るだけでもきつかった。
しかし一番気が重かったのは、政治的謀略、デマの流布、人心の攪乱、(隠れた形での)暴力の煽動、テロ事件などによって、人をはめ、殺していく策謀・策動が進んでいくのをみていた時。どんなに良い意図で物事を進めていても、こうやって謀略をめぐらす人・集団・組織 (特に地球教という宗教的セクト) につぶされる。人間がつくる社会・政治の、それは歴史的常だということなのであろうが、それを知るのはつらく、心が苦しく、何度も押しつぶされそうになった(特にジェシカの死)。
民主共和制のもとでも、いい加減で責任感もない政治家がマスコミをうまく使って世論を操作し、人々の声を弾圧・圧殺していくという描写は、あまりに現実感があって、とても気持ちが落ち込んだ。
また、ヴェスターランドでの核攻撃による大量虐殺については、最後の方になり、ラインハルトの心があらためて自責の念で爆発するというシーンが描かれていた。ラインハルトの心がこわれたあのシーンはいろいろな意味で大変重要だった。
これに比べると、むしろ艦隊戦での攻防は、いわゆる軍記ものでの名誉ある死(ビュコックの死) であり、まさに「英雄伝説」的に受け止められるものだった。
ヤンも言っていたように、500年に渡って銀河帝国と自由惑星同盟の間に戦争が続いていたことは、このような政治的・軍事的状況の中でどれだけ人が死に、苦しんできたのかを物語る。これをずっと描きだすことが、作者が伝えたかったことなのではと思う。そして、最後に両勢力の間の戦争がなくなり、共存する平穏な日々が、皇帝となったラインハルト、そしてヤンとユリアンによってもたらされた(と一応思われる)という意味で、「英雄伝説」なのだと思う。

(2) 民主共和制と専制君主制を正面から現実的に論じている点。これが銀河英雄伝説が他のアニメとは一線を画する点だと思われる。
特にヤンの言葉が中心ではあるが、作中では何度も繰り返し、腐敗して衆愚政治となった民主共和制と、革新的で進歩的な専制君主制のどちらがよりましなのか、という質問が、何度も読者に投げかけられていた。
特に第2期ではヤンの民主制論がユリアンに対して繰り返し論じられ、時に説教ですかと感じられるほどであった。確かにヤンの言うことに間違いはないと感じる一方、作品全体の流れからいくと、開明的な専制君主制の方が、改革の速度も早く、統一性があり、公正な税制と公正な裁判、充実した福祉政策、積極的な公共政策、ある程度の自主性、表現の自由の認可のもとで、よりよい政治を行いうるのではないか、という方向に導かれたような気がする。ラインハルト自身が全く生活においてつつましく、贅沢を最後まで求めなかったということが、銀河帝国が自由惑星同盟よりも腐っていないことを表していたかのようだ。
とはいえ、作者は最終回において、ユリアンからラインハルトへの提案で、今後は憲法をつくり、国会を開設していくことで、専制君主制から立憲民主主義に移行していくことを提言している。ラインハルトはそれをヒルダに託し、立憲制への移行もまたよし、としている。
この意味では、作者は開明的専制君主から民主主義に移行していくという、ヨーロッパの歴史(あるいは日本の歴史) を念頭においていたのかもしれない。
いずれにせよ、ハイネセンという民主共和制の地が自治領として存続したことは、ヤンが帰れる場所ができたとことも合わせ、大変よい結末であったと感じた。

(3) 個人的にとても辛く思ったのは、ラインハルトのトラウマとストレスであった。
ラインハルトはアンネ・ローゼとキルヒアイスという二つの決定的なトラウマにより、その人生が左右され、そしてそのトラウマの煉獄の炎によって自らを焼き尽くしてしまったと感じられた。
まず、小さい子どもの時から母がわりの姉にわがままを言い、大事にされ、愛され、べったりと甘えてきた男の子が、10歳というまだまだ甘えたい、愛されたい盛りの年頃に大好きな姉を奪われてしまったことのとてつもない怒りと憤りと敗北感とトラウマ。
考えるに、ラインハルトはこの時に自分のすべての力、能力、知識を、大切な姉を取り戻す、姉を奪ったゴールデンバウム王朝の打倒、宇宙の支配へと完全に集中し、その力を伸ばすことにすべての力を全集中的に傾け、その中で自分自身を復讐的野心の炎でめらめらと焦がしていくことになった。つまりラインハルトの「命数」は10歳から削れていったのだと思う。だからこそラインハルトは本当の実力をつけ、ミッターマイヤーやロイエンタールを従える力をつけることができた。(まだ外伝はみていません)
そして、20歳の時のキルヒアイスの死だ。・・・・これはもうつらすぎて、思い出すだけで号泣しそうだ・・・。
「キルヒアイスが生きていれば」の言葉を何度作中で聞いたかわからない。キルヒアイス、本当にいい人だった。
しかしここで注目したいのはキルヒアイス自身というより、ラインハルトのとてつもない自責の念である。
対等の友、「マイン・フロイント」としてのキルヒアイスの前では、10歳の時の屈託のないただの少年に戻ってしまうラインハルト。なんでも甘えて、それでも許してくれるキルヒアイスのもとでは、表情や口調まで、まるで違ってしまい、まわりの将らがひいてしまうほどだった。
そしてそのキルヒアイスをヴェスターラント事件の件で「上から」叱責し、銃をとりあげた結果として死なせてしまったラインハルト。自分の甘えによって、10歳から20歳までの人生の月日をともに歩んできた、かけがえのない友の取り返しのつかない死を招いてしまった。この自責の念の大きさを第2シーズン以降、繰り返し繰り返し見ることになるのが、本当につらかった。
特に暗殺未遂事件でヴェスターラントを思い出し、心がこわれてしまったラインハルトの絶望たるや…..。あの時にフロイライン・マリーンドルフがラインハルトの手にかかった赤ワイン(ラインハルトには、キルヒアイスの血に見えていた) を拭いてあげたのは、きわめて象徴的なシーンだったと思う。
その後もキルヒアイスのことを思って自責に苦しむ一方、ヒルダという新たな、おそらく甘えられる存在を得て、正直私は本当にほっとした。
とはいえ、4年間にもわたって、親友を自ら死なせるというとてつもないトラウマを抱えたラインハルトは、どれだけのストレスを抱え続けていたかと思う。これほどの強いストレスの持続があれば、統合失調症のような精神疾患になりそうなところであるが、ラインハルトの場合幸か不幸か、それが自己免疫疾患という身体の病気に展開したわけである。なのでラインハルトが自己免疫疾患で早世したことは、その「命数」がストレスによって急速に失われていたことを考えると、きわめて納得することができた。
ラインハルトは、自分の人生の中で被った強いストレスのもで、まさに自分の身を焼きながら、ゴールデンバウム王朝を打倒し(アンネ・ローゼ)、そして宇宙を手に入れた(キルヒアイス) 。その強い意志、覇気、鋭気にうたれるとともに、それが同時に彼自身の命を削るという犠牲のもとになりたっていたのだとの感慨をもった。

投稿 : 2021/07/26
閲覧 : 550
サンキュー:

4

ネタバレ

EdCcC70066 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

バブル時代に作られた再現不可能な超大長編アニメ

近年リメイクされましたが制作費の都合か不満点が多く視聴に耐えませんでした
旧作である本作にもいくつかの不満点はありますが全10巻の小説を原作としており昔の超長編アニメの中でも突出した完成度で現在でも充分に視聴に耐える名作だと思います

現実に存在した様々な政治形態の下、数多くの登場人物が登場しますがそのどれもが魅力的です
適性年齢としては高校生〜大学生ぐらいでしょうか
中高年の方には少々物足りないかも知れません

映像作品としてはあまりにも長いので流し見でオーディオドラマとして片手間での視聴がオススメです
それでも問題ないぐらいセリフ密度が高い
音楽と声優の質がとても良質なので一見と言うか一聞の価値があります


見所としては
・クラシック音楽が流れる独特の艦隊戦
・OP曲ED曲
・立憲君主制vs民主主義(衆愚政治)vs
資本主義(巨大軍需産業+α)の三つ巴
・矛盾を内包している登場人物がとても多い点
・各勢力内において常に対立勢力が燻っている点
・今では亡くなられた方も含め名声優が数え切れない程出演されている点


不満点としては
・原作のキャラクター描写を表現し切れていない部分がある
・ {netabare}絶対悪絶対善はないという視点で描かれているのに地球教という分かり易い絶対悪が出てきてしまう {/netabare}
・各描写が古い
・作画が不安定な時がある

かなり古いアニメで外伝を入れると150話を超える超大長編アニメという事もあり旧作を超える水準のリメイクは現在ではほぼ不可能であろうと考えると不満点の殆どは仕方ないものです

特に不満と言えるのは {netabare} 地球教の存在のみです
宗教=狂気的なテロリズムだけを突出して描写するのはいささか陳腐であり勿体無かったのではないかと個人的には思います {/netabare}

投稿 : 2020/07/30
閲覧 : 457
サンキュー:

3

ネタバレ

KomcHi さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

緻密な設定と世界観に引き込まれます!

見終えました。

銀河系宇宙に進出した未来。
帝国軍と同盟軍の二つの陣営が存在し、その二つは不毛な戦いを止めない。
だがその両陣営に軍才が出てきて、
お互いに戦果をあげ、お互いをライバルと認め、
銀河の歴史を創っていく…… という物語です。


第1部 26話
第2部 28話
第3部 32話
第4部 24話 の計110話で構成されています。

多いなぁと思われるかもしれませんが、
観始めて気に入れば思ったよりも早く見終わりますね。


それぞれの部で衝撃的な展開が用意されていました。

第1部 キルヒアイスの死
第2部 帝国軍の銀河統一
第3部 ヤンウェンリーの死 ←特にココ
第4部 ラインハルトの死

ラインハルト、ヤンウェンリーのダブル主人公なのに、
残り20話以上を残してヤンが亡くなった衝撃は凄まじかったです。
ですけど、後にヤン無き同盟軍の人材が大きく成長していく過程も描かれていくので、物語はダレルことなく最終話までいきます。


これほどの大作にも関わらず、
無駄な話もほとんどなく、緻密な設定で世界観にどんどん引き込まれるGoodな作品でした。

設定の中には政治という観点もあり、
度々帝国軍の貴族制を廃止した専制君主と、
同盟軍の腐敗した民主共和の対立も描かれます。
どちらが勝ると明確には言えないものの、
現代の日本の政治体制にも通ずるところもあり、
私的にはとても興味を惹きました。

他にも宗教や人脈、人間関係、忠義、裏切り、恋模様などなど…
様々な観点からもアプローチしていて、
観ている人に響くものが一つはあるのではと思います。

いやぁ~、面白かった(*^-^*)



ー 余談 ー


コロナで大変な時期で、私も自宅に籠る毎日。
不謹慎かもしれませんが、だからこそ作品に出合い観る事が出来ました。
偶然なのか必然なのか。

もし時間に余裕のある方がいらっしゃれば、
是非観ていただきたい作品ですね。

投稿 : 2020/04/30
閲覧 : 371
サンキュー:

21

ネタバレ

じょせふん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:今観てる

今後二度と生まれないであろう伝説の作品

【視聴日時】
初回 忘れた
2回 年月日
ーーーーーーーーーーーーーーー

見直します

【各話の感想など】
━━1話━━━━━━━━
{netabare}
{/netabare}

【総括】
{netabare}
{/netabare}


【キャスト陣】
{netabare}ラインハルト‐‐‐堀川亮
《べジータほか》
キルヒアイス‐‐‐広中雅志()
アンネローゼ‐‐‐潘恵子
ヤン‐‐‐‐‐‐‐富山敬()
キャゼルヌ‐‐‐‐キートン山田
《ちびまる子ナレーションほか》
ビュコック‐‐‐‐富田耕生()
シェーンコップ‐‐羽佐間道夫()
フレデリカ‐‐‐‐榊原良子()
ヒルダ‐‐‐‐‐‐勝生真沙子()
ミッターマイヤー‐森功至(){/netabare}

ほかキャスト①
{netabare}ロイエンタール‐‐‐若本規夫
《セルほか》
ユリアン‐‐‐‐‐‐佐々木望
《浦飯幽助など》
オーベルシュタイン‐塩沢兼人
《ぶりぶりザエモンほか》
ケスラー‐‐‐‐‐‐池田秀一
《シャアほか》
ジェシカ‐‐‐‐‐‐小山茉美
アンスバッハ‐‐‐‐井上真樹夫
ムライ‐‐‐‐‐‐‐青野武
フィッシャー‐‐‐‐鈴木泰明
パトリチェフ‐‐‐‐塩屋浩三
ポプラン‐‐‐‐‐‐古川登志夫
《ピッコロほか》{/netabare}

ほかキャスト②
{netabare}コーネフ‐‐‐‐‐‐‐鈴置洋孝
グリーンヒル‐‐‐‐‐政宗一成
リンチ‐‐‐‐‐‐‐‐広瀬正志
バグダッシュ‐‐‐‐‐神谷明
《キン肉マンほか》
ブルームハルト‐‐‐‐難波圭一
マシュンゴ‐‐‐‐‐‐中尾隆聖
《フリーザほか》
ブラウンシュヴァイク‐小林修
フレーゲル‐‐‐‐‐‐二又一成
メルカッツ‐‐‐‐‐‐納谷悟朗
《銭形幸一ほか》
シトレ‐‐‐‐‐‐‐‐内海賢二
《》{/netabare}

ほかキャスト③
{netabare}ビッテンフェルト‐‐野田圭一
オイゲン‐‐‐‐‐‐北島淳司
シュトックハウゼン‐永井一郎
《波平ほか》
ゼークト‐‐‐‐‐‐飯塚昭三
トリューニヒト‐‐‐石塚運昇
《オーキド博士ほか》
ラオ‐‐‐‐‐‐‐‐亀山助清
アッテンボロー‐‐‐井上和彦
《カカシ先生ほか》
サイモン‐‐‐‐‐‐飛田展男
《テラザウラーほか》
リヒテンラーデ‐‐‐宮内幸平
フェルナー‐‐‐‐‐堀内賢雄
《》{/netabare}

ほかキャスト④
{netabare}メックリンガー‐‐土師孝也
ルッツ‐‐‐‐‐‐堀勝之祐
ワーレン‐‐‐‐‐岡部政明
ケンプ‐‐‐‐‐‐玄田哲章
《シュワルツェネッガー吹き替えほか》
シュタインメッツ‐石丸博也
《ジャッキー・チェン吹き替えほか》
ファーレンハイト‐速水奨
シュターデン‐‐‐村越伊知郎
エルラッハ‐‐‐‐佐藤正治
トニオ‐‐‐‐‐‐小林通孝
パエッタ‐‐‐‐‐徳丸完
《》{/netabare}

ほかキャスト⑤
{netabare}ラップ‐‐‐‐‐‐‐田中秀幸
ムーア‐‐‐‐‐‐‐平野正人
ミュッケンベルガー‐柴田秀勝
フリードリヒ四世‐‐阪脩
フォーク‐‐‐‐‐‐古谷徹
(アムロほか)
ロボス‐‐‐‐‐‐‐大木民夫
ウランフ‐‐‐‐‐‐大林隆介
レベロ‐‐‐‐‐‐‐家弓家正
サンフォード‐‐‐‐阪脩
ホワン‐‐‐‐‐‐‐肝付兼太
《スネオほか》{/netabare}

ほかキャスト⑥
{netabare}ウィンザー‐‐‐松島みのり
オフレッサー‐‐郷里大輔
ゲルラッハ‐‐‐八奈見乗児
シュトライト‐‐戸谷公次
シュナイダー‐‐目黒裕一
ハウプトマン‐‐掛川裕彦
マリーンドルフ‐中村正
エーレンベルグ‐佐藤正治
ハンス‐‐‐‐‐堀之紀
レムシャイド‐‐小林恭治
《》{/netabare}

ほかキャスト⑦
{netabare}ランズベルク‐‐‐‐塩屋翼
ヴェストパーレ‐‐‐横尾まり
ベルゲングリューン‐田中亮一
ビューロー‐‐‐‐‐村山明
マクシミリアン‐‐‐堀秀行
ミュラー‐‐‐‐‐‐水島裕
リッテンハイム‐‐‐寺島幹夫
ホーウッド‐‐‐‐‐小川真司
ワグナー‐‐‐‐‐‐加藤修
テレーゼ‐‐‐‐‐‐日髙のり子
《タッチの南など》{/netabare}

ほかキャスト⑧
{netabare}ヴァーリモント‐‐中原茂
バイエルライン‐‐大山尚雄
アムスドルフ‐‐‐清川元夢
ドロイゼン‐‐‐‐斉藤茂
レッケンドルフ‐‐安宅誠
ヒルデスハイム‐‐秋元羊介
ボリス・コーネフ‐安原義人
マリネスク‐‐‐‐緒方賢一
ルビンスキー‐‐‐小林清志
ボルテック‐‐‐‐仁内建之
《》{/netabare}

ほかキャスト⑨
{netabare}セバスティアン‐矢田耕司
リンツ‐‐‐‐‐小杉十郎太
レムラー‐‐‐‐秋元羊介
アイン‐‐‐‐‐佐藤浩之
グエン‐‐‐‐‐小室正幸
ルグランジュ‐‐嶋俊介
エベンス‐‐‐‐池水通洋
ストークス‐‐‐岸野幸正
クリスチアン‐‐曽我部和恭
ベイ‐‐‐‐‐‐池田勝
《》{/netabare}

ほかキャスト⑩
{netabare}ブロンズ‐‐‐水鳥鉄夫
エド‐‐‐‐‐田中和実
チュン‐‐‐‐小関一
ボロディン‐‐池田勝
アル・サレム‐北川米彦
アップルトン‐石森達幸
ルフェーブル‐今西正男
コナリー‐‐‐笹岡繁蔵
フーセネガー‐依田英助
レープナー‐‐山下啓介
《》{/netabare}

ほかキャスト11
{netabare}ディルクセン‐‐‐佐藤政道
マリノ‐‐‐‐‐‐荒川太郎
ファイフェル‐‐‐梅津秀行
ハズキ‐‐‐‐‐‐草尾毅
《トランクスほか》
シュタインホフ‐‐勝田久
クロプシュトック‐あずさ欣平
トリアチ‐‐‐‐‐北村弘一
ソーンダイク‐‐‐丸山詠二
クラインゲルト‐‐加藤精三
モンターク‐‐‐‐峰恵研
《》{/netabare}

ほかキャスト12
{netabare}アーベント‐‐高宮俊介
フィーア‐‐‐玉川紗己子
カール‐‐‐‐江森浩子
ドミニク‐‐‐平野文
トダ‐‐‐‐‐大森章督
リンザー‐‐‐稲垣悟
シューマッハ‐中田譲治
《ギロロほか》
ラウディッツ‐徳弘夏生
モーデル‐‐‐菊池正美
ジンツァー‐‐林一夫
《》{/netabare}

ほかキャスト13
{netabare}ザンデルス‐‐佐藤浩之
《》
ウィロック‐‐掛川裕彦
《》
女性兵士‐‐‐大野由佳
家臣‐‐‐‐‐梶哲也
子供‐‐‐‐‐佐藤智恵
総大主教‐‐‐大宮悌二
地下室の男達‐政宗一成
地下室の男達‐古谷徹
地下室の男達‐水鳥鉄夫
地下室の男達‐嶋俊介{/netabare}

ほかキャスト14
{netabare}地下室の男達‐池水通洋
無名‐‐‐‐‐田中亮一
無名‐‐‐‐‐菊池正美
無名‐‐‐‐‐岸野幸正
無名‐‐‐‐‐大倉正章
無名‐‐‐‐‐荒川太郎
無名‐‐‐‐‐北島淳司
無名‐‐‐‐‐秋元羊介
無名‐‐‐‐‐塩屋浩三
無名‐‐‐‐‐掛川裕彦{/netabare}

ほかキャスト15
{netabare}無名‐‐平野正人
無名‐‐大野由佳
無名‐‐中野聖子
無名‐‐鈴木れい子
無名‐‐北川米彦
無名‐‐松尾銀三
無名‐‐半谷きみえ
無名‐‐鈴木砂織
無名‐‐加藤正之
無名‐‐伊藤美紀{/netabare}

ほかキャスト16
{netabare}無名‐‐斉藤茂
無名‐‐丸山知子
無名‐‐山中一徳
無名‐‐小山結香
無名‐‐長畑由美
無名‐‐天城達志
無名‐‐森川智之
無名‐‐吉原丈二
無名‐‐小林通孝
無名‐‐巻島直樹{/netabare}

ほかキャスト17
{netabare}無名‐‐‐‐‐‐冬馬由美
無名‐‐‐‐‐‐巴菁子
クブルスリー‐‐田中信夫
ドーソン‐‐‐‐島田彰
ウィッティ‐‐‐風早祐介
ベーネミュンデ‐藤田淑子
ナレーション‐‐屋良有作
《》{/netabare}

投稿 : 2020/04/19
閲覧 : 308
サンキュー:

1

ネタバレ

たぬきち さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

数十年経っても名作

特に人間関係を楽しむアニメ。
数十年経ってもスペースオペラ系のアニメとしてはトップを独走していると思います。

投稿 : 2019/08/24
閲覧 : 305
サンキュー:

3

ネタバレ

kawadev さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

単なる銀河戦争を描いた作品にあらず

原作は小説。最初は、銀河を2つに分けた戦争の話だと思っていた。

2つの勢力を「正義」と「悪」と言う単純な構図で描いていないのがこの作品の特徴。

初めて見たのは大学生の時か。その時は理解しきれなかった。今ならよく解る。ちょっと大人向けのアニメ。

投稿 : 2019/06/10
閲覧 : 275
サンキュー:

6

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

空想大河ドラマアニメ

ストーリー、キャラクター、スケール、全てが壮大な作品。
話数も圧倒的に長いがはまってしまうと完走しなくてはいけなくなる何かがあります。

そしてこの作品で一番すごいのは数百人の声優起用はすごい。
これはもう越えられない壁。です。

ただ、この作品の一番の問題は作画修正、
Blu-rayの恩恵が受けられないアプコンなど
変な販売をしてしまったところ。
完全版を出してほしいが新作も出たしもう出ないだろうと
揃えられないジレンマ。


(ベスト10棚制作中の為のタイムラグ評価)

投稿 : 2019/02/01
閲覧 : 211
ネタバレ

HG anime さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

人類の歴史がまた1ページ

※ネタバレレビューですのでネタバレを多く含むことに注意してください。タグで隠してません。



国内外でとても評価が高いのでかなり前から気にはなっていたんですが、かれこれ30年も昔の作品だし、第一に110話もある長編作品なのでなかなか視聴に踏み切れなかったんですよね。あらすじ見る限りでは世界観や設定はすごく好みだったんですけどね。数年前に試し見してみたんですが、遠方の艦艇は点でしか描かれていない作画は、最近のアニメに慣れた目ではなかなか馴染めなくて数分で切り上げていました。そして月日は流れ、今期ついに銀河英雄伝説のリメイクである『銀河英雄伝説 Die Neue These』が始まりました。リメイクの1話を視聴し終えた瞬間に旧作の銀河英雄伝説の映画を視聴することを決めましたね。そして映画の第一作と第三作を視聴してついに旧作の110話すべてを視聴することを決めました。ちなみに原作は読んでませんし、外伝と劇場版2作目はまだ未視聴です。

物語は銀河全体を舞台に政治軍事両面で非常に動的に展開される一方、個人や市民レベルでも非常に細かく繊細に作られている。民主主義体制の自由惑星同盟と専制君主体制の銀河帝国という2大勢力がしのぎを削る様、ヤン・ウェンリーとラインハルトという2人の非凡な人物の対峙模様が物語のほとんどを占める。この作品はもちろんSFだけれども、非常によく作られているのでもはや未来の人類史を見ているような気にすらなる。核戦争、核戦争後の地球統一政府、FTL技術の確立、地球以外の惑星への居住など、いまだ想像の域を出ないけれど起こり得そうな話の先にこの物語は描かれている。好きな人にはたまらないでしょう。そしてこれらの設定は作中で度々ナレーションがある上に、詳細に語られる回もある。一方でルドルフ1世が民主主義のなかから独裁者となり帝国を築き上げてしまう様などは、まるでヒトラーなどの伝記を読んでいるかのような気になるし、ヤン・ウェンリーの用兵術や政権(ヤンの場合は民主主義)への愚直なまでの忠誠はまるでベリサリウスのよう。民主主義や絶対王政それぞれについて描かれているそれぞれの利点や欠点はおよそ歴史に実例がある。歴史は繰り返す、を地で描いている。繰り返される人類史が描かれているとはいえ、上述したSFの要素が加わっているので世界史に知識がある人でも新鮮に楽しめる物語である。そして力関係の描き方が素晴らしい。それも政治軍事両面ですばらしい。フェザーン自治領が同盟と帝国をバランスよく潰しあって漁夫の利を得る様子や、方や個人の権力争いや利益調整まで現実味を帯びているのは戦慄極まる。軍事的にも戦力分散などはランチェスターの法則(戦力分散の愚を方程式で示す、用兵の基本中の基本)などを考慮しつつ状況によってあえてしているように見えるし、各将軍の力量による戦術的な優劣の変化まで違和感ない。ゼッフル粒子というものの存在によって、宇宙機雷の除去を含めて戦術面でも宇宙戦闘に面白みが出ているし、ビームライフルだと誘爆するということで中世のころのような白兵戦の理由にもなっているのがよく考えられている。星系の自然状況を利用して用兵にあたっているシーンもたまに描かれいているが、これも面白い。物語のどこに文句をつけたらいいのか考えたが、悔しいが思いつかない。1話もつまらない回がないし、回収していない伏線や破綻している点もない。
ちょっと脱線。スルーでOK→{netabare}物語の最後に、歴史を悔い改めなければ歴史は繰り返すという話があったが、だれでも同感するのではないかなと思う。でもそれは正しいのだろうか。ヤン・ウェンリーやラインハルトの政治的な持論はとても重厚で、彼らの独り言ちや他人と話しているシーンはそれだけでもなんとも面白いわけだが、彼らの意見は現代までの世界史や歴史上の人物の考え方でおよそすべて踏襲できる。彼らは賢くて歴史にも詳しいがそれでも遠い未来で彼らは歴史を繰り返しているわけで、たぶん実際今後も戦争はなくならないだろうし政治も10番煎じ100番煎じを繰り返していくのだと思う。人類が不老不死だったら歴史は覚え続けられるかもしれないけれど、同時に恨みつらみは世代交代でリセットされないから戦争は続くかもしれないし、戦争に疲れて休戦しても何百年後にまた戦争が始まるのが関の山だろう。また実際のように世代交代によって命をつなげば世代によって禍根は薄らぐかもしれないけれど、戦争の記憶も含めて全ての知識はリセットされるので学びなおさないと脳みそに知識は入ってこない。第一、もし人類全員が世界史をすべて知っても戦争がなくなるかというと疑問である。それでもやはり歴史を知ることはいくらかの選択の誤りをしないようにできるので有効だと思う。ヤン・ウェンリーやユリアンが歴史を愛して自分たちの歴史を書き綴ったのは有意義で立派なことだと思う。しかし私は人類史から戦争は絶対になくならず、平和は戦争と戦争の間の休戦期間にすぎないという考えに残念ながら同意する。歴史を悔い改めても歴史は繰り返すのかもしれない。{/netabare}

音楽はクラシック音楽の名曲の名パートを、シーンの雰囲気に合わせて使っている。贅沢。OPやEDも大人な感じですねぇ。歌で一番印象的なのは『歓送の歌』ですね。76話「祭りの前」エンディングでのこの曲の醸し出す雰囲気のなんと甘美なことでしょうか。全話見た後にこのシーンだけ見返しましたけど、優しさと切なさで胸がいっぱいになりましたわ・・・。

キャラと声優は言うまでもなく最高。伊達に『銀河声優伝説』などと言われていませんなこれは。今までそこそこアニメ見てきたから知ってる人ばかり。でもこの作品の時点ではその人たちがまだ当たり役をつかむ前だったりするのがまた面白い。あ、あの役の人だな、というのはわかるんだけど、この作品の時点ではまだその役の人じゃないというねw この豊富な登場人物それぞれをよく描けているし、よく熱い演技で声を当てている。

作画はもしかしたら最初はあまりきれいに思えないかもしれない。でも人物画は私はリメイクのほうよりも旧作のほうが好きである。表情や髪の毛の描き方は丁寧だと思うし、戦闘シーンも何万という戦艦の戦闘陣形や動きがしっかり立体的に分かるように描かれている。たしかに遠方の艦艇は点であり、しかも筆でチョンっとやったような点であることもある(笑)。一方で何千何万という艦艇が宇宙空間に布陣しているので点に見えるのは現実味があるとも思える。だがやはりリメイクの1話や2話の戦闘シーンを視聴してしまうと、これについては最近のCGを駆使した作画に軍配が上がる。真近の艦艇と点に見える艦艇の間の距離にある艦艇までしっかり艦艇のシルエットで小さく書いていればより最高の作画なのだが、さすがにそこまで言うとたとえ現代のアニメであろうと酷であろう。また、宇宙戦艦は現代の原子力空母の2~3倍の大きさがあるが、この艦艇の大きさを感じる描き方という点でもさすがにリメイクのほうがその大きさをひしと感じる。今期始まって、しかも結構本気で作られているリメイクと30年前の作品を比較するのは無粋なことだが、参考程度にしてもらえると嬉しいと思ってあえて書いておく。いろいろ言ったが、30年前の作品だということを考慮しなくても十分に見れるどころか、銀河や星系や惑星とそこに住まう人々、戦闘シーンともに立体的で丁寧な作画だということは声を大にして告知しておきたい。戦闘シーンやテロの現場などでグロいシーンも多くあるが、これも私は好感が持てる。



まぎれもない超神作。レビュー活動無期限休止しているが、あまりにもよくできた作品なので例外的にレビューしてみた。
歴史は歴史のままであり、色あせることは未来永劫ない。この作品は今までに繰り返された歴史であり、これから繰り返される歴史でもある。ぜひぜひ多くの人に視聴してほしいものですね。

投稿 : 2018/05/21
閲覧 : 284
サンキュー:

6

ネタバレ

たかし さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 3.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ヤンウェンリーがかっこいい

専制政治と民主政治の対立を描いた作品で、それぞれに考え方があって面白かった

投稿 : 2017/12/10
閲覧 : 525
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3

ネタバレ

りおんたかし さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 3.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

大人になってアニメの世界に戻してくれた作品

■概略
原作は田中芳樹によるSF小説。小説好きな実弟から「この小説面白いよ」と紹介され、何気なく読んでみたら思いっきりハマりました。
この小説で戦略・戦術の意味を勉強したのを思い出します。おかげで少しは仕事に役立っています。
その後、WOWOWか何かで放映するのを知り、20年以上振り(ジブリ以外)に見ました。

■感想
エピソード数は相当な数ですが、私は5回以上、早送り無しで見ていますので、個人的には面白いです。
動画のクオリティーは、確かに古さを感じますが、それを超えるほどの声優陣の演技力に脱帽します。
小説でも好きだった”歴史の授業”感が、アニメもしっかり反映されているので、最近でも小説を読む時間がなかなかないので、見直しをしています。

■心に残ったシーン
ラインハルトやヤンのエピソードも良いですが、イチオシはロイエンタールとミッターマイヤーの友情です。
{netabare}ロイエンタール最後の時、テーブルの上にグラスを置いてウイスキーグラスのシーンは、泣けました。 {/netabare}

■エピソード
この前NHKのアニメ特集で知ったところ、このアニメは銀河”声優”伝説と言われたほどとのこと。近々リニューアルした映像が出来るようなので楽しみです。

■エピソード
銀英伝を知っている人と酒を飲むと「誰が好き?自分はどのタイプ?」というネタになります。私はロイエンタールが好きです:-)

投稿 : 2017/11/11
閲覧 : 241
サンキュー:

4

ネタバレ

nSTeR さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

タイトルなし

100話超えの長い作品ですが、最後まで興奮尽きることなく楽しめました。おすすめです。

自分の中ではこれがアニメを測る基準となってしまった...

投稿 : 2017/10/12
閲覧 : 255
サンキュー:

2

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイトルなし

まあ全部見せていただきましたよ

何十万人が戦闘で死ぬ

だけど主人公たちの知り合いが一人でも死ぬと大騒ぎ

戦争と言えば戦争なんだけど

人の死は平等に悲しいはず

物語的には中の上でしょうか

投稿 : 2017/01/13
閲覧 : 226
ネタバレ

gogo0728 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.5 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

大人になる前に一度は見ておくアニメ!!

本編110話と長いですが、その分内容も深く、考えさせられるアニメでした!!

特に、(一部の場面を抜粋して)
民主主義という物は多数決で決まる。
100人いた場合、、、
51人の党と49人の党なら51人の意見。
でも、51人の中の派閥で26人と25人になら26人の意見
さらに、26人の中でも分かれていって、、

「結局は少数の人間がすべてを決めている。」

考えが深すぎる。他にもいいセリフがたくさん、、、

とりあえず、政治に選挙に興味を持たせるなら学校で銀河英雄伝見れば確実!

2017年にリメイクがあるので是非期待です!!

投稿 : 2016/07/21
閲覧 : 232
サンキュー:

0

ネタバレ

DxVNz94635 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 3.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

作画だけが惜しい

今更評価など必要ないほどの名作。

格好良いおっさんと青年が山盛り。男性向けの「萌え」要素は皆無。って言うかメカに萌えろ。

私はアニメから入って、原作小説を読みまたアニメを観てまた小説を読み…という永久機関に囚われた時期がありました。

主役を始め、出演されていた声優さんが何人か亡くなられてしまい本当に残念でなりません。

リメイクされるとの話ですが、キャストは変更の必要を認めません。色々と残念だった作画さえ直して頂ければ、再び稀代の名作となるでしょう。

投稿 : 2016/04/02
閲覧 : 254
サンキュー:

1

ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

小中学生の、授業教材にしたいw

戦術と戦略の違いとか、民主主義と独裁政治の優劣とか、本当に深い。個人的に、過去最高のアニメです。大人のアニメなんだけど、子供にも見て欲しい。昨今のアニメに負けてるのは、絵だけ。そこに目をつぶれる人には絶対おすすめ。ただ、「白兵戦能力がチート過ぎるだろw」と、唯一突っ込みたくなります(笑)

投稿 : 2016/03/13
閲覧 : 414
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24

ネタバレ

こふ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

タイトルなし

めっちゃ最高!!!!!
なんでもっとはやく観てなかったんだろうって思った!!
時間置いてまた観ようかなって思った!


{netabare}
なんかたまーに作画がエグくなるとこがあって
(身体バラバラだったり内臓出てたり燃えてたり・・・)
油断してたからちょっとびっくりしたww
その1話前までは全然エグくなかったのにイキナリ!!
ほんの数話wwwwww
(←バーミリオンの前半か後半だったよーな??)
笑っちゃダメなんだけど、笑っちゃったw
だから記憶にも残ってたまに思い出しちゃうww
エグいシーンだから本当複雑・・・ww
{/netabare}



これこそ名作\(^o^)/

投稿 : 2016/03/06
閲覧 : 245
サンキュー:

3

ネタバレ

アニメ親父 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

傑作であるには違いない不朽の名作にはなれなかった惜しすぎる作品

これほど壮大な物語を描いた作品は、この先も現れないだろう。個人の話も全体としての話の流れも素晴らしいと思う。原作も当時は楽しく読んだものである、ヤンが死ぬまではであるが。原作を読んでいた当時はヤンが死んだ後の話の違和感に読むのをやめようかと思いながら我慢して読んだものである。年月が過ぎ今観れば感覚が違うのではないかと今回観てみたがやはり同じだねー。士官学校もでていないユリアンが偉そうにしているのには違和感ありありだったのが、さらに軍事的なリーダーになることによって違和感まるだし。ヤン派による一種の軍事クーデターだよねこれ。民主主義と独裁のイデオロギー対立が完全に破たんしたのが痛い。こんなことなら、ヤンに民主主義が大事と言わせず、クーデターを起こして同盟を一種のヤン軍事政権にしたほうが良かったじゃないか!!!その挙句、ユリアンが軍事的才能を発揮して・・・て、できるわけねーじゃんよ。ちゃんと勉強してねーのに。ラインハルトと同格のように描かれるののは無理がある。正直、原作でヤンの死を遅らせ、ユリアンにうまくリーダーを受け継がせられなかった、田中先生とヤンを殺さないでと騒いだ当時のファン達の罪は重い。アニメには罪はないが、大体田中先生は戦記ものを書かれるわりには戦術レベルでの話しが無理があり過ぎる。(アルスラーンもなー。)作者の意図が分かりすぎる。今作品でもイゼルローン要塞の奪取作戦がアナログ過ぎて当時でもエッと思ったものである。パスワード送信したら全システムが止まるって、システム開発したのは帝国でしょーが。もっと酷いのが回廊の戦い、もはや作者という神に守られたヤン提督様無双状態である。真正面から戦ってヤン側が少数被害で相手がほぼ壊滅って・・・ヤン側で戦艦、空母少ないんだよね・・・相手も精鋭だよね・・腐った貴族とかじゃないよね・・・無理がありすぎですよ・・田中先生。戦術レベルで戦略を破るという愚とか言っておきながら・・・・。ラインハルトサーガとして観れば素晴らしい。戦記物としては正直厳しいと言わざる得ない、惜しい作品。

投稿 : 2016/02/13
閲覧 : 328
サンキュー:

2

ネタバレ

mcc_N@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

個人的には3部作

かなりの大作だけど、おすすめ。

・キルヒアイスの死

・ヤンの死

・ラインハルトの死

個人的には、ヤンが亡くなった時に物語は終わったと思っています。

投稿 : 2016/02/08
閲覧 : 269
サンキュー:

1

ネタバレ

yMlmw84708 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

これはいいスペースオペラ

自由惑星同盟と帝国の戦争のお話。

宇宙での戦争のお話なんだけど、ガンダムみたいなのじゃない。
どっちの陣営も魅力的な人達が揃っていて、登場人物ハンパない。
声優さんも豪華でみんなハマってると思った。
正直一番有能だと思った人物が割と早めに死んじゃう。
帝国側が好きだって奴の方が多数だと思う。

お気に入りキャラ 鉄壁ミュラー

見てない人は見て下さい。

投稿 : 2015/11/25
閲覧 : 276
サンキュー:

2

ネタバレ

はにょ~♪ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ハニョー♪

西暦2801年を宇宙暦1年とした遥かな未来。その勢力圏を銀河系にまで拡大させた人類は人類統一政府である銀河連邦を成立させるが、やがて進取の精神を失い、その政治体制は長い年月を経て腐敗していった。社会の閉塞感を打破する強力な指導者が求められる中、各地に出没して人々を悩ませ続けた宇宙海賊を壊滅させた連邦軍の英雄ルドルフ・フォン・ゴールデンバウムは、やがて政界に転ずると民衆の圧倒的支持を得て強大な政治的権力を掌握し、首相と国家元首を兼任して終身執政官を自称、独裁政権を確立した。宇宙暦310年に至って、「神聖にして不可侵たる」銀河帝国皇帝に即位して銀河帝国を建国、新たに帝国暦1年とした。みずから信奉する正義を疑わぬルドルフは、共和主義者を中心とした反対派を弾圧・粛清し、議会を解散して専制政治へと移行させた。共和主義者を排斥し弱者を社会から排除するその支配は苛烈を極める一方、自身を支持する「優秀な臣民」に対しては特権を与え、帝国を支える強固な貴族階級を形成した。ルドルフの死後も、至高の権力をえるのはその子孫にかぎられ、世襲だけが権力の移動のあるべき姿になったかにみえた。
共和主義者たちはルドルフの死後も帝国の圧政に耐え忍ぶ日々が続いたが、帝国暦164年、アーレ・ハイネセンを中心として、辺境の流刑地で密かに天然ドライアイスを材料とした宇宙船を建造して帝国からの逃亡に成功した。彼らは銀河系の深奥部に歩を踏み入れ、半世紀に及ぶ道程の中で指導者ハイネセンを事故で失うなど苦難の末、帝国暦218年、ついに安定した恒星群を見いだし、そこに自由惑星同盟を建国した。民主共和政治を礎とする銀河連邦の正当な後継者との誇りから、宇宙暦を復活させ、勤勉さと情熱によって国家体制をととのえ、多産を奨励し、急速に勢力を拡大させた。
一方の帝国ではルドルフの死後3世紀を経て、さしも強固だった体制の箍も緩み、貴族たちは権力闘争に明け暮れ、規律や統制は形骸化した。恒星フェザーン星系においては、地球出身の大商人レオポルド・ラープの異常なまでの説得、そして賄賂を伴う工作により、皇帝の主権の下にありながらも内政に関してほぼ完全な自治権を有した商業国家のフェザーン自治領が形成された。帝国暦331年に発生したダゴン星域会戦で、かつて辺境の惑星から失踪した共和主義者が暗礁宙域の彼方に築き上げた自由惑星同盟の存在が知れると、帝国はこれを帝国領辺境の「叛徒ども」と称し征服すべき対象と見なした。一方で、権力闘争に敗れた貴族や犯罪者は同盟を亡命先に選び、同盟側も「来る者は拒まず」の精神で受け入れたが、次第に変質していくこととなり、建国当初の理念は薄れていった。
こうして人類は、専制政治を敷く銀河帝国と、民主共和制を唱える自由惑星同盟、および商業を中心としたフェザーン自治領の3つの勢力に分かれ、フェザーンがその経済力と政治工作により勢力を拡張する中、帝国-同盟間では慢性的な戦争状態が150年にわたって続いていた。この長く不毛な戦いが永遠に続くかに思われていた宇宙暦700年代末、2人の英雄が出現し、人類の歴史は大きく展開し始める。
宇宙暦776年/帝国暦467年、銀河帝国において、貴族とは名ばかりの貧家に生まれたラインハルト・フォン・ミューゼルは、敬愛する姉のアンネローゼが皇帝の後宮に納められたことで、ゴールデンバウム王朝への憎悪を抱き、彼女を取戻すだけの力を得るために親友のジークフリード・キルヒアイスとともに帝国軍幼年学校に入学して軍人となる。やがて、腐敗したゴールデンバウム王朝を打倒し「宇宙を手に入れる」という野望を抱いたラインハルトは、その天才的な軍事的才能とキルヒアイスの補佐によって武勲を重ね、驚異的なスピードで昇進していく。ローエングラム伯爵家の家名を継ぎ、ラインハルト・フォン・ローエングラムとなった彼は、ついに20歳にして帝国元帥に就く。後に「常勝の英雄」「獅子帝」と呼ばれた彼のもとには、現体制に不満を抱く若き才能が集まり、腐敗した体制のもと既得権益をむさぼる貴族からの反発の中にあって確固たる勢力を確立する。
一方、自由惑星同盟では、本来は歴史研究家志望であったものの、両親の死により歴史を無料で学ぶ方便として士官学校に入学し、不本意ながらも軍人になったヤン・ウェンリー(宇宙暦767年生まれ)が、本人の意思とは裏腹に歴史の表舞台に担ぎ上げられようとしていた。ヤンは暴力機関としての軍隊を嫌い、退役生活を夢見ながらも、その軍事的才能によって望まぬ武勲を重ね、やがて提督に抜擢された。後に「不敗の名将」「魔術師ヤン」「奇跡のヤン」と評されたヤンは、母国の政治体制の腐敗を嘆き、戦争への懐疑を抱きながらも数々の戦いに身を投じることになる。
ラインハルトとヤンは、アスターテ会戦(アニメ版では第4次ティアマト会戦)において初めて対峙し、お互いの軍事的才能を認め合うこととなる。
その後、ヤンは、難攻不落と言われた帝国軍の要衝・イゼルローン要塞を、味方の血を一滴も流すこと無く攻略した。同盟軍はさらなる勝利を求めて帝国領内への侵攻を試みるが、ラインハルトの前に壊滅的大打撃を受けて敗退した。
ラインハルトはこの大勝利によって立場を強化し、さらに皇帝崩御に伴う後継者争いに端を発した内戦によって、帝国内の門閥貴族勢力を駆逐して帝国の実権を掌握する。だがその過程で、自分の半身も同様の存在であるキルヒアイスを自らの過失によって失い、次いで姉・アンネローゼにも決別を告げられる。ラインハルトにとって余りにも大きなこれらの代償は、以降の彼の覇業に大きな影を落とすことになる。
一方、帝国領侵攻作戦で大敗を喫した自由惑星同盟は、さらにクーデターによる内乱で著しく国力を疲弊させ、国防は難攻不落のイゼルローン要塞と、その総責任者となったヤンの知略に頼る他になくなっていった。ヤンはラインハルトの戦略をたびたび看破しながらも、自らは文民統制を固持し続け、状況は自由惑星同盟にとって憂慮する方向へと進んでいく。
そして宇宙暦798年/帝国暦490年、ラインハルトは自由惑星同盟への大規模な侵攻作戦、「神々の黄昏(ラグナロック)」を発動する。様々なしがらみを抱えながらも、それを迎え撃とうとするヤン。
ここに「常勝」と「不敗」の対決が始まり、さらに多くの会戦、陰謀、事件が複雑に絡み合って、銀河の歴史はさらに加速していく。

投稿 : 2015/11/02
閲覧 : 407
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3

ネタバレ

サブアカウント01 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

面白いですが見るのが大変です

昔の作品でしかも、話数も多く、キャラが多く、政治状況も集中して見なければ、わからず、見るのが大変でした。

普段、自分は声優で作品の良し悪し、評価を決めないんですが、この作品だけは別でした。カッコいいです。渋いです。
それと艦隊戦で流れるクラシックも最高にカッコいいです。

もう一回集中して見ないと、面白さをちゃんと理解できないんやろなー。

投稿 : 2015/08/19
閲覧 : 232
サンキュー:

5

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

不朽の名作

過去に2度見てます。
もしかしたら3度目見るかもしれません。

名言の数々、今も昔も変わらんなぁと改めて思います。

投稿 : 2015/07/04
閲覧 : 308
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やっほーβ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 3.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

今見ると・・・

もう20年以上前の作品になるかと思いますが、自分の人生観に多大な影響を及ぼしたすばらしい作品です。
今見ると設定(戦略や戦術など)の甘さや作画の甘さが多々感じられますが、当時OVAとして少ない予算でこれだけの作品を作ったというのはすごい事だったのかなと思います。
あまり細部を気にせず、大きな物語として見てもらったら楽しいのかなと思います。

投稿 : 2015/04/14
閲覧 : 270
サンキュー:

3

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ぶらっくもあ(^^U さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ヤン ウェンリー(Yang Wen-li)イイネ

原作未読、
1982から110話!なアニメも何か構えてしまい未視聴だった、
だが面白くないものが100話重なるわけも無し、
ものすごく簡単に言うと、
帝国側カリスマ主人公金髪ラインハルトと同盟側知将青髪ヤンの、
ダブル主人公其々の物語基盤とする一大叙事詩、
単純にどちらがいい悪いではなくどちらの国にも問題があり、
主人公は生き方含めどちらも魅力的、
なんだけど私的にはヤンだな~、
とても自然体な彼の言葉はとにかく本物、
世間話みたいな口調で語られるけどその内容神か超賢者の啓示に等しい、

声優は当時の最高レベルで銀河声優伝説で揶揄されるらしいが作りも丁寧、音楽はクラシック基盤だから好みだね、
宇宙戦艦艦隊同士の戦闘は大雑把な陣形で表現されるが、
魔術師ヤンの知略が楽しい、
登場人物多いけど顔で何となく性格人物善人悪人解る(笑)
総じて女性少な目だけど二人の将其々補佐的に着く女性等、
頭切れていい味出してるしその他も少ないからかえって希少性あったり、
一話端折っても20分弱110話延べ37時間だけど喰わず嫌い勿体ない、
にしても程度の低い下劣貴族、おバカ政治家や軍高官も沢山出るわ出るわ、
水戸黄門毎週行く先々悪代官ばかり~な感じもあるけどそれも酒の肴かな、
銀河の歴史がまた一ページ、、、
110ページあるがついついめくってしまう、
楽しみつついかがかな~と、、、、
近く新規再アニメ化な話もあるし。

ヤン好きな私としてはとある理由で後半は多少疑問符、
なん百万単位の命で語られる戦争よりも、
ごく少数のテロ基端の謀略で物語左右されるエピソードが多いのは悲しい。

投稿 : 2015/01/20
閲覧 : 391
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16

ネタバレ

腐った果実 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

最高の和製スペースオペラ

田中芳樹原作の壮大なスペースオペラをアニメ化したものです。

何というか時代的背景があるにしても、昔のアニメ業界の心意気を感じる良作です。今じゃ考えられないクール。作画も今の技術には敵わないにしても、当時の中では相当気合が入っています。

主人公は基本的に自由惑星同盟側のヤン・ウェンリーという歴史学者志望の青年を中心として進んでいくのですが、もう一人の主人公としてラインハルト・フォン・ローエングラムが帝国側の中心人物として描かれています。しかしこれは群像劇であり、多数登場する様々な個性を持つサブキャラ、脇役たちも、それぞれがキャラ立ちしており、思わず唸ってしまいます。

宇宙を題材にした作品だけにSFと見られがちですが、実際は科学的要素はほとんどなく、後世の歴史家が宇宙世紀の出来事を歴史書のように語るという手法を取っており、様々なイデオロギーのぶつかり合いや、数々の人間ドラマが絡み合っています。

正直とても長く、中々取っつきにくいかもしれませんが、見終わった時には必ず満足できる作品だと思います。

主人公という存在の有する魅力が、萌えや人外染みた力などに拠らず、ただ人間的な魅力、あるいはカリスマと言い換えてもいいかもしれません――――そういったものだけでも満足できるのだと思える作品だと言えるでしょう。

ネタバレはしません。それは先入観なしに見て欲しいからです。

本当にこれはおススメです!

投稿 : 2014/07/11
閲覧 : 289
サンキュー:

4

ネタバレ

ヲタク さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

色々観た中で不動の1位

とにかく人がゴミの様に死ぬ(笑)
いや、笑い事ではないのだけれど。
銀河英雄伝説アニメ化決定などの話もあるから、再アニメ化された際に観ていない人は是非観てほしい。
昔の絵だから見辛いのもあるしね。
とにかく長いので他のアニメと比べて感情移入度が半端ない。

投稿 : 2014/05/21
閲覧 : 211
サンキュー:

2

ネタバレ

のろふぇ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 4.5 作画 : 2.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

戦略性は楽しめる

戦略はとても面白い。
戦闘は言われているように、中世の戦闘を未来化したような感じ。
「中央突破」「包囲殲滅」「各個撃破」などが良く出てくる。
「ゼッフル粒子」という無敵兵器が帝国軍と帝国系同盟軍のローゼンリッターだけがなぜか使用可能。同盟軍はゼッフル粒子には全く対抗処置を考え出さない。

陣形は3次元配置されているようにアニメで表現されているけど、すべて2次元上で説明がつく展開。

一度の戦闘での参加人員と死傷者が、帝国同盟の全人口を考えてもかなり多すぎる気がする。
一艦動かすのに恐らく数千人を必要とするが、おとりなどに使うときは数人か無人も可能。費用対効果割に合わない。

あと、作者はあまり科学に明るくないように思われる。
わりと重力や慣性は考慮されない。
特にイゼルローンvsガイエスブルグ要塞戦とか。

あくまで国家戦略と各キャラクターの活躍を楽しむべきストーリー。

あと、民主制がここではズタボロ状態w
君主制には敵わないという結論はちょっと異論があるw

投稿 : 2014/05/11
閲覧 : 224
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銀河英雄伝説のストーリー・あらすじ

西暦2801年を宇宙暦1年とした遥かな未来。宇宙に進出した人類は、専制政治を敷く銀河帝国と民主共和政を唱える自由惑星同盟の二大勢力に分かれ、 150年にもわたる断続的な戦争を続けていた。長く不毛な戦いが永遠に続くかに思われていた宇宙暦700年代末、両陣営に2人の英雄が出現する。銀河帝国の貧乏貴族の家に生まれたラインハルトは、姉を皇帝に奪われた事をキッカケとして、銀河帝国を奪い取る野望を胸に軍人となり、出世していく。 一方、敵国である自由惑星同盟にあって、不本意ながら軍人になってしまい、不本意にも関わらず功績を立て続けるヤン・ウェンリー。 一見正反対の彼ら2人の登場により、人類の歴史が大きく展開し始める(TVアニメ動画『銀河英雄伝説』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
1990年春アニメ
公式サイト
www.ginei.jp/
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/%E9%8A%80%E6%B2%B3%E8%8B%B1%E9%9B%84%E4%BC%9D%E8%AA%AC#...

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