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「星界の紋章(TVアニメ動画)」

総合得点
69.9
感想・評価
136
棚に入れた
750
ランキング
1686
★★★★☆ 3.8 (136)
物語
4.0
作画
3.6
声優
3.8
音楽
3.8
キャラ
3.9

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星界の紋章の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

レトスぺマン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.5 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

これは「映画」だよね。

長文のため本文はネタバレで隠します。

{netabare}
WOWOWアニメといえば、後の深夜アニメの隆盛に繋がっていくであろう番組群であったが、名作や隠れた良作と呼べるような作品も多く、題名を見るだけでも懐かしさがこみあげてくる。
本作「星界の紋章」もこの番組群の中で放送された、森岡浩之氏による有名小説原作のサンライズ制作アニメではあるが、初回視聴時は度肝を抜かれるほどの凄みがあったことは印象に残っている。

それは、「サンライズ=ロボットアニメ」という自分の中で勝手に構築されていた概念が上手い具合に崩されたことだ。
壮大なオーケストラのオープニングやBGM、緻密に練り込まれた世界観、アーヴ語、魅力的な登場人物。
このような「映画的」なテレビアニメはなかなか珍しいだろうし、スペースオペラのジャンルが以前と比べて衰退傾向となっている現在からみると、今後こういった作品が制作される機会は少ないだろうと思われる。
そういった意味でも、本作はスペースオペラアニメとしての記念碑的な立ち位置であることに違いはないし、何より本作品の熱狂的なファンの数がそれを証明しているわけだ。

本作がなぜ読者視聴者をそこまで惹きつけるのか…おそらくそれは、有名小説である原作をうまく調理した結果とも言えるが、「物語のわかりやすさ」と「世界観の複雑さ」のバランスがとても良いことだろう。

まず、本作にはアーヴ語という独自の言語があり、物語序盤における戦闘シーンや世界観の説明も全てこの言語で発信されるため、初見時は全く訳がわからないし、人によっては戸惑ってしまうかもしれない。

しかし、物語が進んでいくことに侵略国家アーヴの皇女であるラフィールと、悲しい経緯からアーヴの貴族になってしまった主人公ジントの出会いからの純愛的ストーリーとなっていくわけだが、その王道さとそこから滲みでる登場人物への好感が、複雑な設定を上手にカバーしているのだと思える。

その王道さはラフィールとジントの関係性からも伺い知ることができる。
それは、関係を深めるために重要な要素、例えば「お互いの足りない部分を補いあっていく関係」や「皇族や貴族であることの孤独がある」という事が挙げられるだろう。

しかしそれ以上に、ラフィールの「気高さ」「純真さ」や、ジントの「真面目さ」が強調されているところが大きいのではないだろうか。

例えば、物語の主人公といえば熱血漢や少しズレた性格の人間が好まれる傾向があるが、本作に至っては、最初から最後まで「気高さ」や「真面目」というところでズレがなく一貫しており、時折挟まれるコミカルな掛け合いも含めて、素直に2人を応援したい気持ちにさせられたところだ。

そして、他の男女のキャラクターを見てもその多くのキャラクターのベースとしては主役2人の性格から派生しているようにも感じられることも大きかったと思う。

そんな中で、巡察艦ゴースロスの爆散や、フェブダーシュ男爵との戦闘は本作における大きな2つの悲劇ではあるが、それもドラマを生み出すことに一役買っており、設定の複雑さをある程度無視しても楽しめるようになっていたことは本作が親切な物語構成であると感じた部分である。

もう一つの惹きつけられる理由としては、話は戻るが、本作が「映画的な手法」で作られているアニメであるからではないかと考える。

「映画的な手法」というと、とても抽象的な表現になってしまったが、そもそも「良い映画」とはどんなものなのか?と考えていくと答えが自ずとわかってくる。
それは、【何回も繰り返して観たくなるもの】と言ってしまえば簡単だが、そこには

・インパクトのある壮大な音楽
・主役の目的がはっきりしていること
・短い時間枠で収めるための伏線回収劇
・観客が色々な視点で楽しめるよう、様々な視点から物語を楽しめる工夫がなされていること

など、様々な要素が挙げられる。

本作はこれに倣って制作されているような気もしていて、特に「様々な視点から物語を楽しめる工夫がなされていること」に関しては、アニメ作品ならではの昇華がされていたと思う。

それは、純愛的ストーリー・SF・戦闘・世界観の複雑さという、どこから入るにしても、興味を惹きやすいことにあるが、作中における風景や、小物に至るまで制作側のこだわりが見えた部分でもある。

例えば、フェブダーシュ男爵との食事シーンでは盃にお酒を注いで飲むシーンがあり、そこに出てくる料理も日本式の魚料理や豆料理といったところで、宇宙を舞台とするSF作品の中でこういった描写があるのは面白いと思えたし、惑星クラスビュールの街は欧米感が漂うものになり、その場所ごとで全く違う空気が流れていることの表現をアニメでもできてしまうことには素直に驚かされた。

また、特に主役2人に関しての部分にはなるが、セリフの最中に「空にさんざめく星の動き」「ゴミ箱にものが捨てられる」「グラスから水が零れる」
といった描写を入れることで、高揚感や不安感を示しているところもうまいと思えた演出で、より物語にのめり込めるきっかけが随所に現れていた部分は、本作品の素晴らしいところであると思う。

有名小説原作のアニメ化、そしてWOWOW有料枠での放送ということだけあって、制作側からの力もかなり入っており、スペースオペラやSFが好きな方で未視聴ということであれば是非視聴していただきたい作品である。
ただし、アーヴ語や専門用語など、複雑な設定に視点を移してしまうと初見ではわかりにくい部分も多々あるため、その際は是非、登場人物の人間関係や感情に注目してみてほしい。

そうなれば、本作品が「全13話のアニメ」という枠に収まらず「約6時間の映画」と捉えられることに気づくでしょう。
また、本作の続編として「星界の戦旗」もあり、こちらはアクション中心の迫力あるシーンも多めなのでおススメだ。
{/netabare}

投稿 : 2023/06/28
閲覧 : 152
サンキュー:

2

ネタバレ

お疲れさん さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

SFの頂点

アニメや漫画はもちろん、映画や小説でもこれ程までに設定が練りこまれた作品は無い。

独自言語、平面宇宙の概念、民族や文化の特徴、この世界に至る歴史、など文句のつけようがないSF世界観と、その設定に整合する合理的な政治や戦略、戦術。 まさに究極のSF舞台設定

しかし、その設定の上で紡がれる話はボーイミーツガールで姫を救う定番ラノベですw

SF全く関係無く冒険ラブコメとして見ても十分面白いが、SFが好きとしてはこの世界に浸れるだけで至高の幸せ。

投稿 : 2022/05/26
閲覧 : 242
サンキュー:

1

OK! さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.5 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

タイトルなし

2022/05/11 終了

投稿 : 2022/05/11
閲覧 : 253
サンキュー:

0

ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

応援したい2人が紡ぐ物語

[文量→中盛り・内容→雑談系]

【総括】
スペースオペラ、、、かなぁ?(笑)

ラブコメ、、、ってほど軽くはないよな(笑)

宇宙を舞台にした、ボーイ・ミーツ・ガール。小説が原作らしい、台詞回しの良さが魅力です。

古い作品ですが、ちゃんと面白いと思います。ただ、「☆5」っていうのは、流石にちょっと盛ってます(笑) 私の場合、アニメ若葉マークの時に観たこともあり、かなり補正入っていることは、御断りしといて。 

たまには、アンティークを眺める感覚で、こういう古い(そして長いw)シリーズと、じっくり付き合ってみるのも、オツではないでしょうか(笑)

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
ラフィールが、可愛い。まずそこでした(笑)

ロードス好きからすれば、ちょっとディードを思い出した。あと、エウレカとか、その辺かな。

可愛らしい(少しだけ隙がある)クール美女。リアルでも好きなタイプです(笑)

私が本格的にアニメにハマッたのは、20歳くらいから。元々ガンダムが好きで、友達から薦められたパトレイバーが面白く、攻殻機動隊とか、硬派なアニメばかり観てて、ついに銀河英雄伝説に出会う。銀河英雄伝説を全部観終わり、まだ熱く燃えていた「宇宙を旅したい気持ち」から、タイトルだけを頼りに手をとった作品。

まあ、期待していた作品とはだいぶ違った(笑)けど、これはこれとして、素敵な出会いでした。

本作もそうですが、エウレカもロードスも、「応援したい2人」なんですよね。2人に確かな絆を感じるし、最後にはちゃんと幸せになってほしい。

本作、シリーズ全体でいけば結構長いんですが、このちょっと危なっかしい2人を途中で放り投げられないんで、最後まで観たいって思っちゃうんですよね。
{/netabare}

投稿 : 2021/11/10
閲覧 : 280
サンキュー:

13

かんぱり さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ヒロインのラフィールが魅力的なスペースオペラ

これ、あらすじ書くの難しい。
簡単に言うと、ある惑星(地球?)は宇宙からやってきた「アーブによる人類帝国」に降伏し、その条件としてアーブの伯爵となった元首の息子であるジントと、アーブ皇帝の孫のラフィールの二人を中心に壮大な宇宙の物語は語られます。

ラフィールは皇族で、小さい頃から周りからかしずかれて生きてきたために名前で呼ばれたことがなくて、皇族と知らないジントに名前を聞かれて、満面の笑顔で「ラフィールと呼ぶがよい!」と話すシーンは良かったですねー♡

ラフィールは皇族らしく、口調も「そなた、~するがよい」とか言うんですけど、それがなんかクセになる感じでよかったです♪
口調だけではなくて、アーブ貴族としての誇りも持っていてなかなか魅力的なキャラでした。

ジントはちょっと気弱な感じの少年なんだけど、温和な性格で意外としっかりもしてて、会話もオトナな落ち着いた感じで、勝気なラフィールといいコンビだなぁって感じでした。

こんな二人の会話も楽しくて、二人の逃避行するお話がラフィールの素の部分が見られたりして面白かったです。

この作品ですごいなって思ったのは、アーブ語を文字から言葉まで作っちゃったところ。
時々字幕付きでアーブ語で話すシーンなどあったりして本格的っぽいのがすごいですねー。
もしかすると、アーブ語は適当なのかもですけど、でも声優さんよくやってるなーって思います。。

なのでSF部分もたぶんすごく凝ってて、見るひとがみれば楽しめるのかも。

1999年と古い作品ですが、なかなか楽しめた良作だと思います!

この後は星界の戦旗へと物語は続きます・・

投稿 : 2021/06/19
閲覧 : 403
サンキュー:

12

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

少女の成長を少年が見守る。壮大なSFスペースオペラの開幕

 恒星間飛行ができることすら知らなかった星が征服され、そこの首長の息子であった主人公が、裏切りものの烙印を押されながらも帝国の貴族になります。帝国は遺伝子操作で宇宙に過適応した種族(アーヴ)で構成され、その皇女(正しくは皇孫女)であるヒロイン、ラフィールと知り合います。
 皇女は無知故に自分を特別扱いしない主人公を気に入ります。この2人が敵軍から攻撃され、逃亡します。さて2人は…というのが、本作です。
 皇女であるヒロインと主人公のアイデンティティの絡み合いで、2人の間に生まれる心の交流が見どころです。

 本作は歪な貴族社会に纏わるドラマ、そしてその貴族に反発している既存の人類との軋轢が生み出す、人間ドラマと言えるでしょう。もちろん、SF設定の新鮮さも味わえます。逆に言えば、宇宙ものとしては本作では物足りないかもしれません。
 2作目は宇宙での戦闘シーンもふんだんで、スペースオペラ感が強まります。この1,2作目は純粋に面白かったです。3作目は少し暗い話で人を選びます。

 WOWOWの有料放送で、サンライズという事もあって、作画も音楽も非常に綺麗です。
 なにより、ヒロインのラフィールのしゃべり方、「そなた」「するがよい」がいいですね。
 また、全体を通じて、少しダークな雰囲気があります。今の彩度が高くコントラストが高いアニメに慣れていると、古く感じますが、SFの舞台として雰囲気はマッチしています。

 本作の見どころは、ハードなSF設定です。結構前に見たので若干曖昧ですが覚えているところです。

1つ目。日本ではあまり問題になりませんでしたが、空間を飛び越えるワープは物理学の世界では否定されています(最近再び可能だというアイデアも出だしていますが)。したがってSF作家たちはワームホール(宇宙空間に空いた穴)を取り入れており、本作では日本のSFでは珍しくこのワームホール(平面宇宙を門をくぐって航行する、といい変えていますがほぼ効果は同じ)を採用しています。
 この門という概念で、宇宙空間にパイプで繋がれたような航路があり、そこをめぐって、支配領域の攻防を他の4つの勢力と行っている、というのが本作の基本設定になります。

2つ目 アーヴという遺伝子操作された種族。空識覚という特殊な感覚をもち、宇宙船の操作に長けています。
 また、長命で肌が青く、美男美女が多いのが特徴です。彼らは宇宙空間にしか興味を示さず、星系を支配しても宇宙空間の利用だけ考えており、地上には興味をしめしません。

3つ目 特殊な言語をわざわざ設定し(文字まで作ったそうです)、ナレーションでこの訳の分からない言語で説明が入ります。

 まだまだありますが、SF好きな人は、2クールのアニメだと思って、本作「紋章」と次作の「星旗」をご覧になることをお勧めします。

投稿 : 2021/05/28
閲覧 : 295
サンキュー:

3

ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

簡単にデレない娘さんの強烈な魅力

原作未読


劇場版控えてるとか祝円盤発売とかの商売っ気を感じない&空気を読まないラインナップが魅力のJ-COMさんの今クール再放送メニューのうちひとつ。
1999年1月~3月と“製作委員会”方式もまだまだおおっぴらになったかどうかな20年以上前の作品です。かつ衛星放送のみの On Air で知名度は底の底。

・WOWOW放送で認知度低め
・OPが服部克久のインストゥルメンタル
・Bパート終了。CM後のED。
・鬼籍に入られた声優さんらの在りし日のお姿

スペースオペラがどんなものか私はよく知りませんし、宇宙空間のあれやこれやで興奮する男の子でもなかったし、時系列でアニメ文化史を語れるほど造詣も深くありません。
どんな位置づけの作品か語る言葉は持ちあわせてませんが、上記4点をもって古い作品に価値を見い出してもいいかも。20年以上前の作品は視聴のハードルが上がるものですが古典もいいもんです。

今は配信会社。昔は衛星放送。聴けば一発でわかる曲の数々、服部克久氏。御年80歳を超えお見かけする機会もなくなり郷愁を誘います。OPインストとEDへの入り演出も最近は滅多に見ることはありません。
塩沢兼人、石塚運昇、鈴置洋孝。声を聞いただけでその人だと分かるのが声優さんという存在でした。
ためしに同時期の作品眺めたら、子供向けなキャラもの。頭身低めで目が大きい女の子を前面に出したもの。パッと見そんなのが大半ですね。「あー秋葉原にいる人こういうの好きそうだよねー」な作品群です。明らかにそれらとは違う匂いがします。
1999年は宇多田ヒカルのファーストアルバムが邦楽アルバム売上史上最高位を記録した年です。リアタイ時は家電買う以外の目的では秋葉原に目もくれない人生を歩んでおりました。


前置き長くなりましたが、普通に面白いですよ。
ハヤカワ文庫のSF小説が元ネタです。『グインサーガ』や海外の翻訳ものの堅いイメージがあってあまり読んだことのないレーベル。複数巻刊行済なので1クールで収まるわけないのですが、きちんと13話の中で一定の結論を用意してます。
最近「俺たちのなんとかは…」「大事なお知らせ!2期決定!」「続きは劇場で!」「この続きは3か月後だよん」とぶん投げエンドばかりに遭遇してたので、やや駆け足だったとしても作り手の誠意に静かに感動します。たまたまかは置いといて過去作品はきちんとけじめつけてるものが多い印象です。

画面比率ワイド(16:9)とスタンダード(4:3)の差も懐かしかったり、ここまではほぼ昔の作品の作り方ならではの部分しか書いてませんが、内容も古臭いって感覚は僕の場合ありませんでした。


では内容について。
地球ではない、とある人間の住む惑星に人外さん“アーヴ”が押し掛けて、降伏勧告みたいなことをするところから始まる物語。
で、何を言っているのかわからねーと思うが、おれも何をされたのかわからなかった.的な話に発展するのですが、この侵略する側のアーヴの皆さんが誇り高く聡明でこちらに感情移入してきます。それでいて“奴隷の平和”みたいなテーゼは微塵もありません。


 ね?わかんないでしょ?


基本は人間ジント♂(CV今井由香)と人外さんラフィール♀(CV川澄綾子)のボーイミーツガールなんです。
ヒロインのデザインは置いといてとにかくこのラフィールが魅力的です。「俺は女性を見た目ではなく性格で」とポイント稼ぎたい男子はぜひご視聴ください(適当)。

誇りが高く聡明で寿命の長い種族です。人間との寿命差が引き起こす哀感はあります。ここを全面アピールの『さよならの朝に約束の花をかざろう』という名作もありますが本作この1クールでの優先順位は高くありません。
むしろ“誇りが高く聡明”この種族適性を前面に出してくることで生じるジントくんとのすれ違いを楽しみ、徐々に絆を深めていくさまに目を細めることができると思います。

さらに

「そなた」「であろう」「するがよい」

が口癖のやんごとなきご身分のラフィールにひざまずく快感がありますね。これニッチなフェチシズムであるかどうかは現物を確かめていただければと。

{netabare}「ラフィールと呼ぶが良い」

と笑顔で語りかけた某シーンでは自分電気が走りました。{/netabare}

一見尊大に見えますが、本来の性格は素直。嘘がつけない性格でもあります。
簡単にデレないし、ほっぺ赤くしないし、ラッキーなんとかも皆無だし、サービスショットもありません。あの冴えないヒロインだって感情を爆発させたのにラフィールはそれがない。


耐えられますか?

1.好き好き光線だしまくりな女の子の好意に気づかない鈍感主人公を「ヘタレてんな~」とマウントとりながら睥睨することに

2.テンプレ化したツンデレ娘に「あーまたこのパティーンかよ」と辟易したフリして実は安心している自分に

慣れてしまっているそこのあなた!

簡単でない娘をいざ目の前にしたからって掌返しのクレームは受けつけません。…と煽っときます。



※オマケ

■子安さんとゲスキャラの好相性

いやもうこれはそれっぽいのが出てきた時にエンドテロップで答え合わせしましょう。
「あ~やっぱり!」となるかと思います。

{netabare}クロワールのことですよ。{/netabare}



■帝国軍の敬礼

誇り高く聡明なアーヴの皆さんの帝国軍。軍略は妥当性があり、リスクを一つずつ排除して合理的な判断を下そうと助力している描写あり。事にあたっての指揮官の覚悟と部下への命令内容もアツいものがある。上官も上官なら即座に意を酌む部下たちもかっこよい。
そんな彼らの敬礼。

{netabare}オリラジ藤森が「サンキューでーす」してるようにしか見えないという罰ゲーム{/netabare}



視聴時期:2020年1月~3月 地上波再放送

-----


2020.03.14 初稿
2020.09.27 修正

投稿 : 2020/09/27
閲覧 : 757
サンキュー:

31

ネタバレ

レモリア さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

もったいない

本当にもったいない作品である。

13話のため内容が薄い。
せめて2クールほしかった。

もう一度は見ない。

投稿 : 2020/05/30
閲覧 : 474
サンキュー:

0

シャベール大佐 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

本格的なSFの雰囲気の中で描かれる、少年と少女の王道の冒険物語

「アーヴ」と呼ばれる種族が強大な帝国を築いて宇宙の半分を支配しているという、遥か遠い未来を舞台にした、サンライズ制作のSF作品。全13話。
主人公のジントは、幼少のころ、とある惑星の指導者だった父が帝国への降伏と引きかえに叙爵されため、その息子として自身もアーヴ貴族の一員になっているという設定。物語は、学校を卒業して兵役に就くため帝都へ向かうジントと、任務として彼を迎えに来た皇帝の孫娘・ラフィールが、様々なトラブルに見舞われながら旅していく様子を描いていきます。
個人的には、最初の数話の時点では、それほど引き込まれなかったのですが、ジントとラフィールが出会ったあたりから一気に面白くなってきて、途中からは楽しみに観ていました。壮大なOPテーマ曲や、アーヴ語による冒頭のナレーションなど、SF作品としての雰囲気や設定は本格的ですが、内容自体は意外とシンプルな、少年と少女の冒険物といった感じなので、あまり難しく考える必要はありません。それぞれ育った環境や物事に対する考え方の全く違う2人が、よく話をすることによって相手のことを理解し、降りかかる困難な状況に対しても、力を合わせて乗り越えることによって絆を深めていく過程には、無理なく共感できます。2人の関係性も、過度な甘ったるさがなく、常にある種の品の良さのようなものがあって、好感が持てました。全体のストーリーも綺麗に纏まっていて、後味も良かったです。
キャラは、いつも強気で誇り高く、でも純真なラフィールが魅力的でした。レクシュ艦長、セールナイ、スポール准提督などの脇役も悪くなかったです。作画は、今回J:COMでHDリマスター版を観たのですが、それでもやはり古さは感じました。
最後まで観終わって、古き良き王道の物語という感じで、かなり面白かったです。キャラデザや作画はともかく、中身は最近のアニメにも決して負けていないように思いました。

投稿 : 2020/04/15
閲覧 : 288
サンキュー:

11

ネタバレ

Jun さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 2.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ジュブナイルスペースオペラ

古典SF。星の眷属を自称するアーブ人に興味がわいた。銀河大戦の戦術レベルとボーイミーツガール。ウィットの効いた皇女と地上人の少年とのかけ合いが面白い。メカやキャラのデザインは前時代的だが宇宙の絵は広がりがあって雰囲気があった。

初々しい二人の行末が気になって、気付くと紋章、戦旗1、2、3と見終わっていた。原作では戦旗6まで続いていくが、20年以上経っても未完。皇女と地上人少年の最後はどうなるんだろう。

ただアニメとしてはこのくらいまでか。実際社会に出て責任が増えてくると、いつまでも仲の良い取り巻きだけで仕事を完結させることは難しい。それに皇帝になってしまった後はアルデラミンのように過酷な帝国運営しか残らない。

戦旗3のラストは何か物悲しい。少年が故郷より彼女を選んだのなら無意味に格好はいいが、それもはっきりしなかった。故郷を失い、200年以上生きるアーブ人の世界で短命人種として孤独に老いることになるのでは?

初々しい二人のままこの物語は終わればいいと思う。

投稿 : 2020/04/03
閲覧 : 278
サンキュー:

11

ネタバレ

芝生まじりの丘 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

王道をゆくジュブナイルSF

私は放送当時のオタクではないし、オタク情報網もだいぶ低レベルなので多くを知らない。
しかし、最近、ちょっと昔の情報をちょろちょろ仕入れられ、このアニメも知るに至った。正確には前から名前は聞いていたのだが、まあ普通にラノベ原作ものにも、SFものにもそんなに興味はなかったのだが、界隈では有名らしいので視聴。

結果として期待通りであり、なるほど、これは有名になるじゃろという出来だった。うん、面白い。


昔のラノベって普通に臭さ薄めでラノベってよりジュブナイルなんだなあ。
現代で見て、これは、という目新しさはそんなに無いが、非常に丁寧に作られており、王道なSF作品と呼べる出来に仕上がっている。
なんというかラノベアニメにありがちなツッコミどころが少ないし、個性的とは言わないが作画も丁寧で、ちゃんとアニメを作っている感じがする。
上橋菜穂子系(守り人シリーズとか)とか思い出した(こちらについては原作しか知らん)。まあ刊行年代も近いか。

スペースオペラ系と呼ばれているが、宇宙船での戦争がメイン、という作品では無く、地球風の星に潜伏したり、独自の規律をもつ宇宙船に滞在したりといった内容が主。
正直あんまりロボットバトル要素とか、宇宙船バトルみたいなの好きじゃないので、その辺はよかった。同様に宇宙バトルモノ(?)系が好きでない人も楽しめると思う。
ただ、正直地上潜伏編は惜しい出来で、ああ、この人は宇宙を書くべき人なんだなと思った。遊園地の逃避行のシーンは演出が遊べばより面白いシーンにできたと思う。

もっとも特筆すべき点はやはり世界観の作り込みであり、架空の種族や星、国、制度、といった世界観全体が十分な説得力を持っていることか。架空の世界の設定ってあんまり現実感わかないから、説明されても面白く感じないのだけど(特に宇宙系はテンプレ感が強くて)、この作品では世界に引き込まれた。
あと、世界観が結構重厚な反面、外面も内面もキャラクタ造形は近現代のラノベやらアニメに近しい部分もあり、そのへんのズレも面白い。でもまあ、やっぱりラノベ作品という印象は薄いが。

残念な点は続編以降戦記メインになりそうなことか、普通にこのテイストで、主人公とヒロインの二人での権威のない冒険をもうちょっとみたかった。エピソードの数的には少ないので食い足りない感じ。
そして、見てみないことにはわからないが、私はあまり大規模な戦記はあまり好きではないので不安。

もう一つ残念な点を述べると、まあ世界観の説得力と、王道で面白いジュブナイル的ストーリー、より他の魅力はないということか。面白くはあるが、良くも悪くも王道、という感じはある。

でもまあ、名作だね。記憶の波に飲まれて消えるにはちょっと勿体無い作品かなと。



【戦争というテーマ】(どうでも良いので畳んだ)
{netabare}
詳しくはないのでわからないが、戦争モノというのは、もう廃れたが昔はだいぶ流行っていた。2000年前後のアニメ作品では司令官と部下など、ヒエラルキーのある組織での戦いの話はよく見受けられる。一方最近は個人の争いに焦点を合わすことは多くとも、こういった戦記もの、というのはあまり見ないように感じる。これを、戦争が終わってから時間が随分経って来たからだ、と私なんかは憶測するが、あんまり信憑性は持てない。
{/netabare}

-------------
追記
昔のラノベが全部良きジュブナイルだ、というのは暴論ですね。この時代のハヤカワで出版されたラノベっていうのでこの作品はむしろ特殊らしいし。昔、"吸血鬼ハンターD"とかいう昔のラノベを読んでクソほどつまらなかったのを思い出した(個人の感想)。アレを良きジュブナイルとは言いたくない。それに1990年にはスレイヤーズも刊行されているのだから。まあただ、ラノベ界隈の方向性がまだ今のように定まっていなかったのは事実だと思うが。

また、他方で著者がこの作品を"ジュブナイル"としてでなくやはり"ラノベ"として出版したかったのは概ね明白であり、そこを勘違いしてはいけないかもしれない。

投稿 : 2019/04/25
閲覧 : 454
サンキュー:

7

ネタバレ

-Cha sMIN- さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ヒロインの話し方 好きです

.
{netabare}
メインキャラと思っていた人達
もしくはその家族等が
不幸な結果になってしまう

そんなストーリーに
耐性がない…

名作と言われる作品を
ネタバレを避けて
予備知識なしに視聴しようとした場合
そんな場面に直撃してしまうと
苦しくなり 断念してしまう事も…
{/netabare}


物語が軌道にのってきたかな
と思ったら
残り話数が少なく たたみかけるように
終わってしまった気がします

2クールだったら
もっと内容を濃くすることが
できたのではないかと思いました

投稿 : 2018/08/23
閲覧 : 383
サンキュー:

2

kakizaki さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

SF? 人? 何?

アマゾンプライムがしつこく薦めてきた作品があった。

何だこの美形ばかりの作品は、今の作品と比べれば背景が暗く目もさほどでかくない・・・(80年代に比べればかなり大きいけどね)

少し観てみるか、う~ん

結構観てみるか、おおお!

そうか、宇宙人と地球人は同じ言語を話せるが考え方が違うのか、考え方が違えば行動も違い、気持ちの持ち方が変わる。

そんな相容れない、主人公とヒロインの二人が徐々に相手のことが分かる、相手に近くなっていく過程がすごく面白い。

そうやって、考えていると知らぬ間に主人公とヒロインが気になってしまって知らぬ間にハマってしまった。

戦闘も独特だ。。。。 二次元と三次元の戦いなど面白くてたまらない

主人公とヒロインの違いがこの作品の面白いところだなと

投稿 : 2017/07/15
閲覧 : 391
サンキュー:

11

でんどうず さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 2.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

入門用恋愛&入門用SF(ライトスペースオペラ)

おっさんはSF好きでSFの中でもスペースオペラ物は大好物なので
原作のファンであったのだが
キャラ(絵)がいただけない。
(小説では見ないふりを出来るのだが)

そもそもこの作品SFが冬真っ盛りな時期の作品
SF作家と言うのは只管に作品の設定の矛盾と向き合い
現代科学との折り合いを付ける為に設定地獄に陥っている作品も多々有り
読み手を遠ざけている感が有るのだが
SF、ハードSFをSFが特に好きではない読者にも読みやすい様に
ライトノベル寄りに書きSFに一瞬でも火をつけた作品。

ライトノベルに寄せたのだから、あの絵で良いじゃん?
って思うかもしれないがアレは駄目だ。
ファンタジー色強すぎな上に作中に出てくる美男美女と
言う設定をあの絵で言われてもピンと来ない。
まぁそもそもの挿絵の人が有名だが上手い人ではない(個性は有るが)
そして好き嫌いが別れる絵柄である(おっさんは苦手)

まぁその人がこの作品(アニメ)にもガッツリ関わって来て居るので
その人の癖が思いっきり出ている。(オデコとか)

ハード方面に寄せて山田章博氏とか
ファンタジー寄せなら、うるし原氏とか美樹本氏
キャラデザでアニメーターがキャラ表を起こした方が
SFに合うと思うし美男美女と言われてもピンとくると思うのだが。
(上手いし作品にも合いそうだ)

この作者
言語には凄いこだわりが有って辞書レベルで作りこむ
この作品にも人工言語が登場するけどカッコいいでしょ?とか
思い付きとかでやってる訳では無く、この作品以外にも取り入れている
こだわりの様なものだと思われる。
クリエイターには大切な気質なので大事にして欲しい物だ。

作品の方だけど
SF色が濃く無く恋愛要素も濃くない
入門用恋愛&入門用SF(ライトスペースオペラ)として十分に面白い。

宇宙物好きが増えて欲しいので
キャラの見た目が許容範囲で両方が苦手な人は是非見て欲しい。
勿論好きな人も見て欲しいが物足りなさを感じるかもしれない。

投稿 : 2017/06/22
閲覧 : 418
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2

星々 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ヒロインは青髪エルフのお姫様

星界の紋章→星界の戦旗→星界の戦旗II →星界の戦旗III

SF艦隊物のボーイミーツガール。わざわざ毎話冒頭でエルフ(アーヴ)語の語りが入っていたりとちょっと古い中二病アニメの特徴も

紋章の感想は、主人公とヒロインに共通性を持たせたりと人間関係は練った作品なんだなという印象でした。主人公の上げが足りない気もしますがそれなりに楽しめました。

主人公とヒロインの関係もシリーズを通して段階的に深くなっているので、ちょろインが嫌いな人にはおすすめ。

星界の戦旗の方は戦ってばっかりですね。セルがで迫力があるかと言われればNOTですし、まぁそれなりなのは大提督と参謀の会話劇くらいでしょうか。

ただディボースだか出ボースだかの兄弟(まったく同じDNAですが・・・・)の会話はつまらなすぎて、しかも尺が長すぎて苦痛を通り過ぎて苦行でしたね。だからどうした的な会話がずっと続くのは辛かったです。
スポールと皇太子だけで十分かと。総集編では兄弟の会話はゴッソリと削られていました。

紋章の作画はロケット発射してるシーンで20秒以上同じ絵で会話だけ続いたりと、間に合ってないのか単なる絵コンテミスなのかよく分からないシーンもあったりと微妙でしたけど、星界の戦旗の方は結構まともだと思いました。

星界の戦旗IIIに関してはファンディスクってことでコメントは控えます。
2話で無理矢理まとめたら、まぁそうなりますよねって感想です。 一応、主人公のアイデンティティの問題は紋章からのフックになってたので期待していたのですが・・・・その点で観ると残念なできでした。

投稿 : 2017/05/29
閲覧 : 899
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2

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ボーイ・ミーツ・ガール(SF風味)(2017.5.23: 大幅改稿)

視聴時点で原作小説(ハヤカワ文庫刊)既読。WOWOWでの有料放送だったため、たぶんアニメ自体の知名度は低めだと思います。

<星界>シリーズとして『星界の戦旗』へと続き続巻刊行中です。原作シリーズとして『星界の戦旗』は未完なのですが、その前日譚である本作はきっちりストーリーの区切りがついています。

原作のカバーイラストは、プリンセスメーカーなどで有名な赤井孝美さんです。そのままの絵柄だとアニメでは動かせません(笑)ので、アニメではそれなりに線の整理されたキャラクターデザインになっていますが、原作イラストの面影はなんとなく残っている気がします。

本作品世界では居住可能惑星の探査と亜光速宇宙船による宇宙移民により人類は銀河の各星系に広がっていますが、主人公ジントが居住するハイド星系は超光速航行の技術を持っておらず、惑星ハイドは独立した経済活動を行っている民主的な惑星国家です。

そんなハイド星系である日、宇宙空間での謎の爆発が発生して「アーヴによる人類帝国(フリューバル・グレール・ゴル・バーリFrybarec Gloer Gor Bari)」、通称「アーヴ帝国」に所属しているという宇宙船が出現して、ハイド星系の帝国への帰属を迫るのです。

その日から、ハイド国政府主席だった父の息子であったジントの数奇な運命が始まり、それから数年の時を経て皇女ラフィールとの運命的な出会いを果たすのです…。


<星界>シリーズはいわゆる「スペースオペラ」です。スペースオペラではどうやって星間航行を可能にするかが1つの課題だと思うのですが、本シリーズではそのアイディアがユニークで、またこの航行手段により宇宙船同士の戦闘が特殊なものになっています。この効果により、潜水艦での戦闘のような独特の緊張感が産まれ、かなり見ごたえある戦闘シーンとなっていると思います。

またヒロインであるラフィールを含めて「<アーヴ>は宇宙での活動に適するような遺伝子改造により発生した種族で、ビジュアルが普通の人類と異なる」という設定があります。

逆に<アーヴ>が地上世界(惑星の地表)で生活することは皆無で、この辺りの生活習慣の違いから発生するジントとラフィールの常識のギャップもなかなか面白いところですね。もちろん、我々の常識はジントに近いわけですけれども。

<アーヴ>の設定に忠実なビジュアライズをすると、普通のアニメキャラ(髪や瞳が青くエルフ耳の美形キャラ)になるというのは、原作者が狙ってやっていることではあるのですが、これも面白いですね。

あと、言語オタク的には作中のオリジナル言語「アーヴ語」が面白いかもしれません。アニメでは、ストーリー冒頭のナレーションがアーヴ語です。

OPはオーケストラ演奏による雄大なもので、インストゥルメンタルです。いわゆる「主題歌」という奴ではありません。めっちゃカッコいい曲ですね。

SF、スペースオペラ好きにはお薦めです。ジュブナイルものとしても楽しめると思います。

投稿 : 2017/05/23
閲覧 : 668
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28

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイトルなし

楽しめる脱出逃走アニメ

SF世界で戦争に巻き込まれ敵を撃退しながら目的地まで向かう

バトルシーンもあり結構はまってしまった

なかなか良いです

投稿 : 2017/03/15
閲覧 : 207

eFGrK79102 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ツンデレ姫と、家なし王子

アニメは、全話試聴してます。
見も蓋もないタイトルを書きましたが、おおざっぱに書いてます。
艦隊戦を描いた本編は、次作の戦旗になります。
分かりやすく書くと、訓練過程で偵察に赴いていた皇女と、母親、ついでに乗り合わせていた生まれ故郷を追われ帝国の貴族としての役割を果たすべく
帝都に向かっていた少年の冒険活劇かな。
わたしは、星界の戦旗から入ったので、この紋章も楽しめたけど、逆なら離脱していたかも。
高飛車?なラフィールが、愛らしく思えたなら、全話問題なく楽しめると思う。
逆なら難しいかも。

投稿 : 2017/01/02
閲覧 : 241
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1

ネタバレ

となぷ~ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

主人公のジントとアーヴの姫であるラフィールのお話と宇宙船バトル

全13話。

あらすじはあにこれ参照。

主人公のジントとアーヴの姫であるラフィールの二人のお話。
ジントを帝都に連れて行くミッションにラフィールが参加しており、
その過程でトラブルに巻き込まれて行くという流れです。

宇宙船のバトルが多く、結構緊迫感があるため見所があります。

ジントを帝都まで連れて行くところまでで今回の作品は終了していますが、
まだまだシリーズで続きがありそうですので、見たいと思います。

投稿 : 2016/06/16
閲覧 : 364
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1

Takaさん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ジントとラフィールの出会い

銀河英雄伝説と同じジャンルになるのかな?
スペースオペラ的なもの。

地上人と言われるジントが、ある事件から、アーヴと呼ばれる
見た目エルフみたいのがいる統治国の伯爵位を賜ることになるのだけど、
アーヴに関して学ぶために祖国を離れ、他の惑星で7年学び、
帝都で学ぶ為に移動する際にラフィールが迎えに来るって感じで始まる感じ。

とりあえず、原作読んでますよね?が大前提のように感じたので、
1、2話で切ってしまう人も多いと思う。
実際わかりにくかったので、ジントとラフィールに関わる事件しかみなかった。

面白いのかもしれないけれど、敷居高いかなと思う。

投稿 : 2016/04/17
閲覧 : 313
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2

フォッカー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

良作です。

評価の分かれる作品と思います。
1,2話で断念しなければオススメです。

上から目線で話される事に憧れてしまいました・・・
同時に「人類」である事が少し嫌になりましたw

続編の「星界の戦旗」も是非!

~4周目観終わったので追記~
何故か好きで観てしまう・・・・
調べてみると、日本神話を背景に世界設定している
ようです。

続編があればいいな・・・と思うのですが、脇役では
ありあますが、鈴置洋孝氏が亡くなられており、代役
は難しいかと・・・
※ブライトさんの声が違うガンダムは観たくない的な意味

~久しぶりに観たので追記~
なぜか定期的に観てしまう・・・
もっと評価されても良いと思うのですが^^;

投稿 : 2015/11/26
閲覧 : 388
サンキュー:

7

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

私の可愛い貴方達、、

と、言う、レクシュ艦長が大好きです。彼女の指揮下に入りたかった。理想の上司像です。第5話、ゴースロスの戦いは、素晴らしい出来だと思います。

投稿 : 2015/04/13
閲覧 : 297

おみや さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

服部克久氏率いるオーケストラによる壮大なOPは紛れもない名曲。

サンライズ作品。
星間戦争の類です。

強大な「アーブ」の帝国(遺伝子操作された人種で
人間の倍の寿命がある)が領地を拡大し、主人公の星も
その属国となります。

そしてその星の代表として帝国に向かうわけですが
その際、帝国の皇女ラフィールと出会い行動を共に
します。

すんなり行けば良いのですが、当然敵も存在して
道中攻撃に遭いながらも帝国を目指します。

主人公ののんびり感と皇女さまのどっしり感が
うまく描かれていると思います。
(恋愛感情というより、同士的な感じ)

作画に古さがあるのは否めませんが、
OPだけでも聴く価値あると思います。

投稿 : 2014/03/14
閲覧 : 514
サンキュー:

20

白兎尾 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

うん 制覇

全てを観ると「うん!制覇した」という気分が味わえます

古い作品ですがしっかりとした良作です

古い長編は目が慣れるので入り込めば楽しむ事ができます

初見の方には時間がある日にとおすすめします

一度は観てほしい作品です

投稿 : 2014/01/24
閲覧 : 348
サンキュー:

3

ラスコーリニコフ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

単に好きな作品

年に一度くらいは、真剣に宇宙へ旅立ちたくなる。

仕事中のBGMとして流すのではなく自宅で部屋を暗くし、ヘッドホン
を着用し、作品に没頭する、これはそういう作品。

この作品のレビューが3つしか無かった頃、見ながら1話1話レビュー
を書いたけど、大失敗だった。とりあえず上書きしておこう。

評価が高いのは、ただの贔屓。

投稿 : 2013/11/30
閲覧 : 662
サンキュー:

10

二十三夜 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.5 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

そなたの鈍さは冷凍野菜並みだな!

他のレビューで書かれてる方々もいるように
台詞の言い回しに注目して欲しい作品

タイトルは本作ヒロインのラフィールの言葉より引用。
とても心に残りました。

投稿 : 2013/10/19
閲覧 : 343
サンキュー:

5

しげ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

SFファンならぜひ観る価値あり

まず宇宙船同士のバトルシーンがカッコいい。銀河英雄伝説と比べるとリアルさと迫力で勝っている。物語はありきたりな王子様とお姫様の冒険物語。一応背景に星間戦争がある。お姫様の独特なしゃべり方は印象に残った。声優さんも熱演していた。

作画は人物描写が独特で好き嫌いが分かれるかも知れない。あれが銀河一の美少女だと言われても私め含めて納得できない人は多いのではwでもメカやバトルシーンは文句なくカッコいいので、そちらが点数を引き上げていると理解してもらえれば。

投稿 : 2013/08/14
閲覧 : 316
サンキュー:

3

ネタバレ

bok_emina さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

冒険要素満載のSFアニメ

宇宙船の爆発をきっかけに宇宙戦争へと発展した世界を舞台に主人公ジントと王女ラフィール2人が宇宙を彷徨うSF冒険物。途中 戦争に巻き込まれたり、仲間の裏切りに遭ったり、とある惑星に墜落し逃亡したり、毎回ストーリーの続きが気になる程に目を離すことができない作品。宇宙では主人公をリードしていた王女が地上に降り立つと立場が逆転する様も見所。

投稿 : 2013/08/12
閲覧 : 337
サンキュー:

3

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ラフィールと呼ぶがよい

帝国王女ラフィールと地上人ジントの出会いと冒険の物語。
ラフィールと呼ぶがよい。
この言葉妙に心に残ります。

ラフィールは王女らしい性格で、意志の強さがその言動からにじみ出ています。
言葉使いは高圧的ですが、嫌味はなく、ジントとの会話はウイットに富んだ楽しいものとなっています。

ラフィールとジントは、生死をともなう過酷な試練により、徐々に絆を深めます。
ラストの静けさは、胸にグッと来ます。

ちょっと変わったオープニング。
クラシックな楽曲にアーヴ語、荘厳です。

投稿 : 2013/07/10
閲覧 : 632
サンキュー:

17

徳寿丸 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

とんがってます

戦旗全編視聴済み。原作未読。
やはりキャラデは抵抗ありましたね。耳と目…慣れるのに少し時間かかりました。
SF好きな方ならよほどコアな方でなければ見ごたえはあると思います。銀英伝ほどのボリュームはありませんしあちらの戦闘は大規模艦隊戦が基本で動きが少ないですがこちらは小型艦艇の動きを魅せる所が割りとあります。主人公側の視点ですのでこちらサイドに大義があり戦争は止むを得ないという見方でいいと思います。紋章→戦旗がお薦め。

私のツボ:するがよい

投稿 : 2013/05/03
閲覧 : 311
サンキュー:

7

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星界の紋章のストーリー・あらすじ

『星界の紋章』は、森岡浩之によって執筆されたSF小説(スペースオペラ)、ライトノベル、及びそれを原作としたアニメ作品。また「星界の紋章」の番外編で、ラフィールの出生に関する話を描いた「星界の断章」がある。
 人類が、太陽から0.3光年離れたところに発見した「ユアノン」なる素粒子を利用した恒星間宇宙船を開発し、惑星改造により太陽系外に居住惑星を拡大し始めて何世紀も後のこと…。ハイド星系・惑星マーティンの政府主席の息子ジント・リンが幼少の頃、彼の故郷は「アーヴによる人類帝国」なる星間帝国の大艦隊によって侵略を受けた。彼の父ロック・リンは降伏と引きかえに貴族の称号を得、そのためジント自身も帝国貴族の一員となる。それから7年後、ハイド伯爵公子となったジントは、皇帝の孫娘ラフィールと運命的な出会いをする。 その時からジントは帝国貴族として生きていく事を決意する。(TVアニメ動画『星界の紋章』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
1999年冬アニメ
制作会社
サンライズ
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/%E6%98%9F%E7%95%8C%E3%81%AE%E7%B4%8B%E7%AB%A0#.E3.82.A2...

声優・キャラクター

今井由香、川澄綾子、高島雅羅、遊佐浩二、友川まり、陶山章央、藤貴子、千葉一伸、塩沢兼人、小杉十郎太、深見梨加、土井美加、鈴木英一郎、子安武人、日野由利加、石塚運昇、池水通洋

スタッフ

原作:森岡浩之(ハヤカワ文庫刊)、 監督:長岡康史、企画:渡辺繁/植田益朗、シリーズ構成・脚本:吉永亜矢、ビジュアルコンセプト:赤井孝美/江田恵一、キャラクターデザイン:渡部圭祐、メカニックデザイン:森木靖泰/筱雅律/常木志伸、美術監督:岡田有章、色彩設計:歌川律子、撮影監督:白井久男、編集:瀬山武司、オープニングテーマ・音楽:服部克久、音響監督:小林克良、音楽制作:おもちゃ工房/BeSTACK、プロデューサー:海部正樹/岩田幹宏/杉田敦/積惟文

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