てぶくろ さんの感想・評価
2.8
物語 : 2.5
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 2.5
状態:今観てる
オモコロライターが企画で考えてきたオリジナルアニメ案を本当にアニメ化してしまった感。
第10話視聴しました。
{netabare} 前回のブリッジ回を経た今話、物語の根幹に迫りそうな謎がズドンと落とされました。
ゆり と思しき人物を追って謎の施設に辿り着き、そこで自分たちと同じ見た目と名前の存在に出会います。
まぁこの辺り…さっさとこの施設に移動させたかったのは分かりますが、何故ゆりは1人で行動してたのか とか、何故ゆりはすぐさま逃げ出したのか とか、どうやって忽然と姿をくらましたのか とか、何故れんげ達がこの施設を見つける描写がカット切り替わりのいきなりで まるでワープしてきたかのようになっているのか とか気になる部分は多々あります。
今回わかったことは、れんげちゃんはねりねちゃんと行動していたことがあり、今使っているアンドヴァリは元はねりねちゃんのものであるということ。
そしてその際、ねりねちゃんの記憶が上書きされるかたちになり、れんげちゃんは記憶喪失になったと思われるということです。
若干時系列が混乱しますが、
バロールとの戦闘でれんげちゃんが命を落とす→なんらかの要因で復活する→ねりねと出会う→記憶を失う
ということでいいんでしょうか。
死んだから記憶を失ったわけではないんですね。
第8話ですずらんちゃんが「武器…前と違うんだ…」と言っていたのは、ティルフィングと融合したから ではなくもっと根本的に違っていたからなんですね。
最終回あたりでれんげちゃんは自分のアンドヴァリを取り戻したりするでしょうか。
しかし、こうなるとちょっとわからないのは ゆりの反応です。
第1話や第2話でれんげのアンドヴァリを見ても特に反応せず、気がついたら持っていた というあやふやな入手経路についても特に気にした様子はありません。
ねりねちゃんを捜すためになんとしても先に進みたい と意気込んでいたことを考えると、こんな千載一遇な大ヒントを前に無反応だったのは何故なんでしょう?
もしかすると、ゆりちゃんの視点での回想で実はこの時内心ドッキドキだった と語られるかもしれませんが、さすがに違和感だと思います。
ねりねちゃんの死に際の言葉を伝える為に力をくださいと手にとったアンドヴァリは、れんげちゃんの記憶を消し、識別しやすい形をしているのにもかかわらず ゆりにはピンと来ず、上書きされたという記憶は結局不発で、結果無茶な作戦を決行するに至り ゆりは死ぬって、よく考えると何もかも上手くいかなかったの笑えますね。
ついでに思い返してみると、ゆり達はれんげちゃんのアンドヴァリの戦闘力を頼りにゴリアテに挑んだわけですが、この場合 空を駆ける高機動力でひなげしちゃんを乗っけて 移動の手間で諦めていた別ルートの探索をした方が確実だったかもしれませんね。
あぁでも、当初の想定ではゴリアテを1体倒すだけで良かったからそっちの方が早かったのか。
しかし、ゴリアテが複数体現れる想定外が起きた と…あれ?じゃあなんで逃げなかったんだっけ?
あぁ…えり姉が別に根拠もなく 逃げられないわ! って断言したからか。
結果論かもしれないが、全員がかりでさっさと前方のゴリアテを倒して逃げに徹した方が良かったんだろうな。
後方から来られた時はそれこそ えり姉が殿を務めればよかったわけで…高機動力のれんげちゃんと組んでもいいし…。
まぁともかく、今回はまだ事情を知らない同士がかち合っただけなので次回で色々わかることを期待します。
次回に期待です。
{/netabare}
第9話視聴しました。
{netabare} 今話は物語が終盤を迎えるにあたってのブリッジ回であったように思います。
冒頭、バロールを一先ず退け戻って来たれんげちゃん。
すずらんちゃんは、死んだかもしれないとか記憶がないとかどうでもいい と今のれんげちゃんをお姉ちゃんとして受け入れます。
前回、もっとすずらんちゃんの葛藤が欲しいと書いた身からすると、やはり心情描写の急ハンドル感は否めません。
この年代の女の子が自分の姉を自ら埋葬するって、よっぽどな事だと思うんです。
この作品やたら埋葬する描写がありますが、そこには故人を弔う気持ちが尊重されているんだと感じています。
最終的にすずらんちゃんが受け入れるのはいいんですけどその心情の変化をろくに描かず、どうでもいい!とか鼻水とかのギャグで流してしまうのは、なんだかなぁという気持ちになります。
他の人がアンドヴァリを持って戦わない理由に一応言及したり、ワイルドハントは情報共有をしていない などの設定が開示されたのは良かったと思います。
その後のBパートは最後のゆり登場の数秒だけ見ればいい内容でした。
思ったことを率直に言わせてもらうならば、
「飯を食うシーンいれろや。」
です。
自分たちで提示したテーマにくらい実直に向き合ってくれよ…。
ここをちゃんとやってくれるなら、道中馬鹿みたいにかっぽーかっぽー言ってても許せるのに…。
次回に期待です。
{/netabare}
第8話視聴しました。
{netabare} 今話は重大な要素として "霞 れんげは確かに死亡したはず" というのが明かされました。
ワイルドハントには人を消してしまう力がある とのことでしたが、バロールはれんげちゃんを殺した後そのまま立ち去っていったのには何か意味があるんですかね?
単純に殺して満足したんでしょうか?
れんげちゃんがこうなったのは、殺した時に何かされたのか、死体となってから何かされたのか 気になりますし、こうなってくると、ゆりちゃんがラスボスとして復活してくることを期待してしまいますね。
あとちょっと気になったのは、妹ちゃんの反応です。
目を覚ましたれんげちゃんの挙動を見て「なんか…変 その反応…」
いや、気になるのそこか?そんなこと言うてる場合か?
「あたしのこと覚えてないの?」とか「敬語もやめてね」とか
いや、だからそういう次元じゃなくない?
びっくりポイントの為のフリの台詞を違和感を無視して言わせている感がすごい。
しとろん が人間かどうか疑う警戒心はあるのに、埋葬した人間が蘇ってきた異常自体に何の対策もせず横で控えてるってなんなんでしょうね。
身内だから油断したって言えばまぁそうなんでしょうけど、あの少々ヒステリーな女性とかは反対しそうなもんですけどね。
妹ちゃんは 若干 受け入れてくれそうな雰囲気を醸し出してくれましたが、武器が変わっていることを発端に急ハンドルを切ります。
鈴蘭ちゃんにとってお姉ちゃんの武器は結構なアイデンティティだったんですね。
戦闘シーンは相変わらず派手で何よりです。
戦闘の内容自体は基本ずっと変わらず 相手にどう突っ込むか という脳筋なものですし、使い回しのシーンも目立ちますが、十分見応えはあります。
その後、れんげちゃんとメンバーとのわだかまりの解消パートになるんですが、ここも相変わらずシャバいです。
悩みがある、話して解決!を本当に人数分やっただけ。
この主要メンバーはそれぞれキャラ付けがされているんですが、現状 縛りにしかなっていない。
見分けがつく利点はあるものの、代わりに会話が不自由になり非常に表面的なやりとりで進行しているように思います。
この作品は主要メンバー同士で絡めば絡むほどつまらないですね。
個人的には水着回を挟むくらいなら、今回の件に関して2話分やって欲しかったなと思います。
特に妹 すずらんちゃんについてはもっと葛藤する様子があってもいいのになと感じました。
記憶喪失となって帰ってきたお姉ちゃんをおかしいと思ってはいつつも、それでもまた会えた喜びを噛み締める鈴蘭。
けれど、やっぱりそんな都合の良いことはない 微妙な差異からこの人はお姉ちゃんではないと否応なくわかってしまう、拒絶したい気持ちと縋りつきたい気持ちの葛藤などがちゃんと描かれていれば、死ネタを扱う本作品にとってプラスになったように思います。
次回予告ではまたみんなでワチャワチャしている様子が多かったので不安ですが、一応次回に期待です。
{/netabare}
第7話視聴しました。
{netabare} 今話は、面白いかどうかはさておき 取り敢えず続きが気になる作りになっていました。
これまでの直近3話と比べて来週が楽しみです。
キャラ同士のやり取りは相変わらずシャバいですが、戦闘していると画面が派手で良いですね。
背景の上にエフェクトを乗せて それから人物 というようなレイヤーの境目が目立ちますけど…。
この作品は、アクションが映えるとか作画が良いって感じではないですが、この派手な画面作りには期待していきたいですね。
内容面では、今話の最後にれんげちゃんはみんなのもとから去ってしまいましたが、その理由付け 動機付けがちゃんとしているのも良かったと思います。
………この作品に対する期待値のハードルがかなり下がっているので、ちょっと大袈裟に感じているきらいは否めません。
家族や友人と過ごしているみんなと違って記憶のない自分、身体が普通の人間とは違うこと、でネガティブになったところで希望となる 妹がいるかもしれない という情報、単独行動もやむかたなし と説得力があります。
ただ、多くの人間が消滅した世界としているのに、たまたま生き残っている20人程のグループにメンバーの家族や知人がもれなくいるのは、れんげちゃんに気まずい思いをさせるための力技すぎて笑いました。
男がいなかったのはここに辿りつくまでに犠牲になったとかなんですかね。
今話でようやく登場した しとろん は戦う力などは持っていない一般人のようでしたが、さすがにここまでキーキャラクターと扱ってきた手前 何かはありますよ…ね…?
他のみんなは持っていないスマホを持っていることなどから、れんげちゃんの亜種とかなのか?
なんかこの作品、一見、意味無さそうなことが実は意味ありましたっていう伏線回収がやりたかったけど結局意味ありませんでした!ってなりそうで不安なんですよね。
回収できなかった伏線だらけの地雷原のような作品にならないことを願います。
次回に期待です。
{/netabare}
第6話視聴しました。
{netabare} 水着回でした。
本当にただただ水着回でした。
とはいえ、唐突な水着回はオリジナルアニメの特権ですので大いに結構だと思います。
いつもの 標準速度での視聴が少々苦痛に感じるような空虚なキャラ同士のやり取りも、視覚的に目新しいことでマシに感じられました。
一応、"人間である証明をする"という難解な目的があった上での茶番だったのも良かったです。
ただ、まぁ…最終的にシトロンさんを敵ではないと判断した理由が、文面的にどうやら人間側の方に仲間意識を持っているっぽい でいいなら、このプールに来るまでに遭遇したらしいワイルドハントを自分たちが倒す様子を撮影して送ればよかったんじゃ…。
それも人間であるという確たる証拠にはならないかもしれませんが、少なくともワイルドハントの敵であることを示せれば良かった気が…。
いや、今回のような水着回にマジレスしても仕方ないのでやめましょう。
次回は久し振りにバトルシーンがあるようなので期待です。
{/netabare}
第5話まで視聴しました。+アニメージュのインタビュー記事を読んで
{netabare} ここまでの本作品の印象をざっくりまとめると、第1話は正直 なんじゃこりゃ止まりで困惑が勝ってしまいましたが、第2話にて 主要キャラのゆりが死んだり、えりかが追い詰められて口調が変わったりっていう印象に残るシーンがありました。
若干、漫画・アニメにおける一つの技法…というかあるあるをこれ見よがしに披露してる感じはありましたけど、なんじゃこりゃなりに見所を作って視聴するモチベーションにしようとする気概を感じました。
しかし、その少しだけ上向いていた期待値とモチベーションを第3.4.5話で丁寧に切り崩してしまった印象です。
バトルがないから という理由もあるでしょうが、それで言い訳できないくらい いかんせんキャラの過去や現状に対するあれこれや会話シーンが本当に真正面からつまらない。
一応、結果としてキャラ同士の関係が深まっているみたいですけど、それ用に話を用意した割に無難で かつそこに至るまでのプロセスと割烹パートで余裕でマイナスです。
しかも、 なんだか制作側は この後半のペアなキャラ同士のやり取りと、それまでの三分の二くらいを占めるおもんないパートを「振り幅」だと思っていそうなところがより厄介なんですよね。
そして、この作品を語る上で避けては通れない 割烹パート について。
滅んだ世界でも美味しく食べることを重要視するスタンスは面白いと思いますし、話の構成面から見ても割烹パートがあることで話のリズムが取りやすくなっているのも良いと思います。
ただ、どうしても気になるのは、やっぱりこのGoHands特有のCGを活かした画面と料理って相性悪くね?っていう部分です。
なんでわざわざ苦手としているもんを軸に置いたんや?
いや、むしろ苦手としているからこそ この機に挑戦したいんだ!っていう熱い気持ちがあるなら良かったんですけど、肝心の調理シーンがこの仕上がりなのはどういうつもりなんでしょうか。
あの…GoHandsって前作の「デキる猫は今日も憂鬱」で料理の描写を頑張っていましたよね?
調理シーンも使い回しが多かったですけど挑戦はしていましたよね?
当然、その時得たノウハウをブラッシュアップし、また 進化させて、自分たちのオリジナル作品という絶好の機会にぶつけるか 挑戦する姿勢を見せてくれると思うじゃないですか。
しかも割烹っていうワードを使い、セリフでも調理そのものとフォローまで入れてるじゃないですか。
もう一度言いますけど、調理シーンがこの仕上がりなのはどういうつもりなんですか?
一応、出来上がりの料理はそこそこ頑張ってはいますけど、実際食ってるシーンがあるのは第1話くらいでその後は基本カットだしなぁ…。
テーマとして早々に死んでますけど、マジで何がしたいんでしょうね。
アニメージュのインタビューを読んで
監督は、本作の企画の成り立ちと どのようなテーマを軸にしたのかを問われ、こう答えています。
監督 GoHands は創立以来、常にオリジナル企画をストックし、定期的に更新しています。今回、松竹様からオリジナル企画のお話をいただき、「世界が滅びた廃墟で、戦いの中で仲間たちと生きていき、美味しいご飯を自炊するアクション料理企画(笑)」を提案しました。さらに松竹様からリクエスト「女性が主人公にしたストーリー」「海外展開を見据えたこだわりのアクション」も反映しています。
テーマは「人は1人では生きられない。他者の力を借りて共に生きていく」ことです。同年代の友人と補完し合って成長すること。私が歳を重ねて感じるようになった、友人へ感謝の念も込めています。
オリジナル企画やりましょうって言われて、自分でも半笑いのこの企画を提案し通ってしまうって…
いや、いいんですよ? まさか通ると思ってなかった企画が結果跳ねた とかの美談になるなら。
でも、現状そういう兆しはなく、1話分の尺を埋めるのにも苦心しているように思えます。
テーマの部分も要は、友だちを大事に ってことらしくもうこれ以上の発展は正直見込めません。
常にオリジナル企画をストックし、定期的に更新しているのは素晴らしいですが、死んだ卵を温めストックしているだけならあまり誇れませんね。
総じて、レビューのタイトルにもしているように、なんかプロの仕事って感じがしないんですよね。
本当にオリジナルアニメ企画を持ち寄ろうという遊びで、相手がこの企画をもってきて「主人公の口癖は"割烹"です」って言われたらそりゃ大笑いしますし、ほんとに出来そう!と盛り上がるでしょうけど、会議室で話している時がピークのもんを実際やっちゃったらそりゃこんな感じになっちゃうよ…。
ここまで視聴した以上、骨は拾うつもりでいます。
次回に期待です。
{/netabare}