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「花は咲く、修羅の如く(TVアニメ動画)」

総合得点
64.2
感想・評価
53
棚に入れた
165
ランキング
3982
★★★★☆ 3.4 (53)
物語
3.3
作画
3.5
声優
3.4
音楽
3.3
キャラ
3.3

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花は咲く、修羅の如くの感想・評価はどうでしたか?

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:今観てる

青春!部活!高校生!とても良いですね。

 
 3話まで観ました。2025.01.25

 引っ込みウジウジ系で自己評価が低いけど朗読好きの主人公、春山花奈が、高校の放送部に入って、先輩や同級生達と朗読大会で全国を目指す物語です。

 まさに王道の部活動青春ものですが、朗読、アナウンスと言う、ちょっと変わった分野のお話なのが面白いです。

 皆様のレビューにも指摘されている通り、アニメや声優に詳しい上級者には、凄い朗読をしているライバル達も所詮声優のシノギ演技に過ぎず、迫力が無いため、演出で誤魔化しているのが、分かってしまうところがマイナスポイントですが、そこに目を瞑れば部活ものとしては一級のポテンシャルを持っているのではと感じます。

 特に、狂言回し+視聴者に世界観を説明する重要キャラの、放送部顧問、吉祥寺先生が良い仕事をしているため、朗読、アナウンスの世界を門外漢でも理解出来る親切設計になっているのが良いです。

 後、個人的には頼りになるボーイッシュな瑞希先輩がド直球に私のタイプなので、それだけで視聴継続の価値がある気がいたします。まぁ…こんなに面倒見の良いパイセン居るかよ…やり過ぎでは?とは思いますが。

 わたくし的には今期イチオシの作品なので、人気が出て欲しいですね。

投稿 : 2025/01/25
閲覧 : 19
サンキュー:

2

ネタバレ

snow さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

なるへそ<49>

3話まで視聴
主人公・ツンデレ・ラスボスと朗読描写が見れて、声では作中で言われてるほどのものはなく、演出こみでもそれほどの仕上がりに思えず。
ストーリーの起伏にも乏しいのは知ってるのでここまでで。

どう作るのか<52>
1話視聴
コミカライズを読んだ限りでは展開のヤマが欠け気味な感想なんだけど、朗読という題材でアニメ化となると声がつくのでそのあたりがどうなるか。

主人公は技術では身につかない声の良さがあるという設定なんだけど、まあ普通。そらそうよ声にフォーカスしない普通のアニメもプロ声優がやってるんだし。
そこをふまえて、初回では抑揚と演出でカバーしようとはしておりました。
{netabare}同じ部活の一目でわかるツンデレは逆に技術はあるが声の魅力がないという設定なんだけど、そこら辺が伝わるようにできるんでしょうか。
同じく圧倒的実力者はどうか。{/netabare}
という、どう作るのかを観ていく目線なのねん。

投稿 : 2025/01/23
閲覧 : 92
サンキュー:

2

ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

3話 ギスギスとウジウジ頼りの上に快感も知識欲も全く刺激されない。

1話 内面のドロドロを描くという宣言なら良いのですが。

{netabare} これは物語として成立しているのか、という疑問がまずわきます。部長が花奈を勧誘するきっかけやプロセスがどうもご都合主義に思えます。また、花奈がそんなに部活をやりたい理由もイマイチわかりません。別に朗読が好きなら島で朗読していればいいじゃん、と。その点で話の展開について、人間が本当に描けるのか?という疑問が残る展開でした。

 昔朗読していた少女へのあこがれが、部活に入りたいきっかけにできなかったのかなと思います。

 さて、春と修羅がモチーフというか主題になっています。OPは銀河鉄道の夜がモチーフですから、当然宮沢賢治が描かれるはずだし、描かれなければなりません。春と修羅はそもそも難しくて、なぜ生命や芽吹き希望の春の季節に修羅にならなければならないのかは、人によって解釈があるようです。

 修羅は戦の神です。それが宮沢賢治の内面にあるドロドロした形にならない衝動のようなイメージがあります。妹(永訣の朝)と同じ時期なので何かあるのかもしれません。
 あるいは自分の無力感劣等感に対し、何事かを成し遂げたいという決意ともとれます。つまり、自分に対する怒りですよね。その辺がヒロイン花奈の中に描けるか、ですね。海辺のシーンはこれを表現したのでしょう。

 さて、ここまでが導入ですが、ここから先どこまで春と修羅を中心に花奈の内面のドロドロをくみ取れるかですね。彼女を綺麗に描くと作品にはなりません。ぜひ、鬱展開でもいいので思いっきりやってほしいところです。単なる表現論だけだったら、春と修羅を扱う意味はありません。海辺の朗読は春の山の花の名を持つヒロインの修羅を描き切るという宣言であってほしいですね。

 そして、部長が読んだのは高村光太郎の道程です。生きることは進むこと、という感じでしょうか。僕の前に道はない…ですね。これはまあ部長の性格と同時に勧誘しているのでしょう。宮沢賢治が童貞で一生を終えたことは決して関係ないと思います。{/netabare}


2話 宮沢賢治関係ないじゃん。朗読の魅力も内面描写も弱い、自己満足ストーリー。

{netabare} 何がやりたいんでしょうか。茶髪の男とヒロインが2人で話しているシーンを見て、この男がいたら私なら席を立って部長に対してこいつを何とかしなければ退部すると言います。それともう1人の茶髪の女子。部長が注意しろよと思います。
 そこは大目に見ていもいいです。アニメ作品の中のカリカチュアでしょう。ただ、ドラマのためのドラマというか、それでしか話を作れないのなら少し幼稚な気がします。

 そして、この作品の見せ方では、朗読じゃなくて演出ですよね。桜の花びら、海の映像。伝わってこないんですよね、朗読の魅力が。すごい朗読というのになぜ朗読で表現しないのか。難しいのはわかりますけど、朗読に感動できなんですよね。

 それに加えて、宮沢賢治に何を見出したのかが全然見えません。1話の海辺の春と修羅は何だったのか。タイトルの意味は。その辺が内面とリンクしないとストーリーにならないでしょう。

 トータルで言えば物語に見えません。2話までで、これだけ内容がないのも珍しいです。

 原作を読んだわけではないですがこれが原作通りだとすれば、原作者の武田綾乃氏は「ユーフォ」でも1期のところ以外はかなり凡庸だなあという印象です。一応3話は確認しますけど、自分で自分に酔っているような「ほら、良い話でしょ」的な、自己満足なストーリーに見えます。{/netabare}


3話 ギスギスとウジウジ頼りの上に快感も知識欲も全く刺激されない。

 もともと1話目からテイストが合わなかったので、もうやめた方がよさそうです。3話でアナウンスと朗読について具体的な話があったので、そこに興味がないわけではないですが、せっかく修羅の朗読を聞いているときに、余計な映像とまして音楽を入れるセンスに失望しました。

 普段、朗読小説はよく聞いているし、朗読で宮沢賢治は本数が多いのでなじみがあり、本作のテーマには興味がありました。その宮沢賢治、特に「春と修羅」という名作をモチーフにしながら、人間関係のギスギスとか非常に底の浅い劣等感でしか作品を作れないのはどうかと思います。


 総評、中断の理由です。エンタメとシリアス・テーマのバランスがおかしいというか、なんというか。コメディ・エロ・バトル・謎・驚きがないし、世界観の独自性などがない、テンポ・演出の妙もない、キャラに魅力もないし萌えもない。ストーリーはどこかで見たような話で、ギスギス頼りの展開。ヒロインのウジウジの理由が浅い。そして、テーマである朗読の深堀りが薄い。「修羅」「宮沢賢治」を使えていない。
 アナウンス・朗読について3話ではありましたけど、それはテキストを読めば書いてあることです。それをエピソードに落とし込んでエンタメにしないと。
 そして、演出と音楽で朗読をごまかしている。肝心の西園寺修羅でそれをやったのはがっかりしました。

 今後、ヒロインは自分と向き合うのかもしれませんが、とにかくギスギスとウジウジ頼りで、快感も知識欲も全く刺激しない作品なので、かったるい話で見ていられないです。





 

投稿 : 2025/01/23
閲覧 : 178
サンキュー:

5

ネタバレ

やん さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:今観てる

上品

原作ユーフォ、脚本ヤマノススメ、いい背景いいキャラクターの田舎高校生活モノですね。主人公新人声優さんとしまぶーさんも完璧です。
文学作品を題材にして上品なお話になりそうな一話でしたが、女性向けにしては主人公がかわいすぎるかもしれません。視聴継続します。
3話まで
絵柄と設定から氷菓風かと思いきや実はユーリ?一番近いのはやっぱユーフォか。なら女の子かわいすぎ問題も朗読ラブライブ時空補完も全て無問題です。上品撤回思い切りやっちゃってください。次回も楽しみ。

投稿 : 2025/01/22
閲覧 : 92
サンキュー:

2

Rera さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:今観てる

ユーフォの武田綾乃が原作

響け!ユーフォニアムの武田綾乃が原作を手掛けたコミックのアニメ化。
離れ小島に住む、朗読好きの主人公が高校進学を期に放送部に入って成長していく物語。
ユーフォ同様、高校の部活を舞台とした青春ストーリー。でも京アニではなくスタジオバインド!これも大いに期待できる。
第1話は話の導入としてとても良かった。先輩に半ば強引に勧誘されたが主人公だが、朗読が好きで才能もあることが十分に伝わってきた。
朗読とは地味なテーマだが、声が重要なので、アニメには向いていると思う。
主人公の声を担当する藤寺美徳は何と18歳!現役女子高生?朗読劇の経験もあるようで大抜擢である。

(第2話感想)
放送部って昼休みの放送している以外何をやっているのかわからなかったが、実際の活動は多岐にわたっているよう。
元放送部員の方がYouTubeでこの作品をわかりやすく解説してくれているので参考まで。
https://www.youtube.com/watch?v=gs4i_0FJEII&ab_channel=%E3%81%82%E3%81%8B%E3%83%9A%E3%83%B3ch%E3%80%90%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%A1%E6%BC%AB%E7%94%BB%E6%84%9F%E6%83%B3%E3%80%91
楽器の上手い下手もそうだが、声の「上手さ」を表現するのはなかなか難しいと思う。「ぼっち・ざ・ろっく」では下手な演奏をわざわざ収録していた。
主人公の声優はいい声をしていると思う。声優だから当たり前と言えば当たり前なのかもしれないが、演技もなかなかのもの。とても18歳とは思えない。

(第3話感想)
プロだから当たり前と言ってしまえばそれまでだが声優ってやっぱりすごい。日笠さん朗読最高。声で魅せるとはこういうことを言うんだと思う。
主人公の勝たなきゃだめかという気持ちはよく分かる。離れ小島の出身で、同級生も少なくあまり競うことをやってこなかった。好きで一人で朗読をやっていただけだから。
吉祥寺先生が演劇部に勧誘したのは勘違い生徒がいないか試す意味もあったのだろうと思う。「読み」は演技ではない、ということ言いたかったのだろう。
朗読しているときの演出が少し過剰かなという気がする。朗読の世界に引き込まれるという演出の意図はわかるが、やりすぎると朗読の良さが失われてしまう。ひと工夫ほしいところ。

投稿 : 2025/01/22
閲覧 : 71
サンキュー:

4

ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:今観てる

クラムボンはわらった

スタジオバインド制作。

小さな島に住む朗読が好きな春山花奈は、
高校進学を期に放送部へ勧誘され入部をする。
花奈の朗読には人を惹き付ける力があり、
彼女の成長がこの先描かれていくのでしょう。

{netabare}大きな目標はNHK杯、本大会出場のようです。{/netabare}

好きなものが見つかっているのなら、
無理をして窮屈に生きる必要はないのです。
慣れない環境の中でも楽しく生きよう。

まだ始まったばかりだけに、
興味を惹かないキャラクターもいますが、
映像の完成度も高く、楽しめています。

音楽はOP、EDどちらの楽曲も、
世界観に合っていて優良ですね。

なかなか難しい題材だと思いますが、
新しい出会いと経験を経て、花奈の青春は、
どこへと向かうのか、楽しみにしています。

投稿 : 2025/01/20
閲覧 : 66
サンキュー:

16

ネタバレ

タック二階堂 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:今観てる

東にはスタジオバインドがある。

詳細は公式サイトでも。

集英社『ウルトラジャンプ』連載中の武田綾乃さん原作、むっしゅさん作画担当のコミックのアニメ化作品です。制作は「無職転生」「お兄ちゃんはおしまい!」のスタジオバインドです。

原作の武田綾乃さんは「響け!ユーフォニアム」を書かれた作家さん。まあ、京アニによってアニメが3期まで放送されているので、知らない人はいないかと思います。つまり、本作も京アニが制作するという世界線もあったとは思います。

ただ、今回はスタジオバインドが担当。
もともと「無職転生」のアニメ化のために立ち上げられた制作会社。非「無職転生」アニメとしては2作品目になりますね。

初回は文句のつけようがない出来。
西に京アニがあるなら、東にはスタジオバインドがある、と言わんばかりの鬼作画。心なしか京アニっぽいキャラデザな印象ですが、単なる代役ではないというだけの力はある会社だと思いますので、心配要らないでしょう。

脚本は「少女終末旅行」など実績十分の筆安一幸さん。こちらも不安要素はないですね。今期の覇権候補が、危なげない1話を見せてくれました。これはかなり期待していいかと思います。継続視聴です。

=====第2話視聴後、追記です。
{netabare}
うん。2話も安定して面白かったですね。放送部の新入部員4人が揃って、それぞれどんなキャラなのかを「他己紹介」という形で上手に説明してみせました。

作品単体で見れば、このペースでいけばかなりの良作になることが期待できます。ただ…

全力で投じられたストレート。スムーズにバットが出て、カキーンと快音を残してボールは右中間スタンド上段に消えていった。そういった爽快感が「響け!ユーフォニアム」にはありました。

対して本作。
ボールは伸びていきますが、残念ながらスタンドには届かず、フェンス直撃のツーベースヒット。そんな感じ。

いろいろな面で「響け!ユーフォニアム」を感じてしまうんですよね。しつこいぐらいに発する瑞希パイセンの「すももが丘高校放送部へようこそ!」。これ、あすか先輩の「北宇治高校吹奏楽部へようこそ!」だよね?

「わたしは負けたくない」と悔しさを口にする夏江杏。いや、それって麗奈だよね?

おとなしめで人の良さそうな優しい整井良子パイセン。うーん、どうしても小笠原部長とカブるなぁ。

「響け!ユーフォニアム」の影を、どうしても感じざるを得ないんですよね。分かりづらいかもだけど「キャプテン」のイガラシ弟みたい。なんでもソツなくこなすけど、才気あふれるイガラシには及ばないという感じ。

どこかで泣かせの展開になるかもだけど、本作がどこまで伸びるか。「響け!ユーフォニアム」を超えられるか。それは、キャラに愛着を持たせられるかにかかっている気がします。
{/netabare}

投稿 : 2025/01/15
閲覧 : 152
サンキュー:

3

ネタバレ

まにわに さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:今観てる

Don't think, Read。

 
1話: {netabare}部長のセリフの字面が堅いのは部活柄だろうから、花奈の態度が性格のためだと推測できた。表情、言い訳の仕方、母親から聞かされた事情。この性格がゆえに朗読が意味を持つ話になろうか。

でもこれって、ウマ娘のように教養を前提にした作品になると困りそう。
最近厨二慣れしてきたせいか、なんか UbelBlatt も見れてしまうし、これも朗読の原本がわからないと、厨二枠で見るしかなくなってしまう。{/netabare}

投稿 : 2025/01/15
閲覧 : 38
サンキュー:

0

たナか さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:途中で断念した

ヴァージン・ジャーニー

信頼と安心のスタジオバインド作
ユーフォ原作者漫画のアニメ化

01
原作ファンも泣いて喜ぶ神作画でしょう、すげえ

「無職転生」「おにまい」とアニメ上級者向けの本格作品で知られるバインドだが、ここにきてユーフォレベルの見やすさな本格美少女アニメへ挑戦。朗読モチーフ作品だがメイン二人がベテラン声優だったボイスコミックから一転、フレッシュな起用へと転向。

アニメですら倍速視聴も珍しくない現代、例に漏れずに強引な爆速展開で駆け抜けサクッと入部へと至るハイテンポな初回。高2らしからぬ胆力でグイグイくる金髪お姉さまミズキに、流れるままに身を任せる清純弱気純情黒髪少女のハナ。猫娘って説明装置のモブなのかよ。どうりで雑なわけだ。


観る前から異世界なろうだとわかる「無職転生」や、ひとめでいかにもな上級者用とわかる「おにまい」と違い、初見ではややレベル感が伝わらない本作。でもバインドだから…ユーフォの作者だから…大丈夫だよね…と全力で寄りかかってしまうと不意に不快描写で傷ついてしまうかもしれないというリスクを危惧するのもアニメ粗製濫造時代では致し方ない自己防衛。しかし流石のバインド、流石のユーフォ作者。全てわかってる安心設計。

なぜか校長が新入生に向けて詩を送るという粋な計らい。ここでイキッて衒学趣味まるだしでマニアックなポエムで置いてきぼりにはしない。作者の自己満足や承認欲求で読者に疎外感を生み出してしまうのはクリエイターとしては愚の骨頂。そこで読み上げるのは義務教育レベルで誰でも知ってる高村光太郎の「道程」である。ミズキの超絶技法にしんみり聴き入る生徒たち。そして誰しもがまた新たな新生活に目を輝かせるのである。

おわかりいただけただろうか。ここは高校、画面の教室に映る全ての人物は健全で健康な高校生なのだ。これがリアルで行われたら、もう教室内は「ど、ど、ど、ど、童貞ちゃうわ」の大合唱で大爆笑の様相を呈するのは間違いない。少なくとも知人のDTイジリが始まるか、失笑の嵐が巻き起こるはずなのである。しかし誰もが触らないし、そのまま時が流れてしまう。そう、ここで明確に宣言されるのだ。この作品は決して皆さんを傷つけないユートピア、ユニコーンファンタジーである、と。このさりげない力強さに震える。このラインの引き方は発明と言っても過言では無い超絶技法。スタジオバインドここにあり。すごい。

これは穿った見方の底意地の悪い難癖に思えるかもだが、きちんとその後に男子生徒をわざわざ映していることから、明確に意図された演出だと思われる。まあそんなことを聞かれても正直に答えることはないでしょうけど。

ミズキも交渉済みとは言え、まだ未確定なのに先にハナをその気にさせるのはナシでしょう。本人的には手応えはあったんでしょうけど、たまたま上手く行っただけにしか見えません。「道程」にて「僕の前に道はない、僕の後ろに道ができる」に感心しながらも、ハナはミズキのいいなりで全部お膳立てしてもらってただ流されてただけですやん、とかしょーもないツッコミどころは山のようにあるが、それら一切を些事にしてしまう素晴らしい導入。痺れました。これはもう覇権間違いなし。安心して脳を休めて身を委ねることができるでしょう。長らく一強であった本格萌えアニメの雄、京アニを脅かす存在の出現が、ここにきて確信へと変わった瞬間に立ち会えたことに感激を覚えることしかできません。

あの朗読がどうすごいのかはまったくわからないけれど、そんなの誰もがどうでもいいんでしょう。というか、わからないからこそいいのかも。「すごい!」って言われて「どこが?」にはならないしなりようもない。「すごい!」「そうなんだーすごいんだー」とそのまま飲み込むしかない。つまりケチのつけようがない無敵のアニメ。まさかこれも計算づくなのだろうか。いやはやスタジオバインド恐るべし。

健気で儚くか弱い少女が懸命に困難に立ち向かう姿を見て「がんばえー!おうえんしゅりゅ!」は数多にあるが今作は本気度もレベルが違う。美少女アニメとして凄まじい完成度。ロリコンの方はメダリストで小学生見て「がんばえー!おうえんしゅりゅ!」しましょう。今期は層の厚さがすごいですね。

バインドが凄いのか、作者が凄いのか。どっちも凄いでいいでしょう。

投稿 : 2025/01/14
閲覧 : 49
サンキュー:

1

大重 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:今観てる

朗読という世界も興味深いかも

一日一本はすごく面白いといえる作品がありますね。
良いことです。
本音を言えばもう少し増えて欲しいですが…。

その良い作品です。
絵が良いですね。
知らないメーカーですがクオリティ高いです。

内容も良いですね。引っ込み思案ですが朗読好きなヒロインが可愛らしく先輩も良い感じです。
そして放送部、朗読という世界も珍しい。
知らない世界なので楽しませていただきます。

ユーフォニアムの作者さんですから内容もきっと良くなるのでは。
とにかく楽しみです。

投稿 : 2025/01/09
閲覧 : 38
サンキュー:

3

ぽよお さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:今観てる

投稿 : 2025/01/19
閲覧 : 0

めるぴん さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:今観てる

投稿 : 2025/01/15
閲覧 : 1

ダイクニ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:今観てる

投稿 : 2025/01/15
閲覧 : 2

TFBit96935 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 2.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態:途中で断念した

投稿 : 2025/01/15
閲覧 : 0

glashutte さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:今観てる

投稿 : 2025/01/13
閲覧 : 4

ヒロインコレクター さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:今観てる

投稿 : 2025/01/12
閲覧 : 4

Rye さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5
物語 : 1.0 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 1.0 状態:途中で断念した

投稿 : 2025/01/11
閲覧 : 2

もっちょん さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:今観てる

投稿 : 2025/01/11
閲覧 : 4

kunka さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:今観てる

投稿 : 2025/01/10
閲覧 : 2

yOsdn96517 さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0
物語 : 1.0 作画 : 1.0 声優 : 1.0 音楽 : 1.0 キャラ : 1.0 状態:----

投稿 : 2025/01/10
閲覧 : 2

mJghh70634 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:----

投稿 : 2025/01/10
閲覧 : 2

ビスマルク さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:----

投稿 : 2025/01/10
閲覧 : 3

mnCMD50021 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0
物語 : 2.0 作画 : 2.0 声優 : 2.0 音楽 : 2.0 キャラ : 2.0 状態:----

投稿 : 2025/01/10
閲覧 : 2

MmAcv85380 さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0
物語 : 1.0 作画 : 1.0 声優 : 1.0 音楽 : 1.0 キャラ : 1.0 状態:----

投稿 : 2025/01/10
閲覧 : 3

tuminitti さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:----

投稿 : 2025/01/10
閲覧 : 8

Walftvk3 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:----

投稿 : 2025/01/10
閲覧 : 4

しぐま さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:今観てる

投稿 : 2025/01/10
閲覧 : 5

PmdfF40056 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:----

投稿 : 2025/01/10
閲覧 : 2

fGyYA71303 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:----

投稿 : 2025/01/10
閲覧 : 3

nPvPx29201 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:----

投稿 : 2025/01/10
閲覧 : 2
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花は咲く、修羅の如くのレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
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花は咲く、修羅の如くのストーリー・あらすじ

人口600人の小さな島・十鳴島(となきじま)に住む春山花奈(はるやまはな)は、島の子供たちに向けて朗読会を行うほど朗読が好きだった。花奈の〝読み〟に人を惹きつける力を感じた薄頼瑞希(うすらいみずき)は、自身が部長を務める放送部へ誘う。 「お前の本当の願いを言え、アタシが叶えてやる」 「私、放送部に入りたいです」 入部を決意した花奈は、たくさんの〝初めて〟を放送部のメンバーと共にし、大好きな朗読を深めていく…。(TVアニメ動画『花は咲く、修羅の如く』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2025年冬アニメ

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