easy さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:今観てる
【ネタバレ:OVA第1-3話のあと、途中第4話から地上波スタートという難度、10代少女らによる公務員版・必殺仕事人:原作ノベル版・OVA版の覚書】キャラ表、今後、綺麗事マシーン有坂の行方
自分用
【前提:OVA(劇場版)と『地上波アニメ版・第1話』繋がり方について】
OVA(劇場版)概要
第1話 新任の有坂を使ったメインキャラクター紹介、基本設定の説明回
第2話 「レナ」担当回、京船桜が丘(宇川)紹介、サブキャラ「マキ」加入
第3話 「トーカ」担当回、聖エール外国人学校(アヤメ)紹介、サブキャラ「グミ」加入
--- 第4話 「クリス」担当回、地上波アニメ第1話はここから ---
要するに、
2025年1月1日放送・地上波版の第1話は、既に公開・製作済である第1-3話の後、
『シーズン2からスタート』状態。
初見がいきなり第4話から見せられてしまえば、状況が分からないのも無理ないって事ですね。
まあぼやいても仕方ないんで、
youtube無料配信、Amazonプライム等で放送に合わせて配信など、
放送時期に合わせた対応はそれなりにしているようなので、
コンテンツに興味が有るなら、まずOVA(劇場版)から見ましょう。
※ 以降、完結作につき後半『バレがフルオープン』シリーズ初見は読まないように ※
【私の立ち位置】
原作PCノベル版は全話リアルタイムで追い、OVA版全3話も繰り返し観ました。
今回始まったアニメ版を何話構成でまとめているのかにもよりますが、
第1話から改変されているバージョンなので、半初見ですか。
楽しみではありますが『あの終わり方』路線にするかは気になります。
そのようなサガる終幕版にはしないだろうけど。
893なぞ躊躇なく撃ちブン殴り斬り捨て処す10代女性フィクションであり、
改変こそあれどOVA3話分は、原作者の冗長なテキストを整理しつつ、
そこそこ良いテンポだったので、久しぶりに、
「取り敢えず毎週追ってみようかな」
と思うぐらいには楽しみにしている原作組であります。
続投されている声優陣も完璧で、演技には一切の不安なし。
ふと思った。
あ、これ「なろう」アニメじゃない。
以下、念のため繰り返しますが、
完結作・覚書き『バレがフルオープン』ですので注意。
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「今日も今日とて、裏稼業」
【OVA・原作ゲーム版における一行メインキャラ表】
■ レナ:ムードメーカー、元〇し屋養成施設出身、ハルトが購入、大型犬
■ トーカ:テンプレツンデレ、狙撃手一家出身、本編より7年前、父を撃ち投獄した
■ クリス:完璧秘書、爆弾テ口被害者、顔色うかがう能力と努力でモッサリから現在の姿へ
■ ムラサキ:アニメ的万能忍者、姉コンプ持ち、オタク記号の陰キャ、高能力・良識寄り
■ マキ:原作者好みの豪胆長身女、レナ同窓、敵所有→仙石(ハルト)→タイガへ移る後半謎扱い
■ グミ:「であります」丁寧語、トーカ後輩、お爺ちゃん子で昭和体現するズレキャラ
■ タイガ:帝王一族ロリ、大学生以上の学力、のちにマキを買い取るなど謎の作内優遇あり
■ ユーキ:嘘つき忍者スパイ、ムラサキ姉であり8610の幼馴染、前世代側
■ 有坂:外部視点、偽善者担当、大局的には『物語の終わらせ方』を決めるわりと重要な立場
■ 仙石:帝王一族、タイガの叔母上、毒舌、前世代側、8610らタナトスシリーズの生みの親
■ 野上:帝王の家臣、前世代側、8610の姉的存在であり、立ち技の師
■ ハルト:8610号、アレとアレ遺伝子から生まれたアレ次世代、前世代側、…人?
蛇足
ハルトに憑依した原作者がレナの行動を大型犬に例えるように、
原作者はヒロインらのバリエーションを『犬種』で想定した模様。
OVA第2話、レナxチョコの喧嘩は散歩中のワンコロでよく見る光景。
【今後について:ネタバレ】
原作にあたるノベル版の構成
・『レナ、トーカ、クリス(地上波版はここから)、ムラサキ』
対となるサブと絡み、サブがレギュラーへ昇格
-上記、メイン4名分を繰り返す-
・前世代勢により、メイン4名が関わった事件の裏が繋がる
・ハルトの出自を含めた前世代勢の過去編、総力戦への引き
・総力戦:最終話において、メイン全滅EDへの分岐有り
今回始まった地上波アニメ版は、原作ゲーム版を踏襲?という前提ですが、
お花畑いえ有坂は終始、原作1話-8話まで綺麗事マシーン有坂であって、
最終8話ですら邪魔者もとい有坂のため生徒全滅EDが用意されたわけで、
アニメ版がどうなるか
そもそもこのやろういや綺麗事マシーン有坂が学習・変化出来るのか?
そこについて気にはなります。…陰鬱EDにする事はまず無いでしょうけど。
この絵空事は雑にカテゴライズすると、便宜上は民間の
『10代少女による公務員版・必殺仕事人』なわけでして、
シスター勢がフィリピンの密売王を相手取り、
「Ja!(ヤー!)全ての背信者に、神の裁きを!」ドンパチ世界において
毎度同じサゲ正論でぼやかれても「なんだかなぁ…」って感じですから、
地上波アニメ版ではそこ、最終的にどう処理するつもりなのでしょう。
せめて変化してくれよ?可能であればお前に尺を取らないでほしいけど。
「○○してはいけない」お前様のせいちょうやけいもうをえがくために、
トーカが立ち絵もないモブに首をカッ切られるシーンなんて見たくねえよ。
はい。
「グリザイア」オスロの赤子工場で押収された最重要遺伝子をベースに、
「CIRS最強の狙撃兵」女性遺伝子をかけ合わせた第三世代タナトス、
システム人型コア試験体番号8610号、通称ハルト君。
彼は文字通り「遺伝子を継ぐ」(OVA宣伝ワード)存在ですが、
製作が同じOVA版は原作内容を改変・端折って(※)構成してましたし、
スゲー気になる雄二麻子な辺りは、設定説明のみで流され触れなさそう。
「銃が苦手」という設定は原作で理由も明かされず終わっていますが、
同じくその辺りも深掘りせず触れなさそう。
「好きな人が「いた」」が親代わり故アオイに対しての言葉なのかとか、
細やかな部分にも触れなさそう。
※ 例えばOVA3話、山に潜むグミを追い詰めて行くのはハルトで、
いわば猟犬の役割だったが、該当部分は完全に削除された
すなわち『ハルトを恐れる』設定も同時に消える
【シリーズの違い】
・大人、子供
・保護者、被保護者
・責任者、兵隊
「グリザイアの楽園」は大概ひどい両親ばかりでしたが、
本作はハルトからしてレナの保護者であり、生徒らの管理者というように、
仙石、宇川、アヤメなど、前世代・保護者側の視点が増えています。
大人の彼らは保護者として『善人』なので、その点において好感度は高い。
うーちゃんことオカマさん宇川とバニラ・チョコ、ハルトとの関係性、
煽りはするが、雑でいい加減な上層部から体を張りグミを守るアヤメなど。
(なおトーカは特性上、アヤメの斜に構えた言葉をそのまま受け取りブチギレ)
倫理観が死んでいるし、自覚もあるが、子供達・生徒らを外敵から守る意志は固い。
OVA第1話OP「もし私たちが死んでも、誰も泣かない」
「辛気臭く泣かねえよ」って意味もありますが、
この言葉通り、ヒロインらは物語中「使い捨ての兵隊」扱いで、
有坂ごときの成長を描くためのED分岐が用意され、殺されもする。
原作終盤は暗躍したラスボス倒してスッキリ、という終わり方でなく、
「AとB、どちらが勝とうが関係ない」戦争屋がほくそ笑み、
ラスボスに関しても、最後に『真意』たる計画があるかと期待したが、
別にそのような裏が描かれたわけでもなく、
むしろ敵側のモブを増やし、尺を割き、逆に物語をミクロ化する始末。
暗躍した協力者のゴミ共も各自逃走するような尻すぼみである。
…雄二君のラストが旧作ルパンのアレみたいになっちゃってたから?
ならテメエはこれの何が面白かったんだよ、と思い返してみると、
まずはキャラクターの掛け合い、次にヒロイン『以外』の善性というか、
ハルト曰く「糞大人」と対極にある保護者達、つまりはそういう部分でした。
OVA版第3話 51:19-
騒動の尻拭いを終えた仙石、アヤメ達の会話と、ハルトとの出会い回想、
トーカの変化が分かりやすい構図で好きでした。
まあ私の推しキャラは女子でなくオカマの宇川一尉、うーちゃんですが…
なにがLGナントカだオカマハオカマダボケという潔さで推しオカマです。
戦闘、政治、先端技術以外は前世代勢ダメダメな中、生活能力が高く、
実質8610の母代わりだったという部分もオカマステキポイントです。
姐さんサイコー、以上
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