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「四畳半神話大系(TVアニメ動画)」

総合得点
88.7
感想・評価
2938
棚に入れた
13639
ランキング
101
★★★★☆ 4.0 (2938)
物語
4.1
作画
3.9
声優
4.0
音楽
3.8
キャラ
4.0

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四畳半神話大系の感想・評価はどうでしたか?

十文字 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

キャラの掛け合いのすばらしさ

キャラのセリフの応酬は見ていて気持ちの良いものであった。
だが、最後の謎に関しては、1話の時点で気づいてしまうし、予想できてしまうのが、マイナスポイント。

投稿 : 2021/05/23
閲覧 : 218
サンキュー:

3

ネタバレ

珊瑚 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ほんわかしながら見ました

間違いなく面白いけどアニメにカウントしていいかどうか分からない
ギリギリ比較できるとしたら化物語のシリーズでいいのかな。

自分の作品評価能力はテキストの良さと手の込んだ伏線回収の技巧で騙されてしまう程度なので、それらがトップレベルで揃ってる本作が合わないはずがなかった。センスと人柄と頭の良さでブン殴ってくる感じ。

但し1~10話まででは「私」には共感も自分と重ねてみることもなかったので、面白い人のトークをずっと聞いてたような感じ。
女性キャラは結ばれる明石さんを含め、あくまで都合の良い女性として堂々と用意されているのだと思った。

ラストまでの積み上げから気づきにより覚醒し友人の顔の見え方が変わったところには共感と感動が込み上げてきた。



総合では過程に共感できる化物語のシリーズの方が好き。

SHIROBAKOの作中人物の原作小説家が、登場する女の子達はみんな自分の人格を分け与えたものだと語っていた。自分が持っていなくとも自分から見た他者の属性も含めてよいのなら基本的に物語の登場人物は作者の分身といっていいのだけど、化物語のヒロイン達はそれぞれが作者の人格の分身のように思えるのに対して、森見先生は特化して自己投影を「私」に凝集させていると感じる。

森見先生の作品は夜は短し、ペンギンハイウェイを見てからのこれが3作目。ペンギンハイウェイのお姉さんは未知の象徴であって、感情移入の対象ではなくあくまで話は男性視点極振りで描かれていた。

個人的に共感の対象は男女無生物を問わないし、化物語のヒロインの持つ断片的な個性の方が入り込みやすかった。

やくしまるえつこのEDは癖の強い作品を中和してほんわかさせてくる。

投稿 : 2021/04/11
閲覧 : 265
サンキュー:

6

ネタバレ

セシウス さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

一風変わったループもの

 原作小説は未読です。
 原題も意味がよくわかりませんが、英題の「tatami galaxy」にひかれて見てみました。
 この作品のストーリーを大雑把にいうと、貧乏かつ打ち込むものがない大学三年生がこれまでの二年間をいろいろ後悔した挙句、結局今の自分とその周囲も捨てたもんじゃないと見直すお話、ですかね。
 IFの二年間を色々と繰り返しながら登場キャラクターの魅力を見せておき、一旦全て失わせておいてから最後に纏めに入るという構成がうまいと思いました。 主人公も憎めないキャラなので感情移入しやすいと思います。
 
 単色を多く使ったイラストのような絵は特徴的でこの作品の雰囲気にマッチしていると思いました。
 ヒロインは理系学生っぽく服装や髪型もフェミニンではありませんが、かえってそのサッパリとした魅力がよく出せていたと思います。悪友や師匠などの男キャラもとても魅力的でした。

 アジカンのOP曲・やくしまるえつこのED曲どちらも作品にバッチリあっていてとても良かったです。一度もスキップしませんでした。

 変わった作品です。タイムループしますが特に役にたちません。同じような話の繰り返しで途中眠くなったりもします。しかし視聴後にはほんのり胸が温かくなる作品です。そして二回目の視聴の方が楽しめる作品です。
 

投稿 : 2020/12/29
閲覧 : 505
サンキュー:

6

ネタバレ

遊微々 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

灯台下暗し

原作:森見登美彦×監督:湯浅政明
このタッグにより2010年にノイタミナ枠で放送された本作ですが、その独特のストーリー構成と、溢れんばかりの感性が惜しみなくつぎ込まれた映像は、アニメーションの枠を超えた一種の芸術作品とも形容できます。
放送当時は書店等でも映像が流されプッシュされていましたし、それが視聴するきっかけにもなったのでよく覚えていますね。

<あらすじ>
バラ色のキャンパスライフを夢見る主人公の「私」は、キャンパスライフを謳歌するため意気揚々とサークルに加入するも、自分の思い描いていた未来とはまるで違う不毛な2年間を過ごしてしまう。そのたびに「1回生のあの時に戻りたい」と「私」は願う、そして開かれる新たなる道・・・・

要約すればループものに近いようなパラレルワールドを描いた物語。主人公である「私」は「あの時こうしていれば」「別の道を選んでいれば」といつも後悔し、そのたびに時が遡り別のサークルを選んだ場合のストーリーが展開されるわけだが、結局そこで待ってるのは形こそ違えどやはり不毛な2年間を過ごす「私」の姿。
皆さんもこういう経験ありませんか?「あの時こうしていれば」は誰もが一度は思い描くことですが、しかしそれは多少形が変化するだけであり、自分自身が大きく変わらなければ結局待ち受けているのは満たされない結果である、というのが今作の一つのテーマであったように思います。無論環境の変化は自分自身の変化にも直結するため、必ずしも誰もがそうとは言い切れないかもいれませんが、あの時別の選択を選んでいた方が良かったというのも確たるものでもありません。
自分もついついこういう考えを巡らせてしまいがちですが、その度に自分に次のように言い聞かせて納得しています。「今自分が選んだ道こそ最良の選択だった」と。あの時別の選択をしたことで事態がもっと悪い方向に転がっていたと考えればどうです?簡単に戻りたいとは思えなくなりませんか?

そして今作が伝えるもう一つ大事なことは、目の前に転がっている好機を見逃してしまわないことですね。自分の思い描く理想や先の未来にばかり目がいって、目の前にある些細なきっかけが見えていないなんてこと、もしかしたら誰にでもあるのかもしれませんね。案外自分にとってプラスになるのはそんな何気ない小さなことだったりするのかもしれません。大事なのはそれに気づけるか、そして信じられるか、今作を見てそのように思いました。

OPを担当するのはアジカンこと「ASIAN KUNG-FU GENERATION」。詳細は知りませんが、今作のキャラクター原案を務めている中村佑介氏がアジカンの全てのCDジャケットのデザインを手掛けているので、それが縁だったりするんでしょうかね。アジカンと言えば「リライト」のようなシャウトの効いたサビが特徴的だったりしますが、今作OPの「迷子犬と雨のビート」はそんなイメージとは異なる曲調です。正直結構好きですね。

放送当時はイマイチ理解が及んでおらず、なんか雰囲気スゲーくらいにしか感じ取れてなかったような気がしますが、この歳になって見返すとまた新たな発見が色々出てきますね。これだからアニメの視聴はやめられません。

投稿 : 2020/10/30
閲覧 : 368
サンキュー:

32

カヲル さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

文学娯楽アニメ

文学と娯楽を併せ持った稀な作品。傑作。
岡田斗司夫さんがエヴァンゲリオンの事を、アニメが文学になったと言っていましたが、
これは、文学アニメが娯楽アニメになったという所でしょうか。
この作品によって、森見原作アニメが沢山生まれることになります。

内容は、”バラ色なキャンパスライフ”やり直し願望のアニメです。
狡猾で胡散臭い悪友・小津と、我が道を行く性格の気になる女性・明石さん、主人公・普通の
冴えない「私」を中心とした話で、突拍子もない展開や主人公の早口で長い語りは滑稽で面白く
森見節の良さが出ています。原作超えをしたアニメでおすすめです。

ノイタミナは大成功した企画とは言えなかったかもしれないですが、
評価は高くアニメに貢献した企画だったと思います。
この文学的娯楽的アニメを生み出したのは、その貢献の一つだろうと思いますね。

投稿 : 2020/10/11
閲覧 : 400
サンキュー:

8

緑の座 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

1クールアニメ最高傑作

アニメから入って原作も読了
初めて心から「面白い」と感じながら観た思い出の作品
今でも良く観返しています

投稿 : 2020/09/27
閲覧 : 232
サンキュー:

5

R さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

京都好きよ、これを見ずして何を見る!

高野川と鴨川に挟まれた三角地帯に位置する下鴨神社 。
京都に由緒正しき神社は山ほどあれど、中でも下鴨神社は平安以前から存在する屈指の大神社である。
縁結びを始め様々な護身得を得るべく年間多くの参拝客が訪れるが、その界隈に夜な夜なある屋台ラーメンが出没することはあまり知られていない。
名を猫ラーメンと言い猫で出汁をとっているという噂のラーメンであるが、真偽のほどは定かでない 。
しかしその味は無類である。

私は実際に猫ラーメンを食した。上手いとも不味いとも言えぬあの絶妙な味。しかし時々食べたくなる。
ただ、猫ラーメンはすでに京都の街から姿を消してしまった。
つまり食した事の無い諸君にとっては、想像する事しか出来ないのだ。
この作品を見て、自分なりの猫ラーメンを想像して欲しい。
そしてまたいつか猫ラーメンが姿を表す事があるならば、その時はラーメンをすすりながらこの作品の事を思い出して頂きたい。

投稿 : 2020/09/02
閲覧 : 298
サンキュー:

6

霧山deショー さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

僕なりの愛ですよ!小津ぅうううううう

アニメというより、一本の映画を見るような感じです。登場人物に本当に愛着が湧きます。
中でも小津。この男が危険につき要注意…(笑)

投稿 : 2020/08/12
閲覧 : 322
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9

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

小津も人間だということです

序盤 ええと

中盤 うーむ

終盤 おお

この話は四畳半のしがない大学生の話
ジャンルは大学・恋愛・コメディ・サークル
監督は湯浅政明さん。いまでは有名な監督ですね。しかし当時(私だけかもしれませんが)は湯浅監督というのを私は意識してませんでした。本作を手掛けるまでに三作品、マインド・ゲーム、ケモノヅメ、カイバを夜に出してきたらしいです。知らなかった…
さて評判がすこぶる良い本作ですが基本的に湯浅監督を表しています。テンポの早いセリフ語り、終始謎めいた雰囲気、結局やつは何者だったのかわからないこの感覚。独特すぎて作品に一目惚れ、というわけには行きませんでしたが。
内容です。基本コメディです。恋愛も入っていますがコメディの中の恋愛と考えてください。序盤は丁寧な導入かと思えばいきなり展開にはいります。そして終わります。何をいってるかわからないと思いますが、終わります。基本は一話完結ということです。中盤も一話完結型が続きます。終盤は見どころです。最後の2話がなければこの作品は成り立たないと言っても過言ではないでしょう。ちゃんとした着地もあり物語のすべてがここに詰まっているという感じです。
さて本作はコメディと言いましたが、かなり面白いです。普通に声がでるくらい笑えます。なんと表現すればいいのか言葉がうまいです。
キャラも面白おかしく書かれており、かなり好印象です。

原作は森見登美彦さん。
監督は湯浅政明さん。
シリーズ構成は上田誠さん。
キャラデザは伊東伸高さん。湯浅監督作品のキャラデザを担当してる方ですね
劇伴は大島ミチルさん。ハガレンやソラノオトの劇伴をされた方ですね
アニメ制作はマッドハウスさん。カードキャプターさくらなどを制作したところですね。

作画は良かったです。勢いのある作画で迫力は伝わりました。
opは後藤正文さん作詞曲、ASIAN KUNG-FU GENERATIONさん編曲歌唱の「迷子犬と雨のビート」
edはいしわたり淳治さん作詞、砂原良徳さん作編曲、いしわたり淳治さんと砂原良徳さんとやくしまるえつこさん歌唱「神様のいうとおり」
声優さんはとても良かったです。特に主人公役の浅沼晋太郎さんはとても良かったです。

総合評価 普通に面白い作品

投稿 : 2020/08/01
閲覧 : 393
サンキュー:

16

ネタバレ

tomledoru さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

レトロな大学の裏文化が出ています。

ちょっとレトロな大学風景ですね。
ふた昔前のような大学の人間関係の
裏側を見せてもらったような気がします。

一回生のうちにサークルを決めると、
ことごとくつまずいて2年を棒に振ると言う展開が続きます。

どこの世界にも主みたいな人がいるし、
小津ような、器用に立ち回るうわばみ
みたいな人間もいますし、カリスマみたいな人も
そういえばいたっけなぁ。

年齢的にも性欲があったり、理性が働いたり、
と複雑な年齢で、主人公は不器用でシャイなのですが
凡人と言う枠にはまって好感が持てます。

背景が京都だと言うのもなんともいえない
ノスタルジックを感じさせますね。

最後はお目当ての彼女とうまくいって良かったと思います。

投稿 : 2020/07/26
閲覧 : 297
サンキュー:

10

pino さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6
物語 : 1.5 作画 : 2.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

これ面白いの?

最終話の伏線回収が良くできてた。


確かにそうなんだけどそこに行きつくまでに
同じような内容を見せ続けられるのはつまらない。

日常話のタイムリープものは何でこう退屈なのだろう。

タイムリープで元に戻るのだから
無茶苦茶な話(リゼロ、シュタゲ)の方が私は面白いと思う。

投稿 : 2020/07/06
閲覧 : 290
サンキュー:

3

佐藤くん さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

俺の原点

最初に見た深夜アニメ。
300本以上見たけど未だに四畳半が1番好き。
独特の雰囲気、個性的なキャラ、主人公の軽妙な語り口調、そして何より明石さんが可愛い。
ノイタミナ作品の中では群を抜いて面白く、絵柄で見るのを辞めてしまった人は勿体ない!

投稿 : 2020/06/25
閲覧 : 296
サンキュー:

6

雀犬 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

青春は後悔でできている

 ループものや並行世界ものはフィクションの定番であり、名作も多い。なぜ人は繰り返しの物語に惹かれるのだろうか。

 一度きりの人生で正解ばかりを選ぶことなど不可能で、その道中で「あの時にああしていれば」という後悔を多かれ少なかれ誰しもが心に抱えている。とりわけ、自由で選択肢の多い青春時代は様々な後悔で彩られているもの。だから繰り返しの中で足掻く主人公の姿に共感してしまうのだろう。

 「四畳半神話大系」の主人公は京都大学の学生だ。普通の人は将来が約束されたようなもので羨ましいと思うところだが、当の本人は現状に満足がいかず、このままでは駄目だと焦燥感を抱き、大学の1回生からやり直したいという妄想に憑かれている。人によってはあまり主人公の気持ちが理解できないかもしれない。

 主人公の「私」はおそらく、高校生活を色恋にも趣味にも走ることなく必死に勉強に励み、結果京都大学に受かることができたのだろう。充実したキャンパスライフへの期待と、将来のために頑張った。そこまでは良かった。しかし名門校や進学校に進んだ方は心当たりがあるかもしれないが、優秀な学生の集団に入ってしまうと「頭が良い」というこれまで自尊感情を支えてきた長所は輝きを失ってしまう。逆に陰気な性格、冴えない外見といった短所が心を蝕んでいく。

 「私」は恋人がいないことを、非常に気にしている。そして「黒髪の乙女」なる理想の美神(ミューズ)を追い求めてやまない。「これまで女の子と付き合ったことがない」という動かしがたい「実績」から「自分は非モテである」というマイナスイメージが付き纏う。大学内で「イケてる」グループに属していない彼には合コンに誘ってくれる友達もいなさそうだ。一緒につるんでいるのは、小津という他人の恋路の邪魔をすることに熱を上げる悪友である。

 そんな彼が劣等感から解放されるには、「黒髪の乙女」と恋人になる、この一発逆転しかない。かくして主人公は理想の女性像をどんどん膨らましていく。世の男性が陥りがちな思考である。お前は俺か。これを僕は「女神様症候群」と呼んでいる。

 「女神様症候群」を拗らせた私は、並行世界で入部するサークルを変えては大学の1回生からやり直す。でも待ち受けているのはやり直す前とどっこいどっこいの日常であり、「黒髪の乙女」と恋仲になることは叶わない。

 木屋町通の路上で占い屋をしている怪しげな老婆が、毎回口にする台詞がある。「好機は何時でもあなたの目の前にぶらさがってございます」と。そう、これは「青い鳥」の物語なのである。幸せの青い鳥は実は身近なところにあった。その人生訓は100年たっても生き続けている。

 問題はそのことに「私」が如何にして気付くか、そこが一番の見せ所なのだが、「四畳半神話大系」は実に見事だった。至るまでの道中も洒落たユーモアに富んでいてループ系にありがちなマンネリ感はなく、どのサークルを選ぶ回もすこぶる面白い。切り絵のような独特の作画、私の早口なしゃべりは好みが分かれるところかもしれないが、味があって僕は好きだ。

「青春は、後悔でできている」

この言葉に共感できる人は是非とも見て欲しい傑作。

投稿 : 2020/05/30
閲覧 : 629
サンキュー:

33

ネタバレ

ウェスタンガール さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

バブル世代へのアンチテーゼ

『就職氷河期世代支援プログラム』なる免罪符的政策や、京大吉田寮の立退き問題が、ときにニュースを賑わす昨今、何の因果か“四畳半神話大系”に目が行った、というか、行かされたというのが正確か。
情けない話ではあるが、「世代的には」と言い訳をするのであるが、森見登美彦に興味を持ったことも読んだこともない。
ウィキで調べるに、彼は1979年生まれで、バブルが終焉を迎え、オウム真理教が暴れだし、エヴァンゲリオンに代表される、世をすねたサブカルチャーの黎明期に学生時代を過ごしたことになる。

この神話大系からは、語り手である“私”が、四畳半から眺める世界への違和感、すなわち、世渡り上手で見栄っ張りなバブル世代に反発する、どこまでも鬱屈した真情が読み取れる。
ただし、そこにはアジ看板や演説、ゲバ棒を振り回す全学連は存在しない。モラトリアムを享受する空気という意味では共通点があるかもしれないが、いたって平和な世界である。

観光公害で、京都の街も変わりつつある。
万一、青春の骨拾いをするなら、今のうちに済ますべきだ。
残り時間は少ない。     (2020.1.25)

永遠に続く饗宴などありはしない。
それは狂宴に姿を変え、一夜にして悪夢と化すのである。
{netabare}病室で目覚めた“小津”が、{/netabare}
鉛の如きまぶたを押し上げて見た世界。
チャイナに媚び、荒れ果てた街角を徘徊するわずかなマスクマン。
{netabare}ラビリンスからはい出し、能天気にはしゃぐ“私”。{/netabare}
彼の目にはどのように映っているのだろうか。
               (2020.5.26)

投稿 : 2020/05/26
閲覧 : 479
サンキュー:

30

ネタバレ

蒼い✨️ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

メッセージのある作品だった。

【概要】

アニメーション制作:マッドハウス
2010年4月 - 7月に放映された全11話のTVアニメ。

原作は、森見登美彦による小説。
監督は、湯浅政明。

【あらすじ】

長い浪人生活を経て京都にある旧帝大の農学部に合格した「私」は、大学生協から紹介されたオンボロアパート、
古式ゆかしい下鴨幽水荘(しもがもゆうすいそう)の四畳半の畳部屋に居を構えている。
「私」には、「薔薇色のキャンパスライフ」が約束されているはずだった。だが一心不乱に勉学に励む一方で、
恋だの青春だのに程遠い十代を過ごし、非リア充としての位置を堅持し続けてきた「私」は社交性という名の、
対人経験値が圧倒的に不足していて、サークルに入ったのは良いが周りの空気に馴染めず、
色恋などとは、まさに無縁の日々であった。周りが浮かれ青春を謳歌しているなかで孤立していた「私」にも、
たったひとりの同志と言える男がいた。人をからかって弄ぶのが大好きな天邪鬼で見た目も悪魔のように、
不気味な彼は小津といい、「私」と小津は切っても切れない運命の黒い糸で結ばれた悪友なのである。
気がつけば、リア充どもを羨んでは小津と共謀して彼らの幸せに亀裂を入れるという無為で不毛な日々で、
二年間を棒に振ってしまい「私」は三回生となっていた。もし小津と出会わなければ感化されずに、
今よりマシな大学生活を送っていたに違いない!と後悔を抱きつつ、碌でもない顛末を「私」は迎える。
もし入学の日に別のサークルに入っていたら?きっと違う自分になれていたであろう!
あの日の決断で分岐した数多の平行世界で、その世界の「私」は碌でもない大学生活を繰り返す。

【感想】

京都大学出身である原作者が、京都市を舞台に母校と吉田寮をモデルにした小説が原作の面白おかしい物語。
見た目からしてサブカルアニメに違いない。キャラデザが尖ってるし台詞は主人公の長々とした、
独白が殆どであるし、妙に評価が高いのが不思議だと訝しげに思いながら視聴開始。

1話完結形式で主人公の灰色で奇妙な物語が繰り返される。なんだこれは?と思いながらも見続けていると、
実は全てのエピソードが繋がっていると気付かされる。全ては最終エピソードで感動を得るための、
くだらなくてグダグダした話の繰り返しなのである。環境をどんなに変えても、主人公は失敗してしまう。

要は心がけ次第、人を見る目が変われば世界は違った色で見えてくる。
これはプライドが高く自分の尺度で世界を見ていた「私」が本当に大切なものに気付いて成長する物語。
自分への好意等の色々な感情に素直になれなかったりや見栄などで蓋をして、
本来は既にそこに存在していた幸せを手折って台無しにしていたのは、「私」自身なのである。

作画のトリック。詳細は書かないが、最後まで観てみると映像は「私」の心象であると気付かされることがある。

最初は微妙なアニメだと思っていたのに、最後まで観ると人情の機微に通じた名作に思えてくるから不思議である。


これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2020/05/22
閲覧 : 692
サンキュー:

90

ゑゑゑゑゑ さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

大学生は観ろ

「夜は短し歩けよ乙女」しかりこの世界観がたまらない、もはや性癖。

主人公は変な哲学を持っているせいで毎度毎度どうしようもない結果を迎えるんだけど、バラ色の大学生活を送るために真剣で必死で馬鹿で…

こういうのって大学生がラストチャンスなんだよなって

大学生のうちに観れてよかった。

投稿 : 2020/05/21
閲覧 : 261
サンキュー:

3

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

タイトルなし

原作未読。キャラがずっと語り続ける構成は、化物語にも似ているところを感じた。このような構成の物語は好き嫌いが分かれると思うが、私の中ではかなり好きな部類に入る。ひたすらに会話を聞く。主人公の「私」が早口であるおかげで、30分の内容が濃くなり、かなり楽しめた。しかし、1話~9話が似通った内容であったため、退屈に感じる人も多いと思う。会話自体はとても面白いので、人の会話を聞くことが好きな人には、うってつけの作品だろう。

投稿 : 2020/05/03
閲覧 : 159
ネタバレ

仁烏 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 2.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

勧められて

知人におすすめされて見た。
勧められなければ自ら見ようとは思わない絵。
絵としては好きだけど、アニメとしては好みではないという意味で。
主人公のパラレルワールド。
このときこうしていれば。を全て見てみるアニメ。
最後の方に伏線回収の回があるが、それが面白かった。
基本的に主人公の一人語りなのも良い。
滑舌よくて素晴らしい声優さんです。

投稿 : 2020/05/01
閲覧 : 256
サンキュー:

3

ネタバレ

にほんおおかみ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

独特な世界観

僕は作品の世界観、ストーリーを重視するタイプなんだけど

この作品は第一話から第九話まで話が全く進まない。もちろん
この作者のせりふ回しや類まれな世界観の良さは素晴らしいん
だけど、さすがに四時間も似た内容を繰り返していたのは刺激
不足なところがあった。

だからこそ最後の二話で話が進んだとき、遅いよ…って感じ。
メッセージはありきたりだったけど世界観を楽しむだけでも
視聴する価値はあると思う。

70点

投稿 : 2020/04/29
閲覧 : 262
サンキュー:

1

「な」 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

馬鹿馬鹿しさの極み

主人公が違う選択を選んだ世界線を歩き渡っていく物語。なんだけど毎回イケてない悲惨な大学生活を送らされる。

ここが面白いみたいな山場があるわけではなく、毎回同じテンションで主人公の悲惨な大学生活を見させられてくんだけどそれが何故か面白い。というか馬鹿馬鹿しい。

具体的には、主人公の周りの人間はみんな個性の強い人たちばかりで、とにかく変なことをしてる。主人公がそれに巻き込まれてダメにされてく流れが面白い。(他の日常系と違うのは主人公が毎回周りに巻き込まれてダメにされてく所。この部分が楽しめないなら見るだけ時間の無駄になると思う。)

それと、主人公の選択がかわっても、他の人物の選択は変わらないから、世界線が変わっても他の人物は前の世界線と同じように生活してる。

だから、各話にちゃんとつながりがあって、後の話を見ることで、行動理由がわかったり、そして最終回に向かって各伏線が収束されてく。

何も考えずに見ても面白いし、考えながら見ると話がつながって別の面白さが味わえる。何回見ても面白いと思う。

投稿 : 2020/04/08
閲覧 : 341
サンキュー:

5

ネタバレ

レタスの人 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 2.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 2.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

ほんとうに面白いと思ってるか?

ただの日常ループして色々あって色々何か当たり前の事に気付く様な話だろう。
私は先が見える話を否定する気は無いけど、独創性に欠けるし、電車で小説として読むならともかく気合いと時間使ってアニメで見ると余り気分良くは感じないと思った。
勿論面白くない訳ではないのだが、スカスカであるごちうさ等のアニメを見ている時の様な、よく言えば心のゆとりを楽しんでいる様な物で、悪く言えば赤の他人のスキャンダルを追うが如く時間の無駄なのである。
するとどうだろう、この作品には萌えが無い以上非の打ちどころがなくなる。


どうせ先が見えているならばと、話の大筋を読みながら最終回まで飛ばして視聴する事になる。
最終回以外が全て最終回の伏線であり、その伏線がわかりきったものであればそれを10話、凡そ4時間。4時間意味のない、どうでも良い、そこにすでに起こりうる事をわかっている普遍的な男の日常フィルムを見せられる苦痛を味わう必要はない。



ああすればよかった、こうすればよかった。でも自分が根本的に変わらなければどんな選択をしても根幹は何も変わらないのだ。
そんな当たり前の事は自分の人生を続けていれば同様に目の当たりにする事である。

この主人公は余りに拗らせているが、余程想像力に欠ける者でなければ自分の人生を深く鑑み、妄想する事によって簡単にこのストーリーと同レベルの物を追体験する事が出来てしまうのだ。


何度も言うがつまらない訳ではない。
このアニメのファンの気分を害したい訳でも無い。



強いて言えば、宛ら毎週、義務の様に食べている近所の店のラーメンの味を事細かに説明されている様な感じだ。

投稿 : 2020/03/23
閲覧 : 418
サンキュー:

2

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freehuman さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

久々に再視聴

プライムビデオで。原作既読。3度目の視聴。
原作とアニメではストーリーがやや異なる。
原作だと全てのパラレルワールドで同じ結末(恋の成就)となるが、アニメの方は1話ごとに時間が巻き戻され、最終話へと辿り着くような演出となっている。
個人的には原作の方か好きだが、アニメも十二分に楽しめる。

投稿 : 2020/01/28
閲覧 : 343
サンキュー:

1

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fuzzy さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

アートと文学と迷宮と、そして責任者はどこかっ

面白かった
夜は短し。。の後に観ました
キャラそのまんまやんけー
ってとあるサイトには四畳半が映画化NGなのでそのままキャラを。。とありましたが
それはそれで
面白い

手塚治虫さんの言うスターシステムのようで、もう劇団中村佑介という感じですね

中村佑介さんのイラストの世界観そのままを素晴らしく表現
同じ設定とフレーズ
いやまえやったやろ
と観る人に突っ込ませる感じの天丼の繰り返し

そして暴れる檜山さん

迷宮でもあり、文学的でもあり
万人がおもしろいと思わなくて良いと思ういい作品と思いました

あとパンティ&ストッキング、スペース☆ダンディを経て、やっと吉野裕行さんの魅力に気づきました

もうこんな作品でないだろうなぁ

※あ、スペース☆ダンディもとらえどころのない作品でEDはやくしまるえつこさん
そして、とらえどころのないこの作品でもやくしまるえつこさん
や、やられたw

-----
追記
パラレルワールドの妙が面白い本作品
しかし、取り立てられる表側、取り立てる裏側
あーだったら、こうだったら。。妄想で終わる一話完結だが
表側にいても裏側にいても楽しくない"私"
表側でも裏側でも楽しく生きている小津と師匠
環境をうらやむよりやりたいことを精一杯やって楽しんだら?
そんな裏テーマが。。
っという妄想は主人公の"私"に毒されたかも

投稿 : 2020/01/19
閲覧 : 361
サンキュー:

10

ASKA さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

森見登美彦原作×監督湯浅政明×MADHOUSEの名作

これ、最近観たんですけど。
はっきり言ってすごく面白かったです。
森見登美彦さんの小説が原作で、それがアニメになってどうなるのかと思いましたら、「私」の一人称視点で話が進んでいき、大学生の三回生の私がもし1年生の春にこのサークルを選んでいたら?というのをいろんなサークルに入っていた場合の話が描かれていきます。声優も主人公の「私」は浅沼慎太郎さん、主人公の悪友の小津に吉野裕行さん、主人公の師匠的な8回生の樋口に藤原啓治さん、主人公が恋する後輩の明石さんに坂本真綾さんなど他にも声優も豪華です。作画も時折実写を交えながら独特の作画で、アジカンのジャケットの中村佑介さんのキャラが動きます。


音楽もOPはアジカンの「迷子犬と雨のビート」EDはいしわたり淳治&砂原良徳+やくしまるえつこの「神様のいうとおり」
ノイタミナでも面白かったアニメです。

投稿 : 2020/01/03
閲覧 : 346
サンキュー:

22

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ジャスティン さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

バラ色なキャンパスライフをしたいだけなんだ!

この作品はほんとに独特な作品であることには間違いない!

感覚的には「さよなら絶望先生」と呼ぶべきだろうか。
凄く伏線の張り方は上手くてびっくりしました。
湯浅監督の作品は全く見たことなかったので、凄く期待しながら視聴したのは凄くでかいことだった。

2年間の幸せなキャンパスライフを過ごそうといろんなサークル活動に熱心に取り組むが、幾度なく失敗していく日々...そこにいつも出てくる小津の存在..
いつも罰金のように出てくる占い?のおばあさんに、一応人気もののあいつと呼ぶべきかな。映画作成の監督だけでモテまくるのはないだろ!と思ったあとのドキュメンタリーはあれは破壊力ありすぎw

また、伏線の張り方がほんと上手い作品でもあったが、何よりも演出面に関してはほぼ完璧と呼べる作品なのは間違いないであろう


追記 これまでレビューを続けてきましたが、あにこれで行うことはもう辞めそうか思っております。
ユーザーとしては辞めませんが、現在Twitterの方で活動している身分でありますので、また復活したくなったら戻ってこようと思います。
今までサンキューくれたレビュアーさんありがとうございました。

投稿 : 2019/11/29
閲覧 : 323
サンキュー:

11

Ryo さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

これはアニメではない。芸術作品だ。

このアニメを見終わった私は、感動で身を震わしていた。

30分間ぶっとうしでナレーションを吹き込む。それから生まれてくる独特のテンポと世界観が、原作の森見登美彦の作風とベストマッチしている。

小説がアニメ化すると、原作の良さを生かしきれず中途半端なクオリティに仕上がる作品が多い中、このアニメは原作を超えたと思わせるほどの完成度だ。

本当に素晴らしい作品だ。アニメが好きなものなら是非一度見てほしい。

投稿 : 2019/11/14
閲覧 : 350
サンキュー:

4

モーリー さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

アニメならではの自由な表現力で、森見ワールドが展開される

・Google mapではないが、はるか上空から京都をクローズアップしていきつつ、場所の説明がスラスラと解説されていく、あの冒頭からやられてしまった。
・アニメだからできる自由な表現がそこかしこに使用されている。ときには、思いっきりデフォルメされ、ときには抽象化される。枠にとらわれない。
・なが~いセリフや、熟語がちりばめられているセリフがよどみなく喋られて、それがとても心地よい。
・キャラがそれそれ濃い。同じキャラなんだけど、話によって立ち位置が変わってたりして使い方がおもしろい。
・ややこしくもあるけれど、それが楽しい物語。何度みても楽しい。とはいえ、男性寄りのところがわりと多い。主人公が男性だから仕方ないのかもしれないけれど。その点で物語の評価を★4にしている。
・音楽についてだけど、音楽は正直私には、主題歌が良いとか、そういうところくらい。ストーリー中の音楽について、これ以上ないほど!っていうわけではないと思うので★4。
・アニメみてから原作を読んだけど、原作は原作でおもしろいとして、原作を昇華させているところがよい。たぶん、原作から先にはいった人でも、このアニメはものすごく楽しめるのではないかと思う。

投稿 : 2019/11/07
閲覧 : 204
サンキュー:

3

ネタバレ

ハンプニーハンバート さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 5.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

大切な物はいつも身近にぶら下がっている。

最初は独特な映像と、早口すぎる主人公に慣れるのは苦労しましたが、それも含めて面白いと思いました。

あらすじは、薔薇色のキャンパスライフを送りたい主人公が、色々なサークルに入るお話しです。
そこで主人公は、友人の小津や、その師匠の良いようにされてしまったり、三人の女性の中から一人に絞るのに奮闘したりします。
ですが最後は決まって、「入るんじゃなかった」と後悔するのです。

ですが、ラスト二話では、サークルにも入らず四畳半の下宿から出ないという選択をしました。その結果、四畳半から出られなくなってしまいます。
そこで彼は、色々な選択をしてきた四畳半を見るのです。
今まで嫌なやつだと思っていた小津も、楽しくないと思っていた生活もとても愛らしいものだったということに気づかされます。
そして赤石さんに告白する決意をし、四畳半から脱け出すことができました。
そしてその後、主人公は小津のように楽しく日々を送っていきました。

この作品で一番伝えたかったことは大切な物はいつも身近にあるという事だと思いました。

投稿 : 2019/10/16
閲覧 : 223
サンキュー:

3

古川深夜 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

自分の中で 史上最高傑作

これを越える作品にまだ出会ってないです
森見さんには感謝しかありません

投稿 : 2019/10/08
閲覧 : 266
サンキュー:

5

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四畳半神話大系のストーリー・あらすじ

『四畳半神話大系』(よじょうはんしんわたいけい)は、森見登美彦の小説。冴えない生活を送る京都大学3回生の「私」は、期待していたバラ色のキャンパスライフを求めてもう一度ピカピカの1回生に戻ってやり直したいと願う。本当はあったかもしれない学園生活が、4つの平行世界で繰り広げられる。(TVアニメ動画『四畳半神話大系』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2010年春アニメ
制作会社
マッドハウス
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%9B%E7%95%B3%E5%8D%8A%E7%A5%9E%E8%A9%B1%E5%A4%A7%...
主題歌
≪OP≫ASIAN KUNG-FU GENERATION『迷子犬と雨のビート』≪ED≫いしわたり淳治&砂原良徳+やくしまるえつこ『神様のいうとおり』

声優・キャラクター

浅沼晋太郎、坂本真綾、吉野裕行、藤原啓治、諏訪部順一、甲斐田裕子

スタッフ

原作:森見登美彦、キャラクター原案:中村佑介、 監督:湯浅政明、シリーズ構成・脚本:上田誠、キャラクターデザイン・総作画監督:伊東伸高、美術監督:上原伸一、辻田邦夫、音響監督:木村絵里子、音楽:大島ミチル

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