当サイトはアリフィエイト広告を利用しています

「きみの色(アニメ映画)」

総合得点
75.8
感想・評価
27
棚に入れた
67
ランキング
762
★★★★★ 4.1 (27)
物語
3.9
作画
4.5
声優
4.0
音楽
4.3
キャラ
4.2

U-NEXTとは?(31日間無料トライアル)

レビューを絞り込む
☆の総合評価
文字数
サンキュー数
視聴状況
表示形式
キーワード
この条件で絞り込む

きみの色の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

蒼い✨️ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

やりたい放題。

公開前のふたつのPVを拝見しても特に惹かれなかったのですが、
観ないとしこりのように心の片隅に残り続けているので観に行きました。
自分が足を運んだ上映館では、7月12日公開の「キングダム 大将軍の帰還」は盛況でしたが、
8月30日公開の「きみの色」は車椅子席含む全118席のスクリーンで観客は自分を含めて4人でした。
ちな、周りの3人はおじさんおばさんで青春ど真ん中世代の若い人は1人もいなかったです。
50代と思しき女性客が目に入る座席位置にいたのですが、退屈だったのか途中で寝ていたり、
起きているときは眠気に耐えるためなのか首を回すなどの運動をしていました。

かく言う私がこのアニメ映画が退屈で仕方なかったので。
勝手に代弁したつもりになっているのかもしれませんけどね。

これはガールズバンドアニメではなくて、高校生の年齢の女2男1の若い3人が、
しろねこ堂という書店で出会って、ほとんどでまかせに等しい会話の流れでバンドを組んで、
女子校の学園祭でオリジナル曲を披露する。ただそれだけの話。

長崎の全寮制のミッションスクールの寮生である、幼少の時分よりぽっちゃりな主人公が日暮凸子。
メンタルの問題で女子校を退学してるのに保護者である祖母には隠していて、
制服を着て通学しているふりをして日中は古書店で店番のアルバイトをしている美少女の作永きみ。
五島列島の離島の女医の息子で家の仕事を継ぐのに医学部を目指して受験勉強をしているが、
本当は楽器演奏に興味あって自分に期待している母親に隠れていろいろやっている影平ルイ。
この3人でバンドを組んでの日常話で、家族への隠し事で後ろめたさがあるのが、きみとルイ。

それを朗らかでのんびりした凸子が人の心を色で認識できる特殊能力で見たままに、
心がきれいだと凸子が讃えることでふたりが励まされていって、
それで別に積極的に状況を変えようとするのでもないですが、

意地が悪かったり抑圧的であったりする人間が誰一人もいない優しい世界で、
ケ・セラ・セラ(なるようになるさ。)的に話が進んでいき、
きみとルイの問題も、漸く打ち明ける決心がついて保護者に告白して解決していく。
本当に単調な話なのですが、それはアメリカの神学者ラインホルド・ニーバーによる、
ニーバーの祈りの文節を元ネタに作られた物語らしいです。

「神よ、変えることのできないものを静穏に受け入れる力を与えてください。
 変えるべきものを変える勇気を、
 そして、変えられないものと変えるべきものを区別する賢さを与えてください。

 一日一日を生き、
 この時をつねに喜びをもって受け入れ、
 困難は平穏への道として受け入れさせてください。

 これまでの私の考え方を捨て、
 イエス・キリストがされたように、
 この罪深い世界をそのままに受け入れさせてください。

 あなたのご計画にこの身を委ねれば、あなたが全てを正しくされることを信じています。
 そして、この人生が小さくとも幸福なものとなり、
 天国のあなたのもとで永遠の幸福を得ると知っています。

 アーメン」

要はこの監督さんが様々な作品で祈りとか懺悔をテーマにしたくなったかのような精神状態の一環で、
いい子が嘘をついたり隠し事をしているのに罪の意識を感じて、
告解(この場合は罪を保護者に告白して許しを受けること)をする。
人間は間違っても良いんだ!無理しなくていいから頑張れ!頑張れ!という話を淡々と描いています。

物語としては山場のない日常の積み重ねであり、その朗らかさに楽しさを感じる方々もいれば、
真っ暗な劇場でそれがライブシーンが始まるまでの80分間ずっと続くのは、
私には睡眠導入剤代わりにちょうど良かったです。

そこから、バンド名しろねこ堂のオリジナルソング3曲が学園祭の舞台上で披露されるのですが、
けいおん!のライブシーンの盛り上がりの再来を狙ったところでしょうか?

けいおん!やたまこなどの過去作品を彷彿させる愛嬌のある表情の作画はきれいですが、
頭が小さく眉毛が細かいなどクセが強いキャラデザは好みではないですし、
凸子の心が色で見える設定も抽象的な演出の理由付けにとどまり、
ストーリーに深く絡まることもなく、はっきり言いますと無くとも話が成立します。
きみと祖母の問題、ルイくんと母親の問題なんか、引っ張ったくせに数秒であっさり流されて、
葛藤が描かれることもない保護者の方々も、子供たちを許すだけの存在でありますし、
そこは子供たちを信頼して見守っているから、衝突なんて起こりようがないということですか。
あえてドラマ的な起承転結を崩すことによって疎かにされてる部分が多いですね。

地味な話ですが、かといって丁寧にシナリオが作られているというわけでもなくて、
他の方も書いていることですが、きみの退学には同居している祖母の許可は要らないのか?
祖母が知らずに隠し通せているのがおかしいというのももっともで、娘の世話を老母に丸投げして、
普段は家にいない自由人気取りの母親が賛同して判を押した話が小説版?であると聞きますが、
きみの母親は映画では存在すら触れられていなく、家庭の事情を映画で省いているのは、
入場料を払って観に来ている客に不誠実ではないのか?
徹底的に削ぎ落として観客に行間を読ませる脚本も省略の度が過ぎていますね。

ストーリーの都合で精神的に去勢されているキャラクターの面々に、
クリエイターの脳内で作られた世界の人畜無害さに一種の不気味さを感じるのはおかしいでしょうか。
そもそもバンドのメンバーで唯一の男子の影平ルイくんが女子ふたりに抱きついたりで、
距離感が同性に対するものでおかしいです。
いかにも年頃の男性との会話が無さそうな箱入り娘が妄想で創ったような、
ふわふわしていて無味無臭のメガネの王子様で、仕草や声にも男性味がないですね。

監督が男性の心理とキャラ付けについてはおざなりでモヤシキャラになりがちな、
京都アニメーション在籍時から続く欠点を直そうとしないならば、
そもそもバンドメンバーの1人を男性キャラにしないほうがマシだと思いますね。
だってな、これ設定上は男なだけで中身が女子キャラよりもか細い女の子じゃない?
きみがルイへの恋心があるのが匂わせ程度に描写があるのですが、気付かない人は気付かないですよ。

今の環境で監督がやりたいことだけをやる、それは商業的成功と相反するものであり、
新海誠監督でも売れるためにある程度の妥協を加えてヒットメーカーになったのとは逆に、
この人は京アニの頃に出来てたことをやらずに、「ひと山当てたい」と習字を披露したのに、
自分は作品づくりに集中してる、プロデュースや商業的な部分はお任せしています。
と別の場所では言ってみたりで、どっちなんだよ?と思ってみたりですね。

監督本人が公言していることとは別に、
プロデュースする側が作品以上に監督の宣伝に勤しんだりしているのですが、

結論ありきで監督がやりたいことだけをやった展開の寄せ集めと演出技術集では大ヒットとはいかず、
伝わる人にだけ伝われば良いとあきらかに観客をふるいにかけている作品づくりと、
大勢の人に観てもらって売りたいプロデュース側との意思統一ができてない、
このちぐはぐさに、今の環境と作品の路線を続けるのなら、
『世界が注目する』などの巨匠っぽく見せかけようとする売り方は無理があり過ぎますし、
公開規模を冷徹に算出しないと興行としては危ういなと思いました。

天才と言われた人の現実がこれですね。


何度も観れば新しい発見や別の見方があるかもですが、早々と終了する館が散見しているのと、
また劇場で最初から観るのは厳しいですので、動画配信サービスを待とうと思いました。

おしまい。

投稿 : 2024/09/14
閲覧 : 81
サンキュー:

19

ネタバレ

88. さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

青春って良い

山田監督の音楽×青春映画……見るしかないですよね。

色々な感情を抱えた思春期の少年少女たちが壁にぶち当たって、それを乗り越える みたいな。


この作品は、なんというか、面白いか面白くないかで区別すべき作品ではないのかなと思いました。
芸術音楽と商業音楽、みたいな区別で例えると、本作は芸術音楽みたいな、そういう芸術をみているような気分になりました。


全体の起伏が若干乏しかったかなとは思いました。
クライマックスに向けた盛り上がりがちょっと欠けていたような気はしましたが、日常アニメのような日常を取り入れた芸術としてみればそれまた良しなのかもしれません。(私が理解しきれていないだけかもしれません)


絵は本当にきれいで、観に来てよかったと思いました。
キャラクタもみんな個性豊かでよかったです。特にシスター日吉子のキャラが予想外というか、面白かったです。

本作は、音楽をメインに据えているだけあって、3曲分のフルライブアニメーションがあったのはびっくりしました。
水金地火木土天アーメンという劇中歌があるんですが、これがほんっっっっっとうにめちゃくちゃ良い曲。
この曲を聴けただけで本作のもとが取れると思うくらいには、良い曲でした。

あと、{netabare} きみとルイの関係性については特に触れられていませんでしたけど、あれって絶対きみはルイのこと好きだよね!?そうだよね!? {/netabare}


それから、タイトルも、きみの色っていろいろなミーニングがあって面白いなと思いました。


ちょっと人は選ぶ作品かもしれませんが、私は本作の劇中歌がめちゃくちゃ好きなので、音楽好きな人とかはぜひみてほしいですね!

投稿 : 2024/09/14
閲覧 : 19
サンキュー:

2

ネタバレ

タック二階堂 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

媚びない山田尚子、ここに在り。

詳細は公式サイトでも観てください。

元京アニで「けいおん!」「たまこラブストーリー」「聲の形」などを手掛けた山田尚子さん監督作品。プロデューサーには「君の名は。」「天気の子」といった新海誠監督作品をプロデュースした川村元気氏(STORY inc.)。制作は山田尚子監督とタッグを組んだ「平家物語」の制作を担当したサイエンスSARUです。

まだ公開中なので、ネタバレは控えますが、とにかく「オタクに媚びない」山田尚子監督といった感じ。

映画全編を通して、とにかく善良なキャラしか出ない。
それは、主役の一角・孤高の黒髪美少女きみのキャラでも分かりますね。ふつうのアニメでは、こういうキャラはツンデレに描かれがちなのですが、けっこう真っ直ぐ。このへんは「けいおん!」の澪を彷彿させますね。

主人公のトツ子。これも「けいおん!」でも感じるところですが、スタイル抜群の絶対的美少女ではない。むしろ、足の太いプチデブって感じ。オタのおもちゃにさせねえぞ、萌えさせねえぞ、という強い意志を感じます。

それでいて、圧巻の美しい風景作画。そしてさすがの演奏シーンの動画。
なんてことのない話を、美しくも感傷的に仕上げる能力は、さすがとしか言えないですね。

わかりやすい話ではないです。
でも、なんか心に余韻を残す、そんな不思議な作品です。

あ、そうそう。アニメYouTuberの笠希々さんが動画でおっしゃっていた「この作品では人が呼べないんです。せめてミスチルくらい起用しないと。お願いしますって川村元気さんが土下座したレベル」と言うのが言い得て妙です。それぐらいEDのミスチルは作品に合っていなかった。せめてサカナクションなら話は分かったんですけどね。

というわけで、まあ川村元気氏は同時並行で「ふれる。」もやってますんでね。あっちは「あの花」スタッフ、脚本・岡田マリーですし、大衆迎合タイプの作品になると思うんで、いいでしょうw

投稿 : 2024/09/13
閲覧 : 22
サンキュー:

1

ネタバレ

メガマインド さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:----

ミュシャの絵をみているような美しさ

男女3人が出会って、バンドを組み、一夜限りのライブをやる話

とにかく美しいの一言につきる



けいおんや長く京アニに携わってきた山田尚子監督だからこそ

できるゆるいコメディリリーフな作劇、

バレエの美しさあふれる舞

色を使った流れるような

アニメーション


一つ一つ、とっても美しい。



非常にまたひとつアーティスティックなアニメをつくったなと思いました。



水金地火木土天アーメンという曲のフレーズが印象に残った。


こんな耳に残る曲を生み出しただけでも天才だと思う。

舞台がキリスト教系の女子高なので知らない世界を覗くという

ワクワク感もありました。

山田尚子監督も来るところまできたアニメーションの極致を

みせてくれた一作だと思っています。


凄い!!!

投稿 : 2024/09/04
閲覧 : 42
サンキュー:

5

ネタバレ

soulheater さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

太陽に引き寄せられた

尚子監督作品ということで視聴した。主役は若手有望俳優たちで、サブは中堅俳優と声優で固めてあり、声の違和感はなし。なんとなくけいおん!を思い出すほのぼのキャラ顔はあるがそこまで崩さず、自己理解や主張にぶちあたる青春を真面目にふんわりと言葉と色と音楽で伝えてくる作品。劇中の人物の動きもかなり丁寧でリアリティに説得力を出してくる制作にも気合を感じる。テーマとしても自己理解というか振り返ったことがある人にとってどこかに刺さる作品に感じた。
{netabare} 最後の太陽とリボンで、中盤のねぼけた授業のところの太陽系の形に見えました。引き寄せられているようにこれから先にも3人が集まっていくのかなと解釈しています。他の人のレビューから光の三原色か、なるほど光に向かっていくのねと納得してました。もしくは、ルイの機材たちがルイのもとにあんなに引き寄せられていることを表す説もあり。(あんなに機材落ちてない笑)
あとミスチルはなんでこんなに抽象的な内容を言語化出来るんだよ(褒め){/netabare}

投稿 : 2024/09/03
閲覧 : 36
サンキュー:

4

ネタバレ

テナ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

音色

簡単に言えば、バンドを組む事でそれぞれが抱えていた悩みや抱いていた気持ちを打ち明け歩みだせるって話ですね。
みきは周りや家族から受ける「良い子の期待」に悩んでいて、ルイは母親からの「医者をついてくれる期待」に悩んでいました。
そんな彼女、彼らの青春バンド物語です。

結論から言うと個人的には微妙です。
色々と弱いです。
キャラの悩みなんですが感情移入も出来る部分はありますが彫り込みが浅すぎて感情が入りずらい……

例えば、ルイで言うなら兄弟が居て兄が島の病院を継がないから自分しか継がない、唯一の医者の母からもルイが継いでくれると安心仕切っている。
本当はルイは医者じゃなく音楽に携わりたいけど、お母さんには言えない。

彼の言葉から医者には本当はなりたくないけど、島の唯一の病院だしお母さんが引退した後の島の事や、1人で医者をしているお母さんの苦労を知ってるから自分も医者になってサポートしたいとも感じてるのかな?と思いました。

コレに関して、お母さんは確かに期待しているけど、別に強制は全然してないんだけど、言い出せない事に悩んでいるルイ。


きみは、先生や家族の「良い子」のプレッシャーから逃げ出し学校を唯一の家族のおばあちゃんに言い出せませんでした。
学校って親の許可なく辞めれるの知らなかったw

これもね。期待ってプレッシャーになる事もあると思うんです。
期待って成果を出すから周りは期待してくれる。
それは良い事だけど、成果を出したから次に期待、するのではなく、成果を出したから今を喜んであげるべきなのかな?って思いました。

成果を出すって本人が頑張っているからです。
誰しも、勉強しないで良い成績は取れないし、運動しないでスポーツ万能にはなりません。
成果を出す人達には成果以上に努力で積み上げている事を褒めてあげる事も大切かも知れませんね。

きみの様な子は真面目だから期待がプレッシャーに変わってしまうんじゃないかな?
今が必死だから期待に答えられない事や更に高いハードルを目の前に置かれるプレッシャーが怖かったのかな?って……
だから、良い子だと信じてくれてるおばあちゃんに言い出せないで悩んでいます。

こんな感じで2人の悩み自体には共感出来るものの……
2人とも悩みの共通点は「家族に話せない」という事で悩んでいます……
中身は違うけど、悩みが一緒に感じてしまう……ここは変えて欲しかった……

で、同じタイミングでルイもきみも「話し」ますが母もおばあちゃんも無言を貫いて終わり……

え?もっと、お母さんやおばあちゃんの考えや言葉を期待していたのに無言?
後から、彼女達のライブを聞きに来た、おばあちゃんやお母さんがノリノリで踊るシーンがあり、このシーンがあるから、結果は解るだろ?視聴者よと言われてる気がした。

もっと、キャラの悩み寄り添った内容にして欲しかった。
感情移入しきれずキャラの心の作り込みが弱すぎました。


後は、きみはルイを意識しているシーンがあるのに恋愛には一切触れずに終了ww
きみにルイを意識させる必要あるかな?
最後のルイとの別れのシーンで、走り出す、きみとトッ子のシーンでルイ目線からシーンがありましたが、しばらく、きみだけを見ているシーンがあり、視聴者よ、コレでルイも意識しているのが解るだろ?と言われてる気がしました。

途中、トッ子もきみの恋心に気づくも特に何も起こさないし確認もしない……
恋愛要素が弱すぎます……必要あるのか?
青春なんだから恋も入れておけ感が凄い。

後は、バンドのバレンタイン祭の話しなんだけど……ライブ中の に全然動きがない……
これはもっと動かそうよ……これは動きが無さすぎます。
私が単にガルバやバンドリの見すぎでしょうか?
演出力が弱すぎる……リアルにしたかったのかもしれないけど、派手じゃなくても少しの動きを入れて欲しかったです。


後はトッ子の色を感じる力なんですが、必要だったのかな?
トッ子の色を感じる力って別作品の「CANAAN」の主人公カナンが持っていた感情などを色で見える「共感覚」イメージでしょうか?
この色を感じる力で何かを起こすのか、ルイやきみを助けるのかとか、何かあるのかと思いましたが、この色を感じる設定を生かしきれない気がしました。

一応、3人が自分の抱えた事を話すシーンには彼女が2人の色を打ち明けて背中を支える?応援するシーンがありますが、それだけ……
トッ子の自分の色が知りたい気持ちがありましたが色は見つけられないままな気がします。


良かった点は、最初の主人公のトッ子が人間の色の認識をするシーンはカラフルで制作サイドの本気が見えた気がしました、トッ子の部屋もカラフルで色をテーマにしているからこその演出でした。

日吉子先生(シスター)がめちゃくちゃいい人でした。
例えば、学校を辞めた事を言い出せずにいる、きみは毎日学校に行くフリをしていて、修学旅行の時期になり行き場がなくなり、トッ子が体調不良(嘘)で修学旅行を仮病で休む、きみを学校の寮で匿うのですがバレて、トッ子だけに罰が課せられます。

理由は、きみは退学しているから部外者で罰を与えられないからです。
しかし、日吉子先生は「きみにも罰を与えましょう」と学園長?に訴えます。

これは、きみが責任を背負い込まない為の処置です。
もしも、自分が、きみの立場になり友達だけが自分を庇って罰を受けたら、きみはトッ子への申し訳なさを1人で背負う事になります。

自分のせいでと自分を責めてしまう。
真面目な彼女だから責任感で彼女が潰れてしまわない様にする処置だったのだと思います。
そうならないように、片方だけに罰を与えるのではなく、2人に与えるように提案したのかも?しれませんね。


あとは、島にバンドの練習に行き、雪で船が欠航して帰れなくなる話でも、学園で問題にならないように合宿をしていたと言うことにしようとトッ子を庇ってくれました。

欠航なら仕方ないですが、多分厳しい学校なんでしょうね。
だから、トッ子に処分が下らない様に助けてくれた。
先生もかなり動揺してたから、心配半分の焦り半分に見えましたね。

実は昔、先生もバンドをしていたらしく、トッ子達によくしてくれたのは、もしかしたら彼女も過去に色々騒ぎがあって、当時の自分にトッ子達を重ねたのかも?しれません。

今作で、先生が1番共感しやすかったかな?
私も実は子供の頃に大人の理不尽とか振り回されたり、一方的に怒られたりした事があって、私には私の譲れない言い分も理由があって、それでも子供だからって何も聞いてもらえなくて、一方的お説教だけ受け入れろ反省しろなんて言われても納得なんて出来なくて、私は子供の話しを聞ける大人になろう!と思ったのを今でも覚えています。

だから、自分の経験から子供の味方になってあげられてる先生を見て居たらカッコイイし凄いなぁ〜と尊敬してしまいますね。

後は、水金地火木土天アーメンの曲のフレーズが頭に残る中毒性があります。
最初の歌詞を作ろうの話しあたりで「水金地火木土天アーメン」を聞いてネタ曲じゃん……微妙だと思いましたがライブで聞いたらしっかりした歌詞がつけられてリズムもよく「水金地火木土天アーメン」が曲の良さを上手く引き出していてリズムに乗りたくなりました。
これは正直凄い曲かと思います。


さて、実は最初は私は退屈してました。
あまり期待出来なそうな気がしてましたが、途中のバンド結成あたりからは少し面白くはなり退屈はしませんが、やっぱり微妙ですね。

悪い意味ではなくて、もっと深堀したり不要な場面をしっかり見極めて映像化すれば更に良くなるので、惜しいと言う感じの微妙ですww
決して、悪い意味ではないのですが人を選ぶ作品かな?とはおもいました。

この作品では個人の色をテーマにしてます。
例えば、ルイは緑、きみは青です。
トッ子は自分の色が見えないので不明ですが、この色にどんな意味があるのかは解りません。

ただ、私はどんな色なんだろ?何色なんだろ?と考えた時に、 ルイが船から振ったカラーテープが空を舞うシーンがあり、それを見た時に、人は何色にもなれるんだよ。
どんな色にも良さがあって、どんな色にも意味がある。
どの色だって綺麗で輝いていて不要な色なんてないんだよ?って言われた気がしましたね。

レビュータイトルは作中の「色」とライブの「音」から「音色」にしてみました。

投稿 : 2024/09/02
閲覧 : 59
サンキュー:

13

ネタバレ

褐色の猪 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ミッションスクール・ザ・ロック

ミッションスクールとバンドを題材とした
青春少女物語

序盤の彩色と作画、
終盤の音楽と作画、
特出するそれら繋ぐ映像、

きみの色は 青

面白かった( ^ω^)

投稿 : 2024/09/01
閲覧 : 49
サンキュー:

5

ぽ~か~ふぇいす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/09/19
閲覧 : 1

おみや さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

投稿 : 2024/09/06
閲覧 : 2

ネコだワン さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

投稿 : 2024/09/05
閲覧 : 2

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/09/05
閲覧 : 2

ねっち さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/09/05
閲覧 : 2

しむらうしろ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2024/09/04
閲覧 : 2

いぬわん! さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/09/03
閲覧 : 4

kunka さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2024/09/03
閲覧 : 2

しらす さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/09/03
閲覧 : 2

めるぴん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2024/09/02
閲覧 : 2

うどん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2024/09/01
閲覧 : 2

ソース さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:----

投稿 : 2024/08/30
閲覧 : 5

FJSDR37436 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/08/30
閲覧 : 4

きみの色のレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
きみの色のレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら こちらのフォーム よりお問い合わせください。

きみの色のストーリー・あらすじ

高校生のトツ子は、人が「色」で見える。
嬉しい色、楽しい色、穏やかな色。
そして、自分の好きな色。

そんなトツ子は、同じ学校に通っていた美しい色を放つ少女・きみと、
街の片隅にある古書店で出会った
音楽好きの少年・ルイとバンドを組むことに。

学校に行かなくなってしまったことを、家族に打ち明けられていないきみ。
母親に医者になることを期待され、隠れて音楽活動をしているルイ。
トツ子をはじめ、それぞれが誰にも言えない悩みを抱えていた。

バンドの練習場所は離島の古教会。
音楽で心を通わせていく三人のあいだに、友情とほのかな恋のような感情が生まれ始める。 周りに合わせ過ぎたり、ひとりで傷ついたり、自分を偽ったり― やがて訪れる学園祭、そして初めてのライブ。 会場に集まった観客の前で見せた三人の「色」とは。(アニメ映画『きみの色』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2024年8月30日

この頃(2024年8月30日)の他の作品

ページの先頭へ