中島野球しようぜ さんの感想・評価
3.2
物語 : 2.5
作画 : 4.5
声優 : 2.5
音楽 : 4.0
キャラ : 2.5
状態:観終わった
出来はそこそこなファンムービー、流れは悪くないが内容は行き当たりばったりでやや大味、おすすめ度★★★☆☆
これは僕たちすとぷりの はじまりの物語。
すとぷりすなーの民度が最悪、ななもりが不倫、紅白出場で大ブーイング、界隈以外からは蛇蝎のごとく嫌われている歌い手集団が映画を作ったらどうなるか。ファンでない自分としての感想は、まぁボチボチ、45点といったところ。
作画は映画クオリティだけあってとてもよく出来ており、ライブシーンとか歌唱シーンの表現は歌い手グループらしいことはしてる。曲に関しても変に冒険したりはせずちゃんとコンセプトに沿った曲風で聞いてて爽やかさを感じた。
ストーリー面はどっかで見たことあるような展開の詰め合わせで面白いかどうかで聞かれたら悪くは無いが、どうも微妙。何故かと言うと序盤のウダウダ喋ってるだけの冗長な会議がひたすら苦痛で、合間合間に挟まれるギャグも寒々しい。というか劇中劇すらギャグに取り入れるからテンポがとにかく悪い。
中盤は天啓を得るために海へ行くという下りも、全体的に行き当たりばったりさを感じる。江の島まで行ったから海で遊んだらなんかミュージカルやって天啓を得られたとかいうわざわざ入れる必要ある?って流れで、学校でぐるぐる回ってると代わり映えしなくて退屈だからとりあえず海行かせました感が強い。終盤のシリアス展開はあまりにも雑というか、お涙頂戴で感動させて莉犬くん辛いよねをやらせようとしているのが透けてて萎える。
モブの声優が豪華だがその分すとぷりメンバーの演技は浮いている。特に酷いのがころんとななもり。莉犬はそこそこ上手いが基本的に演技が低調気味。
思ったよりは良かったけど絶賛できるかと言われたらあくまで相対評価で面白いってだけで作品としては凡作。個人的に1番意外だったのが、あぁいう映画に興味無さそうどころかむしろ袋叩きにしそうな連中が思ったより存外この映画を気に入っていたことである。