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「小市民シリーズ(TVアニメ動画)」

総合得点
69.0
感想・評価
220
棚に入れた
577
ランキング
1961
★★★★☆ 3.4 (220)
物語
3.3
作画
3.8
声優
3.5
音楽
3.3
キャラ
3.3

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小市民シリーズの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

追記 日常の推理では無いと思います。春から変装していた意味は?

追記 この作品はジャンルとして「日常の推理」ではないです。いや日常の推理なんですけど、本当の構造が隠れているといった方がいいです。これが逆転すると日常の推理としては…と言う評価になります。
 そっちではなく、小佐内さんは高校に入る前から「夏」の結末をある程度計画していたはずです。その証拠が変装です。それがこの作品の推理としての「構造」です。

{netabare} あるいは変装をしても危険な食べ歩きの安全保障のための小鳩だったのかもしれません。スイーツは本当は小佐内は一人で楽しむものだったんでしょう。スイーツを食べるとき小鳩にまったく興味を示していません。

 したがって「小市民」は小鳩をうまく巻き込むためのガワだったと思います。小鳩に男としての興味はないです。だから、中学校時代からの宿題が終わった瞬間、解散を申し出たと取れます。
 ですので、私はこの作品は小鳩に語らせた叙述トリック{/netabare}と定義しました。そこを「騙された」と視聴者として喜べるか。それが推理作品の味わいでしょう。


小佐内のキャラ造形が見事な作品。私は奴が大嫌いですけど。

 なんと10話で終わってしまいましたね。ラストの車が燃えるシーンをはじめいろいろについて言っておくとあれは「秋限定栗きんとん事件」です。なんだその中途半端な感じは…と思ったら2期やるみたいですね。25年4月から?なるほど…

 演出についてです。川を使った心象風景の使い方が正しかったのか?ですね。川に象徴するものがあったとしても宗教とか集団的無意識の共通基盤になっていなければ意味がありません。そこは効果的だったのかな?とは思いました。
動きがないアニメにしづらい作品なので動きを入れたのか、ご当地ものとしてそうしなけば風景の使いようが無かったのか。そこはやりすぎ感はありました。ただ、1話ほどの違和感は10話では感じなかったので見直せばそうでもないのかもしれません。

 作画は動きは少ないですけど良かったです。特に小佐内と小鳩の表情の作り方は小説の意図を上手く見せたと思います。キャラデザに関しては小佐内の目が赤いのも悪魔的で良かったです。全体がリアリティがある色彩のキャラデザの中で面白い工夫でした。

 作品の総評です。この「春・夏」までで一番出来が良くなかったのは「春」つまり教習所の事件の小鳩の動きです。小佐内の悪魔性も小鳩が推理する理由も弱すぎました。小佐内がピンチなはずなのに延々と行われた会話劇に違和感が残りました。
 ココア事件で見せた堂島の行為も姉の暴走による結果論ですが、小佐内と表裏になりました。小鳩の自己顕示欲を確認することができましたが、そこも「春」だけですと単発の出来がイマイチなエピソードとなり活きてきませんでした。

「夏」のシャルロット事件で小鳩と小佐内の関係性が明らかになったおかげで、誘拐事件における小佐内のキャラ性とか小鳩のラストの感情とかが非常に鮮やかになったし、推理としての完成度が上がりました。夏祭りのときの伏線の張り方も見事でした。変装の意味も春からの伏線だったことがわかり、なるほど計算はあったんだなとわかります。ですので「夏」があって初めて「春」の意味があるという構造でした。それは推理小説としてはどうよ?という感じはしました。

 アニメ版では当然この前半までの印象は同じですし、さらに冒頭の自転車盗難の時系列や状況を変えたことで不自然になりました。ですので前半の評価はやはり低く感じました。

「夏」は原作の出来が良いのはもちろんなんですけど、これだけの悪魔的なキャラを日常系の推理で出すこと自体が壮大な仕掛けになっています。

 日常系推理の始祖ともいえる北村薫氏はもちろんですが、似鳥鶏氏、坂木司氏、初野晴(ハルチカの原作者)氏などで小佐内に似たキャラはいたでしょうか?この点においてこの作品は評価せざるを得ません。三上延(ビブリア古書堂の事件手帖)のヒロインはちょっと同じ雰囲気はありますけど内面は全然違います。そしてアニメ勢だと米澤穂信氏の「氷菓」の千反田を先に知っているだけに、その衝撃は結構なものだと思います。原作でも「夏限定」は「クドリャフカの順番」の後だったと思います。

 推理の構造は{netabare}騙された小鳩が視聴者の代弁者となる「他人が語る叙述トリック」と私は捉えています。叙述トリックとは1人称の推理物語の語り部が実は犯人でしたというジャンルです。要するに「メタWHOダニット」なんですけどね。 {/netabare}これが見事だと思います。

 ただ、私はキャラ萌え派なんですよね。ポワロとかエラリークイーンとか外国勢はそうではないですけど、御手洗潔とか<私さん>とか、火村とか、有栖川とか、伊神とか、古くは栗本薫とか…そう見たときにこの2人…いや小佐内ですよね。推理の構造故に内面が見せられないという最大の欠点を抱えてしまいました。これはキャラ萌え勢からするといただけません。

 そして何と言っても私は本作をラノベ的に原作を読んでおり、主要キャラは善人であるという前提を欲していたんだと思います。少年のマインドで読んでいたといってもいいでしょう。いや死ぬかと思いましたよ。小佐内=幼いで、これも原作者の仕掛けた名前遊びなんでしょうか?そこに潜在意識的に仕掛けられた気もします。

 それが本作が嫌いな理由でした。あまりに読む気が起きなくて、「秋」を読んだのは買ってから10年以上たってから「巴里」が発売されると聞いてやっと読みました。結構なトラウマだった記憶があります。

 長くなりましたのでこれくらいにしますが、「夏」の出来は出色です。アニメ版も良かったです。ただ、やっぱり小佐内は嫌いです。なお「秋」にはもっと本領を発揮してくれます。







1話 【悲報】小佐内さん≠千反田える 「夏」で切るのは最悪では?

{netabare} まさかこのシリーズがアニメ化されると思っていなかったので、アニメ化発表のときに驚きました。このシリーズ、春・夏の読後感がちょっとなあ…という感じだからです。

 氷菓の千反田えるのようなキャラを望んでいる人には【悲報】ですが、小佐内さんに萌えられる人はそうはいないと思います。私は、推理小説は大好きですがキャラ萌えとして楽しむところがあるので、本作は「夏」まで読んで「秋」は買うだけ買って積ん読で手が出ませんでした。確か「巴里」が出るタイミングでやっと「秋」を読んだので10年以上放っておいた感じです。

 それくらい心が離れていました。結果的に「秋」を読むと展開に仕掛けがあるのか…と思いましたが、しかし「秋」はこのペースだと多分アニメ化できないでしょう。「夏」までで大丈夫か?と心配です。そこもネタバレになるので言いませんけどね。

 アニメ本編ですが、キャラや雰囲気の再現性は…うーん、ちょっと綺麗に描きすぎというか、無駄に心象表現をしすぎというか、冗長というか…そんな感じです。
 なお、主人公の家は和菓子屋設定なのでしょうか?これは原作ではなかったと思います。小佐内さんって和菓子苦手だっけ?と思いました。もう1回読み返さないと思い出しません。あとは時代的にスマホがあるとラブレターのニュアンスとか20年前と違うよね?など、細かいところは気になりました。

 追記 ああ何か事件の日の2人の動きに違和感があると思ったら、原作読み返したら、当日の目的はクレープ屋さんで、イチゴタルトは違う日なんですね。そこはちょっとアニメ版は行動として無理があったかなあ?{/netabare}


2話 日常系推理のエンタメとしての難しさと不自然さがモロに出ました。

{netabare} いくらなんでも…という回でした。わずか35ページの原作を1話にしましたか…さすがに眠くなるようなテンポの悪さです。

 そもそも、シンクにスプーンの謎かけはいくらなんでも無理があるのは、小説からでした。無理があるというのは、堂島というキャラからいって、その謎を仕掛けるのが不自然だからです。
 ヒントを要素に分解して、謎に気が付くように、解けるように、ただし簡単になりすぎないように難易度の調整をしながら仕掛けるには、常悟朗と同程度以上の頭の使い方が必要です。それは堂島のキャラ造形や言動から言って不自然です。

 そして、日常の中の謎というのはこの無理の連続です。そして、これは本格派推理のジレンマで、パズルを作ろうと思うと、話は不自然になります。ですが、それは本格派小説のマナーみたいなもので、小説ならこういう不自然な話も「そういうものだ」として楽しめます。

 まあ、これは「たまたま堂島のずぼらが作った意図しない謎」という話ととるんでしょう。今度は姉がそこに謎を見出したという不自然さは残ります。堂島のキャラをよく知っているはずですし、一般人にそんな気づきは普通ないでしょう。けど不自然さはマイルドにはなります。

 そして、堂島の意図でないとすると次に別の不自然さが発生します。わざわざ2人を呼び出してココアをふるまった意味がなくなるし、ココアの作り方をレクチャーする意味がメタ的に考えて意味を喪失します。
 推理小説に「無駄はない」の法則から言って、ココアの作り方をわざわざ説明した流れからは謎かけととるべきだと思います。ですので通常なら読み取るならやはり「意図した謎」ととるのが自然でしょう。

 ただ「あんのずぼらが!」のセリフがありますので「意図しない」方にはアニメの解釈は寄せています。そしてそうなるとこの1話が丸々不自然な1話になります。堂島は本当に常悟朗と小佐内を呼んで話がしたかっただけ?


 追記と修正 ここはさっき改めて原作を読んでから件のシーンを見返しました。今回は「ココアの解き方のようなつまらない話を延々と聞かせて反応を見た」という読み方が正解な気がします。ここは私の読み間違いがあった気がします。
 ただ、その行動自体が人間として不自然だし、堂島というキャラの性質上「ココアの入れ方」という話題をチョイスし、反応をうかがうようなことをするのがキャラに合っていない気もしますけど。むしろ単刀直入に聞くでしょう。

 で、これは別の視点なのですが、小学校のころの友人と高校で再会して、キャラが変わった。大きな何かがあったのか?と思う感覚です。普通中学時代の変化は大きいでしょう。変わらない方がおかしな年ごろです。
 むしろ再読してこっちの方が不自然には感じましたが、それだけ常悟朗がインパクトがある少年だったという意味だとは思いますので、この辺は計算があるのでしょう。
 日曜日に家に呼び出して問いただすというのは普通ではありません。つまり「ココアの作り方」の謎を作るためのちょっと無理があるシチュエーションな気はしますが。

 それと小佐内さんを一緒に呼び出す理由は弱い気はします。こういう話をする際、同行者は邪魔なんじゃないかと思います。その点では原作と構成を変えて、小佐内さんが堂島の持ちかけた謎を問いたという話を飛ばした故の不自然さでした。

 いずれにせよ、人間の一般的な言動からは無理があることに間違いはないでしょう。それが日常系推理の不自然さで、今回は見ていて推理のための舞台装置感が非常に強かったです。故にいくら作画が良くても、何を見せられているんだろう?という感覚が強く出ました。

 これは本作に限ったことではありません。ただでさえ日常の謎の推理ものには不自然さがあります。
 ですが、それは小説故に読めるのであって、アニメにしたときのなんと無意味で冗長なこと…その点でやっぱり「氷菓」の出来は良かったんだなあとあらためて思います。

 まあ、小佐内さんの本質が見たいので、そこのポイントはチェックすると思いますが、どうしようかなあ…視聴断念のボーダーライン以下ですが、そこが気になるので、飛ばし飛ばしの視聴継続でしょうか。{/netabare}


3話 制作の解釈と演出は?小佐内さんの本性をちゃんと描けているのか。

{netabare} なるほど、小佐内さんのダークサイドをそう描きましたか…テストの件と連続させたのは、スイーツにかこつけて常悟朗を呼び出す。小佐内さんに推理力はなく常悟朗に推理させる。スイーツをたらふく食べることで自分を押さえる…ということでしょう…か?ここが原作からの疑問でした。

 スマホ(原作だとケータイ)を忘れてきた…というくだりですが、小佐内さんがもし常悟朗に推理をさせようと意図したのだとしたら、ここはちょっと不自然です。常悟朗が学校に戻り現場検証するのが偶然になってしまいます。少し違和感があることろです。

 メールの内容が「話がある」から始まっているなら、小佐内さんの計算ととれるんですけど「ケーキ食べたい」から始まるこのメールの流れだと本当に小佐内さんはやけ食いを意図していたことになります。偶然の流れととるべきか、意図ととるべきかで随分解釈は違います。ただ、2人の約束に縛られて「ケーキ食べたい」がつまり話があるという意味なんでしょうけど。つまり、スマホを忘れて学校に戻る部分はどうやっても不自然にならざるを得ません。

 結局、小佐内さんは常悟朗に対して未必の故意で、推理することをかなりの蓋然性で見込んでいたのでしょう。そうじゃないと、場合によってはテストの件でも復讐するという緊迫感がなくなってしまいますので、そこはいずれにせよ小佐内さんは推理をさせたし、常悟朗は推理をした、ととるのが正解なんだと思います。

 前半でのちょっとした出来事は、小佐内さんは我慢が出来ないことに対しては復讐する、ということですね。

 で、本作のターニングポイント…小佐内さんの笑顔です。いままで無表情だったことの意味を我々はここで知ることになります。もっと素直な笑顔でもよかった気がしますが、そこは解釈ですから少し狂気をはらんだ笑顔というのも理解はできます。

 ただ、ここが大事ですが小佐内さんの本性はむしろ復讐にある、ということが表現できていたかどうかです。あのシーンで一番大事なのはスイーツのときよりも嬉しそうに笑うことではないか、と思ったんですけどどうでしょう?そうなると前半のケーキバイキングのシーンで笑顔が全くないのは演出としていただけません。小佐内さんの狂気が表現できているか?初めての笑顔と、笑顔の違い…演出はどちらが正解なのでしょう?


 そして、原作だと「私有財産の保全」のセリフのところで笑顔を消しているんですよね。復讐のネタを見つけたことに喜び笑顔になって、それを止めようとする常悟朗に対して真顔になることで自分の中にある怒りを再度認識して真顔になる、ということだと解釈しました。ですから本作の「私有財産の保全」のときの小佐内さんの心の動きはちょっと解釈が違うんじゃないかな、と思わなくはないです。


 瓶が落ちる話のトリックですけど、確かに原作では氷やドライアイスの可能性に言及していましたが、特にトリックの明示はありませんでした。本作のあのトリックは証拠を残しています。そこで「濡れ衣」という原作にはないキーワードをアニオリでつけました。原作は純粋にカンニングのため、本作は教室内に悪意があることを示唆しました。この違いに意味があるのでしょうか?

 あと細かいところですが、前半の2人がケーキバイキングの店で並んで座っているのを外から見たシーンで、4分15秒くらいのところは2人のつながりが画面的におかしい気がしました。まるで省略があって何メートルも離れているみたいに見えました。それが本作の演出だと心象なのかともとれるのがややこしいですけど。

 今回は省略もあり随分テンポ良く進みましたが、全体的に小佐内さんの心の動きと本性をちゃんと描けていたか?が、非常に気になります。画面は非常に綺麗なのですが、推理小説ではありますが…特に心理…いや小佐内さんの本質が大事なこのシリーズの前半の根幹ですから、そこは監督・シリーズ構成・演出の人たちはどう考えたのでしょう?OPで狼と狐の絵を見せるだけ?

 それと橋…川の演出はどうなんでしょうね?心象で意味を込めるにしても、ちょっと読み取りづらいかなあ。{/netabare}


4話 この作品の最大のトリックは何か?

{netabare} 本格推理的な雰囲気でありながら、すべて状況証拠の積み上げなので推理としてどうなのか?という点については氷菓も一緒です。ただ、その状況の提示の仕方が、すべて小佐内さんの自転車だよりになってしまったので、非常に不自然になりました。タルトの件、空き巣事件で都合よくナンバーを目撃された件(しかも印鑑が盗まれた…といろいろ調べられたりする)、そして教習所が特定できた件です。

 ただ、重ねて言いますが日常系の人が死なない推理小説は、えてしてそんなものです。捜査ができない以上はそうなざるを得ません。ですので、そこは保留でいいでしょう。小佐内さんのヘイトをためるにも必要だったでしょうから。

 ただ「春限定」の最大のトリックは何か?それは小佐内さんの見た目と内面のギャップです。スイーツの題名でふんわり甘いものを想像して小説を手に取ると、常悟朗の推理ものとして見ていると、最後は実はキャラの性格造形でだまされるというのが本作が読者に仕掛けたトリックです。

 そう考えたとき「春」の不自然なのは推理ではありません。常悟朗が「小佐内さんが危機に陥っているかも」と焦るというところが不自然なのです。小佐内さんが狼と言い切れるほど、狐の常悟朗は「本性」を知っているのに、復讐において小佐内さんがドジするという心配をするというのが作品のカタルシスを減らしたなあと思います。

 ここは小佐内さんの怒りや高校という年齢から言って、どれだけ悲惨な復讐が成し遂げられるか、を心配するくらいでちょうどよかったと思います。本来2人は頼られたら何とかする同盟であって、心のつながりが希薄という前提まで崩してしまいます。
 これは堂島を相手に推理を語らせないと推理として成立させられないからだとは思いますけど。

 それと小佐内さんの復讐に「わからせ」がないです。題名に冠したいちごタルトと自転車泥棒の報いだ、というのが坂上は知ることができません。これを復讐の完遂と呼んでいいかどうかです。

 自転車にまつわる事件を連続させた工夫は感じます。が、最終的には「小佐内さんの内面の恐ろしさに驚愕するミステリ」が本作「春」段階ではそこの描写が弱いので出来損ないの「氷菓」に見えるのでしょう。「氷菓」は各事件の解決の下に潜む人間性・隠れた動機が実は最大のトリックで、さらに作品を通じて主人公が覚醒する話です。その氷菓における隠れた動機に対応する「小佐内さんの本性」の描き方が「春」だけですと非常に弱く、故に面白さが中途半端です。

 それをアニメにしたから、まあ、こうグダグダになったのでしょう。特に3話の小佐内さんの描き方が弱すぎるなあと思いました。ただでさえ短い「春」の話を削った影響もあるかもしれません。

「夏」の方がその意味では本番です。1クールで4話しか「春」に使わないのは当然、主軸は「夏」ということです。推理小説ものなので最後まで見ますけど、やっぱりアニメ化に向かない上に、制作が見せ方をちょっと間違えたのかなあ…という気がしなくはないです。{/netabare}


5話 シリーズの中で出来が良い作品。冬服に戸惑わない方がいいです。

{netabare} この「伯林あげぱん」の話は日常系推理としての出来が良く、与えられた素材から推理される内容もその推理が必要で小鳩が巻き込まれる過程も、自然に描けていたかなと思います。「氷菓」の面白さに匹敵するコミカルな感じも良かったと思います。

 そして、小佐内ゆきというキャラの性格というか行動原理が適格に表現されていて、そこの使い方が見事です。話の導入として読者の疑問を掻き立てるのが非常に上手かったです。加えて堂島が新聞部ということも活用できています。

 ただ、少し画面から違和感を感じないでしょうか?5月の設定なのにどう見ても冬の印象を持つ作画、美術、色彩になってませんか?
 直接推理にも話の面白さにも引っ掛からないのでネタバレすると、本話は「巴里マカロンの謎」に収録されていて、時間軸でいえば1年生の冬になります。(追記 さっきまで2年の冬だと思ってましたが、原作確認したら間違っていました)

 この話は本来原作では1年生の年末に近い時期の話で、「春季限定」と「夏季限定」の間の話になります。それがアニメだと小鳩はいきなり2年A組になっています。春と夏の間という時間軸は変わらないのですが、部室のホワイトボードは「5月」と表示されています。つまり、無理やり2年生の5月の話だと改変しています。
(追記 そうそう、なぜ仲良くなさそうな新聞部でこんなことをしたかと言えば、原作では年末の取材の一環でした。ベルリーナー・プファンクーヘンはドイツでは大晦日または2月の謝肉祭に食べられることが多いそうです。それは調べないとわからないのでまあいいでしょう)
 
 話そのものに影響はないのです。ですが、5月なのに画面が寒々しく全員がきっちり制服を着ています。部室の窓もしまっています。午後4時45分なのに夕日になっています。つまり、冬のつもりで作っている人、5月のつもりで作っている人が混在しているような不思議な画面になっています。これは何か事情があるのでしょうか?

 その画面上の不自然さはおいて置いて、これを説明というか何もなくいきなりここに差し込むのは、アニメとして効果的かどうかは疑問です。まあ、これから「夏季限定」が始まるので2年生にいきなりなっていると戸惑うので、無理やりここにいれたのでしょう。ただ、アニメとして説明が不十分すぎます。

 と、アニメの画面の印象と、シリーズとしての説明の工夫にちょっと疑問は感じますが、そうは言ってもこの1話は大変面白い話でした。キャラたちの性格が悪すぎるのは相変わらずですけどね。{/netabare}


6話 この話は面白いですが、単なる小休止のエピソードでしょうか?

{netabare} 冒頭のお祭りのシーンは原作でもわかりづらいというかはっきりとは確定できないのですが、「会いたくない人」に意味深長なものを感じたのですが、その辺は伏線だと思います。あえて自転車で来たと嘘をついたのは{netabare}「自分は見られたくないけど、相手の顔が見たい」 {/netabare}という小佐内さんの事情が原作では小鳩によって推理されますが、アニメではありませんでした。綿あめも本当に食べたいのもあるでしょうが、 {netabare} 顔を隠す {/netabare}という意図もありました。
 ですが、本作アニメではそこをサラリと流しました。推理としてフェアかどうかはアニメ制作者は考えた方がいいと思います。

 それとこの祭りのシーンで「春」では表現しきれなかった、小佐内さんの本質ですね。小悪魔的ではなく悪魔的に、完全に小鳩の内面を翻弄しコントロールしている感じを描くシーンだと思うのですが、そこがちょっと弱かったかなと。

 そして原作で明確でないのがこの時点で小鳩は小佐内さんをどう思っているか?なんですよね。「春」の教習所の件から、互恵関係と言っている割に小鳩は小佐内さんに甘い感じです。そこに恋愛を見出すことはできますが、それはミスリードでしょう。

 このシャルロットで言いたいのは、小鳩の側でも本当は推理を披露する機会が欲しくて、小佐内さんを利用しているということでしょう。小佐内さんがほぼ唯一のその性癖の理解者です。ですが、小佐内さんはそれが分かって小鳩を利用し支配しているというのが、この祭りとシャルロットで描かれたのかな、と。

 それとまあ、これはネタバレですから隠しますが、 {netabare} この構造が「夏」の大きな仕掛けになります。この6話は「5話と同じく出来がいいちょっとしたショートストーリー」…では無く「夏」事件のキャラ造形としての伏線になります。{/netabare}
 こういうところが「春」に比べて「夏」の方が話としては進化したかな、という部分です。

 演出について。シャルロットのパートなんですけど「何やってるの、小鳩くん」は、心象風景ですね。こういう演出が分かりやすいかどうかはちょっと考えた方がいいかもしれません。
 あと、ネタバレになるので詳しく書きませんが、箱の中のレイアウトはちょっと原作と違うニュアンスになっています。{/netabare}


7話 小鳩と小佐内の表情をどう読み取ったかを覚えておきましょう。

{netabare} ハンバーガーショップの地図の件は、原作だと謎になっていたんですけど、画面でみると成立してなかったですね。どう描くかをちょっと楽しみにしていたんですけど、演出が付いて行ってなかった気がします。
 一方今回の小佐内さんの変装は笑ってしまいました。ついでに、なぜいつも変装しているのかも明言はされてないですが、そこを考えても面白い気がします。

 1話で小佐内の好みを「和菓子ではなくバターとブランデーが効いた濃厚な甘さ」的なものと言ってしまったが故に、鋭い人は小佐内のスイーツに綿菓子とかリンゴ飴が含まれることに、何かの仕掛けか?というアニメ独自の読み方ができてしまいますね。制作スタッフが意図的に入れたのか、何となく入れたのかが良くわからないセリフでした。

 あと、7話の小鳩の表情はそれでいいのか?という気がしなくはないです。ちょっと私の解釈とは違います。一方で小佐内の表情は私と同じ解釈かな、という気もします。小鳩の表情を本作アニメ版のように捉えると、結末がもっと楽しくなると思うのでそこはなるほどな、と思いました。

 この表情についてはアニメでは意図的にかなり丁寧に作画していたと思います。6話の構造と合わせてしっかりとチェックしておきましょう。そして7話の印象を最後まで忘れないようにしましょう。{/netabare}


8話 さて、前提が終わりました。ここからが最大の山場です。

{netabare} かなりあっさりと誘拐事件を描きましたね。原作からして薄めの本ですので、描き方のテンポとしては悪くない気もします。もうちょっとヒリヒリさせるよう、ここは引き延ばしても面白かったかもしれません。

 で、誘拐事件の本編はこれからです。楽しみに待ちましょう。私はこの作品が大嫌いですが「夏期限定トロピカルパフェ」という作品の出来の良さは認めています。夏祭りとシャルロットの味わいが活きてきて、見事な推理小説的な展開と構成でした。

 トリックの種類は ※ネタバレ注意※ {netabare} 他人(小鳩)が語る(小佐内)さんの叙述トリックという感じです。小鳩が8話で行ったことは、そういうガワで見えているという表面上のものだけで、これに視聴者はだまされます。

 注意。具体的内容。{netabare}事件そのものは犯人が引き起こしたものですが、それを事前に察知しその事件を監禁・暴力事件から営利目的の誘拐事件という非常に重い罪に見せかける復讐を小佐内さんが仕掛けます。
 その仕掛けの片棒を担ぐことを小鳩が誘導されて意図せずに行ってしまいます。最大の犯人が小佐内さんだということです。その意味で「春」事件のときの小佐内の描き方が弱いので夏のカタルシスが弱くなるなあ、と思っていました。

 変装の意味、なぜ夏祭りのとき顔を見られたくない相手の顔を見たかったのか、シャルロットのときの小鳩の事件を解決したい心理を小佐内さんが確認したこと、小佐内さんとの関係性に顔を緩める小鳩の表情、逆にそれを知った小佐内さんの悪魔的な表情、なぜ事前に地図の場所を把握できていたのか、小鳩に地図を事前に見せたのか、なにより最大のトリック「小市民」という単語の我々のこざかしいイメージの回収。

 つまり、本作は小鳩VS小佐内であり、小鳩が小佐内の手のひらの上で踊る話です。さらに言えば小市民という人を馬鹿にしたような自分たちの小賢しい考えに気づき、関係が破綻する話です。ですので、6話で小鳩がまるで小佐内のことが好きなような表情を見せたことが効いてきます。苗字に小が付くのも原作者の悪意を感じます。この辺、本当に素晴らしい仕掛けでした。{/netabare}

{/netabare}

 こういう感じですので、肝心なのは次回です。事件の説明の中に潜むいろんなものを理解してこの作品の「味わい」を拾いましょう。何度も言いますが、私はこの小説が大嫌いです。

 これが、この作品の1話でレビューした小佐内≠千反田えるの意味です。今のペースだと9話か少しじっくりやって10話くらいで終わる感じですが…それともいろいろアニメだと私が本作原作を嫌いになる理由に何かアニオリが付いて意味を変えてくる可能性がある尺ですね。

 以上のような話です。せっかくここまで見た人は、最後まで見ることをお勧めします。 {/netabare}



9話 出来はいいですが、小説の面白さとキャラの魅力のバランス問題。

 というわけで、この展開は素晴らしいと思います。一方で推理小説に関してはキャラ萌え派の私にとっては最大の裏切りでした。だから、この作品の出来の良さは認めても、嫌いな小説ということです。

 今回アニメ化にあったって、小佐内さんの内面が見えないことが最大の面白さになるわけですが、そこは小鳩を語り部にすることで結構うまく機能したかなとは思います。しかし、それゆえに本作の魅力、キャラの魅力という点で物足りない部分になっていました。
 特に「春」においては「それだけ?」という感覚が強いので引きが非常に弱かったです。ただ、この9話までの部分を仕掛けた「夏」は推理というより小説の展開として高く評価したいと思います。

 小鳩常悟朗って結構不自然な名前ですよね…多分結構悪意があると思います。「小さな鳩で、常に悟る」です。「朗」の意味はいろいろですけど、ほがらか、明るい、声が高らか。つまり「さかしい小さな鳩がさえずっている」とも取れますから。

 そして、小説の小佐内は大っ嫌いですけど、今回小鳩の描き方が賢しさとか、にやけた表情とかが上手かったので、小佐内のキャラが結構魅力的に思えました。その点ではアニメ化の意味はあったかなと思います。

投稿 : 2024/09/23
閲覧 : 1150
サンキュー:

21

なばてあ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

コクーンの浸透圧、ライトハウスの遠心分離

原作は、放送開始時までに10回以上読み返していた。

世評が芳しくないようなので、簡単に。

京アニによる「古典部シリーズ」の映像化は、たしかにすばらしかった。ただ『氷菓』が米澤穂信一流の「苦み」を再現していたかというとそうではない。セリフ上でも、作画上でも、演出上でも、糖分をゴリゴリに足して後味すっきりマイルドに整えられていたのが武本版「古典部シリーズ」だった。それは良い。エンターテインメントとして、好ましいアニメ化だったと思う。

それに対してラパントラックの『小市民シリーズ』は、原作の「苦み」再現のプライオリティをかなり上げてきた。原作の語りである小鳩くんのモノローグを完全に排除するストーリー構成は、その最たる方針と言える。ロングショットの長回しを多用して、静的な、けれども作画が貧しくならないよう細心の注意を払った演出は、小津的視聴感を練り上げる。神戸版「小市民シリーズ」は、けれども、それゆえにこそ、見るヒトを選ぶ映像作品になった。

要は、なにかを拾えば、なにかを捨てることになるというだけの話である。

京アニ『氷菓』もラパントラック『小市民シリーズ』も、それぞれ、プロダクションデザインとして打ち立てられたスタイルが、しっかり貫徹されている。それが「洗練」という言葉の意味なのだとすれば、洗練度において、両者に差はない。萌えアニメのエンターテインメントとして完成された前者と、ストイックなアニメ映画として完成された後者という対比しかない。

本作の世評が芳しくないこと自体は仕方ないこと。至極当然な結果だとさえ思う。そもそもこれは「楽しい」作品ではない。原作に煎じ詰められた「苦み」を可能なかぎり再現しようとしている時点で「楽し」くはない。けれども「面白い」作品であるのはたしかである。視聴者に「面白」さを感じ取れるアンテナがあればの話だけれど(©河内先輩)。

それゆえに、本作が「つまらなかった」と言うのはぜんぜん問題ないけど、本作の「出来が悪かった」と言う向きには、反論したい。この作品の「出来」はとても高いレベルにある。

最後に。わたし自身は武本版「古典部シリーズ」は大好きである。米澤穂信の原作とは完全に異なるコンテンツとして、ほんとうに高く評価しているし、第2期を希いながら、このあいだの京アニの発表を正座して聞いたほどである。夢は破れたけれど。

衝撃:★★★☆
独創:★★☆
洗練:★★★★☆
機微:★★★★★
余韻:★★★★

投稿 : 2024/09/23
閲覧 : 42
サンキュー:

8

キャポックちゃん さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6
物語 : 2.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 1.5 状態:観終わった

演出力が不足し「いやラブコメ」に

【総合評価☆☆☆】
 日常ミステリを原作とするアニメながら、日常の描写もミステリとしての結構も練り上げ不足で、褒められる出来ではない。
 中高生を描いた初期作品でジュブナイル作家と見なされていた米澤穂信は、2014年に傑作『満願』を発表、日本ミステリ界の第一線に躍り出た。『〈小市民〉シリーズ』は、04年の『春期限定いちごタルト事件』に始まり、以後、『夏期-』(06)『秋期-』(09)『冬期-』(24)と続くもので、ジュブナイルから本格ミステリへの移行期に執筆されている。今回アニメの原作となった2作のうち、『春期』(アニメ第1~4話)がほぼ独立した短編を並べ、ラストで各編に挿入しておいた自転車盗難事件の帰結を描き統一感を醸したのに対して、ミステリ作家として成長した『夏期』(第6話~)になると、短編集を装った長編としての明確な結構を持つ。その結果、アニメは性格の異なる2つの作品を並べた形になり、全体的な構成をつかみにくい(少なくとも私は、途中で話の方向性が見えなくなり、視聴後に原作を読んで納得した)。タイトルを適宜インサートするなどして2部構成であることを明示した方が、視聴者に親切だったろう。
 ミステリ作家としての米澤は、カーやクリスティなど不可思議な謎を鮮やかに解き明かして見せるタイプとは異なり、謎の解決よりもむしろ(『満願』第1話で市民を守って殉職した警官が実はひどく小心者だったことが、後に本質的な謎だと判明するように)“謎の認識”を重要視する。そうした作品を映像化する場合には、その状況が謎であることを視覚的に浮かび上がらせ視聴者に違和感を与える必要がある。同じく米澤の初期作品を原作とするアニメ『氷菓』(監督:武本康弘、2012年)のいくつかのエピソード、なかんづく「連峰は晴れているか」では、謎の認識に至る視覚表現が見事だった。しかし、本アニメでは、登場人物の内面描写が希薄なせいで、いちいち台詞で説明しなければ謎の謎たる所以が明らかにならない。核心となる謎と単なるうっかりミス(主人公の友人が隠しておくべき人名をつい明かしてしまう件など)が同じような語り口で並置され、そもそもどこがミステリなのか判然としないままストーリーが進行する。
 春期パートにも夏期パートにも、重大な犯罪が1つ含まれているものの、よくよく考えると、関係者が多すぎるせいで実行はかなり難しく、リアリティに欠ける。かと言って、(どうやって美味しいココアを作ったかといった)日常の謎は、真相が明らかにされても「なるほど」と膝を打つほど鮮やかではない。原作小説では、語り手の内的独白を盛り込むことで、はぐらかすような展開を緩和するが、アニメの演出はそこまで手が込んでおらず、ミステリとしての一貫性が保てていない。
 ミステリでなければ青春ラブコメとして楽しめるかと言うと、そうはいかない。何よりも、日常的な描写に厚みがないため、鍵となるキャラの心理がほとんど読み解けず、解決編であまりに非常識な行動をとっていたと知らされ、げんなりするだけ。「いやミス(読後に厭な気分になるミステリ)」と言うより「いやラブコメ」だ。
 私が最も好きなエピソードは、「伯林あげぱんの謎」(第5話、原作は番外編『巴里マカロンの謎』収録)だが、「いやラブコメ」中の痛快編になっている。

投稿 : 2024/09/23
閲覧 : 66
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4

ネタバレ

いこ〜る さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

小賢しさも執念深さも

見終わった!

〈氷菓〉の米澤穂信の作品だと言うことくらいしか事前情報を入れないで視聴した。
そうなると〈氷菓〉と比較しながら見ることになり、そういう視聴者が多い事はこの〈小市民シリーズ〉の制作サイドも十分予想して作っていると思う。

つまりそこにミスリードを仕込めるわけだ。

原作を知らない私(私たち)は〈氷菓〉のような青春ミステリのほろ苦さと甘酸っぱさを期待しているからかなり裏切られる。
思ったより扱われているのがきな臭い事件なのだ。

いちごタルトとかパフェとか食べてるけどいいの?
そんな場合なの?
ちょっと相手やばくない?

といった感じだ。

ところが回が進むごとに小佐内さんの方がもっとやばいのが透かし見えてくる。
あれ?この子千反田えるじゃないぞ ぞ ぞ・・と。

もちろん小鳩くんも奉太郎とはだいぶ違う。
ED主題歌の歌詞にあるように彼は小賢しく、小佐内さんは執念深いのだ。
その構図が完全に見えてくるのは物語がだいぶ進んでからなので、私(私たち)はずっとミスリードされっぱなしなのだ。

やられた

そんなわけだから最終話、小鳩・小佐内それぞれに新しい異性の相手が現れたからといって油断はできないのだ(と言うか「もう騙されないぞ!」と言う感じが近い)。

初・夏ときたら当然秋・冬もあるよね?と思っていたら2期が発表された。
見るよ!もちろん。

==========

以下視聴中の感想です。
{netabare}
3話:ようやく
引き伸ばし感のない話運びになりましたか?
お話もいちごタルトに戻ってきましたし。
さあ、ここからが本番だと期待しましょう。

2話:戻ってこないけどいいの?
と、今回は思いました。
二人か戻ってこないのを気にせずに、ケーキをむしゃむしゃ食っててちょっとシュールでした。
小説で読むと気にならないのかもしれませんが、アニメだと時間経過がもろに分かりますからね。

1話:いちごタルトはいいの?
と、ヤキモキしてしまうちょっと変わった演出がいい感じでした。
ともあれクオリティが高くとても面白そうで先が楽しみです。

ーーーーーー

EDの実写の中にアニメ画の人物を配するのってバランスがすごく難しいと思うのですが、とても綺麗に収めていてすごいなと思いました。
これを成功させているのって他には<SSSS.GRIDMAN>のEDくらいではないでしょうか。
あれもよかったですね。{/netabare}

投稿 : 2024/09/22
閲覧 : 302
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14

ネタバレ

ちょろくん さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0
物語 : 1.0 作画 : 4.0 声優 : 2.0 音楽 : 2.0 キャラ : 1.0 状態:今観てる

くだらん内容を最大限いい感じに見せてる感じ

全体的に内容がつまらない。
推理するものがしょぼすぎて、見ていて気持ちよくない。
氷菓の作者さんということで期待値が高かった分残念としか言いようがない。。
推理するまでの動線が雑なのか、そもそも推理というよりこじつけに近いような。氷菓の時とは内容の濃さに雲泥の差がある。
ただ映像がとても綺麗で、主人公が犯人役で再現するシーンなども個人的には好き。
氷菓の原作者さんだし、これからもしかしたら面白い展開になるかもしれないので引き続き視聴します。

追記:6話視聴
ほんまにくだらん笑
親に内緒でおやつをつまんだ小学生が頑張って証拠隠滅を目論む物語。(笑)
あと、なんでこのアニメがイライラするのかわかった。
子供の頃、推理小説などにあてられて何気ない日常もまるで自分が探偵になったかのように妄想を膨らませていた厨2心を想起させるから。
それをアニメ内では高校生、アテレコは大の大人がしてるからイライラすんだ(笑)いわゆる共感性羞恥というやつ。
ただ、ヒロインの見た目と声がとても好きなので、もしかしたら面白くなるかもと期待してまだ見続けてみます。。

追記
前回から見てなかったが、先程10話まで一気見しました。
誘拐事件の回は面白かった。わざと誘拐された本当の理由のくだりが推理物として深かった。
ただやっぱり主人公達の性格が何とも。。
特に誘拐された後、小鳩くんが家にいるのを知りながら、さらに自分の母親に自分が拉致されたと伝えるなんて性格ねじ曲がりすぎてる笑
ラストで2人が縁を切るところも、そこで小鳩くんが一緒にいたい!的なことになれば綺麗に終わったのに、別れたままお互い違う異性と恋愛的な雰囲気で最終回。。
そこは2期が決まっているようなのでまた物語があるのでしょう。原作も読んでないのでそちらはまた見てみたいと思う。
総評して、推理物として少し軽すぎる・キャラクターの性格が淡白でそれでいて幼稚でねじ曲がっている、その結果どう転んでも何とも後味が悪くなっている。っていうのが感想です。
キャラデザと演出は綺麗で好みでした。

投稿 : 2024/09/21
閲覧 : 325
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2

Acacia さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

米澤穂信作品を知っていく事で片が付く

米澤穂信(敬称略)作品の映像化でこれほど
良質なのはドラマ「満願」に匹敵すると思います。

米澤穂信作品のアニメ化と言えば
「氷菓」を挙げられる方もいらっしゃると思いますが、
原作の雰囲気、味を忠実に再現しているという
点においては今作「小市民シリーズ」に軍配が上がるかと。

年齢不相応の擦れた少年少女、
苦みを抱え、正に生きている。

特に夏季限定は《小佐内スイーツセレクション・夏》を
可視化する事で、視聴者が進行と同時に紐解き易い
ミステリに昇華できていると思います。

あと、小佐内さんも初めは「ちょっと可愛すぎるな~」
と感じていましたが、演出や、演者さんの演技で

小佐内の抱える本性が顕わになっていく過程は
毎話観ていて、甘美な余韻がありました。

原作読者なら、始まった時点で
恐らく分割だろうとは想像したと思いますが、
来年の4月ですか…。待ち遠しい。

お勧めですし、米澤穂信の作品を知る
機会になる方が増えると嬉しいです。

投稿 : 2024/09/21
閲覧 : 174
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16

ネタバレ

青龍 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

「小市民」ごっこ

アニメ化された『氷菓』などの米澤穂信による原作小説は、『創元推理文庫』(東京創元社)で刊行中(既刊6巻、原作未読)。
アニメ1期は、全10話(2024年)。監督は、『エルフェンリート』、『すべてがFになる』、『約束のネバーランド』などの神戸守。制作は、『エンドライド』、『アンデッドガール・マーダーファルス』などのラパントラック。2期が2025年4月から放送予定。
(2024.9.19投稿)

【『氷菓』より『すべてがFになる』や『アンデッドガール・マーダーファルス』の方が近い?】
まず、本作を観て思ったことは、同じ原作者で京アニが作った『氷菓』と同じイメージを期待して観ない方がいいということ。確かに、両作は、高校生が日常に潜む謎をロジックに基づいた推理で解いていくというシチュエーション自体は非常によく似ているのですが、話の中心となる二人の男女の関係性が大きく異なっています(後述)。

本作は、『氷菓』より、同じ神戸監督が手掛けた『すべてがFになる』や、ラパントラックが作った『アンデッドガール・マーダーファルス』の方が近い印象(だから、この監督と制作会社の組み合わせになったのでしょう。また、これらの作品が好きなら、本作もオススメできます。ちなみに、どっちもレビュー書いてます(笑))。

どちらの作品も、緻密なロジックに基づいた推理を得意とする主人公とその相方が繰り広げる軽妙なトークが見所で、登場人物たちにはフランス映画のように一風変わったところがあるという共通点があります。
なので、これらの作品を知らない場合でも、「ロジックに基づいたミステリー作品」と「フランス映画」のどっちも好きだ!という人にオススメできる作品だと思います(別の言い方をすると、『氷菓』より人を選ぶ作品だと思います)。


【二人の主人公の関係性の違い】
『氷菓』のヒロイン・千反田えるは、優等生ではあるものの、あの有名な「わたし、気になります!」というセリフと共に目を輝かせ、主人公の折木奉太郎に対して日常に潜む謎を推理するよう一方的にせがむというのが基本的な関係性でした。

他方、本作では、主人公・小鳩常悟朗(CV.梅田修一朗)の推理の最大のライバルで同等の推理力を持つのがヒロイン・小佐内ゆき(CV.羊宮妃那)という関係性になっています。

本作は、ゆきのスイーツ好きに常悟朗が付き合わされるうちに、何らかの事件に巻き込まれるというパターンなのですが、常悟朗視点で物語が進み、ゆきが何を考えているのかわからないようになっています。
例えば、常悟朗の実家が「和菓子屋」で、ゆきは、そのことを知っているにもかかわらず、一緒に「洋菓子」ばかりを食べ歩かせる(笑)

まあ、これだけだと、一見、仲睦まじい高校生カップルのように見えるのですが、このスイーツ巡りが終盤の伏線になっていて、実は、お互いの本音を明かさない部分での二人の知恵比べが1つの見所になっています。

{netabare}さて、最近のアニメを観て思うことは、主人公だけ最初からチートクラスに強いので、ライバルが弱すぎるということ。

でも、主人公の強さや凄さを引き立たせるのは、「ライバルの強さ・凄さ」だと思うわけです。例えば、星飛雄馬と花形満、桜木花道と流川楓、夜神月とLなどなど。

本作では、最初、単にスイーツ好きのお気楽な女子高生なだけかと思いきや、小佐内ゆきが何を考えているのかわからず、次第に不気味さすら感じさせてきます。

ヒロインが主人公の推理の前に立ちはだかる最大のライバルという点が本作の特徴でしょうか。{/netabare}

あとは、二人が単なるライバル関係ではなく男女ということもあり、ゆきの常悟朗に対する恋愛感情もブラックボックス。その辺も考察しながら観ると面白いかもしれません。


【「小市民」ごっこ】
というわけで、本作の主人公とヒロインは、人並外れた緻密なロジックに基づいた推理を武器としています。

この二人、幼いころは、そんなことまでわかるなんて、すごいねーと周囲からチヤホヤされた時期もあったことでしょう。しかし、次第に歳をとっていくうちに、「君のような勘のいいガキは嫌いだよ」といわれ始めたに違いない(笑)

辞書的な「小市民」の意味は、中産階級、プチブル(ジョワジー)、一般人、普通の人。
もっとも、本作で常悟朗が小市民にとって一番大切なことは、「現状に満足すること」と言っている。そうすると、本作でいう「小市民」とは、一度この世に生を受けたのであれば何事かをなしとげてやろうというのではなく、「何事もなく、ただ毎日を平穏に過ごしたいと思っている人たち」くらいの意味なのだと思います。

二人は、才能を披露しても、感謝されるどころか疎まれるのであれば、もう何もしない、日々平穏に暮らすだけの小市民になってやる!と意気投合したんじゃないでしょうかね。いうなれば、「小市民」ごっこをしようと。

もっとも、二人は、こうして小市民に憧れながら、その推理の才能が小市民でいることを許さない(笑)


ただ、個人的には、恋愛については小市民的な方がいいとも思うわけです。

人生一度は『ロミオとジュリエット』のように破滅するような激しい恋慕に身を焦がしたいという憧れはあるかもしれませんが、「小市民的な恋愛」とは、「ただ何となく一緒にいることが心地よい」ということになるでしょうか。

二人は恋愛関係にあることを否定し続けるので({netabare} 最終的には、この二人の謎の関係も終わりを迎えます{/netabare})、「小市民」ごっこの延長でスイーツ巡りもしていたのだと思います。
でも、二人のスイーツ巡りは、二人の憧れであった「小市民」を体現していたと思うんですよね。ごっこ遊びが本当になる。謎解きは止められないとしても、こっち(恋愛)は、アリだと思うんですけどねえ。

さて、2期以降で、二人の関係はどうなるんでしょうか。

投稿 : 2024/09/19
閲覧 : 185
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13

ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

最終話で彼女の内面が少し見えた気がした

原作未読です。

この物語を見始めて主人公たちの関係性がよく見えなかったんですけど、最終話まで見て分かったかも。

小鳩くんと小山内さんってどちらも他人に理解されにくいんだけど、でもお互いが最大の理解者なんですよね。

二人ともそう思ってたから小市民の契約を交わして、一緒に行動してたんだと思う。
そこから恋に発展することは可能性としてはあったけどそうはならなかった。
その辺を二人がお互いをどう捉えていたのかまではわかりませんでした。

9話の種明かしは確かに驚きましたけど、だから小山内さんの内面が見えづらかったのかなって納得もできました。
{netabare} 他人に余計な罪を被せたのもだけど、共犯者のフルネームをわざと言ったり小鳩くんを知り合いって言ったりするところとか、{/netabare}やっぱり私小山内さんを好きになれないなって。

でも10話を見て、小山内さんの心のほんの一部が見えた気がしました。
これはまったく勝手な私の解釈なんですが、小山内さんは小鳩くんに別の期待もしてたんじゃないかって思うんです。
だから{netabare} 煮え切らない小鳩くんに「これは別れ話なの」「私たち痴話げんかもできない」って口走り、別の男の子からのアプローチには「はっきりした男の子嫌いじゃない」{/netabare}って言っちゃうんですよね。
でも仮に小鳩くんと小山内さんがそういう関係になったとしても、あの事件は防げたかというと小山内さんの性格からも難しかったかもですけど。。

でも{netabare} 小鳩くん小山内さんそれぞれが告白された{/netabare}展開でめっちゃ続きが気になってきました!!
2期が2025年4月予定みたいなので、二人の関係がどうなるのか待ちたいと思います。

投稿 : 2024/09/18
閲覧 : 314
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22

snow さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

スロースターター<60>

1期目の大オチ用の本格事件でやっと面白くなった、というところで2期に続く。
そこに至るまでキャラの背景も隠したままだったので、開始からそこまでの1期大部分が「謎イキりキャラがしょうもない事件を取ってつけたようなご都合真相で暴く」という呆れ気味の視聴体験でございました。
そこらで呆れて切った人はまっとうな判断だったのでドンマイ☆

急に場所移動したように見える演出不足の心象描写も、大事件以後はやっとそれなりに見えるようになった。
てか、はっきり心象描写とわかるように演出できんかったんかいな。

最後は話の途中でぶっつり終わった印象で、Cパートを探してしまった。
興味を維持させるためのヒキなんだろうけど、そんなポッと出とくっつかないだろうって推理は小市民になって捨てなさいと?
それがテーマか!

追記:
https://febri.jp/topics/shoshimin-director-interview-1/
監督のインタビューで背景チェンジは各コンテマンに指示なく丸投げだった、と衝撃の事実が発覚。
クォリティをコントロールしなさいよ。
その他にもやっちゃいけないとされてることをあえてやってみたとか、なんだろうこの自意識肥大ちゃんは・・・

無理やり市民<59>
2話視聴
不自然というか無理やりな話のこねくり回し方が目立った。
弟がどうココアを入れたか初対面の人と長々と考えてるとか、女子がトイレに行って帰ってきてないのにお前も行くなとか。
推理部分も牛乳パックごと温めたってトリックオチが、大量の牛乳を温めるほうが時間かかるから成立してないし。
それ以前にどうとでも出来る問題過ぎてアレよ、ココアだけポットのお湯で練ることだってできるんだし。

日常ミステリ<65>
1話視聴
氷菓よりさらに日常よりな感触の日常ミステリ。
小市民を目指すとか、付き合ってないのに女子と常に一緒というあたりが厨二っぽく浮いてる感じだけど、腑に落ちたりするんやろか。

投稿 : 2024/09/18
閲覧 : 219
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5

saitama さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 2.5 作画 : 4.0 声優 : 2.5 音楽 : 2.5 キャラ : 3.0 状態:今観てる

氷菓を期待すると裏切られる。製作陣の才能差は埋められない

タイトル通り


個人的には氷菓もこの小市民シリーズも、ストーリー自体に大差はないと思う。
それだけに、これだけ作品としての差があるのは、アニメ製作陣の能力差なのかなと思う。

原作も読んだ身としては、たぶん、普通のレベルの人たちが作ると、
今回の小市民シリーズのようになってしまう。抑揚のないつまらない話に・・・。

氷菓も原作だけを読めば、アニメのような感じにはとてもならない。
作画、彩色、演出、そして製作陣のセンス。それが氷菓を生み出したのだろう、と思った。

この小市民シリーズは、作画だけ綺麗。それだけの作品になっている。
演出だったり、カット割りだったりと、ただの謎解きを淡々と語るアニメになっている。
無理やり動きを入れているが、それに何一つ意味がない。だからつまらない。

氷菓は別格に凄かったんだな・・・・。
そして、この小市民は、氷菓みたいになりたくて、その足元にも及ばない。
雰囲気だけなら、「負けヒロインが多すぎる!」は完全に氷菓の後追いを狙った演出とかを感じる。
全然別作品なのに、「負けヒロインが多すぎる!」の方が氷菓DNAが少しある。
だからこそ、なおさらこの作品は残念小市民シリーズになってしまっている。

なんか、アニメを見ているというより、ただの朗読劇を見ている気分。
作画だけは頑張っているけど、それも動きがとにかく少ない・・・・。
無駄なところだけ作画に動きがある、意味不明アニメになっている・・・・。

あー、氷菓の面白さ再来を期待した自分が馬鹿だった。
そして京アニの凄さを再認識した。


●10話まで視聴

何がつまらなくさせているのか? なんか見えてきた気がする。
ストーリーに対して抑揚がない。つまり演出が弱い。
この監督や演出家は小劇場のつまらない語り芝居にでも憧れがあるのか、
それが面白いと思っているのだろうか?

アニメ制作に関してのセンスがない。
そう感じた。

投稿 : 2024/09/18
閲覧 : 255
サンキュー:

9

ネタバレ

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

聖地巡礼の話

変人のサラダボウルに続いて2期連続の岐阜聖地アニメ、作中の風景は実際の岐阜市の風景やお店や高校をスタッフが熱心に取材したみたいで、実際の風景をそのまま使っていて、再現度が高いです
私は飛騨地方出身なので馴染みがないですが、モデルになっている岐阜北高校のかたからいろいろ話を聞きながら一緒に聖地巡礼しましたので、聖地巡礼の話を中心に書きます

アニメは「地味な氷菓」、作者一緒ですが氷菓と違ってキャラやミステリーが地味だし二人の目的はふわっとしてるし淡々と話が進むのでちょっと魅力に欠ける
他のレビュアーさんも書いていますが氷菓との差は京アニの力によるところが大きいかも

【聖地巡礼の話】{netabare}
6話に出てくるお祭りの会場は「伊奈波神社」お正月には作中のように参道の両脇に屋台が立ち並び多くの初詣参拝客でにぎわっています
この神社の近くには1話で登場するいちごタルトを売っている「ALICE」のモデルである「AND LADY」という老舗のケーキ屋さんがあります。
元々有名なお店らしいですが、聖地巡礼に来ているお客さんでいっぱいでみんないちごタルトいちごタルト言ってて面白かった
いちごタルトは売ってなかったので代わりにショコラタルトといちごショートを2人で分け合って食べました。甘さ控え目、ふわふわの生地でおいしい、素敵なケーキ屋さんでした!

聖地は岐阜駅周辺からつい最近県内唯一のデパートが撤退したシャッター街「柳ケ瀬(昔は繁華街だったそうです)」を通って、「長良川」に架かる「忠節橋」を渡り、高校のモデルである「岐阜北高校」この辺の風景がほぼそのまま作中に使われています。再現度高い!
作中の背景によく出てくる山は岐阜市のシンボル「金華山」で山頂には織田信長にゆかりがある「岐阜城」が建っています

作中では柳ケ瀬がにぎわっていましたが先述したようにシャッター街なので人通りはあまりないみたい
駅前の繁華街が衰退したとはいっても岐阜は車社会で郊外に人がたくさん集まるので衰退していく地方都市という印象はあまりないです

町はずれにある自動車学校のモデルは「三田洞自動車学校」、ここは15年くらい前?までは岐阜市民がみんな運転免許更新に行っていたみたいで、岐阜市民にとってここは免許更新のためだけに行く場所という認識だったそうです

岐阜駅から北西に進むと長良川のほとりに県内1位の進学校「岐阜高校」があります、すぐそばの「忠節橋」が作中によく登場する橋のモデルでとても大きな橋で橋の手前の傾斜のきつい長い坂が特徴、作中の高校のモデル県内3位の進学校「岐阜北高校」とマラソン金メダリスト高橋尚子さんの母校で甲子園の名門「県立岐阜商業高校」の学生が岐阜駅からの通学に使うので平日は高校生がたくさん自転車で通っています。この2校は道路挟んで隣接していて、昔は二校合同で体育祭をしていた歴史があるそうです。進学校とスポーツ名門校では悲惨なことになりそうですが・・・
この橋が架かる長良川の北側の河川敷は高橋尚子さんが高校時代にトレーニングで走っていたそうで「高橋尚子ロード」と名付けられており、スポーツ強豪校である県岐阜商の運動部がよく走り込みをしているそうです。
夏には大規模な花火大会が開かれていて、両河川敷が屋台と人で埋め尽くされています

岐阜北高校の校舎内も外もほぼそのまま使われているそうです、高校のHPを見るとVRで校内を見学できるみたいなのでアニメと比べるのも面白いかも(現在は工事中)
大昔は岐阜県トップの女子高で、共学になって長いですが伝統的に女子の割合が高いそうです、東大京大合格者も毎年数名出ているみたいですね。
作中ではセーラー服ですが、この高校の女子の制服はブレザー、男子は作中と一緒
作中のセーラー服は「関西襟」かな? この地域は「名古屋襟」なので再現されていないのは惜しい

作中に出てくるラーメン屋さんは「岐阜タンメン」、岐阜愛知で人気のチェーン店で愛知県の三大ラーメン「スガキヤラーメン」「味仙の台湾ラーメン」「麺屋はなびの台湾まぜそば」の次に有名みたいです
せっかくなので友達と入って食べてみましたけど、ラーメンあまり好きじゃない私がもう一回食べたいって思うくらいおいしかった
岐阜に来る機会があれば食べる価値アリです! {/netabare}

投稿 : 2024/09/18
閲覧 : 188
サンキュー:

30

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Bハウス さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

サイコサスペンスとスイーツのアンマッチ

「氷菓」の米澤穂信先生原作で
放送前から評判が高かった本作

サブタイトルがヒロイン小佐内ゆきが好きな
スイーツの名前で付けられているが

物語としては氷菓以上に
淡々と事件の真相を推理する話だった

二人がお互いに小市民になるという
謎の約束がかかっていて

どういう意味なんだろうと思うんだけど
最終回で全容がわかるので
謎解きとしては気持ちいいかな

四反田えるが純粋無垢なヒロインなら
小佐内さんは小鳩君の推理とは距離を置いていたし

その後に現れる怨念の強さは
ギャップとしてスパイスになっていた

ある種のサイコパスな性質が
タイトルに書いた感じではあるけれど

小鳩君は推理を淀みなく披露していたのが
自己の誇示になっているという話で

あっさり小佐内さんが看破されているのが
より滑稽で人間味を感じる

後は小鳩君の知人で登場する
ケンゴは昔の番長タイプ

彼が事件にかかわることで
小鳩君の推理をさせるトリガーになっていた

苺タルトの章では小佐内さんの自転車盗んだ犯人が
偽名で免許取っているのを抑えて
警察に通報したし

夏季限定パフェ編は小佐内さんが
中学時代に因縁つけられていた相手に
わざと襲撃されるように仕向け

あらかじめ用意していた偽装誘拐で
相手の刑罰をより重くさせるとか

推理モノではなくサイコサスペンスだよこれw

原作は今年4部作で完結していて
来年2期放送されることが決まっているが

まじで小佐内さんの今後が怖い(;゚Д゚)

投稿 : 2024/09/18
閲覧 : 81
サンキュー:

6

lumy さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

アニメ的な要素が少し足りないかも。

原作未読です。

本作は、一言でいうと、
小説を読んでいるような気分になる作品でした。
演出や、キャラ設定や、セリフなど、
小説を小説のままアニメにしたような印象です。

原作の良さに安定感のある作画がのっているので、
総合的には高い評価になる作品です。
ただ、やっぱりアニメ的な要素、
つまりキャラの立て方については、少し物足りない部分も感じました。
せっかくアニメになってキャラが動くので、
小説では表現しきれない行間の描写が描かれると
良かったかもしれません。

ただ、1つとても従来のアニメにはない興味深い表現がありました。
それはエンディングです。
実写の背景と、アニメ画を合わせたものなのですが、
アニメ画がとてもしっかりと馴染んでいて、
岐阜市に主役の2人がいるようでした。

背景が実写のアニメには無限の可能性を感じるので、
どなたか有望なクリエイターさんが本気を出してくれると嬉しいです。
(似たような作品だと、星街すいせいのビビデバのMVが
 すごいと思いました。)

投稿 : 2024/09/17
閲覧 : 140
サンキュー:

19

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大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

氷菓と同じ作者で雰囲気も似ているが氷菓とは違う良作。可愛い顔して意外と恐ろしいヒロイン

1話感想 氷菓と同じ作者で雰囲気も似ている。良作の気配
氷菓を思い出しますが作者が同じですね。

氷菓といえば京都アニメーションの文句なしの傑作。
今回はラパントラックですが…。
京アニの氷菓ほどではないですが十分クオリティは高いと思います。

空気感も良くて内容も楽しめました。
これは十分視聴レベルですね。
見ます。

…ただ、京アニの氷菓と比べちゃうと…。
それだけ京アニがレベルが高すぎるだけですが。
今回は京アニって話は無かったんですかね。
いやそれでは氷菓と同じようにしかならないかもしれませんが。

全話感想
小市民を目指しているという2人。
つまり小市民では無いわけですね。
その通り、実は結構すごいことをしていて…。

ファンタジー世界なら正義の味方ってのは普通ですが、この世界では正義の味方ってのは色々問題もあります。
犯罪者だからって暴行するわけにもいきませんからね。
警察に逮捕してもらうのが一番なわけですが、法律に任せておくとすぐに出てきてしまったりして問題解決にならない場合も確かにあて。

だったらより重罪にして長く捕まっていてもらいたいのは人情ですが、
実際にそうするというのはなかなかにやばい感じが。
可愛い顔して恐ろしいヒロインです。

まあ相手は悪ですし、悪人なんてぶっ殺せと声援を送ってきた我々ですから、肯定的に見ても良いのかもしれませんが…。
なかなか引きますね。

とはいえ、面白いです。

最後も2人はあっさりと別れて別の人と…。うーん。
確かに、似た者同士2人というのは上手く行かない場合もあったりします。
でも、本当にそれで良いのでしょうか。
なんともはや…。

というところでしたが、2期もあるというなら良いでしょう。
春夏ときて次は秋冬でしょうか。
楽しみに待ちたいと思います。

投稿 : 2024/09/17
閲覧 : 248
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8

鬼戦車 t89 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 2.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

登場人物が全員サイコパスっぽいので、視聴者を選びそうです。

 最終話(10話)まで観ました。2024.09.16

 最後に警察沙汰の大事件になりました。そして、小佐内さんの鬼畜ぶりが爆発しました。今までどうでも良いエピソードでお茶を濁していたのに、なんでこうなる?

 何と言うか、面白いと素直に言えない感じがします。コレが氷菓との差でしょうか。

 小佐内さんは小鳩君をスイーツコレクションで調教しますが、金も手間もかかり過ぎです。もっと、色仕掛けで最初から騙すなり、引くに引けない状況に追い込んで協力者にすれば良かったのでは?

 何なら、小鳩みたいに口先だけの面倒な奴では無く、もっと使える男をスカウトしても良かったですね。やらしてやんよ?と仄めかせば、戦闘で使える男を何人でもゲット出来んだろ。

 不良グループも小鳩も小佐内さんの掌中の道化に過ぎない位上手く誘導しているにしては、男のチョイスが良くありません。

 不良達の行動も不自然です。車を所持している不良達が、市内で犯行を完結させる確証はそもそもありません。北アルプス山中に投棄された可能性もあったのでは?車ならどんだけ遠くへだって行けるでしょ。

 集団心理に支配された不良など、人間とは思えない残虐行為をしてくる可能性だってあります。そもそもシャブ中ですよね?不良のくせにお人好し過ぎます。

 連合赤軍事件があそこまで陰惨な結果になったのは、赤軍派だけでは無く、他の党派との連合体だったので、党派間で指導権争いが起こったのも一因だと言われています。

 組織というのは、行動がエスカレートしがちです。まして、思想性の欠片も無い不良組織なんて、残虐なら残虐なほど仲間内の評価が上がる狂犬の群れみたいな後先考えない歯止めの効かないクズ共の集まりなので、女子高生コンクリート事件みたいな結果もあり得たでしょ?

 人間集団の怖さが表現出来ていません。不良組織内部の微妙な人間関係まで小佐内さんは把握してたってこと?それはもはや不良グループの一員じゃね?

 最後まで何もかも不自然でした。作品の雰囲気は良いですが、そうはならんやろ〜感が強いです。小佐内さんも、圧倒的策士として描かれている割には、ラノベの登場人物の域を出ていません。

 過去に自慢の推理でイキリ過ぎて挫折し、小市民を目指すなんて理由の分からんことをほざいてるサイコパスを何故選ぶ?もっと単純で操作しやすい奴なんていくらでもいるだろ?結論ありきの物語過ぎですね。

 2期では納得いく展開になるのか?私、とても気になります。
………………………………………………………………………

 6話まで観ました。2024.08.16

 どうしても、だから何だよ?と言う感想がつきまとうアニメですね。

 6話で、食べ物をおもちゃにしたロシアンルーレット的な余興でギスギスした新聞部を小鳩君が推理で救います!

 まぁ、いつものとおり、状況証拠のみなので、いくらでも可能性はあるのですが、オチはつきました。どうでも良いけど少し面白い気もする感じでのする回でした。

 ただ、登場人物達がやっぱりサイコパスですね。誰かの手違いで仕込みが上手く行かなかっただけなのかもしれないのに、直ぐに誰かが嘘をついている!許せない!とぶち切れる新聞部員って…。

 主人公の小鳩君も、疎まれたのは、生意気に推理したからでは無く、周りの連中が頑迷かつ狭量なサイコパスばかりだからじゃね?

 ダラダラ引っ張った小佐内さんの復讐も、一応成功した様ですが、結局警察にチクるだけかよ!

 田舎の札付きのヤンキーなんて、周りにマークされているから、直ぐに悪事が露見するでしょ。

 顔もヤサも割れてんなら、闇討ちでもして、死なない程度にボコッた方が小佐内さんの狂気が表現出来たのでは?小鳩はヒョロガリだし、他の友達?は口先だけのクソしかいないので無理か…。

 勿体ぶった割には、ささやかな日常に必要以上にキレている変人共の巣窟な世界の話なので、何かなぁ〜と言う感じです。

 全員イライラする薬でもキメてんのか?もっと冷静になれや…。
………………………………………………………………………

 3話まで観ました。2024.07.24

 小佐内さんが復讐の鬼と化す様です。小鳩君はそんなの小市民じゃないとかゴチャゴチャ言いますが、軽くあしらわれます。

 小鳩君が友人の堂島に相談しても、お前の話はつまらん!と即座に却下されます。この二人、本当に友達なの?

 そもそも、小鳩の目指す小市民とは何かがはっきりしてないからいかんのです。嘉門達夫の歌う小市民は、ニュアンス的に下層の中くらいの階層ですが、そんなもん目指すの?

 小佐内さんは、小市民に大事なのは、私有財産の保全じゃ!と、言っていますから、やはり、小市民とは中層の上で既得権益を持っている階層っぽいですね。

 メインテーマである小市民を作中で定義せずにフワッと使っているから、登場人物によりニュアンスが異なり、はっきりしない小市民にこだわる小鳩がイカれたサイコパスにしか見えません。

 小鳩君の言う小市民は現状維持勢力の様なので、プチブル的日和見主義者ってこと?小鳩君の実家は和菓子屋なので、生産手段も持っているしね。

 なににしろ、登場人物の出身階層を上手く描けて無いのに、登場人物に目指すべき階層を語らせるのは、全くアニメ向きではないですね。

 小説なら、地の文で小鳩君の地元での社会的地位をサラッと一行書けば済むんですがね。


………………………………………………………………………

 2話まで観ました。2024.07.15

 主人公の小鳩君も、ヒロインの小佐内さんも、不思議な感じのキャラクターです。

 じいさんばあさん若返るの若返えった老夫婦か?と言う位の枯れっぷりです。肉体は若いけど精神は老練な感じ…。

 じいさんばあさんは、田舎の純朴な農夫と農婦でしたが、本作品の2人は、位人臣を極めた老人が、2度目の人生はソコソコでエエか〜的な余裕を感じます。

 小鳩君と小佐内さんは前世から夫婦っぽいので、今世はあんまりイチャイチャしなくても良いね!とか思ってそうです。

 また、小鳩君は、小市民を目指すことを公言しますが、どんなニュアンスなんでしょう?プチブルのこと?

 私、知人が下級中産階級目指してるんだなんて言ってきたら、大丈夫かコイツ?とか思ってしまうのですが…。日本語難しい…。

 原作では小市民の意味を定義してるのかな?分かって言ってるなら、小鳩君、かなり嫌味な奴ですね。

 人によっては、お前らみたいなルンペンプロレタリアートとは違うんだよ!と、馬鹿にされていると捉える可能性もあります。

 主人公達だけでは無く、登場人物達全てがこんな調子で疲れます。堂島のねーちゃんも、初対面の女子(弟との関係不詳)に、いきなりちっちゃい娘とか言いますし、サバサバ系というより、ヤバい奴でしょ。

 初対面の弟の友人にハゲとかデブとか貧乳とか言う様なもんですよ。どんだけ姉御なんだか…。ラノベなら許されそうですが、映像でこれはキツイです。

 友人の堂島もケーキをガツガツ貪るし、ゾンビみたいな食べ方してるの?高校生だろ?あぁ…ルンプロなのか?

 また、日常の推理も大した事が無く、1話のポシェット男も、だから何だよ?としか思えません。

 2話も、3つのカップに少し牛乳を入れてレンチンで温めてからココアをグリグリ溶かし、さらに牛乳を足してから再度レンチンすれば良いのでは?堂島の方法は危険なだけだろ?

 注ぎ口の分だけ開けてレンチンしたら、形状から牛乳が上から吹き出すでしょ…。ちゃんと実験したのか?

 雰囲気は良いのと小佐内さんが可愛いので視聴継続しますが、氷菓ほど人気はでなさそうな気がします。まさか、ツッコミオールラウンダーアニメを目指してるのか!?

投稿 : 2024/09/17
閲覧 : 298
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5

ネタバレ

ごまちる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

絵は綺麗だけども…

微妙だったかな。
作画が綺麗だったから期待していたけど、
話が良く分からない。
内容がすごい圧縮されている。

投稿 : 2024/09/16
閲覧 : 39
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0

ネタバレ

テナ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

省エネから小市民へ

面白いです。
「氷菓」の原作者さんの作品で、「氷菓」が好きだった人には合うんじゃないかな?
こちらの作品は彼等の周りで起きる問題を解決する推理作品になっています。

主人公の小鳩常五郎とヒロイン小佐内ゆきは、ある理由があり小市民を演じています。
そんな2人が織りなす推理物語です。

個人的には「氷菓」のほうが好きですが、充分にこちらも面白いレベルです。
後、小鳩の推理力も確かに凄いです。
確かに凄いのですが、個人的に氷菓の折木の方が、推理や説明などに衝撃を感じたんですよね。


それに比べたら小鳩には衝撃はあまり感じませんでしたが、彼は彼でいい推理をしますね。


さて、小鳩は昔と変わったらしいです。
小賢しい感じだったらしいけど、小市民を演じる事にした理由があるみたいで、それは小佐内との契約に理由があるみたいです。
何か気になる事があると推理したりと推理が好きなんだろなぁーと感じましたね。

小鳩は推理力がありますが、その事で子供の頃や過去に何か嫌な思いをしているみたいですね。

ただ、この子、めちゃくちゃ頭いいし推理もしっかりして居るのに……
6話の小佐内との知恵比べの詰めの甘さ……
「ナプキンが2枚あった」あたりのミスは彼らしくないかな?とも感じました。
推理は得意だけど謎を仕掛けるのは苦手なのかな?


小佐内の気持ちが1番解った話は。
元々、相手を完膚なきまでに叩き潰したい性格らしいのですが、これもね.…彼女の過去の全ては知るわけじゃないけどさ、今回の件(自転車)をみても彼女に危害や被害を与える人物に対しての仕打ちって感じがするんですよね。

仕返しって褒められた事じゃないかもしれないし、やり過ぎはよくないとは思うんですよね。
けど、逆の発想で考えると、誰かを傷つけたり陥れたりとか被害を与えた人間は仕返しされても仕方がないと思う部分が私は強くあるんですよね。

だから今回の自転車が盗まれて盗んだ奴(坂上)が盗みをやらかした事に対して先生が小佐内に「なんで盗まれたんだ」って言ったみたいだけど、その言葉はおかしくない?
盗まれたからって、何で小佐内がそんな風に言われなきゃいけないのかと思いました。

私もよく自転車を盗まれた事があって…それに対して、よく親に言われたから……まぁ、私の場合は鍵の掛け忘れだったけど盗まれてショックなのに追い討ちをかけられる様に感じて嫌な気持ちになったのを思い出しました。

小佐内は自転車を盗んだ坂上を憎んで居ましたが、当然ですよね。
コレは腹が立つよ!
自分は被害者なのに先生に文句言われたり!
自転車を壊されて道の真ん中に乗り捨てたり!当時自転車に乗せていたイチゴタルトを捨てられたら!

私も盗まれた時は犯人を見つけてやろうって根に持ってましたし、小佐内の場合は私以上に実害がありますからね。
「償ってもらわないと」ってのも解る。
小鳩は宥めようとするけどさ、正直、何もしてないのに、ここまでされて引き下がれるかって話ですよね。

それでも、坂上達の悪事を匿名で告発した後に、自分の行いを気にする部分があったりと本当は優しい女の子なんだと感じましたね。

ただ、小佐内の誘拐事件での種明かし……
この辺りの小佐内は個人的に評価が落ちた気がします。

「スイーツセレクション夏」は誘拐計画の全て仕組まれた物だったり、今回の件で小鳩に全てを見抜かれた後に小鳩や健吾に「謝りたかった」と言っていたけど、実際はこの真実を突きつけられるまでは誤魔化しているから、本当かすら怪しく感じました。

実際、自分に危害を加えようとする相手に罪を重ねさせて逮捕させる辺りは、まだ、そんな事をしてくる様な奴ならって思っちゃうのは理解出来る部分はあるかな?

それでも、沢山の人を利用して自分を誘拐させる為に計画した誘拐事件を仕組んで他人を巻き込んでドヤ顔は正直面倒くさい女の子だなぁ〜って感じました。

氷菓のヒロインの「千反田える」は凄く高評価なんですが小市民のヒロインは個人的には理解出来る部分が半分と何か嫌な気分にされた気がしましたね……

小鳩や健吾やお母さんや警察の人に迷惑を掛けて心配させて全ては自分が仕組みましたってのは正直ないです……コレはダメだよ。
理由はどうであり誘拐したJKは間違えなく誘拐しているし危害も加えて来ました。
その点は、償うべきだと思うし弁解の余地はないかな?

ただ、小佐内の罪の擦り付けはダメだよ。
人の悪口を言う奴は悪口を言われても仕方ないし、人を殴る奴は流れても仕方ないとは私は思うけどさ、だからって、プラスでやってない事を擦り付けっててのは、私も小鳩と同じでやり過ぎだと感じましたね。

最初は小鳩が小佐内の自分の罪がバレないかを心配していると勘違いしていると小佐内は思い込み話していたけど、小鳩の言葉は小佐内の思ったものじゃなくて、そんな彼の言葉に小佐内の弁明は……私には特に響いてこないかな?

結局、本当は自分は「そんな事はしたくなかった」や「気持ちを理解しようとしない」って開き直って、小市民になる約束の話に切り替えただけに聞こえてきましたね。
契約解除もその場に居たくなかっただけの逃げにしか見えなかったけどね。

気持ちを理解してもらうってさ、察して貰うだけじゃないと思うのですよね。
彼女からは、そう言う理解して貰おうとか会話をしようって意思が見えなかったかな?
人の気持ちを察するのは限界があるし、理解して欲しいなら向き合わないと、とは思うんですよね。
最後は、ちょっと嫌な気分になる終わり方でした。


常島健吾は小鳩の友達で1話を見る限り正義感があり、2話を見る限り、小鳩や友人を気にする事が出来る優しい人って思ったけど、小鳩が話すには「理由があって善人じゃない」らしいです。
ただ、普通にいい奴でしたww
他人の頼みが断れないのかな?とは思いましたね。
面倒見が良いと言いますか……

ただ、健吾がバーガーショップで「コイツに連絡を」って渡したメモの暗号……
暗号にしなくてもよくない?
普通に場所言って後は調べてくれとかでいいと思うんですけどねww

小鳩君が優しいのは暗号をしっかり解く所だよね。
私も昔、友達に暗号作って渡したら無視されたんだよね……「何これ」ってww


さて、全10話と短めですが2期が2025年4月からと言う事で楽しみですね。
「氷菓」も2期しませんか?

で、今回は前半で感情移入が出来た小佐内でしたが、後半では個人的に彼女が解らなくなってしまいました。

最終回では小鳩が推理を披露してクラスメイトから拒絶の言葉を言われる過去が明かされましたが、まだ深くは小鳩君を知れてないので、彼の過去に注目しつつ健吾の善人じゃない理由、小佐内の理解して欲しい事、この辺りに注目しつつ2期を楽しみ待ちたいと思います。

投稿 : 2024/09/15
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11

tomledoru さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:今観てる

はじめは何がテーマのアニメなのか分かりませんでした。

小市民シリーズの2人の主人公は,仲が良いのか悪いのか?それともただの友達なのか?心の中ではもっとつながっているのか?よくわかりません。

そのあたりが見ていて、とても不思議な感じを醸し出しています。

このアニメーションを。実は推理ものだということや、色々な伏線をつないで行って事件を解決したり,事件を辿って行ったりするところが面白いという事に途中で気がつきました。

ある意味、私はちょっと鈍いですね。

ところでよく似たアニメーションで,京都アニメーションの「氷菓」という有名な作品はあります。

「氷菓」は,だいたいが机上の推論をつなげてやってる推理ものだったので,小市民シリーズの方が,確かに推理に行動が伴って,見てる分には面白いかなと思います。

実際の探偵をやっているような感じがして面白いです。ただ、本当の探偵業というのは?浮気調査とか?素行調査とか。そういうことが主で。事件を解決する探偵なんてほとんど存在しませんけどね。

ただ、推理の質というのか,アニメーションの「でき」そのものは、やはり「氷菓」には勝てませんね。ただ、私はヒロインがとっても好きで。こういう奥ゆかしくて思慮深い,かつ,したたかな女の子はいいなと思います。

投稿 : 2024/09/15
閲覧 : 48
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4

ミュラー さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

独特な雰囲気なのだが・・

劇場版かと思うような素晴らしい作画。
そんな中、日常の高校生活が描かれる。
ちょっと独特な雰囲気で展開する。
原作等を全く知らないが、こんな感じなんだろうか。

それにしても主人公の小佐内さん、正直こういう人、大嫌いだ。
こういう女性は同性から嫌われるんだろうな。
不良たちにボコボコにされれば良かったのに・・。
そんな感じでキャラが嫌いになってしまったため、
作品自体も評価できなくなってしまった。
とても良い作品だとは思うんだけど、合わなかったということで。

あ、小佐内さん役の声優の洋宮さんは、一番と言っていいほど好きな声優ですよ。
念のため。

投稿 : 2024/09/15
閲覧 : 57
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8

御宅忍者 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

味のあるシネスコ画角

放送前は期待していただけにまぁまぁだったかなぁ。特に突出した所も感じられなかった。でも小休止がてらに観る分にはちょうど良かった

投稿 : 2024/09/15
閲覧 : 53
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0

ウェスタンガール さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

いつか来た道戻ろかな…

嗚呼〜、小市民♪
          (嘉門達夫『小市民』より)
これで笑えるアナタは立派な小市民である^ ^。
           
小市民は革命しない。
ささやかな楽しみをモンタージュ、今を生き続けるのである。
                (2024/07/31)
シネスコサイズ
モンタージュ的場面転換とマッピング
小鳩くんと健吾の掛け合い
ケーキの食べ方へのこだわり
小佐内さんの目線、目力、トラブルキャッチャー感

“狐狼の血”

そして第5話へ
狼と香辛料^ ^
小市民な私にはとっても楽しい作品であります。
                (2024/08/11)

ネット民を、いや濃尾平野の北縁、滔々と流れる長良川が育んできた人々をざわつかせるミームを前に、君は小市民を気取ることはできるか?

「岐阜の治安、どうなっとりますか?」
「小佐内さん、どうなっとりますか?」

10話で終わるとは、聞いとりませんでした…。
Cパートを挟んで、2期“爆誕”であります。

楽しみです。

いつか来た道は川の流れ。
決して戻ることはない…。

投稿 : 2024/09/15
閲覧 : 241
サンキュー:

16

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:----

小鳩くんと小山内さんの不思議な事件簿

ふと小市民て何て意味だろうと色々調べてみたら中間の人、普通の人的な意味でだからこそ目立つような事はせず、平穏に生きるというのが小鳩くんや小山内さんの目指すスタンスという事かなぁ。

だけれども、そんな彼らを嘲笑うかのように色々と大きくはないけれども、面倒なトラブルやミステリーに巻き込まれていくのがなんとも皮肉でしたよね。

なんとなく、こんな感じの作品をドラマで観たなぁと思ったら、俳優の瑛太や松田龍平主演の「まほろ駅番外地」で便利屋である主人公達がやれる範囲での仕事をやります的なスタンスでいったら、危険かつ面倒ごとばかり巻き込まれたので最終回で、なんでもやりますに変えてた。

本作の小鳩くんや小山内さんはどうなのかなという感じでしたが、推理パートでBGMをあまり用いずに進めていくのとか独特な感じがして良かったと思いますが、小鳩くんとは正反対のケンゴとのやりとりはちょっと苦手かなぁ。場面によっては一歩間違えるとケンカになりそうなものもあったりで自分はイライラというよりギスギスしたものを感じてみていられないものがありました。

小鳩くんと小山内さんのやりとりは好きながら推理に関しては少し難しくこねくり回しているような感じで安部公房の短編「棒」を思い出すものがあり、些細な事にカロリーを使っている印象で個人的には目から鱗が落ちるほどではないかな。

絵柄もさる事ながら丁寧に描かれた自然豊かな風景が印象的で舞台となっている岐阜へ聖地巡礼に行ってみたいなと思わせるものがありました。

投稿 : 2024/08/30
閲覧 : 97
サンキュー:

9

ネタバレ

麦の唄 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:今観てる

おもしろい!作画が綺麗な日常の謎系

原作を最新刊まで読んでいるものとしては期待値がだいぶ上がっていました。
PVを見た段階では、小鳩くんのキャラデザのイメージが違いました。原作の表紙みたいなちんまりした人をイメージしてたからです。
実際見てみると、どうでもいいことでした。
作画がとても綺麗です。ジャンルとしては日常の謎系のミステリーで、同じ作者の古典部シリーズと似た雰囲気があります。原作はそんなに似てないけど。
なかなかクオリティの高い作品だと思います。見るものに困っている方はぜひ見てみてください。

投稿 : 2024/08/06
閲覧 : 77
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2

はろい さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.4
物語 : 2.0 作画 : 1.0 声優 : 1.0 音楽 : 1.0 キャラ : 2.0 状態:途中で断念した

このアニメの原作は氷菓と比べるものではありません。

どちらも面白いところがあり大好きです。

ただ、氷菓はアニメが成功しましたが、
小市民は今のところ受け入れられません。


観るつもり無かったのですが、挑戦もしないで否定するのが嫌なのと、
観た人に遅れをとってしまうのが嫌なので観てみました。

箇条書きです。
・小佐内さんの声がイメージと違い過ぎる
・キャラデザが好きではない
・OP・EDやSNSでの告知、アニメの雰囲気がバラ色過ぎる
・PVで観た小佐内さんに違和感がある


淡々とした世界に小鳩君と小佐内さんとスイーツが並んでいるのを求めていたので、一度断念して時間が経ったらまた挑戦してみます。


原作は原作、アニメはアニメとして考えるなら、キャラ、音楽、雰囲気の時点で観ても無いです。
特にPVの「一番大切なものって」の部分の雰囲気が気持ち悪くて無理です。

投稿 : 2024/08/02
閲覧 : 333
サンキュー:

2

ヤマナ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

氷菓の下位互換。

初見評価
氷菓のような世界観。
違うことといえば、「気になります!」がなくおしとやかなヒロイン。
作画は劣ってる。
気になるとこが、オープニングに狐やらが出るのと最後らへん抽象的表現なのか主人公たちの行動がちぐはぐになってたこと。

投稿 : 2024/07/31
閲覧 : 125
サンキュー:

2

Qoo さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 2.0 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 2.0 キャラ : 2.5 状態:今観てる

肝心の謎解きがイマイチ

日常に潜む謎を推理していくアニメなのだが、謎の内容がしょうもないものばかりな上に謎の答えもピンと来ない。前作の氷菓のような軽妙な謎解きを期待するとガッカリする羽目になる。
またタイトルにもある小市民についても、定義がよくわからず目指す理由も語られていないため要領を得ない。説明不足ゆえにキャラへの感情移入もしづらく、なんだか色々と勿体ない作品。抜群に良い作画のみが唯一褒められる点であった。

投稿 : 2024/07/31
閲覧 : 86
サンキュー:

2

hello さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0
物語 : 2.0 作画 : 2.0 声優 : 2.0 音楽 : 2.0 キャラ : 2.0 状態:----

おもんない氷菓

なにを楽しめばいいかわからないし推理ものとしてはお題がつまらないから余計に謎

投稿 : 2024/07/23
閲覧 : 139
サンキュー:

2

ネタバレ

こんさん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 2.0 状態:今観てる

分かりづらい

原作は読んでないのでアニメの感想を書きます。(現時点で最新2話まで視聴済み)

2話まで通して「分かりづらい」かなと思いました。

1.「画面」が分かりづらい
今作は日常推理系の作品ですが、1話の主人公が推理を披露するシーン。突然、場所が変わり主人公と小佐内さんが河川敷に立っています。
正直意味・意図が分かりませんでした。
同様の謎画面は2話でも展開され、家の中にいたはずの主人公が推理を話している途中突然場所が外に変わります。
脈絡もなく場面が変わったような錯覚を覚えました。

また、2話の推理シーンでは主人公たちの推理に沿った形でココアを作るシーンが映されますが、セリフが説明的な一方で画面描写が演出的なのでミスマッチでした。小説やマンガなら文字なので繰り返し読めますがアニメーションではどうなのかと思います。画面が地続きだったので途中まで説明描写であることに気が付かずに「いったい何杯ココア作ってるの。。。」と思ってしまいました。
単純化して説明的な画面にした方がセリフが入ってきやすいと思いました。例えば同じく米澤さん原作で日常推理系の「氷菓」では主人公が推理を披露するシーンではセリフ(推理)に沿った画面が映され、場合によっては図やイラストも使いながら分かりやすい画面作りがされていました。
今作は作画・背景美術ともに非常にレベルが高く、凝った演出が行われているので難しいのかとも思いました。そもそも原作のテイストとアニメーションのテイストが合っていないのかもしれません。

2.「感情」が分かりづらい
登場人物の感情の抑揚があまりありません。原作は未読なのでこれが原作由来のものなのかアニメーションのみなのか分かりません。
題にもなっている「小市民」という言葉が2話まで繰り返し登場しているのですがそれが何なのか、なぜ主人公は「小市民」にならなくてはいけないのか動機が分かりません。(ここは今後明らかになっていくのかもしれません)登場人物は総じて感情の抑揚が低く、そういった感情のない平坦な人物を「小市民」と呼称しているのかと思いました。
台詞がなくても、表情や身体表現で感情を表すこともできると思いますが、そういった要素もあまりなく、含みを持った薄ら笑いを浮かべる主人公に、何を考えているのか分からない人物ばかりであまりキャラクターに魅力を感じませんでした。2話までで一番感情が出てたのが盗人の高田君でした。彼のことは少し好きに。。。なれないです。

まだ2話なのでここから人物に深みが出てきたり、面白くなることも全然あると思います。期待して楽しみにしています。

投稿 : 2024/07/18
閲覧 : 283
サンキュー:

1

スィースィーレモン さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:今観てる

オサナイさんが可愛い

昔、小説を読んだ時はオサナイさんは
甘い物をよく欲しがり、しかも甘い物関連だとものすごく、怖い印象で、
正直、ヒロインとして見てなかったです。
しかし、なるほど、映像がつくと、萌えキャラだ。

ここまでくると、さよなら妖精もアニメ化してほしいですね
今の世界の情勢を考えると無理か

投稿 : 2024/07/17
閲覧 : 72
サンキュー:

2

ネタバレ

タック二階堂 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 2.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 2.5 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

雑誌を買うとき上から3冊目ぐらいを取る。あああああ、小市民。

詳細は公式サイトでも。

東京創元社『創元推理文庫』にて刊行中の、米澤穂信さん原作ラノベのアニメ化作品です。制作は「アンデッドガール・マーダーファルス」のラパントラックです。

「氷菓」の原作者が書いている新たなライトノベル小説ですね。まあ、初回の印象は、良くも悪くも「氷菓」という評価。

作画は、「アンデッドガール・マーダーファルス」で唸らされたラパントラックだけあって、非常に良好でしたね。声優に関してですが、ちょっとね、ヒロインの声が聞き取りづらい。ずっと裏声で発生している感じ。まあ、「僕ヤバ」の山田もそんな感じだったので、羊宮妃那さんはそんな感じなのでしょう。

なんていうか、「氷菓」もそうだったのですが、学校で起こる「取るに足らない事件」を大げさに、そして多弁に解決していくといったものだったので、これは好き嫌いが分かれそうですね。

ただまあ、本作は「小市民」って謳っているので、そんな感じでもいいのでしょうね。初回は可もなく不可もなしといった印象。ただ、最後の引きがうまいですね。次回の展開が「わたし、気になります!」

=====第2話視聴後、追記です。
{netabare}
初回で気になった内容をすっかりスルーして、単発の「どーーでもいい」推理劇を展開します。

申し訳ないですが、どうやって洗い物を出さずに美味しいココアを3杯入れたのか、なんて謎は何の興味もないんです。

これがね「氷菓」で千反田えるが「どうやったんでしょうか。私、気になります」ならいいんですが、同じことをこれでやられても…

もしかしたら後々、なんらかの解決編があるのかもしれませんが、チャリを不良にパクられた件をここまで華麗にスルー(泥棒の見張り役が乗ってたで片付け)されると、本作が「私、気になりません」。

キャラ同士の掛け合いが、尋常じゃないくらいありえない言い回しなのも嫌だねぇ…
{/netabare}

投稿 : 2024/07/16
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小市民シリーズのストーリー・あらすじ

“たがいに助け合い、完全な小市民を目指そう。” かつて“知恵働き”と称する推理活動により苦い経験をした小鳩くんは、清く慎ましい小市民を目指そうと決意していた。 同じ志を立てた同級生の小佐内さんとたがいに助け合う“互恵(ごけい)関係”を密かに結び、小市民としての高校デビューを飾り平穏な日々を送るつもりでいたのだ。ところがふたりの学園生活に、なぜか不可解な事件や災難が次々と舞い込んでくる。 はたして小鳩くんと小佐内さんは、小市民としての穏やかな日々を手に入れることができるのだろうか。
(TVアニメ動画『小市民シリーズ』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2024年夏アニメ

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