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「義妹生活(TVアニメ動画)」

総合得点
62.8
感想・評価
49
棚に入れた
227
ランキング
4665
★★★★☆ 3.2 (49)
物語
3.0
作画
3.2
声優
3.2
音楽
3.2
キャラ
3.1

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義妹生活の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

薄雪草 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:今観てる

背中越しから背中を預けあえる関係へ(義理の代価と時価のお話)

1話~6話まで。

{netabare}
血もつながらず、縁もゆかりもなかった悠太と沙季。
そんな義妹との生活、あるいは義妹としての暮らし。
どちらからのアプローチが最適解なのか、思案しつつの鑑賞です。

成り行きの感情と、機微の通わせ方を描く作品のようです。
二人の擦り合わせはまだまだ続くようだし、答え合わせも急がないみたいなので、私もこのままお付き合いしていこうと思います。



同い年なことと、両親の不仲と離婚が、悠太と沙季の共通項。
二人して愛想のなさですが、深いところでは、同じ時間軸、同じ境遇に育った感覚を持ちあっているようにも感じます。

そんな遠因は、やがては義兄妹のシンパシーを共鳴させ、いつかは男女へのエンパシーを増幅させるのでしょうか。
そのあたりは、義兄妹ならではの事の起こりがあり、義兄妹を超える理由になるのかもしれません。

男と女が、一つ屋根の下で暮らす初手と千日手。
まずは什器に馴染むところから始めて、食味にも気遣う作法の反復。
そんな一挙手一投足は、他人の目に適う合理的配慮の深化と、自己管理への反芻。
言わば、背中越しに相手の背中を感じ取る基本のキです。

土づくりから収穫までは、日照の具合、水撒きの手順、草刈りや追肥、もしかしたら消毒も。
熟考と再考を重ねながらの創意工夫が肝心ってことでしょうね。



作品の印象としては、あたかも前世からの宿劫を背負った者同士が、愛の欠損をリカバリーし、幸せな未来にアプローチするために巡り逢った…、そんなお話に思えます。

子どもにとっては、選ぶことも、避けることもできないのが大人のセカンドラブ。
それって、大人の勝手で損なわれた家族愛、猜疑に堕ちた家族像を、義父と義母、義兄や義妹に好演するという無理難題かも。

義理という名目には、見知らぬ家族への従僕性が織り込まれているのが実態とも言えそうな雰囲気。
独り立ちに急くのは、そんな重荷からの離脱と、呪縛からの解放が、自由民に相応しく思えるのかもしれません。

浮かないシチュエーションのなかで、若い彼らの内面を満たしていくものは何か。
二人のケミストリーが、緊(ひし)と張り詰めた外面にどんな表情を見せるのか。

今のところ物語が大きく動きだす気配はなく、予定調和の遥か手前で足踏みするかのスローな展開。
それを待つ焦ったさと言ったら、観ているこちらがモヤモヤするくらいのまだるっこさです。

愛の美しさを見極めたい審美タイプの作品は、人を試すものですね。



家族は、本来なら、時間をかけて育てていくものです。
住まいは、何でも喋れるし、黙ってもいられる安心の巣です。

そんなプライベートな空間に、物理的な弾力が入り込んだら衝突や反発が生じるし、心理的な緊張に苛まれるほどに離反や野合に向かいます。

沙季はセクシャリティーを武器にマウントを取ろうと画策します。
悠太はインテリジェンスを盾にして無難・無骨にやり過ごします。

少し背伸びをしながらの攻防でしたが、一番ダメな所を開示し、線引きしあえたことで、"そこから上手くやっていけるスタート" を切った二人です。

義兄妹のポートレートは、ピント合わせはまだ難しそうですが、やがては一つのポートフォリオに仕上がっていくのかな。

お互いが納まるフレーム、お互いを見つめるアングルに、愛の光が差し込むのなら、素敵なことだと思うのですけれど。



セカンドラブにリフレッシュを見せあう父と母。
そんな空気を吸い込んでいる義兄妹のファーストタッチ。

ナイーブでセンシティブ、アンニュイでナーバスな関係性が、今のところはいい感じです。

もともと血のつながらない二人なのですから、あくまで義理の、それは他人としてのスタンスがあってもいいのかなって。

義妹との(としての)生活が、どんな終着点を見せることになるのか、二人の青春譜に伴走してみようかと思っています。
{/netabare}


7話で、大きく動き出した本作。

{netabare}
個人的には、夏クールで一番興味をひかれます。

プロットとして似ていると感じるのは、源氏物語、九帖、葵上。
言うなら、ならぬ恋、なせぬ恋路での、異性への想いに寄り添う雰囲気。

あるいは、色づく世界の明日から、月白瞳美。
こちらは、無くした色、手放した自己に、回復へのステップをたどる世界設定。

ともに、閉じ込めた内心の葛藤とその抑制、芽吹きだす安堵への歓心とを描きだす作風。
しっとりする潤いと、文学的な薫りを感じています。


原作は11巻まで刊行されているようですが未読です。
三河ごーすとさんはよく存じ上げてはいませんし、作品に触れたこともありません。
ただ、本作のシナリオ構成、セリフの配置と対置、情感の移動と繋がりなどに視点を寄せると、緻密な文才、自在な筆致を感じています。

オリジナルのストックもあるので、アニメは2期にも期待できそう。
とりあえずは本クールをじっくりと楽しみたいと思います。
と言うか、すでに、10回ほどループしています。


舵取りが変わったのは、沙季の独白。

嫉妬は、裏返し的に言えば、対人希求性の最たるものです。
自分にないものを他人に感じてしまうのは、内心の修羅と背徳へ。
他人にあるものが自分にはないと分かってしまうのは、他者への羨望と嫌悪。

幼少期の沙季は、おもちゃの電話に、自分のイマジナリーに話しかけます。
真っ暗な部屋、お父さんのDV、お母さんの夜仕事、ひとり親家庭、もしかしたら彼女はずっと独りだった?
17歳になるまで、自分の内外面に強さを求め、人を頼らず、人に甘えず、武装モードに生きてきた彼女です。

そんな、ないことづくめ、ないものづくしが普通だった沙季に、兄として、異性として、理解してくれすぎる悠太の存在が、少しずつ大きくなる。
彼は、沙季を、光へと導く者になるかもしれないのです。

言葉をすり合わせ、心をかわしあい、対等以上に心馳せしてくれる悠太に、より近しく、より魅力的に映る女子大生の栞。
彼女は、沙季を、ふたたび暗闇へと追いやる者になるかもしれません。

自分が幸せになる立ち位置はどこにあるのか。
それは一人武装モードを続けていくルートなのか。
それとも、悠太を兄と呼び、思いきり甘えて暮らすことなのか。

自分の幸せとは・・、家族の幸せとは・・。
何をどのようにチョイスするのが、自分らしくあると思えるのか。


沙季のなかにある根源的な本能的欲動(イド)と、そのイドを制止する超自我(スーパーエゴ)、そして両者の間で懸命に適切な道を探る自我(エゴ)。

剣と盾とを三者三様に突き合わせる沙季の鍔迫り合い。
いったいどんな展開を見せてくれるのか、今後が楽しみです。
{/netabare}


8話。

{netabare}
言い訳する者同士のすり合わせ方。

「勉強が、忙しいから。」
誰もが納得できそうな言い訳で、悠太からのプールの誘いに反発を見せる沙季。
奈良坂真綾への気がねなのか、それとも気後れなのか、いずれにせよ、沙季には不快からの言い訳のようです。

「人の気持ちが分からない。」
それは沙季の自我の芽生えを摘んできた、母の深い後悔の裏返し。
目先の目標をすり替えることで、自分の気持ちを抑える術を身につけさせてきた結果なんですね。

そんな沙季のお作法が、悠太には通じない。
心労への思いやりが、二人にはまだぎこちないのです。

エアコンの冷気に当てられた沙季の疲れに、おこげを美味しく作る悠太の気遣い。
夜通し醜い嫉妬に中てられた沙季の心根に、ホットミルクを勧める義兄の優しさ。
期待のまじらないささやかなおもてなしに、沙季は一つの決断をします。

でも、沙季の嫉妬の原因は、家の外と中とにあることには留意しておきたいです。
外の原因は、もちろん読売栞の存在。
沙季の大人ぶりは、栞の魅力を悠太にプレゼンしますが、さすがにそれはいい子ぶりすぎです。

中の原因は、義兄としての悠太の才気。
細やかな気遣い、自然な身のこなし、全てが沙季の期待値を超えてしまっている。
期待しないという取り決めが、沙季の身体を縛りつけ、アンバランスな心にさせている。

沙季にとっては、内憂外患とはまさにこれ。
終盤になって、読売栞はどうにかクリアになったみたいですが、別の栞の女性が現れるなんて、頭痛のタネは当分続くみたいです。



一つ屋根の下、義兄とのすり合わせに沙季の心音が高まる。
一歩外に出れば、同級生、バイト生として、通い合う時間に悠太との距離が縮まる。

その24時間に、どれだけ繊細なメンタリティーが介在し、どれほど絶妙なバランスでかじ取りが必要なのかは、正直なところ分かりづらい。

沙季の寝不足を「そのままでいい」と受け流し、「緊急事態だ」と気づきを添え、「原則と現場の対応は別」と柔軟性を刷り込ませる。
悠太のそんな押し出しは、純粋な善意と言って良さそうだし、沙季の受け止めも、義兄への信頼に僅差もないようでした。

言い訳と言い分とをすり合わせながら、その熱量をバネに変え、次のステージへと背伸びできる歓び。
応えられそうな、でも応えられそうもない怖さにも、一緒に向き合うことができる安心感。

ただ、・・・悠太が、義兄として振る舞えば振る舞うほど、沙季は、義妹とも、他人ともしれない心の揺らぎ、カラダの戸惑いを募らせていくように感じます。


EDのヘッドホンに聞こえる悠太と義父の声。
沙季は、どんな気持ちでそれを受け止めたのかしら。
謎めいた前振りに、期待は高まるばかりです。
{/netabare}


9話。

{netabare}
謙譲の美徳。

世代によっては受け止め方が違うと思いますが、得てして日本人は本心を見せない所作を "美徳" と評する意識性があり、それを言葉にすると "謙譲" になると思います。
謙譲とは、他人に対して敬意や礼儀をもって接することを良しとし、自分の能力を適切に評価し、他人を尊重することに重きを置くことです。
悠太と沙季には、そこに共感しあう背景がある感じです。

かつて悠太も沙季も、望ましい家庭の形が壊れてしまっています。
ともに親の苦労を身近に見てきているし、一人っ子なりの寂しさも溜めてきているので、4人が家族として幸せに暮らすことに反対する理由はないんですね。

ただ、悠太には、実母の不倫の爪痕が深く残っていて、そのトラウマが女性を遠ざけるしこりになっているようです。
女性を意識しないでいられることが彼にとってのらしさであり、自分のメンタリティーが謙譲でいられることに美徳を感じているようです。

沙季は、母子家庭の不遇感や、ジェンダーバイアスへの対抗意識が強くあって、常に自分を戦闘モードに追い込むスタンス。
一般的には謙譲にほど遠いように見えますが、悠太のようなフラットなタイプだと素直になれるのは、彼女なりの謙譲の美徳に適っているのかもしれませんね。



プールのお話は、そんな二人の距離を詰める一つのきっかけだったと思いますが、演出としては丁寧に描かれていたと思います。

沙季は、どうやら以前からカセットテープをモニターしていて、幼いころの悠太が海で遊んでいたことを知っていたようです。
真綾たちの誘いに乗ることは、父子の会話と母子の記憶とがリンクし、より親近感が深まるフィーリングになったんじゃないかな。

同時に、プールに行きたかった彼女の本音がようやく叶ったことで、母の気遣いを拒否して困らせてしまったことへの贖罪にもつながっているような気がします。

沙季が「身も頭も軽くなる」と言ったのは、そんな諸々の背景があってのことのように感じました。
これはおまけですが、沙季の水着シーンも、意外と落ち着いた雰囲気だったのが本作らしいなぁと思いました。


 
沙季が、悠太を「兄さん」と呼んだことは、過去の蟠(わだかま)りを溶かしてくれたことへの、彼女なりのけじめの付け方なんだろうと思います。

彼女が髪を切ったのは、戦闘モードを緩め、自分の立ち位置を「女の子」としてではなく「義妹」としてアピール(すり合わせ)したかったのでしょう。

ただ・・・、スマホに写っていた沙季は、おかっぱ風のショートカットでしたし、彼女が大好きなものも、酢豚料理のように見えました。
幼い沙季のヘアスタイルと大好きなものが、17歳の義妹のそれとぴったりかぶさるすり合わせ・・。

裕太にしてみれば、幼い沙季と今の沙季とが、以前から変わらず存在しているような錯覚にもなりかねず、好意的な感覚が一層高まったんじゃないかな。
沙季のことを好きだと自覚してしまった彼ですから、この先、とっても複雑な感情が芽生えてくるような気がします。

同じように、悠太への憧れを封印すると決めた沙季も、はたして義妹としての安寧が送れるのかどうかも、ちょっと怪しいような予感です。
今まで文字に出力していた本心を、頭の中に置きとどめるわけですから、またぞろ何かのきっかけで蒸し返されて、気持ちが揺らぐんじゃないかと・・。

片恋への気づきがあった二人ですが、相手の気持ちを知らぬは本人だけってことですよね。
この先、どれだけ義理と謙譲の美徳を振る舞っても、どこかに男女の発火点を抱え込んだ生活が続くことになるんじゃないかな・・。

さて、9月になれば実りの秋。
二人のこれからが楽しみです!!
{/netabare}


10話。

{netabare}
再婚という縁と、三者面談の行事が、二人にもう一歩前進する決意を促す回のようでした。
親が結んだ縁は、義理の兄妹に、実の兄妹としての期待を寄せてきます。

義兄妹の関係を、"他人寄りの家族" から、"内実の伴った家族" に移行すること。
悠太にも沙季にも、それはむしろ好ましいこと、望ましいすり合わせだったはずですが・・。

悠太が、沙季の母を「お母さん」と受け止めた結果が、かえって「ずるい」とこぼしてしまう沙季の悩みの種になろうとは・・。

今までの流れなら、安堵できること、新しい関係が積みあがってもいいことに思えます。
でも、沙季には「最後の未練なのかも」、「それさえも分からない」と、自身のすり合わせさえ、暗礁に乗り上げてしまったようです。



未練を感じたのは、沙季に執心があるからです。
好きという感情が、まるで焼けぼっくりのように、彼女のからだをじわじわと炙るんですね。

悠太はといえば、どうにか兄としての体面を保っているみたいですが、なんだか "我慢一択" のようです。
似た者同士だからこそのすり合わせは、知らず知らずのうちに17歳のDNAを誘い寄せるのですね。

未練は、いとおしさを募らせ、切なさは、胸をつぶさんとばかりに迫ってきます。
そんななか、夏帆という女性が、悠太の視野に入ってきます。

どことなく、栞に感じていた嫉妬の炎が、沙季を再燃させる雰囲気の現れ・・。
悠太にも、沙季のクラス男子の影がチラホラ・・。
好きを自認しあった二人に、何かしらの進展(それとも変節?)のきっかけになる気配です。

義兄妹という愛着を、これほどに悩み多く描こうとする作品も珍しく感じます。
でも、リアリティーにも起こりうることと思えば、気長に伴走するのが一番の良策、すり合わせのようですね。
{/netabare}


11話。

拮抗と崩壊。

今話では、シナリオ的に、沙季(というキャラクター)に一つの指針を与えていたと思います。
表向きはオープンキャンパスへの誘導、内実としては公開講座(倫理学)への接近です。

倫理学は、「よく生きる」というテーマを根本問題として扱います。
高校の教師は、公開講座の情報をあらかじめ知っていたと推測できますので、沙季の現国の成績の伸び、風姿風采へのマネジメント、自分らしさへの高い求知心などを勘案してのことに感じます。

沙季は、教官に「ここに来ることで、自分の人生をより良いものにできると考えました。」と話しています。
なので、設定としての倫理学の聴講は、沙季の意向を後押しするための伏線とみてよいのではないかと思います。

教官は「ほかの人との交流で、視野を広げ、理性と知性を武器にする。」というアドバイスと、「それでもなお、自分の感情に変化がないのならそれを大切に。」とも指南しています。
一見、相容れない相克しあう非論理的な言葉です。

目が行ったのは、黒板の板書。
そこには、異母異父の兄弟姉妹婚は、古代世界では存在しても、現代ではタブーであること、しかし、時代には社会倫理と個人の自由意思決定とが入れ替わる相があり、それらは繰り返し更新されることが示されていました。

個人と社会との関係性は "イコールではない" という教官の主張は、わたしも共感がないわけではないですが、高校生には少し刺激的だったかもと感じます。
でもまぁ、都内の国公立女子大を目指す偏差値なら、オープンキャンパスに参加する女子生徒も、そのくらいの意識や関心は高めなのかもしれませんね。

ただ、沙季にとっては、日常の暮らしにそれが繰り返されるわけですから、倫理観の学びがそのまま実践となり生々しく血肉化されるんですね。
ですから、彼女のリアルな心情を思うと、理性と知性で、感性と肉体をバランスよく制御できるかというと、少し難しそうにも感じます。

そんな拮抗が、沙季にどのような気づきと選択を促し、また悠太との関係を導くものなのか。
義兄妹としての片恋の情と、兄妹別々の交流が普通という二つの相が、物語をクールに展開させもするし、熱く燃え上がってしまいそうな気配です。

残り1話でまとめるなんてできそうもないし、中途半端に終わるのはもっと嫌かなって、心配しています・・。



さて、今話ではどうしても指摘しておきたいクオリティーの劣化がありました。

他のレビュアーさんも述べられていますが、作画の崩壊が本当にひどいです。
顔や五体のアンバランス、所作動作の不自然さだけではなく、パースもおかしいし、色設定にも違和感を感じました。

どのシーンがとなると、重箱の隅をつつく感じになるので取り上げませんが、さすがに我慢できないレベルだったのは残念としか言いようがありませんでした。

以前の回でも、沙季が机のカギを投げ捨てる所作に、あれれ?と思いましたが、こういうことが繰り返されると、作品の評価が爆沈してしまいます。

制作の皆さん、がんばって!応援しています!

投稿 : 2024/09/15
閲覧 : 243
サンキュー:

8

ネタバレ

*** さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5
物語 : 2.0 作画 : 2.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.0 状態:----

原作未読

モノローグがずっと続いているみたいな感覚になる。
高校生活が3年間ずっとこんなテンションだったら... 自分ならだいぶキツイなと思ってしまった。
キュンとしたり萌えたりすることもなく淡々と話数が進んでるけどこの先鬱展開にはならないよね??大丈夫だよね?

投稿 : 2024/09/15
閲覧 : 19
サンキュー:

0

ネタバレ

タック二階堂 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 2.5 作画 : 2.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:今観てる

余韻を愉しみ、行間を読む。そんなアニメになれば…

詳細は公式サイトでも。

三河ごーすとさんによるYouTube漫画が原作のアニメ化作品です。制作は、前期「Re:Monster」だの「出来損ない」だの「ただいまおかえり」といった、どうにもならない3作を担当してトリプルプレーを喰らったスタジオディーンです。

そんなこともあり、正直まったく期待していない本作ですが、初回の印象は悪くなかったですね。

タイトルから、よくあるラノベラブコメなのかなーって思っていましたが、けっこうリアリティにこだわった作りを目指しているようです。あ、作画の面じゃなくてね。

心情を絵で表現しようとしている感じというか。
たとえば、バイト帰りに夜の街灯に照らされた自転車の車輪の影とか、帰宅した主人公が自分の靴を下足箱にしまうとか、セリフやモノローグで語らず、表情や行動で表現しようという意図は感じます。

その最たるものが、義妹が風呂上がりにパジャマ姿で照明を点けたり消したりするシーン。人の家に来て、どの照明のスイッチを押せば消えるかわからない戸惑いというものを、まだ新生活に慣れておらず手探りなヒロインの心境と重ね合わせているのだろうと想いました。

比較するのもどうかとは思いますが、「言の葉の庭」のころの新海誠的なことをやりたいのかなって感じました。

さてさて、次回以降、ベタなラノベのようになるのか、余韻を愉しませてくれる作品となるのか。楽しみにしてみたいと思います。

=====第2話視聴後、追記です。
{netabare}
学校生活のシーンが始まることで、どうなるかと若干不安視していましたが、なんていうか、う~ん…

まず、全体的に雰囲気が重いというか、暗いですよね。
僕自身が学生生活というものから遠ざかって時間が経過しているせいか、今の高校生たちの関係性というものを肌感で理解できるわけではないので…

ただ、高校生ともなると、イージーに異端者をいじめるという図式ではなく、ヒロインのように遠巻きに扱って、噂ばかりが広がるということはありそうなことだなって。

それを加味しても、もう少し説明があってもいいんじゃないの? とは想いました。ヒロインは、あれは衝動的に車に轢かれてもいいやってなったの? で、どうやって助けたの? あの状況から。

さすがに「察しろ」が過ぎるとは思いました。まあ、悪くはないけど。
{/netabare}
=====第3話視聴後、追記です。
{netabare}
神回になりきれなかった良回といった感じでしょうか。
すごくもったいなかったなぁ。

ここ1点に絞って話すと、まあラスト近辺のシーン。浅村に身体を許そうと部屋に入ってきた綾瀬。「俺が一番キライなタイプの人間だよ」という浅村。まあ、なんやかんやあって「俺たちはうまくやっていけるんじゃないかな、兄と妹としてさ」と自室へ送り出す浅村。去り際に綾瀬が「これからもよろしく、浅村くん」。

ここで終わっとけよ!!!
なんで、この言葉の意味をモノローグで解説しちゃうんだよ!
そこで終わっとけば神回で良かったと思うのに。

これは、綾瀬が浅村と兄妹関係になることを拒否した重要なシーンだと思うんです。それをね、説明することで一気にチープになるんです。

もったいないなぁ。
でも、今回はストーリーラインも演出も素晴らしかった。まあ、作画が微妙なのはディーンだからしょうがないけれども…

良回だったと思いますよ。
{/netabare}
=====第5話視聴後、追記です。
{netabare}
大枠の話としては、まだ現代文の小テスト対策の話やってんのかよというスロー展開は置いておいて…

今回はちょっと酷かったですね。
バイト先の先輩と映画のレイトショーを観に行くのはいいんですが、その映画の映像を何分やってんのよっていう。劇中劇を長々とやるのは、それなりに意味があるときに限ると思います。でも、考えてみたら、別に中の話にリンクしているわけでもないのに、そんなに長々やられても。

しかも、はい映画を観終わりました。帰り道にちょっとしたラブ展開になりそうな雰囲気がありました。からの、また映画の同じシーンからの映画内キャラ同士がバイオリンとアコギでセッションを長々…

なんでしょうね。このあからさまな尺稼ぎ。
原作のここまでを5話でやります。薄っ! どう尺を持たせますかね。じゃあ、映画シーンを長めに入れとく? あとは、ちょっとしたシーンでの会話のテンポを少しゆったりしとこう。そうだな、ここ。「やあ後輩くん」「…………先輩。……補充…ですか?」「そう。手伝ってくれる?」「……………………はい…」このぐらいのテンポで。

そのほかにも、これまで気にならなかった背景だけのシーンの多用も鼻につく。新海風の坂道の抜けのいい風景とか。あ、ここの背景作画だけ妙によかったですね。ただまあ、そのあとにリビングで2人が飯食ってる作画が本当に酷いもんだったのでチャラです。

背景だけで持たせるのって、それこそ新海作品とか京アニレベルじゃないと無理ですね。ディーンの作画ではね…

さんざん腐しましたが、まだ面白い部類ではあるので今後の巻き返しに期待はします。
{/netabare}
=====第11話視聴後、追記です。
{netabare}
ハナっからディーンの作画には何の期待もしていないのですが、それにしても酷かったですねぇ。特に自習室での浅村とメガネちゃんのシーン。いや、どう考えてもメガネちゃんの頭デカすぎでしょ、奥にいる構図なのに。

まあ、こういうデッサンが狂っているシーンは散見されていたわけですが、会話のテンポというか、間もおかしいですよねぇ。

シナリオもたいがいですけどね。
三者面談で先生から、お茶女?みたいな国立女子大を勧められ、週末にはオープンキャンパスがありますよと。で、行ってみようかなってことで、大学に行くと受付に本屋のバイトの先輩がいますよと。んで、そのゼミの教授が、ゼミ生の交友関係を把握しているのも変だけど、そのゼミ生の後輩の子を連れて研究室に行きますよと。しかも、そのゼミ生を抜きにして。

で、一介のゼミ生のバイト先の後輩の恋愛事情を把握している大学教授。

不自然極まりないでしょ?
何をどうしたら、こんなおかしな物語を描けるのか。
全編を通じて、なんだか演劇の舞台のように相手のセリフを待って発言する不自然な間も含めて、戯曲のようなセリフの言い回しも含め、なんか全体的に不自然なんですよねぇ。

序盤こそ、何やら高尚なことをやってる感じをしてましたが、なんのことはない。ただ単に尺を稼ぐとか、作画の省力化をしているとか、そんな感じがしています。
{/netabare}

投稿 : 2024/09/13
閲覧 : 315
サンキュー:

4

ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5
物語 : 1.5 作画 : 3.0 声優 : 2.0 音楽 : 4.0 キャラ : 2.0 状態:今観てる

11話 ゆっくり動画みたいでキャラ同士がしゃべっている感じがしない。

11話までと原作4巻まで読んでのレビュー

 この原作の評価は、1人が考えた想像上の会話を聞かされている…という感じでした。「ゆっくり動画」の魔理沙と霊夢と言えばいいんでしょうか。情報や主義主張を語るだけでなく、一応プレゼンテーションとして会話劇にするという感じです。スマホでアフェリエイト狙いの冗長なブログとかとも共通しています。

 つまり、キャラが活き活きしていない気がします…というと情緒的すぎますかね。キャラが「ゆっくり」と同じように作者1人の言いたいことを代弁している様子が透けて見えるといえばいいんでしょうか。
 その印象の証拠として准教授が分かりやすかったですね。准教授と女子高生の会話への流れ、出会いすべて不自然です。なにか説明の場面を無理無理つくるために、ぽっと登場させたキャラであることが見え見えというべきでしょうか。
 で、准教授との会話が特に顕著なんですけど、知識人である大人と高校生の会話に見えないんですよね。「ちょっと勉強したんですけど聞いてもらえますか?」という説明を会話風にされている気分です。驚きも感動もない一般人の主義主張です。
 それを単に問答形式に2つの人間に分けただけで、会話にキャラ造形が透けてきません。言葉にバックグラウンドが感じられません。つまり作品のキャラがキャラ化できていないといえばいいんでしょうか。

 で、アニメなんですけど、恐らく監督か演出かわかりませんが、そこはちゃんと見抜いたんでしょう。軽くなりすぎる。キャラが活きない。だから、悠太の方の1人称を3人称の視点にして、意味深長な演出で心情がある風な演出にしたんだと思います。そうすると「深いかも?」という錯覚になるんだと思います。私もそうでした。

 義理の妹、兄を好きになる。それだけならアダルトコミックと変わりません。どんなテーマが入れられるか?ですが、うーん…ちょっと父母の言動といい、准教授といい「私の考えた主義主張」的な浅さがあるかなあ…やっぱり家族を解体させて、改めて付き合うとか何かが無いとなあという気がしました。原作評に近くなってしまいましたが、こんな感じでしょうか。

 一応もう1話でしょうから、12話を見て修正点があれば追記します。




9話まで中断時レビュー
「意味深長っぽい演出に騙された気分です。「義妹がいることとは?」の心情描写が薄すぎ」

原作1巻を読みました。本作を見ていて感じた違和感、主人公の視点はどう考えればいいのかがわからない理由がわかりました。1人称の小説を(神の視点ではなく悠太カメラの)3人称にしたんですね。そこが謎めいた演出につながって独特の雰囲気になったと。

 原作を読んだ印象は、キャラに実在感がなく、理屈をずっとしゃべっているだけに見えました。1巻が短くて夜這い的なところまででした。その先も入手してしまっているので読むかもしれませんが、今のところどうしようかなという感じです。

「お互い期待しない」のに「高額バイトを探して」と沙季が依頼する部分が代表ですが、いきなりお互いが干渉しあうんですよね。「期待しない」と「金で済ませる」をつなげれば、ドライな関係でいようということかもしれませんけど。

 ただ、完璧主義な人間がこういう言動をするのかなという違和感がやっぱり特に沙季側にあります。身体を売るなら売るで割り切って一人でさっさとやるでしょう。母がバーテンダーとはいえ夜職に理解があるなら「期待しない」義理兄に相談はしないし、まして身内に身体を売るなどという発想にはならないでしょう。
 ジェンダー論を勉強してそこにも完璧であろうとするなら、家父長制に反対すると思います。そして、母の再婚に抵抗しないところでジェンダー・フェミニズムの勉強も中途半端なんだと思います。英語の勉強=自立の準備という思考が安易です。悠太の身売り反対の理屈なんて正直言えばガキのたわごとで、童貞の妄想でしかないです。

 結果、自立というのが甘えにしか見えないです。単純に考えればあとわずかで18歳です。そこから独立するのに高額バイトで準備とか必要ないです。その沙季の甘えが描きたい部分かもしれませんが、それは読み手の妄想で表現されている部分からは読み取れません。沙季がどうやって変化していくのかが日記だけです。3人称にするならそこを丁寧に描いてほしいし、原作の弱いところなので補強しても良かったと思います。

 そして、じゃあ、本作が悠太のことが描けているかといえば、やっぱり聖人というか「僕の考えた理想のすごいキャラを形にしました」的な存在な気がします。この点は原作の方が義妹がいる戸惑いは描けていると思います。そう、義妹がいる戸惑い…どうやってふるまうかの思考ですね。これは1人称ならではです。
 これがあるので原作はまあまあ読めます。会話は説明くさいですけどね。本作は「義妹生活」のテーマであるだろう肝心な「義妹がいることとは?」がぽかっと欠落している気がします。ですので、原作勢は楽しめてもアニメ勢だと何が描きたいのかわからなくなっています。

 また、両親も本作よりかなりライトなノリでこの2人については家族問題の視点はほぼないといっていいでしょう。あとででるかもしれませんけど。

 いずれにせよ、本作に興味をもった演出のやり方ですけどそこに意味性はなく、意味深長に描いていますが単なる雰囲気だと判断しました。沙季の心情を丁寧にすくって音楽や場面が考えられているかと言えば、私はそうなっていないと思います。

 後付けで原作を読んだので余計頭にくるんだと思います。逆なら評価は変わるかもしれませんけど。
 たぶん買ってしまった原作を読んでしまいますのでレビューはこれくらいにして、結末後に追記するかもしれませんが、9話までですと正直期待外れもいいところでした。全部説明してしまっているラノベ故に、文学っぽい演出で心情を表現したいという意図はわからなくはないですが、演出意図に込められているものがほとんど読み取れません。その薄さ故に終わったときに1クールのアニメ作品として成立するかは微妙な気がします。結末は確認します。

 ただ、これは私の印象ですが、悪くとれば原作の1巻1巻の短さをカバーするために演出で引き延ばしたようにも見えました。





1話 見てると息苦しくなりますが、それが2人の気分なんでしょう。

{netabare}  見てるだけで息苦しくなりますね。それが2人の気分を表していて、つまり演出意図だと思いますので、その点ではうまく描けていると思います。ちょっと主人公・ヒロインの言動が理に走りすぎかも、と思わなくはないです。今のところまだまだ原作者がキャラに乗り切れてないかな、という部分でしょう。

 ヒロインの目の中が賑やかすぎるのがちょっと違和感を感じますし、キャラデザは可愛いし作画もいいですが、正直「最近のラブコメヒロイン」のバリエーションでしかありません。その点で言っても記号的です。
 ここから感情が表現されて、作者の描きたいことが見えてきて、キャラの裏がみえてくるかどうかですね。そう…思いっきりドロドロして欲しいです。

 この時間競合する作品がないので、ちょっと見てみようかなと思います。作品がどう展開するか気になるので、3話までは確認して継続するかどうかでしょう。{/netabare}


2話 え、これは考察しろって言ってる?最後の方のあのシーンは何?

{netabare} あれ、何か超能力的なものがあるの?最後の方は何?雨が降るのが分かるというのと何か意味がかかっている?という感じでの最後でしたね。

 正直言えば全部セリフで説明してくれるので、せっかくいい雰囲気なのにちょっともったいないかなと思います。2人の距離がいきなり近すぎるのも若干不自然です。

 まあ、売りがどうのこうのというのは作品を重くする常套手段なので、うまく描かないとチープになるなあ、とは思います。見た目の問題も完璧に綺麗にするというのは、女性心理としては創作の中では意外性はありません。独立志向、家庭が嫌で独り立ちを急ぐ少女に普通にありそうです。

 が、何か仕掛けがあるならそこは作品の本質じゃないのでしょうか。あの壊れたイヤホンについて何か考察しろ?ということでOK?まあ、気になりますね。これは見ちゃう奴かな?{/netabare}


3話 面白いし雰囲気いいですが、全部セリフで説明しちゃった?それはどうなの?

{netabare} 2話の最後のトラックのシーンの意味がつかみかねていますが、タイムリープ的なものでなく、心ここにあらずだったのか、周囲が見えていないというアナロジーなのか。完璧であろうとしても実は隙があるとも読み取れます。

 通常、日付が丁寧に表示される作品は、推理ものかタイムリープものが多いので、その線で見てみましたが、3話の後半だと追想のためのタイムスタンプでしかないということみたいですね?

 会話のとき音声にエコーがかかったときは、ちょっとSF的なものを妄想しましたが、道路橋の下のシーンということだけでしょうか。印象的にはなりました。
 
 そして、その後半の追想の内容なんですけど、私は全く反対にとらえていたので意外でした。息苦しい家族生活とわかりすぎるほど自分のことがわかる義理の兄。拒絶のためのいい子だと思ってしまいました。それがジェンダー論と完璧な行動と容姿を保つ沙季のハリネズミのトゲ(つまりATイールド)だと思っていましたので。

 ですが、逆でした。想像よりも浅い方に行ったかなと思わなくはないです。ただ、ジェンダー論とかミソジニーとかその辺をどう使ってくるかです。ステレオタイプ的な見方で申し訳ないんですけど、この性格造形って、元父となんかあった?と思わなくはないです。そこまで鎧をまとうための完璧主義になるって…何かあったんじゃない?ということです。

 一方で、ジェンダーで男女の決めつけを嫌がるのに、母親の水商売を職業として受け入れるし、容姿を「女として」完璧にするところに矛盾は感じますけど。

 結構面白いし、雰囲気も独特のものを作っているし、方向性が分かるようでわからないのもなかなか良いですが、ヒロインの内面をあの形で見せるのはあまりよくないなあ…いわゆる「創作物」で一番大事なのはそこ…内面や感情の動きを説明しないで感じ取らせることではないかな、と。

 もうちょっとストーリーと演出で見せてほしいかも…ただ、ちょっとズルイですけど、沙季の叙述トリックかも…ちょっといくらなんでも説明しすぎですよね?もう1段奥に何かあることを期待して視聴継続ですね。

 そうそう、悠太の性格の裏にあるものがもっとドロドロしてそうですけどね。でも、やっぱり男にはあんまり興味がないかな。実はゲイでしたとか?むしろ女でした…もあり得そうですけど小説じゃないからそれはズルイか。 {/netabare}


4話 気になるのは音とイヤホン。なぜ、沙季のシーンだとBGMが消える?

{netabare} ヒロインのアウトラインが見えてこないです。思ったことを言うという性格でしたっけ?他人の気持ちが分からないということでアスペルガーなんでしょうか。イヤホンは音に過敏なのでしょうか?だから、トラックに気が付かないほどイヤホンから音楽を鳴らしていた?

 にしては悠太に対する距離の詰め方が急だなあというのと、新生活への適応力が高いなあということです。友人を連れてきたり、自分から裸で押し倒しかけるようなのってキャラがぶれている気がします。

 2重人格…ということではないと思いますが、結構不自然な感覚が強いです。沙季のシーンだとBGMが消えるので聴覚障害なのかな?とも思いましたが、横を向いて会話しているシーンがあるのでちょっと違います。先輩からもらった曲は多分意味が違うのでしょう。ここを見ると共感覚とかサヴァン症候群とかの可能性も考えてしまいますが、まあ、答えはわかりませんがやっぱり気になるのは音とイヤホンですよね。

 それと悠太が高額バイトを探しているという状況がイマイチ納得がいきません。自分でも探さないのはなぜでしたっけ?1か月も放置していたの?

 なお、現国のテストの点の取り方は気持ちが分かるかどうかじゃあありません。気持ちが分からないという状況に対して、あくまで読解力だしテスト上の技術だという指導が必要な気がします。沙季は人の気持ちがわからない、とエピソードで説明したいのはわかりますけどね。

 演出で気になったのが、冒頭に近い部分でソファに座っていた沙季が立ち上が手ふらふらと悠太に近づいてゼロ距離で「現代文を教えて」という行動がちょっと性格造形的にも良くわかりません。そういう娘でしたっけ?また、完璧主義なのに事前に対策をとっていない理由もわかりませんでした。

 一見、深い内面を描いているように見えますが、どうも全体…というよりヒロイン沙季の性格造形がチグハグしている気がします。やっぱりここが2重人格とか、何か別のものがあると「おお」となるのですが。

 文句ばっかりいってますが、沙季をどう描きたいのか?という点に興味があります。OPなどを見ると「子供のころ」というのも何かのキーになってそうですし。一体どんな物語にしたいのかが気になりますし、ちょっと楽しみです。{/netabare}


5話 なんか変なフラグが立ちました?あまり方向性が見えませんねえ…

{netabare} 先輩の告白については、偶然映画と自分の置かれた状況が一致したととる取り方と、どこかに連れて行ってほしいというおねだりの両方が考えられます。演出から判断すると不穏な方な気もしますが、この作品は辛気臭い演出が多いのでわかりません。そこは保留しますがいずれにせよなんらかのフラグが立ちましたね。

 それから悠太って、父親と同じように女性恐怖症だった…というか父親は克服したから結婚したんでしょうけど。わざわざ3話のあのシーンを入れたってことは彼は女性嫌悪か少なくとも女性が苦手という意味でとっていました。

 それなのに女性の先輩とレイトショー=デートに行くんだ…というのが意外でした。矛盾にも見えますが、どう理解すればいいのでしょうか?

 話の方向性が見えないですね。どうなって行くのでしょう?

 それと追試の対策には新しい参考書もましてや本も必要ありません。学校の教科書と参考書と小テスト・配布物を見直しましょう。{/netabare}


6話 最後の点字みたいなの何?もともと沙季は正常な人に見えませんが…

{netabare} 距離を近づけるだけだとイマイチかなという気はします。やはり沙季にもう1段何かの秘密がないと話としては成立しません。

 兄悠太の心の移りとか変化が少々急で不自然なように見えるのは、沙季の描写が少々作りすぎな気がするからかな、とも思います。

 幼少のころの思い出らしきものの心象風景と音・イヤホンの使い方から何か読み解けないかとは思ったりしますが、別にこのまま見てればいいかなとも思います。
 と、思ったら、最後の瞬間の点字のようなのは何?一応点字表をみると「め」が六個の点で「っ」が左中央に1個の点(付け焼刃で調べました)なので、「めっ」に読めますが本当でしょうか?

 目が見えない、耳が聞こえない…どちらも描写から判断するとちょっと不自然なんですけど、沙季がどうも視聴覚あるいは心理的に何かの異常がないとちょっと不自然な描写なんですよね。その辺どうなんでしょう。

 もうここまできたら、このままダラダライメージだけで終わらせても作品になるような気がしますけどね。文学的に作りすぎましたね。文学ということは、正直この作品は恋愛が成就するとお話にならないと思います。義理の兄妹故に悲恋で終わらないと正直今までの積み上げが無駄になると思います。折り返しにきましたので今後ですね。{/netabare}


7話 一番いやな予感がする話の展開になってきました。だとしたら馬鹿にされた気分。

{netabare} 前半の沙季のモノローグは全カットでいいです。本屋のバイトの面接のシーンその他でそんなのは読み取れます。それと最後の一言も。

 正直、義妹と結ばれるだけの話なら、もういいかなと思ってきました。なぜ、高額バイトを欲したのか?人の心がなぜ読み取れないのか?意味深な演出や記号はなんなのか。そういうのが、単なる「雰囲気づくり」の可能性がでてきました。

 だとしたら、こんなに馬鹿にした話はありません。思わせぶりな心象風景やらエピソードやら入れておいて、意味がないというのはあってはいけません。それは視聴者に対する裏切りです。
 さらに、全部説明してしかも「嫉妬」まで単語にするってなんなんでしょう?本屋の先輩の話はどうするの?

 うーん、あと1話チェックします。もし、義妹と結ばれてチャンチャンならこんなバカにした話はありません。最後「妹」をとるならドラマですけど。{/netabare}


8話 悠太の気持ちが見えないのが結論に活かされるかですけど…なんかなあ…

{netabare} うーん…1話の「相手に期待しない」を今更持ち出しますか。なんていうんでしょう雰囲気は作っているんですけど…
 すでに沙季は2回にわたり心情を日記で吐露する場面があったので、視聴者視点としては、悠太の戸惑いというか四苦八苦に乗れないんですけど、その辺物語としてどうなんでしょう?

 沙季が頑張りすぎている…ように見えないのもちょっと何が描きたいのかわかりづらいポイントです。視聴者からは悠太が頑張りすぎているようにしか見えないと思うのですが。

 沙季がヤキモチを隠すために反発しているだけなら、こんなダラダラ場面を見せることはないです。ビーフシチュー=悠太ってことを言いたいために1話かけたということ?
 演出や言動で内面を推し量る描きかたを沙季についてはしていないので8話は本当に茶番に見えてしまいます。
 一方で、言葉ではなく、過去の沙季から今の沙季につながる心情の変化が読み取れないんですよね。

 考えられるのは、悠太が沙季をどう見ているかだけは視聴者に隠しているポイントです。沙季の気持ちに反して悠太にとってはやっぱり家族だ、という物語なら今描いているのが目くらましとして機能するのでわからなくはないですけど。

 どうする気なんでしょう?本屋の先輩はどうするの?栞を拾ってくれた女の子は何?物語ならそういうところを放置してはいけません。それが悠太を描くのに役立たなければ物語になりません。

 結末をどう描くかは気になりますが、最後がっかりさせないでほしい。沙季の気持ちに反して悲恋なら成立すると思います。お願いですから安っぽいハッピーエンドだけは勘弁してください。

 そうそう、白河三兎氏の『私を知らないで』が……以下この小説のネタバレなのでを気を付けを。結構ストーリーの根幹です…{netabare}義理の姉弟になる悲恋です。恋愛感情がなかった幼さで、不幸だった女の子を救うために義理の姉弟になる話です。あとから恋愛感情に気が付きますがその女の子は主人公の友人と結婚します。 {/netabare}この結末が素晴らしかったのでどうしても比較してしまいます。{/netabare}


9話 居心地の悪い家族ゲームと恋愛に似た醜悪な何かを見せられている気分。

 沙季が悠太に恋愛感情を抱いているという風に見えますが、私には理解できません。作品を通じてその描写をしている感じがまったくありません。あるとすれば、日記ポエムです。もちろん説明的な表現はありますけどね。それは心情の変化の描写ではありません。昔の家族から今の家族に移って、沙季は何が変化したのか?何故変化したのかさっぱりわかりません。

 それが悠太の行動とかやさしさだとしたら、笑ってしまいます。悠太は家族を演じているにすぎないように表現しているからです。偽物の悠太に惚れた気持ちが本物であっては恋愛物語にはなりません。

 まあ、何となく途中から演出と雰囲気は凝っている風ですけどありきたりな話になるのかな、と思っていたらやっぱりそうなんでしょうか。だとすれば昭和の少女漫画でしかありません。演出や場面が、心情の変化とリンクしていないならそれは不要な尺のばしでしかありません。高額バイトはなんだったの?

 居心地の悪い家族ゲームも何のために描いたのか。人間関係が崩壊する場面を描かなくていいのか。義理の母親に裏の顔はないのか。このままではキャラが全員、記号どころかコマに見えます。

 悠太からみた義理の母の気持ち悪さが感じられるので形だけの家族ゲームの総括をするか、父親のせいで男を信じられない沙季の恋愛感情が偽物であるとか、そういうものを期待しているのですが、どうもそういう感じじゃない感じです。

 正直このままくっつくなら「俺ガイル」で陽乃が言っていた醜悪な何かでしかない気がします。徹底的な破壊がどこかにないと、偽物の恋愛感情になるというところまで行きつかなければ、男女の性欲を否定した冒頭の話が単に純愛風味にするための言い訳になってしまいます。だったら、あそこで1回やってしまった方がまだ自然なストーリーでした。

 性的なものも描かない、家族ゲームも総括しない、悠太の裏も見せない、沙季の依存というか幼さ故の完璧主義の果ての身近ですませる恋愛で終わるのでしょうか?

 うーん、なんというか…だらだらずっと日記ポエムで恋愛感情を描写しているつもりなら、もういいかなという気がしてきました。9話ですから微妙ですけど、あと3、4話ですよね?うーん…思っていた100分の1くらい浅いなあ…

 まあ、すこし1話から振り返ってみて私の考え違いがないかチェックすべきかもしれませんが…あのかったるい演出に似たものが単なる雰囲気づくりなら時間の無駄ですからね。何とも…

投稿 : 2024/09/13
閲覧 : 720
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7

qu さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:今観てる

家族愛と恋愛

ラブコメというかまぁ家族愛や恋愛に主体を置いた青春群像劇かな?会話劇主体のラブコメよりも静かというか進展というものがないというか…悪く言うと退屈、良く言えば丁寧な心理描写と物語の展開であろうか。と、ここまで文章化してみると深夜とかネット制作の実写ドラマ向きなのかなって思いますね。

投稿 : 2024/09/05
閲覧 : 39
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ネタバレ

大さじコショウ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:今観てる

手持ち無沙汰

静かにゆっくり楽しむ感じで、余韻というか雰囲気でといった具合
悪く言えば退屈だと思う。 
設定やストーリー自体はさして新しい訳じゃないのと、作品印象も陰湿より


盛り上がりなどの抑揚やイベント、展開が欲しい。
ゆったり作品だからって中身までゆったりだと退屈
{netabare}
映画やテスト勉強対策のシーンは省けると思えたぐらい暇で
心理描写でもなんでもない。ただの薄味尺伸ばし
{/netabare}


個人的に好き嫌い分かれると思う作品で
好きな人は好きそうだけど、
私は途中からは作業やら何かしながらじゃないと退屈で見れない
数話一気見ていると退屈だったので1週間に1話程度が視聴範囲

似たような兄妹設定なら「連れカノ」などの方が
話の展開やイベントなどがあって万人向けに楽しめるかな

投稿 : 2024/09/04
閲覧 : 43
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0

うにちゃん さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:今観てる

このアニメ、2つの見どころ

毎週観ています。昔は、アニメ観ていましたが、ここ最近は、あまり観なくて、鬼滅の刃くらい。だけど、たまたま観たこのアニメ。まあ、なんとなく、結末がわかりそうなストーリーですが、会話劇を楽しむのと、様々なシチュエーションでの背景や、ライトなどのコントラストの表現が、心地よい。1つ希望があって、どんな展開になっても、キスシーンは、やめてくださいね。

投稿 : 2024/08/31
閲覧 : 81
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0

ヤマナ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:今観てる

タイトルで損してる。アニメ好きにこそ3話くらいまで見てほしい。

初見評価
再婚して同級生と同居生活!?ってだけでおなか一杯感はあるけど視聴開始。
でも思ったほどイチャコラしてなかったので好印象。
ただこの類の作品特有の主人公の回りくどい喋り方は鼻につく。
あの喋り方がカッコいいと思って作ってるのかな。
鈍感、無気力、М字前髪、本が好き、回りくどいしゃべり方、なぜか女性慣れしている。主人公入れ替えても違和感なさそう。

8話まで視聴
想像と全然違う。タイトルからしてまた鈍感イチャコラ、あわよくばハーレムと思っていたのだけど純愛とも違うけど真面目な作品だった。
他人に無関心な二人が義理の兄妹になり少しづつ惹かれ合う。
ただ、嫉妬だったり家族という葛藤が強くあるようで主にヒロインが悩む。
その心理描写がなかなかリアルで見ごたえある。

絵に動きはあまりなく会話だったり心情描写だったりがメイン。
物語に抑揚もないから好みは分かれそう。
ただ、絵やアングルもこだわり感じるし音楽もしんみりと雰囲気ある。
話の途中に日記を読むところとか弱弱しく大丈夫最後死ぬの?ってくらい雰囲気ある。8話の最後とか雰囲気ありすぎてホラーかと思う。

ただ8話のパンのシーン。バター塗るの適当過ぎて気になった(笑)
あれが最初一話とかで綺麗に端まで塗ってて心理描写とかになってたら秀逸。
しんみりが好きな人は0話切りして、脳死アニメが好きな人は1話切りしそう。

投稿 : 2024/08/29
閲覧 : 144
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1

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0
物語 : 1.0 作画 : 1.0 声優 : 1.0 音楽 : 1.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

かまいたちドッグが邪魔で入れない

最終話の綾瀬さんの乳首は薄汚い黒色でした✨

投稿 : 2024/08/12
閲覧 : 143

ガオガエンイズコ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:今観てる

なんか先が読めん

夏アニメがひどすぎて手を出したアニメ。恋愛系?そこらのより見やすいので手を出した。なんか感情が少ないアニメで、ちょっと読み取るのが難しい。そして、先がほんとに読めない。たぶん結婚すると思うけど。原作はかってみたいとおもった。
 夏アニメのせいで評価がくるってるかもしれないのでマジで自分で見て評価したほうがいいと思います。でも、最近のアニメの特徴、1話目に気合を入れるが発動していないと感じるので、1話で判断するのはとても難しい作品です。

投稿 : 2024/08/07
閲覧 : 184
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0

ヒロインコレクター さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:今観てる

まずまず

ラブコメ作品だけど基本的にラブコメ要素は少なめで会話を楽しむタイプの作品かなぁと
まずまずいいとは思っています
自分は原作コミックでまずまず手応え感じていたのでいけるかなと思っていましたが思っていたよりも作風が暗めなのでちょっと視聴者を選ぶ作品かなぁと思います
ラブコメ作品が暗いと何か違うかなとは感じていますね
キャラデザはいいとは思っています

投稿 : 2024/08/03
閲覧 : 56
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0

Tact.H. さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6
物語 : 1.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

雰囲気でごまかしてるだけ

タイトル通り、父親の再婚で同じ学校で同級生の義妹ができる物語。
とりえはないが、優しい主人公。顔はいいが、孤独なヒロイン。

誰でも思いつくような新鮮味のない展開を、
やたら雰囲気のある描写でごまかしてる感じ。
使い古されたコンセプトなのに、展開もありきたりでつまらない。

投稿 : 2024/07/26
閲覧 : 530
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0

ネタバレ

まっつ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:今観てる

淡々と

タイトルがいかにもと思って見たら予想してたのと全然違う、淡々としたストーリーのアニメでした。
妹がもしツンデレ系の声とキャラだったら見てないと思います。兄は想像通りのキャラと声ですが、妹は見た目ギャルの陽キャと思ったら、暗めの淡々とした女の子でした。この子の友達らしき赤髪の女の子は、よくあるアニメ声の子で、まあ言うほど絡みはありませんが盤のCMでは実際のアニメの雰囲気とは違ったテンションなのである意味息抜きになります。

たまに不穏なメロディと演出があるのと全体的に暗い感じがして、内容は暗くないのですが気分は曇り空って感じになります。決してテンションの上がるアニメではないです。
ですが何故だか見てられる、そんなアニメです。

投稿 : 2024/07/21
閲覧 : 105
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0

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:----

良い意味で静な作品

タイトルからして今風なラブコメ作品かなと思ったら静かな雰囲気の恋愛作品て感じなのかな。

全体的に淡々とした感じでストーリーが進んでいき、意外と恋愛モノでは今まで見た事があるようでない作品といった印象。

静止画とかが多く、普通はそういう場合て退屈になりがちなんだけど、効果的に使われている事もあってか不思議とずっと観ていられる。

義理の兄妹(実の兄妹もそうか)て最初から喧嘩が多くて見ていてちょっとストレス溜まるイメージだったけど、本作の場合は絶妙な距離感ゆえに双方の言葉のキャッチボールに興味深く耳を傾けてしまう。

アニメはもちろん、こういう作品は実写ドラマにしてもおもしろいんじゃないかな。

投稿 : 2024/07/18
閲覧 : 78
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5

たナか さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:途中で断念した

オープン・ダイアローグ

まーたベタな設定のクソラブコメか…と思いきや。
それは釣りのエサで真面目に機能不全家族をやるっぽい雰囲気。

OP・やっぱりこの声すごい。アッパー過ぎない楽曲こそ光る声だと思う。
劇伴はやや煽り気味でクドイ。

01
現代オタクによるネオ新海誠的なASDサバイバル劇かな

父親の不意の暴挙で「そういうとこやぞ」。自己中は捨てられて当然で、血を引く兄も順当に生きづらそう。ビックリさせるマンガの都合と共に尺も短縮出来て、尚且つ生きづらさを抱える特性持ちの説明描写も兼ねるグレイトな導入。健常者は事前に相談、合意形成して事を進めますからね。

んで妹も複雑な家庭環境とされるシングル家庭。今ではこの程度ありがちで可哀想ポイントは加点されないだろうが、これに慣れちゃってる現代社会こそが闇。トー横に堕ちた子供たちは実際救済が困難だが、その一歩手前のアイデンティティを保てない不安定なギリ健へ届けみたいな印象。書籍が読めない人にも「わかりあえなさ」について論じて欲しいみたいな。

やや新海風味も感じるが可哀想な自分に酔ってるナルシズムはあまり感じられない。多少のイキリ感はあるけどバリア貼ってるキャラなのでアリ。社会の常識からズレてしまった自覚を持ちながら、結局親が望むイイ子ちゃんでいなければならないというレールから抜け出せない。自分なりの処世術は編み出すものの、推して参る強さは持ち得ていない。そんな2人はお互いが同種であると初見で見抜き、密かにある約束事を交わす。話が通じる相手としか結べない自分たちだけの社会契約。「世の中バカばっかり」みたいな幼稚な全能感にしがみつくしかない未熟な発達段階の2人が、安全が担保された安全地帯でゆっくりと発達課題に向き合う物語。擦り合わせって大事。マジ大事。無駄にATフィールド張るのではなく自他境界を構築しましょう。

これなら他人同士のラブコメでもできないこともないが、同居モノなら都合よく濃度の濃いドラマを作りやすい。ラッキースケベ標準搭載のドキドキ☆同居ラブコメ金髪妹編のテイで釣っておきながら、なかなかに真面目な話をやりそうな気配で期待は高まる。しかしあまり説教臭くなると簡単に離脱される令和。新海的なモノローグポエムとしっとりした劇伴でアンニュイな空気感を醸し出して、萌え萌えテカテカさせたくないが無駄にブサイクにもしないちょうどいい塩梅のキャラデザ。説教は全面に推しださず、アニメとしての楽しさを担保する努力も忘れない。全体的に芝居が細かいながらも省エネもバッチリ効かせた作画にも驚き。クソみたいな匂わせもなく好印象。これはもしかしていい作品になるのかも。

しかしタイトルとビジュアルからクソアニメにしか見えないのが難点。

投稿 : 2024/07/16
閲覧 : 104
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2

大重 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:今観てる

やたら描写が細かい。それが雰囲気づくりに貢献していて面白さも感じる

1話感想 3.1 なんか独特な変なテンポというか雰囲気が。悪くはないですが…

うーん、何でしょうねこれ。

いや、主人公はまあまあ共感できます。
初対面の相手にやたら横柄だったり馴れ馴れしかったりする男主人公は多いですが、最初はちゃんと丁寧で、相手の希望をちゃんと聞いて砕けた口調にするなど、悪くないです。

義妹も別に過剰にツンがきついわけでもなく、むしろ自然な、急に異性が同じ家にいたら普通に警戒するレベルで普通です。

というわけで、2人の対応は決して不自然ではなく自然な感じで悪くないとは思いました。

…でも、なんですかね? 独特な変な空気感といいますか。テンポというか、なんか変。
なんか良くわからない演出が… 最後の電気はなんですかね? あれはわかりやすく意味不明な描写でしたが、それまでもなんとなく空気が、ちょっと変というか。

独特な変な空気感があって、ちょっとなんか…。
なんだろう? 嫌だってわけでも無いんですが、何でこうなのかな? と引っかかるような… でも別に嫌ってほどではないんですけどね。

後は作画も全体的にちょっと微妙なのが残念なところ。
いやあくまで微妙でひどいってことは無いんですが。
でも途中崩れていきそうかなぁ。

いやコメントが難しいですが… 正直変です。
違和感があるってのは何か狙いがあるというか、単に出来が悪いんじゃないかな…。

でも変なセンスというのは決してダメダメではなく、何だこりゃ、と人目を引く部分もあるので…
ま、クオリティの割には、ちょっとは見たいと思えました。

でもクオリティが低いのは確かなので… 見るかどうかは考えます。

2話感想 3.6
こちらで他の方の感想を読んで違和感の正体に気づきました。

本作は、描写がやたら細かいのですね。

人間というのは多数無駄な動きがあって、実際には色々なことをやっています。
しかしアニメというのは些細な動きを書いたらその分作画コストがかかります。
だから些細な、本題に関わらない無駄な動作は一切省いて、ストーリーの進行に必要な描写だけを行うのが、当然だと思っていました。

なのに本作は些細な描写を、やたら細かく描いているのですね。
普通なら描かない、省略するような描写が多数あるから、『何か変』という違和感すら覚えたのでした。
アニメの文脈に慣れすぎていたせいですね。気づかず恥ずかしい…。

とはいえ、その無駄な多数の描写が雰囲気作りに役には立っている面はあると思います。

気付いたことで、本作に対する興味がぐっと増してきました。
視聴継続したいと思います。

投稿 : 2024/07/12
閲覧 : 697
サンキュー:

3

ネタバレ

Glutton さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 2.5 状態:今観てる

瞳の色づかいに特徴のある作品

前知識一切無しだったのでタイトルから想像してよくある萌え系のノリかなと思ったら
普通に結構重い関係性だった…。しかも1話がずっとその状態のままで終わったw
まぁ2話以降それが徐々に変わっていくという話なのだろうけど。

量産型に飽きた人には良いんじゃないでしょうかね。

投稿 : 2024/07/06
閲覧 : 86
サンキュー:

0

mikotodx さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 2.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/09/16
閲覧 : 1

てつ さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.5
物語 : 1.0 作画 : 1.0 声優 : 2.0 音楽 : 2.5 キャラ : 1.0 状態:----

投稿 : 2024/09/09
閲覧 : 10

めるぴん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:今観てる

投稿 : 2024/09/07
閲覧 : 10

としあき さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:----

投稿 : 2024/09/04
閲覧 : 1

ダイクニ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 2.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:今観てる

投稿 : 2024/08/25
閲覧 : 10

yass さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

投稿 : 2024/08/23
閲覧 : 1

wBVDy56053 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4
物語 : 1.5 作画 : 2.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態:今観てる

投稿 : 2024/08/22
閲覧 : 1

キャンキャン さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:今観てる

投稿 : 2024/08/16
閲覧 : 1

お茶猫@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:今観てる

投稿 : 2024/08/16
閲覧 : 9

SHIRO さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

投稿 : 2024/08/16
閲覧 : 1

kuronotuki さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:今観てる

投稿 : 2024/08/14
閲覧 : 1

Powertime さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:今観てる

投稿 : 2024/08/11
閲覧 : 1

つなだこうまる さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:----

投稿 : 2024/08/03
閲覧 : 1
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義妹生活のストーリー・あらすじ

高校生・浅村悠太は父・太一の再婚をきっかけに、同い年の少女・綾瀬沙季とその母・亜季子と一つ屋根の下で暮らしていくこととなる。 互いに両親の不仲と離婚を経験しているがゆえに、男女関係に慎重な価値観の二人は、義理の兄妹として適切な距離感を保とうと約束する。 「私はあなたに何も期待しないから、あなたも私に何も期待しないでほしいの」 考えを述べあい、すり合わせを重ねることで、互いを理解していく悠太と沙季。 新たな生活に居心地の良さを感じはじめた時、二人の関係はゆっくりと、しかし確実に、変化をはじめて………… これは、いつか恋に至るかもしれない物語。 “他人”が“家族”へ、そしてその先へ。 少しずつ変わりゆく日々を映す、恋愛生活物語。
(TVアニメ動画『義妹生活』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2024年夏アニメ

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