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「負けヒロインが多すぎる!(TVアニメ動画)」

総合得点
74.1
感想・評価
325
棚に入れた
854
ランキング
954
★★★★☆ 3.7 (325)
物語
3.5
作画
3.9
声優
3.7
音楽
3.6
キャラ
3.8

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負けヒロインが多すぎる!の感想・評価はどうでしたか?

薄雪草 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

日本の未来は明るい、ぞ!

と思わせるくらい青春のコク味にあふれた作品でした。

にしても "負けヒロイン" なる造語には思わず "負けそう" になりましたが、なかなか言いえて妙だと思います。
さて、コク味は主観的評価ではなく、客観的評価(Wiki参照)。
つまり、"負けイン" というのは、とにかく分母が、何億人、何十億回と、相当にデカい絶対的共通項を持っている "ビッグワード" ってなわけ。
お化けみたいにすそ野が広い、世界制覇しかねないポテンシャルを秘めたコク味がある作品なんですね(笑)。

仮に、恋を勝負ごとと捉えれば、想い人が微笑んでくれたら勝ち、そうでなければ負けとして受け入れざるを得ないでしょう。
それでもポジティブであろうとするバイタリティがーあれば、その負けっぷりからのリターンや、リボーンへのモチベーションにつながっていきます。

「私というヒロインは、私だけに与えられたポジション。」
そんな三河武士ヒロインたちのあけすけに痛快な物語です。
ついでに言うと、マイナーもマイナーな東三河(ひがしみかわ)の世界デビューですっ!?



恋愛や結婚を、トーナメント勝ちっぱなしみたいな人は、恋愛体験が人生に一度きりってことですよね。(初恋→初告白→初交際→初恋人→初配偶者みたいな。)
相手とのマッチングに不安がないなら、前途洋々、順風満帆のスタートを切ったということでたいへん喜ばしいことです。

でも、人生は長い・・、何が起こるか分からない・・、初めての大失恋に、身も心も打ちのめされちゃうかも知れない・・・。
そんなときに有効なワクチンはどこにある?というときに、本作の良さがようやく見直されるというわけ、かな。うん・・きっとそう。

ところで、一度でも "好いた、惚れた" を自覚してる人で、まんま失恋やフラれた体験があるのなら、誰もが今すぐに "負けイン(負けボク)" の役どころに感情移入できそうですし、思い出したくもないわ!なわけですね。
そのロールモデルが、八奈見杏菜、焼塩檸檬、小鞠知花という、ちょっとくどめのキャラが体現してくれているんですね。

逆に、恋愛経験が一度もない人も世の中にはいらっしゃるわけで、その代表者のポジションが温水くん。
恋愛の "勝敗" など、われ関せずで、負けインたちの狼狽も当て擦りも、てんから理解不能なのは仕方のない役回りです。

でも、そんな温水くんの存在があるから、負けインが負けインでなくなり、気持ちが少しずつ救われてフラットになれるんですね。
だから、恋愛経験がない人、モブにも扱われそうな人にも、きちんとスポットライトを当てているのが本作の出色なところです。
そんなわけで、わたしは、彼を "等身大の失恋ヤングケアラー" って呼んでおこうと思います。

とは言え、そういう温水くんの視点に立つと「多すぎる!」というセリフになるのでしょう、ええ、本心でしょう、きっと。
それはそれで、面倒な嘆息のようにも、素直な憧れのようにも、どちらにも解釈できそうですが、本作の場合だと「いや、少なすぎるでしょ?キミ!」とズバズバとやり込められるのがオチのような気がします。

でも、そこは負けインたちの微妙な乙女心(というかソロバン勘定?)が働いていた感が汲み取れて、温水くんへのアプローチは何とも可笑しかったです。
さすがにラノベ世代ならではのユーモア変換と言うべきか、ハイティーンにして処世術に長けているというか、Z世代おそるべし、というところです。



雄々しく告白して、散々な思いをして、強がったり、逃げ出したり、コラえたりする負けっぷり。
これらのすべてが、自己承認欲求としてのパフォーマンス、ナチュラルな自己表現と言っていいような気が私はしています。

そんな彼女らにいいように絡まれ、巻き込まれ、弄ばれる温水くんが、むしろ偉ぶらない、勝ち誇らない、気取らなさすぎる性格で、その結果ちょっぴり残念な唐変木に見えちゃっています。
でも、それはそれで、いちばんの強みで、持ち味、隠し味なのでしょう。

彼は、どことなく昭和の大スター、フーテンの寅さんを彷彿とさせる風合いを醸していて、しかもヒロインではなく "負けヒロイン" に翻弄されるという奇特な役回りではありますが、まぁ、車寅次郎の別バージョンとも言えそうなポジションなんですね。

そういうほかには見当たらないディテールなのも、"令和版、青春リアル恋バナ的キャスティングボード" のベーシックデザインの一つなのかも知れません。
よく研究してるなぁと感心します。



というわけで、遠い昔にマケインだった人も、少し前までマケインの人も、今わにマケインになりかけそうな人も、いつかは勝ちヒロインを(もちろんヒーローも)夢見て、ともどもに共感し、一緒に泣き笑いできるストーリーでした。

"負けイン" なんて誰が言う?
そんなの過去のことじゃん!
そういう熱量がグングン伝わってきて、負けインだった日々を肯定できる気持ちにさせてくれます。
そんな感じで、とってもいい視点と、よく練られたクオリティーだったと思います。
日本の未来も、まだまだ捨てたもんじゃない、ですね。

あ、そうそう、最近観たアニメにも同じような感慨があります。
たしか、魔王を倒して、大切な人を失ってから物語が始まるという珍しいパターンだったような・・・。
その主人公も "負けイン" になるのかな?

投稿 : 2025/01/18
閲覧 : 107
サンキュー:

18

みのるし さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ボクの中で花苗ちゃんに匹敵する負けヒロインが誕生したのでした。

マケインマケインと世の中ずいぶん騒がしいですな。
そーいえば昔アメリカの大統領選候補者にマケインって共和党の上院議員がいたなぁと。

いやもう恥ずかしながらそんなレベルでして。

公開されてるビジュアルなんか見てますと冴えわたる夏空に制服姿のカワイイ女のコたち。いみぎむる氏の描く女の子はいつもかわいい。

しかし負けヒロインとはいったいどういったものなのかなと。
とゆうことで1~2話を流し見してみたところ、なんかやたら食ってばっかりだけど全然太らない八奈見さんとゆうカワイイ女の子が好きな男にフラれ。
これまた短髪小麦色の陸上女子焼塩(やきしお=これまた変わった苗字だ)さんがいきなり脱ぎだすとゆう。

ほー。最近序盤にエロいシーンもってくるん流行りか~?
なーんかこれ面白いのか~~~~?

まあキャラはかわいいし絵はやたらきれいだしなんか用事しながらチラ見しつつ見続けとったんですけど。

主役の八奈見さんがなぁ。なんかチャラい男を一途なまでに好きで、そこをやたらコミカルに描いててですね、あんまり切なくないんですよ。
まあそんな感じでカワイイんだけどフラれちゃうって女の子のハナシでしてですね。

おや。待てよと。
そおいえばこれ。

ボクの負けヒロインいたわ。
秒速の澄田花苗。

あれはかわいそうだった!
遠野のやろーたたきのめしてやる!って思ったもんですのよ。おほほほほ。

でもなあ秒速みたいにバチぐそ切ないかってゆわれたらこのハナシはぜーんぜんそんなことない展開でしてですよ。なあぁんだぁーつまんねーのー!

とかいってましたらですね。

5話で小鞠×月之木×玉木の告白合戦でちょっと『うっ』となり。
6話・7話の焼塩×朝蜘×綾野で『うおー!檸檬ちゃーん!綾野てめー!』

とゆうことでボクの中で澄田花苗ちゃんに匹敵する負けヒロインが誕生したのでした。

7話の夜の校舎で昔話に花咲かす焼塩と綾野。帰り道。
このシーンだけ5回見たわ!!うわーん。焼塩ー!かわいそうだー!

なにこれ。
めっちゃおもろいやんけ!

となりまして。
となりました。

さて8話からはどんなムネキュンなストーリー展開になるのか楽しみです!
たのむぞ~~~~~。

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

とゆうわけで最終回見てしまいましたがな!

とりわけ焼塩ちゃんの負けヒロインっぷりにすっかりやられてしまいそのまま見続けとったんですが、当の焼塩ちゃんはとりあえず踏ん切りがついたのかその後は部活にまい進する友達思いの気のいいガールに落ち着いてしまってボクとしてはむーんってな感じなんですが(やっぱり女の子って強いのよね)、文化祭のイベント前後から小鞠ちゃんを核とした人間模様がハナシの主軸になっていき、小鞠ちゃんの一途な思いに焼塩ちゃんとは違う形であらたにやられてしまうとゆうあらぬ方向に話は進んだのでありましたのよ。おほほほ。

なかなか意外な展開だなと思ったのですがこれがまた見ごたえのあるストーリー展開で、紆余曲折を経て負けヒロイン3人と温水くんとの奇妙な友情関係が醸成されてゆく流れにはうならざるをえんかったですなー。


小鞠ちゃんが大好きな先輩から引き継いだ文芸部の部長を続けるために強くならなければともがく姿に手を差し伸べようと奮闘する温水くんの思いがなかなか小鞠ちゃんに伝わらなくて、そおゆうもどかしい感情が錯綜しているところに

『小鞠ちゃんはねぇ、どーしよーもなく女の子なんだよ』
と八奈見ちゃん。

いやー。このセリフにはやられましたなー。


なので最終回は思っていた通り、温水君と八奈見さんのコイバナに発展するわけもなく、ワーワーキャーキャー言って終わってましたな(笑)
あでも。この先はどうかわからんすよ。…的な感じですかね。

まま恋に傷ついてそして成長した女の子を横でぼーっと見ている温水くんとその仲間たちのゆかいなお話って感じやったんやないすかね~。

昭和の負けヒロインの代表曲としては竹内まりやさんの元気を出してがいっとうハマりますけれど、なるほど令和はこれっすか。

つよがるガール。

若さはじけるカルピスソーダみたいなお話でした。
サイコーでした。
面白かったです!!

投稿 : 2025/01/17
閲覧 : 145
サンキュー:

15

みゃー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイトルなし

[作品の評価]☆4.0

[キャラの評価]☆4.0

[作画の評価]☆4.5

[声優の評価]☆4.0
小鞠役の寺澤さん上手かったですね。今後も要注目。

[OP曲]☆3.5

[ED曲]☆3.5
CRAZY FOR YOUが特に良かった。
「夜空は君への滑走路」がキラーワードすぎる!

投稿 : 2025/01/12
閲覧 : 49
サンキュー:

7

ネタバレ

preston さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

八奈見杏菜がいてこそ

2024年のベストアニメだと思ってるし、原作も揃えたクチだけど、
エロゲで言うところのキャラゲーっすよねこれ。
良くも悪くも、おもしれー女オブ・ザ・イヤー2024であろう
八奈見杏菜がいてこそ成り立つアニメなわけで
放送時期が被ったどっかの◯ーリャさんとか魅力の無さが
余計に際立っちゃったよね、可哀想に。

そういう意味で1話の冒頭の掴みは完璧だった。
完璧な負けっぷり。何回観たかわかんないもん。
八奈見回が終わって、焼塩回、小鞠回になっても
お二人には申し訳ないが、結局八奈見待ちなところがあって
いなかったら辛気臭さ2倍(当社比)だったんだろうな

温水と愉快な仲間たちよりも
珍獣八奈見とモブキャラたちを是非観たい
どうですか外伝で!

【満足度85/100】

投稿 : 2025/01/11
閲覧 : 30
サンキュー:

1

いこ〜る さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

確かに良い!

放映時はタイトルに惹かれなくてスルーしていましたが、評判があまりにいいので正月休みを利用して一気見しました。

確かに面白いです!

ただ、リアルタイム視聴してたら2話の体育倉庫あたりで『やっぱりこんなもんか』と脱落してたかもしれません。なかなかこの手の塩梅って難しいなと思いました。

キャラ的には八奈見さんがいいですね。学生時代にこんな女友達がいたら楽しいだろうなという一つの理想像でしょう。
そう、『彼女』じゃなくて『友達』なんです。実に本作向きのキャラクター設定で本当によく考えられていると思います。

もう一人加えるなら瞬きをしない(そして露出過多気味の)生徒会役員の子でしょうか?セリフが何言ってるか聞き取れないし、そんなに出てこないんですけどめちゃくちゃ印象に残りました。

キャラデザはいみぎむる。〈リコリス・リコイル〉の時もそう思いましたけど、上手いです。

声的には小鞠役の寺澤百花が良かったです。
吃音を単純に「わわわわ私は」と喋るのではなく言いはじめが詰まる感じで表現していてとても自然に聞けました。
経歴を見ると新人さんですよね?素晴らしいです!〈ほちゃーズ〉では1人7役やってるし新しい才能がどんどん開花している日本のアニメ。まだまだ大丈夫と思わせてくれます。

お話はラブコメ・・ではなくて青春コメディと言ったらいいかな。
なんせ恋が終わろところから話が始まるので。

私を含め多くの普通男子は学生時代にあまりラブ方面の活動はしていない(したくても出来なかった)わけで、女子との関係はせいぜい友人止まり。その意味で本作は実に正しく等身大で、そこにフィクションとコメディをうまく載せていて秀逸でした。

投稿 : 2025/01/06
閲覧 : 141
サンキュー:

10

とろろ418 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ザ・ラノベ(60点)

 話題になっていたので視聴してみたのですが正直見るのが辛かった
 良くも悪くもラノベらしいラノベで特に中身はないので、そういう作風が好きな人以外はスルーしていいと思います

投稿 : 2025/01/05
閲覧 : 50
サンキュー:

0

ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

とりあえず簡単な感想

 原作は未読。
 内容的にはタイトルにあるようにラブコメで選ばれなかった方である、いわゆる「負け
ヒロイン」に焦点を当てて、それを集めたような話。
 負けヒロインの八奈見 杏菜、焼塩 檸檬、小鞠 知花のいずれも可愛くてそれぞれの魅力が
あるが、やはりどこか残念なところがあり、負けヒロインとして説得力のあるもになっている。
 3人それぞれをメインとしたエピソードがあるが、いずれも失恋絡みであるためにほろ苦い
もの。
 振った男性側がクズみたいな人なら吹っ切りやすいのだろうけど、なまじ悪い人ではなく、
ただ彼女たちを幼馴染や後輩としてしか見られなかったというわけで、ある意味嫌われるより
残酷な感も。
 いずれも似たような経験をしているだけに、互いに相手の心情に寄り添えるのが良かったり
する。
 この3人以外も女性キャラはどこかおかしなところがあって、いずれも面白い。

寄り添うと言えば、主人公の温水 和彦だが、恋愛の当事者ではない第三者ゆえに負け
ヒロインたちに寄り添える図式で、このやさしさが観ていて微笑ましい。
 もっとも第三者ゆえにある一線から踏み込めないもどかしさもある。
 実際、ラブコメ作品でありながら、温水はまったく恋愛をしておらず、その辺がどう
変わるのかが今後の展開の気になるところ。
 そういう意味でキャラ、およびキャラのやり取りなどは良かったんだけど、ストーリー自体は
たいして動かなかった印象。

 作画が素晴らしく、この絵がキャラをより魅力的にしているし、季節を感じさせる背景描写も
秀逸。

2025/01/03

投稿 : 2025/01/03
閲覧 : 42
サンキュー:

2

ネタバレ

香風智乃ニ号 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 1.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

負けヒロインとの恋愛が始まらないすぎる!

メインキャラクターのヒロイン達は全員負けヒロインで片思いの男子に振られます。
コンセプトは面白いと思いました。

しかしこの作品は登場キャラが負けヒロインという要素だけで、物語には目的が存在しません。
モブキャラのような主人公が、やたらと負けヒロイン達に絡まれるが…そこから恋愛に発展しないまま12話が終わってしまいました。
負けヒロイン達が集結した高校の文化部で、友達関係のまま普通に学園生活を送る。というのがこの1期の内容の全てでした。
なので一体何が面白い物語だったのかと考えてもよくわかりませんでした。
所々のギャグは結構面白かったんですが。特に{netabare} 八奈見「浮気だよ!!!」の流れが一番笑えました。{/netabare}

作中の半分以上の尺が負けヒロイン達の心の整理に使われていて、片思いの男子と振られた後も徹底的に対話をしてなんとか良好な関係を保つということに拘っているため、未練がましくしょうもないシーンを見せられて苦痛の時間が長かったです。
失恋して傷心したシーンを連続3回見せられてもこっちも面白くもないししょうもないしどうでもいいよって感想しかないですね…。

キャラ評
温水和彦…★☆☆☆☆ 微塵も共感できない異様なナヨさ、優柔不断さ、お節介さを持ち作中最大の嫌悪感を抱いた。男子と女子の悪いところを合わせ持ったような主人公。

八奈見杏菜…★★★★★ この作品の7割の魅力はこの子で出来てる。食い意地が汚い。恋愛に対して異様に必死な様子が面白い。4k巨乳。

焼塩檸檬…★★☆☆☆ 声は可愛いけど性格は主人公に次いで気持ち悪いです。未練がましさの権威。

小鞠知花…★★★★☆ この作品の残りの3割の魅力はこの子。飛び抜けたコミュ症だけど頑張り屋で寂しがり屋な女の子。

投稿 : 2025/01/03
閲覧 : 27
サンキュー:

1

ネタバレ

Takaさん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

負けヒロインが多すぎる!

主人公の周りに、負けヒロインが集まってくるのだけど、
そこから、何か発展があるかというと特になく、日常系なの?

奇行種 八奈見さんは面白かったけど。

投稿 : 2024/12/17
閲覧 : 88
サンキュー:

0

白毛和牛 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

負けヒロインにスポットを当てた斬新な作風

この作品に付いては負けヒロインと呼ばれる失恋した女の子にスポットを当てた作品ですが、
こういった負けヒロインをメインに扱う作品というのは中々斬新かなとは思いますけど、
改めて本作の感想を言いますとメインヒロインである八奈見さんのキャラが非常に面白くて
本作における面白さの7割ぐらいは八奈見さんのキャラと言っても過言じゃなく
特に八奈見さんに付いては温水君との掛け合いが見てて実に楽しいですが、
でも八奈見さんの行動や言動を見ると色々と残念な所が見えて負けるべくして負けてるかなと思いつつも
そんな残念な性格も含めて八奈見さんのキャラは本当に魅力的で見てて楽しいヒロインだと思います。

それと他のヒロイン達に付いても檸檬や小鞠のエピソードも非常に面白かったですが、
この作品に付いて改めて言うとヒロイン達のキャラや、
或いはヒロイン達と温水君との掛け合いとかのコメディ部分が非常に楽しく見れるけど
でもストーリーの部分に付いても失恋後のヒロインを掘り下げるエピソードの内容が切ない物があり
この辺りが単なるコメディに留まらずシリアスの部分もグッと来る物があって
本作の作りに付いて言えばシリアスとコメディにおけるバランス配分の良さが光りました。

そして何よりも本作に付いては作画の良さが際立っていて
2024夏アニメの中でも際立っていました。

【評価】

91点・2A級

投稿 : 2024/12/15
閲覧 : 100
サンキュー:

1

パンツ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

八奈見と温水の絡みがおもろい!

良いキャラに良い作画にバッチリハマる声優さんの芝居が素晴らしかった。
中盤少しグダッってのと檸檬のキャラと存在感が少し薄かった気がした。
EDのLOVE2000八奈見役(cv遠野ひかる)によるcoverがクソ良い!

投稿 : 2024/12/08
閲覧 : 72
サンキュー:

5

fluid さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6
物語 : 2.5 作画 : 3.0 声優 : 2.0 音楽 : 2.5 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

おもしろくなくは無いけど微妙な感じです。

普段ギャグ言わない性格の声優さんが無理してギャグシーン演じてる感じ。
ツッコミ役の温水和彦は棒読みすぎて論外ですし、
ボケ役の八奈見杏菜はイントネーションがおかしいです。
声質で選ばれた感じでしょうかね?
ギャグアニメやるなら、笑いをちゃんと理解してる人を採用した方が100倍はおもしろくなったと思います。

作画は綺麗ですが、ギャグシーンやラブコメシーンは絵が動きすぎて表情が読み取れないところが微妙です。
ワンピースとか人気アニメと比較すれば分かりますが、
視聴者に表情を見せたい場合は顔をズームしてできるだけ動かないように、カメラ視点が顔に固定されてます。
それに対してこのアニメは、視聴者がキャラの表情を見たいなと思うシーンで顔が小さいし、ぶれまくる。そもそも、そんなに動かすならちゃんとフレーム枚数多くしろよという感じです。枚数少なすぎてワープしてるみたいなおかしな動きになってます。この演出考えてる人はいったい何がしたいんですかね。

体の動きでギャグを見せたいから全体を映してるんでしょうけど、そういう場合は普通、
全体の動きを映すカメラとは別にもう一つ、ズームで顔の表情を見せるカメラを用意し、2つのカメラを切り替えながら表示します。そういった工夫が感じられない。素人が作りました見たいな動画になってます。もったいない感じですね。
作画の良さと、アニメーションの良さは違います。

投稿 : 2024/11/28
閲覧 : 100
サンキュー:

1

レオン博士 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 2.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

負けヒロイン頂上決戦

作画綺麗だし、キャラクターがとても生き生きしていて個性的で素晴らしいですね、杏菜ちゃんが好き
シナリオはそんなに刺さらなかったけど主人公も負けヒロイン達もみんな魅力的で楽しい作品でした

シナリオが刺さらない理由は負けヒロインってこういうことじゃないと思うからです

私は俺ガイルとかハイスコアガールとかニセコイとかハヤテのごとくなど、一途に思い続けていろいろ頑張っているのに、イベントフラグでは正ヒロインと少しずつ差をつけられ、シナリオ展開的に負けっぽい空気を途中から出され、いいところは全部持っていかれて想い出だけで終わるかわいそうなヒロイン達・・・負けヒロインを応援したくなる体質です
恋をして一途に思っているのに報われない女の子が好きな人の前では強がっていい女を演じるのに、一人になったら号泣する姿、そういう切なさが彼女たちには感じられない、失恋の痛みは本人の中では一大事なんだけどね
彼女たちをフった男たちが表面的な部分しか語られないからそんなに魅力的に見えないし、奪った女にもあまりいい印象がないので、フった彼らに恋をする杏菜ちゃん達の気持ちにあまり共感ができないんですよ、過去の回想に近い感覚
だから負けヒロインじゃなくて、子どもの恋に別れを告げて新しい恋を探す女子になっています
これはこれで面白いコンセプトなので、やっぱり失恋部分をもう少し上手に見せてくれていれば心に刺さる作品になったかも

それはそうと、すでに負けヒロインとして集まった彼女たちの間でも負けヒロインと勝ちヒロインになんとなくわかれているのが切ないです

投稿 : 2024/11/22
閲覧 : 226
サンキュー:

27

ネタバレ

Nick さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

文芸部の日常

【物語について】
全体を通してありきたりな高校3年間ではなく、一部の期間だけの日常っていう中で色々見せてくれる作品でした。

最初の高校生の恋愛は・・・(以下略)の設定が何の伏線なのかわからないまま終わってしまう悲しみ

【作画について】
素晴らしいの一言。2024年で30本ほどTVのアニメを見ましたが間違いなくトップクラスです。

【声優・音楽について】
悪くはないと思いますし、EDも昔はやった曲だし無難なところだと思います。

【キャラについて】
登場キャラの大半が個性強いっていうイメージです。まともな人間いないという表現の方がいいかもしれません。

【総じて】
お話よりも作画スゲーっていうのが印象に残った作品。登場キャラの何がしたいとかどうなりたいのか各々目標がないので、お話的にはよく空中分解しなかったなと思いました。物語自体は悪くはないんだけど、流れとしてその辺は好みが出ると思われます。

投稿 : 2024/11/05
閲覧 : 75
サンキュー:

3

まあ君 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

切り口としては良いかも.

フラれた女子に囲まれる主人公という設定は,なかなか斬新で良かったと思います.それぞれそれなりのエピソードがありつつ,コンパクトにまとまっていたのではないでしょうか.
この先,主人公が誰とくっつくのか...という展開になるのでしょうか?
だとすれば,ちょっと面白そうなので,見てみたいと思います.

投稿 : 2024/11/04
閲覧 : 76
サンキュー:

1

ネタバレ

青龍 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

黙っていれば勝ちヒロイン!

雨森たきびによる原作小説は、『ガガガ文庫』(小学館)から刊行中(既刊8巻、原作未読)。
アニメは全12話(2024年)。監督は北村翔太郎。制作は、『冴えない彼女の育てかた』シリーズ、『ヲタクに恋は難しい』などのA-1 Pictures。
(2024.10.29 投稿 11.4 追記)

本作は第15回小学館ライトノベル大賞ガガガ賞を受賞。受賞時のタイトルは、『俺はひょっとして、最終話で負けヒロインの横にいるポッと出のモブキャラなのだろうか』。
最終話のタイトルが受賞時のタイトルと同じなので無事にタイトル回収したものの、『負けヒロインが多すぎる!』にタイトル変更して大成功でしたね。わかりやすく、キャッチーなタイトルって大事。


【生き生きとしたキャラクター】
本作に登場する「負けヒロイン」は全部で3人(八奈見杏菜(CV.遠野ひかる)、焼塩檸檬(CV.若山詩音)、小鞠知花(CV.寺澤百花))。そして、「負けヒロイン」なので、それぞれに「勝ちヒロイン」と「好きな相手」がいて(3×2=6人)、他の主要人物は、主人公(温水和彦(CV.梅田修一朗))とその妹(温水佳樹(CV.田中美海))、担任と養護教諭。したがって、本作に登場する主要なキャラクターは計13人。

各キャラクターの性格は、誇張のあるデフォルメされたものではあるものの、これらすべてに人として不自然なところがないように肉付けしてキャラ立てすることは簡単なようで難しい。

なぜなら、キャラの源泉は、詰まるところ原作者という「一人の人間」だから。キャラを描き分けられるということは、それだけ自分の中に様々なキャラクターのストックがあるということ。
他人を参考にするとしても、原作者のこれまでの様々な年代、地域、職種等の人たちとのコミュニケーションの経験値といえるからです。

本作の原作者は、大学時代に新人賞へ応募するも一次選考落ち。一旦は才能がないと小説家を諦め就職していたものの、40代前半に一念発起して執筆活動を再開したそう(Wikipedia「雨森たきび」参照)。

なるほど本作に登場する生き生きとしたキャラクターたちは、原作者のこれまでの人生経験と人間観察の賜物という感じを受けました。

本作は、この主要13人の濃いキャラクターたちが織りなす基本学園恋愛コメディです(ただ、「負けヒロインたちとその好きな相手との失恋」は描かれていても、「主人公と負けヒロインたちの恋愛」がほとんど描かれていないので、今後の展開次第なところもあります(※後述))。


【黙っていれば勝ちヒロイン!】
そのキャラクターの中でも一番魅力を感じたのは、やはり八奈見杏菜でしょうか。「負けヒロイン」は、一応「負け」でも「ヒロイン」なので魅力はあるのだけれど、「負け」なので「正ヒロイン」に勝てない、何か残念なところが…

「幼馴染」や「青い髪」の負けヒロイン率は高いといわれていますが、その属性を持つ杏菜であっても、間違いなく「黙っていれば勝ちヒロイン!」(いわゆる「残念美人」)

その見た目は、クラスや学校で注目されるほどの美貌を持ち、視聴者が心配するような食いしん坊ではあるものの、一応男である温水が着れるTシャツが入らない程度には出るところが出た「1年ぶり15回目のナイスバディ」の持ち主(※その言葉のセンスがさあ(笑)。そういうとこだよ、八奈見さん(笑))。

一方、第1話で「勝ちヒロイン」の放つ圧倒的な輝きに負け、好きな人を譲ってしまうほどの「お人好し」でありながら、どうしても諦めきれず、ファミレスで好きな人の恋愛相談に乗った後、その人が残していった飲みさしのストローに口をつける残念っぷり(笑)

また、口を開けば、温水に一方的に愚痴を言っては、それをまともに相手にしない温水に対して、「そういうとこだよ、温水くん」と言い放つ理不尽さ(笑)
杏菜には、利き手のスナップを利かせながら「ちょっと私の愚痴くらい聞きなさいよ。あなた、どうせ暇なんでしょう。何なら私はモテないあなたの今後の参考のために言ってるの。」、「いや、僕、君の夫でも彼氏でもないし…」という両者の心の声が聞こえてきそうな「オバサン気質」を感じます(笑)

作者曰く、杏菜は「男性から見て、女性の分かりにくいところを盛り込んだキャラクター」というコンセプト通りに、作者のこれまでの人生経験が活かされたキャラだと感じました。

さらに、杏菜の声優には、『ウマ娘』で、鼻血を出してG1レースに出走できなかったという稀代の天然エピソードを持つマチカネタンホイザ役をしている遠野ひかるさん。
「実力を持ちながら上手くそれを発揮できない。でも、そこにどこか憎めない愛嬌を感じる」演技が見事にマッチ。これは本当に配役の妙。


まあ、残念な部分は人間的な魅力ともいえるので、本作は、この杏菜と気の利かない主人公である温水のやり取りが、特に人間味を感じる面白い作品だったと思いました。
また、他の二人の「負けヒロイン」の豪快な負けっぷりも「青春の1ページ」として、しっかりと描かれているので、これも見所です。


【温水はモブキャラから主人公キャラになれるのか?(※感想)】
{netabare}全12話を観て思ったことは、主人公である温水と、杏菜以外の負けヒロインである檸檬と知花との関係は、今後の関係の発展を感じさせたけれど…
杏奈は、「負けヒロイン」として残念な性格に設定されてしまったがゆえに人間味あふれるものの、「本作の正ヒロイン」として冷静に見たとき、恋愛対象として見れるかは結構ハードル高いのではないかということ(※温水は既に杏菜の中身を深く知ってしまったので外見から入れない(笑))。

私が本作を観た後に、ちょっと引っかかっていたことがコレ。
杏菜は、設定として残念な「負けヒロイン」なんだけど、本作では「正ヒロイン」(多分?ティザービジュアルでは真ん中に描かれてるし…)になるはずだというところ。

友達がいなかった「モブキャラ」温水くんも、負けヒロインたちと交流するうちに、他人と積極的にコミュニケーションをとったり文芸部の部長になったりと、友達も増え自分に自信を持ち始めてきたという成長を感じました。

また、杏菜も少しずつですが、そんな温水を意識し始めているようにも見えます。

でも、特に杏菜と温水については、今の「いい相棒」という関係性を大転換するような大きなイベント(※多分、ここが本作全体の評価を左右する大きな山場になりそうな予感)でもない限り、個人的には恋愛関係に発展する未来が見えないんですよ。
(※特に会話が魅力的な作品なので無理に恋愛ものにする必要も、杏菜以外のヒロインとくっついてもいいんですが、いずれにせよオチをどうするのか。
原作者が本作を書いた動機は、自分が好きだった(「青髪」の)「負けヒロイン」を救済することだったようなのですが、本作では、温水がいずれかの「負けヒロイン」と付き合ってしまうと、救済どころか「負けヒロイン」がさらに「負ける」という「より過酷な状況」を生むことに(笑)。そうかといって、温水は全員と付き合うハーレムものの主人公という感じでもないんですよね…(11.4追記))

さて、どうやって今まで散々作ってきた「負けヒロイン」という杏菜のイメージを払拭して、本作の「正ヒロイン」に据えるのか。はたまた全員の負けヒロインたちが救われる道があるのか。
そして、温水は、ラノベの「恋愛・ハーレムもの」のモブキャラから主人公キャラになれるのか。

本作は、アニメ放送後に原作小説が重版しまくってるらしいので、おそらく2期も制作されると思われます。なので、2期以降では、特に杏菜と温水の関係性の発展に注目したいと思っています。{/netabare}

投稿 : 2024/11/04
閲覧 : 222
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14

ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

マケイン(負けヒロイン)だからこそ描ける物語がある

【レビューNo.150】(初回登録:2024/11/3)
ラノベ原作で2024年作品。全12話。
節目のレビュー150本目は前期2024夏アニメから覇権のコレでいこうかと


(ストーリー)
主人公・温水和彦は、ラノベ好きの目立たない”モブキャラ”的存在。
しかし偶然クラスの八奈見杏菜がフラれている現場を目撃してしまい、
以降関わりをもつことに。
そしてその後も焼塩檸檬、小鞠知花といったマケイン(負けヒロイン)
の失恋シーンに遭遇することになり・・・


(評 価)
・サブタイから飛ばしてくるマケインたちの見事な負けっぷり
 本作は通常のラブコメ作品とは異なり、フラれるマケインたちの見事
 な負けっぷりを「モブキャラ主人公」の温水の視点から描いていくと
 いう、新感覚のラブコメになります。
 この辺りはサブタイから飛ばしてきて
 ・食いしん坊な幼なじみ系ヒロイン・八奈見杏菜の負け戦
  「プロ幼馴染 八奈見杏菜の負けっぷり」
 ・元気いっぱいのスポーツ系ヒロイン・焼塩檸檬の負け戦
  「約束された敗北を君に」
 ・人見知りの小動物系ヒロイン・小鞠知花の負け戦
  「戦う前から負けている」
 個性的なマケインたちが派手に転ぶ様を序盤から畳みかけてくるという・・・

 特に第1話の掴みから秀逸で
 {netabare}・ファミレスで自分の好きな幼馴染の背中を押す八奈見さん
  「いい娘やなあ」と思ったのも束の間
 ・次のシーンで彼の残していったストローに口をつけお楽しみw
  それを温水にみられていたのに気づくと・・・
 一気に残念ヒロインに急降下www
 これで「かなりコメディよりの作品を展開していくのか」と方向性を
 明確に提示してきて、期待感を煽ってくるんですよね。
 その後も
 「女の子は2種類に分けられるの・・・”幼馴染”か”泥棒猫”か。」
 と八奈見さんは絶好調!
 最後は映像美鮮やかな屋上での八奈見さんの失恋語りで綺麗に締めるの
 かと思いきや
 「ラストは満面の笑みでちくわを齧って引きちぎる」
 というセンスが絶妙!!{/netabare}

 八奈見さんについてはいつも何か食ってる感じで、公式の方でも
 「八奈見杏菜カロリーメーター」
 とイジられる始末ですね。


・登場人物は皆おかしい?!最後まで面白く完走
 個人的に第1話を視聴して感じたのは
 「マケインの見事な負けっぷりはいいとして、出オチで終わらないか?」
 という懸念でした。
 しかしその後もストーリーも失恋と向き合おうとしたり、今までの自分を
 変えようとしたりとちゃんと面白いんですよね。
 「マケインだからこそ描ける物語がある!」って感じで。
 温水もついに「傍観者のモブキャラから卒業か?!」と思ったら肩透かし
 の連続だし。

 また3人のマケインもさることながら勝ち組ヒロインのみせ方なども◎
 ・八奈見さんの恋敵・姫宮華恋
  {netabare}容姿が良い上に胸も大きい正ヒロイン感満載の美少女
  温水いわく八奈見さんを「4K」だとすれば、彼女は「8K」の眩しさだと
  八奈見さんは以降の温水発言もあり、ネット上では「4Kラッコ」と命名
  「豊橋の珍獣」扱いにw
  (華恋は自称親友・八奈見さんから「乳牛女」扱いw){/netabare}
 ・檸檬の恋敵・朝雲千早
  {netabare}おっとりとした性格とは裏腹にストーカー気質な一面も
  おでこが特徴的なその容姿からネット民には「汚い高木さん」と呼ばれ
  ることもw{/netabare}
 ・小鞠の恋敵・月之木古都
  {netabare}面倒のいい姉御肌だが、BL小説の執筆やBLのドラマCDをカーステで流し
  たりと腐ってやがるw{/netabare}
 ネット民の心を掴むキャッチーな描き方がホント上手い!
 また彼女達も恋を成就したとはいえ、(マケインに対して等)いろいろ思う
 ところがあるようで・・・
 そういうところも上手く拾っていると思いますし。

 この他にも重度のブラコン・温水佳樹だったり生徒会役員や先生に至るまで
 登場人物は皆一癖も二癖もあり、作品を盛り上げてくれたという印象ですね。

 
原作は「第15回小学館ライトノベル大賞ガガガ賞受賞作」のようで満を持して
のアニメ化でしょうか。
作画も背景の映像美や八奈見さんのコロコロ変わる表情だったり、水道の表現
だったり、その他細やかなアニメ演出などもよく出来ていたと思います。
声優陣では小鞠の内向的な性格を表す、寺澤百花さんのドモリ口調の演技が
ホント上手かったと思いますし。
三角関係を描いた作品なのでともすれば険悪なムードになりそうですが、それ
をカラリとしたコメディ展開であったり、エモさの残る演出だったりでみせる
高いレベルで創られたラブコメ作品だったと思います。
またセリフ回しとかにも原作者の非凡なセンスを感じましたし。


OP『つよがるガール/ぼっちぼろまる feat. もっさ(ネクライトーキー)』
・マケインを前向きに唄った、作品を盛り上げた良曲
ED『LOVE2000/八奈見杏菜』
  『CRAZY FOR YOU/焼塩檸檬』
  『feel my soul/小鞠知花』
・全てマケインキャラによるカバーだが選曲が秀逸


(追 記)
八奈見さんの
「コンサルタント・・・それってコンサルってことだよね?」
ってセリフにネット民から
「進次郎構文かよ!」
とツッコミが入ったのは(総裁選直前の)タイミングもピッタリでめっちゃ
笑ったw

投稿 : 2024/11/03
閲覧 : 270
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25

あ~にゃ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 2.0 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 2.0 状態:今観てる

「負けヒロイン」ではない

作画は神レベル!
タイトルもキャッチー!
だけどストーリーが浅い…

そもそも、「負けヒロイン」と言うのは主人公を他の誰よりも長期間好きだからこそ「負けヒロイン」になるのであって、わけの分からないモブ男にフラレても「負けヒロイン」とは言えません!
「負けヒロイン」を語るならハイスコアガールの小春を見てからにしてほしい!

その結果、全体を通してギャグ頼みの浅い内容となってしまい、高レベルな作画と高レベルな声優陣とのギャップに残念な気持ちになりました。

投稿 : 2024/11/02
閲覧 : 355
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6

バニラコーク さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

学生生活って貴重な時間だったんだな。

学園もの、恋愛ものを観ていつも思う。
二度と戻れない貴重な時間。
酷く狭い世界なんだけど、無限のひろがり。
ちょっとの希望と沢山の不安。
大人と子供の境界線。

凄く癒されました。
もう戻れない景色に嫉妬もありつつ
現実にはありえない出来事にヤキモキしたりして。
現役の学生はどんな気持ちで観ているのだろう。

自分はもはやオッサンなのでゲスい想像したり。
15年後、二人は再開。
彼女の左手には指輪が。
あの頃は楽しかったよね、毎日がキラキラして。
こんな事なら君と付き合ってればよかった、、、

いやいや、駄目だ。
こんな未来が来ないことを願う。

なんかごめんなさい。

体育倉庫で脱ぐシーン。
いらないだろ。

投稿 : 2024/10/25
閲覧 : 54
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5

ひで さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0
物語 : 1.0 作画 : 1.0 声優 : 1.0 音楽 : 1.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

主人公が冴えない

最初は面白かったが。話が進むにつれ平坦な内容になり面白くなくなった。とにかく主人公がださい。

投稿 : 2024/10/24
閲覧 : 149
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1

camuson さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

印象度:93

ラノベ原作のラブコメのアニメ化作品を普段ほとんど見ないので、
比較対象として思いつくのが約20年前の「涼宮ハルヒの憂鬱」
になってしまいます。

「ハルヒ」も当時としては丁寧な作画が評価されていたともいますが、
本作は、群を抜いた丁寧な作画で、
キャラクターの表情が流れるように自然で生き生きとしていて、
それでいて、頑張り過ぎているような力みをまったく感じさせません。
カメラワークが巧みなんですよね。
なんの変哲も無い日常の描写で、
アニメーション技術の進化を感じさせられたことが驚きです。

お話の方にしても、超常的な設定などの飛び道具に頼らなくても、
学園生活としてそこまで奇想天外ではなく、
普通に起こりそうなことを丹念に積み上げていくことで、
ここまで瑞々しくて楽しい作品ができるものなのだなぁと
感嘆してしまいました。

出てくるキャラクターがそれぞれ魅力的で、
変人が多く、実際にいたらヤバ目の人でも、
フィクションの中ではギャグとして成立していて、
普通に面白いのですよね。

投稿 : 2024/10/21
閲覧 : 63
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5

877ばなな さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 1.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ヒロインがただかわいいというだけ

原作は読んでない。
平均が3.3になってしまったが、ポジティブな評価ではない。
作画は素晴らしい、声優さんも好き、でもコンセプトが自分には合わなかったよう。
終始心に刺さることがなかった。比較的淡々とした展開だったという印象。
ヒロインの3人はとにかくかわいかった。でも自分の中ではそれだけで終わってしまった。

投稿 : 2024/10/20
閲覧 : 82
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0

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

食べ過ぎw

原作未読 全12話

高校生で好きな人に振られたヒロインたち八奈見杏菜(やなみ あんな)・焼塩檸檬(やきしお れもん)・小鞠知花(こまり ちか)の三者三様のラブコメ物語です。

モブのような水道水好きでオタクの高校生で主人公の温水和彦がそこに何故か関わってしまいます。

1話からテンポ良くお話が進んでいきますので、これは面白そうだと思って観ていきました。

主人公とまったく恋愛に発展しなかったので、その分それぞれのヒロインや振った方にもクローズアップしたのも良かったですね。

振られ方はそれぞれですが、振った方はみなさんお付き合いしていますねw

また、振った方も相手も身近な存在というのも共通点でした。

中には危ない子もいましたがwなんか振られたヒロインの心の中は傷ついているかもしれませんが、丸く収まった感じでしたね。

続きがあれば是非観て観たい作品でした。

OPはぼっちぼろまるさん、EDは負けヒロインの中の方、遠野ひかるさん、若山詩音さん、寺澤百花さんが歌っています。

最後に、温水君が八奈見さんを恋愛対象にならない理由は納得してしまいましたw

投稿 : 2024/10/19
閲覧 : 273
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26

ネタバレ

teji さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

以外に面白かった

なんか どこかで見た気もするが 面白かった

投稿 : 2024/10/19
閲覧 : 44
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0

リタ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

新しいアニメ

バリバリ恋愛ネタが含まれてるのにすっきり楽しめる不思議な作品。

ものすっごい個性的な子達それぞれの恋愛模様を見せられるんだけど
重くなってないし、メインはそこじゃない。
言語化するのが難しいけど、この主人公のキャラ設定だからこそ
普通は一人程度しか見せてもらえない気持ちもこんなに沢山見せてもらえた。

皆んな恐ろしくキャラが濃いし、何いってるか分からない時もあるのに
何故か上手くまとまっていて、毎話のタイトルも含めてすごく面白かった。
一人の子がずば抜けておかしいけど、一番楽しい。

主人公はちゃんと主人公で存在してるのに、全然邪魔になってなくて
これもすごいと思うけど、すごくマッチしてるんだよなー。
見てみないと良さが分からない作品になってる。
登場人物ほとんど変だからきっと面白い。

◯作画
町並みがわくわくするくらい綺麗。キャラも喜怒哀楽いきいきしてる

◯声
ある女の子の声も歌もしびれるくらいすごいと思った。こまりちゃんすごい

◯ストーリー
モブ的な人たちもちゃんと変で、かわいいし不思議な魅力のストーリー

投稿 : 2024/10/18
閲覧 : 38
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7

ネタバレ

さばのぬか漬け さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

タイトルなし

今期で一番良かったかも。二期待ってます

投稿 : 2024/10/13
閲覧 : 45
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3

ネタバレ

RFC さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

右も左も痛い人だらけ

そもそも負けヒロインという言葉があまり好きではないため、
スルーしてましたが、キャッチさんの反応が割といいため視聴開始。

【作品概要】
存在感がほとんどない主人公 温水和彦。
クラスの人気女子、八奈見の失恋を偶然目撃したことで
ぼっちから脱却していく物語。

【作品に対する感想】
オススメとは言えないんですけど、
悪くはなかったと思います。

冴えない男がご都合展開で魅力的女子にモテモテ
・・・みたいなストーリーだったら即切りでした。

あまり魅力的でない主人公 温水であっても
最後まで視聴できたのは、登場する人物がほとんど
痛い人や問題だらけの人ばっかり。
事故物件男子と事故物件女子って感じでしょうか。
ゆえにバランスが取れてたと感じました。

このすばが全員問題アリのメンバーだからバランスが取れてる…
それと似た感じですね。


1)物語
 キャラの距離感や、人間関係の醸成速度
 (アニメとしてはゆっくり)は自然で良かったと思います。

2)作画
 これは非常に良かったんではないでしょうか。
 作品の評価を上げた一因になっていたと思います。

 EDの水彩画風の独特のタッチの絵が印象的でした。

5)キャラ
 コミュ障・ストーカー・露出狂…
 ほとんどのキャラが酷いんですけど…。

 温水和彦
  痛い…
  水道水の味を見分ける特技はある意味凄いんですけど。
  ソムリエ方面では使い道がありそうかな?

 八奈見杏菜
  最初のあれは魔が差したと主張したとしても
  金返さなかったりいろいろ酷いなぁ・・・
  まあこういうキャラだと慣れてしまえば、許容できるのかな

 温水佳樹
  こんなご都合なキャラを堂々と登場させるあたり、
  ぶっ飛んでると思わざるを得ません。
  ドン引きしました(^^;

投稿 : 2024/10/13
閲覧 : 114
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20

タイラーオースティン さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

八奈見の存在感が大きかった

負けヒロインて言われてるけど、本作でいう負けヒロインの三人共に良い子なのが何より良かったところかなと思います。てか、小鞠に関してはしょうがないかもだけど、他の二人(八奈見と焼塩)に関しては相手も好意を持っていたっぽいのを考えてもタイミングを含めて紙一重だった印象で、もしかしたら八奈見と焼塩は勝ちヒロインになってた世界線もあったのかなと。

個人的には第一話のファミレスでの八奈見がアイスコーヒー吹き出すくだりが面白くて全話完走を決めたほどでしたが、これ以外にも八奈見絡みでのギャグシーンや印象的な場面が要所で有り、メインではない回でも彼女が物語を大いに盛り上げていたなぁという印象でした。

しいていうと、主人公が便利屋的な感じでいろいろ頑張っているのは伝わってくるものの、頼りなく感じられたのがちょっとなぁでしたが、そういう意味では主人公は八奈見みたいにグイグイ引っ張っていくタイプが合っていると個人的に思うところで、だからこそ最終回での二人のデートはほっこりさせられるものがありましたね。

余談ですが舞台になってる豊橋にも放送期間中に聖地巡礼したら駅周辺はもちろん商店街も負けインの垂れ幕が掛かっていて盛り上がりっぷりが半端なかったです。

二期もぜひやって欲しいですね。

投稿 : 2024/10/12
閲覧 : 234
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17

mimories さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

先週豊橋行ってきた

 
原作未読。
 
豊橋と言えば手筒花火。去年あたりから旅行計画はじめたんで本作とは全く関係ない豊橋訪問。
羽田八幡宮(羽田祭)で見てきたが間近で迫力ある手筒花火見れてとてもよかったし男衆がカッコよかった。そしてご当地グルメ・豊橋カレーうどんを百名店で食べてきた。ヤマサの豆ちくわ揚げのせて。吉田城も行った。ただその羽田祭の期間?はマケインのフラッグを一時撤去してたそうな。ポスターを散見したくらい。

で、この作品自体。とてもキャラがしっかり描かれ掛け合いも面白い。作画も同様にしっかり出来てるし全体的にマイナス要素がない。高いレベルでまとまった良作。

投稿 : 2024/10/12
閲覧 : 62
サンキュー:

2

ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

マケインで 光輝け 豊橋市

恋愛ラブコメでメインヒロインに敗北する“負けヒロイン(マケイン)”を題材にした、
同名ライトノベル(未読)の連続アニメ化作品(全12話)

【物語 4.0点】
原作者の雨森 たきび氏は中々、異色の経歴のラノベ作家。
大学時代、ラノベ新人賞に数回応募するも1次選考敗退……。
その後、事務職に就職し、執筆活動からは離れていたが、
40代前半に入り、仕事にも余裕が出てきて。
体力や頭の回転があるうちに「今できることをやりたい」と、
応募再挑戦した内の一作である本原作で受賞してデビュー。
そして今回のアニメ化に至る(※1)

しばしば“ロスジェネ”と揶揄されたりもするこの世代。
敗北、喪失の経験と取り扱いならお手の物。
何者にもなれなかったと自嘲する声が多いのも同世代の特徴ですが。
この原作者エピソードを見ると、40代から大谷翔平選手を目指すのは流石に無理にしても、
敗北も含めた、これまでの人生を伏線にして、挑戦や再起を志せば、
何某かにはなれるのだなと考えさせられます。

本作は作者が数年前アニメで見かけた青髪の“負けヒロイン”が、
恋愛に負け続けながらも、自分の気持ちに向き合いながら、もがく姿に感動したことから着想を得ているとのことで(※2)

本作には青髪の八奈見さんを始め三人のメイン“マケイン”が登場しますが、
それぞれ三者三様の身の処し方、想いの伝え方で玉砕する見事な負けっぷりで、
心を揺さぶって来ます。

この“マケイン”たち、心残りがないように自分の想いを吐き出しているからか、
恋愛に負けても、経験をいかに糧にできるかという人生においては、
むしろ勝ってるのではと感じます。
逆に恋愛の勝者であるはずの一部“勝ちヒロイン”の方が、
刹那の恋愛勝ちポジションを失う不安を抱えて、思い詰めている感すらあります。

人生では負けより価値がない不戦敗ばかりの自分が言うのもおこがましいですが(苦笑)
原作者の来歴含めて、瞬間負けて強くなった人間こそが人生では勝つという教訓を意識させられたラブコメ作品でした。


【作画 4.5点】
アニメーション制作・A-1 Pictures

舞台となった作者出身地の愛知県・豊橋市。
現在私が暮らす名古屋から日帰り出来るということで、
この夏、聖地巡礼に行って参りました。
(近いと言っても片道80キロはあります。
返す返す尾張と三河を同県にしたのって、まぁまぁ酔狂な廃藩置県です)

尾張・名古屋城、西三河・岡崎城などに比べて、
インバウンドまで見込める観光資源には乏しい印象だった東三河・豊橋市。
一応、豊橋にも吉田城の櫓くらいは残っていますが、観光地としては正直……。

それだけに路面を走るヤマサちくわのラッピング電車や、パン生菓子のボン.千賀など、
日常風景から魅力的な舞台を切り取って来るロケハンと、
それらを再現する背景美術の仕事には感銘を受け、
気が付けば、この夏もクソ暑かったのに自然と豊橋に足が向いていました。

作中でも巡礼でも特に心に残ったのは、主人公たち高校生の登下校シーンの舞台。
リアルでは愛知大学前駅のホーム。
キャンパスの森をバックにした通学シーンは最高に絵になります。


これらの舞台で躍動するキャラクターの作画も、
通常ワンパターンの影の付け方しかない所、場面に合わせて複数パターン使い分けて心情表現。

さらには、プロップデザイン担当者に「料理作監」を特命し描き込み、食いしん坊の八奈見さんの演出をサポート。

そして第九話。サブの勝ちヒロインのために特設された“姫宮華恋バストコーディネーター”による狂気のプルプル感w

作画コスト度返しで、クオリティを追求するこだわりが半端なかったです。


主人公たちが通う“県立時習館高校”の女子制服。
襟から縦に4つ連なったリボンも、キャラ個性出しに寄与していました。
メインの“マケイン”たちばかりでなく、
バックのモブの女生徒に至るまで一人ひとりちゃんとリボンカラーが異なっている辺りが、本作の妥協なき所。
この作品“マケイン”だけでなくモブキャラも輝いていました。

本作が初監督だという北村 翔太郎氏。今後の活動に注目です。


【キャラ 4.5点】
青髪の“プロ”幼馴染・八奈見杏菜。
褐色ショートヘアの陸上部・焼塩檸檬。
片目が隠れた小心文芸部の小鞠知花。

ビジュアルからして既に「戦う前から負けている」w“マケイン”たち。
焼塩檸檬に至っては名前からして、
平安貴族が藻塩焼いて袖を濡らす失恋歌でも詠みそうな凄まじい“マケイン”名。
私も思わずレビュタイ五七五にしちゃいましたがw


この夏アニメはラブコメが渋滞気味で、
本作も実は初回視聴は後回しになっていた私。

目が覚めたのが、初回放送後ネット界隈で出回った、
校舎屋上にて、やまさチクワをくわえる“マケイン” 八奈見さんの衝撃カット。

令和時代に獅志丸(『忍者ハットリくん』の伊賀忍犬。古くてスイマセンw)以来のちくわキャラ爆誕か!?
と色めき立ち視聴しだした次第。
(実際には、八奈見さん、ちくわ喰ってたの初回だけでしたが)

食いしん坊の八奈見さんが、お弁当などを持参して、
主人公男子の温水くんへの借りを返済していくネタも、
視聴動機を持続させる“連載ネタ”として有効でしたね。


“連載ネタ”と言えば、小鞠と温水の水道水談義。
私も小学生の頃、あの洗面台は端っこの上向き蛇口が一番冷えていて旨いと蛇口による味の違いを知る人間であった栄華?を思い出し懐かしくなりましたがw
流石に、時間帯や階層まで計算に入れて水分補給はしていませんでしたw

公式HPも“八奈見杏奈カロリーメーター”や“マケイン水道探索”を随時更新するなど、ノリノリでしたねw


温水くんと“マケイン”たちの今後については、
“正妻感”は圧倒的に八奈見さんで、肉体的に濃厚接触していたのは{netabare} 用具室の汗だく{/netabare} 檸檬ですが。
掛け合いに将来の夫婦感出ていたのは小鞠だった印象。
小鞠ちゃんの温水に対してだけ毒舌が先鋭化する姿はある意味アットホームでしたし。

ですが、これは結婚相手ではなく、1年以内に7割破局するという高校生カップル(なんて世知辛い初回冒頭ナレだw)
に至るかどうかの論点なんですよね。

やっぱり八奈見さん?と思い直しつつ、
もういっそ妹の佳樹に甘えて、お友だちいないんですねと憐れまれるモラトリアムに逃げ込みたい心境もw


【声優 4.0点】
八奈見杏菜役の遠野 ひかるさん、焼塩檸檬役の若山 詩音さん、
小鞠知花役の寺澤 百花さん。

“マケイン”たちの三者三様のボイスは目を瞑っていても判別できるレベルでキャラ立ち良好。

その中でも特に寺澤さんの陰キャ演技に感心させられました。
アニメ観ていると、相当、声を張り上げる元気キャラでも、セリフが聞き取れないシーンがあったりしますが、
小鞠の声に関しては、ボソボソ濁声でありながら、つぶやき一つに至るまで明瞭に聞き取れたのが凄いと思いました。

これは音響の調整による所も大きいのかもしれませんが。
寺澤 百花さん。昨年初レギュラーの新人ながら、中々侮れない声優さんです。


【音楽 4.0点】
劇伴担当は、うたたね 歌菜氏。
基本は多彩な音で会話劇を下支えするミニマル・ミュージックに徹する。
が、ピアノやストリングスのアレンジが盛られた際は、
宮廷ファンタジーBGM並みに優雅かつ繊細で、
いつの間にかキャラ心情を視聴者のハートに注入されている油断ならないお仕事ぶり。

が、“BGM”として何より優秀だと感じたのが蝉の声などのSE。
夏は前半で終わってしまう本作ですが、
私の中では巡礼も相まって、青空が眩しい夏アニメとして記憶されるのだと思います。

OP主題歌は、ぼっちぼろまる「つよがるガール feat. もっさ(ネクライトーキー)」
冒頭から“負け”を連発し、遊んでいると思わせておいて、
歌詞世界では負けて強くなる“マケイン”の本懐を捉える良作アニソン♪

ED主題歌。
八奈見杏菜「LOVE2000」(hitomi)
焼塩檸檬「CRAZY FOR YOU」(Kylee)
小鞠知花「feel my soul」(YUI)
“マケイン”たちによる平成懐メロリサイタル。

その中でも八奈見さんの「LOVE2000」のカバー。
実写の豊橋市の背景に、セルアニメ制作でキャラを重ねて、8mmフィルムで撮影処理したというED映像。
「2013年9月29日のサザエさん以来、10年9か月ぶり」だという新作セルアニメがいっそう平成ノスタルジーを醸す。


【参考文献】(※1、※2)東愛知新聞「東三河のサブカルチャー③ 豊橋出身のラノベ作家 雨森たきびさん」

投稿 : 2024/10/11
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負けヒロインが多すぎる!のストーリー・あらすじ

第15回 小学館ライトノベル大賞《ガガガ賞》受賞作、待望のTVアニメ化!想い人の恋人の座を勝ち取れなかった女の子——「負けヒロイン」。食いしん坊な幼なじみ系ヒロイン・八奈見杏菜。元気いっぱいのスポーツ系ヒロイン・焼塩檸檬。人見知りの小動物系ヒロイン・小鞠知花。ちょっと残念な負けヒロイン——マケインたちに絡まれる、新感覚・はちゃめちゃ敗走系青春ストーリーがここに幕を開ける!負けて輝け、マケインたち!(TVアニメ動画『負けヒロインが多すぎる!』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2024年夏アニメ

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