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「ルックバック(アニメ映画)」

総合得点
78.2
感想・評価
108
棚に入れた
418
ランキング
572
★★★★★ 4.1 (108)
物語
4.2
作画
4.4
声優
4.0
音楽
4.0
キャラ
4.1

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ルックバックの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

しっかりと狂っている鋭利な漫画創作物

多才で学級新聞の4コマ連載も器用にこなす小学4年生・藤野。
引きこもりでありながら背景画4コマで藤野を凌ぐ絵を出してくる京本。
少女2人の運命が交錯していく半生を描いた藤本 タツキ氏の同名読み切り長編コミック(未読)の劇場アニメ化作品(58分)

【物語 4.5点】
成果=才能✕投入時間

以前どこぞのビジネス系動画で耳に挟んだ公式が思い浮かんでずっと離れない。
余韻を引きずる創作青春物語でした。

舞台モデルとなったのは原作者出身地の秋田県にかほ市。
雪国の田舎町でクラスで1、2番くらい絵が上手かったくらいで、画家になれるわと褒められ舞い上がった少女が、
京本の圧倒的な才能に直面して狂わされる。

天才に追い付こうと藤野は青春全てを漫画に捧げようとする。
友人とお付き合いする時間、武芸に励む時間など、
社交性が高い陽キャ人間属性を全てかなぐり捨ててまで絵に没頭する。
が、引きこもりの京本は、それ以上の時間を投入して、さらに先を行ってしまう。
元々自分より画力がある人間が、学校に行くのをやめたというハンデを生かして、自分以上に絵を描く努力をするのだから当然だ。

漫画家を目指すのもまた、全うな人生のレールから外れる狂気。
持てる才能を、どれだけ人間やめて育めるかの勝負。

幼い頃は絵が上手いともてはやされるけど、成長して、やがて社会に出る現実が迫って来ると、
絵なんていい加減卒業しなきゃと白眼視される。
挙げ句、友人には「オタクだと思われてキモがられちゃうよ」と言われる藤野。
因みにこのセリフ、原作者が実際に言われた言葉とのことで。


こうした作家志望の狂った部分が序盤から容赦なく描かれている。
だから終盤、才能への嫉妬ゆえの(※核心的ネタバレ){netabare} 絵をパクられたと京アニ放火事件さながらに襲撃事件を起こす男の狂気も、{/netabare}
本作の文脈から、作家志望なら嫉妬の処理を一歩間違えばこうなるのかな?くらいには納得でき恐怖しました。

本年は、短尺ながら鑑賞消耗度が高いODS(非映画デジタルコンテンツ)のアニメ作品興行が多い印象ですが、
本作は、その中でも特に心を削って来る内容。

海外サイトではドラマだけではなく、ホラー、サイコスリラーにも分類されている『ルックバック』
これをG(全年齢対象)に区分した映倫。
やっぱり冒頭10分くらいしか審査してないのでは?という私の疑念がますます深まりますw


【作画 4.5点】
アニメーション制作・スタジオドリアン

絵描きたちへの賛歌を志向し、手描き感を残した映像を追求。
押山監督は脚本、キャラデザ、作画監督と兼務を重ね、
監督自身も最後の1週間に原画1000枚を量産するなど、
まぁまぁ人間やめてる少人数制作の狂気で応える。

原画のラフな線を動画に残すため“原動画”なるポジションも設定。
妙に生々しい本作のアニメーションの質感を支える。


創作シーンについても、普通は絵を紙に描き込んでいる様子などが思い浮かびますが、こうした描写は本作では割と少なめ。
むしろ、貧乏ゆすりする藤野の後ろ姿。
その後ろ姿のバックの四季が次々に切り替わる光景。
デッサン鍛錬で積み上がるスケッチブックの山。
など創作の狂気に囚われた人間が、膨大な時間を投入する有り様を強調する表現が際立ちます。

寝食も忘れて創作に没頭する人間って、やっぱりトイレで座ったまま寝ちゃうんだなw
何かにここまで人生を捧げた経験がない私には、
こうした創作アルアル?表現が興味深く、刺激的でした。


{netabare} 藤野が京本に自分の漫画を褒められて舞い上がるシーンの雨天。{/netabare}
{netabare} 中学時代、藤野と京本が応募漫画作品が初めて入選した雪深いコンビニの一夜。{/netabare}
漫画の道が開けていく場面の荒天。
ここも才能と努力で、陽の当たる“普通の”人生から外れていく方向性も想起させられ心に残りました。


【キャラ 4.0点】
主人公・藤野。
“みんな”にキモい、案外、絵が普通だったと手のひら返された自分の4コマ漫画を、
誰よりも、ちゃんと見てくれていた引きこもり超絶背景マンの京本。
{netabare} 自分よりも才能がある奴と思って嫉妬していた人間から自分を認められる。
こんな劇薬ぶっこまれたら、退路を絶って人間やめて漫画家の道を猛進するしかありません。{/netabare}

京本にとっても藤野は憧れの“先生”であり、外の世界の光をもたらしてくれる救世主。
ある種の共依存にも結ばれた名コンビ。
その関係性の変化も本作を痛切にしているスパイスです。


【声優 4.0点】
作画に手描きの生っぽさを求めるならば、演技にも記号化されない天然素材の生っぽさを求める。
こうした方針の元、キャスト陣には、
主演の藤野役に河合 優実さん、京本役に吉田 美月喜(みづき)さんと、
俳優陣をオーディション選出。
一方で記号化されたキャラ作りを求めたい作中4コマシーンには、
森川 智之さん、坂本 真綾さんと声優陣を起用。

筋は通っていますし、実際メインお二方の演技は上々でした。
あと、メインお二人は顔立ちも、どことなく藤野&京本に似ている気がしますしw

河合さんは接する人間によって仮面(ペルソナ)を起用に使い分ける、
藤野の社交性を好表現できていましたし。

吉田さんも引きこもり成分が天然配合された京本のボイスがハマっていました。

音響も良質な天然素材を確保したと慢心せず、
例えば京本の秋田弁訛(なま)りが、藤野に連れられ外の世界を知る内に徐々に訛りが取れて明るくなっていく。
その変遷を表現してもらうため“訛り変化一覧表”を用意するなど、
細部に渡るディレクションで素材を引き出す好采配。


が、昨今のアニメと実写の中間領域で求められがちな“ナチュラルな演技”とやらも、
今のアニメ声優ならば十分できると思っている私の強固な価値観を揺るがすまでは行かず。
ここもベターであってもベストではない。4.0点が上限ということで。


【音楽 4.5点】
劇伴担当は青森出身の音楽家・haruka nakamura氏。

雪国から、ギターの才能の自己実現を求めて上京したという同氏。
同氏のアーティストとしての原点は、秋田などがモデルの本作の世界観と親和性があります。
純度の高いピアノ、ストリングスに時に聖歌隊の歌声もアレンジした歪なくらい美しい楽曲群は、
ここも、さながら才能に殉じて人生を捧げる絵描きたちへの賛美歌の様相。

そして、こうした創作への“殉教精神”は同氏が作編曲したEDの女性ボーカルバラード「Light song」で極致に達します。

投稿 : 2024/08/01
閲覧 : 750
サンキュー:

21

ネタバレ

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

美大生あるある

原作は未読。前にも少し書いたが、藤本タツキは同じ「東北芸術工科大学美術科洋画コース」の卒業生であり、4つ下の後輩である。

本人には直接の面識はないが、聞いた話によるとなかなか地味な人だったらしく、大学でもすごい才能でもてはやされていた訳ではないようです。

なので、正直「チェンソーマン」を読んだときに、少年ジャンプ特有の個性的な天才タイプの漫画家ではないと思ってたので、さほど注目していなかったがここまで売れるとは本人も思ってもいなかっただろう。

本人はどちらかといえばコミック「アフタヌーン」や「ビックコミック」のようなアート系の作風であり、王道な作風とはかけ離れたタイプの人間である。

僕は正直「ジャンプっ子」だったので本来のスーパーヒーロー的な作品が非常に好きだが、藤本君はおそらく「仕事」として描いていたのだろう。「チェンソーマン」自体がそもそも「アンチジャンプヒーロー」な作風のためこの「ルックバック」が本人の持ち味。。つまりは「作家性」なんだと思う。

だからこそ興味あって、映画館までわざわざ見に行った(しかも大手の映画館では上映してない)が、結論から言うと「ほどほどに良かった」

正しく内容は彼の自伝的な作品で、小学生時代の学級新聞に載った漫画を他人から褒められてプロを目指そうとしたり、ライバルが現れた途端に急にやる気を失ったりと。。。その道を目指したことのある人間には「あるある」と頷いてしまうシーンが多いのだが、主人公を女性にしたことは一応ジャンプ的な「友情」話なので「照れ隠し」として女の子にしたという感じが否めなく少し残念に感じた。

あと、終盤の展開は大学を卒業する際に起こったような出来事と最近の事件を織り交ぜているが、その点を理解できる人間はどれだけいるだろうか。

もう少しストレートに描いてくれたら満点をあげたのだろうけれども、ややスノッブを効かせすぎているためオシャレではあるものの「パンツまでは脱いでいない」

僕は多くの漫画家の短編デビュー作を読んできたが、青山剛昌も尾田栄一郎も冨樫義博も、別にマンガ家を目指そうと思っていない人でも共感できるような感情を揺さぶる短編作品を描いている。

もう少し作家の技量が必要なんじゃあないだろうか?

投稿 : 2024/07/31
閲覧 : 151
サンキュー:

6

ネタバレ

タック二階堂 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

これは★オール5でしょうがない。

詳細は公式サイトでも。あるいは集英社『少年ジャンプ+』の当該サイトでも見てください。

原作は「チェンソーマン」の藤本タツキさん。制作はスタジオドリアン…というより、監督の押山清高さんといったほうがよいでしょう。なにせ原画の約5割を自身が担当されたとか。まさに、本作をアニメとして昇華させることに全力を注いだという感じですね。

んーっと、あらすじとか諸々の話は、他の方や山ほどYouTubeに上がっている感想動画などで言及されていますので、そちらをご覧になられたらよいかと思います。

すでに公開から1ヶ月の現時点(7月末)で、観客動員70万人、興行収入12億円という大ヒットを記録しています。

メインの声優が河合優実、吉田美月喜という、いわゆる女優ということで、専業声優よりも落ちるのではないかという懸念はありましたが、杞憂でしたね。お二人の演技も素晴らしかったです。

そして、本作の音楽全てを担当したのがharuka nakamura。観た方はわかると思いますが、ラストシーンは白眉のひとこと。ただただ、デスクで漫画を描き続けている藤野の背中と、大きな窓。そして、主題歌「Light song」とともに、東京の暮れゆく空の移り変わり。もうね、滂沱の涙でした。

「クリエイターなら、二人の心境をうんぬん」といった御託は言いたくないかな。よく耳にするネットミーム「考えるな、感じろ」なんて言葉、あんまり意識したことなかったんですが、本作で生まれて初めて腹落ちした感じです。

えっと、まだ劇場公開中なので、観てくるといいですよ。

投稿 : 2024/07/31
閲覧 : 67
サンキュー:

4

さあや さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.2
物語 : 1.0 作画 : 1.5 声優 : 1.0 音楽 : 1.0 キャラ : 1.5 状態:観終わった

決して万人受けではない。全然刺さらん。

小1時間の時間配分で1700円。それでも評価が良いと聞いたのでいきましたが、
全然盛り込んだ内容がなかったですね。客席は満員だったので、宣伝効果やチェンソーマンの人が書いているというところから集まるのだろうけど、絶対に万人受けじゃない。
安易に普及していい作品ではないと言いたいです。

自分は何を伝えたいのかどこに泣く要素があるのかわからなかったし、なぜ一時間しか出会っていないキャラにそこまで思いを寄せれるのか謎でした。

多分自分の言ったこと、行ったことに後悔して泣いているところにグッとくるのですが、
それだけじゃ物足りねえよと正直引きな気持ちで思いました。


サブスクで一年後にみたかった。
みなさん良いとおっしゃっていると思いますが、本当に刺さらない人間もいるので、視聴しようと思っている人は熟考した方がいいと思います。

投稿 : 2024/07/23
閲覧 : 273
サンキュー:

2

ネタバレ

ひろたん さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

とても上手く構成された物語。でも、だけど、なんだか、やっぱり鬱…

この作品の原作は、読んだことがありません。
予告編からは 、夢に向かう青春ものと思っていました。
すっかり気を抜いて無防備な状態のまま観てしまったのだけれども・・・。
これ、原作を知らずに観た人、どれだけいるんですかね?
感動とか、悲しいとか、そんなレベルじゃありません。
とても憂鬱、メンタルやられる、とてもモヤる、そんな感じ。

ここからは、ネタバレです。

■構成がすごく上手い
{netabare}
「ルックバック」とは、「振り返る」とか「回想」の意味です。
まず、この物語が本当に上手いと思うのは、この「振り返る」瞬間からです。

一般的な話として、青春期、特に中学、高校と一緒に努力した友人がいたとします。
しかし、進む道が違うことで次第に会わなくなります。
そのうち自分のことに忙しくなってその友人のことは忘れてしまいます。

では、その友人のことを思い出すきっかとは、どんなことでしょうか?
人づてのうわさや結婚等の近況報告でしょうか?
いろいろありますが、その程度なら、ただの思い出程度に懐かしくなるだけです。
「振り返る」まではしません。

しかし、今の自分が存在するのは、実は、その友人のおかげだったと。
そのことに本当に気づくきっかけとなると話は違ってきます。
なぜなら、それは、その友人を失ってからだからです。
人は、失って初めてそれが尊いことに気付くことができます。
そして、その友人と過ごした日々を「振り返る」ことによってそれを実感します。

この物語では、「懐かしむ」ことと、「振り返る」ことの違いをはっきりと示します。
まず、ここが上手いなと思いました。

この物語では、主人公の昔の友人が事件に巻き込まれ死亡します。
そして、お通夜にその友人の部屋の前に来た時にクライマックスに突入します。

そのきっかけとなったのが、当時、主人公が書いた4コマ漫画を見つけたときです。
その漫画のおかげで引きこもりだった友人が外の世界に出てきました。
しかし、その漫画がなければ、結果的には死なずに済んだのではと思います。

主人公は、その漫画を破り捨てますが、それに呼応するように、
今度は、その当時、友人が書いた4コマ漫画が主人公の前に現れます。
このシーンは、ドア越しに行われますが、このあたりの構成が、
まるで、4コマ漫画を通して、死んでしまった友人と会話をしているようです。
そして、その内容は、主人公がいて良かったと言ったものでした。
それは、主人公の悲観的な気持ちに「ちがうよ」と答えているようでした。
また、それだけではなく、このシーンをきっかけに、もしもの世界と、
主人公と友人が一緒に過ごした過去の回想がどっと押し寄せてきます。

このあたりの話の構成は、本当に鳥肌ものでした。
それは、主人公の気持ちに共感できるとか、そう言うレベルの話ではありません。
まるで、視聴者の心が乗っ取られたかのような感じです。
視聴者の頭の中に、その友人と過ごした日々の回想と主人公の
どこへもぶつけようのない気持ちが渦を巻いてどっと押し寄せてくるからです。
{/netabare}

■憎らしい小細工
{netabare}
「振り返り」シーンの最後の小細工も、また憎らしいです。
それは、「ルックバック」のそのままの意味の演出も入れてきているからです。
主人公が部屋に入って、「後ろを見る」と、そこには、とあるものがありました。
それは、かつて友人にせがまれて背中側にサインをした上着です。
そのサインをみるためには、もちろん「後ろを見る」必要があります。
また、友人が書いた4コマ漫画のオチも「後ろを見ろ」的なものでした。
他にもありますが、仮にこれらに気付かなくてもストーリーには影響はありません。
しかし、こう言った主題を使った仕掛けをいれてくるのはなかなかだと思います。
{/netabare}

■まとめ

なんだろう、この鬱な感じは・・・。
と、考えてみた結果、それは「理不尽さ」なんだろうなと思います。

夢に向かって努力していた最中に全然関係ない第三者にその道を断たれる。
現実世界でもそう言った暗いニュースは良く耳にします。
そのため、珍しいことでは無いのかもしれません。
でも、そう言った出来事を耳にするたびになんとも言えない怒りがこみ上げてきます。
しかし、いくら怒りをぶつけたところで、元に戻ることはありません。

この作品でも、恐らく嘘であってほしいと思いながら観続けた人は多いでしょう。
そして、一瞬、その救いとなるようなストーリー展開にもなります。
あっ、やっぱり、さっきのは嘘だったんだと思いながらも胸騒ぎが止まりません。
そして、その想いは空しくこれは本当のことだったんだなと現実に突き戻されます。

この理不尽さを目の当たりにして嘘であってほしいと言う願いを見事に打ち砕く。
そんな人の心理を巧みに操れるこの原作者さんは、本当に狂っている・・・。
「天才と狂気は紙一重」と言われますが、まさにそんな感じです。

メンタルやられますが、それでも観て良かったなと思える作品でした。

投稿 : 2024/07/15
閲覧 : 322
サンキュー:

21

anikorepon さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

どちらかといえば、アート系作品

原作未読

ストーリーはシンプルだが、いい感じ。
作画は漫画がそのまま動いているような独特の雰囲気。
動画となり、声や音楽、効果音など加わり、
漫画では味わえない良いものになっていると思う。

さらに、映像という媒体により時間経過が加わったのは良い効果だったと思う。
戻せない時間を主人公と体験することができる。

転生ものやループものなどのファンタジーではない現実世界で、
主人公が過ごす濃密で充実した青春。

大人になってから自分自身を振り返った時、その軌跡はどこへ向かって進んでいたのか?
これからどこへ進むべきなのかを二人の主人公を通して思い起こさせてくれる。

しみじみとした良い作品である。

投稿 : 2024/07/15
閲覧 : 50
サンキュー:

5

ネタバレ

Usotarou さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

久しぶりにアニメ映画を見たが大満足

 上映時間は短く、話のボリュームとしてはあっさりしているが、完成度が非常に高い。
 
 キャラクターの表情や感情に合わせた動きなんかはやり過ぎ感もないしかといって動かなすぎ感もない。キャラによっての性格の違いによる動きなんかも非常にうまいので違和感が一切ない。紙がひらひら落ちるシーンなんか抜群にうまい。建物の中の音や屋外にいるときの環境音もリアル。家のフローリングの模様も細かくて「ああ、こういう家あるよね」という感じだった。部屋の中もしっかり描かれている。背景もしっかり描かれていて懐かしさのある田舎の風景や洗練された都会の風景も美しい。引きの画から走っているキャラによっていくシーンなんかはも違和感が一切ない。音楽が抜群に良い。オープニングの音楽からなぜか泣きそうになった。声優の演技もリアルだけどアニメと非常に馴染んでいてよかった。方言もおそらく自然な感じで、最初は聞き取れないぐらいのリアルさだった。ストーリーとしては意外と単純なのだが、くどくないし、ラストのタイトル回収の1番の見せ所までが非常に美しくまとまっている。

 作画演出音楽ストーリー声優。どれも非常に完成度が高いと思う。

 思春期あたりの子供の危ういエネルギーみたいなものを感じ、あの頃を思い出した。大人になった自分を突き動かすものはもっともらしい理屈なんかではなく、あの頃の大切だった人の笑顔なのかもしれない。

投稿 : 2024/07/10
閲覧 : 59
サンキュー:

4

70366 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

投稿 : 2025/03/23
閲覧 : 1

圭佑 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 2.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2025/03/23
閲覧 : 0

くろわっ☀️ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2025/03/20
閲覧 : 0

santaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2025/03/18
閲覧 : 1

UC さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

投稿 : 2025/03/18
閲覧 : 0

cGnvX38001 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2025/03/16
閲覧 : 0

KpFwG61030 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2025/03/13
閲覧 : 2

クラーリィ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2025/03/09
閲覧 : 2

けろっぴ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2025/02/21
閲覧 : 3

M さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2025/01/29
閲覧 : 3

タコ酢 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

投稿 : 2025/01/19
閲覧 : 2

ゆにこん さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

投稿 : 2025/01/10
閲覧 : 2

NzcoQ42485 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

投稿 : 2025/01/05
閲覧 : 2

竜児 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

投稿 : 2025/01/05
閲覧 : 4

waon.n さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

投稿 : 2025/01/05
閲覧 : 1

TEDY さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

投稿 : 2025/01/04
閲覧 : 3

dbman さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.4
物語 : 1.0 作画 : 1.0 声優 : 3.0 音楽 : 1.0 キャラ : 1.0 状態:----

投稿 : 2024/12/30
閲覧 : 6

faufau さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/12/16
閲覧 : 3

ワルタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:----

投稿 : 2024/12/15
閲覧 : 5

おふとん さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/11/30
閲覧 : 4

tama さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2024/11/26
閲覧 : 4

まかろん さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

投稿 : 2024/11/24
閲覧 : 3

藤真 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5
物語 : 2.5 作画 : 2.5 声優 : 2.5 音楽 : 2.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

投稿 : 2024/11/19
閲覧 : 5
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ルックバックのストーリー・あらすじ

漫画へのひたむきな思いによって出会った2人の少女の姿と運命を描いた、藤本タツキの同名読み切り漫画を劇場アニメ化。
小学4年生の藤野は、学年新聞で4コマ漫画を連載している。そんなある日、学年新聞に初めて掲載された不登校の同級生、京本の4コマ漫画の画力の高さに衝撃を受ける。ひたすら漫画を描き続けるも、京本との画力差に打ちひしがれた藤野は漫画を描くことを諦めてしまう。しかし小学校卒業の日、京本に卒業証書を届けに行った藤野は、そこで京本から「ずっとファンだった」と告げられる。(アニメ映画『ルックバック』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2024年6月28日

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