当サイトはアリフィエイト広告を利用しています

「劇場版ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉(アニメ映画)」

総合得点
75.1
感想・評価
47
棚に入れた
145
ランキング
839
★★★★★ 4.1 (47)
物語
3.8
作画
4.7
声優
4.1
音楽
4.1
キャラ
4.0

U-NEXTとは?(31日間無料トライアル)

レビューを絞り込む
☆の総合評価
文字数
サンキュー数
視聴状況
表示形式
キーワード
この条件で絞り込む

劇場版ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉の感想・評価はどうでしたか?

みつき さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

壊れようとも霞むことのない輝き

映画館で視聴
音と映像がやばすぎる。ウマ娘たちのレースが疾走感あるBGM、かっこいいエフェクト、アングルや絵のタッチの工夫などによって大迫力に仕上がっている。終始鳥肌立ちっぱなしだった。そんなすごい作画と演出しときながらストーリーもちゃんと丁寧で面白かった。作品を通して「一瞬の煌めき」というテーマが感じられ、それが儚くも美しかった。

投稿 : 2024/10/14
閲覧 : 12
サンキュー:

1

takato さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

4dx版が最高というのは罪深い…。意味や目的を超えた先に、条理も不条理も超えた先にあるものは。

 to the topに続いて本命のこちらも見てきました。公開する前からポッケ君主役で濃厚なドラマを描けるか心配でしたが、予想通りその面は正直大したことなかったです。ただ、シンプルで面倒くさい要素がないので、凄いコクはないけどスッキリ見易い作品ではありました。


 タキオンが良いキャラなのは勿論、特にフジ先輩にこんなに花を持たせるとは思ってもみませんでした。丹下ジムみたいな橋の下の貧乏ジムの緒方さんな老トレーナーも良い。ただ、嘘理論でもいいからこういう理屈の特訓をやったからポッケ君は強くなれました〜という流れで、緒方さんトレーナーの有能ぶりを描いて欲しくもあった。あと、カフェをもっと活躍させてよぉ〜!!(ちょいちょい入るくすぐりなネタは嫌いじゃなかったです)。


 あしたのジョーの力石ポジにタキオンがいるみたいなもんだから、カーロスにあたりそうなカフェとか、ホセにあたるオペラオーの描き込みこそもっと必要だったような。


 それにしてもタキオンが一番興味深いキャラで最後の展開とかは、「こうなったらいいなぁ〜」と思ってたのに少し近かったけど、もっと詰めて欲しかった。データキャラや博士キャラは、最終的に合理性だけじゃ限界を超えられないって展開とセットでこそ素晴らしくなる。


タキオンはもう自分の脚の限界、ここが自分の最高点だと皐月賞で察したからこそあの判断だったのだろう。合理的に考えればそれは決して間違いではない。しかし、それでも…な展開こそ一番の要だったように思えた。


タキオン 「全く三女神とやらは残酷だよ…。」


     「ウマ娘の才能とは祝福ではなく一種の呪いだったんだ。」


     「もうあの絶頂は望み得ないのに。」


     「脚が完全に壊れ、走るどころか歩くことすらできなくなるかもしれないのに。」


     「ウマ娘の本能…、いや一般化して誤魔化すのはもうよそう…。」


     「才能という名の呪いを受けてしまった私は…。」


     「彼等に、なにより私自身に突き動かされる!。」


     「合理も不条理も走破しろ!その脚と魂で走破しろ!と。」


     「意味も目的も超えた先に…。求め続け走り続けること自体に…。答えは、ある!。』

    
 みたいなぁ〜ダメ押しがあったら傑作認定だったんですけどねぇ〜。未実装のポッケ君はやはり主人公というより狂言回しなポジションの方が良かったかも。



 というと、本作はそんな大したことない作品なのかというとそうでもなく、こちらは予想通りだが期待を大きく超えてきた作画アニメとしての力が迸ってました!。とにかく作画がもはや異常の域に達しているテンションで、to the topの時に垣間見えた領域の遥か先にいってます。それも、それも演出も手のこりようも過剰も過剰!もうマシマシです。


 昨今では様々な面でソフト化が進んで、作画に於いても平均的に整ってること、スーパーな作画場面でも1カットずつ止め絵としても見れるくらいの丁寧さの方に傾きがちで、荒々しいほどのエネルギーの奔流の如きアニメーションが好きな自分としては、「良い子ちゃん」過ぎる風潮は少々不満でした。


しかし、本作はもうそういった時流の対極も対極です。ぶっとい筆で描いてるような線で表されるオペラオーの勇姿、目も眩むようなエフェクト作画の乱舞、「走る」という下手すると単調なアニメーションになりがちなところ避けるアングルや撮り方の妙、全てがハイパー状態です。



 正直作画が殆ど目的化しているアニメはあんまり好きじゃないのですが、本作はシンプルなストーリーキャラという確かな足場の上で、しかも猛烈なテンションを発散しているので心が離れちゃうことなく最後まで見れました。


 正直凄い傑作!とは太鼓判は押せないですが、時代の波に逆らい我道を征くアニメーター監督の志には打たれたので◯。ウマ娘という大人気コンテンツという後ろ盾、それもストーリー性はそこまで強くない作品だったからこその冒険だったのかもですが、こういうラーメン二郎的、反時代的なまでの熱量と勢いは応援し続けたいので今後も楽しみです。   


(後記)


 フジ汁ブシャーと聞いて4dx版も見に行ってきましたが驚きました…。4dxはある程度見てきたし、最近マッドマックスも見ましたがこれはそれらを遥かに超える4dx最高傑作かもしれません。


 とにかく走っているウマ娘たちの感覚と高揚をここまでより追体験できるようになるとは見事としか言いようがない…。とにかく作画の過剰さと4dxの過剰な演出が組み合って、今までにない喜びに達しています。広やかさが伝わる涼やかな風、高揚を伝える吹き上げる熱風、レース終盤の興奮がいや増す地震並みの揺れ。4dxのアクションの演出さんに初めて頭を垂れたくなりました。


 あらすじやテーマの巧拙さとかではなく、作画の「表現」としての強さが魅力な本作の味わいが明らかにマシマシになってます。あと、やはりフジ先輩は最高!。理屈を超えて体感できる映画、というかアトラクションとして新たな扉を本作は開いてしまったかもしれない。音楽や映像のように「意味」を理解することより、浴びるように「表現」を感じる。もっかい見てもいかも。


(後記の後記)


 結局二回目の4dx。流石に来週には終わっちゃうかもだろうから多分もう二度体験できないかもな鑑賞。


 それにしても、やはり私は何かに愛されている。入プレの複製原画カードは、割とだいたい当たりだなぁ〜と思ってたら唯一微妙だと思ってたオッチャホイことダンツの(好きな方には申し訳ないが)…。

 

投稿 : 2024/09/04
閲覧 : 484
サンキュー:

12

ネタバレ

四ツ谷ミツル さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

プリティを捨てた爆熱ウマ娘

率直に言う。これは評価が分かれる作品だ。面白いのは間違い無いが人を選ぶ。
良い所と個人的な嘆きをネタバレ込みでありのまま綴るのでその辺ご了承願いたい。

まず良かった所から語る。
本作、めっちゃくちゃ色彩が美しい。
タキオンとポッケの不穏なシーンの危険や不安感を煽る赤、タキオンとカフェの夜の会話シーンの時に部屋全体が深い青に染まる感じ。
レース場を俯瞰で見た時の緑のコントラストなど、とにかく色彩豊かで見ていて楽しい。

カメラワークも秀逸で、ウマ娘の主観がスクリーンに映し出される様は圧巻だ。ウマ娘がどれだけの速度で走っているかが疑似体験出来る。
これを半分人の身体でやるのは確かに危険だ。故障も頷ける。

レースシーンは非常に素晴らしい。制作陣の気合と魂を感じた。
タキオンが走った時の光の方程式(?)や機械的なノイズ音は劇場音響ならではの表現だ。
流れ落ちる汗すら美しい。
カフェのおともだちなんかも良い感じに不気味だったし、雨の中先頭で走るカフェのシーンは短いながらも迫力あって良かった。
本作、絵で魅せるという事においては本当に素晴らしい。

また、セリフは無しor一言ではあるがかなり沢山のウマ娘が登場している。一期アニメ主人公のスペスズコンビもそうだし、ライスちゃんやキングヘイロー、オグリキャップなども出ている。
初映画と言うこともあって出来うる限り多くのキャラを出してあげたいという製作陣のサービス精神は見事である。
完全初見はやや厳しいが、ウマ娘を多少でも齧った事があれば豪華で疾走感のある本作は劇場で見る価値ありだ。

そしてフジキセキファンは見て損は無い。というか是非見て欲しい。あの勝負服も非常にエモい感じで拝めるので強くオススメする。

さて、こんだけ良い所があるのに何が評価が分かれるのかについてだが。
それはプリティを削ぎ落としたキャラデザ、アニメタッチだと思う。

というのも、本作は作画がかなり尖っている。従来のアニメウマ娘は可愛い系の作画だったが、本作はそこを削いで熱さとダイナミックさに振り切っている。
申し訳ないが個人的にはもっと可愛い作画で見たかった。アプリ版のキャラデザが秀逸なんだからあんな感じにはならんかったのだろうか。
可愛いウマ娘が熱く爆走するのが良いんであって、その可愛さを削がれるは個人的に…ちょっと違った。

主人公ポッケのキャラも中性的な熱血漢だし、声優さんの演技もちょっと惜しい。
感極まった叫び声が聴きたいのに、全部低音で地鳴りのような「うおおおお!」だと…うん、やはり多少の可愛げは欲しい。
やはりアニメ未登場のポッケだとちょっとヒキが足りない。
アプリウマ娘の仕様上見た目で気になっても大概の子が確率3%のガチャを引いてお出迎えしないとどんな娘かよく分からない。

スペスズコンビなど、広く知られているキャラが話に絡んでくるならともかく、知られる機会が少ないポッケでは既存ファンにもスルーされかねない。言っちゃあなんだか作品そこそこ好きでも"推し"が居なければ見ない層は、世知辛いがかなり増えている。

中盤でわざわざ海と水着のシーンを挟むならもっとサービスカットが欲しかった。タキオンとかせっかくアプリで水着が実装されているんだから見せてくれても良いだろうに。
女性向けとかを意識するにしても、健康的な感じの水着でキャッキャウフフしてる分には文句は出ないんじゃなかろうか。

また、レースシーンは全て圧巻の出来だが、結構回数が多い。削れと言うのは酷かも知れないが、もっと各キャラの掘り下げが欲しかった。
せっかくみんな女学生の設定なのだからオペラオーと廊下で相対して宣戦布告される場面とか見たかったな。

最後は登場キャラみんなで歌ううまぴょい伝説と共にエンドロールを迎えたが、うまぴょい伝説聴いた瞬間なんか悲しさ込み上げて泣きそうになった。
そうなんだよ俺がウマ娘に求めてるのは萌えなんだよ。燃えじゃねえんだ。
うまぴょい伝説流すくらいだったらキャラデザもっと可愛くしてくれよ。このキャラデザ飲み込めねぇよ俺。
こんな言うと可愛さ求めんなうるせえと言われそうだが、求めて何が悪いねん。この作品、ウマ娘"プリティ"ダービーやぞ。

とまあ長々と良い所と嘆きを綴ってしまったが、この作品がエンタメ作品として秀逸なのは間違いない。
シナリオは抜群に上手いし、アニメーション技術や音のこだわりも劇場で見る価値が大いにある。声優陣の演技も良い。

キャラデザが好みだったり、予告で気になったキャラがいれば充分楽しめるだろう。

投稿 : 2024/07/31
閲覧 : 45
サンキュー:

0

ネタバレ

青龍 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

映像◎物語▲

本作は、Cygamesによるメディアミックスプロジェクト「ウマ娘 プリティーダービー」を原案とした映画作品。
上映時間は、108分。監督は山本健。制作は、『勇気爆発バーンブレイバーン』、『ウマ娘 プリティーダービー ROAD TO THE TOP』などのCygamesPictures。
(2024.7.16投稿)

アプリゲーム『ウマ娘』のゲーム内アイテムのおまけ付きチケットで観てきました(ゲームユーザー的には、おまけが本体という話も(笑))。

本作については、概ねここでの評価もそれ以外から聞こえてくる評価もキタサンブラックが主人公で酷評の多かった『ウマ娘3期』と比べて、好意的なものが多い印象です。

ただ、興行収入自体は、今のところ10億円超らしいので、大コケではないけれど、売れたともいえない数字になっています。

その原因の1つは、本作も基本的にリアル日本競馬とウマ娘についての最低限の知識がないと楽しめない内容になっているからだと思います(アプリゲームの人気が凋落しているところに、新規に対する視聴のハードルが高く間口が狭くなっています。要は、「とっつきにくい」。ただし、もともと興味のある人が観た場合は、好意的な印象を持つ可能性が高い内容になっていると思います。)

もっとも、そこまでディープな知識がなくても楽しめるとは思います。

例えば、数ある日本競馬のビックレースの中でも「日本ダービーに勝つ」ことが最高の栄誉とされ、そこでジャングルポケットが勝ったので、本作の主人公になっているくらいの知識が必要でしょうか(※判断基準としては、これをディープな知識と思うかどうか(笑))。


【あらすじ】
本作は、2001年における史実の日本競馬を「ウマ娘」として擬人化した作品。主人公は、その年の日本ダービーを制したジャングルポケット(CV.藤本侑里)。そのライバルとして主にアグネスタキオン(CV.上坂すみれ)が登場。

ナリタトップロード(CV.中村カンナ)が主人公で1999年の史実のクラシック戦線をウマ娘化した『Road to the Top』の2年後の話。
ちなみに、翌年の2000年、20世紀最後の年は、1999年の皐月賞馬であるテイエムオペラオー(CV.徳井青空)が、天皇賞(春)、宝塚記念、天皇賞(秋)、ジャパンカップ、有馬記念のG1の5勝を含む年間8戦全勝という前人(?)未到の記録を作り、その圧倒的な強さから『北斗の拳』のラオウになぞらえ「世紀末覇王」と称された。


【映像◎】
さて、私は、アニメの視聴傾向としてストーリー重視ということもあり、本作のストーリーに対する評価はそれほど高くありません。
ただ、特にレースの作画と演出は、過去の『ウマ娘』作品の集大成といっていい素晴らしい出来栄えだったと思います。

思い返せば、『ウマ娘1期』のレースシーンでは、主に真横からのアングルで内側の柵(内ラチ)がどれだけ早く過ぎ去って行くかで「ウマ娘の速さ」を表していた。
それが、期を重ねるごとに、実際のレース映像や騎手目線のアングルが増え、レースの臨場感が増していったというレース描写の進化の歴史がありました。

ただ、『ウマ娘3期』のレースシーンでは、声優の絶叫の細かい演じ分けという、「いや、そこ拘るのは別にいいんだけどさ、アニメなんだからアプリゲームの固有スキルの演出とか参考にして、もっと「見た目」的にわかりやすい演出にすればいいんじゃね?」と思った人も私だけではないはず(笑)

本作では、その辺がきっちり改善されてます。相変わらず絶叫はしてますが、これまでの実際のレース映像や騎手目線のアングルに加えて、前に勝利への道筋が見える的な演出だったりと視覚的な表現が増えてます。
したがって、過去の『ウマ娘』作品の集大成といっていいレースシーンになっています(※ただ、今作もゲームの『ウマ娘』に登場していない競走馬の扱いが軽いので、レース中の他のウマ娘との駆け引きといった心理描写は薄いです。なお、同じウマ娘でも『シンデレラグレイ』では、この辺をきちんとやってます。)。
あと、映画なので「音」の臨場感がすごい。一緒に走っているような錯覚に陥りました。


まあ、映画というでっかいスクリーンと大迫力の音響で観るという表現媒体の特性を考えると、「映像で魅せる」という、この戦略自体は間違いではなかったと思います。それに、2時間弱という上映時間を考えると、テーマを絞らないと丁寧にストーリーを描く尺の余裕もない。

なので、特にウマ娘関連作品をこれまであまり観てこなかった人は、ストーリーはよくわかんないけど、なんかレースシーンがすごかったという感想になりそうです。


【「物語▲」】
本作のサブタイトルは「新時代の扉」なのですが、これは、「勝ったのはジャングルポケット、2着にダンツフレーム!マル外開放元年、新時代の扉をこじ開けたのは、内国産馬・ジャングルポケット!」というフジテレビアナウンサー・三宅正治さんの2001年の日本ダービーの実況に由来していると思われます。

「マル外」というのは、簡単にいうと外国産馬のこと。日本ダービーでは、主に北海道に多い競走馬の国内生産者を守るため、歴史的に外国産馬の出走が制限されてきました(※競馬は海外の方が歴史が深いため、歴史的に外国産馬が強かった。)。しかし、それが一部解禁されることとなった2001年に実際に勝った馬は、国内で生産されたジャングルポケットでした。
したがって、ここでいっている「新時代の扉」とは、これまで強いとされてきた外国産馬に内国産馬が実力で勝つ時代が来たのだということでしょう。

ちなみに、この年の日本ダービーでは、外国産馬として5着に入った「クロフネ」がいました(※作中では「ペリースチーム」。ただし、有名な個人馬主さんでゲーム内実装キャラではないため、扱いが非常に軽いです。)。


もっとも、本作のストーリー的には、馬名の使用許諾の関係上クロフネにスポットを当てられないこともあってか(ゲーム内未実装キャラにあてる宣伝費はない的な大人の事情なんですかね…)、2001年のジャパンカップで「世紀末覇王」ことテイエムオペラオーにジャングルポケットが勝ったことを指して、「絶対王者の終焉」、すなわち「新時代の扉」が開かれたということなのだと思います(※ポスターでもラスボス的な位置に描かれているのは、オペラオーです。)。

別に違うレースの実況をサブタイトルの元ネタにしていることを批判するつもりはなくて、そういう解釈もできると思うのですが、じゃあ、本作は、オペラオー世代とジャンポケ世代の世代交代がメインテーマだったかといわれれば、そうでもない(※ジャンポケとオペラオーとの絡みがほとんどない)。

したがって、「新時代の扉」というサブタイトルでありながら、そこに向けて物語が徐々に盛り上がっていくという作りにはなっていないので、テーマが漠然となっている印象を受けました。
例えば、{netabare}ジャンポケがタキオンに対して抱いていた圧倒的な速さに対する恐怖、それと同じものをオペラオーにも感じていたというわけでもない。まあ、史実のオペラオーは、いつも僅差の勝利でタキオンと違って圧倒的な速さで勝っていたわけではないのですが…
また、フジキセキ(CV.松井恵理子)とそのトレーナーの思いがオペラオーと関係があったようにも見えませんでした。あと、ジャンポケと同期のダンツフレーム(CV.福嶋晴菜)とマンハッタンカフェ(CV.小倉唯)の掘り下げが中途半端なので、ジャンポケが同期の思いを代表していたという感じでもない。
なので、それぞれのエピソードが絡み合って1つのストーリーとして相乗効果を発揮していたとは思えませんでした。{/netabare}


というわけで、私が本作のストーリーを高く評価していない理由は主にこの辺にあります。


【まとめ】
本作も、特に3期のレビューで私が問題提起したのと同様の根本的な問題を抱えていて、Cygames原案でゲーム『ウマ娘』の販促という側面や、競走馬の名前の使用許諾など、色々と表現の制約があったかと思います(※個人的には、今後、アニメ化されるであろう『シンデレラグレイ』にこういった悪影響がでることを懸念しています。)。
そう考えると、テーマがある程度漠然となってしまったのは已むを得なかったのかもしれません。

しかし、それを差し引いても、特にレースシーンについては、過去の『ウマ娘』作品の集大成といっていい素晴らしい出来栄えであったと思いました。

投稿 : 2024/07/20
閲覧 : 161
サンキュー:

3

Tnguc さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

アトラクション感覚でどうぞ

~
 インターバルとレースを繰り返すだけのダイジェスト的な進行だが、有無を言わさない珠玉のアニメーションの数々には驚くばかり。これが課金パワーか。シナリオの評価としては、一応、主人公はジャングルポケットとなっているが、正直、ライバル役のアグネスタキオンの方が魅力的だっただけにその露出が物語の濃淡に直接影響を与えていた。また、他のキャラたちは副々菜程度になっていたりと、全体的に焦点が合わせにくい作品だなと思った。ただ、日本の現代風景と執拗に重ねられたウマ娘たちのカットは、まるでスマートフォンから直接出てきたかのような錯覚があってゲームよりも身近に感じた。さらに、プリティーとはかけ離れた摩擦熱全開のレースバトルの裏で流れるソーダ味の劇伴の数々もこの暑い夏には心地が良かった。だが、この作品を語る上で一番重要なのは、やはり最終直線の描写だろう。もはや固有スキルの激突と言わんばかりのラスト数ハロン戦の連続にはつい呼吸を忘れた。汗もろとも握りしめたその手中には馬券がないだけで、あとは全て競馬を見ているときと同じ感覚だった。それが心臓から順に詰め込まれていく。でも、最後に残ったのは「走り出さずにはいられない」という爽やかな共鳴と高揚。ウマ娘だけじゃない、人間の血潮にも確かに流れているその原動力をこの作品は年齢関係なく否応なしに呼び起こす。今以上に駆けるのか、再び向き合うのか、夢中になれる何かを探して走りだすのか、それは人それぞれ。本能に逆らえずただただ走り続けるウマ娘なる少女たちの姿を描いた摩訶不思議なスポ根モノだが、映画料をかけるだけの妙味、十二分にあると思う。面白いというよりはスゴい作品。

個人的評価;★★★★☆(4.0点)

投稿 : 2024/07/08
閲覧 : 45
サンキュー:

3

はる さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

アニメシリーズの中でダントツ

4DXの迫力とんでもなかった。圧倒されました。

投稿 : 2024/06/23
閲覧 : 141
サンキュー:

2

ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

超光速で越えてゆけ!

【物語 4.0点】
ジャングルポケットを主役に、2001年クラシック世代を描いた『ウマ娘』劇場アニメ化作品(108分)。

競馬には“最強世代”と称される時代がいくつかありますが、ポッケの世代もその一つ。
{netabare}“世紀末覇王”テイエムオペラオーに引導を渡し新世紀の始まりを告げた世代でもあり、
アグネスタキオン、マンハッタンカフェは後年種牡馬としてもリーディングサイヤーに輝き、
サンデーサイレンス系は流行るだけ流行って廃れていくのでは?との疑念を払拭。{/netabare}

様々なトピックがあった中で、本作が特にクローズアップしたのが未知のスピード。
本作にはポッケの史実でも同厩舎の“先輩”だったフジキセキが、
ライバルとして“超光速の粒子”を名に込めたアグネスタキオンが登場。
共に{netabare} 早期引退した{/netabare} 故に底知れないスピードと可能性について、競馬ファンの間でも議論が盛り上がるifが豊富なサラブレッド。

『ウマ娘』は競走馬のスランプと覚醒に潜む史実の空白を、キャラクター相関の掘り下げで埋めていくシナリオ運びが秀逸ですが、
今回のポッケの場合は、タキオンとのレースで体感した圧倒的なスピードへのトラウマと、その克服を軸にプロットを構築。

競馬のifのさばき方についても、中盤{netabare} ポッケとフジキセキの河川敷でのマッチレース、{/netabare}
ラスト{netabare} “復帰”したタキオンを含めた4人総集結のレース開催か?{/netabare}
で、余白を残し、史実を守りつつ、スピードと可能性というテーマについても鑑賞者に意識させる、熟練のif活用術。

狂気のスピード実験を重ねるタキオン視点を通じて、ウマ娘は何故走るのか?
まで探求される。


新世紀、世代交代、『ウマ娘』の新境地。
様々な『新時代の扉』を開いた野心作だったと思います。


【作画 4.5点】
アニメーション制作・CygamesPictures

実験的な探求映像で鑑賞者も未知のスピードを体感する。

ポッケが味わったタキオンのスピードという恐怖。
“超光速”で異次元空間に誘われるようなエフェクトてんこ盛りな映像で殴りつけることで、
競技者だけにしか分からない、言語化が難しいトラウマを好表現。

後年、本作は、ウマ娘がど根性で表情を歪める顔芸一辺倒だけではない、
多彩なスピード表現を開拓した作品として評価されることになるのだと思います。

心がかげったキャラは日陰に、心が晴れたキャラは日向に置く。
光と影の心情表現は本作でも用いられますが、
タキオン関連については、しばしば“白い闇”に包まれる倒錯したトラウマ表現が繰り出されます。
白んだ光の中で、ポッケがタキオンに頭を抑えられて脚が進まなくなるスランプ表現の反復が痛切です。


ポッケのペンダントや、タキオンの実験室に備えられた、
光を乱反射するプリズムを有した多面体の小物も、
ウマ娘を競争に駆り立てる心情のアシストに重宝しました。


レース映像で個人的に一番嬉しかったのが、
{netabare} テイエムオペラオーの20世紀最後の有馬記念。
道中、他馬から完全包囲される絶望的な位置取りから、
ハナ差でねじ伏せて古馬中長距離G1完全制覇を達成した私の中でも伝説のグランプリ。

しばしば、成績表だけ見て、着差が少ないとか難癖を付けられるオペラオーですが、
実際のレース映像を見たら、こりゃどうにもならんくらい強いと思い知らされる。
そんな“世紀末覇王”の“ハナ差圧勝”劇を、敗北したウマ娘の絶望の表情からも堪能できる至福のひと時でした。{/netabare}


【キャラ 4.0点】
主人公ジャングルポケットは野良レース上がりのベロ出しヤンキー風。
ライバル・アグネスタキオンはウマ娘に眠る更なる可能性を追求するマッドサイエンティスト。
濃厚なデフォルメキャラがレースでさらに狂気に囚われ、
どこが娘だw萌えって一体wって感じのメインキャラ2人。
マンハッタンカフェも終盤までは{netabare} 病弱キャラ{/netabare} ですし。

“最強(狂)世代”の中で、ささやかな萌えを提供するのがダンツフレーム。
胸の谷間が、新時代の扉フルオープン過ぎる?wフジキセキ先輩と共に、
巨乳枠として、束の間の癒やしを提供。


ポッケ、タキオン、マンハッタンカフェと、
『ウマ娘』が権利取り難航してきた印象の、社台グループ、ノーザンファーム関連のウマ娘化のいっそうの進展により、
従来アニメ化が難しそうだった時代も描く見通しが立ってきたのも収穫。

が、唯一、クロフネだけ権利取れずに“ペリースチーム”に留まったのが惜しかったです。
クロフネさえ押さえれば“最強世代”完成って感じだっただけに、ダメージが大きかったです。
やはりディープインパクトなどの金子真人HDの牙城は難攻不落なのでしょうか。


【声優 4.0点】
主演ジャングルポケット役の藤本 侑里さん。
競走馬ジャングルポケットと言えば、{netabare} 日本ダービー{/netabare} にて、レース後“雄叫び”を上げるワイルドなカットが象徴的。
ポニーキャニオンから出ているDVDサブタイトルも『~新世紀への咆哮』
不慣れな叫ぶ演技で苦労されたとのことですが、劇中ではシャウトもバッチリ決まってました。

ポッケのオラオラボイスを、舐めるようなネットリ科学者ボイスでいなすのがアグネスタキオン役の上坂 すみれさん。
冷静だったタキオンが熱く豹変する演技が終盤の沸点。


タナベトレーナー役には緒方 賢一さん。
フジキセキで叶わなかったダービー制覇の悲願をポッケに託す。
渋いボイスの中に溢れる熱い想いをベテランが好演。
やっぱり『ウマ娘』はトレーナー役が存在感を発揮してこそ。


【音楽 4.0点】
劇伴担当には新たに横山 克氏を迎え、こちらも新時代。
特に異次元体験となるレース映像では、例えば皐月賞の「2.00.3」に至っては音楽というより電子音を千切って投げつけるような挑戦的なBGMで、
鑑賞者との不思議体験共有に一役買って、作曲者自身も新機軸で魅せる。

ウマ娘たちの足音も無難な蹄鉄音だけでなく、時に電子音化するなどSEも
未知のスピード空間への誘導に効果的。


OP主題歌「Ready!! Steady!! Derby!!」はポッケら“最強世代”の4人。
4人は、ライブシーンの「PRISMATIC SPURT!!!!!」で、
プリズムの小物で示唆した諸要素も回収して、可能性の未来を示す。
ポッケのキャラソン挿入歌となった「Beyond the Finale」と合わせて、
推進力のある楽曲群で、淀みのない作品スピードを下支え。

投稿 : 2024/06/14
閲覧 : 425
サンキュー:

15

ネタバレ

マサ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

【68点】ジャングルポケットの物語としてはまとまっているが、群像劇としては微妙。

人気メディアミックス原作。最強を目指す粗野な言動のウマ娘、ジャングルポケットとそのライバルを描いた話。

1期、2期、RTTT、3期と続けているが、テレビシリーズやRTTTとは独立した内容。シナリオは2時間弱で手堅くまとめられているが、もうひとつ盛り上がりが足りなく微妙。レースシーンが熱いのに反してドラマが足りない。

{netabare}
というのも本編のキャラドラマは、ポッケとタキオン以外の扱いがあまり良くない。この2人の掘り下げは早々にレースから身を引くタキオンとタキオンの敗北から先に進めず燻り続けるポッケの奮闘をちゃんと描写できているが、ダンツやカフェなどのそのほかライバルの扱いが申し訳程度しかなく、この2人に尺を割いてしまったが故の、はたまた映画ゆえの問題をモロに引きずってしまっている。
{/netabare}

作画はレースシーンは良かったものの、ギャグシーンで顔を変にしたりめちゃくちゃなキャラ絵にしたのはTRIGGERのエッセンスを取り入れているのだろうが、正直滑っていた。ただ、シリアスな場面の作画描写のきめ細かさや迫力は存分に出ており、そこは大いに評価。

劇伴は横山克が担当。本編の劇伴とはガラリと変わる雰囲気だが、熱さと共に爽やかさが演出できていて耳に残りやすい。

総合的な面白さはそれなりには良かった。だが惜しむらくはやはり尺不足か。

投稿 : 2024/06/13
閲覧 : 51
サンキュー:

2

aRrWb49207 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

惜しくも名誉挽回ならず

ジャンポケの話としては面白かった、日本ダービーの接戦やジャパンカップの大勝負は作画が凄まじく、特に見所だと思った

シリアスパートが間伸びしていたのとカフェとオペラオーの扱いが若干雑なのが惜しい

投稿 : 2024/06/10
閲覧 : 76
サンキュー:

0

ネタバレ

既読です。 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

2回観て解ったスゴさ!(訂正版

ダービーの迫力と雄叫び!

敵わぬ思いへの怒り・苦しみ

そして・・・先輩の教え

燃え尽きそうで、見事に復活した勇姿!

2回観てこの映画のスゴさが解りました。

今までの画とはちょっと違いましたが
これはこれでアリでした。

アマプラより映画館が吉!!

投稿 : 2024/06/09
閲覧 : 104
サンキュー:

2

ネタバレ

くまごろう さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

2期>今作>越えられない壁>1期、3期

視聴完了
105分くらい
原作小説があるらしいが未読
ゲームは微課金勢

ジャンル
競馬擬人化

タイトル由来
前半はゲームの名前
後半は、作品の根本的なテーマ

設定
アグネスタキオンの世代の話(そのため3期より前の世代)

ストーリー展開
主役はジャングルポケット
皐月賞で自らの体を壊しながらも最高の走りを見せたアグネスタキオン。
無期限休止を宣言したタキオンの代わりにダービーで優勝するジャングルポケットだったが、皐月賞のタキオンの走りの幻影を振り切れず菊花賞はマンハッタンカフェが勝つ。
ジャングルポケットは先輩であり憧れの人であるフジキセキとその幻影を振り切り、ジャパンカップに出場。
絶対的覇王であるテイエムオペラオーを撃破する。
最後は復帰したタキオンとカフェ、ジャンポケ、ダンツフレームの同期4人でとあるレースに出る!→終わった後のライブで終了。

感想
総評100点
良かった点
迫力のある映像、綺麗なライブシーン、わかりやすい構図のストーリー、本編のストレスな演出を排除した作り、キャラ
悪かった点
特になし

レビュー
まず、面白かった。
めちゃタキオンが好きになった。
ちなみに来場者特典はタキオンでした。最高!

まず副題にもある通り、新時代の扉、が物語の根幹になっているのながそれがとてもシンプルな構図になっていて物語に入り込みやすい。そこにタキオンのマッドサイエンティストなんだけどウマ娘としての本能も止められない、という展開が加わり最後はハッピーエンド、という展開がさらに良い。
加えてさすが劇場版!というべき綺麗で迫力のあるシーン、ふと見せるギャグシーン、最後のライブシーンも本当に綺麗で完璧だった。
キャラも良く、ジャンポケは最強妹系キャラとしてちょっと弱めだけどしっかり役割を果たし、タキオンは最高、フジキセキも先輩というよりお姉さん的ポジで最高。ダンツフレームは可愛い系友人兼ちょっとライバル役として役割を果たし、カフェは、、、そもそも性格がよくわからないんだが別に浮いているとかはなく、全体として見て最高だった。
最後に評判が良くない3期の,個人的ストレスだった早足ウマ娘紹介(出てくるウマ娘に名前が出ている)は排除され、知ってる人はわかるけど知らない人は分からない状態になっていたが、作品として全く問題なく、重要なレースは上空カメラからの距離や馬場状態の解説が同じフォーマットで説明されるているおかげで、いつのまにか重要なレースが終わっていてメリハリがないという2つのストレスがなくなりとても快適だった。

本当にタキオン良かった!!
ウマ娘、競馬を知らない人にはちょっと厳しいかもしれないが,この迫力をぜひ映画館で味わって欲しい。

投稿 : 2024/06/07
閲覧 : 62
サンキュー:

5

あと さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

満足度は高いがメリハリあるストーリーではない

 ジャングルポケットを主役に据え、憧れたトゥインクルシリーズの舞台で最強を目指す物語。アグネスタキオン、マンハッタンカフェ、ダンツフレームの3人とともにクラシックの舞台を疾走する。作画のクオリティや遊び心はこのアニメらしさがあってとても可愛く、そして躍動感のある走りとカメラワークは見ているこっちが疲れるほどの密度と熱量があった。
 この物語で起こる挫折と再起の話はとても良かった。だが、そこで起こる内省的な展開の都合でほかのキャラクターのことを描写できず、(まあ尺も結構短めではあったんだろうけど)彼女たちのことをよく理解できないまま最後まで行ってしまった。マンハッタンカフェがどういうキャラかなんてそりゃアプリやってるから知ってはいるんだけどこのキャラがさらっと菊花賞勝つのはまあまあ不自然よね。テンポ感が冗長に感じて途中は鬼滅の映画の途中見てる感じなってた。アクションシーンって見てると疲れて眠くなるんだよね。もうちょっと休ませてほしかった。
 話の流れはよくわかるし作画のクオリティが素晴らしいしキャラが可愛いということもよくわかる。彼女たちウマ娘が走っているだけでレースシーンはとても素晴らしい。だが、そこに感情がついてこなかった。
 感想としては、劇場版RTTTのようには熱くなれなかったので残念。こちらは4話を収めたこともあって話がすっきりしたうえで繋がりを良く描いていて見ごたえがあったが、新時代の扉ではレースシーンの躍動感に、ゴール後の余韻が残ってこず、キャラに感情移入できず盛り上がらなかったのでメリハリを感じられず。終わったあとキャラが可愛かったね、としか言えなかった。だが、タキオンとのライバル関係にはとてもしびれたし熱くなった。ウマ娘はやっぱりライバル関係で描くものだわ。
 総評としては個人的には迫力のアニメーションを見るだけでも見る価値は十分にある作品ですが、楽しめるかはこの世界観に感情移入して入り込める人か、という感じです、

投稿 : 2024/06/02
閲覧 : 66
サンキュー:

2

ネタバレ

ミュラー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

どうだろうねぇ・・

ウマ娘初の劇場版。見てきました。
{netabare}
正直な感想としては、RTTTの方が良かった。
タキオン主人公の方が良かったのでは。
他でも指摘がありましたが、他キャラの掘り下げが足りないかと。
特にマンハッタンカフェとダンツフレーム。
RTTTではトップロード、オペラオー、アドマイヤベガの3人にフォーカスし、
しっかり描けていたのだが。
そこがしっかり出来ていれば、もっと感動を起こせたかも。
タキオンが良かっただけに、ちょっと残念だったなという感想。
{/netabare}
斬新とも言える作画というか、表現力はすごいと思った。
ちょっとやりすぎかも、と思わなくはなかったですが。

投稿 : 2024/06/01
閲覧 : 140
サンキュー:

5

ネタバレ

wkr さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

5日たって少し考え方が変わった

あらすじ:
自由気ままなフリースタイル・レースで、最強を目指して走り続けてきたウマ娘の少女、ポッケことジャングルポケット。
気まぐれに観戦した<トゥインクル・シリーズ>のレースで、フジキセキの走りに衝撃を受けたポッケは、自らも<トゥインクル・シリーズ>に挑むことを決意する。
ウマ娘たちの集う『トレセン学園』に入ったポッケは、フジキセキを育てたタナベトレーナーのもと、一生に一度しか挑戦を許されない『クラシック三冠レース』に挑む。
そこに待ち受けていたのは、ポッケをもしのぐ実力をもつ同世代のライバルたちだった。
(https://movie-umamusume.jp/より一部引用)

この世代のことについては全くの無知なので、史実と比較した観点での評価ではなく単に作品が面白いかどうかの評価です。

まず目に入ったのは作画のクオリティ。予告段階からして2期、RTTT以上だろうなと思っていたら予想を超えてきた。クオリティに関しては文句なしで、終始動きまくり。シリアスなシーンは繊細に、レースシーンは豪快かつ大胆なカメラワーク、ド派手な演出も見事でもはや映像美です。そして映画館の音響で聴く曲は最高でした。芝を踏みしめる時の音や花火の「ド〜ン!」の音、環境音、声優さんの演技はテレビやスマホで聞くのとは音圧や響き方が全くもって違います。うまぴょいも安定。新曲は大好きになりました。ストーリーはメインで描いているのはポッケとタキオン、最終的には二人の自己確立を描いていて、確実に良くはありますが、個人的には残念だった要素が少し。
まずは、テンポ感(尺の使い方)がおかしいこと。序盤はテンポ良くタキオンとの初戦まで展開を持っていっていたのにそこから何かがおかしい。ストーリーよりもキャラの動きや映ってている環境、演出面を見せることに尺が注がれていて見せることに尺を使っていて、時折助長的かつ、ストーリー関係のないシーンが目立つ。そして一番良く思えなかったのがキャラ描写の不足。メイン扱いのキャラだと、ダンツとカフェが該当します。覚えている限り、ダンツは周りとの才能の差に苦悩する描写がレースシーンで強調されてから放ったらかし、カフェはタキオンの付け合わせで病弱ぽかった(レースも走ってたけどあっさり流される)という印象しか残ってないです。予告のキャラよりもフジキセキが目立ってたのに関しては優先順位違うやろ!と、キャラはよかったですけどね。1期、3期の大きな欠点であるため、そこが改善されていなかったのは残念でした。私はダンツのキャラ設定+キャラデザに後押しされて見に行ったまであるのでキャラ描写の不足は余計に気になりました。

見終わってすぐは色々悪い部分が気になってましたが、思い返してみると描きたいことは描けているし、尺の使い方やキャラ描写の件抜きにしてみれば出来は良かったのでおすすめは出来るかなと、5日経って考えが変わりました。映画館を出た時の心残りは作品の見方が偏っていたがゆえの感情かもしれないです。

投稿 : 2024/05/29
閲覧 : 118
サンキュー:

4

ネタバレ

メガマインド さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 2.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観たい

限界を超えろ

ウマ娘の楽しみ方の一つ。史実を忠実に再現しているところだろう

ウマ娘のキャラそれぞれには元ネタが存在し、実際の競馬をモデルにしているら

しい。



その競馬の歴史を辿りながらみるととてもこの作品は楽しめると思う。


今回でてくるアグネスタキオンは足が速く無敗の記録を残してけがを負い

そのまま引退してしまった名馬だ。



そして勝ち逃げという形でこの世を去ってしまった



この映画の主人公はジャングルポケット

ジャングルポケットはアグネスタキオンと競争するも


勝つことができず、なんとか追い抜こうと頑張るも

そのまま引退してしまうという衝撃展開にびっくらこい



一生勝てなくなった相手に

己に限界をつくるもののなんとか立ち直り

タキオンの遺した記録を追い抜

く限界突破していくところは


心動かされました。



勝てないという己の心に限界を作り、その壁を破壊し

己の弱さを克服していく物語であった



タキオンと正々堂々と競争して勝つような展開を期待したが

良くも悪くも


史実に沿ってストーリーをつくっているなという感じで

ここは好き嫌いがわかれるところだろう。

しかしきわめて上質なアニメ作画で王道的な展開をやっていた

ウマ娘は

いろんなウマ娘のキャラの史実を知りたくなり、競馬に興味を持つ入門のよ

うな


コンテンツだ。



私はこの映画をみたあといろんなウマ娘の元ネタを調べたくなった。

投稿 : 2024/05/28
閲覧 : 44
サンキュー:

4

ネタバレ

セイギ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

神作画。濃密すぎる100分映画。フジキセキの物になる。

ウマ娘の映画ということで何となく休日に観に行きました。
期待度はそんなに無かったのですが、終わってみたら何なんだこの神映画は!!と大興奮。
キャラもジャンポケやタキオンなどゲームでチラっと見たことがあるレベルで思い入れはさほど無かったのですが、終わってみればポケット!!タキオン!!フジキセキ♡オペラオー様!!キャラの魅力にやられました。
ただ、カフェとダンツ、トレーナーとの特訓風景とかあったらもっと良かったなっていうのはありますね。
主人公が男勝りな熱血漢!っていうのも個人的には良かったです。
フジキセキが終始顔面最強であるのにも関わらず、勝負服来てきて、あの顔スクリーンでされるんですよ??しかも性格も良いってさ!!惚れるでしょ!!
日本ダービーでポケットが勝って、ライバル不在とはいえ、フジキセキとトレーナー、努力が報われたポケットに感動して思わず泣いてしまいました。本当に気付いたら泣いてたw
そこからポケットの幻想のライバルへの劣等感。それを打破するため、フジキセキが走る!ってのがもうね……フジキセキが走るだけで最高なんすよ…
そこからのジャパンカップで強キャラ(顔面も)のテイエムオペラオーと対決。そこの作画は死人出たでしょってレベルでエグかった。
マジで濃密すぎて飽きないし、体感50分だった!
あと、音響のこだわりも凄い。特にフジキセキと夜の自販機で会話するシーンの自販機の待機音とか。リアルな描写だなぁ〜ってなる。
細部へのこだわりが凄くて背景のウマ娘のやり取りとか気になりすぎるから2周目はそこも注目したいね!
久々の神映画でした。

投稿 : 2024/05/25
閲覧 : 72
サンキュー:

3

ネタバレ

雌雄楽 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 2.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

作画、音楽、声は良かったが、それ以外は不満点も多い

史実のレースを知っている側視点の評価です
ネタバレは極力避けますが、完全には不可能なので閲覧される方はご注意を

作画面は概ね好印象。迫力あるレース作画でしたし、臨場感も出せていた。RTTT要素が強いので本家ゲームとはかけ離れた作風にはなっている事から、可愛い、萌えを期待すると裏切られるかもしれない。それだけにカットやダイジェストで流されたレースがそこそこ多いのが悔やまれる

ストーリー面は確かに史実を忠実に再現はしているが、それはあくまでレース結果やキャラ(実馬)の性格のみであり、それ以外の要素は少し~大幅に改変がある。ifに関してはともかく、実況の改変具合は少しやり過ぎだと感じた。また史実を知らない人には導入から中盤にかけては、動機や背景の描写が少なく置いてけぼりになる可能性がありそう。個人的にエンディングが打ち切り感が強く、余韻に浸れなかったのでここはマイナス要素

声優、音楽に特に問題はなし。特別に魅力を感じる事もなかったが、明らかに不満を感じる部分もなかったので

キャラに関しては本家アプリとは全くかけ離れたスポ根性描写が多く、ここは意見が別れる所だとは思う。シングレのように受け入れられるかどうかはやはり動機、意図、背景をしっかり描写出来て感情移入出来るように描けているかにかかっているが、私は感情移入出来なかった。やはり描写が足りていない部分が多く、動機や背景も史実を知っている前提にしている構成が目立っていた為。それとアニメ3期でも批判の的になっていたがどうでも良い部分の描写が多すぎる。ギャグ要素が必要なのは分かるが、それが作品の魅力を阻害している事にいい加減に気付いた方が良い

アニメ3期よりはましにはなったが、史実を知っていて、アプリもプレイした事があるから最初から映画に集中出来たものの、史実もアプリも知らない一見層がリピーターになる事はまず無いだろうなという程度の出来でした

投稿 : 2024/05/25
閲覧 : 104
サンキュー:

5

NInOf07786 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

いやぁ、面白かった

自分がアプリのウマ娘もやってるしアニメも1〜3期全部見てるから
だいぶ偏った感想になってると思うんだけど面白かった!
ウマ娘好きだったり知ってたら絶対見て欲しい。
逆に好きじゃない、知らない人にはあまりおすすめできないかも…

映画の内容はジャングルポケットがメインなんだけどタキオンもたぶんメイン。
コメディさはほどんどなくてシリアスに話がどんどん進んでくのでアニメのウマ娘とは
雰囲気がちょっと違うんだけど熱いシーンはいつも通り。ちょっと泣かせてくるのもいつも通り笑
映画ならではのテンポの良さで、二時間があっという間に過ぎてった。

アニメの3期がちょっと残念だと感じてウマ娘のアニメから離れてしまった人がいたら
一度映画館に足を運んでみてほしいな。またウマ娘に熱を感じられると思うから

投稿 : 2024/05/25
閲覧 : 78
サンキュー:

5

腐った牛乳侍 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

思っていたよりは

面白かった。ストーリーは物足りないところはあるけど3期と比べたら中身ある方だし見られる。

タキオンはライバル、ヒールとしてならともかくジャンポケのキャラは少年漫画の主人公感で絶妙に噛み合わない。ただ嫌いでは無いんだよな、ゲームで実装されたらまた見方変わるかも。

投稿 : 2024/05/25
閲覧 : 234
サンキュー:

2

ネタバレ

中島野球しようぜ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 2.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

全体的な構成はRTTT風味、しかし3期の悪点をそのまま引き継いでしまっている、おすすめ度★★★☆☆

最強を掴め

大人気コンテンツの劇場版アニメ化。3期は色々と不満が残る出来で期待値は低かったが、本作は「思っていたより良かったけれど3期の課題を引きずってる」というのが素直な所感。史実のレースや実際の馬については知らないので割愛させて頂きます。

作風的にも近しいのか、レース部分はシュールさを忘れさせられるような作りだったシリアス要素に比較的振り目なRTTTと似たような構成。RTTTと比較すると単話×4回分のあちらと比べて要所要所の場面のメリハリは良かったが間延び部分もあってどっちもどっちというところ。シナリオの路線やキャラの第一印象はトプロ、作中のキャラの見せ方的にはポッケが1歩譲るといった感じ。

ポッケとタキオンが主人公、ライバルとしての立ち位置がよく描けていたのに対してマンハッタンカフェの菊花賞は思ったよりあっさり流されていたのが残念。というかレースパートの尺の使い方はカットが多かったウマ娘3期のデジャブ。

ギャグの比率は気持ち少なめだが微妙にノイズ。あとRTTT組はあっちだと序盤以降少なくなっていたオペの見せ場が増えたのは良かったが、トプロはともかくアヤベが若干ギャグキャラっぽく描かれているのが嫌だった。

クオリティだけならちょっと長いウマ娘3期のダイヤ回レベル。総合的にはRTTTより若干微妙な感じか?満足度は高いが物足りなさは残る。とはいえ3期が酷かったことを考えればこれでも健闘した方だと思う。

投稿 : 2024/05/24
閲覧 : 210
サンキュー:

6

鷹の爪 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

投稿 : 2024/10/15
閲覧 : 1

GyIAU19304 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/10/14
閲覧 : 0

dei0370 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:----

投稿 : 2024/08/03
閲覧 : 3

かなまり さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/07/23
閲覧 : 3

シャカ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/07/01
閲覧 : 9

サカズキ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/06/29
閲覧 : 10

ファースト さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/06/24
閲覧 : 11

nattyanish さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/06/24
閲覧 : 10

サテン さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

投稿 : 2024/06/23
閲覧 : 11

ひゆら さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/06/23
閲覧 : 10
次の30件を表示

劇場版ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉のレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
劇場版ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉のレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら こちらのフォーム よりお問い合わせください。

劇場版ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉のストーリー・あらすじ

メディアミックスコンテンツ「ウマ娘 プリティーダービー」を初の映画化。
国民的人気スポーツエンタテインメント「トゥインクル・シリーズ」でのフジキセキの走りに衝撃を受けたジャングルポケットは、最強を目指すべく、レースの世界へ飛び込む。トレーナーと共にデビューを果たしたジャングルポケットは、一生に一度しか走れない栄誉あるクラシック三冠レースに挑む。だが、そんな彼女の前に、天才的な頭脳を持つアグネスタキオンやミステリアスなマンハッタンカフェといった同世代のライバルたちが立ちはだかる。(アニメ映画『劇場版ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2024年5月24日

この頃(2024年5月24日)の他の作品

ページの先頭へ