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「夜のクラゲは泳げない(TVアニメ動画)」

総合得点
70.7
感想・評価
230
棚に入れた
626
ランキング
1521
★★★★☆ 3.6 (230)
物語
3.4
作画
3.9
声優
3.7
音楽
3.6
キャラ
3.5

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夜のクラゲは泳げないの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

「ギャルズ集合、ハチ公前!!」

レビュータイトルはこの作品とは全く関係のない作品のとあるセリフです。
今作を視聴している最中、視聴後に私のアタマに浮かんだので、書いただけとなります。

メタなお話から行くと、オリジナルアニメ作品という事のようですね、製作は動画工房さん。
漠然とした所感としては、昨今のオリジナルアニメとしては、よく出来ていたのではないかとの思いです。
何をメインに描くかという視点、ウケるかどうかという視点は必要だと思いますが、なんなら映画でも行けるんじゃないかとの思いも浮かびました。
作画についても、あまり悪い印象の無い制作会社さんで、スッキリとシャープに鮮やかに、そして美しく描かれていたと思います。
総じて、クオリティの高い作品との評価です。

物語自体は、少しだけありがちで、少しだけ出来過ぎで、ちょっとだけツッコミを入れたくなる、入れようと思えば入れられるものではありましたが、アニメ作品で描かれる物語としては、そう白々しい、浮いたモノでもなかったと思います。

色々な意味で「普通」になれなかった女の子達 {netabare}もちろん「馬場静江」も含みますよ、ええ、含みますとも!敬意を表してねw {/netabare}が繋がって、ぶつかって、励まし合って前を向いていくストーリーでした。

どの女の子もキャラ立ちしていて、見ていて応援したくなったりしたものです。
これらの物語が進んでいく中で、それぞれのキャラクターのいろいろな感情が表現されていました、また、友人同士、親と子、ライバル、それぞれの関係性の中でも、様々な感情や葛藤、悩みが表現されていました。
一般論で言えば、思いつく感情のほとんどが表現されていたのではないかと、個人的に思ったりしています。
次々に展開される各キャラクタのエピソードの中で、表現される感情、キャラの思いをつぶさに観察していくと、本当に多彩な要素が含まれていたと感じます。
だからこそ、それぞれのキャラクタへの共感が生まれ、親近感や愛着も湧いたのだと個人的には感じています。
全体的にコンパクトに色々なモノがまとめられていたと思いますね。


個人的にはJELEEのメンバーはどのキャラも好きでしたね。
あえて順位をつけるとすれば・・・

1.渡瀬キウイ
2.光月まひる
3.高梨・キム・アヌーク・めい
4.山ノ内花音

ってところでしょうか。
いや、特に意味はなくて、行間埋めに書いてみただけなのですが・・・w。


なんか、個人個人のキャラについても、本当は少し書いてみようと思ったのですが、割とどのキャラにも均等に思い入れがあり、長くなりそうなのでやめにしましたw。
これは、主要4キャラ以外のサブキャラ的な立ち位置のキャラについてもそうなんです。
ガチで書こうと思ったのですが、くどくなりそうなので、あえてキャラ名少な目でレビューを書いています。

という事で、ちょっと手抜き感もありますが、総評として。

とてもよく出来ていた作品だと思います。
物語も、アリがちと言えばありがちなのですが、逆に言えば、普遍的な要素を含んでいるという事でもあります。
今となっては、はるか昔になってしまいますが・・・。

「何者にかなろうとしていた、なりたいと思っていた時期」

は、私にもありますし、皆さんにもあるでしょう。
その真っただ中にいて、悩み、漠然とした不安の中にいる人もいるでしょう。
そして、何者にもなれず「普通」に過ごしてきた人もいるでしょう(それが悪いと言う訳ではないのですよ)。

そんな、懐かしさや、現在進行形の不安、後悔、あきらめ、いや、まだまだこれから的ないろいろな感情に気づける作品ではないかと思っています。
ほんの少しのむず痒さと、チクリとする痛みも含んでいる良作ではないかと思っています。


・・・そうですね、これもあのセリフが出ちゃうかな。

「オジサンの目には眩しすぎらぁ・・・」



視聴感としては、コンパクトでスピーディ。
思った以上に時が短く感じましたよ、私はねw。
機会がありましたら、ぜひご覧くださいませ。



ああ、そうそう、レビュータイトルのセリフは
「アイドル天使ようこそようこ」でのセリフです。
仲間をつくり、ロックバンドを結成して、活動をしていく時に、いろいろあってバラバラになりかけた際に、再度終結する時のメッセージだったはずです。

ちょっと主旨は違うのでしょうけど、都会の真ん中で女の子たちが音楽をとおして頑張っているシーンを見て共通点を感じ、思い出してしまったのかもしれません。

こっちもお勧めしたいけどなぁ。。。
鬼の様にレジェンド声優がたくさん出ているんだけどなぁ・・・。
作画とかは、少し問題あるけどなぁ・・・。
ようこが元気で、エピソードが楽しくて、サキさんはお先真っ暗なんだよなぁ・・・。
ホッキョンもいたなぁ・・・。

投稿 : 2024/12/24
閲覧 : 74
サンキュー:

13

ネタバレ

kaeru006 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 2.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

女子高生たちのハートフルストーリー

女子高生4人が互いに傷つき傷つけ合いながらも成長していくストーリー

OP·EDそれに挿入歌にとても力が入っていてどの曲もキャッチーだったり、心に響くいい曲でした。
{netabare} (作ってるひとが界隈では有名な人で驚いたのは内緒) {/netabare}


キャラクターたちもひと癖もふた癖もあるけど、なんか憎めなくて応援したくなるような魅力のある子達でした。

久しぶりに書いてますので拙い感想ですが読んで下さってありがとうございます。
自由気ままに書いてますのでレビューが出たり出なかったりですが、次回もよろしくお願いします。

投稿 : 2024/12/08
閲覧 : 44
サンキュー:

2

白毛和牛 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 2.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

自分の趣向には合わなかった

本作に関しては動画工房が手掛けるオリジナルアニメという事ですが、
因みに本作といえば導入部が同時期に放送された「ガールズバンドクライ」の被る所が話題にもなったけど、
尤も個人的にはクセが強すぎる「ガルクラ」に比べると本作の方がまだ観易かったけど
とは言えストーリー内容的には本作に関しても根本的に趣向が合わないのと思いながら
特に主要キャラの問題を解決する時に大仰しく騒ぎ立てる場面が目立ち過ぎる作劇がどうにも乗り切れなかったが、
本作に関しては良くも悪くも今時の作品かなって感じで若年層には刺さりそうな内容かもしれないけど
ただ若年層ではない個人的には本作のストーリー内容やキャラに対して特に刺さる部分は無かったが、
まあ動画工房は個人的には好きなスタジオなんだけど本作に関してはストーリーやキャラの部分で自分の趣向とは合わない作品でした。

【評価】

50点・1B級

投稿 : 2024/11/30
閲覧 : 65
サンキュー:

1

つゆり さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

良い作品

ジャンルと大まかな内容としては、それぞれ過去や現在まで自分自身のことが嫌いだったりコンプレックスを抱えた女の子たちが様々な縁と繋がりで集まって結成された音楽グループを通じて成長し、本当の自分を見つけ、目標に向かって努力し、友情を深めていく感動系青春群像劇といった感じでした。

ジャンル別それぞれの評価↓
作画はとても良く全体的に可愛らしい雰囲気です。ストーリーは序盤は個人的にはそんなにでしたが徐々に盛り上がっていき特に最終話付近はとても綺麗にまとめられていました。12話でこの満足度はすごいです。キャストは豪華で実力もあるしキャラクターにも合っていて素晴らしいと思いました。音楽は作中の挿入歌や物語にリンクするエンディング曲がとても良いと感じました。キャラクターはそれぞれ本当にキャラが立っていて可愛いので好きでした。

投稿 : 2024/11/30
閲覧 : 65
サンキュー:

3

ネタバレ

くまごろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観たい

ラストかなぁ?最後までは面白かったんだが、

視聴完了
全12話

ジャンル
ガールズバンド系

タイトル由来

泳げない、いや泳げるんだ!!
みたいなストーリー

設定
現代日本、女子高生

ストーリー展開
小学校の頃にとある賞を受賞し渋谷に自分の絵を描くことになった主人公まひるが推し動画配信者で元アイドルの花音と出会い、2人で音楽をやることになる。
その後花音のアイドル時代のファンでプロピアニストを目指すメイ、人気YouTuberのキウイも加わり、音楽作り。
花音の過去の問題があって叩かれたり、ライブが無観客配信に変わったり、そのライブで真昼の実力が認められたりしながら、クリスマスに新曲ライブを行い終了。

感想
総評70点
良かった点
オープニング、絵
悪かった点
ラストの展開

レビュー
ちょっとアップダウンが多かったかな。
それぞれが心に問題を持っており、いい感じに解決して団結感と出てきて、最後ライバルと全力でぶつかる!!
ってところまでは王道でよかったんだけど、その話にもまひるが引き抜かれたり、花音がびびってしまったりみたいなマイナス要素が入っていて最後は盛り上がるだけでも良かったのに。しかも、まひるが引き抜かれたっていう設定で、時間が被っているので花音のライブには行けないって話だったと思うのだが、結局最後間に合っていて、なんだかよく分かんなかった。
また、ガールズバンドと書いたが、メンバーは作曲家、イラストレーター、動画編集者なので舞台に出てくるのは結局花音だけだったのも微妙に盛り上がらなかったのかな。

オープニングはめちゃ好き、カノエラナさん好き。
絵はめっちゃ綺麗。

最後にこの作品としては関係ないのだが、ガールズバンドクライが同じようなキャラ、ストーリーでちょっと強烈なので、それを見た後だとより影が薄くなってしまった。

投稿 : 2024/10/17
閲覧 : 141
サンキュー:

5

トーリ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

嘘の成長と仲間

10話の途中までで脱落

基本のキャラクターやエピソードは問題ない(すごく良いわけではない)
んですけど、最近(でもないかも)の脚本力の低迷による悪いパターンで台無しかな。

キャラの成長エピソードがあるのに全然成長してない
仲間だって話になるのに常に隠し事、秘めた過去がある
いつもうじうじする

大体これで最後まで引っ張るという悪い黄金パターン

ご都合とか全員美形とかより遥かに悪いのにいつまでも治らない、業界の病気なんですかね
こんな監督、脚本家は絶滅して欲しいです

投稿 : 2024/10/14
閲覧 : 82
サンキュー:

1

ネタバレ

zero さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

途中でん?となりましたが、最終的には満たされた気持ちでした

7話まで良かったけど、8話で『ん?』ってなりました。
顔出してライブして、その画像がネットに出て正体がバレるなんてこと高校生なら十分考えられるはずなのに、なんで「その発想はなかった、どうしよう」ってなってるのかが謎すぎました。
そこら辺のことに尚更敏感そうなキウイもいるから余計に「え?」ってなりまsちあ。

ただやっぱりキャラクター達が自分のやりたいこと、夢に向かって、信念をもって突き進んでいく刺激されるものがありました。
社会人になってから忘れてた気持ちを思い起こさせてくれました。

最後まで観ましたが、終わり方含め良かったです。
総合的にみたら観て良かったなと思える作品でした

投稿 : 2024/10/03
閲覧 : 402
サンキュー:

3

ネタバレ

ahiro さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

タイトルなし

2024.9.21 視聴

投稿 : 2024/09/28
閲覧 : 81
サンキュー:

0

ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

とりあえず簡単な感想

 悩める少女たちが自分の居場所と言うか、輝ける場所を見つける青春群像劇。
 こういうコンセプトの作品は最近だとガールズバンドものに多い印象があるが、本作では
中心となる4人の少女がそれぞれの持ち味を活かすユニットという形をとっており、メイン
活動の場もネットである点など、今風だなと。
 4人とも生き方が不器用であり、それでいて色々と頑なだったりと面倒くさい娘だったり
するが、年取ってしまうとその場を取り繕うこと優先になってしまうので、ある意味羨ましくも
ある。

 基本的展開はそう悪いものではなかったが、構成や時間配分には首をかしげるようなものが
多かった。
 11話で渡瀬 キウイの問題が出てきたりするが、11話というともう終盤ゆえに
クライマックスとなる「サンフラワードールズ」とのライブ絡みのエピソードに集約して
ストーリーに加速度を付ければいいものを逆に勢いを削いでおり、内容的にももっと早い段階で
やっておくべきものに思える。

 また光月 まひると山ノ内 花音の衝突や、まひると「サンフラワードールズ」の瀬藤 メロの
確執など、深刻そうに描いた割にはあっさり解決して、この辺はもっと丁寧に描写して
欲しかったところ。
 他にも全身整形の小春なんかも色々と推測や考察する面白さはあってもメインキャラとの
絡みも含めて、中途半端な感は否めない。
 あと光月 まひると山ノ内 花音の百合っぽい部分も同様。
 こういう部分が多いと、「当初2クールの構想で進めていたのが、何らかの事情で1クールに
なり、色々と短縮した結果なのかな?」と勘繰ってしまう。

 夜の渋谷の描写が秀逸で、昼とは異なる街の表情が、少女たちの解放感を感じさせる情景と
して、説得力のあるものになっている。

2024/09/15

投稿 : 2024/09/15
閲覧 : 98
サンキュー:

1

ネタバレ

MTK207 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

すごくよかった

ストーリーもいいし、キャラの個性もあって、登場人物の歴史や成長も描かれていてとてもいい。題材も比較的入りやすい。

暴力事件で辞めた元アイドルが匿名歌手として売れるとか、敏腕プロデューサーも鍵垢アイドルも実はいい人というのがやや現実感に欠ける。歌を推す割には歌がそこまで良くない。この辺りは、成長の物語からすると、私はそこまで気にならなかった。

投稿 : 2024/09/13
閲覧 : 57
サンキュー:

1

かとー さんの感想・評価

★★☆☆☆ 2.0
物語 : 2.0 作画 : 2.0 声優 : 2.0 音楽 : 2.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

つまり何を伝えたかったのか?

全員キャラはできていたけど、何を視聴者に伝えたかったのか全然分からなかったアニメ!

ストーリーも単純。勢いだけの場面多々あり。
もっと色々詰め込んでほしかったし、ご都合主義
名作とか書いてる人は本当の名作の作品を見て笑

渡瀬キウイは良いキャラしてた笑

投稿 : 2024/09/06
閲覧 : 158
サンキュー:

3

うにゃ@ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ガルクラとユーフォと同時期だったのは少しもったいない。

基本的には音楽物。メンバーで歌ったり演奏するのではなく、歌い手、作曲、MVの絵師と作成の4人の動画投稿のグループでそれぞれの特技や生活を中心に話が展開される。
個々の生活や家族といった所の話が中心だが、JELEEのグループの、盛り上がり方は王道展開。ライバルも王道で話の結も王道で盛り上がったので、安定安心で見れる。

王道でキャラもそれぞれ個性的で作画も曲もよいのに、このクールの他の音楽物と比較してはいけないと思っても比較してしまうんだろうなと思わせる作品

100点中75点

投稿 : 2024/08/13
閲覧 : 147
サンキュー:

2

ネタバレ

螺旋常連からくり剣豪 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 1.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 1.0 状態:----

作画、音楽は最高。ストーリーはつまらない

個人的な感想はタイトルの通りです。
ガワは俗に言う覇権アニメの風格はあると思います。しかしながら中身に直結するストーリーがかなり微妙です。この作品と比較対象になる類似作品が今期かなり多く、余計にそう感じられます。もしも作画が悪かったらこの作品は同期の元英雄やニューゲート、前にやっていた群青のファンファーレや東京24区などと肩を並べることもできたと思います。
7話の進路回(8話以降これについて特に深掘りしない)や11話のキウイの話など、本筋を進める上では要らない話が多く、これらのせいで創作活動の深掘りや花音、雪音やメロといったサンフラワードールズ関連の話が一向に進まず、最終回で雑に投げ捨てる暴挙に出てしまいました。特にメロがそうなんだけど、他人の人生を見ろバカで散々踏み躙ったくせにお前はなんでいつの間にか許された感じになってんの。花音も彼女を殴った過失こそあれ、メロのせいで一回社会的に終わったのに簡単に許しちゃって良かったの?だとしたら聖人なんてレベルじゃないんだけど。許すなとは言わないけどさ……さすがに謝ってもらったりとかのケジメはつけさせようよ。なあなあで流すにはライン超えてるって。
あと9から12話にかけてのまひるの行動が酷い。独りよがりな考えでJELEEのMV作りを反故にしておいて、雪音との交渉で一回切り捨てる形になった仲間たちを勝手に巻き込むのはどうかしてる。9話はまだキウイと相談してたからマシではあるけど、11、12話の件は完全に独断でやってるから擁護できない。なぜか他人事みたいになってたけどお前がJELEEを解散危機にしたんだぞ。その上で傷口に塩を塗るとか畜生すぎるだろ。
それに雪音の手腕が良いからって友人と軋轢がある相手の依頼を安直に受けるのもどうなの?受けるにしてもJELEEの仕事と両立するとかあるやん。だから不義理やらかす理由が分からん。

うーん……いかんせんシナリオが微妙だと思います。脚本を手掛けた方の作品である弱キャラ友崎くんも強引な点は結構ありますが本作品はそれ以上。軽く流すには厳しい描写が多いです。

投稿 : 2024/07/19
閲覧 : 171
サンキュー:

2

アニメに覚醒 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

歌が下手

一話目の作りがすごく目を引くし、絵も綺麗、映画のような作り込まれた雰囲気でこれはあたりだと興奮してたけど…一話目の後半でシンガーの子が歌ったとこで切った。。
シンガー役ならそこそこ上手い人もってこないとさすがにキツイでしょ。。
そりゃアニメだし?声優さんだし?めちゃくちゃ期待はしてなかったが、この子がメインキャラでまた歌聞かされるならもうみないほうがいいわ

投稿 : 2024/07/19
閲覧 : 152
サンキュー:

2

nyamu さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 2.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

今の時代の憧れ4種

最初の1、2話は映像もおおっと思うシーンもあり、展開も良いかなと思ったのですが、話が進む事に印象は下降線に。

不登校だったり学校生活で上手くできなかったりを扱っているものの、それについては何か宙ぶらりん。

そういう燻っている部分にフォーカスを当てるのかと思いきや、出てくる4人はこんな感じ
・絵師、今まで書いてなかったけど芸大めざすわ
・元売れっ子アイドル歌手、歌の素質あります
・演奏作曲できます音大行きます主席です
・VTuberやってます人気あります

いやもう、今の世の中で羨ましいと思われる才能揃いで、何者にもなれない有象無象から見れば彼女たちは憧れの塊でしょう。

彼女たち4人が組んでちょっと曲出すとバカ受けするし、失敗だったと思われた動画も思いがけず大バズりする。

彼女たちがフォロワーや登録者の伸びに悩んだり、増やすために試行錯誤したりする展開の方が現実味があったし自分たちで何とかする方が良かったのだけど、最後は歌手母の実力者プロデューサーに見込まれて...という展開で更にご都合感が。

絵師の嫉妬が唯一のリアル

投稿 : 2024/07/15
閲覧 : 245
サンキュー:

3

キャポックちゃん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ミリ単位の成長物語

【総合評価☆☆☆】
 自分のやりたいことが周囲との摩擦を生み出し、ヒリヒリした痛みを心に抱きながらも、原因の一端が自分にあることを自覚して、逃避以外の解決策をなかなか思いつけない。そんな生きづらさに苦しむ少女たちが、ミュージックビデオ風の動画を発表の場とするバンドJELEEを結成し、何かを掴もうとする。
 決して順調ではない。対立や行き違いが繰り返され、ラストも手放しで喜んで良いものなのか。それでも、何らかの手応えがあり一歩踏み出せたはずだと感じさせる。ミリ単位の成長物語である。

投稿 : 2024/07/13
閲覧 : 65
サンキュー:

1

スィースィーレモン さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

観ると色々考えちゃいますね (最終回後 ライブに頼りすぎなんかなぁ)

日本社会の変な部分を考えちゃいますね
社会からハズレた人を変なふうに見ようとする日本社会の感性

それを当たり前だと受け入れている大部分の日本の人々

まあ、そんな話を置いといて、いわゆるハグレモノの可愛い女の子たちが曲やMVを作って、青春しようと言う話
話は面白いです。

まあ、このようなことをここで書かない方がいいのかもしれないですが、
このアニメが生まれた経緯を考えるとすこし寂しくなります。
ハグレモノ達が自分達で居場所を作ろう!
前向きですけど、社会の方が受け入れ口を作った方が優しいとも思うんですよね

最近、こんなこと考えてばかりでダメだ、こりゃ、

最終回後
金髪の子が悩んでいましたが、ライブの前の応援とライブ後の興奮で悩みがふっとでいきました。
僕が悩みやすい性格のせいか、そうなるかな?と感じてました。
まあ、なんつーか、ライブ前の応援だけで解決するものなのかな?理解が追いつかない。ツー感じです。

あーわかった。消化不良だ
ライバルであるツインテの娘の行動が理解しきれてないんだ。炎上させるようなことをする。最後に応援する。どんな変化があったか、理解しきれてないんだ。
なんだっただろう。

そして、母親と金髪が何があったのか。金髪が母親を避けていた理由がいまいち理解できませんでした。

最後にopのクラゲを見る謎の男性、誰?

もしかして、このアニメ、色々端折ってるのかな?
そんな気がする

まあ、ネタにしてた部分は同期のガールズバンドクライ話が毎週被ること多いなと思っていたことっす。
あー
三十代のアイドルは好きでした。
あんな感じで貫き通したいですね
まあ、製作陣、おつです。

投稿 : 2024/07/12
閲覧 : 150
サンキュー:

2

ネタバレ

amalapazza さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.9
物語 : 1.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 1.5 キャラ : 1.0 状態:観終わった

過去の葛藤からの成長物語

話構成は良かったが推しへの過剰な持ち上げ、百合要素が自分には合わなかったです。

投稿 : 2024/07/12
閲覧 : 52
サンキュー:

0

ネタバレ

Takaさん さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5
物語 : 2.0 作画 : 2.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

夜のクラゲは泳げない

ダブル主人公だったら、山ノ内 花音は主人公としては、成長しなさ過ぎ。

ストーリーも端折ってるのか、なぜ、花音が前のグループを
脱退したのか、プロデューサーの母親は何を意図して脱退させたのか?
など、細かい部分が省略されすぎてて、1話のインパクトがピークで、
以降、尻つぼみな印象。

投稿 : 2024/07/11
閲覧 : 82
サンキュー:

0

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

グッバイ、世界。

全12話 オリジナル作品

高校生の光月 まひるは幼少期イラストレーターだったが、あることで自信を失い描くことを辞めていました。以前、まひるが路上で描いた作品を認めてくれたある事件でアイドルグループを脱退、覆面歌手「JELEE」として活動している山ノ内 花音と出会い、アイドル時代の山ノ内 花音の熱狂的なファンで音楽学校でピアニストの高梨・キム・アヌーク・めい、まひるの幼馴染で有名なVtuberの渡瀬 キウイの4人が、各長所を生かしてグループ「JELEE」として活動していくお話です。

花音が中心に物語が展開していて、各キャラをそれぞれ過去や現在も色々なことを抱えていて、そして現状を深堀していますので親近感が出てきますね。

音楽より人間関係がメインのお話だったように思えます。

ただ、楽曲は多かったですね。

イラストがカラフルなのが印象的でした。

OPはカノエラナさん、EDはツルシマアンナさんが歌っています。

最後に、タイトルは渡瀬 キウイがネットを落とす時のセリフにしました。

投稿 : 2024/07/11
閲覧 : 386
サンキュー:

16

ネタバレ

yang さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 1.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

見た目はハッピーエンドだが、実際はこれ以上悪くなりようがない破局

脚本家さん
「そこに情熱はある?」

脚本家は、前の8話を通して花音とまひるの間に互いに救い合う関係を構築しようとしたが、9話以降、その関係は崩壊した。そもそもその関係は最初から平等ではなかった。まひるが花音から得たものは、前に進むための原動力に過ぎなかった。彼女は花音からの絶対的な信頼を持っていたが、自分自身への信頼を強化することができなかった。そのため、花音の母親が救いの手を差し伸べたとき、迷って、花音を見捨てた。しかし、花音がまひるから得たものは、彼女が世界(その時の彼女にとって、アイドルや母親がその世界だ)から見捨てられたときに得た救済だった。

「私のために絵を描くって言ってくれたのに」

「結局、嘘つき」

「泳げないクラゲなんでしょう」

自分はまひると互いに救い合ったはずなのに、なぜまひるは私を捨てるのか?花音のまひるへの叫びは、二人の間の不平等な関係に気づいた瞬間だ。花音はまひるにほぼ全ての感情を捧げたが、まひるは「私の絵のこと、自分のことをもっとちゃんと好きになりたいから」と言って彼女を見捨てた。そして、花音の叫びを聞いた後、まひるは笑いながら泣いて「あなたの目には私はそんな風に映っているんだね」と言っていた。

Ep10 めいの破れた歌声が花音にJELEEへの期待を再燃させた。これはまひるとはまったく関係がなかった。
Ep11 まひるがキウイに感動し、自分を見直して、本当に好きな作品を描いた。花音はめいの助言を受けて歌詞を見直した――より正確には、まひるとの関係を見直した。
Ep12 花音が失声に陥った。彼女は自己卑下し、内心に生まれた卑屈な感情に呑まれそうになったが、最後に声を取り戻させたのは前のチームメイトの叫びだった。そう、最初に声を上げたのはまひるではなく、花音の過去の負の部分を象徴する前のチームメイトだった。まひるは花音を見捨て、花音もまひるを見捨てた。二人の絆は、前のチームメイトが叫び声を上げた瞬間に完全に消え去った。二人は徹底的に破局した。

卒業に伴い、まひると花音は赤の他人になってもおかしくはない。現実過ぎて、気持ち悪い。でも二人の破局についてはそれほど大きな問題ではない。一番の問題は、この脚本家が強引なハッピーエンドで最後に二人、あるいはJELEEの破局を覆い隠すことで、本当に反吐が出るくらい最悪だ。破局している偽りの絆を示すしか見えない。

投稿 : 2024/07/11
閲覧 : 42
サンキュー:

0

ネタバレ

イチゴン さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

結論 良い作品だよ!!

 大量良作時代の今、リアルタイムで何を観るかは大事。
 でも、評価はひとによって、また話数によって違うもの。迷いますよね~

 この作品の1話、期待が持てます。観てて疲れないというか、オシャレかなあ〜と。渋谷を舞台に、服なんかにカネかけられねーよ!とツッコミながら、ぼんやり見て寝ました。

 ストーリーに現実感はなく、「今」という時代の渋谷を眺めている感じです。

今後どうなるのかなぁ〜と気になるだけで、 おけ!!かなと思いました

 で、2話、3話と観ました。現代を意識過剰かなとは、思いました。
 でも、アマノウズメが引きこもり不登校を連れ出す展開にえ?と思い、3話のエンディングに連れていかれて、

この作品面白いと確信しました。

4話 これから観ます…   って観たよ
友情努力勝利 何者になるか 王道じゃん 
エンディング曲最高やん、、

5話 ストーリーは普通かな 
 でもすっきりと観たよ
 渋谷新宿は、やはりいいね

6話 子持ちのアイドルのお話し。仕事に疲れたときに、観たいかな。
 アニオタなら叩くだろうけど。。別に悪くは
なかった。

7話 進路の話。渋谷の最先端の文化を感じたかったはずが、これなんて俗世間的な〜〜 
 まぁいいっか〜と思ってながら観ました。

8話 ライブ回。ベタ展開だけど、映像はきれいだった。楽曲も聴きやすくて、心地よい。ラブホテルはコスパいいよね〜、天井は鏡だし。
無観客ライブも時代感じるかなぁ~。
 良かったよ!!

9話 テーマが「夜のクラゲ」に帰ってきた。雰囲気は渋谷そのもの。ストーリーは、考察してたら叩くしかないだろうけど、夜中に考察するほどヒマではない。眺めているだけで充分だったよ、楽しかった。夜クラにもリアルにもアンチはいるしね。

10話 ぼんやり観てたら、たたき起こされた。これ、似たものアニメのガールなんとかのパクり?じゃん。多要素の時代が渋谷もかよ!!
 でもまあ王道かな〜三十路アイドルもおつかれさま。

11話 話も佳境に入り、キャラがそれぞれの自分を取り戻していく。雰囲気はあいかわらず渋谷そのもの。かっこよかった。田舎では味わえないよね。 

12話 1話の渋谷に舞いもどった。まるで、クラゲみたいに。。映像はきれいで、詩的な叙景のような感じ

 やはり、考えるより感じるアニメだった。
 深夜にくつろいで観るアニメ
 良かったよ 面白かった

投稿 : 2024/07/09
閲覧 : 465
サンキュー:

6

つきひちゃん さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 2.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

現実味の薄い青春ストーリー

1クール12話

渋谷に描かれていたクラゲの絵が、主人公の少女の作品でその隠れファンだったサブヒロインがふとした拍子に出会う。

2人で音楽をしていく中で仲間が増えていき、売れる…かなぁみたいな雰囲気になります。
基本は青春ストーリー。
宇宙より遠い場所のようなノリですかね。

渋谷を中心とした青春群像劇かなと思ったらそうでもなく、夢を叶えるサクセスストーリーと言われると、なんか努力や才能の片鱗とかも見えずに淡々と成功へと向かっていく。

彼女たちはどこで努力をし、どれだけの才能や運を持っていて成功しそうなのかがよく分かんなかった。
もしかするとそれは、私が大人になってしまったからそう感じるのかな…

投稿 : 2024/07/05
閲覧 : 110
サンキュー:

1

ネタバレ

タック二階堂 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

良作の部類に入るとは思うが、最後のたたみ方が少し雑だったかな…

詳細は公式サイトでも。

アニメオリジナル作品です。制作は動画工房。

幼少期にクラゲの絵で高い評価を受け、脚光を浴びた光月まひる。しかし、友達からの心ない酷評を受け、筆を握れなくなり、今は量産型JKとなって目標も目的もなく生きている。

そんな折、自分が描いたクラゲのストリートアートの前で、地下アイドルがストリートライブをしているところに遭遇。イラッと来た刹那、金髪でマスク姿の少女・山ノ内花音が「私の好きな絵を汚すな」と一喝。

そんな2人のガール・ミーツ・ガール。花音は炎上によってアイドルを辞めさせられた過去を持つ。コラボしようという花音の提案に、まひるは世界が一変する予感がした。

といったお話。

素晴らしい出来の初回。いいときの動画工房の良作画に、ワクワクさせるようなストーリー。これは今後次第では名作になり得ると感じました。

今期を例えるなら、某高校吹奏楽部アニメがシンボリルドルフだとしたら、本作はビゼンニシキといった感じ。ビゼンニシキ知らない? お前ら大好きなウマ娘・ダイタクヘリオスのお父さんですよ。

まあ、ルドルフには及ばないけど、強い“万年2着”になるだけのポテンシャルはありそうな作品ですね。これは継続視聴です。

=====第6話視聴後、追記です。
{netabare}
ここまでも作画よし、演技よし、物語よし、楽曲よし、とケチのつけようがない良作でしたが、今回の話はよかったなぁ。

永遠の17歳(おいおい)・地下アイドルのミー子から、楽曲制作の依頼がJELLYに。そのMV制作のため、密着取材をすることになりました。

でも、そこで明らかになったのは、ミー子は31歳バツイチ子持ちだったのです。

というお話。
初回でポスターを破られた地下アイドルのミー子が、ここに来て再登場という流れもよかったし、実は子供思いな良いお母さん。ちょっとヘンだけど、愛情たっぷりで、お母さんが大好きな娘のアリエル(亜璃絵瑠)。売れない地下アイドルの自宅では、溜まった洗い物、食費節約のためのリボベジ…

やー、こういう話には弱いよなぁ…

やっぱり初手の見立て通り、今期ぶっちぎりの2番手のポジションは変わらない感じです。
{/netabare}
=====第11話視聴後、追記です。
{netabare}
う~ん、面白いんだけどね。モチーフもいいし、基本的な根底を流れるコンセプトは「ガルクラ」と同じだと思うんだけど…

あっちのほうが熱さで上回っているかな。
なんていうか、作品全体的に、なんかお上品にまとまっちゃっている嫌いがあるんですよね。こういうクリエイティブの原動力って、「ガルクラ」みたいな闇成分って必要だと思うんです。

そういう意味では、キウイちゃんの闇を打ち払ったシーンなんて良かったと思います。でもねえ、それはカタルシスを感じられるほどのものではなかったかなぁ。

好きな作品です。好きなだけに、もう一歩物足りなさを感じているのは、あの「川崎の狂犬」のインパクトのせいかもしれないですね。というわけで、ごめんなさい。ビゼンニシキを返上し、永遠の「ブロンズコレクター」ナイスネイチャですぅ、のポジに格下げです。
{/netabare}
=====最終話視聴後、感想です。
{netabare}
まずは動画工房の作画が非常に良好でした。キャラデザも「月刊少女野崎くん」の方で、実績十分。可愛らしいキャラデザでした。

ストーリーに関しては、もう一つパンチが足りなかった印象。
もちろん高い水準でまとまっていたとは思いますが、モチーフが似通った「ガルクラ」との比較だと、どうしてもおとなしくて優等生だったなあと。

まあ、このぐらいの熱量がZ世代っぽいと言えば、そうなんですけどね。あっちは花田先生の色が出すぎていて暑苦しいといえば、それはそうなんで。

すごく共通する部分と対照的な部分があって、どちらも観ていると楽しかったですね。

ふだんのクールなら、じゅうぶん覇権だったポテンシャルを感じる作品。いかんせん、次元の違う吹奏楽部のアニメと、頭のイカれた川崎の狂犬が相手だと、さすがに厳しかったかもですね。でも、面白かったし、好きですよ。
{/netabare}

投稿 : 2024/07/01
閲覧 : 273
サンキュー:

6

ネタバレ

てぶくろ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 2.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

テーマや狙いに対するアプローチは良い、でも起きている事象とキャラに対する踏み込みがもう一歩だけ足りない。

 全体を通して
 {netabare} 本作品に対する印象は、第3話まで視聴した時点で抱いたものとそう変わりません。

 その時に書いたものに付け加えるならば、この作品は「やりたい演出を最優先に考えたエゴイスティックな作品」であったと思います。
 私は、オリジナル作品においてこの心理を重要視することはなんら悪い事ではないと思っています。

 前クールの、周年記念で趣味を詰めたオリジナルアニメを作ったものの、結果が振るわなかった某SF作品なんかより、自己満足が出来ている分何倍もマシだと思います。


 ただ、そんなエゴを通した演出が作中で十全な効力を発揮する展開になっていたか、作中を生きるキャラクターたちの心情に最後まで真摯に向き合っていたか というとそんなことはありませんでした。
 
 心打つ演出や溢れる表現力を持っていたからこそ、それらが勿体無く感じてなりません。
 

 第1話がハロウィンからスタートし素敵な演出を見せてくれたものの、その後仲間集めが終わったら一気に時間をすっ飛ばして1周年ライブとしてみたり、とかも今思うとそうですね。


 展開の持っていき方、キャラクターの心情については各話の時に散々書いたので割愛するとして、それ以外の点に言及すると、作中キャラクターの創作活動に対して向き合う姿勢がカットされているのが残念でした。

 木村ちゃんやキウイちゃんは基本全カットで、花音やまひるは不十分…というより片やゴチャつき 片や変な方向へ となってしまいました。

 花音に関しては、第7話にて重要な問題がいつの間にか生じていていつの間にか勝手に解決したりしていました。
 その後過去が明かされたりするものの、「母親」「アイドル」「見ろ馬鹿」という要素が繋がっておらず、雰囲気で理解するしかありませんでした。
 
 歌うことの方についてはまだ最終回にかけて拾えた判定をしたとしても、作詞に関する方はもう…なんか…悩んだりしそうな雰囲気を出しておいて、目を離した隙に完成していたりしていましたね。

 まひるは安っぽい技術の部分と自分の絵に納得できているかどうかという部分ばかりで楽曲に絵をつけることに対しての思いは一切ありませんでした。


 クリエイターとしての彼女たちの側面を疎かにしてしまった本作品なので、第9話以降でそこを問われた時 碌な回答を出せずキウイちゃんでお茶を濁してしまいました。
 勉強していなかったところがテストで出てしまった感覚ですね。


 こんなにも花音が歌詞作りの中身に言及しないこと、まひるの楽曲を絵で表現することに対しての思いがないことを考えると、
 
 シナリオ作りと楽曲制作の連携が上手くとれなかった。

 のではないかと個人的に推測しています。

 直接的な言及は避け、当たり障りのないようにしたんじゃないでしょうか。


 最後に

 極端なことを言ってしまうと、この作品はやりたい演出がやれればそれで良かったので、彼女たちが彼女たちである必要性はありません。

 別に彼女たちの心の変遷を描きたかったわけではないので、創作活動を通して精神的に成長しなくてもいいんです。

 今、この瞬間に感動的であればいいので、どこかで借りてきたようなメッセージ性で十分なんです。

 
 刹那的な感動を貪るための作品、それが「夜のクラゲは泳げない」です。
 
        {/netabare}

 第3話まで視聴しました。
 {netabare} 映像は文句無しにキレイでよく動いていて、キャラクターの可愛らしさを後押しし、共感性の高いテーマと音楽の要素で、全体がポップでキャッチーで取っ付きやすくなっていると思います。

 ですが…何故かこの作品を 面白い! 彼女たちのこれからに目が離せない! 彼女たちのやりとりをもっと見ていたい! とは断言できない妙なモヤモヤが残ります。

 非常に俗っぽい言い方にはなりますが、この作品はバズりたくて仕方が無く 世間が好きそうなものを集め 広いターゲット層に全力で媚びてみている そんな印象です。
 もちろん、オリジナルアニメなので世間ウケを意識することはとても重要なことだと思うのですが、その気持ちだけが先行しなんとなくの人物描写で進行してしまっているように感じます。

 
 個人的に一番引っかかっているのは、まひるです。

 第1話にて、主人公が行動を起こす際にセルフツッコミを多用するのは話作りにおいて弱腰であるように思います。 行動の一つ一つに保険を張っていると言いますか…。

 意図的にまひるはすぐに自分を客観視し冷めた言葉を自分にかけてしまう性格である と示しているなら別に構いません。
 ですが、その割にまひるってモーションがブリブリしてますよね?
 売り物の靴下に話しかけていたり、鼻をつままれ手をバタバタしていたり などです。

 なんというか、提示されているキャラ設定と画面内のキャラの動きに齟齬があるように感じます。

 他にも例をあげるなら
 まわりからどう見られるかに過敏な子が、電話しながら買い物したりしますかね? 
 対人関係があまり上手では無さそうなフリを作っておいて、初対面の花音相手にいきなりくだけた感じのジョークをかましているのはどういうつもりなん? とかもあります。

 
 それと、まひるの人格形成エピソードについて。

 壁画を自慢しようとしたら、友人から「変な絵」と言われてしまい、絵を描くのをやめてしまいとさ。
 悪くはないんですが、発想の1個目って感じがして弱く感じてしまいます。
 
 何気ない他人の一言が影響を与えたとしたいなら、その後の「上から落書きしちゃう?」とかの台詞はちょっとやり過ぎの欲張り過ぎだと思います。
 そんなにわざとらしくしなくてもw

 ていうか友達2人はまひるが絵を描くことこの時から知ってるはずなので、余計に言わされてる感が強いんですよね。

 
 あと、自分で黒歴史だと言っているのに 海月ヨル のアカウントを残しているのは何故?

 少なくともこの思いっきり顔が出ている投稿は削除するんじゃないのか?


 まひるは没個性なのに共感性が薄いキャラに仕上がっているように思います。


 他キャラについて。

 花音については、第1話で「ヨルって結構普通なんだね」と言っていて、小学生のときにちょろっと絵を描いていただけの子に何をそんな期待することがあるんや?とは思いましたが、彼女はそういう役回りなのでこれでいいと思います。
 それよりも、15歳の女の子のところに記者が突撃取材とかするかなぁ? 暴行って言ってもそこまで過激なものでもないやろうし、ちょっとしたことでも騒がれる程人気ならまひるが知らないっていうのも違和感よなぁとかそっちの方が気になりました。


 木村ちゃんについては、橘ののかと山ノ内花音の両方を推すことにしたそうですが、そのきっかけとなったものはよくわかりませんでした。
  昔した約束を覚えていてくれた というのはただファンとして嬉しいことでしかなく、別に表現者としての山ノ内花音に何か感銘を受けたとか、根っこの部分に橘ののかを感じたとかでもなかったのが非常に残念です。

 
 キウイちゃんはエピソードがまひると付随していることや順番で一番損をしているように思います。
 新しい環境で上手く馴染めず引きこもりへ…という気持ちは理解できるんですが、正直 まひる木村ちゃんと続くと、あぁはいはい また周りの所為ね と思ってしまいました。
 現実ならままあることなんでしょうけど、フィクションとしては面白味にかけます。

 踊りの部分とか感動的っちゃそうですけど、でも元はと言えば自己紹介でやらかして、その後自分の好みを相手に押し付けてばっかりのキウイちゃんの自業自得だしな…とか、まひるはこの2年間こっちの誘いは全部断るくせに友達とファミレス行った話とかをしてくるキウイちゃんを一度も不審に思ったことはないのか? とか色々考えてしまいます。


 キャラクターの内情を描くのが不得手な本作品ですが、この先関係性が深まっていき何か化学反応を起こすでしょうか次回に期待です。

           {/netabare}

 第4話視聴しました。
 {netabare} 今話は順当過ぎる程に花音についての掘り下げ回となりました。
 それと同時になんだかこの作品の底も見えてしまった、そんな一話でした。

 
 では、本編です。

 どうやら、前回発表したMVは再生数一万回を突破したようです。
 まひるは「一本目で一万いったら充分じゃない?」と事も無げに言いますが、充分どころの話じゃなくないか!?
 チャンネル登録者数2人だったアカウントでいきなりオリジナル楽曲出して、一万回、充分すぎるって!

 個人的に、この一万回という数字はそれほど荒唐無稽な話ではないと思っています。
 なぜなら、この結果って竜ヶ崎ノクスによる宣伝効果の賜物ですよね?

 別に活動が順調な滑り出しをしていることは構わないんですが、ここでまひるが「さすが、キウイちゃんが宣伝してくれただけのことはあるね」とか、花音が「まぁキウイちゃんのファンが見てくれたからね…でもまぁまずは知ってもらう事が大事!」などの何故こうなっているかを自覚している台詞が必要だったと思います。

 
 その後、花音のサンフラワードールズに対するなかなか一言では言い表せない感情が露わになったなったり、プロデューサーがお母さんであることなどが明かされました。
 花音は第1話でまひるに対し「ヨルって結構普通なんだね」という印象的な台詞を残していましたが、この感じから察するに花音も結構普通そうですね。


 キウイちゃんと木村ちゃんが花音と帰ってくるとまひるが部屋の掃除をし、シチューを作って待っていました。
 自炊をしなさそうな2人の家にシチューの食材があるわけねぇだろ、と考えてしまうと なんかとりあえず家事ができたらキャラの株があがるだろっていう安易な発想のもとこんな事しているんだろうなと邪推してしまいます。


 食後には互いに秘密の暴露大会が始まりました。

 キウイちゃんについては前回でも思っていましたが、中学デビューで失敗したなら高校は知り合いいなさそうなとこに行くとかは出来なかったんですかね?
 立北高校は中高一貫の私立校っぽいので、高校から心機一転としやすいと思うんですけどね。
 それも込みで虚栄を張ってしまったってことなんでしょうか。
 というか、そもそも高校デビューで失敗したで良かったような…。


 木村ちゃんの秘密は、歌が苦手なことだそうです。

 先生にまで止められたことがショックだったようで、「まるで、私が変だって世界に決められちゃったみたいで…」と語ります。

 …いや、音程が合ってないんだから、そりゃ変だろ。
 
 楽曲の理解や表現について食い違いがあるというならまだ分かりますが、音程が合っているか外れているかっていう段階の問題で個人の解釈なんか入ってこねぇよ。
 お前が外してるんだから、お前が変だよ。

 
 その後夜を徹して作業した結果、曲とMVが完成しました。
 1日徹夜して完成するなら、ちゃんとスケジュール立てていれば来週の水曜日までなんて余裕だったんじゃないですかね?w
 全員満身創痍な感じでしたが、キウイちゃんは意外と健康的なタイプの引きこもりなんでしょうか。
 
 
 仮眠をして起きるとどうやらバズっているらしいです。
 どういう理由でバズっているかはまだ定かではありませんが、やっぱりなんか軽いですね。
 創作活動においての産みの苦しみも無く、注目してもらうための工夫もない、でも結果だけは転がり込む。

 非常に素敵なファンタジーだと思います。

 ファンタジーならファンタジーで大いに結構なんですが、一丁前に現代的なテーマ性がありますよ みたいな顔をしているのが問題なんでしょうね。

 次回に期待です。

            {/netabare}

 第5話視聴しました。
 {netabare} 今話は まひる というキャラを主人公に据えた本作品にとっては避けては通れない、チェックポイント的な話だったように思います。

 
 では、本編です。

 前回の 引き であったバズっている要因は、やはりアクシデント的なものだったようです。
 今話のような、ひょんな事でバズってしまった でもちゃんと中身も聞いてもらえているから前向きに考えよー! ということを印象付けたいなら、どうして一曲目から一万回再生の好調な滑り出し にしてしまったんでしょうね。


 順調に増える再生回数に浮かれるまひるでしたが、「イラストだけしょぼくね?」というコメントを見つけてしまいます。
 本作品の性質とは逆なコメントですね。

 ショックを受けるまひるは追い打ちとして、有名絵師による二次創作を喰らってしまいます。

 花音は自虐モードになってしまったまひるを、俺が信じるお前を信じろ!というグレンラガン構文を用いて励まします。

 少し元気を取り戻したまひるでしたが、「私より上手い人が描かないでよ、邪魔だな」という気持ちを抱えていることがわかります。
 まひるが自分より上手い絵師に対してや、二次創作を喜ぶ花音に対して嫉妬の感情を持ち、その本音をしまい込んでいる様子は ことなかれ主義で相手に本音を明かすことを怖がるまひるらしいと思いました。

 思っていたんですが、その後電車内で人目も憚らず急に花音に「あの人と私どっちが上手いと思ってるの?」と瞳孔開きながら詰問し始めていて、またまひるの事を掴みそこなった感じがします。

 「めんどくさいね」って言っておけば何でも成立するわけじゃありませんよ?

 
 その後、悔し泣きながら絵を描くまひるの様子はとても印象的なシーンでした。
 
 ですが…その…まひるは絵の上手さについてこだわっていますけど、そこを取りあげてしまうとさ…圧倒的に絵に対してかけてきた時間が違うやんって話になってしまうような気がするんですよね。

 10歳を境に精力的に描くのをやめたっていう長期的な点でもそうですし、この2曲目に関しては徹夜の大急ぎで仕上げてたやん。

 
 そして、その後渾身の絵と共に3曲目を発表したわけなんですが…
 根本的な画力で悩んでいた子が、たかだか2週間弱の頑張りでそこそこ納得できる画力を手に入れとても素敵な絵が描けました! となってどうするよ。

 ここで必要だったのは、あくまでもまひるの技術の上達ではなく、曲や歌詞に対しての理解度 ひいては花音に対する理解度を深めようとする姿勢、今回のイラストにどういうメッセージ性をつけるのかという葛藤、そしてJEELEの楽曲を表現することについては誰にも負けたくない という気概だったように思います。


 こうしたようにもう一歩だけ踏み込むことを止め、初詣にてほっぺにチュー のような見栄えだけを意識した演出に尺を割くから内容が薄まってしまうんだと思います。

 一応、次回に期待です。
  
           {/netabare}

 第6話視聴しました。
 {netabare} 今話は言うなればギャグ回というか箸休め的な一話であり、中身も母娘のハートウォーミングな内容でした。
 本作品のストロングポイントである「見やすい」に特化した一話だったように思います。


 では、本編です。

 スランプに陥った花音を慮り、一先ずDMに来た楽曲制作依頼者と話してみる一行。
 匿名シンガーやってんのにホイホイ人と会うなよ笑

 みー子さんに対して「設定が甘い」とまひるが言及していましたが、甘さについてはどっこいどっこいなのであんまりギャグになっていませんね。

 それから、ハロウィンライブでの件を持ち出され否応なしに楽曲提供を引き受けることになったわけなんですが…
 これ、みー子さんは何を根拠にあの時の仮面少女とJELEEを結びつけたんでしょうね?

 いや まぁ、みー子さんからすると歌声しか判断基準がないので、たまたま回ってきたJELEEの楽曲を聞いて、チャンネルのページに移り、過去の「カラフルムーンライト」の動画を見つけ、聞き比べて確信を得たってことなんでしょうか?
 みー子さんはすごく耳が良いんですね!

 
 その後、みー子さんには小学生の娘がいることがわかり、その子と木村ちゃんが 誰かを推すこと について話したりするんですが、正直 この亜璃恵瑠ちゃんの心境の変遷が都合よく扱われすぎだと思います。

 亜璃恵瑠ちゃんは少し前まで暗い性格で、お母さんを見て気持ちが楽になり明るくなったそうですが、そのきっかけが いつもと変わらないお母さん ということなら、何故そもそも暗い性格になってしまったんでしょうか?

 まぁこれは最悪、生来の性格がそうであったから として飲み込むとしても、その後の 周りにからかわれる事
でお母さんや自分が変なのではないか と思い詰める様子を見せるのはさすがに物語として恣意的に誘導し過ぎなような気がします。

 さっき、人ってこんなにも考えずに喋ってもいいんだ という知見を得たって話はどこいってん。

 上げる演出の為にわざと下げる を繰り返しているように思います。

 木村ちゃんが返答するターンでは、第2話では大して深堀りされなかった事に対する補足がなされるのかと思いきや、当たり障りのない台詞かつJELEEとして活動してみたことが活かされているわけでもない台詞で肩透かしを食らってしまいました。


 場面変わって、あっという間にライブ当日となりました。
 亜璃恵瑠ちゃんはお友達と初詣に行ってからライブに来るそうです。
 これなんでわざわざ初詣にしたんでしょうね? 作中時間は冬休みも終わった1月の4周目突入間近くらいだと思うんですが、どうしても花園神社をもう一度出したかったんですかね?

 ここで亜璃恵瑠ちゃんは同級生の男の子に絡まれてしまいライブに間に合わなくなってしまいますが、亜璃恵瑠ちゃんは思ったよりギリギリのタイムスケジュールで行動しているんですね。
 
 男の子のコメントを見て察したキウイちゃんの「同級生の悪意だと思います。学校ってそういう場所なので…」という台詞、みー子さんに状況を理解させるための圧縮された良い台詞だと思うんですが…

 傍若無人な小学生時代を過ごし、そのノリが中学校では通用せず出とちり、その後自分の好みを相手に押し付けるだけの交友術が災いし居場所をなくし、高校に上がっても環境を変えようとせず勝手に引きこもり、親友に対して虚言を弄して見栄を張っていた、何から何まで自業自得な子が、果たして学校生活というものをどれだけ理解しているんでしょうね。
 

 その後、飛び出して行ってしまったみー子さんの代理としてステージに立つことになった花音たち。
 ステージパフォーマンスと衣装もあいまってとても新鮮でした。
 
 意外だったのは、会場にほぼ満員くらいのお客さんが入り、熱狂的なファンもついていることです。

 これは別のアイドル作品でも書いたことがあるんですが、事務所ライブでキチンと集客ができるアイドルをクビにする理由ってなんなんですかね。
 
 吹っ切れたみー子さんは秘密を暴露し、曲もバズることができめでたしめでたしとなりました。
 最初にも書いたようにハートウォーミングな話だったように思います、みー子さんには小学生のアンチコメントよりも戦わなくてはいけないより恐ろしく厳しい現実があるとは思いましたが。

 
 でも…なんかほんと、ずーーっと周りが悪いですね この作品。 引き出しが少ねぇって。
 世間の目やいわゆる「現実」が、打破するもの 乗り越えていくもの ではなくただの「悪者」でしかないのは非常に歯痒いです。
 
 ただまぁ大人になるとこの作品のように周りの所為ばっかりにする話には中々恥ずかしくてできませんが、それを乗り越え 彼女たちの目線に立った等身大のストーリーに仕上げているんだという点で見ればとても良いと思います。
          {/netabare}

 第7話視聴しました。
 {netabare} 前回のギャグ回 もしくは 箸休め回を経た今回は、脚本担当曰く 進路回 だそうです。
 果たしてどうなるでしょうか。


 では、本編です。

 進路について考えている面々と話し、なにやら自分も思うところがある花音、とりあえずキウイちゃんの教習所合宿に同行するそうです。

 てっきり進路とかについて悩むのは まひるの役回りかと思っていました。
 結局、才能を持った花音も普通の人と変わらない悩みを持つんだよみたいな展開に行くんでしょうか。

 キウイちゃんは出席が足りず卒業できないだろうから高卒認定試験を受けるそうですが、進級自体はできているんですかね?
 できているとしたら、新年度になったばかりなんだから自由登校まで後もうちょっとくらい頑張れよ と思いますし、それか、できていない もしくはできたけど行く気がない ならまわりくどい言い方はせず新年度を機に中退した、でいいんじゃないのか?
 
 なにはともあれ免許合宿が始まりました。
 驚いたことに作中はもう5月なんですね、前話から4ヶ月も経ちましたか 時の流れは早いですね。
  
 これまで焦りながら続けざまに3曲+1曲を公開してきましたが、今は随分と余裕がありますね。
 そういえば現サンフラワードールズへの対抗心がうやむやになっていますが、もういいのでしょうか。
 前回からのスランプがまだ続いているんですかね。


 その後、教師を志すというキウイちゃんの胸中が語られます。
 中学時代に苦しい思いをしたキウイちゃんが教師を目指すというのは立派だと思います。
 でも、その動機付けの中身を 自分がマイノリティ側だった故 みたいにすんなよ。
 前にも書きましたが、キウイちゃんが浮いてしまったのは趣味嗜好が原因じゃねぇって、自分が求める反応を周りがしてくれないって駄々こねてただけだろうが。
 
 なんでこの子はずっと被害者面をしてんだよ。
 
 教師の的を得ていない指摘はまだしも、同級生のわざとらしい台詞で被害者面を増長させてる場合か。
 不登校してる奴の顔を覚えてる程、みんな暇じゃねぇって。

 それと、キウイちゃんはわざわざ変装道具を持ち込んでまで合宿中に書類を受け取りにいく必要性はあったのか?
 試験の出願はもう済んでいるみたいですし、高卒認定試験って8月ですよね?
 さらに言うなら、二輪免許取得の合宿期間てだいたい10日かからないくらいですよね?
 合宿前でも合宿後でもなく合宿中じゃないとダメな理由is何?


 その後、不思議なお姉さん小春さんを交えた会話で花音が「いいんだよ 変なくらいで、普通よりはマシ」と語ります。
 台詞の意図は分かりますが、この作品の現状は「尖っていると思われたい」という一番普通な感じなのはなかなか皮肉ですね。

 それから、今話は急にチチに関する話をねじ込んできましたが……テコ入れですか?



 免許を無事取得した花音はまひるを連れ海へやってきました。

 花音はどうやら、掲げた目標の意味やそれを目指す情熱、自分が歌う理由がわからなくなってしまっているようです。
 まわりがちょっと進路の話をしただけでここまでグラつくなんて、花音ちゃんも大概普通ですね。
 飛ばされた時間の間に何かあったのかもしれません、想像で補いましょう。

 前話で作詞につまり、今話で特にエピソードもなく目標や歌う理由すら見失っているなら、なんかもう…やめりゃあいいのに… っていう心情にしかならないんですけど…。

 今話の花音が抱える悩みって作品として大事なポイントだったと思うんですけど、なんかいつの間にか生じた問題がいつの間にか勝手に解決してしまったような気がします。
 進路とバイクの一本橋をかけて満足してる場合じゃないんですよ。


 余談

 今話で登場した宮本境教習所は武蔵境教習所のもじりだと思うんですが、これは単純にフィクションとしてってだけではなく、二輪の二人乗りに関するルールも知らない奴に合格を出す教習所であるという炎上を回避するためだったりするんですかね笑
 
 次回に期待です。

         {/netabare}

 第8話視聴しました。
 {netabare} 今話は花音の身バレ問題も含みながらも「JELEE」結成一周年記念ライブを行う話となりました。
 先に今話の感想を総括してしまうと、やはり「浅さ」を感じる一話でした。
 見えていた底がまさかせり上がってくるとは思いませんでした。
 今話のように、SNSにリアタイでファンアートを募る取り組みはオリアニの強みを活かしていてとても良いと思うんですが、でも企画ありきの話作りをされてもな…。


 では、本編です。

 時系列は前回からグイグイ進みもう8月になり、結成一周年を迎えるにあたり花音からライブの提案がなされます。
 今話は このライブというものに強く思い入れがある花音の様子が印象的でした。
 
 そういえば、花音って別に匿名シンガーだからこその表現がしたいわけでも、匿名シンガーでいたいわけでもなく、あくまで世間をある程度見返したいだけですもんね。
 本当ならガツガツ前に出たいんでしょうね。

 それと、もう一つ印象的だったのは、せっかくライブをするなら新曲を作ろう とか、大晦日に今年の集大成として作ろう などと花音が言っていて、なんか…「JELEE」は節目がないと制作ができない感じになっていますね笑
 人間らしくて親しみが持てるといえばそうなんですが笑


 その後はキャッキャッウフフな合宿をパートに入っていきます。
 ステージについてよく下調べをしていたのに、観客にクソかさばる傘を持ってくるよう指示していたのは笑いました。

 
 合宿を終え 会場の下見をしている際、「私達の一歩目 JELEEが現実を泳ぎ始める最初の舞台」と花音がサラッと言っていますが、他3人はこういうライブをしていく方向性にみんな納得しているんですね。
 

 そうこうしているといよいよ満を持して盛大に振りかぶりながら、花音の身バレ問題へと突入していきます。
 花音もまさか みー子さんのあのライブから半年以上も経ってから特定されるとは思わなかったでしょうね。
 前話で入れるスペースがなかったので致し方ありません。

 大きくなる騒動に対し、キウイちゃんは「なんだよ…これ…」と漏らします。
 まぁでも、とは言うものの そもそも前提としてこうなるから匿名シンガーをやっていたわけで…

 結果的に、みー子さんのライブにて かつて仮面をつけていても正体がバレた実例がすくそばにいるのにも関わらず、顔を隠さず舞台に立ったことや、最近浮かれ気味だった花音にしっぺ返しがきてしまいました。

 こうなっても誰も花音の過去について言及しようとしないのは優しいですね、最良だとは思いませんが。
 「JELEE」の活動は4人のやりたい事だ というなら花音の過去も4人で背負うのが筋だと思いますが、それは次回以降に期待ですかね。
 
 会場貸し出しを渋る店長さんにキウイちゃんが無観客ライブを提案します。
 咄嗟の機転はステキですが、無観客ライブならもうここでやる必要なくないか?


 あっという間に2ヶ月が過ぎライブ当日となりました。
 結局ネットの騒ぎはほとぼりが冷めるのを願ってフルシカトでだんまり決め込むとはなかなか肝が据わっていますね。
 ライブは開催できるのかという問題が、無観客でファンと繋がれるのか という問題に一瞬ですり替わっているのも見事です。

 ライブ開始直後、ファンアートが映し出される演出に驚愕していましたけど、結局あれからキウイちゃんが1人で舞台のセッティングなりなんなりをしたってこと!?
 なんか…「JELEE」の関係性って歪ですね。

 たくさんのファンアートが寄せられたことに対して、まひるが「ハッシュタグが出来ててね」と言っていますが、
 えっ!?自分たちで仕掛けたわけではなく勝手に出来たん!?

 これらの絵は全部、リアルの顔なんて関係ない 私たちが好きになったジェリーちゃんはこのクラゲの女の子
なんだから信じよう って思いで描かれているらしいです。
 えっ…じゃあ今から自分たちの姿をチラ見せしながらライブする意味って??
 このファンアートを描いてくれた人たちは別にこの形のライブを望んでいないってことになっちゃいますけど…。
 それから、ファンアートを見て繋がっているって感じるなら別にこれまでとなんも変わんなくね?

 曲が進みテンションが上がったキウイちゃんが「顔バレ?アンチコメント?関係ないね!」と息巻いていますが、そうやって開き直るならもはや「JELEE」である必要はなくなってしまいますね。

 後、野暮なこと言ってしまうと、ライブの演出がほとんどイラストで進行していますが、だったらこれ新曲のMVってことで良かったんじゃね? 

 4人は達成感でいっぱいでとても満足気ですが、本当にまひるの台詞通り花音1人のわがままから4人のわがままになってそのまま終わるとは思いませんでした。


 今話のまとめとしては、前述やタイトルにもしているように起きている事象とキャラに対する踏み込みが今一歩な感じで、いつまで浅瀬でパチャパチャやってんだという印象です。
 今話でも触れなかったため、花音ちゃんの過去の出来事に対するハードルが高くなっていますが大丈夫ですかね。
 次回に期待です。
              {/netabare}

 第9話視聴しました。
 {netabare} 今話は物語として終盤を迎えるにあたり、大きな転換点となった一話だったと思います。
 場面自体はシリアスな雰囲気を醸し出してはいますが、全てのパートにおいて疑問符がつきまといながら進行していて ゲームオーバー間近のテトリスを想起させます。

 
 では、本編です。

 冒頭は、花音が作文を発表しそれを周りがクスクス笑っている というこの作品お得意の 学校の人間はみんな悪者!からスタートします。
 とりあえずなんとなく花音を孤立させるためにモブAに「やっぱ変な子だね〜」と言わせるだけなんて、やっつけ仕事にも程があるだろ笑


 OPが明け、フォロワー10万人突破を皆で喜びます。
 疑惑や騒動に関しては前回のアレで本当に解決なんですね。


 まひるは仕事の依頼についてキウイちゃんに相談します。
 まひるは最近だんだん自分の絵が好きになってきて、この仕事を受けて自信に繋げたいようです。
 
 この子は第7話にて、自分の絵を好きになりたいのとすごい絵を描いて喜ばせたい人がいるから美大に行くんだと語っていたはずですが、もうすでに半分は叶ってきているみたいで良かったですね。
 
 まひるは「このチャンスを逃したら、こんなことはもうないよね。」と続けます。

 えっ…そうなん? むしろ流れとしては目標としていたフォロワー10万人も達成してこれからなんじゃ…?
 なんでこれまで散々トントン拍子のキラキラサクセスストーリーをやっておいて、もう次はないかもみたいな悲観的にさすん??


 その後、木村ちゃんに雪音さんについて教えてもらい、花音との電話パートに入ります。

 芸能事務所社長が暴露系配信者をやっているかもしれないことを天国と地獄の扉両方の鍵を握っている、とめちゃくちゃいいように言っていたのは笑いました。
 結果的に違うかったみたいですが母親が暴露系配信者をやっているって、普通に枕営業とかしているよりイヤですね笑

 何はともあれ電話パートです。

 崩れている絵を褒めてくる花音に苦笑いのまひる。

 この場面で何故か急にアホになってしまった花音が印象的ですが、これはお母さんとの対比を演出するための苦肉の策なんでしょうね。
 敏腕プロデューサーかつやり手社長 という人物像を描く際に、優秀さを考えるより比較対象に知能デバフをかけた方が楽ですもんね。


 打ち合わせ当日になりました。

 仕事としての実績はなにもない、しかも高校生に重大なイベントの根幹の部分を任せるって、お母さんだいぶはっちゃけてますね。

 大きい話に対し、自分の絵は未完成であると尻込みする様子を見せるまひるなんですが…
 まひるが言う「未完成」って先程も登場したこの絵のような所謂ミスみたいな部分の話なんですか?
 表現したいことに対して技術が追いついていない とか モチーフに対する理解力をもっと深めたい とかでもなく??
 イラストそのものに対しても、絵を描くことそのものに対しても信じられないくらい浅いところで会話のラリーをしているので驚愕です。

 それと、そもそも根本的な部分 かつ これを言ったらお終いなのかもしれませんが、このライブで描いたクラゲの絵 言うほどスゴイか?

 人にインスピレーションを与える程、印象的か?革新的か?思想があるか?世界観があるか? うーん……。

 この打ち合わせ、雪音さんの優秀さとまひるがかけてほしい言葉をかけてもらえた喜びを出したいなら、これまで描いてきた絵を見て雪音さんが「これは〇〇を表現しているのよね」とか「この絵はこうゆう感情が伝わってくるわ」とかをズバズバ言い当ててくる みたいな感じの方が良くないか?
 小手先の技術を褒められるより、絵として表現したものを汲み取ってもらえる方が何倍も良くないか?

 あぁ…でもそうか、そういえば まひるが絵に対してなにか想いを込めていたことなんてありませんもんね。


 Bパートに入り、いよいよ花音の暴行事件について語られます。
 ここまで引っ張ってきたのに、いきなり回想として済ましてしまうのは意外でした。

 雪音さんの夢は「自分が0から育てたアーティストがドームの五万人の前で歌うこと」だそうです。
 じゃあ大きい事務所は辞めない方が良かったんじゃない?

 虹色少女の喫煙動画が流出し問題になっているみたいです。
 騒ぎようから未成年喫煙だったのかと思っていましたが、明文化されていないのでそういうわけではないみたいですね。
 にも係わらず謝罪動画を出して謹慎処分て、その辺の感覚がよく分からないんですがアイドルが喫煙してるのってそんなに許せないんでしょうか?
  
 ていうか謹慎処分て事務所が出しているんですよね?そもそも、大きい事務所のアイドルが楽屋らしきところでパカパカ吸っているのを黙認していた事務所の監督不行き届きなんだから、そんな謹慎も重くならないような気がするんですがどうなんでしょうね。

 
 その後、「見ろバカ」の正体がメンバーのメロだったことを知った花音はその場でメロをぶん殴りました。
 
 思っていた以上にフワッと語られたので、正直 何がトリガーで相手を拳で殴るまでに至ったのかが不明瞭です。
 確かに「見ろバカ」のやっていることは褒められたものではありませんが、虹色少女の行為は少なからずイメージを損なうものではありそこに嘘も脚色もありません。
 本人にチャンネルの閉鎖を訴える、や お母さんに相談するなどもなく、正体を知った驚きのままとりあえずぶん殴るって何がそんなに花音を突き動かしたんや?

 ファンの悲しみコメントや謝罪動画がフラッシュバックしてたけど、そんな正義感あふれるような子やったっけ?
 
 そんで、恐らくタレントクローク的な場所にも関わらずスマホ構えて野次馬してた連中はなにもんやねんw

 雪音さんはこれ内々のケンカとして処理できなかったんでしょうか?
 殴ったっていっても15歳の女の子ですし、ステージ上で起きたわけでもないですし、どうしても炎上するような内容だとは思えないんですけど…。
 これですぐさま見限ってしまうって、雪音さんちょっと諦めが良すぎるような…。

 ていうか、お母さんはメロのやっていること知っているんですかね?
 知らなかったとしたら、「偶然 枠が空いたわラッキー!」って思っている天然さんになってしまいますね。


 完全に視聴者のためだけの回想が終了し、現在へと戻ってきました。

 進捗報告の場で、ご破算を告げる まひる。
 頼むからこのミーティングはあの打ち合わせ直後に行われていてくれ…!

 まぁ例えそうだったとしても今回一番タチ悪いのはコイツなんですけどね。

 まひるの言い分を聞いてみましょう。
 「本当にごめん、私やっぱりこの依頼受けたい」
 「本当にごめん、でもやってみたいの、大きな舞台で自分を試したいの」
 「前まで自分のこと大嫌いだったけど、最近は絵を描いているときは自分が好きになってきて…」
 「楽しかったから…違うの…」
 「私、もっと上手くなりたい!私の絵のこと、自分のこともっとちゃんと好きになりたいから!」

 マジで自分の話しかしやがらねぇなコイツ! コイツの方をぶん殴った方がいいんじゃないのか。
 
 技術を褒められたいだけのまひるに大きな舞台で自分を試す必要なんかないと思いますけどね。
 毎日、ひたすら必死にデッサンしてろよ。


 そういう問題じゃない!と花音が大きな声を上げてしまいすが、こういう場合感情的な方が言ってること正しいことってあるんですね。
 本当に、そういう問題じゃない。

 その後、花音の言葉によりまひるは傷ついたみたいな顔していますが、明らかに花音にここまで言わせたコイツが悪い。

 まひるがやっている事ってつまりは、真っすぐこっちを見つめながら丁寧に…
      まひる「踏み台 乙www」
           って言ってるわけですからね。

 第5話以降、まひるの海月ヨルとしての葛藤なんかなかったやん。
 頑なに、これからも「JELEE」として活動していく上で私も成長したいみたいなこと言わないのは、なんなん?

 コイツ前回自分で言った台詞、覚えてないのか?

 「花音ちゃんが無茶言い出して、仕方無いなって言ってついていって…でもそれだけだと思う!? 私も見たくなってるんだよ、花音ちゃんが見た景色。だからライブは花音ちゃんだけのワガママじゃない、これは私たち4人のJELEEのやりたいことだもん!」

 ということは、前回のライブは4人ともやりたいJELEEのやりたいことだったからやったけど、今回の集大成MVは別に大きな仕事も来たし、そこまで私はやりたいことではないから、これはJELEEとしてやりたいことではない、よし!1抜けた! ってことですよね。

 こういうのを、自己中と呼ばずしてなんと呼ぶのでしょうか。
 

 今話のこの展開は、互いのキャラの主義、主張、理念、スタンス、物の見方 考え方、などが対立した結果としてギスギスした展開になったのではなく、第9話だしとりあえずギスギスさせとくかw くらいのノリでしかありません。
 テーマにもキャラにも思い入れがないくせにギスらせるのは甚だ無意味だと思いますが、これからまくってこられるでしょうか。


 次回はホームページにて、JELEEの大事な場面に居合わせる事が多い と明記されていたみー子さんが再登場するようなのでそこは期待です。
 
                {/netabare}

 第10話視聴しました。
 {netabare} んん?あっ…こういう感じ…?

 今話は、前回のギスりを踏まえ各々の「JELEE」としての関係性についての心情や考えが見えると思っていましたが、今話の内容をまとめてしまうと「前回でモチベーションが下がってしまった花音をとりあえず元気付けましょう!」でした。
 花音が歌う理由を見失ってしまったのは三話ぶり二度目ですが、感情の起伏が激しいのは実に10代らしくて良いですね。
 やりたい演出が先行しすぎて、演出のための展開になり過ぎている気もしますが…。


 では、本編です。

 やる気がなくなってしまった花音に代わり、アルバイトをする木村ちゃんとキウイちゃん。
 キウイ「活動休止したいって、なんでだよ!?」←いや、なんでかはわかるやろ。 キウイちゃんは時々すごく的外れなことを言ったり、やったりしてますね。

 木村ちゃん「ののたんは弱くありません!ファンだけは裏切らないアイドルだったんですから!」←メンバーを殴って辞めたことはカウントしないんですね。

 アルバイトをしている様子はいいんですが、何か違和感を感じます。
 この2人は、急に休みたいと言い出した花音に困惑しているけども 信じて待とう! みたいなスタンスをとっていますけど、前回のあの場面に同席して目の当たりにしていたのにもかかわらず、そんな見解なんですか?

 今回の花音の心情を推測してみたりもせず、そこから花音とまひるの関係性についても考えてみたりもせず!?
 作劇上 特別な関係性の2人をメンバーとして近くで見ていた者の視点で語ることもなく!?
 
 今回の件に関して、相談をされていたキウイちゃんはともかく、色々とありまして とだけしかまひるから聞かされてなかった木村ちゃんは何も思うところはないんですかね。


 外に出された木村ちゃんは瀬藤メロに出くわし、花音のことを聞くため特攻を仕掛けます。
 
 これ…追いかけ回す様子がギャグになっていますけど、世間的にも実際の事実としても瀬藤メロは花音にぶん殴られた被害者なわけなんですが、そんな相手に花音の関係者なんですって言って話を聞かせてもらえると本気で彼女は思っているんでしょうか?
 確かにメロは強かであり、ただ可哀想なだけの被害者でないことは確かですが、それを知っているのは当事者と視聴者だけですよね?
 それとも木村ちゃんの中ではあの事件はなにかの間違いとして処理しているんですかね? でも残念ながら本当にぶん殴ってるんだよな…。

 あぁでも、そういえば第2話の時に木村ちゃんは 空気読めない系 と言われていましたね。
 
 それと木村ちゃんはメロのSNSなどをマメにチェックしているんですね。
 てっきり橘ののかだけが目当てで現サンフラワードールズには興味ないのかと思っていました。

 その後、メルの雪音さんへの心酔っぷりと花音も自分と同じであるということを木村ちゃんに話します。

 メルはなにやら意味深なカットが多いですが、残りの話数で彼女についても拾えるんですかね。
 正直、「見ろバカ」についてのあれこれは全体を見た時の余計な装飾品になりそうな気がしています。


 みー子さんの家にデリバリーしに来たキウイちゃん。 
 みー子さんに「JELEE」の現状について話しますが、ここでも違和感です。
 「気持ち的に歌えないんじゃしょうがない」「告知してた年末の新曲は?」「新曲はもう多分無理で…」

 なんか…花音が休んだ影響で…みたいな言い方してますけど…
 いやいや…ちょっと待ってくださいよ、元はと言えば告知もしていた段階で、やっぱ別の仕事やりたいんでって抜けたまひるの所為ですよね?
 キウイちゃんはまひるの背中を押した張本人やん!
 まひるから相談を受けた段階でちゃんとした形で年末に発表することは無理なんわかってたやん!

 ただの新曲ってだけならまだしも、今年の集大成としての作品を作ろうってコンセプトで動いていた企画を、とりあえず曲だけ先に出して後からMVつければいいやって本気で思ってたん!?

 まぁ、まひると電話をした際にも「まひるから何か言ってほしい」くらいの認識でしかいなかったですもんね。


 そして、この電話で今回の騒動の原因、大元、本丸であるまひるは何を語ったのかと言うと…
 
 「私はこの仕事を選んだんだ、だから今 何を言っても嘘になっちゃうから」
 いや、あなた一番言うべきタイミングの時、自分の話しかしていませんでしたけど?
 キウイちゃんが言った、話したらわかってくれるだろ って一方的に自分の気持ちだけを相手に投げつけて後は知らんぷりすることじゃありませんよ?

 「けど、必ずもっと上手くなって約束を果たすから待ってて欲しい」
 自分の脳内の美談を基準にして他人と関わるな馬鹿。
 花音からすればお前は自分を踏み台にしていった裏切り者でしかないよ。
 木村ちゃんにもちゃんと謝っとけよ。


 その後、花音は木村ちゃんにお母さんに対する述懐をしたわけなんですが…
 いや、あの依然として じゃあなんでメロをぶん殴ったんだってところが解決しないんですけど…。

 お母さんは私の人生を自分の為に使いたかっただけなんだ って気付いたのはぶん殴った後ですよね?
 
 「私、自分が利用されてお母さんを恨んでたのに…」

 えっ…自分が利用されてお母さんを恨んでた!?ですって!?

 いや、だから!問題を先に起こしたんは自分やん!

 雪音さんの「私の為に歌ってくれる?」に「うん!」て元気よく返事したんは自分やん! 

 学校で馴染めてなかったけど、才能を開花してもらいアイドルとしての居場所を得て、それを楽しんでたのは自分やん!

 ファンの前で歌うこと ファンのみんなと一つになることの気持ち良さを熱弁してたのは自分やん!

 何を恨む道理があるねん!! 切り捨てられたことを恨むにしても、だから先に手を出したんは自分やん!!

 
 「私…まひるの人生を自分のために利用しようとしてた…」
 いや、この場合利用されてるのは花音の方なんだよな…。

 なんかもう、訳分からんところで被害者面し、全然間違ったところで責任を感じていて、支離滅裂のぐっちゃぐちゃですね笑 これを狙ってやってるなら逆にスゴい。
 

 木村ちゃんとキウイちゃんの電話のシーン。
 キウイちゃんの本音がポロッと出たりしましたけど、ここまでの行為を見ている限り、キウイちゃんは一步下がった位置にいるもののその実何も分かっていない厄介なキャラになっていますね。


 場面は今話の山場である生配信に突入します。

 明らかにメンタルが落ちている人の言葉を受けて、木村ちゃんとキウイちゃんの2人での配信で解散を宣言しましたけど、こんなすぐさま解散しなアカン理由って何??
 せめて活動休止にもしない理由って何??
 とりあえず、まひるの仕事が終わるまでも待てない理由は何??
 まひるはこの事知ってんのか?

 木村ちゃんが「最後なんて嫌ですー!」って歌い始めましたけど…
 これ、ファンからしても 知らんがな案件 過ぎません?

 そもそもが勝手にやってる音楽活動で、勝手に音楽以外の所でモメて、勝手に一部のメンバーだけで解散を宣言して、それで やっぱり嫌ですー!で 仲直り☆  知らんがな!!

 しかし、歌唱シーンは間違いなく凄かったと思います。
 熱量が高く作品全体の山場としても機能していたと思います。

 そもそもなんでこうなったのかはさておき、どうして花音はこういう気持ちになったのかもさておき、とりあえず 元気出してけ!テンション上げてけ!公開告白だ!FU〜! は些か勢いに任せすぎな気がしますけどね。
 第7話のときの相手がまひるから木村ちゃんに変わっただけじゃないか?

 なんか本当にやりたい演出しかしませんね。別にそれでも構わないとは思いますけど、せめて一定以上の説得力はくれ。
 

 今回の生配信を聞いて微笑ましそうに笑っているまひる。
 いや、笑ってる場合か。元凶はお前やぞ。

 まひるはこれ、あのまま解散ってことになっていたらどうするつもりだったんでしょうね。
 解散にならなくても本来なら、自分以外のメンバーの結束が固くなり戻ってこれなくなっちゃいそうですけど…。
 今回は何故かメンバーが事の発端についてを記憶喪失してしまったので事無きを得ましたけどね。

 
 ていうか、みー子さんの出番…というより役割ほとんどありませんでしたね。
 別にみー子さんである必要はなくバイト先の店長さんがやっていても良かったですね笑

 後、熱帯魚越しに映っていた男性はお父さんでしょうか?
 どう話に絡むのか気になりますね。

 と、思っていたら今話はキウイちゃんの竜ヶ崎ノクスとしての身バレ問題で 引き となりました。
 匿名シンガー「JELEE」として活動する竜ヶ崎ノクスの正体のキウイちゃんの身バレ、なんか遠いな笑。
 う、うーん…。キウイちゃんについてはこれ以上掘ってもなにも出てこないような気がするんですが、一応期待です。

               {/netabare}

 第11話視聴しました。
 {netabare} 最終回を目前にして、いや だからこそなのかこの作品の残念さはとどまることを知りません。
 話の本筋として腹を据えて向き合わなければいけないところを、自分の手癖で書ける内容でミスディレクションしてなぁなぁにしてしまう。

 この作品のキャラクターは展開の奴隷です。

 
 では、本編です。
 
 冒頭、竜ヶ崎ノクスの配信に本名をバラす荒らしコメントが寄せられます。
 キウイちゃんは第8話のライブシーンにて、「顔バレ?アンチコメント?関係ないね!」と息巻いていましたが、やはり自分の話となると違うんですね。


 OP明け、まひるを除いた3人でのミーティング、どうやら前回の木村ちゃんがバズっているようです。

 匿名シンガーとして活動しているのに素顔を晒されまくっていますね。
 なんだか、ここにきてまだ身バレうんぬんの話をしているのを見ると、あのライブの素顔をチラ見せする演出はマイナスなことしか生んでいないような気がします。
 まぁでも、そういえば基本的にこの物語は花音のやらかしの物語であり、真っ当に匿名シンガーやっていれば起こらなかった問題ばかりですもんね。

 モブのファンを出して、私たちが好きになったのはこのクラゲの女の子なんだから とかJELEEの歌が好きなんだから とか言わせているのに、結局 素顔が切り取られているやつが一番バズっているのは皮肉ですね。

 またしても不本意なかたちでバズってしまった訳なんですが、ここで この220万回再生をもったいない って言ってしまうのは、もうほとんど炎上商法みたいなもんじゃないか?
 「JELEE」としてそれで良いのか?とは思いますが、メンバーそれぞれ「JELEE」をどうしたいかなんて別に無く、バズればそれでいいんだから良いのか。


 その頃一方、まひるは雪音さんからリテイクを食らっていました。
 海月ヨルの良さがごっそり消えてしまっているようです、一大事ですね。
 まひるも十分焦っていますが、一番内心穏やかでないのはまひるを抜擢した雪音さんの方かもしれませんね。
 
 雪音さんは「成る程ね、あなたは自分の絵のことが好きじゃないのね」とズバッと見抜いてきましたが、ですが正直 この事は最初の打ち合わせの段階で見抜いていて欲しかったなと思います。
 こうなってしまうと結局物語の主眼が、自分の絵を好きになるには というこれまでと変わらないものになってしまっています。
 そして、まひるはこの事についてすでにこれまでの話の中で落としどころを見つけているはずです。
 その為の進路回でしたよね?


 それでもここにきてこの事についてやるんだ!と言うなら、まひるの「見ろ馬鹿」に対するお気持ち表明よりも描くべきものが他にあると思います。
 マジでノイズにしかなってないな「見ろ馬鹿」。


 修正案を出され、その通り直せと言われショックなまひる。
 さぞや事細かに指示されているんだろうなと赤ペンの内容を見てみると「今風に」とか「popな雰囲気で」などと思いの外ざっくりとしていて、服の構造についてやアクセサリーの造形についてなんかも「もうちょっと工夫して」とか「もっと詳細に」くらいの指示が散見され、正直 この通り直せと言われましても…みたいなレベルで拍子抜けでした。
 やっぱりそもそも、イラストとデザインでは勝手が違うんだろうな と思うものの、雪音さんも雪音さんでデザイン素人のまひるに無茶振りをするなら、ディティールの調整くらいは最初からサポートしてやってもいいのにとは思います。
 
 もし私が雪音さんの部下だったら、実績のない女子高生を大抜擢した結果 案の定上手くいってないことにめちゃくちゃ笑うと思います、いや笑い事じゃないか。
 このまひるに渡す用の修正案を任されたと思われる部下の人は、どういう気持ちでこの仕事したんでしょうね。


 それと、修正案を見てもう一つ思ったんですが…なんかそもそもデフォルメの具合からして全然違うんですけど、これは…要求に応えられなかったまひるが悪いのか、クライアントが急な路線変更をしたせいなのか、どっちなんでしょうね。
 
 
 まひるは壁画になったクラゲの絵を探すためキウイちゃんと出かけます。
 そこでまひるは「私って自分の絵のこと本当に好きなのかなって」などと のたまいます。
 自分の絵が好きになってきた という気持ちに自信をつけるためにこの仕事を受けたはずですが、逆に失くしちゃったんですね。
 
 花音がこれ聞いたらそれこそぶん殴っちゃいそうだな…。
 「JELEE」で描けばいいじゃん!というあの時の台詞がここにきてぶっ刺さっています。

 「楽しかったから…違うの…!」とか言っていたのに、いざ厳しいこと言われると凹んじゃうのね。


 その後まひるは身バレしたキウイちゃんのもとに昔の知人から心無いメッセージが来ていることを知ります。

 ここで意外だったのは、キウイちゃんって "まひるにだから" 見栄を張って嘘をついていたわけじゃなく、全員に同じ嘘をついていたんですね。

 よく、ここまでバレなかったな…。

 でもそんな中、まひるにだけはVチューバーをやっているor始めることを打ち明けたのか…キウイちゃん的にはどういう線引きだったんでしょうか。
 単純に 親しいから というだけではなく頻繁に誘われることに対して、もう一つ断れる理由が欲しかったからなんですかね。

 私は前回キウイちゃんの身バレ問題を "遠い" と表現しましたが、今一度整理してみたいと思います。

 「JELEE」のライブが話題になり素顔が切り抜かれる→竜ヶ崎ノクスの正体に関心が集まる→みー子さんのライブ代理の時の画像が出回る→渡瀬キウイだと断定される。
 ここまでは分かりますが、さらにもう一段階 不登校で嘘をついていた までバレるのは立北のヤツが言いふらしたんですかね?

 それにしても、キウイちゃんは少なくとも高校に入ってからは本格的な引きこもりをしていたにも関わらず、小学生時代の友達に直近まで何かに誘われる程人望を保っていたのはスゴいですね。(11/22に3件の誘いに対し、嘘ついて断りを入れているので)
 それとも、竜ヶ崎ノクスであるとバレたのと嘘をついていたことがバレたのには若干ラグがあるのかな?


 キウイちゃんは、過去は変えられない 私は見た目も名前も全部変えて新しい人生を歩んでいるのに、ちょっと身バレしただけですぐここに逆戻り と語ります。

 見た目も名前も変えたんならメッセージアプリも新しく変えていれば良かったですね!
 すぐここに逆戻り と言いますが、直近まで一人でも立北に知り合いがいればバレるような嘘ついているので、戻るもくそもないと思います。
 

 そして本来、同級生はこの時期、受験シーズン終盤 最後の追い込み真っ只中だと思うので、これらのメッセージは選りすぐりの精鋭なヒマ人たちから来ているんでしょうね。


 思い出深いゲーセンへとやってくると、案の定エリートヒマ人が登場します。
 地元の小ぢんまりしたゲーセンにたむろしているとは、さすがエリートヒマ人 やりますね!

 それにつけても、このモブの安っぽさったらないですね笑
 この子たちは高校3年生なんですよね?中学生ではなく。

 まひるのことはスゴいって思うのに、同じメンバーで かつ 8万人弱登録者がいるVチューバーをしていても、不登校ならそれらの加点が全部消えてむしろマイナスになるんだ…。

 この子たち学校大好きなんですね、むしろサボりそうな見た目なのに…。

 もう一回言いますけど、この子ら高校3年生なんですよね? もう学校は自由登校に差し掛かっていくようなこの時期に不登校イジり!?今さら!?

 まひるも下手に止めようとするより、「でも、キウイちゃん早稲田(作中表記ワソダ)行くよ?」で黙らせられそうですけど。


 そしてここから、キウイちゃん語気強く想いを捲し立てるターンです。
 まず、初手は「普通の奴にはわかんないんだよ!」から入ります。
 いや、キウイちゃん…多分その子ら割と普通じゃないと思うぜ…。

 そこからは大まかにすでに知っている情報をなぞるだけだったので、こちらもまた同じ感想を抱くしかありません。
 キウイちゃんが学校で馴染めなかったのは決して趣味嗜好が原因ではなく、その好きなものを一方的に相手に押し付けるコミュニケーション術の方であり、また、変化した環境でこれまでの傍若無人な態度がまかり通らなくなったことのギャップから勝手に潰れただけです。

 そして、決めの台詞。
 オレが作った大好きな自分のことを誰にも否定させるもんか!
 豪胆な台詞で大変結構なんですが、それを利用して現実の誘いを断るのはやめましょうね。
 それは何も知らない相手からすると嘘以外のなにものでもなく、否定させる口実を与えているのは自分自身です。

 後、個人的にどうせ開き直るなら「もう不登校じゃねぇ!中退だ!」まで言って欲しかったです笑

 さて、今回のこのキウイちゃんの叫びなんですが、前回は木村ちゃんだったから次はキウイちゃんの番ね とあらかじめ叫ばせるのは決まっていて後から中身を取敢えずで詰めたみたいな感じがするんですよね。

 そのプロセスが悪いわけではありませんが、最初ちゃんとキウイちゃんの痛い所を突いていたはずのモブがどんどんと いやそこじゃないやろ という部分を攻撃し始め、キウイちゃんのやりやすい方 ひいては脚本の楽な方へと降りていっているのが見え見えなのはサムいだけです。


 言いたいこと言ってスッキリしたキウイちゃんは今日も元気に配信をしています。
 んー…だから言ったじゃーん、キウイちゃんはこれ以上掘っても何もないって。
 ブロックしてスルーが最適解のこの問題で、もとより花音の身バレの時にも見せた鋼のスルースキルを持つキウイちゃんだと、スッキリする以上のことは起きないんですよ。
 そして今、キウイちゃんが昔の知り合いに対してスッキリしたところで、それがなんなん?って話なんですよ。

 もし、今回のキウイちゃんの叫びに意味を持たせるなら、叫ぶ相手は ほとんど僻みの域に入っていて これ見よがしな悪意を纏う頭の悪そうなぽっと出の昔の知り合い ではなく、一応キウイちゃん的にこうなった要因であり 同じくらいの学力を有し キウイちゃんの人物像を知らずフラットに"普通"としての意見を言える立北の生徒 であったほうが幾分マシだと思います。
 

 まぁそれより、もうちょっと花音やまひるの内面に対する比重を重くした方がいいような気がしますけどね。
 なんか知らない間に歌詞も絵も完成しちゃってるし…。


 これは完全に推測なんですが、脚本が一番書きやすいのがキウイちゃんなんでしょうね。
 自己表現として絵を選んだものの自分の絵を好きになれない女の子の苦悩より、歌う理由を見失ってしまった才能ある歌手の女の子がどんな想いを歌詞として綴るのかより、ただ学校に馴染めなかっただけの子の方が共感できるし創作について悩んでないから書きやすいんでしょうね。

 ただでさえ少ない引き出しなのに、中身もないだなんて始末におえませんね。
 

 この一件で何やら感銘を受けた様子のまひるは、今話三度雪音さんと相対します。
 
 「自分でなりたい自分を作って、そんな自分を誇って、自分が好きだって言い切って、私はそんなところが大好きなんです。私もそうなりたいんです」

 「これが私の絵です!」

 「これが私が好きな私の絵です!!」


 …えーと…うん。……ん?

 自分の絵が好きになってきたという気持ちに自信をつけるためにこの仕事を受けたものの、やはり分不相応であったことを痛感し 以前の悩みモードへ逆戻りしたけれど、この仕事とは関係ない件でのキウイちゃんを見たら、悩みがなくなりました!

 ってマジでまひるはモメてまでこの仕事受けた意味なかったな。
 この仕事だからこそ得られたというものが何一つない。
 
 で、ジャーン!っていって出されたヨル先生の絵なんだけど…さ…。
 自信満々の渾身の出来!といった様子で、話的にも一応ここまで引っ張ったものの、いまいち期待を越えてこないというか、驚きがないというか…。
 元も子もないこと言ってしまうと…アニメキャラをイラスト調に ってなんかあんま変化ないんだよなぁ…。

 雪音さんもこれでいいなら、別にまひるじゃなくて良かったような…。
 まぁ満足しているならそれでいいんですけど…。

  
 すっかり気が大きくなったまひるはここで切り込みます。
 「待ってください、一つ交渉したいことがあります。JELEEもこのイベントに出してください!」

 えぇ…どの立場で言ってるんやコイツ…。交渉ってなに?了承せんかったらこの絵渡さへんつもりなん…?

 メンバー内で決まってた企画放り出したくせに、今度は勝手に仕事とってくるんや…ドン引きやなコイツ。

 「JELEE」vs「サンフラワードールズ」は何が生まれるでしょうか、次回に期待です。

          {/netabare}

 最終話視聴しました。
 {netabare} 良いところは確かにあるものの、それを十全に活かしきれていない話運びをしてきた本作品。
 最終話はどう締めくくるでしょうか。

 
 では、本編です。

 前回の引きから、雪音さんに交渉をするまひる。

 「この切り抜きだけで300万再生、コメントはこの未完成曲の完成版を求める声で溢れています!」

 未完成となった一番の原因が何を言ってんねん。

 放送事故の切り抜きがバズったからっていうのは、前回でも書きましたが だから炎上商法やん って思っていたら、雪音さんからのフォローが入りました。

 例え炎上商法だと言われてもそこに美学があればバズだそうです。

 雪音さんに美学を問われ、「私は恩は返したいタイプなんです」と答えるまひる。

 いや、だからどの口が言ってんねん。恩にも返し方があるやろ。

 自分が曇らせの原因でありながら、解散危機は人任せ、自分の都合が終わったら勝手な判断で恩返しを決行する、なんか…DV彼氏みたいなマインドしていますね笑

 
 どうやら まひるの美学は雪音さんの美学査定を突破したらしく、ライブの出演が決まりそしてあっという間に当日を迎えます。
 
 キウイちゃんの配信にて、「炎上商法?顔バレを利用して話題に変えた早川氏の手腕はお見事…あぁその噂…そういう声も全部ぶっ飛ばすのがJELEEだろ!」

 うーん…?なんかこの辺り、内情を赤裸々に語るわけにもいかない ということを差し引いても違和感というか もやもやした感じが拭えません。

 なんか…雪音さんに全部責任をおっかぶせてないか?

 いや、そりゃまぁGOサインを出したのは雪音さんですし、雪音さんは責任をとる立場の人なんでしょうけど、(広い意味で)自分たちから出してくれって言ったのに、こういう認識なのがなぁ…。


 そして、会場へと向かう電車内。

 今だ心ここにあらずな花音に尋ねます。

 まひるさんのことですか?歌えるかどうかですか? それとも母親のことか?

 わからない…何をしたいのか、何が怖いのか…。

 ↑これは花音の本音というより、制作側の本音って感じがしますねw 
 色々とやろうとはしていたけど、なんか変な感じになっちゃってもうこんな終盤になっちゃったから、とりあえずフワフワさせとけっていう…。


 グループの不安定さを、無理言ってねじ込んでもらった他所様のライブイベントで払拭しようとするの、「JELEE」はめちゃくちゃ主人公していますね、悪い意味で。
 歌いたい気持ちはあるんだけど、なんか気分が乗らないからどうだろうなぁ、ってこれはどんな美学があるんでしょうね。

 野暮かもしれませんが、まひるとはライブまで2週間以上あったんだから話し合いでもすりゃいいのに。
 雪音さんとの打ち合わせとかもなかったんですかね?


 そしてライブ開始です。

 サンフラワードールズのステージは思いの外あっさり終わりましたね。
 苦労して作ったアバターも一瞬で、なんかショボ…いや、いいか…。


 いよいよ「JELEE」の出番です。
 解散配信で日本を賑わせたあの曲の完成版という触れ込みがなされていますが、歌詞全部変わっていますけどいいんですかね。

 歌う理由がないままステージに立つことが初という花音に対し、いや これ 依頼されたお仕事だからなぁ というマジレスはさておき。


 出番直前の2人との会話や歌い出すまでのシーン、この辺り なんだか花音の怖いと思う要因が、内的要因から外的要因にすり替わっているような気がして違和感を覚えます。

 花音は歌う理由としていた 雪音さんに見限られ まひるに捨てられたと思うことで、精神的喪失を味わい、歌手として半身をもがれた状態で歌うことは怖いという内的要因だったはずです。

 それが、シームレスに昔の事を思い出し、幻聴の野次や実際の野次などの外的要因で心が折れてしまっているのは話が違うと思います。

 観客を前にして怖くなったというのは良いと思うので、曲前の受け答えまではなんとか平常を保ち、曲がかかると観客の顔が見れなくなってくる 人の意見が気になる、というふうに内的要因が外的要因にまで "派生" していく様子を花音の心情を交えながらやって欲しかったなと思います。

 じゃないとまた結局 世間が悪くて私は被害者です になってしまいます。

 というか、リハはどうだったんですかね?


 花音の窮地を救ったのは、街並みが水族館になったかのようなプロジェクションマッピングとまひるの呼び掛けでした。

 まひる「花音ちゃーん!」は別に良いんですけど、まひるはこれ なんでサプライズにしたかったんですかね。
 雪音さんと高みの見物してる場合か。キウイちゃんと木村ちゃんもまひるのこと引っ張ってこいよ。


 無事歌いきった花音はまひると抱擁を交わし、「約束守ったよ!」アハハと笑い合います。
 あの約束って何が何でもできるだけ早く達成しなきゃいけないものだったんですね。

 ここをこういう風にしたいなら、フワッとしたすれ違いじゃなく第9話でもっとちゃんと本格的に花音とまひるは別離していて欲しかったな。

 その後、早川花音としてクレジットされているという感動的なシーンです。
 とても素敵でしたが、ここで橘ののかとして表記してある方が意味不明なので、当然の帰結ですね。

 この話で我々が得るべき教訓は、金とコネがあれば夢は叶えられる でしょうか。
 
 
 そして、ここから長いエピローグへと入っていきます。
 
 キウイちゃんは、お前たちハグレモノの味方だぜ!と声高に宣言してくれましたが、話していた進路通りなら自分はきっちり有名大学に進学しているので、あんま真に受けない方がいいですね。
 エピソードはほとんど嘘のくせに学力はあるってたち悪いな笑

 花音は卒業式の迎えに来てくれた雪音さんに、「お母さんの夢叶えてあげた」と言って颯爽と歩いていきます。
 きっと雪音さんは(ドームって単純な集客力以外のハードルがいくつもあって、それが大変なんだけどなぁ)と思っているでしょうが、そっと胸の内にしまいます。

 後々、花音もこの事実を知ってカッコつけたこの日の自分に悶えることでしょう。


 その後、新しくなったクラゲの壁画の前を花音のお父さんと思しき方が通りますが、晴れている中青い傘をさしている様子はもう完全に不審者でしたね。
 お父さん…意味深だった割に思った以上になんでもなかったな…。

 そして、まひるのポエムと共にオープニングのスチルを回収してEndとなりました。


 さて この最終回、内容そのものには見切りをつけ演出に全振りしたのは英断だったと思います。
 たっぷりエピローグでのかさ増しも功を奏していました。
 おかげで、読後感ならぬ視聴後感はスッキリとしています。


 この作品の全体について軽く言及すると…

 この作品は、あまりキャラクターに感情移入せず、展開の繋がりについて思考せず、ただ現状 画面で起きていることだけに集中する視聴方法がいいと思います。

 こういう部分が発展していくんじゃないかな という期待はことごとく裏切られていくので、第1話を視聴してからすぐ最終回を視聴するか、第3話まで視聴して取り敢えずキャラだけ認識して最終回を視聴するのが一番楽しめる方法なんじゃないかと思います。

  {/netabare}
 

投稿 : 2024/07/01
閲覧 : 1174
サンキュー:

17

ネタバレ

タマクロー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.2
物語 : 1.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 1.0 キャラ : 1.0 状態:観終わった

作画は良い。

1話の掴みは良く、成り上がりの気持ちのいいサクセスストーリーになりそうな予感がしたが、その後は話がどんどん小さくなって個々のトラウマがテーマになり、終盤は声優に叫ばせて演技でごり押しするような展開だった。

主人公たちの軽率な行動も見立ち、バイクの2ケツやバイトのさぼりや遅刻、野外ライブの対バンの提案など、それらが話を寒くさせていたように感じる。
挙句の果てに炎上商法、配信中に個人的な理由で叫び始めるなど、マッチポンプな成り上がり方だったのが残念だった。
本気でプロ目指しているようなことを言っているかと思えば、サークル然とした軽い活動レベル、それも時々で矛盾を感じさせた。

作画が良かったのでなんとか最後まで視たが、作画がもし悪かったら途中で断念していただろう。

投稿 : 2024/06/30
閲覧 : 108
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3

ウェスタンガール さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

I’m jelly!

“ jealous”(羨ましい)を縮めたスラングで、
ちょっと可愛く「いいなぁ〜」と言えば、主人公の台詞を借りるまでもなく、「きっと何者にも成れない“量産型”女子高生」の決まり文句。
自虐を込めて“泳げぬクラゲ”、それでも夜になれば、
U jelly?
動機はどうあれ、光を放つ。

オリジナルアニメである。
余計な設定はストリップト・ダウン、美しいイラストと音楽があれば嬉しいかな。

そして首尾よく完走を果たしたなら、「きみ〜、量産型と違うね〜」と言ってあげたい。 by御堂筋
                (2024/04/09)
実況など柄にも無くではありますが、一言だけ。
いや〜面白い。
とても良いキャラが登場したのです。
さすがの動画工房、ど真ん中のセルフパロディが潔いと言うか…。
“ シンちゃん”ばりにデレまくる“推しっ子”キムさんがとってもイイんです^ ^
(2024/05/08)

今も“上書き”され続ける街とストリートアート。
そんな刹那な思いにグッと来るラストであった。

投稿 : 2024/06/30
閲覧 : 185
サンキュー:

14

ヤマナ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

ガールズバンドクライの方が好みだったかな。

初見評価
よかった!まだ一話だけどそれだけでヒロイン二人の魅力がものすごく伝わった。今期大体一話は視聴したけれどビッグタイトルのキャラクターたちに全く劣らないほど魅力を感じた。
まず、作画がきれいで少しサービスシーン的なのもあるんだけどそこ関係なく表情だったり言動がかわいい。
そして歌唱シーンがあり今期のガールズバンドクライと重なってしまうのだけどこちらのほうが迫力もあり綺麗に感じた。
派手さはないのだけど全然飽きることなく見れそう。

最終話視聴
全体的に完成度が高く見ごたえがあった。
今期似た作品として、ガールズバンドクライがあったので比較していく。
両作品の魅力に思ったのが、音楽と、心理面の成長。
両作品とも10代の色々な事情を抱えた女の子たちを題材にしているので、同じ世界観で見れた。コラボしても何の違和感もないと思う。

まずバンド作品としてみると音楽のクオリティでは劣ってたように思う。
曲の種類も見せ方もガールズバンドクライの方がよかった。
てゆうのも、歌の上手な子と、絵の上手な子の協力って感じだから歌だけに絞れておらずどちらの成長もわかりずらかった。

そして、心理面での成長。スキャンダルだったり不登校だったりで悩んでるんだけど、こんなつらい状況だよ。でも頑張ろう!がこの作品。
ガールズバンドクライも似たような背景なんだけど、キャラたちが基本明るくこんな辛い状況だよ。クソくらえ!って感じ。
見ててすがすがしく元気な方がよかった。

と、完成度高く面白かったのだけどガールズバンドクライの方が好きだったかな。
でも、好みによると思う。
静かで大人しめのキャラが好きな人こっちのほうが好きだと思う。

投稿 : 2024/06/30
閲覧 : 251
サンキュー:

5

ネタバレ

mamiko さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

四人の青春物語

それぞれ悩みを抱えている女子四人が出会い葛藤や喜びなど見ていて青春してるなぁと思いました。普通じゃあり得ない規模の事も描かれていて見方によっては凄いって思う人もいれば感じ方はそれぞれかなと思いました。

投稿 : 2024/06/29
閲覧 : 36
サンキュー:

0

ミュラー さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

若手クリエイターへのエールなのだろうか

若手クリエイターの苦悩を描く作品のようだ。
渋谷の夜を舞台に、様々なクリエイターの群像劇が描かれる。
割と順調にいっていたアーチストグループJELEE。
9話で花音と彼女の母との確執から、グループ解散の危機。
なかなかエモーショナルな展開に。
最後は若手クリエイターへのエールのように聞こえました。
ラストシーン、今はやりの縦型配信にしたりして、
いろんな面で工夫が見られたこの作品。
ごちゃっとした感はありますが、やりたいことが詰まっていたように思います。

投稿 : 2024/06/29
閲覧 : 58
サンキュー:

7

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夜のクラゲは泳げないのストーリー・あらすじ

“私”も誰かみたいに輝きたい。 明日話すべき話題も、今週買うべき洋服も、 全部スマホ(ルビ:トレンド)が教えてくれる。 何者かになってみたい——そんな願いを持つ間もないほどこの世界は忙しい。 活動休止中のイラストレーター“海月ヨル” 歌で見返したい元・アイドル“橘ののか” 自称・最強Vtuber“竜ヶ崎ノクス” 推しを支えたい謎の作曲家“木村ちゃん” 世界から少しだけはみ出した少女たちは匿名アーティスト“JELEE”を結成する。 自分じゃない“私たち”なら——輝けるかもしれない。(TVアニメ動画『夜のクラゲは泳げない』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2024年春アニメ

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