wjk_anima さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
〔 全13話+特別編1話 構成!: 〕2010’春アニメ、ジャンル:学園,SF ,
“ 灰羽連盟 ”2002’と云ぅ、セピア色した童謡っぽぃアニメ作品に相通じる考察や観念的なる刹那的、葛藤やら何やら…
ぼやけてぃるものの、解る人には判るかなぁ…
すんばらしぃ作品だと心より思ぅ。が,欲を云えば,作画は気に入らなぃッスなぁ…。
このアニメは音楽が特に良ぃ訳ですっ!! 「 んな事ぁ~ 皆,知ってるしぃ…って、片腹痛ぃわぁ ww 」
言わずもがな、
個々に通ずる何かがきっとぁる作品(感じ取れる)唯一無二、一番の宝物 なのだよね, と心から思ふ!
えてして それは、儚くもおぼろげな夕日を眺めているかの様である…。
生きていればこその喜怒哀楽であり、その有形無形な取捨選択により,新たなる導きを与えられん。
祇園精舎の鐘の声
諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色
盛者必衰の理をあらわす
おごれる人も久しからず
ただ春の世の夢のごとし
たけき者も遂には滅びぬ
偏に風の前の塵に同じ
祇園精舎〔印度のお釈迦様の寺〕の鐘の音は、『永久不変なものはない』と云っている様に聞こえる…
沙羅双樹の花の色は〔椿の一種。お釈迦さまが死を迎えるとき白くなって枯れた。〕
栄えている者が必ず落ちぶれるという意味を表している。
思い上がったふるまいをする者は長くは続かない…。それは単に春の夜に見る夢のようだ。
荒々しい強者もゆくゆくは滅びてしまう。
それは、いかにも風が吹くと飛んでいく塵と同じだ。
と、いう訳になりまして、『 栄華は続かない!栄えていても落ちて行く…。』という意味です。
平家物語の冒頭、平氏が没落していく様を表しております。
それ故、この世に生を受け今現在,生存しているそこの貴方様は、
「 どの様に…生き、粋、活き、息、良き、意気、好き、善き、行き ましょう… 」
「 無論, 強制はしない! 視たきゃあ見るが良ぃ… 」 by 檀密 , なんつって…w
下記の詩の中に、この “ Angel Beats ” の 真髄をみた気が致しますデスわょ!
★ 一番の宝物(Yui ver.) ★
作詞・作曲:麻枝准 編曲:光収容
歌:Girls Dead Monster (Vocal & Chorus:Lisa)
顔を合わしたら喧嘩ばかり
それもいい思い出だった
きみが教えてくれたんだ もう恐くない
どんな不自由でも幸せは掴める だから
ひとりでもゆくよ 例え辛くても
きみと見た夢は 必ず持ってくよ
きみとがよかった ほかの誰でもない
でも目覚めた朝 きみは居ないんだね
ずっと遊んでれる そんな気がしてた
気がしていただけ わかってる
生まれてきたこともう後悔はしない
祭の後みたい 寂しいけどそろそろ行こう
どこまでもゆくよ ここで知ったこと
幸せという夢を叶えてみせるよ
きみと離れても どんなに遠くなっても
新しい朝に あたしは生きるよ
ひとりでもゆくよ 死にたくなっても
声が聞こえるよ 死んではいけないと
例え辛くても 寂しさに泣いても
心の奥には 温もりを感じるよ
巡って流れて 時は移ろいだ
もう何があったか 思い出せないけど
目を閉じてみれば 誰かの笑い声
なぜかそれが今一番の宝物
★【 あらすじ 】★
森に囲まれた丘陵地にある天上学園は生徒総数2000名を越える全寮制の学校。一見するとごく普通の生徒らが生活を送っている学園だが、そこは死後の世界だった。
現世で理不尽な人生を体験し、青春時代をまともに送れずに死んだ者はこの世界に送られ、あらかじめ用意されたエキストラ(NPC)の生徒達と共に学園で楽しい青春時代を過ごす内に未練を無くし、「消滅」(成仏)し、転生する。
しかし、転生することを拒む人々がいた。少女・ゆりをリーダーとする「死んだ世界戦線(以降、戦線)」は、理不尽な人生を強いた神への復讐を目的とし、元々が死後の世界であり「死ぬ」ことのないこの世界で、学校の秩序を守る「天使」と日夜戦いを繰り広げていた。
生前の記憶を失った少年・音無は、戦線のメンバーと行動を共にするが、次第にこの世界の真実を知ることとなる。
★【 概要 】★
『Angel Beats!』(エンジェル ビーツ)は、2010年4月から6月まで放送されていたテレビアニメ作品である。全13話+特別編1話。略称は「AB!」、「AB」など。 キャッチコピーは「 ――神への復讐。その最前線 」
また関連作品として、『Angel Beats!』の前日譚となる小説『Angel Beats! -Track ZERO-』及び漫画『Angel Beats! Heaven's Door』、4コマ漫画『Angel Beats! The4コマ 僕らの戦線行進曲♪』がある。
平成22年度(第14回)文化庁メディア芸術祭アニメーション部門/長編(劇場公開、テレビアニメ、OVA)の審査委員会推薦作品に選ばれている。
死後の世界の学園を舞台にした青春ドラマ。死後の世界であるため、通常なら死ぬような行動を取っても死ぬことはない。テストや球技大会・学食での食事などの日常的で平和な学園生活と、銃火器や刀剣を用いて天使と戦う非日常的な生活、そして登場人物の送った生前の理不尽な人生、この三者を柱にストーリーが展開される。
Key・アニプレックス・電撃G's magazine・P.A. Worksの共同プロジェクトで、原作・脚本はKey所属のシナリオライター・麻枝准、キャラクター原案はKey所属のNa-Gaが手がける。両者ともテレビシリーズ作品は初挑戦である。なお、ゲームメーカーのKeyが関わっているが、本作品はゲームを原作としたものではないアニメオリジナルの作品である。また、幾人かの声優は麻枝の推薦で選ばれている。
『電撃G's magazine』2009年11月号にて、アニメーション制作はP.A. Works、監督が岸誠二であることが発表された。また岸とタッグを組むことが多い音響監督の飯田里樹も本作では脚本会議の段階から参加している。
アニメの演出として、場面転換の際は現在地の名前がテロップで入る。また、監督の岸がインタビューにて「自分にとっても麻枝にとっても本編の結末はある特定ルートでの可能性であり、他のルートや結末もありえる」という趣の発言をしている。
校舎のモデルは金沢大学とされており、2011年9月20日から同大学角間キャンパスで開催された2011年度精密工学会秋季大会のポスターには、本作品の描き下ろしイラストが採用された。
★【 主題歌 】★
※テレビ版の第1話・第10話・第12話・第13話のOPは未使用(DVD/BD版では使用されている)。
◆オープニングテーマ
「 My Soul, Your Beats! 」(第2話 - 第3話、第5話 - 第9話、第11話)
作詞・作曲 - 麻枝准 / 編曲 - ANANT-GARDE EYES / 歌 - Lia
「 My Soul, Your Beats! (Gldemo ver.) 」(第4話)
作詞・作曲 - 麻枝准 / 編曲 - 光収容 / 歌 - ユイ (LiSA)
◆エンディングテーマ
「 Brave Song 」(第1話 - 第9話、第11話 - 第12話)
作詞・作曲 - 麻枝准 / 編曲 - ANANT-GARDE EYES / 歌 - 多田葵
※第2話で野田がハンマーで飛ばされる際、第5話で日向と高松が推進エンジンで飛ばされている際に流れていた。
◆挿入歌
「 Crow Song 」(第1話)
作詞・作曲 - 麻枝准 / 編曲 - 光収容 / 歌 - Girls Dead Monster (marina)
「 Alchemy 」(第3話)
作詞・作曲 - 麻枝准 / 編曲 - 光収容 / 歌 - Girls Dead Monster (marina)
「 My Song 」(第3話)
作詞・作曲 - 麻枝准 / 編曲 - 光収容 / 歌 - Girls Dead Monster (marina)
「 Thousand Enemies 」(第5話)
作詞・作曲 - 麻枝准 / 編曲 - 光収容 / 歌 - Girls Dead Monster (LiSA)
「 Shine Days 」(第10話)
作詞・作曲 - 麻枝准 / 編曲 - 光収容 / 歌 - Girls Dead Monster (LiSA)
「 一番の宝物 (Yui ver.) 」(第10話)
作詞・作曲 - 麻枝准 / 編曲 - 光収容 / 歌 - ユイ (LiSA)
クレジット上では挿入歌扱いだが、第10話のエンディングとして使用された。
「 一番の宝物 (Original Version) 」(第13話)
作詞・作曲 - 麻枝准 / 編曲 - ANANT-GARDE EYES / 歌 - karuta
クレジット上では挿入歌扱いだが、第13話のエンディングとして使用された。第10話にて使用されたYui ver.とは歌詞が異なっている。
ちなみにバージョンは不明だが1話でも使用されている。
★《 Angel Beats ☆ 各話リスト 》★
〔EPISODE.1〕Departure
〔EPISODE.2〕Guild
〔EPISODE.3〕My Song
〔EPISODE.4〕Day Game
〔EPISODE.5〕Favorite Flavor
〔EPISODE.6〕Family Affair
〔EPISODE.7〕Alive
〔EPISODE.8〕Dancer in the Dark
〔EPISODE.9〕In Your Memory
〔EPISODE.10〕Goodbye Days
〔EPISODE.11〕Change the World
〔EPISODE.12〕Knockin' on heaven's door
〔EPISODE.13〕Graduation
〔SPECIAL EPISODE〕Stairway to Heaven
ANOTHER EPILOGUE
★話数【 本編13話 + 特別編1話 】★
★《 製作☆スタッフ 》★
●原作・脚本 - 麻枝准
●監督 - 岸誠二
●キャラクター原案 - Na-Ga
●キャラクターデザイン・総作画監督 - 平田雄三
●チーフアニメーター - 宮下雄次、川面恒介
●美術監督 - 東地和生
●3D監督 - 山崎嘉雅
●特殊効果 - 村上正博
●色彩設計 - 井上佳津枝
●撮影監督 - 佐藤勝史
●編集 - 高橋歩
●音楽 - ANANT-GARDE EYES、麻枝准
●音楽制作 - ビジュアルアーツ、1st PLACE
●音響監督 - 飯田里樹
●プロデューサー - 鳥羽洋典、堀川憲司、丸山博雄
●ラインプロデューサー - 辻充仁
●アニメーション制作 - P.A. Works
●製作 - Angel Beats! Project(アニプレックス、アスキー・メディアワークス、ビジュアルアーツ、ピーエーワークス、ムービック、電通、毎日放送)、中部日本放送
★《 登場人物 》★
{netabare}
〔 主要人物 〕
◆音無 結弦(おとなし ゆづる)
声 - 神谷浩史
この物語の主人公。呼び名は「音無君」、「音無」など。かなでのみ、音無本人の希望により「結弦」と呼んでいる。
名字を除く生前の記憶を全て失った状態で死後の世界に到達、ゆりによって半ば強制的に「死んだ世界戦線」に入隊させられた。入隊当初は記憶が戻るまでの間だけ所属するつもりだったが、徐々に戦線メンバーとの仲間意識が芽生えてゆく。医科大学を目指して勉強していただけあって頭は良く、有事の際には新参者でありながらも的確な指示を出すなど、機敏な動作を見せ、身体能力も高い。直井の催眠術により生前の記憶を取り戻したが、志半ばで死んだことによる悔しさと無念のあまり涙を流した。
後に、かなでを看病している際に見た夢で、死ぬ直前の記憶を完全に思い出し、志半ばでありながら、実は満足した上での死であったことを悟る。加えてかなでの真意、そしてこの世界が「青春時代をまともに過ごせなかった人のために用意された世界」であることを知り、「戦線メンバーが満足して消える」よう協力するようになる。
最終話(第13話)で戦線メンバーの「卒業式」を行い、最後まで残ったメンバーを満足させて「消滅」させたのち、かなでに対し、以降も死後の世界に訪れるであろう「不幸な魂」を救済するために共に世界に留まるよう提案し、同時に自分の愛も伝える。しかしその告白によってかなでの心が満たされてしまい、自分を残してかなでを「消滅」させてしまう。かなでが「消滅」した後は生徒会長となり死後の世界に残ったことがDVD/BD第7巻のアナザーエピローグで描かれている。TV放映された第13話エピローグでは、彼の生まれ変わりと思しき男性が、かなでの生まれ変わりらしき少女に声をかけようとする姿が描かれている。
使用武器はグロック17、IMI ガリル(狙撃仕様)。
野球大会では1番・ピッチャー。
DVD/BD特典のキャラクターコメンタリーでは、第13話に出演。
特典ドラマCDでは、「お客様のためなら何でも来い」と言うとても寛大な面が見られる。
【生前】 人生の目標を持てず虚しい毎日を送っており、病院に入院している妹の初音(声 - 中原麻衣)の世話を焼き、彼女に感謝されることだけが生き甲斐だった。妹の死後は他人のために生きることを願い医学を志すが、センター試験の受験会場へ向かう途中に乗っていた電車の事故に遭遇し、腹部に重傷を負ってトンネル内に閉じ込められる。負傷を隠しながら、知り合った五十嵐(声 - 関智一)と共に他の被災者の救助にあたるが、己の死を悟りドナーカードを記入した後、救助隊が到着する直前に死亡した。
◆仲村 ゆり(なかむら ゆり)
声 - 櫻井浩美
戦線を束ねている少女。愛称「ゆりっぺ」。オペレーション時は白いベレー帽を被る。普段は拳銃で戦うが、ナイフを用いた白兵戦も得意とし、その実力は天使と一対一で渡り合えるほどである。
負けん気が強い性格で、物語前半では天使を倒すためなら、仲間の被害も意に介さない態度をとっていたが、生徒会長を解任されたかなでと交流するうちに彼女に協力を要請したり、「皆が消滅するよう」暗躍していた音無らの行動を「影に対する策の一つ」と扱うなど、以前よりかは大らかな心を持つようになっている。またかなでを敵から仲間(親友)と認識するようになり、呼び方を「天使」から「かなでちゃん」に変えている。終盤では恥ずかしさに赤面したりと、(日向曰く)女の子らしい一面が目立つようになる。最期は「卒業式」の後、かなでに「もっと早く理解していれば戦わずにすぐに親友になれた」と謝罪し、彼女の身を案じながら「消滅」した。
使用武器はベレッタM92FS Brigadier Inox、チェイ・タック M200、TDI kriss super V、M4 CQB-R
DVD/BD特典のキャラクターコメンタリーでは、第1、2、4、5、6、7、9、13話に出演。
コメンタリーではかなりの音痴の設定になっている。
特典ドラマCDでは音無に対して和解前のかなでへの行動をどうにか取り繕うとする姑息な面が見られる。また、DVD/BDのオーディオコメンタリーでは、周りを振り回し本編を遥かに超える傍若無人な振舞いをするキャラになっている。そのため、一度干された。
【生前】 裕福な家庭の長女(妹が2人、弟が1人)として育てられたが、自宅へ押し入った強盗により弟妹たちを全員殺された。弟妹を守れなかったことに後悔の念を抱いている。「自分は悪いことなんかしていないのに、こんな理不尽な人生が許せない」と語っており、この過去が神に反抗する動機ともなっている。 なお、強盗が押し入ったときにゆりは死んでおらず、死因は明らかになっていない。
◆天使(てんし) / 立華 かなで(たちばな かなで)
声 - 花澤香菜
死後の世界にある学校の生徒会長。戦線のメンバーからは「天使」と呼ばれているが、実際は戦線のメンバーと同じく死んだ人間である。無口かつ冷静で感情をめったに表さないが、中身は天然ボケ。音無曰く不器用で世間知らずなところがある(不器用な部分は本人も自覚している)。好物は学食の激辛麻婆豆腐。戦線では女子寮の彼女の部屋を「天使エリア」と呼称している。
死後の世界のマテリアルに干渉することが可能なソフトウェア「ANGEL PLAYER」で特殊能力を作りだしている。「ガードスキル」がその最たるものであり、その中には「handsonic」などの能力がある。「ガードスキル」という名称からも伺えるように攻撃意思はなく、戦線メンバーに対しても最初は口頭注意を行い、攻撃された場合に限り実力行使する。そのため戦線メンバーが学園のスポーツ大会や期末試験に参加しても、何食わぬ顔で一緒に参加している。後に音無の要望で「ANGEL PLAYER」を使用して天使の羽を装備した。
戦線メンバーの中間テスト妨害工作によって全教科0点という成績を取らされ、それが原因で生徒会長を解任させられた。その後は音無の仲介で戦線メンバーと共に行動するようになり、戦線メンバーとは戦わないよう音無と約束する。オペレーション「モンスターストリーム」で川の主から戦線メンバーを助ける際、無意識に「harmonics」(自身の分身を作り出す能力)を発動し、攻撃的な分身と分裂した。
後に「absorb」(分身を自身に戻す能力)を使った反動により、大量の冷酷な意識を持った分身が体内に戻ったために意識を失うが、オリジナルの意識を持った状態で目を覚ます。戦線メンバーが「満足して消えられる」ように音無と連携し、音無が行動しやすいように、戦線メンバーの敵として生徒会長に復帰する。
生徒会長という「最も消滅しやすい」立場にいたが、死後の世界にやって来た理由が「心臓のドナーにお礼を言う」ことであったため、「消滅」せずにいた。戦線メンバーが満足して「消滅」した後、音無からこの世界に訪れるであろう「不幸な魂」を救済するために共に死後の世界に留まることを提案されるがそれを拒み、ドナーである音無に感謝の言葉を述べると同時に彼の手の中で「消滅」した。唯一天上学園から昇天していく描写(光の球が昇天していく)が存在する。TV放映された第13話エピローグでは、かなでの生まれ変わりらしき少女が登場している。
卒業証書の文字はかなで役の花澤香菜が実際に担当している。
DVD/BD特典のキャラクターコメンタリーでは、第13話に出演。
【生前】 心臓を患っており、音無の心臓を移植したことで生き長らえたが、卒業式を前に他界。心臓移植を受けた経緯や、死因などは不明。
【設定】 両儀式のような戦うヒロインの立ち位置で構想を詰めていたところ、上がってきた設定画の可愛らしさでキャラの方向性が固まったという。その後「天使ちゃんマジ天使」と呼ばれ、ファンに愛されるキャラクターに育ったことを喜んでいる。
〔 死んだ世界戦線 〕
ゆりを筆頭とする組織。略称「SSS(クラススリーエス)」または単に「戦線」と呼称する。生前の記憶を持った人間達により構成され、主要人物や下記に紹介する人物、後述するGirls Dead Monsterのメンバー以外にも数十名のメンバーがいる。教員棟最上階にある占領した校長室を「対天使作戦本部」と称し、天使を倒すために様々なオペレーション(作戦)を展開する。
メンバーの加入順としては、ゆりと日向が創設メンバーであり、続いて大山、チャー、野田、椎名の順に加入する(『Angel Beats!-Track ZERO-』より)。その後他のメンバーが加入(順番は不明)し本編第1話で音無が加入し、その後敵対していたが音無に説得された直井が加入するという流れになっている。
組織名は彼女達の気分により過去に何度か改名されたが、最終的には「死んだ世界戦線」に戻されている。ゆりのこだわりは末尾が必ず「〜戦線」となることである。戦線メンバーは、一般生徒とは異なる戦線独自の制服(男子はブレザー・女子はセーラー服)を着用し、左肩には「SSS」を図式化し「rebels against the god(直訳で「神に対する反逆者」)」と刺繍したワッペンをつけている。
終盤で「影」の脅威から回避するために音無が説得したことにより、皆がそれぞれの満足を得て「消滅」する決意を固めた。
◆日向 秀樹(ひなた ひでき)
声 - 木村良平
戦線創始者の一人で最古参。戦線のムードメーカーかつ本編の準主人公的な立ち回りを務める。ゆりの愛称である「ゆりっぺ」は彼が命名した(母親と同名で名前で呼ぶことを嫌がったため)。新参者の音無にも好意的で親友のように親身になってくれるが、逆に音無から同性愛者ではないかと疑いの目を向けられることもある。球技大会の勧誘の際、本人は人望があると自信を持って発言したものの、あてにしていた人物達にはことごとく他のチームに引き抜かれるか断られており、逆に人望の無さが露呈した。またユイとは下らないことで喧嘩ばかりしており、「ケンカするほど仲がいい」ともとれる「凸凹コンビ」で、彼女とのいさかいが結果的に彼の「消滅」を遅らせていた。
ヘタレさが目立つ人物であるが、ゆりの戦線結成の動機を作ったり、音無の考えに背中を押し協力したり、ユイの未練を消して彼女を「消滅」させたりと、常に仲間を第一に考えている一面を持つ。最終話で「卒業式」をした後、音無とかなでに気を遣い、彼らに軽く挨拶して音無を「親友」と呼び一足先に「消滅」した。
前日譚である『Angel Beats!-Track ZERO-』の主人公。初対面でゆりに屋上から突き落とされ、その後何度も屋上ダイブを強要された。NPCの命名をした。
使用武器はRPK-74、S&W M645、M14 DMR。
野球大会では2番・セカンド。
特典ドラマCD、キャラクターコメンタリーでも基本的にキャラ崩壊が見られずツッコミに周ることが多い。
DVD/BD特典のキャラクターコメンタリーでは、第1、2、4、5、6、8、9、10、13話、及び『SPECIAL EPISODE』に出演。
【生前】 野球部に所属しており、守備位置は二塁。自身のミスによって敗戦したため茫然自失になっていた際、部活の先輩から薬物を薦められていたような描写があった。その後、トラックとの衝突(交通事故)によって死亡し、この世界に来た。
◆高松(たかまつ)
声 - 水島大宙
戦線の参謀役。一見するとメガネを持ち上げる仕草が似合う知的キャラだが、ゆり曰く「本当はバカ」 で、その実態は制服の下に隠されたボディービルダーのような肉体美が自慢の筋肉キャラ。密かに筋トレを欠かさず、何かにつけて服を脱ぎたがる。竹山とのメガネキャラかぶりを危惧しているが、頭脳労働では竹山のほうが有能である。スペアメガネをいくつも所持しており、よくそれらの手入れをしている。
後に「影」に飲まれてしまいNPC化してしまったが、その後正気に戻り、最終話で「消滅」した。
使用武器はデザートイーグル.50AE、SR-25、SIG SG552。
DVD/BD特典のキャラクターコメンタリーでは、第5話に出演。
◆野田(のだ)
声 - 髙木俊
チャーに次いで仲間になった戦線最古参の最後の一人。新参者である音無を認めておらず、なにかと因縁をつけては食って掛かる。ゆりに心酔しており、彼女のことを悪くいう者には容赦しない。第11話のラストで、ゆりの写真を大事に持って微笑んでいたことからも、その心酔ぶりはかなりの物。
竹山の円周率暗唱により悶絶するほどのアホ。身体能力は戦線メンバーの中でもトップクラスだが、自分やギルドの仕掛けた罠に引っ掛かるなど、自滅することが多く、日向には「バカ」と断言されてしまっている。また、かなでを奪還するオペレーションでは、自滅はしなかったものの真っ先に天使の分身に瞬殺されている。最終話で「消滅」した。
使用武器はハルバードで、銃(スチェッキン・マシンピストル)も所持してはいるが、あまり好んでいない。このハルバードはギルドに改装される前のダンジョンで入手した物である。
野球大会では4番・キャッチャー。
DVD/BD特典のキャラクターコメンタリーでは、第2、10話、及び『SPECIAL EPISODE』に出演。
【設定】 初期設定の武器は棍だったが、音無の首に刃を当てる演出をするためハルバードに変更された。
◆椎名(しいな)
声 - 斎藤楓子
「あさはかなり…」が口癖のクールな少女で、戦線立ち上げ直後に加入した6人目のメンバー。戦闘時は、忍者のような動きを見せ、その戦闘力は天使にも匹敵する。煙玉なども標準装備している。弱点はかわいい物。彼女のみSSSの半袖の制服を着用しており、首には長い襟巻きをしている。子犬のぬいぐるみは彼女の手作りである。最終話で「消滅」した。
漫画の「Angel Beats! Heaven's Door」では、初めは自らに名前はなく、あるのは暗号名のC7だけだと本人は語っていた。それを聞いたゆりが後にC7(しーなな)からとって『椎名』と名づけた。
使用武器は短刀。
野球大会では3番・ショート。
DVD/BD特典のキャラクターコメンタリーでは、第7話に出演。
◆遊佐(ゆさ)
声 - 牧野由依
冷静なオペレーターで、作戦時にはゆりの指示をインカムからトランシーバーで通達している。無表情で淡々としているが、淡々としたままでゆりに対して毒舌を吐いている。最終話で「消滅」した。
漫画の「Angel Beats! Heaven's Door」では当初髪を結っておらず、男に苛烈な恨みを抱き鋏で刺殺する通り魔を起こしていたが翌日には殺したはずの男が平然と生きていた事で男への憎悪と殺せない矛盾に苛まれていた。
戦線メンバーに襲い掛かった所を逆に捕縛され、天使の存在を教えられると今の自分を終わらせる為に接触、天使の介入により性格が変化し「もう誰にも危害を加えない」と宣言した上で戦線に加入する。
この変化について「今までの自分を深い水底に沈めた」と語っているが詳細は不明。
DVD/BD特典のキャラクターコメンタリーでは、第8、9話に出演。
◆藤巻(ふじまき)
声 - 増田裕生
ガラの悪い少年で、メンバーと同年代だが「やさぐれあんちゃん」といった立ち位置。お手本のような噛ませ犬で、麻雀が好きなのか、ひさ子らと卓を囲むことも多いが、その度に「卓上の噛ませ犬」と化す。カナヅチ。最終話で「消滅」した。麻枝准は本作の中で自身の1番のお気に入りキャラクターであると語っている。
使用武器はPPSh-41短機関銃と長ドス。
DVD/BD特典のキャラクターコメンタリーでは、第8、10話、及び『SPECIAL EPISODE』に出演。
『SPECIAL EPISODE』のキャラクターコメンタリーに置いて、第1話放送当時から野田とキャラが被っていて、どっちがどっちか覚えられないという視聴者の声が多かったことが大山によって暴露されている(武器として藤巻は長ドス、野田はハルバートを常に持ち歩いており、両者ともに噛ませ犬的ポジションのキャラクターであることが要因と思われる)。
◆TK(ティーケー)
声:Michael Rivas
長身に赤いバンダナ姿(帽子を目深にかぶるような位置にバンダナを巻いていて目元は影で処理されているため目は見えない)。陽気に意味不明な英語を話す男だが、実際は英語は苦手である。「TK」は自称であり、本名はおろか生前のことも謎である。趣味はストリートダンスで、よく廊下などでも踊っており、暇な時に松下にダンスを教えたりもする。最終話で「消滅」した。
彼の話す台詞の多くはTM NETWORKに影響を受けたものであり、「TK」という名前も小室哲哉のイニシャルから取られたと考えられる。これは、麻枝准がTM NETWORKに強く影響を受けたことによる。
使用武器はFN ブローニング・ハイパワー、LAR グリズリー、PP-19 Bizon。
DVD/BD特典のキャラクターコメンタリーでは、第6、10話、及び『SPECIAL EPISODE』に出演。
キャラクターコメンタリーでは普通に日本語を喋り、普段の彼の心情なども聞くことができるが、そのせいで自らキャラ崩壊を起こしており、そのことに日向はずっとツッコミを入れ続けていた。
◆松下(まつした)
声 - 徳本英一郎
がっちりとした体格で柔道が得意。細目で眼球が描写されることは少ない。柔道五段のため、「松下五段」と呼ばれているが武器は銃である。鍛錬のためか下駄を履いており、授業に出ない際は校庭の木を利用してトレーニングに励んでいる。暇な時には戦線メンバーに柔道を教えている。食堂の肉うどんが好物で、肉うどんの食券を譲る約束をすれば大抵のことは引き受けてくれる。終盤で山篭りで修行をしていたら、メンバーが驚愕するほどのダイエットに成功していた。最終話で「消滅」した。
使用武器はラインメタルMG3、FFV AT4、H&K P7。
上記にあるように、高校生が柔道五段を取ることはできず、それでもなぜ「五段」と呼ばれているかについては、DVD/BD第6巻のキャラクターコメンタリー(11話)で、下の名前が、難しい方の「まもる」という字(護衛の護)に飛騨高山の騨(旧字体)で「護騨(ごだん)」という名前であったためだと本人が語っている。そのため、戦線メンバーは彼の柔道が五段と勘違いし、最初は本人も五段ではないと否定していたが、だんだん面倒になりそのまま放置するようになったとのこと。しかし、本人はその説明の後、「こんな名前、実際じゃあり得ない。ゲーム化などした際、製作スタッフは困らないのか?」と自虐的に危惧している。
DVD/BD特典のキャラクターコメンタリーでは、第11話、及び『SPECIAL EPISODE』に出演。11話は異例の彼のみの出演となった。
◆大山(おおやま)
声 - 小林由美子
特徴が無いことが特徴の少年。わかりきったことをいちいち解説してくれる。純情な性格で本気の恋しかしないと語っており、ゆりによって強制的に天使に告白させられ振られた際には号泣していた。ポテトチップスが大好物。『Angel Beats!-Track ZERO-』及び『Angel Beats! Heaven's Door』では学生寮の日向のルームメイトとして登場する。あまりに個性がないため当初は日向からNPCと思われていた。戦線では日向に次ぐ最古参の一人。最終話で「消滅」した。
使用武器はSIG SAUER P226、M24 SWS。
DVD/BD特典のキャラクターコメンタリーでは、第1、2、4、5、6、7話、及び『SPECIAL EPISODE』に出演。
キャラクターコメンタリーでは常に乳首が立っていることをバラされ、さらにゆりに引き出される形で新ジャンルに目覚めてしまった。また、DVD/BD第6巻特典ドラマCDではある意味一番キャラが壊れている。
◆竹山(たけやま)
声 - 市来光弘
伊達眼鏡が特徴の少年。天才ハッカー。ゆりからハンドルネーム「竹山君」と紹介されたが、本人は受け答えの際に「僕のことはクライストとお呼びください」と付け加えている。この台詞は、回を追う毎に省略される傾向にある。第9話でかなでに対する中間テスト妨害工作がばれて反省文を書かされた際に、名前を竹山 クライストと書いていたが、それが本名であるのかどうかは不明。「クライスト オブ ザ フロント ダイヤリー」というブログを作成している。
「天使エリア侵入作戦」にて、天使が使用しているパソコンのパスワードを解析し、ガードスキルに関する謎を明らかにした。最終話で「消滅」した。
DVD/BD特典のキャラクターコメンタリーの出演は戦線主要メンバーの中では唯一なし。第4、6巻の特典ドラマCDには出演している。
◆直井 文人(なおい あやと)
声 - 緒方恵美
生徒会副会長。常に学生帽を身につけた中性的な容姿の少年。一般生徒と同じ制服であることから周りからはNPCと思われていたが、音無達と同じく死んだ人間。表向きは優等生として生徒会の運営を任されながら、裏で一般生徒に暴力を振るうなどの悪事を働くことによって自己の存在を保っていた。
傲慢な性格で、自分たちがいる世界を「不幸な人生を送った人間から神を決める世界」と捉えており、自身が神になろうと画策。死んだ世界戦線の作戦によりかなでが解任され生徒会長代理となったと同時に本性を表し、身につけた催眠術で生徒会を掌握し、戦線を殲滅。しかし、生前は誰からも存在を認められなかった自分を音無が認めてくれたため戦意を喪失。同時に音無に心を開いたことで戦線に入隊し、彼の舎弟と化した。
入隊後も一般生徒と同じ制服を着用し、催眠術を乱用したりメンバーを無能と罵倒したりと身勝手な行動が目立ち、相変わらず自分のことを「神」と呼んでいるが、音無に対しては異常なまでにえこひいきを見せ、以前の冷徹な性質からやや茶目っ気のあるキャラクターに変化する。
「卒業式」の後、音無に会えたおかげで自分は変われた、と彼に泣きながら感謝し「消滅」した。
使用武器はH&K USP。
DVD/BD特典のキャラクターコメンタリーでは、第8話に出演。
【生前】 陶芸の名士である父(声 - 中田譲治)の下に生まれるが、才能豊かな双子の兄・健人が跡取り候補となったため、誰からも期待されない毎日を送っていた。しかし自分とともに事故に遭った健人が死亡したことで健人と入れ替わり、父の下で周りに受け入れられるチャンスをつかむべく壮絶な修行を積むが、師である父が病に倒れたことで再びチャンスを失う。そのため、「自分の存在を誰かに認められること」が彼の行動原理になっていた。尚、死因は不明。
〔 Girls Dead Monster 〕
「ガールズ・デッド・モンスター」、通称 「Gldemo(ガルデモ)」。死んだ世界戦線所属の陽動部隊。オペレーション発動時にライブを行い、一般生徒を安全な場所へ誘導することが主な目的。他にも天使の注意を引き付けたり、ライブを行うこと自体がオペレーション開始の合図となるなど、その役割は多岐にわたる。
第3話で岩沢、第10話でユイが「消滅」した後、ひさ子、入江、関根も第12話にて音無にバンドの活動終了を伝えて「消滅」し、「解散」した。
◆岩沢 まさみ(いわさわ まさみ)
声 - 沢城みゆき(歌 - marina)
ガルデモのバンドリーダー。ボーカル&リズムギター担当。ガルデモで演奏する曲の作詞・作曲も行っている。クールでもの静かだが、音楽に対する熱い想いを秘めたミュージシャンであり、ユイの憧れの人物。名前の漢字表記があるかは不明。
自分の生きる道が見つかり、満足感と期待感を得て過去の自分から解き放たれたことで、作中での死んだ世界戦線の主要メンバーとしては、最も早く「消滅」を迎えた。
使用ギターはFENDER American Deluxe Ash Stratocaster(エイジドチェリーバースト)。
『Angel Beats! The4コマ 僕らの戦線行進曲♪』では、基本的に口下手で自分の想いは言葉ではなく音で伝えようとするなど天然ボケな面が強いが、音楽の話題になると途端に饒舌でハイテンションになるというアニメ版とはやや異なったキャラ設定になっている。
DVD/BD特典のキャラクターコメンタリーでは、第3、12話に出演。
【生前】 両親の喧嘩が絶えない家庭環境で育った。CDショップで聞いたSAD MACHINEの歌に救われたことがきっかけで音楽の道に目覚め、雨の日にゴミ捨て場に捨てられていたアコースティックギターを拾い、インディーズでの音楽活動を始める。成績は非常に優秀だったが、アルバイトをしながらオーディションを受ける日々を過ごすようになった。上京を目指していたものの、両親の喧嘩に巻き込まれ、父親にビール瓶で頭部を殴られ脳梗塞で入院し、失語症のまま死を迎え、死後の世界にやって来た。
◆ユイ
声 - 喜多村英梨(歌 - LiSA)
元ガルデモのアシスタントで、大ファンでもある少女。八重歯が特徴的。ストリートライブでガルデモの曲を演奏したりしていた。岩沢の「消滅」後は彼女に代わり、ボーカル&ギターを担当。「Thousand Enemies」の作詞(と曲のネーミング)も担当。
その可愛らしい見た目とは裏腹に、手錠や悪魔の尻尾のようなパンクなアクセサリーを身に着けており、性格も外見に似合わず短気かつ毒舌。口ぐせは「アホ」(アホですね、アホの集まりですね etc.)。特に日向とは下らないことですぐに喧嘩する「ケンカするほど仲がいい」ともとれる関係の「凸凹コンビ」である。
気性は激しいが、本来は純粋かつ寂しがり屋である。生前は身体がほぼ不自由であったため、現在は気まぐれに振舞ってるのかと思われる。
当初は彼女をガルデモのメンバーに加えることに対して、ゆりを初め一部の戦線メンバーは懐疑的な考えを示していたが、ガルデモのメンバーからは新メンバーとして受け入れられており、ひさ子から岩沢が残した最後の楽曲「Thousand Enemies」を託された。
その後、メンバーが満足して消えることを目的とした音無の計らいから、生前から抱えていた夢を次々と叶えてもらい、最後に自身が女性の究極の夢であると思っている「結婚がしたい」という望みに日向が応えたことにより、満足して「消滅」した。野球大会では、打順は不明だが、ファーストを守っている。
使用ギターはGibson SG Special Faded(ウォーンチェリー)。
特典ドラマCDのNG大賞では女性の尊厳にかかわる行為をさせられるはめになった。また、作中での会話から音無とは同時代の人物と思われる。
DVD/BD特典のキャラクターコメンタリーでは、第4話に出演。
【生前】 幼少時に交通事故に遭い、後遺症で寝たきりとなり、母の介護を受けていた。そのため、唯一の娯楽であったテレビでプロレスやサッカーや野球、そしてボーカルバンドに思いを馳せるようになった。死因については描写されていない。
◆ひさ子(ひさこ)
声 - 松浦チエ
ガルデモのサブリーダーで、シャキシャキした姉御肌。バンドではリードギター担当で、ユイに「殺人的なリフさばき」と評されるほど、高い演奏技術を持つ。豪運の持ち主でもあり、戦線の男メンバーと麻雀をしては大勝するようなひと幕も見られる。また、日向がいうには運動神経が抜群であるらしい。
なお、BD/DVD第5巻・第9話のキャラクターコメンタリーで、ひさ子自身が『高橋』と名乗るシーンがあるが、これは同シーンにおいて、ひさ子が本作の宣伝プロデューサー・高橋祐馬をパロディで演じているからであり、彼女自身の苗字が高橋だというわけではない。
使用ギターはFender USA '62 JazzMaster(blue)。
DVD/BD特典のキャラクターコメンタリーでは、第3、7、9、12話に出演。
◆入江 みゆき(いりえ みゆき)
声 - 阿澄佳奈
おどおどした小動物キャラ。ドラム担当。通称は「みゆきち」。死人ではあるが、幽霊が苦手。関根と同時期にメンバー入りし、親友同士でもある。お互いを「みゆきち」、「しおりん」と呼び合っている。
使用ドラムはPearl Forum FZ(カーボンブラック)。
DVD/BD特典のキャラクターコメンタリーでは、第3、12話に出演。
キャラクターコメンタリーにおいて、ドラムに関する時はキャラが変わる重度のドラムキチだということが判明した。
◆関根 しおり(せきね しおり)
声 - 加藤英美里
イタズラ好きの問題児。ベース担当。通称は「しおりん」。腕は確かだが、いきなりアドリブを入れだしたりして暴走し、ライブをめちゃくちゃにしてしまうことも。その罰として活動日誌を書かされたりもしているが、反省の色はないようで、ひどい内容からひさ子と入江をさらに怒らせた。
使用ベースはG&L L-2000(White blonde/Maple)。
DVD/BD特典のキャラクターコメンタリーでは、第3、12話に出演。
〔 ギルド 〕
戦線メンバーの武器を製造、修理及び管理を受け持つ組織。死後の世界では、生前の記憶を元に土塊などを材料に様々な物を造り出せる(逆に記憶にない物を適当に作ると本当に「形だけ」の物になる)。学校地下にある巨大な空間に大規模な施設を有していたが、かなでに発見されたため爆破して放棄。以降はかつて使用していた「オールドギルド」へと移動した。
◆チャー
声 - 東地宏樹
ギルドのリーダー。大山に続いて仲間になった戦線最古参の一人。接近戦においてはゆり・日向・大山を相手に圧倒できるほどの実力を持っている。高校生だが、髪の長さや体格の良さで年上に見られがち。『Angel Beats! -Track ZERO-』にて校長を襲い、ゆりが戦線を立ち上げるきっかけを作り、武器の作り方を最古参メンバーに教えたりもした。終盤、ギルド内で「影」と戦い弾薬を消費したゆりに、自身の武器を手渡す。その際「ついに戦いが終わる」と認識し、彼女からこれまでの感謝の言葉を受け取り「消滅」した。
◆フィッシュ斉藤(フィッシュさいとう)
声 - 緑川光
釣りマニアで、オペレーション「モンスターストリーム」(川釣り)実施時は戦線メンバーの釣り道具をギルドから荷車で引いて川に来る。釣り道具は彼が作っているらしく、その強度は「モンスター」と呼ばれている川の主にも耐えられるほど。銃にも詳しいらしい。
なお、斉藤というキャラクターはKey作品において共通して登場している。
〔 音無の生前の関係者 〕
◆音無 初音(おとなし はつね)
声 - 中原麻衣
音無の妹。重い病気で入院していた。兄が買ってくる雑誌を読みながら入院生活を送っていたが治療もむなしくクリスマスに亡くなる。彼女の死をきっかけに音無は医学を志すようになった。
◆五十嵐(いがらし)
声 - 関智一
音無が生前に遭った鉄道事故で負傷した客の一人。頭を怪我していたのを音無に助けられ、彼と共に被災者の救助にあたっていた。音無の献身さに深く関心していた。
〔 その他 〕
◆一般生徒、教師(NPC)
NPCという呼称は『Angel Beats!-Track ZERO-』にて日向が命名(いわゆるエキストラの意)。死者である戦線メンバーやかなでと違い、学校生活を過ごしているただの学生と教師たちである。RPGにおけるNPCとは異なり、一見しただけでは人間と見分けがつかない。それぞれに感情や髪型などの個性があり、話しかければ会話が成立し、時には教師にも反抗する。一般生徒は割とミーハーなところもあり、ガルデモのライブが唯一の楽しみでもあるが、逆に教師の中にはガルデモに対して不満を抱くものもいる。彼らと戦線メンバー・天使との共通点は、不老不死であることである。男子は詰襟・女子はブレザーを着用する。死んだ人間は彼らと学校生活をまじめに過ごすと「消滅」するが、彼らNPCは永久にこの世界に留まる存在である。
なお、この「NPC」という呼称や、天使のガードスキル発動時のエフェクトに0や1の数字が飛び散ることなどから、「この世界は実はオンラインゲームのような電脳世界なのではないか?」との憶測がされたことがあったが、これは麻枝により公式に否定されている。
◆謎の少年
声 - 石田彰
ギルド連絡通路B20に存在する「第2コンピューター室」に居を構え、死んだ人間を取り込んでNPC化させてしまう「影」を「ANGEL PLAYER」で大量発生させて死後の世界を混乱させた人物。その正体は「ANGEL PLAYER」開発者によって定義されたNPCであり、死後の世界に存在してはならない「愛情」を引き金に「影によりその愛情(を発生させた人間)をリセットさせる」という目的を与えられている。自分の元に辿り着いたゆりに、「ANGEL PLAYERの使用権を引き継いで自身が死後の世界の神になれる」という選択肢を与えるが、「仲間を守る」という決意を持った彼女に拒否された結果、全ての端末を破壊され、自らも「消滅」させられた。
ちなみに「影」は元々「ANGEL PLAYER」のプログラマーが「愛情」を持ったまま「消滅」した「彼女」を待ち続ける苦悩から解放されるため、自らをNPC化する用途で造り出したものであり、彼によると既にプログラマー本人はNPCと化している。
{/netabare}