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「響け!ユーフォニアム3(TVアニメ動画)」

総合得点
82.2
感想・評価
300
棚に入れた
819
ランキング
372
★★★★★ 4.2 (300)
物語
4.2
作画
4.4
声優
4.2
音楽
4.2
キャラ
4.2

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響け!ユーフォニアム3の感想・評価はどうでしたか?

まちゃ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

素晴らしい

神作品

投稿 : 2024/12/20
閲覧 : 23
サンキュー:

0

ネタバレ

既読です。 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

大改編あっぱれ!!(追記

原作後編予約して一気読みしたあの日
私は怒りと失望で気が狂いそうになった。

原作での麗奈の態度があまりにも酷過ぎて
これなら全国は真由をソリにして
久美子に悔しくて死にそうって言わせ
二人の特別は終わり、別の道を歩む
ってギスギス展開の方がマシって。

まあ真由が出てきた瞬間A→B→Aに
なるだろうなとは想定していたものの
それにしても麗奈の態度が酷過ぎた。
ただ武田先生は悩んだ挙句、A→B→Aという
王道展開に軟着陸させたのだろうと思った。
軟着陸させたものの私の中でしこりは残った。
特に後編は3回読み直したが、何度読んでも
納得できなかった。
麗奈の悪態は滝先生正義で許されるのか?

な、なのに・・・こんな大改編されると・・・

A→B→B・・・B??びぃ??
えーー!!
原作と違うじゃん!!
敢えての王道外し!!
それも梯子を外したのが麗奈!!

それだけに、大吉山のシーンが爆誕したし
原作では当て馬に過ぎなかった真由の存在が
アニメではちゃんと生かされていた。
後出しじゃんけんの強みなのか
原作以上に素晴らしい話になってた。
明日香の助言も違うし、王道展開の理由
滝先生ファーストを避けたのも正解だった。

「正義の塊」というワードがなかったが
麗奈が要所要所で大人対応できていて
随分話を緩和させていたのも奏功していた。
ただ最後は正義(信念)を貫いたってのが
武田先生が敢えて避けた展開ってとこかな?
皆はA→B→Aを想定していただろうから。
石原立也氏と花田十輝氏はよくぞやってくれた!

大吉山での二人の慟哭は二度観できないほど
このシリーズの殿堂入りシーンになって
とてもとてもとても・・・心が痛いです。

あ、ちな、私は2番を選びました。

返す返す、ユーフォはどれも原作を超えてます!!

投稿 : 2024/12/01
閲覧 : 73
サンキュー:

8

ネタバレ

イチゴン さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

「つながるメロディー」(最高の作品)

最終話
 信じていたことが実現することは、素直にうれしい。12話を観て、もしかして?という思いがよぎっていたのかもしれない。1期から足かけ約10年、悲しい事件はあったが、3期を京アニは全力で制作した。全13話の全てを考えぬいて、ストーリーをつなげた。最終話はこの10年の走馬灯のシーンでもあり、鑑賞は至福の時間だった。 

 1期2期映画の名場面ともよくつながっている。きっと、再度見返している人も多いだろう。また、新しく観る人も……。

 3期はNHK日曜日夕方5時放映で、全国の青少年や大人たちが観たであろう。学校での部活の伝統、人生へのこれからの意義がぎっしり詰めこまれていた。走りすぎの感じもあったが、1期2期にあった同じ行事や特にエピソードのないものを省き、演奏は「ここぞ」という場面にまでとっておいて感動を高めた。3期1話OPと最終話EDがきれいにつながっている。

 「北宇治高校、ゴールド金賞」!このカタルシスは一生忘れない。「響け!ユーフォニアム」という作品は永遠に私とみなさんのこころに残ります。 
 (残らない人は寂しいヒトだよね、たぶん)

 京都アニメーションの代表作の一つとして、また子どもたちの生き方、大人の人生の指針として、つながれていく作品。最高の作品の一つ

「響くのは、楽器だけではない。
       ひとのこころにも響くのです」

第12話
 OPとEDをカットした最重要回。視聴後に言葉を失った。オーディションではソリの演奏を、奏者が分からないように流した。視聴者もまた、部員と同じく評価できるように。
 
 オーディション前の久美子と真由、オーディション後の久美子と奏、そして特別な場所での久美子と麗奈の場面、すべてが今までになかったほど、心に強く響いた。視聴前は、どこかうわついた安易な予想をしていたのが恥ずかしくなった。素晴らしい脚本だった。
 
 真由は自分の演奏にだけは「ウソをつけなかった」んだ。納得のいく理由だった。オーディション後の真由の涙……。 
 
 奏の久美子への信頼は、久美子とあすかとの関係と同じ。これは強豪校としての伝統。たんなる1期のオマージュ以上の意味がある。奏は思いのたけを全力で出しつくした。今までは、シニカルだったのに。成長したね
 
 久美子と麗奈については、言葉はいらない。

 原作改変について、原作者が、Twitterで言及した。当然、脚本家から提案があって監督及び原作者の了承があった。視聴者として、この改変はまったく批判にあたらない。批判覚悟で、物語を深く掘り下げたことへ、むしろ敬意すら感じる。京都アニメーションは素晴らしい。
 
 次回、最終回。
 今回のキャラクターたちの涙が報われると信じる。
 
 「そして、次の曲が始まるのです」
  (公平な結果は、誰にとっても
        平等というわけではない)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 待望の3期開始。京アニの全力を感じます。
原作は(ネタバレ以外は)読んでいないです。。

第1話
 担任の先生が、「3年になったいま、自分はなにであるか?なにで、ありたいのか?」と問います(伏線)。 
 まぁ、ネタバレに触れちゃったので、
バラすけど、久美子は、音楽教師になります。 
でも、まったく違和感ないし、素敵な話です。
そして、黒江真由の登場。
 黒江 真由  「わたし、合 奏が好き」
 黄前久美子  「わたし、北宇治が好き」
(高坂 麗奈  「わたし、滝先生が好き」)
(視 聴 者   「わたし、ギスギスが好き」)
 真由(と麗奈)がからんでギスギスする今後の展開は、楽しみしかない。。。

第2話
 久美子部長は想像する。全国大会での最初の音は何か?
 アンサンブルで全国大会にいったクラリネットと。幹部三人の意見で、自由曲の選曲は一致した。
 暗かった背景が、一気に夕陽で明るくなっていくそのときの演出は、感激。

第3話
 一年生編のときには、厳しい指導は顧問の先生が直接していた。しかし、三年生編の今は、顧問の先生は指導を三年生にほぼ任せている。厳しい口調は先生も麗奈も同じなんです。一年のクラリネットエースは初心者の気持ちに心を痛めた。久美子部長はしっかりと気持ちを受け止める。
 背景や細やかな演出がそれぞれに、意味がありとても見応えのある回だった。真由の「たかが部活」の伏線もさらにはられた。
 
 今季いちばんの作品との判断に至った重要な序盤。作画はさらに魅力を増しており、京アニ最高峰。

第4話
 サンフェスの演奏丸ごとカットなのに神回!!!
細やかな演出がピカいちで、求くんのエピソードともからまって、感涙。
 久美子部長の成長著しく、あずさちゃん登場にもひけをとらない。また、麗奈の一年へのフォローもあり、もやもやもすっきり。この回も、光(タクシーのライト)の演出見応えあり。
 また、久美子の姉へのLINEや部屋の窓の開閉などの語らないストーリーがかなり魅力。 
 エンディングの演奏曲には思わず感動した。

第5話
 次回オーディション編に向けてのいわゆるため回。しかし、随所に細やかな演出・伏線が散りばめられ、とても楽しめた。トランペットとユーフォニアムのソリ(ダブル楽器ソロ)を久美子か真由なのか?麗奈はもちろん久美子希望だけど。。
 麗奈と久美子の関係は女性原作者ならではの繊細な描写。また、久美子の進路についての父親の反応もほっこり。
 3期はとにかく久美子の前に現れるキャラの登場が突然過ぎで、久美子と同じように思わずどっきりして、共感してしまう。

第6話 
 原作ネタバレに触れてしまったことに後悔。原作ではソリが真由と麗奈、奏が落選(←これ関西大会→)チューバが一人増える(さつき復帰)だったみたい。
 府大会では順当に久美子、真由、奏。そして葉月ちゃんがついに吹けるように(ツイッターでトレンド入り)。チューバは音量重視で1年抜擢。クラリネットはアニメでは省略。
 真由は、久美子に近づきたいのにかわされてしまう。女の子版秀一みたい。府大会ソリは決定ですが……。不穏な感じ。今回はやや駆け足ぎみのテンポでしたが、楽しめました。
(原作ネタバレみないほうが良かったと後悔)

第7話
 前半走り気味(サンフェス演奏や府大会演奏と金受賞、修学旅行カットなど)を補うべく後半への序章。いよいよ真由を中心にした不穏の始まりの予感。久美子が真由を苦手にするのは自身の投影だから。真由と久美子が、瞳のなかで互いを映しだす演出はドキドキだった。真由は実力をだすと言ったとき麗奈が反応したのは、すごい伏線。。
 どのような感じで関西大会のオーディションがあるのか、ネタバレ分かってても、どぎまぎしてしまう。先輩たちがOPや本編でてくるのも伏線。奏の生意気な雰囲気も。今後は、じっくり描くと思います。真由は過去だけでなく現在の久美子も映している。安全地帯から眺めるだけではなく、本音をぶちまけなければ相手は本気にはならない。真由もそのことに気づいている。裏ボスとか闇とかではない人間性の真価生き方そのものが問われているのです。
 久美子はソリを落ち、奏はメンバーからはずれます。チューバは一人増えます。北宇治吹奏楽全体のために。でも、それ納得できる?真由も奏も久美子も麗奈も部員も誰しもが混乱します。これは次回を観るしかない。明確な基準のない楽器や吹奏楽。これって社会にでてもありますよね。  
 次回が待ち遠しい。いつもは、まとめて一気に観ているので、久しぶりの感覚です。

第8話 
 アニメ本編として観ると、やはりドギマギした。「上手い人が吹くべきだ」が、いつのまにか「滝先生が選んだ人が吹く」に変わっている。1、2年生は滝先生を3年生ほどは、絶対的な信頼を置いてない。府大会オーディションでは、久美子ですら滝先生に一抹の不安を抱えていた。滝先生の発表に動揺していたのは、むしろ1、2年生だった。1、2年生は、滝先生よりも久美子部長を信頼しているのではないのか。その部長がソリを落ちた。また、奏落選の理由もさつきのときと同じく言わない。
 次回、部内に動揺が走るのは必至。久美子は、おのれ自身と部内の動揺をまとめなければならない。
 今回も、細やかな演出に感動した。冒頭、バスの場面ではフロントガラスに運転手の姿を映している。数秒もないカットで……。走り気味だったストーリー展開も本題に入ってきた。関西大会をうまく乗り切れるのか?どうなるのか?3期はOGがOPにも本編にも出てくる。これは、単なる懐古ではない重要な伏線。
 「知らないことのほうが良いこともある」の言葉は胸に刺さった。

第9話  
 滝先生との向き合い方が本題。指導者に徹底盲従する麗奈。ブレを感じる他の部員。
真由は強豪校ですでに全国金受賞の経験があるのか(どうか分からないが)、合奏を楽しみたいという音楽の本来のあり方から、ソリは譲ろうとする(なんなら府大会はオーディションまで辞退しようと)。
 久美子は、部の不穏な雰囲気に戸惑う。指導者盲従が正しいのか?音を楽しんでいるのか(滝先生も)?久美子と麗奈は決別しちゃう。
 感想としては、滝先生は言葉が足りなさすぎる!!! 部員が音楽をしてないことが分かっていないのでは?次回、久美子は滝に尋ねる。しかし解決はしないだろう。関西大会は大丈夫なのかな?麗奈とはどうなるのだろう?
 次回も観たい。最後の最後(全国の演奏)ははしょらないことを期待(とくにクラリネットの出だしとソリ)。真由には、つばめがいて良かった。真由にはまったく悪気がない。関西大会では引っかかるものがあっても、最後の全国大会演奏は最高に楽しみ最高の合奏をするだろう。
 また、奏が部全体を把握し、久美子をフォローしていたのも印象的。秀一の不機嫌はいらなかった(と思う)。 
 今回も小さな印象に残る演出が随所にあった。階段で真由に呼び止められたあと(の久美子の返事は恐ろしかったマジで)、久美子が足早に部屋に帰るときの天井の描写など。

第10話
 濃密な回だった。原作を前提にしないと理解が追いつかないかもしれない。また、原作からの改変もある。アニメとして、とても楽しく、もやもやがなくなった爽快感。前半までは、これまでの部内のギスギス感が頂点に達した。アニメは観て楽しむものであるはずが、苦しくなっていた。 
 久美子の悩みは、部長として当然のもの。麗奈みたいには割り切れない。だから先輩たちは、久美子を部長にした。顧問の滝先生は、音楽の指導をしているのであって、部員たちのまとめ役ではない。そして滝先生自身が方向性に迷っている。ソリを変えたのも迷いの表れ。香織先輩とあすか先輩の言葉は正しい。あすかはいう、後輩久美子が思いのたけを振り絞ったときの言葉が正論ではなくても心に「響いた」と。大人びた先輩たちの言葉は重い。
 ラストの久美子の言葉は、感動的だった。麗奈が頭を下げたのも象徴的。真由も迷いはなかった。演奏は、全国大会までのお楽しみ(かも)。でも不満はない。

第11話
 関西大会金受賞と全国大会出場を北宇治は決めた。久美子部長の演説は部員たちに大きく「響き」ました。しかし、全国大会の前にもオーディションはあります。関西大会での麗奈と真由のソリは良かったとの部員の評価。府大会ではなかったもの。今後の焦点は、久美子の進路と久美子がソリとなれるかの二点。
 みぞれ先輩の大学での演奏会があり、久美子は化粧(麻美子姉の手ほどきで、可愛かった)して出席。みぞれ先輩から、久美子の音大進学は想像できないと言われます。それは、久美子の本心そのものでした。
 真由は、またも久美子にソリを譲ると言います。そのときは、「久美子「さん」の本心?」と、さん付けで(さんに聴こえた。2回目はちゃん)。奏は、それって真由が譲りたいのではなく、久美子が真由にソリを譲ってほしいのでは?と言います。真由は自分を出さずに寄り添っていく演奏スタイル。久美子が自我を主張できるかどうかが分かれ目な気がします。
 次回は、真由と久美子の本心がぶつかる回となるでしょう。真由がどんな気持ちなのかその人となりは、原作では深堀りされていない。次回は、真由に焦点があたり、アニメならではの話となるでしょう。響け!は、アニメと原作が相互に高めあっている作品です。楽しみしかない。

 
 
                

投稿 : 2024/11/28
閲覧 : 635
サンキュー:

21

ネタバレ

白毛和牛 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

12話の原作改変が賛否両論となったが

今回のTVシリーズ3期目は久美子3年生編になるのと共に
この3期目で本作は完結を迎える事になりますが、
やはり3期まで追い掛けたシリーズだけあって
こうして完結まで観られる所は何とも感慨深い物が有りますが、
ただ今回の3期においてストーリー展開的に最も賛否となったのは
久美子VS真由の12話におけるオーディション勝負の行方で
しかも、これが真由勝利という原作とは結果を変える改変を行った事で
12話の放送終了後は視聴者の間で大きな波紋を起こす事になってしまいましたが。

ちなみに個人的には原作未読だったけど、でも最後は普通に久美子が逆転勝利するのかなって思ってたので
だから真由が勝った瞬間は予想外にして相当なサプライズであったとは思うけど、
でも冷静に考えると主人公補正を除くと久美子が真由に勝てるイメージってイマイチ薄い気もしたので
そういう点では真由が勝つ展開自体はそんなに不自然な感じはないけど
とは言え視聴者的には久美子の方に感情移入してたと言いますか
久美子と麗奈で一緒に全国でソリを吹くというのが王道的な纏め方かつ望まれた展開だっただろうから
その点で言えば主人公である久美子が落選したのは結構ショックな出来事だったかなと。

まあ12話の展開に付いては色々と思う所はありますが、
ただ、このシリーズって元々かなりシビアな面を強調してる所が多かったので
だから久美子が落選という結果に付いては案外と本作らしい感じはするというか
こういった苦い結末もまた青春の一幕なのではと思わされたりもしながら
それ故にオーディション後の12話でラストで見られた久美子と麗奈のやり取りに
視聴者側としては深々と感情移入させられる物が有ったかなと思います。
特に久美子も麗奈も全国で金賞を取る為の正しさを突き進んだ結果として
麗奈としては例え久美子を落選させて後悔を生む事になろうとも自分の音楽に対して嘘だけは絶対に吐けないし、
また久美子としてもソリ落選という悔しい結末を味わう事になろうとも
それでも部長として部全体の士気を上げて最後まで責務を全うした姿は本当に素晴らしく
この辺りにおける久美子と麗奈の誇らしい姿は視聴者側から見て心打たれる物が有りました。

改めて今回の3期に付いては12話の展開が大きな賛否を呼びながら
特に原作を大幅改変した所に付いては本当に良かったのかどうか色々と考えさせられるが、
ただ個人的には原作未読の立場で初見で感じたそのままの感情を申せば素直に凄い展開を見せられたと思ったのと、
そして何よりも今回の3期目でストーリーの完結まで見せてもらえた所は本当に満足度が高かったので
やはり今回の3期目に関しても今までと同様に高く評価して良いかなと思いました。

【評価】

94点・2A級

投稿 : 2024/11/23
閲覧 : 99
サンキュー:

3

ネタバレ

くまごろう さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

100点!!(120点を取れる作品だと思っていた)

視聴完了
全13話

ジャンル
熱血部活系(吹奏楽部)

タイトル由来
主人公の楽器がユーフォ

設定
現代日本高校生
1期
1年生
2期
2年生

目標が全国大会金賞で、2期までに達成できていない。

ストーリー展開
主人公である黄前久美子が3年になり、部長になり、2年生や新入生と全国大会金賞を目指す話。ユーフォパートは久美子と2年生で盤石で超実力派の1年生が出てこない限り安定の展開だろう。
とおもいきやそれに加えて転校生であるまゆが台風の目になる。
3年目としての部活自体は、昨年までももちろん努力はしているが金賞は取れておらず、何かを変える必要がある、と考えた久美子達は大会ごとのオーディションを導入する。(2期までもオーディションは行われていたが、大会前に決めたものが最後まで固定だった。)
それに加えて転校により入部した3年生のまゆは実力校のユーフォで、久美子と同じくらいかそれ以上の実力の持ち主だった。
そんな状態で絡み合う全国金賞の目標、久美子とれいなの約束、指導者であるたき先生とそれ受ける部員たちのすれ違い、オーディションによるメンバー決めとソロ決め、久美子の進路、など様々な問題が絡み合いながらも、久美子は前に進んでいく。

結果関西大会からソロはまゆとなり、れいなとの約束は叶わなかったが、全国大会はゴールド 金賞。
数年後、北宇治吹奏楽部の副顧問として立つ久美子の姿で幕を閉じる。
感想
総評10.点
良かった点
ストーリー展開、絵
悪かった点
話数
レビュー
まず、最高だった。
絵ももちろん素晴らしく、所々に入る合奏シーンも素晴らしいのだが、一番はやはりストーリー。
様々な問題を上手く絡ませながら進んでいくストーリーと、いざという時の伏線回収は感動的。特にまゆと久美子のソロオーディションの際にれいなの、約束を破ったら、という回想シーンが出てきて、れいなと久美子は全国の舞台で一緒にソロをやる、という約束をしたにもかかわらず、全国大会金賞の約束を選び、れいなが後から後悔するシーンがやばい。
また2期の時点で、先輩が卒業し磐石の体制となったユーフォパートでどのような展開になるのかと期待していたが、想像を超えてきた。

一方で、1期・2期の時には感じず、今期感じたのは物足りなさ、というよりも多分尺の短さ。
これまでと同様に1クール13話構成なのだが、3年生から夏の大会までに起きている出来事が多すぎて、久美子を中心とした問題絡みだけになっている。これはこれで良いのだが、まゆの話やみどりともとむくんの話、仲良し3人組の日常など見たいシーンはたくさんあった。
また、一番気になったのはれいなとのラスト。言葉による回想ではなくて、北宇治恒例の助っ人合宿にれいなが来るなど、絵でまだ繋がっていることを見せて欲しかった。

投稿 : 2024/11/21
閲覧 : 56
サンキュー:

5

ネタバレ

やまげん さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

長い間お疲れさま

原作は読んでいない

{netabare}久美子の部長としての悩みと、ソリのオーディションと絡めて新キャラ黒江真由との関係を中心に描かれた感じ。黒江真由については、尺が足りなかったのか、ちょっとキャラがよくわからないまま終わったような感じはあった

作画については、新しいチャレンジがあったように思う。4話で、久美子と麗奈の顔にタクシーのヘッドライトが当たるシーンは、光の当たり方が変わっていくのを丁寧に描いていて良かった。5話の川のほとりでの2人のシーンも光の表現にこだわりを感じた。ただ、こちらは光源が何なのかわからなかった。たぶん本当は光源がないと思う

大会等での合奏シーンの描写が1期、2期と比べて格段に少なかったのは残念だった。合奏シーンは最終話のみ、しかも過去の振り返り映像が大量に挿入されて合奏シーン自体の描写は少なかった{/netabare}

もともと吹奏楽やマーチングバンドに興味があったこともあって、先日行われた全日本吹奏楽コンクールの現地チケットを申し込んでみたが、当選ならず。ライブ配信もあったが、リアルタイム配信のみ・アーカイブなしだったので見る気にならなかった。せめて〇日間アーカイブ視聴可能とかにしてくれたらよかったのに

投稿 : 2024/11/16
閲覧 : 25
サンキュー:

3

ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

とりあえず簡単な感想

 原作は未読。
 黄前 久美子とその同学年組も最上級生の3年生に。
 久美子が部長に、塚本 秀一が副部長、高坂 麗奈がドラムメジャーとそれぞれ役職に
就いたこともあり、これまではプレイヤーとしての苦労が主だったのに、本作では部員を
引っ張る立場としての苦労も。
 これに関しては滝 昇という顧問がいるため、中間管理職的な大変さを感じる。

 本作で部内の問題の要因となっていたのは、大会ごとにオーデイションを行う方式への変更、
黒江 真由の転入、滝に対する部員の信頼度の低下が考えられる。
 滝に関しては本作での行動を見るにつけ、そもそも演奏自体への指導はともかく、人の心を
汲み取って指導したり、組織をまとめたりする部分はそれほどでもないのかも、という気が。
 これまでは滝自体の実績が指導者としても凄いものに映っていたり、滝赴任前の北宇治高校
吹奏楽部のレベル自体が低かったために逆に伸びしろがあったためにそれが凄い指導力に
見えたというのもあったのかも。

 この滝への信頼度を巡っては久美子と麗奈が対立する展開も。まあ最終的には
仲直りすることはできたが。
 ただこれまでは百合的描写をするような本当の仲の良さを見せてくれた久美子と麗奈だが、
本作における仲の修復は表面的なもので、逆に二人の決別を描いているように見えた。
 これは久美子が音大に進学しなかった理由の一つでもありそう。
 今後も会うことがあれば、食事をしたり、お茶したりすることはあっても、もう以前のような
精神的にも繋がっているような関係には戻れないように思える。

 ストーリーの方は、北宇治高校吹奏楽部自体は全国大会で金賞受賞というめでたしめでたしの
結果だが、久美子の方は最終オーディションでもソリストになることができず。
 実はこのオーディション結果が原作とアニメである本作とは異なるそうで、いわゆる
原作改変というやつ。
 本作発表時はまだ「セクシー田中さん」の問題の記憶が新しいところで、そういう意味では
なかなかデリケートな問題という感も。
 本作に関しては原作者了承済みということらしいが、こういうのは原作者が積極的に改変に
賛成している場合もあれば、大人の事情で不承不承という場合もあり、事情を知らない身と
しては肯否自体は言わない。
 結末の形としては久美子というヒロインを主軸にして、彼女の努力が報われカタルシスが
得られる作品にするなら原作の形の方が良いだろうし、吹奏楽部全体に軸足を置いて、1期の
序盤で決めた実力主義が最後までぶれなかったという点を強調したいなら本作の形の方が
良さそう。

 作画は相変わらずきれいだが、これまでに較べると売りの一つである演奏シーンが
少なくなったようで、クライマックスである全国大会に絞ったような感じ。
 これは演出的なものなのか、例の事件の余波でまだ人的資源が足りない状況なのかは
分からないけど。

2024/10/15

投稿 : 2024/10/15
閲覧 : 59
サンキュー:

3

ネタバレ

RFC さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

駆け抜けた3年間 黄前久美子の物語

ついに始まりました。3年生編。
原作は買うだけ買って封印中。
(アニメ終わったら読みます)
前のめりで視聴開始。

【作品概要】
響けユーフォ⇒響けユーフォ2
⇒誓いのフィナーレ・リズと青い鳥
  ⇒アンサンブル
の続きです。

高校1年で弱小だった北宇治高校吹奏楽部に入部した久美子も
いよいよ最高学年で最後のコンクールに挑みます。

ああ、これでようやく原作を読める。

【作品に対する感想】
想定以上の物語でした。
最後まで描き切ってくれた制作陣にはただただ感謝ですね。

3期内容濃すぎて、以下むっちゃ長過ぎでごめんなさい。
(これでもだいぶ削りました)

多分原作から削ったところもたくさんあるんでしょう。
欲を言えば2クールでじっくり描いてほしかったかな…。

1)物語
 これまでのユーフォ作品群と2点大きな違いがあったと思います。
 ➀吹奏楽との距離
  これまでは久美子が近視眼的に吹奏楽に向き合う中で、
  それにまつわる問題と戦ってきたと思います。
  麻美子の話はちょっと例外ですが、
  吹奏楽に強くフォーカスしてたと思います。

  今作は黄前久美子の人生の一ページ…
  少し俯瞰視点から…そういう描き方だったように思えます。
  部活で燃え尽きずに、ちゃんと次につなげていく。

  人生70年とすれば、3年間は5%未満。
  人生の1ページに過ぎないんですよね。
  ただ、とてつもなく大きな付箋が貼ってある1ページですけど。

  高校3年生って、人生の大きな転換点でもあるんですよね。
  吹奏楽で全国金ということだけ追っかけてればいいわけでもなく
  ちゃんと自分の将来を考えないといけないわけで。

  というわけで、これまでの作品群と比べ、
  少しピントがぼけたかなって感じた人もいるかもしれません。

 ➁{netabare}奏者として脅かされる久美子
  様々な問題に首を突っ込んできた久美子ですが、
  これまで一度も奏者として脅かされることはなかったと思います。
  そこに降って湧いた黒江真由。
  アンコン編で「蓋をした」のに、開いてしまいました。

  作品中初めて「自分をかけた戦い」に身を置くことになりました。
{/netabare}
2)作画
 微妙な心情描写が凄いです。
 久美子・真由は特に。

 そしてOG軍団可愛すぎ、かつ美しすぎです。特に香織。 

3)声優
 ともよさんの演技が今作も光ってました。
 12話の演説もそうなんですが、
 各話の「そして次の曲が始まるのです」の困惑と不安、
 合宿でのイライラ・怒りを押し殺した演技が良かったと思います。

4)音楽
 ➀ツボ
  開始早々「ディスコキッド」。
  こんなの歓びでトリップするしかありません。
  アンコン時のOMENS OF LOVEといい、
  制作陣はどんだけツボを押さえてるんでしょうか!
  「ディスコ!」は入れてほしかったですけど(^^;

 ➁コンクール曲
  尺の都合か、課題曲がフルで聞けなかったのは残念です。

  一方で自由曲の「一年の詩」
  私はは重厚な曲が好きなので、ちょっと響きませんでした。
  三日月の舞、リズと青い鳥の方が好みです。

  あと走馬灯演出が胸に来すぎて、音楽が頭に入ってこない…
  orz

  個人の技量が響きそうな曲だと思ったので、
  特待生がいる私立校向けの曲かなとは思いました。

 ➂Soliのオーディション
  Tp.を支えるような真由。
  Tp.と対話するような久美子。
  久美子のSoliは、1期の大吉山でのデュエット
  「愛を見つけた場所」を彷彿させますね。

  あとで気付いたのですが、
  真由の譜面には「支える」という書き込みがいっぱいです。
  久美子の譜面には「麗奈と息を合わせる」と書かれてます。
  両者の演奏へのアプローチが違うことが分かりますね。

5)キャラ
 ➀黄前久美子
  1期と比べると言動・風貌 共に大人っぽくなり
  魅力が凄く増しています。
  ぐいぐい引っ張るリーダーシップがあるわけじゃないけど
  そっと背中を押せるタイプ。

  久美子の悩み・迷いは、仕事でも組織でも、
  人を纏める立場にに立ったことがあるなら
  きっと誰もが思い悩んだことだと思います。
  すごく共感できるんですよね。

 ➁高坂麗奈
  正論爆弾で、人の上に立つには
  「ちょっとどうか」という言動が目立ちました。
  切り捨てるばかりじゃ、
  「そして誰もいなくなった」になると思います。
  久美子がいなかったら、部がバラバラになって
  終わってたように思えます。
  1プレイヤーならあれでもいいんですけど、
  幹部で部を纏める側の人間なので、
  もうちょい言動はコントロールすべきだと思います。 

  人間関係は久美子や秀一がどうにかしてくれると信頼して、
  あの言動だった可能性もありますが。

  あと自分の言いたいこと言ったらキレて立ち去るの
  ホントだめだと思います。
  建設的な話ができないんですよね。 
 
 ➂塚本秀一
  これまでは影が薄かった彼が、麗奈と真っ向から
  ぶつかる場面もあり、成長を感じることができました。
  (求に気を遣わせてるのは流石にやりすぎですけど)
  恐らくアニメの裏で色々動いてたんでしょうけど
  そういうのも見てみたかったですね。

 ➃黒江真由
  最後の方まで何を考えてるか読みづらい娘でした。
  {netabare}
  この娘「ほとんどのことはどっちでもいい」は
  過去の後悔、自責の念からなんでしょうね。
  ですが「真由の根底にある絶対譲れないもの」を見抜かれ、
  彼女の言動は実はすごくシンプルだったことが分かります。 
  この娘はどうでもいいことには器用で、
  本当に必要なことに不器用なんでしょうね。
  {/netabare}
 ➄久石奏
  彼女なりのやり方で久美子の力になれるように行動してますね。
  やはり一度信頼すると裏切らないタイプのようですね。
  {netabare}
  ただ奏の洞察力をもってしても真由の本心までは見抜けず、
  パート内のギスギスを助長させてしまったのは
  ちょっと残念でした。
  久美子を好き過ぎて盲目的になっていたのかもしれません。
  
  そして窓開けは力技(^^;…{/netabare}

 ➅釜屋つばめ
  この娘、物事を色眼鏡で見ずに
  フラットな視点から見ることができるんでしょうね。
  好感が持てます。

 ⑦滝昇
  合理性が高い半面、人付き合いは苦手なんでしょうね。
  久美子たちとの出会いは、滝にとっても大きな財産になったと
  思います。
  
6)印象深いシーン
{netabare}
 ➀1年生退部の危機
  義井沙里、責任感ゆえ独りで頑張ってたんですね。
  麗奈、初心者たちどっちの言い分もわかるから
  余計に板挟みになる。
  何が正しいのか迷う。
  更にドツボにハマる…。の悪循環。
  久美子は具体的な解決策を示したわけじゃないですが、
  力ある人から肯定されたことで迷いが払拭されたんですね。
  サリーもこういう経験を積み重ねて、人の上に立てる
  人財になっていくんでしょう。
 
 ➁月永求の根幹
  緑の「信用されてなかった」は結構重いです。
  個人の事情にどこまで関与するかは結構迷いますよね。
  本人から話したならともかく…ね。
  個人的には求の問題だと思います。
  ・話さないなら、公の場で表に出すな
  ・分かってほしいなら自分からちゃんと話して説明しろ
  
  最終的には求はちゃんと自分で話して、
  解決を図ったので良しとします。
  緑には言葉じゃなく、音楽で伝えたんでしょうね。
  (個人的にはちゃんと言葉で伝えてほしいですけど)
  良い師弟です。

 ➂久美子 麗奈と決裂
  久美子によく言ったと言いたいです。

  もともと久美子は玉虫色の調整で力を発揮するタイプ。
  麗奈のように優先順位をはっきりさせて驀進するタイプじゃない。
  だからこそよく言ったといいたいです。
  
  そもそもあれだけたくさんの集団の中で、
  誰もが納得する正解なんて見つかることが奇跡。
  だから揉める。
  90:10なんてわかりやすい判断ならともかく、
  51:49を決断していくのが組織のトップ。
  
  たとえ麗奈と決裂したとしても、
  久美子は自分の決断をし、それを正解と信じて
  進まなければならない。
  
  仏の塚本も珍しく感情的になってたし、
  この物語のリアリティ、好きでした。

  胃は痛いですけど。

 ➃わがまま
  周囲のことや全体のことを考えて行動してると
  そもそも根本的に自分は何をしたかったのか
  飛ぶことが多々ありますよね。
  久美子の場合特にそうなんでしょう。
  
  あすかの言葉はちょっと端的過ぎる気もしますが、
 (2期で自分のことを私利私欲って言ってたくらいですし)
  久美子の本当に望むことがはっきりしました。
  
  久美子の演説。
  そういえばあすかも関西前に演説してましたね。
  理屈よりも心にズンとくる言葉。 
  あすかを動かしたように、部員にも伝わったようですね。
  真由を除いて。
  
 ➄全国オーディション
  これほんと予想外でした。
  久美子が盛り返して、全国で麗奈とSoliやって、
  大団円を予想してました。

  衝撃を受けた、私的神シーンでした。
  この12話を見て、1)➀久美子の人生の1ページを描きたいと
  考えているのかなって思うに至りました。
  
  久美子と真由の力と力、
  ズレたエゴとエゴ、ズレた想いと想いのぶつかり合い。

  公正な判断のため、久美子と真由の姿を隠してのオーディション。
  ・・・
  でもね、ある程度の実力者だったら音でわかっちゃうと思います。
  なんとなく久美子っぽい音…。
  なんとなく真由っぽい音…。
  麗奈は当然として、近しい秀一や奏、緑、美玲なんかは特にね。

 ・理想の人⇒正しい人
  麗奈は個人の望み(久美子と吹きたい)よりも
  正しさ(上手い)を優先し真由を選びました。
  迷いが無いかと言われれば、恐らく嘘になると思います。
  下を向いた数瞬は、逡巡だと思います。
  でも麗奈は1年の時の久美子との誓いを優先しました。
  彼女の信念を貫いたのは見事でした。

  久美子も個人の望み(麗奈と吹きたい)が敗れた直後、
  麗奈との誓いと正しさを貫き、
  「これが北宇治のベストメンバー」と言い切り
  部を一丸にする部長の責務を果たしました。

  関西大会の時、真由に久美子の演説が届かなかったのは
  「久美子が本心を言っていない」と思っていたからでしょう。
  しかし今回は事前に久美子が麗奈との誓いの話をしたことで、
  「個人の願いよりも大切にしていることがある」と
  納得したんでしょう。
  だから今回の演説では涙が出たんでしょう。

 ・努力が報われるとは限らない 努力しなければ絶対に叶わない
  これを最後に持ってくるとは思ってなかったです。
  やっぱり特別になれるのは一握り。
  この悔しさを糧に生きていくんですよ。
  この3年間で久美子が得たものは
  ユーフォの技術だけじゃなかったはずです。
  それはきっと必死でやってきたから得られたもののはずです。
  決して無駄ではないはずです。

 ・奏
  自己防衛が最優先だった奏が、
  久美子のためにあれだけ涙を流せるように…。
  大事に思える存在が出来た奏、ほんの少し報われた久美子。
  
  こんなの泣くなと言われても無理です。

 ➃全国大会
  真由が写った写真を送ってるんよ…。
  そして、どうでも良かったはずの金賞で泣いてるんよ…。
  真由も歩き始めてるって、安心しました。

 ➄黄前副顧問
  きっと部長をやった経験が活きるはずです。
  そしてあのヘアピンが久美子のもとにあるってことは、
  数年後には本当に夫妻になってるって妄想してみたり。

{/netabare}

7)ん?
{netabare}
 ➀釜屋すずめのコンクールメンバー入り
  低音に厚みが欲しい…はすごく解ります。

  ですが、県大会前にピッチが合わないと言ってるレベルで
  バンドのプラスになるだけの力量があるとは思えません。
  いくら才能があっても、練習量が多くても
  さすがに覆せるものではないように思えます。
  ピッチが合わない大音量って、邪魔でしかないように
  感じるのですが…。

 ➁滝への確認の是非
  人間、納得してないときと納得してるときで
  パフォーマンスに大きな差異が出ると思います。
  ならば、疑問を持つなら即座に解消すべきだと思います。
  疑問を持つこと自体が間違いという麗奈の考え方は
  とてもじゃないけど私は賛同できません。
  久美子が滝に確認したうえで納得できたなら、
  その納得を以って部を纏めることができたでしょう。
  妄信的に飲み込めというのは人を人と扱ってないように思えます。

 ➂係員に止められたなかよし川
  吹奏楽やってたんやから演奏中入れんの知っとるやろ!
  あと愛する後輩の最後の舞台に遅れた理由が飲み物って…orz

{/netabare}

8)余談
 ➀立華高校吹奏楽部
  サンフェス前の描写の力の入れよう、すごかったですね。
  これは「立華高校マーチングバンドへようこそ」を
  やるって勘ぐっていいんでしょうか?
  期待しますよ?
  いいんですね?
  わくわく♪
  (作画班死にそうですが)
 
  以前からときどき登場した佐々木梓だけでなく
  あみか、花音、美音、太一、志保
  と思われるキャラもいましたね。
 
  北宇治よりかなり体育会系ということは伝わったと思います。

 ➁特別と凡人
  特別(天才)と凡人が同じ土俵で戦ったら
  一局特化の天才が絶対に勝つでしょう。

  だからこそ凡人にも出来ることがあると思います。
  もし世界の人すべてがビルゲイツやアインシュタインだったら、
  もし北宇治が麗奈とみぞれだけで構成されていたら、
  すごくカオスな世界になる気がします。
  というか、集団として維持できない気がします。
  
  皆それぞれ出来ること、役割があるんだと思います。


9)原作を読んで
 ➀決意の最終楽章(2024/10/14追記)
  物語の展開の違いは触れないでおきます。
  リアリティという面では多分原作の方がリアルだと思います。
  吹奏楽部員というだけでなく3年生という思考・行動の色が
  強い印象でした。
  逆に言うと、アニメの方はその原作を素材にして
  最大限にドラマティックに、心を揺さぶる作品に
  仕上げてきたんだなと感じました。

  尺がなかったとはいえ、
  全国大会の最後のシーン、カットしないでほしかったかな。
  これも青春の1ページだと思いますので。2828

 ➁みんなの話()

投稿 : 2024/10/14
閲覧 : 136
サンキュー:

33

ネタバレ

pH さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

最終回がなー、、、

最初に申し上げると、大変素晴らしかったです。
さすが京アニ!
3クールと映画1本にわたり、伝説級神アニメをありがとうございました!
もう京アニの中でもトップクラスに好きですよね。響けユーフォニアム。

結局真由に負けるという展開、あれも痺れました。良いと思います。

ただ、最後のオチ、どうですかあれ。

久美子、副顧問になるのかぁーーー!

いや、そうですか、、
うわちょっと解釈違ったなーー

音楽とは全く別の、普通のOLとかでいいのに。けいおん!のように、高校3年間の思い出は思い出として、置き去って欲しかった。
裕子先輩やあすか先輩のように、新たな人生のステップへ羽ばたいて欲しかった。
北宇治高校から出ていかないんかい。

投稿 : 2024/10/12
閲覧 : 138
サンキュー:

8

ネタバレ

エイ8 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

きたうじホワイト~↑

『響け! ユーフォニアム』(ひびけ ユーフォニアム、Sound! Euphonium)は、武田綾乃による日本の小説シリーズ。宝島社(宝島社文庫)より2013年12月から刊行されている。
2024年4月から6月にかけては第3期『響け!ユーフォニアム3』がNHK Eテレにて放送された。「久美子3年生編」が描かれる(wikipedia)

一期が2015年4月、二期が2016年10月からということを考えると(その間に5つの劇場版うち一つは番外編的なものを挟んでるとはいえ)長くインターバルを開けての三期ということになりました。

それだけの間が空いたとはいえ相変わらずの高水準クオリティ。作画は言わずもがなシナリオ面としても前作同様主人公黄前 久美子(おうまえ くみこ)を中心とした京都府立北宇治高校吹奏楽部員たちの群像劇が繰り広げられました。本作ユーフォニアムの肝はこの人間ドラマにあると思いますのでそういう意味では視聴者の求めるものに充分応えたものと思います。

ただあまりにも尺が短すぎたのが最大のネック。久美子が二年の時は劇場版だったので1クールよりも短い筈なのですが、あれはあれで要点を詰め込んでいたので悪くなかったように思えました(全国大会に出場できなかったことも劇場版として綺麗にまとめ上げられた要因の一つかもしれません)。一方本作は肝心な勝負所を端折るケースが多く消化不良気味だと感じました。いやそこカットするぐらいなら余分な部員のドラマ端折れよとすら思ってしまうくらいには。

吹奏楽部という性質からなのか他のスポ根部活ものと違い彼女達には対外的なライバルがいません。実際にはいるのでしょうが対戦するようなことはなくあくまでライバルは部員同士ということになっています。なので作品としてはオーディションを勝ち抜いた時点で大会のパスも決まってるようなものになってしまっており所謂「試合」になっていないのです。何というか強豪校のレギュラーに選ばれれば地方大会ぐらい通過して当然くらいの感覚っぽいんですよね。実際スポ根部活ものも一年時には地区大会を熱心に描写するのに以降はダイジェスト的なことって結構あるので、制作陣としても今更全国以外を描いてもしょうがないくらいな思いがあったのかもしれません。

そのオーディションに関しては、三度やるといった時点で久美子は一回落ちて3度目で返り咲くのが既定路線だと思ってましたので、あの展開は予想外ではありました。というかまあ、この前提で外しをやるならあれしかないのかなと。ただ将来的に久美子を顧問とするのなら全国大会を銀にしてそのリベンジのための教師としても良かったのかなと思わなくもありません。ただこれだと進路決めの時系列が逆になりますし、そんな理由で教師を志して良いのかとも思いますのでやっぱりあの展開が最善だったのかなあと。ただ他の方のレビュー等を見て知ったのですが原作ではちゃんと久美子がソロやってるんですね。ここをあえて変えたということは1クールの中に収められる起伏が原作の方になかったということなのでしょう。人間ドラマが受けた以上この辺の改変は仕方のないことなのかもしれません、このご時世によくやったなと思わなくもないですが。ただ本作はぶっちゃけアニメでブレイクした作品だから批判が少ないだけで、逆であればすごく色々言われただろうなという気はしますw(余談ですが、顧問の松本 美知恵(まつもと みちえ)先生と校長先生は据え置きでしたね。北宇治は公立なので何年も異動がないのは本来おかしいんですけどねw教諭に関しては稀にあるようですが校長が変わらないのはありえなさそうw)

あにこれでも現状期間どころか年間1位を取っているため改変を含めて全体的に高評価だったようです。自分もエンタメとしては楽しめましたが、皆様のように感動からの綺麗な涙を流すようなことはあんまりなく、どっちかというと根性の悪い見方をしていました。まあこれはいつものことではあるのですがw

まずレビュータイトルでも少々皮肉りましたが(北宇治ファイト~↑にかけましたw)北宇治、正確には久美子が在籍中の北宇治吹奏楽部だけがやたらとホワイトな部活環境なんですよねw当期はどちらかというと久美子の部長という一種の中間管理職としての苦悩の側面を描いていたと思うのですが、周りの部員の反発の仕方が可愛らしいレベルでしかないため良くも悪くもストレスなく見ることが出来ました。逆に北宇治外では何やら部員たちからのやっかみから病気になって死に至る人までいたりとギャップが酷いんですよね。もともと久美子が中学の時もなんやかんやありましたし、久美子が入部する前の北宇治でも吹奏楽では陰湿な行為が跋扈していたのに、彼女が来てからはさわやか青春ものとして通用するレベルのものに収まっているんです。まあそりゃそんなジメジメしたの描いてもしょうがないだろと言われればその通りなんですが、彼女達が美しい青春を謳歌できたのは一にも二にも部員に恵まれたからだと思います。もっとも描写外のところでどんなドロドロがあったかは存じませんがw

逆説的に、本来はもっとも久美子に近しいキャラである高坂 麗奈(こうさか れいな)の方がヘイトを集める構造となっていました。オーディションに対して部員内からの不満が集まった時も彼女は実力で選んだ結果だと顧問の滝 昇(たき のぼる)を強く擁護し、最終的には疑問を呈する久美子に対し「部長失格」とまで言い放ちます。まあ久美子はよく言い返さんかったと思います。大概の人なら「あんたの贔屓の引き倒し」的なことを言ってしまうでしょう。実際滝先生がシュッとした眼鏡イケメンじゃなくハゲ散らかしたバーコード中年でも同じ態度を取れたでしょうか?多分無理だと思いますwまあ実際のところ久美子もこの滝後妻がいざとなれば友情よりも男を選ぶタイプだとわかって良かったと思います。本来ならばこの時点で絶縁してもいいぐらいなのですが、更にこいつは久美子が音大に進まないと分かった時点で「綺麗な思い出のままでいたい」とか何とかほざいて別れを切り出します。ほんと徹頭徹尾自分のことしか頭にない奴です。久美子もこんな奴のどこが良いのでしょう。実力主義でブレないところが良いって言ってますが搾取するだけして後はポイッと捨てるタイプですよw実際あそこまで久美子に拘っていたくせにあっさり外様の黒江 真由(くろえ まゆ)の方を選びますし、彼女にとっては久美子も全国金をとるための道具に過ぎないわけです。麗奈は卒業後に世界に行くそうですが、まあそこでは滝センセなんかよりずっとすごい人が山ほどいるでしょうからさっさと乗り換える事請け合いです。正直久美子は麗奈なんかより別れてもずっと彼女の事を想ってくれている塚本 秀一(つかもと しゅういち)の方をもっと大事にすべきです。あんなに熟年感バリバリの塩対応してるのに好きでいてくれるなんて貴重ですよ。自分だったら振られた時点で真由ちゃんとかに乗り換えると思います。え?こいつはこいつで闇深い?いいんです、そんなことより美人で清楚で{netabare}おっぱい大きくて{/netabare}可憐で優しくて{netabare}おっぱい大きくて{/netabare}控えめな女の子なことが重要です。(大事な事だけ二度言いました)。

ですがまあ、この真由ちゃんも実にしつこい。一体何度久美子に八百長を打診したことか。おそらく制作陣が放送時には毎回一週間開くことを考慮して真由に何度も言わせて視聴者に強い印象を与えたかったんでしょうが、一気見した側からすればいくら何でもしつこ過ぎました。奏に「何度も何度も何度も……」と真由の行為を批判する発言をさせていましたが、あれは製作者側からのあえての演出だったんですよというエクスキューズだったんだと思います。後はひょっとしたら真由の闇みたいなものを強く訴えたかったとかそんなところでしょうか。ラストでは一緒に写真撮ったりしてたのでその辺のわだかまりみたいなのも解消したとみるべきなのでしょうが、それよりも部員紹介の中で「きつね」とかいう攻めた名前のモブ男子がいたことが気になってそんなことどうでもよくなってしまいました。

まあそんなこんなでユーフォニアムも基本的には本作で終わりということなのでしょう。原作の方はまだ続いているようですが。それにしてもこの作品を通じて勉強になったのは吹奏楽部って全国行ったら三年生すら11月近くまで拘束されるんですねwこれ酷くないですか?w推薦組は良いでしょうけど受験組にはたまったもんじゃないですねw

ところでアスカパイセンってあそこまで畜生キャラでしたっけかね?アドバイスが辛辣なのは百歩譲って良いとしても、久美子がまだいるのにシャワー浴びに行くとかwしかも最後の全国大会には観に来ませんでしたよね。ひょっとしたら原作では何らかの都合があって行かなかったのかなと思いましたがそもそも相当改変しているわけですから来させても良いところですよね?なのにあえての欠席にしたのは何故なのでしょうね。

投稿 : 2024/10/11
閲覧 : 70
サンキュー:

18

でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ありがとう久美子 そしてお疲れさまでした。

これは響け!ユーフォニアムの第三部です。初めての方は第一部からご視聴願います。
但し、第二部と第三部との間には『リズと青い鳥』、『劇場版 響け!ユーフォニアム ~誓いのフィナーレ~』、『特別編 響け!ユーフォニアム~アンサンブルコンテスト』もあります。
素晴らしい内容だから多くの方々が視聴され、これだけの作品が作成されたのでしょうね。

この第三部では、全国大会で金賞をとるための黄前久美子(おうまえくみこ)をはじめとした北宇治高校吹奏部部員のたゆまぬ努力と苦悩を描いています。
そして、久美子は最後まで正しさと公平を貫いた立派な部長でした。
その久美子の行動には、いつも感動します。
「ありがとう久美子」と、久美子を褒めたたえたい気持ちでいっぱいです。


久美子はいつも巻き込まれキャラです。
今回は、転校生の黒江真由(くろえまゆ)の登場により、久美子が巻き込まれることになります。
真由は全国大会常連の聖良女子学園からやってきたユーフォニアムの奏者。
高坂麗奈(こうさかれいな)や後輩の久石奏(ひさいしかなで)は、真由のほうが久美子よりも上手だと気づいていました。もちろん顧問の滝先生もそうです。

麗奈が「トランペットのソロの練習をするのでつき合ってほしい」と久美子を誘い、一緒に練習しますが、それは久美子にもっとうまくなってほしいため。麗奈は麗奈なりに久美子をせいいっぱい応援していたのです。
奏も、自分が不幸な状況で泣き出してしまいたいほどなのに、久美子のことを真っ先に気にかけて久美子を励まします。
久美子は、奏からすごく慕われているのですね。

誰にでも優しい久美子は、2年生の頃から多くの後輩の相談にのったり後輩の面倒を率先して引き受けてきたので、今では全ての後輩から慕われています。
こんなに人気者の部長でも、オーディションは公平です。久美子が選ばれるとは限りません。
その公平さは、久美子自身が決めたもの。奏からは「いつも自分で貧乏くじを引いている」と心配されます。

カーテンで吹奏者を見えなくすると、久美子の吹奏を聴きなれていない人達は、誰が吹いているのかわかりません。
でも、聴きなれている人には、わかります。
麗奈だけでなく奏も、それに川島緑輝(かわしま さふぁいあ)、加藤葉月(かとう はづき)、塚本秀一(つかもと しゅういち)も、久美子が出す音と真由が出す音の違いがわかるようです。
久美子と真由のオーディション審査での彼女らの挙手の仕方を見ると、
 ①うまさには関係なく、大好きな久美子を勝たせたい 
 ②音楽に嘘はつきたくないが、大好きな久美子を勝たせるためには仕方ない
 ③久美子のことは大好きだが、音楽には嘘をつきたくない
の3つの気持ちが表れているように見えました。

私が二人の吹く音楽を聴き比べたところ、恥ずかしながら1回聴いただけではわかりませんでしたが、2回、3回と繰り返し聴いていると、
真由の音色は、麗奈の吹くトランペットの音を引き立てているような気がしました。(間違っていたらごめんなさい)


ところで、
物語の中で何度も久美子が吹奏する「響け!ユーフォニアム」は、実に心が和む温かい音色です。
この曲は、田中あすか先輩から久美子へ、そして真由や奏へと、さらにはその後輩へと受け継がれていくのでしょうね。
久美子が教員になり副顧問として吹奏部へ来たとき、この曲が今も受け継がれていたことを知ると、久美子はきっと泣き出すほど感動するでしょう。


話は変わりますが、緑と月永求(つきながもとむ)の関係も、私にとっては結構興味がありました。
二人が一緒に弾いたエルガー作曲の「愛の挨拶 」(コントラバス二重奏)は、まるで二人の気持ちを語り合っているようでした。
緑と求の今後の展開が知りたいです。


最後に
京都アニメーションへの放火事件さえなければ、第三部は、もっと早い時期に放送されるはずでした。
第三部は、私達だけでなく、放火事件で亡くなられた方々が待ち望んでいた作品でもあります。
事件で亡くなられた方々のご冥福を改めてお祈りします。

投稿 : 2024/10/05
閲覧 : 230
サンキュー:

39

ネタバレ

くにちゃん さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

黄前久美子先生の次回作にご期待ください!

単純にストーリーだけをみれば、「色々苦労もあったけど最終的には全国金賞を受賞できた。」と身も蓋もない感じになってしまうのですが…。

本当に黄前部長ご苦労様でした。
本当に一年間、まともな味方もなく、本音を言う相手もいなければ、当然愚痴ることもできず、ユーフォの演奏ではぽっと出の転校生に敗北し、本来味方となるべき副部長には足を引っ張られ、今一つ空気を読まない顧問に対する部員の不満を一身に受け止め、こんな中よくぞ折れずに部長職を完遂し全国金賞を受賞されました。

単純にストーリーを振り替えるだけだと何だか淡白な作品だったなと思ってしまったんですが、社会人でも中々味わえない黄前久美子先生の苦労の話だったと思うと、何だかとても感動でき、個人的にはとても身につまされる話でした。

そして、またこのような素晴らしい作品を作っていただいた京都アニメーションの皆様に感謝申し上げます。

投稿 : 2024/10/02
閲覧 : 124
サンキュー:

9

ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

部長は辛いよ

入学してからようやく3年生。
部長として決意を新たに。

驚きなのが入部希望者が大量というところ。そこもしっかり描き分ける作画スタッフやキャラデザにも驚き。多すぎて誰が誰やら分からなくなること多々。

金賞を目指して厳しい練習に取り組むせいか部員同士でちょっとしたいざこざ。下級生のフォローや想いを聞いて奔走。上級生同士のけんかを諫めることも。
上手い転校生の真由ちゃんとの葛藤。
部長の辛さが1年生時のソロ問題と被ることも。実力主義でいく、オーディションを何度もするということでほうぼうから不満噴出。
奏ちゃんがしおらしくなって可愛い。
そして、進路決めることについても3年生の課題。麗奈ちゃんから音大勧められるけど、演奏見に行ってみぞれ先輩から想像できないと言われてやっぱりと心の中では決まっていたんやろな。
違う道に進むなら高校最後に麗奈と久美子の関係終わらせるみたいな話あったけど、そこまではしなくていいよね。自然消滅するなら仕方ないし、継続できるかもしれないし。でも、アメリカ行くなら…。

{netabare}ユーフォ2人に減らしてからのソロパート決選投票は本当に痺れた。麗奈は音をしっかり分かったうえで忖度なく、実力のみで真由ちゃんにする辛い決断。麗奈と久美子が二人で泣くシーンは印象的。
そして、手にした金賞と最後、教師となって母校に戻って来るまで本当素晴らしい流れだったなあ。{/netabare}

OP
ReCoda TRUE
ED
音色の彼方 北宇治カルテット


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
ユーフォ、いよいよ“3年生編”へ――!2015年のTVアニメ放送開始から高校吹奏楽部の青春を描いてきた『響け!ユーフォニアム』シリーズ。 待望のTVシリーズ第3期が2024年4月より放送決定!総勢90名を超える北宇治高校吹奏楽部。 部長に就任した黄前久美子は、悲願の全国大会金賞に向けて、高校生活最後の部活動を駆け抜ける!2024年春――そして、次の曲が始まるのです!

シーズン3エピソード1 - あらたなユーフォニアム
春。“強豪”になった北宇治高校吹奏楽部にたくさんの入部希望者がやってくる。総勢100人近くになった吹奏楽部だが、相変わらず低音パートは希望者が少ないようで新1年生は3人。新たなスタートを切ることになった部長・久美子は、個性豊かな部員たちをまとめて、悲願の目標「全国大会金賞」を目指す。高校3年生――久美子、最後の1年が始まる!

シーズン3エピソード2 - さんかくシンコペーション
ユーフォニアムを吹いていた少女は強豪・清良女子からの転校生――黒江真由だった。葉月が吹奏楽部に入部するのか確認するが、真由は迷っているという。3年生の自分が入ることで部のバランスを崩してしまわないか心配している真由を久美子が励ます。結果、真由は吹奏楽部へ入部。そして吹奏楽部ではサンライズフェスティバルに向けての練習が始まろうとしていた……。

シーズン3エピソード3 - みずいろプレリュード
いつものように久美子と麗奈が朝練のために音楽室へ向かうと、そこへすずめと沙里もやって来る。沙里は経験者で演奏技術も申し分ないが、先輩の足をひっぱらないようにと朝練に参加するという。しかしどうやら麗奈に苦手意識を持っているようで、そのことが気になる久美子。そして、サンフェス本番に向けて麗奈の指導も厳しさを増していき――。

シーズン3エピソード4 - きみとのエチュード
初心者も少しずつ上達し、部の雰囲気も好転。サンフェスとコンクールを並行で練習するハードな日々だが、皆前向きに取り組んでいた。しかしそんな中、求だけは不機嫌さを隠そうとせず、周囲も気を遣う始末。緑輝がフォローするも、求の頑なな態度は変化しなかった。そしてサンフェス当日、北宇治高校の前に演奏するのが求の出身校・龍聖学園で――。

シーズン3エピソード5 - ふたりでトワイライト
サンフェスも無事に終わり、8月のコンクールに向けての練習が本格化。部の目標である「全国大会金賞」を達成するためにオーディションの形式を変えることにした久美子たち。初めてのコンクール、最後のコンクール……それぞれの想いを胸にチャンスをものにしようと意気込む部員たちだが、真由はひとり浮かない顔をしていて……。

シーズン3エピソード6 - ゆらぎのディゾナンス
修学旅行もあっという間に終わり、コンクール府大会メンバーを決めるオーディションが近づいてきた。部員たちが練習に励む中、真由は転校してきたばかりの自分がオーディションを受け、コンクールの舞台で吹くことに対して申し訳なさを感じているという。北宇治は実力主義であると説く久美子だったが、真由は納得した様子はなく……。そして運命のオーディション当日を迎える。

シーズン3エピソード7 - なついろフェルマータ
府大会を無事に突破し、しばしのお盆休みを満喫する部員たち。貴重な休みを充実させるべく、受験勉強もほどほどに予定を詰めていく久美子。休み初日に葉月や奏たちと大学説明会へ参加した久美子は、大学のブースを見て回るが、なかなか将来やりたいことを明確にできずにいた。そんな久美子とは対称的に葉月は進路をすんなり決めてしまい――。

シーズン3エピソード8 - なやめるオスティナート
関西大会突破に向け、3日間の合宿がスタートする。お馴染みの音楽指導者である橋本・新山も参加し、練習にもより一層熱が入る。大会ごとにオーディションを行うことにした吹奏楽部。合宿1日目の夜に関西大会のメンバーを決めるオーディションを行うとあって、緊張感が漂う。オーディション前、風呂場で真由と一緒になった久美子は……。

シーズン3エピソード9 - ちぐはぐチューニング
完全な実力主義――まさかのオーディション結果に部内に衝撃が走る。部員たちはいつも以上にピリピリしており、橋本がいう「音を楽しむ」ということからは程遠い状態になっていた。それは久美子も同様で、いつも通りを意識するも動揺が隠せない。そんな久美子に奏が声をかけてきて……。

シーズン3エピソード10 - つたえるアルペジオ
先日のオーディションを経て、大会ごとに演奏メンバーが変わる制度について部員たちから不満の声が漏れ始める。久美子や秀一がなんとかなだめようとするも、一度入った亀裂は修復しきれず、関西大会を前に部の雰囲気は最悪なままだった。さらに麗奈と秀一の言い争いも起こり、久美子と麗奈の関係もギクシャクしはじめて……。

シーズン3エピソード11 - みらいへオーケストラ
再び一つにまとまった北宇治高校吹奏楽部。部員たちにも笑顔が戻る。真由に感謝の気持ちを伝える久美子。しかし真由本人はその言葉を素直に受け止められないのか表情は晴れない。やがて、久美子にも自分の将来を考えるリミットが近づいてきていた。そして麗奈は――。

シーズン3エピソード12 - さいごのソリスト
全国大会メンバーを決めるオーディション結果が発表された。それを受けて久美子は、顧問の滝昇にあることを申し出る。北宇治高校吹奏楽部は実力主義。久美子は、最後の演奏に向けてステージに立つ。

シーズン3エピソード13 - つながるメロディ
全日本吹奏楽コンクール。奇跡から2年――全国大会の舞台に今度は部長として立つ久美子。照明に照らされキラキラと輝くステージで思い返すのは、北宇治高校吹奏楽部で過ごした日々のこと。北宇治高校宇吹奏楽部、悲願の目標である「全国大会金賞」を果たすことができるのか……。「響け!ユーフォニアム3」堂々の最終回!

投稿 : 2024/09/21
閲覧 : 39
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10

ネタバレ

きょ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

シナリオに都合良すぎ

現実でこの展開だと久美子は麗奈に失望され、金賞取れても久美子の一生の後悔になる。そこは無くてオーディションの現実を描いて、それでも金賞を取ってみんなで喜べるところを描くなら、もう少し全国本番でも盛り上がれて、久美子がソロで選ばれる納得できる展開を考えてほしかった。この結末にするなら、最初は久美子がソロに選ばれるのではなく、真由と圧倒的な実力差があるところからスタートさせ、最後はギリギリの戦いで及ばなかった、くらいの展開が良かったなぁ。

投稿 : 2024/09/18
閲覧 : 76
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ネタバレ

scandalsho さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

最高の作品の最高のフィナーレ

初めての方は初めまして!
そうじゃない方はお久し振りです!
約2年半振りのレビューになります

お気に入りの作品の最終章、最高の作品の最高のフィナーレに心が震えました
で、どうしてもこの感動を共有したくなってしまったというわけです(笑)

  ☆☆☆☆☆☆☆  ☆☆☆☆☆☆☆  ☆☆☆☆☆☆☆

良く言えば、『この濃密な内容を、よく13話に収めたな!』
悪く言えば、『短すぎ~!』
2クールで、もっとじっくり視聴したかった

これ以外に欠点が見当たらないのが、この作品の最大の欠点(笑)

  ☆☆☆☆☆☆☆  ☆☆☆☆☆☆☆  ☆☆☆☆☆☆☆

本作といえば、原作改変についても触れない訳にはいかないでしょう

大きな原作改変が行われ、話題となったのが第12話
{netabare}ユーフォニアムのソリストが原作の久美子から黒江真由に変更になった件

敢えて原作改変に踏み切った京アニと原作者の勇気は称賛されるべきだ

いうまでもなく、原作通りにアニメ化してしまえば無難である
この作品のファンなら、最後に見たいのは久美子と麗奈のソリである
これは絶対に間違いない
ここで原作改変が行われ、原作の久美子から真由に変更になった
結果、ユーフォファンの間で物議を醸す事となってしまった

正直、私も真由に決まった瞬間に、かなり動揺があった

脚本家の提案に、原作者と監督がどういうする形で改変は行われたらしい
この作品を愛し、育んできた人々のベストアンサーがこの形だったのだろう

ここからは考察
かなり私的な意見なので、飛ばして頂いて構いません(笑)
{netabare}
この物語のスタートは、久美子と麗奈が中学3年生だった時
麗奈が『死ぬほど悔しい』と言って泣き崩れた時が起点となる
高校に進学した久美子は、そんな麗奈に触発され吹奏楽にのめり込んでいく
銅賞で終わった1年生の全国大会
久美子は、悔しそうに見えるけど『死ぬほど悔しい』というほどではない
全国を逃した2年生の関西大会
『悔しくて死にそう』と言って泣き崩れたのは、久美子ではなく奏だった
そして集大成の3年生
ラストには全国金賞が待っている
久美子に『死ぬほど悔しい』思いをさせるのは、ここしかなかったのだろう
そして、久美子は麗奈の前で泣き叫ぶ
『死ぬほど悔しい!』
久美子が、3年前の麗奈に追いついた瞬間

麗奈の『死ぬほど悔しい』に・・・
久美子が3年もかかって追い付いて・・・
ラストは麗奈の『嬉しくて死にそう』で締め括る

溜息が出るほど完璧なエンディングに心が震える{/netabare}

原作改変に踏み切った京アニと原作者の勇気に最大の称賛を贈りたい{/netabare}

  ☆☆☆☆☆☆☆  ☆☆☆☆☆☆☆  ☆☆☆☆☆☆☆

あまり話題にならないけど、ほかにも原作改変は行われている
例えば第1話
{netabare}1年生の新入部員が入部し、今年の目標を決める場面
『全国大会金賞を目標にする』ことを決める、大事な大事な場面

原作では、この場面に真由は参加している
真由の本心は計り知れないけど、真由はこの目標に同意している

ところが本作では、真由はこの場面に参加していない
真由はこの場面の後に久美子と出会い、転入し、入部している。
このせいで、真由の本心が見えづらくなっている

ここからは考察
かなり私的な意見なので、飛ばして頂いて構いません(笑)
{netabare}
『わたし、みんなと楽しく演奏したいから』(第2話より)
入部直前に、真由が久美子に語った言葉

物語のラストまで、久美子にも視聴者にも、真由の本心が見えづらい演出
我々視聴者は知らず知らずのうちに久美子がソリに選ばれることを期待する
「誘導される」といった方が正しいかもしれない
最終的に、更なる原作改変で裏切られるとも知らずに

しかし、視聴し終わって、少し時間をおいて冷静に考えると分かるはず
久美子が悩み、もがき続けてきた3年間
我々視聴者はそんな久美子の姿を見てきた
だけど、真由だって、立場は違えど、3年間悩みもがき続けてきたんだって
我々視聴者が知らないだけで

だから、真由がソリに選ばれても、何ら不思議なことではないと{/netabare}{/netabare}

  ☆☆☆☆☆☆☆  ☆☆☆☆☆☆☆  ☆☆☆☆☆☆☆

最後に、本作の影の主人公・奏について語りたい
私がそう思っているだけだけど(笑)

最初に言ったように、本作の最大の欠点は全13話と短すぎること(笑)
2クールで見たかったシーン
サンフェスの本番の演奏シーン
そして、奏の掘り下げ
{netabare}関西大会向けのオーディションで落選した以降の奏の掘り下げ

ここからは考察
かなり私的な意見なので、飛ばして頂いて構いません(笑)
{netabare}
関西大会、全国大会向けのオーディション
久美子VS真由のユーフォニアムのソリ争いにばかり目が行きがち
だけど、最大の悲劇のヒロインは奏だと思う

奏の落選の理由は『チューバが弱いから』
本来チューバのメンバーは3人の予定だったのに、補強のために1名増員
その枠を開けるために、奏は落選
奏本人は『何となく分かってましたから』(第9話より)って強がるけど・・・

久美子と真由のソリ問題
久美子の立場で言えば、真由より上手くなれば済む話
誤解を恐れずに言えば、久美子は自力で解決できる可能性がある

奏の夢は『最後に久美子先輩と吹きたかった』(第12話より)
つまり、久美子とコンクールに出場すること
残念ながらこの目標、奏1人の力では達成出来ない

解決策その1
チューバ部隊が3人で演奏できるくらいレベルアップする
解決策その2
ユーフォ部隊の2番手以内になる
ただし、同時に久美子も2番手以内になる必要がある
ソリは久美子に吹いてほしいという希望もあるから1位久美子2位奏が理想
現状、ユーフォ部隊の順位は1位真由2位久美子3位奏
1位の真由を久美子と自分が追い抜かないといけない

どちらにしても、自力だけでは解決出来ない
そんな絶望的な状況の中でも、部の目標『全国金賞』に向けて歩み続ける奏{/netabare}

そんな奏の葛藤をもっと、しっかりと見届けてあげたかった{/netabare}

  ☆☆☆☆☆☆☆  ☆☆☆☆☆☆☆  ☆☆☆☆☆☆☆

最後に・・・
この先、久美子が副顧問として奮闘するさまを見届けたいと感じたのは私だけでしょうか(笑)

素晴らしい作品に巡り会えたことに心から感謝します!

投稿 : 2024/09/17
閲覧 : 188
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38

ahiro さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

タイトルなし

2024.8.13.

投稿 : 2024/09/14
閲覧 : 90
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0

ヤマナ さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

あにこれなんか読んでる場合じゃない。

初見評価
劇場版含め前作まですべて視聴済み。
まずタイトルまでの入りも滑らかで映画のように気持ちが高まった。
作画綺麗で、声優さんもモブまでしっかりしている。
ストーリーも主要キャラの個性などを一通り出していて、初見でも見やすいようになっていた。
新入生だった主人公が成長し部長になり、新しく新入生を迎える姿は感慨深いものがある。
ぜひ最後は金賞取ってほしい。

最終話まで視聴
まだ見てない人へのコメント。
こんな文章読まなくていいからとにかく見てほしい。時間がもったいない。

個人的感想
終わるのかー!!残念なようなめでたいような。
酒でも飲みながら話したら夜が明けるくらい語ってしまいそうだから頑張って簡潔にまとめたいと思う。
1,人の魅力
とにかくよかった。このアニメの称賛するポイントはいっぱいあるのだけど特に自分が好きなところは人の魅力。人間味があり個性があり成長がある。
それぞれ性格がありみんなに共感できる。好きなキャラとか大きいくくりでなく、それぞれに長所、短所あり人間味が増している。しかも、分かりやすい短所とかでなく人によっては短所に見えたり長所に見えたりもする。
皆が完璧でなく後ろめたい事や弱気な気持ちを持ったりしているけど、
だからこそ美しいし輝いて見える。
そしてすごいのが、成長していくところ。考え方が一期のころと比べたらもちろんだけど今期だけを考えても主人公をはじめみんなが葛藤し考え成長している。そして奏ちゃんが可愛い。
2,人間関係
そして、それと同じくらい深みを増しているのが人間関係。
ひとりひとりの立場、性格、考え方や夢そしてそれは一定ではなく時間がたつにつれ学年が上がったり他人とのかかわりがあったりで常に変わっていく。
一年のころはトランペットのオーディションうまいほうが吹くべきだけど、
周りの目気になるよねすごいな、って思ってた。
でも、三年になってユーフォのオーディション最後なんだからーって気持ちになる。自己中心的とわかってるけど思っちゃうでもそれに立ち向かう皆がカッコいい。そして主人公だからが通用しないところもまた残酷ででもだからこそ魅力的で。部長のスピーチ一つ一つがかっこよすぎて泣けた。
3,構成
一期のころのやり取りを最後に立場を変えて持ってきたり、視聴者の気持を奏ちゃんに代弁させたり、間の使い方だったり、物語の揚げ方下げ方も絶妙で飽きさせないし自分じゃわからないけどたくさんの技術が使われていて、ただ感情に訴えるのではなく技によって裏打ちされた感動だと思う。これを感動ポルノだというならば俺は感動ポルノ大好きだ。(そもそも感動ポルノの定義が分からいが)
4,作画や音楽
そして上記の魅力を最大限底上げする作画の美しさ。目が輝き透き通ている。音楽も素晴らしい。声や演技も声優さんがいることを忘れるほどのクオリティ。

少し残念に思ったところ。
尺が足りない。どうでもいいアニメつぶしてこっちに尺割り振ってほしい。
今期のアニメ10個つぶして一話でいいから増やしてほしい。
と、最後回想しながらの演奏もいいんだけど一期のころにあった迫力のある演奏シーン。
あの一回だけだったから最後にもお一度拝みたっかた。

でも非の打ち所がない、時間が解けていくアニメ。
自分ももっと死ぬほど悔しいって思うほど集中すればよかったな、
いや今からでも遅くないのかな。
と、自分の人生に影響を与えてくれる作品。

投稿 : 2024/08/27
閲覧 : 102
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6

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Jun さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

集大成、感無量

賽の河原で人を積む。

製作に関わった全ての方々、本当にありがとうございます。一期からの技術と精神が受け継がれて、結実しています。

まとめ方はアニメの方が原作より黄前を追い込んでいて、原作者の神の手も届かず、黄前は負けるが、大人の対応でより大きな勝利を引き寄せる。

製作者は黄前を成長させて物語を終えた。いい部長、最高の管理職になった。

あらためて、部活は大変。帰宅部なりの腐った青春でもよかったと思いたいという負け惜しみ感。

投稿 : 2024/08/23
閲覧 : 47
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10

ナイフ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

言わないといけない

キャラクターを全員ボケカスみたいに扱って京アニに異常に粘着マウンティングしてる人がいるけど、これのどこがレビューなん?アニメ作ってる会社にどうやったらここまで負の感情を込められるん?その執着心の源は何なん?あにこれユーザーが大好きなものに鬼の首を取ったかのようにはしゃいで生卵をぶつけて憂さ晴らししたい捻くれた奴にはゴミに見えるだけでそいつの視力(比喩)の問題じゃね?教師を選んだ理由がわからん!ソリを麗奈と吹けなかった逃げとか展開が久美子イジメとか書いてるが本当に想像力無い奴だな!3期は久美子が逆風を受け止めて成長してどんな人間になりたいのか自覚して自分が向いてると思った進路を部長経験から選んだ話だろ?久美子は嫌なことから逃げずに乗り越えて部長として覚醒した話だろ。そいつの京アニへの攻撃性の正体が見えたわ!そいつの人生の不満と鬱屈のはけ口。それと正しく生きられない人間の脆弱性な。生きていて承認欲求を満たすのも成功体験を得たのもないから偉そうな評論家気取りでケチつけて足を引っ張る瞬間だけ幸福を得られるのがそいつの人生なんだよ!萌え!泣き!感動ポルノ!って?アニメを見て出てきた感想の言葉はその人の物差しが小さすぎて話がわからんギブアップ宣言じゃないの?この人は自分好みのアニメを作ってくれない京アニに過剰な逆恨みしてるけどママが言うこと聞いてくれんから暴れてるイヤイヤ期のガキかよ?賛否両論のどっちでも口出しする気は無かったけど、みんなの意見と比較するとその人の頭にあるものがイレギュラーすぎる。ここまで独創的(婉曲表現)なスゴイレビュー(褒めてない)はあにこれ以外含めてめったに見られないよ!他の人の低評価レビューがもうちょっとこういった作品だったら良かったのに!と期待の裏返しなのがこの人は京アニへの侮蔑が目的でレビューは手段だよ!原作者でも脚本家でもない人間が自分の思い通りの展開にならんかったから原作者に当てこすったりアラ探しと独自解釈でキャラをいちいち阿呆扱いしてるわ、この人の思考停止のレッテル貼りの常套句、【感動ポルノ(かんどうポルノ、英語: Inspiration porn) とは、主に身体障害者が健常者に同情・感動をもたらすコンテンツとして消費されることを批判的に表した言葉。】の定義も使い方も間違ってるし批判するならするで冷静になりなよ。誤用で悦に浸るのは知性があると自分で思ってるいい歳した大人がやる事か?理解できんので感動ポルノ言えばネットで愚痴るだけの自分が仮想敵に認定した京アニに勝った気になった誤魔化しのごっこ遊び!その程度なんだよ!キャラクターが感情を出すのが感動ポルノ(誤用)ならロボトミー手術された世界が理想郷なん?孤独なその人がキャラがべたべたしてるアニメ見てきもちわりーって発狂してんじゃね?単に「私の好みじゃない」「受け入れられない」って話なだけなのに勿体つけたことを言っても恥ずかしいだけだろ?他の人が同じアニメを見て書いたレビュー読んでも精神的シャットアウトで石丸伸二みたいに自分の頭の中だけで世界が終わってる人だよ。自分と違う考え方を知るのもレビューサイトの楽しみだけどな原作が好きだから変えてほしくなかった人と違って京アニ憎しの確証バイアスで作者にも京アニにもファンにも上から目線のこの人の本性が丸わかりじゃない?この人からは見習うものは無いよ。この人は京アニ以外の他のレビューもだいたいこんなんだろうな。見たら他でも絞りカスとか馬鹿とかさんざん言ってるからアレがこの人の地で性格悪いんだろうな、バカアホ言いまくるのが自分が頭いい正直者だと勘違いしてる奴の特徴な。思ってる評価は自由と言っても気に食わねーからどんだけゴミアニメか教えてやろうな自分の考えがなんで孤立してるか理解できないの認知バイアスがあるんじゃないの?この人が強弁するクソキャラだらけのクソアニメだからというより自分と京アニ的なものの比較で全否定しないと生きられない経歴と余裕がない人生観の持ち主なのは間違いないね!この人のレビューがネチネチ尖ってるのはそいつの人格が全ての問題でアニメがいい悪い以前の話。あの事件から頑張ってここまで積み上げて来た京アニへの批判をしてはいけない空気や同情を言い出してそれを盾に冷笑を正当化する人の人格を疑うよ。批判の声もあってそれでも良いアニメだと言われてるのがそんな人達の目に入らないし気に入らない?批判が悪いんじゃなくて京アニ冷笑が目的で日陰からネチネチ石を投げるイジケた人は本当にタチが悪い。粘着野郎が安っぽい逆恨みをレビューを使って発散するの恥ずかしすぎるわ!ユーフォのところにこれ書いたけどユーフォだから京アニだからの話じゃない。批判もマトモな批判もあれば会社潰れろみたいな私怨を上から目線の皮をかぶせて批評っぽく見せかけてるアンチもあにこれにいるということな!レビューにもサンキューだけでなくふつうとバッドも入れて3段階の評価ボタンが欲しい!(この投稿に問題あるなら消します)

投稿 : 2024/08/18
閲覧 : 285
サンキュー:

14

ネタバレ

ぴかちゅう さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ついに完結。でもちょっともったいなかった。

ついにユーフォ終わっちゃうのか、という久美子3年生編です。珍しく原作も読み進めているものの、まだ3巻目(久美子1年生編が終わるところまで)。ということで、久美子3年生編は、何も知らずに視聴です。リアタイで視聴したのに、ぐずぐずしてたら1ヶ月が経ってしまいました。

一年生では全国大会進んだものの銅賞だったり、二年生では関西大会止まりだったり、ご都合主義的でないのはユーフォのよいところだと思います。とはいえ、さすがに最終的には久美子がソリ吹くんだろうと思っていたら・・・しかも、投票の最後の選択を麗奈にさせるとは、結構残酷でした。という風に考えていくと、全国金賞取れなくて終わる、という終わり方もあり得たのではないか、と思ってしまいますね。もっとも、金賞をとった麗奈の「嬉しくって死にそう」で終わるのは、やっぱり久美子自身のスタート地点が麗奈の「悔しい」だから、収まりはいいのですが。

気になった点。一つは、やっぱり尺が短かったかなと思います。関西大会、部内の雰囲気あのままで本当に当日まで乗り切ったの?とか、全国大会の五日前、四日前、・・・などちょっと一瞬すぎないでしょうか。

あと、やはり演奏シーン。サンフェス、京都大会、関西大会、全部ゼロ回答は相当残念でした。ようやく演奏シーンが入った全国大会も、映像が、演奏シーンと過去の回顧と混ざってしまったのが、個人的には大幅なマイナスポイント。ここまで頑張ってきた部員のみんなが、演奏してるところを見たかったのに・・・それに、この作品は基本的には久美子目線で展開していくわけですが、演奏中に回顧している暇なんてないでしょう。必死で演奏していたはずです。回顧シーンは、その後の結果発表待ちをもっと長くして、そこでやってくれればよかったのに・・・上記の尺が短いということから無理だったのでしょうが。

加えて、私は以前から、田中あすか先輩が久美子に向ける言葉が納得できなくて。今回も、久美子が無責任なこと言う、というあすか先輩の指摘は納得できませんでした。久美子が無責任なこと言う、とは私は思ったことないです。無責任なら教員には向かないでしょう。まぁ教員といえば、滝先生も学ばないですね。麗奈vs香織で、多数決大失敗したのに。

それから、黒江真由は奏ちゃんに輪をかけて面倒な女の子でしたね。空気を「読む」ことが求められる日本社会では、言葉に出してほしい、とリクエストしても、出された言葉を鵜呑みにするのは危険。だから、「うちは公平な競争だから」という久美子の言葉は信じられず、いつまでもリクエストをし続けることになります。他方、真由ちゃんはわざと下手な演奏はできない、という久美子の分析からは、彼女の別の面というかこだわりも見えてきました。ただ個人的には若干消化しきれず、真由ちゃんには苦手意識が残りました。一方で奏ちゃんかわいかったです。久美子との「運命に逆らわない姿勢が素敵です」「もしかしてバカにされてる?」(に対して奏からの返答なし笑)のやりとり(第4話)は私にとってベストシーンでした笑

ということで、私はユーフォファンですが、ちょっともったいなかったなという久美子3年生編のアニメ化でした。他方、TV1期と2期は、原作・TVアニメ・映画と、それぞれ若干違っていてどれも楽しめた、という経験があるので、今後の映画化なども期待しています。

投稿 : 2024/08/10
閲覧 : 108
サンキュー:

9

ネタバレ

蒼い✨️ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

2024年の今につながる最終楽章。

【概要】

アニメーション制作:京都アニメーション

2024年4月7日 - 6月30日に放映された、全13話のTVアニメ。
原作は、宝島社文庫から刊行されている武田綾乃による小説。

監督は、石原立也。副監督は、小川太一。

【あらすじ】

2017年の春。北宇治高校吹奏楽部は、滝昇が顧問に就任したことで強豪校に生まれ変わって、
3年目になり、たくさんの新入生の入部で部員が90名を超えた。

主人公の黄前久美子は先輩たちの想いとともに部長を引き継ぎ、部をまとめ上げて、
悲願の全国大会金賞を目指すにあたり、これまでのやり方では手が届かないと、
副部長との塚本秀一とドラムメジャーの高坂麗奈との3人で話し合い、
部の方針に新しいことを付け加えていく。

部の方針として生徒の自主性を尊重するというのがあり、
部員全員の挙手によって、今年も「全国大会金賞」を目指すことになった。

現在は低音パートのユーフォニアム奏者が久美子と奏のみで、もうひとりの新入生は初心者。
心許ないと麗奈が話していたところにユーフォニアムの音色が聴こえてくる。
ひとりで音のする方に久美子が向かうと、紺色のオーソドックスなセーラー服で、
銀色のユーフォニアムを演奏している少女がいた。彼女の名前は黒江真由。
全国大会常連の福岡の超強豪校・清良女子高校で正メンバーの実力者である彼女が、
3年生になって親の仕事の都合で転校してきて、吹奏楽部に入部するのだが、
実力者かつ、北宇治の空気と考え方が違う彼女の存在によって、
久美子は今まで自分が信じて突き進んできた部活動に一石を投じられてしまうのだった。

【感想】

京都アニメーションが完全新作アニメ制作のステップに移行する前提として、
やる予定だった仲間が残した仕事を今いるスタッフが引き継いで京アニの総力でやりとげる。
弔いの意味もあるそれをなくして次に進めないというのがあると思われるのですが、
ここ5年間は若い人材を育成しつつ既存のコンテンツの続編を手掛けて、
本作品の完結を以て予定されてた企画が片付いて一応の節目を迎えるわけですね。

2019年に制作発表されていた「響け!ユーフォニアム」の久美子の最終楽章のアニメ化にあたり、
当初の構想はどうなってたかは不明ですが、止まっていた企画が再始動しての、
現行のNHK教育テレビジョンの放送枠では、
1クール全13話の限られた時間ではテーマを絞って描く必要があり、
徹頭徹尾、主人公・黄前久美子の高校3年間の総決算のストーリーとなっていますね。

京都アニメーションの強みは技術に裏打ちされた感情表現と日常芝居。
これは他の会社のレベルがいくら上がろうとも、得意分野に限っては京アニに一日の長があり、
登場人物が何を考えているのか?直接的な表現もあれば、
表向きの態度に隠された真意のニュアンスであるなど、かなりやってることが細かいです。
特に黒沢ともよさんが演じている、主人公の久美子への心理や麗奈や真由などとの関係の分析が、
非常に鋭くて、様々な久美子の精神状態を反映した心の解像度が高い演じ分けの芝居が素晴らしく、
私が京都アニメーションの作品評で度々用いている表現ですが、
他の大多数のアニメとは文字通りの意味で「役者が違う」
声優×京アニの本気の相乗効果によるドラマ的な盛り上がりが本当に素晴らしいものでありましたね。

今回の話を大雑把に説明すると、
これまでは部員にクビを突っ込んできては言いたい放題言ってきて解決に導いてきた久美子が、
彼女の世代の高校最後のコンクールで全国大会金賞を目指して、
部長として全学年で総勢91名の生徒の集団をマネージメントする立場になり、
部長としての心労・苦労を交えつつ、「立場が人を作る」みたいな話になっていたり、
そして、久美子自身が転校生の黒江真由の存在によって、
久美子が今まで部で築き上げた価値観が彼女自身に跳ね返って、
それでも言葉を意思を曲げずに貫き通せるのか?ジレンマに苦しめられるのですが、
その体験を経て、自分が何者であるのか?を再定義して人生設計をしていくような。

中学最後のコンクールでの高坂麗奈の悔し涙から始まったこの物語は、
麗奈の音楽熱が元々は熱血してなかった久美子に感染して、全国の舞台で、
自分もユーフォで麗奈のトランペットの隣に並べ立てるようになりたいと浮かされたのですが、
高校3年間という短い期間をひたすら吹奏楽部に費やす久美子が主人公ですが、
今は手が届かなくても、ひたすら頑張れば自分は高く飛べるかもしれないという思い、
若さゆえの全能感と言わないまでも天井をぶち破りたい情動の世界は青春の醍醐味ではあるのですが、
大人になるということは、自分を知るということでもありますね。元々に聡い部分がある久美子も、
上手くても演奏者としては高校の部活動止まりの自分の身の程、高坂麗奈や鎧塚みぞれ等の、
才能ある人間との決定的な違いに見て見ぬふりが出来なくなってしまうわけですが、
そこからの久美子の思考の流れは、貴重な青春をドブに捨てること無く、
きちんと手順を踏んで年齢を重ねてきた大人であるならば、
頑張ってきた人間の前向きな判断として十分に理解が可能なものではあると思います。
夢を追いかけ部活動に全力の高校3年間はどんな結果であれ、
久美子の一生に多大な影響を与えた濃密なものであったと言えますし、
リアルに青春を謳歌してきた人間ならば、喜びも青春の古傷も含めて価値観を共有可能であるかと。

これまでのシリーズで絶賛を受けていた集団での演奏シーンが少ないと今回は言われていますが、
それでも総合的には2024年でもトップに近いレベルのTVアニメであると言えます。
特に、黒江真由という新参者の真意を意図的に隠しながら話を引っ張っていき、
北宇治の吹奏楽部部員の、特に久石奏等の久美子部長に好意的な部員たちの気持ちに、
視聴者の感情をシンクロさせていくシナリオの握力はかなり強いものであります。
黒江真由に対する感情は、理解しようとする者も悪く言う者も、
まさしく視聴者ひとりひとりの心の鏡であり、作品世界に引き込まれてしまっています。

原作からの改変へのネットでの一部の批判の声も、
久美子への気持ちが強く刺激された影響があるのでしょう。
個人的にはこの改変はありですね。1期での大吉山のシーンはアニオリであり、
最後のオーディションでも久美子と麗奈は2年前の大吉山の誓いを守り信念を曲げなかった。
久美子と麗奈はお互いに特別であり、馴れ合いや妥協で濁すことができない神聖な関係は、
ふたりだけの大吉山のあの夜で、納得するしか無い同じ悔しさを涙で発散することで、
お互いの進路で会うことが少なくなっても決して消えることがない刻印として完成した。
そこに美しさがあります。当初は慣れずに先輩の真似であった久美子部長が、
オーディションの結果はどうであれ、真由という異物を理解して受け入れて、
自分を例外にすること無く北宇治の実力主義を貫く姿を部員全員に見せることで、
演奏者として望むものの代わりに、歴代最高の部長として部員から認知された。
人徳とともに全国金賞を手に入れるためのラストピースを埋めることが出来たことは、
久美子の部長としての本当の意味での勝利だと言えるでしょう。

久美子は音楽を通して人とつながっていくのが好きで、一緒に頑張れるのが幸せであって、
その理想的な環境が久美子が愛した北宇治で、久美子は最高の仲間と一緒に目指している、
全国金賞がゴールで個人での音楽家としての栄達を目的としていない。
麗奈と目指してともに涙を流した久美子の個人的な願望は、そこが久美子の青春の最終地点です。
音楽と一生つきあっていく覚悟があるストイックな麗奈は久美子との関係が本物であったうえで、
彼女はもっと貪欲で高校の吹奏楽部での活動は通過点であって、才能も目指す世界も違うのです。
北宇治での3年間を振り返ってみて久美子が彼女自身の正直な気持ちなど様々なことを理解して、
久美子が高校の部活動から白紙の将来に進むために考えた末に、ひとつの決断をしましたね。

人生の全てが思い通りにいくわけではない。久美子が流した汗も涙も真由との関係で得たものも、
何一つ無駄なことはなく、久美子が素敵な大人になるための血肉となったと思います。
久美子が自分で選んだ将来であるラストシーンを見れば、それがわかりますよね?

ただ視聴者が望む理想の展開だけをお出しすれば、無難に軟着陸して評価を得られたところを、
批判覚悟で阿ることなく脚本家の花田十輝氏が力のある物語を出してきた。
それこそが作品性であり、私が称賛する理由です。

演奏シーンをもっと見たかったのは私もそうですが、今シリーズの話の説得力を持たせるために、
尺をやりくりして久美子にリソースを割いて久美子の物語をアニメで描ききったのは、
プロットとしてはある意味正しいですし、最終回まで見終えた視聴者の多くからは、
十分に好意的な反響を得られていますね。また、時間的に厳しい中で、
2年生のトランペットの小日向夢や1年生のホルンの武川ゆきにもストーリーがあったのを、
少ない台詞で表現していて、アニメの都合で出番を多くは与えられなかったものの、
メインキャストではないその他大勢の部員も決して背景モブでは無い!
それぞれがきちんと人として扱われているところに、京アニのこだわりと美学が感じられます。

石原監督がやりたかったことは、今いる人いない人全員で作ったのがアニメのユーフォであり、
小川副監督の考えもあるのでしょうが、それら全てを取り零しをすることなく物語を終わらせる。
そのための、リズと青い鳥を含めた過去シリーズのオマージュを用いての演出や人物描写であり、
例えば先輩から指導を受けた後輩が進級してそのまた後輩に同じことを指導していくなど、
月日が流れて人が入れ替わっても代々同じことを繰り返しつつ、
現状に甘んじずに変えるべきところは変えていく吹奏楽部の姿が、
まるで京アニと同じであるかのように想像ができたりなど、
生きるということは人と人がつながることであり変化を交えながら日々を繰り返すことでもある、
出会いや別れなどいろいろなことがあるけれど、いなくなった人も今そこにいなくても、
存在していた痕跡が何らかの形で人から人へ伝わって残っていく。そうやって世界は出来ているから、
日常の一つ一つの出来事を大事にして頑張って生きようという地に足がついたメッセージだと思われ、
そこに石原監督のインタビューからも汲み取れる実感がこもった力強さを感じました。

最終回の回想シーンも好意的に解釈すれば、いなくなった人たちを忘れること無く、
残していったものを素材としてでも、作品の一部として取り込むということでしょうか?
京アニの今の人たちがいなくなった人たちから受け取ったバトンを大事にして、
今の心境が込められた一面もある作品。だからこそ直接的に主張しなくても、
観た人の心に残る作品になり得たのだと思いました。


書きたいことを半分も書けてないような気もしますが、
切りが無いですので更新の予定は未定として、
今までのこのシリーズに関わってきた全てのスタッフに感謝を示しながらこれにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2024/08/01
閲覧 : 148
サンキュー:

45

かとー さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

尺が短すぎる以外は完璧な作品

1人の愚か者のためにシリーズが途中で終わってしまう危機だった。素晴らしい方々がたくさん亡くなった悲惨な事件だった。

時間はかかったが、クオリティは最高のままでまた素晴らしい作品が京アニから出てきて安堵した作品でした。

2クール必要なくらいの内容で尺は短くかなり詰め込みすぎの気がしたが、それ以外は変わらない面白さ。響け!ユーフォニアムシリーズをまだ見た事ない方は絶対に見てほしい。

最後に相応しい集大成の作品となってます。

投稿 : 2024/07/31
閲覧 : 57
サンキュー:

6

ネタバレ

青龍 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

制作サイドが鬼だと思っても真由のことは嫌いにならないでください(笑)

武田綾乃による原作小説は、宝島社文庫(宝島社)で刊行中(既刊11巻、原作未読)。
アニメ3期は、全13話(2024年)。監督は、『日常』、『中二病でも恋がしたい!』などの石原立也。制作は、『氷菓』、『けいおん!』シリーズなどの京都アニメーション。
(2024.7.5投稿 7.28一部加筆修正)

人気作しかも続きものの3期ということで、今更紹介する必要もないと思うので、観た前提で感想のみ書いていこうと思います。

観てない方は、是非1期から観てください!


【制作サイドが鬼だと思っても真由のことは嫌いにならないでください(笑)(※ネタバレ有りの感想)】
{netabare}3期のポイントは、なんといっても3年春に吹奏楽の強豪校・清良女子から転校してきた黒江真由(CV.戸松遥)の存在でしょう。

主人公・黄前久美子(CV.黒沢ともよ)と同じユーフォニアム担当、最後のコンクールとなる同じ3年生、圧倒的な才能を感じさせる印象的な初登場シーン、久美子の金色と違う色である銀色のユーフォニアム。

最終的な結末が全国金賞になることは、ある意味『ONEPIECE』でルフィが最後にワンピースを見つけるのと同じ予定調和でしょうから、もう一つの焦点であるトランペット担当で親友の高坂麗奈(CV.安済知佳)とのソロを久美子が一緒にできるか、そこに強烈なライバルの登場です。

この真由という存在、すごく難しい。キャラ本人も終始気にしていましたが、他の部員にも嫌われますが、本作のファンで久美子が嫌いな人はいないでしょうから、視聴者にも嫌われる(笑)

しかも、私はあなたが望むならソロをいつでも辞退するという発言は、作中で久石奏(CV.雨宮天)が突っ込んでましたが、自分の方が実力は上だという自負からくる言葉でもあるので、本心から久美子を気遣っての言葉だとは思うのですが、基本的に上から目線なんですよね(笑)

もっとも、真由は、本作の結末に向けた予定調和をぶち壊すだけではなく、本作の一つのテーマであった「実力主義とそれがもたらす悪い雰囲気との葛藤」と、「久美子の進路」に対して説得力を付与する重要なキャラクターだったと思いました。


【実力主義とそれがもたらす悪い雰囲気との葛藤】
「上手い人が吹くべきだ」というのは、久美子や麗奈が下級生のときからずっと思ってきたことです。でも、それが最上級生になって、最後のコンクールでポッと出の転校生に今まで部内でコツコツ築いてきた立場をいきなり奪われたとしても貫けるのか。

ある意味、視聴者は、そんな展開望んでない。でも、彼女たちの信念は自分たちがコンクールに出るための建前なんかじゃなくて本気だったことを示すための試金石、それが真由という存在だった。
だから、そんな久美子たちの覚悟(あすか先輩のいう“わがまま”)を試すようなキャラをあえて出してきた制作サイドが鬼だと思っても、真由のことは嫌いにならないであげてください(笑)

また、12話のオーディション結果を受けて、久美子が「これが今の北宇治のベストメンバーです」と言ったことにも説得力が増します。


そして、私は、真由という存在をあえて登場させたのであれば、最終的に久美子を勝たせて、彼女を引き立てる役で真由を終わらせるべきではないと思うのです。

『響け!ユーフォニアム』が久美子と麗奈の話であるなら、真由は「引き立て役」なのが正解だと思います。
しかし、本作は、彼女たちだけの話ではなくて、北宇治の吹奏楽部に関わってきた3年間の部員たちのそれぞれにスポットを当てた、それぞれが主人公の群像劇だと私は捉えています。だから、緑とか奏とか各キャラに生き生きとした魅力があった。
そうだとすれば、真由自身も誰かの存在を前提とした存在(脇役)ではなくて、一人の等身大の高校生(主人公)であるべき、そう思うからです。

もっとも、そう描いた方が「お話としてきれい」、一貫性がある、筋が通るというだけの話であって、そうじゃなきゃアカンとまでは思いません。


【久美子の進路】
さて、最後のユーフォニアムのソロオーディションのシーン。私、3回聴き直しましたが(笑)、1回目の方がトランペットとうまく調和していると感じました(耳に全く自信はありませんが、相手の感性に合わせられるのは、同じような感性がないと出来ないので才能だと思います。)

あのシーン、麗奈も言ってましたが、聴く人が聴けば誰が吹いているのかわかると思うんです。現に久美子の方がいいといっていた塚本や奏は揃って2回目に手を挙げていましたから。
そうすると、どちらが吹いていたか分かっていた麗奈も私情を捨てて1回目の方がいいと判断していたくらいなので、投票結果は僅差になってましたが、実際は、「真由の方が実力は上だった」のだと思います。

これが久美子が音大に行かず、高校教員に進路を決める決定打というか、そういうストーリー展開にした説得力にもなっていると思うんですよ。
(※この辺が色々と忖度した結果なのかオブラートにくるみすぎで、すごくわかり難くなっている。
わかりやすくするためにあえて単純にいうなら、久美子は、突然入ってきた転校生に努力では越えられない才能の壁を見せつけられて、薄々感じていた自分の才能の限界に気づいてしまった。
これを裏付けるかのように、音大に通っている才能のあった高校の先輩に「あなたと一緒に演奏するところは想像できない」といわれて、一瞬残念そうな反応をした後に、久美子は「そうですよね」と受け入れています。また、「死ぬほど悔しい」のなら、ソロオーディションの前に死ぬほど練習すればよかったと思うわけですが、そういう描写がなぜないのか。どっちも引き下がっている。
それは真由の方が才能があったと考えると色々としっくりくる。視聴者が観たいものを観せず、リアルを突きつけてくるわけですから、残酷だとは思いますし、だから、わかりづらくしているとも思います。)

久美子自身を特別な才能を持った存在として描きたいなら、特別な才能を持つ麗奈とソロを一緒にやって、音大にも行くという流れになるのでしょう。しかし、アニメでは、そうしなかった(※原作では第12話のソロオーディションの結果がアニメと逆のようです。)。

だから、アニメ製作者サイドは、久美子を特別な才能を持たない、あくまで視聴者に寄り添う、等身大の「普通の人」として描きたかったんだろうなと。
つまり、久美子は特別な存在なんかじゃないんだから、あなたも久美子みたいに一生懸命に何かに打ち込めば、きっと久美子みたいな素敵な青春を送れるよ!という視聴者を激励するメッセージがそこに込められていると思うわけです(私の青春はもう既に終わっていますが(笑))。

「普通の人」の話(実際にそうかどうかは置いておきます)で、あれだけの感動作なのですから、本当にすごい作品だと思います。


※賛否あるところについて、私は、仮に真由を登場させなかったのなら、久美子と麗奈がソロをして全国金賞をとる世界線で良かったと思いますし、それが視聴者が最も望んでいた結末だとも思います。
しかし、真由を登場させてしまった以上は、「ファンの立場を抜きにすれば」、真由が久美子に勝つ世界線の方が物語として全体的に筋が通ると思っています。
おかしな話と思うかもしれませんが、私は、ある意味、今まで書いてきた理由でアニメは原作以上に原作に忠実であったとすら思うので、京アニの選択を尊重したいと思います。{/netabare}


【黒江真由について思うこと(※2024.7.7追記)】
{netabare}個人的には、つかみどころがなくて真由の存在にすごい違和感がありました。

その一番の理由は、真由が久美子に対して執拗にソロを辞退すると言うところ。
真由が本当にみんなと楽しく演奏したいと「だけ」思っていたのであれば、久美子本人に直接それを言って久美子とギクシャクする必要がない。例えば、真由が滝先生に直接事情を説明して、オーディションは受けるけどソロに選ばないでくださいと言ってスマートに身を引けば済む話。
だから、真由が「物語の都合でわざわざ波風立てるように敢えてソロを譲ろうかと久美子に言っているわけではないという理由が必要」なんです。これがないと、ただの嫌味なやつに見えてしまう。でも、12話のエピソードから考えれば、真由はそういう悪女ではないし、自分の演奏にも相当のプライドをもっている
まあ、途中で転校してきて、いきなり本音で語り合えるような仲にはなれないでしょうから、お互いに向き合うのが遅すぎたというエクスキューズはできますが、もうちょっと真由の内心を小出しにしても良かったんじゃないかなあと。もっとも、真由がずっと意味ありげな行動をしているので(特にカメラの件)、早急に答えを求めず答え合わせをする感じで見直すとジワっと来そうではあります。

あと、久美子と真由の実力は、本当に紙一重の差だったんでしょうか。少なくとも真由が久美子より実力が上でないと、ソロを譲る譲らないという話自体が成立しない(お互いに確信まではなくても、そうなのかもしれないというくらいの共通認識がないと成立しない話だと思うのです。)。だから、本当に紙一重なのか疑問が生じる。現にアニメだと麗奈は、はっきりと二人の実力差を感じている。
だから、滝先生が二人の実力差を感じていないのに、麗奈がそこまで実力差を感じた理由も本来は必要になる。しかも、全国金を取るため、滝先生を信じると麗奈が言っていたにも関わらずなんですよね。

なので、個人的には、物語としての真由の存在理由は理解できても、どうしても久美子のライバルとして用意された感じがしたので、キャラの描き方として完成度が高いと思えなかった。私は、オーディションの結果は、上で書いたように本作のより大きなテーマにリンクするのでアニメの結果でいいと思っています。が、原作小説の結果を変えるなら、余計に3期を通じて、もう少し真由の内面に光を当てるべきだったと思うんですよ(真由に対する風当たりがより強まるわけなので、視聴者を納得させるためにも、そこに対してもっと配慮が必要だったんじゃないかなと。)。

その辺が、私が本作を物語、キャラ、声優で満点としなかった理由です。キャラの描き方の完成度の問題なので、本作が名作であるという私の評価に変わりはありません。
ただ、真由のキャラクターの描き方の完成度がもっと高ければ、真由の存在がここまで物議を醸すこともなかったと思います。{/netabare}

投稿 : 2024/07/28
閲覧 : 633
サンキュー:

22

ネタバレ

ふろ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

青春アニメの最高傑作

とんでもなく面白かった。3年間同じ行事なのに予想がつかない展開とキャラの一貫した行動には脱帽。まごうことなき傑作アニメ

投稿 : 2024/07/25
閲覧 : 76
サンキュー:

8

ネタバレ

シン☆ジ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

もう・・ゴールしていい?

 ↑
いや、ダメだから(笑)

というのは冗談で・・

青春の世界に浸り、若さに触れられ、感動で魂が洗われました。
京アニ様、ありがとう。

OGやOB、みんなの想いも昇華した・・かな?

黄前ちゃんが負けることは予想してましたが、まさか全国大会までとは。
しかも麗奈はわかっていての判断・・
#個人的には2番の黄前ちゃんの演奏が良いと思ったし

物語としては二人のソリを観たかった。でも金賞ということで納得するしかない?

うーん・・・

モヤモヤは残るものの、思い通りに行かない、これが青春というやつですかね。
ありきたりの物語に名作は生まれないとも思うので、まあ・・納得・・するしかないか(笑)

今回は新入生ではなく、転校生にかき乱されました。
キャラ的にはキライじゃないタイプだっただけに、ちょっと気持ちも複雑(笑)

恋バナな部分も観たかったものの、水着回があったのでよしとしましょう。

先生になった黄前ちゃん。塚本との関係やいかに!?

いやそれよりも・・・

麗奈と滝先生の今後も気になる・・けどそれは見たくない(笑)
てことで、やはり完結なんでしょうね。
後は、妄想の世界で彼女たちを見守りましょう。

相変わらずの、美麗な描写、効果的な音楽・・・
京アニ崇拝は止まりません。

投稿 : 2024/07/25
閲覧 : 93
サンキュー:

8

ぼちぼちぼっち さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ありがとうございます

久しぶりに余韻まで楽しめました。
本当に素晴らしかった。
この作品を届けてくれたスタッフの皆様に感謝です。

投稿 : 2024/07/23
閲覧 : 65
サンキュー:

5

ネタバレ

teji さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ただただ 京アニ凄い

面白かった ただただ 面白かった
一気に見てしまった 充実した休みだったかな

投稿 : 2024/07/22
閲覧 : 50
サンキュー:

5

ネタバレ

アンデルエレーラ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

等身大のポニーテール

1期・2期・劇場版を再視聴してからの、
待ちに待った3年生編。

{netabare}突如現れた転校生、黒江真由の存在によって、
「部長」としての立場と、「演奏者」としての立場に揺れる久美子。{/netabare}
なんとなく気づいてはいたけど、話数を重ねるに連れ、
本当に胸が締め付けられる想いで観ていました。

部活に友達に恋に家族に、そして将来へ。
熱い熱い高校3年間の青春劇をありがとうございました。


ただ、ただ…
あの{netabare}12話、そして最終話は{/netabare}どうしても納得できない…

{netabare}久美子がソロを再び勝ち取って、全国金賞ハッピーエンド。
それで良いじゃないですか? それ「が」良いじゃないですか!

実力主義の正しさと残酷さを表現したつもりかもしれませんが、
私には、ぽっと出の女に「リアリティ」を押し付けられ、
応援していた「物語」を台無しにされた印象しか残りませんでした。

上手い人が吹くべきという、
今までの北宇治高校吹奏楽部に筋を通したストーリーだというのは理解できます。

でもそれなら久美子が実力で上回る姿を描き切って欲しかった。
1クールで足りないなら、2クールでも、4期でも…
今まで色んなことがあって…難しかったのかもしれませんが…
時間がかかっても、久美子が心の底から笑える結末を観たかったというのが本音です。

調べたところ、どうやら原作とは違うようで、
本当に大好きな作品だけに、賛否両論あるとは思いますが、う〜ん。

「死ぬほど悔しい」で始まったのなら、
「死ぬほど嬉しい」で終わって欲しかった。
麗奈と「2人で特別」が観たかった、というのが率直な感想です。{/netabare}

投稿 : 2024/07/20
閲覧 : 192
サンキュー:

15

ネタバレ

マ神 さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

フィナーレ

あー終わってしまったー
素晴らしい作品に出会えた感動と
終わってしまう虚無感で
何とも言えない感情です。

なんと美しいフィナーレでしょうか。
この作品が持っている熱量を
改めて感じさせられる最終2話でした。
私も含め、原作既読勢も驚きと戸惑いを隠せない展開に、賛否両論、賛も否もとても熱い思いを感じる意見ばかりでした。
ただし、原作者の武田先生、アニメ作品制作に携る方々、そして見る側の私達
その全てが響けユーフォニアムという作品を
大好きだということ
これだけは疑いようがない。 
個人的な思いもありますが、何よりこの大好きな作品で揉めたくないので、この件はこれだけにしたいと思います。

あのシーンのここが良かったとか、書き始めたら止まらないです。
少しずつピックアップして、書いていきたいのですが、いいシーンが多すぎて、なかなかまとまらず、書いては消しての繰り返しで、こんなに時間が経っていました。

やっぱり熱が入りすぎて、画面が文字で真っ黒になってしまうので、細かい考察などは、文才のある別の方にお任せして

このシリーズを通して、自分の中での中心はやっぱり久美子であって、2期の時にもレビューで書いたのですが、自分にとっては、本当にどんな物語の主人公より魅力的なんです。
というか、共感と憧れですね。
壁にぶつかって、乗り越えて成長していく姿をみるのが、心配であり嬉しくもあり。
一見クールに見えて、情熱的で真っ直ぐで一生懸命な姿に感動しました。
3年生になって、これまで同様、間に入って解決する事もありつつ、自分自身のクライシスまで抱えて、それでも、培ってきた物全てを使って、まるっと解決。
いろんな助けを貰いましたが、それも久美子がしてきた事のリターンでもあります。

この物語は、熱血スポ根青春群像劇です。 
咀嚼できないほどでは無いけれど、程よくビターな展開もあり、青春の苦味を感じます。 
思春期に本気でぶつかったり、相手を慮る事って本当に難しいと思います。
大人になってもそうですが。
でも、本当に譲れない思いがあるのなら、気持ちを表さなければ何も変わらないです。
これはシリーズを通してのテーマだと思います。
上手くいくかはわかりません
久美子の言葉を借りれば、努力したって報われないかもしれない、むしろそんな事ばかりだけど、信じることは決して無駄ではない。
こういった自分の言葉とか哲学みたいなものを、強く持っている事が久美子の素晴らしいところです。

このアニメの素晴らしいところは、作画のクオリティはもちろんの事、楽器などの反射を利用して演出したり、とても細かいキャラクターの動きで感情を表現したり、一つのアイテムでの匂わせだったり、音楽の挿入箇所とか、景色と感情のリンクとか細部に渡って、拘りと妥協のない姿勢が見て取れます。
これも、2期のレビューで書きましたが、声優さんも素晴らしい、黒沢さん、スキップとローファーのみつみでも、性格は違えど、思春期女子の演技がリアルすぎます。
あと、今期好感度爆上がりの奏は、雨宮さんの演技がかなり影響してます、今シーズン、アクアからの奏はちょっと振り幅大きくて動揺します。

本当に魂の入った作品は、作者からキャラクターが独立して動いてる様に感じることがあります、この作品は、まさにそうで、武田先生がキャラクターの誕生日に名前を呼びかけてる感じもそうだし、これは想像ですが、アニメ制作陣も作ってるうちに、キャラクターが思わぬ動きをして話が当初と変わって行く事なんかがあったのかなと考えたりします。
まぁこれは単なる妄想ですので悪しからず^^;

まだまだ書きたい事はあるけれど
最後に、最終話の演出素晴らしかったです。
メンバー全員紹介、回想、客席の人物、エンドロール
ここに至るまでの、京アニの方々の気持ちは、計り知れません。
どれだけの悲しみや葛藤があった事でしょうか。
最終話の演出は、これまでこの作品に携わった方全員へのリスペクトを感じました。
決して美談にはできませんが、ここまでたどり着いてくれたスタッフの方々に、敬意を込めて感謝と賛辞を送りたいです。
本当にありがとうございました。

投稿 : 2024/07/19
閲覧 : 30
サンキュー:

10

ネタバレ

天地人Ⅱ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

もっと私的アニメ感想簿48

最終回
五日前
「ゴブ吉クン勝負だ」
四日前
「ゴブ美ちゃん・・・」
それ、Re:Monsterだろ~が(吹っ飛ぶ天地人 汗)

いや、何となく・・・

いよいよ長く続いたこの物語も終わりましたね。
というか、最終回の前の話が自分にとってはこの
「響け!ユーフォニアム3」
の最終回で、この話は
「響け!ユーフォニアムシリーズ」
の最終回を観てる感じでした。
特に演奏シーンで今までの映像が流れた時は、こう何か胸に来るものがありました。

まあ、原作と違うとかはホントささいな問題で、素晴らしい最終回に仕上がったと思います。
麗奈は結局アメリカに行きますが、それって滝の方じゃないの?
(それは滝和也の方)
そして、先生になった久美子ですが、おジャ魔女というう、プリキュア5と言い先生になるのが流行ってるんでしょうか。
(ぐ、偶然にきまってるでしょうが 多分)

本番前に抱き着く部員達(う、うらやましい)
「ほら、天地人も(は~い)」
「ハグー(って、させるかーっ)ぎゃ~~~~っ」
や、やっぱりダメだったか(バタッ)

おまけ
あいさつする久美子
「私はユーフォニアムが好きで、京アニが好きで、みんなが好きです」
「では、ご唱和ください」
「北宇治ファイトー!(オーッ)」
「ツルタ(オーッ)ツルタ(オーッ)」
・・・それ、ジャンボ〇田

おまけ2
そして、数年後
「始まりましたね(あっ)」
「今期のアニメはどうですか?(やる気十分ですよ)それは楽しみです」
歩いてくる一人の姿・・・
「(深夜アニメは不思議な空間だ、毎期放送作品が変わる中、あにこれでサンキューもらうのために3か月間放送を続ける)」
「(理不尽で取り返しがつかない作画崩壊もたくさん起きる空間だ)」
「(でも私はここが好きだ)」
「(たった3か月しかない放送期間に全てをかける。この濃密な時間がたまらなく好きなのだ)」
ガラッ
「あにこれで投稿者をしてる天地人です(おいっ)」
「あにこれにようこ(しねやーっ)あ~れ~」

(ヨロッ)と、とにかくすばらしいアニメを・・・あ、ありがとう(バタッ)

投稿 : 2024/07/16
閲覧 : 80
サンキュー:

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響け!ユーフォニアム3のレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
響け!ユーフォニアム3のレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら こちらのフォーム よりお問い合わせください。

響け!ユーフォニアム3のストーリー・あらすじ

高校3年生になり、部員90人超となった北宇治高校吹奏楽部の部長に就任した、黄前久美子。久美子たち3年生にとっては最後となる吹奏楽コンクールを控え、練習にも熱が入る。悲願の「全国大会金賞」は達成できるのか? 部長として踏み出した久美子、高校生活最後の熱い青春を描く!(TVアニメ動画『響け!ユーフォニアム3』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2024年春アニメ

声優・キャラクター

黄前久美子:黒沢ともよ
加藤葉月:朝井彩加
川島緑輝:豊田萌絵
高坂麗奈:安済知佳
黒江真由:戸松遥
塚本秀一:石谷春貴
釜屋つばめ:大橋彩香
久石奏:雨宮天
鈴木美玲:七瀬彩夏
鈴木さつき:久野美咲
月永求:土屋神葉
剣崎梨々花:杉浦しおり

スタッフ

原作:武田綾乃
監督:石原立也
副監督:小川太一
シリーズ構成:花田十輝
キャラクターデザイン:池田晶子 池田和美
総作画監督:池田和美
楽器設定:髙橋博行
楽器作画監督:太田稔
美術監督:篠原睦雄
3D美術:鵜ノ口穣二
色彩設計:竹田明代
撮影監督:髙尾一也
3DCG監督:冨板紀宏
音響監督:鶴岡陽太
音楽:松田彬人
音楽制作:ランティス ハートカンパニー
音楽協力:洗足学園音楽大学
演奏協力:プログレッシブ!ウインド・オーケストラ
吹奏楽監修:大和田雅洋
アニメーション制作:京都アニメーション
制作・著作:『響け!』製作委員会2024

この頃(2024年春アニメ)の他の作品

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