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「火の鳥 エデンの花(アニメ映画)」

総合得点
計測不能
感想・評価
6
棚に入れた
28
ランキング
7909
★★★★☆ 3.8 (6)
物語
4.0
作画
4.0
声優
3.5
音楽
3.8
キャラ
3.7

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火の鳥 エデンの花の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

ひろたん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 5.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

「望郷」と言う皮肉

「火の鳥」・・・。
そう言えば、小学生のころに図書館にあったマンガを少し読んだような・・・。
でも、あんまり記憶がありません。

「エデンの花」は、地球と宇宙の未来を描いた「望郷編」のアニメ化です。
シリーズとしての時間軸では、終盤のエピソードになります。
はたして、それまでのエピソードを知らない私が観て大丈夫なのかどうか・・・。

と、観るまでは心配していたのですが、結果的には、全然、大丈夫でした。


■「火の鳥」ってなに?
{netabare}
この作品を観ていると、「火の鳥」とは、「概念」のようなものだと感じました。
そして、位置づけとしては、人類の進化を見届けている「観測者」のようでした。
はたしてこの考えはあっているのか気になりましたので、原作を読んでみました。
そしたら冒頭からいきなりその答えを「火の鳥」自身が語っていました。
映画館で思ったことは、あながち間違いではなかったと言うことになります。

しかし、映画では、そのシーン自体はあるのですが、セリフはありませんでした。
それは、この映画の演出上、このセリフをなくした方がよかったからです。
それによって、ストーリーを追う面白味がでてくるからです。
それでも、この「火の鳥」の概念を理解できたのは、演出がとてもよいのでしょう。
気になった方は、映画を観た後、原作の冒頭だけでも読んでみてください。
{/netabare}

■「望郷」と言う皮肉
{netabare}
「望郷」とは、故郷を慕い、遠く思いをはせることです。

この物語の主人公にとっては、その故郷が2つあります。
その1つは、生まれ故郷である「地球」です。
もう1つは、地球から離れた先にたどり着いた第二の故郷「エデン」です。

主人公は、生まれ故郷の地球に帰りたいと思っていました。
そして、やっとの思いで念願が叶い地球にたどり着くことができました。
しかし、そこは人間が汚した結果、簡単には住むことはできなかったのです。

主人公は、悲観し、今度は、第二の故郷エデンに帰りたいと思います。
しかし、帰った先のエデンでも人間が原因で住めなくなっていたのです。

人間は、地球を自らの手で汚し住めなくしてしまった結果、脱出しました。
それでも、故郷に帰りたいと思うのは、皮肉そのものです。
この物語では、「地球」と「エデン」の2つの故郷が描かれます。
そして、その故郷に帰りたいと言うとても強い願望を描きます。
しかし、結果的には、そのどちらにおいても、望みは打ち砕かれます。
もちろん、その原因は、自分達人間なので、これは皮肉でしかありません。

この物語が面白いのは、その皮肉を、2つの故郷を使って描いたことです。
単純に皮肉を描きたいだけなら、地球だけでも十分です。
それを、わざわざもう一つの故郷「エデン」も使ったことです。
しかも、「楽園(エデン)」と言う名の理想郷ですら地球と同じだったと。
結局、人間ってそんなもんだと言うことを「往復ビンタ」で印象付けたのです。
さすがとしか言いようがありません。
{/netabare}

■まとめ

まず、驚かされたのは、これが約50年前に描かれた未来の姿かと言うことです。
この作品の原作が描かれたころには、既に有人宇宙飛行は行われていました。
そのため、ロケット自体は珍しい題材ではなかったでしょう。
しかし、この作品の面白いところは、そこではありません。
その宇宙開発の先にある人類の姿を描いてみせたところです。
それは、結果的に「皮肉」でしかなかったところです。
そして、「火の鳥」は、それを良いとも悪いとも言わずただただ見届けるだけでした。
実際にこの作品を観ると分かるのですが、それがとても強烈な印象を残すのです。
手塚治虫は、やはり、すごいんだなととても感心してしまいます。

投稿 : 2024/07/12
閲覧 : 48
サンキュー:

7

ネタバレ

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ただただ手塚治虫の偉大さが伝わるアニメ

最近はこういったハードSFなアニメ作品は非常に珍しく、おそらくほとんどお客が入らない(若年層も含めて)だろうが、

SFとしてはまあまあの出来といった感じで、手塚治虫の「火の鳥 望郷編」で言いたかったことは丹念にアニメ化されている。

。。。。。が、正直、浦沢直樹の「プルートウ」ほどスタイリッシュさはないし、どちらの作品も漫画の神と謳われた「手塚治虫」の凄さは伝わるがアニメーションの面白さはイマイチ伝わってこない。

原作をうまく表現していると思いますが、それだったら漫画を読めばいいだけでそれ以上の表現にはなっていないのが残念です。

投稿 : 2023/11/03
閲覧 : 109
サンキュー:

3

ゆー さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

投稿 : 2024/05/13
閲覧 : 13

しむらうしろ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2023/11/06
閲覧 : 24

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

投稿 : 2023/11/05
閲覧 : 20

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火の鳥 エデンの花のストーリー・あらすじ

ある理由で地球から逃亡してきたロミと恋人のジョージは、辺境の惑星エデンに辿り着く。2人はこの星を新天地にしようと生活を始めるも、事故によってジョージを失ったロミは、一人息子カインのため命を引き延ばすことを決意。コールドスリープに入るが、機械の故障により1300年も眠り続けることになってしまう。長年の眠りから覚め、新人類の築いた巨大な町、エデン17の女王となった彼女は、心優しい少年コムと出会う。(アニメ映画『火の鳥 エデンの花』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
アニメ映画
放送時期
2023年11月3日

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