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「葬送のフリーレン(TVアニメ動画)」

総合得点
88.4
感想・評価
616
棚に入れた
2001
ランキング
115
★★★★★ 4.2 (616)
物語
4.2
作画
4.3
声優
4.2
音楽
4.2
キャラ
4.2

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葬送のフリーレンの感想・評価はどうでしたか?

キャポックちゃん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

類型から外れた視点で物語を紡ぐ

 多くのRPGが類型的なのを逆手に取り、類型から外れた視点で物語を紡ぐアニメ。私はゲーム世界を再説するサブカル作品は概して嫌いだが、本作は意外と楽しめた。主人公が「ゲームの規則」に違和感を覚える『灰と幻想のグリムガル』と並ぶ、“勝手にスピンオフ”タイプの佳作である。
 RPGでは、トールキンの『指輪物語』をなぞるように、得意分野の異なる数人の冒険者がパーティを組んで旅に出るという設定が多い。ラストで目的を達成すると、そのままエンディングになるのがふつうである。これに対して、本作では、その後に続くはずの別れに目を向ける。冒険譚とは異質な英雄たちの日常を描いており、そこが何とも快い。
 スマホなどさまざまなモバイルツールが発達した現在、他者と別れるためには意図的に連絡を絶つ必要がある。しかし、中世ヨーロッパを思わせるRPGの世界では、異なる人生行路を選択するだけで、人々は自然と音信不通になる。今の若者が経験しづらい、静かな別れである。フリーレンのパーティも、魔王を倒してからはバラバラになり、月日が流れるにつれ、鬼籍に入る者も増えてくる。長寿命のエルフ族であるフリーレンは、去りゆく人々を見送りながら、静かに日常生活を続ける。ほとんど感情をあらわにしないので、かえってその心の内をあれこれと想像し、『ポーの一族』や『ボマルツォ公の回想』に思いを馳せて(勝手に)胸を熱くしてしまう。
 私が好きなのは、僧侶ザインが絡むエピソード(第12-17話)。冒険者の夢をとうに諦めているザインをパーティに勧誘するのだが、その結末がどうなったかと言うと…。誕生日のプレゼントを巡るフェルンとシュタルクの諍いを優しく描いた第14話「若者の特権」、フリーレンたちが頑固ばあさんのささやかな願いを叶える第16話「長寿友達」が素晴らしい。
 残念ながら、視聴者の歓心を買うためか、何回か大味なバトルが挿入され、感興を削ぐ。特に、“断頭台のアウラ”のエピソードは、なぜ不用意に魔力比べを行ったか納得のいく説明がされず、見ていて腹立たしかった。第2クールの大半を占める「一級魔法使い選抜試験」も、長すぎて退屈だ。
 欠点は少なくないが、後味の良さは抜群である。本編を見事に受け止めるEDアニメが美しい。

投稿 : 2024/03/30
閲覧 : 62
サンキュー:

5

みのるし さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

とりあえず

レビューはまた今度アレするとして。

種崎さんおめでとうです~~~~。

今後の活躍も期待してます~。
応援してます~。

頑張ってくれっす~~。

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

さてそんなわけでフリーレン様。終わっちゃいましたねー。
まーロスとまではいかないまでもややそれに近い感覚がありますわ。

全部で28話。長かったですね。
お疲れさまでしたととりあえずは。

にしても素晴らしい作品でしたね~。
28話どれをとっても無駄のないとゆうか意味のあるストーリーでたいがい1話につき2~3回は見直してたような気がします。

前半はロードムービー的な話の進行でして、人間の友達の生き死にに深くかかわったことでいままで頓着のなかったエルフが命ってことの意味を知るために…っとまあそおゆうアレではありますが、そんなものは千年生きようが万年生きようがわかるはずもなく答えは靄の中のまま。

このフリーレンってゆうエルフがなんでそおゆう人なのかってことが見進めてゆくうちにゆっくりと明らかになってゆくのですが、これが普通ハナシ長いと飽きるもんなんですが。

これがまあ話がうまくできてるからなのか演出がいいからなのか脚本が優れているからなのかなんなのかわからんすけど(おそらく全部あるのかもですが)飽きんのですよ。

長生きするものが死にゆく命を見送るときに何を思うかとゆう話は様々な切り口でもっていろいろな作品で語られておりますがこの葬送のフリーレンとゆう話はタイトルに葬送とゆうてるだけあってかちょっと切り口がちゃいましたな。

おっ!と思ったのが、永遠ともいえる命を持つエルフとゆうものはとかく生死に対して頓着がないため極端に数が減っていっているとゆうですね。

生き物ってのはとにかく子孫を残すために生きているといっても過言ではないはずなのですがその生きる目的がエルフは完全に抜け落ちてる。

そこへもってきて当のフリーレン本人は魔王軍に蹂躙されたエルフの村の生き残りだとゆうのにですよ。

へーっ!ってなりました。
そんなんが命の意味を知る旅にねぇ。。。と。

この感覚は昭和の人にはないですよ。多分(笑)。

ま、そんなわけでここでのエルフとゆう人の生きざまは総じてそおいった概念を持っておるとゆうことなのですが、フリーレンはちょっとちゃいまっせと。こーくる。

それはどうしてかと紐解けばボクが思うには2人の大魔法使いに師事したことと、魔王を倒すための旅路で出会った人々とのかかわりがフリーレンを作ったのだとゆうことだと言い切っていいのではと。

2人の大魔法使いとゆうのはまずはフランメ。フリーレンの先生が人間ってところがおもしろい。ばあさんになったフランメといつまでも年を取らないフリーレンの2ショットは何故か泣けたな。

もう一人の大魔法使いはゼーリエ。この人はフランメの先生なんで厳密にはフリーレンは孫弟子になるけれどこの魔法に対する考え方が両極端な先生2人に教えられたってのがこのハナシの核ではないかと。

そおゆう土台がフリーレンとゆうエルフにはあって、そこでヒンメルとその仲間たちと旅先で出会った人々とのかかわりを得て今度は自分が先生となってフェルンやシュタルクらと旅をする。

フォル爺が出てくる16話の長寿友達の話は何回も見て、見るたびにビービー泣きましたわ(涙)

さてまあそんなわけで一級魔法試験も悲喜こもごもに終わり、新たな旅路へと旅立ったフリーレン達。ってとこでとりあえず終わり。

どこを切り取っても最高に面白い素晴らしい作品でした。

いやー。アニメって本当にいいもんですねっ。
…と水野晴朗みたくいいたくなったエンディングでした。

これは是非とも続きがみたいもんですな。

                            終わり。

投稿 : 2024/03/28
閲覧 : 170
サンキュー:

21

ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

面白くてはいけない作品を面白くしてしまい、余韻が無くなったかも。

 コミック1巻あるいは本作1話は素晴らしかったと思います。最近「すずめの戸締り」もありましたが、古い時代を思い出し、鎮魂するという話が増えてきたのは、次の日本を作っていこうという雰囲気がやっとでてきたのかな、と思います。

 ただ、アウラ編のバトル要素満載と、オシリスの天秤(とは違いますが)のようなもので、少し安易な形で魔力を隠す意味を魔族との戦いの要素にしてしまったことで期待外れとなりました。何より「葬送」の意味を魔族を倒した数と矮小化してしまったのは、非常に残念でした。

 1級魔法試験も「天下一武道会」が始まったか…というがっかり感はありました。

 ヒンメルおよびその仲間を思い出しながらの「葬送の旅路」はつづけていました。
 ゼーリエのところで人は駄目だと言いながら、花を出す魔法が嫌いと言いながらツンデレのゼーリエで、エルフの生き方の寂しさの様な部分を一旦総括していました。また、フェルンとゾルトラークで「人間の魔法」「人間の強さ」について表現していました。ただ、それを露骨に見せすぎだろう、という気はしました。

 全体としてどんどんエモくなっていきました。全体に「いい話」にこだわりすぎて、サラリとしたのが良かったのに、人との関係が強くなった、ならざるを得なかった感じが平凡な面白さに近づいていったなあという印象です。言い換えるとキャラと思い出話に寄りかかってしまった気がします。

 アニメで言えばコミックではつまらなかった、1級魔法のところをかなり面白く仕上げたのは素晴らしいと思う反面、この作品における期待の真逆になってしまいました。テーマを丁寧に説明してくれてしまいましたので、感じる喜びが無くなってしまいました。

 つまり、キャラ萌えとバトルの平凡な面白さになたということです。テーマも感情も見やす過ぎて引っ掛かりが無くなった感じがしました。この作品は面白くすると、かろうじて残っていた引っ掛かりも余韻も消えてしまう気がします。

 コミックスの原作の第1印象はアウラ編から「面白くない」でしたが、それでも読み進められたのは、フリーレンが旅路の果てに見るものは何かが気になるからです。その点は未だ気になっている反面、同じようなテーマを延々繰り返している感じもあるので、きっぱりとダラダラしないで終わって欲しいと思います。

 評価はこの作品は結末を見るまでわかりませんので、保留です。が、オール3もどうかと思いますので、オール4にしておきます。





19話 本作のつまらなさと深さの両立が上手く言語化できないので、再度レビュー。

{netabare} 断念したにしておきながら何度も書き直してすみません。ちょっとこの作品は正しく言語化したいので。文句いいながらも見てますので、やっぱり今見てるにしておきます。

 フリーレンの旅が、アイゼンとハイターの弟子2人と共にあるのは、つまりヒンメルとの旅をフリーレンの内面で思い出す…つまり4人の旅を再現しつつ、ヒンメルの代替はないからでしょう。ヒンメルの言動の意味を今思い出しながらかみしめる旅です。

 なぜヒンメルが銅像を残したのかと考え合わせると、物語全体の発想はものすごくいいと思っています。ヒンメルが一番先に逝ってしまったのはこの構造を作りたかったからです。
 その旅の中で、ヒンメルとすごした10年を特別にして行くことが葬送なのかなと読み取りました。だから、結果的にエンデの城についてもヒンメルの魂と合うことはできず、旅そのものが葬送なのかな?と。だから、ヒンメルの死後のカウントが作品の時間経過の基準となります。

 
 そしてほぼ不死に近いフリーレンの長命による非人間性は下手をすれば魔族に近いです。子供のようなフェルンとシュタルクがなぜ物語に必要だったかと言えば、人間は知識や想い出を前の世代から受け取り、後ろの世代に渡して行く営みがあるということだと思います。魔法が魔族のものから人間が解析して進化しているという点が象徴的で、人間は生死…つまり世代があるから進化する…それをフリーレンが理解するという話を描こうとしているととりました。

 で、興味としては、フリーレンとフェルンが魔法の能力を隠すことに長けている点、ここに何かアナロジーがあるのではないか?と。感情を持たない魔族と組み合わせると、現代社会か資本主義的なアナロジーも感じます。そこが何を描きたいのかな、と思っていました。2023年は戦後78年という意味もあるかな、と思ったりもしました。フリーレンが千年以上生きていて生殖をしないという点で日本人のことかなと。ほろびゆく種族と言う意味でも。
 魔族も一部の人間のアナロジーではあると思います。騙すために人語を解する理性も感情も良心もない存在。

 そこで始まったのが、アウラ編で魔力を隠す意味とかバトルとか、なんか世界観が矮小化してしまった気がしました。原作を読んでいるときにここでかなり醒めて、つまらなさを感じました。期待が高すぎた落差なのかもしれません…もちろん、期待よりもっと高い視座を読み取れていない可能性もあります。

 そして今度始まったのが、一級冒険者ですねえ。ランク化です。まあ、なろう系のレベルウインドウと違い、フリーレンの過去の資格が役に立たないことを考慮すると、ランク化は学歴とか資格とかそういう本質ではないランク付けのアナロジーとも取れますけど。ただ、バトルもそうだしかなりテンプレ感が強いので、ここであーあと思いました。

 こうして文章に書くと整理がついてきます。やっぱり悪い話じゃないし、浅い話とも思いません。とにかくアウラ編まではかなり感動してましたし、展開が楽しみでワクワクしてました。

 アウラ編から一級試験まで間が空きすぎたのと、展開や想い出の描き方がパターン化したこと。バトル要素が強くなったりして、急激につまらなくなったなあ、と感じました。
 ただ、魔族の1人1人が何かを表現したいような気はしてるんですよね。そこがアウラの魔力比べでよくわからなくなってしまいました。

 この後の話も2期3クール目ということになるのでしょう。設定とアナロジーから言って、浅くはないのはわかっています。まだまだ考察すべき部分もあるでしょう。魔法がなんのアナロジーかは読み取りたいところです。

 が、不思議なくらい面白く感じないんですよね…キャラが淡々としているから?何か視点がかわると面白くなるかも…というポテンシャルは感じます。私の読解力の無さなのかなあ…{/netabare}


21話 21話は面白い。それ故に唯一無二の作品ではなくなってしまった。

{netabare}  21話は面白いです。マンガでは退屈でしたがアニメの動きが入るとかなり良くなっています。つまり言い換えると、その面白さとはキャラ萌えとか戦闘シーンのカッコよさあるいはフリーレンの魔法の俺TUEEEでした。
 その面白さは本作に求めているものではなく、葬送=想い出を振り返ることで勇者の想いを理解するということとはちょっとかけ離れています。

 1級魔法士という設定が持つメタファーはもちろん感じますし、強さや力の使い方などの思想的な部分なども読み取れますし、おじいちゃん魔法士のセリフからしてもちろんキャラ萌えだけではないと思います。人間社会側の様々な人間の考え方の違いをしっかし考えて作っているところは興味深いです。

 また、1級試験はちょっとサブキャラが濃いですよね。濃すぎる感じです。その濃さがまた面白さになっているのでしょうが、その描き方に全部が持っていかれてしまった気がします。

 葬送の他に魔法というテーマ性が消えているわけではないし、そこの仕込みもあると思います。が、やっぱりこういう派手な面白さは他の作品でいいかな、と思います。

 つまり、21話の面白さに象徴されるところが、本作の唯一無二の作品になり損ねたという意味で私にとっては面白くなくなったということかな、と思います。{/netabare}


23話 マンガ版より分かりやすく面白い…うーん、再評価してもいいかなあ

{netabare} 22話のような話はいいですよね。この作品を見始めた理由に近いエピソードでしょう。
 一方で23話です。まあ、作画すごかったですね。特に最後の場面のフリーレンモドキは鳥肌が立つくらいにカッコ良かったです。

 どうなんでしょうね?この作品の評価ってやっぱり結末を見るまでは保留にすべきなんでしょうか。アウラ編で魔法の設定が安っぽくなったこと、バトルが長かったことなどで、脱落しかけましたし、途中のエピソードがちょっと冗長すぎたのはありますけど、この数話の出来は本当に素晴らしいと思います。マンガ版になかった迫力という点でアニメータは本当に良い仕事をしていらっしゃると思います。

 正直マンガ版だと1級試験編そのものがあまり面白くなかったですし、試験が入ることでジャンプメソッド的な引き延ばしに感じて作品の質が落ちたと感じていましたが、そうとも言い切れない面を上手く拾ってもいる気がします。その点でデンケンの使い方は秀逸かな、と思っています。

 うーん…評価は一旦ニュートラルにして、マンガではないアニメ版のフリーレンをもう1度再評価してもいいかな、と思わせるくらい21~23話は良かったですね。

 一旦、ニュートラルという意味のオール3に評価は戻しておきます。また、改めて。 {/netabare}



24話 フェルンの性格はなぜああなのか?なぜゾルトラークだけなのか?
 
{netabare} なるほど…フェルンの嫉妬の描写ですけど、家族というか自分のテリトリーの侵害に対して敏感なんでしょうね。これは両親を早くに失くしたことに関係があるのかな?ハイターの杖とかプレゼントへのこだわりというか執着もそうですよね。

 夜更ししてジュース飲むと怒られる理由です。ここの性格造形の作り方はなるほどなあ、という気がしました。育ての親のハイターの教育で「ちゃんとしてない」ことに対して許せないということでしょう。
 もちろん大食いなのも甘いモノ好きなのも、幼少期の苦労つまり食料不足が影響していると想像ができます。となると愛情への飢えもあるので、シュタルクとの恋愛は疑似恋愛の気もしますけど。

 夜更しジュースの件は、今回フェルンも贅沢していましたから、どちらかといえば自堕落だから起こったのではなく一人だけで楽しんだから頭に来たのかな?

 こういうことの裏を返せばフェルンはフリーレンを誰よりも理解している、ということでしょう。だからラストの「フリーレン様を…」になるんだと思います。フリーレンも嬉しそうでしたし。

 一方でフェルンの設定としてなぜゾルトラークと一般的な防御魔法なのか?ですね。今回の「フリーレン様を…」でふと思ったんですけど、フリーレンとゼーリエの設定から言って、魔族とかエルフに対抗できる魔法を人間が持つなら、魔法のバリエーション、つまり種類の多さじゃなくて、一つの魔法を極限まで極めるという方向性しかない、ということかもしれません。

 そうなると初めに出てきたゾルトラークを80年間改良を続けてきた、人間の魔法という意味と重なってきます。これは人間の命の短さで、でも組織的に習得できるものとエルフの長寿で孤独な生き方の違いのアナロジーにもなっているのでしょう。

 ゾルトラークの説明があったエピソードからそこは意図していたのかな?中国拳法のように「一意専心」的なことと、師匠の魔力を隠すという意味もちょっと中国拳法的ですよね。練習も功夫も人に見せるなというのがあります。

 まだ、野心があるゼーリエには魔王は倒せなくて、フリーレンなら倒せるということと、平和の時代の魔法使いという矛盾の説明が何となくわかった感じですね。なんとなくですけど。

 つまり1級試験編の2次試験はフェルンの描写の為の回ということかあ…連載時にバトルで話数を引き延ばしていたわけじゃない…のかもしれませんがどうなんでしょう? {/netabare}

25話 バトルが長すぎてテンポが…テーマ的には同じことを繰り返してますし。

{netabare} 話が進まないですね。やっぱり面白くない…という気もしてきました。21~24話はアニメの出来は良かったと思うのですが、23話のフリーレンの複製登場からが余りに長いです。

 花畑と人間が魔法を得て強くなってゆくという話は、かなり前の回で一回なぞった話ですからね。その重複感はやはり1級試験編は強いかもしれません。アニメの出来はもちろん作画は目立つところですが、テンポというかスピード感もあります。原作が冗長だったところを更に引き延ばしている感じがすごかったです。

 やっぱりアウラ編の途中からバトルが長くて、妙にテンポが悪くなるのとセリフで全部説明するのでどうかな、と思っていた悪いところがこの数話極端に出てますね。アニメになって余計感じました。 {/netabare}


26話 やっと1級試験も2次試験が終わりました。

 魔法とイメージがこの数話にはテーマとして出てきてますね。フリーレンを殺せるというイメージ。そして布を切るというイメージ。それとエルフと人間の魔法に対するスタンスの話もありました。で、もちろんフェルンがゾルトラークを極めるということでしょうね。その辺が本作はテーマとしてありそうですね。そこをはっきりさせたのが1級魔法試験かな、という感じでした。このテーマ性は悪くないと思います。ただ、試験編は長いなあ…やっとここまで来たかあ…

 なぜか模倣フェルンが出てこなかったのはフェルンがそこまで上手く魔法を隠せているということ?一瞬メトーデを狙っていたけど攻撃を受けきったように見えましたけど…拘束魔法が上手くいく前に攻撃は受けたみたいですよね。それをよけ切っていた?メトーデが強すぎるってこと?それともたまたまなんでしょうか。

 作画はやっぱりバトルシーンは力が入ってますけど、私は惹かれないですね。むしろ作戦会議の時のフェルンの表情の変化が良かったですね。









前回のレビューです。

正直に言うと原作アウラ編の途中からつまらなくてしょうがなかった。

{netabare}  2クールらしいし人気作になったので一人くらいいいでしょう、遠慮なく言えるので今言っておきます。
 
 正直に言うと原作はアウラ編の途中から凡庸でつまらない作品になったなあと思いました。つまらないとは言いずらい…つまらないと言ったら負けかなとは思い、言葉を濁しましたが。

 作品として評価したのは冒頭だけです。以降はなんだかなあと思って読んでました。で、アニメが人気なので見てみればちょっと見方が変わるのかなあと期待したので、チェックはしてみました。

 要するに原作は人気作故に「葬送」の意味を途中で変えてしまったのではないか?と思います。そう、バトル控えめで過去の戦いと死んだ仲間の意味を振り返りながら旅をするだけだから面白かったんです。それが「葬送」かなと。

 アウラ編以降、ジャンプ系?という感じでバトル要素が色濃く入って来て、この話以降も変な言い方ですけど、どんどん凡庸になって行く気がしました。

 ちゃんと人気作になったとのことで、アンチの批評が少しはあっていいでしょう。私はこの作品、冒頭ではポテンシャルが非常に高い素晴らしい作品だと思っていました。人気故に名作になる道をすて引き延ばしによる凡作化を進みつつある作品だと思います。その落差にガッカリしたので、断念したにしていました。で、改めてアニメを見てもやっぱりがっかりかな、と。原作よりは演出面等でがんばってますけどね。ただ、結末次第では盛り返せる部分もあると思います。{/netabare}
 


第5話 原作マンガが良すぎるのでアニメは休みます。

{netabare} 別にアニメがつまらないわけではないですが、雰囲気としては原作コミックスが好みということです。
 ただ、やはり「推しの子」と同じです。1巻2巻あたりがピークな気がしたというのも同じくアニメを追わない理由です。
 原作も11巻既読しましたので後は完結したらでいいかな、と思っています。理由はネタバレになるので言いません。ただ、週刊連載の人気作の悪いところが出始めています。

「葬送」の意味は魔族を一番葬ったからということですが、それはダブルミーニングというかむしろ後付けでしょう。エンデの魔王城とは、「モモ」のミヒャエル・エンデからのネーミングだとすると、時間の価値の話になるはずか、当初はそれを想定していたと思います。

 目指す目的が死後の魂と話をするということですから、フリーレンの中にいる想い出と向き合う話、死と時間を理解する話になると思いますので「葬送」の意味が「人を見送る意味」じゃないと作品の価値がありません、と私は思います。

 ということで、原作が良すぎるのでアニメを見る意味がないと感じましたので、やめておきます。{/netabare}
 

視聴前 私は冒頭が好きです。「間」と「静けさ」がキモになる作品。

{netabare}原作途中まで既読。多分全部読むでしょう。

 この作品は面白いですがキモはテンポです。間延びがあると間抜けになります。11巻ですか。ちょっと2クールとか2期とか考えると色気がでてしまう巻数です。人気作だけに下手をすると変な尺稼ぎで時間を伸ばす可能性がありますので、それだけが心配です。
 本作は淡々とテンポ良く静けさを感じるくらいに表現されるのが面白い作品です。そこが上手くできているかどうかがポイントになります。第1話に力が入りすぎているのがちょっと心配です。「チェーンソーマン」になりませんように…。

 それと、どこまでになるかわかりませんが「推しの子」と一緒です。あの作品よりも緩やかですけど、冒頭とそれ以降楽しみ方が変わる作品です。といってもテーマは同じなんですけど…単純に面白いのは後からですが、私は冒頭が好きな作品です。
「さよならの朝に約束の花を…」をこの時期にレビューしたのは、この作品の下準備と言えばわかりやすいかもしれません。

 過大評価、期待過多はやめた方がいいです。「感じる」作品でエンタメとしてはそれほどです。「タイパ」重視の人にはまったく向かない作品でしょう。制作者側もそこは理解していると思いますが…{/netabare}


第1話 素晴らしいアニメだけど、面白くはない。過大評価はしない方がいい。アニメはマンガに比べて格段に情報量が多いのがどういう影響になるか。

 初回…というか2日前、金曜ロードショーの放送の時に、戦後78年のアナロジー云々と書きましたが、やっぱり再視聴してみて、この作品は頭を使わない方が良さそうですのでレビューを書き換えました。
 考察するよりも、生きるということと時間経過の意味を感じる方が良さそうです。
 1点だけ。魔法とはなにか?魔力感知とは?魔族は?そこのアナロジーは嫌でも考えてしまいます。

 そして、やっぱり面白くはないです。エンタメとして評価するなら退屈です。それでも「いい作品」だと言えます。3回目ですけど全然OKです。
 ストーリーもテーマもキャラも抜き出してしまえばありきたりです。過大評価、期待過多、そして何よりも他人の意見。見方は人それぞれですから、こういったものは排除した方がいいと思います。向くか向かないか。まず自分でそれを判断しないと苦行になる可能性があります。
 特に情報として作品を観賞する「タイパ」重視の見方をする人は早々に退散した方がいいと思います。

 アニメ版、ちょっとフリーレンの顔が丸くて笑ってしまいますが、時間の経過の感覚はゆったりしていてけど、場面のテンポは速くて上手く原作を表現しています。
 音楽や声優さんの声質、演技。効果音、色、何より動きなどアニメならではの情報量の増加しているのが下手をすればノイズになります。(1例を挙げると30分単位の2話。岩を魔法で打ち抜く修行をしているところのシーンが顕著です)
 また、制作者の解釈が分かりやす過ぎて、原作より文学性は落ちている気がします。

 ただ、この作品は視聴中は頭を使わず受動的に見て、後から味わった方が良い気もしますので、そこはアニメのアドバンテージでしょう。

投稿 : 2024/03/27
閲覧 : 1061
サンキュー:

32

ネタバレ

とろろ418 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

今の話をしてほしい

【魅力的に思った点】
・エモーショナルなコンセプト
・現代に合わせた表現法を用いている

【残念に思った点】
・コンセプトに対して世界観やキャラの強度が低い
・物語そのものはつまらない
・キャラ同士の交流で表現すべきところが回想頼りになっている
・分かりやすくするために描写だけで済むところへ不必要な説明を挟んでいる

【総評】
・75点
  鬼滅が説明の説明だとすると、フリーレンは描写の説明といった印象でした。おそらく時代の流れなのでしょうね。表現としてのレベルは単純な描写よりも一段落ちてると言わざるを得ませんが、視聴者に伝わならなければ元も子もないので、これ自体をどう評価すべきか難しいところ。私個人としては否としたいところだけれど、ただまあ鬼滅ほどくどくはないですし、その辺りを考えるための良い教材にはなるので一応この評価で。
  一般的な説明と描写、フリーレン流描写の説明についての説明はこちら→{netabare}
  例)ヒンメルの影響でとある紅茶が好きになったフリーレンを表現する場合
  ・説明:そのままキャラが会話ですべて説明する
  ・描写:いつも特定の紅茶を飲んでるフリーレン→ヒンメルの故郷を訪れた際にその紅茶がそこの特産物であると判明する
  ・描写の説明:いつも特定の紅茶を飲んでるフリーレン→誰かが突っ込みを入れ、回想ですべて説明する{/netabare}

  作品自体の面白さは凡。コンセプト自体がいいのでなんとなくエモーショナルな雰囲気は出せてますが、それを体現するための世界観、キャラ、物語が圧倒的に弱いですね。特に世界観はナーロッパに近く、細部は丸投げに近い状態。例えるなら、お涙頂戴もののエモい版でしょうか。
  より広い層を取り入れるためには仕方なかったのかもしれませんが、コンセプトを最大限に活かすならバトルを排除してヒューマンドラマに徹するべきだったと思いますね。最低でもヒンメルの顔を忘れてゆくとか、英雄は平和と共に傷跡も残していたなどの展開は欲しかったです。

【こんな人におすすめ】
・エモーショナルな雰囲気が好きな人
・描写を読むことに慣れてない人
・世界観やキャラの厚みを求めない人

投稿 : 2024/03/27
閲覧 : 72
サンキュー:

6

ネタバレ

青龍 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

原作漫画とそのアニメ化の1つの理想形

山田鐘人(原作)、アベツカサ(作画)による原作漫画は、『週刊少年サンデー』(小学館)にて連載中(既刊12巻、原作既読)。第14回マンガ大賞、第25回手塚治虫文化賞新生賞、第69回小学館漫画賞受賞。
アニメは、全28話(2023年)。監督は『ぼっち・ざ・ろっく!』の斎藤圭一郎。制作は『オーバーロード』シリーズ、『宇宙よりも遠い場所』などのマッドハウス。放送が日本テレビ系列ということもあり、第1~4話を『金曜ロードショー』で放送(英断!)。
(2024.3.24初投稿、3.27一部推敲)

あらすじは、『ドラゴンクエスト』みたいなRPGのような世界で、勇者一行がダンジョンを全て踏破し宝箱を全部開けないと気が済まないという道中を楽しみ尽くすような旅をして魔王を討伐した後のお話(TVゲーム的に考えると、よくいる攻略タイプではあるけれど、それだけ魔王討伐の旅路を楽しんだといえそう)。
本作の主人公フリーレン(CV.種崎敦美)は、その勇者パーティーの一員でエルフの魔法使いであったが、長命種であるがゆえにその旅路が長い人生のほんのわずかな出来事に過ぎないと思っていたため、勇者ヒンメル(CV.岡本信彦)の死後になって、ようやくそれが掛け替えのないものであったことに気づく。
そこで、フリーレンは、同じ勇者パーティーの人間の僧侶ハイター(CV.東地宏樹)に育てられた人間の魔法使いフェルン(CV.市ノ瀬加那)、同じ勇者パーティーのドワーフの戦士アイゼン(CV.上田燿司)の弟子で人間の戦士シュタルク(CV.小林千晃)と共に、死者の魂と対話できる場所・オレオールの地を目指す新たな旅に出ることに…。


まず、本作は、上でも書いたんですが、ドラクエを全マップ踏破して宝箱も全部開けて完全攻略した後の後日譚っていう表現がピッタリくるTVゲーム的なRPGの世界観があって、でも、その魔王討伐をただ振り返っていくんじゃなくて、人に興味がわいた({netabare}というよりも、「愛」に気づいた{/netabare})ので、そのために過去の旅を振り返る新たな旅に出ますっていう切り口が斬新。


あと、魔族との戦闘シーンがあっても、フリーレンもフェルンもシュタルクも熱血・根性系じゃなくて、淡々とこなしていく。なんだろう…、コツコツレベルあげて準備したり、作戦立てたりしてBOSSレイドをするゲーム攻略に近い印象でしょうか。
例えば、{netabare}フリーレンが魔族を倒すためだけに非効率な魔力の抑制という準備をコツコツしてたり、どうやってコピーレンを倒すか具体的に作戦を立てるところとか。{/netabare}

その空気感がすごく「今っぽい」。今時、気合や根性じゃどうにもならないでしょう、理詰めでやってダメなら仕方ないみたいな冷静で現実的な目線を感じる。その一方で、みんな大好きデンケン爺さんが冷静そうに見えて最終的に「気合じゃあああ」っていう感じが対照的だなあと。

フリーレンを若者に分類していいかは微妙ですが(見た目は若い…)、世代の表現が現代を反映していると思いました(例えば、日本のプロ野球でも、最近は球の回転数・打球速度といった理詰めで、投げ込み・走り込みといった根性論は流行らなくなってますよね。)。


私は原作勢で原作漫画も面白いですが、アニメはまた違った面白さというか、ストーリーを知っていて、なお楽しめる工夫が、全部は気づけないでしょうけれど、たくさんあった({netabare}例えば、シュタルクとフェルンのダンスシーン。あと、戦闘描写は、漫画のコマとコマの間の隙間を埋める感じでより詳しくなって、さらに動画ならではの音と映像の迫力が追加されている。{/netabare})。

昔見てまだレビューしていないお気に入りの作品もありますが、個人的には、音楽も作品に寄り添っていて減点するところがないので({netabare}後半クールのEDはフェルン死後のフリーレンの様子だったんでしょうかね。{/netabare})、あにこれで初めて満点つけました。

原作漫画とそのアニメ化の1つの理想形といえる傑作だったと思います。


【「原作漫画とそのアニメ化の1つの理想形」】
さて、日本だけにとどまらず、世界的な大ヒットとなった本作。

特に放送中に漫画原作者とその映像化作品に関する問題提起があっただけに、その意味においても、本作は原作漫画とそのアニメ化の1つの理想形といえる出来だったと思う。

漫画は無音声の静止画であり、アニメは有音声の動画なので、そもそも表現形態が違う以上、強みや弱みが異なり単純に原作漫画をそのままアニメ化すればいいという関係に本来ない。まして、動画の場合は、尺という制限も出てくる。

また、漫画特有の表現をそのままアニメ化することにも問題が生じる。
例えば、焦った時に汗をかくや、落ち込んだ時などに顔に縦線が入るといった描写は、基本的に漫画を見ない海外の人にとって馴染みがなく理解の難しい表現になる。
他にも、漫画でフキダシ以外に補足的に書き込まれている文字をそのままアニメでも表示するシーンを観ることがあるが、それは、ある意味、漫画のニュアンス的な部分(を仕方なく文字化している)まで動画化することを諦めた表現ともいえる。

さて、本作は、いわゆるアニメオリジナルシーンが多く追加されており、原作漫画をそのままアニメ化していない。巷では、これを「原作改変」という。
もっとも、「改変」とは、「内容を変えて、違ったものにすること」(デジタル大辞泉)という意味であり、本作は、原作漫画の内容を変えていないし、違ったものにもなっていないので、「改変」ではないと個人的に思っている(また、「原作改変」は、ネガティブな文脈で使われることが多いので、本作にふさわしい表現ではないとも思う)。

あくまで本作は、アニメ製作者が原作漫画に寄り添い、原作者が伝えたい内容を上手く忖度して、または、戦闘シーンなどアニメの特性を上手く活かす形で、アニメオリジナルシーンを追加し、原作の内容を変えることなく原作漫画をより面白くアニメ化することに成功した稀有な作品だと思っている。

そして、そのアニメ制作者側のアニメ表現に対する飽くなき探究心が、世界中で大人気となった結果の1つの要因だと思うのです。
(もっとも、あらゆるアニメ作品において、原作漫画を探求するための十分な時間的・資金的余裕があるわけではないのですが…)

投稿 : 2024/03/27
閲覧 : 126
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20

なおなお さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

古典の誕生に立ち会えた!アニメ史に残る最高水準大人アニメ

この作品が金曜ロードショーで放映された時、賛否が分かれていたことを思い出します。
否定的な意見の大半は、
「淡々としていて面白みを感じられない」
といったニュアンスのものでした。
まあそうでしょうね。死別した人との思い出、その中から見出す新たな価値と価値観、そしてそこから歩み出す新たな道とともがらとの関わり。子供ではピンとこないかも。
これ、筋金入りの大人向け作品として仕上がっているので、大人の中でも死別をはじめとする経験が少ない層は、あまり面白みを感じられないかもしれんません。いわんや子供をや。

斎藤監督は、ぼザロとフリーレンと、立て続けに原作を活かした最高のアニメ作品をモノにしてくれて、感謝の一言です。原作では動きの乏しい、漫画としてはいささか物足りない演出の不足成分を、一気に補完してあまりあるインパクトを提供してくれて感謝です。この劇場映画レベルのクオリティのアニメを無料で毎週鑑賞できる幸せを噛み締めていた半年でした。ぼザロは肌に合いませんでしたが、フリーレンはアニメ作品としての全ての要素がこれでもかと立ち上がってきて突き刺されまくりました。

これは間違いなく後世に古典として残る大傑作です。
古典の誕生にリアルタイムで立ち会えたことに心からの感謝を捧げます。

投稿 : 2024/03/27
閲覧 : 69
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15

ウェスタンガール さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

魔法使いのリアリズム

シーズン1(?)も佳境に入り、魔法を仲立ちとして語られるエルフと人間、そして魔族が体現するマキャベリ的リアリズムが凄まじい。
そうであるからこそ、生存するために必要な手段を、たとえそれが道徳的でなくても、とることが必要であると断じるわけだ。
シンプルにして重厚な攻撃と防御のやりとり、瞬きすることすら許さぬ殺陣の煌めきにゾクゾクが止まらないのである。
さらに言えば、人間論、文明論を俯瞰して、今日的な問題である、AIが指し示す“恐怖の曲線”の未来までも論じてみせる奥深さである。
ホッブズの言う「万人の万人に対する闘争」、世界は戦争がなくても常に戦争と暴力の恐怖が潜在している状態であるというリアルである。
(2024/03/05)

そんなこんなで、大陸魔法協会のおじいさんですね。
こじらせ方が半端なく、なんとも痛いお方でありました。
フリーレンにとって、人は一日花、“もののあわれ”を知る旅は続くのでしょう。

投稿 : 2024/03/26
閲覧 : 174
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19

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シボ さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

出会いの一つ一つが心を紡ぎだすおとぎ話の様な物語。

10年の冒険の末、魔王打倒を果たして凱旋した
勇者ヒンメルと仲間達。

千年以上生きると言わるるエルフで魔法使いの少女
フリーレン。
一緒にに旅した仲間達が、もう良く分からないうちから
素敵なんです。
(このスペシャルを見てすでにハイターとか好きでした。
 勇者ヒンメルの人となりはこの先もっと知ることになるんでしょう)


人は死を前にして何を想うのか・・・。
自らの人生を振り返ってってのはもちろんあるかと思いますけど
一緒だった家族や大事な人の未来も心配なんじゃないかな。。

そして死が怖くなる、もう少し生きたいって思うときは・・・。
やっぱり我が子だったり大切な人の将来を案じるからこそ
もう少し生きていたいってなるんだと思います。

{netabare}
死期が迫ったハイターが幼いフェルンの身を案じてフリーレンに
託そうとする話は暖かさが伝わる素敵な話でした。{/netabare}

大事な人が幸せであって欲しい。
直接ヒンメルに話をするってことじゃないけど、実は・・って
想いを知っていく展開は
そんな暖かい気持ちで溢れてて初回にして感動ありました。

周りの人間のことなんて
興味がないって言いつつもフリーレンが、あっそうだった・・
って、ヒンメル達との過去が何度も頭によぎります。
なんか髪をなでたりとかちょっとした仕草がどれも愛情に溢れてて
とても印象に残りました。
{netabare}
過去の思い出を辿っていくようなフェルンとの新たな冒険の旅。
違う時の流れを生きる中でも一緒に過ごす瞬間の大切さが描かれて
行くのでしょうか!?{/netabare}

違う時の流れを生きる者たちが何を思い、何に気付き
旅を続けていくのか・・・
続きが楽しみな作品です。


最終話まで観終わりました。
期待を超えてくるってこういうのかなって思える
素晴らしい作品でした。

{netabare}
アウラとの対決。
魔法使い選抜試験での魔法対決。

それぞれの特徴ある魔法を使っての知恵比べ的な戦いはドキドキしたし
スピード感や迫力もあって引き込まれました。

特に洞窟での自分を模した傀儡との闘い。
あの扉を開けた時の浮遊した足元からの無表情な
粘土フリーレンの登場シーンは最高にカッコよくて痺れました!!
デンケンの「試験じゃなかったらとうに瓶を割っている・・」
がヤバさを引き立ててましたね。

この作品の凄いなって思うとこはそんなバトルシーンだけでなく
ふっと静かに語られる人間ドラマにあります。
何か見終わった後に余韻が残り続ける瞬間が幾度となくありました。

終盤
ゼーリエ自らが一級魔法使いの合否を決めるその時。

フリーレンとヒンメルの本当の初めての出会いが明かされます。

何の役にも立たない師匠フランメから受け継がれてきた花畑を出す魔法。
フリーレンからしたら本当に気まぐれだったかもしれないけど
その役に立たない魔法で確かに励まされた子供だったヒンメル。

ヒンメルが選んだ魔法使いフリーレンは、偶然ではなく
必然だったって回想はとてもしっくり心にきました。
この出会いがあったからこその物語だったんだなって・・

そしてフェルンがもらった服の汚れを落とす魔法のことを聞いて
頭をなでるフリーレン。
とても平和的でくだらない魔法を選んだフェルンが誇らしく
思えたのか微笑みながら
最後に頭をなでるシーンはなんかヒンメルが重なります。

今期のラストは
「涙の別れなんて僕たちには似合わない・・・
      また会ったときに恥ずかしいからね」
本当にずっと、ずっと穏やかで優しい微笑みで言葉を紡いでいた
ヒンメルのセリフで絞めてくれました。

出会いと別れが絡み合いずっと影響していく。
そして時に思い出す、忘れないってことが自らの人生を
本当に豊かにしてくれるんだなって思わせてくれる素敵な作品でした。

{/netabare}

本作は音楽も素晴らしい作品でした。

OP 前半 YOASOBI / 勇者
曲調がテンポよく変わっていくメロディーは上がりますね。
そしてフリーレンの生きた道を辿っていくような歌詞も良かったです。
お伽噺を模したような公式の Music Videoも凄いクオリティでした。

OP 後半 ヨルシカ / 晴る
大好きなヨルシカさんがここでくるんだって嬉しかったな。
ユーベルの斜め目線のカットがメッチャ好き!
こちらのヨルシカ公式の Music Videoはフリーレンとは別の
アニメーションなんですけどこちらの世界感も別の意味で
「葬送」の意味が込められてる雰囲気あってコメントの
解説なんかを読んでたらまた違った感情になって涙出ました。


ED milet /Anytime Anywhere
前期の北欧のお伽噺のような芸術的な挿絵良かったな~
そして後期は絵は違えど同じ楽曲なんだって思ってたら
歌詞を後半部分に変えてきてるのに途中で気づきました。

「全部意味があるよ~♪」
この歌詞の重みが話数を重ねるごとに心に響きます。

壮大な世界観を感じるメロディーと彼女の歌声が本当に素晴らしくて
歌詞付きの動画たくさん観ました。
そして幾度となく聴いてるのに不思議と涙浮かぶ瞬間があるんですよね。
それぐらい大好きな曲になりました。

この旅のその先をまた観れる日を楽しみに待ちたいです。

投稿 : 2024/03/26
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40

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mamiko さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

面白く続きが気になる

勇者一行の仲間だったフリーレンは、二人の最期の別れをします。彼女は普段クールですが、お茶目な所もあります。勇者一行での回想シーンも度々出てきます。セリフにもぐっとくる言葉もあり、バトルシーンも目が離せません。op やedもおすすめです。

投稿 : 2024/03/26
閲覧 : 37
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4

ネタバレ

天地人Ⅱ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

偽 SFスーパー英雄(?)列伝12

勇者ライディーンの放送から48年後(なんか違う)
初回2時間という豪華な展開から始まった作品ですが、力を入れるだけの内容でしたね。

それでは感想を終わります(えっ?)。
シュタルク
「天地人ってさ、すごくあっさり感想終わらせたね」
フリーレン
「だってまた2期が始まった時に恥ずかしいからね」

いや(汗)このセリフ使いたかっただけなんだよ~~~~っ
まあ、それはともかく、昔と違い1クールごとに膨大な作品が放送されるため、あとから思い出そうとしても二元と違うエルフみたいに半年と放送でも一瞬に思えるのかも・・・
魔王を倒した勇者一行ですが、世界には魔族がまだまだ生き残っており、ヒンメルが亡くなった後も、世界の脅威となっている。
そして新たな仲間と共にフリーレンの旅は続いており、アウラとの戦い、1級魔法試験と物語は描かれていきます。

この後北への旅が始まるのでいつか2期がある事を期待したいですね。

おまけ
ゼーリエ
「合格だ、お前 私を見た時どうネタにするか考えただろう?」
「・・・ほんの一瞬だけだ。すぐに諦めた」
「まだ燃えている。普通はこのシーンをネタにするだなんて発想は湧かない」

おまけ2
ゼーリエ
「・・・お前、ふざけるなよ」
「(何が?)これはフリーレンの感想だぞ。まともな感想を書かないバカがどこにいる?」
「驚いたな、オヤジにもぶたれたこと無いのに(それはアムロ)」

ああっ、書くごとにネタがしょーもなくなってしまう(涙)
という訳で最後に

おまけ3
2次試験、フリーレンのコピーどどう戦うか悩むデンケン達
フェルン
「あの、それでしたら」
「もしかしたら私フリーレン様を殺せるかもしれません(どうやって?)」
「こうやってです(ミミックに捕まり足をバタバタさせるコピー)」

イヤ、絶対同じこと考えた人がいるに違いない(逃げ出す天地人)

投稿 : 2024/03/25
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14

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dossun さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

心にしみる物語

24年3月25日視聴済み。

<よかったこと>
・言葉選びがひとつひとつ丁寧でしみる
・フリーレン、フェルン、シュタルクのほのぼのした雰囲気
・種崎さんの声優幅を感じる
・終わりから始まる物語

<うーん>
なし

知り合いから勧められてみたのですが、見てよかったと思える作品でした。
魔王を倒した勇者一行が冒険から戻ってきたところから始まり、エルフであるフリーレンが年老いた元パーティのメンバーのもとを訪れ、さらなる旅に進む話です。
1期目は正直、洗練された言葉選びに涙することも多く、2期目は作画の良さに驚きました。個人的には言葉が響く一期目が非常に気持ち洗われます。
個人的にはシュタルクのキャラ性がほのぼのしていて、いいですね。フェルンの気分に振り回されるシュタルク、、見ててほのぼのします。

25話視聴
・フリーレンのまさかの隙、フェルンだからこそわかる

投稿 : 2024/03/25
閲覧 : 57
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9

ネタバレ

ninin さんの感想・評価

★★★★★ 4.9
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

普段は穏やかで・バトルは激しく・そして尊い作品

原作未読 全28話

初回で金曜ロードショーで2時間というのは相当凄い作品だと思って観てみました。

勇者一行が、魔王を倒した後のお話。その中の魔法使いである不老不死でエルフのフリーレンが仲間の弟子を連れて、ある目的のために旅を続けるお話。

そしてフリーレンが人間を知る旅でもあります。

魔王は倒しましたが、各地で魔王の残党が残っていて魔族との戦いもあります。 {netabare}(断頭台のアウラとの戦いは観ていて「ゾクッ」としました) {/netabare}

現在も過去もギャクもバトルも接妙なタイミングで描かれていましたね。

風景も音楽もとても合っていました。

印象に残るシーンは数知れず、この作品の空気感がとても心地良かったです。 {netabare}(特にフランメやゼーリエとのやりとり印象に残りましたね) {/netabare}

魅力的なキャラも多かったですね。勇者パーティや主要キャラであるフリーレンやフェルン、シュタルク以外ではデンケンが一番魅力的なキャラでした。 {netabare}(魔力が尽きたら殴り合いってwさすが海千山千の宮廷魔法使いでしたねw) {/netabare}

まだまだ旅は続くようです。続きを是非観たい作品ですね。

OPは前半はYOASOBIさん、後半はヨルシカさん、EDはmiletさんが歌っています。とてもこの作品に合っていました。

最後に、タイトルに尊いと言葉を使いましたが、ヒンメル役の岡本信彦さんがAnimeJapanに使った言葉です。私も観ていてそう思って使いました。

じゃあ、またね!

投稿 : 2024/03/25
閲覧 : 417
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34

セシウス さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

テレビアニメ化の大作。作りが凄い

 原作漫画は未読です。
 魔王を倒した勇者パーティのエルフが勇者の死後平和になった世界で人との関わり合いを模索する姿を描いたファンタジー系のドラマですね。
 一応目的地を定めて10年かかる旅をするお話ですが、魔王はすでに討伐済なので大それた目的があるわけではなく、色々な人々と出会いながら日々を過ごしていく姿を丁寧に描いています。
 前半は、1000年以上生きてきた主人公とその弟子となる孤児の少女が、価値観の違いにとまどいながらも心を通わせていくのですが、その過程を非常にゆっくり丁寧に描いているのでこの2人の心情がよくわかるようになっています。また頻繁に過去の勇者パーティのシーンを描いて、故人となっている勇者が強く主人公に影響を与えていて、そしてそれが更に弟子の少女にも影響を及ぼしている点が表現されています。
 後半は一転して魔法使いの試験を通して、非常に個性的なキャラクターを多数登場させて、主に主人公たちの視点からその魅力を描いています。ストーリー自体は意外性も何もなくシンプルなものですが、登場キャラクター達がとんでもなく魅力的なので、普通に過ごしている姿を見ているだけでも全く飽きのこないものになっています。声優さんたちの演技も抑え気味のリアリティ重視な感じでとても良かったです。

 作画はキャラクターの表情やバトルシーン、風景を見せるシーンなどしっかり力を入れて作画していてレベル高かったです。また音楽もエスニックなようなケルトのような感じで特にバトルシーンで流れるBGMが素晴らしかったです。

 大団円後の世界という物語になりにくい部分を、丁寧なキャラクター描写で面白く作った作品だと思います。重い使命などがないのでこの後の展開が逆に想像しにくくて、続編が楽しみです。
 原作が評価高かったんですかね、聞いたことなかったですが。これだけのリソースを投入してアニメ化される作品ってジャンプ以外ではあんまりないですよね。

投稿 : 2024/03/25
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12

ヤマナ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

アニメっていいなってあらためて思った。

すごい興奮したり号泣したりするようアニメではないのだけど、
毎回あっと言う間に終わり次回が待ち遠しかった。
静かでしっとりとしたアニメで見てて気持ちがよくなる。
緩く笑わせてくれたり、いつの間にか目が潤んでいたり一人一人の人生や価値観を感じることのできる作品。
ホントに強い人って「俺強いんだぜ!」「私すごいんだよ!」って自分を誇示しないで内側に自信を抱いてるんだろうな。って思った。

この作品原作読んでないのだけど、アニメのフリーレンが自分は好きだと思う。
細かい表情の変化、会話の間、色彩表現や、音楽、カメラワーク全てが原作を昇華させてる気がする。これらを白黒の静止画で表現するのは至難だと思う。
かといって実写化は絶対しないでほしい(笑)

傑作、というには盛り上がりが少ないけどなんというか別ジャンルな気がする。
ここまで静かに心打たれた作品はない気がする。確実に記憶に残る作品。
終わり方も綺麗でずっと見ていたくなる。いいものみたなって感じ。

投稿 : 2024/03/24
閲覧 : 61
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11

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

行こうか。人の心を知る旅路へ。

この作品の原作は未読です。
恥ずかしながら、作品を視聴するまで存在すら知らなかった作品です。
金曜ロードショーで2時間スペシャルが放送されなかったら、もしかすると視聴したのはもっと先になっていたかも…

だって、珍しいですよね。
地上波初登場の作品がいきなりゴールデンの2時間枠をまるっと使って放送されるんですよ。
これまででは、こんな事は考えることすらありませんでした。

でも、そういう枠に収まって然るべきの作品…と考えたら俄然興味が湧いてきますよね。
そうして視聴を始めて、たった1話ですっかりこの作品の虜になってしまいました。
まぁ、こういう点において自分は本当にチョロいと思いますが仕方ありませんよね^^;


「週刊少年サンデー」(小学館)で連載中、山田鐘人(作)とアベツカサ(画)による漫画『葬送のフリーレン』。

勇者とそのパーティによって魔王が倒された“その後”の世界を舞台に、
勇者と共に魔王を打倒した千年以上生きる魔法使い・フリーレンと、
彼女が新たに出会う人々の旅路が描かれていく。

“魔王討伐後”という斬新な時系列で展開する胸に刺さるドラマやセリフ、
魔法や剣による戦い、思わず笑ってしまうユーモアなど、
キャラクターたちが織り成す物語で、多くの読者を獲得。

コミックスは既刊12巻ですでに累計部数2000万部を突破し、そして2021年には「マンガ大賞2021」大賞、
「第25回手塚治虫文化賞」の新生賞を受賞するなど、漫画ファンの間で旋風を起こしている。

そんな「葬送のフリーレン」が、いよいよファン待望のTVアニメ化!

主な制作スタッフ陣は、監督は『ぼっち・ざ・ろっく!』のヒットが記憶に新しい斎藤圭一郎。
シリーズ構成は鈴木智尋(『ACCA13区監察課』)、キャラクターデザインは長澤礼子(『takt op.Destiny』)、
音楽はEvan Call(『ヴァイオレット・エヴァ―ガーデン』)が担当。
そしてアニメーション制作は『ワンパンマン』や『Sonny Boy -サニーボーイ-』など
バトルアクションから叙情的なドラマまで幅広い作品を世に送り出すマッドハウス。

そして主演となるフリーレン役の声優は、『SPY×FAMILY』のアーニャ役など、
多彩なキャラクターを確かな演技力で表現している種﨑敦美。

「葬送のフリーレン」が、アニメとなってどんな魔法を見せてくれるのか―。
2023年秋、放送開始。


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

完走して振り返って思う事…
本来なら他の追従を許さない圧倒的な完成度とクオリティを誇る作品と言っても過言ではありません。
私の貧相なボキャブラリーでは的確にこの作品を表現することはできません。
色んなモノを差し引いたとしても頭一つ飛び出た作品だったと思います。
これが2024年の冬アニメという驚異の豊作期じゃ無かったらこれがそのまま結論になるんですけどね。

物語は大きく3つに分かれていました。
1つ目がフリーレンと旅路を共にする仲間を集める序盤の冒険準備編、2つ目が冒険編、そして3つ目が1級魔法試験編です。

序盤の冒険準備編では短命である人間ならではの思いや決意に触れ、旅立つ上での礎を学びました。
物語は飄々と進んでいきますが、実はこれ結構大変なんですよね。

これまでは常識にがんじがらめになっていたから本来見えたであろうモノを見つけることができなかった。
だから常識に捕らわれてはダメだと気付くことになりますが、常識に捕らわれないということは、常に考え続けることを意味すると思うんです。

ですが、フリーレン一行はお互いを知るためにしっかりと向き合いました。
この地固めがあったからこそ、冒険編に最高の形でバトンを繋げることができた訳です。

この様に序盤から見どころ満載の作品なのですが、前半最大の山場はやはり断頭台のアウラおよびその一行との対峙にほかなりません。

作画、音楽、SEがどれも最高同士の掛け算で成立しているから堪りません。
作品タイトルを回収しつつ展開されたリュグナー vs フェルン、リーニエ vs シュタルクの闘いは何度見ても鳥肌モノで、もう何度繰り返して視聴したか分からない程です。
そして場面は弟子から師匠へ…
この時、背景に流れていた否が応でも展開を最高潮の高みまで引き上げた音楽は、ヴァイオレットちゃんと接点があったにも驚きですが、同時に納得できる関係が構築されていたと思います。

それだけではありません。
フリーレンが師であるフランメの教えを忠実に、愚直に遂行していた結果の集大成であることを物語を追いかけながら理解できる構成も面白さに拍車を掛けていました。

そして物語は1級魔法試験編へと移っていきます。
1級魔法試験編も面白かったと思いますが、個人的な面白さのピークはアウラだったかな。
やっぱり人を傷付けるために振るわれる魔法は決して気持ちの良いものではありません。
もちろん、迫力ある展開も見応えのあるシーンも盛りだくさんでしたけどね。

ですが、フリーレンたちの旅はここからです。
これから北側諸国を巡り最終目的地を目指す旅がきっとまだまだ続くのだと思います。
原作が連載途中なので続編のラストはアニオリになるかもしれませんね。
フリーレン一行の旅路がラストまで描かれることを願っています。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニンブテーマは、YOASOBIさんによる「勇者」と、ヨルシカさんによる「晴る」
エンディングテーマは、miletさんによる「Anytime Anywhere」

2クール全28話の物語でした。
久々に視聴中に「お気に入りの棚」に入れたいと思える作品に出会えたことに感謝です。

投稿 : 2024/03/24
閲覧 : 114
サンキュー:

26

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Bハウス さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

過去・現在・未来

2021年に発表されるといきなり漫画大賞を受賞
翌年にアニメ化も発表された時点から話題だったが

ぼっちざろっくの斎藤圭一郎氏が監督に決まり
一段も二段もハードルが上がっていた

そして衝撃の第1話から4話を金曜ロードショーの
2時間枠で放送と言う異例中の異例

全28話と言う近代作品では稀少な大作
その名に恥じない高水準のアニメになった

物語の核はタイトルに書いた通り
長命種であるエルフ・フリーレンの視点で見る
大河ドラマのような歴史小説

共に戦った勇者ヒンメルとの記憶をたどり
もう一度会うための旅をはじめ

勇者パーティの仲間ハイターが助けたフェルンと
ドワーフアイゼンの弟子シュタルクが共にする

前半はかつて戦った魔族の登場や
幼馴染を追いかけて旅をする聖者ザインの話

後半は北部へ行くために必須な1級魔法使いを
取得するための試験編であり

ここでフリーレンの師匠フランメや
フランメを教えたゼーリエの存在が
道の指針を照らすような流れになっている

言葉だと陳腐だし壮大さは言語化しにくい

戦闘シーンの圧倒的な作画力と
普段の日常でのやり取りが緩急ついており
映像で見た方が説得力あるから

元々日本テレビとマットハウスは
浦沢直樹作品を制作していたので
背景の色使いとかは踏襲しているんだけど

見せ場シーンの決め打ちが的確で
アニオリシーンもふんだんに入っているのに

原作勢からは不満は聞かれず
逆に高い解像度で満足したと言わしめているからね

改めて斎藤監督の凄みを知ったよ
各話演出の人が先輩ばかりで苦労しただろうしw

ぼっちで満点出してこの作品下なのかよと
憤る人がいると思うけども

ファンタジーの距離感もあるし
原作ファンも言うように基本は淡々と
物語が流れるのでそこに差をつけたかな

恐らく未確認ライオットより黄金卿編が
先にアニメ化されるから嫉妬もあるw

投稿 : 2024/03/24
閲覧 : 77
サンキュー:

13

ネタバレ

shino さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

世界の見え方

マッドハウス制作。

魔王を倒した勇者一行のその後、
冒険の終わりから始まるファンタジー。

長寿のエルフである魔法使いフリーレンは、
仲間の死をきっかけに人の心をより知ろうと、
勇者との冒険の痕跡を辿る旅に出る。

人の寿命はエルフに比べあまりにも短い、
それゆえに人は思い出を美しいものと大切にする。
それはフリーレンにもあるはずのものだが、
共に冒険に於いて経験したものの価値が、
人とエルフではやはり違うのである。

時間の経過がもたらすものが、
きっと物語の鍵になるのでしょう。

主要キャラが落ち着いた声と演技で、
この主題なら良く世界観に合っています。

最終話視聴追記。
最後まで見せ場があり集中力が途切れない、
数多の演出が冒険を魅力的なものにさせている。
魔法はイメージの世界であり多種多様である、
微笑ましい日常と迫力ある戦闘時の対比が楽しい。

{netabare}人の時代、魔術の時代を生き、
やがて来る長い人生の終わりに、
フリーレンはどう人生を振り返るのでしょう。
生き方が変われば世界の見え方も変わる、
在りし日の思い出が尊いものでありますように。{/netabare}

ところでフェルンはフリーレンに、
勝るとも劣らない優れたキャラクターだと思う。

最後まで面白くて、とても楽しめました。

投稿 : 2024/03/24
閲覧 : 415
サンキュー:

56

Progress さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

久々に出会えた凄い作品

私がアニメを最高に好きになれる基準として、五感を呼び覚ますような映像である事なのですが、そういう映像に出会ったことは、TVアニメシリーズでは数えるくらいしかありません。

私がアニメを見始めた頃にやっていた「NHKにようこそ!」や、「NieA_7」等にあった強烈な夏の雰囲気を五感に感じさせるような映像を求めて、アニメを見ていたような気さえします。
そんな作品に出会わずにいた今日この頃、この作品は久々に出会えたそういう映像でした。

アニメ1話、勇者ヒンメルの埋葬シーン。穏やかな春の日差しの中、墓地でヒンメルの埋葬が行われる。
この時の春の陽気を、感覚の記憶の中から呼び覚まされた時、凄い作品が出て来たなと、直感的に感じました。
こうやって最終話も終わり振り返ってみると、勇者ヒンメルやあの春の陽気の中で穏やかに息を引き取る事が、そうなるべきであったという思えるほど、彼の人物像を捉えた埋葬であったように感じます。

物語としては、フリーレンが勇者ヒンメルとの旅路を思い返しながら旅をしていき、死者の魂と一時的に会話する術のある場所にむかいます。平和な時代になった世界で、勇者ヒンメルの様々な思いを振り返るフリーレンの、当時との心境やヒンメルへの理解の変化を視聴者が感じ取って楽しむというのがこの作品の軸であると感じました。

脚本は、原作にある細かなコミカル、シリアスなシーンを丁寧に拾いながら、各編が長すぎず短すぎず、飽きさせないつくりであったように感じました。

声優・音楽は全く隙がないほど実力派で固めて、新人声優にあるような違和感等みじんも感じませんでした。その意味で本気度が違いましたね。

色々な評価ポイントは2クールの中であると思いますが、1話映像への衝撃以上の事はありませんでした。それでも、この作品の1話は唯一無二の物を持っており、それだけで高評価である理由は十分であるように思えます。

投稿 : 2024/03/24
閲覧 : 96
サンキュー:

23

8bit さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

旅編はとても良い

猛烈に気合の入った作画/演出/劇伴/声優。
昨今のアニメではあまり見ないロードムービー形式の旅。
今風に言うとエモい見せ方。
全てが高水準でまとまっていてとても良いアニメだった。

…ただ試験編は微妙。
この作品は地に足が付いた地味なキャラクターと地味な旅が魅力の一つなのだが
試験編では属性的なテンプレキャラにジャンプ漫画で見たようなテンプレ試験とありきたりな内容で残念だった。

旅が見たいんだよなぁ。
もっと旅を見せてくれぇ…

投稿 : 2024/03/23
閲覧 : 61
サンキュー:

9

あ~にゃ さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

アニメの完成度はとても高い

アニメの完成度はとても高いと思います。
序盤がスローペースで盛り上がりに欠けますが、中盤以降から登場人物も増えてきて面白くなってきます。

一期を見終わってみると、世界観とキャラクターの秀逸さがとても良く分かりました。
名作に共通して感じるのですが、キャラクター達がストーリーの駒ではなく、自分達の意思で動いて勝手にストーリーを作り出している気がします。

二期がとても楽しみな作品です。

投稿 : 2024/03/23
閲覧 : 251
サンキュー:

13

ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

(最終)ひとつのアイデア →もう一歩踏み込んで更に面白くなるレベルまで昇華

【レビューNo.114】((最終レビュー)初回登録:2024/3/23)
コミック原作で2023年作品。全28話。
元々娘がコミックを買っていたので原作既読です。コミックは「マンガ大賞
2021」を受賞するなど前評判も高く、後はいつアニメ化されるかって話でした
がついにきましたね。

(ストーリー)
勇者ヒンメル、僧侶ハイター、戦士アイゼン、魔法使いフリーレンら勇者パー
ティー4人は、10年間もの旅路の果てに魔王を倒して王都に凱旋する。
ヒンメルら人間にとっては10年は感慨深いものがあったが、1000年は軽く生き
る長命種のエルフであるフリーレンにとっては、ほんのひとときであった。
あれから50年、流星群を観るために4人は再会を果たすが、見た目は全く変わら
ないフリーレンに対し、ヒンメルら人間は随分と年を取っていた。
(ドワーフのアイゼンはそれほどでもなかったが)
そして間もなくヒンメルが天寿を全うする。
彼の葬儀でフリーレンは自分がヒンメルについて何も知らず、知ろうともしな
かったことに気付いて涙する。その悲しみに困惑したフリーレンは、人間を知
るためと魔法収集のために旅に出る。
それから更に20年後、フリーレンは老い先短いハイターを訪ねる。ハイターは
戦災孤児のフェルンを引き取って育てていた。ハイターはフェルンのことを弟
子にするようフリーレンに依頼するのだが・・・
これは人間を知るために、人間と交わり旅をする彼女と新たな仲間達の物語。

(評 価)
・第1-4話:フリーレンの世界観がしっかり再現された製作陣の仕事ぶりに◎
 {netabare}・マッドハウスの本気度を感じさせる精力的な動き
  ・金曜ロードショーで2時間(4話分)を一挙放送
   昔から第1話1時間拡大ってのはありましたが、「推しの子」の90分を凌
   ぐ2時間拡大スペシャルで勝負にきました。しかもまだ他作品が出そろっ
   ていない9月中にぶっ込んでくるなど、かなり精力的な動きが見られます。
  ・連続2クールまで明言
   コロナ以降分割2クールの作品が格段に増えましたが、一気に連続2クー
   ルで放送することも明言!
   初回の作画もかなり力が入っていましたが、これを最後まで維持できる
   力があるのか、視聴者としては嬉しい限りですが、逆にちょっと心配な
   部分もあります。
   とはいえ、賽は投げられました。後はマッドハウス頑張れと。
  ・OPに「YOASOBI」
   OPは「勇者/YOASOBI」と、いやーこの辺も抜かりないですなw

 ・フリーレンの世界観がしっかり再現された製作陣の仕事ぶりに◎
  正直本作は「面白可笑しくテンポよく」という作品ではないので、その辺
  りどうなのかと心配でしたが、本当に原作のもつ「緩やかな空気」や「間」
  といったものをしっかり意識して作っているなという、作品の理解度の高
  さに驚きました。4話分の放送で(コミック1巻+2巻1話の)全8話分を完
  全再現したんじゃないですかね。
  それゆえに初見の方には「テンポが悪い」と映る方もおられそう。
  でもそういう作品じゃないんだよなあ。

 ・何気ないセリフや会話が心に響く
  勇者パーティーにいた頃のフリーレンは(どうせ彼女にとってはひととき
  の出来事に過ぎないとして)他人には無関心でしたが、今振り返るとあの
  時の何気ない言葉たちにいろいろな思いが込められていたことに気付かさ
  れます。
  {netabare}また2話の「ヒンメル像のために蒼月草を見つける」エピソードでは、
  フリーレン「もう少し探したら切り上げるよ。」
  フェルン「もう少しって何年ですか?」
  という2人の時間に対する感覚の違いも巧み表現されるなど、こういう細か
  いセリフ回しとかも実にいい。
  (この花を見つけるエピソード自体も素晴らしい){/netabare}
  そしてアイゼンとの会話
  {netabare}「お前は人の時間を気にするような奴じゃなかった。」
  という下りも、人と交わり他人を気遣うようになったフリーレンを上手く
  表現しており、こういうところも巧みだなっと。{/netabare}

 ・戦闘シーンも丁度よかった
  {netabare}異世界の魔法使いの話ながらも戦闘が話のメインじゃないんですよね。そう
  いう意味でも3話の初めての魔族との戦闘シーンも派手過ぎず、地味過ぎず
  作品の世界観にマッチした、程よいバランスで描かれていたと思います。
  {netabare}(ここでもこの魔族が封印されていた間に80年が経過、その間にこの魔族の
   強力な攻撃魔法を研究し、新たな防御魔法を開発(魔族の「たった80年か」
   に対し、人間の営みを舐めるな!的な)人間と魔族の時間感覚の違いを上
   手く表現している。){/netabare}{/netabare}

 初回2時間スペシャルでしたがそれほど長さも感じさせず、それでいて原作の
 もつ空気感も壊すことなく、上々の滑り出しだったと思います。作画もよかっ
 たですし。懸案事項とすれば、
 ・上述の通り、連続2クールなので作画がこのレベルを維持できるのか。
  (それに落とさず放送できるのか)
 ・(気が早いですが)原作未完なので、どうしてもラストが・・・
  それに2クールなので、原作の大半を消費しそうで、2期があっても数年後に
  になりそう。
 という感じでしょうか。
 まずは制作陣の素晴らしい仕事ぶりに拍手喝采というところですね。{/netabare}

・第5-8話:他の異世界モノと一線を画す練られた世界観 →アニメはアニメで面白い
 {netabare}>フリーレンの世界観がしっかり再現された製作陣の仕事ぶりに◎
 5話では逆に
 「忠実さを意識しすぎて窮屈になっていないか?!」
 という不安もあったのですが、以降はエンジンがかかってきて
 「アニメとしての面白さがきちんと表現されている」
 という印象ですね。

 ・会話劇がちゃんと面白い
  「人間を知る」というのがフリーレンのテーマになっていて、そうなると
  必然的に会話劇がキモとなるわけですが、
  ・原作のセリフの秀逸さを活かしつつ
  ・種﨑敦美さんの名演
  ・それを支える他のキャラとのキャッチボールの上手さ(共演者も◎)
  ・その他アニメ的な細やかな演出
  等でちゃんとアニメとしての面白さが確立してるなと。

 ・他の異世界モノと一線を画す練られた世界観 →時間経過の描写が秀逸
  8話がかなりよかったと思うのですが、
  ・フリーレン VS ドラート
   「今の魔族はダメだね。実戦経験が少なすぎる」
   ・フリーレンの経験の豊富さは普通の作品でも思いつくところで
   ・上述のセリフも、普通なら「まだまだ青いな」位のセリフで済ませそう
    なところですが、これまでの作品の流れからフリーレンというキャラが
    しっかり確立してるから、いかにもフリーレンらしい言い回しがピタリ
    とハマり
   ・同時にこのセリフが、魔族側にも大きな時間が流れ、しかも人間界と同
    じような問題を抱えているという世界観を的確に表現してるという。
  ・リュグナー VS フェルン・シュタルク
   ・「我々魔族は永い寿命の中で一つの魔法の研究に捧げる」
    普通の作品なら魔族は「生まれながらのチート」で済ますところを、魔
    族側も日々研鑽してるという世界観を提示し
    (その集大成ひとつがクヴァールの魔法「ゾルトラーク」だと)
   ・しかし3話で既にその「ゾルトラーク」は一般魔法レベルに陳腐化してお
    り(人間は防御魔法を開発)、フリーレンはそれを対魔族用の「ゾルト
    ラーク」に改良、今回は更に弟子のフェルンに伝授できるレベルにまで
    解析が進んでいるという時間経過を表現。
    その様をアニメならではの戦闘描写でしっかり面白く魅せるという。
   
  このような感じで、魔族という種族も案外人間臭いんだなという独自の世界
  観を提示しながら、フリーレンの長寿命を単なるヒンメルたちとの死別だけ
  で終わらせるのはなく、魔族の未熟さや魔法の進化といった人間界・魔族界
  それぞれの時間経過という作品全体できちんと昇華されている描写が秀逸。

 そしてリュグナーは思い出す。
 → 歴史上もっとも魔族を葬り去った魔法使い――「葬送のフリーレン」       
 タイトルにはもうひとつの意味が込めらていたと!!
 それをアニメとして最高の演出で印象付けるという・・・
 製作陣の原作の理解度の高さおよびそれをアニメとしていかに面白く魅せるかと
 いう次元までしっかり落とし込まれているなっと。
 「鬼滅」や「呪術」に比べ「戦闘シーンは劣るのかな」という懸念はあったので
 すが、同じ土俵では戦わず
 「『葬送のフリーレン』という作品全体像の中でどう魅せていくか」
 という姿勢は賞賛モノですね。
 原作既読でも「アニメはアニメとして面白い」と感じられる仕事ぶりかなっと。

(追 記)
6話でのフェルンのセリフ
「ちっさ」
の反響がかなり大きいらしいですねwww
・シュタルクで検索すると「シュタルク ちっさ」が候補に挙がる
・育ての親ハイターの「巨●ン」説が浮上
・LINE公式スタンプが発売されるetc{/netabare}

・第9話:あの淡泊な原作での戦闘シーンが・・・アニメはこの水準でやってくれるのか!!
 {netabare}>「鬼滅」や「呪術」に比べ「戦闘シーンは劣るのかな」という懸念はあったので
 >すが、同じ土俵では戦わず
 >「『葬送のフリーレン』という作品全体像の中でどう魅せていくか」
 >という姿勢は賞賛モノですね。

 前回こう書きましたが、すいません前言撤回します!!
 ・リュグナー VS フェルンの魔法戦闘
 ・リーニエ VS シュタルクの近接戦闘
 これ、どっちも「鬼滅」や「呪術」に負けてないでしょ!!
 正直原作の戦闘シーンは淡泊な感じなので(それをウリにしていない)あまり
 期待していなかったのですが、これは度肝を抜かれました。
 この制作陣有能すぎるwww
 こんなに動くとか完全に想定外ですわ。
 ・師匠フリーレン →弟子フェルン
 ・師匠アイゼン →弟子シュタルク
 回想シーンを挟み、その教えをよりどころに強大な魔族に立ち向かう弟子たち
 の激アツ展開もいい。
 それに構成も
 ・Aパートにフリ―レン VS 断頭台のアウラの前哨戦でウオーミングアップ
 ・Bパートで上述全開バトルをぶち込み、時間キッチリに両方とも決着とかw
 「鬼滅」や「呪術」が無駄に戦闘シーンが冗長化してきて、食傷気味になって
 きてるのをみると余計その辺が際立つというか・・・
 最後の決めシーンも8話で魅せたフリーレンが月をバックに夜空に浮ぶ構図を
 今度は弟子のフェルンで再現してみせるとか、ホントいい仕事してますわw

 完全にこの制作陣の作画力を侮ってました。すいません__|\○_
 このシーンだけでもアニメ化の意義が十分あったといえる神回だったかなと。{/netabare} 

・第10-12話:ひとつのアイデア →もう一歩踏み込んで更に面白くなるレベルまで昇華
 {netabare}・断頭台のアウラ編
  ・魔族
   ・人間の言葉を操り人間を欺く
   ・魔族は組織を統率するために強さ(魔力量)にて格付けが決まる
    → 魔力の放出を制限するという概念が存在しない
  ・フリーレン
   ・(そこを逆手に取り)魔力の放出を制限して魔族を欺く
  魔法使いにおいては、ある意味魔法を愚弄する卑怯な手段だが、フリーレン
  は「一生を掛けて魔族を欺く」という覚悟を持って挑んでいる。
  「力を隠してのビックリ展開」自体はバトルモノではあるある設定ですが、
  それを細やかな設定や描写で、ひとつのドラマとしてストーリーに落とし込
  んでいる創りは本当に見事。

 ・他のエルフ(クラフト)との出会い
  ・長寿命のエルフゆえに、自分の成してきた正義や偉業を知る者はどんどん
   死んでいく。
  ・だからクラフトは女神を信仰して、死んだら女神に褒めてもらうのだと。
   → 女神を信仰しないフリーレンは、俺が代わり褒めてやる。
  ・回想でハイターにすでに褒められていたことに気付き、遠慮しておくよと。
   → いい友人をもったな
  「長寿命のエルフゆえの寂しさ」というアイデアから
  ・「褒めてやる」という些細なエピソードを細やかに創作し
  ・最後はきちんを勇者パーティーに回帰させ、すでにそんな優しさを受け取っ
   ていたことに改めて気づかされる。
  これも「人を知る」という本作のテーマに沿って、きっちり創り込まれている
  なっと。

 ・剣の里
  ・英雄譚では、ヒンメルがこの地で守られていた「勇者の剣」を見事に引き抜
   き、それを振るい魔王を討伐したとなっているが
  ・実際はヒンメルは「勇者の剣」を引き抜くことが出来なかった。
   それでもヒンメルは魔王を打ち倒し「真の勇者」となった。
   (「真の勇者」が実は「勇者の剣」を引き抜けなかったでは恰好がつかない
    から、そういう英雄譚になった模様w)
  これも「勇者の剣」のネタを逆張り的に創った感がありますが、ここまでのヒ
  ンメルの描写がしっかり出来ているから、
  「あのヒンメルらしいエピソードだな」
  って納得せられてしまうんですよ。物語の全体像がしっかり創り込まれている
  から違和感なく、むしろヒンメルというキャラに積み重ねが生まれるという。

 面白いアイデアや一見いいシーンだな思う作品はあるのですが
 ・アイデアを出したことに満足して、そこで終わってしまっている。
 ・全体像がしっかり練られてないから、いいシーンも「点」にしかならず、むし
  ろ全体像との整合性から違和感すら覚えてしまう。
 というケースが結構多いんですよね。その点本作は
 ・全体像をしっかり練り込んだ上で
 ・ひとつのアイデアをもう一歩踏み込んで更に面白くなるレベルまで昇華
 というところがきちんとできているなっと。
 私がレビューでよく使う言葉で
 「きちんと汗をかいている」
 というやつで、だからこそ(「暗殺教室」のレビューでも書きましたが)
 >そこに私たちも心動かされ、 
 >「やっぱりプロのクリエイターは、私たち素人と違って凄い仕事をしてるんだなあ」
 >という制作陣や作品に対するリスペクトが生まれるんだと思うのですよ。
 本作もそれに準ずる作品かなと。
 (逆にその辺をサボり、即効性のある「見映えだけ重視」のシーンに頼り「ドヤ、感動
  的な作品やろ」みたいなのが鼻につく作品には、つい辛口なレビューを書いてしまう
  んだよなw){/netabare}

・第13-14話:新キャラ・僧侶ザインも上手く大局に織り込んでいる
 {netabare}「断頭台のアウラ編」以降地味な展開が続いていますが、あの戦闘シーン
 はある意味「制作陣からの特別ボーナス」って感じで、「人間を知る」と
 いうフリーレンの旅の目的からすると、本来の姿に戻ったって感じですね。

 ・13話からは新キャラ・僧侶ザインが登場。
  「戦士ゴリラ」という冒険に出たまま音信不通となった親友を探すため、
  (兄の親心もあり)暫し同行することになります。
   「酒・たばこ・ギャンブル・女好き」のちょいワルおやじ系ですが
   ・フェルン、シュタルクがまだ「未成熟な子供」なところがあり(で、
    フリーレンは人の心が分からないw)、その関係がギクシャクした
    ところを「大人」としてサポート。
   ・「ハイターとも面識がある」
    こういうフックを持たせることで、フリーレンの回想にスムーズに
    繋げていく一端を担う。
   という感じで、単に目新しさだけでなくしっかり大局に織り込まれて
   いる点はさすがだなっと。

 ・14話も「鏡蓮華の花言葉 → 『久遠の愛』」というアイデアを
  (アクセサリーの装飾モチーフにして)
  ・「フェルン×シュタルク」の誕生日プレゼントという単体のエピソー
   ドだけで終わらせるのではなく
  ・「フリーレン×ヒンメル」の回想 → 指輪のプレゼント
   それまでその指輪に執着がなかったフリーレンが、(アクシデントで)
   扮失した指輪を必死に探すという「人間を知る」というテーマにまで
   落とし込む。
  1話の尺をフルに活用してしっかり創ってきてるなっと。
  それがより際立つように演出なんかも工夫されていて、ちゃんと「アニ
  メとして面白く魅せる」という仕事ぶりでしたし。

 原作既読ながらもその時は見落していた事項を、改めてアニメで観て、こ
 うやってレビューのために言語化してみると、結構新たな発見があるもの
 だなあっとw{/netabare}

・第15-17話:後半「一級魔法使い試験編」に向けての前半の総仕上げ
 {netabare}2クール目に入り、OPが変わったりといよいよ新章に突入かを思わせます
 が、「一級魔法使い試験編」は来週からということで、今回は前半戦の総仕
 上げ。
 
 ・シュタルク回
  オルデン卿の戦死した長男の替え玉を引き受けることになったシュタルク。
  ・オルデン卿のシュタルクや彼を通しての長男への想い
  ・オルデン卿の次男に、優れた兄を持った自分を重ねるシュタルクの想い
  そういったシュタルクを中心にした人物の掘り下げに加え、
  ・社交界でのシュタルク×フェルンの社交ダンスシーン
  アニメ化の意義をしっかり見せつける華やかな作画・演出も良き(^^♪
  
 ・僧侶ザインとの別れ
  元々親友「戦士ゴリラ」を探すために旅立ったザインですので、彼の消息
  の手掛かりを掴んだ彼とはここでお別れです。
  物語的にも「一級魔法使い試験編」までの繋ぎの短編が続く展開の中に、
  新キャラとしてザインを登場させ、彼にしかできない役割を演じさせてい
  たのは上手い構成だったと思います。
  エピソード的にも
  ・親友が「戦士ゴリラ」を名乗り出した理由
   どんな英雄も名前をいつか忘れられてしまう。
   → 忘れられないよう名前のインパクトは大事!
    (ザインは「勇者あごひげ」と命名されたw)
   それが頑固婆さんを介して、ひとつの物語として回収されるという・・・
  ・大人のザインらしい最後の仕事
   フリーレンが苦手とするフェルンとシュタルクの喧嘩の仲裁。
   → そして名言
     「もう付き合っちゃえよ!!」
   へと続くというwww

 ・ヒンメル曰く「僕たちの記憶はフリーレンが未来につれていってくれる」
  ・長寿友達・フォル爺とのやりとりでの一節。
   エルフの長寿命を出オチで終わらせずしっかり活かしてきますねー。
   この辺も死んで名前しか残らない人間、
   ・ヒンメルのように(フルーレンが寂しがらないよう)銅像を残したり
   ・前述「名前のインパクト」勇者ゴリラのエピソード
   と見事にリンクさせ、長寿フリーレンとの対比も綺麗に描写しているな
   っと。
   冒頭のヒンメルのセリフですが、勇者パーティーにいた頃のフリーレン
   には、本当の意味は分からなかったのだろうなと。でも今だから理解で
   きることがある。こういう魅せ方がホント上手いですね。
  ・最後にフェルンが病気になって、フリーレンが手を握るというひとつの
   アイデアから 
   ・実はそれはヒンメル譲りの行為。
    → 前述「僕たちの記憶はフリーレンが未来につれていってくれる」
      がきちんと受け継がれていることを印象付け
   ・でもフェルンは「子供扱いしないで」と拒絶してしまう。
    そしてシュタルクのフォロー。
    → 年頃の娘が若い男の前で子供扱いされるのが恥ずかしかったとい
      う複雑な乙女心を描写し、「人間を知る」という本作のテーマに
      深みを与えている。
   ホントひとつをアイデアをしっかり膨らませているなっと。
   
来週からは「一級魔法使い試験編」が始まりますが、ここまでは(いい意味で
予想外だった)ド肝を抜く戦闘シーンを始め、味わい深い「人間を知る」ハー
トフルなエピソード等、原作のよさを再認識するともに
「アニメはアニメとしてちゃんと面白い」
と思える制作陣の仕事ぶりだったのかなっと。
後半戦も「アニメとして面白い作品」に仕上げにしてもらえればと思います。{/netabare}

・第18-22話:長期連載を明確に意識した流れなのかな
 {netabare}「一級魔法使い試験編」の一次試験を描いていました。
 一部では
 ・「フリーレン」には「バトル展開」は似合わない
 という意見もあるようですが、まあこれだけ原作に人気がでてくるとねえ。
 長期連載を意識すると、いろいろな可能性を模索していく必要があるわけで
 ・今後も使える新キャラを育てていきたい
 ・魔法使いを魅力的にみせるには?
  → 魔法使い同士のバトル展開
 という流れは、ベタながらも一番堅実で王道な展開なのかなっと。
 
 例えば「暗殺教室」のように「中学卒業までの1年間」という明確な終わり
 が定められていれば、そこから逆算してタイムスケジュールに落とし込み
 つつ「一つの色に染め上げていく」というのは可能でしょうが、結局原作
 者も(ラストのイメージは決まっているかのもしれないが)、そこに至る
 までの道は「編集者と手探り」という感じで進めていってる状態だと思う
 ので、どうしても「玉虫色」的になっていくのは避けられないでしょうね。

 それで作品が迷走しだしたら大問題ですが、個人的には
 ・新キャラも魅力的に描かれていた
 ・バトル展開の中にも原作者のこだわりが垣間見れ、世界観は担保されて
  いた
 ということで、よかったのではないかと。
 ただ原作だとバトルシーンが多くなると、漫画に迫力が足りてないのでど
 うしてもトーンダウンしたように感じてしまう部分はあるんですよね。
 しかしアニメでは
 ・原作者の意図は理解しつつ
 ・バトルシーンはきちんと「アニメとしての面白さ」を追求している
 と感じるので、原作越えの面白さがあるのかなっと。
 またアニメ化されたことにより、原作を読んだときには気付かなかった新
 たな発見もあり、原作のよさを再認識したところもありますし。

 ここまでは「アニメ化して大成功」といっていいのでは、と思います。{/netabare}

・第23-26話:原作者の魔法に関する世界観が完璧に確立していることかよく分かる
 {netabare}「一級魔法使い試験編」の二次試験終了いうことで。
 二次試験も
 ・「コピーレン」をはじめとする複製体とのバトルがあちこちで勃発
  → 各キャラを魅力的に描写(幾分冗長感はあったが)
 ・バトル作画ももう何の魔法を使っているのか分からんぐらいに超特盛w
 って感じですが、私が一番印象に残ったのが
 「ユーベルの『だいたい何でも切る魔法』→『レイルザイデン』」
 これを「裁縫」に見立てて解説するシーンですね。

 「分かってることならほぼ言語化できる」
 私の「理解度の尺度」のひとつなんですが、例えば小学生に勉強を教える
 とかなら、分かりやすい例え話等でしっかり言語化して説明できるじゃな
 いですか。
 そういう感覚で、本作では「魔法はイメージ」というセリフがよく出てき
 ますが、それはどういうことなのか
 「原作者の中では魔法に関する世界観が完璧に確立している」
 というのがよく分かるシーンだったなっと。
 このシーン自体は小さなものかもしれませんが、こういうしっかりしたべ
 ースに裏打ちされた描写の積み重ねが、大きな差となって本作独自の世界
 観を創っているのだと思うと、やっぱりプロのクリエイターさんは凄い仕
 事をしているのだとリスペクトしかないですね。
 アニメではこの辺りも上手く魅せていたと思いますし。
 そりゃ面白いはずですわ。

 あとアニメのユーベルさんは、何故か異常にエ●チに見えてしまうんだよなw
 ・たれ目具合や口元などの表情
 ・セリフ回しやネットリした(?)しゃべり方
 ・垣間見えるぶっ飛んだサイコ感(倫理観がとこか壊れているというか)
  (あと謎の脇チラw)
 等なんかアンニュイさがあるというか、妙に色っぽさがあるというか隠し
 きれないエ●チさを感じるんですよね。
 ・胸を盛るとか露出の高さ
 ・喘ぎ声っぽいセリフ
 など、エ●チな作品を創る制作陣はこういう分かりやすいエロさより、ユ
 ーベルさんをしっかり研究するべきだと思いますねw{/netabare}

・第27-28話:最後まで味のある会話劇
 {netabare}・三次試験 →ゼーリエとの面接
 ・試験終了 →別れ、旅立ち
 ということで、会話劇メインでしたが
 ・「フリーレン×ゼーリエ」
  → 2人を介しての「フランメ」という人物像や2人の思想の違いの描写
 ・「フリーレン×ヴィアベル」 
  → 試験では絡むことのなかった2人だが、最後に邂逅
 など各キャラを魅力的に描いていてよかったかなっと。
 今後の再登場も楽しみですし。
 ラストも仰々しく飾り立てする感じではなく、この作品らしい終わり方だ
 ったと思いますし。
 (2期を意識しているというのもありそうですが){/netabare}

(最 終)
原作は結構漫然と読んでたのかな(笑)
アニメ化されたことで原作のよさ
・「人間を知る」というテーマの深さ
・エルフの長寿命を活かした時間経過の描写の妙
・魔法や魔族等に対する独自に確立した概念
などを再発見するところが多かったですね。いやー細部までホントしっかり
考えられているなっと。

そして制作陣の原作の理解度の高さに加え、アニメだからこその表現
・原作では弱かったバトルシーンの特盛
・味のある会話劇
・その他アニメ独自の細やかな描写
など「アニメはアニメとして面白い」をしっかり追求してくれていた仕事ぶ
りだったと思います。
劇中音楽などもよかったと思いますし。
個人的には原作越えでアニメ化大成功という評価ですかね。
いろいろと大変なご時世ですが、いい作品を連続2クールでしっかりみせて
くれるのは本当にありがたいですね。

全体的には
「ひとつのアイデア →もう一歩踏み込んで更に面白くなるレベルまで昇華」
というのがしっかりできている、「きちんと汗をかいている」作品だったか
なっと。

投稿 : 2024/03/23
閲覧 : 717
サンキュー:

37

ネタバレ

にゃん^^ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

「ソマリと森の神様」系ロードムービーアニメ

公式情報は© 山田鐘人・アベツカサ/小学館/「葬送のフリーレン」製作委員会
{netabare}
公式のINTRODUCTION
{netabare}
勇者ヒンメルたちと共に、10年に及ぶ冒険の末に魔王を打ち倒し、世界に平和をもたらした魔法使いフリーレン。 千年以上生きるエルフである彼女は、ヒンメルたちと再会の約束をし、独り旅に出る。それから50年後、フリーレンはヒンメルのもとを訪ねるが、50年前と変わらぬ彼女に対し、ヒンメルは老い、人生は残りわずかだった。 その後、死を迎えたヒンメルを目の当たりにし、これまで“人を知る”ことをしてこなかった自分を痛感し、それを悔いるフリーレンは、“人を知るため”の旅に出る。 その旅路には、さまざまな人との出会い、さまざまな出来事が待っていた―。
{/netabare}

スタッフ{netabare}
原作:山田鐘人・アベツカサ(小学館「週刊少年サンデー」連載中)
監督:斎藤圭一郎
シリーズ構成:鈴木智尋
キャラクターデザイン・総作画監督:長澤礼子
コンセプトアート:吉岡誠子
魔物デザイン:原科大樹
アクションディレクター:岩澤亨
美術監督:高木佐和子
美術設定:杉山晋史
色彩設計:大野春恵
3DCGディレクター:廣住茂徳
撮影監督:伏原あかね
編集:木村佳史子
音響監督:はたしょう二
音楽:Evan Call
アニメーション制作:マッドハウス

主題歌
OP:「勇者」YOASOBI
ED:「Anytime Anywhere」milet
特別ED:「bliss」milet
{/netabare}
キャスト{netabare}
フリーレン:種﨑敦美
フェルン:市ノ瀬加那
シュタルク:小林千晃
ヒンメル:岡本信彦
ハイター:東地宏樹
アイゼン:上田燿司
フランメ:田中敦子
クヴァール:安元洋貴
アウラ:竹達彩奈
リュグナー:諏訪部順一
リーニエ:石見舞菜香
ドラート:大鈴功起
クラフト:子安武人
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1話ずつの感想


#01 冒険の終わり
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公式のあらすじ
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魔王を倒し王都へ凱旋した勇者ヒンメル一行。各々が冒険した10年を振り返りながらこれからの人生に想いを馳せる中、エルフのフリーレンは感慨にふけることもなく、また魔法探求へと旅立っていく。50年後、皆との約束のためフリーレンは再び王都へ。その再会をきっかけに、彼女は新たな旅へと向かうことに―。
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感想
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魔王を倒した勇者グループのその後を
メンバーの魔法使いのエルフ、フリーレンを中心に見せるおはなし。。

凱旋からはじまって、50年後に流星を見るために再開した時のエピソードと
フリー(フリーレン)が勇者ヒンメルの死に立ち会って
自分が彼のことをほとんど知らなかったことに気付き
これからはもっと人間を知ろうと旅に出た。。

そしてまた20年が過ぎ、王都に戻ったフリーを待ってたのは
生き残っていたメンバーのハイターで
彼は弟子を取るのを嫌がるフリーに、魔導書の解読を口実に
養女?のフェルンに魔法を教えるようにたのんだ。。

フェルンは、かしこそうで、卓越した魔力の操作技術を持っていた
ってゆうところでオシマイ。。



長寿のフリーレンの、ゆったりした感じが良かったけど
人の死とか、重いテーマを扱ってるわりには深刻にならずに
テンポが早く、コメディが多くって、見てて飽きない感じだった◎


凱旋の時、10年かけて魔王にやっと勝ったはずの4人が
ぜんぜん傷もなく、元気すぎるのが気になった。。

そして、フリー以外の3人の中で1番若く見えたヒンメルが
50年後に1番老けててびっくり!
いくら歳とっても、あんなに身長が縮んだりしないよねw

逆に、若い時から老けてたハイターが
ほとんど変わってなかったのもおかしかった^^


ヒンメルがなくなった時に泣けなかったフリーが、土葬の時に泣いたのは
それまでは、彼が死んだのがピンとこなかっただけなんじゃないのかな?

にゃんも、おじいちゃんが死んだ時には泣けなかったけど
しばらくしたある日、フと、ドアが開いて帰ってきそうな気がして
もう会えないんだ、って思って、気が付いたら涙が出てたことがあったから
昔のことを思い出してたら、もう会えないのに気がついた、とかなのかも?


2話からは、フリーとフェルンのおはなしになるのかな?
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#02 別に魔法じゃなくたって…
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公式のあらすじ
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森深くに暮らすハイターを訪ねたフリーレンは、彼と共に暮らす孤児フェルンと出会う。ハイターから頼まれ彼女に魔法を教えるフリーレン。そしてある出来事を機に、共に旅立っていく。
旅先でヒンメルの銅像がある村を訪れたフリーレンは、生前彼が好きだと言っていた花のことを思い出し…。
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感想
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前半はハイターが亡くなり、フリーがフェルンと旅に出るまでのおはなしで
ハイターとフェルンの出会いの時の話もあったり。。

フェルンが一人前の魔術師になるためにがんばるのは
ひとりで生きて行けるってゆう事を
ハイターに見せるためだって分かるところで
ウルウルしてきちゃった。。

そしてハイターも、フェルンがひとりぼっちにならないように
フリーといっしょに行かせるために、フリーに魔導書の解読をたのんだ
ってゆうのも分かって、死にかけるハイターと、急ぐフェルンが
いっしょにいなくても気持ちが通じてるところで、また涙が。。


人が死ぬおはなしって、ふつうでも悲しいけど
短い時間の中で、2人の思いが伝わってくる
とってもエモいおはなしだった。。

ただ、魔導書の解読は口実だって、にゃんも先回の感想で書いたけど
長く生きてるフリーが、すぐに気が付かないのって
エルフの精神年齢の成長って、見た目に比例するのかな?って。。



後半は、フリーとフェンルが人助けをしながら旅をしてる途中のおはなしで
その地域に建てられたヒンメルの銅像の世話をしてるおばあさんのたのみで
像をきれいにした後、殺風景な周辺に
フリーが彼の故郷の花を咲かせようと、絶滅したはずの花を探し回るの。。

でも、見つからないはずの花を探して半年が過ぎ
フリーはあちこち回って人助けをするべきだ、って考えるフェンルが
おばあさんに相談して、フリーに忠告してみたら
その矢先に、その花が咲く場所を見つけた。。

フェンルには、魔法を褒めてくれた人がいたから、ってゆう理由で
魔法のレシピを収集するフリーの気持ちが分からなかったけど
自分が魔法を選んだのも、ハイターに褒められたからだって思い出し
くだらないレシピを集めるフリーの気持ちが分かった、ってゆうおはなし。。


前半ほどじゃなかったけど、フリーがヒンメルとの約束を思い出したり
花を効果的に見せてたりして、良いおはなしだった。。

「ソマリと森の神様」みたいなエモいロードムービーアニメみたい。。
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#03 人を殺す魔法
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公式のあらすじ
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交易都市ヴァルムへとやって来たフリーレンとフェルン。買い出しを手分けしようと言うフリーレンの様子を怪しむフェルンは彼女の後をつけることに。果たしてフリーレンの目的は…。その後、2人はとある村にやってくる。そこにはかつてフリーレンとヒンメルが戦った魔族・クヴァールが封印されていた。
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感想
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1話目は、交易都市ヴァルムで、買い出しを任されたフェルンが
1人にするとくだらない物ばかり買ってくるフリーのことを心配して
買い物そっちのけで跡を追うおはなし。。

アクセサリーを探して真剣に悩むフリーを見て
フリーも、おしゃれに気を使うようになったのかな?とか考えたり
スィーツの店を探す彼女を見て、1人だけズルイ!とか思ったりするんだけど
それが自分への誕プレだって分かって、謝ると彼女も謝ってくる。。

彼女は、フェルンの気持ちとか好みをほとんど分からないことを
済まなく思ってたみたいだけど
フェルンから「私を知ろうとしてくれたことがうれしい」って言われても
フェルンの気持ちがよく分からなかったみたい。。


今週も、フリーとフェルンの関係が、伝わって来て良かったけど
バーの荒くれ男たちが実はやさしい人たちだった、ってゆうエピソードが
にゃんは個人的に好きだった^^



2話目はまず
フリーがフェルンに防御魔法の大切さと本の大事さを教える伏線があって
2人が、魔王退治の途中でヒンメルチームが魔族を封印した村を訪れ
封印が解けかかったクヴァールってゆう魔族を完全に退治するおはなし。。

どうしてその時に退治しなかったのか聞くフェルンにフリーは
「クヴァールが強くって勝てなかったかったから」って
彼の必殺技のゾルトラーク(人を殺す魔法)がすごい、ってゆう話を聞いた。。

でも、いざ封印を解いて戦ってみると、フェルンが思ってたより強くなくって
ゾルトラークは、ただの一般攻撃魔法だった。。

そしてフリーの解説で分かったんだけど、ゾルトラークは強すぎたから
彼が封印されてる間に大陸中の魔法使いが進んでゾルトラークを研究、解析し強力な防御魔法や装備が生まれ、今ではただの一般攻撃魔法になっていた。。

それは、前にフリーがフェルンにあげた本を読んでいれば分かったことだけど
フェルンは勉強不足で知らなかっただけ。。

戦いのさいごにフリーが
彼の必殺技のゾルトラークを使って彼を退治して、バトルは終わり。。

それからフェルンは進んで本を読むようになった、ってゆうおはなし^^


封印してる間に魔法が進化して倒せるようになった、ってゆうのは
病気を治すためにコールドスリープで未来に託す
ってゆうのとちょっと似た発想で、おもしろかった。。


勉強は大事だよ、ってゆう教訓のおはなしだったのかも。。
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#04 魂の眠る地
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公式のあらすじ
{netabare}
フリーレンとフェルンはアイゼンを訪ねる。旧交を温める中、「大魔法使いフランメの手記」を探すことを手伝ってほしいと頼むアイゼン。3人は、ハイターが生前に割り出した手記が眠る場所がある森奥深くへ。フランメの手記と呼ばれるものはほとんどが偽物だというが、その場所にあるのは偽物か、それとも…?
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感想
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前半は、グランツ海峡にやってきたフリーたちのおはなし。。

フリーは偽物だと知って、大魔法使いフランメの著書を対価に受け取り
浜の漂着物の片付けを手伝って、新年の朝日を見るんだけど
フランメの著書ってゆうのは、2話目の伏線だったみたい^^


冒険物ってゆうより日常アニメに近い感じで、大きくなったフェルンが
ブツブツ言いながらフリーの面倒を見るシーンが「お兄ちゃんはおしまい!」
の、なんだかんだ言いながらダメ兄を思いやる、妹のみはりみたいで
ちょっとほのぼのしてて良かった◎

あと、フリーが日の出を見ることがヒンメルの望みだったみたい。。

日の出を見ても、フリーはそれほど喜んでる様には見えなかったんだけど
乗り気じゃない彼女を連れ出してくれたフェルンには感謝してた様で
この辺のフリーの気持ちはよく分からなかったけど
一緒にいた時は気が付かなかっただけで、実はヒンメルが好きだったとか?



後半は、あらすじのおはなしで、アイゼンを訪ねて行ったら
大魔法使いフランメの手記さがしをたのまれるおはなし。。

手記には死者と対話したってゆう記録が残ってるみたいでアイゼンは
30年前にフリーが口にした「ヒンメルを知っておけば」って言ったことで
その言葉を直接彼に伝えさせようとしたみたい。。

そして、フリーたちはフランメの手記を発見したんだけど
実はフランメはフリーの魔法の先生で、1000年前に彼女が予言した通り
フリーはこの場所に手記を探しにやってきた。。

手記には、大陸のはるか北の果てにある、人々が天国と呼ぶ
魂の眠る地オレオールで、かつての戦友たちと対話したと書かれていて
フリーはそこに向かうことになるんだけど、
そこには今、魔王城があって、とても寒いところみたい。。

それで、寒いから行きたくないって言いながら眠ったフリーの上で
アイゼンとフェルンが、フリーのことを話してたんだけど
フリーは良い先生ってゆう事になったw


オレオールは今いる所から10年くらいかかるんだけど
フリーにとってはたったの10年ってゆう感じみたい。。


やっぱりフリーは、ヒンメルと話したいのかな?

アイゼンとハイターは、フリーをヒンメルに合わせたいみたいだけど
それって2人に、恋愛感情みたいなものがあったことに気付いてたから?


それにしても、魔王城に行くまで10年ってゆう事は
帰りもそれなりにかかったんじゃないのかな?

出かけた時にヒンメルが18~20歳だとして
帰ってきた時は、どんなに早くっても35歳くらいにはなってたはずだけど
あんまり老けて見えなかったよね^^

あとフェルンは、フリーが自分のことはあんまり興味がないのかも
とか言ってたけど
誰に対しても淡泊なだけで、興味がないわけじゃないと思う。。


おはなしがやっと動き出したみたい^^
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#05 死者の幻影
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公式のあらすじ
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フランメが残した手記に記されていた“魂の眠る地<オレオール>”を目指すことに決めたフリーレンとフェルンは、アイゼンと別れ旅路を歩んでいく。今は魔王城があるその場所で、ヒンメルと話すことができるのか…。ある村を訪れると、村人が何人も幽霊に連れ去られ行方不明になっているという。
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感想
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アバンでは先回のあらすじをやってたけど
ヒンメルたちとのたった10年ほどの冒険が
何千年も生きるフリーを変えた、ってゆう。。

その、変えた原因を探すのが、フリーの旅の目的なのかな?


前半は、死者の幻影をあやつって人を誘いこみ、食べる魔物退治のおはなしで
ハイターとフェルンの思い出の話があって
フェルンは、自分はハイターの幻影が現れても大丈夫だって思ってたけど
結局、フリーに助けてもらったの^^

以前フランメが出たフリーには、こんどはヒンメルが現れたけど
彼女にとってヒンメルは、それだけ大事な人になってたのかも。。



後半は、リーゲル峡谷で、人を喰う紅鏡竜を退治するおはなしみたいだけど
フリーたち2人では難しくって、パーティーを組もうと、近くの村に住む
アイゼンが推していた彼の弟子で戦士のシュタルクに会ったんだけど
実は彼は、ただの弱虫だった。。ってゆうおはなし。。

竜に立ち向かおうとしたんだけど、恐怖で一歩も動けずにいたら
あっちの方から去って行ってくれて、村から勇者と讃えられ
本当のことを話せないまま、今になったんだって。。

そんな臆病な人はいらない、って思うフェルンとは逆に、フリーは誘い
けっきょく彼は、ひと晩考えることになったんだけど
その晩、大きな物音が気になったフェルンが彼をのぞきに行くと
シュタ(シュタルク)が峡谷の岩壁を切り裂く修行していた、ってゆうおはなし。。


フェルンが、なぜ竜がこの村を襲わないか聞いた時、フリーは
「単なる気まぐれか、あるいは。。」って言いかけてたけど
実は竜は彼の実力を知ってて、戦いたくなかっただけなのかも?

野獣って、相手が弱ければ何とでも戦う、って思ってる人もいるみたいだけど
実は小さくても、毒やキバやツメが鋭かったりで意外と危険だったりして
ちょっとの傷でも弱体化すると、強い敵に出会った時にやられちゃうから
弱そうな相手てもできるだけ戦いたくない、ってゆうのが本音みたい。。


フェルンは、フリーの考えがおかしいと思うことが多いみたいだけど
魔王を退治したメンバーだし、何千年も生きてるんだから
もうちょっと信用した方が良さそう^^

でも若い時って、そんなことさえ分からないのが本当かも。。
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#06 村の英雄
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公式のあらすじ
{netabare}
リーゲル峡谷沿いの村で暮らすシュタルクは、紅鏡竜から村を守ったことで村の英雄として讃えられているが、実はとにかく臆病だった。それでも彼の実力を見込むフリーレンは、共に紅鏡竜を倒そうと声をかける。大岩を切り裂くほどの力を持つシュタルクだが、手の震えは止まらない。果たして戦いの場に現れるのか―。
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感想
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前半は、フリーのたのみを受け入れたシュタが
けっきょく1人だけで竜を倒したおはなし。。

シュタは毎日、岩壁相手に修行してても、できれば竜と戦いたくなかったけど
フェルンもはじめて戦った時は怖かったけど
魔物から逃げて、追いつめられて、戦う覚悟をしたら退治できた
ってゆう話を聞いたのもあって、竜と戦う覚悟を決めたみたい。。

「必要なものは覚悟だけ、必死に積み上げてきたものは裏切らない」
ってゆうフェルンの言葉が重かった。。

裏切らないけど足りない、ってゆう事もあると思うんだけど
何だかんだ言っても、村人を守るのは自分しかいない
って思ってるシュタがかっこよかった◎

シュタは実は、師匠のアイゼンからも恐れられてたってゆうのも分かったけど
彼に教えてあげた方が良かったんじゃないかな?ってちょっと思った^^

竜とシュタとの戦いは、ちょっとあっけなさすぎたかな?
でも、あれだけ強いから、竜は村を襲わなかったんだろうな。。



後半は、北側諸国の治安悪化でフリーレン一行が関所を通らせてもらえず
2年は城塞都市ヴァールに留まることになるんだけど
フリーレンの名前が知れたとたん、出国の許可が出たってゆうおはなし。。

2年の足止めを
魔法の研究ができるって喜ぶフリーと、長いって感じるフェルン、それに
アイゼンが生きてるうちに帰って
みやげ話をしようとするシュタの気持ちが伝わるおはなしだった^^


前半の最後の方に、フリーがかき氷の氷を魔法で出すおはなしがあったけど
もしかしてカフェのパフェも、魔法で作ってるのかな?

パフェが小さくなったことを不審に思うシュタに
「時の流れは残酷だよな」って、ごまかそうとする店主w

でも、時が流れて物価も上がってるはずだし
北側諸国との取引もなくなったから
本気で「残酷だよな」って言っただけかも^^



後半は、大したおはなしじゃなかったけど
遅れて出てきたシュタの深掘り回ってゆう感じで
ふつうに良かったと思う◎
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#07 おとぎ話のようなもの
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公式のあらすじ
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フリーレンたちは解放祭と呼ばれるお祭り前日の街にやってくる。そこはかつてフリーレンやヒンメルたちが魔族から守った町だった。町に建てられた自分たちの銅像を見るフリーレンはあることを思い出す―。
その後に訪れたグラナト伯爵が治める街で、フリーレンは突然ある人物に杖を構える―!
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感想
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フリーが早起きしたアバンが、何これ?ってゆう感じw

前半は、とくにメインがなかったみたい。。

一行が崖崩れみたいになってるところを片付けて
山道を通れるようにしたところからはじまって
街に着くと解放祭の準備をしていた。。

勇者ヒンメル一行の像を囲んで行うみたいなんだけど
フリーは、ヒンメルが像を作らせてた時のことを思い出し
彼は未来のフリーに、自分たちが存在してたことを思い出させ
ひとりぼっちにさせないようにって言ってたことを思い出してた。。


やっぱりフリーの、ヒンメルへの思いのおはなしだったのかな?

途中で「エルフは恋愛感情や生殖本能みたいなものが欠落してるから」
とか言ってたから、そういう感情がないフリーが
自分の気持ちに気が付いて行く旅になるのかも?


後半は、立ち寄ったある街で、魔族を見つけたフリーが殺そうとするんだけど
それは、魔族から和睦の使者として派遣されたリュグナーの一行で
フリーは彼らを殺そうとした罪で、投獄された。。

でもフリーは
ヒンメルと一緒に行動してた時に会った魔族の少女のことを思い出し
魔族の言葉は、人間をダマすために使ってるだけで
彼らには人間の気持ちが分からない、って知ってた。。

案の定リュグナーは
自分たちにも感情があるみたいに領主をだまして街の防護結界を解除させ
ボスのアウラの軍勢を招き入れる作戦で
リュグナーの仲間が、先に牢獄のフリーを殺しに来たところで終わり。。


最近、クマに人が襲われる事件が続いてて、退治されたりしたけど
そのあと、クマを退治した自治体に
過激な動物保護団体とかから苦情の電話が入って
業務が妨害される事件が発生してるんだって。。

野生のクマは、人間の言葉やルールは通じないんだけど
自分の気持ちを投影して、人格化させる人たちがいるみたい。。

人間ってクマだけじゃなく、無生物の物まで人格化させて
ぬいぐるみや、自分の持ち物にまで名前を付けて話しかけたりするんだけど
魔族は人の、そうゆう気持ちを利用するため、言葉を使うだけだって。。

ちょっとサイコパスに似てるのかな?

オタキングで有名な岡田斗司夫さんは
自分のことをサイコパスだって言ってるけど
実はサイコパスでも、感情がないわけじゃなく
ある対象には、感情移入するみたい。。

それで思い出したけど、何年か前、メンタリストDaiGoさんが
「自分にとって必要のない命は、僕にとって軽いんで
ホームレスの命より、猫を救ってほしい」とか言って炎上してたけど
彼にはホームレスの命より、猫の命の方が大切な、サイコパスみたい。。

そんな感じで、サイコパスの人だって感情がないわけじゃないけど
魔族には、そんな感情は無いみたい。。


でも、あれだけ人間に似てて、言葉も通じると
気持ちも通じるかも?って思っちゃうよね?

それは間違いかもしれないけど、それを信じるのも人間の良いところかも?

このおはなしには、どうゆうオチが付くのかな?
フリーが魔族を退治して終わりなのかな?

それが人にとっていいことだったとしても、何かちがう気もするんだけど。。
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#08 葬送のフリーレン
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公式のあらすじ
{netabare}
グラナト伯爵に和睦を申し入れてきた魔族アウラに仕えるリュグナーたちに魔法を放とうとしたことで、フリーレンは捕らえられ牢に入れられる。そんなフリーレンをリュグナーは危険視し、同じくアウラ配下のドラートがフリーレンの命を狙う。そしてフェルンとシュタルクもフリーレンを救うため行動を起こす。
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感想
{netabare}
フリーが、自分を殺しに来たリュグナーの仲間をやっつけ牢から出ると
首を切られて倒れてる衛兵を発見し
自分のせいになるのを恐れて、こっそり逃げることに。。

それを知ったグラナト伯爵は、見ただけで強いのが分かるフリーが
逆らわずに捕まったことで、彼女が衛兵を殺す気が無い事を見抜き
リュグナーのところに行き、仲間が一人いなくなってるのを確かめると
彼を殺そうとしたけどやられ、逆に捕まった。。

その頃、逃げてきたフリーと出会ったフェルンは
フリーからリュグナーたちの始末をまかされ
おびえるシュタといっしょに伯爵のところに向かった。。

シュタは伯爵邸でイスにしばられ、血を流してる伯爵を発見し
ロープを切ろうとしたけど、魔法がかかってて切れず
時間を取られてたらリュグナーたちが戻って来て
ちょっとしたバトルになった。。

でも彼はおとりで、気配を消して隠れてたフェルンが
人を殺す魔法(ゾルトラーク)を改良した魔族を殺す魔法で攻撃すると
リュグナーの片腕を吹き飛ばした。。

彼が腕の再生に時間を取られてる間に
シュタとフェルンは、大ケガした伯爵を連れて逃げた。。

リュグナーは魔族が克服したはずのゾルトラークを使う少女を見て
フリーのことを思い出した。ってゆうおはなし。。



今回はいいおはなしってゆうより、主人公最強系みたいな感じだったけど
バトルがメインにならなくって良かった◎


それにしても、感情を持つような魔族だって現れるかも知れないのに
魔族は絶対的な悪ときめつけるって
なんとなく、このおはなしに似合わない様な気がするんだけど。。
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#09 断頭台のアウラ
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
ひとり街を出たフリーレンは、七崩賢“断頭台のアウラ”と対峙していた。膨大な魔力を持つアウラは、死者の軍勢を次々とフリーレンにぶつけていく。一方、グラナト伯爵を救出したフェルンとシュタルクだったが、ふたりにもリュグナー、リーニエの魔の手が迫り…。フリーレン一行とアウラ軍の戦いが加速する。
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感想
{netabare}
フリー対アウラの戦いが始まったのと
伯爵を助けたフェルンとシュタがフリー捜しに向かう途中、
フェルンに付けた血の跡を追ってきたリュグナーとリーニエが
2人を襲ってきたおはなし。。


フェルンはリュグナーと、シュタがリーニエと戦ったんだけど
リュグはフェルンより魔力も技術もコントロールも優れていると油断してたら
フリーより早いフェルンのスピードに押されていた。。

シュタは師匠アイゼンの技をコピーしたリーニエに負けていたけど
バトルは最後まで立ってた者の勝ちだ、ってゆうアイゼンの言葉を思い出し
相打ち覚悟で彼女の技を体で受け止め、反撃して勝った。。

リーニエが負けたことを知ったリュグが、そちらに気を取られた瞬間
フェルンのゾルトラークが決まって、リュグは倒れた
ってゆうところでオシマイ。。



バトル自体の動きは多くはなかったけど、2人それぞれが因縁の戦い
ってゆう感じでおもしろかったし
師匠との絆を思い出して勝ってて、バトルだけじゃなくって良かった☆


シュタが、街の人の避難をフェルンにまかせ
出て行こうとしたところは、ちょっと感動したけど
なんだか安っぽい演出だって思ってたら
全力でフリーレンを連れ戻してくる、って言ったところで笑っちゃったw


あと、フェルンの淡々とした戦い方も良かった☆
{/netabare}
{/netabare}
#10 強い魔法使い
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
大魔法使いフランメ。千年以上前に生き、人間でありながら歴史上でも“英雄”と称される魔法使いだった彼女は、ある日魔王軍に襲われ全滅したエルフの集落で、ひとり生き残ったフリーレンと出会う。フランメがフリーレンに教えたものとは…。そして、フリーレンとアウラの戦いに決着がつく。
{/netabare}
感想
{netabare}
フリー対アウラの戦いで
自分の魔力に、絶対的な自信を持つアウラの「服従の天秤」ってゆう
天秤におたがいの魂を乗せ、魔力の大きい方が相手を服従させる
ってゆう魔法にフリーが勝ったおはなしだった。。

ほとんどが、魔法軍に滅ぼされたエルフの村で
生き残ったフリーがフランメに助けられてから
魔力制限で魔族を欺く方法を学ぶおはなしで
本人同士のバトルシーンさえないバトルで、こんなのはじめてだった^^


魔族は言葉を使って人をだますから、魔法使いは
魔力量でウソをつけない魔族を魔法量でだます
ってゆう考えがおもしろかった◎


でも、人間も同じかも。。

どんなにムキムキで強そうな人でも
ふだんから分かっていれば、銃を用意しておくとかできるし
逆に、チンピラが、相手が弱そうに見えてケンカを吹っかけたら
相手が銃を持ってたりすると負ける、ってゆうのと似てるかも^^

だからフリーが街で衛兵に捕まった時
あえて捕まったんだと思う。。


どんなに強くても、変に力なんか見せびらかさずに
平和に暮らすのが一番かも☆彡
{/netabare}
{/netabare}
#11 北側諸国の冬
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
アウラたちを倒したフリーレン、フェルン、シュタルク。平穏が訪れ、死後もアウラに操られていた自身の配下を弔い、グラナト伯爵は最大限の感謝をフリーレンに伝える。フリーレンたちは旅立つが、北側諸国の冬の道は想像以上に厳しく…。そこで彼らはひとりの武道僧(モンク)に出会う。
{/netabare}
感想
{netabare}
前半は、グラナト伯爵領編のその後のおはなしで
伯爵たちに感謝され、戦士たちを祭って、伯爵領を去った。。

弔いの儀式はあったけど、戦士たちに思い入れがあんまりなかったから
「葬送のフリーレン」にしてはふつうだったと思う。。

ただ気になったのは
フェルンが左腕の付け根辺りを、貫通するくらい深く差されたのに
ぜんぜんふつうに過ごしてたこと。。

いくら魔術がうまくても、人間なんだから、あれじゃあ済まないと思う。。

まあ、人間のシュタが、岩壁を切り裂くくらいだから
この世界の人間って、ふつうじゃないのかもしれないけど。。


それで、北部高原の情勢が悪くって、人の往来が制限されているから
一級魔法使いの同行が必要で
これから北側諸国最大の魔法都市オイサーストに試験を受けに行くみたい。。

それにしてもフェルンが、まだ3級魔術師だったなんて知らなかった^^



後半は、雪で遭難しかけて立ち寄った山小屋で
エルフのモンクに出会ったおはなし。。


「迷った」って言いながら
「ふもとに行けば小屋があったはず」ってフリーが言ってたけど
どう行けば山小屋があるふもとに着くか分かってるなら、迷ってないよねw

それに飛べなくても、フリーの魔力はすごいんだから、防御結界とか張って
シュタの体力で運んでもらえば、彼が凍えなくても済んだと思う^^

このおはなしって、心の動きとかは細かいけど
そういう設定は荒いってゆうか、どうでもいいみたい。。


寒さを屈伸でしのいでたモンク(武道僧)のクラフトを見るなり
「中に変態がいるからダメ」って、ドアを閉めてたけど
シュタが凍えそうになってるわりには、余裕があるみたいw

クラフトが凍死しそうなシュタを温めてくれたところがおかしかったw


そのあと3人は小屋で、春になるまでハイターと過ごした。。

その間の会話で彼は、ほめてもらいたくって女神様を信じてたみたいで
フリーのこともほめてあげようか?って聞いてきたけど
フリーはもうすでに、ハイターにほめてもらってたから
女神様にもクラフトにも、ほめてもらわなくっていいみたい^^



もしかして、ハイターもいっしょに行くのかな?って思ったけど
「何百年後かに、また」って言って、あっさり別れたけど
意外とすぐに、どこかで会うのかも^^
{/netabare}
{/netabare}
#12 本物の勇者
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
剣の里にやって来たフリーレンたち。そこは80年前に、世界を滅ぼす災いを撃ち払う者しか抜けない“勇者の剣”をヒンメルが抜いた場所。この里の周辺に湧いてくる魔物を退治するという役目を務めるために訪れたのだった。そしてフリーレンの脳裏には、80年前当時のことが蘇ってきて…。
{/netabare}
感想
{netabare}
はじめは、雪の中で眠っちゃったフリーが夢で
ヒンメルたちと魔王討伐に出かけた時のことを思い出す話から
ヒンメルの剣が、勇者の剣のレプリカだってゆうエピソードがあったけど
その“勇者の剣”が前半のメインテーマだったみたい^^

フリーは50年ごとに「剣の里」ってゆうところに来て
魔物退治をする約束になってたみたいなんだけど
今回はヒンメルといっしょに来た時から80年も経ってて
里長が待っていた^^

その村は、真の勇者しか引き抜けない、ってゆう伝説の剣を守ってて
ヒンメルが来た時、その剣を抜いた、ってゆう事になってたんだけど
実はまだ残ってて、結局ヒンメルは抜けなかった、ってゆうのが
魔物退治のあとで分かった^^

そして、魔物が増えてるのに里が討伐依頼を出さなかった訳は
ヒンメルが剣を抜けなかった、ってゆうのがバレないようにするためで
彼は「僕が魔王を倒して世界の平和を取り戻せば
偽物だろうが本物だろうが関係ない」って言ってたんだって^^

でも、ヒンメルを神格化したがってた人たちが
勝手に彼が、剣を抜いた、ってゆう伝説を作り上げたみたい。。


そして後半は、久しぶりに着いた街で
フリーから、今日がシュタの18歳の誕生日だった、って聞いたフェルンが
プレゼントをあげようと、シュタを買い物に連れ出すおはなしで
フェルンが彼を探してる間、シュタがあちこちで人助けしてるの知った。。

そして、シュタを見つけて、街を2人で歩きながら
何をあげたらいいか悩むフェルンが、直球で聞くと
彼は今まで、誕生日のプレゼントをもらったことがない、って知った。。

そしてシュタの回想がはじまったんだけど
彼はお兄さんが有能な戦士だったせいで
親からは期待されなかったみたい。。

でも、そんなお兄さんはやさしくて、自分の稽古の相手をしてくれたり
村が魔物に襲われた時は、彼を逃がしてくれたことを話し
自分は家族から完全に見放されてたわけじゃない、って
ちょっと分かりかけたみたい。。

そしてフェルンから銀の腕輪のプレゼントをもらって、2人が宿に着くと
フリーがアイゼンから教わった、誕生日のハンバーグを焼いて待ってた。。

そこでシュタは、その巨大ハンバーグはアイゼンからの
精一杯がんばった戦士をねぎらうための贈り物だった、って初めて聞いて
そう言えばお兄さんも、彼にハンバーグを焼いてくれたことを思い出した。。



今まで、誰にも誕プレをもらったことがない、と思ってたシュタが
実は気付かないうちにもらってたことに気付く、ってゆう
ちょっとウルウルしちゃうおはなしだった。。

あとフェルンが、シュタの良いところを発見して気にしはじめたみたいで
腕輪をして帰るシュタの手が、フェルの手と近いシーンが
恋愛フラグを出してたみたいだった。。
{/netabare}
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#13 同族嫌悪
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
北側諸国アルト森林の村の教会で出会った、神父の弟・ザイン。治癒の難しい毒をいとも簡単に解毒する彼の高度な魔法を目の当たりにし、フリーレンは驚く。聞くと、ザインはかつて冒険者を夢見ていたが、旅に出ることなく、村にとどまっているという。ザインの兄は彼を連れ出してほしいと頼み…。
{/netabare}
感想
{netabare}
子どもの頃、冒険者にあこがれた僧侶ザインと知り合って
フリーたちのパーティーにリクルートするまでのおはなし。。

優秀だけど、お酒もタバコもギャンブルも好きな僧侶のザインは、若い頃
幼なじみから冒険者になる様に誘われたんだけど、自分に故郷を残すため
僧侶としてこの村に残ることにしたお兄さんに遠慮して
この村に残ることに決めたから、フリーたちの誘いを断り続けた。。

フリーはそんなザインに、ヒンメルに誘われた時の自分を重ねて見てて
ヒンメルに誘われた時の様に、彼に後悔させないよう
10年前に旅に出た幼なじみを追いかける、ってゆう旅に誘ったみたい。。

さいごは、お兄さんの本音がザインに後悔させたくないことだって知り
フリーたちと冒険の旅に出かけることにした、ってゆうおはなし。。



今回は、ちょっと本筋からズレたおはなしが多かったみたいな気がしたけど
おもしろかったから、良かったと思う^^

フリーの投げキスでヒンメルが倒れたエピソードがあったけど
もしかしてヒンメルはフリーのことが好きだったのかも?
{/netabare}
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#14 若者の特権
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
僧侶ザインが仲間になり、ラート地方を訪れたある日、フェルンとシュタルクが喧嘩をしていた。聞くと、シュタルクがフェルンの誕生日に何も用意してなかったことが原因だという。ザインはふたりの仲直りをさせようとアドバイスを送る。そんなザインにフリーレンが言葉をかけて…。
{/netabare}
感想
{netabare}
前半は、ラート地方の街で
シュタがフェルンの誕生日のプレゼントを用意してなくって
フェルンがキレるおはなし。。

結局フェルンはザインのアドバイスでシュタに謝りに行き
いっしょに買いに行き、鏡蓮華の模様の腕輪をもらった。。


後半は、一行が旅の途中で魔物に襲われ
フリーがヒンメルからもらった指輪を失くすおはなし。。



前半は、シュタとフェルンのラブコメってゆう感じで
フェルンの中で、シュタへの思いが強くなってきたみたい。。


そして後半
ヒンメルからもらった指輪の意味が「久遠の愛情」だと知ったフリーが
彼がそれをくれた時のことを思い出し、マジメに探すことにする
ってゆうおはなしだったみたい。。

ヒンメルが彼女の指にリングをはめる時は、儀式みたいだったし
教会の鐘も鳴って、まるで結婚指輪の様だったから
ますます2人の間に恋愛フラグが立ったみたい^^

ただ、相手はとっくに亡くなってるんだけど
天国に行ったらもしかして。。ってゆう感じかな。。


前半も良かったけど、後半の方がジーンとした^^

ただ、ちょっと残念だったのは
たまたま指輪を見つける魔法が手に入ったけど
それが失くした「物」を探す魔法じゃなく「装飾品」に限るって
偶然が重なったにしては、ピンポイントすぎたところ。。
{/netabare}
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#15 厄介事の匂い
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
ラオブ丘陵の村にやって来たフリーレンたちだったが、村の人々は何らかの“呪い”によって眠らされていた。フリーレンによると、僧侶は女神様の加護により“呪い”が効きづらいという。“呪い”への耐性と知識を持つザインがその種類と発信源を割り出し、4人は原因である魔物の退治に向かう。
{/netabare}
感想
{netabare}
前半は、魔物の“呪い”によって眠らされたラオブ丘陵の村で
“呪い”をかけた魔物の混沌花の亜種を退治するおはなし。。


女神様の加護によりが効きづらい僧侶のザイン以外は、次々眠っちゃって
ザインがひとりで魔物の花と向かい合うことになったんだけど
フリーから「ひとりで戦うな。私を起こせ」って言われてて
迷ったけど、フリーを5秒間だけ起こすことにした。。

ザインは花が、魔法を反射させるのを知って
起きたばかりのフリーに伝えると、彼女は花のコアを魔術で撃ち抜いて
やっつけた、ってゆうおはなし。。


ザインは子どもの頃、ハイターから聞いた
フリーとはコミュニケーションがうまく取れないから
彼女の言ったことを信じることにしたらうまく進むようになった
ってゆう話を思い出し、彼女の言葉を信じて、5秒間に賭けてみた。。

するとフリーは目を覚まし、彼の期待通りに1発で魔物を倒した、ってゆう
新入りザインの活躍と、フリーのすごさが分かるお話だったみたい^^


後半は、フォーリヒで物資を補充しようとしてた一行の前にオルデン卿が現れ
この要塞都市の士気が下がらないように、しばらくシュタを
戦争で亡くなった、英雄であり長男の影武者として雇いたいと話があって
路銀が足りないのが分かったフリーは、しばらく滞在することにした。。


今回のメインは、シュタとフェルンの社交ダンスだったのかな?
フェルンがシュタのことを意識してるのが伝わって、良かった^^

そして、オルデン卿と息子の関係や
心にもない憎まれ口をきいたまま別れた相手への思いとか
セリフは少なかったけど、気持ちの伝わる良いおはなしだった。。
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#16 長寿友達
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
かつてフリーレンがヒンメルたちと冒険をしていた時に出会ったドワーフの戦士・フォル爺を訪ねた4人。彼はある村をずっと魔物から守っていた。フリーレンは会話を交わす中で、過去のヒンメルの言葉を思い出す…。その後、ある集落を訪れると、そこにはザインが昔共に冒険者になろうと約束した親友の足跡があった。
{/netabare}
感想
{netabare}
前半は、クラー地方で、フリーの長寿友だちで
400年近く村を守ってきたドワーフの戦士フォル爺と会うおはなし。。


大切な記憶でも、いつかは消えてしまう、ってゆうおはなしだったのかな?

フォル爺が、この村を守るきっかけになった大切な人のことや
ヒンメルたちが魔王を倒したことを忘れて行くのはさびしいことだったけど
フリーと話したことでその人が夢に出てきた
ってゆう希望的なおはなしもあって良かった☆



後半は、ローア街道沿いのとある集落で、ザインが
冒険者を始めるきっかけになった親友の“戦士ゴリラ”の足取りを知る
おはなし。。


一行は、ゴリラと仲が良かったと言われる“頑固婆さん”に会い
いくつかの依頼をこなす、ってゆうRPG展開のさいごに
昔この世を救ったってゆう英雄の像磨きをしたんだけど
そのうちの1人は僧侶クラフトで、もう一人はザインに似てた。。

そしてお婆さんから、ゴリラは北側諸国中部の交易都市テューアに向かった
って聞いたんだけど、それはフリーたちが向かうオイサーストとは反対方向で
ザインが悩むところでオシマイ。。


お婆さんの依頼は、コミカルでそれなりにはおもしろかったけど
ちょっと尺伸ばしみたいな感じもしたかも。。

今回は
“ゴリラ”とか“あごひげ”ってゆうあだ名がおもしろくて
センチメンタルより、コメディ回ってゆう方が近いかも?
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#17 じゃあ元気で
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
ザインは親友の戦士ゴリラの手がかりを得るも、彼が向かった先はフリーレンたちの目的地とは別の道だった。そんな中、滞在する集落に寒波が到来し、ひと月の足止めを余儀なくされた4人だが、それぞれの過ごし方で日々を楽しむ。ある日、フェルンとシュタルクが喧嘩をし、フリーレンはザインを頼るが…。
{/netabare}
感想
{netabare}
前半はあらすじのおはなしで
ザインがゴリラを追いかけて、一行から別れることになるおはなし。。


フェルンとシュタが、くだらないことでケンカして
ザインが仲裁に入るシーンがあったけど
「もう付き合っちゃえよ!」がおかしかったw

2人の仲は公認ってゆう感じなのかも^^

そして、もうすぐお別れなザインに2人の仲裁を任せたのも
仲間といっしょに過ごす楽しさを味あわせたい、って願う
フリーの計画だったのかも。。


ひとつ気になったのは、ザインがひとりで旅立つ時
荷物を持ってなかったことかな。。

フェルンが魔法を使う時、杖を呼び出してたから
たぶん収納魔法が使えるんだと思うけど
ザインにもそういうのがあるのかな。。


後半は、フェルンがカゼをひいて寝込むおはなしで
フリーは彼女の手を握ってあげてたんだけど、子ども扱いするなって言われて
やめて、シュタといっしょに薬草を取りに行った。。

途中、シュタから
「人には心の支えが必要で、支えてもらって悪い気分になる奴はいない」
って言われて、自分が寝込んだ時ヒンメルが、同じことを言って
手を握ってくれたことを思い出したの。。

そして帰ってから、こんどは恥ずかしくないように
2人だけになったときに手を握ってあげて
フェルンは薬草のおかげもあって、良くなって
3人でまた旅に出た、ってゆうところでオシマイ。。


にゃんは昔、おばさんが子どもを連れて遊びに来た時
にゃんママといっしょに買い物に出かけるので
子守をたのまれたことがあるんだけど、おむつを取り替えたりしたから
そのいとこが大人になっても、何だか子どもの頃を思い出しちゃって。。

フリーはフェルンを育ててきたから
その子が大きくなっても、いつまでも子どもに感じるのかも^^
{/netabare}
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#18 一級魔法使い選抜試験
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
ザインと別れ、魔法都市オイサーストにやって来たフリーレンたち。この先の北部高原に入るには一級魔法使いの同行が義務付けられる。一級魔法使い試験は合格者が一人も出ない年もあり、そして死傷者が出ることもある難関。フリーレンとフェルンが向かった試験の会場には手練れの魔法使いたちが集まっていた。
{/netabare}
感想
{netabare}
魔法都市オイサーストで
フリーとフェルンが一級魔法使いの試験を受けるおはなし。。


前半は、フリーがフェルンに試験の心構えや魔法使いの現状とかを教えたり
一級試験に挑むには五級を持ってないとだめだと分かり
フリーがあきらめていると、彼女の持ってる聖杖の証を見た偉い人が
特別に一級試験を受けられるようにしてくれたりしたおはなし。。

そして、試験の日まで修行。。


あと、一級試験を受けに来た、ユーベルってゆう荒っぽい女の魔法使いが
盗賊に襲われそうになって、通りかかったクラフトに助けられる
ってゆうエピソードがあった。。

クラフトは近くで殺された盗賊を見つけて、それが彼女の仕業だって見抜き
そのままだとまた盗賊を殺すだろうと思って
彼らを助けるために先にやっつけただけみたい。。

今回はフリーたちと関わらなかったけど
わざわざ彼女のエピソードを出すって、重要なキャラになるのかな?


後半は第一次試験で、3人で組んで試験を受けることになるんだけど
選抜試験のメインキャラの紹介をザックリとやって、ユーベルも出てたけど
彼女は前の二級試験で試験官を殺して失格になったみたい。。

フリーとフェルンは違うパーティーになって、
フェルンはユーベルと同じ班。。

そして、明日の日没までに隕鉄鳥(シュティレ)を捕まえ
支給された籠に入れて3人そろって戻ってくる試験が始まったけど
今回はフリーのパーティーのエピソードで
フリーといっしょになったラヴィーネとカンネのキャラ紹介がメイン。。

ラヴィとカンネは幼なじみだけどケンカばかりしてて
フリーをあきれさせてたけど
シュティレを捕まえる時には、すごい連携を見せてた。。

そのシュティレは、試験の課題になるくらい頑丈で高速で
けっきょく逃げられちゃった^^


そして夜、カンネが雨音で目覚めるとフリーがいなくて
さがしに出ると雨は降ってない。。

それに気を取られてたら鳥型魔獣に襲われ、フリーに助けてもらって
彼女にラヴィとの仲のことを話すんだけど
ラヴィはちょっと荒っぽいけどやさしくって
実は、それほど仲が悪いわけじゃないみたいだって分かった^^

さいごはカンネがフリーに発見したことを話し
フリーが、もしかしたらシュティレを簡単に捕まえられるかも?って
言われてたけど、雨音と何か関係あるのかな?
{/netabare}
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#19 入念な計画
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
一級魔法使い試験の第一次試験は、3人ずつのパーティーに分かれ、試験場に生息する隕鉄鳥<シュティレ>を日没までに捕獲し、さらにパーティー全員が揃っていることが合格の条件。シュティレは捕獲が困難なため受験者同士の争奪戦=サバイバルの様相を呈していく。カンネとラヴィーネと組んだフリーレンの作戦は…。
{/netabare}
感想
{netabare}
フリーたちのパーティーは
魔力を感知し近づかないようにしてるシュティレが水場に来ることを知って
水を使えなくしたり、水に魔力を込めたりして一か所に集中させ
魔力を消したフリーが待ち伏せし、鳥を捕まえる魔法で捕まえた。。

そんなフリーの作戦を読んだグループがいて、その魔法を使ったときに
魔力を消して隠れてるフリーの班を発見し、戦いを挑んできた。。


フェルンとユーベル、ラントの班は、早いうちにシュティレを捕まえてて
それをねらった他の班に襲われてバトル。。



そんな感じで、後半は魔力バトルってゆう感じ。。

シュティレを捕まえるのに、もうちょっと苦労するのかな?って思ったら
フリーはそれほどでもなかったし
フェルンの班は、どうやって捕まえたかも分からなくって
ちょっとモヤモヤしたかな。。

バトルは、いろんなタイプの魔法使いがいて
わりとおもしろかった^^
{/netabare}
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#20 必要な殺し
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
一級魔法使い試験の第一次試験、フェルンはエーレと、ヴィアベルはユーベルと、ラントはシャルフと対峙する。ヴィアベルはユーベルとそれぞれ自身の魔法で戦う中で、彼女から危険なにおいを感じ取り…。一方、シュティレを捕獲したフリーレン組だったが、そこにデンケン・リヒター・ラオフェン組が狙いを定める。
{/netabare}
感想
{netabare}
メインは、フェルン班とユーベル、シャルフ、エーレの班との戦いと
人間ドラマってゆう感じで、たぶんこの班で一番強いのはエーレだと思うけど
フェルンの一般攻撃魔法の大量攻撃で、力を使い果たし負けた。。

ヴィアベル対ユーベルは
見た物を拘束できる魔法を持ったユーベルに拘束されたけど、
エーレに勝ったフェルンがユーベルにウソをついて
エーレを殺した、って言ったからあきらめた。。

フェルンは戦い方も危なげなかったけど、ちゃんとウソもつけるし
フリーから鳥を捕まえる魔法もしっかり習ってたってw

ユーベルは自分をクールに見せてたけど
結局、女性や子供を殺すのは苦手みたいで
負けて動けなくなったエーレとシャルフたちを連れ
さいごに自力でシュティレを捕まえたところは、ホッとしちゃった^^



あとはフリーたちだけど
高速で移動する魔法(ジルヴェーア)を使うラオフェンに鳥籠を奪われ
リヒターがラヴィーネとカンネを押さえ
デンケンがフリーと戦うことになったけど、きっとフリーが勝つよね^^



フリーもフェルンも、いつも無表情で戦ってるから
すごく余裕がありそうに感じるんだけど、たぶんそうなんだと思う^^

殺し合い、みたいな言葉は出て来るけど
今のところ人間ドラマを見せてるってゆう感じで
バトルも悪くないみたい◎
{/netabare}
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#21 魔法の世界
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
一級魔法使い試験の第一次試験、シュティレをデンケンのパーティーに奪われたフリーレンたち。カンネとラヴィーネは圧倒的に魔力に差のあるリヒターに苦戦する。そしてフリーレンはデンケンとの戦闘の中である策を考えていた。日没が、第一次試験のタイムリミットが迫る。果たして二次試験に進むのは―!?
{/netabare}
感想
{netabare}
今回のおはなしは、イメージできないことはできない、ってゆうことと
2つのフラグとその回収がメインテーマだったみたい^^


イメージできないことはできない、ってゆうのは
1000年前、フランメが弟子のフリーを連れて師匠のゼーリエに会いに行った時
フランメが言った「フリーは魔王を倒すけど、私も師匠もムリ」で
「平和な時代の自分の姿が想像できないから」って言ったところ。。

それと、ラヴィーネがリヒターに「人体の6割は水で出来てる」のに
「不用意に(水を操る)カンネに近寄っていいのか?」って聞いたとき、彼が
「詳しくイメージできないものは魔法では実現できない」って言ってたことで
こっちは魔法だったけど、現実でもイメージできないことは無理だと思う。。

にゃんは小学生の時、自転車に乗りたくて練習してたんだけど
運動オンチだったから、何度練習しても乗れなかったことがあって
でもある晩、自転車に乗る夢を見て、「何だ、難しくないんだ」って思ったら
乗れるようになったから、イメージできるって大事なんだと思う^^

ただイメージができるようになるためには
一生懸命勉強して仕組みをよく理解したり、何度も練習しないと
ぼんやりとしたイメージしかできないからダメで
きっと魔法も、現実とおんなじなのかも?って。。


1つ目のフラグはリヒターの立てた「イメージが大事」ってゆうフラグで
自分自身が雨の中のカンネに勝てるイメージを持てなくって負けちゃった^^

2つ目は、ゲナウがゼンゼに言った
「大魔法使いゼーリエの結界は、天地がひっくり返ってもありえない」で
結界の解析をしてたフリーが、結界を破っちゃったこと!


結局フリーたちの班がシュティレを守り通し
6班18人が1次試験を突破したけど、さいごにほかの班員から
力づくでシュティレを奪おうとしたデンケンたちは合格したみたいだったけど
デンケンにお墓参りに行かせてあげたいから、良かった☆

それにしてもフェルンは、鳥を捕まえる魔法とか
それほど役に立ちそうじゃない魔法でも覚えておいて良かった^^

服が透けて見える魔法も、そのうちきっと役に立つよね?
相手が武器を隠し持ってるかもしれない時とかもあるかもだから^^
{/netabare}
{/netabare}
#22 次からは敵同士
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
第一次試験は18人が合格し、フリーレンとフェルンも二次試験へ。試験は3日後、合格者たちは解散し、各々でその時を待つ。フリーレンたちも宿へと戻るが、シュタルクがあることでフェルンの機嫌を損ねてしまい、機嫌を直してもらおうと3人はオイサーストの街へと繰り出す。すると偶然受験者たちと顔を合わせて…。
{/netabare}
感想
{netabare}
1次試験が終わって、2次試験が始まるまでの中休みのおはなしで
フリーとフェルンが宿に戻り、フェルンのご機嫌取りに街に出て
第一次試験で活躍してたサブキャラたちと会う、ってゆう感じの
ちょっと深掘りをかねた、ほのぼの日常ってゆう感じかな^^


すぐに怒るフェルンが、ちょっとウザ過ぎかも。。


ラオフェンを孫みたいにかわいがるデンケンに
リヒターがツッコミを入れるシーンがおかしかったけど
おじいさん、お父さん、孫娘、みたいな雰囲気で
試験が終わったら、この3人でパーティーを組んだら良さそうかな?って^^


あと、クールなラントに、積極的にからんでくユーベルだったけど
彼女はラントのことが気に入ってるのかな?


カンネとラヴィーネが、お菓子を持ってフリーのところに遊びに来てたけど
2人はとても仲が良さそうで、それを眺めてるフリーの笑顔が良かった☆


カン×ラヴィが来て、フェルンも入れて4人で女子会の間
シュタはヴィアベルの狩りに付き合わされてたけど
ヴィアベルも本当は、悪い人じゃなさそうで良かった◎


さいごは、1次試験に残った人たちの所に、2次試験の案内通知が来て
いよいよ。。ってゆう感じで
たぶん2次試験編でサブキャラになりそうな人たちの顔を
ちょっとずつ見せてた^^


2次試験の担当試験官はゼンゼで
眠たそうな目をした女の子ってゆう見た目だったけど
試験は厳しくて、過去4回は、一人も合格者がいなかったとか。。

「私は平和主義」とか言ってたけど、もしかしてバッドフラグかな?

どんな試験になるんだろう?
{/netabare}
{/netabare}
#23 迷宮攻略
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
一級魔法使い選抜第二次試験、試験官のゼンゼが用意したのはダンジョン攻略。「零落の王墓」の最深部に辿り着いた者は全員合格という。しかしそこは未踏破の難攻不落のダンジョンだった。フリーレンたち受験者はそれぞれ内部へと入っていくが、待ち受けていたのは魔物やトラップ、そして驚きの“魔法”だった。
{/netabare}
感想
{netabare}
2次試験は、ゼンゼが担当。。

明日の夜明けまでに、未踏破のダンジョン「零落の王墓」の最深部まで
無事にたどり着くことってゆう内容で
緊急時のために脱出用ゴーレムを渡された受験生は、ある者は1人で
ある者はグループを組んで迷宮に入って行った。。

「零落の王墓」ってゆう名前のダンジョンだけど
お墓を試験会場にするって、何だか悪いことのような気がするんだけど。。


ゼンゼ自身も合格者を確認するために
フリーとフェルンたちについて入って行った。。

他受験者の中には脱落者も出てたけど、フリーがミミックに引っかかる以外は
危なげなく迷宮攻略を楽しんでるような2人が
もうじき最深部に達しようとするのを見て
ゼンゼは2人といっしょに来てよかった、と思ってた。。

そのころ、最深部に近づいていた他の受験生たちは
ダンジョン攻略中の受験生たちの複製体に襲われていた
ってゆうところでオシマイ。。



ダンジョンって言っても王墓なんだから
受験会場にするのって、何だか不謹慎な気がした。。


ヒンメルのダンジョン好きが分からないと言いながら
魔導書や魔道具をさがすのを楽しむフリーがかわいかった^^


フリーが平気でミミックに挑むのは、出られるのが分かってるからだけど
でも、脱出に魔法を使いたくないのは、髪が縦ロールになるから
ってゆうのがおかしかったけど
食べられて、ミミックのよだれまみれになるのはいいのかな?w


デンケンたち4人の受験生の前に
フリーの複製体が現れたところで終わったけど
デンケンは一次試験の時に、フリーにあっさり負けた気がするんだけど
今回は他に3人いるし、何とかなるのかな?
{/netabare}
{/netabare}
#24 完璧な複製体
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
第二次試験でダンジョン「零落の王墓」に入った受験者たちの前に、彼らの複製体が立ちふさがる。その複製体は魔法によりそれぞれの実力・魔力・技術などを完全にコピーした実体だった。その中で、ユーベルたちは自身の複製体に遭遇してしまう。一方、デンケンたちはフリーレンの複製体を前に足止めを食らい…。
{/netabare}
感想
{netabare}
「零落の王墓」の主は、シュピーゲルってゆう神話の時代の魔物みたいで
受験者と互角な複製体を作り出す能力を持ってるみたい。。
今回はいろんな受験者たちが戦ったけど
ユーベルとラントの前に現れたユーベルの複製体を
ラントが複製体だって見抜いてたユーベルが、ラントを試すようにして
彼に倒させた話が、クールな2人の気持ちが伝わってくるみたいでよかった◎


エーデル、ドゥンスト、ブライのチームは、複ゼンゼと戦った。。

そしてエーデルは、
複製体には心がないから精神操作魔法は通じない、って見抜いたけど脱落。。

ドゥンスト、ブライは逃げたけど
公式のキャラ紹介に名前が載ってないから、たぶん不合格になると思う^^;


ゲナウが誰かに「シュピーゲルは迷宮に入り込んだ対象者の記憶を読み取り
複製体を創り出してる」って解説してたけど
それだと、対象者の記憶にない能力とかについては複製できないはずだから
複製体は本物より、使える魔法の数とか能力が下なんじゃないかな?

ゼンゼは好きな魔法を何でも与えられるくらいの魔法使いみたいだから
どんな魔法でも使えるはずで、見ただけで死ぬ魔法とかもあるはずだから
もしゼンゼの複製体が完璧なら、誰にも勝てないと思う。。


フリーとフェルンが
ゴール手前の部屋の前でたむろするデンケン一行とメトーデを発見して
彼らが自分の複製体にジャマされてることを知りおもしろがるフリーと
作戦会議がはじまった。。

メトーデがフリーの能力を調べようと抱き寄せると、ふくれっ面になり
取り返そうとするフェルンがおかしかった^^


ヴィアベル、エーレ、シャルフの3人は
ヴィアベルを中心に自分たちの複製体と戦ってたけど、勝てそう。。


さいごに、力技で行く方向に決まり、フェルンが手を挙げて
「私はフリーレンを殺せるかもしれない」と言い出したところでオシマイ^^

前にフリーが、フェルンの方が動きが速い、とか言ってたと思うから
相性次第かも。。

フリー対複フリーの能力が互角なら
1級魔法使い候補がほかに5人もいるんだから
他の複製体が出てこない限り、勝てると思う☆彡
{/netabare}
{/netabare}
#25 致命的な隙
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
第二次試験の合格条件であるダンジョン最深部に行くには、フリーレンの複製体を倒さねばならなかった。複製体を前にしたデンケンやラヴィーネたちと合流したフリーレンとフェルンは、魔法使いたちそれぞれが持つ情報や知識で、複製体打倒の作戦を立てる。その中でフリーレンの脳裏に浮かぶ記憶とは…。
{/netabare}
感想
{netabare}
あらすじのおはなしで、
主にお兄さんが零落の王墓攻略の先遣隊だったラヴィーネからの情報で
作戦が立てられたんだけど、試験官のゼンゼが
未踏破の迷宮とか言ってた割に、かなり詳しすぎだと思う。。

未踏破の迷宮だし、先遣隊はシュピーゲルを倒してもいないはずなのに
「本体は攻撃手段を持たない脆弱な魔物」とか、
実際に戦ったなら攻撃手段が無いのは分かったとしても
脆弱かどうかは分からないはず。。

それに「ソイツを倒せば複製体は全部消える」って
零落の王墓攻略のマニュアル本でもあったたの?w


フリーとフェルンが2人っきりで戦うことにして
他のメンバーは、その他の複製体の相手をすることになって
バトルがはじまった。。

フリーは魔法を使う瞬間、一瞬だけ魔力探知が途切れるから
隠れて他フェルンが、そこを狙って攻撃したところでオシマイだった。。


後半の半分は、フリーがフランメの遺言状をゼーリエに渡したときの会話で

手紙は、フランメの後押しで人類が魔法の研究を始めたから
彼女の後を継いで宮廷魔法使いの教育をしてほしいってゆう内容だったけど
ゼンゼは、魔法は特別であるべきだから
才能ある者以外に教えるつもりはないって断った。。

でもにゃんは、野球でも将棋でも天才がが出て来るようになるためには
その天才を支えるたくさんの人がいないと、だめだと思うけど。。

その時のゼーリエの予言で
人間の魔法が急激に進化して、そのうちフリーを殺せる人間が出て来るだろう
って言ってたけど、今回がその時、ってゆう感じかな?

ちょっといいおはなしではあったけど、内容はあんまりなかったみたいで
今回は、何となく引きのばしたみたいに感じた。。
{/netabare}
{/netabare}
#26 魔法の高み
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
零落の王墓に住まう神話の時代の魔物シュピーゲルが作った、王墓に入った者の複製体たち。シュピーゲルを倒すため、フリーレンとフェルンはフリーレンの複製体と戦うが苦戦する。一方、デンケンやラヴィーネたちも複製体と戦うが、試験官である一級魔法使いゼンゼの複製体の魔法が猛威を振るう。
{/netabare}
感想
{netabare}
簡単には倒せないと思ってたけど、複フリー対フリー&フェルンの戦いは続き
フェルンが複フリーに致命傷を与え、トドメを刺そうとしたところを
複フリーの魔力を全く感じない攻撃魔法で反撃され、動けなくなった。。

でもそれで複フリーのスキができて
結局フリーがトドメを刺して戦いは終わり
あとはシュピーゲルをあっさり倒してオシマイで
残って最深部に集まった全員が第二次試験に合格しておはなしも終わり。。


その複フリーとのバトルの合間に、他のみんなのバトルのエピソードがあって
それぞれが相性の良い相手を選んだり、連係プレーで戦ったりしてたから
割と簡単に複製体をやっつけて行ったんだけど
リヒターとラヴィーネは魔力探知にかからない複ゼンゼに奇襲されて脱落。。

そして、倒した相手がシュピーゲルを倒すまでは復活し続けてきて
みんなも持久戦を覚悟した。。


そしてメインはユーベル対複ゼンゼのバトルで
ゼンゼは強いけどユーベル相手には弱いってゆう、ゼンゼの回想があった。。

ユーベルは前回の二級魔法使い選抜試験の時
どんな攻撃魔法も通さないほどの防御術式が組み込まれた外套を着けた試験官ブルグ一級魔法使いを切り殺して失格になったエピソードで
ユーベルは理屈に関係なく、切れると思った物は何でも切れるみたい。。

にゃんは、それくらいしないと合格できない試験なんだから
それで失格になるのはおかしいって思ったけど
もしかしてゼンゼは、ユーベルを怖がっていたのかも?

結局ユーベルは、複ゼンゼの髪をぜんぶ切り落として勝った。。



バトルとしては、わりとおもしろかったし
フェルンが複フリーを倒すと視聴者に思わせておいて
実はフリーが勝つ、ってゆう展開もおもしろかったけど
ゼーリエが言った「フリーを倒すのは魔王か人間か」の話って何だったの?


あと、ユーベルが複ゼンゼに勝つエピソードは
ちょっと説明っぽかったかな。。

どうしてかってゆうと、この世界の魔法って
「とある魔術の禁書目録」の「自分だけの現実」で「超能力」が決まる
ってゆう理屈とほぼ同じ原理で発動するみたいだからで
それを説明されても、今さらってゆう感じ。。

もしかしたら魔力量なんてゆうのも、ただの思い込みだったりするのかも^^
{/netabare}
{/netabare}
#27 人間の時代
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
零落の王墓を攻略し、フリーレンやフェルンをはじめとする12名が第二次試験に合格した。その二次試験で粉々になってしまったフェルンの杖を直そうとフリーレンはある場所を訪ねる…。そして一級魔法使い選抜試験の最終試験、その合否のカギは、フランメの師匠で大陸魔法協会の創始者であるゼーリエが握っていた。
{/netabare}
感想
{netabare}
前半は、第二次試験で壊れた、ハイターからもらった大事な杖を
フリーから買い換えたらいいって言われてフェルンがふくれてたんだけど
フリーはひそかにハイターの魔術道具店に行き、直してもらってた
ってゆうおはなし。。


久しぶりのシュタの登場で
訳の分からないおじいさんのギャグシーンで、あれ?再放送?って思ったけど
必要なかったかな。。

フリーはあまり考えずに「買い換えたら?」って言っちゃったけど
フェルンがふくれたのを見て、空気を読んだのかも^^

フリーの何気ないやさしさが良かった◎



後半は最終試験で、二次試験にフリーが入ってたせいで
一級魔法使いにふさわしくない人たちまで選ばれちゃったので
ゼーリエ自らが直感で判断することになり
人数が半分くらいに絞られた。。

花畑を出す魔法が好きなフリーは不合格^^

ゼンゼはフェルンも落としたかったみたいだけど
自分の直感にウソはつけなかったみたいで、フェルンは合格になった^^


ゼーリエってツンデレだよね
魔力制限もしてるし
花畑の魔法をくだらない、と言いながら花が好きそうだし
けっきょくフランメの遺言も聞き届けてるし^^

もしかしてフランメがその魔法が好きだったのは
ゼーリエを喜ばせるためだったのかな?

フリーを落としたのも、きっと深い意味なんかなくって
彼女が一級魔法使いを認定できるくらいの実力者だってゆうのが分かってて
そんな称号なんか必要ないだろう、って考えたんじゃないかな。。

フェルンは1000年前に自分が予言した「人間の時代が来る」の人間だって
分かったんだと思う。。
{/netabare}
{/netabare}
#28 また会ったときに恥ずかしいからね
{netabare}
公式のあらすじ
{netabare}
一級魔法使い試験の最終試験、フェルンはゼーリエから合格を告げられた。続くデンケン、ヴィアベル、ユーベルたちの合否は…。そして試験を終えた受験者同士の間には、始まる前にはなかった不思議な感情が…。そして、フリーレンたちが魔法都市オイサーストを旅立つ時が近づく―。
{/netabare}
感想
{netabare}
フェルンが合格したところから、他の人たちも、合格しそうな人は合格し
そうでない人は落ちた。。

たぶん、一級魔法使いの自分がイメージできた人は合格したんだと思う^^


そのあとフェルンがシュタを連れてお菓子屋に行くと
デンケンとラオフェンに出会い、お茶とお菓子をごちそうになって
彼の話を聞いた。。

ラオフェンは孫代わりってゆう感じなのかな?
いっしょに連れてって、弟子にでもするつもりなのかも?

魔法が楽しいものだと思い出させてくれたフリーに感謝してたけど
戦争の道具としてだと、平和な時代には逆に役に立たないかも^^


新しい魔導書を仕入れたフリーは街で困ってる人を助けるヴィアベルに出会い
ちょっと意外だったみたいだけど、彼も
ヒンメルの仲間だったのに困ってる人を助けないフリーが意外だったみたいで彼からヒンメルにあこがれて魔法使いになった話を聞かされた。。

誰かの善行が誰かを動かす、そんなちょっといいおはなしだった。。


一級合格の副賞で、特権魔法授与式に行くフェルンに誘われたフリーが
会場に着くと門前払い。。

ゼーリエはフリーが嫌いなんじゃなく
戦争以外に魔法を使おうとするフリーが、うらやましいのかも?

本当は自分も楽しい魔法を使いたいけど
スナオになれないのがゼーリエだから。。

それにしても嫌がるエルフの顔が、ショボーってしててかわいいw


フェルンを待ちながらシュタと話をしてたら
一級魔法使いのレルネンが現れて、勝負を挑んできたけど
フリーはガードするだけ。。

彼がどうしてフリーと戦おうとした理由は
死ぬ前に歴史に名を残したかった、からかな?

フリーには勝てない、ってゆうのは分かってたはずだけど
ゼーリエがデンケンを合格にした時の理由が「まだ燃えている」だったから
ゼーリエに、まだ燃えている自分を認めてもらいたかったのかな。。

でもフリーからゼーリエが、「歴史にその名を残せずとも
弟子を取って後悔したことは一度もない」って言ってたことを聞かされて
戦意を失くしてたから
やっぱりゼーリエに認めてもらいたかっただけなのかも^^


そして新たな旅立ち。。

フェルンは、「服の汚れをきれいさっぱり落とす魔法」をもらって
ゼーリエからいやな顔されてたけど、実用的でにゃんも欲しいかもw

そして、カンネとラヴィーネに別れを告げて旅立ったけど
3年後にまた頑張る、って言った2人に、「そう、よかった」って
すごくそっけない態度をしてた。。

ヒンメルもそうだったみたいで
あっさり別れる彼が言ってた「だってまた会ったときに恥ずかしいからね」
ってゆう言葉を思い出し、自分もつぶやいたところでオシマイ^^

にゃんも、人と別れる時はそっけない方かな。。

「また会ったときに恥ずかしいから」じゃなく
いくら別れを惜しんでも、別れるのが悲しくなるだけだから。。



今回は、フリーとみんなとの別れのおはなしで
みんなそれぞれいろんな思いを持ってたみたいだったけど
語られてもフリーは、「そっ」とか「そう」とかゆう返事をするだけで
タイトルは「そっ、そう、のフリーレン」の方が良かったかも^^
{/netabare}
{/netabare}


見おわって。。


魔王を倒したパーティーの1員で
長寿なエルフ族の少女・フリーレンが、仲間たちが亡くなったあと
彼ら(特に勇者ヒンメル)の思いなんかを考えながら
旅をするおはなし。。

魔族以外はキホン、みんないい人で
ほのぼの・ちょっといい話系ロードムービーアニメで
おはなしはもちろん、作画も
動くシーンと動かないシーンのメリハリがあって良かった◎


あるアニメ系YouTuberの人が、最近のアニメは子供向けになってきてる
とか言ってたけど、おはなしが分かりやすい、ってゆう意味だったみたい。。

にゃんも前に「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」の感想に
「気持ちが分かりにくい」って書いたけど、何となく伝わってくるものの
登場人物の口を借りたりして、正解をはっきりさせないから
見おわっても、何だかモヤモヤが残る、ってゆうのが本当かも?

でも、本当の人の気持ちって、正解があるものじゃなくって
その時によって、好きとか嫌いとかいろいろな思いが混ざってたりするから
正解を出さない方が、見てる人が勝手にキャラの気持ちを想像しながら見て
その人の経験とか、精神年齢によって、より深く感じられて良いのかも?


このアニメがヒットしたから
これからはこういう大人向けのアニメが増えていくかも?









.

投稿 : 2024/03/23
閲覧 : 565
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66

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モストマスキュラー さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ここ数年で見たアニメの中で一番面白かった

タイトルのとおり、個人的にはここ数年で見たアニメの中で、一番良い作品だった。
演出、作画、音響、ストーリー・・・どれをとっても、他のアニメとは一線を画すクオリティだったと思う。
色々な意味で、まるで映画のようなアニメだな、と感じた。

演出として、意識的に間をしっかりとつくることで、視聴者を画面に引き付けるという、映画のような手法が使われていた。
そのおかげか、集中しようと思わなくても、自然とアニメにグッと集中して入り込むことができた。
25分がこんなに短く感じたアニメは久しぶりだ。

作画も綺麗で、違和感を感じるところはほとんどなかった。

キャラクターの美しさもさることながら、背景も実に美しかった。
背景美術のレベルの高さを感じる。
どこを切り取っても、そのままパソコンの壁紙にできそうなくらい、クオリティが高い。

戦闘描写の作画もとてつもないクオリティだったと思う。

原作ではあっさりとしていた戦闘描写だったが、これがアニメでは大幅に拡張され、激しい動きを伴う迫力あるものになった。

これを、原作改変だとして非難する人もいるかもしれない。
しかし、私はそうは思わない。
漫画をアニメ化するにあたって、必要な改変だったと思う。
むしろ、原作を忠実に再現していたら、紙芝居だと揶揄されていただろう。

原作改変が問題になっている昨今である。
ストーリーを原作者に無断で改変するのはもちろん論外だ。
しかし、演出面に関しては、漫画に最適な演出と、アニメに最適な演出が違う以上、ある程度の改変は必要だろう。

音響面もとても素晴らしかった。

特に戦闘シーンの音響は、まるでアクションものの洋画のような迫力があった。
それなりのスピーカーやサブウーファーをつけた環境で視聴すると、魔法の爆発音などは、身体にズシンとくるような音の圧が感じられた。
劇場版ならともかく、TVアニメでこれだけ迫力ある音の表現をしている作品はなかなかないと思う。

ストーリーも良かった。
勇者ヒンメルの死をきっかけに、これまで他人を知ろうとしてこなかったことを後悔したフリーレンが、人間を知る旅に出る物語。

基本的に、魔王討伐後の平和を表しているような、ゆったりとした雰囲気が良い。

フリーレンが、徐々に人間のことを知っていくという成長物語としても面白い。

フリーレンは、勇者パーティで旅をしていた頃と比べて格段に人付き合いが上手くなった。
しかし、それでもまだまだ未熟な部分がある。
フェルンの気持ちを理解できずに怒らせてしまったり、エルフと人間の時間感覚の違いからすれ違いを起こしてしまったりする。
フェルンの宥め方も下手で、美味しいものを食べさせて機嫌を治すくらいのことしかできない。
それでもフリーレンはなんとかフェルンのことを理解しようと頑張る。
フェルンもそれをわかっていて、フリーレンが自分を理解しようとしてくれていることを嬉しいと感じている。
こういうところに尊さを感じる。

また、この作品に出てくるキャラクターはどれも魅力的だ。

強力な魔法使いでありながら、人付き合いが苦手で、どこか他者とズレているところがあるフリーレン。
基本的に相手を様付けで呼んだり、言葉遣いが敬語だったりで、一見大人びて見えるが、性格はむしろ年齢以上に幼いところがあるフェルン。
屈強な戦士でありながら、戦士らしくない臆病さや愛嬌を持った性格をしており、それ故に色々な人から好かれるシュタルク。

これらのメインキャラが魅力的なのはもちろんのこと、サブキャラクターまで魅力的なのも、この作品の良いところだと思う。

80年のブランクがありながら、一瞬で現代の防御魔法の仕組みと弱点を見破り、天才の片鱗を見せつけたクヴァール。
魔族と人間の違いを視聴者に深く印象付けたアウラと首切り役人。
出世のためなら手段を選ばないという、非情な宮廷魔法使いでありながら、受験理由が妻の墓参りのためだったり、孫のような年齢の娘をついつい甘やかしてしまうデンケン。

などなど、上げ始めればキリがないくらい、魅力的なキャラクターが多い。

サブキャラクターが魅力的な作品は、見ていて面白い。
一気に世界観が広がる感じがするというか、作品の世界に没入できる感じがする。
名作というのはどれも、主人公サイドだけでなく、敵も魅力的な気がする。

ここまでこの作品のことをべた褒めしてきた。
実際、素晴らしい作品だと思っている。

しかし、見る人によっては退屈に感じるかもしれないとも思う。

この作品はゆったりとしていて、あまり刺激的な部分がない。
メインとなるのは戦闘ではなく、フリーレンとそれを取り巻く人間模様だ。
このアニメの面白さは、派手にガツンとくるものではなく、じんわりと染みてくるようなものなので、アニメにわかりやすい刺激や興奮を求める層にとっては退屈に感じるのではないだろうか。

戦闘描写は素晴らしいが、そもそも戦闘描写が少ないアニメだ。
2クール目は割と多いが、1クール目は少ない。
戦闘がない回で挫折した視聴者も結構いそうな気がする。

人を選ぶアニメであるかもしれないが、私のように刺さる人にはがっつり刺さる。
まあそもそもこれだけ人気になった時点で、刺さらない人より刺さる人のほうが圧倒的に多いんだろうけど。

書きたいことをがむしゃらに書きなぐっていたら、全然まとまりのない感想になってしまった。
まだまだ書きたいことはあるが、更にまとまりのないものになりそうなので、この辺にしておく。

要は、めちゃくちゃ面白かったってことです。

2期が早くも楽しみだ。
是非、製作してほしい。
願わくば、1期と同じか、それ以上のクオリティで。

あと、ラオフェンかわいいよラオフェン

投稿 : 2024/03/23
閲覧 : 63
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11

ネタバレ

とろとろとろろ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

むっすー & むっふー

このアニメ(と漫画)のなにが好きかって、出てくるおじいちゃん誰もが
印象深いところだわ。
フォル爺とかもう最高。
でも作中で一番好きなキャラはといえば..........やっぱフェルンかな。
{netabare}食ってるか怒ってるかどちらかのフェルン。
ゴミを見るような目で魔法ブッパするフェルン。
旅の中でフリーレンのお母さん役を強いられるフェルン。
丸いとかデブとかドムとか言われて視聴者から擦られるフェルン。
コピーレンの謎魔法で壁に吹っ飛ばされても脂肪防壁で耐えきるフェルン。
そして串焼き10本食い散らかすフェルンは、既に大魔法使いの貫禄なんですよ。
公式キャラ投票やってるらしいが、ぜひともトップになってもらいたい。{/netabare}

まあつまり、さっさと2期発表してくださいお願いしますってことなんです。

投稿 : 2024/03/23
閲覧 : 48
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11

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あぱぱ さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

牧歌的な時間の流れ

視聴回数 視聴中

この作品は、時間の流れを「あとこれだけ」と感じるか「まだこれくらい」と感じるのかという感じ方が絶妙に素晴らしい作品です。

春アニメまで飽かせる事ないアニメの一押しです。
(次番組は転スラなので個人的には嬉しいです)

アニメの最終回になれば、レビューを改めてしたいと思っています。

3/23 追記

視聴回数 全話1回

最終回まで視聴しました。
この作品のテーマは「ロードムービー」「千載一遇」「日常茶飯」

魔王(魔族)を討伐する目的で始まるロードムービー。
ただしパーティの中に長寿フリーレンが含まれているのが物語の重要なところです。

フリーレンはエルフで長寿であるがために、人間との接し方の感覚が違います。

{netabare} フリーレンの日常茶飯は、長い年月から 変化がない生活を過ごしていましたが、ふいに訪れる出会いで変化を体験していきます。{/netabare}

「千載一遇」は勇者「ヒンメル」「アイゼン」「ハイター」の魔王討伐パーティ。
時代を隔てて「フェルン」「シュタルク」と同行するという、出会うして出会った巡り合いが物語を盛り上げてくれます。

{netabare} 長寿フリーレンは「日常茶飯」に対して、感情を大きく揺さぶられる事がないですが、人間と接する事で「日常茶飯」にも大切な事がある事に気づいていきます。{/netabare}

まだ視聴されてない方へおすすめするのは「日常茶飯は、ある日突然の千載一遇で、今までとは違った人生へ変えられる」というストーリーを楽しめれる方にはおすすめです。

【追記】

最終回まで視聴しましたが来週も余韻に浸れる放送があります。
「フラアニ特別編 『葬送のフリーレン』大感謝祭 ~人の心を知る軌跡」

投稿 : 2024/03/23
閲覧 : 77
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13

ネタバレ

Takaさん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

葬送のフリーレン

勇者ヒンメルの死をきっかけに、フリーレンは人間を知るための旅を始める話。

随所にヒンメルとの回想シーンが出て、ヒンメルの存在感と言葉・行動が染みるはずだったんだけど、アニメどうした?

原作ストックは使い果たした感はあるし、2期はないかな。

投稿 : 2024/03/23
閲覧 : 86
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3

まあ君 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

何だかんだで主人公最強

主人公の性格も相まって,話自体はのどかで淡々と進んでいく感じ.
やや起伏に乏しい感じもしますが,何が起きても常に余裕しゃくしゃくで,全てお見通し的な主人公は,見ていて安心感があり,作品全体に流れる癒し系の空気と合っていると思いました.
最近こういったLv.99でスライムを倒しまくるような話が結構多いですね.
ストレスなく見れるので疲れたサラリーマンにはありがたいのですが...日本中がお疲れ気味ということなのでしょうかね.
弟子も計り知れない力を身に着けているっぽいので,戦士君と一緒にこれからもう少しヒートアップしてくれることを期待したいと思います.

投稿 : 2024/03/23
閲覧 : 45
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3

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タック二階堂 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

また会ったときに恥ずかしいからね。

詳細は公式サイトでも見てください。

言わずと知れた小学館『週刊少年サンデー』連載中の、原作・山田鐘人さん、アベツカサさんの作画によるコミックスの待望のアニメ化作品。累計発行部数1,000万部突破。第14回マンガ大賞、第25回手塚治虫文化賞新生賞を受賞した作品です。

制作は「宇宙よりも遠い場所」のマッドハウス。監督は「ぼっち・ざ・ろっく」の斎藤圭一郎さんです。

初回は、なんと日テレ「金曜ロードショー」2時間枠で放送。OPにYOASOBI「勇者」、EDにmillet「Anytime Anywhere」という力の入れよう。まさに「約束された覇権アニメ」といったところでしょうか。

10年にも及ぶ魔王討伐の旅により勝利を収めた勇者一行。だが、エルフ族のフリーレンにとって10年というのは、たいした時間ではない。しかし、せいぜい100年ぐらいしか生きられない人間にとっては、10年……しかも青年期の10年というのは非常に長く、そして重い。

そんな寿命のギャップによって、フリーレンには大抵のことは取るに足らない事象。だからこそ、50年に一度の大流星群も単なる現象でしかない。

他者に対して、あるいは森羅万象さまざまなことに深い興味を持たなかったフリーレンだが、ともに旅をした勇者・ヒンメルの老衰死に「なぜ、もっと人を知ろうとしなかったのだろう」と落涙する。そして、人というものを知るために、フリーレンは10年前の軌跡をたどる旅を始める。旧友・ハイターの遺した弟子・フェルンとともに…

というお話です。

初回2時間SP。ケチのつけようがないスタートダッシュだったと思います。全体的にトーンを抑えめにした演出。これが、本作の世界観を実によく表現されていると感じました。【推しの子】の動画工房が失敗できない背水の陣だったように、マッドハウスも絶対にコケられないお膳立てをされ、それにじゅうぶん応える成果物を出してきたという印象です。

この作品のために、わざわざ金夜にアニメ放送枠を作った日テレ。その子会社であるマッドハウスは、ジブリが傘下に加わった日テレに対して存在感をアピールできたんじゃないかと思う初回でした。

=====最終話視聴後、感想です。
{netabare}
この作品をアニメ化するのって、かなり難易度が高いんじゃないかなって思っていました。なにせ、フリーレンのキャラが淡々としていて、感情の起伏が少ないタイプだから。

それでも、2クールに渡って原作の空気感をしっかりと再現していて、それでいてストーリーの構成も文句なし。下馬評の高すぎる期待感を軽々と超えていった傑作だと思います。

もちろん、これだけの話題作ですし、また2期で会えるでしょう。だから、涙はしまっておきました。

だって、また会ったときに恥ずかしいからね。
{/netabare}

投稿 : 2024/03/23
閲覧 : 156
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20

ミュラー さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

とにかく音楽が素晴らしい

いきなりの2時間放送。
金曜ロードショーの枠を使って放送するとか、気合入りまくり。
そしてそんな気合に見合うだけの素晴らしい内容。
長寿のエルフであるフリーレンが、生きる時間尺度の違う人間を
どうやって知るのかという話のようだ。
悠久の時を生きるエルフになぞらえたような、ゆっくり時間の流れるアニメ。
今までありそうで無かったアニメだと言える。

特筆すべきは劇伴ではないだろうか。
1話1話かみしめるほどに良さがわかる。
本当に素晴らしいアニメだと思います。

今期最大の見せ場は、やはり七崩賢の大魔族、アウラとの対決だろう。
登場シーンが少ないながら、ラストシーンの衝撃もあって
大変な人気キャラとなったアウラ様。
今シーズン、他のアニメを見渡しても、この回ほどのインパクトはないだろう。
素晴らしい回でした。
引き続き第二クールとなりますが、この回に勝るとも劣らない回が
まだあるのであれば、大変な名作と言わざるを得ないだろう。

3/23追記
第2クールまで終了。
一級魔法使い選抜試験が始まり、キャラが一気に増えた。
参加者の思惑がうずまく面白い展開。
何と言ってもフリーレンvsフリーレンは面白かった。

いつも落ち着いて話すフリーレンは最近のアニメでは稀有な存在だ。
とにかく雰囲気が最高という一言に尽きるのでは。
いつまでも見ていたいこの雰囲気。
アニメっていいなあと感じさせる。
願わくば、ずっと続いて欲しいし、ずっと見ていたいと思う作品であった。

投稿 : 2024/03/23
閲覧 : 153
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22

べんちゃん☆ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

流石の面白さでした!

原作も多少呼んでましたので、どういう話かは知っていました。
最近のアニメ作品の中でもそこそこのビックタイトルだけに丁寧につくられていると思いました。

そこまで原作ファンでもないので、あくまでも主観ですが
見事なアニメ化だと思います。

全体的にのんびり進むほんわかな雰囲気やストーリーに対してここぞの時でのバトル!?シーンのギャップが堪らない!
特にフリーレンのバトルなんかは鳥肌たちました!
(バトルアニメではないのだろうが、一番印象深い)

総じて感想述べるなら、ファンタジー系?アニメの中でも別格の面白さで完成度高いと思いました。

こういう良い作品視るといつも思うのは、作画崩壊し放題で何回もみたことある様なストーリーなのに次から次へとアニメ化される(なろう系ラノベ原作に多い)作品て誰得で何の意図があるのか不思議です…(^_^;)

投稿 : 2024/03/23
閲覧 : 54
サンキュー:

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葬送のフリーレンのストーリー・あらすじ

勇者ヒンメルたちと共に、10年に及ぶ冒険の末に魔王を打ち倒し、世界に平和をもたらした魔法使いフリーレン。 千年以上生きるエルフである彼女は、ヒンメルたちと再会の約束をし、独り旅に出る。それから50年後、フリーレンはヒンメルのもとを訪ねるが、50年前と変わらぬ彼女に対し、ヒンメルは老い、人生は残りわずかだった。 その後、死を迎えたヒンメルを目の当たりにし、これまで“人を知る”ことをしてこなかった自分を痛感し、それを悔いるフリーレンは、“人を知るため”の旅に出る。 その旅路には、さまざまな人との出会い、さまざまな出来事が待っていた―。(TVアニメ動画『葬送のフリーレン』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2023年秋アニメ

この頃(2023年秋アニメ)の他の作品

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