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「君は放課後インソムニア(TVアニメ動画)」

総合得点
72.1
感想・評価
199
棚に入れた
621
ランキング
1206
★★★★☆ 3.6 (199)
物語
3.6
作画
3.7
声優
3.6
音楽
3.6
キャラ
3.6

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君は放課後インソムニアの感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

とりあえず簡単な感想

 原作は未読。
 不眠症で悩む中見 丸太と曲 伊咲が序盤で天文台で出会ったことにより眠れるようになると
いう序盤でいきなり問題解決と出オチ感のある始まりだったが、これで終わるようなことはなく、
以後は天文部を復活させる部活ものの面と部活動を通して二人の仲が深まっていく青春恋愛
ものの二本立てで進んでいく。

 恋愛ものとしては中見と曲の二人の関係性のみで、横槍を入れるようなキャラはいない。
 そういう点では作風こそ違うが、最近多い⚪︎⚪︎さん系などに似た図式で、良くも悪くも恋愛
部分に関しては、比較的安心して見ていられる感じ。
 主に部活動を中心とした中見と曲が仲良くなっていく数々のイベント?が描かれていく。
 これが基本的にいい子である中見と曲がちょっとハメを外すぐらいのものであることが多く、
その塩梅が凄くいい感じ。
 このイベントだが、不眠症や天文部絡みということで、夜の出来事であることが多く、
夜特有の静けさが独特のいい雰囲気を出しつつ、静的な感じが二人の恋愛を象徴しているかのよう。

 曲に関しては心臓が悪いとのことで、「最後は死んでしまうかも?」と不安になったりも
したが、そういうことはなかったので一安心。
 この手の設定の作品ではそのキャラが亡くなってしまう作品が多いから、どうも不安に
なってしまう。

 メインの二人だけでなく、友人、先生、先輩にも魅力的なキャラが多く、特に天文部OGの
白丸 結と、曲の友人の蟹川 モトコはいい味出してた。

2023/11/11

投稿 : 2024/10/19
閲覧 : 132
サンキュー:

2

とまと子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ステラ・インソムニア・ノスタルジア

 
わたしが育ったところは端っこの外れの方とはいえ東京都内の住宅地だったので、いつも見上げる夜空は「満点の星空」ではありませんでした。
でもそのことを本当に知ったのは中学生の頃で、家族旅行の帰りにどこだったかは覚えていませんが山の中の道を父が運転する車で走っていた時です。
窓の外を見て母が急に騒ぎ出し、父が慌てて車を止め、乗っていた全員で外に出ました。
そこでわたしたちの上にあったのは、本当に空のすべてを埋め尽くすほどの星の光…本物の満天の星空でした。

おかしな言い方になってしまいますが、その時「天の川ってほんとにあるんだ」と思ったのを憶えています。
わたしはその頃はもうその天の川が地球もその中にいる銀河だということも、ひときわ明るく”キラキラ”なんていう表現を通り越してギラギラでピカピカに輝いている星々が地球と同じ太陽系の惑星たちだということも知っていました。

周りは真っ暗で、そこにいるのはわたし達家族3人だけ。
わたしはもちろんその夜空の美しさに大感動して飛び跳ねていたんですけど、でも同時に自分が地球というちっちゃな星の上にいて、そこを一歩でも外に出てこの宇宙の中に飛び出せばたちまち死んでしまう存在であるということを直感的にひしひしと感じていました。
恐ろしくて、怖かったです。
そして同時に、そのまったく逆に「自分が今間違いなく生きているんだ」ということも感じていました。



丸太も伊咲も不眠症に悩まされています。
夜は眠れないけれど日中なら眠れるようなので、不眠症の中でも入眠障害というやつでしょうか。
身体ではなく、心のせいで眠れない。
わたしも一時期ですが寝付きがものすごく悪くなったことがあって、その時わたしは「眠るのが嫌」でした。
「眠るのが怖い」とまでは言いませんが、「眠ってしまって意識を失うと自分が外界から取り残されてしまうような気がして嫌だ…」というような感覚です。

眠るということと、死ぬということと、その違いは本当はわたし自身にはわかりません。
明日朝に確実にまた目覚めるかどうかもわからないし、この身体が目覚めたとしてもそれがまたこのわたしのままの引き続きであるということも実は不思議です。
毎回眠りにダイブしていって、また戻ってこられるという保証はどこにもない。

それでも今はすんなり眠れるようになったのは、どんなきっかけだったか全く憶えていないんですけれど、でももしかしたら自分が今確かに生きているんだという”自信”みたいなものを取り戻せたからかも知れません。
逆に言うと、その頃のわたしにはそれがなかったのかも。

丸太や伊咲もそれと同じなのかどうかはわかりませんが、なにかが”不安定”だから、というのは間違っていないのかなと思います。

伊咲は丸太の心臓の鼓動を聴きながらが一番よく眠れます。
丸太も伊咲と一緒のときなら寝過ごしてしまうほどによく眠れます。

「恋とは生命を求める衝動である」というのは、わたしが昔読んでほんとにそうだなと感心した言葉なのですが、眠るふたりを観ていると「やすらかに眠る」ということと「たしかに生きる」ということが同じ意味であるように感じます。

生きようとするから、眠る。
生きようとするから、一緒にいたい。



このアニメは、OPのaikoさんの歌から始まって全編にわたって「ノスタルジア」が満ちているように感じています。
高校生の生活を描いていますが、それはリアルタイムの生活感というよりは、まるで自分のずっと昔の日々を思い出し懐かしんで描いているようです。

何かを残そうとして写真を撮る丸太
ときどき映る撮られた写真の映像
ポーズをとっておどける伊咲

懐かしいという気持ちには、それがもう二度と取り戻せないという苦い気持ちが少しだけ含まれています。
原作漫画は未読なのでこの先のことはまったく知らないのですが、わたしは今までのふたりの時間だけで充分にその貴重で尊い時間を感じているので、これ以上悲しいことやどうにもならないことは起こってほしくはありません。


この物語は今わたしの中で進行中です。
その中で丸太や伊咲は今生きていて、これからどんな未来でも選び取れる。

何事にもシリアスで太宰治とかが好きそうなw丸太には、生きることはそんなに恐ろしいことではないと伝えたいです。
ただ伊咲と「笑って、生きていて大丈夫なんだよ」と伝えたいです。

そして今生きているわたし自身も、そう思いたいです。

投稿 : 2024/09/09
閲覧 : 30
サンキュー:

4

ネタバレ

dossun さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

不眠症から始まる青春ラブコメ

24年6月14日視聴済み。

よかったところ
・夜の時間を二人で過ごす特別感
・不眠症になった二人の背景の深さ
・ちょっと不器用な二人のラブコメ展開

うーん
なし

おすすめ回
{netabare}第7話花⽕星
⇒伊咲が抱えていた不安を丸太が受け止めるシーンは感動

青春、感じるなーなんて見ることができたアニメでした。
二人はどうして不眠症になったのか、その背景をお互いが語るシーンは感動もあれば、ドキドキが募るシーンでもあります。
また、そのお互いの境遇をきっかけに天文部としての生活が始まり、星を通して二人の距離感がグッと縮まっていく感じは綺麗な物語を見ることができたと思いました。
是非、二人がこの先どうなったのかも含め、続編を見てみたいです。{/netabare}

投稿 : 2024/06/22
閲覧 : 36
サンキュー:

2

ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

不眠症同士のラブコメ?

一緒に並んで寝るならもう恋人認定してしまうな。自分なら。

高校生だと中也逆転というか睡眠相が後退しすぎて夜眠れないとはなりそう。
単に不眠症な健康ボーイと心臓の術後もあって不安を少し抱えるガールの出会いから物語が始まる感じ。

不眠症なら天文部って本当に最適だなと思う。
時にはOGの手助けもありながら部活をなんとか続けていく。
石川県能登市にも行って二人だけの楽しい時間も過ごせてハッピー。腹をくくって駆け落ちするのもgood。

一緒にいて落ち着く関係性て最高よな。
見終わってほっこりした。


OP
いつ逢えたら aiko
ED
ラプス Homecomings
ヘルツ Homecomings


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
「曲がいると、学校に行きたいと思う。これってどんな関係なんだろう。」不眠症に悩む高校生・中見丸太は、文化祭の準備を抜け出して入った物置になっている天文台で同じく不眠症の曲伊咲と出会う。二人は秘密の場所を共有することになり…?

エピソード1 - 第1話 能登星
文化祭の準備中、教室の隅で居眠りしていた中見丸太はクラスの女子に頼まれて天文台まで段ボールを取りに行く。その天文台は女子天文部員の霊が出ると噂になっている場所だった。いわくつきの天文部も今は活動しておらず、倉庫として使われている天文台に入っていくと、そこには廃棄されたロッカーの中で眠る少女がいた。その少女は、丸太のクラスメイトの曲伊咲。丸太と伊咲は同じ悩みを抱えていることを知る。

エピソード2 - 猫の⽬星
ずっと独りで眠れない夜を過ごして、悩みを抱えてきた丸太と伊咲。これからは楽しく夜を過ごそうと、伊咲は「夜のおたのしみ会」を発足させることを提案する。二人の秘密の場所となった天文台には粗大ゴミとして廊下に出されていたソファや、お互いの私物が運び込まれていく。そこに迷い込んできた1匹の野良猫。猫はそのままソファで眠りにつき、気持ちよさそうに寝息を立てる。伊咲は猫に「ツーちゃん」と名前を付けるのだった。

エピソード3 - ⼀つ星さん
丸太と伊咲が勝手にやった天文台のリフォームが、倉敷先生に見つかってしまった。この場所を失いたくない二人の願いを聞き入れた倉敷先生のはからいで、二人が天文部として活動することが学校に認められる。部としての活動実績を作るため、まずは天体写真のコンテストで大賞を受賞した経験のある卒業生・白丸結に会いに行くことにした丸太たち。何もない田舎道にポツンと立つゲームセンターで働く白丸は、一見怖そうな人物で……。

エピソード4 - 天津甕星
8月のペルセウス座流星群に向けて観測会を開くことにした天文部。伊咲はその宣伝ポスター作り、丸太は写真とメモの整理とそれぞれ作業をしていると、伊咲は丸太のパソコンにある写真データの中から花火大会の会場を見つけ出す。そんな伊咲の様子を見ながら、あくまで「写真を撮る練習」として花火に誘う丸太と勢いでOKする伊咲。その花火大会には想い人とあることをしたら両想いになれるという言い伝えがあった。

エピソード5 - ⾶び上がり星
臨海学校はずっと曇り予報。先生にも目をつけられ、夜の写真撮影は到底できそうにもない。そんな丸太に伊咲は「もし夜晴れたら、星の下の砂浜で会うの」と約束をする。いざ臨海学校が始まると、同級生たちと泊まるテントの中で一人だけ眠ることができず、焦りが大きくなる丸太。そして二日目の夜、ふと何かに気づいた丸太がテントから出て空を見上げると、そこには澄み切った夜空が広がっていた。

エピソード6 - ⾛り星
丸太が臨海学校で撮った写真は水面がうまく写っておらず、コンテストへの応募は見送ることに。そのリベンジとばかりに、今度は合宿に行くことを思いつく。どこに行こうか相談する前に、伊咲は丸太の撮った自分の写真を見て照れ笑い。候補地をリストアップしたり、行動計画を立てたり、二人の間で合宿への期待が大きく膨らんでいく。だが、別れ際に伊咲がポツリと言った「わたしを残してね」という言葉が丸太は気になっていた。

エピソード7 - 花⽕星
花火大会当日。丸太と伊咲、そして蟹川・穴水・野々たちは観測会のチラシ配りに励んでいた。やがて日も暮れた頃、丸太は受川に背中を押され、花火を見に行くという伊咲との約束を果たすために走り出す。その先には浴衣に着替えた伊咲が待っていた。二人が向かったのは、みんなで花火を見ることにしていた学校の屋上。二人だけで夜の校舎を歩いて、屋上へと辿り着く。花火が打ち上がるなか、丸太は伊咲に何かを伝えようとして――。

エピソード8 - 集まり星
夏休みを前に、観測会の計画書も無事に生徒会から許可が下りた。受川や蟹川たちに手伝ってもらって準備も着々と進み、参加希望者も50名を超え、あとは当日を待つばかり。そんななか、丸太と幼なじみの受川は、小学生の頃の丸太の思い出を語る。もともと足が速かった丸太が、ある時から急に足が遅くなって、その原因はいつまでも靴を買い替えずにかかとを履き潰していたからだという。そして観測会当日を迎える――。

エピソード9 - 星合
観測会が中止になったからこそ、合宿でコンテストに入選できるくらいの特別な写真を撮らなきゃいけない。そう意気込む丸太だったが合宿のための部費はもらえず、仕方なくバイトを探すことに。「当たってくだけろ」の精神で面接に臨むもバイトは決まらず、落ち込む丸太。父親に金銭の相談をしたくないから、必要なお金はどうしても自分の力で稼ぎたい――。そう話す丸太を見て、白丸はとある提案をすることに。

エピソード10 - 姉はん星
バイトを始めたとはいえ合宿の予算はまだまだ足りなかったが、伊咲の祖母の家を拠点とすることでその問題は解決できそうだ。伊咲の姉・早矢がお目付け役として同行することになり、天文部はいざ夏の合宿へ――。出発を前に丸太は白丸から写真撮影のアドバイスを受ける。丸太の撮った写真を見て、短期間ですごく良くなっていると感心する白丸。だからこそ次は感動的な写真を撮るのではなく、ときめきでシャッターを押すんだと言う。

エピソード11 - 夜明けの⼀番星
合宿二日目、丸太と伊咲の旅の始まりは見附島から。キャンプ場でテントを張って、明るいうちに二人は撮影ポイントを探しに回る。日没を待って撮影を開始しようとしたが、夏休み期間中、見附島は夜になるとライトアップされるという。照明が消える23時までの間、二人は見附島の近くまで行ってみることに。そこから見上げる星空は見たこともないほど美しく、空に向かって両手を広げる伊咲の姿に丸太は自然とシャッターを押していた。

エピソード12 - 迷い星
お目付け役のはずだった早矢がいなくなり、伊咲の祖母の家には丸太と伊咲の二人きり。朝から雨の日は撮影に行くこともできず、しかも食べ物がなくなってきているのに買い出しに行くこともできない。なかなかピンチな状況だが、パソコンで写真の整理をしたり、夏休みの宿題をしたり、雨のなか雨戸を閉めに行ったりして、それなりに楽しく過ごしていた。そして翌朝、雨は上がり、二人のもとに仲間たちが救援物資を持ってやってきた。

エピソード13 - 最古の星
丸太と伊咲が二人で泊まっていることが伊咲の両親に知られてしまった。当然、親からは今すぐ帰ってこいと言われるが、まだ真脇遺跡の撮影が残っているからと伊咲は突っぱねる。最初は穏便に済まそうとしていた丸太だったが、いよいよ親が迎えに来るとなって腹をくくる。この家をきれいに片づけて、出て行って、そのあと俺にさらわれてほしい――。二人で始めた旅のゴールに向かって、丸太と伊咲はしっかりと手を取り合い歩き出す。

投稿 : 2024/06/01
閲覧 : 32
サンキュー:

2

やまげん さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

後味さわやか

原作は読んでいない

眠れない、という共通の悩みをきっかけに進展していく二人の関係が、青春小説ど真ん中でさわやかな気持ちになる。
曲のキャラクターデザインが、わかりやすい美少女という感じではないのがすごく良かった。そこがかわいいのだが

何かのテレビ番組でも触れられていたが、キャラを描く時の視点(構図)が珍しい視点で、ちょっとおしゃれな感じがする。絵画的ともいえるかもしれない

途中から、星空写真というのが作品と深くかかわるテーマになってきたのだが、個人的に星空写真はマンガやアニメで魅力を表現するのが難しいと感じていて、実際その部分にはあまり感動できなかった

2期ができる原作ストックはあるみたいだけど、今回最高に良いところで終わったのではないだろうか。続きを見たいような、見たくないような、微妙な気持ち

投稿 : 2024/05/16
閲覧 : 38
サンキュー:

3

白毛和牛 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

不眠症という同じ悩みを抱えてる者同士の恋愛作品

本作は不眠症という同じ悩みを抱えている者同士の恋愛作品という所ですが、
まあ取り立てて劇的な展開が起こる分けでは無く一見すると退屈っぽく見えるが、
でも個人的には本作における緩やかな雰囲気というのが実に好みで、
特に不眠症という同じ悩みを抱えてる者同士である主人公の中見丸太とヒロインである曲伊咲が
同じ時間を共有して行くに従い2人の距離感が縮まって行く感じが良かったですが、
とにかく本作に関しては地味なストーリー内容なんだけど雰囲気が自分好みな作品で楽しめました。

【評価】

68点・2B級

投稿 : 2024/04/22
閲覧 : 40
サンキュー:

0

ネタバレ

llil さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

正直くさい くさいが…

悪いわけではなく
いいとも言えず

綺麗な終わり方ではあった

投稿 : 2024/03/21
閲覧 : 122
サンキュー:

1

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

眠れない夜に・・・

インソムニア・・・何?妙に引っかかった。
調べると不眠症のことらしい。
初めて聞くワード。
何かわからないが、忘れられそうにない。

真夜中にふと起きてしまうことがある。
眠れない夜に想うこと。
皆眠っている・・・鳥も草も木も・・・
自分だけを残して夢の中。

焦ることもある。
憂鬱になることも。
でも、一人だけの楽しい時間。
そう思えば貴重なひと時だと思う。

主舞台は石川県七尾市。
金沢から能登半島先端まで。
まるで、石川県プロモーションアニメのよう。
二人のインソムニアニストの恋愛ストーリー。

寂しさと美しさが同居する作品。
燻んだ街に佇む二人。
透明な大気に映し出される満点の宝石たち。
眠い目をこすりながら観る眩しい街並み。
インソムニアを引き換えに得るものは大きいと思う。
そんなことをうつらうつら考えてしまうアニメだ。

投稿 : 2024/03/17
閲覧 : 246
サンキュー:

23

ネタバレ

青龍 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

安眠からの恋愛。

オジロマコトによる原作漫画は、『週刊ビッグコミックスピリッツ』(小学館)での連載が終了(全14巻。原作未読)。
アニメは、全13話だが完結はしていない(2023年)。監督は、池田ユウキ。制作は、『ゴブリンスレイヤーII』、『東京リベンジャーズ』などのライデンフィルム。
(※2023.2.22、一部修正。)

【あらすじ】
同じ高校に通う高校1年生の中見丸太(なかみ がんた:CV.佐藤元)と曲伊咲(まがり いさき:CV.田村好)は、人知れず不眠症(「インソムニア」)に悩まされていた。そんな中、ただのクラスメイトだった二人は、偶然一緒にいるとよく眠れることに気づき、以後、今は物置部屋となってしまっていた高校付属の天文台で一緒に仮眠をとり始める。しかし、その事実が学校側にばれ、ひょんなことから廃部となっていた天文部を復活させ二人で活動を再開することに…。


【安眠からの恋愛(ネタバレ有りの感想)】
学校に遅刻しそうになって急いでいるトーストくわえた女子高生が、曲がり角で異性とぶつかるのが典型的かつ古典的な「ボーイミーツガール」。

{netabare}本作は、天文台という密室で密着した状態で熟睡をしたのが二人の出会いというのが異色。

これから恋愛を始めようという二人がいきなり一緒にくっついて熟睡しちゃって大丈夫?というのが初見での正直な感想だった。

これを原作者がラッキースケベで片付けようとするなら、速攻切ってやろうと思ったので(笑)、俄然二人がどうしてそうしたのかに興味が湧く。


満員電車のように互いに全く知らない方が密着することに躊躇がなかったりするが、通常心理的な距離と物理的な距離(いわゆる「パーソナルスペース」)には相関関係がある。二人の心理的な距離が近づくとともに、二人の身体的な触れ合いも増えるのが通常の恋愛のはず…。

二人は、それぞれが不眠症を人にはいえない事情があって、共通の深刻な悩みとしてそれを抱えていたとしても、それまで同じクラスで全く知らない間柄でもない。だから、心理的なハードルをいきなり飛び越えて、触れ合って寝ることを躊躇しない程度には、眠りに飢えていたといえるのかもしれない。

ただ、そうであるからこそ、彼らの悩みの深刻さを説得的に描かないことには、この二人の出会いに現実味がなくなってしまう。

だから、私は、天文台で二人が仲睦まじく体を寄せ合って熟睡する画をまずドーンと見せられた後、その画に説得力を持たせる二人の事情がきちんと説明されているのだろうかと思いながら本作を観ていた。

その結果、彼らが安眠を得るためには、伊咲には丸太の心音を聞くこと、丸太には人の温もりを感じることが必要なのだと思えた。
そして、その眠りの不安を解消しなければ二人の関係性の発展はなくて、傍目からみればちょっと心配な近さの「安眠からの恋愛」が彼らにとっては、ありのままの等身大の恋愛なのだと思えた。

こんな恋愛の始まりもアリでしょうか。{/netabare}


【音楽】
物語と曲との繋ぎがすごく良かった。特にエンディングは、私が上で書いたような見方をしていたこともあって、余韻を感じながら飛ばすことなく全部観ちゃいました。

投稿 : 2024/02/22
閲覧 : 235
サンキュー:

8

ninin さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

満天の星空

原作未読 全13話

不眠症の高校生で主人公の中見丸太は校舎の上にある天体観測室で同じく不眠症で悩む同級生の曲伊咲(まがり いさき)出会います。

同じ悩みを持つ二人は意気投合し、そして2人で寝ているときは何故か心地よく眠れることに気づいてしまいます。

睡眠をする場所である天体観測室で休部状態であった天文部を友人たちを巻き込み復活して活動していくお話です。

「よふかのうた」でもありましたが、学生の時に夜中に外に出ていくのは、ちょっと怖いけどワクワクしていたのを思い出します。

出会う前は不眠症なので部屋で眠れない日々を送っていましたが、出会ったら2人で夜色々なところにお出かけしていくのはスリル感もありながらほのぼのとして観ていました。

最初は意気投合して睡眠部的な部活動でしたが、本格的に部活動して2人の距離が一気に縮まった感じがしましたね。

また、サブキャラもいい味出していましたね。倉敷先輩や白丸先輩、良き理解者である2人の友人たち、そして曲の姉、特に白丸先輩は変わり者ですが面倒見の良い先輩でした。

満天の星空、とても奇麗でしたね。

色々と悩み多き高校生で不器用な2人の純情恋愛物語、興味がある方は是非観てくださいね。

OPはaikoさん、EDはHomecomingsさんが歌っています。

最後に、インソムニアは不眠症を表す言葉のようですが、私も結構な頻度で寝不足な日々を送っていてます。でも私の場合は、色々な作品を観るものが多くて夜更かししているだけですねw

投稿 : 2024/01/31
閲覧 : 427
サンキュー:

21

ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ストーリ-ではない。思春期純愛ポエムであり生々しいリビドーの表出でもある。

 23年11月再評価です。23年春に見たときは、評価は4.1にしながらヒロインの○○設定が気に入らず、それでドラマを作るのは安易だろう?と思い一応全部みてましたが「断念」としていました。
 また、天文や天体観測に対する造形の浅さで単にギミック・モチーフにしてしまっているのが奥行としてどうよ?というのにも反発がありました。

 ただ、23年のラブコメをもう一度振り返っているのですが、この原作者って「富士山さん」の人だったんですね。なるほど…と思いました。何が言いたいかというと、この人は「ポエム」の人です。つまり思春期の恋愛を心情を映像で表したいという感じの人です。

 そうなると「インソムニア」は、天文というより「天体観測」「夜空」なにより「2人だけの夜の空間」そして重要なことですが「純愛・プラトニック」という要素…というより気持ちを、描きたい衝動のまま表現した作品なのかもしれません。
 つまり、ストーリーどころかエピソードすら比較的どうでもよく、そういう気分や雰囲気を絵にした結果出来上がっている作品なのでしょう。

 この原作者はアダルトコミックも書いているし、ミヒロさんというAV女優の自伝のような作画もしています。気が付くのは確かに線や造形を見ると同一人物の痕跡はあるのですが、絵柄はガラリと違います。
 それでも「富士山さん」にも「インソムニア」の原作にも特にヒロインの肉体には生々しい質感があります。そう…絵柄が写実的でなくなった分より生々しくなっています。

 この人のもともとのモチベーションは、女子の肉体または場面を描きたい人なのかなと思います。冬の場面も結構長いしので身体そのものより女子をいろんな形で切り取りたいだけなのかもしれません。視線の人ですね。
「富士山さん」もそんな感じでした。原作者はどうやら女性のようですので、その女子を描く原動力にどんなリビドーがあるのかはわかりません。
 つまり、女子の内面にある女子に対する歪んだリビドー…それが憧れなのか劣等感なのか願望なのか、しかしそういう性的な内面を昇華した、あるいはよりエロくしたものを形にしたのが本作なのかな、と思います。

 そこに生命…タナトス問題が入って来て、宇宙ですから生命そのものに内在するドロドロした欲望がこういうポエムになったのかな?という気がします。

 その点で「明日ちゃんのセーラー服」と似ていますが、あちらは男の欲望、視線が露骨な分、本作の正反対とも言えます。

 ちょっとネットで話題になったようですが、設定の天文部の2人のストーリーって借り物らしいですね。なるほど、そこに何かこの作者は純愛とそこから先の何かを見たんでしょう。ヒロインの○○設定はそうなると重い話というより設定だけの気もします。

 まあ、アニメとしてはラブコメだと思いますので、その点でこのレビューはどうかとも思いましたが、作画の良さとヒロインの肉感は表現していたと思いますので、このレビューでいいと思います。

 ということで、うーん。ストーリーは過大評価でした。4を3.5にします。その代わりキャラ、特にヒロインと主人公の関係性はなんとなく納得がいったので4を4.5に変更。トータルで4.1のままにしておきます。



以下、1回目視聴時のレビューです。


12話 インソムニアと天文で話を作って欲しかった。

{netabare}  9話の水着回の胸の傷跡と、1話の病気云々の話で、病気が絡んでくるんだろうな、と思って休止中…と言いつつ結局見てます。つまり、気になるし、出来が悪い訳でないです。

 ただ「4月は君の嘘」のトラウマがあって、病気で感動を作る話に反発を覚えます。「ヴァイオレットエバーガーデン」の劇場版も同様です。「君膵」は始めから病気だと題名で言っているので覚悟して見ているし、その結末を相対化する仕掛けがあったので、非常に評価が高いです。
 が、本作の行く末が、たとえ死という結末じゃないにせよ、ちょっとヒロインを病気にした時点で見たくないという気分になりました。

 ヒロインの性格が奔放なのは「死への達観」なのかもしれませんが、やはり男の側に立った時の気持ちを考えると、病気を持ち出されるとどうしても辛くて見てられなくなります。ヒロイン側にその点で葛藤がなく、素直に愛情を表現できるとやはり反発を覚えます。
(とはいえ「4月は君の嘘で」ヒロインが結局告白しないのがイラつきましたけど)

 姉の回想によると他人との距離感を保つようになったのに、主人公にだけは特別…みたいなことなのかわかりませんけどね。ラブストーリーに関しては上手くできているので、ヒロインの病気でいつ死ぬかわからないという葛藤とかその辺はさすがに表現されてますし、今後何かがあるんでしょうけど…うーん。

 作品それ自体は、インソムニアという症状と天文部という隠れ家に、2人で潜んで昼寝をする。という「共犯」関係から、恋愛に発展するというのは悪くないと思いし、そういう設定の部分をとっぱらって考えると、ラブストーリーとして自然で悪くはないと思います。

 天文について恐らく原作者は興味ないだろうな、というのが透けて見える部分に反発は覚えますが、舞台づくりとしては機能したのかなあと思います。

 作画、画づくりは素晴らしいですね。非常に丁寧で奇麗に作られています。キャラデザも押しつけがましい萌えじゃなくて、好感がもてます。

 それだけに、天文部室と眠れない病気という設定を組み合わせて、そこだけで物語が作れなかったかなあ、と思う次第ですがどうでしょうか。

 12話まで見ているクセに何言ってるの感はありますが、気分的に「断念した」にしておきます。{/netabare}





1話 女性原作らしいキャラと展開と恋愛…胸キュンします。

{netabare}1話 見た瞬間に女性原作だとわかるキャラデザと雰囲気ですね。調べるとやはり女性みたいです。前情報はゼロです。このマンガの存在すらしりませんでした。あらすじの天文部という言葉に惹かれて視聴しました。

 ヒロインが可愛いくて悶えてしまいます。ボーイミーツガールとしては不自然な展開なのに、ちょっと強引なヒロインの魅力でグイグイきます。そして天文部。いいですね。夜と相性がいい部活です。浪漫を感じます。胸がキュンキュンしてしまいます。

 とにかくキャラ造形から舞台設定、展開が素晴らしいです。アニメも奇麗に作ってあるし、これはいいですね。入院という不穏な言葉が話に絡まなければいいのですが、どうでしょう。女性作家はその辺容赦ない場合がありますので、心配です。

 やっぱり恋愛ものは女性作家ですね。超期待枠です。

 なお「よふかしのうた」との類似性を感じますが、3ヶ月差でこちらの方が早いです。そして、普通3ヶ月で新連載が用意できるとも思えないので、シンクロニシティでしょうか。ビックリするくらいの相似ですが、時代の気分として昼の学校では心を閉ざす本当の自分は夜…みたいな感覚が共通なのかもしれません。{/netabare}


8話 作者は天文に多分興味はなく、雰囲気だけな気がします。また、不眠症設定が活かせてるでしょうか?そこはこれからでしょうけど。

{netabare} なるほど、ヒロインの不眠の原因はわかりました。1話で不穏な感じが嫌でしたがどうなんでしょう。セリフでは大したこと無いような感じですが…女性作家って時々突然なんちゃって病でやっちゃいますからね。アニメの範囲であるかわかりませんけど、やっぱり不穏な感じが嫌な作品ではあります。

 2人の距離感が徐々に接近して行きながら、ちょっとしたエピソードを重ねてのは面白くはあります。が、思ってたほどインソムニアというか夜の世界の物語が活きている感じがありません。

 また、天文活動も多分素人っぽいですね。星にもギリシア神話等にも興味があるような描き方ではなく、単に雰囲気でしかない感じです。
 天文好きが天体観測に行って料理をするとも思えませんし、なにより臨海学校の天文写真です。2時間露光でああいう写真をとるなら、自動追尾の赤道儀がないと撮れません。2時間露光していれば、30度分星が動くので星の光が線になります(手動ならづっとカメラのそばにいないと駄目だし)。

 花火と天文を絡めるのも天文好きからすると???ですし。

 そういうところを見るとインソムニア設定や天文部設定が活かしきれておらず、単なる青春ラブコメの設定でしかない感じで期待外れはありました。

 それと1話の後半のヒロインのちょっと大胆な服装もキャラ付けとして結局意味がわかりませんでした。病気の人間の何か生きるとこと、死へ恐怖みたいなものがヒロインの言動に見えてくれば、もっと深く入れるのに、と思います。

 ということで、思っていたよりも普通なラブコメでした。期待値マックスだった1話に対して、その後がどうも…今後はヒロインの病気設定と主人公の原因が絡んで、どこまで魅せられるか、ですね。

ただし、病気を人質にして、感動を作ろうと思うならあまり期待できません。本音を言えば病気とは関係ないところの感動を産み出してほしいなあ。{/netabare}


9話 ヒロインの水着の着替えのシーンから言って、展開はまあそういうことかあ…それだけは避けて欲しかった。

 水着の着替えのシーンの傷跡と、ずっとTシャツ着てますもんね。要するに手術痕ですよね?クリエータがこれだけ分かりやすく描いているということは、そこが今後のテーマなんでしょう。

 面白くないわけではないですが、病気で感動を作るのは、もういいです。同じ病気ならインソムニアを出した意味と夜の世界、つまり天文での感動が欲しかったです。ただ、作者はそこに興味ないみたいです。

 病気展開でがっかりするくらいなら辞めておきます。一旦休止で。

投稿 : 2023/11/14
閲覧 : 632
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20

take_0(ゼロ) さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

馴染みの風景がたっぷりでした。

舞台となる場所が割と射程距離(いや、射程郷里かなw)なもので行った事のある場所、観たことのある景色、感じたことのある風景だったもので、別の興味もたっぷり。

極個人的にですが、本当に何度も遊びに行ったり、今でも結構な頻度で訪問する場所もあります。
七尾のフィッシャーマンズワーフとかは、その場所の一つですね。
いろいろな思い出もあったりしますw。

そんな私から言わせてもらうと、いわゆる景色のポイントとなる場所の再現度は「高」としておきます。
絵的な意味でもそうですし、あいまいな言い方で申し訳ないのですが「空気感」も割とイイ感じだとお伝えしておきます。
2023.10.現在ですが、まだ、そのままで見れる景色がたくさんです。
なんていうか、聖地巡礼と言った対象として一回りできるくらいのポテンシャルはあると思います。


さて、この作品については原作を知っている派閥です。
ガッツリは読み込んではいなかったのですがビックコミックスピリッツで連載中はストーリーを追う程度にはみていました。
熱量という意味では、それほど好きだっと言訳ではありませんでしたけど・・・。

でも、このアニメ化された作品を観たのは、耳に入ってくる評価が割とよいものだったのと、その高評価の中で知っている場所を舞台にどのような作品になっているか気になってきたという事が理由でしょうか。
興味・関心が体感で2割ほどアップしましたw。

物語は共に不眠症(insomnia)を抱える男女がふとしたきっかけで知り合い・・・。
一番ざっくりとした解説ですなw。
例によって、物語を深く書くつもりはないので、ぼやんとしたものになります。

物語としては、7話目くらいまでは「一体何を見ているのだろうか・・・」って思っていました。
ま、これはお許しください。
学生生活を数十年前に終了してしまっている小生には、学生生活のあれやこれやを見せられても「取り戻すことのできない「何か」」を見せられている事に他ならないものでw。

これがギャグ、コメディ含みだったら「おっかしー、こいつら」、かわいい含みであれば「こいつ、かわえー」と言った視点でも観れたりするのですが、ここまで等身大の描き方ですと・・・って感じでした。
これは、事実として言うならば、キャラにそれほど魅力を感じていなかった、という事もいえるかもしれません・・・が、別の言い方をすれば、キャラもフラットに見れていたという事になるかもしれません。

7話で丸太が「自身の不眠症の理由が、伊咲の不眠症の時間を埋める為」と気づく(決める)ところから、だいぶ印象が変わり始めました。
物語に「芯」が出来たポイントではないかと思います。
凸と凹が組み合わさった瞬間だったのではないかと思いました。


自信の存在意義(raison d'etre)を見つけられる、気づく、決めれる、勘違いできるwって言うのは人間が生きていく上で非常に重要な事ですからね。


それまでは、なにか、ジュブナイル系であると同時に、伝説(?)の映画「台風クラブ」のように学生が学校という場の中で、少しずれた視点でやりたい事を見つけて、エネルギーを爆発させるような、少し不条理さや、不良性、その他いい表せないような学生らしい鬱屈、不満、不安を表現していく危うさも感じていましたが、ここから視聴している方にも、そういった方向にはブレない、という確信が持て、安心して観れるようになりました。

終盤の凸凹がきれいに納まった空気感はとてもいいものでしたね。


作画は十分美しく、標準以上と評しても問題ないのではないかと思います。
そして、このレビューでも何度も「空気感」というワードを使っていますが、舞台の場を知っている者としては、ここも十分標準以上だと思います。
夜の「澄んだ空気感」は作品内の方が、少し上手に表現し過ぎている感さえありますがw。


声優さんも、特に違和感はなかったかなぁ。


音楽は、今風で作品に合っていましたね。
作品の雰囲気づくりに大きく貢献していたと思います。


キャラクタは等身大で好感が持てました。
容姿・性格も含め、大きくウケを狙いに行っていなところがプラスでもあり、地味目に映る点であるかもしれません。

個人的には天文部OGの白丸 結、伊咲の姉の曲 早矢、天文部の倉敷 兎子の3名が気に入りました。
丸太、伊咲のに対しての「大人」としていい味を出していたと思います。

倉敷先生のお名前「兎子」っていいお名前ですよねぇ。
個人的にツボりました。
可愛げもあり、幼い時期にもかわいらしく、大人になっても漢字表記であればキラキラネームというほどでもない。
まぁ、個人的な感想です、それほどの意味はありませんw。


さて、物語自体は、もう少し複雑になって進んでいたはずなのですが、アニメ作品としては少し余白を残しつつも、二人にとっての重要なひと時を描くという事には成功していたと思います。
この余白を残した終わり方というのは、これからの方が長い2人ほか(クラスメート含む学生さんたち)には適しているのかもしれません。

・・・まったく、いずれにしてもオジサンの目には眩しすぎらぁ。




ところで、キャラクタの名前については、地名からとられていることが多いように見受けられますが、特徴的なのは灰田塁くんでしょうかね。
個人的にはあまり好きなキャラクタでは無かったのですが、このキャラのお名前w。
どこかの角を曲がるときに目に映るかもしれませんねw。
ヒントは「ひらがな」です。

聖地巡礼の際は、是非見つけてみて下さいw。

投稿 : 2023/10/29
閲覧 : 297
サンキュー:

28

ネタバレ

Bハウス さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

孤立の不安を抱える同士

元々リアタイで観ようと思っていたが
タイミング逃してしまい動画配信行きw

ジュブナイルというカテゴリとしては
すごくよくわかりやすい構図になっているし

ラブストーリーの視点はぎこちないシーンの
仕草を微笑ましく見る感じかな

私は本筋とは思わなかった

石川県七尾市に住む高校生のクラスメイト
中見くんと曲さんは共通の悩みを持っていた
それはいつからか夜眠れなくなってしまった不眠症

ある時学校の天体観測室に幽霊が出ると噂が広まり
中見くんが恐る恐る入っていくと
呻きながらやってくる女性の姿が

正体は曲さん
彼女は部活がない日にはこの場所で仮眠をとっていた

中見くんは自分も不眠症であると答え
一緒に寝ることに

すると何故か快眠できたため
しばらくは二人の隠れ家として使っていた

だが二人の行動が養護教諭の倉敷にバレてしまう
事情を聞かれ素直に不眠症であることと
仮眠をとって快眠できるようになったと話す

すると倉敷は天体観測室の所有を認める代わりに
天文部を復活させて活動するように伝える

水泳部の曲さんは兼部で入り
中見くんは部活の活動報告を生徒会に提出するために
天体写真を撮影しコンテストに応募する

不眠症というのは二人の出会いを作るフックであって
話が進むにつれ因果関係にそれぞれが
抱える孤立感が存在する

だから二人の呼称は最後まで苗字だったし
周りのキャラクターとの絡みでは
二人はあまり喋らない

夜の街灯が少ない空は
星が見えないと不安になるものだから
ある意味この作品のテーマとしては正しいのかも

この手の話は電話かLINEのやりとりが支流だが
ラジオ音声アプリが出てきたのはなるほどと思った

二人は同士であるけど信頼しているわけではない
だから一方向に話すことでそれぞれが共有していくんだなと

天体写真にハマる中見くんに最終回でカッコいいと
言えた曲さんはやっと信頼をできる関係になったかも

孤立感の詳細は本編見てもらう方が
より感じられるので割愛するけれど

現代人らしい距離感をジュブナイルに詰め込んだ
ファンタジー味もある怪作だったと思う

投稿 : 2023/10/25
閲覧 : 164
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7

かとー さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

漫画は本当に良い作品!アニメはどうだ‥

漫画は知名度はそこまで高くないですが、本当にオススメできます!素晴らしいですよ!

漫画の見せ方がかなり独特だから、アニメでその良さを引き出せるかが鍵だなって思ってた。
無難な感じにまとめてるよね‥

原作は白丸先輩推しなんだけど、CVの戸松さんの声は白丸先輩とちょっと合ってないかな?って
気になりすぎてそっから途中切り(笑)

時間がある時しっかり見たい!

投稿 : 2023/10/06
閲覧 : 419
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4

ネタバレ

とろろ418 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

夜の帳に降る恋は

【魅力的に思った点】
・作品全体通して雰囲気が良い
・情緒のある純愛
・素朴ながらも魅力のあるキャラクター
・リアリティのある会話

【残念に思った点】
・物語としての本題にはまだ触れてない感じがある
・上記故か回収されてない要素が結構ある
・現実同様くだらない会話が多い

【総評】
・80点
  全体としてよく出来てる作品だと思います。
  メインとなる中身と曲の関係性は見ていてとても心地よいですし、受川や姉などのサブキャラたちもいい味出してました。
  ただ物語のほうは前振り段階が終わってこれからって雰囲気なので、今後の展開次第でしょうかね。現状は回収できてない要素も結構あるため、とりあえずこの評価に。
  結構あれ{netabare}(曲が死にそう){/netabare}な空気醸し出してるので正直不安のほうが大きいですが、ちゃんと家族との関係性描いたり、天文部らしい描写増やしたり、サブキャラの恋愛模様やバックボーン描いたりしつつ最終的にちゃんと{netabare}曲を死なせずに{/netabare}ふたりの不眠症解決まで描いてくれれば文句なくお気に入り作品のひとつとなりそうです。

【こんな人におすすめ】
・青春ものや純愛ものが好きな人
・夜の空気が好きな人

投稿 : 2023/09/16
閲覧 : 80
サンキュー:

5

ネタバレ

たくすけ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

青春ものはこういうのでいいんだよ。

不眠症という共通の悩みを持つ高校生男女が出会い、天文部の活動を通して距離が近づいていく話。

この作品は押し付けがましくない。
恋愛要素が強かったり青臭さが強すぎる作品は苦手だがスッキリ見れた。

主人公は真面目だけど決してイケメンではない。
なろうアニメの主人公みたくルックスが良くて優しいのが取柄という感じではない。
ヒロインは明るくていい子だけど美少女ではないし舞台が田舎なのでイモ臭さがちょっとある。
だがそれがいい(笑)

部活と恋愛の要素どちらも見ててとても感じが良いというか、頭抱えたくなるとか冷めた目で見てしまうとかそういうのが無いんですよ。
やっぱり押し付けがましくないんですよね(笑)

他の作品を出して申し訳ないけど「スキップとローファー」は学校生活の青臭さを強く出していて、「ホリミヤ」は恋愛とキャラクターを強く出している。
そうなるとくどいというか、痛い所を突かれてる気分になるんですよ。
自分は捻くれてるし、学校行事や恋愛に明け暮れる青春時代を送ってこなかったので悪い意味で刺さる(笑)

でもこの作品はそういうのが無かった。
恋愛も天文部の活動もいい塩梅で素直に2人を応援したくなった。
恋愛ものの感想で「ライバルや障害が無いと物足りない」とよく書くけどこのアニメはそうは思わなかった。
主人公とヒロインが悩んだり、部活が上手くいかなかったり、そういうのを乗り越えて少しずつ距離を縮めていくからなんじゃないかなと。

恋愛ものはじっくり進めていく作品が好き。
「僕の心のヤバイやつ」と「山田くんとLv999の恋をする」もそれに当たる。
BLだけど「佐々木と宮野」も。
逆に「おとなりに銀河」や「着せ恋」はポンポン進んじゃうしライバル居ないから都合良くいきすぎちゃって物足りないなと思ってしまう。(駄目な作品ではない)


少々地味ではあるが個人的に見やすく面白い作品だった。
2人の恋愛の進め方、天文部の活動が丁寧に描かれているし雰囲気が良かった。
2人で話している時も強い台詞があるわけじゃなく何気ない会話してるだけなんだけど、それだけでも何かいいなぁってなるし、たまに意識してお互い照れてるのも自然な感じで良い。
ラッキースケベとかエロ要素が無いのも良かった。
作画や楽曲も良く最初から最後まで気分よく見れた。
春アニメの恋愛もので1番良かったかもしれないし、今まで見てきた恋愛作品を通しても上位に来るかもしれない。
思ってる事を上手く書けなくて申し訳ないです。


最後に野暮な指摘をして申し訳ないのだが天文台という施設があるのに活用しないで物置にしてしまっているのは学校として駄目なんじゃないかなと思いました(笑)


《余談》

山田くんの感想でも触れたけど、話題にならなかったなぁと思う。
地味だけどストレートな青春恋愛作品だし実写化もされてるのに。
OPはaikoだし。
やはり推しの子に持ってかれたか…
このインソムニアもだけど、スキローも山田くんも非オタ受けしそうな気がするのだが。
「君の名は。」がヒットした後は青春ものが流行ってた気がする。
まあ見た事無いんだけどもww
最近はジャンプアニメと東京リベンジャーズがヒットしたという印象しか無い。
青春ものがトレンドになる流れじゃないんだろうね。
嘆くほどの事じゃないし、ヒットしたらしたで捻くれた目で見てしまうのでひっそり評価が良ければそれでいいんだけど(笑)

投稿 : 2023/09/03
閲覧 : 111
サンキュー:

7

ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

1クールアニメで「ピュアラブストーリー」を貫いたのは好感が持てる

【レビューNo.73】(初回登録:2023/7/15)
コミック原作で2023年作品。全13話
元々タイトル切りしていたのですが、交流あるかんぱりさんのレビューを拝読
して「思っていたのと違い、意外といいかも?!」と、視聴し始めたら・・・
かんぱりさん、アザ━━━(*゚∀゚*)ゞ━━━ス!!

(ストーリー)
不眠症に悩まされる「中見丸太」は文化祭の準備中に、校舎の上にある天体観
測室にて同じく不眠症で隠れて睡眠を取る「曲伊咲」と出会う。
同じ悩みを抱える2人は意気投合、密かに天体観測室で睡眠と取ることに。
そのことが学校側に知られたが、養護教諭「倉敷兎子」の計らいで、廃部とな
っていた天文部活動を再開させることで、天体観測室が公認で活用できる運び
となる。こうして中見と伊咲の天文部と安眠を得る活動が始まるのだった。

(評 価)
・このジャンルでは希少?! →1クールアニメでの「ピュアラブストーリー」
 ジャンルってどう線引きするのか結構不明確ですが、この辺りの作品は何
 となく「ラブコメ」で大括りされている感がありますかね。
 アニメ映画だと「ピュアラブストーリー」ってまだ作られてる感じですが、 
 尺的にも難しいのかな、十数話を純愛だけで見みせていくというのは。
 その辺りの事情からか通常の1クールアニメだと、どうしてもコメディ要素
 をそれなりに加えた作品ばかりなんですよね。
 その点本作は、丁寧な描写ながらも間延びを感じさせないストーリー構成
 や演出等、ほぼ「ピュアラブストーリー」で最後まで飽きないように作ら
 れているのは純粋に凄いなっと。
 
・構成の美しさに心惹かれる第1話
 肝心な導入部、第1話が本当によく出来ています。 →以下特大ネタバレ
 {netabare}・天体観測室の横倒しになっているロッカーに入って眠る伊咲とのファー
  ストコンタクト。ここの魅せ方が非常に上手く、そこで目を奪われます。
 ・そしてここで眠っていた理由の説明を頑なに拒む伊咲。「お前は変だ」
  という中見に、伊咲が泣きながら感情をぶつけます。
  ・不眠で苦しんでいること
  ・心配させたくない、誰にも言えず一人て悩みを抱えていること
  次にここで感情が揺さぶられます。
 ・そして自分も不眠症だと打ち合明ける中見。ここで少しずつ心を開いて
  いく伊咲に共感を覚えます。
 ・そしていつの間にか2人で眠り、目覚めると近すぎる距離に赤面したり、
  最後に中見にダイヤルキーの番号を教えることで(伊咲が完全に中見に
  心を開いたことに)微笑ましさを覚えます。
 ・次の日「つまらないね、眠れなくて落ち込むのも、今どうにもならない
  ことで落ち込むのも」という伊咲は「夜のお楽しみ会」の発足を宣言し
  ます。
  → その日の夜中に家を抜け出してきて、夜の街を散策しながら海を目
    指す2人。「こんな景色が見られるなら眠れないのも悪くないね」
    そして海辺で夜明けを迎えます。
 ・最後に「aiko/OP曲:いつ逢えたら」が入ってきて
  「じゃあ、また今日!」で明るく締めるという・・・{/netabare}
 1人では苦しくても、2人なら乗り越えられるかも、そんな2人を応援しつ
 つも、青春している2人に羨ましさすら覚えるのです。
 これで本作に心惹かれてしまいますね。

・不思議な2人の関係性の描写も美しい
 ・そして目を引くのは2人の関係性ですね。
  {netabare}・始まりは同じ不眠症を抱える「同病相憐れむ」関係であり、天体観測
   室を無断使用している「共犯者」
   (元々クラスメイトもあるが、ロクに会話したことはない)
   そして追加で「夜のお楽しみ会・会員」という謎属性?!
  ・天文部再開により、「共犯」→「部活仲間」
  ・以降互いに少しずつ惹かれていく、友達以上恋人未満的な?!
  2人の関係を言葉に表すのは難しいです。当の中見も
  「曲といると眠れなくて退屈な夜も楽しくなる・・・
   これってどんな関係だろう?」
  と戸惑いを感じているようですしw
  しかし、ゆっくりながらもきちんと「ラブストーリー」も進めていく。
  そういう丁寧な描写も見事でした。{/netabare}
 ・主人公は中見ながらも、キャラ的には明るく現状をプラス思考で捉えてい
  こうとする伊咲を(主)とし、冷静な判断力を持つ中見がしっかり伊咲を
  支えるという(従)の関係でキャラ描写をしている点も、「不眠症」で苦
  しんでいることを、視聴者に必要以上に重さを感じさせない上手い演出だ
  と感じました。
 ・またこの作品は2人でいるシーンが多いのですが、それを甘いイチャついた
  関係で見せるのではなく、体温や心臓音や声(スマホを使ったラジオ放送)
  といった「人の温もり」に安心を覚え眠れるという描写がなんとも美しい。
 2人の時間に嫌味がなく、むしろ愛おしさを覚えてしまうのです。

・心に刺さる中見の叙情的なモノローグと彼の成長描写が◎
 ・眠れぬ夜に天体観測とやはり夜の星空のシーンが多くなるので、その辺り
  の作画には力が入っています。でもそれ以上に心に刺さったのは、中見の
  叙情的なモノローグですね。
  {netabare}「そして空が明るくなって、カーテンから光が透けて、朝がきて・・・
   今日もまた絶望する。」
  「自分を取りまく世界の回転はあまりにも速すぎて、その遠心力で振り落
   とされないように、必死で寄り添っていた」
  「まだ夢の続きをみているような・・・でもTシャツに染みた曲の涙が、
   ゆっくり冷えていくのを感じる」{/netabare}
  など、原作者の言葉選びのセンスも感じてほしいですね。
 ・それに個人的に一番心に響いたのは「中見の人間的な成長」ですね。
  始めは不眠症で不機嫌な描写が多かった中見が、目的意識を持って部活に
  夢中で打ち込んでいきます。
  {netabare}・よりよい天体写真を撮るために、いろいろ試行錯誤したりOGを訪ねたり。
  ・部のイベントを成功させるために、伊咲の友達の協力を取り付けるため
   に頭を下げにいったり、リーダーシップを発揮し奔走したり。
  今までは
  「世界が変わるのを待っていた」
  中見でしたが、
  「世界は自分で変えていく」
  ために彼は動き出します。
  また(少し思慮が足りない)伊咲を、時には後ろから支え、時には前に出
  てリードしていく・・・
  伊咲を始めいろいろな人と交わりながら、そこで彼は成長していきます。
  そして「自分だけが不幸」だと思っていた彼は気づくのです。
  「…でも実際はさ…みんなオモテには出さないだけで」 
  「それぞれに悩み抱えてるんだよな…」{/netabare}
  地味顔なのに(笑)回を追うごとに、どんどん魅力的なキャラに育ってい
  く様は、本当に見応えがあったなと。

不眠症や伊咲の他の病気のこともあり、その取扱い等で「作品の捉え方」が人
により分かれそうな感じではあります。
個人的には(「病気は舞台装置」と割り切って観ていて)
・2人の関係性の変化、心の機微を丁寧に描いた「ピュアラブストーリー」。
・伊咲との出会いをきっかけに、中見が「受動的」→「能動的」になり、自分
 の世界を変えていく「成長物語」。
・そしてそんな2人を応援するように関わっていく友達たちとの「友情物語」。
「高校生らしい青春」をしっかり描いていた良作だったと思います。
主人公を(伊咲ではなく)中見にして、中見目線から物語を描いている理由が
よくわかる作品だったかなっと。
まあそれだけに「陰キャで地味な主人公で何が面白いねん」って感じる方も一
定数いそうですがw
{netabare}個人的にはその冴えない中見が魅力的なキャラへ成長し、最後に伊咲にしっかり
自分の想いも伝えたので、いい主人公だったと共感できるかな(^^♪{/netabare}

(追 記)
アニメ化は今期でしたが、映像としては「マカロニえんぴつ/遠心」のPVで一足
早くコラボしていたようです(2019年)。
「漫画の画像×音楽」が楽しめるので、興味のある方は是非YOUTUBEで検索して
みてください。

投稿 : 2023/08/27
閲覧 : 278
サンキュー:

22

ネタバレ

えりりん908 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

星空と、可愛い先輩と、人の心音の温もりと。

主人公ガンタと、ヒロインのイサキ。

それぞれの理由で、不眠症を抱えていて。

私自身には縁のない不眠症だけど、
高校生ぐらいの多感な時期、ストレスが原因でなくても、
夜更し癖が不眠症の呼び水になったりするの、何となくわかります。

ましてや、ガンタは、眠っているあいだに、
お母さんがいなくなって、それきり失ってしまったトラウマを抱えていて。

そしてイサキには、心臓病という宿業があり、
眠っているあいだに自分がいなくなってしまうかも知れない恐怖があって。

でも悲劇を前面に押し出すような品の無い展開にしていないのって、
そして、そんな難病に悩むイサキが飛び切り明るくて元気なのって、
それだけで、観ていて、なんだか心地がいいのです。


眠れない夜を二人で共有することになったときの高揚感。

二人で見上げた夜空の、満天の星々の美しさ。

夜、眠れないからこそ得られる喜び。

やがて星空の写真に熱中することになる、
ガンタの写真撮影が、実はいつも、
イサキを撮るときにドキドキしていて、
彼女の可愛らしさ、躍動感、生きる喜びをしっかり捉えている微笑ましさ。

きっと。
初めて、天文台で眠るイサキを見つけたときから、
ガンタの心の中に、彼女の面影は大きく占められていて。
そんなガンタの心音の温かさに触れられたからこそ、
イサキにとってガンタが特別な存在になっていて。
イサキにとっても、ガンタにとっても、
人の心音と温もりが隣にあるからこそ、
そしてそれが、ガンタとイサキだからこそ、
安心して眠りにつける。
そういう描写の細やかさが、
とても穏やかに、心に沁みてきます。



そして、二人を星空の撮影に導くシロマル先輩が、いいです。
クールで無口で、取っ付きにくい雰囲気を醸し出していて、
その実は、
チョロくて、面倒見がよくて、おまけに照れ屋さんで、
すぐに沸点に達して大声出しちゃう、
そんな可愛い卒業生。
いまどき「スケコマシ!」なんて、これ聞いたら爆笑しちゃうよw

ガンタとイサキをめぐる周囲の人たちも、優しくてよかった。
イサキのお姉さんだって、わがままで奔放だけど、
ちゃんとイサキと向き合ってる(と、思う)。
ウケガワくんやイサキの周りの女子も、一癖ありつつ、みんないい子で。


そして、ひと夏の冒険。
星空を求めて二人だけでつづける、能登半島の旅。
お互いにとって、
お互いが欠かすことのできない存在になっていることの充足。
家庭でも学校でも、過ぎる程に真面目に生活してきたガンタの、
「俺にさらわれてほしい!」という言葉の強さ。
ちょっとリアルでは恥ずかしいような、
ピュアな二人の生き様が、
心に優しく、温もりをくれた作品でした。

投稿 : 2023/08/26
閲覧 : 133
サンキュー:

30

ネタバレ

徳寿丸 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

もう石川県=能登さんなのか

原作未読(2023.8)
オジロ先生の作品は「カテキン」しか知らないんだけど、なんていうかちょっとH(エロいというよりH)なイメージだったので、何とも純粋?な青春作品だったので「おやぁ?」という感じでした。
これ最後、悲しいENDかとびくびくしてましたが、原作も続いてるようでそれはなく安心しました(わかってても嫌なんですよねぇ、歳取ると未成年が理不尽に短い一生とか見せられるの。いくら感動話だろうと・・・)。
それぞれのキャラ立ちもできていてテンポも良く作画も安定してます。特にネコを使った間の取り方がいいですね。原作もそうなんでしょうか?
10代でやりたい事を見つけてやった記憶のない自分にはちょっと羨ましく思えるいい作品です。

私のツボ:花火みれないネコ

投稿 : 2023/08/19
閲覧 : 100
サンキュー:

8

まだ初心者 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

雰囲気が良いアニメ

どう表現したらいいのかわからないのですが、とにかく雰囲気が良くて心地のよいアニメです。特に後半はすばらしく、けっこう感動しました。
声優の演技が自然でめちゃくちゃ上手かったです。
全体的にクオリティが高く、名作の部類に入るアニメだと思います。

※僕ヤバを視聴した直後に見たのですが、後ろの席の金髪キャラが同じ声優で「またか」ってなりました。金髪のウザいキャラはだいたい爆豪の声優さんがやってます。たぶん。

投稿 : 2023/08/19
閲覧 : 88
サンキュー:

4

ネタバレ

lumy さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

緩急の付け方がいい。

原作未読です。
本作は、リアタイでは視聴していなかったのですが、
みなさんの評価が良かったので視聴しました。

本作の良かったところは、
主人公とヒロインが最初から最後までメインという点ですね。
2人以外にも登場しますが、基本的には2人の恋路を
後押ししてくれるいい人ばかりなので、
当人らが1歩を踏み出すかどうかを、おじさん目線でジリジリと
見続けることができますw
(原作がビッグコミックスピリッツだから、
 おじさんが青春を懐かしむ系の作品で合ってる?)
ヒロインのキャラが好印象なので、つい応援してしまいますね。

タイトルの緩急は、ストーリーではなく作画のお話です。
全編を通じて神作画!とまではいきませんが、
ヒロインが可愛く見えるシーンに気合いが入っていたのは
良かったです。
むしろ、この方がワンシーンが印象に残るかもしれません。

原作を含めて本作は、{netabare} 病弱 {/netabare}ヒロインなんだけど
単なる{netabare} 病弱 {/netabare}モノにはしないという
強い意志を感じるので、できればそのままのテイストで
2期があれば視聴したいです。

投稿 : 2023/08/18
閲覧 : 277
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20

ネタバレ

CiRk さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.9
物語 : 2.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

地味

{netabare}
不眠症の二人が天文部で惹かれ合う...そんな内容のラブコメ。
悪かった点はほぼないけれど、リアル寄り(邦画寄り)の作風のため話に起伏があまりなく、単純に退屈で見ているこちら側は眠くなるアニメだった。
まあ、世間評価がいいところを見るに自分がこの作風に合わなかっただけという話ではあるけれど。
ただ、萌え系ラブコメで散々見るようなテンプレ展開が徹底的に排除されている点だけはいいなと思った。
作品の雰囲気は最後まで一貫で来ていたように思う。
(その点白髪のキャラは少し違和感あったが)

ただ、天文要素を仄めかしているのだからもうちょっと天文部的な話をやって欲しかった感がある。
13話見た印象で言えば、天文部と言うより写真部と言った感じ。
キービジュアルに映っている望遠鏡が使われることも一度もなく、天文要素は適当で、作品にそれっぽい雰囲気を醸し出すためだけの舞台装置のように感じた。
同様にインソムニア要素も適当だったのもなんかなぁと思う。
ハマる人はハマる作品って感じかな。

私的評価:31点
私的ベスト回:1話

↓1話毎メモ
{netabare}
1話 ☆8
怖すぎだろ。問題あるやんw スマホあるなら電話かけろw
なんか映画でやってそうな作品。夜のお楽しみ会は下ネタにしか聞こえんw
よふかしのうたか? 能登半島舞台? ホラーアニメみたいな演出。

2話 ☆7
上手いこと丸め込むなぁ。堂々とやばい事やってんな。バレるの早い。
兼部出来るんだ。

3話 ☆7
恋アス。この作風で白髪のキャラとか出しちゃうんだ。
いや問題は無いけどw 夜更かししてるなぁ。

4話 ☆6
角より飛車でしょ。聞かれてるやんw 幸先が悪い。

5話 ☆7
静岡って何? この会話翻訳難しそう。インソムニア要素。
これだから体育会系は。天気の子。聞かれてたらクソ恥ずかしそう。添い寝。

6話 ☆5
なんか物足りないと思ったら、反射だったか。やきう回か。
クソコーチだな。なんか話が地味だ。

7話 ☆6
貰ってくれる人なんてそうそう居ないわな。
夜空じゃなくて花火の撮影なのね。学校で露骨にイチャつくw
今期の心臓枠ですか。

8話 ☆5
とうもろこし弁当に入れてくるのか…。観測会めっちゃ引き伸ばすな。
ただの自暴自棄。真面目な割にこれといったイベントも起きないから退屈…。

9話 ☆4
バイト1個落ちたぐらいで。友人のとこでバイトって窮屈そう。
月曜の虚無枠4連きつい。

10話 ☆5
初対面相手にこの態度、陽キャだ。片親か。川やん。クソみたいな刺青。
天文ってか写真部だな。

11話 ☆4
過去回かと思ったら現在だった。インソムニアがプラスに働いた。
うーん虚無い

12話 ☆3
いっつも雨降ってんな。何泊だよこれ。こんな友人いたっけ? 料理回かよ。
結局遺跡は? マジで虚無だったな。まだもう1話あるのかこれ。

13話 ☆5
何の遺跡だこれ。こういう天体観測少し憧れる。
普通に天文学に興味あるだけだろw 虚無だったな。

曲評価(好み)
OP「いつ逢えたら」☆4
ED「ラプス」☆5
7話ED「ヘルツ」☆6.5
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2023/08/17
閲覧 : 158
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7

ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

不眠と青春の苛立ちと救済に繊細さを感じる良作

石川県七尾市“九曜高校”。不眠症に悩む高校生男子・中見 丸太(がんた)が、
天文台にて同じく不眠症の同級生少女・曲伊咲(まがりいさき)と出逢い、
秘密と天文部活動などを共有する内に徐々に惹かれ合っていく。
同名コミックのアニメ化作品(全13話)

TVアニメ完走→聖地巡礼→実写映画鑑賞→原作コミック10巻まで購読中の順でコンテンツを満喫中。


【物語 4.0点】
OPアニメでお察しの通り{netabare} 心臓に大病を抱えた病弱ヒロイン物。{/netabare}
ですがTVアニメ版では、あまり設定由来の悲劇性を強調せず。
不眠症を抱えた主人公少年らの青春の悩みを理解してくれない苦しさ、
それをヒロインたちと分かち合えるかけがえの無さ。
等身大の青春劇として多くの視聴者と共有できる要素に絞って構成。

とかく悲劇を煽れば“感動ポルノ”などと批判される昨今のアニメ界隈においては、
この良い意味での感動成分の淡さは心地良かったのでしょうか。
私も特に終盤、{netabare} キスに告白{/netabare} と“糖度”を増す甘々な恋愛要素も相まって、幸せな気分で完走することができました。

原作もまた悲劇で感動を煽らない作品を志向してはいますが、
アニメ化部分以後には、現実を突きつける局面もあり。

この点については、TVアニメ版でも、終盤、エピソードを詰め込めば悲劇性をピックアップすることもできたはず。
ですが本作では敢えて急がず、現実にもあまり深入りせず、最終回に向けてペースはむしろ鈍化。
丸太と伊咲。少年少女の恋愛模様をジックリ描くことで心地よい余韻が残りました。


もし一般的な感動作の濃度で悲劇性を取り扱ったらどんな風に凡作化するのか?
確かめたい方は実写映画版をご覧下さいw
実写版も恋愛“糖度”が半減しているとは言え、家族問題と向き合うなど青春ドラマとしては悪くはなく、
能登の景観には見るべき点はあったのですが……。

実写映画で私が何より許し難いのは、丸太たちの“眠りの師匠”であらせられる猫たちの出番を丸ごと切り捨てたこと。


【作画 3.5点】
アニメーション制作・ライデンフィルム

作画カロリーが潤沢とは言えない同スタジオ。
しばしばキャパを越える無茶をして作品を台無しにするイメージがあります。

ですが本作ではリッチさを求められる星空も含めた景観再現については背景美術提供の草薙(KUSANAGI)に一任。
ライデン自体は少年少女の好いた惚れたの表情描写に注力する割り切った役割分担で作品を維持していた印象。
割り切りと言えば、EDでのカメラ機器の実写画像導入も思い切った判断でした。


背景については{netabare} 千里浜、見附島、真脇遺跡{/netabare} などの映える能登の観光スポットは言うに及ばず、
川や橋を軸とした七尾市内の街並み描写が素敵でした。
私は石川県出身者ですが、七尾ってこんなに美しい街だったけ?とふるさと再発見した気分になり、
思わず聖地巡礼の模様を掲示板にアップしてしまう程。

その他、五郎島金時、のどぐろビーバーなど、
小物設定もダンボールでちょいちょいご当地成分を挿入して石川県人のハートをくすぐってきます。


表情描写については、人物だけでなく猫も印象的。
天文台に居座るツーちゃん(名称不定)にもふてぶてしさがありましたが、
ゲームセンターベティのロロちゃんにも“ヌシ”としての貫禄がありました。

あと個人的に高ポイントだったのはソフト部・穴水さんの日焼け跡。


【キャラ 4.5点】
私自身も高校時代は不眠気味。
寝ようと思って力む。交感神経上位になりますます眠れなくなり苛立つ。
怒ってアドレナリンが分泌されると、さらに神経が昂ぶって眠れなる悪循環。
朝が近づく恐怖を体感したインソムニア経験者として、主人公・中見丸太の心理には非常に共感できるものがありました。

加えて、丸太は、{netabare} 夜寝たけりゃ昼間身体を動かせばええとマウント取ってくる体育会系教師にブチギレたり。
さらにはネガティブ思考で、自分を雨男だと思い込み、肝心な所で自分のせいで全部駄目にしてしまうという過剰な自己嫌悪。{/netabare}
いちいち私と重なる部分が多すぎて、主人公に関しては客観評価が困難なレベルで感情移入してしまいます。

ついでに言うと、もう一人の不眠症、ヒロイン・曲伊咲についても、
{netabare} 私は高校時代、自律神経が不安定だったからか、睡眠導入の際、入眠する身体に覚醒した脳が取り残されることにより、動悸が起きる症状に悩まされておりまして。
重病の伊咲とは深刻度が違うとはいえ、眠ってしまって朝起きたら心臓が動いていないかも?という恐怖心にも{/netabare} 頷ける点がありました。


但し、私の一推しキャラは白丸先輩でして。
私も先輩と“スケコマシ”な関係になりたいとは思いませんがw
白丸先輩を褒めておだてて照れさせたいという願望はとてもありますw


あと一点、ヒロインに関して毒を吐きます。
運動会。徒競走。みんなで手をつないでゴールイン。
あれは日本教育史上に残る汚点です。


【声優 4.0点】
主人公・丸太役の佐藤 元さん。
ラジオ等ではゲラゲラと良く笑う明るい青年といった印象の男性声優さん。
作中ではウジウジと理屈と自己嫌悪を並べる面倒くさい少年を好演。

そんなジメジメした少年が恋をして一皮むけた末にヒロインに向け放つ
{netabare} 「俺にさらわれてほしい。」{/netabare} とのキラー発言。悶えます。

ヒロイン・伊咲役の田村 好さんはメインどころは初出演の新人女性声優。
臆せず主人公少年を照らす光源を全うし、潜在能力の一端を発揮。


奥能登関連作の『スキップとローファー』でも出演されていた石川県人・能登 麻美子さんが本作でも出没。
ただ『スキロー』と異なり石川弁は控えめな本作。
能登さんも養護教諭役として標準語で生徒と{netabare} 扇風機{/netabare} を奪い合うw


【音楽 4.0点】
劇伴担当は林 ゆうき氏。
アクションアニメやサスペンスドラマなどパワーで押す印象が強い同氏。
本作ではピアノなど静かな心情曲を中心に癒やしも与える新境地。

OP主題歌はaiko「いつ逢えたら」
ファンの方には申し訳ありませんが、個人的にaikoさんは長らく、ずっと活躍されているけど、
自分には良さがよく分からなかったアーティストの一人。
本作でも当初はEDの方が良いかなといった印象。

ですが作品を深く反映したこの良作バラードを咀嚼する内に、
私自身初めてaikoさんの楽曲がお気に入りになりました。
きっと私は今までaikoをよく噛んで消化できていなかったのでしょうね。
本作視聴は七尾だけでなくaikoも再発見した貴重な体験でした。


ED主題歌はHomecomings「ラプス」
こちらも眠れない夜を題材にした作品にマッチした歌詞世界。
挿入歌「ヘルツ」もラジオ放送にどストライクな佳作。
この両曲やヒット曲「アルペジオ」や「i care」も収録されたアルバム『New Neighbors』は、
本作の余韻に浸ったり、睡眠導入剤としても適した一枚です。

投稿 : 2023/08/09
閲覧 : 488
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33

ウェスタンガール さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

マジックアワー

それは“影のない瞬間”である。

ライデンフィルムで、長く演出に携わってこられた
池田ユウ氏の初監督作品。
公式サイトのスタッフインタビューにはこうあった。

「夕方から夜にかけて」とか「夜から朝になる瞬間」、そんな絶妙な時間を、色を大切にしたいと…。

主人公の二人にとっての夜は、陽の光である日常が作り出す自らの影である。
恐れや不安、そんな思いをまるごと輝きに、愛しいものに変えてくれる瞬間、マジックアワーという“影のない時間”を仲立ちとして、まるでプライベートフィルムを覗き見するかのような感覚が得られた。

因みに、池田監督は金沢出身だそうだ。
郷土愛が詰まっているのである。

(そして記憶が巻き戻る…)
お話も佳境にさしかかり、友人たちと歌った『なんとなくなんとなく』に涙が出た。
某公共放送局BSで長年放送されてきた『ふるカフェ系 ハルさんの休日』の主題歌、“つじあやの”さんがカバー曲で耳馴染みの方も多いかな?
世代的には“かまやつひろし”の“ザ・スパイダース”でありますが…。

そしてそして…、“かまやつひろし”つながりで『アイコ47歳』!!
失礼、『アイコ16歳』(TVドラマの方)の“伊藤つかさ”ちゃんを、劇場版の富田靖子ちゃんを思い出すのです。
そう、勝手に伊咲ちゃんとダブらせて、心がときめくヤレヤレな夏の日でありました^^。

投稿 : 2023/08/03
閲覧 : 169
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21

ネタバレ

teji さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

なんかよかった

なんかよかった 優しい気持ちになれた
話自体は紆余曲折なかぢたけどそれはそれでよかったかな

投稿 : 2023/07/27
閲覧 : 78
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2

ネタバレ

Mi-24 さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

絆を深める二人の物語

不思議な雰囲気のアニメで、中見丸太と曲伊咲の二人が睡眠障害と天文観測を通して絆を深めていく話し。
中見と曲の二人以外は脇役に徹していて、二人が紡ぐ物語を濃厚に味わえる。
中見が夜中出歩いているのを見て金髪君が絡んで来たときは、何かトラブル話しが始まるのかと思ったが意外とあっさり終わってしまった。
悪人は出てこないし、登場人物は優しい人ばかり(睡眠障害が理解出来ない無能教師はいたが)。

雰囲気が良く優しい気持ちに成れるアニメ。

投稿 : 2023/07/21
閲覧 : 125
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16

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レオン博士 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

星に願いを

とてもマジメでストレートなラブストーリー
綺麗な作画に綺麗なシチュエーションにピュアな二人の恋
この夏、いい恋がしたいって思えるような初夏にぴったりな素敵な恋の物語でした

不眠症という共通の悩み、二人きりの秘密基地、退屈だった時間を過ごす相棒、星空を眺めるロマンティックなシチュエーション、そしてAikoの歌詞がまた良くて
退屈で早く終わって欲しかった長い夜が、二人が出会って楽しい時間に生まれ変わった
これで恋に落ちなかったらいつ落ちるの?ってくらいにストレートに、自然と惹かれあっていく感じが共感性高いですよね

不眠症の設定はもうちょっと引っ張っても良かったかも
伊咲ちゃんは寝顔見られるのとか気にしないのかな?

{netabare}
いろんなラブコメ見ているとヒロインが病気で急に亡くなる話もあるから
伊咲ちゃんの病気が死亡フラグにしか見えなくて怖かった
でもそんなことなくてホント良かった
{/netabare}

投稿 : 2023/07/17
閲覧 : 354
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31

BLEU62 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

良かったです。曲伊咲の病状が気になる・・・

能登や輪島に聖地巡礼する人がふえるだろうな。

投稿 : 2023/07/17
閲覧 : 142
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2

ヤマナ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

無駄のない王道青春ラブコメ。

不眠症の二人が天文部で少しずつ惹かれ合っていく。
添える程度に友人や先生も登場するが最低限の登場で恋敵などもおらず、
二人にフォーカスを当てている印象。
物語に無駄がなくまた、オリジナリティもありほかのラブコメでよくある
誕生日・クリスマス・看病等なかったので新鮮な気持ちで楽しめた。
この作品独自の胸キュンもありラブコメ好きな方見て損はないと思う。

作品のクオリティとしても声優もあってたし音楽も無難な感じ。
作画に関しては安定してて見せ場のシーンはしっかり魅せてくれる感じ。

コメディは弱く青春純愛アニメって感じ。
最近のラブコメに飽きた方、きれいな作品、ニヤッとしたい方におすすめ。

投稿 : 2023/07/16
閲覧 : 96
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5

よこちゃん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

これから面白くなりそう

夜眠れないから出歩くアニメよふかしのうたは良いんですが、このアニメは不眠症を題材にしタイトルもインソムニア(不眠症)になってますからね、ちょっと適当かなと思いました。重度ではないですが私不眠症でして、保健の先生が主人公が不眠症と知ってて病院を勧めないとか、不眠症なのに天文学部を許可し顧問になるのはかなりおかしい。ヒロインはよく分かりませんが主人公は結構重度で入院レベルだと思いますし、治療しないと慢性化するんで危険です。何かあったらクビレベルですよ保健の先生ですから。さすがに病名出したらその辺適当にしてはいけません。癌患者が治療せず治ったて言ってるようなものです。

話的にはラブコメではないですね、青春恋愛ものでターゲット層は30代以上かなと。ちょっと若者には今時そんなピュアな高校生いねーよと言われそうです。私は若くないので青春だなぁと視聴しましたが、話が進むのが遅く微妙でした。盛り上がりも欠ける印象でこれから面白くなる所で終わった感じです。

背景は星空とか綺麗で良いですね。しかしキャラ絵は癖あります、主人公黒縁メガネで写真を撮ってるとオタクに見えます。天文学よりカメラにハマった感もあり、そこは少し違和感ありました。メガネは要らなかったかな。あと周りのキャラがイマイチ立ってないと言うか、キーマンみたいなキャラが急に出番無くなったり、顧問もの性格もイジらないし、ヒロインの姉なんか中途半端に思いました。

あにこれの皆さんは結構良い評価してる方多いですが、ごめんなさい私にはハマりませんでした。でも私の評価は3点台ですしお勧めはします。2期あったら期待大ですし視聴します。最後にOPのaikoの曲は雰囲気あって良かったです。

2023年7月16日

投稿 : 2023/07/16
閲覧 : 189
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君は放課後インソムニアのストーリー・あらすじ

「曲がいると、学校に行きたいと思う。これってどんな関係なんだろう。」 不眠症に悩む高校生・中身丸太は、文化祭の準備を抜け出して入った物置になっている天文台で同じく不眠症の曲伊咲と出会う。二人は秘密の場所を共有することになり...? 青春漫画の旗手・オジロマコトの原作を、若手スタッフ陣がアニメ化。 <あなたの眠れない夜にも、きっと意味がある――>(TVアニメ動画『君は放課後インソムニア』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2023年春アニメ

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