当サイトはアリフィエイト広告を利用しています

「機動戦士ガンダム 水星の魔女 Season2(TVアニメ動画)」

総合得点
72.8
感想・評価
294
棚に入れた
988
ランキング
1100
★★★★☆ 3.6 (294)
物語
3.4
作画
3.9
声優
3.7
音楽
3.6
キャラ
3.5

U-NEXTとは?(31日間無料トライアル)

レビューを絞り込む
☆の総合評価
文字数
サンキュー数
視聴状況
表示形式
キーワード
この条件で絞り込む

機動戦士ガンダム 水星の魔女 Season2の感想・評価はどうでしたか?

ネタバレ

蒼い✨️ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 1.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 4.0 キャラ : 1.5 状態:観終わった

呪いの…ガンダム…!

【概要】

アニメーション制作:サンライズ
2023年4月9日 - 2023年7月2日に放映された全12話のTVアニメ。

監督は、小林寛。

【感想】

スレッタが生身の人間(敵)をエアリアル(ガンダム)で惨殺して潰れたトマトにした、
1期の衝撃的なラストシーンからの続編ですが、その時のミリオネの拒絶が無かったのように、
それが日常との決別にならずに、
またいつもどおりの勉強と決闘の学園生活に戻ってるってどういうこと?
一応その件も話題に出てきますが、軽く流されてますね。

BPO案件になって予定と変わったなんて噂もあるのですが、
そのへんはよくわからないです。

学園生活も、スペーシアンの上流階級とアーシアンのトップエリートで、
構成されているはずなのに、対立を見てると小学生のいがみ合いレベルでありますし、
感情と感情のぶつかり合いもキャラに魅力がなければ、ただ見苦しいだけ。

女性キャラは揃って口が悪くメスガキが目立ちますし、男性キャラには弱男がいますし、
歪んだジェンダーレスの世界は正直きっつい。
ギャグのつもりのメスガキ懺悔室も全然面白くなくて笑えないですね。

プライベートでは、会話の端々ではぁ?はぁ?ガンつけまくってるミオリネが、
公式の場で低姿勢で口調を改めても、それは利害関係で説得のために、
下げたくもない頭を下げて猫を被ってて素はガラが悪い方でありますし、
(脱却する物語にしても)ママの言いなり人形のスレッタともども、
ダブル主人公が映えないですね。

1期で話題になった落ちぶれ御曹司グエルが地球で戦争に巻き込まれて悲劇と遭遇の話など、
群像劇をやろうとしてるのですが、主人公のスレッタ不在のままストーリーがバラバラですし、
エランやシャディクらのエピソードも含めて物語が散漫。
親子の相克やスペーシアンとアーシアンの対立など、ガンダム要素を並べてみたのですが、
すべてが二番煎じ未満。終盤のグエルとラウダの兄弟の争いなんか特に盛り上がらずです。

エアリアル(ガンダム)の設定もエヴァンゲリオン初号機の亜種ですし、
こういうのがウケる!と思って作られたものが、ことごとく自分の琴線から外れていますね。

こんな感じで脳が理解を拒むままに見続けてきましたが、
作品内の専門用語や固有名詞やキャラクターが多くて、
消化不良のままにそれぞれに尺を使ってるので話がごちゃごちゃし過ぎ。

ガンダムでも、アムロやカミーユの話はもっとわかりやすかったですよね。

戦闘もね、ファンネルやドローンの無双がなにが面白いのやら?
特にエアリアルはデータストーム化してるスレッタの11人の姉(レプリチャイルド)
がファンネルのビットに入って?操っていて、
決闘用ビームじゃ傷一つ付かない、撃墜不可能なビットで、
相手をリンチしてるだけという。エアリアル強いと思う前に、
茶番と化した戦闘が面白くないのも納得です。

母親プロスペラと娘スレッタの物語としてきれいに着地としようとしているのですが、
元凶であるプロスペラ(スレッタの母)が動機は何であれ、やらかしたことの報いを受けること無く、
シャディクが彼女らの分まで罪を肩代わりして、服役(おそらく最終的には極刑)で、
プロスペラやデリング(ミリオネの父)や4人BBAが無罪放免なのも意味不明ですし、
このアニメは何をやりたいのか理解不能でした。(脳が考えることを拒んでいるのですが)

予算とスタッフを潤沢に使っているのものの、個人的には面白い部分が全く理解できない。
二度と見ることは無さそうなアニメでした。


これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2024/10/06
閲覧 : 79
サンキュー:

20

ネタバレ

ハニワピンコ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 2.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 2.5 状態:観終わった

脚本家の見せたいシーン博覧会

キャラは多すぎたね。一期ではそんなサブキャラも色々な見せ方をして人気を博してたのは良かったが、二期となり終わりまで描くとなると必然的に一部をメインにしてストーリーを動かし、その影響を受けるサブキャラにも見せ場を作るといった役割をさせる以上、色々と見せすぎた部分の綻びが出てしまっていた
特に一期では地球寮の中でもメインだったニカ姐のその後の処遇と、過去の境遇からの処遇を受けた後の役割は明らかに本人の言ってた事とは不足していたかな。敗者部屋でずっと傍観枠してたのがダメだったと思う。マルタンはマルタンでセセリアに成長させて貰っているくせに、ニカはただの置物と重要な情報を先に知らされたモブに過ぎなくて、ノレアや5号ともっと対話すべきでは
そして5号。印象やキャラが数話ごとに変わりながら、一貫して可哀そうな境遇ながら頑張って生きようとしているという面白いキャラで、だからこそノレアへの感情移入も、その後の地球寮組参戦も当然なのだが、メインとして見せすぎだし片付け過ぎて他が浮いてる
シャディクも、普通に思えばグラスレーのトップになってれば良かったと思うが、ミオリネというストッパーを外されて暴走したきらいがあって、最初こそ重いだのと笑えたかもしれないが、行なっていく事がどんどん加速していくガチテロリストのちゃんとした悪役になってしまったし、結局目的としての戦争シェアリングのアレコレも結構ぼかされてしまったし、肝心の連合も連合でしょぼいので一気にキャラもしょぼく見えてしまった。処遇や責任云々はご都合とはあまり思わないけど、その役割を受けるにはちょっと重すぎる気はした

そんな感じで前半で盛り込みすぎ、そして締めの後半にてその様々な綻びを一気に破壊する方へと進んでいく
ミオリネの追い詰めが結構唐突というか、実物を見たグエルとの対比なのかは分からんが、急
大河内の大好きなシチュであろう「私のせいで…私がやったんだ」から始まる自己嫌悪からの視野の狭くなった中での突飛な行動や殻に閉じこもり、そしてそれを救い出すヒロインや仲間たち。もういいよってくらいやり過ぎてて流石に引く。ギアスでもギルクラでもカバネリでもプリプリでも大河内の「このシーン見せたい」から組み立てられたプロットで結局帰着するこの展開、もういいよ
ガンダムというコンテンツで確かに群像劇的な要素はありがちだし、作り方としては間違ってない。でも他のアニメと決定的に違うのは主人公が自ら進んだ結果では無くてある程度操作されて用意された上でそのトリガーを引く役目を任されているという点、それを最後には主人公ら一点に全ての解決をさせるというやり方。言ってしまえばただの尻拭いを“自ら進んでやる”という主体性を持たせて一応成り立たせているだけだが、それを物語として追っていくのは面白い?プロスペラやシャディク、そして連合の狙った目論見に翻弄されるスレッタ。テーマとして進む事が示されてその展開の為の布石もしっかりあった。それでも尚結局やるのは尻拭い。何か決定的に違ってないか?

結局子供達と大人のその違いを描いていた理由は、その翻弄されている中で苦悩していく姿が描きたかっただけという事が予想はできたけれど、今回もその通りにいつも通りに描いてきたこの見せ方に辟易した

投稿 : 2024/04/05
閲覧 : 84
サンキュー:

4

ネタバレ

中島野球しようぜ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4
物語 : 1.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 2.5 キャラ : 1.0 状態:観終わった

バズり以外の祝福は受けられなかったか…おすすめ度★☆☆☆☆

肝心の2期だが、1期に輪をかけて迷走している。1期時点でもテーマに一貫性がない状態だったが、2期ではインパクトのために話の整合性を無視して意味不明なシーンを入れるという破綻の発生で作品として成り立たない出来になっている。グエル目立たせるために無理やりスレッタとミオリネそっちのけで兄弟喧嘩編やり始めた時は、もはや制作側のめちゃくちゃな考えについていけなかった。

キャラにいらない子が多かったのも問題。モブくらいの存在感しかないし、制作側の内輪で使い捨てるのも酷い。設定や伏線のぶん投げも頂けない。

復讐に狂う家族を止める!って話の流れはガンダムAGEのオマージュなのか?とはいえ肝心の復讐ドラマが劇的と思えるかどうかで言えば微妙(というより話が迷走していてその辺の印象が薄かった)。

最悪の評価だけは避けたかったが…この出来では残念ながら擁護できない。バトルシーンや作画のタッチは好きだった。

投稿 : 2023/12/13
閲覧 : 133
サンキュー:

5

ネタバレ

van2013 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観たい

面白かった。

二期も裏切ることなくとても面白かった。
スレッタは、本当にイイキャラだったと思う。
ヒロイン?ヒーロー?どっちかわからないけど、
挫折から、立ち直り、戦っていく姿はまさにサンライズの王道。
メカもとてもいい。作品のテイスト的に不満はほぼないんだけど、
やっぱりエンディングは。。ああ、なるよねえ。。って感じだった。
 

投稿 : 2023/11/23
閲覧 : 61
サンキュー:

0

ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

とりあえず簡単な感想

 ミオリネ・レンブランの目の前でスレッタ・マーキュリーが人を殺すというショッキングな
締めで終わった前作ゆえに「どうなることか?」と思った本作だが、出だしはスレッタと
ミオリネの仲に亀裂が入るといったこともなく、思ったよりは落ちついた始まり。
 しかし、前作が裏で政治的暗躍があるにしろ、表向きは学園もの的な顔をしていたのに対して、
本作は話が進むに連れてどんどん血生臭い展開になり、人が死ぬ負傷するといったエグい
シーンが次々と描かれていく。
 加えてそういった映像的な部分だけでなく、登場キャラにとって精神的にきつい部分も次々と。
 こうした状況を克服して進んでいくキャラの成長ドラマという側面も見どころの一つといった
感じ。
 この成長譚に関しては子が親を乗り越えていくという要素が極めて強い印象。

 ストーリーに関してはあれだけ鬱展開のオンパレードだったのに終わってみると、主要
キャラで死に至ったようなキャラは少なく、内容からするとハッピーエンドと言っていいような
締め。
 話数から考えると、この締めは強引に収めた感が無きにしも非ずだが、テレビシリーズの
ガンダムという点では前作にあたる「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」がどうにも
割り切れない感の終わり方だっただけに、個人的には多少強引でも丸く収まって良かった。
 もっともキャラ周辺はそれなりにめでたしめでたしとなっても、この世界の政治経済の
問題点など課題は蓄積されたままというのはいかにもガンダムという感じ。
 政治的問題は潜在的描写だった前作に比べて、それが随所で表面化した本作はスケール感が
大きくなっているはずなのだが、物理的舞台が相変わらずアスティカシア高等専門学園が中心
だったりするので、他のガンダム作品に較べてこじんまりした印象は拭えない。

 モビルスーツの戦闘は、前作が学園内の決闘というスポーツ的なものが主流であったのに
対して、本作はいわゆる殺し合い。
 そういう点でより事態が深刻であることを表しているが、ロボットバトルとしての
エンターテイメント性は本作の方が見応えがある。

 メインキャラのスレッタとミオリネが二人とも女性だったが、他にも女性キャラが多く、
いずれもガンダム作品の中では極めて珍しい形であることもあって、より印象に残る。

2023/11/05

投稿 : 2023/11/05
閲覧 : 66
サンキュー:

1

ネタバレ

K2 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

ガンダムでなければ、、、

頭が固いという事は、分かっているのだが、ガンダムではないと思ってしまう。
途中まで、宇宙世紀でないことが分からず色々なところで「なんで?」って思っていた。

アニメとしては、面白かったと思うし非常に丁寧に作られていると思う。
けど、どうしても根本的なところで、誰と誰が戦っているのかわからなかった。
というのも、多分だが経済圏の話があまり描かれていないからだと、、、。
地球人(?)から労働などを搾取して恨みを買っているということは、そこは商圏ではないということであり、コングロマリット内での内ゲバというが、どこからの利益をめぐっているのかわからなかった。
要するに自社製品の販売先が分からないので、なぜコングロマリットに多大な権力が集中しているのかサッパリ理解できなかった。

もう一回観ればわかるかな?
でも、主人公の性格怖いから、嫌なんだよな~。
それが、テーマみたいなところあるんだけど、一部ではどうみてもサイコパスなんだもん。
寒気がする。

もう一度言うが、アニメとしては面白い!!
(でも、ガンダムではない!)

投稿 : 2023/11/03
閲覧 : 89
サンキュー:

0

ネタバレ

Keiner さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

2クールは短すぎた。濃厚な群像劇が回収しきれず、薄い最終回

2クール目序盤も意外性のある展開やあざといキャラ描写で毎話楽しみに見た。OP主題歌も素晴らしい。

たくさんのキャラやモビルスーツに愛着が湧き、楽しめたが、終盤の展開では主人公一家の話に終止した印象で、優しい結末を迎えることはできたものの、色々と不完全燃焼。

一番はグエル周りの描写で、2クール目前半までで圧倒的な魅力を放ち、第二の主人公とも言うべき存在に育てておいて、終盤の話にほぼ活躍がない、あるいはジョークみたいな動機で襲ってくる弟の尻拭いをして終わったのは寂しい。スレッタとの因縁の戦いも、かっこよかったが、結局茶番なのはいまいち。

最終回にモビルスーツ戦がないのも寂しく、盛り上がりきれない。敵巨大兵器をスレッタ、グエル、シャディク、チュチュあたりでMS使って倒すような展開でも良かった気がする。パーメットの魔法で終了だと物足りないし、やはり他のキャラの活躍が足りない。デリングも昏睡状態だったから起きて何か重要なことをやると思ったら起きてぐったりしてるだけで笑った。

結末についても、ここまでこねくり回した展開をやってきて、最後はあっさり、割と誰でも思いつく感じで、主人公の優しさで世界を救って終わり。どうしてももう一押しと思ってしまう。

総じて、非常にクオリティも高かったし、最終回まで毎週一番楽しみにしていたアニメで、間違いなく良作ではあったと思う。ただ、結末は拍子抜けだし、しかもかなりきっちりと締めてしまって続編への希望もない。惜しい…

投稿 : 2023/11/03
閲覧 : 64
サンキュー:

1

ネタバレ

aonisai さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

色々入ってます。

機動戦士ガンダム 水星の魔女
原作 矢立肇、富野由悠季
監督 小林寛
シリーズ構成 大河内一楼
アニメーション制作 サンライズ
「ヴァナディース事変」と名付けられたフォールクヴァングの襲撃から21年の年月が流れ、ガンダムの開発者が「魔女」と呼ばれるようになったA.S.122。水星育ちの少女スレッタ・マーキュリーは母プロスペラ・マーキュリーの勧めで、ベネリットグループが運営する教育機関アスティカシア高等専門学園に編入してくる...

ガンダムは初見です。
そのため、他のガンダムと比べたレビューにはなっていません。
また本レビューは1期と2期を合同したものになっています。

・キャラクター造形
人数が多く、個々人にドラマを持たせることに苦労しているように感じます。私の理解力が低いこともありますが、キャラの行動原理がすぐわからない場面が多いように感じました。個人的に人間ドラマを重視していることもあり、よりコマ数を取ってほしかったと思っています。具体的にはラウダ・ニカ・ノレア・シャディクに関してです。
主要キャラについては描写が足りているので、その部分でカタルシスを感じることが出来ることができました。スレッタとミオリネの関係性は細かい描写もあり、かなりこだわって描かれているように感じました。女性バディもの・友愛的関係と恋愛的関係(独占欲)がバランスよかったです。百合が好きなわけではないですが

・ストーリー構成
GUND医療などの具体的なワードや組織ごとの対立構造、場面転換など様々話が発散・複雑化して、少しついていきずらかったようには思います。この部分については少し粗さを感じました。図を用いて説明するカットがあってもよかったようには思いました。
個人的には決闘に際し、第三者の影響があるのは自由度が高すぎると感じました。結果は当事者間の戦闘やコミュニケーションによって決まるべきだという考えが自分にあるんでしょう。
14話でスレッタの異常性がわかりやすくなり、17話で展開が大きく変化し、状況が悪化していきます。17話のミオリネの選択はエアリアルのコントロールを不安定にする行為であったので致命的なものではありました。
ミオリネの人間性に注目すると、父の碇ゲンドウみたいな性格を踏襲しつつ、理想を求めて突っ走る性格でした。しかし、後半に成長したように感じます。
グエルの人間的成長も大きいと思います。好きな人は多いと思います。

・作画、キャラデザ
今風のキャラデザで、作画もかなり質が良かったです。
女の子キャラが多くて、見易さはかなりのものだったのではないかと思います。

・演出
ミオリネ周辺の歩くしぐさや握手の仕方が印象的でした。

・テーマ メッセージ
「逃げれば一つ、進めば二つ」はいい言葉でした。

こう並べると悪いところが多いです、ラストも好きなわけではないですが、満足度が意外と高かったのはなぜなんでしょうね。

投稿 : 2023/10/26
閲覧 : 87
サンキュー:

2

ネタバレ

ブリキ野郎 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

これがガンダムか

ガンダム作品の中でもかなり異色だ。
おそらく古いガンダムファンなどからは、この新しいガンダムについては賛否両論あるかもしれない。
自分のようなただのアニメ好きからすれば、このガンダム作品は傑作だったという感想になる。
おそらくテーマは、家族愛と友情ってところだろう。
恋愛模様は少な目。

主人公がスレッタという女の子であるが、肌黒い色気のほぼない女の子だ。
スレッタとミオリネという女の子2人をメインの視点とし、政治や民間企業の利益に巻き込まれていく学生という立場で、物語が描かれていく。
この二人だけの視点だけでないところが、かなり評価が高い。
過去のガンダム作品は政治色の強めな作品が多かったが、ここに企業、家族など、およそ一般の人々が関わる事象が如実に加えられ、かなり共感を得やすい形になっているように思う。
百合的要素も新たに加えられ、二次作品への誘導もされているのだろうか?
とはいえ、そこまであからさまでもないので、百合的てぇてぇに抵抗ある人でも見られる作品に仕上がっている。

20話頃からどんどんストーリーが駆け足になっていったのは、話の内容的に2クールでは収まりきらなかったのだろうなぁと感じたが、なかなかそれも気にさせないような作品の作り方であった。
この点からも、相当練られた脚本だろうと思われる。

私自身として、こうしてレビューを書く場合、よっぽど面白くない作品であるか、もしくはよっぽど良く出来た作品、つまりはまぁ印象のめちゃくちゃ深い作品にしかレビューを書かないわけだが、この作品に関しては、確実に後者なので、この作品はいろんな人に観てほしいと思う。
昔ながらの男くさいガンダム作品ではなく、新しい時代のガンダム作品という枠を超えたアニメだと言えるだろう。

本当に素晴らしかった。
制作陣の方々に謝意を。

投稿 : 2023/09/23
閲覧 : 75
サンキュー:

3

ネタバレ

しろくま さんの感想・評価

★★★★★ 4.7
物語 : 3.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

もう終わり?

これだけキャラが魅力的なのに2クールで終わってしまって残念。
今作は学園もので女主人公で仮面も女という事で実験的な作品として最初から2クールの予定だったのか、昨今のアニメ業界的な事情で予算が無くてもうぶち抜き4クールみたいな作り方が出来ないとか?
当然4クールあるんでしょと思ったら普通に24話でさっと終わってしまって残念。
ストーリーはそんなに面白かったとは思わなかったしよくわからない部分もあったけど、とにかくキャラと絵が良くてキャストも良くてもっと魅力的なキャラたちを堪能していたかった。

投稿 : 2023/09/23
閲覧 : 81
サンキュー:

2

ネタバレ

shitasama さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

なかなか良かった

久し振りにガンダムが面白かった
前作なのかわからないけど鉄血があまりにも面白くなかったので、キャラデザからみて同じような感じなのかな〜と思っていたので
season1のラストのぺったんこからどうなることかと思ったけど綺麗にまとまっていたのが良かったな
でも、opとedは圧倒的にSeason1の勝ちだな

投稿 : 2023/09/15
閲覧 : 96
サンキュー:

5

ネタバレ

ナルユキ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 2.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

「騙されて良かった作品」の域には達していない

“血染めのハエたたき”で下ろしていた幕を再び開けたアナザーガンダムの最新作続編。
悪い予感は的中するもので、やはりスレッタに自分が殺った事の重大さをいまいち理解させないままミオリネとの距離を物理的にも引き離してしまっており、2人の愛の物語は停滞もしくは幻想入り。一、百合ファンとしては至極残念な展開だ。
その分、アーシアン(地球人)とスペーシアン(宇宙進出者)の軋轢の激化、その内アーシアンとの繋がりを見せたシャディク・ゼネリと2人の地球産ガンダム乗りの暗躍、対してプロスペラが進める『クワイテッド・ゼロ』という謎の計画、そしてボブ(グエル)の行方と再起などを描いていくのだが────少し要素がとっちらかり過ぎではないだろうか?
本作のキャッチーな要素(学園、百合など)に惹かれて漸く初めてシリーズに手を伸ばしたガンダム初心者の私としてはもう少し、シンプルな物語を描いて欲しかった。

【ココがひどい:登場人物こんなに要らなかった問題】
ガンダムシリーズとしては普通もしくは少ない位だとは聞くのだが、私の感覚としては登場人物が多過ぎるし、非道いことを書くが毎度「戦争」をテーマに扱うらしいシリーズにしては本作はキャラが長く残り過ぎたな、と思う。そのせいで様々なキャラの動向を終盤まで気にかけねばならず、最期まで物語に没入できない要因となってしまった。
{netabare}ソフィ・プロネはあんなに早く死ぬんだったら最初から要らないよねと思ってしまう。1st11話ではいかにもスレッタのライバルキャラに見えるよう登場していたのに、そこからたった3話で再戦・後死亡なのだからどうにも「使い捨て」感が漂う。
ソフィが死ぬことによって相棒のノレアがストレスを溜め込み2nd8話(20話)で爆発させる、“ガンダムの呪い”による死亡者を出すことでそれでは死なないスレッタの謎へさらに迫るという効果は確かにあるものの、そのために1キャラ使い捨てる、そして使い捨てのために余計に1キャラ増やすというならば、そのノレアや既出のエランシリーズなどもガンダムのパイロットなのだから、ソフィにあった要素を兼任させても良かったのではないだろうか。{/netabare}

【ココが謎:結局データストームって何?】
1stまでは「人体に有害な電子的物質」として観ていたのだが、本作では話が進むにつれて様々な意味合いと要素が追加されていく。ミオリネ・レンブランとプロスペラ・マーキュリーの会話を抜き出してみよう。

{netabare}プロ『データストームのことはどこまで?』

ミオ『ガンダムの呪いの根源でしょ』

プロ『人間にとってはね。けれどあの現象には既存のネットワークと違う“超密度情報体系”を発現できる側面があるの』

ミオ『超密度?』

プロ『あなたも見たはずよ。エアリアルが決闘で相手を度々“オーバーライド”していたのは、それが理由』

ミオ『じゃあ“クワイエット・ゼロ”って…』

プロ『データストームを利用して、パーメットリンクを介したあらゆるシステムを制御する新機軸のネットワーク構想。エアリアルはそれを起動するためのトリガー』{/netabare}

何とも専門的で、1度流しただけではすんなりと呑み込めない会話内容である。これを理解できるのは相当、ロボットやSF作品に精通している者に限られるのではないだろうか。
『超密度情報体系』という言葉を検索すると、本作の切り抜き以外に東大や厚生労働省などのレポートが出てきてしまったので諦めた(笑)
一方『オーバーライド』という言葉は一般的なIT用語としてあり、端的に書けば「より強い権限による命令の上書き」。本作における「強い権限」とは『パーメットスコア』を指しており、1st時点でパーメットスコア6に到達したスレッタ&エアリアルはエラン4号やシャディクとの決闘でも相手のガンビッドや対GUNDフォーマット兵器『アンチドート』を無力化して勝利した、ということを言っている。
{netabare}『クワイテッド・ゼロ』はこの拡大版であり、紛争が絶えない本作(ガンダム)の世界に蔓延る全ての兵器を1人(デリング主導で進めていたらしいからベネリットグループかな?)が独占・支配して「世界平和(世界征服)」を成し遂げるという計画だったのである。{/netabare}
これらの要因が、今までは「人体に逆流して負荷をかける物」と説明されてきたデータストームにあり、そのデータストームは人体と機体の接続を意味する『パーメットリンク』で初めて言及されていた────じゃあデータストームって結局何なの?という疑問が浮上してしまう。

{netabare}『(エリクト・サマヤは)データストームのその先で私達を待っている』{/netabare}

こんな台詞も飛び出し、いかにも場所や空間、はたまた概念のような意味の含みまで持たせてしまっており、本作を1周ただ観るだけでは大きな混乱を招いてしまう。

【そしてココがつまらない:主人公は誰?グエルとスレッタの尺の取り合い】
まあこのように話をいまいち理解できない人や登場人物の名前を覚えきれない人は、そうできないなりに主人公の活躍のみに注目すればいいのだろう。
しかし、本作における主人公はスレッタ・マーキュリー────とは言いきれず、さしずめ“グエル寄りのスレッタ”と称するに相応しいくらいになってしまっている。
スレッタとミオリネの仲はどうなってしまうのか?
母親の操り人形であるスレッタに今後、どんな運命が待ち受けているのか?
そして何故スレッタは“ガンダムの呪い”に脅かされることがないのか?
これらの疑問や注目点が一段落もつかない状況で2nd3話(15話)のようなガッツリグエル回を挿入したり、{netabare}終盤のスレッタたちがクワイテッド・ゼロを止めようとしている外野で暴走した弟と兄弟喧嘩をしたり{/netabare}するのは非常にテンポが悪かった。
勿論、誤って父親を殺めてしまったグエル・ジェタークの展望も気にはなるのだが、本来の主人公であるスレッタとはいる場所も立場も異なる人物に長時間フォーカスを当ててしまうとそれだけ尺が無くなり内容が詰まるため、視る人の多くが本作に「慌ただしい」「ごちゃごちゃとした」印象を抱いてしまう。この問題を起こさないためには本来、しっかりとした脚本の「構成力」が必要なのだが、どうも本作にはあまり備わっていないようだった。
結果的にタツノコプロの周年記念作品でありながら大体「駄作」と評されるロボット戦争アニメ『エガオノダイカ』と似たような“ダブル主人公”構成も見せてしまっている。
{netabare}提案をするなら、グエルはスレッタとの決闘前に初めて再登場。視聴者に「今までどうしていたんだ!?」と注目させてから15話の内容を流す方がまとまりが良かったのではないだろうか。{/netabare}

【ココもつまらない:成長が伸び悩むスレッタ】
ただ仮にグエル周りを巧く調節してスレッタを立てたとしても、彼女は主人公として「自立」はしないのだろう。本作で判るが彼女は主人公として視るとキャラが弱い。そしてあまり強く育たなかった様に思う。主体性や大目的が────無いわけではないのだけれど劇中で強く感じ取ることが出来ず、状況に流されて埋もれてしまっている様にも見えてしまう。
{netabare}スレッタは『テイルズオブジアビス』のルークと同じだ。外の世界とそのしがらみを知らずに育ち、価値観・倫理観を親レベルの人間に預けてしまっている未熟な子ども。そんな主人公が様々な冒険や出来事を経て「自己」を確立し、実は悪だった親と対立する。概ね筋書きは共通しているのだけど、水星の魔女の物語はあまり彼女に「成長過程」を与えなかった様に思える。シャディクやプロスペラの野望や彼らの起こす事件で畳み掛けて過程をすっ飛ばしてしまったことで、例えば「親に『進め』と言われたからって人を殺していい筈がなかったんだ。だからミオリネさんは『怒ってない』と言っても怒っていた。私を拒絶した。私はなんてことをしてしまったんだ」というようなわかりやすい反省や後悔というものが劇中、ハッキリと描かれていないのである。{/netabare}
グエルの絶望と再起がわかりやすくて熱い分、スレッタの心情描写がよくわからないことにも大きな影響がある。
{netabare}ミオリネに裏切られたばかりなのに学園生活で空元気に『やりたいことリスト』を埋めていく────というのもミオリネにそうするよう言われたのなら「まだお人形感が抜けてないな」ということがわかるし、逆に母親の操り人形であることを痛烈になじられた後なら、スレッタが自分で決めた「やりたいこと」に執心することで密かに反発していることがわかる描写になるのだけれど、単にあらすじの通り『悲しみを振りきるように~』とか『強がって結果を受け入れたフリをしている』というのが理由では、この時点では正体のつかみ所がない彼女を描写したにしては随分と底が浅く感じる。
仮にそうやってミオリネ関連に心の整理をつけていたのだとしても、エリクトとプロスペラに「自由」と称して捨てられて以降は一転して引きこもってしまうあたり、自ずとスレッタの「優先順位」というものが描写されてしまったのも残念なところだ。
そしてどんなに打ちのめされても人間は生き物、食欲には勝てない。それは判るのだが、何も切欠もなく消灯された冷蔵庫を漁ってつまみ食いしているところからなし崩し的に復帰────という流れには思わず「おう、意外とメンタルずぶといじゃねえか。涙返せよ」とツッコんでしまった(笑){/netabare}
結局、スレッタの人を殺した罪悪感が薄いまま物語が終わったので彼女がしっかり成長できたのかどうかがわからない。「変わったよね」と声をかけられていたけどとてもそうは見えなかったし、 仮に成長できていたとしても、そのパターンはグエルの後追いでもある。

【他キャラ評】
ミオリネ・レンブラン
血染めのハエたたきを間近で目撃したからか、幾分かお花畑思考に変心。スレッタからエアリアルを取り上げたり、激化したアーシアンのデモ活動の解決に乗り出したりする。
{netabare}血は争えないという一面と、まだか弱い少女だという一面の両方が推し出されるキャラクターなのは1st時点で織り込み済みなのだけれど、それでもブレのある印象と、スレッタの身を案じてわざと婚姻関係を断ち切った際のワードチョイスに残念感を抱いてしまった。
前述したが、ミオリネの言った言葉によってはその後、スレッタが『やりたいことリスト』に打ち込む意図を深く考察できる材料になるやも知れなかったのだが、それが単に『弾除け』だの『水星のお上りさん』だのという冷淡な悪口では「やっぱデリングの娘なんだな」以上の感想が出てこない。{/netabare}

ラウダ・ニール
『あいつのせいだ……ペトラも、学園も、兄さんが変わったのも……!』

{netabare}『殺してやるぞミオリネ!!』


まあ下の台詞は言っていないのだが、一見無関係な人物に殺意の矛先を向けてしまうともれなく『ボボボーボ・ボーボボ』のパロディと疑われる。仕方ないね
この展開のおかげで本作はTwitter(現在名:X)でまたまたトレンド入りする程SNSで沸き立つのだが、冷静に考えると企業間戦争や貧富の差による軋轢なども描くシリアスなロボットアニメが、ギャグ作品と同じくらい酷い展開を描いたとも言えてしまう。
元を正せば兄・グエルをおかしくしてしまった(恋に落としてしまった)のはスレッタの方であり、彼女が学園に転入し、グエルに決闘で勝利してからが彼らジェターク家(社)のケチの付き始めだ。だがラウダはランブルリングでスレッタらに助けられて以降、もう彼女を敵視しないよう努めている。この点は偉い。
しかし、じゃあ消去法でミオリネを──となればそれはより大きな逆恨みであり、せっかく上放れしていた株も笑いと共に暴落する。再び掌を返してスレッタに憎悪を抱き、ジェターク社製ガンダムで以て彼女に立ちふさがった方がまだシナリオとして整合性があったのではないだろうか。{/netabare}

【総評】
ストーリーは理解できるし映像も綺麗で戦闘作画も迫力がある、けれどいまいちその雰囲気に乗り切れない作品だ。物語に対して「こうなってほしい」という希望が出しづらく、どんな展開を期待して話を追うべきか回を重ねるごとにわからなくなってしまう。
登場人物各位の言動・行動には(逆恨みを除けば)これといった破綻は見られないものの、人数が多く減りもしないが故に彼らの主張が十数パターンも見られて把握に苦労する。そもそも1stから御三家とスレミオの四つ巴状態が継続しているのだから、その勢力図に新たな勢力を披露したり存在を匂わせたり、或いは既存の勢力を細分化したりする前には、これまであった勢力を1つでもきっちり潰したり巧妙に隠しておかなければ話が複雑を通り越して混沌化するのは自明の理だ。
軸が何本も(スレッタ、ミオリネの他にグエルやエラン5号も)立っているという肯定的な見方もできるのだけれど、太い「主軸」が無いために軸毎の満足感は大きく欠けてしまう。
呪われしMS・ガンダムという評価を覆し、GUND-ARMを正しく安全に運用していく話なのか。
地球人と宇宙進出者との格差を是正し世界を平和に近づける話だったのか。
はたまたスレッタやミオリネが大人になり、性差を乗り越えて結ばれる話だったのか。
「全部ひっくるめて『機動戦士ガンダム 水星の魔女』という作品なんだ」と欲張った結論をつけるには、どうにもパンチが足りない。
{netabare}終盤のやっつけ具合がそれらに拍車をかけている。表面的には主人公・スレッタが初めてガンダムの呪いを受けながら、ずっと共にいた姉妹同然の存在・エアリアル(エリクト)に立ち向かい母・プロスペラの計画を阻止するという熱い展開を描いているのだけれども、それが本作のガンダムのあり方や貧困に堕ちた地球の救済に決着を着けるにまで関わっているかと考えたらそれは違うのである。なので後からベネリットグループの総裁代理となったミオリネがいつの間にやらグループを解体して資産を地球側の企業に渡すという発言1つで丸く収めた様にしたものの、現実的側面に当てはめて結局、その場しのぎにしかならなかったことも描き「様々な問題を片づけるのはこれからだ」という俺たたエンドに近い形で締められてしまった。「投げっぱなし」とも言えてしまうだろう。{/netabare}
{netabare}その放り投げた未来へ向けてスレッタとミオリネが隣り合って向かうというのも、大団円に見せた都合のいい幕引きだ。
母親の洗脳の影響が大きく、ガンダムの中にエリクトがいて彼女が手を下したということを鑑みても、やはりそれらに同調して人殺しを何とも思わなかったスレッタと、そんな彼女を見て恐怖と忌避感を顕にしたミオリネが無事に結ばれるという結末は納得感が薄く、互いの価値観を擦り合わせる「対話」の時間も本作で畳み掛けられる事件のせいで十分にとられてはいなかった様に思う。
勿論、最終的にはスレッタが自分で「間違っていたのは自分の方」と折れたわけだけども、その時の状況から考えてしおらしいミオリネへ寄り添うため────ひいては彼女を立ち直らせるための「言葉」でしかなく、スレッタが真にミオリネの望んだ倫理観を持ち得たかどうかは定かではない。共に物語のクライマックスへ立ち向かい、描かれない未来でも同じ場所で同じ薬指に指輪をするような2人だからこそ、もう一度1st11話のような尊い「恋愛」描写は入れて欲しかったのが本音である。{/netabare}
まあ百合云々は差し置いても素直で内気、そして「故郷に学校を建てる」という目標を持つ女の子を主人公に立てたからこそ、その成長や友情、併せてかしましさ溢れる「青春」なども存分に見せて欲しかったのだが、ガンダム作品にそういった要素を求めること自体ナンセンスだったようだ。
となれば私は前作から続くキャッチーな要素にすっかり騙された形となるわけだが、この作品がまどマギや『あそびあそばせ』のような「騙されて良かった作品」の域には達しているとも思えず、結局ややしこりの残る作品だと感じてしまった。

投稿 : 2023/09/14
閲覧 : 149
サンキュー:

9

ネタバレ

ひろたん さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

正義、間違い、そして、前に進むと言うこと

ガンダムのTVシリーズを観るのは初めてです。(OVAのポケ戦は観たことあります。)
私は、もともとガンダムは観ないのですが、なぜか今作は観て見たくなりました。
なぜなら、巷で話題の「トマト潰し」事件が気になったからです。

さて、どんなものでしょう?

この物語は、本編の前にまるまる1話分のプロローグがあります。
最初からとても面白いじゃないですか!
これは、続きがとても楽しみです。
それに、クオリティもとても高い!
と、思いきや、本編になると少しクオリティが落ちる感じですかね?
いや、実際は、本編もそれなりにクオリティは高いのだと思います。
しかし、プロローグの方がそれ以上に高すぎるだけなんですよね、きっと。


■ガンダムに魔女!?
{netabare}
最初から疑問符でした。
ガンダム=戦争の道具=機械=科学って思っていたので「魔女」っていったい!?
非科学的なものを使うなんて、ついにガンダムもネタが尽きたのかって心配しました。
でも、こう言った戦争に非科学的な呼称って珍しいものじゃないんですよね、きっと。
最近でもTVで報道された「キーウの幽霊」とかもありましたし。
戦争は精神の極限値を超えるので、"超"精神的な発想がでてくるのかもしれません。
{/netabare}

■ミスリードと言う名の壮大な罠
{netabare}
プロローグでは、ある女の子が登場します。
その子は、ガンダムとシンクロできるすごい能力を持っていました。
その能力は、普通の人には難しいとされているものでした。
その後、事件は発生します・・・。

そして、時は経ち、その子が成長し17歳前の女子高生として登場したのが本編です。
と、ここまではいいのですが、
物語の序盤にプロローグで起きた事件は「21年前」の出来事と言っていました。
「ん?、んん?」
なんだか計算が合わなくないですか・・・?
しかし、物語は、このことには特に触れずにどんどん進んでいきます。
一視聴者としては、嫌な予感しかない状態で物語を見続けないといけません。
なかなかやってくれますよね。
{/netabare}

■ガンダムのことが少し分かったかも
{netabare}
ガンダム初心者なので、ガンダムについて深く語ることはできません。
しかし、初心者なりにガンダムについて分かったことがあります。

まずは、モビルスーツと言うロボットは、主役ではありませんでした。
あくまでも物語を語るための手段でしかないと言うことです。
つまり、ただの戦争の道具です。
確かにロボットアニメなので、ガンダムを見せるシーンは多いです。
しかし、そこで描かれるのは、ガンダムに搭乗する人物の苦悩のドラマでした。

では、なぜ、そこにドラマが生まれるのでしょうか?
それは、敵味方には分かれていますが、勧善懲悪ではないからです。
つまり、どちらも自分の正義のために戦っているからです。
ロボットで悪い怪獣や宇宙人をやっつける的な話ではないのです。

また、「勝てば官軍負ければ賊軍」と言う言葉があります。
しかし、ガンダムは、それでは割り切れないところが、やはりガンダムなのです。

視聴者としては、ガンダム=味方=正義で、それと戦うものは敵=悪と考えがちです。
しかし、悪と思っている方も実は自分たちの正義のために戦っているだけなんです。

今回のガンダムは、そのガンダム=味方=正義と言う考えを見事に打ち砕いています。
そうです、敵もガンダムなのです。
つまり、ガンダムから味方がとれたのです。
そして残るのは、ガンダム=正義と言う概念だとしたら・・・。
敵も味方もどちらも正義なのです。
そもそも、ガンダム=正義と言う考え自体が間違っているのかもしれません。
なぜなら、ガンダムは、あくまでも、ただの道具なのです。

そして、今回、その敵と味方、それを示す構図は、地球民VS宇宙民です。
これがとても上手いのは、主人公率いるこちら側と思われる人々、
つまり、味方は、宇宙民であることです。
でも、一視聴者としては、当然、地球に住んでいるので、
どうしても地球民が味方であり、正義と考えたいところです。
しかし、そうはさせてくれないのです。
主人公たち宇宙民は、地球民と戦うのです。
ここで、視聴者の心の中の葛藤をも利用しようとしています。

でも、これは視聴者に気づいてほしいことがあるからです。
それは、敵と味方であっても、どちらが善でどちらが悪ではないと言うことです。
どちらも正義なんです。
でも、その正義とは、あくまでもそれぞれの人たちの中だけの正義だと言うことです。

そして、その正義と正義のぶつかり合いがあるから、そこにドラマが生まれます。
これがガンダムだと思います。

劇中でそれを象徴する印象深いセリフが最終回にありました。
「いったい何が正しかったんだろうな・・・。」の問いに対して、
「人の数だけ正しいがあるもの、いつか必ずどこかで間違うのよ。」
とヒロインの一人ミオリネが答えるのですが、なかなか奥が深いですよね。

そして、こうも続けます。
「それでもできることをするの。」と。

このセリフが意味することは、前の回でその真意を語っていました。

「正しくっても、間違っていても、自分のやったことは取り戻せない。
 なにも手に入らなくても前にいくしかない。」

個々が思う正義の違いから間違いは生まれます。
それは、人類からは、なくなりません。
そして、その間違いは、取り戻すこともできません。
だから、人類は、結局、前に進むしかないと言っているようです。

奥が深いと思います。
私は、他のガンダムは、知りませんが、どんな感じなのでしょうか・・・?
少し興味がわいてきました。
{/netabare}

■まとめ

なるほど「トマト潰し」事件は、とても衝撃的でした。
この物語では、場面ごとに登場するトマトがキーになっていましたよね。
最初は、ミオリネのトマト作りを主人公のスレッタが手伝うところから始まります。
スレッタとミオリネの心の成長と絆がトマトに投影されていたんだろうと思います。
その中での「トマト潰し」事件は、なかなかでした。
(実際には、トマトではないんですけどね・・・。)
それにしてもこの場面は、名場面だと思います。
なぜなら、正義と間違いを天秤にかける言わばこの作品のテーマそのものだからです。

TVシリーズとしては、私としては、初めてのガンダムでした。
昔からとても人気があるシリーズと言うのも納得できた気がします。

この作品は、多少子供っぽいところもありますし、ご都合主義的な展開も多いです。
しかし、最初は、わきあいあいとして、ほのぼのとしているのに、
気付くといつの間にかシリアスの真っただ中だったと言う展開が好きな人には、
面白いと思います。

投稿 : 2023/09/07
閲覧 : 141
サンキュー:

21

ネタバレ

マサ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.1
物語 : 1.0 作画 : 3.5 声優 : 2.5 音楽 : 2.5 キャラ : 1.0 状態:観終わった

【27点】バズ要素だけを意識した結果作品としてお粗末な出来に。

水星の魔女シーズン2。シーズン1からの続きなので概要は省略。

最後のアレがやりたかっただけで1期に輪をかけて中身が酷くなっていた。2期は全体的にキャラの話がとっ散らかりすぎていて印象に残らない…というより悪い意味でしか印象に残らない。グエルの弟が勝手に逆恨みして暴走する話がとりわけ酷く、本編とは関係ない上に行動原理にも理解し難いところが多くツッコミどころ満載過ぎて疲れる。スレッタはまったく成長しないしミオリネもヒロイン力に欠ける、問題になっていた宇宙人格差や会社企業やガンダム関連の技術の平和利用は丸投げされ、プロスペラが起こした一連の騒動が本人無罪で有耶無耶になっている等、風呂敷を広げるだけ広げた挙句全くたためてないどころか皺を増やしている状態。

ライブ感だけに集中させると作品は駄作になるというスパスタ2期と同じ轍を踏んでいた作品でした…

投稿 : 2023/09/01
閲覧 : 112
サンキュー:

4

ネタバレ

たわし(爆豪) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

「ガンダム」であるがゆえに損してる感じ

個人的な評価ですが、これがオリジナルロボットアニメとして作られていたら良かったと思います。

SF設定もファーストガンダムを裏返したような設定(パーメット粒子など)だったりするので確かに「ガンダム」的な部分はありますが、新世紀エヴァンゲリオンのような斬新な設定というわけでもないので、いっそのこと「ガンダム」であることが足枷になって作品の自由度が減ってしまっています。

これは視聴者側にも問題があって「ガンダムだから観る。でなければ観ない。」

という人があまりにも多いので制作側もガンダム以外のコンテンツの許可が降りないからだと思います。

なんでもそうですが、思考停止は作品の質を低下させるだけでなく業界の硬直化を意味するのです。

アニメを見るからこそ、思考停止せずに柔軟な姿勢が求められている気がします。

投稿 : 2023/08/10
閲覧 : 142
サンキュー:

6

ネタバレ

maki3 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 2.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 2.5 状態:----

ポテンシャルは感じたけど盛り上がりに欠ける作品

今までのガンダム作品としてみると戦闘が面白みに欠ける
戦闘面でのキャラの成長等も薄く戦いも最後まで小規模で見ていてつまらなかった

ガンダムに求められているのは戦闘面での面白さなのでそういった部分が薄く残念だった

人間ドラマとしてもイマイチ盛り上がらず1stシーズンは期待が持てたけどこちらも残念な感じ

投稿 : 2023/08/04
閲覧 : 84
サンキュー:

1

ネタバレ

カール さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

古典を引用すると頭良く見える説

1期視聴済み。

新シリーズが始まるたびに、
「これガンダムでやる必要ある?」
ってのがガンダムの呪い。

では今回、
「ガンダムでやる必要があったか」
との問いは、
「必要ないかな」ってのが個人の見解。

さてこの作品は、
シェイクスピアの
「テンペストじゃねえ?」
ってのが囁かれております。

話の流れや単語を抜き出すと、
頷く点もありますが、
「テンペスト」の雰囲気を
醸し出しているだけのような気がします。

特にこの2期のあらすじを端的に言えば、
「娘の新居を建てようとしたら
地元住民と揉めました」
みたいなお話です。

建築問題に、
業者や町内会が入り乱れ、
業界用語や専門知識で口論し出すので、
なんだか難解なストーリーに見えてきます。

因みに、
テンペストの初演は17世紀初頭。

その前の16世紀は、
血生臭い侵略と征服の時代で、
魔女狩りが盛んだったのもこの頃です。

おやおや、
何やら作中で、
聞いたことのある言葉や設定ですが、

こういった視点でガンダムを語りだすと、
なんだか、
高尚な芸術に思えてきます。

でもガンダムって基本は兵器なんですよ。

モビルスーツが戦っているのを見て、
「やべっ! かっけぇっ!!」
って言ってガンプラを買いに行く。

そう、
ガンダムはガンプラの
PVであってほしいのです。

ただし、
脱白人至上主義、脱美少女、
LGBT、ポリコレ、

陰キャ、コミュ障、発達障害、繊細さん、
語尾に「おじゃる」って付けそうな眉毛。

そういった現代社会における、
見当違いのクレームや諸問題の、
オールレンジ攻撃をかわしまくった
当作品の主人公は、

過去の常識を踏襲する呪いから解かれた、
未来の祝福すべき主人公だと私は確信する。

スレッタかわいいよスレッタ


ありがとうございました。

投稿 : 2023/07/18
閲覧 : 96
サンキュー:

3

ネタバレ

RFC さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

難しいガンダム だからこそリアルかも 正しい答えはない

S1がそこそこ面白く、S2に期待が持てたので継続視聴。

【作品概要】
Season1の続き。
血染めのハエ叩きの続きです。
色々フラグをばら撒きまくった後、
どういう結末を迎えるか…。

【作品に対する感想】
レビュー書くのに困る作品でした。
不完全な状態ですが、一旦アップします。
(いつまで経ってもちゃんとしたレビューを書けそうにないので)

1周さらっと観ただけでは理解が追い付きませんでした。
上っ面でそういうもんだと流し見するだけでは厳しかったです。

作品としては面白かったと思います。
ただ感動できたかと言えばそうでもなく。

キャラに感情移入できなかったのが痛かったかな。
・勢力多すぎ問題
・キャラ多すぎ問題
・技術面・政治面説明不足問題
 (パーメット?戦争シェアリング?)
周回することで理解が深まって印象も変わるかもです。

この作品、いったいどの年齢層をターゲットにしてるの?
(^^;

1)物語
 従来のガンダムに比べて勢力が多すぎて相関図の理解が
 追いつきませんでした。
 地球 + 企業4社×大人/子供
 ざっくりでも9勢力
 特に企業4社の表裏の攻防はすごく解りづらかったです。
 逆に言うとリアルなのかも。
 現実は上っ面見えてることよりもかなり入り組んでる
 という意味では。

 1stガンダム 連邦VSジオン + シャア
 Zガンダム  エゥーゴ VS ティターンズ VS アクシズ
 SEED     地球連合 VS ザフト +オーブ
 00      ソレスタルなんたらVSイノベイドVS3連合国

 00が割と複雑ですが、今作の複雑さ加減がよく分かります。

 Season2始まったとたん、これまで伏せられてきた裏側が
 ボロボロ明かされてきます。

 操り人形だったスレッタにとっては辛い2期でした。


2)作画
 バトルに関しては流石サンライズといったところでしょうか。
 終始高いレベルだったと思います。
 特にエアリアルは神がかってました。

5)キャラ
 多すぎてコイツどこの誰だっけ?みたいな(^^;

 ➀スレッタ・マーキュリー
  操り人形からの脱却。
  Season1OP祝福の歌詞まんまの展開に…。
  この娘も生まれとしては不幸なものなのかもしれませんが、
  でもちゃんと自分の命を生きていけてるのは
  良かったのかもしれません。

 ➁ミオリネ・レンブラン
  世の中的には失敗した頭でっかちみたいな評価なんでしょうか。
  でもノーミスで成功できる人っているの?
  なるべく正しいやり方で正解を導き出そうとした
  彼女のやり方は私は肯定したいです。

  これを否定して袋叩きにしたら、
  何も生み出さず、成長せず、停滞の先に 
  ゆっくり死んでいく世界になるんじゃないかなって
  思えます。
  例えば今の二ホ○みたいな。

 ➂シャディク・ゼネリ
  こ奴のやり方、Season1で否定するレビューを書きました。
  ただ、Season2を見て全否定しきれないと思えました。

  例えば現状を放置すれば毎日粛清の名のもとに
  100人のアーシアンが殺されているとします。
  ➀その原因となっているスペーシアンを100人殺せば
   今すぐそれが止まる。
  ➁誰も殺さずに不殺でそれを止めるには1年かかる。

  ならばどっちが正しいでしょうか?
  
  ➁の方法だと、止めるまでに36500人の
  アーシアンが死ぬわけですよね。

 ➃グエル・ジェターク
  与えられてるだけの強さに気づいて成長したボンボン。
  こ奴自体はこの時代の物語の核心にそれほど
  関与できなかったとは思うんですよ。 

  ただこやつが舐めた辛酸は、次の時代を担うCEOとしては
  活かされるんじゃないかなと思えます。

 ➄プロスペラ
  母は強し…の名目のために
  たくさんの人を殺してるわけですからね。
  確かにプロスペラからすると、娘一人の重さと
  知りもしない誰かの命1万人を比べたら
  娘一人が大事なんでしょう。
  いろいろ考えさせられます。



6)印象深いシーン
{netabare}
 ➀スレッタが宇宙で泣いてるシーン。
  胎児の体勢から、産声を上げているように見えました。
  プロスペラの操り人形だった状態から、
  本当に自分の意志で生きている状態に変わった瞬間。

 ➁プロスペラ生存
  ラスボスが正常な状態で生き延びた作品って珍しい。
  Vのカテジナさんは生き残ってるようですが、失明。
  1st    ザビ家全員死亡
  Z     シロッコ死亡
  ZZ    ハマーン死亡
  逆シャア シャア死亡
  ∀    ギンガナム死亡
  G    東方不敗(ラスボスでいいの?)死亡
  種    クルーゼ、ザラ議長死亡
  種死   デュランダル議長+巻き添え2名死亡
  00    リボンズ、サーシェス死亡
{/netabare}

投稿 : 2023/07/15
閲覧 : 108
サンキュー:

18

ネタバレ

カピバラ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 2.5 キャラ : 2.0 状態:観終わった

つまらなくはないが不満点が多い、または印象が薄い

プロローグ含めた全25話の総評。
本作は学園、決闘、企業グループ内の派閥争い・抗争、学生による起業に会社経営、地球居住者と宇宙移民者の経済格差による武力衝突、義体を用いた身体拡張技術とそれの軍事・医療転用、百合要素に乙女ゲームチックな展開など…、作品を構成する要素が多すぎるため各要素の掘り下げが不十分、かつ作品の軸や目標が何なのか曖昧なまま進行して行ってしまった印象。
学園+企業モノなので当然登場人物も多くなり各キャラを掘り下げる尺は限られているためキャラの印象も薄く感じた。
固有名詞も多すぎる上に説明不足だと感じる点も多い。本作はガンダムシリーズ未見の初心者もターゲットに入れてるにも関わらずこれはどうかと思う。設定周りや組織・登場人物間の利害関係を把握しきれないと感じた人も多かったのではないだろうか?

一話一話は盛り上げるタイミング等をかなり周到に計算して作ってる印象なので見ていてそれなり以上には楽しめるのだが、全話通して見ると作品を構成している各パーツの掘り下げ不足のせいで総じて印象が薄く感じてしまう。
また、戦闘シーン等の演出的にも強烈に印象に残るようなシーンは少なく、1クール目最後のフレッシュトマトのシーンのような過激な演出で無理矢理話題性を出そうとしていたようにも感じた。

そもそも一つの作品を成立させて、完成度を高めるだけならこんなに多数の要素は不要なはず。ましてや24話(+1話)しかないなら上記の半分ぐらいの要素を削っても作品は成立すると思うのだが…。
やはり話題性を重視した結果なのだろうか?

プロローグに関しても本編との繋がりをあまり感じず、わざわざ一話分追加で作る必要があったのか疑問。

乗り手の命を脅かすガンダムの呪いに立ち向かうと言うのも本作の重要なテーマだったと思うのだが、スレッタたちがそれに立ち向かい乗り越えられたのかも不明瞭なまま終わってしまい、これもテーマ的に深掘り出来てなかったと思う。

どうもSNS(特にTwitter)ウケを狙った展開やセリフ回しに気を取られすぎてテーマの深掘りがおざなりになってしまった感は否めない。

総評としては凡作よりの佳作か佳作よりの凡作と言ったところかな…。

投稿 : 2023/07/10
閲覧 : 93
サンキュー:

8

ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

やっぱガンダムだ

お母さんの言うことをなんでも聞くスレッタに自我が芽生えるというか本心に気付くというか。
ミオリネとの仲たがいやミオリネがきっかけの一つになって引き起こしてしまったとも言える戦闘を通して二人とも成長したかなと。

本当のお母さんじゃないんですってそゆことね
ガンダムのほうに本当の娘の命を移行させたと。
姿変わったようだけど、本物の母ではあるのか。
愛する我が子の精神をガンダムに宿すのってヱヴァンゲリヲン感あるよなあ。

戦闘を通して会話しまくって喧嘩しまくって兄弟仲が戻る感じ、裏切り、上層部の思惑が女性パイロットとか色々趣向を凝らした感じあるけど、やはりそこはガンダムだった。

最終話のラストも廃人気味の母と仲良くしつつ、当初の決闘の結果通り、二人結ばれてめでたし。


OP
slash yama
ED
Red:birthmark アイナ・ジ・エンド
挿入歌
宝石の日々 アイナ・ジ・エンド
良い。


以下はアマゾンプライムから引用のあらすじ。
第13話 大地からの使者
プラント・クエタ襲撃事件から二週間。学園では一見平穏な日常が保たれていたが、事件について箝口令が敷かれており、地球寮のメンバーは息を詰まらせていた。翌日から開かれるオープンキャンパスの準備が進む中、スレッタの前には二人の編入生が現れる。

第14話 彼女たちのネガイ
華やかなオープンキャンパスの裏で、スレッタはソフィが決闘を通して手に入れたいものを知る。一方、事態に責任を感じるニカは……。それぞれの想いや策謀が巡る中、バトルロイヤル方式の決闘イベント、ランブルリングの火蓋が切って落とされる。

第15話 父と子と
プラント・クエタ襲撃事件の実行犯であるフォルドの夜明けは、ベネリットグループの駐留部隊から追われ、アジトからの撤退を余儀なくされる。アジトには、オルコットに捕虜として囚われたグエルの姿があった。父を殺し、深い絶望の中に沈んだままのグエルは……。

第16話 罪過の輪
オープンキャンパスでの事件によって、学園は混沌の渦中にあった。事件の隠蔽と、地球での強引な治安活動を外部に報じられたベネリットグループは、状況を打開すべく、総裁選を開くことを決定する。そんな中、聴取を終えたミオリネは久々に学園へと戻る。

第17話 大切なもの
プロスぺラとデリングの因縁を打ち明けられたミオリネは、スレッタの解放を交換条件に、クワイエット・ゼロ計画を引き継ぐことを決める。ミオリネの17歳の誕生日は間もなく。花婿を決める最後の決闘が、ついに幕引きを迎える。

第18話 空っぽな私たち
決闘に敗北し、ミオリネとエアリアルを一度に失ったスレッタ。悲しさを振り切るように、気丈に学園生活を送る。プロスペラとの約束どおり、総裁選に向けた準備を進めるミオリネだったが、シャディクの台頭に焦りを見せていた。

第19話 一番じゃないやり方
エアリアルと共に地球へ降り立ったミオリネは、デモを先導するアーシアンとの対話に臨む。苛烈な現地の様相は、平和的な交渉が至難であることを物語る。一方、地球寮の皆は、失意のスレッタを励ますことが出来ず……。

第20話 望みの果て
サリウス拉致の首謀者がシャディクであることを知ったグエル。父ヴィムを謀ったことへの怒りに燃えるグエルは、証拠を押さえるため学園へ急ぎ戻る。一方、シャディクはサリウスの移送を進めつつ、グエルを迎え撃つ準備を整えていた。

第21話 今、できることを
ノレアの暴走によって崩壊したアスティカシカ高等専門学園。生き残った学生たちは、救護を待ちつつ避難生活を強いられる日々を送っていた。そんな中、スレッタは学園の復旧作業に積極的に従事する。一方、地球から帰還したミオリネは、重い罪悪感に囚われていた。

第22話 紡がれる道
クワイエット・ゼロを起動したプロスぺラとエリクト。2人を止めると決意したスレッタは新たなガンダム、キャリバーンに搭乗するため、ベネリットの本社フロントに向かう。一方ミオリネは、自らの選択が起こした凄惨な結果に打ちのめされていた。

第23話 譲れない優しさ
キャリバーンを駆り、エリクトと真っ向から想いをぶつけ合うスレッタ。グエルもまた、ミオリネへの激しい憎悪を燃やすラウダと対峙する。乱戦の中、ミオリネたちを乗せたロケットは、クワイエット・ゼロへと向かう。

第24話 目一杯の祝福を君に
宇宙議会連合の放ったレーザー送電システムによって、激しく損壊したエアリアル。救出に駆け付けたスレッタの身体を、キャリバーン搭乗によるデータストームの負荷が襲う。一方、停止したクワイエット・ゼロでゴドイに捕らえられたミオリネたちは、エアリアルとユニットの譲渡を迫られる。

投稿 : 2023/07/09
閲覧 : 102
サンキュー:

13

ネタバレ

Mi-24 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.2
物語 : 1.5 作画 : 2.0 声優 : 2.0 音楽 : 2.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

話の展開が雑で大雑把な駄作

一期はミオリネとスレッタを軸に話が進んでいてとても良かったのに、二期は終始乱雑な感じで、話の内容に興味が持てなくなった。
折角作ったミオリネの会社も中途半端に放り出し、水星の学校設立にも一切触れずに放置。勢いだけで何かを成し遂げた感じを出してるだけの酷い内容だった。
会社経営を通して経済の事を少しは取り扱ってくれるのかと期待したが、小学校の学級会レベルに終始して残念な結果と相成った。

結局ストーリー展開では魅せる事が出来ず、キャラの魅力で何とかするいつものガンダムでした。

投稿 : 2023/07/08
閲覧 : 115
サンキュー:

7

ネタバレ

あと さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.8
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 1.5 状態:観終わった

最後だけ雰囲気良く綺麗に終わった作品

 最終話まで見たので色々振り返ってみます。ガンダムシリーズのアニメを初めて観たのですが世界観を掴み切るには不十分な内容で描写不足の中最後にスーパパワーでまとめてハッピーエンドで納得できるかというと、そうはならなかたですね…。結局物語の主軸がどこにあるのかわからないまま戦争は終わらないけど希望はあるよ!というなんとも言い難い終わり方でなんだったの?と思ってしまうところがありました。尺の問題なのか脚本なのかはなんとも言えないですけど、描写不足で視点が集中していないため群像劇を描ききれておらず、キャラに感情移入できないし物語に入り込めない上物語の盛り上がりに欠けますし、結果だけの展開の連続で描かれてもそこに至る過程なんて測りようがありません。
 結局ガンダム、である理由ってどこにあったんでしょう。ガンダムの名前だけあって結局ガンダムってなんなの?っていうのがまったく導かれなかったです。ミオリネたちもガンダムとして利用するということになんの意味があるの?となってしまい、物語の説得力があまり感じられなかったです。ストーリー自体は結構良くてもうちょっと描ければ面白くなりそうな要素もあったのに、結局いつまで経ってもグダグダ内容のない話を続けて気づいたら終わっていたアニメでした。最後はご都合主義で綺麗に終わったのでそこは終わり良ければ全て良しでまあ良いとは思うんですけど、そこに至るまでの過程が良くないのでおすすめはできないですね。ただ終わり自体は良かったしアニメの作画や雰囲気、音楽自体はとても良かったので総評するとまあまあ良かったという感じでしょうか。キャラに魅力はマジで感じなかったです。

投稿 : 2023/07/08
閲覧 : 98
サンキュー:

6

ネタバレ

螺旋常連からくり剣豪 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.6
物語 : 1.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 1.0 状態:観終わった

ただの雰囲気アニメ。細かいことを考えないで見るなら……

21話まで視聴。
水星の魔女の2クール目。ガンダムシリーズは今のところあまりまともには見てないんですが、話題になっているのでとりあえず視聴しています。
この作品はガンダムではない他のロボットものと比べてもとにかく各要素がとっ散らかってる。企業間の腹の探り合い、学園での名声をかけた決闘、ガンドアーム技術の医療転用のために会社設立、アーシアンとスペーシアンの対立構図etc……1クール目はこれらにまつわる伏線をばら撒くのに終始しており、最後はファンからフレッシュトマトと呼ばれる衝撃的な展開で幕を閉じました。
この2クール目はスレッタやミオリネ関連の謎がある程度明かされてきましたが、新しい謎も増えてますます複雑化。ぶっちゃけテンポがものすごく悪いです。分割2クールのペースじゃない。
フレッシュトマト以降、スレッタとミオリネがずっと離れ離れなのもあり、二人の物語も停滞気味に。すれ違いを描くにしても顔合わせないと話が始まらないから早く合流して欲しい。自分としてはグエル好きだけど彼に1話丸々使ってる場合じゃないだろ。
1クール目より人間味が増したけど、ここまで来てなおスレッタがまだまだよく分からないキャラなのもあって主人公として物語を牽引できてないのも停滞感を与える要因になっていると思える。行動力のあるミオリネが基本受身がちな彼女を引っ張るのは必須だろうに、何話も引っぺがしてどうするんだ。
1話しか無いグエルを主役に据えた話の方が何話も使っている主人公よりも面白いと思えてしまうのはっきり言って異様と言わざるを得ないです。
話の中心になると思った会社設立はちょっと出しただけで2クール目では放置。言い出しっぺかつ会社のリーダーであるミオリネがいないとまともに動かせない話だし、ミオリネを学園から出した挙句本格化した戦争要素のせいであっさり形骸化するなら何話も割いてまで入れる話じゃないです。
他にもスレッタと因縁を深められそうなライバルキャラをあっさり死なせたりとか、作品の魅力になりそうな部分を率先して切り捨てていく辺り、期待感はすでに粉微塵になりつつあります。
この作品の問題点は各要素を用意したのは良いものの、それらが全部そっぽを向いているせいで点と点が繋がっていかないところにあると思います。

21話まで
20話で主要な敵勢力の一つであるシャディクたちがグエルに負けて捕縛されたので、多分2クールで畳むのだと思います。
やはり懸念通り、1クールゆったりやり過ぎた反動で詰め込み過ぎなように思います。
1クール目であれだけアピールしていたガンドアームの医療転用の要素はほぼ活かせておらず、2クール目だとずっと空気な挙句ミオリネを絶望させるためだけの出汁にされる始末。最終回でペトラを助けるために使われるくらいの活躍はしそうですが、それだけならあまり要らない要素じゃないでしょうか。
エラン5号関連も思わせぶりに引っ張った結果、5号の行動を不自然にしています。ノレア、ニカと一緒にいたエランはスレッタに対してやっていたのと似たような、どこか裏を匂わせる接し方だったのですが、ノレアと心を通わせていく中で唐突に熱血キャラに。しかしながらその過程を鮮明にする彼の心理描写に関して深掘りはしませんでした。最初は精々情緒不安定なノレアに興味を持つ程度だったですが、ノレアが学園で暴走する前後、彼はいきなり好青年みたいになりノレアに寄り添おうとします。ここら辺は描写が歯抜けみたいになっていて行間を読まないと把握が難しいです。彼がノレアを気に掛ける気持ちは理解できなくはないですが、もう少し描写が欲しかったです。
ノレアは最終的に戦死し、そのショックで5号は学園から飛び出すのですが、21話では何の描写も無しにしれっとスレッタたちの輪に加わり、引っ張りに引っ張った4号の話をあっさりみんなに話してしまいます。ここら辺はこれまで以上に描写が足りなくて理解不能でした。
グエルの弟であるラウダがミオリネを恨む理由も謎。ミオリネが直接ラウダに恨まれることをした描写は無く、会社同士の対立のスケールまで膨らませたとしてもラウダとミオリネの間には何の因縁も無いから説得力が無い。
ラウダが恨む対象として適当なのは父殺しをしたグエル、その遠因となるソフィやシャディク、グエルを変えるきっかけを作り、その後ガンダムが絡む騒動の中心人物になっていったスレッタ、ペトラを瀕死にしたノレアなど。ラウダが闇堕ちしたタイミングですでに戦死しているソフィ、ノレア、彼が恨みを抱くことができないであろう兄グエルはともかく、毛嫌いしていた描写があるスレッタや、ジェターク社と敵対する立場にあり、父殺しの件から因縁もあるシャディク辺りは絡みが無いミオリネよりもラウダのヘイトを集めているだろうし、どうしてもミオリネを彼が殺そうとする展開にしたいにしても、スレッタに向けたヘイトがミオリネにまで及ぶ形にした方が自然。
脚本的にはおそらくグエルvsラウダをやりたいんだろうけど、話の流れと前述のことを踏まえるとラウダと戦うのはスレッタの方が適任だし、グエルをどうしても捩じ込みたいならスレッタと共闘する形の方が十分まともなものにできるはず。この辺りは今後の展開次第なところがありますが、不安は拭えません。
スレッタが主人公なのに2クール目の後半から空気に近かったりするのも気になりましたが、この点はようやく兆しが見えてきたので最終決戦での活躍に期待したいです。

23話まで
22話はミオリネとスレッタの仲直りの話。
スレッタはミオリネの元に行こうとしたのをグエルに止められ、決闘を申し込まれました。決闘はガンダムファーストをオマージュしたフェンシング。この決闘については賛否両論あるみたいだけどそもそもホルダーを賭けた決闘なんて今しなくて良くね。これだとスレッタの価値がホルダーというたかが肩書きに詰まってるみたいになっちゃうし、そこはグエルへの説得でスレッタの強い意思を示すみたいな流れの方が良かった気がする。ホルダーを賭けた決闘なんて後回しで良いし、全部が終わった後成長したスレッタとグエルのモビルスーツ戦を見せた方が絵的に映えそうなもんだけど。
戦いに勝ったスレッタは傷心のミオリネを説得。その後ミオリネが立ち直るのは良いんだけど一回突き放しておいて謝らないのは酷くない?いくらスレッタを想ってのことだとしても傷つけたのは事実だし、謝罪は要ると思うのですが。
23話はプロスペラ勢力との決戦。
グエルとラウダの戦い要らないと思ったのわたしだけでしょうか。ただのお涙頂戴で本筋のクワイエット・ゼロの話と関係無いやん。グエルとラウダの関係性の掘り下げも唐突かつ今更過ぎる。そんなのもっと前から提示しとけ。
結局ラウダの動機は意味不明だし、そもそもこれまでずっと本筋に絡まず空気だった奴をクライマックスにシュバルゼッテに乗せて表舞台に登場させても盛り上がらないと思うんですが。これはラウダが好きとか嫌いとか論じる以前の問題。
ミオリネが解こうとしたパスワードも失敗のペナルティであるパスワードロックの機能が無いのが謎。奇しくもマイホームヒーローでも金庫を開けるためにパスワードを入れるという似たような展開があったけど、あっちは失敗した時ロックされるペナルティがありました。なんで現代より文明的に技術力がはるかに上なガンダム世界のセキュリティの方がしょぼいんだよ。他にも警備がかなり手薄だったり警備ロボとハンドガンのみでやり合えたりと、ご都合主義にしてもクワイエット・ゼロのセキュリティにまつわるこれらの点は質が悪過ぎる。
フェンシング同様ファーストをオマージュしたであろうコロニーレーザーはこの作品においては完全に出来の悪いデウスエクス・マキナ。とりあえずインパクトあるから出しとけ感。扱いがこの手の大量破壊兵器の中では群を抜いて雑だからシナリオのチープさを増やしただけになってる。
他にも学生の扱いが雑だとかスレッタ言うて目立ってないとか言いたいことはありますが、キリが無いのであとは最終回を見て最終的な評価をします。

最終回を見ました。
纏め方だけ良い風に見せてて草。お前そんな高尚な物語してないだろ。描写が歯抜けだから感動できないんだが?
高評価してる人には悪いですが視聴者側が諸々の矛盾や違和感をライブ感で誤魔化したとしてもこれを良作判定にするには個人的には無理がある。主題歌や作画は高品質な面を評価したとして、雑なストーリーも真面目に評価するとクソアニメまで行かなくても精々凡作レベル。
まずキャラクター関連。この作品はキャラクターが多過ぎ。そのせいでスレッタやミオリネ、エランなどの重要キャラに割かれる尺が少なくなって描写不足に拍車をかけてしまっている。特に地球寮のキャラはあんなに要らない。2クール目で会社要素が形骸化した時点で明確な役割を持っていた地球寮のキャラがニカ、アルしかいない。あとギリギリ許容できるのはアーシアン、スペーシアンの対立問題において声が大きかったチュチュくらい。他のキャラはモブでも展開的には大差無い。まあチュチュたちも最後は空気だったけど。シャディクのハーレムも中身空っぽな嫌味なキャラだらけでヘイト溜めてただけだし半分くらいで良かったと思う。
次にスレッタ、エランやノレアの心理描写を始めとして説明が足りてない。あってもセリフによる説明ばかりでアニメ的に優しくない。特にシャディクの話とかめちゃくちゃ大事なのに終始セリフだけで全くノれないんだが。その割に主軸にはなれないグエルやラウダの話にはやたら尺を割く始末。セリフだけなら小説とか漫画の方が分かりやすいし、アニメならではの映像表現で見せて欲しかった。ただでさえ複雑な設定や用語が入り乱れてるんだし、そこら辺はもっと工夫できたと思う。
プロットは2クールでまとめるには複雑過ぎ。要らない要素も多い。
テーマの一つであるガンダムの呪いは大仰な響きの割にはなんかずっと乗ってたら死んじゃうよみたいな陳腐な設定に終わってる。呪いに向き合ったりとかそんなノリはありません。
ガンドアーム医療はなんか適当に予想してたペトラの治療に使われるんじゃねってのが見事に当たって草生えた。え、医療要素これだけかよ。この程度じゃ1クール目で会社の話引っ張った意味無いでしょ。
アーシアンとスペーシアンの対立は結局ご都合的に全部解決しないのは良かったけど、ミオリネがあらかじめベネリットの株全部売っぱらって寄付しましたってのは力技過ぎる。最初にはやっていた対談とかの積み重ねは?人と人の繋がりを努力して結んでいくのはこうした対立を描く上では大事なのでは?金の力で全部解決しようとか文豪のフランシスかよ。いや、元々愛妻家な上に自分の金が絡む部分においては雇った部下を決して使い捨てにしない面があったりとか、後に人の情を重んじるようになった辺りフランシスの方がはるかに魅力的なまであるけど。最後まで親父におんぶに抱っこだった辺り、ミオリネは結局デリングを乗り越えられなかったと思う。
スレッタは20話辺りの空気ポジよりは遥かにマシだけど、最終決戦でもいまいちな活躍だった気がする。どもりがちな上に終盤まで自我が薄かったキャラなのもあってなんか主人公っぽくないのもこの空気感を後押ししていた。最終決戦で乗っていたキャリバーンもモビルスーツとしてはカラーリングがユニコーンガンダムとかと被る上に武装とかの特徴が乏しいからチート級の強さを見せていたエアリアルと比べると地味さが否めない。

このようにキャラクター面は基本悪いところしか無いんだけど、プロスペラが最後まで変に改心しなかったのは悪役として一貫していて良かったと思う。最後はスレッタや亡くなった人たちの想いに気圧されて諦めたって〆は好き。
最終回もライブ感だけならそこそこ見られるとは思う。

見て後悔とまでは行かないけど、バズり最優先の脚本など、あんまり良い印象は持てなかった作品でした。

投稿 : 2023/07/04
閲覧 : 348
サンキュー:

13

ネタバレ

アジオフライ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.3
物語 : 1.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 2.5 キャラ : 1.0 状態:観終わった

物語を成立させる責任から逃げるなアア!!

 『境界戦機』が売れなかった理由が,「『ガンダム』じゃなかったから」だとこの作品が証明してくれました気がします.もちろん,『境界戦機』自身にはちゃんと市場から見放された要因があるわけですが,少なくとも内容面ではこの作品も同レベルだと思います.この作品が,今後のシリーズスタンダードにならないと良いですが….

・学園と企業
{netabare} 第二次ガンプラブーム後初の新作となるこの作品は,「主人公が女性」「舞台が学園」「テーマが企業間闘争」という三点で,過去作との差別化を試みていました.一つひとつなら何の変哲もない要素も,『ガンダム』シリーズの名のもとにかけ合わせればさぞ面白くなるだろう,と期待したのも今は昔.残念ながらこの作品は,上記3要素のどれも十二分には扱えていませんでした.
 まず学園要素ですが,今作の舞台となるアスティカシア高等専門学園にはまともな教師キャラが一人も登場しません.先生のいない学園ドラマって何?!しかもそこに通う生徒たちが,何を目的に,どんなことを学んでいて,卒業後どのような進路を辿るかといった情報も不明です.主人公・スレッタは,故郷の水星に学校を作ろうと考えているキャラクターでしたが,彼女が所属するのはなぜかパイロット科で,特に理由付けもありません.一方で,何故か学園で行われる「決闘」周りの描写については重厚なので,この作品における学校は,キャラクターに決闘をさせるための舞台装置になってしまっています.どこの世界に,決闘をしに学校に通う学生がいるんでしょうか…?学園ドラマとして成立していない以上,この作品が学園を舞台にすることには,何ら意義も特異性もないと考えます.
 次に企業間闘争については,エアリアルの取り扱いを筆頭に,決闘要素の食い合わせが悪いと感じました.それを抜きにしても,ミオリネが目的意識が曖昧なまま株式会社ガンダムを設立したのを筆頭に,社会派作品的な描写は全体的に稚拙だと思いました.とりあえず,会社≒勢力は4つも5つも必要なかったと思います.正直,未だに名前もよく分からないキャラクターが何人かいます.
{/netabare}

・主人公と物語
{netabare} そして「主人公が女性」についてですが,これについては主人公の性別云々以前に,スレッタというキャラクターが主人公である必然性を感じませんでした.前半はエアリアルに乗って数多の決闘を無双していた一方,後半はサブキャラクターが推し進めていくエピソードに満足に関わることができない状態に陥ります.他方,序盤は三下の悪役同然だったグエルが,父親の死と地球民の現実に直面して精神的な成長を遂げ,ヒロイックな活躍をするようになっていくので,次第に彼の方が実質的な主人公に相応しく思えてしまいました.さすがに終盤は,彼女も様々な苦難を乗り越えて成長を遂げるわけですが,メインのMSに乗れなくなったり,いち市民として戦争と向き合ったりという展開が,グエルの後追いでしかないのが皮肉に映りました.また,彼女は最初の決闘でミオリネの「花婿」になりましたが,それがスレッタの成長にプラスに作用するような要素になったようには,作中描写からはとても思えませんでした.繰り返しにはなりますが,二人の同行を描くには,この作品はキャラクターを多く出し過ぎです.
 そんなスレッタの母・プロスペラが考案した計画「クワイエット・ゼロ」は,データストームの範囲を著しく広げることで,そこでしか生きられないエリクトのための世界を作り出すというもの.概要から『エヴァ』っぽさが漂っていましたが,なぜ『ガンダム』で『エヴァ』っぽい話をしたがるのか…?また,その全貌は終盤までひた隠しにされており,計画には何が必要で,そのために彼女がどんな暗躍をしているのかが不明瞭でした.よく「プロスペラは計画がガバったのでオリジナルチャートを走っている」と言われますが,もう少し設定を整理すればそう見える表現にはならなかったと思います.結局,クワイエット・ゼロは巨大人工衛星であることが終盤に判明しますが,あまりにも唐突な設定開示にため息が出ました.
{/netabare}

・終盤
{netabare} それからというもの,この作品は見事に迷走します.スレッタがどこからともなく出てきた新しい機体「キャリバーン」に乗り込んだと思えば,ミオリネが何故か亡き母がトマトに残した遺伝子コードでクワイエット・ゼロを止めては,宇宙議会連合とかいうのがソーラー兵器を引っ提げて攻撃を仕掛けてきます.ただただ”先が読めない”だけで,伏線もなければメッセージ性も皆無の展開が続きます.理由は明白で,スタッフが2クールという尺を意識できていないんですよね.少なくとも,勢力やキャラクターはもっと減らすべきでしたし,決闘関連のエピソードは1クール目で一区切りを置くべきでした.大風呂敷を広げては,終盤に大慌てで畳み始めるという流れは,大河内氏がシリーズ構成を務めた作品ではよく見られる光景ですが,まさか令和の世にもその悪癖が治っていないとは….
 結局ソーラー兵器はエアリアルを取り込んだキャリバーンの超パワーで機能を停止し,クワイエット・ゼロはガンダムもろとも何故か粒子化して消滅,地球と宇宙の対立構造はミオリネが突然グループの解散を宣言したことで丸く収まり,データストームに侵されていたはずのスレッタは,後日談にて回復した状態であっさり登場します.散々大風呂敷を広げた割には,とりあえずなんとか終結まで漕ぎつけられた点は,一応四半世紀の作家人生を誇るベテラン脚本家の手腕でしょうが,そのためにこの作品が犠牲にしたものは,メッセージ性という重大なものだったように思います.特に,戦争による対立構造やエリクトの消失問題といった,作品の根幹を担うレベルの要素を,唐突な展開で安易に解決してしまうのは,今作が取り扱ってきたテーマがいかに軽薄かを喧伝するようなものでしょう.もしそれを,販促スケジュールのために満足にテーマを扱えなかったせいだというのなら,それはもはやプロの仕事ではないと個人的には考えます.
{/netabare}

投稿 : 2023/07/03
閲覧 : 118
サンキュー:

10

ネタバレ

やん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 2.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

おつかれさまでした

最後駆け足で整合性的なところは微妙でしたが、うまく最終回としてまとまりました。絵も含めてさすがでした。他アニメでもそうでしたがヨアソビの歌とPVで全部終わっちゃうんで、アニメの存在価値は他のところで見せないとですね。

元コメント
二期
一話
あれ?まだ学園するの?一期最後あんなことになったのに能天気な皆さんですね、もしかして違う世界線の話?かと最初思いました。お母さんほんと何考えてるかわかんないよー
二話
と思ったら早速ガンダムらしいコロしあいに戻り、ドープされてるエリクトの種明かしがあり、タキナが死んじゃうという超スピード展開。やっぱ面白いなあガンダムは
17話まで
ロボットがガンガン動いて超ガンダム感、やっぱこうじゃないと。バトオペ再プレイ開始しちゃいました。エアリアル実装はよはよ
18話
さすガンダム面白い。能登さんは意外といい人でした。主役スレッタがガンビットにとりこまれたらどうしよかと思いました。ヨアソビはどこまで聞いてたんだろう?
20話まで
シリアス戦争、ロボットチャンバラ、さらに富野風やりとりまで盛っていただいて本当にありがとうございますですね。やっぱガンダムおもしろい。でも尺足りなすぎじゃないでしょうか?もしかしてR2?
23話まで
さすがのクオリティ。フェンシングとソーラ・レイ出てきて大詰め感が出てきましたが、そこまでカンダムテンプレにこだわらなくてもええんやで。R2しなくてもいったん終わりそうですね。ちゃんとおもしろくてさすがです。最終回楽しみ。

投稿 : 2023/07/03
閲覧 : 373
サンキュー:

7

ネタバレ

どれっど さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

振り返って思えば

今まで色々なガンダムを見てきたけど、ここまでスッキリと終わったガンダムは初めてだったかもしれない。

アナザーガンダムは作られるたびに、ガンダムである必要はないとか言われる風潮があるがあえて言いたい。

ガンダムで学園もの。
わだかまりを全部片付けて終わるガンダム。
女性が主役であり、女性が中心となって進むガンダム作品。

ガンダムじゃ無くてもいいではなく、ガンダムでやるから面白い!

本当にガンダムって特別で、そして最高だ!

投稿 : 2023/07/03
閲覧 : 58
サンキュー:

2

ネタバレ

ミュラー さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

納得の素晴らしさ

いやあ、素晴らしい。
第2シーズンだが、とにかくアーシアンの2人(フォルドの夜明け)が
出てきてからの怒涛の流れが素晴らしい。
単なるモビルスーツの戦いを描いているのではない。
宇宙をとりまく人間たちの張り巡らされた陰謀や思い。
それが少しづつ解明されていく面白さ。
いわゆる企業間戦争となっていますが、この展開力はすごいですね。
{netabare}
そして最後のクライマックスには、
お母さんことプロスペラの大量殺人巨大兵器が相手。
ガンダムキャリバーンで単騎、エアリアルに挑むスレッタという胸熱展開。
第1期当初のほんわか学園生活はどこへ行っちゃったの。
それにしても学生に戦争やらせちゃいかんなあとは思いますが、
世界はそんな都合良くできていないからね。
裏で動いていた大人達がいたから、まとまったと信じましょう。

とにかく最終話は素晴らしかった。
夕暮れの麦畑で楽しそうに笑うスレッタ。
ミオリネとスレッタの再会、そしてお互いの薬指に指輪が。
こんな光景、感動しない訳がないだろう。
最終回のサブタイトルも最後の最後に出てきて。
そしてYOASOBIの”祝福”をここで流す演出。
何もかもが素晴らしかった。
登場キャラクターの描き方が良いので、
誰でも共感できてしまうところがまた素晴らしい。
最終回を迎えて一言

エラン4号 スレッタとの約束覚えていたの?ガンダムと指を合わせるところ、E.Tを思い出しちゃったよ。
エラン5号 ノレアの描いた風景を探して旅する姿に感動。そういえば本名は明かされるのだろうか?
本物エラン君 いつからペイルを裏切る算段を?悪そうな顔で笑うのが、とても魅力的。
ペトラ 大ケガしたが、ガンド技術のテスターとなった。ラウダとお幸せに
ペイルCEO4人組 ネットではタケモトピアノとか言われていました。結構贅沢な余生を過ごしているように見えますが。
セセリア あなたに説教されたい。後半の活躍で株はダダ上がり。
ロウジ ハロ経由でないとしゃべれなかったけど、チュチュには大丈夫なんだ。
フェルシー ネットではガンダム史上最大の功労者とも言われる。死亡フラグが立って走馬灯が流れたグエルの命を救った。
ニカ姉 髪を切ったのは懺悔を示しているの?でも似合わないなあ・・。
{/netabare}
あんまりガンダム見ていないけど、ガンダムアニメとしては一番好きな作品となりました。
リアルタイムでも盛り上がれて、素晴らしい作品をありがとうございます。
みなさんにも祝福を!

投稿 : 2023/07/02
閲覧 : 117
サンキュー:

6

ネタバレ

タック二階堂 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

「人564…」からの後半クール。

詳細は前半クールを観てください。あるいは「機動戦士ガンダム」を。

見ろ。人をハエ叩きのように潰す女だ。「なんで笑ってるの? 人564!」からの後半クールです。

うん。文句なしのスタート。
あのテロリスト少女2人が転入してくるあたりも、なかなか面白い展開を見せてくれますね。

これはもう、安定安心の「水星の魔女」。今期も話題をかっさらうの間違いなさそうですね。

=====最終話視聴後、感想です。
{netabare}
ガンダム初の女性キャラ主役というふれこみで始まった本作。序盤こそ、学園モノでモビルスーツで戦うのは決闘という名の模擬戦。なんだかヌルいガンダムだなと思ってましたが、1期終盤からダークな話に突入。2期は、けっこうなどろどろ戦記に、企業絡みの話、そしてモビルスーツに取り込まれた少女という「エヴァ」っぽい要素を入れてきました。

ちょっとね、2クールじゃ足りないんじゃないこれ?

いろいろ細かい設定やら、トリッキーな展開があるので複雑に感じるけど、けっこう話自体はイベントが多いわけでもないんですが、このぐらいでいいんじゃないでしょうか。面白かったです。

おそらく、ここまでやったんで続編はないでしょうけど、ガンダムラインナップに、またひとつ加わったという感じです。
{/netabare}

投稿 : 2023/07/02
閲覧 : 159
サンキュー:

4

ネタバレ

snow さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

日5ロボアニメ<53>

1期最後の展開で期待したものの、2期になると定常運転で、あの展開からまた学園に戻りましたとさ。
後は、バズり狙いキャラいじりしつつ、ズンドコがベロンチョしてコマネチみたいな独自設定用語で満たして、設定隠してるのが謎ですというなぞなぞブック展開の果てに、尺が迫ってきたんでオカルトイヤボーンでオールハッピーエンド、と。
日5のおもちゃ売りロボットアニメですしの範疇から出なかったのは残念ながらも、そら初代ガンダムの時代なら人間ドラマやりたくてもロボアニメでやるしかなかったけど、今はそーでもないしガンダム自体が近年オカルト路線なんだからそらそうよね、といったところ。
完走はしたけどかなり目は滑っておりましたとさ。

投稿 : 2023/07/02
閲覧 : 76
サンキュー:

5

ネタバレ

cugOB72684 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1
物語 : 1.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 1.5 状態:今観てる

THE 茶番劇

学園要素、アーシアンとスペーシアンとの対立、ガンダムの呪いetc…

反響を見る分には、結構それまでのガンダム作品の要素を多く取り入れてるらしいし、元からガンダムとか戦争ものが好きな人からすると、「お約束」としてすんなり自己解釈を広げて作品を楽しめてるのかなっていうイメージ。アニメのクオリティはすごく高いし、予想外(いいとは言っていない)の展開も多いから、見てて飽きない作りにはなってるんだとは思う。

ただ、ずぶの素人からすると、そういった「お約束」についてちゃんとした説明がないのは結構見ててしんどい。とはいえ、尺も限られてるし、調べれば追いつけるから別にいいんだけどさ。不親切だなとは思う。(戦争シェアリングってなんだよ…)

それを差し引いても、馬鹿みたいに多すぎるプロットを強引な展開で雑に調理して、とりまSNSで話題にしようぜって感じが露骨すぎる。

キャラが明らかに脚本の都合で、まったく理にかなっていない訳の分からない行動を取り出すし、散々引っ張ってきた黒幕の計画がご都合設定とぽっと出兵器で(主人公が大して活躍することなく)不発に終わったりで、不穏な空気をくどいくらいに出しておいて、結局は「大したことありませんでした」で終わってしまうような、茶番感が凄い。

結局プロスぺラとエリクトが何をしたかったのか、デリングは何がしたかったのか、シャディクは何をしたかったのか?そもそも、そのモチベーションは何なのか。会話からある程度の想像はつくけど、ちゃんとした答えとなるような描写がないからふわふわしてるせいで緊張感が消滅して、カタルシスもない。主人公が空気のくせに、割と主軸に深く関わらないサブキャラ(グエル)ばかりが悪目立ちする。力を入れるべき描写を明らかに間違えているとしか思えない。

感想が「で?結局あんたら何がしたいの?」としか出てこない。

投稿 : 2023/06/26
閲覧 : 112
サンキュー:

7

次の30件を表示

機動戦士ガンダム 水星の魔女 Season2のレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
機動戦士ガンダム 水星の魔女 Season2のレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら こちらのフォーム よりお問い合わせください。

機動戦士ガンダム 水星の魔女 Season2のストーリー・あらすじ

その魔女は、ガンダムを駆る。 A.S.(アド・ステラ)122―― 数多の企業が宇宙へ進出し、巨大な経済圏を構築する時代。 モビルスーツ産業最大手「ベネリットグループ」が運営する「アスティカシア高等専門学園」に、辺境の地・水星から一人の少女が編入してきた。 名は、スレッタ・マーキュリー。 無垢なる胸に鮮紅の光を灯し、少女は一歩ずつ、新たな世界を歩んでいく。(TVアニメ動画『機動戦士ガンダム 水星の魔女 Season2』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2023年春アニメ

声優・キャラクター

スレッタ・マーキュリー:市ノ瀬加那
ミオリネ・レンブラン:Lynn
グエル・ジェターク:阿座上洋平
エラン・ケレス:花江夏樹
シャディク・ゼネリ:古川慎
ニカ・ナナウラ:宮本侑芽・白石晴香
チュアチュリー・パンランチ:富田美憂
デリング・レンブラン:内田直哉
サリウス・ゼネリ:斧アツシ
ヴィム・ジェターク:金尾哲夫
ニューゲン:勝生真沙子
カル:小宮和枝
ネボラ:沢海陽子
ゴルネリ:斉藤貴美子
ラジャン・ザヒ:花輪英司
ラウダ・ニール:大塚剛央
フェルシー・ロロ:高田憂希
ペトラ・イッタ:広瀬ゆうき
セセリア・ドート:山根綺
ロウジ・チャンテ:佐藤元
プロスペラ:能登麻美子
マルタン・アップモント:榎木淳弥
ヌーノ・カルガン:畠中祐
オジェロ・ギャベル:KENN
ティル・ネイス:天﨑滉平
リリッケ・カドカ・リパティ:稲垣好
アリヤ・マフヴァーシュ:島袋美由利

スタッフ

企画・制作:サンライズ
原作:矢立肇/富野由悠季
監督:小林寛
シリーズ構成・脚本:大河内一楼
キャラクターデザイン原案:モグモ
キャラクターデザイン:田頭真理恵/戸井田珠里/高谷浩利
メカニカルデザイン:JNTHED/海老川兼武/稲田航/形部一平/寺岡賢司/柳瀬敬之
チーフメカアニメーター:久壽米木信弥/鈴木勘太/前田清明
副監督:安藤良
設定考証:白土晴一
SF考証:高島雄哉
メカニカルコーディネーター:関西リョウジ
設定協力:HISADAKE
プロップデザイン:絵を描くPETER/えすてぃお
コンセプトアート:林絢雯
テクニカルディレクター:宮原洋平
美術デザイン:岡田有章/森岡賢一/金平和茂
玉盛順一朗/上津康義
美術監督:佐藤歩
色彩設計:菊地和子
3DCGディレクター:宮風慎一
モニターグラフィックス:関香織
撮影監督:小寺翔太
編集:重村建吾
音響監督:明田川仁
音楽:大間々昂
製作:バンダイナムコフィルムワークス/創通/MBS

このアニメの類似作品

この頃(2023年春アニメ)の他の作品

ページの先頭へ