当サイトはアリフィエイト広告を利用しています

「空中ブランコ(TVアニメ動画)」

総合得点
66.0
感想・評価
270
棚に入れた
1412
ランキング
3076
★★★★☆ 3.8 (270)
物語
3.9
作画
3.8
声優
3.7
音楽
3.7
キャラ
3.8

U-NEXTとは?(31日間無料トライアル)

レビューを絞り込む
☆の総合評価
文字数
サンキュー数
視聴状況
表示形式
キーワード
この条件で絞り込む

空中ブランコの感想・評価はどうでしたか?

スィースィーレモン さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:今観てる

アニメ化してたのか⁈

最近観ているアニメの類似作品からこちらの作品出会いました。

確か、第二作目のイン・ザ・プールが直木賞あたりをとった覚えがあります。私の知り合いがこちらの本を読んで爆笑してたので気になってましたが、当時の自分では楽しめなかったというよりも読めなかったです。
だからこそ、この作品は楽しみ
てか、スプラトゥーン色でチカチカする

見終わった感想
なんていうか、見てる時、星新一とか読んでる気分でした。
それと、これが直木賞をとったのか‥という気分です。
放送していた時期、どれだけ病んでいたんだ
みんな

投稿 : 2024/09/09
閲覧 : 26
サンキュー:

0

taka_2 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

トンデモ精神科医のハチャメチャ診療な話

U-NEXTにて視聴。

悩める患者がトンデモ精神科医のところにいって、ハチャメチャ診療される話w
とりあえずビタミン注射打つんだけど、そのシーンが秀逸すぎて、ほぼ毎話出てくるけど、刮目して見てしまいます。
あと、アニメなのに実写を使ってるのも面白いところですね。

伊良部精神科医って、なんか聞いたことあるなと思ったら、奥田英朗さんの原作の小説を先に読んでました。
原作も、もちろん面白かったです。

投稿 : 2024/07/14
閲覧 : 32
サンキュー:

0

ネタバレ

にゃわん さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

精神病と1人の人間のストーリー

面白かった!!
精神的な症状で、いろんな悩みを抱えて
いろんな症状を抱えて
いろんな病院を行くが適当な診察で終わり
薬も処方されず、あの精神科を紹介され
精神科医は確かな腕があり
症状を聞いただけで病名を当てる。
必ず、ナイスバディなナース(なぜか実写)のマユミ
が的確な一言をグサリと患者に向かって
言ってから、注射をうつ。

そのあとは、患者の私生活を精神科医と
精神科医の相棒が一緒に患者と一部始終を
過ごしたりするが
結局いい感じになって終わる。
6話の、携帯中毒の少年は症状が悪化し
最終話で無事に緩和したが
母親は折れて、父親は放置という胸糞展開の
話だったが全11話にしてオムニバス形式だが
(ケータイ中毒を除く)

なんで、そのような精神の症状になるのか
治るにはどうすればいいのか
ちゃんと診察やアドバイスをしているので
変なクマ?ウサギ?ぽい
仮面を被っているが外に出る時はちゃんと
人間の姿。

同じ、精神病に患っていたり
精神的症状がこういう状況でなるってことを
わかりやすく24分でまとめた話

投稿 : 2023/07/30
閲覧 : 74
サンキュー:

0

ネタバレ

fuzzy さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

キモおもしろい、これダメな人は正常でしょう笑。実験的作品

サムネがオシャレっぽくて
観たら実写や下手うまなキャラ、
よくわからない色合いの背景
まぁ正直奇をてらってるだけ
と最初は思う

よく観てみると
色んな人の持つ神経症、現代病
診断される程じゃなくても
誰しもが数話は少しはひっかかる内容なのでは?
引っ掛からなかった人はド正常ですね、うらやましい。

そんな狂った世界を狂った描写、設定、
しかもop・edは電気グルーヴ
同じアホなら踊らにゃ。。って感じですね

それをいらっしゃ〜〜いの三ツ矢雄二さんの声で
かつキャラ変したら鋼のエド
っと観てるうちになんとなくこの世界が心地よくなってきて。。

監督と書いてないwebもあるけど
シリーズディレクターの方はモノノ怪の方
なんか納得

『アニメでわかる心療内科』も同じ題材ですが、原作は好きだったけどアニメはくどくて断念。

アニメじゃない。。という感想も納得ですが
ではアニメじゃないものとして、かつ自分はどう?的な視点で観られて観てはと思います。

てかたまにグッとくる回があるのはずるい笑

投稿 : 2023/05/12
閲覧 : 101
サンキュー:

0

白毛和牛 さんの感想・評価

★☆☆☆☆ 1.0
物語 : 1.0 作画 : 1.0 声優 : 1.0 音楽 : 1.0 キャラ : 1.0 状態:途中で断念した

気持ち悪い作品

ケバい映像作りが一目で見て最悪な印象で
特に低俗なお笑い番組にも通ずる様な実写ネタの気持ち悪さは観るに堪えなく
もはやこれをアニメ作品といってよいのか極めて疑問だ。
とにかく制作側の悪ノリが不快な作品です。

【評価】

0点・F級

投稿 : 2023/02/01
閲覧 : 112
サンキュー:

0

camuson さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

印象度:85

本作品は2009年秋のフジテレビのノイタミナ枠で放送されています。
フジテレビの資本が結構入っているようで、福井アナも実写で登場します。

実写と手描きを融合した実験的な作品で、
主役の顔が、シーンによってその声を当てている声優の顔(実写)に切り替わります。

空中ブランコという作品自体は、ドラマや舞台等、
すでに他のメディアで展開されている有名作品なので、
こういった一風変わった企画を織り込んだことは非常に良かったと思います。
同様の企画が他の作品で成立するとは、とても思えず、
機を逃さずに実現したことを評価したいですね。

サイケデリックな色彩が特徴的ですが、
現代人の精神の病がテーマなので理由が付きますし、
このまがまがしい色調がベースにあるので、
実写と手描きの不連続がさほど気になりません。

主役の伊良部を大・中・小の3つのキャラクターに分割したのも、面白いと思いました。
いろいろと新しいアイディア、試みが盛り込まれていて、
創っている人たちも、その過程がさぞ楽しかっただろうと思います。

全11話の中で一番好きなのは、第2話の櫻井孝宏の回ですね。
最後の台詞は心にじんと響きました。
この回を見て購入を決めたのですが、最後までこれを超える回はありませんでした。
とはいえ、各話、ハズレはないと思います。

オープニング、エンディングは両方とも電気グルーヴの曲で、
特に、話のオチから爽快感のあるエンディング「Shangri-La」、
次回予告の流れがいいですね。
電気グルーヴは特に好きというわけではありませんが、
うまく使ったものだなと思いました。


特典映像として、定番の声優によるコメンタリーがないのですが、
本作品こそ、顔を出して演じた声優の感想が聞きたかったですね。
その代わりに、声優によるちょっと恥ずかしい朗読があるのですが、
これは逆にいらなかったです。

投稿 : 2022/05/07
閲覧 : 206
サンキュー:

4

和光同塵 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

自身を知る事は至難

理術を極めればそれはマトモでは無いのです

伊良部先生が一番おかしい

投稿 : 2022/01/08
閲覧 : 186
サンキュー:

0

TK さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

時代を先取りしすぎたアニメ

電気グルーヴの曲が使用されていると知って視聴を開始しましたが、1話から衝撃を受けました。アニメの常識を打ち破った斬新な演出は人を選ぶとは思いますが一見の価値あり。オープニング、エンディングのセンスの良さも目立ちます。あまり知名度が高い作品ではないようですが私の中ではトップ10に入る名作です。

投稿 : 2021/03/20
閲覧 : 178
サンキュー:

3

三毛猫メリー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

独特な精神科医

2020.8.10 視聴完了。

精神的に病んでいる(症例は様々)患者が
1話で1人取り上げられている。

その症状に至った経緯や病院に行ってからの事など
丁寧に(少々面白可笑しく)描かれている。

リアルっぽい顔の描写は好きではなかったが、
動物に置き換えて表現するのは良かった。

歌はOP ED共にいいですね。
ED曲はちょっと前の曲で懐かしい(笑)

原作は連作短編小説だそうで読んでみたいと思います。


追記
2020.9.30 原作3冊読了。
読んでいて伊良部が三ツ矢雄二さんの声で再生される(笑)
アニメ化されていない話もあって、なかなか面白い内容でした。

投稿 : 2020/10/01
閲覧 : 286
サンキュー:

9

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

★4/ 弱者のラベリング

世の中バカばっかりじゃん?
ホントに頭がオカシイのな?
こんな事してキチ○イなの?
お前ビョーキなんじゃない?
足を引っ張らないでくれる?
何でコレくらい出来ないの?
普通に考えたらわかるだろ?
何でそんな事ばっかりなの?
それくらい自分で考えたら?
本当に悪いと思ってんのか?
何してんださっさとやれば?
本当に人の話聞いてねえな?
オカシイとかって思わんの?
本当にそれがやりたかった?
わかったあっちへ行ってて。
もういい何もしないでくれ。
コイツってマジ使えねえな。
お前一回○んだ方がいいよ。
(物を投げる)
(首を傾げる)
(舌打ち)
(溜め息)
(放置)
(無視)



正義の味方は主張する。
「精神科?障害?甘えんな。」
「病気?皆頑張ってるのに?」

呪詛に苦しむのはいつだって弱者。
前提が間違った勝負からは降りよう。
前提が間違った関係からは逃げよう。

自分だけは違うと言い切れる?
落ち着いて周りを見てみよう。
落ち着いて話を聞いてみよう。

ヒトのカタチはヒトそれぞれ。
ハマるやり方を見つけよう。
ハマる居場所を見つけよう。

ヒトは成長なんかしないよ。
捉え方を変えるだけ。
やり方を覚えるだけ。

それを学べるのは他人からで。
あなたは誰から学びたいの?
あなたは誰と一緒に居たい?

この医者や看護師を見てみろ(笑)
もっとテキトーでいいよ。
もっと自由にやればいい。

No one is perfect.
そうだね。
そう思う。
本当にね。




空中ブランコ
「いらっしゃあ〜い」
全ての人を歓迎し肯定する本作屈指の名セリフ。

課題は自分の中にあり、解決もまた自分と向き合う事でしか進まないという主題がヘンテコな世界観の物語で表現される。独白などで語らせずストーリーの中で自然と染み込む納得感が素晴らしい。

メンタルヘルスという重めのモチーフを緩和しようと強烈な味付けを施した結果、テーマよりも作風が人を選んでしまうという本末転倒なアニメ。

投稿 : 2020/08/17
閲覧 : 224
ネタバレ

遊勝 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

一回診察してほしいな

一話完結で患者を診察していくって話かな

起承転結がきっちりしてるし

11話すべての話がどこかしらで繋がってるってのもおもしろい

投稿 : 2018/06/29
閲覧 : 317
サンキュー:

0

ネタバレ

狗が身 さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

No one is perfect!

深夜枠ではあまり見かけないアニメーション的な作品、僕は結構好きなんですよね~。

本作は精神病を抱える人々の日常を面白おかしく描いていますが、決して軽んじてる訳じゃなくて、かといって重苦しい訳でもない。この絶妙なバランスが良いんです。
連続性の無いエピソード毎の主役達が、一つの世界の、それも身近なところにいる。これが最終話の「カナリア」によって、一つの大きなメッセージになってるんですよ。

主に扱ってる題材は精神病だけど、その中身は困ってる人に手を差し伸べよう、人それぞれ悩みや欠点はあるんだから、気にしすぎなくていいんだよという、非常に普遍的なメッセージが込められている。でもお説教くさくない。
最後まで観てみると患者が診察室に入る時にカナリアが飛んでいた意味が分かるし、そうすると伊良部先生の「いらっしゃ~い!」がすごく素敵な言葉なんだよね~。

「カナリア」はアニメオリジナルというか原作をかなりアレンジしたエピソードなのだそうだけど、このエピソードによって作品としてグッと深みが出たように思う。
注射によるシンボル化とか(これがまた、よく考えられてるんです)、実写による声優さんの顔の演技とか、映像的にも見所は盛りだくさんで、楽しくて優しい、中々飽きのきそうにない良作です。
さすが東映って感じですね。

見た目の毒々しさで食わず嫌いせず、試しにDVDの一巻だけでもレンタルで視聴してみてほしいです。

投稿 : 2017/04/27
閲覧 : 397
サンキュー:

12

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:今観てる

好き嫌いが大きく別れる個性的な作品


前置きなしに、私は好きです。
悪の強い個性。
受け付けない方のほうが多いのでは…
と思いながらの視聴ですが、
この毒々しい色使い、絵面(エヅラ)
突然のフジテレビの福井さんの登場。
世界観が、わりとツボです。

時おり出てくる 実写は…
『お子さまは見ないでね』的な描写
全ハデハデな世界。

これは、どこに向かっていくのだろう
と惹かれてしまいました。

投稿 : 2017/01/24
閲覧 : 351

ほらいぞんちゃん さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

精神病の人たちの群像劇

一話完結で見やすかったです。
精神科医の先生が見た目も中身もおどけていてヒントを与える形式で患者が病を克服、受け入れていく、面白い話です。
看護師のマユミちゃんはセクシーでほぼ実写のサディスティックで「おっ」となります(笑)
患者の表情も豊かというレベルじゃない、場面場面で顔がもう実写なんですね。「見たことあるぞ?」と思う顔でそうなんです、中の人、演じてる声優さんが各キャラクターの表情まで演じてるんですね。見たことのない作りで面白かったです。
こんな人もいる、こんな人もいるのか~と序盤の方は見ていたんですが見ていくうちに「あ、この場面のモブ、あの時の患者だ!」とか他の回での患者が案外身近にいるんですよ、精神病って身近に沢山いるかもよ、というメッセージを感じました。
色彩や伊良部先生やマユミちゃんがまたポップでユニークな現実離れした感じなんですが内容は割と重い。でも最後は患者も自分の病と向き合い受け入れていく、見ていても気持ちの良い鬱(?)アニメでした。
OPEDも電気グルーヴさんでオシャレでEDなんてストーリーとも相まってスカッと思わず口ずさみたくなりました。
噂には聞いていたのですが良い作品でした。

投稿 : 2016/11/24
閲覧 : 422
サンキュー:

7

考え中(←名前です) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

いや、結構おもしろいよね?

なんでこんなに人気が無いんだろう。。。

実写を加工したような絵がダメなのかな?
個人的にはカラフルなところも含めて嫌いじゃなかったし、
各話が少しづつ交差しているのも良かった。

それにしても、世の中には色々なストレスがあって、様々な症状が出るんだねぇ。
「本当に大事なものを見失う」なんてのは、実はよくある病気なのかもしれない。

それと最後の「Shangri-La」は何度聞いても良いね!
1997年リリースの曲だとは、、、電気グルーブ恐るべし。

投稿 : 2016/08/12
閲覧 : 266
サンキュー:

3

mame さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

大好物!!

原作が大好きで見るかどうか悩みましたが…

私は大好き!!絵も曲も内容も独特な雰囲気も…大好物です!!

ただ伊良部先生がちょっと原作と違うかなぁ?って感じでしたがそれはそれで良かったです

投稿 : 2016/07/29
閲覧 : 273
サンキュー:

1

四畳半愛好家 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.4
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 2.5 状態:観終わった

伊良部先生…なんか変に格好良すぎない?(求めてない)

 簡単に言うと、精神科医伊良部の元に、たくさんの精神的な問題を抱えた患者たちが現れ、回復していく短編集。
 なかなかポジティブな気持ちになれる良い作品です。
 
 原作は奥田英朗の「イン・ザ・プール」「空中ブランコ」「町長選挙」の伊良部シリーズの既刊三作(2016春現在)から。
 私は奥田ファンでもあるので、すべて読んでいて、特に「空中ブランコ」は直木賞を立派に受賞している名作。「イン・ザ・プール」はギャグ色ばかりが強く、「町長選挙」は正直つまらない。「空中ブランコ」はギャグと一種の感動も詰まっている名作なので、読むならこれだと思う。(時間があるならイン・ザ・プールから読むべきですし、普通にオススメしときます。)

 このアニメ「空中ブランコ」についてですが、独特な作画・演出に独特な内容…変わったアニメが観たい方はチェックしとくべき作品です。
 いい感じにスッキリEDに入る話が多くて、気分のいい作品だと思います。
 電気グルーブのOP・EDは凄く癖になるいい曲です。


以下やや批判的な長めの駄文

このアニメの好き嫌いが分かれそうな演出
・患者の男たちを演じる声優が豪華なんですが、たびたびキャラの顔が演じられている声優さんのものになる
・福井謙二アナウンサーがたびたび解説を加える
・エロい感じのナースが実写である
・色合いが過剰にカラフル
・主人公「伊良部」への原作イメージが崩れないよう伊良部は3パターンある

 個人的に声優の顔になる演出は、慣れたので大丈夫でした。
 アナの解説は、正直いらないです。ただ、トンデモ医学って感じの原作に比べ、アニメ伊良部は割としっかり医学してるみたいなので、解説はあっていいのかも…
 ナース実写も、色合いも正直好きじゃないです。伊良部は変わった人間ですが、あんな芸術的な部屋で診療してるイメージは全くありません。

 そして伊良部に3パターンの演出ですが…正直意味が分からないです。伊良部は「色白のデブ」で「マザコン」で「小学生並みの思考」で「常識が一切通じない」タイプだったはずでは?
 アニメの伊良部は基本的に知的であり、ふざけてるシーンも計算で、決めるところはクールに決める、まるでイケメンな感じの精神科医。
 一方原作伊良部は、適当な解説を加えつつも、基本的に考えずに行動して患者を振り回し、患者さんはあきれる中でヒントをもらい、勝手に回復に向かっていく…。まさに「愛すべき馬鹿医者」
 テイストが全くもって異なっていて、イメージを壊さないための演出だとするなら、感性が全くもってずれている気がする。
 むしろ原作との乖離を際立たせる演出だと思います。

 最後に物語ですが、一話「空中ブランコ」を観た全国の原作ファンは「違う、そうじゃない!」と感じたでしょう。クスッと笑える良いラストシーンなのに…何故変えた!伊良部の阿呆さ加減を変更しているのだから仕方ない気もしますが、勿体ない!話もなんかフワフワしていて、分かりづらく、これだと1話で離れてしまう方が多い気が…。

 あと3話の「恋愛小説家」は原作では「女流作家」なのですが、患者の友人のキャラが個人的に大好きなのに、一介のモブに格下げされていて、目茶苦茶がっかりしました。本当に格好いいキャラだと思うんですが…是非原作「空中ブランコ」をチェック!

 アニオリについては、10話と最終回の11話は、アニメオリジナルだと思うのですが、10話の「オーナー」は演出を含め、凄く良かったです。逆に、最終回の「カナリア」はなんか嫌でした。無理矢理最終回っぽくしたって感じですかね…

 なんか長くいらないこと書いた感じですが、すごく特徴的なアニメで、合う人には合うアニメです。アニメ好きならチャレンジしてみてはいかが?

投稿 : 2016/05/22
閲覧 : 392
サンキュー:

10

ネタバレ

ちびっこU さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

タイトルなし

オムニバス形式なので軽い気持ちで観れるけど,話ごとがリンクしていて面白かった。
取り上げられている内容も心理学や精神疾患が的確に描かれていると思う。
毎回声優さんの顔がキャラクターになっているのも面白い。
色調とかも世界観が出ていて良かったが,慣れるまで激しく見づらい。

投稿 : 2016/02/28
閲覧 : 207
サンキュー:

2

一条華蓮 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.2
物語 : 3.0 作画 : 2.0 声優 : 2.0 音楽 : 2.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

色々気にしないようにすれば楽しめる

注意すれば楽しめるが、ぼんやり見てると鬱陶しいアニメ。
特に第一話は支離滅裂に感じるので1話だけ見て鑑賞するかどうか決めるのは不適切。
オムニバスであることを念頭に入れて始めなくては置いていかれる。

<見ないようにすべきところ>
・病院の先生のキャラ
・診察後に患者の日常に度々先生と思しき人形が語りかけるところ
 (あれは先生ではなくて患者の葛藤だと思うべき)
・毎回あるナースの注射
・ナースの妙な演出(色気とかツンツンしてるとこ)
・特に物語りに関係のない描写演出(人が紙切れ、突然実写、モザイクでカラフルな背景)

<面白いところ>
「アニメで分かる心療内科」のように、色んな患者が居ること。
精神患者の解決物語。

投稿 : 2016/02/28
閲覧 : 248
サンキュー:

2

Amarok さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

おもしろい!

このアニメ見たのは結構前の事になります。原作は「空中ブランコ」だけ既読でした

ノイタミナだったらしいです。まぁ、妥当といえば妥当な気がします
こういった原作をアニメ化するのはプロ中のプロである筈だから、文句は言えませんが、何か平凡だった記憶があります

少し雑談になるかもしれませんが、

原作で「伊良部」という単語を目にした時、
というよりも「伊良部」というキーワードを目にするたびに、
『ストッパー毒島』に登場する、確か同姓だったキャラクターの容姿が想起されます

原作の伊良部というキャラは確かデブのおっさんで、
片や『ストッパー毒島』の伊良部の方は肥満という訳ではないと思いますが、
メジャーリーガーにありがちな熊のような図体が、少なくとも自分の脳内では一致し、伊良部医師の顔の造詣もあんな感じなんだろうと思ってました

だからこそ原作二弾(?)であるこの『空中ブランコ』の表題作を読んだとき、最後に伊良部医師が空中に舞う一文の光景を想像して衝撃(笑)を受けました

アニメのカラフルなネズミみたいな容姿は、まさに道化というやつで、
作品における伊良部医師の活躍を見れば、そういう姿が想起出来るのかも知れないのですが、
逆に、道化の姿をした者がサーカスやるのはイメージ的にありきたりな感じがして、がっかりしたものです


それでもやはり面白いので、全部見ましたが「空中ブランコ」の作品だけでも、原作の方が面白いと思ったアニメ化は幾つかありました

投稿 : 2015/09/02
閲覧 : 380
サンキュー:

0

オキシドール大魔神 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

公式文献曰く『ハイブリッド・アニメーション』

トンデモ精神科医によるトンデモ診療。独特な演出は万人受けはしないだろうが、自分は好きでも嫌いでもなかった。

投稿 : 2015/08/19
閲覧 : 406
サンキュー:

2

ネタバレ

ポール星人/小っさ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

確かにコレはダメな人は多そう

見終わりました。
これ、イイです。かなりいいと思う。
メンタルヘルスに関する作品なんで、かなり抵抗のある方も居るとは思いますが私は大変気に入りました。
誤解されてる方もいるかもしれませんが、この作品はサイコパスを見世物的に見せてる作品じゃないです。
身近にいる心が疲れちゃった人と、それを診察し解決の糸口を指し示すチョットへんなお医者様のお話です。
アニメ的ではない題材ですし、まぁ普通のアニメ好きには受けが悪いのはショウガナイんでしょね。

 私も会社で部下・同僚に対する知識として教育受けたりしますが、そんな集合教育での座学よりもはるかに意識付けとしては役に立つ有意義な作品だと思います。
しかも、作品として面白い。説教臭くもないし、お疲れの方を追い込むような代物ではないです。主人公伊良部医師の破天荒さも一見無神経さにもとれるけど、患者さんたちとの垣根を取り払って一緒になって問題の根を取り除く姿勢の一つの形だと思いますし。
実写とアニメのハイブリッドという見かけの奇抜さには嫌悪感抱く方もいるでしょうが、そこはこの作品の味って事でw
すげぇ色使いとか絵柄もね。
私はむしろこういう表現のお遊びは、こういう作品にありがちな湿っぽさ払拭してイイと思います。
{netabare}
 10話のナベツネ話はフジの番組とは言え、マヂかよ~と思いましたw
なんでこの話の主人公が若いのかなと思ったら、最後はあぁなるほど となるんですよね。老害だと断罪してこの話終わってたらガッチャマンクラウズは日テレ系列じゃ放送してなかったんでしょね(汗)

 んで一家の大黒柱の胸には一番心が苦しい11話ね。
この話だけ患者さんのお話じゃないんですよ。これを最終話に持ってきたのはこの作品で一番言いたかった事だからなんでしょうけど、ほんと身につまされる話なんですよね。危険を知らせてくれるカナリアの声を気づいてあげなければならないのは身近な者の務めだよと。仕事が忙しいと逃げてては声なんて聞こえないよ~ って言われちゃうと、ほんと亭主としては苦しい(汗){/netabare}

 モノノ怪とガッチャマン・クラウズ観て興味持った中村健治監督の作品ですが、コレも面白かったです。異色の監督だと思うし、その志向と傾向には同意出来ないという意識の高い方もいるとは思いますが私は好きな監督すね。

////////////////////////////////////////////
話がどうのととかキャラがどうのって作品じゃないとは判った上で観始めましたけど、確かに見た目強烈w
心の病に対する一般人への啓蒙と言う位置づけなんですかね?
治療に対して臆してる方なんかには、コレはいい作品なのかも。

投稿 : 2015/07/26
閲覧 : 473
サンキュー:

11

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

副理事だったとは、、

最終回で分かる伊良部医師の役職が、副理事にびっくり( ; ゜Д゜)

一話完結方式でしっかりとお話しは練られていますので、観られます。良作かと。

久しぶりに大御所の三ツ矢雄二の声が聴けて、嬉しかった(*´・ω・`)bよ肉丸くーん。

第二話、第五話がお気に入りです。

でも、アニメーションの中に実写擬きや、三次元の人間を使うのは嫌だった。

投稿 : 2015/04/29
閲覧 : 321

ostrich さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

中村健治は今敏の後継者だと(勝手に)思う

リアルタイム放映時は、
「電気グルーヴがテーマソングを担当しているから」
という動機で1話だけちら見しました。

当時はアニメから若干、遠ざかっていたので、
「(旧)エヴァンゲリオンの発展系? いや、立喰師列伝か」
などと知ったかぶりをしつつ、私自身がサブカル寄りにも関わらず、
本作のサブカルなルックになぜか嫌悪感を抱いてしまい、
また、精神医療を扱っているのも、なんか鼻につき、
ちょっと、物珍し「気(げ)」なアニメなんでしょ、と断じて
以後、追いかけず。

だったのですが、最近になって「モノノ怪」を鑑賞。
「おー、すげー!」と感心して、監督「中村健治」を検索したところ、
「あ、あれ(空中ブランコ)の監督なんだ」と。

で、今さらながらシリーズを鑑賞。
すみません。完全に数年前の私が間違っていました。

確かに人を選ぶ(毒々しいとすらいえる)ルックではあるけど、
一度、世界に入るとなぜか不思議と温かいトラジコメディ(悲喜劇)。

おそらく原作の力も大きいと思うのだけど、
きわどい題材をうまく笑いで包む演出は傑出しています。
シリーズ構成もとても凝っていて、基本的には1話完結なのですが、
最終的には、全体を通した何かが感じられる作り。

その「何か」を、あえて言葉にするなら、
あくまで精神を病んだ人の側に立った上で、
「世の中、いろんな人がいて、面白いじゃん」
と笑ってくれる姿勢でしょうか。
この姿勢は下手な励ましより、人を救うと思います。

で、見終わった後にですね。
故今敏監督の「東京ゴッドファーザーズ」を思い出したんです。
これもホームレスという「気の毒な人たち」が主人公のトラジコメディ。

中村監督と今監督は「気の毒な人たち」に向けるまなざしが、
非常に似ているように思います。

ものすごく感情移入はしていないんだけど、
むしろ、距離を置いて徹底的に観察することで、
「いや、アンタ、気の毒だけど、とても面白い、最高!」
と一周した承認を与える感じなんですよ。
そして、そのまなざしが、作品に救いをもたらすというか。

さらに言えば、お二人は作風以前の「人となり」の部分で
似ているんじゃないか、とさえ思いました。

私は今敏監督作品が大好きなので、彼が亡くなって以来、
当然のことながら今敏的なものを見ることができなくなり、
寂しく思っていたのですが、本作を鑑賞して、
ひょっとすると、この人(中村監督)ならやってくれるんじゃないか、
とこっそり期待してしまいました。

もちろん、全く同じものは作れないだろうし、
そもそも作る必要もないけれど、
同じまなざしを持った人が作る作品は、とても観たい。
それは確実に誰かの心を決定的に揺さぶるはずです。

早く劇場用長編を作って欲しいなあ。

投稿 : 2015/03/21
閲覧 : 1037
サンキュー:

7

ゆすらx さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

とりあえずビタミン注射、打とうか。

このアニメの最大の特徴は、よく言われるように、映像にあります。
本編を見てみればすぐに分かりますが、
アニメと実写が混ざったような、不思議な表現がされています。
はじめは確かに気持ち悪いですが、だんだん慣れてきて、
やがてこれも面白さの一部であることが分かってきました。

病的なまでにポップで現実離れした色遣いで描かれるのは「精神病患者」の物語。
日常が生きづらくなっているのを、過去の経験等から来る心的な問題として捉え、
その原因を明らかにしながら問題解決をはかります。
ときどき挟まる専門知識の簡単な解説で、理解もばっちり。
コミカルながら現実的なストーリーがとても面白かったです。

精神科医の伊良部先生はとにかく自由奔放。子どもっぽくてちゃらんぽらんです。
厄介者扱いされたりもしますが、彼の柔軟さは患者の病を治すカギ。
先生のペースにはまっていくうちに、やがて解決への道が見えてきます。

映像、演出、登場人物。すべてが個性的。
人を選びますが、食わず嫌いをしていてはもったいない作品です。



(おまけ)
アニメを視聴した後、原作の小説も一部読んでみました。
原作ではもちろん伊良部先生は普通の人類で、診察室もあんなにカラフルではありません。
よくあんな映像に仕上げたなと。個人的には良い意味でそう思いました。
マユミちゃんは原作でも相変わらずです。かわいい。

投稿 : 2015/02/03
閲覧 : 321
サンキュー:

4

セレナーデ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

あふれる人間賛美

爽やかで温かみのある余韻がステキ。

この作品、結局のところ患者の精神疾患は治せていないんですよね。「強迫神経症が治って幸せに暮らしましたとさ」とか「先端恐怖症がひいてヤクザを引退せずにすみましたとさ」とか、そんな分かりやすい締め方はしていなくて。むしろ症状自体はなんの変化も見て取れなかったり、症状が悪化したりしたままエンディングを迎えるときすらあるくらい。その部分だけを見るに、医療作品としては最悪。

けど、だからこそいい。

それぞれ患者たちは、伊良部精神科医がトリガーとなった事件の翻弄の末に客観性を取り戻し、自分の行動を制限していた自分自身に対し空虚感を覚えだす。そして気づけば、穏やかで安らかな心地に包まれながら、症状克服の希望を明日に見据える。

医師の手腕をもって解決するでもなく、完治させることにハッピーエンドを見出すわけでもない。現代に巣くう心の病を扱った作品として、患者のモチベーションで克服の希望を見出す、そのエンデイング。私としては、人間の持つ可能性と強さをなによりも尊重してくれているようで、人間賛美に満ちあふれているようで、なにやら温かーい気分になれるのです。えもいわれぬ爽やかさを感じるのです。

その部分だけを見るに、ある意味で最高の医療作品であろう、と。

伊良部精神科医の突飛なキャラクター性も素晴らしく、人智の及ばぬ領域で計算を働かせている究極の名医なのか、それともただ自分の欲望と興味に果てしなく忠実なだけのヤブなのか分からない謎めいた風格は、ストーリーを牽引するトリックスターとして類例を見ない魅力を生み出しています。

しいて原作厨のケチをつけさせてもらうと、それこそ幾話か改変で「完治した」とも取れる演出が付与されていたことが少し残念。前述のとおり、伊良部の働きによって患者が客観性を取り戻したり自分自身に懐疑の目を向け始めたりと、完全にロジックが欠如してるわけではないのだけれど、あのドタバタを交えた荒唐無稽な流れで完治させてしまうのは、やはりご都合主義に映るというか、ドラマとして安っぽくなります。

あと、不満ってほどでもないけど、実写を交えたご自慢の演出方法は、要所要所で発動させたほうがよかったんじゃないのって気がしないでもなかったり。原作で「初診で非現実的な体験をした患者が診察室をあとにして、夢ではないかと頬をつねった」みたいな描写があったくらいだから、日常風景では普通のアニメーションにして、診察室内か伊良部が現れたときにだけあの演出にしたほうが、現実と非現実のメリハリがついて、伊良部の放つとびぬけたオーラや人間性がより強調できたのではないかな、と。

一話完結でありながら、計算されたシリーズ構成で新たな娯楽性を生み出していたのはGOODでした。

「心療内科」というジャンルの役得を存分に活かし、滑稽と理不尽と人間賛美を謳歌させた爽快の一作。

投稿 : 2015/01/30
閲覧 : 478
サンキュー:

9

米麹米子 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

全てのカナリアの声を

全11話
オムニバス形式で心療内科の患者と
症状で構成されてるのだけど
面白い。

精神科や心療内科って、実際は白かったり落ち着いた雰囲気。
でも、この病院はとってもカラフル。
モノノ怪の監督とキャラデザの方がやってるからか
演出も構成も色使いも凝ってるんだよね。

人の心ってカラフルだから病院もカラフルなのかなって思ったり
モノトーンが病状醸し出してる感じだったり
病状も、一般的にかかりやすい病気を扱っていて
真面目に作ってる事が伺える。

伊良部先生が3パターンで登場して
パターン別に応答が違ってるのも見所だし
一話ずつ話数を重ねていくと
他の話の人がちらっとうつって
全部繋がっていたりして
上手いなぁって思った。

10話と11話が好きなんだけど

子供はみんなカナリアだよ
家族にとって
もっと見てよ
話してよって
思わず言いたくなっちゃった。
良い作品だと思うよ。
押し付けがましくもなく。

おしゃれにポップに作ってあるし
敬遠されがちかもしれないけど
それで判断してみないのは勿体ないなって思う。

行動療法・認知療法・暴露療法など
手軽にできる治療法をやってるのにも好感もてるし

普通の人が一番の下りは云々と思わず頷いてしまった。
大事な人のカナリアの声は
聞き逃さずにしたいものです。

OP・ED共に電気グルーヴで拘りがかんじられました。

投稿 : 2015/01/19
閲覧 : 900
サンキュー:

49

koaki さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

トンデモ医師・伊良部のハチャメチャ治療 アニメ編

伊良部総合病院地下の神経科には、跳べなくなったサーカスの
空中ブランコ乗り、尖端恐怖症のやくざなど、
今日も悩める患者たちが訪れる。
だが担当医・伊良部一郎には妙な性癖が…。
この男、泣く子も黙るトンデモ精神科医か、
はたまた病める者は癒やされる名医か!?


原作:奥田英朗による連作短編集:第131回直木賞受賞作:未読。
奥田氏の他の作品はとても面白く読んだのだが
気になっていた精神科医・伊良部シリーズが
アニメ化されていたとは知らなかった
小説読むのが遅いので、シリーズ物は躊躇するんですが
発見できてよかったです。

内容もさることながら、まず驚くのがサイケな色彩。
見た瞬間に、モノノ怪やCの人だってわかるくらいに
個性的な色彩だったりする。

他にも『ハイブリッド・アニメーション』という
実写映像を織り交ぜたアニメーションで
患者として登場する声優は、顔が実写との合成映像。
モブキャラは、ダンボールみたいなペラペラな状態。
何もかにもが個性的というか、ある意味冒険ですよねぇ
ちょっと目が疲れるかもしれないけど、好きです。

そして、気になっていた主人公:伊良部一郎。
かなりトンデモな医者とは聞いていたけど
これは考えましたねぇ~
見た目を変化させることにしたってのが面白い。
大・中・小の伊良部がシーン毎に変化して登場。
そしてハチャメチャな治療が笑える。

それぞれの患者は、自分がどこかおかしいと思って神経科を訪れる。
しかしそこには患者よりもっとおかしい伊良部がいる!

症例的には、よく耳にするものだったけど、
症状1つとっても色々なんだなぁ~と思ってみたり
精神疾患って、取り扱いが難しいと思うけど
伊良部のおかげで重くならずに済んでいる。

これは観る人を選ぶ作品だと思いますが
私は面白かったです。

投稿 : 2014/12/16
閲覧 : 385
サンキュー:

5

ちびすけ1号 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

個人的評価 【空中ブランコ】

【物語】
精神科のお医者さんが適当に注射して適当に患者さんを治していく話です
笑えるしでもどこか深い意味を持った作品だったと思います
見ていて楽しかったです

【キャラ】
伊良部の小さいときが可愛いです
個性的なキャラで大好きです
伊良部の周りも個性的な変人が多いです
だからこそのこの作品になった思います

【声優】
朴路美さんいます
私が大好きな声優さんなのでとっても嬉しかったです

【作画】
少し変わっていて実写も入り色彩豊かで可愛い作品です
独特な世界観が感じられる作画だと思います



私の友人の中でも評価は賛否両論
見る人を選ぶ作品だと思います

投稿 : 2014/09/27
閲覧 : 225
サンキュー:

1

ネタバレ

manabu3 さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

この滅茶苦茶な作品は「完璧なものは存在しない」と身を以て示している

色々な意味でぶっとんだ作品。作画には実写が混じり、主人公は三体に分裂し、色彩は眩しいほど派手やかで、扱う内容はデリケートな「心の病」という、一癖も二癖もあるアニメ。お勧め出来る作品とは決して言えないものの、心の病という日の当たらないテーマを扱ったことだけでも意義があり一見に値する。精神科が舞台とはいえ内容は重くなく(寧ろ軽い)、症状も身近なものを扱っている。話は一話完結型であるが、すべての話が繋がっており一つの作品としてしっかりと完成されている。

主人公である精神科医・伊良部一郎はとにかく破天荒だ。そんな主人公の元に様々な症状を患った人々が訪れるのだが、訪れた患者は「とりあえず」ビタミン注射を打たれてしまう。主人公と患者、「どちらが症状を患っているのか?」、そんなことすら思うほど主人公(クマ)の破天荒ぶりは凄絶だ。それをイラッと感じるか、クスッとするかは人によるだろうが、精神疾患という微妙な題材故に好みや評価は極端に分かれるかもしれない。それに加えてこのアニメは「ふざけること」に主眼を置いているようにも思える。

{netabare}このアニメの最後は「No one is perfect!(完璧な人間なんて存在しない)」という言葉で締めくくられる。みんなどこか欠けているから人間は人間であるのだと感じさせる言葉だ。全知全能の神さまじゃない人間は(当たり前だけど)欠点を持つ。辞書には「欠点、欠ける」について「短所、劣っていること、あって当然なことがないこと」と説明してあるが、(辞書の意味を否定するつもりはないけど)それはあくまで考え方の問題であり、必ずしも「悪い意味」に直結しないと私は思う。何故なら繰り返しになるが人は根本的に完璧ではないし、そもそも「欠けていること」は善悪の問題なのかに疑念を抱くからだ。

話は逸れたが、この作品が示唆するであろうことの一つは、もし何か「欠点」で悩みを抱えていることがあるのなら、それは本当に精神を病むほどまで悩む問題であるのかを一度熟慮する必要がある、ということである。詰まる所、作画・色彩・主人公に至るまで「何故か」滅茶苦茶なこの作品は、「自分のことをオカシイと思っているアナタより、この作品の方がよっぽどぶっとんでるよ(笑)」と、身を以て示しているように私には思えるからだ。殊に「医者」の言動・風貌が来訪した「患者」より「狂っている」ように思えたのだが、それは以上のような理由からだろう。デリケートなテーマの中でのそんな型破りの主人公に私は笑ってしまった。些細な悩みが一瞬だけぶっ飛んだような気がした。とはいえ、「狂っている」と上記したが、主人公の治療法は(専門家ではないので分からないが)あながちアリかなとも思える。

最後に、最終話での「カナリア」についての(真面目な)話は示唆に富む描写だった。心の病を患った「カナリア」は、我々が気付かないだけで身近に存在するし、我々自身無意識にカナリアになっているのかもしれない。殊に「カナリアは周りがおかしいことを知らせてくれる英雄」という言葉には考えさせられた。カナリアは「周り(自分も含む!)がおかしいから」カナリアになったのかもしれない。
まず、カナリアの声に気付くこと。
そして、問題の根源はカナリアだけではないということ。
カナリアになるには、理由がある。それは必ずしも先天的なものとは限らない。自らの言動を自己省察すれば「“おまえは”おかしい」という言葉は自ずと使わなくなるのではないか。そしてきっと「カナリア」も減少するのではないかと思う。{/netabare}

投稿 : 2014/09/05
閲覧 : 474
サンキュー:

5

次の30件を表示

空中ブランコのレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
空中ブランコのレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら こちらのフォーム よりお問い合わせください。

空中ブランコのストーリー・あらすじ

不眠症を患うサーカスの空中ブランコ乗り・山下公平は、着ぐるみを着た謎の精神科医、伊良部(いらぶ)一郎の診察を受けた。
それからというもの往診と称し公平につきまとう伊良部だが、公平のもとを訪れるヘッピリ腰の区役所職員やスキーゴーグル着用のヤクザといった、ちょっと変な人々をおもしろがってばかりいた…。(TVアニメ動画『空中ブランコ』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2009年秋アニメ
制作会社
東映アニメーション
公式サイト
www.kuchu-buranko.com/
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A9%BA%E4%B8%AD%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B3
主題歌
≪OP≫電気グルーヴ『Upside Down』≪ED≫電気グルーヴ『Shangri-La (Y.Sunahara 2009 Remodel)』

声優・キャラクター

三ツ矢雄二、朴璐美、杉本有美、森川智之、三木眞一郎、浪川大輔、平田広明、入野自由、高橋広樹、岩田光央、羽多野渉、置鮎龍太郎、古谷徹

スタッフ

原作:奥田英朗 著『イン・ザ・プール』『空中ブランコ』『町長選挙』(文藝春秋刊)、 監督:中村健治、キャラクターデザイン・総作画監督:橋本敬史、シリーズ構成:石川学、脚本:石川学/村山功/田口智子、美術デザイン:常盤庄司、色彩設計:永井留美子、CG監督:森田信廣、撮影監督:山田和弘、音響監督:長崎行男、音楽:森英治、演出協力:地岡公俊

このアニメの類似作品

この頃(2009年秋アニメ)の他の作品

ページの先頭へ