やまげん さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.5
作画 : 2.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
作画にも調和を
原作は読んでいない
主に高校のオーケストラ部を舞台にした作品だが、{netabare}いじめの話だったり、青野一の複雑な家庭事情だったりといった{/netabare}音楽と関係ない話が中心に描かれていて、音楽を中心にした物語ではなかった。作者はオケ部出身ではなさそうなので、音楽を中心にした話は描けなかったのかもしれない。音楽を中心とした物語でなくてもおもしろければ良いのだが、{netabare}青野父の不倫問題は最終話付近まで青野父の人物像が描かれないまま話が進むので興味が持てなかったし、いじめの話はけっこう陰湿だしで、話がおもしろいとは感じなかった
楽器経験者と楽器初心者の衝突の話は面白い話になるかと思ったが、あっさりと終わってしまいちょっと残念だった{/netabare}
あと、最終的な見せ場がコンクールなどの外部のイベントではなく、定期公演という内部のイベントだったので、緊張感もあんまりなかった。{netabare}しかも、23話・24話で描かれた定期公演は、演奏してる最中に回想が長時間入ってしまい、もはや演奏を見せる気がないのではと思った{/netabare}
オーケストラでの演奏シーンの作画は、実際のオーケストラ演奏を20台のカメラで撮影→3DCGにする形で制作されたらしい。大人数での演奏シーンは3話、23話、24話くらいだが、長袖シャツってそんなにシワ寄るかな?と気になるくらいシワが出来ていた。そもそも、個人的にはオケシーンにそんなにリアルさを求めていないので、アニメ的な表現でよかった。リアルな表現を求めての3DCGではなく作画の負担軽減というのであれば、文句は言えないが
演奏シーン以外の作画については、各話ごとに作画のバラつきが激しかった。毎回EDクレジットを確認していたが、おおむね中国系スタッフが多い回は作画が悪い傾向にあった。8話、10話、20話、22話は特に酷かった。物語的にわりと重要と思われる回でも作画が悪いときがあったので、正直冷めてしまった
単純に質が良くないということもあるが、キャラの目の大きさなど、作画の方向性から違っていることもあり、気が散ってしまった
制作会社は日本アニメーションという名称らしいが、こんなに外国人スタッフが多いのであれば名前を変えたほうがよいのではないだろうか
佐藤利奈、斎藤千和がお母さん役で出ていて、時間の流れを感じる。朴璐美にいたってはおばあちゃん役だった
2期があるらしいが、少なくとも制作会社が変わらない限り見る予定はない