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「青い文学シリーズ(TVアニメ動画)」

総合得点
61.3
感想・評価
159
棚に入れた
903
ランキング
5476
★★★★☆ 3.5 (159)
物語
3.7
作画
3.6
声優
3.4
音楽
3.3
キャラ
3.4

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青い文学シリーズの感想・評価はどうでしたか?

♡Sallie♡☆彡 さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.4
物語 : 2.0 作画 : 2.0 声優 : 2.5 音楽 : 3.5 キャラ : 2.0 状態:観終わった

陰鬱としてます。

文豪の書いた日本の純文学をアニメ化した作品です。
オリジナルをちゃんと読んだことがあるのは『走れメロス』くらいです。
『こゝろ』は「下 先生と遺書」だけ。
『蜘蛛の糸』は児童文学なので,ストーリーはもちろん知っていました。
このアニメ化で選ばれた作品たちは総じて原作自体が陰鬱な(かつての純文学はそういうものが多い)ので仕方ないんですが,なんだか楽しんで観ることができずに少しずつ観ていたら気づけば観終わるまでに10年以上かかってしまったという…(苦笑)。
原作が暗くないのは『走れメロス』くらいですかね。。

アニメの評価ですが,これどうなんでしょう。。
ちゃんとオリジナルを読んでいないわたしでもう~ん(-ω-;)となってしまいました。
このアニメの中で唯一コメディ色があった『桜の森の満開の下』。
これが1番好きになれなかった。
いつかは読もうと思っている作品ではあるんですが,こんなノリの作品じゃないですよね??
なんか無理に面白くしようとしている感じがして白けてしまっていました。
キャラクターデザインも好きになれなかった。
逆に暗くない『走れメロス』がやたら暗くなってて,原作とは全然違うしそれも嫌でした。

1番マシ(?)だったのは…『こゝろ』かなぁ。
アニメ化された部分がちょうど「下 先生と遺書」の部分だったので入っていきやすかったです。
ただ,キャラクターが原作と違ってショックでした。
「私」側と「K」側の視点で同じシーンを観るみたいな感じだったんですが,どちらも設定がちょいちょい原作とは違っていて「え~違う,違う。そんなんじゃないのに!!」ってイライラしてしまいました。
特にお嬢さんのキャラ。
勝手にそんなキャラにしないでよヽ(`Д´)ノとなりました。

あと,全ての物語において主人公の声優を堺雅人がやっているんですが,これも微妙かなぁ。
俳優さんが声優を務めるのがダメってわけじゃないんですが,キャラクターに合っていないなと思うのもあったし,やっぱどの声も“堺雅人”だし…。
ナビゲーションだけで良かったんじゃないのかな。
「餅は餅屋」とはよく言ったものだなと思いました。

全体的に,せっかく名作をアニメ化するんだったら“翻案”ではなくて,忠実にやってほしかったなぁというのが本音です。

投稿 : 2020/04/01
閲覧 : 349
サンキュー:

5

ゆーしゃん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

太宰治、芥川龍之介、

実は人間失格読んだことなかったので、楽しく鑑賞しました。
ほかの名作もアレンジされていて、素晴らしかったです♪
堺雅人さんがオープニングで、作者の余談をはなすのでアニメに入りやすいです。

投稿 : 2018/12/17
閲覧 : 387
サンキュー:

0

kameko さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

純文学を知っていれば面白かったのかな?

純文学が映像化されたけど、面白さは特に感じず、淡々と進む話に「もういっか」と途中で断念。純文学に知識があると面白かったのかな?

投稿 : 2017/12/13
閲覧 : 346
サンキュー:

0

tinzei さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.5 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 2.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

芥川作品とメロスは見なくてもいいかな

見ごたえあるじゅんでいくと、『人間失格』→『こゝろ』→『桜の森の満開の下』→『走れメロス』→『蜘蛛の糸』=『地獄変』
最後の二作に関しては見る必要ないかな、『走れメロス』も映画版の方が絵は古いけど面白い、後、人間失格以外個別ページがあるのでそこで書けばいいのに。

全体的に心情を表す作品になっている、『人間失格』や『こゝろ』はともかく他の作品は描くべきところが違うだろ、というか原作通りに書こうよ。

投稿 : 2017/07/06
閲覧 : 411
サンキュー:

1

ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 2.5 キャラ : 5.0 状態:観終わった

キャラデザだけでも普通に楽しめました。

キャラデザがジャンプで連載されてる先生方なのでそれだけで普通に観れました。
「桜の森の満開の下」は初めて知りましたね。小説はホラー系くらいしか読まなかったので(>.<)y-~
物語や設定を大幅に脚色していて原作通りではないらしいですが、すみません。原作読んでません。あらすじとか大体の話を何となく知ってる程度なので全く違和感もありません(^-^ゞ
個人的に一番好きだったのは「こころ」ですね。(真ん中の文字の出し方分かりません)
{netabare}一人称形式で物語がすすんでいき、2話目でガラリと雰囲気が変わるのが凄く好きでした。物語の根幹が変わるんですね。{/netabare}
絵とストーリーがマッチしていて普通に面白かったですね。
日本を代表する作品のリメイクなのでストーリーにケチはつけられないですね。(坂口安吾を恥ずかしながら知りませんでしたが)
評価低いですが個人的には高評価な作品でした。

投稿 : 2016/12/11
閲覧 : 375

メリジェンヌ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:今観てる

タイトルなし

3話

投稿 : 2016/06/18
閲覧 : 420
サンキュー:

0

ネタバレ

もろう さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 3.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

青い文学

「人間失格」
生活環境によって人の性格は大分左右されると思った。
主人公は、人が苦手だと言いながらも人に執着しているように思えた。

「桜の森の満開の下」
主人公のキャラクターと声が全く合っていなかった。
時折出て来る変なギャグが面白くなかった。

「走れメロス」
作画が綺麗だった。「待つ方が辛いのか、待たされる方がつらいのか。待つ必要が無くなってしまった。それが一番辛い。」という台詞が良かった。

投稿 : 2016/02/03
閲覧 : 289
サンキュー:

1

ネタバレ

esam94 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

なんで堺雅人?

『人間失格』全4話。
『桜の森の満開の下』全2話。
『こゝろ 夏』1話。
『こゝろ 冬』1話。
『走れメロス』全2話。
『蜘蛛の糸』1話。
『地獄変』1話。

の全12話で構成される純文学の現代版アニメ作品です。

太宰治、坂口安吾、夏目漱石、芥川龍之介と、
有名な文学作品を、「太宰治生誕100周年」と云う事で映像化されたものだそうです。


{netabare}基本全ての主人公(蜘蛛の糸の犍陀多を除く)の声優が堺雅人です。
なんで?w

その他出演されている声優陣はとても豪華です!!

『桜の森の満開の下』と『地獄変』の主人公の声は違和感半端なかったですw
確実なキャスティングミスwww

それ以外は割と問題なく聴けましたが・・・。


ストーリーは脚本家によって色々な解釈で、現代風にアレンジされたりしてます。
『桜の森の満開の下』あたりはかなりぶっ飛んでましたねw

『蜘蛛の糸』の地獄絵図は、{netabare}まど☆マギの魔女の結界{/netabare}を連想させるような色彩で凄く好みでした!

そしてさすがのマッドハウス作品なので、
グロ系シーン盛り沢山で私歓喜wwww


しかし、こうやって文学が若い人たちにも浸透することは凄く良い事だと思う!
活字離れしている子供達がアニメで知ることによって、
本を手にする素晴らしさ・・・
(でもちょっと幼すぎる子にはお勧めできる作品ではないかw)

短編集の様な構成なので、
お時間ある方は観てみて損は無いかもです。

でも、なんで堺雅人・・・{/netabare}

投稿 : 2015/10/08
閲覧 : 333
サンキュー:

3

ネタバレ

TimuTimu さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 3.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

せっかくイラストや演出が良かったのに

せっかくイラストや演出は良かったのにアレンジが微妙だったり、堺雅人
を声優として使うのは雪風を見ていたから慣れたと思ったけど流石に多用しすぎて地獄変なんて無理がありすぎだろ思ったりします。
あのアレンジ作品の中では走れメロスがシンプルに考えて見られるので一番好きでした。

投稿 : 2015/09/04
閲覧 : 395
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1

ポール星人/小っさ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

地獄変のみ視聴

太宰・坂口安吾はお恥ずかしながら読んだことが無いので、とりあえず12話の地獄変のみ見てみました。
シリーズ全話見てませんので、評価点は付けてません。

 あにこれ上ではちゃんと文学読み解ける方がいいレビュー書かれてると思いますので、私のはド素人の戯言と思っていただければと。

正直な感想として、原作とはちょっと違うんじゃ?と思いました。

私は身内さえ芸術の為の贄として厭わない絵師良秀の狂気とも言える美の探求の話として読んでたので、若干違和感有りました。
良秀の娘も奉公に出されて大殿の伽までさせられそうになる幼い無垢な少女ではなく、良秀のよき理解者であり助手に変えられてます。
この娘の位置付けと最期が地獄変と言う作品にエロティシズムを付加する重要なエッセンスと思っていましたが、TVアニメという事を意識しての改変だったのでしょうか。

良秀自身の書き方も、アニメでは支配階層の虚栄の陰の庶民の気持ちの代弁者として絵を描いてます。原作は平素より絵の為に自分の弟子を鳥に突かせる常軌を逸した男として書かれてたと思いますが。

個人的感想は、これは芥川の地獄変じゃないと思います。
但し、独立したアニメ作品としては悪くないかなと思います。堺雅人の声が妙に浮いてると思いますが、絵も綺麗ですし絵師と娘の支配者に対する命を賭した断罪の話としては纏まってたのではないかと。

投稿 : 2015/05/05
閲覧 : 576
サンキュー:

7

スマートなトーマス さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

自分の無知さに泣ける

知っている作品がこころしかなくてちょっと泣きたくなった。

投稿 : 2015/03/25
閲覧 : 319
サンキュー:

0

ちびすけ1号 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

個人的評価 【青い文学シリーズ】

【物語】
このアニメは「人間失格」「桜の森の満開の下」「こゝろ」「走れメロス」「蜘蛛の糸」「地獄変」の6作品からなる全12話のアニメです

小説とは少し異なる内容もあるのですがとても楽しく見れる作品でした
今までお堅い、読みにくそうと感じて有名だけど読まなかった作品がアニメ化
して見やすくなったことで私も見て、内容を知ることができました

6作品それぞれが面白く人間の生き様を描いていて楽しむことができます

【声優】
「蜘蛛の糸」以外の作品には堺雅人さんが声優として出演しており
表現力が豊かでキャラそれぞれの個性を引き出している感じがしました

【作画】
6作品それぞれが違うキャラデザ、作画で一つ一つで違う面白さがありました
それも手伝ってか一つ一つの作品が個性を出していたのかなと思います


私が特に面白かったのは「こゝろ」です

「人間失格」4話
「桜の森の満開のした」2話
「こゝろ」2話
「走れメロス」2話
「蜘蛛の糸」1話
「地獄変」1話

投稿 : 2015/03/21
閲覧 : 252
サンキュー:

2

razzy さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

続編希望

原作は「桜の森の満開の下」以外既読。
近所のゲオに「人間失格」「こゝろ」「桜の森の満開の下」しかレンタルがないため、「走れメロス」「蜘蛛の糸」「地獄変」は観れてません。
日本文学の超有名作を原作にしてるけど、アニメ仕様にするためにかなり原作をいじってあるのでご注意を。
作画は2009年の作品にしてはキレイ。
全作品の主人公の声優を堺雅人が演じてるけど、これにはちょっと違和感。
特に「桜の森の満開の下」はキャラ絵と全然あってない。
音楽は特に印象には残らず。
総評は「これはこれでおもしろいな」。
ちょっとダークな作品が多いけど、現代のアニメにはない「重み」があり、個人的には好きな企画でした。
是非、他の文学作品でも取り組んで欲しいです。

投稿 : 2014/09/30
閲覧 : 253
サンキュー:

3

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

文学が身近に

このアニメ作品、皆さんの評価が低いのですが私はすきです。

日本の代表する文学をアニメ化。

冒頭で語っているのですが、
「若い世代にとっては昔の話、上の世代にとっては昔読まされた話」
・・確かに!

図書館や図書室でいかにも難しそうな書籍たちが並び、その中にこのアニメで表現された作品たちは置いてあります。

人間失格、こゝろ、桜の森の満開の下、蜘蛛の糸、走れメロス

本を開くと、印刷部が古く滲み、茶色くなったページ。まるで読む気にもならない。

けれど、本の中の人たちは特別難しい人間ではなくて、私たちと同じで
青さや愚かさ、悲しみや喜び、時には焦り、怒り、涙。 動く心、衝動。
とても人らしい感情をもった主人公たちが描かれています。
小さな、汲み取らないような感情を丁寧に表現するさまは惹きつけられます。


アニメ化にあたり、それぞれのキャラクター原案が、週刊少年ジャンプの有名な漫画家たちということで
観やすく、文学との距離をとても近いものにしてくれたのだなぁと感じました。

想像していたのと少し違ったり、制作した方たちの原作とは違う解釈があったりしたのですが、
今の人たちに、受け入れてもらいやすいように表現して
もう一度読み返そう!と思ったり、ちょっと読んでみようかな?と思ったりして
本を手にとってもらえたら・・ということなのかな。

鬱々とした雰囲気や堕ちてゆく様、狂気ギリギリの心理描写など、見所満載でした。

投稿 : 2014/09/12
閲覧 : 419

おぬごん さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 2.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

タイトルなし

集英社の漫画家による表紙絵を元に文学作品をアニメ化。
全体的に演出ありきの冒険的なものが多く、
原作破壊気味なものも多かった。
というか原作をまともにアニメ化してたのは人間失格くらいだったw

投稿 : 2014/07/26
閲覧 : 275
サンキュー:

0

まだ初心者 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

名作文学が原作なだけあって面白い

堺雅人がいいです。声優うまいです。ストーリーも原作が原作なので面白いです。一般向けのストーリー重視アニメです。

投稿 : 2014/05/07
閲覧 : 284
サンキュー:

0

ネタバレ

rurube さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 5.0 作画 : 2.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.5 状態:----

人間失格について

「人間失格」は間違いなく日本文学の頂点に君臨する作品。

この作品の肝は最後にバーのママが言う「葉ちゃんはお酒さえ飲まなければ、いえお酒を飲んでも天子みたいな子でしたよ。」これしかない。

文学史上もっとも衝撃的な台詞。葉蔵は確かに女垂らしで所謂ひもの期間長い。しかもすぐに行方をくらましては次の女を捕まえて又ひもになる。
一見してどうしようも無い男なのだが実はそうではない。彼は言う「私はピエロなんです。」と。彼は人が自分に望む事をすぐに理解し、ピエロの様に望む事をする。なぜなら彼は天使だから。

捨てた女が彼に望んだ事は綺麗で可愛い葉蔵が自分なくして生きていけない事だ。『自分に依存して欲しい』言うなれば大人に成って欲しくない、その心を葉蔵は理解し彼は女のピエロになる。

どんな人も同じだが人は思いの強さに潰されそうになる事もある。彼は女の思いの強さに耐えられなくと女の前から姿を消す。けれど逃げた先にも葉蔵を必要とする女が現れる。彼はその螺旋から逃げる事が出来ずに溺れて行く。

その地獄に垂らされた一筋の糸それがヨシ子だった。彼女は初めて自分に何も求めない人だった。彼女との生活は彼を普通に戻していく。二人だけの生活・二人だけの約束そこには何も、いわゆる人のどろりとした嫌な部分が無かった。

だけどこの後ヨシ子は強姦される。そこでこの台詞「彼女の疑いを知らぬ無垢な心の世界を壊したのはわたしの業なのです。」凄い文章。もしかしたら多少間違って覚えているかも知れないけど。

その後の葉蔵は廃人になっていく。

で最後に葉蔵についての台詞が「葉ちゃんはお酒さえ飲まなければ、いえお酒を飲んでも天子みたいな子でしたよ。」に繋がる。

この台詞の凄い所はこの話が肯ならばなぜ天使であるはずの葉蔵が廃人になってしまったのか?これは人の悪意でしかない。彼に皆不幸になって欲しかった。顔が良くて社交性が高く女にもてる彼に周りの人は皆不幸になって欲しかった。ニコニコしてるあいつも皆人の不幸を望んでいる、人のどろりとした嫌な部分が世界には存在しているのだ。
又この台詞が否ならば。葉蔵の嘘だらけの人生の読み手に「自分はピエロなんです。」この台詞すら嘘だろう。しかも、この小説は太宰自身を題材にしている。入水心中しておいて自分の事をぬけぬけと天使と言う太宰、世の中にはそういう事平気な顔で書く奴がいるそういう恐怖がある。
だけど一番凄いのはこの小説はおそらく両方の説が肯なのだろう。両方とも間違いではない。しかしどちらにしろ一種の狂気を表している。

でアニメの話なんだけどこのアニメは丁寧に作った事がかえって良くなかった。「人間失格」が発表されたのが1948年なので時代設定を合わせている。なので最初のシーンの喫茶店が古臭く見える。これは小説には無い情報。小説では喫茶店としか書いてないから描写は個人の創造になる。
きちんと状況を合わせた事で物語が古臭くなり、この小説自体が古臭い印象を持たれてしまった。これについては古屋兎丸が書かれた漫画版の方が描写だけ現代になっていて数倍良かっただけに残念だった。

最後にアニメしか観ていない人はすぐに小説を読んで欲しい。作品の新しさとページ数の薄さに頭を殴られる感覚に陥るはず。自分はこの小説が1948年に発表された事が信じられない。

投稿 : 2014/05/07
閲覧 : 426
サンキュー:

8

minisaku さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

なんだか懐かしい感じです

昔の名作と言われるような小説を、小畑健や久保帯人、許斐剛達のキャラデザで
アニメ化している、オムニバス形式の作品。全12話です。

内容としては、学校で習ったり、誰でも一度は読んだ事はあるだろうって
作品ばかりなので、すんなり見れて面白かったです!!

ただ、主人公の声優がすべて堺 雅人で形成されているのは
微妙なトコロ...

自分は、堺雅人の声は結構好きなのですが、
『桜の森満開の下』は正直酷かったかなw

あっでも、『人間失格』や『こゝろ』などはかなりハマってました!!

あと、原作と内容が少し変わっていたりするトコもあったのですが、
それはそれでアリなのかなって思いますww

見終わった後は、少し原作読み直してみようかな!?っていう
気持ちになりましたww

投稿 : 2014/03/28
閲覧 : 298
サンキュー:

6

ネタバレ

ごはんちゃん さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

堺さん

堺雅人さんが声優をなさっている作品。
合うキャラもあれば、ん?と思わず首をひねってしまう
キャラもありますが、全体的にとてもよかったです。

ストーリーはご存知の小説をアニメにしており
入りやすいかと思います。が、え?こんな解釈が?
と言った感じのもあって、これもまた首をひねってしまう
ことも多々あったり。

もしお時間があれば是非、オススメした作品です。

投稿 : 2013/11/24
閲覧 : 253
サンキュー:

1

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

天才って

頭が賢すぎるから、変わった考えやいろいろなこと見えたり、聞こえたり。
そうゆうのってあると思う。

なんか見たことあるような気がするけれど
なんだったかなぁ

投稿 : 2013/11/13
閲覧 : 320
ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5
物語 : 1.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 1.5 状態:観終わった

非常にアニメにミスマッチ

青い文学シリーズ、太宰治の「人間失格」

非常に残念なのは、アニメでは表現しきれない心理描写が
明後日の方向に放り投げられている事だ。

雰囲気や作画が良ければ、それは評価に値する。
確かにそう言えるのがアニメ作品だが、
この作品は正直にいえば原作や文学のイメージ等を
壊さないようにしか作れなかった作品だと感じた。

原作等の雰囲気を壊さない作風は良い。
しかし、アニメファンは物足りないし、
アニメにとっかかりが無い世代は、興味を持てないだろう。

普段とは一味違ったアニメ作品に触れて見たい。
小説原作の作品と見比べてみたい。

上記のような作品を見て見たい、探している方にお勧めです。

投稿 : 2013/11/05
閲覧 : 235

gkc さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

文豪の作品をアニメ化、病んでるときは見ないほうがいいかもw

太宰治や夏目漱石の作品を多少、加工してアニメにしたようです。

3人の作家の作品のオムニバスです。

お勧めは「生まれてきてすいません」が印象的な「人間失格」
元祖ダメ男的なお話。

「人間失格」という作品の名前は知っていても読んだ事はないよ、という方にはいいかもしれません。

昔も今もこういう男はいます。

女泣かせというか、人泣かせというか、ジゴロというか、
母性が放っておけないというのか・・・

何かひとつの才能は有るような無いような、「それ」しかできない、「それ」しか興味が無い・・・

そして、世間のことも何もわからない、どうやって生きていけばいいのかわからない・・・

お話的に好きなのは後半に出てきます「走れメロス」なのですが、はじめてこの作品を知った時より感動は薄れていました。www

全体的に予想はしてましたが、少し物足りなさも感じました。
が、「アニメ」にすることで、こういった作品にも接しやすいかなとも思います。

そういう意気込みとアプローチはいいと思います。

投稿 : 2013/09/06
閲覧 : 285
サンキュー:

1

徳寿丸 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

名作は青い

人間失格やこころ、蜘蛛の糸といった誰もが知ってる作品を少年ジャンプの人気作家がキャラデ原案でアニメ化したものです。必ずしも原作に忠実ではないようですが雰囲気は出てて面白いです。ナビゲーターの堺雅人は好みが分かれるかも知れませんが…。ジャンプの小畑さん、久保さん、許斐さんの作画好きでたまには落ちついたもの観たければどうぞ。

私のツボ:青いって若々しいって事?

投稿 : 2013/05/16
閲覧 : 291
サンキュー:

4

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

有名作品のアニメ化

ジャンプ作家と文豪作品のコラボ。
オムニバス形式なので話ごとに
絵や演出も変わる。
原作は有名どころばかりだけれど
オマージュみたいな感じだろうか。
原作に忠実ではない。

それでも、これから興味を持って
原作を手にとろうかと思えたら
それはそれでいいのかもしれない。
例えば読書感想文何を書こうか
どれを選ぼうか悩んでる人だとか。
(ただし、原作を選ぶだけね)

もうそろそろ
久保先生のブリーチ以外を読みたいなとか
こんな感じのも面白いなと思った。

個人的には好みの部類です。
見たい話だけ見る事も出来ますし。

堺雅人さんとジャンプ好きな人にはおすすめ…かな?

投稿 : 2013/05/10
閲覧 : 380

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

人間失格

これ普通の人が見たら情緒不安定にならないか?という感じでした。

投稿 : 2013/04/13
閲覧 : 271
ネタバレ

takumi@ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

文豪の名作×人気漫画作家によるオムニバスコラボ

文豪の名作×人気漫画作家によるコラボを
全12話のオムニバスにしたアニメ作品。
しかしながら、原作を忠実にアニメ化したわけではなく、
作品によってはかなり勝手な解釈による脚色や書き換えもある。
でも、「走れメロス」など、作品によってはそれがすごく良かったりもして、
独自の切り込み方での脚色も悪くないものだなと思った。
また、こういうオムニバスは好きな作品から観ていけるのも良いよね。

■1話~4話 『人間失格』(太宰治)

キャラクター原案=小畑 健(「DEATH NOTE」、「バクマン。」)
脚本=鈴木 智
美術監督=清水友幸

表題作だけあって、この物語だけ4話使っていた。
個人的に好きな昭和一ケタの時代背景と
東京の銀座を中心にした街並みが、アニメで観れたのは嬉しかった。

幼少の頃から、自分という人間にもがき苦しみ続けた主人公の
波乱に満ちた半生と、行き場のない生き地獄を味わいながら堕落し
狂っていく姿は、小畑氏の得意とするダークで繊細な人物描写が
すごくマッチしていたと思う。

また、主人公の父親が発する「人間失格」についての言葉、
主人公が苦悩の末ふともらす「生まれてきてすみません」という台詞、
タバコ屋の娘の「世間なんてひとりひとりの集まりじゃないですか」
という台詞は、自分の中のある想いに、特に強く心に響いた。


■5話~6話 『桜の森の満開の下』(坂口安吾)

キャラクター原案=久保帯人(「BLEACH」)
脚本=飯塚 健
美術監督=一色美緒

いきなりコミカルな山賊のお出ましで、わぁ~これはまた。。と。
原作から僕がイメージしていた世界とはかけ離れすぎていて、
唖然としてしまった。それに、大柄で筋肉質な主人公の雰囲気に、
堺雅人氏のか細い声はまったく合っていなかった。
背景からくる不気味さと狂気が伝わる美しさだけはあるものの、
途中の変なギャグで台無しになってるとしか思えなかった。
桜がとても美しく妖しげに描かれていただけに、残念。


■7話~8話 『こころ』(夏目漱石)

キャラクター原案=小畑 健(「DEATH NOTE」「バクマン。」)
脚本=阿部美佳
美術監督=上原伸一

前編を冬編、後編を夏編として、2通りの解釈による設定と展開で
見せたのが秀逸。 原作をどう受け取るかという問題そのものを
物語に組み込んだのは、すごく面白いなと思った。

登場人物は、先生、Kという男、お嬢さん、未亡人の4人だけ。
Kが自殺をするまでの出来事を、冬編でのお嬢さんは奥ゆかしく、
夏編でのお嬢さんは積極的でしたたかな女性という設定のもと、
物語の中の大まかな台詞は同じなのに、ニュアンスの違う言い方にして
まるで正反対の展開になってしまうところが、興味深かった。


■9話~10話『走れメロス』(太宰治)

キャラクター原案=許斐剛(「新テニスの王子様」)
脚本=川嶋澄乃
美術監督=金子英俊

物語が始まってまず、自分の大好きなアニメ作品の『魍魎の匣』と
まったく同じ演出と音楽と語り口だったことに感動してしまった。
なるほど、スタッフが同じだったので納得。

縁側に舞い込む桜の花びら、やわらかな光に包まれた部屋、
穏やかで懐かしいピアノのメロディー、美しすぎる万年筆やインク瓶。
それだけでも個人的にはしっかり鷲づかみにされたのだが、
原作の『走れメロス』を劇中劇としてうまく取り入れて再現しつつ、
原作のテーマとなっている約束と友情と信頼を、
このアニメの主人公である作家とかつての親友との甘くて苦い過去に
うまく重ね合わせてあって、それがまた僕の甘くて苦い記憶と
ぴったり一致してしまったものだから、
つきあげる胸の苦しみで、どうにも切なくなってしまった。

川嶋さんの練られた脚本に、胸をこじ開けられて参ったw
心の奥底に仕舞い込んでいたはずのものが一気にあふれ、
「うわぁ~~やられたな・・」と、しばし身動きできなかった。

待つほうがつらいのか、待たせるほうがつらいのか。
{netabare}
「待つことも待たせることも必要なくなってしまうことが一番つらい」
と主人公の独白に、自分も深く共感。
{/netabare}

ただし、どの作品にも言えることだけれど、観る人によっては
まったく違う解釈や感じ方があって当然なわけで、
自分が感動した、良い作品と思ったからといって、
感じる部分は人それぞれだし、逆に受け付けない人もいるとは思う。

でも・・・ほんとうに、この中の『走れメロス』は、
このオムニバスの中でひときわ美しく、味わい深い作品だった。


■11話   『蜘蛛の糸』(芥川龍之介)

キャラクター原案=久保帯人(「BLEACH」)
脚本=小林雄次
美術監督=金子英俊

全体通して原色を使い、特に赤と緑と青が強烈な印象を残す。
サイケデリックで不気味な地獄の様子や、悪の限りを尽くした主人公の
殺戮シーンは、なかなか迫力があった。
それだけのことをしておきながら、子どもに刺された後の彼が、
目の前にいる蜘蛛を殺さなかったのはなぜか。
それがやがて、地獄での蜘蛛の糸に繋がるわけなのだが、
蜘蛛にささやかな情をかけたあの心理描写には、
もう少し丁寧さが欲しかったなと思った。
しかし・・・悪人は地獄に堕ちても悪人というこの物語、
なかなかシュール。


■12話   『地獄変』(芥川龍之介)

キャラクター原案:久保帯人(「BLEACH」)
脚本=小林雄次/いしづかあつこ
美術監督=金子英俊

「蜘蛛の糸」から物語は続いており、
こちらでは国王の悪人ぶりが描かれる。
地位と名声を得ながらも、愚かな人間はどこまでも愚かで。
そしてその国王に目をかけられている絵師の、「地獄を描きたい」
という欲望が強烈で悲惨な犠牲を生み出すにも関わらず、
絵師はどこまでも絵師で・・・
なんとも、最終話にして一番後味の悪いエンディングだった。

それでも、アジアンチックな雰囲気を独特の色彩で描いた背景は
強い個性が感じられて、なかなか良かった。

投稿 : 2012/11/04
閲覧 : 999
サンキュー:

31

しげ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.5 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

名作のアニメ化

ストーリーは古臭いし、いろんな映画やドラマでパクられているので新鮮味はない。それでも文学の名作のアニメ化だけあって、面白いと思う。作画に関してはレベルは話によってバラバラ。

投稿 : 2012/10/27
閲覧 : 322
サンキュー:

2

ハムトラハウス改造版 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 4.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

走れメロス

メロスは走った、自分を信じ、待ち続けてくれる友人のために

投稿 : 2012/10/16
閲覧 : 314
サンキュー:

2

ネタバレ

aitatesoka さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

近代文学の視覚化は貴重だが・・・出来不出来の差が大きい(長文です)

近代日本文学の名著をアニメ化するという大胆な試み(無謀な試みともいう)の作品群でありアニメの尺にいかにして収めるかや原作との折り合いをどうつけたかが評価の分かれ目となっていると思う

第一弾の人間失格は文学に興味のある人間なら誰でも知っている小説であり現代で言えば厨二病じゃ無いかといわれかねない作家太宰治の代表作である

原作の小説を4話のアニメ枠に押し込んでいる割にはうまくまとめられておりはしょったり改変した部分も何とか自然に収めていると感じた

このアニメは舞台が昭和初期から第二次大戦前夜までの時代が舞台になっており当時の暗い社会情勢と密接につながっている為、時代背景がわからない場合は単なる鬱傾向にある主人公の話と見られてしまうかもしれないので当時の世相を考慮してみる事をおススメする
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第二弾の桜の森の満開の下を視聴し終わった
原作未読だったのだが青空文庫にて公開されていたのでそれを読んでの視聴となった

原作者の短編小説を元に製作されているようで話の大筋は原作準拠となっているが、かなりギャグアニメ的アレンジが追加されており原作のイメージから乖離していると感じた。

この小説には原作者の東京大空襲時に見た風景が下敷きとしてあるそうでそれを考慮するなら純粋にホラー要素を拡大したほうがよかったのではないかと思ったのが視聴後の感想である。
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第三弾、夏目漱石の小説こゝろをアニメ化した作品を視聴した

この小説も青空文庫で公開されているので原作と比較しながら視聴してみた

小説は三部構成となっているがアニメではこのうちの最終章のみを題材にして製作されており小説のエッセンスのみを抽出し人物描写に独自の解釈をつけて作成されたようである。

アニメにおいて重要な登場人物のビジュアル面でのヒントが小説にはほとんど描かれていない為か製作側の自由な発想でデザインされているがあまり妥当な描写になってはいないような気がした。

特にK氏の風貌にいたっては繊細なメンタル面と大入道然とした体躯がまったく合っていないように感じられ物語の進行に小説とは違った印象を持ってしまった。

しかも後半の冬編では小説では語られていないK氏の内面やお嬢さんの行動などを描いたまったく別の物語と言っていい味付けを行っており、もはや原作とは別の物語と言う印象がつよく小説版は原作と言うより参考文献ぐらいの位置では無いだろうか

視聴後思ったのはアニメと言うコンテンツによってアプローチにするにはこの原作は少々難しすぎたようなそんな印象だ
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第四弾、太宰治原作の走れメロスを見終わった

元となったお話は19世紀のドイツの詩人が作った「人質」という詩が元ネタだそうで太宰治はこの詩を日本人にもわかりやすい言葉で表現して太宰独自の解釈はあまり付け足すことなく発表した作品のようだ(ネットで検索すれば「走れメロス」は青空文庫で、「人質」はあるサイトで邦訳を読むことが出来ます)

しかし、このアニメの製作スタッフは有名なこのお話をそのままアニメ化するのは芸が無いと考えたのか作中の劇作家に書かせた劇中劇と言うことにしてその作家の過去のトラウマと対比させると言う捻りを加えた形に編集してきた。

したがって作品冒頭から題名でイメージしていた映像とはかけ離れた出だしだったので少々面食らったが、視聴していくうちに、まあこのような表現もありカナと言う感じでそこそこ引き込まれて視聴できた。変に独自の解釈でアニメ化されるよりはよっぽどましな構成だったと思う。
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第五弾である芥川龍之介の有名な「くもの糸」を視聴した

こちらは走れメロスの製作スタッフとは違い、話の骨子に手を加えることはあまりせず天才作家といわれた原作者の巧みな文章から感じられる多用なイメージを映像化することに専念したのだと思う

冒頭から幻想的な色彩配置や不思議な抽象的イメージで彩られていて原作の雰囲気をうまくかもし出してるなと感じながら最後まで飽きずに見ることができた

もちろん話の内容は知っていたがそれでも興味深く視聴できたのはやはり美麗な映像に引き込まれたからなのだと思う
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最後はこれも文豪芥川龍之介の地獄変だ

くもの糸の世界観をそのまま流用したような映像で同じ製作陣での作品となっている

原作を要約すると稀代の絵師が人間的な忌避感情よりも己の芸術的欲求を優先させる狂気の様を描いた短編小説なのだがこれもまったくの原作者オリジナルではなく中世日本の説話集「宇治拾遺物語」のなかに書かれている絵仏師良秀という短編が元なっている

芥川龍之介はこの「絵仏師良秀」という短編にかなりの脚色と独自の解釈を付け足して地獄変を書いているがこのアニメはその話をさらに改変して製作されているため、もはや元々の「絵仏師良秀」とは前述した要約部分しか同じ成分は残っておらずオリジナルストーリーと言ってしまっていいような作品だった

とりあえず一個のアニメ作品としては前回のくもの糸同様美麗な色彩と特徴のある表現などで別に「地獄変」と言う前置きしなくとも十分視聴できる圭作だったと思う

投稿 : 2012/06/13
閲覧 : 379
サンキュー:

7

みじんこ。 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 4.5 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

そうくるか〜といった文学アニメ

人間失格・こころ・蜘蛛の糸等を短編にした、日本文学アニメ

アニメの最初にはそれそれの作品で主人公の声を担当している堺雅人さんが簡単な原作と著者の説明をしてその後本編に入る形でした。

原作を読んだ事がありますが、アニメの強みを使って結構改変してる作品です。私は作画が好きでしたし、原作の世界観が…とかそうゆうの全く気にしないので新しい感じが逆に面白かったです!

逆に小説読むきっかけにもなるかなぁと思いました、文学も良いもんです☆

投稿 : 2012/05/13
閲覧 : 279
サンキュー:

2

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青い文学シリーズのストーリー・あらすじ

 本作は、太宰治の「人間失格」と「走れメロス」、坂口安吾の「桜の森の満開の下」、夏目漱石の「こゝろ」、芥川龍之介の「蜘蛛の糸」、「地獄変」の6作品からなる全12話のTVアニメ。ただし物語や設定は大幅に変更・脚色されており、必ずしも原作小説に忠実な内容ではない。
 企画の発端は、2007年6月に集英社文庫の「夏の一冊 ナツイチフェア」企画として週刊少年ジャンプで連載する漫画家が、名作の表紙を新たに描きおろしたこと、さらに太宰治生誕100周年という節目の年であるということから始まった。それぞれ、「人間失格」と「こゝろ」を『DEATH NOTE』や『ヒカルの碁』の小畑健、「桜の森の満開の下」「蜘蛛の糸」「地獄変」を『BLEACH』の久保帯人、「走れメロス」を『テニスの王子様』の許斐剛がカバーイラストを担当。アニメ化にあたり、カバーイラストを担当した漫画家がキャラクター原案を担当し、それぞれの作品は、オムニバス形式で放送された。(TVアニメ動画『青い文学シリーズ』のwikipedia・公式サイト等参照)

放送時期・公式基本情報

ジャンル
TVアニメ動画
放送時期
2009年秋アニメ
公式サイト
www.ntv.co.jp/bungaku/
Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9D%92%E3%81%84%E6%96%87%E5%AD%A6%E3%82%B7%E3%83%AA%...

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