♡Sallie♡☆彡 さんの感想・評価
2.4
物語 : 2.0
作画 : 2.0
声優 : 2.5
音楽 : 3.5
キャラ : 2.0
状態:観終わった
陰鬱としてます。
文豪の書いた日本の純文学をアニメ化した作品です。
オリジナルをちゃんと読んだことがあるのは『走れメロス』くらいです。
『こゝろ』は「下 先生と遺書」だけ。
『蜘蛛の糸』は児童文学なので,ストーリーはもちろん知っていました。
このアニメ化で選ばれた作品たちは総じて原作自体が陰鬱な(かつての純文学はそういうものが多い)ので仕方ないんですが,なんだか楽しんで観ることができずに少しずつ観ていたら気づけば観終わるまでに10年以上かかってしまったという…(苦笑)。
原作が暗くないのは『走れメロス』くらいですかね。。
アニメの評価ですが,これどうなんでしょう。。
ちゃんとオリジナルを読んでいないわたしでもう~ん(-ω-;)となってしまいました。
このアニメの中で唯一コメディ色があった『桜の森の満開の下』。
これが1番好きになれなかった。
いつかは読もうと思っている作品ではあるんですが,こんなノリの作品じゃないですよね??
なんか無理に面白くしようとしている感じがして白けてしまっていました。
キャラクターデザインも好きになれなかった。
逆に暗くない『走れメロス』がやたら暗くなってて,原作とは全然違うしそれも嫌でした。
1番マシ(?)だったのは…『こゝろ』かなぁ。
アニメ化された部分がちょうど「下 先生と遺書」の部分だったので入っていきやすかったです。
ただ,キャラクターが原作と違ってショックでした。
「私」側と「K」側の視点で同じシーンを観るみたいな感じだったんですが,どちらも設定がちょいちょい原作とは違っていて「え~違う,違う。そんなんじゃないのに!!」ってイライラしてしまいました。
特にお嬢さんのキャラ。
勝手にそんなキャラにしないでよヽ(`Д´)ノとなりました。
あと,全ての物語において主人公の声優を堺雅人がやっているんですが,これも微妙かなぁ。
俳優さんが声優を務めるのがダメってわけじゃないんですが,キャラクターに合っていないなと思うのもあったし,やっぱどの声も“堺雅人”だし…。
ナビゲーションだけで良かったんじゃないのかな。
「餅は餅屋」とはよく言ったものだなと思いました。
全体的に,せっかく名作をアニメ化するんだったら“翻案”ではなくて,忠実にやってほしかったなぁというのが本音です。