ヘラチオ さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
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BLUE GIANTの感想・評価はどうでしたか?
ヘラチオ さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
みつき さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
青く燃える情熱をジャズという自由な音楽に乗せて奏でる。ちゃんとジャズを聞いたことのない僕でしたが、生の演奏も聴きに行ってみたいと思わしてくれる作品。
wkr さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ジャズに魅了され、テナーサックスを始めた仙台の高校生・宮本大(ミヤモトダイ)。
雨の日も風の日も、毎日たったひとりで何年も、河原でテナーサックスを吹き続けてきた。
卒業を機にジャズのため、上京。高校の同級生・玉田俊二(タマダシュンジ)のアパートに転がり込んだ大は、ある日訪れたライブハウスで同世代の凄腕ピアニスト・沢辺雪祈(サワベユキノリ)と出会う。
(https://bluegiant-movie.jp/story.htmlより一部引用)
原作未読
あらすじは上記の通り。
まず、この作品はキャラ造形が上手いです。逐一の台詞にキャラの性格が現れていて隙がないほど。その土台がある中で描かれるキャラの変化(特に玉田と雪祈)。{netabare}大は青春時代をサックスに捧げていた真っ直ぐなキャラ。序盤のソロ演奏のシーンの、演奏と共に流れる大の過去回想は、まさに大の青春時代が音に込められているようにも感じる、素晴らしいの一言でした。玉田は本気で目的に向かってる大に感化され、初心者の身でドラマとしてバンドに入り、2人とのレベルの差に苦悩しつつも地道に練習をしてレベルを上げていく、観てる側はそんな玉田に感情移入していき、中盤で客(サブキャラ)が玉田に言った台詞が...私は泣きました。雪祈の描写も素晴らしく、頭脳派で少し鼻につくような印象のキャラ。そんな雪祈が中盤お偉いさんにボロクソに言われ、自分を見つめ直していき、それが行動や音楽に表れていく。その後に披露するソロは感動します。{/netabare}
演奏シーンは体感で20〜30分はあったと思います。この演奏シーンは非常にこだわりが出ていて、曲はフル尺か?と思うほどじっくり描かれます。そうじっくりと演奏シーンを描いているからこそ、その後の展開もご都合主観と思わせない程の説得力を生んでいます。作画や演出は観ていて飽きないようなカメラワークや表現でキャラを映していて、とてもキャラの感情が乗っている、芸術作品の粋です。ちょっと演出過剰じゃね?と思ったりもするかもですが、飽きない為の工夫は頑張っていて、上手く作用していたので評価したいなと思いました。ここまでしていたら当たり前だとは思いますが、音響面もかなりこだわられています。トイレシーンの放尿音も頑張っていたのは笑いました。
そして、終始丁寧なキャラ描写と起承転結のはっきりしたストーリー、その中で描かれる音楽、ジャズ像はストーリーを考えた人のジャズ愛やこだわりをひしひしと感じます。ただ、{netabare}終盤の感動ポルノ展開はクソです。そこが無ければ個人的にはほぼ完璧でした。{/netabare}それでも、全体的には素晴らしい作品でした。私は家が映画館から少し遠いので行くのは渋ってしまい、結局行かなかったですが、結果後悔しました。この作品を映画館の音響設備で味わいたかったです。
nyaro さんの感想・評価
2.7
物語 : 2.0
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
いい話よくできた話です…以上、という感想です。努力し自分を信じ続ける…わかります。わかりますけど、主人公に葛藤がないんですよね。それと、ジャズとは何か?を語ってくれないので、この作品のジャズを他の何かに置き換えても、話が成立してしまいます。
そう、音楽の成功って結局大衆化ですからね。ジャズはわかる人だけにわかるサブカル…あるいは文脈が必要なアートに堕してしまったがゆえに、支持されなくなったジャンルかな、と思っています。そもそもジャズというジャンルが地下にもぐってしまっている時代です。サクセスしたところで、どういう意味があるのか。
ジャズで成功するとはなにか。スノッブの集まりでみんなから拍手をもらうことなのか。その辺の「なぜ今ジャズなのか?」がまったく伝わってきません。ジャズの魂はなんなのか?彼のサックスはなぜみなの心を打つのか。それが努力スゲーじゃダメでしょう。令和のジャズは何なのかが描けていなかった気がします。
ストーリーです。田舎から出てきて、出会いがあって、チャンスがあって、成功する、という定型です。もちろん話に型があるのはしょうがないですが、せめてちょっとはズラそうよ、というくらい定型でした。
挫折の作り方がすべてサブの沢辺にその役割を担わせてしまっています。宮本の才能に打ちのめされる、態度が悪いと音楽性どころか人間性まで否定される、そして事故。そのくせ結局彼にも才能も技術もある感じになって、成功するような方向性が見えます。
ドラマーもちょっとご都合主義です。ジャズの自由さを言いたいのかもしれませんが、それはいくら何でも…という気がします。
キャラは主人公の性格造形やバーのママ、SO BLUEの支配人。全部ステレオタイプでしたし、特に主人公の内面描写がない(葛藤がない、にもつながります)ので、キャラ造形は良くなかったです。
そして、時代背景ですけど、2000年くらいにした方がよかったかな。せめて震災前でしょう。スマホの型と貧乏人の大が持っているという普及率から言って作品は2020年くらいの感じでしょうか(いや、もうちょっと前か。2013年連載開始らしいですから2015年くらい?)。いずれにせよ年代は明記されていない以上現代として鑑賞すると、スマホとユーチューブがある今この上京サクセスストーリーは説得力を持つか、です。
受け売りですが、ジャズはサブカルとして1960年70年代に急速に広がり、そして80年代に入るともうハイカルチャー化していきます。つまり、熱を失う代わりに高度化して行きます。また、聞く側に素養が求められるようになります。1990年代のTVのジャズに関する動画で「あの頃はジャズがね」と回顧している感じです(1995年のタモリさんの番組)。つまり、今ジャズを描くならどの時代でどういうジャズの状況がベースとしてあるのか、は明言されないと読み取りようがないです。
うーん、正直ジャズをテーマにしてこんな凡庸なストーリーだとは思いませんでした。
こんなに迫力のある音楽シーンを作ったから許してね?という作品の気もしますが、それをどう感じるかは人それぞれでしょう。
オール2が基準で、作画はまあ劇場版としては普通でしたが、演奏のCGなどは優れていましたので3.5。
音楽は…うーん、ジャズの良さってわからないんですけど、サックスが「どこかで聞いたジャズ」なんですよね。テーマを音楽で超えられていたんでしょうか?ですが、まあわからないので評価せずの意味で3にしておきます。
追記 皆さんのレビューを読むと、劇場で見た人の評価が高く音楽に感動した、という人が多いようです。残念ながらサブスクで視聴し、かつ、ジャズがわからない私にはその楽しみ方はできないです。2つの見方がある作品のようですね。
メンバー さんの感想・評価
3.2
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 1.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
アニメーションが良かった。ストーリーが面白かった。根性、努力、嫉妬や羨望、年長者のプライドや老害っぷりなど、人物並びに人間関係の描写が素晴らしかった。
音楽については、全然良くなかった。作中の主役たちの演奏では、何をやってんだかよくわからない、ややこしいフレーズばかりが強調されていた。楽曲の土台となる明確かつ強力なノリが上手に作られていないと感じた。各パートが好き勝手に複雑なことばかりやっていて音としてまとまりがなく、曲に一体感がない。そろうところはそろっていたが、キメのようなところがシンプルにダサかった。
作中では主役たちの努力と修練の日々が散々描かれていたこともあり、彼らの演奏自体には「なんかすげえことやってる感」が十二分に出てはいた。しかし音楽としては、聴いていて全く気持ち良くなかった。スカスカの低域、機械的に連打されるピアノ、逐一勢いが死ぬ詰まったようなドラム、その上にすさまじい勢いで「ブババブブブリリブぶ、ぶb、ぶ、ブリリ~!ぶぶッバっ!ブッぶリリぶブりりりぃぃ~♪」といった、下痢で尻を便器から離せない人が放ちそうな音が延々と鳴り続いていた事くらいしか記憶に残らなかった。やや汚ならしい表現を用いてしまったが、正直な感想を述べたまでの話であって、貶す意図はない。
このレビューを書くにあたり、再度本作の演奏場面を観なおしてみた。やはり、聴いていて全く気持ち良くなかった。聴いていて楽しくなるような曲ではなかった。こういった演奏だと、聴きながら譜面を分析しつつピクピク小刻みに動いて音に反応するくらいしか、彼らの出す音を楽しむ・攻略する術は無さそうだ。実際、作中では彼らの演奏を聴きながら、ピクピク痙攣している観客(おじさん)の様子が描かれていた。確信した。そんな音楽が流行るわけがない。スイングしなけりゃ意味がないんじゃなかったのか。主役は「俺たちジャズやるんだ、かっこいいな!」と言っていたが、肝心の音がかっこよくなかった。
takato さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
評判も良いし勧められたので鑑賞した本作ですが、見ながらこの感じはどこかで体験してるなぁ〜というデジャブに襲われました。そして見終わってから考えてみるうちに、そっか!これは「犬王」だ!と思い至りました。良いところも悪いところも本作は「犬王」に近いので、好きだった方はそちらも私はレビュー書いてますので、興味を持って頂けたらそちらもご視聴下さい(完)。
で、終わらしちゃうのはあまりにズボラなので本作もレビューを書こうと思います。正直本作も「犬王」も凄い作品です。誰が見てもその炸裂するエネルギーとイマジネーションの奔流のようなアニメーションには脱帽でしょう。小綺麗でそつのない作画が多い中で、こんなパンクな作画を爆発させるのは、湯浅さんか「モブサイコ」を監督された本作の立川さんくらいでしょう。
本作は演奏シーンの作画だけで見た価値充分な作品であることは間違いないですが、私には芯から感動して涙が零れ落ちるほどの喜びには残念ながら引っ掛かる部分の方が目に付きました。
まず、見てわかるのはCGが微妙…。作画が凄いだけに演奏シーンで全身が映るロングで撮ってる時に微妙なCGが勿体ないこと山の如し。これは予算の問題もあるかと思うのですが、脚本にも関わる部分で演奏シーンをモリモリにし過ぎた弊害のように思えました。
「犬王」もですが、演奏シーンは凄いんだけどその時にはストーリーの進行は止まっちゃうし、キャラの深堀りに時間もさけなくなる。あと、演奏シーンの爆発は抑えたドラマの部分でしっかりセットアップが出来上がって、期待満々の段階で炸裂させてこそ効果をより増す。目玉の演奏シーンで押そうとし過ぎてバランスを欠いたように思えました。
あと、私は割とベタや泣きがある作品も嫌いじゃないですし、上手くやれてれば大好物です。しかし、本作はベタは王道になれず、泣きは若干エモの押し付けに感じてノリきれねぇ…が終盤来ちゃいました。
キャラの配置やストーリーの流れがどっかで見たことがあるのは別にいいのですが、先程も述べたように演奏シーンに尺を割きすぎなのとポンポン進む感じもあってどうもベタからプラスαして、こいつら最高だなぁ…という感慨には至れず…。終盤の○○な展開も「んな、アホな!」というか、それ別の某ジャズ映画でも見た!な作り事感があって、盛り上げ+泣き「のため」な展開に見えちゃいました。
そこで終盤かなりの作中人物が涙涙するんですが、ノレてないで涙涙を見ると冷める…。某鬼退治映画がその典型ですが、涙は本当に容量用法を守らないと危険ということを改めて認識しました。お前そんなに想い入れあったの!って空々しさが胸中に渦巻いてしまう。
もっと演奏シーンは削ってキャラの掘り下げに時間を使い、作り事な無理ある展開でケリをつけないで、王道タイプな明るい主人公のキャラを掘り下げて、こいつ凄いけど「く、狂っとる…」な展開にしてくれた方が良かったように思えてしました。
悟空を始めとした明るい王道主人公って私も大好きですが、冷静によく考えると夢や目標に対して一直線過ぎてサイコパス一歩手前な危うい存在である面も見えてくる。常人である我々からすると憧れはするけど、正直ついていけない…というのが本音。だから、そういうタイプの主人公は、脇に感情移入しやすい凡人タイプ、或いは秀才タイプの相棒がつくのがお約束です。
共に夢を目指して来て最初は良かったけど、だんだん深まる両者の溝。それが最終的な破局にいたる。天才は凄いだけじゃなく、狂気と孤独の危うさをまとった凡人にはついていけない世界に行ってしまう…。それでも、あの「青い」日々の眩しさは嘘じゃない…的なラストだったらなぁ…。
そして、なによりの問題が私はやはりジャズがイマイチ響かない…。他の音楽作品みたいにそのジャンルに詳しくなくてもビンビンに来ちゃう作品もあるんですが、ジャズはやはりわからん…。なんでこんなに来ないのか自分でもわからないくらいわからん…。
繰り返しになっちゃいますが、総じて好きだけど両手を上げて大感激!には至れずな勿体ないお化けが跳梁跋扈していた作品に思えました。テレビで1クール丁寧にやった方が良かったかも。
ルカルカ さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
本作のことを全く知らずに観ました。
原作漫画も人気があるのを知っていて、それが映画化されてサブスクで観る前に星の評価も高かったのでしばらく置いていてその時が来たら観ようと思い、今日がその時だと思い観ました。
言葉に表せないくらいの思いが込み上げて来る作品でした。
お勧めのアニメ映画はと聞かれたら、この作品を勧めれるくらいとても良い映画でした。
カミタマン さんの感想・評価
2.0
物語 : 2.0
作画 : 2.0
声優 : 2.0
音楽 : 2.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
2024/04/04 初投稿
実はジャズが好きなので、久しぶりに音響のちゃんとした劇場で見たいと思った作品でした。残念ながら予定が付かず結局いつもの動画配信のお世話になったのですが^^;
ところで、ジャズって言っても色々あります
どんなジャズが好きかというと自分は割とストライクゾーンが狭い気がします。
出来るだけシンプルなものが好きです、ビックバンドは論外です。
一番好きなのはベース、ドラム、ピアノのトリオ編成です。
ビル・エバンスのワルツフォーデービスとか大好きですし
U-NEXTにある大野雄二トリオのブルー・ノート東京でのライブは何回も視聴しています。
シンプルなのでそれそれの楽器の質感やプレイヤーの息づかいみたいな物が感じられる曲が好きです。
その中でも自分は特にベースが好きで、弦のテンションが感じられる音とか指板に弦が当たる音、弦がかすかにびびる音などが感じられる演奏が大好きです。
で、本作なんですがまあ作者と音楽の好みが違うと言えばそれまでなのですが・・・
たぶん作者がサックスが好きでサックスメインの話になったのかと思うのですが(確かにジャズ=サックスみたいな印象はありますが・・・)、自分的にはテナーサックス、ピアノ、ドラムのトリオは有り得ない感じです・・・サックスの代わりにベースが入るかベースを加えたカルテットにすればこの作品の評価はかなり違ったかも知れません。
しかも、ストーリーを盛り上げるためか終盤{netabare}雪祈に怪我をさせるという悪手を用い、{/netabare}劇中のクライマックスの演奏はドラムとサックスの2ピース・・・全く退屈な演奏でした(たぶん少数派w)
その場にいた客なら「頑張っているけど金取ってみせるものじゃないな」レベルかと思います。
どうしても演奏に多くの尺を割いている作品なので音楽の好みが作品の評価に大きく影響してしまいました^^;
豆知識
原作では説明があるかも知れませんがアニメでは説明が無かったので
JASS(ジャス)について
仙台市及びその周辺の方言でジャージのことです。
小学校時代自分もジャスって言っていました。
そして小学校時代同じ宮城県内の別の地域に転校したら「ジャス」が通じずみんなジャージって言う理解できない状況に陥りました。
仙台より田舎なので田舎ではジャスのことをジャージって言うんだなと納得した自分でしたが、大学進学後全国的にジャージが普通という驚愕の事実が判明したのでしたw
JASSとは農協のガソリンスタンドの可能性もあるのですが
ももも さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
アマプラに来てたので鑑賞。
原作未読。まっさらな状態で見ました。
ただ、「原作がある」ということだけは知ってた。
主人公は「努力の天才型」かつ「情熱は人一倍」で、故に唯一無二のようなサックス奏者。
物語は高校を卒業した主人公がサックス一本を抱えて夢とともに上京し、半ば強引にバンドを組んで{netabare}有名クラブでのショーを成功させるところ{/netabare}までが描かれます。
ポジティブでめげることを知らず、熱意のすべてを練習に捧げてきた主人公はある意味最初から完成されており、物語はどちらかと言えば、二人のバンドメンバーの成長とともに進んでいきます。
途中でインタビューのような形式で「中年になったかつての仲間」が、きっと今では世界的なサックス奏者になっているであろう主人公について語るシーンが挟まれます。
また、映画の二時間枠に収めるためか、週刊連載だったらあるであろう「間」とか「引き」があまり見られません。
良くも悪くも、全体的に身(話の展開)がぎゅっと詰まっています。
上記の特徴から、ややダイジェスト感があった気がするのは否めないかも。
(原作通りだったらすみません)
それでも、青春の熱で突っ走っていくような前半は面白かったです。
ただ、テンポが良すぎるせいで特に{netabare}ピアニストのユキノリの下りは、物語の悲劇的スパイスとして{/netabare}出来過ぎ感があったかも…。
ちょいちょいいいな、と思えるシーンがあるので、最後まで見ることは出来ました。
強いて言えば演奏シーンの凄さを表現するのに観客の表情を使って何度も写したり、音楽の世界に誘う?ような謎エフェクトを多用したりするのはちょっと冷める瞬間があったかも?
曲は詳しくないですが良かったです。
もし自分の想像通り大分圧縮して映画になってるんだとしたら、普通に間を潤沢に使ってTVアニメ化したほうがあってたんじゃないかなぁって気はしました。
総じておもしろかったけどストレートすぎてなんか言いたくなる、そんな感じでした。
わぁし さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
類いない才能を見て目を反らすしかない経験者
身近な天才に追いつこうと食らいつく初心者
才能に打ちのめされる熟練者
私は登場人物への感情移入が大きいので
劣等感を強く抱いていれば胸が痛くなるし
真剣な取り組みを見ていても目頭が熱くなります
このアニメはそういった場面が散りばめられているので
熱い演奏との相乗効果もあって何度か涙を零しました
やはり音楽を題材とした漫画はアニメ化することで完成されると思うのです
いい時間を過ごせました
{netabare} しかし終盤の取って付けたような悲劇には首を傾げました {/netabare}
dossun さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 3.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
蒼い✨️ さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
徳寿丸 さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
鸐 さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ジャズのことはよく知らないけど、音と音のぶつかり合いで曲として成立させることなのかなと思ったりした。
オーケストラや歌唱は強弱やテンポで表現力をつけるものだと思うけど、作中のの音楽は常に猛々しくて、生き急いている感じ。
それに一つ一つの個として存在していて、調和はあまり感じられなかった。
18歳男子の音楽として表現したかったのかな。物語のテーマとも一致しているし、狙いどころなのかもしれない。
音楽性は好みの範疇ではないけど、そういうのが評価されることだって現実にもあるし、ま、そういうことなんだろうな。
作画はまあ皆さんおっしゃっている感じで、演奏シーンでのCG部分はやや残念な感じ。全体がそうなら(アニメーション映画の「音楽」のように)それはそれでいいと思うんだけど、気合の入っているカットもそれなりに多くて変に目立っちゃってる感じだった。
せめてもう少しスローテンポな曲だったらよかったのにな。
挑戦的なイメージカットだってもっとちゃんと堪能したかったし、欲を言うなら落ち着いて曲を愛でられるパートも欲しかった。
そもそもが難しい題材でより高みを目指して粗が見えてしまったことを憐れむか、良いところを救って持ち上げるか…作中のSo Blue TOKYOのおじさんも同じような気持ちで悩んでいたのかな。
うーん、難しいなこれ。
Jet Osuga さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
原作は読んでませんが、ストーリーはだよね〜て感じ。音楽の映像表現は面白かったです。
teji さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
かんぱり さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
仙台市出身の宮本大(みやもとだい)は世界一のジャズプレイヤーになるべく単身東京に降り立つ。
そして彼の人柄と熱い音楽に集まった沢辺雪祈(さわべゆきのり)と玉田俊二(たまだしゅんじ)と共にジャズバンド"JASS"を結成して・・
原作は石塚真一さんのコミックで全10巻(第1部)。
現在は第4部のニューヨーク編連載中みたいです。
主人公のダイの出身地が地元ということもあり、そしてジャズも嫌いじゃないのもあって原作は第2部のヨーロッパ編まで読んでます。
原作は話も面白いですけど、読んでると音楽が聞こえてくるような迫力ある描写が特徴的で、「これアニメ化して欲しいけど難しそうだな」って思ってました。
映画化の話を聞いて嬉しかったですけど、10巻の内容をどう取捨選択してあの作品のエッセンスを失わずに作品化できるのかちょっと不安でした。
で、劇場は都合で行けなくて今回配信で見たんですが、なかなかうまく落とし込んでるなって感じました。
本当はダイがジャズと出会った高校時代の様々なエピソードもなかなか良くて好きなんですけど、この作品で一番観たかったのはやはり演奏シーン!!
ジャズピアニストの上原ひろみさんの音楽をはじめとした素晴らしいジャズ演奏に酔わせていただきました🎵
それから見てていいなと思ったのは、ダイ、雪祈、玉田 3人の距離感が素敵だったこと。
お互い言いたいことを言い合って、でもさりげなく相手を気遣ってたり・・
これもダイという魅力的な人柄とサックスがあったからなのかもですね。
作品のタイトルの一部にもなってる"BLUE"
元々黒人音楽の憂いを帯びた感じから来ている言葉で、ブルースの語源にもなっててジャズにも良く使われてるんだけど、作中でダイが「ジャズはとても熱い音楽だべ。一番熱い炎は青いんだ」みたいなことを言ってて、そういう解釈も素敵だなぁって思いました。
仙台は毎年9月に「定禅寺ジャズフェスティバル」を市内あちこちで多くのバンドが参加して2日間開催しています。
最近はコロナの影響で縮小傾向にありましたが、知り合いが参加してることもあり、ちょくちょく見に行ってました。
ダイの出身地が仙台なのも、このイベントが発端みたいです。
音楽好きな方におすすめしたい作品です。
ミュラー さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 3.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
最初に、私はジャズに興味ありません。
これまでクラシック、ロック、ポップス、アニソンやボカロまで、
様々な音楽を聴いてきましたが、ジャズだけは興味持てないです。
そんな興味が無い人が見ても、この映画に込められた熱量、
分かりやすいストーリーの上手さ、
演奏シーンの様々な演出等を通して、感動を与えてくれるというのは、
傑作と呼ぶにふさわしい。
ジャズに詳しい人だったらもっと楽しめるかもしれませんが、
詳しくない人でも十分楽しめると、お勧めします。
多く指摘されているように、CGの動きは残念です。
ですが、手書き部分の表現には素晴らしいものがあります。
些細な視線のずれや、口元のわずかな動きで、
語らずとも感情を表現させる演出が、素晴らしかったと感じます。
ジャズは感情を表現する音楽だそうです。
この映画は感情を表現する映画です。
素晴らしいジャズの音楽に合わせて、紡ぎだされる感情のこもった物語。
お酒飲みながら見たい作品かもね。
ウェスタンガール さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
JAZZという世界(キングダム)で成り上がってゆく若者たち。まさに、「士別れて三日、即ち更に刮目して相待すべし」な生き様が、ウォール・オブ・サウンズとでもいうべき力強い音圧と相まって胸に迫る。
ストーリーは至ってシンプルでベタ。
閃きと苦悩の中で内省を深めるピアノの響き、そこに力を与える鼓動(ドラム)と息遣い(テナーサックス)、それらが渾然一体となって、そう、劇中の言葉を借りれば、“えぐって”くるのである。痛快である。
盆前、蒸し暑く息苦しい夏の夜、最近訪れるようになったミニシアターの『出町座』。
熱く、しかし爽快な出会いであった。
恥ずかしながら、ほとんど知らないジャスの世界。
その一端に、少しだけ触れたような気がした。
ハウトゥーバトル さんの感想・評価
3.2
物語 : 2.5
作画 : 3.0
声優 : 2.0
音楽 : 5.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
音楽アニメです。
音楽アニメか...?
音楽アニメと評して良いのか否か判断が曖昧です
というのももちろん本作は「音楽に向き合いながらそれの本質を見極め楽器とその他の上達を映像化したもの」という点においては従来の音楽アニメの定義に通じるでしょう。
しかし個人的印象ですが、本作は最後の10分のための2時間程の長いpv、という感じ。最後の10分を如何に充実させるかに命を懸けているような気がします。
正直そこまで内容を気に入っている訳ではなく、本作の小説や原作漫画を買うかと問われれば、否と答えるでしょう。原作漫画ファンには申し訳無いのですが、本作はアニメ化してようやく面白いと言えます。
もう少し詳しく触れましょう。よく「最後の10分で全ての見方が変わる」なんていう宣伝文句がありますが、あんなのは嘘です。しかし本作においては「最後の10分の記憶を消してもう一度みたくなる」と宣伝して良いです。最後の10分、正確に言うと映画の終盤にある演奏。この演奏のために最初から助走があります。例え加速度が低くても距離が長ければ最終速度は異常な速さを示します。お膳立てされた最高スピードで駆け抜ける様はラストに相応しい完璧とも言える演出と演奏。
元々私がジャズ好きというのもありますが、高揚感と興奮が溢れてくる良いシーンでした。
サントラ買います
ストーリー
{netabare}
ジャズに憧れジャズを愛した主人公は上京し、東京に引っ越してた友人の家に転がり込む。たまたま入ったバーで仲良くなったマスターに紹介されたクラブにて最高のピアニストを発見し、試験され、組むことになる。友人がドラムを始め、初ライブ。最初は上手くいかなかったがライブを重ね有名になっていった。そして日本のジャズの最高点に立てると決まってからピアニストが事故で右手粉砕。ドラムとサックスでやり切ったあと、アンコールにてピアニストが片手で参加。最後の演奏を終え、バンドは解散。主人公はアメリカへ飛び立った
細かいとこはいいんですよ。アンコール泣きましたね。ピアニスト多分どっかで再登場するんだろうなぁ、とは思ってましたが解散アンコールで出てくるとは。
最初演奏シーンが安っぽい3DCGだった時は激萎えしましたが、ラストライブでは手書きもあり、演出も相まって素晴らしかったです。
{/netabare}
声優は触れません
劇伴上原ひろみさん!?
そりゃ最高なわけです
えりりん908 さんの感想・評価
3.4
物語 : 1.0
作画 : 5.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
ふじお さんの感想・評価
3.2
物語 : 4.0
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 2.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
TOHOシネマの轟音ってやつでみました。
120分で頑張ってまとめてるし、声優さんも違和感は無かったし(タレントさんのレベルに合わせてる感じはあったけど)3DCGとの違和感はもうしょうがないとおもってる。あれは混ぜるのがすでに間違いだと思う。
それよりベースレスの意味が最後まで分かんなくてベース入れたら?とずっとおもってた。あの手の音楽やるのにベース入れるデメリットが浮かばない。
まあ演奏自体はよかったですけどもね。
1900円はらってもまあ損はしなかったかな???と思い込みたい。
みゃー さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
原作未読
封切りから2か月近く経つ本作ですが遅ればせながら見てきました。
見に行った理由は元々サックスの音色がなんとなく好きだからってだけ。
なんか色気あるしカッコよくないですか、サックスって。
感想は
「映画館で見て良かった」
この一言に尽きます。
ぼちぼち上映終了間際の映画館が増えてきたので
まだの方は是非ともお早めに。
やまげん さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
原作は読んでいない。
それどころか、この作品の存在と、劇場アニメが公開されていること自体、1週間ほど前にあにこれで知った。
ジャズをテーマにしたアニメ作品って珍しいなと思って軽い気持ちで見に行ったら、音楽と映像に圧倒された。
{netabare}大がいうように、音に感情がのっていることが感じられる素晴らしい演奏だった。映画館で見て良かった。
演奏シーンの映像も、単純にリアルな演奏シーンを描くだけでなく、曲とリンクしたアート的な表現もあって、けっこう長い演奏時間だったけど見ていて飽きなかった。
曲もオリジナル曲が多くて、またほんとにいい曲揃いだった
ただ、演奏シーンのキャラの3DCGは良くなかった。特に、玉田のシーンは、ほんとに酷い部分があった
あと、最後のライブでTAKE TWOの女性マスターの顔アップのカットを3回も使いまわしたのは良くなかったと思う。劇場作品での使いまわしは印象が悪い
声優は、本職の声優ではなかったようだが、そこまで違和感はなかったと思う。ただ、上手かと言われると、上手ではないかもしれない
ところで、映画を見ているときからずっと、TAKE TWOってどういう意味なんだろうと気になっていた。ジャズ曲のTAKE FIVEを意識しているのかなとは思ったのだが。
映画を見終わって、ネットで調べてみたら、take two=(野球で)ダブルプレーにする、という意味らしい。ど、どういうこと…?{/netabare}
フィリップ さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
アニメーション制作:NUT、
監督:立川譲、脚本:NUMBER 8、
キャラクターデザイン:高橋裕一、
音楽:上原ひろみ、原作:石塚真一
アニメで本格的な音楽を聴く―――
アニメを観始めたころは、そんなことを考えたこともなかった。
アニソンなんて、オタクたちの聴く声優の歌う音楽だろう。
そんなふうに思っていた私は、自分の「偏見」を恥じることになる。
今では、私は「アニソン」ばかり聴いている。
『キャロル&チューズデイ』という音楽アニメの傑作がある。
アニメとしては、微妙な部分も多いのだが、音楽は最高だった。
その作品を音楽の面で超えたと言えるのが『BLUE GIANT』だ。
演奏シーンについては、体の奥まで響くほどの凄みを感じさせる。
クリント・イーストウッド監督の『バード』という
チャーリー・パーカーの生涯を描いた映画があるが、
ライヴシーンは、それにも引けを取らない表現力だ。
それもそのはず、音楽の部分のほぼ全てを任せられたのが
世界的ジャズピアニストの上原ひろみ。
よくこんな人を1本のアニメに引っ張ってこられたと思う。
上原ひろみというと、秋吉敏子以来ともいえるほど、
日本人として世界に認められ、活躍しているジャズ・ミュージシャン。
ジャズの本場、ニューヨークの最も有名なジャズクラブ、
ブルーノート・ニューヨークで何度も公演を行うなど、
世界でも指折りのミュージシャンだ。
そんな一流ジャズ・ミュージシャンがこだわった表現。
とてつもないレベルで完成度が高い。
特に主人公・宮本大の演奏シーンには痺れる。
力強い音色、心地よいスイング、スムースなアドリブ。
そして、何よりも圧倒的な熱量がある。
最近は、ジャズをほとんど聴いていないので、
宮本大役の馬場智章は、
初めて知ったミュージシャンだったが、
経歴を見てみると、バークリー音楽大学の奨学生として
音楽を学んだエリート。
報道ステーションのテーマ曲を手がけ、
リーダーアルバムを2枚リリースしているという
期待のジャズマンだそうだ。
上原ひろみからの要望をしっかり受け止めた
その表現はどこか別格な雰囲気さえ感じさせる。
コルトレーンっぽさを感じたと言ったら言い過ぎだろうか。
漫画は読んだことがないが、
この作品にあまりにもぴったりとはまる演奏だった。
ジャズを聴くようになってから、
音楽表現の幅広さや奥深さが、それなりに分かるようになった。
初めて聴いたのはデクスター・ゴードンの『GO』というアルバム。
1曲目の『Cheese Cake』に魅了された。
テナーサックスの音色とその空気感に衝撃を受け、
ジャズという音楽にはまっていった。
ジャズの真の魅力を知るには、ライヴに行くのがお薦めだ。
映画のなかでも語られるが、
ジャズの聴きどころは、即興(インプロヴィゼーション)にある。
そこで感じるのは、「メロディの良さ」ではない。
私たちは、幼い頃から西洋音楽を基礎とした音楽を
ずっと学んできているので、
音楽をメロディでしか聴かない人が多い。
しかし、黒人音楽をベースとした音楽では、
リズムや流れのほうが重要になってくる。
例えば、黒人たちが白人アーティストの
1枚のアルバムを聴いたとき、
間奏の部分で大いに盛り上がったりすることがある。
作曲家がリズムやテンポを重視した聴きどころを
持ってきている場合も多く、
これを「ブレイク・ビーツ」と呼び、
西洋音楽との大きな違いとして今では幅広く認識されている。
つまり、演奏者や作曲者の「ノリ」のような部分が
凝縮されているような音楽になっていることがあるのだ。
黒人音楽であるジャズの聴きどころが、
メロディ部分ではなく、テーマの後のアドリブ(即興)にあるというのは、
そういう感覚が大きく影響している。
だから、ジャズの良さを知るには、
ライヴを聴くのが手っ取り早い。
私もジャズの本当の良さが分かるようになったのは、
ライヴに行くようになってからだった。
チック・コリアやハービー・ハンコック、キースジャレット、
ゴンサロ・ルバルカバのピアノ、アート・ブレイキー、
ジャック・ディジョネットのドラム、
グラント・グリーン、ウェス・モンゴメリーのギター、
マイルス・デイビス、ケニー・ドーハムのトランペット、
チャーリー・パーカー、ジョン・コルトレーン、
ジョシュア・レッドマンのサックス。
かなり昔の話だが、『BLUE GIANT』の作中に登場する
有名ジャズクラブSo Blueのモデルであるブルーノート東京で、
ジョシュア・レッドマンのサックスを聴いた夜の
震えるほどの感覚は、今でも忘れられない。
天才的なアドリブとスムースなフロウ、
音が体に沁み込んでくるような感覚を覚えたのは、
あの夜が初めてのことだった。
『BLUE GIANT』を観て、
音楽を聴いて恍惚としたブルーノートでの体験を思い出した。
そんなことを感じさせるほど
『BLUE GIANT』には、質の高い音楽がある。
上原ひろみが音楽全体を仕切っているのだから、
ある意味、当然かもしれないが、
主要曲の作曲も行うなど、
かなり力を入れていることが分かる。
反面、ストーリーについてはそれほど驚くべき点はないともいえる。
地元の仙台の川辺でひたむきにサックスを練習していた
主人公の宮本大が世界一のジャズプレイヤーになるため、
東京に出て仲間を作り、奮闘していくというのが基本ストーリー。
ただ、この作品には、シンプルで真っ直ぐなストーリーが合っている。
ジャズという音楽から感じられる泥臭さや熱量が物語から滲み出てくる。
漫画の存在は知っていたし、
映画化されたことを耳にしても、
ジャズを一般の人を相手にアニメで表現するなど
無理な話だろうと思っていた。
好きな人には申し訳ないが『坂道のアポロン』が
放映されたときにとても期待して観たのだが、
音楽面でとても落胆したことが
記憶に深く残っていたこともあった。
日本アニメは凄い。
ジャズをアニメでここまで表現できるということは、
もう何でも実現可能な気がする。
多くの人が指摘しているように
演奏シーンでのポリゴン表現は残念だった。
ここを上手くやっていれば、さらに評価は高まっただろう。
個人的には、そういうマイナス部分もカバーするほど
音楽面が素晴らしかった。
日本アニメが「本物」を制作することのできる
世界でトップの業界なのだろうということを
改めて感じさせてくれた。
※ところで、作中に登場したソニー・ロリンズならぬ
ソニー・スティットについてだが、
『Sonny Stitt/Bud Powell/J. J. Johnson』というタイトルの
鳥が飛んでいる珍妙なジャケが目印の人気アルバムがある。
ジャケのしょぼさに反して中身の演奏の迫力がとんでもなくて
笑ってしまうほどだったのを思い出した。
もし機会があれば、一聴して欲しい。
(2023年4月2日初投稿)
たつや さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
kakizaki さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
高温のために青く見える、BLUE GIANT
真っ直ぐに進む主人公、対照的に周りは悩み成長していく
漫画なのに、音が聞こえることが有名なこの作品
CG技術により動画になり、実際に音を聞くことができた
ジャズの迫力など映画館の音響で聴けて本当よかった
CGは、正直まだ違和感(不気味の谷)みたいなのを感じる
けど、これ以前の作品よりはかなり良くなっている
技術の進歩やそれを補う工夫などが散りばめられていた
パンフレットもカッコいい感じで、CGさえ苦手意識がなければ
見るのはおすすめの作品です
{netabare}
【ただの個人的意見】
アニメだと薄かったが、この漫画読むと才能って残酷だな
主人公は、ひたすら練習して成長し続ける
何歩も前に進んでた周りは、知らない内に追い抜かれ
悩み成長して主人公に追いついてく。。。
でもそのうち。。。。
そんな切なく苦々しい部分も含めて
アニメより漫画の方が少し好きかな
BLUE GIANTの東京での話、自分の中では一番心が燃えて
漫画読みながらも涙した傑作なので
漫画でも読んで欲しいなと
久々にレビュー書きたくなった熱くなる作品です
おすすめです
{/netabare}
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「オレは世界一のジャズプレーヤーになる。」
ジャズに魅了され、テナーサックスを始めた仙台の高校生・宮本大(ミヤモトダイ)。
雨の日も風の日も、毎日たったひとりで何年も、河原でテナーサックスを吹き続けてきた。
卒業を機にジャズのため、上京。高校の同級生・玉田俊二(タマダシュンジ)のアパートに転がり込んだ大は、ある日訪れたライブハウスで同世代の凄腕ピアニスト・沢辺雪祈(サワベユキノリ)と出会う。
「組もう。」大は雪祈をバンドに誘う。はじめは本気で取り合わない雪祈だったが、聴く者を圧倒する大のサックスに胸を打たれ、二人はバンドを組むことに。そこへ大の熱さに感化されドラムを始めた玉田が加わり、三人は“JASS”を結成する。
楽譜も読めず、ジャズの知識もなかったが、ひたすらに、全力で吹いてきた大。幼い頃からジャズに全てを捧げてきた雪祈。初心者の玉田。
トリオの目標は、日本最高のジャズクラブに出演し、日本のジャズシーンを変えること。
不可能と思われる目標に、必死に真摯に、激しく挑む---。(アニメ映画『BLUE GIANT』のwikipedia・公式サイト等参照)
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